JP2002508428A - 硬化トリメチンシアニン色素 - Google Patents

硬化トリメチンシアニン色素

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    • C09B23/02Methine or polymethine dyes, e.g. cyanine dyes the polymethine chain containing an odd number of >CH- or >C[alkyl]- groups
    • C09B23/06Methine or polymethine dyes, e.g. cyanine dyes the polymethine chain containing an odd number of >CH- or >C[alkyl]- groups three >CH- groups, e.g. carbocyanines

Abstract

(57)【要約】 スペクトルの緑色からオレンジ色で強力な蛍光を生産することが可能であり、特に生物学的及び他の標的材料に対する共有結合ラベリングに適した色素にさせる官能基及び/または溶解基をも含む蛍光硬化色素化合物の提供。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、硬化トリメチンシアニン色素、その調製法、蛍光マーカーとしての
及び蛍光エネルギー転移複合体におけるその使用法、並びにそれらでラベルされ
た物質に関する。
【0002】
【従来の技術】
蛍光色素は一般的に周知であり、蛍光顕微鏡、蛍光イムノアッセイ及びフロー
サイトメトリーのような方法によって、各種の生物学的及び非生物学的材料の蛍
光ラベリング及び検出のために使用される。蛍光色素での上記材料のラベリング
の典型的な方法は、該色素分子の適切な基とラベルされる材料の適合的な基の間
の結合による、蛍光複合体を作製することである。この方法において、細胞、組
織、アミノ酸、タンパク質、抗体、薬剤、ホルモン、ヌクレオチド、核酸、脂質
及びポリサッカリド等のような材料は、化学的にラベルされ、検出若しくは定量
され得、または標的材料に対して特異的に結合可能な蛍光プローブとして使用さ
れ蛍光検出法によって検出され得る。
【0003】 蛍光色素の4つの一般的に使用されるクラスは、フルオレセイン(緑色蛍光)
、ローダミン(オレンジ色蛍光)、クマリン及びピレン(青色蛍光)クロモホア
に基づくものである。フルオレセイン及びローダミンに基づく色素は、多くの欠
点を有する。フルオレセイン誘導体は、pH感受性吸収スペクトルを有し、蛍光
はpH8以下で顕著な減少を生ずる。ローダミン誘導体は疎水性であり、水性媒
体で使用することが困難である。それらはしばしばタンパク質に結合した場合に
強力な蛍光クエンチングを示す。
【0004】 米国特許第5268486号は、標的材料のアミン、ヒドロキシル、アルデヒド及び スルフヒドリル基に共有結合させることが可能な基を含む、発光モノ及びポリメ
チンシアニン色素、並びにメロシアニン及びスチリル色素のような関連するポリ
メチン色素を開示する。該化合物は、緑色、オレンジ色、赤色及びスペクトルの
赤外線領域で蛍光を発するように開示される。
【0005】 米国特許第3679427号は、式(1)に示されるような硬質構造の一部としてト リメチン鎖を含む硬化シアニン色素を記載する:
【化5】 式中、Z及びZ1のそれぞれは、シアニン色素で使用されるタイプの複素環核を 完成するために必要とされる非金属性原子を表し;Rは、ハロゲン原子、アルキ
ル基またはアリール基から選択されたメンバーを表し;R1は、酸素、硫黄、セ レンまたは窒素から選択されたメンバーを表す。主題となる色素は、強力な蛍光
を示すことが報告され、写真用のハロゲン化銀に対して有用なスペクトル感受性
色素であり、並びに塗料、ラッカー等のような広範囲の組成物に対する着色材料
として有用である。しかしながら、それらは蛍光ラベリング色素としては記載さ
れていない。
【0006】 欧州特許出願第747448号は、複素環の窒素原子の間の架橋基によって硬化され
た、ビス−複素環式モノメチンシアニン色素を記載する。上記化合物は、蛍光化
合物に対する所望の溶解性、反応性及び分光学的特性を提供するために選択され
たさらなる基で置換できる。該色素は、標的に対して蛍光特性を与えるために、
標的材料を共有結合的にラベルするために使用できる。モノメチン硬化シアニン
は非常に蛍光性であり、スペクトルの近UV及び青色(300−500nm)領
域で放射する強力な光吸収色素である。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
スペクトルの緑色からオレンジ色で強力な蛍光を生産することが可能であり、
特に生物学的及び他の標的材料に対する共有結合ラベリングに適した色素にさせ
る官能基及び/または溶解基をも含む蛍光硬化色素化合物は、上述の文献の何れ
にも開示されていない。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本発明は、スペクトルの450−600nmにおいて吸収及び放射する明るい
非常に蛍光性の色素化合物を提供する。それらは、トリメチンシアニンクロモホ
アに基づき、蛍光の高い量子収率を与える硬質構造を有する。さらにそれらは、
生物学的分子のような標的材料及び他の材料上の適切な基と共有結合的に反応す
るために使用できる官能基または反応基を含み得る。それらはpH非感受性であ
り、それ故それらは蛍光検出応用で使用できる有用な蛍光ラベリング試薬の範囲
を拡張する。
【0009】
【発明の実施の形態】
従って本発明は、R2−R9基によって任意に置換された式(2)の化合物を提
供する:
【化6】 式中、R6,R7,R8及びR9基は、X及びYを含む環に結合し、または任意にZ a 及びZb環構造の原子に結合し; R2からR9は同じまたは異なり、−R10及び−L−R10を含み、R10は、水溶性
を減少する中性基、水溶性を増大する極性基、ラベリング反応において使用でき
る官能基、反応基、蛍光分子の吸収及び放射波長をシフトする電子供与及び吸引
基、脂質及び炭化水素溶解性基から選択され、並びにLは、直鎖状または分枝状
1-20アルキル鎖、C2-20モノエーテルまたはポリエーテル、及び4個までの第
二級アミド結合を含むC2-20原子鎖より成る群から選択され; R1は、水素、アリール、ヘテロアリール、シアノ、ニトロ、アルデヒド、ハロ ゲン、ヒドロキシ、アミノ、第四級アミノ、アセタール、ケタール、ホスホリル
、スルフヒドリル、水溶性基、並びにアミノ、C1−C4アルキル置換アミノ、第
四級アミノ、アルデヒド及びケトンを含むカルボニル、アセタール、ケタール、
ハロ、シアノ、アリール、ヘテロアリール、ヒドロキシル、スルホナート、スル
ファート、カルボキシラート、アミド、ニトロ、及びアミノ、ヒドロキシル、ア
ルデヒド、ホスホリル、またはスルフヒドリル基と反応性の基によって任意に置
換されたアルキル基から選択され; Aは、O、S及びNR11から選択され、式中R11は置換されたアミノ基であり;
【化7】 式中、R’は、水素、C1-4アルキル及びアリールから選択され、R”は、C1-1 8 アルキル、アリール、ヘテロアリール、2−7の炭素原子を有するアシル基、 及びチオカルバモイル基から選択される。
【0010】 X及びYは、同じまたは異なってもよく、ビス−C1−C4アルキル、並びに炭素
、酸素、硫黄、セレン、CH=CH、及びN−Wで置換されたC4−C5スピロア
ルキルから選択され、ここでNは窒素であり、Wは水素、−(CH2n12基か
ら選択され、ここでnは1から26の整数であり、R12は水素、アミノ、アルデ
ヒド、アセタール、ケタール、ハロ、シアノ、アリール、ヘテロアリール、ヒド
ロキシル、スルホナート、スルファート、カルボキシラート、置換されたアミノ
、第四級アミノ、ニトロ、第一級アミド、置換されたアミド、並びにアミノ、ヒ
ドロキシル、カルボニル、ホスホリル及びスルフヒドリル基と反応性の基から選
択され; Za及びZbのそれぞれは、一つ、二つの融合したまたは三つの融合した芳香族環
を完成するために必要とされる結合または原子を表し、各環は、炭素原子並びに
任意に2以下の酸素、窒素及び硫黄原子から選択された5または6の原子を有し
; X及びYが炭素以外のものである場合、少なくとも一つのR1−R9は、標的材料
上の官能基と共有結合反応するための反応基を含み、または標的材料上の反応基
と共有結合反応するための官能基を含み、または X及びYが異なり、且つO及びSeから選択される場合、少なくとも一つのR1 −R9は、水素、メチル、フェニル若しくはナフチル以外のものである。
【0011】 好ましいR10基は、以下のものから選択される:水素、ハロゲン、アミド、C 1 −C6アルコキシ、ニトロ、シアノ、アリール、ヘテロアリール、スルホナート
、第四級アンモニウム、グアニジニウム、ヒドロキシル、ホスファート、ホスホ
ナート、任意に置換されたアミノ、アジド、スルフヒドリル、カルボキシル、カ
ルボニル、例えばスクシンイミジルエステル、イソチオシアナート、アンヒドリ
ド、ハロアセトアミド、マレイミド、スルホニルハライド、ホスホルアミダイト
、酸性ハライド、アルキルイミダート、ヒドラジド、及びカルボジイミドといっ
た反応基;並びにアミノ、ヒドロキシル、アルデヒド、ホスホリルまたはスルフ
ヒドリル基と反応性の基。
【0012】 好ましくはR1は、水素、アリール、ヘテロアリール、シアノ、ハロゲン、2 6以下の炭素原子のアルキル基、−(CH2nQから選択され、式中1<n<2
6であり、Qはアミノ、アルデヒド、スルフヒドリル、ヒドロキシル、及びアミ
ノ、ヒドロキシル、アルデヒド、ホスホリル又はスルフヒドリルと反応性の基か
ら選択され、R2,R3,R4及びR5は水素である。
【0013】 適切なR12は、水素、アミノ、スルホナート、カルボキシラート、アリール、
ヒドロキシル、及びアミノ、ヒドロキシル、カルボニル、ホスホリル、またはス
ルフヒドリル基と反応性の基から選択される。
【0014】 ビス−置換炭素は、ビスC1−C4アルキル基及びC4−C5スピロアルキル基を
含む。
【0015】 アルキルは、1−26の炭素原子を含む、適切には1−12の炭素原子、好ま
しくは1−6の炭素原子を含む直鎖状または分枝状鎖アルキル基である。
【0016】 アリールは、6−10の炭素原子を含む一つまたは二つの融合した芳香族環を
含む芳香族置換基であり、例えばフェニルまたはナフチルである。アリールは、
場合により且つ独立して、上述の−R10及び−L−R10基から選択された一つ以
上の基によって置換されてもよい。
【0017】 ヘテロアリールは、N、O及びSから選択され得る少なくとも1且つ3以下の
ヘテロ原子を含む一または二環式5−10員環芳香族環系である。ヘテロアリー
ルは、場合により且つ独立して上述の−R10及び−L−R10基から選択された一
つ以上の基によって置換されてもよい。
【0018】 アラルキルは、アリールまたはヘテロアリール基によって置換されたC1−C6 アルキル基である。
【0019】 ハロゲン及びハロ基は、フッ素、塩素、臭素及びヨウ素から選択されたもので
ある。
【0020】 R1−R9及びR11基、並びにR基が反応するであろう基の特異的な例は、表1
に提供される。代わりに、R1−R9及びR11基は、標的分子の反応基と反応する
であろう表1の官能基であってもよい。 表1:考え得る反応性置換基及びその反応性の部位
【表1】
【0021】 表1に挙げられた基に加えて、数多くの他の基が、本発明の化合物のR1−R9 及びR11部位において反応性の置換基として考慮される。例えば、利用可能なア
ミノ及びヒドロキシ官能基を有する標的構成成分をラベルするために特に有用で
ある反応基は、以下のものを含む:
【化8】 式中、n=0または1−10の整数であり、R13またはR14の少なくとも一つは
、I、BrまたはClのような脱離基である。
【0022】 利用可能なスルフヒドリル官能基で標的構成要素をラベルするために特に有用
な考え得るR1−R9及びR11基の特異的な例は、以下のものを含む:
【化9】 式中、n=0または1−10の整数であり、R15は、IまたはBrのような脱離
基である。
【0023】 光活性化架橋によって標的構成成分をラベルするために特に有用なR1−R9
びR11官能基の特異的な例は、以下のものを含む:
【化10】
【0024】 水溶性を増大する、またはサンプル中の不適切な構成成分に対する蛍光的にラ
ベルされた構成成分の非所望の非特異的結合を減少する目的のために、または蛍
光のクエンチングを導くであろうラベルされた構成成分上の二つ以上の反応性ク
ロモホアの間の相互作用を減少するために、R1−R9及びR11官能基は、周知の
極性及び電気的に荷電した化学基から選択できる。上記基の例は−E−F−であ
り、ここでFは、ヒドロキシ、スルホナート、スルファート、カルボキシラート
、置換されたアミノまたは第四級アミノであり、Eは、nが0−6である−(C
2n−のようなスペーサー基である。−E−F−基の有用な例は、−(CH23SO3及び−(CH24SO3のようなC1-6アルキルスルホナートを含む。
【0025】 蛍光色、水溶性、及び反応基または官能基の位置を調節するための能力を示す
本発明の例示的な化合物は、以下のものである。 i) 6,7,9,10-テトラヒドロ-2,14-カルボキシメチル-16,16,18,18-テトラメチ
ル-7aH,8aH-ビスインドリニウム[3,2-a;3'2'-a']ピラノ[3,2-c;5,6-c']ジピリジ
ン-5-イウム(化合物I); ii) 8,9,11,12-テトラヒドロ-3,17-ジスルホナト-20,20,22,22-テトラメチル-
9aH,10aH-ビスベンズ(ゼ)インドリニウム[3,2-a;3'2'-a]ピラノ[3,2-c;5,6-c'
]ジピリジン-7-イウム(化合物II); iii) 6,7,9,10-テトラヒドロ-2-カルボキシメチル-14-スルホナト-16,16,18,18
-テトラメチル-7aH,8aH-ビスインドリニウム[3,2-a;3'2'-a]ピラノ[3,2-c:5,6-c
