JP2002506871A - 31PNMRにおけるpHマーカーとしてのアミノホスホネートの使用 - Google Patents

31PNMRにおけるpHマーカーとしてのアミノホスホネートの使用

Info

Publication number
JP2002506871A
JP2002506871A JP2000536722A JP2000536722A JP2002506871A JP 2002506871 A JP2002506871 A JP 2002506871A JP 2000536722 A JP2000536722 A JP 2000536722A JP 2000536722 A JP2000536722 A JP 2000536722A JP 2002506871 A JP2002506871 A JP 2002506871A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
group
alkyl
alkoxy
nitro
halogen
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP2000536722A
Other languages
English (en)
Inventor
ピエトリ,シルビア
ル・モワニユ、フランソワ
ミオラン,マルビナ
クルカジ,マルセル
Original Assignee
サントル・ナシオナル・ドウ・ラ・ルシエルシユ・シアンテイフイク(セー・エヌ・エール・エス)
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by サントル・ナシオナル・ドウ・ラ・ルシエルシユ・シアンテイフイク(セー・エヌ・エール・エス) filed Critical サントル・ナシオナル・ドウ・ラ・ルシエルシユ・シアンテイフイク(セー・エヌ・エール・エス)
Publication of JP2002506871A publication Critical patent/JP2002506871A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07FACYCLIC, CARBOCYCLIC OR HETEROCYCLIC COMPOUNDS CONTAINING ELEMENTS OTHER THAN CARBON, HYDROGEN, HALOGEN, OXYGEN, NITROGEN, SULFUR, SELENIUM OR TELLURIUM
    • C07F9/00Compounds containing elements of Groups 5 or 15 of the Periodic Table
    • C07F9/02Phosphorus compounds
    • C07F9/28Phosphorus compounds with one or more P—C bonds
    • C07F9/38Phosphonic acids [RP(=O)(OH)2]; Thiophosphonic acids ; [RP(=X1)(X2H)2(X1, X2 are each independently O, S or Se)]
    • C07F9/40Esters thereof
    • C07F9/4003Esters thereof the acid moiety containing a substituent or a structure which is considered as characteristic
    • C07F9/4006Esters of acyclic acids which can have further substituents on alkyl
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07FACYCLIC, CARBOCYCLIC OR HETEROCYCLIC COMPOUNDS CONTAINING ELEMENTS OTHER THAN CARBON, HYDROGEN, HALOGEN, OXYGEN, NITROGEN, SULFUR, SELENIUM OR TELLURIUM
    • C07F9/00Compounds containing elements of Groups 5 or 15 of the Periodic Table
    • C07F9/02Phosphorus compounds
    • C07F9/28Phosphorus compounds with one or more P—C bonds
    • C07F9/38Phosphonic acids [RP(=O)(OH)2]; Thiophosphonic acids ; [RP(=X1)(X2H)2(X1, X2 are each independently O, S or Se)]
    • C07F9/3804Phosphonic acids [RP(=O)(OH)2]; Thiophosphonic acids ; [RP(=X1)(X2H)2(X1, X2 are each independently O, S or Se)] not used, see subgroups
    • C07F9/3808Acyclic saturated acids which can have further substituents on alkyl
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07FACYCLIC, CARBOCYCLIC OR HETEROCYCLIC COMPOUNDS CONTAINING ELEMENTS OTHER THAN CARBON, HYDROGEN, HALOGEN, OXYGEN, NITROGEN, SULFUR, SELENIUM OR TELLURIUM
    • C07F9/00Compounds containing elements of Groups 5 or 15 of the Periodic Table
    • C07F9/02Phosphorus compounds
    • C07F9/547Heterocyclic compounds, e.g. containing phosphorus as a ring hetero atom
    • C07F9/553Heterocyclic compounds, e.g. containing phosphorus as a ring hetero atom having one nitrogen atom as the only ring hetero atom
    • C07F9/572Five-membered rings
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07BGENERAL METHODS OF ORGANIC CHEMISTRY; APPARATUS THEREFOR
    • C07B2200/00Indexing scheme relating to specific properties of organic compounds
    • C07B2200/05Isotopically modified compounds, e.g. labelled

Landscapes

  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Organic Chemistry (AREA)
  • Health & Medical Sciences (AREA)
  • Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
  • Biochemistry (AREA)
  • General Health & Medical Sciences (AREA)
  • Molecular Biology (AREA)
  • Pharmaceuticals Containing Other Organic And Inorganic Compounds (AREA)
  • Investigating Or Analysing Biological Materials (AREA)
  • Investigating Or Analysing Materials By The Use Of Chemical Reactions (AREA)

Abstract

(57)【要約】 本発明は、R、R、R、R、R’、R’、R’、R’が請求項1および8のように定義される式(I.1)および(I.2)に記載の化合物に関する。本発明は、また、R、R、R、A、p、R、T、T、R’、R’、R’、A’、p’、R’、T’、T’が請求項13および23のように定義される式(II.1)および(II.2)に記載のアミノホスホネートの、31P NMR pHインジケーターとしての使用にも関する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】 (技術分野) 本発明は、新規な直鎖状または環式アミノホスホネート、および燐−31NM
R分光学におけるpHマーカーとしてのその使用に関する。より一般的には、本
発明は、NMR分光学におけるpHマーカーとしてのアミノホスホネート誘導体
の使用に関する。燐−31NMR分光学は、生体内での細胞外および細胞内pH
の測定のための効果的手段であるとわかっている。
【0002】 本発明の利点は、生体内測定のために本質的条件である、測定を行う媒体を全
く破壊しないことである。
【0003】 31P NMRにより得られる共鳴ピークの化学シフトの数値が、化合物が導
入された媒体のpHの関数として変化する場合、その化合物をpHマーカーとし
て用いることができる。優れた感度で広いpH範囲においてpHマーカーとして
機能することができる理想的な非毒性化合物の開発には困難が存する。さらに要
求されることは、測定が、生理学的媒体の他の成分により、あったとしても殆ど
影響されてはならず、非常に小さいものでも、pH変化にしか反応すべきでない
ということである。
【0004】 幾つかのマーカーが当該分野において提案されている。1つの最も一般的に用
いられているものは、全ての細胞中に存在する内因性化合物であることが利点で
ある無燐リン酸塩Piである。しかしながら、このマーカーは、正確な測定の実
行を妨げ得る2つの主要な下記欠点を有する(R.J.Gilliesら著、(
1986年)Proc.Soc.Magn.Reson.Med.第5巻、15
3〜154頁): Pi含量は細胞中において通常低く、細胞の代謝状態により変化する; この化合物の感度の欠如は、細胞外pHと細胞内pHとの区別を可能にしない
