JP2002508678A - 角膜を切開するための改良された自動手術装置および制御アセンブリ - Google Patents

角膜を切開するための改良された自動手術装置および制御アセンブリ

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Abstract

(57)【要約】 患者の眼の角膜を実質的に横切って切開するための外科手術装置であって、この装置は、切開される角膜を囲む眼の部分に一時的に取り付けられるように構成される位置決めリングであって、切開される角膜を受け入れかつ露出させるような大きさの開口を規定する位置決めリングを含む。この外科手術装置は、概して弧状の経路で位置決めリングの上面の上を案内および駆動されるように構成される切開ヘッドアセンブリであって、切開ヘッドアセンブリ内部に配置され、角膜の円滑で効果的な切開を容易にするために横方向に振動するように構成される切開要素を有する切開ヘッドアセンブリをさらに含む。切開ヘッドアセンブリは、連結部材により位置決めリングに着脱可能に連結されるように構成される。この連結部材は、概して弧状の経路に沿った、位置決めリングに関する切開ヘッドアセンブリの動きを可能にし、なおかつ位置決めリングと切開ヘッドアセンブリとの間の十分な係合を維持し、円滑で、安定した、駆動式の移動が維持されることを確実にする。

Description

【発明の詳細な説明】 角膜を切開するための改良された自動手術装置および制御アセンブリ 発明の背景 本願は、先に出願された、現在係属中の米国特許出願第08/845,171号(1997年 4月25日出願)の部分継続出願(その内容は、本明細書中で参考として援用され ている)であり、この出願は、出願番号08/598,180を有する米国特許出願(1996 年2月7日出願)の一部継続出願(その内容もまた、本明細書中で参考として援 用されており、この出願は、1997年4月29日に、米国特許第5,624,456号になっ た)である。 発明の分野 本発明は、眼の手術を実施中に使用する医用装置の改良に関する。特に、本発 明は、患者の眼の角膜を切開するための自動手術装置と共に使用される切刃アセ ンブリに関する。本発明は、さらに、自動手術装置と共に使用する制御アセンブ リに関し、この制御アセンブリは、角膜の外科的切開中に問題が起こったとき、 この装置に供給される出力を切ることができる。 関連技術の説明 20年前までは、眼を通る光の屈折異常は、眼鏡またはコンタクトレンズでだけ 治療できたが、これらの両方は、使用者に周知の欠点がある。結果的に、過去数 年で、患者の状態に依存して、眼の屈折状態を変えるために、すなわち、患者の 眼の曲率を平たくするかまたは高めるかいずれかのために、外科的手術に関連し た研究がなされている。このような外科的手術の望ましい結果とは、患者が近接 像または遠隔像をはっきりと見ることができるように、角膜を通る光線を網膜に 正しく直接的に集束されることにある。 自動化ラメラ角膜切開術(ALK)は、開発された1手術法であり、ここで、眼は 、まず、麻酔薬1滴で麻酔され、次いで、微細角膜切開刀(microkeratome)とし て知られている非常に精巧な顕微手術器具により、切開する角膜を注意深く位置 づける(当該技術分野では「セントレーション(centration)と呼ばれている」)た め に、吸引リングが眼に配置される。この微細角膜切開刀は、一般に、刃を備えた 装置であり、これは、切開要素のモータ運動(この運動は、切開経路の方向に横 断する)と同時に、切開経路にて、この吸引リングを横切って、手で押すかまた は機械的に駆動されなければならない。ALK処置に従って近視を治療するために は、この微細角膜切開刀が、典型的には、まず、100〜200ミクロンの間の深さお よび約7ミリの直径の前方角膜の薄層を持ち上げて分離するために、角膜に切り 込むのに使用される。次に、この微細角膜切開刀は、角膜の小部分(一般に、約 4〜6ミリの直径)を切除または除去するために、角膜の上に第二経路を作製す るのに使用され、この部分は、次いで、捨てられる。この微細角膜切開刀の第一 経路で切り取られた前方角膜キャップは、次いで、治癒を起こすために、縫合な しで、その元の位置に戻される。この処置の所望の結果とは、角膜が、切除組織 のために、新しい曲率を有し、これが、新しい屈折表面を与えて、患者の最初の 近視状態を矯正することにある。ALKで遠視を矯正するためには、しかしながら 、この微細角膜切開刀は、典型的には、角膜上に単一の深い経路を作製するよう に使用される。その切開層は、いずれの他の組織も全く除去することなく、その 最初の位置に戻される。この切開部の深さのために、眼内圧力によって、角膜が 急勾配となり、再度、新しい屈折表面が提供され、これは、願わくば、患者の最 初の遠視状態を矯正する。 眼の屈折異常を矯正する他のさらに最近の外科的処置の進歩には、レーザー処 置が関与している。このような1処置は、レーザー基質内角膜曲率形成術(LASIK )として知られているが、現在では、隣接組織を損傷することなく、角膜をレー ザーで刻むので、最適であると考えられている。さらに、コンピューターの助け を借りて、レーザーは、除去する組織量を正確に制御するために、また、重要な ことには、角膜の再形成に対するより多くの選択肢を許容するために、外科医に よりプログラム化できる。LASIK処置では、眼は、依然として、典型的には、吸 引リング内に配置され、角膜の薄層を持ち上げるために、角膜に切り込むのに、 微細角膜切開刀が使用されている。 最近では、ALKまたはLASIKのいずれを行うかにかかわらず、角膜を切開する微 細角膜切開刀は、角膜キャップを作成すべきではなく、また、切開した角膜組織 を角膜の残りの部分から完全に分離すべきではないことが、確認された。その理 由は、主として、2つある:まず、角膜キャップを角膜の適当な位置に戻すと、 残りの角膜組織と正しく整列されず、このことは、患者に対していくつかの欠点 となる可能性が存在する。また、第二に、角膜キャップは、手術中に失われる可 能性があり、これが起こると、患者には悲惨な結果となる。これらの問題点を克 服する大部分では、とりわけ本願で記述した発明の発明者は、角膜を切開する改 良された手術装置を考案し開発したが、この装置は、持ち上げられ分離された角 膜組織の一部を眼に、自動的で確実に、接続または「ヒンジ留め」した状態で残 し、それにより、眼にヒンジ留めした角膜組織の突起層を形成し、これは、図1 で図示した角膜フラップFとして知られている。 重要なことには、角膜フラップは、最適な結果を得るためには、130ミクロン 以上で160ミクロン以下の深さを有するべきであることが確認された。1ミクロ ンは1ミリの千分の1に等しいので、手術中にこの結果を達成するには、極めて 精巧な器具が必要であることを心に留めておくべきである。さらに、もし可能な ら、微細角膜切開刀は、角膜組織を非常に微細で滑らかに切開するような様式で 、角膜を切開するのが望ましい。このことに関して、当該技術分野では、公知の 微細角膜切開刀装置により角膜に入れた切開部の平滑性を顕微鏡で綿密に検査し たとき、この切開角膜組織縁部は、少しばかり不規則(僅かに鋸歯状と言わない までも)に見えるという改善必要性が存在する。角膜組織の薄層を顕微的に切開 し持ち上げる(これは、現在、最適と考えられている)だけでなく、角膜に対して 、著しく改良された切開部を生じる様式で(すなわち、非常に微細で滑らかで殆 ど検出不可能な切開角膜縁部を生じることにより)この操作を行うように、微細 角膜切開刀装置が角膜を横切って切開できるとしたら、理想的となる。 さらに、患者の眼に手術を行う前の組立だけでなく、術後の装置またはその部 品の分解、滅菌および洗浄に関して、公知の微細角膜切開刀装置には、改良の余 地がある。具体的には、微細角膜切開刀装置、特に、そこに収容した切刃(これ は、角膜を貫いて切開する)は、一般に、眼に手術を開始する瞬間くらいまで、 衛生的で無菌の状態でなければならない。公知の微細角膜切開刀装置は、しかし ながら、その内部へのアクセスを形成しその中の切刃の移動を可能にするように 、 この切刃に対するハウジングを操作する必要があり、これはまた、典型的には、 手で扱わなければならが、その後、このハウジングは、再度、このアクセス手段 を閉じるように操作しなければならず、これらは全て、願わくは、この切刃を適 当な位置に正しくする。公知の微細角膜切開刀装置に必要なこの余分な操作は、 しかしながら、手術に必要な適当な衛生的で無菌の状態に維持することにはなら ない。さらに、ある種の公知微細角膜切開刀装置のアクセス手段を操作する際に 、一部の外科医は、故意でなしに、この切刃を取り外してしまい、さらに悪いこ とには、この切刃を曲げてしまい、それにより、この組立過程を再度やり直す必 要がある。さらに、公知の微細角膜切開刀装置が切刃を保持する機構は、繰り返 しの使用のために設計されている。この要因は、これらの公知の刃保持装置がま た、次の使用のために正しく洗浄および/または滅菌するために、術後、この微 細角膜切開刀装置から取り外すべきであるという点で、当該技術分野で遭遇する 問題点を悪化させるだけである傾向がある。これらの装置の組立および分解は、 冗長で時間がかかるだけでなく、無菌状態を維持し適当な再組立を保証するとい う難題を伴う。 結果的に、当該技術分野において、患者の眼の角膜を切開するための改良され た微細角膜切開刀装置であって、余分な操作なしに、その中の切刃の適当な位置 決めを容易に受容できそれを促進する装置が必要とされている。また、曲がるお それが殆どなしに微細角膜切開刀装置に容易に挿入できる改良された切刃アセン ブリであって、同時に、使用者に、確実で適当な位置にあるという情報を与える アセンブリが必要とされている。いずれのこのような切刃アセンブリも、同様に 、この微細角膜切開刀装置から迅速かつ容易に取り外して、好ましくは、廃棄可 能であるべきである。もし、いずれかのこのような切刃アセンブリが、出荷前に 滅菌できる容器に容易に包装でき、これが、出荷中も無菌状態のままであり、さ らに、無菌状態を維持しつつ、この微細角膜切開刀への挿入のために、無菌包装 物から容易に取り出しできるとしたら、理想的である。