']ジピリジン-5-イウム(化合物III); iv) 6,7,9,10-テトラヒドロ-2-カルボキシメチル-14-スルホナト-16,16,18,18
-テトラメチル-7aH,8aH-ビスインドリニウム[3,2-a;3'2'-a]ピラノ[3,2-c;5,6-c
']ジピリジン-5-イウム、グリシンアミド(化合物IV); v) 6,7,9,10-テトラヒドロ-2-カルボキシメチル-14-スルホナト-16,16,18,18
-テトラメチル-7aH,8aH-ビスインドリニウム[3,2-a;3'2'-a]ピラノ[3,2-c;5,6-c
']ジピリジン-5-イウム、N-(2-アミノエチルカルボキシアミド)(化合物V); vi) 6,7,9,10-テトラヒドロ-2-(N-ホルミル)アミノメチル-14-スルホナト-16,
16,18,18-テトラメチル-7aH,8aH-ビスインドリニウム[3,2-a;3'2'-a]ピラノ[3,2
-c;5,6-c']ジピリジン-5-イウム(化合物VI); vii) 6,7,9,10-テトラヒドロ-2-ヒドロキシエチル-16,16,18,18-テトラメチル-
7aH,8aH-ビスインドリニウム[3,2-a;3'2'-a]ピラノ[3,2-c;5,6-c]ジピリジン-5-
イウム(化合物VII); viii) 6,7,8,10-テトラヒドロ-14-カルボキシメチル-16,16-ジメチル-7a,8a-ベ ンゾチアゾレニン-インドレニン-[3,2-a]-ベンゾチアゾリル[3'2'-a]-ピラノ[3,
2-c;5,6-c']ジピリジン-5-イウム(化合物VIII); ix) 6,7,8,8a,9,10-ヘキサヒドロ-2,14-ジスルホナト-8-(4-カルボキシ-アニ リノ)-16,16,18,18-テトラメチル-7aH-ビス-インドリニウム[3,2-a;3'2'-a']ピ リド[3,2-c;5,6-c']ジピリジン-5-イウム(化合物IX); x) 6,7,9,10-テトラヒドロ-14-カルボキシメチル-16,16-ジメチル-7a-8a-キ ノリノ-インドレニウム-[3,2-a;3'2'-a]-ピラノ[3,2-c;5,6-c']ジピリジン-5-イ
ウム(化合物X)。
【0026】 ここで提供される基は、本発明の化合物のR部位で取り込まれ得る基の全ての
包含物を意味しない。本発明の化合物によってラベルされる材料上の基と反応す
るであろう各種の他の基が存在すると解されよう。R1−R9及びR11位での上記
他の基の取り込みによって生産される化合物は、本発明によって包含されるもの
と企図される。
【0027】 本発明の化合物は、数多くの生物学的及び非生物学的応用で使用され得る。非
生物学的応用に関しては、R1−R9及びR11位で一つ以上の非電荷基を有する本
発明の化合物、例えばC1-26アルキル及びアリール部分が、非極性材料に蛍光特
性を提供するために該材料中に溶解され得る。上記非極性材料は、例えば塗料、
ポリマー、ワックス、油、インク及び炭化水素溶媒を含む。本発明の別の非生物
学的応用は、極性溶媒、または例えば水、エチレングリコール、メチルアルコー
ル、若しくは水とメチルアルコールの混合物のような他の材料中に、R1−R9
びR11位で一つ以上の電荷及び/または極性基を有する本発明の化合物を溶解す
ることである。上記電荷R基は、例えば−NR3 +、−SO3 -、−PO3 -及び−C
OO-を含む一方で、上記極性R基は、例えばヒドロキシル基を含む。生物学的 応用に関しては、生物学的分子は、本発明の複合体を使用して非共有結合的にラ
ベルされ得る。例えば、少なくとも一つのR1−R9及びR11が、例えば第四級ア
ミノといった電荷を含む場合の本発明の複合体は、例えばDNA及びRNAのよ
うな電荷生物学的分子を非共有結合するために使用され得る。さらに、少なくと
も一つのR1−R9及びR11が、例えば長鎖アルキルといった非電荷基である場合
の本発明の化合物は、例えば生物学的脂質のような非電荷生物学的分子を結合す
るために使用され得る。
【0028】 別法として、本発明の化合物は、該複合体を含むポリマーの形成に適した重合
可能基を含んでもよい。適切な重合可能基は、アクリラート、メタクリラート、
アクリルアミド、ビニル及びスチリルから選択される。重合は、蛍光化合物を含
むコポリマーを形成するために、スチレンまたはビニルトルエンのような第二の
重合可能モノマー開始材料で接合されるように使用される本発明の適切な誘導化
化合物で実施され得る。別法として、本発明の蛍光化合物は、重合可能基を有す
る必要がなく、例えば該化合物は、重合または粒子形成の間に取り込まれ、また
はポリマー粒子内若しくはその上に吸着されてもよい。
【0029】 本発明の色素はまた、Boyer及びMorganに対する米国特許第4916711号に示され
る方法に従ってレーザー色素として使用され得る。レーザー色素は蛍光でなけれ
ばならず、0.56または0.57より大きい量子収率を有さなければならず、
且つかなり光安定性でなければならない。本発明の化合物は、これらの必要性の
それぞれを満たす。さらに本発明の色素は、織り込み色素、写真用色素、及び有
機伝導体として使用され得る。
【0030】 本発明の化合物はまた、標的材料に対して蛍光特性を与えるために、標的材料
を共有結合ラベルして使用され得る。本発明の化合物を使用する共有結合ラベリ
ングは、生物学的または非生物学的応用の何れにも利用され得る。非生物学的応
用においてラベルされ得る標的材料の例は、例えばセルロースベース材料(例え
ば紙を含む)、織物、石油ベース製品、写真用フィルム、ガラス、ポリマー並び
にゲル濾過及びクロマトグラフィー媒体を含む。
【0031】 本発明の化合物を使用する共有結合ラベリングは、上記定義されたような少な
くとも一つの官能基または反応基を有する標的で達成され得る。該標的は、標的
材料の官能基または反応基と共有結合できる上述のような反応基または官能基を
含む、少なくとも一つのR1−R9及びR11を有するかなりの量の本発明の化合物
とインキュベーションされ得る。標的材料及び本発明の化合物は、該標的材料を
本発明の化合物に共有結合させるのに十分な条件下で十分な時間インキュベーシ
ョンされる。
【0032】 R1−R9及びR11は、本発明の化合物が異なる標的化合物と反応し、及び/ま
たは異なるスペクトル特性を有し、それによって複数の分析で使用できる数多く
の関連化合物を提供するように選択され得るが、その場合単一のサンプル中の各
種の化合物の存在及び量は、検出された数多くの蛍光放射の波長及び強度に基づ
いて識別されなければならない。本発明の化合物は、R基の適切な選択によって
ラベルされる材料を含む水性、他の極性、または非極性媒体中に可溶性にされ得
る。
【0033】 本発明はまた、R1−R9及びR11位で少なくとも一つの反応基を含む本発明の
化合物が、標的材料のアミノ、ヒドロキシル、アルデヒド、ホスホリル、カルボ
キシル、スルフヒドリルまたは他の反応基と反応するラベリング法に関する。上
記標的材料は、抗体、脂質、タンパク質、ペプチド、炭化水素、一つ以上のアミ
ノ、スルフヒドリル、カルボニル、ヒドロキシル及びカルボキシル、ホスファー
ト及びチオホスファート基を含むまたは含むように誘導化されたヌクレオチド、
並びに一つ以上のアミノ、スルフヒドリル、カルボニル、ヒドロキシル及びカル
ボキシル、ホスファート及びチオホスファート基を含むまたは含むように誘導化
されたオキシまたはデオキシポリ核酸、微生物材料、薬剤、毒素、粒子、プラス
チックまたはガラス表面及びポリマーよりなる群を制限することなく含む。本発
明の化合物はまた、EPA 747700に記載された型の蛍光共鳴エネルギー転移複合体
における使用、または蛍光偏光若しくは蛍光クエンチングベース応用のために、
さらなる蛍光または非蛍光化合物にカップリングするように使用され得る。
【0034】 上述の単一工程ラベリング法に加えて、本発明はまた、二工程ラベリング法に
関し、そこでは第一の工程において、本発明の化合物は、抗体のような一次構成
要素と共有結合で反応し、それによってラベルする。二工程法の第二または染色
工程において、蛍光ラベルされた一次構成要素は、抗体が特異的である抗原のよ
うな二次構成要素に対するプローブとして使用される。上記ラベルされた抗体の
標的が細胞である場合、該方法の第二の工程は、該細胞の蛍光の強度を測定する
ことによってその型の細胞に結合するラベル抗体の量を測定するために使用され
得る。この二工程法によって、本発明の蛍光化合物と、第一の工程で共有結合で
ラベルされたモノクローナル抗体及び他の構成要素が、抗原プローブとして使用
できる。
【0035】 本発明の化合物は、系における特定のタンパク質または他の構成要素の濃度を
測定するために使用され得る。もしプローブと反応できるタンパク質の反応基の
数が周知であれば、分子当たりの蛍光は周知となり得、系におけるこれらの分子
の濃度は、系の全蛍光強度によって測定できる。この特定の方法は、ミクロタイ
タープレートリーダーまたは他の周知の免疫学的蛍光検出システムを使用して、
各種のラベル化分析物の濃度を測定するために使用できる。
【0036】 本発明の化合物はまた、例えば蛍光共鳴エネルギー転移(FRET)ベース法
、蛍光存続期間を使用して、または蛍光偏光測定によって、分析物の検出及び測
定のための蛍光ラベルを使用するアッセイ方法体系において有用である。
【0037】 生物学的系における蛍光共鳴エネルギー転移色素ペアの使用は周知であり、そ
れらはFRETを使用するアッセイにおける結合現象または切断反応の検出にお
いて使用されている。上記アッセイの例は、平衡結合アッセイ(例えばイムノア
ッセイ、核酸ハイブリダイゼーションアッセイ、タンパク質結合アッセイ及びホ
ルモンレセプターアッセイ)、及びタンパク質溶解性切断アッセイ、ヌクレアー
ゼによるDNAまたはRNA分子の切断、若しくはリパーゼによる脂質の切断の
ような酵素アッセイを含む。
【0038】 本発明の化合物を利用する結合アッセイは、特異的結合ペアの一つの構成要素
を、特異的結合ペアの第二の構成要素と結合させることによって実施でき、第一
の構成要素は本発明に従った蛍光ドナー色素でラベルされ、第二の構成要素は蛍
光(またはクエンチング)アクセプター色素でラベルされ、第一及び第二の構成
要素の間のエネルギー転移関係をもたらし、そして放射された蛍光の測定により
第一及び第二の構成要素の結合を検出する。特異的結合ペアの例は、抗体/抗原
、レクチン/糖タンパク質、ビオチン/アビジン(ストレプタビジン)、ホルモ
ン/レセプター、酵素/基質または共因子、DNA/DNA、DNA/RNA及
びDNA/ 結合タンパク質を制限することなく含む。本発明において、本発明 の色素が特異的な結合ペアの一つの構成要素をラベルするために使用され得、次
いで該一つの構成要素が他の構成要素に対する結合の検出において使用され得る
ように、互いに対して特異的な結合親和性を有するいずれかの分子が使用され得
る。
【0039】 本発明の色素はまた、酵素切断アッセイフォーマットにおいて使用され得、そ
の場合例えばペプチドといった酵素基質は二つの構成要素を含み、その一方は本
発明の蛍光ドナー色素でラベルされ、他方は蛍光(またはクエンチング)アクセ
プター色素でラベルされ、切断される基質結合のそれぞれの側のエネルギー転移
関係において基質に結合する。周知のまたは推定の酵素インヒビター化合物は、
反応混合物において任意に含まれる。酵素による基質の切断は、ドナー及びアク
セプター色素の分離を引き起こし、ドナー及びアクセプター種の共鳴エネルギー
転移の損失及び蛍光放射の変化を導く。
【0040】 エネルギー転移色素ペアを形成する本発明の色素と組み合わせ得る適切な蛍光
アクセプター色素は、ローダミン及びシアニン色素を含む。特に好ましい色素は
シアニン色素であり、Cy5(1-(ε-カルボキシペンチル)-1'-エチル-3,3,3',3
'-テトラメチル-5,5'-ジスルホナト-ジカルボシアニン)、Cy5.5(1-(ε- カルボキシペンチル)-1'-エチル-3,3,3',3'-テトラメチル-4,5,4',5'-(1,3-ジス
ルホナト)-ジベンゾ-ジカルボシアニン)及びCy7(1-(ε-カルボキシペンチ ル)-1'-エチル-3,3,3',3'-テトラメチル-5,5'-ジスルホナト-トリカルボシアニ ン)を含む。適切なクエンチングアクセプター色素は、DABCYL(4-(4-ジ メチルアミノフェニル)アゾ安息香酸)である。
【0041】 本発明の色素はまた、蛍光偏光測定を利用する結合アッセイまたは酵素切断ア
ッセイにおいて使用され得る。結合アッセイフォーマットにおいて、サンプル中
の分析物のアッセイは、分析物に対して特異的結合パートナーを提供することに
よって実施され、該特異的結合パートナーは本発明に従って色素でラベルされ、
ラベルされた特異的結合パートナーの蛍光偏光を測定し、分析物−特異的結合パ
ートナー複合体を形成するように分析物を結合するのに適した条件下で、ラベル
された特異的結合パートナーと分析物を接触させ、結合の度合を測定するために
ラベルされた分析物−特異的結合パートナー複合体の蛍光偏光を測定する。
【0042】 第二のフォーマットにおいて、酵素活性の検出のためのアッセイは、以下のよ
うに構築され得る。プロテアーゼ酵素及び本発明に従って色素でラベルされた蛍
光基質を組み合わせることによって、反応混合物を調製する。周知のまたは推定
のインヒビター化合物を、反応混合物に任意に含ませても良い。酵素による基質
の切断は、ラベル化断片の生産を導く。反応の進行は、蛍光偏光の変化を観察す
ることによってモニターされる。
【0043】 本発明の蛍光化合物はまた検出法において使用でき、その場合複数の蛍光化合
物が抗体のような複数の異なる一次構成要素に共有結合され、各一次構成要素は
、二次構成要素の混合物における複数の二次構成要素のそれぞれを同定するため
に、抗原のような異なる二次構成要素に特異的である。この方法の使用に従って
、一次構成要素のそれぞれは、他の一次構成要素をラベルするために使用される
色素分子と比較して、異なる光吸収及び放射波長特性を有する蛍光化合物で別々
にラベルされる。一次構成要素と称されるものは、抗原のような二次構成要素を