【0005】 6−燐酸2−デオキシグルコースおよびホスホン酸メチルも試験された(M.
DeFronzoら著、(1987年)J.Biol.Chem.第262巻、
11032〜11037頁)。これらの研究の結果は、ホスホン酸メチルが6−
燐酸2−デオキシグルコースよりもかなり感度の高いマーカーであることを示し
ている。さらに、後者の化合物は代謝されないが、これは細胞に毒性であるとわ
かる。一方、低い毒性にも拘わらず、ホスホン酸メチルは、研究された腫瘍細胞
系の場合、細胞膜に対する全透過性の大きな欠点を有する。
【0006】 ホスホン酸フェニルはもう1つの細胞外pHマーカーである(Circula
tion Research、第60巻、4号、1987年、472〜477年
を参照)。この化合物の欠点は、測定媒体中の特定のイオンの存在により31
化学シフトが影響されることである。さらに、American Physio
logical Society、1994年、C195〜C203は、細胞外
pHインジケーターとしてホスホン酸3−アミノプロピルを用いる可能性を報告
している。
【0007】 本発明者は、pHの測定において向上した感度を導くので、および、置換基に
依存して異なるpH値の全範囲を包含することを可能にし、それにより、より酸
性または塩基性の強いpH値での測定に関して高度の正確さを可能にするので特
に有利である一群の分子、すなわち、直鎖状または環式アミノホスホネートを発
見した。さらに、これらの分子は、比較的毒性が無い。
【0008】 これらのアミノホスホネートの一部のみが新規である。これらの新規化合物は
式(I.1)または(I.2)で示される: 式(I.1):
【0009】
【化11】 (式中、 Rは(C〜C18)アルキルまたは(C〜C10)アリール基を表わし; RおよびRは独立に重水素原子;ハロゲン原子;(C〜C)アルコキ
シ、(C〜C11)シクロアルキル、ハロゲン、(C〜C10)アリールお
よびニトロから選択される1または2以上の基で任意に置換されている(C
18)アルキル基;(C〜C)アルキル、(C〜C)アルコキシ、ハ
ロゲン、ニトロおよび(C〜C11)シクロアルキルから選択される1または
2以上の基で任意に置換されている(C〜C10)アリール基;(C〜C
)アルコキシ、ハロゲン、ニトロ、(C〜C11)シクロアルキルおよび(C
〜C10)アリールから選択される1または2以上の基で任意に置換されてい
る(C〜C18)アルコキシ;ニトロ基;または、(C〜C)アルキル、
(C〜C)アルコキシ、ハロゲンおよびニトロから選択される1または2以
上の基で任意に置換されている(C〜C11)シクロアルキル基を表し: Rは水素または重水素原子;ニトロ、ハロゲン、(C〜C)アルコキシ
および(C〜C11)シクロアルキルから選択される1または2以上の基で任
意に置換されているn−プロピル基または直鎖状(C〜C18)アルキル基;
(C〜C)アルキル、(C〜C)アルコキシ、ハロゲンおよびニトロか
ら選択される1または2以上の基で任意に置換されている(C〜C11)シク
ロアルキル基を表わす。) および、それらの薬学的に許容できる酸との塩。
【0010】 式(I.2):
【0011】
【化12】 (式中、 R’は水素原子または(C〜C18)アルキルもしくは(C〜C10)ア
リール基を表わす; R’は水素原子;重水素原子;ハロゲン原子;(C〜C)アルコキシ、
(C〜C11)シクロアルキル、ハロゲン、(C〜C10)アリールおよび
ニトロから選択される1または2以上の基で任意に置換されている(C〜C
)アルキル基;(C〜C)アルキル、(C〜C)アルコキシ、ハロゲ
ン、ニトロおよび(C〜C11)シクロアルキルから選択される1または2以
上の基で任意に置換されている(C〜C10)アリール基;(C〜C)ア
ルコキシ、ハロゲン、ニトロ、(C〜C11)シクロアルキルおよび(C
10)アリールから選択される1または2以上の基で任意に置換されている(
〜C18)アルコキシ;ニトロ基;または、(C〜C)アルキル、(C
〜C)アルコキシ、ハロゲンおよびニトロから選択される1または2以上の
基で任意に置換されている(C〜C11)シクロアルキル基を表わし、 R’およびR’は一緒になって、下記2価基を表し:
【0012】
【化13】 ここで、−C(L)(L)−基はR’を有する炭素に直接結合し、そこ
で、L、L、LおよびLは互いに独立に水素原子、重水素原子または(
〜C18)アルキルもしくは(C〜C10)アリール基を表わし;L
よびLは以下のように定義される: R’が水素、ハロゲン、または重水素原子、任意に置換されている(C
18)アルコキシ基、ニトロ基または任意に置換されている(C〜C11
シクロアルキル基を表わす場合、LおよびLは、互いに独立に水素原子、重
水素原子、(C〜C16)アルキル基、(C〜C10)アルキル基または−
P(O)(OR’)基を表わし; R’が任意に置換されている(C〜C18)アルキルまたは任意に置換さ
れている(C〜C10)アリールを表わす場合、LまたはLは素原子を表
わし、他の方は(C〜C18)アルキルまたは(C〜C10)アリールを表
し; R’がメチルを表わし、L、L、L、LおよびLが水素原子を表
わし、およびR’がエチルを表わす場合、Lはイソプロピルでない。) およびそれらと薬学的に許容できる酸との塩。
【0013】 式(I.1)で示される化合物は直鎖状ホスホネートである。
【0014】 式(I.2)で示される化合物は環式ホスホネートである。
【0015】 本発明の要旨において、「アルキル」という表現は直鎖状または分岐状飽和炭
化水素基、例えば、メチル、エチル、プロピル、イソプロピル、ブチル、イソブ
チル、t−ブチル、ペンチル、イソペンチル、ネオペンチル、2−メチルブチル
、1−エチルプロピル、ヘキシル、イソヘキシル、ネオヘキシル、1−メチルペ
ンチル、3−メチルペンチル、1,1−ジメチルブチル、1,3−ジメチルブチ
ル、2−エチルブチルまたは1−メチル−1−エチルプロピルを意味する。
【0016】 アルキル基は、好ましくは、1〜10個、より好ましくは、1〜6個の炭素原
子を含む。
【0017】 「アルコキシ」という用語は、アルキルが前述のように定義される−O−アル
キル基を示す。
【0018】 「ハロゲン」という用語は、塩素、臭素、フッ素、ヨウ素原子を意味し、フッ
素と塩素が好ましい。
【0019】 本発明によれば、「シクロアルキル」という用語は、飽和した単環式または多
環式、好ましくは、単環式または二環式炭素環を意味する。
【0020】 3〜8個の環内炭素原子を含むシクロアルキルがより好ましい。
【0021】 列挙され得るシクロアルキルは、シクロブチル、シクロペンチル、シクロヘキ
シル、シクロヘプチルおよびシクロオクチルであり、シクロペンチルおよびシク
ロヘキシルが好ましい。
【0022】 「アリール」という用語は、単環式または多環式、好ましくは単環式または二
環式の芳香族炭化水素基で6〜10個の環内炭素原子を含むもの、例えば、フェ
ニルおよびナフチルを意味する。
【0023】 式(I.1)で示される直鎖状化合物のうち、好ましいものは、以下の条件の
1つまたは2つ以上に相当するものである: 1)Rは水素原子以外である、 2)RおよびRがどちらも水素原子以外である、 3)Rがニトロ、ハロゲン、(C〜C)アルコキシおよび(C〜C
)シクロアルキルから選択される1または2以上の基で任意に置換されているn
−プロピルまたは直鎖状(C〜C)アルキル基を表わす。 Rが好ましくは、n−プロピルまたは直鎖状(C〜C)アルキル基を表わ
す。
【0024】 4)RおよびRは独立に(C〜C)アルコキシ、(C〜C61)シ
クロアルキル、ハロゲン、(C〜C10)アリールおよびニトロから選択され
る1または2以上の基で任意に置換されている(C〜C)アルキル基;また
は択一的に、(C〜C)アルキル、(C〜C)アルコキシ、ハロゲン、
ニトロおよび(C〜C)シクロアルキルから選択される1または2以上の基
で任意に置換されている(C〜C10)アリール基を表わし;および、Rは(
〜C)アルキル基または(C〜C10)アリール基を表わす。有利には
、RおよびRは独立に(C〜C)アルキルまたは(C〜C10)アリ
ール、例えばフェニルを表わす。
【0025】 5)Rは(C〜C)アルキル基または(C〜C10)アリール基を表わ
す。
【0026】 6)RおよびRは(C〜C18)アルキルを表わさない。
【0027】 7)RおよびRの少なくとも一方は重水素原子、ハロゲン原子、ニトロま
たは任意に置換されている(C〜C18)アルコキシを表わす。
【0028】 特に好ましい式(I.1)で示される直鎖状化合物は: 2−(プロピルアミノ)−2−(ジエトキシホスホリル)プロパン、 N−[1−フェニル−1−(ジエトキシホスホリル)エチル]−N−プロピル
]アミン である。
【0029】 式(I.2)で示される環式化合物のうち、好ましいものは、R’が(C
18)アルキルおよび(C〜C10)アリールから選択されるものである。
【0030】 好ましい化合物のもう1つの群は、R’が(C〜C)アルキルまたは水
素原子を表わしR’およびR’が一緒になって式:
【0031】
【化14】 (式中、LおよびLは前述のように定義される。) で示される基を形成する式(I.2)で示される化合物からなる。
【0032】 この群の化合物は、以下において下位群PCとして示される。
【0033】 好ましい化合物のこの下位群PCにおいて、R’が(C〜C)アルキルを
表わす場合、R’およびR’が一緒になって2価基:
【0034】
【化15】 (式中、LはHを表わしLは(C〜C10)アリール、例えば、フェニル
を表す。) を形成することが好ましい。
【0035】 この下位群PCにおいて、R’が水素原子を表わす場合、R’およびR’
が一緒になって2価基:
【0036】
【化16】 (式中、LはHを表わしLは−P(O)(OR’)を表わし、そこでR’
は先のように定義される。) を形成することが好ましい。
【0037】 全てのこれらの化合物中、R’が(C〜C)アルキル基または(C〜C
10)アリール基を表わすものが特に好ましい、 特に好ましいものは、以下の環式化合物である: 2,5−ビス(ジエトキシホスホリル)ピロリジン;および 2−メチル−2−ジエトキシホスホリル−5−フェニル−ピロリジン。
【0038】 本発明は、環式誘導体のシスおよびトランスの両方の異性体、ならびに、式(
I.1)または(I.2)で示される化合物が1または2以上の非対称炭素を含
む場合、全てのエナンチオマーおよびジアステレオ異性体を包含する。
【0039】 もう1つのその局面によれば、本発明は、31P NMRにおけるpHマーカ
ーとしてのアミノホスホネートの使用に関する。
【0040】 より一般的には、本発明は、式(II.1)または(II.2)で示される化
合物あるいはその薬学的に許容できる酸との塩のpHマーカーとしての使用に関
する: 式(II.1)
【0041】