このことに関して、いず れかのこのような改良された切刃アセンブリなら、理想的には、無菌状態を維持 しつつ、無菌容器からのこのアセンブリの取り出しおよび微細角膜切開刀へのそ れらの挿入を容易にする器具を包含する。 公知の微細角膜切開刀装置はまた、他の相当に重大な欠点があると考えられる 。例えば、患者の眼の手術が進行中のとき、角膜に位置決めリングを一時的に取 り付けるために供給した吸引または真空は、時々、遮断または中断される。この ような手術に必要な正確な切開を考えると、しかしながら、このような状態で眼 の切開を継続することは、非常に望ましくない。現在まで、公知の微細角膜切開 刀装置は、このような状態で切開を続けている。それゆえ、制御アセンブリ(こ れは、角膜の外科的切開中に遭遇する問題を検出でき、問題が検出されると、微 細角膜切開刀による角膜の切開を中止するために、この装置に供給される出力を 切る)を備えた改良された微細角膜切開刀装置を提供することは、非常に有益と なる。さらに、もし、患者の眼の手術はうまく進行しているが、急激な電源喪失 があったなら、いずれかのこのような制御アセンブリは、この装置への電源供給 および位置決めリングへの真空の供給の両方を確保し続けることによって、この かなり短い手術持続時間中に、中断することなく、この微細角膜切開刀装置が引 き続き機能できるようにすべきである。 発明の要旨 本発明は、患者の眼の角膜を切開するのに使用される微細角膜切開刀装置の技 術分野で残っている必要性を満足させるように、設計されている。このことに関 して、本発明は、改良された微細角膜切開刀に関し、これは、非常に微細で滑ら かで殆ど検出不可能な切開角膜縁部を生じる様式で、角膜組織の薄層を顕微的に 切開し持ち上げることができる。さらに、本発明は、改良された微細角膜切開刀 の切刃に関し、これは、余分な操作なしに、微細角膜切開刀ハウジングからの迅 速で容易な設置および取り出しを可能にする。本発明は、さらに、微細角膜切開 刀装置用の制御アセンブリに関し、これは、角膜の外科的切開中に遭遇する問題 を検出でき、適当なら、この装置に供給される電源を切るか、または適当なら、 この装置に引き続いて電源および/または真空が供給されることを確保するか、 いずれかを行う。 本発明の切開ヘッドアセンブリは、改良された切刃および刃ホルダーを包含す ることが分かる。この切刃は、鋭い前方切端を含む前部、後端を含む後続部、お よび前部と後続部の間で伸長してテーパを付けられている一対の側縁部を包含す る。この切刃は、さらに、その中に形成された少なくとも1つの開口部を包含し 、好ましくは、この後続部には、一対の開口部が、互いに実質的に整列した関係 で配置されている。好ましくは、この切刃は、実質的に平坦であり、ステンレス 鋼から製造されており、この切刃の前部は、この後続部よりも大きな全体の寸法 を有している。この改良された切開ヘッドアセンブリの切刃ホルダーは、その下 側が、切刃上の少なくとも1つの開口部で切刃に固定されるように、また、この 刃ホルダーの上側が、この微細角膜切開刀装置の駆動手段により操作可能に駆動 される手段(これは、この刃ホルダー内に形成された凹部を含有できる)を包含す るように、形成される。好ましい実施態様では、この刃ホルダーは、プラスチッ ク材料から成形され、そして一体的に形成された切刃アセンブリを提供するため に、製造中に、この切刃上の少なくとも1個の開口部に押してはめ込まれる。最 も好ましい実施態様では、本発明の切刃アセンブリは、さらに、無菌状態を維持 しつつ、無菌包装容器からの切刃および刃ホルダーの取り出しおよび微細角膜切 開刀装置でのそれらの挿入を容易にする器具を包含する。 本発明の主要な目的は、角膜の切開を著しく改良した微細角膜切開刀および切 刃アセンブリ、すなわち、非常に微細で滑らかで殆ど検出不可能な切開角膜縁部 を生じる様式で、角膜組織の薄層を顕微的に切開し持ち上げることができるもの を提供することであって、これは、角膜の再形成に続いて、容易かつ正確に、角 膜上の元の位置に整列し直すことができる。 本発明の他の主要な目的は、改良されたアクセス手段を備えた微細角膜切開刀 装置を提供することであって、このアクセス手段は、切刃および刃ホルダーのい ずれかまたは両方が、患者への外科的使用のために、容易かつ迅速に設置できる と同時に、この微細角膜切開刀および1つまたはそれ以上のその内部機構の洗浄 を容易にする。 本発明のさらに他の重要な目的は、切刃アセンブリを提供することであって、 これは、このアセンブリおよび微細角膜切開刀装置の衛生状態を維持するために 、余分な取扱いなしに、患者に対する外科的使用のために準備において、この装 置内に容易かつ迅速に設置され、さらに、このアセンブリが、この微細角膜切開 刀内の適当な位置に確実かつ正しく配置されていることの確認を与える。 本発明の目的はまた、改良された切刃および刃ホルダーを提供することであっ て、これは、一体的に形成されており、結果的に、微細角膜切開刀装置からの取 り出しが容易であり、理想的には、廃棄可能である。 本発明のさらに他の目的は、切刃アセンブリを提供することであって、出荷前 に滅菌でき出荷中も無菌状態のままである容器に、容易に包装され、さらに、同 時に無菌状態を維持しつつ、この微細角膜切開刀への挿入のために無菌包装から 容易に取り出される。 本発明のさらに他の目的は、切刃アセンブリを提供することであって、これは 、現在公知の微細角膜切開刀または将来開発されるであろう装置の両方に、使用 できる。 本発明のさらに他の重要な目的は、改良された自動微細角膜切開刀装置を提供 することであって、これは、患者の左眼または右眼のいずれかに容易に使用可能 であるだけでなく、どちらの眼での使用のためにこの装置を組み立てるかに関し て、外科医に容易に情報を与える。 本発明のさらに他の目的は、制御アセンブリを有する改良された微細角膜切開 刀装置を提供することであって、この制御アセンブリは、その位置決めリングと 眼の間の真空密封性が弱まるかおよび/または破れたとき、手術中において、角 膜の切開を継続させないようにする。 本発明のさらに他の重要な目的は、微細角膜切開刀装置のための制御アセンブ リを提供することであって、この制御アセンブリは、角膜の外科的切開中に遭遇 する問題を検出でき、そしてこの装置に引き続いて電源および/または真空が供 給されることを確保するバックアップ性能を有する。 本発明の特徴は、微細角膜切開刀装置用の制御アセンブリを提供することであ って、この制御アセンブリは、内部で、高電圧側と低電圧側の間で電気的に絶縁 されると共に、依然として、両側の部品間での必要な検査および相互作用を可能 にする。 本発明の他の特徴は、微細角膜切開刀装置用の制御アセンブリを提供すること であって、この制御アセンブリは、もし、手術中で角膜を切開しているとき、こ の装置に相当な抵抗が生じたとき、モーターを焼かない。 本発明のこれらの目的および他の目的、特徴および利点は、本発明の好ましい 実施態様の詳細な説明(これは、以下で述べる)だけでなく、添付の図面を考慮す ると、容易に理解できる。 図面の簡単な説明 本発明の特質をさらに完全に理解するために、添付の図面と関連して、以下の 詳細な説明を参照すべきであり、ここで: 図1は、眼の角膜の概略図であり、ここで、角膜フラップが作成されている。 図2は、本発明による好ましい微細角膜切開刀保持及び位置決め手段、好まし い微細角膜切開刀切開ヘッドアセンブリだけでなく、好ましい微細角膜切開刀連 結部材の分解透視図である。 図3は、図2で示した保持位置決め手段の断面図である。 図4は、図2で図示した好ましい微細角膜切開刀の部分側面図であり、これは 、組み立てた形状にて、患者の角膜の適当な位置にある。 図5は、図4で図示した好ましい微細角膜切開刀の部分断面図である。 図5-Aは、その中に挿入する切刃なしで、改良されたアクセス手段を図示する ために部分的に分解した状態での好ましい微細角膜切開刀の部分断面図である。 図6-Aは、好ましい実施態様での本発明による切刃アセンブリの側面図である 。 図6-Bは、図6-Aで図示した切刃アセンブリの上面図である。 図6-Cは、図6-Aで図示した切刃アセンブリの底面図である。 図7は、代替実施態様での本発明の切刃アセンブリの上面図である。 図8は、無菌状態を維持しつつ、無菌包装容器からの図6および7で示した切 刃アセンブリの取り出しおよび微細角膜切開刀装置でのそれらの挿入をする器具 の側面図である。 図9は、好ましい微細角膜切開刀装置のための駆動手段の孤立透視図であり、 これは、この微細角膜切開刀の駆動手段に操作可能に駆動されるように、凹部の 形状で、ワーム、ワーム歯車および揺動シャフトと刃ホルダーの手段との操作お よび相互連絡を図示している。 図10-Aは、患者の左眼および右眼の両方で使用中の好ましい微細角膜切開刀の 前方概略図であり、これは、初期位置にある切開ヘッドアセンブリを図示してい る。 図10-Bは、図10-Aで図示した好ましい微細角膜切開刀の前方概略図であるが、 移動停止位置にある切開ヘッドアセンブリを描写しており、ここで、角膜フラッ プが形成されており、得られたヒンジ部分は、術後の眼のまばたきと協同するよ うに配向されている。 図11は、本発明による好ましい制御アセンブリ構成の部分断面透視図であり、 これは、図2で図示したような微細角膜切開刀装置と共に使用できる。 図12は、本発明による制御アセンブリ用の好ましい光学カップラーの構成の孤 立線図である。 同じ参照番号は、いくつかの図面全体を通じて、同じ部分を表わす。 発明の詳細な説明 図面全体にわたって図示しているように、本発明は、眼の角膜を滑らかに切開 するための改良された自動化微細角膜切開刀装置(これは、一般に、参照番号10 で示されている)、およびその切刃アセンブリ(これは、参照番号105で示されて いる)、およびその制御アセンブリ(これは、一般に、参照番号200で示されてい る)に関する。 本発明の好ましい改良された自動化微細角膜切開刀装置は、患者の眼の角膜の 薄層を持ち上げて角膜組織のヒンジフラップを作成するために、角膜を横切って 実質的に(完全にではない)切開するような構造にされているが、これをまず以下 で述べる。図2および3で図示しているように、好ましい微細角膜切開刀装置10 は、手術を実施する眼を保持し位置決めするための手段30を包含する。