含む調製物に加えられ、一次構成要素は、それらが選択的であるそれぞれの二次
構成要素に結合させられる。
【0044】 いずれかの非反応性のプローブは、分析物との干渉を避けるために、例えば洗
浄によって調製物から除去され得る。次いで該調製物は、特定の蛍光化合物の吸
収波長を含む一定範囲の励起波長にさらされる。次いで蛍光顕微鏡、またはフィ
ルター若しくはモノクロメーターを励起波長の光線を選択し、且つ蛍光の波長を
選択するようにさせたフローサイトメトリー若しくは蛍光分光光度計のような他
の蛍光検出システムを、利用される蛍光化合物に相当する放射波長の強度、特定
のラベル化一次構成要素と結合している二次構成要素の量を示す蛍光の強度を測
定するために使用する。複数のパラメーターの蛍光実験を実施するための周知の
方法は、例えば複数パラメーターフローサイトメトリーを含む。
【0045】 特定の場合において、単一の励起波長が、混合物中の二つ以上の材料から蛍光
を励起するために使用でき、その場合それぞれは異なる波長で蛍光を生じ、各ラ
ベル化種の量は、それぞれの放射波長での個々の蛍光強度を検出することによっ
て測定できる。所望であれば、光吸収法もまた使用できる。
【0046】 本発明の検出法は、蛍光一次構成要素の作成が可能であるいずれかの系に適用
できる。例えば、適切な反応性の蛍光化合物は、DNAまたはRNA断片に接合
され、次いで生じた接合物はDNAまたはRNAの相補的標的鎖への結合を生ず
る。次いで適切な蛍光検出装置が、結合した蛍光接合物の存在を検出するために
使用できる。
【0047】 本発明はまた、本発明の化合物と、例えばタンパク質、ペプチド、炭化水素、
核酸、誘導化された核酸、脂質、特定の他の生物学的分子、生物学的細胞、可溶
性ポリマー、ポリマー粒子、ポリマー膜、ガラス表面及び他の粒子と表面のよう
な材料のアミン、ヒドロキシ、アルデヒド、スルフヒドリル、ホスホリルまたは
他の周知の官能基の間の共有結合反応に関する。蛍光の検出は非常に鋭敏な光学
的方法を含むため、これらの色素「ラベル」の存在は、ラベルが非常に少量で存
在する場合にさえ検出及び定量できる。それ故、色素ラベリング試薬は、ラベル
されている材料の量を測定するために使用できる。
【0048】 例えばフルオレセインと比較して、本発明の硬化トリエチンシアニンは、特に
光安定であり、pH2からpH10の間のpH変化に非感受性である。本発明の
化合物は、最大450から600nm(スペクトルの緑からオレンジ領域)の間
の波長で光を吸収し且つ放射し、それ故テキサスレッド、ローダミン、テトラメ
チルローダミン、X−ローダミン、BODIPT及びフルオレセインの代替物と
なる。
【0049】 本発明は、任意にR2−R9基によって置換された以下の式(A)の化合物を処
理することを含む式(2)の化合物の調製法を提供する:
【化11】 式中、X、Y、Za、Zb及びR1,R2,R3,R4,R5,R6,R7,R8及びR9 は上記記載され、Rは酢酸のような穏やかな酸性溶液中でメチルまたはエチルで
ある。適切には反応混合物は、還流条件下で加熱され、その際硬化カルボシアニ
ン色素は溶液から沈殿する。別法として該反応は、硫酸のようなより強力な鉱物
酸溶液で、例えば環境温度といったより低温で実施され得る。クロロホルムのよ
うな溶媒で反応混合物に含まれることが有利であろう。
【0050】 本発明のアミノ及びヒドラジノ置換カルボシアニン色素の場合、これらは硬化
色素を調製するために使用される酸性溶液中に適切なアミンまたはヒドラジノ誘
導体を含ませることによって一般式(A)の中間体から調製され得る。
【0051】 X及びYが同一でありZa及びZb構造が同一である構造式(A)の対称な化合
物は、任意にR2、R3、R6及びR7基によって置換された構造式(B)の化合物
を反応させることによって調製され得る:
【化12】 式中、Za及びX、R2,R3,R6及びR7は上述のように定義され、Rは非硬化 トリメチンを調製するために適切な溶媒媒体中でオルトギ酸エチルのような適切
なオルトエステルでメチルまたはエチルである。該反応は、還流下での加熱によ
ってピリジンのような溶媒中の溶液で適切に実施される。オルトエステルを適切
に置換することによって、接合したトリメチン鎖の中央または中間炭素原子は、
1基によって表されるような各種の置換基で置換され得る。例えばオルト酢酸 エチルでの反応混合物中のオルトギ酸エチルの置換は、トリメチンシアニン色素
を生産し、そこで中間水素はメチル基で置換される。
【0052】 X及びYが異なる場合の構造式(A)の非対称化合物は、R2,R3,R5,R6 ,Za及びXが上述のように定義されるR5及びR6基で任意に置換された式(B )の化合物を、R8及びR9基によって任意に置換された以下の式(C)の化合物
で反応することによって調製できる:
【化13】 式中、R1,R4,R5,R8,R9,Y及びZbは上述のように定義され、Rはメチ
ルまたはエチルのようなアルキル基であり、Raはアセチル、プロピニル及びベ ンゾイルのようなアシル基であり、Rbは水素、メチル若しくはエチルのような アルキル基、またはフェニルのようなアリール基である。該反応は無水酢酸溶液
中で1:1のモル比で適切に実施される。
【0053】 中間体化合物(B)は、X、Za、R6及びR7が上述のように定義される任意 にR6及びR7基によって置換された以下の式(D)の適切な複素環塩基のヒドロ
ハロゲン化物酸の塩を、R2及びR3が上述のように定義される以下の式(E)の
化合物で反応させることによって調製され得る:
【化14】
【化15】 該反応は有利には、過剰な試薬(E)で、両者の試薬を溶解する穏やかな極性の
不活性溶媒中で実施されるが、該溶媒は反応生成物のための溶媒ではない。上記
媒体の例は、アセトニトリルのような溶媒である。反応は適切には、70℃とい
った上昇した温度で実施される。酢酸のような酸が、反応を容易にするために反
応混合物に加えられても良い。特別の例として、Southwick等(Org. Prep. Proce
ed. Int. 20, 279-84, 1989)の方法によって調製された、(2,3,3-トリメチル-3H
-インドール-5-yl)-酢酸のヒドロブロミド塩が、溶媒として酢酸を含むアセトニ
トリル中のアセロレインジエチルアセタールと反応される。該反応は、適切には
70℃の温度で実施される。
【0054】 式(C)の中間体は、以下の式(F)のホルムアミドで2位にメチル置換基を
含む構造式(B)の化合物の反応によって調製され得る:
【化16】 式中、R1及びRbは上述のように定義され、Rcはフェニルまたは置換されたフ ェニルである。適切には該反応は、例えば無水酢酸、無水プロピオン酸または氷
冷酢酸といった酸縮合試薬を使用して、1.5モル過剰のホルムアミジンで構造
式(B)の第四級塩を縮合することによって実施される。無水酢酸は、該反応の
ための特に好ましい縮合試薬である。別法として縮合反応は、いずれかの添加物
なしで実施されても良い;しかしながら酸縮合は、トリメチン鎖の中央または中
間炭素原子で置換された硬化トリメチンシアニン色素の生産のために好ましい。
例えば英国特許第412309号参照。
【0055】 (D)のような式の前駆体化合物は、当業者に周知の方法によって調製され得
る。例えば米国特許第4981977号参照で、この特許の全開示は参考として取り込 まれる。
【0056】 式(2)の特定の化合物は、当業者に周知の方法によって式(2)の他の化合
物に変換するための中間体として有用であり得る。同様に、特定の中間体は、式
(2)の誘導体の合成のために有用であり得る。本発明の化合物は、ここに開示
された方法によって合成できる。特定の有用性を有する化合物の誘導体は、適切
な前駆体を選択することによって、または各種の位置で官能基を含むように周知
の方法によって生じた化合物を修飾することによってのいずれかで調製される。
例として、本発明の複合体は、蛍光ラベル化試薬を調製するために特定の反応基
を含むように修飾され得、または荷電若しくは極性基が極性または非極性溶媒ま
たは材料における該化合物の溶解性を増大するために加えられ得る。変換の例と
して、エステルがカルボン酸に変換され得、またはアミド誘導体に変換され得る
【0057】 以下のものは、本発明の化合物の合成の特異的な実施例、及びそれらの化合物
について観察されたスペクトルデータである。
【0058】
【実施例】
実施例1.6,7,9,10-テトラヒドロ-2,14-カルボキシメチル-16,16,18,18-テトラ
メチル-7aH,8aH-ビスインドリニウム[3,2-a;3'2'-a']ピラノ[3,2-c;5,6-c']ジピ
リジン-5-イウム(R-Cy3.12.OH; 化合物I)
【化17】 1.1 5-カルボキシメチル-2,3,3-トリメチルインドリン 5-カルボキシメチル-2,3,3-トリメチルインドリンを、Southwick等, Org. Pre
p. Proceed. Int., 20, 274-84, (1989)の方法、または別法として以下に記載の
方法のいずれかによって調製した。
【0059】 <0℃で3:2の水:濃縮HCl(33ml)溶媒混合物中の4-アミノフェニ
ル酢酸(5g、33.1mmol)の攪拌溶液に対して、水(43ml)中の硝酸
ナトリウム(2.7g、39mmol)の冷却(<0℃)溶液を滴定して加えた
。次いで反応混合物を、さらに30分間低温下で維持した。二酸化硫黄の飽和水
溶液(140ml)を加え、反応混合物を1時間環境温度で温め、次いで70℃
で数時間温めた。反応混合物を急速に冷却し、溶媒を真空下で除去した。得られ
た黄色のヒドラジン中間生成物を酢酸(54ml)中に再溶解し、酢酸カリウム(
7.05g、71.8mmol)及びメチル−イソプロピルケトン(6.84g
、79.4mmol)を環境温度で加えた。30分後、反応混合物を90℃に温
め、さらに2時間攪拌した。反応混合物を冷却し、反応溶媒を真空下で除去した
。生成物をジクロロメタン(100ml)中に溶解し、水(2×50ml)で洗
浄した。有機相をMgSO4で乾燥し、真空下で濾過して濃縮した。5-エトキシ カルボニル-2,3,3-トリメチルインドレニンを、赤色の固体として得た(4.8 g、67%)。精製は必要ではなかった;m/z(Maldi):217。
【0060】 1.2 1-(3,3-ジエトキシプロピル-5-カルボキシメチル-2,3,3-トリメチルイ ンドレイン、エチルエステル 環境温度でエタノール(40ml)中の5-カルボキシメチル-2,3,3-トリメチ ルインドレイン(2g、9.3mmol)の攪拌溶液に、臭化水素酸(48%水
溶液の3.16ml)を加えた。1時間後反応溶媒を真空下で除去した。ヒドロ
ブロミド塩を、アセトニトリル(40ml)及び酢酸(400ml)中に再溶解し
、アクロレインジエチルアセタール(18.17g、140mmol)を加えた
。反応混合物を70℃で20分温めた。該溶液を冷却し、反応溶媒を真空下で除
去した。生成物を、20ml/分で60分間水/アセトニトリル(0.1%TF
A含有)の10−100%勾配溶出液を使用して、Rainin Dynamax C18、8μm
カラム上でのHPLCによって精製した。生成物は緑色の油として得られた(1
.24g、36%);m/z(FAB+):376.2。
【0061】 1.3 5,5'-ジカルボキシメチル-1,1'-ジ-(3,3-ジエトキシプロピル)-インド カルボシアニン-エチルエステル 120℃でピリジン(10ml)中の1-(3,3-ジエトキシプロピル-5-カルボキ
シメチル-2,3,3-トリメチルインドレニン、エチルエーテル(356mg、0. 95mmol)の攪拌溶液に、30分でオルトギ酸(98mg、66mmol)
を滴定して加えた。2時間後反応混合物を冷却した。生成物を、20ml/分で
60分間水/アセトニトリル(0.1%TFA含有)の10−100%勾配溶出
液を使用して、Rainin Dynamax C18、8μmカラム上でのHPLCによって精製
した。生成物は、ピンク色の固体として得られた(251mg、35%);λma x :555nm;m/z(FAB+):761.4。
【0062】 1.4 6,7,9,10-テトラヒドロ-2,14-カルボキシメチル-16,16,18,18-テトラメ
チル-7aH,8aH-ビスインドリニウム[3,2-a,3'2'-a]ピラノ[3,2-c;5,6-c']ジピリ ジン-5-イウム 環境温度でクロロホルム(10ml)中の5,5'-カルボキシメチル-1,1-ジ-(3,
3-ジエトキシプロピル)-インドカルボシアニン、エチルエーテル(100mg、
0.132mmol)の攪拌溶液に、50%水性硫酸(2ml)を加えた。30
分後、反応溶媒をクロロホルム(10ml)で希釈し、水(3×10ml)で洗
浄した。有機相をNaSO4で乾燥し、真空下で濾過及び濃縮した。生成物を、 20ml/分で60分間水/アセトニトリル(0.1%TFA含有)の10−1
00%勾配溶出液を使用して、Rainin Dynamax C18、8μmカラム上でのHPL
Cによって精製した。生成物は、ピンク色の固体として得られた(65mg、9
0%);λmax:565nm;m/z(FAB+):539.2。
【0063】 1.5 6,7,9,10-テトラヒドロ-2,14-カルボキシメチル-16,16,18,18-テトラメ
チル-7aH,8aH-ビスインドリニウム[3,2-a,3'2'-a]ピラノ[3,2-c;5,6-c']ジピリ ジン-5-イウム、N-ヒドロキシスクシンイミジルエステル 環境温度でジメチルスルホキシド(500μl)中のヘキサフルオロリン酸O-
(N-スクシンイミジル-N,N,N',N'-ビス(テトラメチレン)ウロニウム(5mg、
0.012mmol)及びN,N'-ジイソプロピルエチルアミン(4.08mg、 0.032mmol)の混合物に、6,7,9,10-テトラ-2,14-カルボキシメチル-16
,16,18,18-テトラメチル-7aH,8aH-ビスインドリニウム[3,2-a,3'2'-a]ピラノ[3,
2-c;5,6-c']ジピリジン-5-イウム(5mg、0.0089mmol)を加えた。
反応混合物を1時間攪拌した。N-ヒドロキシスクシンイミジルエステル誘導体へ