【化17】 (式中、 TおよびTは独立に基−Rまたは−ORを表わし; Rは(C〜C18)アルコキシまたは(C〜C10)アリール基を表わし
; RおよびRは独立に水素原子;重水素原子;ハロゲン原子;(C〜C
)アルコキシ、(C〜C11)シクロアルキル、ハロゲン、(C〜C10
アリールおよびニトロから選択される1または2以上の基で任意に置換されてい
る(C〜C18)アルキル基;(C〜C)アルキル、(C〜C)アル
コキシ、ハロゲン、ニトロおよび(C〜C11)シクロアルキルから選択され
る1または2以上の基で任意に置換されている(C〜C10)アリール基;(
〜C)アルコキシ、ハロゲン、ニトロ、(C〜C11)シクロアルキル
および(C〜C10)アリールから選択される1または2以上の基で任意に置
換されている(C〜C18)アルコキシ;ニトロ基;−P(O)(OR)
;または(C〜C)アルキル、(C〜C)アルコキシ、ハロゲンおよび
ニトロから選択される1または2以上の基で任意に置換されている(C〜C
)シクロアルキル基を表し; Rは水素または重水素原子;ニトロ、ハロゲン、(C〜C)アルコキシ
、(C〜C10)アリールおよび(C〜C11)シクロアルキルから選択さ
れる1または2以上の基で任意に置換されており、任意に1位に−P(O)(O
R)基を有する(C〜C18)アルキル基;(C〜C)アルキル、(C
〜C)アルコキシ、ハロゲンおよびニトロから選択される1または2以上の
基で任意に置換されている(C〜C11)シクロアルキル基;(C〜C
アルキル、(C〜C10)アリール、(C〜C)アルコキシ、ニトロ、ハ
ロゲンおよび(C〜C11)シクロアルキルから選択される1または2以上の
基で任意に置換されている(C〜C10)アリールを表し; pは0または1を表わし; Aは2価基−CR−(ここで、RおよびRは−P(O)(OR)
を除いてRおよびRについて前述した意味を有する。)を表わす; ここで、前記化合物は、3個以上の−P(O)(OR)を含まないと解され
る。
【0042】 式(II.2):
【0043】
【化18】 (式中、 T’およびT’は独立に(C〜C18)アルキル;(C〜C10)ア
リール;または−OR’基を表わし; R’は水素原子または(C〜C18)アルキルまたは(C〜C10)アリ
ール基を表わし; R’は水素原子;重水素原子;ハロゲン原子;(C〜C)アルコキシ、
(C〜C11)シクロアルキル、ハロゲン、(C〜C10)アリールおよび
ニトロから選択される1または2以上の基で任意に置換されている(C〜C
)アルキル基;(C〜C)アルキル、(C〜C)アルコキシ、ハロゲ
ン、ニトロおよび(C〜C11)シクロアルキルから選択される1または2以
上の基で任意に置換されている(C〜C10)アリール基;(C〜C)ア
ルコキシ、ハロゲン、ニトロ、(C〜C11)シクロアルキルおよび(C
10)アリールから選択される1または2以上の基で任意に置換されている(
〜C18)アルコキシ;ニトロ基;−P(O)(OR)基;または(C
〜C)アルキル、(C〜C)アルコキシ、ハロゲンおよびニトロから選択
される1または2以上の基で任意に置換されている(C〜C11)シクロアル
キル基を表わし; R’およびR’は一緒になって下記2価基を表わす:
【0044】
【化19】 (式中、−C(L)(L)−基は、R’を有する炭素に直接結合し、ここ
で、L、L、LおよびLは互いに独立に水素原子、重水素原子;(C
〜C10)アルコキシから選択される1または2以上の基で任意に置換されてい
る(C〜C18)アルキル基;(C〜C)アルキル、(C〜C)アル
コキシ、ハロゲン、ニトロおよび(C〜C11)シクロアルキルから選択され
る1または2以上の基で任意に置換されている(C〜C10)アルキル基;(
〜C)アルコキシ、ハロゲン、ニトロ、(C〜C11)シクロアルキル
および(C〜C10)アリールから選択される1または2以上の基で任意に置
換されている(C〜C18)アルコキシ;ニトロ基;−P(O)(OR’)
基;または(C〜C)アルキル、(C〜C)アルコキシ、ハロゲンおよ
びニトロから選択される1または2以上の基で任意に置換されている(C〜C
11)シクロアルキル基を表わし;および、LおよびLは互いに独立に水素
原子;重水素原子;(C〜C10)アルコキシ、(C〜C11)シクロアル
キル、ハロゲン、(C〜C10)アリールおよびニトロから選択される1また
は2以上の基で任意に置換されている(C〜C18)アルキル基;(C〜C
)アルキル、(C〜C)アルコキシ、ハロゲン、ニトロおよび(C〜C
11)シクロアルキルから選択される1または2以上の基で任意に置換されてい
る(C〜C10)アリール基;(C〜C)アルコキシ、ハロゲン、ニトロ
、(C〜C11)シクロアルキルおよび(C〜C10)アリールから選択さ
れる1または2以上の基で任意に置換されている(C〜C16)アルコキシ基
;ニトロ基;−P(O)(OR’)基;または(C〜C)アルキル、(C
〜C)アルコキシ、ハロゲンおよびニトロから選択される1または2以上の
基で任意に置換されている(C〜C11)シクロアルキル基;または−P(O
)(OR’)基を表わし; P’は0または1を表わし; A’は2価基−CR’R’−(ここで、R’およびR’は−P(O)
(OR’)を除いてR’について前述した意味を有する。)を表わす; ここで、前記化合物は、3個以上の−P(O)(OR’)を含まないと解さ
れる。
【0045】 前記式(I.1)で示される化合物は、式(II.1)で示される化合物の下
位群である。
【0046】 Rの意味の一つは、1位に−P(O)(OR)基を任意に有する、n−プ
ロピルまたは直鎖状(C〜C18)アルキルである。これは、窒素原子に直接
結合しているn−プロピル基または(C〜C18)アルキル基の炭素原子が、
以下に示す−P(O)(OR)基を有し得ることを意味する:
【0047】
【化20】 同様に、前記式(I.2)で示される化合物は、式(II.2)で示される化
合物の下位群である。
【0048】 本発明の1つの好ましい態様によれば、用いられるpHマーカーは、以下の条
件(i)〜(xi)の1または2以上に相当する直鎖状ホスホネートである: i) Rが水素原子以外である式(II.1)で示される化合物; ii) RおよびRがどちらも水素原子以外である式(II.1)で示され
る化合物; iii) pが0を表わす式(II.1)で示される化合物; iv) Rがニトロ、ハロゲン、(C〜C)アルコキシ、(C〜C
)アリールまたは(C〜C)シクロアルキルから選択される1または2以
上の基で任意に置換されており、任意に1位に−P(O)(OR)基を有する
(C〜C)アルキル基を表わすiii)で定義される化合物; v) RおよびRが独立に、(C〜C)アルコキシ、(C〜C
シクロアルキル、ハロゲン、(C〜C10)アリールおよびニトロから選択さ
れる1または2以上の基で任意に置換されている(C〜C)アルキル基;(
〜C)アルキル、(C〜C)アルコキシ、ハロゲン、ニトロおよび(
〜C)シクロアルキルから選択される1または2以上の基で任意に置換さ
れている(C〜C10)アリール基;または択一的に−P(O)(OR)
表わし、および、Rが(C〜C)アルキル基または(C〜C10)アリー
ル基を表わすiii)で定義される化合物; vi) Rが(C〜C)アルキルを表わし;RおよびRが独立に、
(C〜C)アルキル、(C〜C)アルコキシ、ハロゲン、ニトロおよび
(C〜C)シクロアルキル基から選択される1または2以上の基で任意に置
換されている(C〜C)アルキルまたはフェニル;または択一的に−P(O
)(OR)基を表わすiii)で定義される化合物; vii) 2−(プロピルアミノ)−2−(ジエトキシホスホリル)プロパン
、N−[1−フェニル−1−(ジエトキシホスホリル)エチル]−N−プロピル
アミンおよびN−[1,1−ビス(ジエトキシホスホリル)メチル]−N−te
rt−ブチルアミンから選択される化合物; viii) Pが1を表わし;Rが(C〜C)アルキルを表わし;Aが
−CR−を表わし;R、R、RおよびRが独立に水素原子および
(C〜C)アルキル基から選択され;Rが(C〜C)アルキル基または
(C〜C10)アリール基を表わす式(II.1)で示される化合物; ix) N−[(1−メチル−2−ジエトキシホスホリル)エチル]−N−n
−ブチルアミン;およびエチル[1−tert−ブチルアミノ−2,2−(ジメ
チル)プロピル][メチル]ホスフィネート; x) Tが−ORを表わし、Tが−Rを表わす式(II.1)で示される
化合物; xi) TおよびTが−ORを表わす式(II.1)で示される化合物。
【0049】 本発明のもう1つの好ましい態様によれば、以下の条件(xii)〜(xvi
i)の1または2以上に相当する式(II.2)で示される環式ホスホネートが
用いられる: xii) R’が水素原子以外である式(II.2)で示される化合物; xiii) R’が水素原子、(C〜C)アルキル基、(C〜C10
)アリール基または基−P(O)(OR’)基を表わし、R’およびR’
が一緒になって式:
【0050】
【化21】 (式中、LおよびLは式(II.2)のように定義される。) で示される基を形成する式(II.2)で示される化合物; xiv)LおよびLが独立に水素原子、(C〜C)アルキル基、(C
〜C10)アリール基または−P(O)(OR’)基から選択され、R’が
(C〜C)アルキル基、(C〜C10)アリール基または水素原子を表わ
すxi)で定義される化合物; xv) N−[(1−メチル−2−ジエトキシホスホリル)エチル]−N−n
−ブチルアミン; 2−メチル−2−ジエトキシホスホリルピロリジン; 2,2−ビス(ジエトキシホスホリル)ピロリジン; 2,2−ビス(ジイソプロポキシホスホリル)ピロリジン; トランス−2,5−ビス(ジエトキシホスホリル)ピロリジン; 2−フェニル−2−ジエトキシホスホリルピロリジン; 2−メチル−2−ジエトキシホスホリル−5−フェニルピロリジン; および エチル2−メチルピロリジン−2−イルメチルホスフィネートから選択される
化合物; xvi) T’が−OR’表わしおよびT’が(C〜C18)アルキル
または(C〜C10)アリールを表わす式(II.2)で示される化合物; xvii) T’およびT’が−OR’を表わす式(II.2)で示され
る化合物。
【0051】 前記式(I.1)および(I.2)で示される好ましい化合物の使用が、本発
明のもう1つの好ましい態様を形成する。
【0052】 特に有利な態様において、pHマーカーとして用いられる化合物は、2官能基
−P(O)(OR’)を含む式(II.2)で示されるもの、および、特に、 いずれかのRが−P(O)(OR’)を表わし; LまたはLが−P(O)(OR’)を表わす 式(II.2)で示される化合物である。
【0053】 以下の調製方法により、式(II.1)および(II.2)で示される化合物
、ならびに式(I.1)および(I.2)で示される化合物が合成できる。
【0054】 A) P’が0を表わし;T’およびT’が−OR’を表わし;およびR