保持位置 決め手段30は、高品質ステンレス鋼から製造できるが、好ましくは、その中に開 口部33を形成した位置決めリング32を包含する。開口部33は、図3で描写してい るように、眼の角膜Cがそこを通って露出できるようなサイズにされる。図示し ているように、位置決めリング32は、好ましくは、一般的な涙滴形状に規定され る。 位置決めリング32は、さらに、手術を実施する角膜を取り囲んでいる眼の一部 に一時的に取り付けるための手段を包含する。理想的には、この一時的取付手段 は、吸引手段を包含する。例えば、位置決めリング32は、好ましくは、接続部材 37を包含し、これは、図2および3で図示しているように、位置決めリング32の 下面と流体連絡している。接続部材37は、真空ホース202と相互連絡するように 適合されており、これは、図11で示すように、真空ポンプ210と連絡でき、その 結果、吸引を起こすと、位置決めリング32の下面は、まさに手術を受けようとし ている眼の角膜部分の回りに密封を形成して保持される。さらに、位置決めリン グ32の構造は、吸引に伴って、手術のために角膜Cを正しく配置するように、同 様に、手術中にこの位置を維持するように作用する。典型的には、海面で約25イ ンチHgの真空が使用される。 保持位置決め手段30は、さらに、その中に形成されたガイド手段40を包含し、 これは、図3で最もよく図示されている。ガイド手段40は、位置決めリング32に 直接形成してそれと一体化でき、または、別個の要素として、そこに操作可能に 接続できる。しかしながら、いずれにしても、ガイド手段40は、角膜の外科的切 開中にて、以下で述べる切開ヘッドアセンブリ50の運動を案内し容易にするため に、位置決めリング32に配置される。図3を参照すると、好ましい実施態様では 、ガイド手段40は、チャンネル部材42を包含することが分かり、これは、好まし くは、位置決めリング32の上面にて、位置決めリング32の少なくとも1個の側面 の長さに沿って伸長している。これらの図からは、チャンネル部材42が、弧状ま たは半円形経路で、リング32を横切って伸長することが分かる。最も好ましい実 施態様では、チャンネル部材42は、2個の別個の要素、すなわち、位置決めリン グ36に形成した上方に弧状に伸長している側壁36と、側壁36に相互連絡される歯 付きトラック43との相互連絡により、形成される。さらに、図3を参照すると、 最も好ましい実施態様では、位置決めリング32は、上方に弧状に伸長している側 壁36を包含することが分かり、これは、その上面にリッジ38が形成されており、 それに沿って部分的に(もし、全体的でなければ)、位置決めリング32の少なくと も1個の側面が伸長している。さらに、この好ましい実施態様では、歯付きトラ ック43は、噛み合い構造によって、リッジ38と操作可能に接続されるような構造 にされている。例えば、この噛み合い構造は、歯付きトラック43の下面に配置さ れた受容溝の形状であり得、および/または通常の公知の留め具39'(例えば、ネ ジ、リベットなどであり、これは、開口部39で位置決めリング32を通って歯付き トラ ック43に伸長できる)を経由できる。図3でさらに図示しているように、歯付き トラック43は、リップ43'を包含することが分かり、これは、側壁36により形成 される垂直面を越えて突出するようなサイズおよび寸法にされている。それゆえ 、一般に「C」形チャンネル部材42の形状のガイド手段40は、側壁36およびリッ プ43'付き歯付きトラック43の組み合わせ構造により、構成される。歯付きトラ ック43は、以下でさらに詳細に述べるように、位置決めリング32を横切って切開 ヘッドアセンブリ50を駆動するために、駆動手段80(図4および9を参照)と協同 し、そしてこの駆動手段80の内部、または好適には外部に存在し得る。 ガイド手段40は、さらに、剛性直立部材44を包含し、これは、保持位置決め手 段30に配置されており、一般に、歯付きトラック43の反対側にある。再度、これ らの図面から分かるように、位置決めリング32が涙滴形状である好ましい実施態 様では、剛性直立部材44は、その先端35またはその付近にて、その上面で位置決 めリング32に確実に接続されたポスト部材45を包含する。以下の説明から、チャ ンネル部材42および剛性直立部材44は、依然として、切開ヘッドアセンブリ50を 、剛性直立部材44の回りの旋回運動によって、一般的な弧状経路に沿って、位置 決めリング32の上に滑らかでスライド可能に移動させつつ、本発明の切開ヘッド アセンブリ50を、2位置で、位置決めリング32に効果的に案内し確実に受容させ る。 今ここで、図2を参照すると、好ましい微細角膜切開刀装置は、切開ヘッドア センブリ50を包含することが分かる。切開ヘッドアセンブリ50の主要な目的は、 切開表面をそこから操作可能に露出させつつ、切開要素70(例えば、切刃;図5 を参照)を収容することにある。本来、切開ヘッドアセンブリ50を、その中に操 作可能に配置した切開要素70と共に、位置決めリング32内に保持した角膜を横切 って移動すると、角膜は、切開要素70により、正確に切開できる。これを達成す るために、切開ヘッドアセンブリ50は、切開要素70を含む主要ハウジング51を包 含する。さらに、主要ハウジング51には、開口部58が含まれ、これは、効果的に 角膜を切開するために、駆動手段80をそれと操作可能に接続して(図4および9 を参照)それにより位置決めリング32を横切って切開ヘッドアセンブリ50を駆動 するような構造にされ配置されている。さらに、切開ヘッドアセンブリ50は、滑 らかで制御された様式で角膜を横切って駆動されなければならないので、ハウジ ング51は、トラッキング手段60を包含し、これは、規定した弧状経路に沿って切 開ヘッドアセンブリ50(従って、切開要素70)を正確に案内するために、位置決め リング32と噛み合い連絡してそのチャンネル部材42内を進むような構造にされ配 置されている。最後に、好ましい微細角膜切開刀装置の重要な特徴として、完全 に切断することなく角膜の一部を切開するために、接触(またはストップ)手段65 が設けられ、これは、すなわち、切開ヘッドアセンブリ50が角膜を完全に通り抜 ける前に、角膜を完全に横切って切開することからこのアセンブリの運動を制限 し、好ましくは、完全に停止するという目的に役立つ。この接触(またはストッ プ)手段は、好ましくは、主要ハウジング51に配置されている。これらの特徴は 、以下でさらに詳細に述べる。 図2をさらに参照すると、好ましい微細角膜切開刀装置はまた、連結部材90を 包含することが分かる。連結部材90は、同時に、位置決めリング32に対する切開 ヘッドアセンブリ50の移動を可能にしつつ、切開ヘッドアセンブリ50を位置決め リング32に移動可能に連結するような構造にされ配置されている。図2で図示さ れているように、連結部材90は、2個のセグメント、a)保持セグメント92および b)旋回セグメント95を包含する。保持セグメント92は、主要ハウジング51の頂壁 面56'にはめ込まれるような構造にされ配置されており、下方にぶら下がったフ ランジ91、93を包含でき、その間で、ハウジング51の一部をぴったりと受容し握 るようにされる。保持セグメント92はまた、その中に形成された開口部94を包含 し、これは、ハウジング51の開口部58と対応している。本来、開口部94は、駆動 手段80(図4および9で示す)の駆動シャフトがその間を通ってハウジング51の開 口部58へと通過できるようなサイズおよび構成にされている。それゆえ、組み立 てた形状では、連結部材90は、保持セグメント92を介した駆動手段80とハウジン グ50との噛み合いの結果として、確実ではあるが取り外し可能に、ヘッドアセン ブリ50に連結される。連結部材90の旋回セグメント95に目を向けると、それは、 位置決めリング32の剛性直立部材44と連結されるような、また、連結部材90(従 って、切開ヘッドアセンブリ50)がそこに接続してポスト部材45の回りに旋回的 に移動させるような構造にされ配置されている。好ましくは、旋回セグメント95 は、その中に穴96を形成したブッシング97を包含し、これは、ポスト部材45の実 質的な高さを受容するようにサイズ決めされ、それにより、それは、その中に捕 捉される。さらに、旋回セグメント95は、好ましくは、剛性直立部材44をブッシ ング97内に維持するための維持手段46(図3を参照)、およびブッシング97を剛性 直立部材44上に維持するための噛み合い手段98を包含する。図2および3で図示 しているように、維持手段46は、好ましくは、剛性直立部材44上の拡大ヘッド47 、および直立部材44の首部分の回りの環状凹部48(またはテーパ)を包含する。図 示しているように、噛み合い手段98は、好ましくは、ネジ切りシャフトを包含し 、これは、ハンドル99の回転により、ブッシング97の側壁を通り、直立部材44と 噛み合うように選択的に移動でき、その先端は、環状凹部48へと伸長されて、そ れにより、手術を行うとき、旋回セグメント95が直立部材44から外れるのを防止 する。従って、組み立てた形状では、噛み合い手段98および維持手段46は協同し て、ブッシング97が直立部材44の上下に滑るのを防止しつつ、連結部材90および 切開ヘッドアセンブリ50を直立部材44の回りに回転させることが分かる。組み立 てた形状では、直立部材44は、切開ヘッドアセンブリ50が、位置決めリング32( それゆえ、角膜C)を横切って、滑らかで制御された様式で、弧状経路に沿って 駆動可能とするためにさらなるガイド手段として、作用する。 図2を参照すると、好ましい微細角膜切開刀装置の切開ヘッドアセンブリ50は 元より、その動作が、ここにより詳細に説明される。先に引例に挙がったように 、切開ヘッドアセンブリ50は、頂部表面56'、底部壁、および正面端面52を規定 する包囲側壁構造53を含む主要ハウジング51と、対向して配置される後部端面54 とを備える。外科手術期間中は切開ヘッドアセンブリ50が位置決めリング32を横 断して弧状経路に沿って駆動されるので、正面端面52はチャネル部材42の弧状経 路と協同するようにテーパ状ノーズを規定するのが、好ましい。また、先に引用 されるたように、主要ハウジングは、切開刃のような切開要素70を備えるように 、また、その切開表面を作動可能に露出するように構成される。