の変換は、マススペクトロスコピー及びPhenomenex Jupiter C18 10μmカラ ムを使用したHPLCによって確認された。
【0064】 1.6 タンパク質ラベリング法 化合物IのN-ヒドロキシスクシンイミジルエステルのストック溶液を、乾燥D
MF(1mg活性エステル/100μl)中で調製した。ヒツジIgG(1mg
、6.45mmol)を250μl緩衝溶液(pH9.4)に溶解し、所望の量
の色素を強力なボルテックス混合の間に加えた。非接合色素を、溶出液としてp
H7の緩衝溶液を使用してゲル浸透クロマトグラフィー(Sephadex G-50の0. 7×20cmカラム)によってラベル化タンパク質から分離した。ラベル化抗体
溶液の吸収スペクトルを記録した(図1参照)。サンプルについてのタンパク質
に対する色素の割合を、560nmでのラベル化色素の吸光度の値と280nm
でのタンパク質の吸光度の値を測定して、以下の等式を使用して決定した。 D Adye×Eprot ─── = ───────────── P (A280−XAdye)×Edye
【0065】 分母の因子Xは、最大の吸収(Adye)で色素の吸収のa%である280nm での色素の吸光を説明する。Xの値は、硬質色素について0.17である。
【0066】 1.7 スペクトル特性の比較:硬化Cy3(化合物I)及び開いた鎖のCy3 硬化色素のスペクトル特性を、周知の開いた鎖のCy3.18OH及びCy3
.10OH色素と比較した(図2)。吸収及び放射スペクトルを図3及び4に示
す。硬質色素の吸収最大は、メタノール中で12nmまで赤色にシフトし、と即
されたようにそれは非硬質インドシアニンより10−12倍明るい。その結果が
以下の表2に示される。
【表2】
【0067】 色素の光ブリーチングを、同一の条件下で実験した。等濃度の色素(水中に1
.5×10-5mmol溶液の3ml)のサンプルを、514nmのレーザー光線
(30mV、直径1cmの光線)にさらし、吸収を50分間で数分間隔で記録し
た。その結果が図5に示される。硬化色素はより早くブリーチすると予測される
。しかしながら、その高い量子収率のため、硬化色素はフローサイトメトリー及
びサンプルが短い期間さらされる他のイメージング実験に適するであろう。
【0068】 実施例2.8,9,11,12-テトラヒドロ-3,17-ジスルホナト-20,20,22,22-テトラメ チル-9aH,10aH-ビスベンズ(ゼ)インドリニウム[3,2-a;3'2'-a]ピラノ[3,2-c;5
,6-c']ジピリジン-7-イウム(化合物II)
【化18】 2.1 6-スルホナト-2,3,3-トリメチル-1H-ベンズ(ゾ)インドレニン 濃縮硫酸(500ml)中の2,3,3-トリメチル-1H-ベンズ(ゾ)-インドレニ ン(100g、478mmol)の攪拌溶液を180℃で加熱した。2時間後、
該溶液を環境温度に冷却し、次いで氷上に注いだ。反応混合物を、50%水酸化
ナトリウム(3000ml)を加えることによって塩基性にした。生じた沈殿を
濾過し、自ら再結晶化し、乾燥させた。生成物を白色固体として得た(7.25
g、54%)。
【0069】 2.2 1-(3,3-ジエトキシプロピル)-6-スルホナト-2,3,3-トリメチル-1H-ベン
ズ(ゾ)インドレニン 1-(3,3-ジエトキシプロピル)-6-スルホナト-2,3,3-トリメチル-1H-ベンズ(ゾ
)インドレニンを、セクション1.2に記載されたものと類似の方法によって、
アセトニトリル(2ml)中のアクロレインジエチルアセタール(169mg、
1.3mmol)及び酢酸(10μl)での6-スルホナト-2,3,3-トリメチル-1H
-ベンズ(ゾ)インドレニン(25mg、0.0087mmol)の反応によっ て調製した。分解が観察されたため、該化合物を精製しなかった。生成物はパー
ル上の黄色油として得られた。
【0070】 2.3 6,6'-ジスルホナト-1,1'-ジ-(3,3-ジエトキシプロピル)-ベンズ(ゾ) インド-カルボシアニン 6,6'-ジスルホナト-1,1-ジ-(3,3-ジエトキシプロピル)-ベンズ(ゾ)インドカ
ルボシアニンを、セクション1.3に記載のものと類似の方法によってピリジン
(5ml)中のオルトギ酸トリエチル(51.2mg、0.035mmol)と
1-(3,3-ジエトキシプロピル)-6-スルホナト-2,3,3-トリメチル-1H-ベンズ(ゾ)
インドレニンの反応によって調製した。該化合物を、4ml/分で30分間水/
アセトニトリル(0.1%TFA含有)の0−100%勾配溶出液を使用して、
Phenomenex Jupiter C18、10μmカラム上でのHPLCによって精製した。生
成物は、ピンク/紫色の固体として得られた;λmax(MeOH)580nm; m/z(Maldi):852。
【0071】 2.4 8,9,11,12-テトラヒドロ-3,17-ジスルホナト-20,20,22,22-テトラメチ ル-9aH,10aH-ビスベンズ(ゾ)インドリニウム[3,2-a,3'2'-a]ピラノ[3,2-c;5,6
-c']ジピリジン-7-イウム 8,9,11,12-テトラヒドロ-3,17-ジスルホナト-20,20,22,22-テトラメチル-9aH,
10aH-ビスベンズ(ゾ)インドリニウム[3,2-a;3'2'-a]ピラノ[3,2-c;5,6-c']ジ ピリジン-7-イウムを、セクション1.4に記載されたものと類似の方法によっ て、クロロホルム(5ml)及び50%硫酸(1ml)中の6,6'-ジスルホナト-
1,1-ジ-(3,3-ジエトキシプロピル)-ベンズ(ゾ)インドカルボシアニン(3mg
、0.035mmol)の反応によって調製した。該化合物を、4ml/分で3
0分間水/アセトニトリル(0.1%TFA含有)の0−100%勾配溶出液を
使用して、Phenomenex Jupiter C18、10μmカラム上でのHPLCによって精
製した。生成物は、発光性のピンク/紫色の固体として得られた;λmax(Me OH)598nm;m/z(Maldi):684。
【0072】 実施例3.6,7,9,10-テトラヒドロ-2-カルボキシメチル-14-スルホナト-16,16,1
8,18-テトラメチル-7aH,8aH-ビスインドリニウム[3,2-a;3'2'-a]ピラノ[3,2-c:5
,6-c']ジピリジン-5-イウム(化合物III)
【化19】 3.1 5-スルホナト-2,3,3-トリメチルインドレニン 環境温度で酢酸(205ml)中の4-ヒドラジノベンゼンスルホン酸(68g
、361mmol)の攪拌溶液に、3-メチル-2-ブタノン(88.44g、10 27mmol)を加えた。該反応物を還流下で加熱した。3時間後、該溶液を冷
却し、生じたピンク色の沈殿を濾過し、酢酸(50ml)で洗浄し、乾燥させた
。生成物をメタノール(800ml)中に再溶解し、イソプロパノール(200
ml)中の水酸化カリウム(20.4g、364mmol)の溶液を加えた。得
られた黄色の固体を濾過し、乾燥させた(48g、56%);m/z(FAB+ ):240。
【0073】 3.2 1-(3,3-ジエトキシプロピル)-5-スルホナト-2,3,3-トリメチルインドレ
ニン 1-ジエトキシプロピル-5-スルホナト-2,3,3-トリメチルインドレニンを、セク
ション1.2に記載されたものと類似の方法を使用して、アセトニトリル(40
ml)中のアクロレインジエチルアセタール(8.54g、65.6mmol)
及び酢酸(1ml)と、5-スルホナト-2,3,3-トリメチルインドレニンカルシウ ム塩(1g、3.88mmol)の反応によって調製した。該化合物を、20m
l/分で60分間水/アセトニトリル(0.1%TFA含有)の0−100%勾
配溶出液を使用して、Rainin Dynamax C18、8μmカラム上でのHPLCによっ
て精製した。生成物は、緑色の油として得られた(740mg、52%);m/
z(FAB+):370.1。
【0074】 3.3 5-カルボキシメチル-1-(3,3-ジエトキシプロピル)-2-(2-N-アセチル-N-
フェノルアミノ)エテニル-2,3,3-トリメチルインドレニン 無水酢酸(25ml)中の5-カルボキシメチル-1-(3,3-ジエトキシプロピル)-
2,3,3-トリメチルインドレニン-エチルエステル(1.16g、3.09mmo l)の攪拌溶液に、N,N'-ジフェニルホルムアミジン(908mg、4.63m mol)を加えた。反応混合物を110℃に温めた。30分後、該溶液を冷却し
、反応溶媒を真空下で除去した。生成物を、20ml/分で60分間水/アセト
ニトリル(0.1%TFA含有)の10−100%勾配溶出液を使用して、Rain
in Dynamax C18、8μmカラム上でのHPLCによって精製した。生成物は、パ
ール上の茶色の油として得られた(634mg、40%);m/z(FAB+) :521.2。
【0075】 3.4 5-カルボキシメチル-5'-スルホナト-1,1'-ジ-(3,3-ジエトキシプロピル
)-インドカルボシアニン、エチルエステル 環境温度で4.5:4.5:1のピリジン:酢酸:無水酢酸(5ml)中の、
5-カルボキシメチル-1-(3,3-ジエトキシプロピル)-2-(2-N-アセチル-N-フェニル
アミノ)エトキシ-2,3,3-トリメチルインドレニン(96mg、0.19mmol
)の攪拌溶液に、4.5:4.5:1のピリジン:酢酸:無水酢酸(5ml)中
の5-スルホナト-1-(3,3-ジエトキシプロピル)2,3,3-トリメチルインドレニン( 67.7mg、0.19mmol)の溶液を加えた。反応混合物を、5時間70
℃で温めた。該溶液を冷却し、反応溶媒を真空下で除去した。生成物を、20m
l/分で60分間水/アセトニトリル(0.1%TFA含有)の10−100%
勾配溶出液を使用して、Rainin Dynamax C18、8μmカラム上でのHPLCによ
って精製した。生成物は、ピンク色の固体として得られた(33mg、24%)
;λmax(MeOH)555nm;m/z(FAB+):755.3。
【0076】 3.5 6,7,9,10-テトラヒドロ-2-カルボキシメチル-14-スルホナト-16,16,18,
18-テトラメチル-7aH,8aH-ビスインドリニウム[3,2-a;3'2'-a]ピラノ[3,2-c:5,6
-c']ジピリジン-5-イウム 6,7,9,10-テトラヒドロ-2-カルボキシメチル-14-スルホナト-16,16,18,18-テ トラメチル-7aH,8aH-ビスインドリニウム[3,2-a;3'2'-a]ピラノ[3,2-c:5,6-c'] ジピリジン-5-イウムを、セクション1.4に記載されたものと類似の方法によ って、クロロホルム(10ml)と50%硫酸(2ml)中の5-カルボキシメチ
ル-5'-スルホナト-1-ジ-(3,3-ジエトキシプロピル)-インドカルボシアニン、エ チルエステル(33mg、0.044mmol)の反応によって調製した。生成
物を、20ml/分で60分間水/アセトニトリル(0.1%TFA含有)の0
−100%勾配溶出液を使用して、Rainin Dynamax C18、8μmカラム上でのH
PLCによって精製した。生成物は、ピンク色の固体として得られた(33mg
、24%);λmax(MeOH)563nm;m/z(FAB+):561。
【0077】 3.6 6,7,9,10-テトラヒドロ-2-カルボキシメチル-14-スルホナト-16,16,18,
18-テトラメチル-7aH,8aH-ビスインドリニウム[3,2-a;3'2'-a]ピラノ[3,2-c:5,6
-c']ジピリジン-5-イウム、N-ヒドロキシスクシンイミジルエステル 環境温度でジメチルスルホキシド(500μl)中のヘキサフルオロリン酸O-
(N-スクシンイミジル-N,N,N',N'-ビス(テトラメチレン)ウロニウム(5mg、
0.012mmol)及びN,N'-ジイソプロピルエチルアミン(4.08mg、 0.032mmol)の混合物に、6,7,9,10-テトラヒドロ-2-カルボキシメチル
-14-スルホナト-16,16,18,18-テトラメチル-7aH,8aH-ビスインドリニウム[3,2-a
,3'2'-a]ピラノ[3,2-c;5,6-c']ジピリジン-5-イウム(5mg、0.0089m mol)を加えた。反応物を1時間攪拌した。N-ヒドロキシスクシンイミジルエ
ステル誘導体への変換は、マススペクトロスコピー及びPhenomenex Jupiter C18 10μmカラムを使用したHPLCによって確認された。
【0078】 実施例4.6,7,9,10-テトラヒドロ-2-カルボキシメチル-14-スルホナト-16,16,1
8,18-テトラメチル-7aH,8aH-ビスインドリニウム[3,2-a;3'2'-a]ピラノ[3,2-c;5
,6-c']ジピリジン-5-イウム、グリシンアミド(化合物IV)
【化20】 環境温度でジメチルホルムアミド(100ml)中のヘキサフルオロリン酸O-
(N-スクシンイミジル-N,N,N',N'-ビス(テトラメチレン)ウロニウム(1mg、
0.0024mmol)及びN,N'-ジイソプロピルエチルアミン(0.82mg 、0.0032mmol)の混合物に、6,7,9,10-テトラヒドロ-2-カルボキシメ
チル-14-スルホナト-16,16,18,18-テトラメチル-7aH,8aH-ビスインドリニウム[3
,2-a,3'2'-a]ピラノ[3,2-c;5,6-c']ジピリジン-5-イウム(1mg、0.001 8mmol)を加えた。1時間後、グリシン(0.2mg、0.0027mmo
l)を加え、該溶液をさらに3時間攪拌した。生成物を、4ml/分で水/アセ
トニトリル(0.1%TFA含有)の0−100%勾配溶出液を使用して、Phen
omenex Jupiter C18、10μmカラム上でのHPLCによって精製した。生成物
は、ピンク色の固体として得られた(0.22mg、30%);m/z(Mal
di):618。
【0079】 実施例5.6,7,9,10-テトラヒドロ-2-カルボキシメチル-14-スルホナト-16,16,1
8,18-テトラメチル-7aH,8aH-ビスインドリニウム[3,2-a;3'2'-a]ピラノ[3,2-c;5
,6-c']ジピリジン-5-イウム、N-(2-アミノエチルカルボキシアミド)(化合物V )
【化21】 環境温度でジメチルホルムアミド(500ml)中のヘキサフルオロリン酸O-