およびR’が一緒になって基:
【0055】
【化22】 (式中、L〜Lは式(II.2)のように定義される。) を形成し、分子内に1つの官能基−P(O)(OR’)を含む化合物は、式(
III):
【0056】
【化23】 (式中、R’、L、L、L、L、LおよびLは式(II.2)の
ように定義され、Xは塩素、臭素またはヨウ素のようなハロゲン原子を表わす。
) で示される化合物を、 式(IV):
【0057】
【化24】 (式中、R’は式(II.2)のように定義される。) で示される化合物と、NHの存在下に反応させることにより調製することがで
きる。
【0058】 反応条件は、式(III)および(IV)で示される試薬の性質に依存し、当
業者により容易に決めることができる。反応は、通常、溶媒、例えば、極性プロ
トン性溶媒中で行われる。溶媒は、エタノールが有利である。温度は、通常、室
温ないし溶媒の還流温度の間に維持される。
【0059】 式(III)および(IV)で示される化合物は、市販の化合物、または市販
の化合物から出発して当業者が容易に調製することができる化合物である。
【0060】 この方法は、特許出願FR93/08906に説明されている。
【0061】 B) 変形として、A)段落で標的とされ、R’がHを表わさない式(II
.2)で示される化合物を、式(V):
【0062】
【化25】 (式中、R’、L、L、L、L、LおよびLは式(II.2)の
ように定義される。) で示されるピロリジンを、式:
【0063】
【化26】 で示される化合物(IV)に、式MX(Xはハロゲン原子、MはB、Al、F
e、Ga、Sb、Sn、As、ZnおよびHgから選択される元素、およびnは
、化合物MX中の元素Mの価数に対応する2〜5の整数である。)で示される
ルイス酸の存在下に作用させることにより調製することができる。MXは、好
ましくはBFであり、この酸は、通常、BF−EtO複合体として用いら
れる。
【0064】 反応は、室温において、エーテルなどの極性非プロトン溶媒、例えばテトラヒ
ドロフランまたはジエチルエーテル中で実施することができる。好ましくは、1
0mol%〜50mol%過剰の式(IV)の化合物をピロリン(V)と反応さ
せる。 式(V)のピロリンは、下記の反応図式にしたがって調製することができる。
【0065】
【化27】 式中、R’およびL〜Lは、式(II)に対して定義されるとおりであり
、Mはアルカリ金属、特にナトリウムまたはカリウムを表し、Xはハロゲン原
子を表わし、Arは、任意にC〜Cアルキル基で置換されるC〜C10
香族基を表す。
【0066】 この反応図式によれば、式(III)の化合物は、Mがアルカリ金属を表わ
す式Mのアルカリ金属アジドと反応させる。Mは、好ましくはNa
であり、その反応は、テトラブチルアンモニウムクロライドなどの塩化アン
モニウムの存在下に、極性非プロトン溶媒中で実施する。名前を挙げることがで
きる溶媒の例としては、ジメトキシエタンがある。
【0067】 規準としては、1モル当量〜3モル当量、好ましくは1モル当量〜2モル当量
のナトリウムアジドを式(III)の誘導体と反応させる。
【0068】 Arが任意に置換された(C〜C10)芳香族ラジカルを表す式P(Ar)
のトリアリールホスフィンと式(VI)との反応、またはそれにより得られる
化合物は、一般に、極性非プロトン溶媒、好ましくはジエチルエーテル中で行う
。Arは有利にはフェニル基を表わす。反応は化学量論的である。その方法は、
過剰のP(Ar)の存在下で実施するのが好ましい。
【0069】 環化は、溶媒、例えばペンタンなどの炭化水素を反応媒体に添加した後に、室
温で起こる。この反応は、必要な時間、時には36時間継続するが、一般には、
5時間〜15時間の反応が必要である。いずれにしても、当業者は、反応速度論
を向上させるために、本来知られている方法において、温度および溶媒を変更す
ることができる。
【0070】 c) さらに、上述のパラグラフA)で目標とされた式(II.2)の化合物
、ただし式中、Lは水素原子を表わす、は、式(VIII)の対応ニトロンの
還元により調製することができる。
【0071】
【化28】
【0072】 使用される還元剤は、例えば、トリブチル錫ヒドリドまたはNaHTeである
。これについては、当業者は、D.H.R.Bartonら、(1985)、T
etrahedron Letters,26,4603を参照することができ
る。
【0073】 特許出願FR 93/08306には、式(VIII)の化合物を調製する一
般的な方法について記載されている。
【0074】 変形として、式中、L、LおよびLが水素原子を表し、R’が水素原
子以外である、式(VIII)の化合物は、以下の反応ステップの順序を実施す
ることにより調製することができる:
【0075】
【化29】 式中、R’、L、L、LおよびR’は、(II)で定義されたとおりで
ある。
【0076】 化合物(X)と化合物(IX)の反応は、触媒量のトリエチルアミン、ピリジ
ンまたは4−ジメチルアミノピリジンなどの塩基の存在下において、アセトニト
リルなどの極性非プロトン溶媒中で実施するのが好ましい。反応温度は、一般に
、室温と溶媒の還流温度の間にある。
【0077】 0℃〜10℃の間の温度で、酢酸の存在下に、過剰の亜鉛と得られた式(XI
)の化合物を反応させることによって、求める化合物(VIII)が得られる。
【0078】 この反応は溶媒中で実施することができる。この場合、エタノールなどの極性
プロトン性溶媒を選択するのが好ましい。
【0079】 亜鉛の量は、化合物(IX)に対して1モル当量〜5モル当量の間が有利であ
り、好ましくは、1当量〜3当量の間である。
【0080】 式(X)の化合物は、(i)Arbuzov法にしたがって、塩化アセチルを
式P(OR’)のトリアルキルホスファイトと反応させ、(ii)次いで、得
られたジアルキル2−オキソエチルホスホネートをヒドロキシルアミンと反応さ
せ、(iii)得られたオキシムを1−ニトロエチルホスホネート(X)まで酸
化させることによって容易に調製できる。後者の酸化反応については、特に、Z
onら、Synthesis,1984,661〜663に記載されており、酸
化剤としてメタクロロ過安息香酸を使用する。このステップのセットは、すでに
以下のとおり報告されている。
【0081】 CHCOCl+P(OR’)→CHCOP(O)(OR’)+R’C
l CHCOP(O)(OR’)+NHOH→CHC=N(OH)−P(
O)(OR’) CHC=N(OH)−P(O)(OR’)→CHCH(NO)−P(
O)(OR’) 式中、R’は、式(II.2)で定義したとおりである。
【0082】 D) 式中、p’は0を表し;T’およびT’は−OR’を表し;R’
およびR’は互いに結合して次のラジカルを形成し、
【0083】
【化30】 式中、LからLは式(II.2)に定義されたとおりであり;また、R’
は−P(O)(OR’)を表わす式(II.2)の化合物は、対応する次の式
(XII)の2−オキソピロリジンから調製することができる。
【0084】
【化31】 式中、L〜Lは式(II.2)に定義されたとおりである。
【0085】 この方法にしたがって、−10℃〜室温の範囲におよぶ温度で、不活性雰囲気
下において、R’が式(II)で定義されたとおりである式P(OR’)の適
当なトリアルキルホスファイトと2−オキソピロリジン(XII)を連続的に反
応させ、次いで、これと同じ温度において、Xがハロゲン原子を表わす式P(O
)Xのホスホリルハロゲン化物と反応させる。好ましい態様によれば、その反
応混合物を撹拌し続けるとともに、任意に1時間〜10時間の間でその温度を室
温まで上昇させる。その後、その反応混合物は第2ステップにおいて水酸化アン
モニウムと反応させる。少なくとも2モル当量(化合物(XII)の量に対して
)のP(OR’)およびP(O)Xがこの反応に必要である。
【0086】 E) 式中、p’は0を表し;T’およびT’は−OR’を表し;R’
およびR’は互いに結合して次式のラジカル
【0087】
【化32】 (式中、LからLおよびR’は式(II.2)に定義されたとおりであり
;また、Lは−P(O)(OR’)を表わす)を形成する式(II.2)の
化合物は、以下の反応図式にしたがって調製することができる。
【0088】
【化33】 好ましい1つの態様によれば、(XIII)と(IV)との反応は、大過剰の
化合物(XIII)の存在下で実施し、5モル当量〜20モル当量の化合物(X
III)から満足できる収率が得られる。その反応は、アンモニアの存在下、室
温〜100℃の間、好ましくは、20℃〜70℃の間の温度で起こる。第2ステ
ップでは、得られた式(XIV)の化合物を化合物(IV)、好ましくは、過剰
の式(IV)の化合物と反応させる。化合物(XIV)と化合物(IV)のモル
比は、一般に、10:1から2:1の間であり、好ましくは、5:1から2:1
の間である。
【0089】 F) 式中、pが0を表し、TおよびTが−ORを表わす式(II.1)
の線状化合物は、式(IV)の化合物の存在下に、式(XVI)のアミンを式(
XVII)のケトンに添加することによって容易に調製できる化合物である: R−NH (XVI) 式中、Rは式(II)で定義したとおりであり、
【0090】
【化34】 式中、RおよびRは、式(II)で定義したとおりであり、
【0091】
【化35】 式中、Rは式(II)で定義したとおりである。この反応は化学量的であるが、
過剰のアミン(XVI)および/または亜リン酸塩(IV)の存在下で実施する
ことができる。アミン(XVI)とケトン(XVII)のモル比は0.2〜2の
間の範囲にあるのが好ましく、また、0.8〜1.8の間の範囲にあるのがより
好ましい。亜リン酸塩(IV)とケトン(XVII)のモル比は、0.3〜2の
間の範囲にあるのが好ましく、0.5〜1.5の間の範囲にあるのがより好まし
い。
【0092】 この反応は、溶媒なしに、または溶媒の存在下で実施することができる。好ま
しくは、溶媒として試薬を使用する。温度は20℃〜50℃の間で維持する。こ
の反応は室温で実施するのが有利である。
【0093】 特定の1つの態様によれば、アルカリ金属硫酸およびNaSO/HCl系
のような強酸の存在下において、アミン(XVI)をケトン(XVII)と室温
で反応させる。この場合、ケトン(XVII)およびアミン(XVI)の混合物
を調製し、それにNaSO/HCl系を添加する。1時間から72時間の反
応時間の後に、亜リン酸塩(IV)をその反応混合物に添加する。
【0094】 0.5当量から2当量のアルカリ金属硫酸、および触媒量の強酸を使用するの
が好ましい。アルカリ金属は、ナトリウム、カリウム、リチウムおよびセシウム
から選択するが、ナトリウムが好ましい。
【0095】 G) 式中、pは0を表し;TおよびTは−ORを表し;Rは−P(O
)(OR)基を含んでなる式(II.1)の線状化合物は、Z.anorg.