これを達成する ために、主要ハウジング51は、図5で解るが、そこに内部チャンバー88を規定す るように構成されるのが好ましく、以下により十分に解説されるが、同チャンバ ーは切開位置を受容し、かつ、外科手術期間中に切開要素70の動作を適合させる ように、好ましくは、切刃アセンブリ300の動作を適合させるように構成される 。 切開開口部56は図5に最もよく例示されるように、切開要素70の切開表面を露出 させるようにハウジング51の底部に形成される。 これに加えて、使用済みの切開要素70が除去および置換され得るようにするた めに、ハウジング51は接近手段55を含む。1つの実施態様では、図5で解るよう に、接近手段55は後部端面54の付近にハウジング51の底部壁を少なくとも部分的 に形成し、また、後部端面54で包囲側壁構造53にヒンジ式に接続されるドア部材 57を備えるのが理想的である。ドア部材57は外科手術のための閉鎖動作位置と、 使用済みまたは汚染された切開要素70がハウジング51から除去され、かつ、新し い無菌の切開要素と置換され得るようにするための開放位置との間で移動自在で ある。ドア部材57は、図5に描かれるように従来公知の締め具により閉鎖位置で 選択的に維持され得る。ドア部材57は切開要素70を完全に橋渡しする訳では無く 、これはより頑丈で壊れにくい構造を提供し、切開要素が微細角膜切開刀内で使 用するために適所へと挿入され、かつ、閉鎖された時に、切開要素が曲がるのを 回避するためであると思量されている点に、留意すべきである。 しかし、本発明の特有の特性は、図5Aで解るが、参照番号155により一般に示 される改良型接近手段を微細角膜切開刀装置の切開ヘッドアセンブリ50に設けて 、外科手術に備えて、新しい無菌の切開要素が最小の扱いで切開ヘッドアセンブ リ50内に容易かつ迅速に挿入され、衛生な状態に維持できるようにすることであ る。改良型接近手段155は新しい切開要素70が、理想的には、後述の切開刃と刃 ホルダーの両方を備える後述の切刃アセンブリ300が、切開ヘッドアセンブリ50 に滑動自在に挿入され、かつ、外科手術を執り行うためにその中で適所に容易か つ適切に固定され得るようにすることが、好ましい。これを達成するために、改 良型接近手段155は側部入り口、すなわち、切開ヘッドアセンブリ50に形成され た接近開口部を備えるのが好ましい。図5Aにより好ましく例示されるように、 切開ヘッドアセンブリ50の包囲側壁構造53は、その内部に形成されて、切開ヘッ ドアセンブリ50の内部チャンバー88の位置に一般に対応および整列するように更 に配置される、接近開口部156を含むような構造にされ、切開要素70は、外科手 術が執り行われる切開ヘッドアセンブリ50の内部に位置決めされた適切な切開位 置で受容され得るようにする。理想としては、接近開口部156は、包囲側壁構造5 3の 一方側から他方側まで、切開ヘッドアセンブリ50を徹頭徹尾貫通して延在するよ うに構成および配置され、切開要素70は切開ヘッドアセンブリ50のいずれかの側 から容易に挿入され得る。改良型接近手段155は更に、切開ヘッドアセンブリか らの使用済みの汚染された切開要素70の容易かつ迅速な除去を可能にするように 構成および配置されることが、前述の内容から評価されるべきである。切開ヘッ ドアセンブリ50のドア部材57は開放位置にも移動させられて、切開ヘッドアセン ブリ50内部への切開要素70の挿入を許容するが、ドア部材が開放位置まで移動さ せられるのは、必要な時にはいつでも、切開ヘッド内に配置される他の内部機構 の洗浄を可能にするようにするためだけであるのが好ましいことが、更に評価さ れるべきである。 図5を参照しながら、切開要素70をここで解説する。まず、好ましい実施態様 では、切開要素70は、水平平面から約20度から30度で主要ハウジング51内に配置 される。更に、切開要素70は鋭くした切開端縁71を有する刃を含むのが好ましく 、その切開先端は、刃の水平軸からおよそ一般に5度と10度の間の角度を有する ように形成されるのが、好ましい。これら好ましい目標を達成するために、好ま しい実施態様では、切開要素70は刃ホルダー72に作動可能に接続された切開刃を 備える。ブレードホルダーは、今度は、図9で解るが、駆動手段80と連絡状態に ある切開ヘッドアセンブリ50の内部チャンバー88内部に作動可能に接続および配 置されるが、これが今度は、切開ヘッドアセンブリ50のハウジング51と微細角膜 切開刀に通常作動可能に連結される。上述のように、駆動手段80は刃ホルダー72 に振動移動を付与し、それにより、そこに接続される刃ホルダー72および刃71が 、切開ヘッドアセンブリ50の内部チャンバー88内でその包囲側壁構造53の対向す る壁の間で、前後に移動させられる。従って、ハウジング51内の内部チャンバー 88は、切開刃70のような切開要素と刃ホルダー72の両方を受容するような、かつ 、同じハウジング51内の振動切開運動を可能にするような寸法にされる。極めて 細かく平滑で、ほぼ検出不能な切開角膜組織端縁を生じる態様で、角膜の微視的 薄層を切開および持ち上げ可能な、改良型微細角膜切開切除刀および切刃アセン ブリを提供するように、好ましい実施態様では、駆動手段80は刃ホルダー72およ び刃71を極めて高速度で振動させるが、これは他の装置により達成される速度よ り も速く、例えば、一般に1分あたり約5,000回から10,000回であるが、理想的には 、最適角膜切除を提供するように、1分あたり約8,500回である。更にこの点では 、以下に更に説明されるように、駆動手段は位置決めリング30とその中に保持さ れる眼を横断して、切開ヘッドアセンブリ50が一般には3秒から6秒の間の、理想 的には約4秒から5秒の間の速度で、切開ヘッドアセンブリ50を駆動するのが、 好ましい。微細角膜切開刀の切開速度についての上記好ましい範囲は、角膜組織 の最適な著しく改良された切除処理を提供すると思量される。 これに加えて、無菌状態を維持するように過剰な取り扱い無しで、切開ヘッド アセンブリ50内部に切開要素70を容易かつ迅速に取付けるという望ましい目標を 達成するために、本発明は、図6から図8に例示され、一般に参照番号300によ り示される、切刃アセンブリを備える。本発明の切刃アセンブリ300は、改良型 切開刃310および刃ホルダー320を備えるのが解る。切開刃310は先鋭は前方切開 端縁313を含む正面部312、後方端縁315を有する後続部314、および、正面部と後 続部の間に延在し、かつ、テーパ状になる1対の側面端縁316および317を備える 。好ましい実施態様では、後方端縁315は一般に正面部312の前方切開端縁313に 平行である。また、切開刃310は、そこに形成される少なくとも1つの開口318を 、好ましくは、形状が円形であるのが理想的で、かつ、一般に互いに整列状態で 、後続部314に配置される、1対の開口318および319を更に含む。切開刃310は実 質的に平坦で、ステンレス鋼から作られ、切開刃の正面部312は、後続部314より も大きい全体的寸法を有するのが、好ましい。1との実施態様では、図7に示さ れるように、正面部312と後続部314の間に延在する改良型切開刃310'の側面端縁 316および317は、丸み付け加工される。この特徴は、位置決めリング32上の弧状 経路に沿って移動する好ましい微細角膜切開刀装置内部の切開アセンブリ300の 動作を容易に可能にする。より特定すると、図7に示される切開刃310'は、それ が外科手術期間中に振動する時には、刃の側面端縁の全てまたは一部が切開ヘッ ドアセンブリ50の包囲側壁構造53を瞬間的に越えて延びるが、弧状経路に沿って 位置決めリングを横断して切開ヘッドアセンブリ50を移動させながら、位置決め リング32に接触しないように、また、それに干渉しないように構成される。切開 刃310および310'は、他の形状を有するように形成されて、同一目標を達成し得 る。 例えば、図6Aから図6Cに例示されるように、より好ましい実施態様では、切開 刃310の正面部312は一般に矩形形状を有し、後続部314は一般に台形形状を有し 、その側面端縁316および317が正面部312の広いほうの寸法から後続部314の小さ いほうの寸法まで先細りになるようにする。 切刃アセンブリ300は、改良型刃ホルダー320を更に備える。刃ホルダー320は 、その下側321が切開刃上の少なくとも一方開口318で切開刃310に固定されるよ うに、また、刃ホルダー320の頂部側322が、微細角膜切開刀装置の駆動手段80に より作動可能に駆動されるための手段325を含むように形成される。好ましい実 施態様では、手段325は、刃ホルダー内部に形成され、かつ、楕円形状を有する のが理想的である陥凹326を備えるが、刃ホルダー320は、本発明の範囲から逸脱 しなければ、スロット、溝、または他の形状の陥凹を含むように形成され得る。 また、好ましい実施態様では、刃ホルダー320は可塑性材料から成形され、製造 期間中に切開刃310上の少なくとも1つの開口318に押圧嵌合されて、一体形成型 切刃アセンブリを提供する。切開刃310および刃ホルダー320を一体形成すること により、切刃アセンブリ300は微細角膜切開刃の切開ヘッド50からより容易に除 去され得るが、両方の部分は外科手術期間中に汚染され、また、更に、刃ホルダ ー320がプラスティックから形成される場合は、切刃アセンブリ305は容易に廃棄 され得ることが、指摘されるべきである。刃ホルダー320はその下表面321に少な くとも1つのロックセグメント328を含み、これは切開刃310に形成される開口31 8を通って延びるように構成および配置されて、そこに固着状態になるのが、好 ましい。最も好ましくは、刃ホルダーは形状が円形となるように形成された1対 のロックセグメントを含み、これらは、刃310上に形成された好ましい対の開口3 18および319の中にぴったりと受容されるように構成される。この好ましい実施 態様ではまた、ロックセグメント328はフランジ部329を含み、これは、刃310内 部に形成される開口の端縁の周囲で少なくとも部分的に係合するように構成され る。 ここで図8を参照すると、極めて好ましい実施態様では、本発明の切刃アセン ブリ300はツール330を追加的に備えるのが解るが、同ツールは、無菌梱包容器か らの切開刃310および刃ホルダー320の除去と、その微細角膜切開刀装置への無菌 状態を維持した挿入とを容易にする。