(N-スクシンイミジル-N,N,N',N'-ビス(テトラメチレン)ウロニウム(5mg、
0.012mmol)及びN,N'-ジイソプロピルエチルアミン(4.08mg、 0.032mmol)の混合物に、6,7,9,10-テトラヒドロ-2-カルボキシメチル
-14-スルホナト-16,16,18,18-テトラメチル-7aH,8aH-ビスインドリニウム[3,2-a
,3'2'-a]ピラノ[3,2-c;5,6-c']ジピリジン-5-イウム(5mg、0.0089m mol)を加えた。1時間後、tert-ブチル-N-(2-アミノエチル)-カルバマート (1.4mg、0.0089mmol)を加え、該溶液をさらに2時間攪拌した
。溶媒を真空下で除去した。生成物を、95%水性トリフルオロ酢酸溶液中に溶
解し、2時間攪拌した。生成物を、アセトニトリル/水(0.1%TFA含有)
の勾配溶出液を使用して、Phenomenex Jupiter C18、10μmカラム上でのHP
LCによって精製した。生成物は、ピンク色の固体として得られた(1.6mg
、30%);m/z(Maldi):603.1。
【0080】 実施例6.6,7,9,10-テトラヒドロ-2-(N-ホルミル)アミノメチル-14-スルホナト
-16,16,18,18-テトラメチル-7aH,8aH-ビスインドリニウム[3,2-a;3'2'-a]ピラノ
[3,2-c;5,6-c']ジピリジン-5-イウム(化合物VI)
【化22】 6.1 5-フタルイミドメチル-2,3,3-トリメチルインドレニン 環境温度で濃縮硫酸(100ml)中の2,3,3-トリメチルインドレニン(20
g、126mmol)の攪拌溶液に、部分的にN-ヒドロキシメチルフタルイミド
(20g、114mmol)を加えた。70時間後、反応混合物を氷上に注ぎ、
濃縮水酸化アンモニウムで塩基性にした。生じた沈殿を濾過し、乾燥した。生成
物は、黄色の固体として得られた(34.84g、87%)。
【0081】 6.2 5-アミノメチル-2,3,3-トリメチルインドレニン 環境温度でメタノール(50ml)中の5-フタルイミドメチル-2,3,3-トリメ チルインドレニン(10g、31.4mmol)の攪拌溶液に、水和ヒドラジン
(13.1g、409mmol)を加えた。20時間後、沈殿を形成した。反応
混合物を、6N HClでpH1に調節し、溶媒を真空下で除去した。得られた 固体を1N HClに懸濁し、セライトを通じて濾過した。濾過物をジクロロメ タンで洗浄し(3×40ml)、水相を6N NaOHでpH12に調節し、次 いでジクロロメタン(3×40ml)で抽出した。有機相をNa2SO4で乾燥し
、濾過して、真空下で濃縮し、パール上の黄色固体を得た(4.98g、84%
);m/z(Maldi):188。
【0082】 6.3 5-(N-ホルミル)アミノメチル-2,3,3-トリメチルインドレニン ギ酸メチル(30ml)中の5-アミノメチル-2,3,3-トリメチルインドレニン (4.98g、26.5mmol)の攪拌溶液を、22時間窒素環境の下で還流
した。該溶液を冷却し、溶媒を真空下で除去した。生成物は、パール上の茶色の
油として得られた(5.4g、94%);m/z(FAB+):217.1。
【0083】 6.4 1-(3,3-ジエトキシプロピル)-5-(N-ホルミル)アミノメチル-2,3,3-トリ
メチルインドレニン 1-(3,3-ジエトキシプロピル)-5-(N-ホルミル)アミノメチル-2,3,3-トリメチル
インドレニンを、セクション1.2に記載のものと類似の方法によって、アセト
ニトリル(40ml)中のアクロレインジエチルアセタール(9g、69.1m
mol)及び酢酸(1ml)と、5-(N-ホルミル)アミノメチル-2,3,3-トリメチ ルインドレニン(1mg、24.8mmol)の反応によって調製した。生成物
を、20ml/分で60分間水/アセトニトリル(0.1%TFA含有)の0−
100%勾配溶出液を使用して、Rainin Dynamax C18、8μmカラム上でのHP
LCによって精製した。生成物は黄色の油として得られた(1.20mg、69
%);m/z(Maldi):347。
【0084】 6.5 1-(3,3-ジエトキシプロピル)-2-(2-N-アセチル-N-フェニルアミノ)エテ
ニル-5-スルホナト-2,3,3-トリメチルインドレニン 1-(3,3-ジエトキシプロピル)-2-(2-N-アセチル-N-フェニルアミノ)エテニル-5
-スルホナト-2,3,3-トリメチルインドレニンを、セクション3.3に記載された
ものと類似の方法によって、無水酢酸(20ml)中のN,N'-ジフェニルホルム アミジン(79mg、0.405mmol)と、5-スルホナト-1-(3,3'-ジエト キシプロピル)-2,3,3-トリメチルインドレニン(100mg、0.27mmol
)(セクション3.2に記載されたように調製された)の反応によって調製した
。分解が観察されたため、生成物を精製しなかった。生成物は黄色の油として得
られた。
【0085】 6.6 1,1-ジ-(3,3'-ジエトキシプロピル)-5-(N-ホルミル)アミノメチル-5'- スルホナト-インドカルボシアニン 環境温度で4.5:4.5:1のピリジン:酢酸:無水酢酸(5ml)中の5-
スルホナト-1-(3,3-ジエトキシプロピル)-2-(2-N-アセチル-N-フェニルアミノ) エテニル-2,3,3-トリメチルインドレニン(37mg、0.072mmol)の 攪拌溶液に、4.5:4.5:1のピリジン:酢酸:無水酢酸(5ml)中の1-
(3,3-ジエトキシプロピル)-5-(N-ホルミル)アミノメチル-2,3,3-トリメチルイン
ドレニン(25mg、0.072mmol)の溶液を加えた。反応混合物を5時
間70℃に温めた。該溶液を冷却し、溶媒を真空下で除去した。生成物を、20
ml/分で60分間水/アセトニトリル(0.1%TFA含有)の10−100
%勾配溶出液を使用して、Rainin Dynamax C18、8μmカラム上でのHPLCに
よって精製した。生成物はピンク色の油として得られた(16mg、15%);
λmax(MeOH)555nm;m/z(FAB+):726.1。
【0086】 6.7 6,7,9,10-テトラヒドロ-2-(N-ホルミル)アミノメチル-14-スルホナト-1
6,16,18,18-テトラメチル-7aH,8aH-ビスインドリニウム[3,2-a;3'2'-a]ピラノ[3
,2-c;5,6-c']ジピリジン-5-イウム 6,7,9,10-テトラヒドロ-2-(N-ホルミル)アミノメチル-14-スルホナト-16,16,1
8,18-テトラメチル-7aH,8aH-ビスインドリニウム[3,2-a;3'2'-a]ピラノ[3,2-c;5
,6-c']ジピリジン-5-イウムを、セクション1.4に記載されたものと類似の方 法によって、クロロホルム(5ml)と50%硫酸(1ml)中の1,1-ジ-(3,3-
ジエトキシプロピル)-5-(N-ホルミル)アミノメチル-5'-スルホナト-インドカル ボシアニン(5mg、0.0069mmol)の反応によって調製した。生成物
を、20ml/分で60分間水/アセトニトリル(0.1%TFA含有)の0−
100%勾配溶出液を使用して、Rainin Dynamax C18、8μmカラム上でのHP
LCによって精製した。生成物はピンク色の油として得られた(3.3mg、9
0%);λmax(MeOH)564nm;m/z(Maldi):560。
【0087】 6.8 6,7,9,10-テトラヒドロ-2-アミノメチル-14-スルホナト-16,16,18,18- テトラメチル-7aH,8aH-ビスインドリニウム[3,2-a;3'2'-a]ピラノ[3,2-c;5,6-c'
]ジピリジン-5-イウム 1:12の濃縮HCl:メタノール(5ml)中の6,7,9,10-テトラヒドロ-2-
(N-ホルミル)アミノメチル-14-スルホナト-16,16,18,18-テトラメチル-7aH,8aH-
ビスインドリニウム[3,2-a;3'2'-a]ピラノ[3,2-c;5,6-c']ジピリジン-5-イウム を12時間攪拌した。反応溶媒を真空下で除去し、生成物を、4ml/分で30
分間水/アセトニトリル(0.1%TFA含有)の0−100%勾配溶出液を使
用して、Phenomenex Jupiter C18、10μmカラム上でのHPLCによって精製
した。生成物は、ピンク色の固体として得られた(1.9mg、50%);λma x (MeOH)560nm;m/z(Maldi):532。
【0088】 実施例7.6,7,9,10-テトラヒドロ-2-ヒドロキシエチル-16,16,18,18-テトラメ チル-7aH,8aH-ビスインドリニウム[3,2-a;3'2'-a]ピラノ[3,2-c;5,6-c']ジピリ ジン-5-イウム(化合物VII)
【化23】 7.1 5-ヒドロキシエチル-2,3,3-トリメチルインドレニン <0℃で3:2の水:濃縮HCl(73ml)の溶媒混合物中に4-(2-ヒドロ キシ)エチル-アニリン(10g、73mmol)の攪拌溶液に、水(86ml )中の冷却(<0℃)硝酸ナトリウムの溶液(6g、73mmol)を滴定して
加えた。次いで反応混合物を、さらに30分低温で維持した。二酸化硫黄の飽和
溶液(150ml)を加え、該反応物を1時間環境温度で温め、次いで70℃で
さらに1時間温めた。反応混合物を急速に冷却し、溶媒を真空下で除去した。得
られた黄色のヒドラジノ中間生成物を、酢酸(120ml)と酢酸カリウム(1
6g、163mmol)中に再溶解し、メチル-イソプロピルケトン(15.5 g、180mmol)を環境温度で加えた。30分後、反応混合物を90℃に温
め、さらに2時間攪拌した。反応混合物を冷却し、溶媒を真空下で除去した。生
成物をジクロロメタン(100ml)中に溶解し、水(2×50ml)で洗浄し
た。生成物を、20ml/分で60分間水/アセトニトリル(0.1%TFA含
有)の0−100%勾配溶出液を使用して、Rainin Dynamax C18、8μmカラム
上でのHPLCによって精製した。生成物は黄色の油として得られた(1.18
g、8%);m/z(FAB+):204.1。
【0089】 7.2 1-(3,3-ジエトキシプロピル)-5-ヒドロキシエチル-2,3,3-トリメチルイ
ンドレニン 1-(3,3-ジエトキシプロピル)-5-ヒドロキシエチル-2,3,3-トリメチルインドレ
ニンを、セクション1.2に記載されたものと類似の方法によって、アセトニト
リル(4ml)中のアクロレインジエチルアセタール(1.13g、8.68m
mol)、酢酸(100μl)と、5-ヒドロキシ-2,3,3-トリメチルインドレニ ン(118mg、0.072mmol)の反応によって調製した。生成物を、4
ml/分で30分間水/アセトニトリル(0.1%TFA含有)の0−100%
勾配溶出液を使用して、Phenomenex Jupiter C18、10μmカラム上でのHPL
Cによって精製した。生成物は、パール状の茶色の油として得られた(24mg
、12%);m/z(Maldi):331。
【0090】 7.3 5-スルホナト-1-(3,3-ジエトキシプロピル)-2-(2-N-アセチル-N-フェニ
ルアミノ)アテニル-2,3,3-トリメチルインドレニン 5-スルホナト-1-(3,3-ジエトキシプロピル)-2-(2-N-アセチル-N-フェニルアミ
ノ)アテニル-2,3,3-トリメチルインドレニンを、セクション3.3に記載された
ものと類似の方法によって、無水酢酸(20ml)中のN,N'-ジフェニルホルム アミジン(79mg、0.405mmol)と、5-スルホナト-1-(3,3'-ジエト キシプロピル)-2,3,3-トリメチルインドレニン(100mg、0.27mmol
)の反応によって調製した。分解が観察されたため、生成物は精製しなかった。
生成物は黄色の油として得られた。
【0091】 7.4 1-(3,3-ジエトキシプロピル)-5-ヒドロキシエチル-インドカルボシアニ
ン 環境温度で4.5:4.5:1のピリジン:酢酸;無水酢酸(5ml)中の5-
スルホナト-1-(3,3-ジエトキシプロピル)-2-(2-N-アセチル-N-フェニルアミノ) エテニル-2,3,3-トリメチルインドレニン(30mg、0.06mmol)の攪 拌溶液に、4.5:4.5:1のピリジン:酢酸:無水酢酸(5ml)中の1-(3
,3'-ジエトキシプロピル)-5-ヒドロキシエチル-2,3,3-トリメチルインドレニン (20mg、0.06mmol)の溶液を加えた。反応混合物を5時間70℃で
温めた。該溶液を冷却し、反応溶媒を真空下で除去した。生成物を、4ml/分
で30分間水/アセトニトリル(0.1%TFA含有)の0−100%勾配溶出
液を使用して、Phenomenex Jupiter C18、10μmカラム上でのHPLCによっ
て精製した。生成物は、ピンク色の固体として得られた(8.6mg、10%)
;λmax(MeOH)555nm;m/z(Maldi):712。
【0092】 7.5 6,7,9,10-テトラヒドロ-2-ヒドロキシエチル-16,16,18,18-テトラメチ ル-7aH,8aH-ビスインドリニウム[3,2-a;3'2'-a]ピラノ[3,2-c;5,6-c']ジピリジ ン-5-イウム 6,7,9,10-テトラヒドロ-2-ヒドロキシエチル-16,16,18,18-テトラメチル-7aH,
8aH-ビスインドリニウム[3,2-a;3'2'-a]ピラノ[3,2-c;5,6-c']ジピリジン-5-イ ウムを、セクション1.4に記載された方法に従って、クロロホルム(5ml)
と50%硫酸(1ml)中の1,1-ジ-(3,3-ジエトキシプロピル)-5-ヒドロキシエ
チル-インドカルボシアニン(4.3mg、0.06mmol)の反応によって 調製した。生成物を、4ml/分で30分間水/アセトニトリル(0.1%TF
A含有)の0−100%勾配溶出液を使用して、Phenomenex Jupiter C18、10
μmカラム上でのHPLCによって精製した。生成物は、ピンク色の固体として
得られた(2.8mg、90%);λmax565nm;m/z(Maldi): 547。
【0093】 実施例8.6,7,8,10-テトラヒドロ-14-カルボキシメチル-16,16-ジメチル-7a,8a