allg.Chem.444,249〜255(1978)にVon K.Is
sleibによって記載された方法を適応することにより調製することができる
【0096】 この方法は、式(XVIII)の化合物を合成するのが特により適切であり、
【0097】
【化36】 式中、Rは式(II.1)で定義されたとおりであり、RおよびRは、互い
に独立に、硝酸カリウム、ハロゲン、(C〜C)アルコキシ、(C〜C
)アリール、および(C〜C)シクロアルキルから選択された1個または
複数個のラジカルで任意に置換されてもよい(C〜C18)アルキル基を表わ
すか;あるいは、RおよびRは、それらを結ぶ炭素原子で互いに結合して(
〜C)シクロアルキルを形成する。
【0098】 この方法にしたがって、式RCH−CHOのアルデヒドをアンモニアと
処理する。得られた化合物の加熱分解により、次式の二量体が得られ、 RC=CH−N=CH−CHR これを15℃から35℃の間の温度において2当量の式(IV)の亜リン酸塩
と反応させる。
【0099】
【化37】 式中、Rは上述で定義したとおりである。
【0100】 RおよびRが互いに独立に(C〜C)アルキルから選択されるか、そ
れらを有する炭素原子が互いに結合して(C〜C)シクロアルキル基を形成
する(XVIII)の化合物は、特に、この方法により調製する。
【0101】 H) pは0を表し;TおよびTは−ORを表し;RまたはRのいず
れかが−P(O)(OR)を表わす式(II.1)の線状化合物は、オキシ塩
化リンPOClの存在下において、−15℃から0℃の間の温度、好ましくは
、−10℃から0℃の間の温度で、式(XIX) R−NH−COH (XIX) のホルムアミド上に対して、Rが(II.1)で定義したとおりである、2当量
の式P(OR)の適切なトリアルキルホスファイトを作用させることによって
調製することができる。
【0102】 2モル当量のトリアルキルホスファイトは一般に十分であるが、わずかにモル
過剰の亜リン酸塩を使用することは可能である。したがって、トリアルキルホス
ファイトと化合物(XIX)のモル比は2.5から2の間であるのが好ましく、
2.2から2の間であるのがより好ましい。
【0103】 その反応は、一般に、−5℃で維持されたトリアルキルホスファイトおよびホ
ルムアミドの混合物からなる溶液へPOClを添加することによって行う。
【0104】 この反応で使用されるPOClのモル量は、化合物(XIX)の1モル当た
り、2モルから2.5モルの間である。トリアルキルホスファイトに対するPO
Clのモル比は1〜1.3の間である。
【0105】 I) 式中、pは1を表し;RおよびRが水素原子を表す式(II.1)
の線状化合物は、以下の方法を実施することによって調製することができる。
【0106】 第1ステップでは、Rが式(II.1)で定義されているとおりである式P(
OR)のトリアルキルホスファイトを式(XX)
【0107】
【化38】 のクロライドと80℃〜200℃の間の温度において反応させる。この反応は、
N.D.DawsonらのJ.Am.Chem.Soc.,74,5312〜5
314,1952にさらに詳細に記載されている。当業者は、接触するように入
れる様々な試薬の性質に反応条件を適応させる方法を知っているであろう。この
反応は、無溶媒中、140℃〜180℃の温度で実施するのが好ましい。この第
1ステップから得られた、次式
【0108】
【化39】 の生成物を式R−NHのアミンと、水素化物の存在下で、好ましくは、Na
BH(OAc)および酢酸などのC〜Cアルキルカルボン酸の存在下で反
応させる。この反応は、ハロゲン化炭化水素系溶剤(ジクロロエタンなど)の存
在下に、15℃〜35℃の間の温度、例えば室温(22℃)で実施するのが好ま
しい。この反応の後に、所望の式(II)の化合物が得られる。
【0109】 これらの2ステップにおいて使用される反応は化学量的である。したがって、
当モル量の亜リン酸塩P(OR)およびクロライド(XX)、ならびに、当モ
ル量の化合物(XXI)およびアミンR−NHをそれぞれ接触させて入れる
。第2のステップでは、化合物(XXI)に対するアルキルカルボン酸のモル比
は1から5の間、好ましくは1から2の間であってよい。さらに、化合物(XX
I)に対する水素化物のモル比は、1から1.5、好ましくは、1から1.2の
間に調節することができる。
【0110】
【化40】
【0111】 J) 式中、p’は1を表し;T’およびT’は−OR’を表わし;R’
およびR’は、ともに結合して、LからLが式(II.2)に定義され
るとおりであり、かつ、それらの分子中にただ1つの官能基−P(O)(OR’
を含んでなるラジカルを形成する一般式(II.2)の化合物は、(i)L
からL、R’、R’およびR’は上記に定義したとおりであり、Pr
oは例えばベンジルオキシカルボニル基などのアミン官能基に対する保護基を表
わす式(XXII)の化合物を、
【0112】
【化41】 R’が式(II.2)で定義したとおりである式P(OR’)のホスホリル誘
導体と反応させること、(i)第1ステップ(i)によって得られた生成物の第
二級アミン官能基を脱保護すること、によって調製することができる。 この合成方法は、特に、FR−A−2 707 990に記載、説明されてい
る。
【0113】 ピロリジン環の環内窒素を保護するために使用することができる保護官能基は
、有機化学において従来から使用されるものである。当業者は、例えば、Pro
tective Groups in Organic Synthesis、
Greene T.W.およびWuts P.G.M.、John Wiley
and Sons発行、1991を参照できる。また、この本には対応する脱
保護方法について記載されている。
【0114】 式(XXII)の化合物は、LからL、R’およびProが化合物(X
XII)に対して上記に定義したとおりである式(XXIII)
【0115】
【化42】 の化合物から2ステップで調製することができる。
【0116】 第1ステップでは、化合物(XXIII)を水銀ジアセテートと反応させ;得
られた製品を引き続きヨウ化カリウムおよびヨウ素で処理することからなる第2
ステップによって、式(XXII)の対応化合物が直接的に導かれる。 式(XXIII)の化合物は、当業者が、従来の有機化学プロセスを使用して
、市販の化合物から開始することによって容易に調製できる。 K) E)に定義されるような式(II.2)の化合物であって、この場合、
およびR’がHである化合物は、また、次の図式によって調製することが
できる。 ステップ1:ピロリジン−2,5−ジホスホン酸の合成。
【0117】
【化43】 ステップ2:エステル化。
【0118】
【化44】 L) 式中、p’が0であり、T’およびT’のうちの少なくとも1つが
(C〜C18)アルキルまたは(C〜C10)アリールを表わす式(II.
2)の化合物は、次の合成図式にしたがって調製することができる。
【0119】
【化45】 式中、T’、T’、R’およびL〜Lは、上述の式(II.2)に定
義されるとおりであり;alkは(C〜C)アルキルを表わし、また、GP
は脱離基、好ましくは、塩素などのハロゲン原子を表す。
【0120】 ホスフィン酸エステルXXXaとシリル誘導体XXXIとの反応は化学量的で
ある。したがって、一般に、化合物XXXaに対する化合物XXXIのモル比は
、1から1.5の間、好ましくは1から1.2の間である。
【0121】 この反応は、塩基、好ましくは第三級アミンなどの有機塩基の存在下で実施す
る。好適な塩基は、N−メチルモルホリン、トリエチルアミン、トリブチルアミ
ン、ジイソプロピルアミン、ジシクロヘキシルアミン、N−メチルピペリジン、
ピリジン、4−(1−ピロリジニル)ピリジン、N,N−ジメチルアニリンおよ
びN,N−ジエチルアニリンである。
【0122】 XXXaとXXXIの反応は、ジクロロメタン、四塩化炭素またはジクロロエ
タンなどのハロゲン化脂肪族炭化水素のような極性溶媒中で実施するのが好まし
い。
【0123】 反応温度は−20℃から10℃の間で維持するのが好ましく、−5℃から5℃
の間であるのがより好ましい。
【0124】 第2ステップでは、得られた化合物XXXIIを式XXXIIIの好適なピロ
リンと反応させる。この反応は、上述で得られた化合物XXXIIの中間体の単
離なしに、原位置で行うのが好ましい。
【0125】 一般に、1〜1.5、好ましくは1〜1.2のシリル誘導体XXXIIに対す
るピロリンXXXIIIのモル比が好適である。
【0126】 XXXIIIとXXXIIとの反応は、一般に、上述の定義のようにハロゲン
化脂肪族炭化水素などの極性溶媒中で実施する。
【0127】 この方法は、特に、T’が(C〜C18)アルキルまたは(C〜C10
)アリールを表わし、T’が−OR’を表わす上述の化合物(II.2)を調
製するのに好適である。
【0128】 M) 式中、pが0を表し、TとTのうちの少なくとも1つが−Rを表わ
す式(II.1)の化合物は、次の反応図式にしたがって調製することができる
【0129】
【化46】 式中、R、R、R、TおよびTは上記式(I.1)に定義したとおり
である。
【0130】 この反応は、無溶媒の中で、または試薬XXXbおよびXXXIVを溶解する
ことが可能な不活性溶媒の存在下で実施することができる。
【0131】 適温は、15℃から80℃の間、好ましくは30℃から50℃の間の温度であ
る。
【0132】 式XXXaおよびXXXbの化合物は、有機化学の標準方法にしたがって従来
通りに調製する。
【0133】 説明上、[式中、T(またはT’)は、(それぞれ)−OR(またはOR
’)を(それぞれ)表し、T(またはT’)は、(それぞれ)R(または(
〜C18)アルキルまたは(C〜C10)アリール)を(それぞれ)表わ
す] ホスフィン酸エステルXXXa(またはXXXb)は(それぞれ)、式中、ha
はハロゲン原子、好ましくは塩素を表わし、alkは(C〜C)アル
コキシを表わす式(alk)(T)Phal(または(alk)(T’
)Phal)のハロ亜リン酸塩を(それぞれ)、式中、halはハロゲン
原子、好ましくはヨウ素原子を表す式TMghal(またはT’Mgha
)のマグネシウム試薬と(それぞれ)反応させ、さらに、得られた化合物を
ハロゲン化アンモニウム、例えば、塩化アンモニウムと反応させることによって
得ることができる。この反応の順序は次のように図式的に表わすことができる。
【0134】
【化47】 イミンXXXIVは、有機化学の既知の方法にしたがって、例えば、アルデヒ
ドに対するアミンの作用によって従来通りに調製する。
【0135】 化合物XXXIは購入可能であるか、当業者は市販の化合物で開始することに
よって容易に調製できる。
【0136】 本方法は、Tが−Rを表わし、Tは−ORを表わす上述の化合物(II.