このツールは、刃ホルダー320に接続され 、 かつ、切開ヘッドアセンブリ50の接近開口156への切刃アセンブリ300の導入を容 易にするように構成された、ハンドルアセンブリ360の形態を呈するのが、好ま しい。好ましい実施態様では、ハンドルアセンブリ360は、刃ホルダーにねじ式 連結された、理想的にはその側壁に沿って構成される長手の茎部362を含み、切 開ヘッドアセンブリ50への、かつその内部への切刃アセンブリ300の導入および 取り付けを容易にする。望ましければ、この実施態様または他の実施態様で、ハ ンドルアセンブリは、長手の茎部362が刃ホルダーと再接続され得るように構成 されて、次の外科手術で、切開ヘッドアセンブリ50から汚染された切刃アセンブ リを除去できるようにする。代替の好ましい実施態様では、ハンドルアセンブリ 360は、刃ホルダーと共に一体形成され、かつ、切開ヘッドアtンブリ50内部へ の切刃アセンブリの導入および取付け時には同ホルダーから分離されるように構 成される、長手の茎部を含んでもよい。この代替の実施態様では、ハンドルアセ ンブリは好適なプラスチック材料から構成され得て、好ましい刃ホルダー320と 一体形成され得るようにし、全切刃アセンブリは、発送前の滅菌処理を可能にし 、かつ、発送期間中の無菌状態を維持する容器に容易に梱包され得ることが、評 価されるべきである。このようにして、切刃アセンブリ300が接続されたハンド ルアセンブリ360は、無菌梱包容器から容易に除去され、また、ハンドルアセン ブリ360は切刃アセンブリ300を微細角膜切開刀の切開ヘッドアセンブリ50に迅速 かつ容易に挿入するために使用される一方で、同切刃アセンブリを無菌状熊に維 持する。この場合、ハンドルアセンブリ360は切刃アセンブリ300から破り取られ て、廃棄処分または廃棄処理される。 ここで図5に戻り参照すると、好ましい微小角膜切開刀装置の他の特徴を解説 する。好ましい実施態様では、切開ヘッドアセンブリ50のハウジング51は、切開 要素70が角膜を切開する深さを調節する深さ調節手段75を含む。図5に例示され るように、深さ調節手段75は主要ハウジング51の正面端面52に配置され、正面端 面52付近でハウジング51の底部壁の少なくとも一部を形成するのが、好ましい。 深さ調節手段75は別個のノーズセグメント76を備え、これは、ネジ、ボルトなど のような従来公知の締め具74により、ハウジング51と堅固に、しかし取り外し自 在に相互接続されるように構成されるのが、好ましい。ノーズセグメント76は係 合セグメント77および可変深さプレート部材78を備えるのが、好ましい。係合セ グメント77は反転「V」字型を規定するように形成された終端部79を含むのが好 ましく、そしてノーズセグメント76の幅にわたり延在するのが好ましい。この構 造は対応する空間内に受容および入れ子にされるような寸法および構成にされ、 また、反転「V」字型のような形状にされ、正面端面52に隣接して、対向して配 置された側壁構造53の上に、かつ、その間でハウジング51内に形成される。この 構造は、切開ヘッドアセンブリ50が位置決めリング32上を弧状経路に沿って移動 させられても、ハウジング51内で終端部79の高度に安定した入れ子状態または載 置を可能にすると、理解される。更に、例示のように、可変深さプレート部材78 は、係合セグメント77と一体型であるのが好ましく、かつ、実質的に水平平面に 配置される。可変深さプレート部材78は図5では「H」と示された深さを有する が、これは、角膜に作られる切開部の所望の深さと呼応するように、外科医によ り予め選択された寸法である。本発明の別な特徴は、複数のノーズセグメント76 を設けることであり、その各々は、異なる寸法にされた深さ「H」を有するプレ ート部材78を含む。切開ヘッドアセンブリ50が外科手術期間中に矢印「A」の方 向に前方に進み、角膜上を押し進むにつれて、プレート部材78の深さと角膜への 切開部の深さとの間に正反対の関係が存在するのが、図5から理解される。例え ば、より大きい深さ「H」を有するプレート部材78は刃の切開端縁71のより多く の部分を遮蔽するが、より小さい深さ「H」を有するプレート部材78は刃の切開 端縁上方の領域のより多くの部分を露出させる。従って、切開ヘッドアセンブリ 50は異なる寸法の深さ調節手段75と交換可能となるように設計されて、外科手術 を受けている患者の必要を厳密に満たすようにすることが、認識される。理想的 には、本発明は2つの異なる寸法のノーズセグメント76を提示し、すなわち、一 方は130ミクロン用で他方は160ミクロン用の寸法であり、これらは現在、角膜を 切開して再成形のために角膜を露出させるのに最も望ましい深さである。 記載してきたように、切開ヘッドアセンブリ50のハウジング51もまた、トラッ キング手段60を含む。図2を参照すると、トラッキング手段60は、好ましい実施 態様ではハウジング51の下方周辺区域上に配置されて、図3で解るように、位置 決めリング32のチャネル部材42と嵌め合い連絡し、かつ、その内部でトラッキン グするような構造にされる。例えば、好ましい実施態様では、トラッキング手段 60は深さ調節手段75上に配置され、図2で解るように、フランジ62の形態の可変 深さプレート部材78と一体型にされ、かつ、それに対して平坦にされる。フラン ジ62は、それに対して一般に直交関係にあるハウジング51の包囲側壁53により規 定される周辺部を越えて延びるのが、好ましい。更に、切開ヘッドアセンブリ50 は可変深さのプレート部材78を有するノーズセグメント76を受容するように設計 されるが、そこから延びるフランジ62は均一な高さを備えて、位置決めリング32 のチャネル部材42と対応し、そしてそれと効果的に嵌め合い連絡し、かつ、その 内部でトラッキングを実施する。フランジ62はハウジング51の一方側からのみ延 在し得るが、好ましい実施態様では、フランジ62は可変深さプレート部材78の各 側に配置され、それにより、患者の左眼または右眼への本発明の使用を容易にす る。 先に列挙したように、主要ハウジング51はまた当接手段または止め手段65を含 み、これらは、位置決めリング32を横断する切開ヘッドアセンブリ50の前方移動 を制限し、そして好ましくは制止するのに役立つ。好ましい実施態様では、止め 手段65は一般に包囲側壁構造53上の背部端面54に形成され、ハウジング51の側壁 構造53と背部端面54との間の接合部に形成されるショルダ66を備えるように見え 、このショルダは、大きすぎてガイド手段40のチャネル部材42内部を通れないよ うな寸法にされ、それにより、位置決めリング32を横断するヘッドアセンブリ50 の更なる前方運動を阻止する。当接係合がショルダ66とチャネル部材42との間で リップ43'により生じる場合は、駆動手段80は制止され得、次いで、逆転され、 反対方向への切開ヘッドアセンブリ50の移動を可能にする。記載してきたように 、近年、角膜に外科手術を施す際には、切開される角膜の各層は完全に切断され るべきではないと、判断されている。切開ヘッドアセンブリ50と本発明10の固有 の特徴は、角膜Cの切開の結果として、図1に例示されるように、角膜フラップF の形成が起こり、これはまた、アセンブリ50により安全に保存される。角膜フラ ップFを保存するために、ハウジング51は、ハウジング51内部に形成されるフラ ップ受容ギャップ59を含む。図2に例示され、図5でより明瞭に例示されるよう に、フラップ受容ギャップ59は一般に、ハウジング51の正面端面52の付近に配置 され、 より特定すると、刃の切開端縁71の丁度前方と可変深さプレート部材78の丁度後 方とに形成されるギャップにより規定される。従って、フラップ受容ギャップ59 は、ハウジング51の下表面に配置され、上向きにハウジング51内に延びる。理想 としては、フラップ受容ギャップ59は、ハウジング51の対向側壁構造53を通って 延びる。 好ましい微小角膜切開刀装置を用いて角膜を切開する準備に際して、a)滅菌 された改良型切開刃アセンブリ300は切開ヘッドアセンブリ50内部の位置へと滑 動自在に移動され、そしてb)連結部材90は切開ヘッドアセンブリ50上に搭載さ れ、駆動手段180はそれと接続および係合させられる。図2を参照すると、追加 特徴として、切開ヘッドアセンブリ50は、どちらの眼を切開するためにその装置 が適所にあるのかを医者に示すための証印67を含み得る。例えば、「左(Left) 」または「左眼(left eye)」の省略語として「L」の文字、および「右(Right) 」または「右眼(right eye)」の省略語として「R」の文字、或いは、外国語また は記号の単語または省略形で前記の均等物などが証印として利用されるのが、好 ましい。この証印は、連結部材90により選択的に隠される位置で、切開ヘッドア センブリ50の主要ハウジング51の包囲側壁構造53の対向する側面に現れるのが、 好ましい。特に、切開ヘッドアセンブリ50と作動可能に連結され、かつ、右眼を 切開するように上方に配置されると、連結部材90は切開ヘッドアセンブリ50の主 要ハウジング51の左側面を下へ伸び、右側面のみを離れ、その上に好ましい証印 「R」が眼に見えるように置かれる。逆に、左眼を切開するように組立てられる と、連結部材90はハウジング51の右側面を下へ伸び、左側面のみを離れ、その上 に容易に見える状態で証印を置く。このように、患者の眼の上で装置の適切な整 列状態を確保するほうに方向付ける更なる安全特性が達成されることが、解る。 続行するために、位置決めリング32が眼の中心に置かれ、適切な真空状態が付 与されて一時的にリングを眼に付着させると、c)ヘッドアセンブリ50のトラッ キング手段60は、初期位置または開始位置にある位置決めリング32のガイド手段 40に嵌め合い接続され得る。電源が微小角膜切開刀装置に供給されてしまうと、 切開ヘッドアセンブリ50は位置決めリング32を横断して、角膜Cを切開しながら 移動され得、切開は、位置決めリング32のチャネル部材42に止め手段65が接触す るまで行われ、アセンブリがそれ以上前方へ移動するのを制限し、好ましくは制 限する。