-ベンゾチアゾレニン-インドレニン-[3,2-a]-ベンゾチアゾリル[3'2'-a]-ピラノ
[3,2-c;5,6-c']ジピリジン-5-イウム(化合物VIII)
【化24】 8.1 1-(3,3-ジエトキシプロピル)-2-メチルベンゾチアゾール 1-(3,3-ジエトキシプロピル)-2-メチルベンゾチアゾールを、セクション1. 2に記載されたものと類似の方法によって、アセトニトリル(4ml)中のアク
ロレインジエチルアセタール(1.64g、12.6mmol)と酢酸(100
μl)と、2-メチルベンゾチアゾール(125mg、0.84mmol)の反応
によって調製した。生成物を、20ml/分で60分間水/アセトニトリル(0
.1%TFA含有)の0−100%勾配溶出液を使用して、Rainin Dynamax C18
、8μmカラム上でのHPLCによって精製した。生成物は無色の油として得ら
れた(220mg、95%);m/z(FAB+):280。
【0094】 8.2 5-カルボキシメチル-1-(3,3-ジエトキシプロピル)-2-(2-N-アセチル-N-
フェニルアミノ)エテニル-2,3,3-トリメチルインドレニン、エチルエステル 5-カルボキシメチル-1-(3,3-ジエトキシプロピル)-2-(2-N-アセチル-N-フェニ
ルアミノ)エテニル-2,3,3-トリメチルインドレニン、エチルエステルを、セクシ
ョン3.3に記載されたものと類似の方法によって、無水酢酸(25ml)中の
N,N'-ジフェニルホルムアミジン(908mg、4.63mmol)と、5-カル ボキシメチル-1-(3,3-ジエトキシプロピル)-2,3,3-トリメチルインドレニン、エ
チルエステル(セクション1.2に記載されたように調製された)(1.16g
、3.09mmol)の反応によって調製した。生成物を、20ml/分で60
分間水/アセトニトリル(0.1%TFA含有)の10−100%勾配溶出液を
使用して、Rainin Dynamax C18、8μmカラム上でのHPLCによって精製した
。生成物はパール状の茶色の油として得られた(634mg、40%);m/z
(FAB+):521。
【0095】 8.3 14-カルボキシメチル-1,1'-ジ(ジエトキシプロピル)−ベンズチアゾレ ニン-インドカルボシアニン、エチルエステル 環境温度で4.5:4.5:1のピリジン:酢酸:無水酢酸(5ml)中の5-
カルボキシメチル-1-(3,3-ジエトキシプロピル)-2-(2-N-アセチル-N-フェニルア
ミノ)エテニル-2,3,3-トリメチルインドレニン、エチルエステル(28mg、0
.054mmol)の攪拌溶液に、4.5:4.5:1のピリジン:酢酸:無水
酢酸(5ml)中の1-(3,3-ジエトキシプロピル)-2-メチル-ベンゾチアゾール(
15.1mg、0.054mmol)の溶液を加えた。反応混合物を、5時間7
0℃で温めた。該溶液を冷却し、反応溶媒を真空下で除去した。生成物を、4m
l/分で30分間水/アセトニトリル(0.1%TFA含有)の0−100%勾
配溶出液を使用して、Phenomenex Jupiter C18、10μmカラム上でのHPLC
によって精製した。生成物は、ピンク色の固体として得られた(14.3mg、
20%);λmax549nm;m/z(FAB+):665.3。
【0096】 8.4 6,7,8,10-テトラヒドロ-14-カルボキシメチル-16,16-ジメチル-7a,8a- ベンゾチアゾレニン-インドレニン-[3,2-a,3'2'-a]-ピラノ[3,2-c;5,6-c']ジピ リジン-5-イウム 6,7,8,10-テトラヒドロ-14-カルボキシメチル-16,16-ジメチル-7a,8a-ベンゾ チアゾレニン-インドレニン-[3,2-a,3'2'-a]-ピラノ[3,2-c;5,6-c']ジピリジン-
5-イウムを、セクション1.4に記載されたものと類似の方法によって、クロロ
ホルム(5ml)と50%硫酸(1ml)中の(化合物名)(5mg、0.00
75mmol)の反応によって調製した。生成物を、4ml/分で30分間水/
アセトニトリル(0.1%TFA含有)の0−100%勾配溶出液を使用して、
Phenomenex Jupiter C18、10μmカラム上でのHPLCによって精製した。生
成物は、ピンク色の固体として得られた(3.2mg、90%);λmax562 nm;m/z(Maldi):471。
【0097】 実施例9.6,7,8,8a,9,10-ヘキサヒドロ-2,14-ジスルホナト-8-(4-カルボキシ- アニリノ)-16,16,18,18-テトラメチル-7aH-ビス-インドリニウム[3,2-a;3'2'-a'
]ピリド[3,2-c;5,6-c']ジピリジン-5-イウム(化合物IX)
【化25】 9.1 1,1-ジ-(3,3-ジエトキシプロピル)-5,5'-ジスルホナト-インドカルボシ
アニン 1,1-ジ-(3,3-ジエトキシプロピル)-5,5'-ジスルホナト-インドカルボシアニン
を、セクション1.3に記載されたものと類似の方法によって、ピリジン(5m
l)中のオルトギ酸トリエチル(40.7mg、0.275mmol)と、1-ジ
エトキシプロピル-5-スルホナト-2,3,3-トリメチルインドレニン(25.4mg
、0.069mmol)の反応によって調製した。生成物を、20ml/分で6
0分間水/アセトニトリルの0−100%勾配溶出液を使用して、Rainin Dynam
ax C18、8μmカラム上でのHPLCによって精製した。生成物はピンク色の固
体として得られた(6.3mg、12%);λmax(MeOH)555nm;m /z(Maldi):750。
【0098】 9.2 6,7,8,8a,9,10-ヘキサヒドロ-2,14-ジスルホナト-8-(4-カルボキシ-ア ニリノ)-16,16,18,18-テトラメチル-7aH-ビス-インドリニウム[3,2-a;3'2'-a'] ピリド[3,2-c;5,6-c']ジピリジン-5-イウム 無水酢酸(2ml)中の1,1-ジ-(3,3-ジエトキシプロピル)-5,5'-ジスルホナ ト-インドカルボシアニン(2mg、0.0027mmol)の攪拌溶液に、4- ヒドラジノフェニル酢酸(0.89mg、0.0054mmol)を加え、反応
物を100℃に温めた。10分後、該溶液を冷却し、反応溶媒を真空下で除去し
た。生成物を、8ml/分で30分間水/アセトニトリル(0.1%TFA含有
)の0−100%勾配溶出液を使用して、Phenomenex Jupiter C18、10μmカ
ラム上でのHPLCによって精製した。生成物は、ピンク/紫色の固体である、
二つのジアステレオマーの化合物として得られた(0.04mg、2%、0.0
6mg、3%)λmax(MeOH)563nm;m/z(FAB+):717.2
0。
【0099】 実施例10.6,7,9,10-テトラヒドロ-14-カルボキシメチル-16,16-ジメチル-7a-
8a-キノリノ-インドレニウム-[3,2-a;3'2'-a]-ピラノ[3,2-c;5,6-c']ジピリジン
-5-イウム(化合物X)
【化26】 10.1 臭化1-[2-(1,3-ジオキサラン-2-yl)エチル]-2-メチル-キノリン 2-メチルキノリン(1.6g、0.011mol)及び2-(2-ブロモエチル)-1
,3-ジオキソラン(7.7g、0.043mol)を、85℃で16時間共に熱 した。冷却時に、反応混合物をジエチルエーテルで希釈し、生じた固体を濾過し
、エーテルで洗浄して乾燥した。臭化1-[2-(1,3-ジオキサラン-2-yl)エチル]-2-
メチル-キノリンを、茶色の固体として得た(0.98g、27%)。m/z( FAB+)244。
【0100】 10.2 5-カルボキシメチル-1-(3,3-ジエトキシプロピル)-2-(2-N-アセチル-
N-フェニルアミノ)エテニル-2,3,3-トリメチルインドレニンエチルエステル 5-カルボキシメチル-1-(3,3-ジエトキシプロピル)-2-(2-N-アセチル-N-フェニ
ルアミノ)エテニル-2,3,3-トリメチルインドレニンエチルエステルを、セクショ
ン3.3に記載されたものと類似の方法によって、無水酢酸(25ml)中のN,
N'-ジフェニルホルムアミジン(908mg、4.63mmol)と、5-カルボ キシメチル-1-(3,3-ジエトキシプロピル)-2,3,3-トリメチルインドリンエチルエ
ステル(セクション1.2に記載されたように調製された)(1.16g、3.
09mmol)の反応によって調製した。生成物を、20ml/分で60分間水
/アセトニトリル(0.1%TFA含有)の10−100%勾配溶出液を使用し
て、Rainin Dynamax C18カラム上でのHPLCによって精製した。生成物はパー
ル状の茶色の油として得られた(634mg、40%);m/z(FAB+): 521。
【0101】 10.3 14-カルボキシメチル-1-[2-(1,3-ジオキサラン-2-yl)エチル]-1'-(3,
3-ジエトキシプロピル)-キノリノ−インドカルボシアニン、エチルエステル 環境温度でエタノール(0.5ml)中の5-カルボキシメチル-1-(3,3-ジエト
キシプロピル)-2-(2-N-アセチル-N-フェニルアミノ)エテニル-2,3,3-トリメチル
インドレニンエチルエステル(16.1mg、0.031mmol)の攪拌溶液
に、エタノール(0.5ml)とトリエチルアミン(125μl、0.9mmo
l)中の臭化1-[2-(1,3-ジオキサラン-2-yl)エチル]-2-メチル-キノリン(10 mg、0.031mmol)の溶液を加えた。1時間後、反応溶媒を真空下で除
去し、生成物を、4ml/分で30分間水/アセトニトリル(0.1%TFA含
有)の0−100%勾配溶出液を使用して、Phenomenex Jupiter C18、10mm
カラム上でのHPLCによって精製した。生成物は、紫色の固体として得られた
(10mg、51%)、λmax567nm;m/z(FAB+):629。
【0102】 10.4 6,7,9,10-テトラヒドロ-14-カルボキシメチル-16,16-ジメチル-7a-8a
-キノリノ-インドレニン-[3,2-a;3'2'-a]-ピラノ[3,2-c;5,6-c']ジピリジン-5- イウム 6,7,9,10-テトラヒドロ-14-カルボキシメチル-16,16-ジメチル-7a-8a-キノリ ノ-インドレニン-[3,2-a;3'2'-a]-ピラノ[3,2-c;5,6-c']ジピリジン-5-イウムを
、セクション1.4に記載されたものと類似の方法によって、クロロホルム(2
ml)と50%硫酸(0.4ml)中の14-カルボキシメチル-1-[2-(1,3-ジオキ
サラン-2-yl)エチル]-1'-(3,3-ジエトキシプロピル)-キノリノ−インドカルボシ
アニン、エチルエステル(5mg、0.0079mmol)の反応によって調製
した。生成物を、4ml/分で30分間水/アセトニトリル(0.1%TFA含
有)の0−100%勾配溶出液を使用して、Phenomenex Jupiter C18、10mm
カラム上でのHPLCによって精製した。生成物は、紫色の固体として得られた
(1.6mg、44%);λmax584nm;m/z(FAB+):465。
【0103】 実施例11.硬質Cy−3−Cy−5接合物の調製(化合物X)
【化27】 環境温度でジメチルスルホキシド(100μl)中のヘキサフルオロリン酸O-
(N-スクシンイミジル-N,N,N',N'-ビス(テトラメチレン)ウロニウム(1mg、0
.0024mmol)及びN,N'-ジイソプロピルエチルアミン(0.68mg、 0.007mmol)の混合物に、6,7,9,10-テトラヒドロ-2-カルボキシメチル
-14-スルホナト-6,16,18,18-テトラメチル-7aH,8aH-ビスインドリニウム[3,2-a,
3'2'-a]ピラノ[3,2-c;5,6-c']ジピリジン-5-イウム(1mg、0.0018mm
ol)を加えた。1時間後、ジイソプロピルエチルアミン(0.23mg、0.
0018mmol)及びジメチルスルホキシド(100μl)中の5-アミノメチ
ル-5'-スルホナト-1-メチル-1'-エチルインドジカルボシアニン(0.9mg、 0.0018mmol)の溶液を、環境温度で加えた。さらに48時間後、生成
物を、4ml/分で30分間水/アセトニトリル(0.1%TFA含有)の0−
100%勾配溶出液を使用して、Phenomenex Jupiter C18、10μmカラム上で
のHPLCによって精製した。生成物は、青色の固体として得られた;λabs( MeOH)561nm及びλem647nm;m/z(FAB+):1050。
【0104】 実施例12.タンパク質:ペプチド偏光結合アッセイ 12.1 ラベル化ペプチドリガンドの合成 配列E−pY−I−N−Q−S−V−P−K(E9K)のペプチドを、標準的
な方法及び材料を使用して、Applied Biosystems 431Aペプチド合成機での固相 合成によって調製した。過剰な6,7,9,10-テトラヒドロ-2-カルボキシメチル-14-
スルホナト-16,16,18,18-テトラメチル-7aH,8aH-ビスインドリニウム[3,2-a,3'2
'-a]ピラノ[3,2-c;5,6-c']ジピリジン-5-イウム(化合物III)、N-ヒドロキ シスクシンイミドエステルを、固相に未だ結合されている保護化ペプチドの有利
N末端に、ジイソプロピルエチルアミンの存在下でDMSO中で結合した。2時
間後脱保護の後、粗ラベル化ペプチドを、60分で水/水:アセトニトリル(4
0:60)に対する0.1%TFA/0.1%TFAから得た勾配を使用して、
逆相HPLCによって精製した。
【0105】 12.2 結合アッセイ 各種の濃度のGrb2グルタチオン-S-トランスフェラーゼ融合タンパク質、 及び20mM MOPS pH7.4/10mM DTT/0.05%Tween 20中の化合物IIIでラベルされたE9Kを、60分間黒色96欠ミクロプレ
ート(Dynatech)中に150μlの最終容量でインキュベーションした。偏光値を
、励起のために530DF30フィルターを、放射のために590DF45フィルターを使用し
て、Fluorolite FPM2TMプレートリーダー(Jolley Reserch and Consulting Inc.