1)を調製するのに特に好適である。
【0137】 式(II.1)および(II.2)(または(I.1)および(I.2))の
化合物は(それぞれ)、有機酸または無機酸、例えばピクリン酸、シュウ酸、酒
石酸、マンデル酸またはショウノウスルホン酸を有するそれらの塩類の形態で単
離することができる。しかしながら、生理学的に許容し得る塩類は、塩酸塩、臭
化水素酸塩、硫酸塩、硫酸水素塩、二水素リン酸塩、マレイン酸塩、フマル酸塩
、2−ナフタレンスルホン酸塩、またはパラ−トルエンスルホン酸塩が好ましい
【0138】 式(II.2)のホスホン酸塩のオリジナリティは、主としてそれらの硬質の
環状構造にある。
【0139】 式(II.2)の化合物のうち、R’が水素原子以外であるものが好ましい。
(線状ホスホン酸塩である)式(II.1)の化合物はすべて、Rが水素原子以
外であるものである。
【0140】 式(II.2)中のR’および式(II.1)中のRが水素原子以外である場
合、1種以上の官能基−P(O)(OR’)、または−P(O)(OR)
、それぞれホスホン酸基の形態である。
【0141】 本発明のすべての化合物において、31P NMRのリンの化学シフトはpH
に依存する。さらに詳しくは、リンの化学シフトは、調べている式(II.1)
または(II.2)の化合物のpKaに近いpH値に対して変化が大きい。また
、pKa値から離れているpH値の場合には、リンの化学シフトは定数に傾いて
いる。
【0142】 pHの機能としてのリンの化学シフト(δ)における変動は、次のように図式
的に表わすことができる。
【0143】
【表1】
【0144】 驚くことに、発明者らは、本発明の化合物中の官能基、−P(O)(OR’)
および−P(O)(OR)がすべてホスホン酸塩(R’≠H、および、R≠
H)の形態である場合、差、Δδ=δ−δが特に大きいことがわかった。Δ
δの値が大きいからには、pH測定感度も高くなる。したがって、式中、Rまた
はR’がそれぞれ水素原子以外である式(II.1)および(II.2)の化合
物は、特に、感度が高く確実なpHマーカーである。
【0145】 先行技術のpHマーカーは、一般に、2〜3ppmの差Δδを示すが、式中、
R’が水素原子以外である式(II.1)および(II.2)の本発明の化合物
は4倍大きいΔδを有している。
【0146】 置換基R、RおよびR(またはR’、R’およびR’)の(それ
ぞれの)性質によって、式(II.1)(または(II.2))の化合物のpK
a値は(それぞれ)変化する。事実上、pKa値は、これら置換基の電子求引性
または電子供与作用に依存する。
【0147】 R’が水素原子を表わす場合、式(II.2)の化合物のファミリーは、R’
がHでない式(II.2)の化合物の対応ファミリーとともに得られたpKa分
布と比較すると、やや狭いpKa分布を有している。
【0148】 同様に、式(II.1)の本発明の化合物は、次式(II.3)の化合物を結
合している化合物の対応ファミリーと比較すると広いpKa値の分布を有してい
る:
【0149】
【化48】 式中、R、RおよびRは式(II.1)で定義したとおりであり、R’’
は水素を表わすか、式(II.1)のRについて定義したとおりである。
【0150】 さらに詳しくは、本発明の化合物は2〜9の間のpKa値を有している。 また、ジホスホリル化合物、特に、式(II.2)の環式ジホスホリル化合物
はより大きなΔδ変動値を与えることに留意されたい。
【0151】 pHマーカーとして機能する上述の式(I.I)(I.2)(II.1)およ
び(II.2)の化合物の能力を証明するために、pHの作用に伴う31P N
NRピークの化学シフトにおける変動を研究した。得られた結果により滴定曲線
を図示することができた。
【0152】 添付の図1〜8は、次の化合物を使用して得られた滴定曲線である。
【0153】 図1は、2−メチル−2−ジエトキシホスホリルピロリジン、化合物1に関す
る滴定曲線である。
【0154】 図2は、2,2−ビス(ジエトキシ−ホスホリル)ピロリジン、化合物2に関
する滴定曲線である。
【0155】 図3は、2,2−ビス(ジイソ−プロポキシホスホリル)ピロリジン、化合物
3に関する滴定曲線である。
【0156】 図4は、2,5−ビス(ジエトキシ−ホスホリル)−2,5−ジメチルピロリ
ジン、化合物4に関する滴定曲線である。
【0157】 図5は、2−フェニル−2−ジエトキシホスホリルピロリジン、化合物5に関
する滴定曲線である。
【0158】 図6は、N−プロピル−N−[1−フェニル−1−ジエトキシホスホリルエチ
ル]アミン、化合物6に関する滴定曲線である。
【0159】 図7は、2−プロピルアミノ−2−ジエトキシホスホリルプロパン、化合物7
に関する滴定曲線である。
【0160】 図8は、N−[(1−メチル−2−ジエトキシホスホリル)エチル]−N−n
−ブチルアミンに関する滴定曲線である。
【0161】 各測定は、リン酸緩衝液に溶解した試験化合物の5mM溶液を使用し、37℃
で400MHz NMR分光法装置にて行った。
【0162】 下記の表1には、各試験化合物に対してプロットされたカーブを使用して測定
されたpKa値を報告している。
【0163】
【表2】
【0164】 測定されたpKa値は、化合物1〜7は、非常に広いpH範囲にわたるpH測
定を可能にすることを示している。より一般には、式(I.1)(I.2)(I
I.1)および(II.2)の化合物の置換基R、R、R、R、R’
R’、R’およびR’の性質を修飾することによって、最も酸性の値に至る
までの異なるpH域において特に高感度であるpHマーカーであり、そのpKa
の周囲のpH域においてのみ優れた測定精度を保証する所与の化合物を提供する
ことができる。既知の化合物では細胞の酸性の区画を研究することが不可能であ
るので、このことは、既知のpHマーカーに勝る確かな利点を示している。
【0165】 したがって、式(I.I)(I.2)(II.1)および(II.2)の化合
物は、細胞内pHの測定においてより高い正確性を付与する、特に有利なpHマ
ーカーである。
【0166】 ジホスホリル化合物が高NMR感度を付与し、それによって要求されるマーカ
ーの濃度を低減することが可能になることが確認される。
【0167】 比較目的で、化合物1および無機リン酸塩の感度を比較するために3つの追加
的実験を実施した。
【0168】 pHの作用に伴うリン−31化学シフトにおける変動の試験:測定値は、リン
酸緩衝液に溶解した試験化合物の5mM溶液を使用して、22℃または37℃で
、それぞれ400MHz NMR装置を使用して得た。
【0169】 得られた結果は、図9〜11に報告する。
【0170】 図9は、22℃における化合物1に関する滴定曲線である。
【0171】 図10は、22℃における無機リン酸塩に関する滴定曲線である。
【0172】 図11は、37℃における無機リン酸塩に関する滴定曲線である。
【0173】 これらのカーブは、pHが4から10の間で変化する場合、1P NMRに
おける無機リン酸塩ピークの化学シフトは、37℃において0.062〜2.7
41の間で(図11)、22℃において0.086〜2.481の間で(図10
)、すなわち、実験条件によれば2.679から2.395の間の振幅で変化す
ることを示している。一方、化合物1の場合には、pHが4〜10の間で変化す
ると、31P NMRのリンピークの化学シフトは、37℃において23.18
5〜32.834の間で(図1)、22℃において23.137〜32.779
の間で(図9)、すなわち、実験条件によれば9.649〜9.642の間の振
幅で変化する。
【0174】 これらの様々な化合物のpKa値を下記の表2に報告する。
【0175】
【表3】
【0176】 これらの結果は、式(II.1)および(II.2)の化合物で得られた高測
定感度を示している。
【0177】 したがって、式(I.1)(I.2)(II.1)および(II.2)の化合
物が無機リン酸塩よりも優れていることが明らかである。
【0178】 式(II.1)および(II.2)の化合物は、概して特に非毒性であり、(
認められる十分な量の中で、しかし、非毒性を保持するのに十分な少量で)心筋
細胞または肝細胞に入り込むことによって、細胞内および細胞外の媒体のpH値
測定が可能となる。さらに好ましくは、非常に酸性(pH5)の小胞を所有する
肝臓の場合には、マーカー、2−ジエトキシホスホリル−2−メチルピロリジン
は同時に3つの測定、すなわち、細胞外の媒体、細胞質ゾルの媒体、(2−ジエ
トキシホスホリル−2−メチルピロリジンの場合、細胞内アシドーシスの作用と
してのリンの化学シフトにおける変動が虚血のうちに確認され、それは、例えば
、細胞内Piの変動と完全に関連している)および小胞内媒体(機能が未だ決定
されていない小胞)の測定を可能にする。
【0179】 したがって、式(II.1)および(II.2)の化合物は、異なる細胞オル
ガネラの機能およびそれらの機能を確保している陽子流についてさらに理解を深
めることを可能にする非常に強力なツールである。
【0180】 実施例では、次の略語を使用した。
【0181】 iPr:イソプロピル n−Bu:n−ブチル CHCl:クロロホルム bp:沸点 δ:化学シフト s:一重項; d:二重項; t:三重項; dd:二重二重項; q:四重項; sext.:六重項; m:多重項; J:結合定数。
【実施例】
【0182】 実施例1 次式化合物1の合成。
【0183】
【化49】 2−メチルピロリン4(10.9g;0.13モル)および亜リン酸ジエチル
(21.7g;0.16モル)の混合物を室温で7日間撹拌した。HCl溶液(
1N)150mlを添加した後、次いで、CHCl(2×80ml)で混合
物を洗浄した。その後、その水相を炭酸ナトリウムで塩基化し、生成物をCHC
(3×100ml)で抽出した。有機相を硫酸ナトリウムで乾燥させ、減圧
下で濃縮した。無色で油状の形態の化合物1が得られた(27.30g;95%
)。
【0184】 IR(KBr,cm−1):3315,1235,1055,1037,95
8;31 P NMR(C)δ(ppm)29.6;(CDCl)δ(ppm
)29.9; H NMR(C,100MHz)δ(ppm)1.10(t,J=7.