この制止位置では、切開要素70は角膜Cを完全に横断して移動しておら ず、むしろ、この点まで角膜の一部を切開して角膜フラップを作り、このフラッ プが「F」とマークされた領域により指定されるように角膜に付着したまま残さ れることも明瞭にすべきであり、これは図10-Aから図10-Bに示される。更に、図 5に示されるように、形成された角膜フラップは、アセンブリの前進により上方 へハウジング51のフラップ受容ギャップ59内へと方向付けられて、保存され、切 開要素70から離れた位置に維持される。アセンブリが図10Bのように制止してし まうと、駆動手段80は逆転され得、切開ヘッドアセンブリ50の反対方向への移動 を可能にし、この結果、角膜のそれ以上の切開を生じず、むしろ、ハウジング51 のフラップ受容ギャップ59から角膜フラップFを安全に除去することとなる。従 って、切開ヘッドアセンブリ50が図10-Aに示される類似した位置まで戻ると、同 アセンブリは保持手段30から解放され得る。次に、角膜フラップFが操作可能と なり、好ましくはレーザ外科手術処置手順により、角膜の再成形を可能にする。 外科手術が完了すると、角膜フラップは戻され、角膜上の被覆関係を回復する。 本発明の別な固有の特性は、角膜フラップが作成され得る点ばかりでなく、重 要なことに、外科手術の後で眼のまばたきが角膜上に角膜フラップを不適切に位 置決めすることのないように、角膜フラップが位置決めされる点である。再び図 10-Aと図10-Bを参照すると、好ましい微小角膜切開刀装置は、患者の左眼と右眼 の両方の上で概略的に例示される。図10-Aに描かれるように、作業環境の基準点 は、時計面上の幾つかの数字の位置と等しくあり得る。従って、図10-Aでは、患 者の左眼に関して、初期位置にある切開ヘッドアセンブリ50は一般に5時の位置 に配置されるのが、好ましいことが注目される。患者の右眼に関して、初期位置 にある切開ヘッドアセンブリ50は、一般に7時の位置に配置されるのが好ましい 。ここで図10-Bに戻ると、切開ヘッドアセンブリ50は、12時の位置と一般に整列 する位置まで移動させられた状態で示され、ここで、止め手段65は位置決めリン グ32のチャネル部材42と当接係合状態にあり、アセンブリのそれ以上の前進が阻 止される。従って、患者の左眼または右眼について外科手術手順が実施されるか どうかとは無関係に、切開ヘッドアセンブリ50は12時の位置と一般に整列状態に あ るのが好ましいことが、理解される。図10-Bから、結果として生じる角膜フラッ プFは、その上方領域で角膜に付着したまま維持されることも、理解される。結 果として、角膜再成形の外科手術手順の後で、角膜フラップの配向は、自然なま ばたき動作と一般に同一方向になる。すなわち、患者の下方向へのまばたき運動 は角膜フラップを下へなでる傾向にあり、それにより、角膜フラップを角膜上の 適切な再設定位置に維持するのを助け、乱視の発生を回避する。 ここで図9を参照すると、本発明は、a)前述の眼球維持および位置決め手段3 0を横断して切開ヘッドアセンブリ50を駆動するためと、b)ハウジング51内部 で切開要素70を前後に揺動させるためとの、両方の駆動手段80を含む。最も好ま しい実施態様の駆動手段80は、眼球維持および位置決め手段30とそこに保持され る眼を横断して、第1の方向に一般に3秒から6秒の間で、そして反対方向に同 様に切開ヘッドアセンブリが要する速度で、切開ヘッドアセンブリ50を駆動する 。また、特定の好ましい実施態様では、駆動手段80は後述の他の要素の中に、モ ータ100を含み、これは、電気的に作動され、より好ましくは、負荷とは無関係 に、一定の均一な速度で作動可能なマイクロモータである。特に、通常の状況で は、切開ヘッドアセンブリ50が遭遇する通常の抵抗は、同アセンブリが角膜上を 駆動されると、マイクロモータのトルク負荷の抵抗を増大させる結果となり、こ れは、モータ100の内部抵抗における電圧の低下、そしてそれゆえに、速度の低 下を引き起こす傾向となる。微小角膜切開刀装置のための幾つかの公知のシステ ムは、10%の速度低下より低い損失を維持するために過剰動力付与されたモータ を組み入れることにより速度の過剰低下を回避しようと試みるが、本発明のモー タ100は、演算増幅器を利用するなどの方法によりそこを通る電流を監視し、か つ、印加電圧を制御し、一般には一定の速度を維持するための情報を利用するよ うに装備されるのが、好ましい。この監視作業と補償は、時折IR補償と称され、 それにより、眼の上の切開ヘッドアセンブリ50の移動の効果的な一定速度を維持 するために、従来の12V供給モジュール(この補償の間に低下する)が、より低 い公称電圧(nominal voltage)の直流モータと共に使用されることを可能にす る。 ここで図4を参照し、再び図9を参照すると、微小角膜切開刀装置の駆動手段 80は、好ましい実施態様においては、モータ主要駆動シャフト101がその中へと 伸張するギアボックス81を更に含むことがわかる。ギアボックス81から、図4お よび図5に示されるように係合ハブ110を特に同心的に通って、切開アセンブリ 主要駆動シャフトが、動作可能に伸張する。切開アセンブリ主要駆動シャフトは 、2つの主要セクションを備え、すなわち、a)図9に示されるねじ加工された 駆動ネジすなわち「ワーム」115であって、これは、係合ハブ110を通って延びる 中間セクションであり、そしてb)また図9に示される揺動シャフト130であっ て、これは、最内側セクションであり、ワーム115を通して延びる。 まず、図4に示される係合ハブ110に戻ると、これは、ギアボックス81から下 方向に延びるのが好ましい最外側セクションであり、主要ハウジング51に形成さ れるねじ加工された開口58内部で嵌め合い係合、好ましくは、ねじ係合するよう に構成される。こうして、係合ハブ110は切開ヘッドアセンブリ50に駆動手段80 を固着させるように機能する。更に、駆動手段80はそれにより、頂面56'を通っ て切開ヘッドアセンブリ50に入ることが可能となり、従って、一般に垂直方向に 配置されることが、認識される。この特性は、外科手術領域への干渉を減らし、 従来公知の微小角膜切開刀により提供されるよりも外科医による細かい扱いを容 易にする結果を生む、と考えられる。特に、公知の微小角膜切開刀は水平方向に 配置された駆動手段を提供するのが典型的であり、この結果として、外科医は、 駆動手段のコードを扱わなければならず、これは、適切に保持されなければ、微 小角膜切開刀の作業時に邪魔になり、および/または、異なる圧力が微小角膜切 開刀に付与される結果となることがあり得る。更に、旧式システムとは異なり、 本発明の構造は眼の中心にわたって実質的に重力中心を維持し、それにより、バ ランスの増大を提供し、切開ヘッドアセンブリが使用期間中に眼の表面から離れ る不慮の傾かないことを確実にする。 図5に例示されるように、揺動シャフトはまた、ギアボックス81から延びる。 ここで図9に戻ると、揺動シャフト130は、ハウジング51へとその開口58を通っ て延び、同心的に貫通して伸び、かつ、ワーム115の両端から突出する独立要素 であるのが、好ましい。揺動シャフト130は、ワーム115に相対して自由に回転す るように構成されるのが好ましく、シャフト130上に溶接され得るが、いずれの 場合にせよ、モータ主要駆動シャフト101に固着される主要駆動ギア102に駆動的 に係合される上方駆動部132を含む。従って、モータ主要駆動シャフト101の回転 の結果として、揺動シャフト130の対応する回転を生じる。更に、揺動ピン135は 、揺動シャフト130の対向端134から中心を逸れて突出する。揺動ピン135は、切 開要素70への係合圧を維持するように下方向に偏倚されるのが好ましく、スロッ ト72内に延びるように構成され、好ましい刃ホルダー72、もしくは、刃ホルダー 上に形成されて揺動ピンを受容し、かつ、同ピンがそこまで移動するのを可能に する、他の手段325の上方表面に形成される。そうして、揺動シャフト130の軸方 向回転時には、揺動ピン135は中心を逸れた所定の半径を回転し、刃ホルダー72 のスロット72'の対向する側面端縁に交互に係合して、結果的には、刃ホルダー7 2の交互の揺動運動と、それにより保持される切開刃の同運動を生じる。 また図9を参照すると、揺動シャフト130は二次駆動部133を更に含む。二次駆 動部133は、ギアボックス81内に包含される第1の内部駆動ギア103と駆動的に接 続される。第1の内部駆動ギア103は内部駆動シャフト104に接続され、かつ、駆 動的に固着され、同シャフトは、その上に第1内部駆動ギア103から間隔を設け た関係で配置された、第2の内部駆動ギア105を有するのが好ましい。このよう にして、揺動シャフト130の回転時には、第2の内部駆動ギア105がまた、回転す る。 再び図9を参照すると、ねじ加工された駆動スクリューまたは「ワーム」115 が第2内部駆動ギア105と駆動的に接続され、ギアボックス81の内部から係合ハ ブ110を同心的に通って延びるように構成される。ワーム115は、ギアボックス81 内に延びるが、第2の内部駆動ギア105と係合する駆動ヘッド116を含む。結果と して、内部駆動シャフト104の回転時には、ワーム115は切開ヘッドアセンブリ50 のハウジング51内部で対応して回転する。更に、ワーム115と作動係合状態で、 ワームギア120がハウジング51内部で回転自在に配置される。ワームギア120は、 複数の駆動陥凹がその周辺付近に形成され、かつ、ワーム115の外部のねじ加工 された表面に係合するように構成された、直径を増大させた中心部122を含み、 中心部122と、従って、ワームギア120全体が、垂直方向軸を中心としたワーム11 5の回転の結果として、水平方向軸を中心として回転するようにするのが、好ま しい。スクリュー状のワーム115のねじ加工された表面はワーム115を垂直方向に 移動させずに回転可能にし、また続いて、ワームギア120上の駆動陥凹と係合し て、その回転を実施することが、注目される。ワームギア120の中心部122の少な くとも一方の、しかし好ましくは、両方の垂直面からは、推進シャフト125が延 びる。