)で読み取った。その結果が図6に示され、Grb2タンパク質を有する化合物 IIIラベル化ペプチドの特異的結合(偏光の変化によって測定される)を示す
【0106】 実施例13.核酸FRETハイブリダイゼーションアッセイ 13.1 プローブ調製 非ラベル化標的オリゴヌクレオチド(5' TAC CCA GAC GAG CAA-ビオチン 3')及
び相補的非ラベル化プローブオリゴヌクレオチド(5' TTG CTC GTC TGG GTA 3') を、標準的な方法及び材料を使用してApplied Biosystems 391 DNA合成機で 合成した。該オリゴヌクレオチドを40℃で17時間で脱保護し、C18カラム
及び40%TEAA/アセトニトリル勾配を使用して逆相HPLCによって精製
した。所望のピークを回収し、凍結乾燥し、サンプルを滅菌H2Oに再懸濁した 。
【0107】 第二のセットの標的及びプローブオリゴヌクレオチドを記載されたように合成
したが、アミノ基を5'末端に加えた(5' C7アミノ修飾TAC CCA GAC GAG CAA-ビオ
チン 3'及び5' C7アミノ修飾TTG CTC GTC TGG GTA 3')。
【0108】 アミノ修飾化標的及びプローブオリゴヌクレオチドを、22℃で一晩、0.1
M二炭酸ナトリウム緩衝液(pH9)中の、10倍モル過剰の6,7,9,10-テトラ ヒドロ-2-カルボキシメチル-14-スルホナト-16,16,18,18-テトラメチル-7aH,8aH
-ビスインドリニウム[3,2-a,3'2'-a]ピラノ[3,2-c;5,6-c']ジピリジン-5-イウム
(化合物III)、N-ヒドロキススクシンイミド、及びCy5 NHS−エステ ル色素(Amersham Pharmacia Biotech)のそれぞれとインキュベーションした。翌
朝、該オリゴヌクレオチドをエタノール沈降し、生じたペレットをH2Oに再懸 濁した。ラベル化オリゴヌクレオチドを、C18カラム及び60%TEAA/ア
セトニトリル勾配を使用して逆相HPLCによって精製し、所望のピークを回収
して凍結乾燥した。残存物をH2O中に再懸濁し、回収された材料の濃度を測定 した。
【0109】 13.2 結合アッセイ 黒色のストレプタビジン皮膜96穴プレートのウェルを、環境温度で120分
間、非ラベル化または化合物IIIラベル化標的オリゴヌクレオチド(100μ
lPBS/1MgCl2で希釈された20pmol/ウェル)のそれぞれで皮膜 した。いずれかの非結合材料を、アッセイ緩衝液(PBS/1mM MgCl2
0.1% BSA)で強力にウェルを洗浄することによって除去した。非ラベル 化またはCy5ラベル化プローブオリゴヌクレオチドを、0.2pmol/μl
のアッセイ緩衝液に希釈し、プローブハイブリダイゼーションを許容するために
、100μlを120分、環境温度で皮膜ウェルでインキュベーションした。最
後に、ウェルをPBSで強力に洗浄し、蛍光強度を560nmの励起フィルター
及び670nmの吸収フィルターを使用して蛍光プレートリーダーで測定した(
図7)。
【0110】 非ラベル化標的オリゴヌクレオチドで皮膜され、非ラベル化またはCy5ラベ
ル化プローブのいずれかでインキュベーションされたウェルは、残余の背景蛍光
シグナルを与えた。同様に、化合物IIIラベル化標的オリゴヌクレオチドで皮
膜され、非ラベル化プローブでインキュベーションされたウェルは、低い傾向シ
グナルを与えた。化合物IIIラベル化標的オリゴヌクレオチドで皮膜され、C
y5ラベル化プローブでインキュベーションされたウェルは、強力な蛍光シグナ
ルを与え、FRETが化合物IIIとCy5の間で生じることを示した。
【0111】 実施例14.タンパク質:DNA直接的強度結合アッセイ 14.1 試薬の調製 全てのHPLC精製オリゴヌクレオチドを、Genosys Biotechnologies Ltdか ら得た。NF−kBに対して特異的な等モル量のビオチン化コード鎖(5' ビオチ
ン-GATCTAGGGACTTT CCGCG 3')及び非修飾非コード鎖(5' ATCCCTGAAAGGCGCCTA 3'
)を、3分沸騰水浴中で共にインキュベーションし、2時間冷却することによっ てアニールさせた。
【0112】 抗GST抗体(3mg/ml、Molecular Probes社から得た1.5mg供給物
/バイアル(0.5ml))を、室温で4時間、0.15M塩化ナトリウムの1
リットルに対して透析し、透析を0.15M塩化ナトリウムの新たな溶液で4℃ で一晩継続した。翌朝、抗体を最大4時間、0.1M炭酸水素ナトリウムの1リ
ットルに対して透析した。
【0113】 DMSO中の6,7,9,10-テトラヒドロ-2-カルボキシメチル-14-スルホナト-16,
16,18,18-テトラメチル-7aH,8aH-ビスインドリニウム[3,2-a,3'2'-a]ピラノ[3,2
-c;5,6-c']ジピリジン-5-イウム(化合物III)、N-ヒドロキススクシンイミ ドエステルの1mg/ml溶液を、0.10mg色素:0.33mg抗体の比で
抗体を攪拌しながら段階的に加えた。該溶液を、暗所で室温でさらに45分混合
した。遊離色素を、室温で4時間0.15M塩化ナトリウムの1リットルに対し
て透析し、4℃で一晩新鮮な0.15M塩化ナトリウムの1リットルに対して透
析することによって除去した。最後に抗体を、室温で4時間0.01M PBS /0.01%アジ化ナトリウムの1リットルに対して透析し、次いで4℃で一晩
0.01M PBS/0.01%アジ化ナトリウムの1リットルに対して透析し た。(全ての透析は、ラベリングに引き続き暗所で実施された。)
【0114】 14.2 結合アッセイ ビオチンラベル化NF−kB特異的dsDNA(2.5pmol、0.01M MgCl2中に希釈した)を、96穴ストレプタビジン皮膜ミクロタイタープレ
ート(Bohringer Mannheim)の各ウェル(最終容量、100μl)に加え、室温で
2時間インキュベーションした。0.05% Tween20を含む0.01M リン酸緩衝液(pH7.5)での洗浄に引き続き、5pmol/ウェルのp65
GSTを、200pmol/ウェルのp65(特異的競合因子)またはカゼイン
(非特異的競合因子)のそれぞれの存在化または不存在下で、10mM Hep es、0.2mM酢酸ナトリウム、0.05% NP40、1mg/ml BSA
及び5mM DTT中に加えた(ブランクはp65GSTを含まない)。両タン パク質をHepes緩衝液中に上述のように希釈した;最終ウェル容量は100
μlであった。該プレートを室温で30分浸透し、さらに30分放置した。上述
のPBS緩衝液での洗浄に引き続き、100μlの最終ウェル容量で、上述のH
epes緩衝液中の50pmol/ウェルの化合物IIIラベル化抗GST A bで検出を達成した。最後に該プレートを、上述のようにPBS緩衝液で洗浄し
、100μlの水を各ウェルに加えた。該プレートを、Biolumin 960蛍光ミクロ
プレートリーダー(Molecular Dynamics Inc.)においてEx535/Em569及びEx560/59
5で読み取った。その結果が図8に示されている。
【0115】 化合物IIIラベル化抗GSTでの検出は、101:1(Ex560/Em595)及び1 23:1(Ex535/Em569)の間の相当するS/N比を有する、約10,000rf uの良好なシグナルを生じた。40倍モル過剰の特異的競合因子、p65を使用
して特異性が示され、p65は全シグナルを約90%まで減少した。非特異的競
合因子、カゼインは、全シグナルを25%のみまで減少した。
【0116】 実施例15.タンパク質:DNA FRET結合アッセイ 15.1 試薬の調製 全てのHPLC精製NF−kB特異的オリゴヌクレオチドを、Genosys Biotec
hnologies Ltdから得た:コード鎖は、5'末端第一級アミンで修飾され(5' NH2-G
ATCTAGGGACTTTCCGCG 3')、非コード鎖は修飾されなかった(5' ATCCCTGAAAGGCGCC
TAG 3')。10倍モル過剰のCy−5−NHSエステル色素(Amersham Pharmacia Biotech)を、22℃で一晩、0.1M二炭酸ナトリウム緩衝液(pH9)中の 、コード鎖とインキュベーションした。翌朝、該オリゴヌクレオチドをエタノー
ル沈降し、次いで水中に再懸濁した。ラベル化コード鎖を、C18カラム及び6
0% TEAA/アセトニトリル勾配を使用して、逆相HPLCによって精製し た。ピーク含有ラベル化オリゴヌクレオチドを凍結乾燥し、水中に再懸濁した。
【0117】 NF−kB特異的二本鎖(ds)DNAを、Cy−5ラベル化コード鎖(5' Cy
5-GATCTAGG GACTTTCCGCG 3')及び非修飾非コード鎖(5' ATCCCTGAAA GGCGCCTAG 3
')の等モル量と共にインキュベーションし、3分間沸騰水浴させ、2時間冷却す
ることによってアニールさせて生産した。
【0118】 NF−kB p65タンパク質(260mg)を、0.01Mリン酸緩衝生理 食塩水中で1000μlに希釈した。20倍モル過剰の6,7,9,10-テトラヒドロ-
2-カルボキシメチル-14-スルホナト-16,16,18,18-テトラメチル-7aH,8aH-ビスイ
ンドリニウム[3,2-a,3'2'-a]ピラノ[3,2-c;5,6-c']ジピリジン-5-イウム(化合 物III)、N-ヒドロキシスクシンイミドエステル(DMSO中で1mg/ml
の溶液として)を、2時間攪拌しながら22℃で該タンパク質とインキュベーシ
ョンした(暗所において)。ラベル化タンパク質を、4℃で0.01Mリン酸緩
衝生理食塩水/0.5M NaCl/3mM EDTA/2mM DTTの3回の 変化に対して透析した(暗所において、4時間/新鮮な緩衝液)。
【0119】 15.2 結合アッセイ 黒色のミクロタイタープレート(Dynatech)を、FRETアッセイのために使用
した。化合物IIIラベル化p65(20pmol)を、200pmol/ウェ
ルのp65(特異的競合因子)またはカゼイン(非特異的競合因子)のそれぞれ
の存在化または不存在下で、10pmolのCy5ラベル化NF−kB特異的二
本鎖(ds)DNAを含む、10mM Hepes、0.2mM酢酸ナトリウム 、0.05% NP40、1mg/ml BSA及び5mM DTT中でインキュ ベーションした。両タンパク質を、100μlの最終ウェル容量を与えるように
、Hepes緩衝液中に希釈した。化合物IIIラベル化p65のみを含むウェ
ルが、ブランクとして使用された。該プレートを22℃で30分攪拌しながらイ
ンキュベーションし(暗所において)、さらに30分放置した。該プレートを、
Biolumin 960蛍光ミクロプレートリーダー(Molecular Dynamics Inc.)において 、Ex520/Em670で読み取った。その結果が図9に示されている。
【0120】 2000rfuのシグナルを、4:1の相当するS/N比を有するFRETア
ッセイにおいて得られた。特異性は、特異的競合因子、p65の10倍モル過剰
を使用して示され、p65は40%まで全体のシグナルを減少した。非特異的競
合因子、カゼインは、全体のシグナルに効果を有さなかった。
【0121】 実施例16.蛍光偏光を使用したレセプターリガンド結合アッセイ 16.1 試薬の調製 6,7,9,10-テトラヒドロ-2-カルボキシメチル-14-スルホナト-16,16,18,18-テ トラメチル-7aH,8aH-ビスインドリニウム[3,2-a,3'2'-a]ピラノ[3,2-c;5,6-c'] ジピリジン-5-イウム(化合物III)、N-ヒドロキススクシンイミドエステル (1mg)のサンプルを、5%v/vトリエチルアミンの存在下で、ジメチルス
ルホキシド中の1mgのテレンゼピンアミン同類物と反応させた。該反応を、暗
所で環境温度で2時間継続させた。化合物III−テレンゼピン生成物を、0.
1%トリフルオロ酢酸の存在下で、C18カラム及び60%水/アセトニトリル
勾配を使用して逆相HPLCによって開始材料から精製した。精製物のピークを
回収し、暗所で凍結乾燥し、ジメチルスルホキシド中に再懸濁した。これを等分
し、暗所で−20℃で凍結して貯蔵した。
【0122】 M1ムスカリンレセプターを安定に発現するチャイニーズハムスター卵巣細胞 (CHO M1細胞)を、10%胎児ウシ血清(BRL);2mMグルタミン;5
0IU/mlペニシリン、ストレプトマイシン;125μg/mlゲネチシン(S
igma)を含むHAMS F12培地(Sigma)中で生育させ、湿気を含むインキュベ ーター中で5%CO2と共に37℃で維持した。細胞をローラーボトルに広げ、 5%CO2で浄化し、ローラーボトルインキュベーター中に4日間37℃で放置 した。
【0123】 細胞を冷蔵リン酸緩衝生理食塩水pH7.3(PBS錠剤;Sigma)中にばら すことによって集め、MSE Mistral3000i遠心機において4℃で 1400rcfで遠心分離することによってペレット化した。細胞を冷蔵5mM MgCl2、50mM Tris pH7.5ホモジネーション緩衝液に再懸濁 し、20分間氷上で放置してから、900psiの窒素を使用してParr細胞
破壊装置(Parr Cat. N゜. 4639, 45ml)を使用して細胞溶解した。何れかの比破壊
細胞を1400rdfで遠心分離することによって除去し、懸濁液を取り出しさ
らに4℃で20分Beckman J2-21M/E遠心機において18000rpmで遠心分離
した。生じたペレットを冷蔵ホモジネーション緩衝液に再懸濁し、上述のように
18000rpmで遠心分離した。細胞膜ペレットを、およそ15mlのホモジ
ネーション緩衝液に再懸濁し、等分し、−70℃での貯蔵のため液体窒素で凍結
した。
【0124】* テレンゼピンアミン同類物は、Chemical Synthesis Programme of the Nationa
l Institute of Mental Health, Cobtact NO1MH30003の一部として、Research B
iochemicals Internationalによって提供された。
【0125】 16.2 結合アッセイ 等量のCHO M1細胞膜(50μg)を、M1ムスカリンレセプターアンタゴ
ニストアトロピン及びTAC(5000nM−0.064nM)の一連の希釈を
含む黒色のミクロタイタープレートのウェルに加えた。次いで該プレートを、バ
ックグランド偏光値を測定するFluorolite FPM-2TMで測定した(励起フィルター
530nm;放射フィルター590nm)。化合物III−テレンゼピンリガン
ド(4nM最終濃度)の添加の後、該プレートを密封し、ミクロタイタープレー
トシェーカー上で暗所で22℃でインキュベーションした。得られた偏光データ
から、非直線回帰及び一部分結合分析を使用して、アトロピン及びTACの両者
について競合曲線を作成した(GraphPad Prism 2.0データ操作パッケージ)。
【0126】 図10における曲線は、log10モル濃度非ラベルリガンドに対してプロッ
トされた特異的偏光読み取りを示す。190mPの特異的シグナルが得られ、こ
の実験から測定されたIC50値は、アトロピンについて4.1nm及び非ラベ
ルTACについて28nMであった。
【図面の簡単な説明】
【図1】 図1は、実施例1.6の色素でラベルされたタンパク質と比較
した、実施例1の色素の溶液に対する吸収スペクトルを示すグラフである。
【図2】 図2は、実施例1の色素の硬化色素構造を、二つの開いた鎖の
色素の構造と比較する化学式である。
【図3】 図3は、図2の三つのシアニン3色素のスペクトル特性を比較
するグラフである。
【図4】 図4は、514nmで励起された場合の図2の三つのシアニン
色素の放射スペクトルを示すグラフである。
【図5】 図5は、レーザーにさらされた場合の、図2の三つの色素を光
ブリーチした結果を示すグラフである。
【図6】 図6は、実施例12.2に従ったペプチド極性化結合アッセイ
の結果を示すグラフである。
【図7】 図7は、実施例13.3の核酸FRETハイブリダイゼーショ
ンアッセイの結果を示す棒グラフである。
【図8】 図8は、実施例14.2の方法に従ったタンパク質:DNA直
接的強度結合アッセイを示す棒グラフである。
【図9】 図9は、実施例15.2のタンパク質:DNA FRET結合 アッセイの結果を示す棒グラフである。