0Hz,6H);1.28(d,J=15Hz,3H);1.20−1.80(
m,3H);2.00−2.50(m,1H);2.70−3.00(m,2H
);3.70−4.50(m,4H);13 C NMR(C)δ(ppm)16.63;16.72;19.53
;26.08(d,J=4.5Hz);35.18(d,J=2.5Hz);4
7.32(d,J=7.1Hz);50.35(d,J=150.7Hz);6
2.05;62.30(d,J=7.2Hz)。 元素分析:C20NOPに対する計算値:C:48.89;H:9.1
1;N:6.33; 実測値:C:48.49;H:9.15;N:6.24。 実施例2 次式の化合物2の合成。
【0185】
【化50】 2−ピロリジノン(18.5g;0.22モル)およびトリエチル亜リン酸塩
(9.42モル)の溶液に、オキシ塩化リン(40ml;0.44モル)を−5
℃で1時間15分にわたって添加した。その反応媒体を室温で5時間を撹拌し、
次いで、氷(300g)および32%アンモニア水(300ml)の混合物へ注
いだ。水相をジクロロメタン(4×100ml)で抽出し、有機抽出物を減圧下
で蒸発させて黄色油状物を得た。その油状物をジクロロメタン100mlに溶解
し、水200mlを添加し、さらに、pH1まで37%塩酸を添加した。水相を
ジクロロメタン(4×50ml)で洗浄した。水酸化ナトリウムおよび炭酸ナト
リウムをpH10まで添加し、水相をジクロロメタン(4×50ml)で抽出し
た。有機相をナトリウム硫酸で乾燥させ、濾過し、減圧下で蒸発させてgem−
ビスホスホネートを得た。その結果、求める生成物33.4gが得られた(47
%の収率)。 H NMR(400MHz,C) δ(ppm)1.10(t,6H
J=7.1Hz,−O−CH−CH);1.11(t,6H,J=7.1
Hz,−O−CH−CH);1.69(q,2H,J=6.8Hz;JHa
−Hb=7.2Hz,HN−CH−CH−CH−C);2.42(n,2
H,JHa−Hb=7.2Hz,JP−H=17.7Hz,HN−CH−CH
2(b)CH2(a)−C);2.88(t,2H,J=6.5Hz,HN−C
−CH−CH−C);4.17(m,8H,−O−CHCH);13 C(100MHz);(C)δ(ppm)16.5(t,JC−P
7.2Hz,CH−CHOP);16.6(t,JC−P=5.5Hz,C
−CH−O−P−),26.5(t,JC−P=3.1Hz,HN−CH
−CH−CH−C);31.2(t,JC−P=3.0Hz,HN−CH
−CH−CH−C);47.7(t,JC−P=4.0Hz,HN−CH
−CH−CH−C);62.7(t,JC−P=3.6Hz,CH−C
−O−P−);62.8(t,JC−P=151.8Hz,HN−CH
CH−CH−C);63.4(t,JC−P=5.3Hz,CH3−CH
−O−P−);31 P(40MHz;CDCl)δ22.5ppm; IR(溶媒無):3480(NH);2982,2932;2909;2869
;1456;1392;1243;(P=O);1164(P−OC);
1044;968;794;732;645;580;536cm−1 bp:140℃(8 Pa) pKa:3.5 Rf:0.39(アセトン);0.43(ジクロロメタン/エタノール:19/
1)。 実施例3 次式の化合物3の合成。
【化51】 実施例2と同様の方法を用い、オキシ塩化リン、2−ピロリジノンおよびトリ
イソプロピル亜リン酸塩から始めて、標記化合物37.2gを得た(45%収率
)。 H NMR(400MHz;C)δ(ppm)1.22(d,6H
H−H=6.1Hz,−O−CH(CH);1.27(d,6H,J
−H=6.4Hz,−O−CH(CH);1.28(d,6H,JH−H
=6.3Hz,−O−CH(CH);1.31(d,6H,JH−H=6
.2Hz,−O−CH(CH);1.75(q,2H,J=6.8Hz,
H−H=6.9Hz,HN−CH−CH−CH−C);2.37(tt
,2H,JH−H=7.3Hz,JP−H=17.7Hz,HN−CH−CH
−CH−C);2.95(t,2H,J=6.5Hz,HN−CH−CH
−CH−C);4,87(m,1H,−O−CH(CH);5.00
(m,1H,−O−CH(CH);13 C(100MHz;C)δ(ppm)23.8(t,C−P=6
.7Hz,−O−CH(CH);24.0(t,C−P=6.4Hz
,−O−CH(CH);24.4(s,−O−CH(CH);24
.7(s,−O−CH(CH);26.4(t,C−P=3.3Hz
,HN−CH−CH−CH−C);31.0(t,C−P=3.4H
z,HN−CH−CH−CH−C);47.7(t,C−P=4.6
Hz,HN−CH−CH−CH−C);63.1(t,C−P=15
1.1,NH−CH−CH−CH−C);70.8(t,C−P=6
.7Hz,−O−CH(CH);71.7(t,C−P=6.2Hz
,−O−CH(CH);31 P(40MHz;CDCl)δ 21.2ppm; 元素分析:C1635NOに対する計算値; C H N 計算値(%) 48.12 8.83 3.51 実測値(%) 48.21 8.80 3.51 実施例4 次式の化合物5の合成。
【化52】 a)2−フェニルピロリン
【0186】 不活性雰囲気下に、コンデンサーを具備した250mlの2ツ口丸底フラスコ
中で、ジメトキシエタン60mlに溶解したクロロブチロフェノン(0.078
mol)14gおよび1.5当量のアジ化ナトリウム(7.6g;0.117m
ol)をテトラブチルアンモニウムクロライド0.5gと混合した。
【0187】 混合物を16時間、油浴上で維持した。反応混合物をセライトを通して濾過し
た。エチルエーテルとの抽出および減圧下における溶媒の蒸発の後に、粗製物1
6.2gを濃い油状物の形態として得た。この油状物は浄化しなかった。
【0188】 500mlの3ツ口丸底フラスコ中に、その粗製物を無水エチルエーテル20
0mlとともに入れ、トリフェニルホスフィン(0.777mol)20.4g
をいくつかの部分に分けて添加した。これにより窒素の発生が生じ、安全管の設
置により確認することができる。次いで、ペンタン100mlを添加し、磁気的
撹拌を行いながらその混合物を室温で12時間置いた。析出したトリフェニルホ
スフィンオキシドを焼結漏斗上で濾過した。減圧下での溶媒蒸発後に、粗製物1
2.5gが得られた。ピロリンはペンタンから再結晶化した。 H NMR:(100MHz,CDCl,TMS):7.9−7.8(m
,2H),;7.4−7.3(m,3H);4.1−4(tt,2H);2.9
−2.8(tt,2H);2.1−1.9(m,2H)。 b) 2−フェニル−2−ジエトキシホスホリルピロリジン 磁気的撹拌を行いながら、エチルエーテル中で、亜リン酸ジエチル1.2当量を
a)で調製したピロリン12.5gに24時間にわたって添加し、かつ、ジエチ
ルエーテル/トリフルオロボラン触媒1mlを添加した。
【0189】 pH1が得られるまで反応混合物を0.1Nの塩酸溶液で処理した。このよう
に得られた水相を、pH8が得られるまで水酸化ナトリウム溶液で処理した。そ
の処理はNaCOを添加することによって終了し、次いで、その混合物をN
aClで飽和した。得られた混合物をジクロロメタン(4×30ml)で再び抽
出した。有機相をMgSOで乾燥させた。減圧下において溶媒を蒸発させた後
、黄色油状物の形態の粗製物9.8g(45%収率)が得られた。亜リン酸塩は
減圧下で蒸発させた。ピロリジンは、溶出剤としてアセトン/ペンタン(1/3
)を用いたシリカのクロマトグラフィーによって精製し、60%の収率を得た。 31P(C)δ 26.9ppm; H NMR:(400MHz,C): 0.92(3H,t,OCHCHHH=7.07Hz);0.97(
3H,t,OCHCHHH=7.07Hz);1.45−1.34(
1H,m,CH);1.69−1.58(1H,m,CH);2.24−2.1
5(1H,m,CH);2.49(1H,broad s,NH);2.63−
2.51(1H,m,CH);2.79(1H,dd,CH):3.0−2.9
4(1H,m,CH);3.85−3.67(2H,m,OCHCH);3
.94−3.87(2H,m,OCHCH);7.11−7.06(1H,
m,Har);7.24−7.20(2H,m,Har);7.83−7.79
(2H,m,Har)。 13C(100.6,MHz,C):16.78および16.83(O
CHCH);25.94(CH(3),J=9.05Hz);37.3(
CH(2));47.22(CH(4),J=9.05Hz);62.66
および63.04(OCHCH,J 7.0Hz):67.7(Ph−C
−P,J=149.9Hz);127.41(CH(8),J=3.0Hz);
128.36(CH(6),J=3.0Hz);128.49(CH(7),J
=4.01Hz);142.7 C(5)。 実施例5 次式の化合物6の合成。
【化53】 ベンゾフェノン(0.029モル;1当量)3.45g、n−プロピルアミン
(0.047モル;1.6当量)2.8g、濃塩酸2滴、およびNaSO
0.03モル;1当量)4.3gを磁気的撹拌下に反応器へ導入した。室温で3
日間撹拌した後、亜リン酸ジエチル(0.035モル:1.2当量)4.83g
を反応混合物に添加した。室温で10日間撹拌した後、酸−塩基処理を実施し、
期待する化合物を得た。収率は51%であった。 実施例6 次式の化合物7の合成。
【化54】 アセトン(0.4モル;1当量)24g、亜リン酸ジエチル(0.2モル;0
.5当量)28g、およびn−プロピルアミン(0.42モル;1当量)25g
を磁気的撹拌下に反応器へ投入した。その混合物を反応させるために室温で3日
間置いた後、求める化合物を得るために酸−塩基処理を実施した。その化合物は
0.06mbarで70℃の沸点を有していた。収率は66%であった。 実施例7
【0190】 2,5−ビス(ジエトキシホスホリル)−2,5−ジメチルピロリジン(化合
物4)の合成。 ステップ1 ジエチル(2,5−ジメチル−1−ピロリン−5−イル)ホスホネートの調製
。 ヘキサン−2,5−ジオン(25.68g;0.225モル)およびジエチル
亜リン酸塩(22.48g;0.163モル)を凝縮器および磁気撹拌機を装備
した500mlの3ツ口丸底フラスコに入れた。次いで、アンモニアを35℃の
温度で21時間、沸騰させた。その後、その反応混合物をpHが1になるまで0
.1MのHCl溶液で処理し、その後に、ジエチルエーテルで抽出した。得られ
た水相は、pHが10になるまでNaHCOを添加することによって処理した
。アミンは、撹拌を行いながら、ジエチルエーテルおよび大過剰のNaCO
を添加することにより塩析した。次いで、水相をジエチルエーテルで抽出し、そ
の後、その有機相を無水NaSOで乾燥させた。真空下で濾過および蒸発を
行った後に、求める化合物が黄色油状物の形態で得られた(12.95g;34
%)。 31P NMR(40.53MHz,CDCl):27.59ppm H NMR:(100MHz,CDCl);1.32ppm(6H;t;J
H−H=6.98Hz;CH−CH);1.48ppm(3H;d;JH−
=16.29Hz;CH−C−P);2.07ppm(3H;d;JH−P
=4.65Hz;CH−C=N);2.5〜2.8ppmの間(4H;m;C
−CH);4.15ppm(4H;dq;JH−H=JH−P=6.98
Hz;CH−CH);13 C NMR:(25.18MHz,CDCl):16.39ppm(d;
C−P=7.25Hz ;CH−CH);19.64ppm(d’ J
−P=2.9Hz;CH−C=N);23.48ppm(s;CH−C−P
);32.37ppm(d;JC−P=3.73Hz;CH−CH);39
.59ppm(s;CH−CH);62.45ppm(d;JC−P=7.