推進シャフト125は、追加のトラッキング手段を備えるが、主要ハウジン グ51の側壁構造53から突出し、かつ、位置決めリング32上の鋸歯状トラック43に 係合するように構成され、ワームギア120の回転時と、それに応じた推進シャフ ト125の回転時には、推進シャフト125は鋸歯状トラック43に沿って乗りかかり、 位置決めリング32を横断してスムーズに、かつ、安定した規定のペースで切開ヘ ッドアセンブリ50を駆動する。更に、ギアボックス81内部の内部駆動シャフト10 1の回転方向を逆にすることにより、ワーム115の回転の方向と、それゆえ、ワー ムギア120の回転の方向は逆にされ、位置決めヘッド32をわたる切開ヘッドアセ ンブリ50の逆駆動運動を実行するのが、解る。また、鋸歯状トラック43とその弧 状経路上の移動を促進するように、ワームギア120の推進シャフト125部分は螺旋 ギア構造または複数の角度付けリッジを含み、湾曲した鋸歯状トラック43とのよ り有効な整列とその上の移動を可能にするのが、好ましい。 モータ100についてもう一度考えると、モータ100がフットペダルまたは 同様の作動手段により制御されることが好ましい。フットペダルの場合、フット ペダルは、1つの側がモータ主駆動ギア101および従って切開ヘッドアセンブ リ50を前方向に駆動するように機能し、かつ、第2の側がモータ主駆動ギア1 01および切開ヘッドアセンブリ50を逆方向に駆動するような二重機能フット ペダルであることが好ましい。さらに、システムは、医者が移動方向を積極的に 逆にしなければならない手動モードか、または、切開ヘッドアセンブリ50がそ の最大距離移動すると切開ヘッドアセンブリ50が自動的に方向を逆にする「オ ートリバース」モードに設定され得る。ただし、いずれの場合も、装置は、好ま しくはセンサを備える。このセンサは、任意のタイプの近接センサ、または、好 適な実施形態の場合のように、モータ100と関連するセンサであって、機械ス トップに遭遇すると示される電流増加などの急激な電流増加を検出するように構 成されるセンサ、などである。具体的には、切開ヘッドアセンブリ50が、スト ップ手段65に達し、さらなる前方向の移動が部分的または完全に抵抗されると 、 概して、モータ100に急激な電流増加が起こる。この急激な電流増加は、一旦 検出されると、医者の所望の設定に依存して、電力を遮断するよう信号を送るか 、または、逆方向の移動が始まるように信号を送り得る。 上記のように、図10−Aおよび図10−Bを参照して、好適なミクロ角膜切 開刀装置は、患者の両眼に使用され得る。具体的には、ウォームギア120がハ ウジング51を通って延び、ハウジング51の反対側の周囲側壁構造53から突 き出ているため、切開ヘッドアセンブリは、患者の反対側の眼に使用可能である 。これを達成するためには、切開ヘッドアセンブリ50の対称形状のため、駆動 手段80を、ハウジング51から、および従って、連結部材90から取り外すだ けでよく、そのとき、駆動手段80は、患者の反対側の眼に使用するために、1 80度向きが変えられ得る。 駆動手段80についてもう一度考えると、駆動手段80は概して、眼に手術が 行われるとき、位置決めリング32に適合される吸引手段と共に協調して動作し なければならないことに注目されるはずである。従って、本発明はさらに、駆動 手段80および吸引手段の両方を、制御アセンブリ200全体の部分として組み 込むことに向けられる。本発明の制御アセンブリ200は、ポータブルハウジン グ205を含む。このポータブルハウジング205から、電力および制御が、ケ ーブル203を介して、切開ヘッドアセンブリ50と相互作用する駆動手段80 の部分に供給され、かつ、このポータブルハウジング205から、吸引手段の真 空源が、真空ホース202を介して供給される。まず、吸引手段と、吸引手段が 提供する真空源とについて考える。具体的には、真空源は概して、ハウジング2 05内に含まれる真空ポンプ210を含む。真空ポンプ210は、内部または外 部電力モジュールおよび/または電力源、などの従来の電源から電力供給され、 そして、位置決めリングでの吸引となる真空を作り出すように動作する。ただし 、本発明の吸引手段は、真空ポンプ210の他に、予備真空タンク215を含む 。予備真空タンク215は、制御アセンブリ200を活性化すると排気されるよ うに構成され、概して動作可能なレベルに維持される。さらに、電力損失などの ために真空ポンプの動作が中断されてしまった場合には、予備真空タンク215 は、好ましくは、眼の上での切開ヘッドアセンブリ50の移動が終了するまで位 置決 めリングの眼の上での保持を継続するのに十分な真空を維持するように構成され る。具体的には、制御アセンブリ200は、予備真空タンク215が好ましくは 絶えず動作可能であるように構成され、かつ、電力損失、または、真空ポンプ2 10の動作のその他の中断が起こった場合、チェックバルブが真空ポンプ210 を分離し、必要な真空が予備真空タンク215により維持され、そして、眼を横 切る完全な切開通過が、真空ポンプ210の動作の中断により危険な程度に不測 に中断されないように構成される。 本発明によれば、真空ポンプ210は、好ましくは、ハウジング205内のコ ンピュータ化されたプロセッサ制御220により制御される。プロセッサ制御2 20は、制御アセンブリ200がオンにされるときおよび/または「レディ」モ ードにあるとき、などのすべての時間に多数の機能を行う。具体的には、制御ア センブリ200が最初にオンにされるとき、制御アセンブリ200は、ディスプ レイスクリーン211に示されるような多数の内部テストを行うように構成され 、真空ポンプ210は、好ましくは、まず予備真空タンク215に真空を発生す るように指示される。次に、真空ポンプ210は、好ましくは、大気圧に関して 所望の真空が発生されるまで動作し続ける。しかし、一旦所望の真空が達成され ると、真空ポンプの動作は循環される。例えば、一旦所望のレベルに達すると、 真空が大気圧に関してある特定の点よりも下に低下するまで、真空ポンプ210 はオフにされる。その点で、真空ポンプ210は、真空を所望のレベルよりも上 に戻すために、好ましくは、プロセッサ制御220によりもう一度オンにされる 。このようにして、万一予備真空が必要とされるようなことがあれば、使用可能 な予備真空が利用可能となる。 好適な実施形態では、制御アセンブリ200は、ユーザが動作を開始したいと 考えるか、または、さらなるテストが望ましい場合にそのテストを行いたいと考 えるまで、「レディ」モードのままである。しかし、動作を開始するときになる と、ユーザは、典型的には、フットペダル216またはその他のスイッチを押し て、真空を活性化しかつ制御アセンブリを「動作」モードにする。「動作」モー ドに入る前には、好ましくは「動作前」モードが開始され、制御アセンブリ20 0が多数の内部テストを完了する。「レディ」モードとは異なり、一旦「動作」 モードに入ると、真空ポンプ210は、好ましくはオンのままであり、それによ り、十分な真空が常に存在することを確実にする。さらに、プロセッサ制御22 0の誤動作が切開プロセスを中断しないことを確実にするために、一旦「動作」 モードに入ると、以下により詳細に説明されるモータ100の制御は、好ましく は、プロセッサ制御220から除去/中断され、プロセッサ制御220は、モー タ100および機構の性能に関しては助言的立場でしか動作せず、警告メッセー ジおよびデータを提供する。そして、このモータ100の制御は、1つ以上のP ALチップにおいて実施される論理制御などの独立した論理制御225に譲渡さ れる。好ましくは、この制御の譲渡は、プロセッサ制御220と独立した論理制 御225との間に接続される少なくとも1つのラッチスイッチ228を用いて達 成される。ラッチスイッチ228は通常、プロセッサ制御220が少なくとも部 分的にモータ100の動作を指示するような位置にされるが、「動作」モードに 入ると、ラッチスイッチ228は、プロセッサ制御220への依存を無くすよう に切り換えられ、その結果、予備電力源260が動作可能になり、独立した論理 制御220は、プロセッサの影響を受けずに、モータ100の動作を指示する。 好ましくは、ラッチスイッチ228のこの「動作」モードの向きは、ユーザによ り積極的にリセットされるまで維持される。例えば、フットペダル216をもう 一度押すと、制御が「レディ」モード状態にリセットされる。 引き続いて吸引手段について考えると、真空ポンプ210の電力供給は、高電 圧を必要とし得るが、この高電圧と、制御アセンブリ200のその他すべての高 電圧の局面とは、患者に接触する回路の低電圧部から絶縁されなければならない 。この点に関して、幾つかの例では、真空ポンプ215への電力の瞬間的な除去 がときどき起こり得、それにより、ポンプが再始動し得かつ通常の動作が進行し 得る前に、ある特定の状態のリセットを必要とする。例えば、好適な実施形態で は、「動作」モードであるときに、真空ポンプ215により引き込まれた電流が 、瞬間的に約0.6アンペアから約1.3アンペアにジャンプすると、制御アセ ンブリ200は概して、ポンプの再始動を確認する。ポンプが再始動しなければ 、予備真空タンクは、進行中の手術が終了することを可能にするために、真空を 維持するよう動作する。しかし、通常、ポンプは再始動することができ、真空ポ ンプ の通常動作が再開する。ただし、真空ポンプが再始動できても、完全な真空がま だ存在していれば、真空ポンプは典型的には動作を再開せず、従って、再始動を 達成する前に真空の瞬間的な解放を必要とする。しかし、真空の解放は、制御ア センブリ200の低電圧側の制御からトリガされる。従って、本発明は、好まし くは、光スイッチングアセンブリ240を用いて、必要とされる電気絶縁ととも に、真空の瞬間的解放をトリガする。具体的には、ポンプの再始動に関連する上 述の典型的な電流ジャンプが示されると、その電流ジャンプは、典型的には、好 ましくは0.75オームの抵抗器241を介して、0.9v未満の通常ピークか ら少なくとも1.25vの通常ピークへの瞬間的な電圧増加を引き起こし、光カ プラ240’のLED242を照射するのに十分である。LED242は、電気 的に絶縁された経路(galvanically isolated path)を介して、光カプラ240 ’の光作動式半導体243を照射する。