【図10】 図10は、実施例16.2に引き続き非ラベル化リガンドの
濃度に対する特異的極性読み取りをプロットするグラフである。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) G01N 33/58 G01N 33/58 A // H01S 3/213 H01S 3/20 B (81)指定国 EP(AT,BE,CH,CY, DE,DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,I T,LU,MC,NL,PT,SE),OA(BF,BJ ,CF,CG,CI,CM,GA,GN,GW,ML, MR,NE,SN,TD,TG),AP(GH,GM,K E,LS,MW,SD,SZ,UG,ZW),EA(AM ,AZ,BY,KG,KZ,MD,RU,TJ,TM) ,AL,AM,AT,AU,AZ,BA,BB,BG, BR,BY,CA,CH,CN,CU,CZ,DE,D K,EE,ES,FI,GB,GE,GH,GM,HR ,HU,ID,IL,IS,JP,KE,KG,KP, KR,KZ,LC,LK,LR,LS,LT,LU,L V,MD,MG,MK,MN,MW,MX,NO,NZ ,PL,PT,RO,RU,SD,SE,SG,SI, SK,SL,TJ,TM,TR,TT,UA,UG,U S,UZ,VN,YU,ZW Fターム(参考) 2G045 AA35 BB01 BB05 BB20 BB46 BB48 BB51 CB01 FB01 FB02 FB03 FB06 4B063 QA01 QA13 QA18 QA20 QQ01 QQ05 QQ21 QQ42 QQ79 QQ96 QR01 QR08 QR12 QR14 QR16 QR42 QR48 QR62 QS03 QS25 QS28 QS33 QS34 QX02 4C057 MM04 4H056 CA01 CC02 CC08 CE03 CE06 DD03 FA08 5F072 AC02 FF09

Claims (17)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 R2−R9基によって任意に置換された以下の式: 【化1】 [式中、R6,R7,R8及びR9基は、X及びYを含む環に結合し、または任意に
    a及びZb環構造の原子に結合し; R2からR9は同じまたは異なり、−R10及び−L−R10を含み、R10は、水溶性
    を減少する中性基、水溶性を増大する極性基、ラベリング反応において使用でき
    る官能基、反応基、蛍光分子の吸収及び放射波長をシフトする電子供与及び吸引
    基、脂質及び炭化水素溶解性基から選択され、並びにLは、直鎖状または分枝状
    1-20アルキル鎖、C2-20モノエーテルまたはポリエーテル、及び4個までの第
    二級アミド結合を含むC2-20原子鎖より成る群から選択され; R1は、水素、アリール、ヘテロアリール、シアノ、ニトロ、アルデヒド、ハロ ゲン、ヒドロキシ、アミノ、第四級アミノ、アセタール、ケタール、ホスホリル
    、スルフヒドリル、水溶性基、並びにアミノ、C1−C4アルキル置換アミノ、第
    四級アミノ、アルデヒド及びケトンを含むカルボニル、アセタール、ケタール、
    ハロ、シアノ、アリール、ヘテロアリール、ヒドロキシル、スルホナート、スル
    ファート、カルボキシラート、アミド、ニトロ、及びアミノ、ヒドロキシル、ア
    ルデヒド、ホスホリル、またはスルフヒドリル基と反応性の基によって任意に置
    換されたアルキル基から選択され; Aは、O、S及びNR11から選択され、式中R11は置換されたアミノ基であり; 【化2】 {式中、R’は、水素、C1-4アルキル及びアリールから選択され、R”は、C1 -18 アルキル、アリール、ヘテロアリール、2−7の炭素原子を有するアシル基 、及びチオカルバモイル基から選択され}; X及びYは、同じまたは異なってもよく、ビス−C1−C4アルキル、並びに炭素
    、酸素、硫黄、セレン、CH=CH、及びN−Wで置換されたC4−C5スピロア
    ルキルから選択され、ここでNは窒素であり、Wは水素、−(CH2n12基か
    ら選択され、ここでnは1から26の整数であり、R12は水素、アミノ、アルデ
    ヒド、アセタール、ケタール、ハロ、シアノ、アリール、ヘテロアリール、ヒド
    ロキシル、スルホナート、スルファート、カルボキシラート、置換されたアミノ
    、第四級アミノ、ニトロ、第一級アミド、置換されたアミド、並びにアミノ、ヒ
    ドロキシル、カルボニル、ホスホリル及びスルフヒドリル基と反応性の基から選
    択され; Za及びZbのそれぞれは、一つ、二つの融合したまたは三つの融合した芳香族環
    を完成するために必要とされる結合または原子を表し、各環は、炭素原子並びに
    任意に2以下の酸素、窒素及び硫黄原子から選択された5または6の原子を有し
    ; X及びYが炭素以外のものである場合、少なくとも一つのR1−R9は、標的材料
    上の官能基と共有結合反応するための反応基を含み、または標的材料上の反応基
    と共有結合反応するための官能基を含み、または X及びYが異なり、且つO及びSeから選択される場合、少なくとも一つのR1 −R9は、水素、メチル、フェニル若しくはナフチル以外のものである] の化合物。
  2. 【請求項2】 R10が、水素、ハロゲン、アミド、C1−C6アルコキシ、ニ
    トロ、シアノ、アリール、ヘテロアリール、スルホナート、第四級アンモニウム
    、グアニジニウム、ヒドロキシル、ホスファート、ホスホナート、任意に置換さ
    れたアミノ、アジド、スルフヒドリル、カルボキシル、カルボニル、例えばスク
    シンイミジルエステル、イソチオシアナート、アンヒドリド、ハロアセトアミド
    、マレイミド、スルホニルハライド、ホスホルアミダイト、酸性ハライド、アル
    キルイミダート、ヒドラジド、及びカルボジイミドといった反応基;並びにアミ
    ノ、ヒドロキシル、アルデヒド、ホスホリルまたはスルフヒドリル基と反応性の
    基から選択される、請求項1記載の化合物。
  3. 【請求項3】 R1が、水素、アリール、ヘテロアリール、シアノ、ハロゲ ン、26以下の炭素原子のアルキル基、−(CH2nQから選択され、式中1<
    n<26であり、Qはアミノ、アルデヒド、ヒドロキシル、及びアミノ、ヒドロ
    キシル、アルデヒド、ホスホリル又はスルフヒドリル基と反応性の基から選択さ
    れ、R2,R3,R4及びR5は水素である、請求項1記載の化合物。
  4. 【請求項4】 i) 6,7,9,10-テトラヒドロ-2,14-カルボキシメチル-16,1
    6,18,18-テトラメチル-7aH,8aH-ビスインドリニウム[3,2-a;3'2'-a']ピラノ[3,2
    -c;5,6-c']ジピリジン-5-イウム(化合物I); ii) 8,9,11,12-テトラヒドロ-3,17-ジスルホナト-20,20,22,22-テトラメチル-
    9aH,10aH-ビスベンズ(ゼ)インドリニウム[3,2-a;3'2'-a]ピラノ[3,2-c;5,6-c'
    ]ジピリジン-7-イウム(化合物II); iii) 6,7,9,10-テトラヒドロ-2-カルボキシメチル-14-スルホナト-16,16,18,18
    -テトラメチル-7aH,8aH-ビスインドリニウム[3,2-a;3'2'-a]ピラノ[3,2-c:5,6-c
    ']ジピリジン-5-イウム(化合物III); iv) 6,7,9,10-テトラヒドロ-2-カルボキシメチル-14-スルホナト-16,16,18,18
    -テトラメチル-7aH,8aH-ビスインドリニウム[3,2-a;3'2'-a]ピラノ[3,2-c;5,6-c
    ']ジピリジン-5-イウム、グリシンアミド(化合物IV); v) 6,7,9,10-テトラヒドロ-2-カルボキシメチル-14-スルホナト-16,16,18,18
    -テトラメチル-7aH,8aH-ビスインドリニウム[3,2-a;3'2'-a]ピラノ[3,2-c;5,6-c
    ']ジピリジン-5-イウム、N-(2-アミノエチルカルボキシアミド)(化合物V); vi) 6,7,9,10-テトラヒドロ-2-(N-ホルミル)アミノメチル-14-スルホナト-16,
    16,18,18-テトラメチル-7aH,8aH-ビスインドリニウム[3,2-a;3'2'-a]ピラノ[3,2
    -c;5,6-c']ジピリジン-5-イウム(化合物VI); vii) 6,7,9,10-テトラヒドロ-2-ヒドロキシエチル-16,16,18,18-テトラメチル-
    7aH,8aH-ビスインドリニウム[3,2-a;3'2'-a]ピラノ[3,2-c;5,6-c']ジピリジン-5
    -イウム(化合物VII); viii) 6,7,8,10-テトラヒドロ-14-カルボキシメチル-16,16-ジメチル-7a,8a-ベ ンゾチアゾレニン-インドレニン-[3,2-a]-ベンゾチアゾリル[3'2'-a]-ピラノ[3,
    2-c;5,6-c']ジピリジン-5-イウム(化合物VIII); ix) 6,7,8,8a,9,10-ヘキサヒドロ-2,14-ジスルホナト-8-(4-カルボキシ-アニ リノ)-16,16,18,18-テトラメチル-7aH-ビス-インドリニウム[3,2-a;3'2'-a']ピ リド[3,2-c;5,6-c']ジピリジン-5-イウム(化合物IX); x) 6,7,9,10-テトラヒドロ-14-カルボキシメチル-16,16-ジメチル-7a-8a-キ ノリノ-インドレニウム-[3,2-a;3'2'-a]-ピラノ[3,2-c;5,6-c']ジピリジン-5-イ
    ウム(化合物X); から選択される、請求項1記載の化合物。
  5. 【請求項5】 任意にR2−R9基によって置換された以下の式(A): 【化3】 [式中、X、Y、Za、Zb及びR1,R2,R3,R4,R5,R6,R7,R8及びR 9 は上記記載され、Rは結合Aの形成に適した条件下でメチルまたはエチルであ り、Aは上述のように定義される] の化合物を反応させることを含む、請求項1記載の化合物の製造法。
  6. 【請求項6】 任意にR2−R9基によって置換された以下の式: 【化4】 [式中、R6,R7,R8及びR9はX及びYを含む環に結合し、または任意にZa 及びZb環構造の原子に結合し、R1,R2,R3,R4,R5,R6−R9、X、Y、
    a、Zb及びRは上記定義され; X及びYが炭素以外のものである場合、少なくとも一つのR1−R9は、標的材料
    上の官能基と共有結合反応するための反応基を含み、または標的材料上の反応基
    と共有結合反応するための官能基を含み、または X及びYが異なり、且つO及びSeから選択される場合、少なくとも一つのR1 −R9は、水素、メチル、フェニル若しくはナフチル以外のものである] の化合物。
  7. 【請求項7】 非極性材料に、少なくとも一つのR1からR9及びR11基が非
    電荷基である請求項1記載の化合物を混合する工程を含む、非極性材料に蛍光特
    性を与える方法。
  8. 【請求項8】 極性材料に、少なくとも一つのR1からR9及びR11基が電荷
    基及び極性基より成る群から選択される請求項1記載の化合物を混合する工程を
    含む、極性材料に蛍光特性を与える方法。
  9. 【請求項9】 i)アミノ、ヒドロキシル、ホスホリル、カルボニル及びス
    ルフヒドリル基より成る群から選択された少なくとも一つの官能基を有する;ま
    たは上記少なくとも一つの官能基と共有結合できる少なくとも一つの反応基を有
    する、標的材料、及び; ii)少なくとも一つのR1からR9及びR11基が、アミノ、ヒドロキシル、ホス
    ホリル、カルボニル及びスルフヒドリルより成る群から選択された官能基である
    ;または少なくとも一つのR1からR9及びR11基が、上記少なくとも一つの官能
    基と共有結合できる反応基である、請求項1記載の蛍光化合物; を共に、 上記蛍光化合物の上記少なくとも一つの官能基または反応基を、上記標的材料の
    上記少なくとも一つの反応または官能基に共有結合させるのに十分な時間、 反応させる工程を含む、標的材料に蛍光特性を与えるための方法。
  10. 【請求項10】 請求項1記載の化合物に共有結合された、抗体、脂質、
    タンパク質、炭化水素、一つ以上のアミノ、スルフヒドリル、カルボニル、ヒド
    ロキシル及びカルボキシル、ホスファート及びチオホスファート基を含むまたは
    含むように誘導化されたヌクレオチド、並びに一つ以上のアミノ、スルフヒドリ
    ル、カルボニル、ヒドロキシル及びカルボキシル、ホスファート及びチオホスフ
    ァート基を含むまたは含むように誘導化されたオキシ若しくはデオキシポリ核酸
    、微生物材料、薬剤、毒素、粒子、プラスチックまたはガラス表面及びポリマー
    より成る群から選択された標的材料を含む蛍光ラベル化標的材料。
  11. 【請求項11】 i)特異的結合ペアの一つの構成要素を、上記ペアの第二
    の構成要素と結合すること、上記第一及び第二の構成要素の間のエネルギー転移
    関係をもたらすように、上記第一の構成要素は、蛍光ドナー色素でラベルされ、
    上記第二の構成要素は、蛍光(またはクエンチング)アクセプター色素でラベル
    される;及び ii)放射された蛍光を測定することによって第一及び第二の構成要素の結合を
    検出すること; を含み、蛍光ドナー色素が請求項1記載の化合物である、アッセイ方法。
  12. 【請求項12】 上記結合アッセイが、イムノアッセイ、核酸ハイブリダイ
    ゼーションアッセイ、DNA−タンパク質結合アッセイ、ホルモンレセプター結
    合アッセイ、及び酵素アッセイより成る群から選択される、請求項11記載の方
    法。
  13. 【請求項13】 i)エネルギー転移関係にある二つの構成要素を分離する
    こと、上記第一の構成要素は、蛍光ドナー色素でラベルされ、上記第二の構成要
    素は、蛍光(またはクエンチング)アクセプター色素でラベルされる;及び ii)放射された蛍光を測定することによって第一及び第二の構成要素の存在を
    検出すること; を含み、蛍光ドナー色素が請求項1記載の化合物である、アッセイ方法。
  14. 【請求項14】 該アッセイが、タンパク質溶解性酵素切断アッセイ、ヌク
    レアーゼ切断アッセイ、及びリパーゼ切断アッセイから選択される請求項13記
    載の方法。
  15. 【請求項15】 i)特異的結合パートナーが請求項1記載の化合物でラベ
    ルされる、分析物に対して特異的結合パートナーを提供すること; ii)分析物−特異的結合パートナー複合体を形成するように分析物を結合する
    のに適した条件下で、特異的結合パートナーと、測定される分析物を接触させる
    こと;及び iii)結合の度合を測定するために、色素でラベルされた分析物−特異的結合
    パートナー複合体の蛍光偏光を測定すること; を含む、サンプル中の分析物の測定方法。
  16. 【請求項16】 i)酵素に対して基質を提供すること、上記基質は請求項
    1記載の化合物でラベルされる; ii)酵素反応を開始するのに適した条件下で、酵素とラベル化基質を接触させ
    ること;及び iii)反応の度合を測定するためにサンプルの蛍光偏光を測定すること; を含む、サンプル中の酵素の測定のためのアッセイ方法。
  17. 【請求項17】 i)配列決定される核酸のサンプル、上記配列決定される
    核酸の少なくとも一部に相補的であるプライマー核酸配列、デオキシヌクレオチ
    ドと配列決定反応を終結するための少なくとも一つのジデオキシヌクレオチドの
    供給、及びポリメラーゼを提供すること; ii)核酸鎖伸長及び鎖終結反応を実施すること; iii)サイズに従ってオリゴヌクレオチド断片を分離すること; の工程を含み、一つ以上の上記ジデオキシヌクレオチドまたは上記プライマー核
    酸配列が、請求項1記載の化合物でラベルされることを特徴とする、核酸の配列
    の決定方法。
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