次いで、好ましくはパルス拡張器(puls e extender)を介して、半導体チップ245が作動され、次にバルブ247を作 動させて、真空ポンプ210の再始動および継続動作に必要とされる真空の瞬間 的解放を引き起こす。従って、アセンブリの高電圧側と低電圧側との間で、完全 な絶縁が維持される。実際に、このプロセスはまた、「レディ」モードでの上記 ポンプ循環の間にも使用される。 次に、制御アセンブリ200、即ち、駆動手段80による影響を受ける他の局 面について考えると、制御アセンブリ200および駆動手段80は、好ましくは 、低電力DCモータ、空気モータ、または液圧モータなどのモータ100により 動力供給される。モータ100は、切開ヘッドアセンブリ50を、32などの位 置決めリングを横切るように駆動するのに十分であり、好ましくは、前方向およ び逆方向の両方に動作する。さらに、通常の前方向動作の間、制御アセンブリ2 00は、ある所定の限界を超えるアンペア数の増加を検出するように構成される 。この限界は、典型的には300ミリアンペアレベルであり、切開ヘッドアセン ブリ50の移動が妨げられたことと、モータ100および駆動手段の活動が抵抗 されていることとの典型的なしるしである。切開ヘッドアセンブリ50の停止は 、多数の随毛またはその他のごみなどの、位置決めリングの上の切開経路におけ る障害物の存在か、または、切開ヘッドアセンブリ50が完全な切開を行い、機 械 ストップ手段に達したために起こる切開ヘッドアセンブリ50の通常停止のいず れかにより起こり得る。しかし、いずれの場合も、モータ100が、通常の3秒 間の動作後に300ミリアンペアレベルに引っぱられると、モータ100は遮断 し、ユーザにより再始動されるまで動的にブレーキがかけられる。好ましくは緊 急の場合だけであるが、再始動するためには、ユーザは、フットペダル252か ら一時的に圧力を除去して再始動させ得、次いで、フットペダルを再び活性化し 得る。その結果、あと3秒間モータ100の動きが継続する。その3秒間の間、 モータ100への電力に対する唯一の制限は、好ましくは約400ミリアンペア の規定された電流限界である。実際に、400ミリアンペアというこのより絶対 的な限界は、前方向および逆方向の両方への移動中を含む、すべての時間に有効 である。 駆動装置80の動作の停止に加えて、移動の停止のため、位置決めリングでの 吸引の損失が起こると、位置決めリングが眼から一時的または完全に離れてしま い得るため、制御アセンブリ200はさらに、好ましくは、すぐにモータ100 および従って駆動手段を遮断して動的にブレーキをかけるように構成される。そ の結果、切開ヘッドアセンブリ50は、位置決めリングの眼への吸引が一瞬でも 中断されると、切開を継続しない。さらに、そのような遮断が起こると、モータ 100の動作が再開し得る前に、好ましくは、システムチェックの通常のアレイ および真空の再確立などの動作モードの完全な再開始が達成されなければならな い。それでも、適切な回復期間が経過するまで、再開始は行わない方がよい。 示されたように、本発明の真空ポンプ210は、好ましくは、電力損失などに より真空ポンプ210が故障した場合に真空を維持する、予備真空タンク215 の形の予備を含む。同様に、モータ100は、好ましくは、制御アセンブリ20 0のハウジング205内に配置される、1つ以上のリチウム電池などの予備電力 源260を含む。予備電力源260は、最も好ましくは、制御アセンブリ200 の部分として制御アセンブリ200内に含まれ、内部モジュールおよび/または 外部ソースであっても典型的な電源からの電力損失が起こった場合、すぐにモー タ100に動作電力を供給し続けるように機能する。そのため、眼を横切る完全 な通過は、電源異常が起こっても通常に終了され得る。 最後に、幾つかの例では、患者の状熊をモニタしているユーザが、患者のその 他の状態をモニタしているコンピュータディスプレイコンソールを既に見ている 場合があることに注目されたい。そのため、本発明の制御アセンブリ200は、 シリアル接続ポートなどの接続ポート265を含む。この接続ポート265を介 して、コンピュータインタフェースが達成され、かつ、制御アセンブリ200の 動作に関するデータが、コンピュータディスプレイコンソール上での簡便な使用 および表示のために送信され得る。光学的に分離されたデータを有するRS23 2ポートなどの電気的に絶縁された双方向コンピュータポートが好ましく、ホス トレーザシステムまたは分離されたコンピュータシステムとの通信のために、変 圧器により分離された電力が好ましい。例えば、典型的には矯正処置(correcti ve procedure)において使用されるレーザシステムは、概して、精密なコンピュ ータ制御を含む。このレーザコンピュータ制御は、矯正処置を指示し、動作状態 を終始モニタする。そのため、制御アセンブリ200とレーザコンピュータ制御 とをインタフェースすることにより、本発明の実際の動作状態が、等しくモニタ および記録され得る。 本発明の説明された好適な実施形態の詳細に多くの改変、変更および変化がな され得るため、上記説明および添付の図面に示されるすべての事項は、例示的な ものとして解釈されるものであって、制限的な意味で解釈されるものではないこ とが意図される。従って、本発明の範囲は、添付の請求の範囲およびその法律的 な等価物により決定されるべきである。 以上が、本発明の説明である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 EP(AT,BE,CH,CY, DE,DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,I T,LU,MC,NL,PT,SE),OA(BF,BJ ,CF,CG,CI,CM,GA,GN,ML,MR, NE,SN,TD,TG),AP(GH,GM,KE,L S,MW,SD,SZ,UG,ZW),EA(AM,AZ ,BY,KG,KZ,MD,RU,TJ,TM),AL ,AM,AT,AU,AZ,BA,BB,BG,BR, BY,CA,CH,CN,CU,CZ,DE,DK,E E,ES,FI,GB,GE,GH,GM,GW,HU ,ID,IL,IS,JP,KE,KG,KP,KR, KZ,LC,LK,LR,LS,LT,LU,LV,M D,MG,MK,MN,MW,MX,NO,NZ,PL ,PT,RO,RU,SD,SE,SG,SI,SK, SL,TJ,TM,TR,TT,UA,UG,UZ,V N,YU,ZW

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1.患者の眼の角膜を実質的に横切って切開するための外科手術装置であって、 a)切開される角膜を囲む眼の部分に一時的に取り付けられるように構成され る位置決めリングと、 b)該角膜を囲む該眼の部分に該位置決めリングを一時的に取り付けるように 構成される吸引手段であって、該位置決めリングで吸引を引き起こす真空源を含 む吸引手段と、 c)切開ヘッドアセンブリであって、該切開ヘッドアセンブリに配置され、該 角膜を切開するための切開要素を含み、該位置決めリング、および従って、該患 者の眼を横切るように駆動されるように構成および配置される切開ヘッドアセン ブリと、 d)該切開ヘッドアセンブリに動作可能に接続され、該患者の眼を横切る該切 開ヘッドアセンブリの動きを引き起こすため、および、該切開要素の揺動(osci llating movement)を引き起こすための駆動手段と、 e)少なくとも該駆動手段と該吸引手段とを含む制御アセンブリであって、該 位置決めリングでの該吸引の損失を検出し、該駆動手段をすぐに遮断し、それに より該切開要素が不適切に角膜を切開するのを防ぐように構成される制御アセン ブリと、を含む、外科手術装置。 2.前記制御アセンブリの前記吸引手段が、前記真空源としての役割を果たしか つ前記位置決めリングでの前記吸引を提供するための真空ポンプと、真空を発生 しかつ該真空ポンプの遮断が起こった場合に該真空源としての役割を果たすよう に構成される予備真空タンクと、を含み、それにより、該位置決めリングでの吸 引が失われる前に、該位置決めリングおよび従って前記患者の眼を横切る前記切 開ヘッドアセンブリの切開通過の完了を可能にする、請求項1に記載の外科手術 装置。 3.前記制御アセンブリが、前記駆動手段の機能を調整するように構成されるプ ロセッサ制御であって、中断されるプロセッサ制御と、前記吸引手段の動作が開 始されると、該駆動手段の該機能を調整するように作動させられる独立した論理 制御と、をさらに含む、請求項1に記載の外科手術装置。 4.前記プロセッサ制御と前記独立した論理制御との間にラッチスイッチが配置 され、該ラッチスイッチが、前記吸引手段の動作が開始されると、積極的にリセ ットされるまで、該独立した論理制御による前記駆動手段の前記機能の調整を作 動させるように配置される、請求項3に記載の外科手術装置。 5.前記制御アセンブリの前記駆動手段が、所定の限界を越えるアンペア数の増 加を検出すると遮断するように構成される、請求項1に記載の外科手術装置。 6.前記制御アセンブリの前記駆動手段が、前記所定の限界を超えるアンペア数 の増加を検出すると動的にブレーキをかけるように構成される、請求項5に記載 の外科手術装置。 7.前記制御アセンブリが、前記吸引手段の再始動が試みられると、該吸引手段 の瞬間的真空解放を開始するように構成される光スイッチングアセンブリをさら に含み、それにより、該制御アセンブリの高電圧側を、該制御アセンブリの低電 圧側から完全に絶縁する、請求項1に記載の外科手術装置。 8.前記制御アセンブリの前記駆動手段が、モータを含み、該モータが電源に接 続される、請求項1に記載の外科手術装置。 9.前記駆動手段が、前記電源により供給される電力の損失が起こるとすぐに前 記モータに電力を供給するように構成されるバックアップ電源をさらに含む、請 求項8に記載の外科手術装置。 10.前記バックアップ電源が、前記制御アセンブリと一体に形成される、請求 項9に記載の外科手術装置。 11.前記切開ヘッドアセンブリが、概して弧状の経路で前記角膜を横切るよう に駆動され、該弓形の経路が、眼のまばたきの方向と実質的に整列された方向で 終わる、請求項1に記載の外科手術装置。
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