43Hz;CH−CH);177.32ppm(d;JC−P=13.62
Hz;C=N)。 ステップ2 2,5−ビス(ジエトキシホスホリル)−2,5−ジメチルピロリジンの調製
【0191】 上述のステップ1で調製されたジエチル2,5−ジメチル−1−ピロリン−5
−イル)ホスホネート(4.87g;0.0208モル)を250mlの2ツ口
丸底フラスコに入れ、亜リン酸ジエチル(5.89g;0.043モル)をそれ
に滴下して添加した。反応は、5日間室温で撹拌した。反応混合物は、pHが1
になるまで0.1MのHCl溶液で処理し、次いで、ジエチルエーテルで抽出し
た。得られた水相は、pHが10になるまでNaHCOを添加することによっ
て処理した。ジエチルエーテルの存在下で、撹拌を行いながら、NaClおよび
大過剰のNaCOの添加によりアミンを塩析した。次いで、水相をジエチル
エーテルで抽出し、その後、その有機相を無水NaSOで乾燥した。真空下
で濾過および蒸発を行った後、標題の化合物を橙色油状物の形態で得た(3.4
1g、44%)。 31P NMR(40.53MHz,CDCl):29.23 ppm H NMR:(100MHz,CDCl);1.33ppm(6H;t;J
H−H=6.78Hz;CH−CH);2.16ppm(6H;d;JH−
=1.13Hz;CH−C−P):2〜2.5ppmの間(4H;m;CH
−CH);4.18ppm(4H;dq;JH−H=JH−P=6.78H
z;CH−CH);13 C NMR:(25.18MHz,CDCl):16.34ppm(d;
C−P=6.57Hz;CH−CH);24.42ppm(d;JC−P
=4.45Hz;CH−C−P);34.26ppm(s;CH);54.
55ppm(d;JC−P=150Hz;N−C−P);61.95ppm(d
;JC−P=6.82Hz;CH−CH)。 実施例8 次式の化合物の合成。
【化55】 実施例2と同様の手順を用い、オキシ塩化リン、2−ピロリジノンおよびトリ
−n−ブチル亜リン酸塩から始めて、標題の化合物23.2gを得た(47%収
率)。 H NMR:(400MHz;C)δ(ppm)0.82(t,6H
,J=7.4Hz,−O−CH−CH−CH−CH);0.83(t,
6H,J=7.4Hz,−O−CH−CH−CHCH);1.32(s
ext.4H,J=7.3Hz,−O−CH−CH−CH−CH);1
.33(sext.4H,J:7.5Hz,−O−CH−CH−CH−C
);1.56(m,8H,−O−CH−CH−CH−CH);1.
76(q,2H,J=6.9Hz,JH−H=7.2Hz,HN−CH−CH
−CH−C);2.49(n,2H,JHa−Hb=7.3Hz,JP−H
=17.8Hz,HN−CH−CH2(b)−CH2(a)−C);2.97
(t,2H,J=6.5Hz,HN−CH−CH−CH−C);4.22
(m,4K,−O−CH−CH−CH−CH);4.27(m,4H,
−O−CH−CH−CH−CH);5.30(s,1H,HN−);13 C(100MHz;C)δ(ppm)14.1(CH−CH−C
−CH−O−P);19.4(CH−CH−CH−CH−O−P
);26.8(t,JC−P=3.2Hz,HN−CH−CH−CH−C
);31.5(t,JC−P=3.0Hz,HN−CH−CH−CH−C
);33.4(t,JC−P=2.7Hz,CH−CH−CH−CH
O−P);33.5(t,JC−P=2.7Hz,CH−CH−CH−C
−O−P);48.1(t,JC−P=4.3Hz,HN−CH−CH
−CH−C);63.2(t,JC−P=152.0Hz,HN−CH−C
−CH−C);67.1(t,JC−P=3.5Hz,CH−CH
CH−O−P);67.8(t,JC−P=3.2Hz,CH−CH−C
−CH−O−P)。31 P(40MHz;CDCl):δ 22.7ppm。 実施例9 次式の化合物の調製。
【化56】 250mlの2ツ口丸底フラスコにトリエチル亜リン酸塩(23g;0.14
モル)およびN−t−ブチルホルムアミド(7.5g;0.073モル)を入れ
た。化合物を数分間室温にてあわせて混合した。塩を入れた氷浴を設置し、−5
℃とし、23gのPOCl(すなわち、0.15モル)を添加した。添加は1
時間かかった。次いで、その反応物は5時間室温にて撹拌しながら置いた。溶液
は徐々に橙色に変化した。その後、氷150gおよび32%アンモニア水溶液1
50mlが入ったビーカーにその粗製混合物を注いだ。水相をジクロロメタン1
50mlで2回抽出し、水100mlを添加し、次いで、pHが1になるまで3
7%HCl溶液を滴下により添加した。ジクロロメタン20mlで4回抽出後、
水相を回収し、pHが10になるまでNaHCOをそれに添加した。ジエチル
エーテルによる抽出、NaSOでの乾燥および溶媒の蒸発を行った後、黄色
がかった油状物の形態で標題の化合物が得られた(9.63g;56%)。 31P NMR(40.53MHz,CDCl);20.01ppm; H NMR(200MHz,CDCl);1.12ppm(9H;s;CH
−C);1.35ppm(12H;t;JH−H=6Hz:CH−CH
;2.77ppm(1H;m;CH−P);4.13−4.29ppm(8H;
m;CH13 C NMR(50.32MHz,CDCl);16.10ppm(m,C
−CH);29.20ppm(s;CH−C);48.95ppm(t
;JC−P=148.5Hz;CH−P);51.70ppm(t;JC−P
10.5Hz;C−N);62.54ppm(d;JC−P=4Hz;CH
;62.61ppm(d;JC−P=3.5Hz;CH);63.13ppm
(d;JC−P=3.2Hz);63.21ppm(d;JC−P=3.85H
z); 元素分析:C1331NOに対する計算値;C:43.45;H:8.
70;N:3.90。 実測値:C:43.12;H:8.86;N:3.58。
【0192】 実施例10 次式の化合物の合成。
【化57】 ステップ1 クロロアセトン29g(0.314モル;1当量)およびトリエチル亜リン酸塩
(0.314モル;1当量)52gの混合物を160℃で4時間還流した。真空
下(1mmHg;t=98℃)での蒸留の後、ジエチルアセチルメタンホスホネ
ート6gが得られた(収率:10%)。 ステップ2
【0193】 ステップ1で得られたβ−アセトホスホネート1gの混合物(5.15×10
−3mol/1eq.)をジクロロエタン10mlに溶解したn−ブチルアミン
(1eq.)0.40g、NaBH(OAc)(7.73×10−3mol,
すなわち、1.5eq.)1.64g、および酢酸(5.7×10−3mol/
1.1eq.)0.33gとともに 室温で、不活性雰囲気下において8時間撹
拌した。 ステップ3
【0194】 水5mlを反応混合物に添加した。35%HCl溶液でその溶液を酸性化した
。不純物をジクロロメタン3×10mlで抽出した。次いで、水相をNaOH溶
液で塩基化した。その後、期待する化合物をジクロロメタン3×10mlで抽出
した。有機相をMgSOで乾燥させ、次に、蒸発させた。標題の化合物0.7
gを得た(55%収率)。 実施例11 2,5−ビス(ジエトキシホスホリル)ピロリジンの合成。
【0195】 新しく蒸留して得たブタンジオール(0.05モル)、アセトアミド(14.
7g;0.25モル)および酢酸(50ml)の混合物に、10分間かけて塩化
アセチル(7.8g;0.1モル)を滴下して添加し、激しく撹拌しながら0℃
に維持した。 その後、室温で12時間その溶液を撹拌した。次いで、0℃にその混合物を冷
却し、15分間かけて激しく撹拌しながら三塩化リンPCl(8.8g;0.
1モル)を滴下して加えた。次いで、1時間水浴で反応混合物を還流し、その後
、減圧下でそれを蒸発させた。12M塩酸100ml中に油状残渣を入れ、12
時間還流し、その後、減圧下において水浴上で蒸発させた。メタノール60ml
で残渣を処理し、そのようにして得られた塩化アンモニウム沈殿物を濾過し、そ
の後、メタノール20mlの連続する2つの画分で洗浄した。メタノール画分を
あわせ、次いで減圧下で蒸発させ、その後、得られた残渣を最小量の水に溶解し
た。その水溶液をイオン交換カラム(Dowex 502−100、H形態
)に通し、水で溶出した。ピロリジン−2,5−ジホスホン酸を39%収率で得
た。 引用文献:I.van Asscheら、51991) Eur. J. Me
d. Chem. 26,505−515。 このジホスホン酸は、パラトルエンスルホン酸(R=CHまたはC
の存在下で、オルト蟻酸トリアルキルHC(OR)を使用してエステル化する
ことができる。一般的なエステル化方法については、当業者は、引用文献、U.
S.Schollkopfら、(1985)Liebigs Ann. Che
m. 555〜559を参照することができる。 実施例12 次式のエチル2−メチルピロリジン−2−イルメチルホスフィナートの合成。
【化58】 式(CH)(H)P(O)Cのエチルメチルホスフィナート0.8g
(7.4mmol)、およびトリエチルアミン488mg(8mmol)を無水
塩化メチレン20mlに溶解し、0℃に冷却した。次いで、0.87g(8mm
ol)トリメチルシリルクロライドを添加した。中間体P(OSiMe)(O
Et)(Me)の形成は実際は瞬間的である。次式の2−メチルピロリジン0.
63g(7.6mmol)をゆっくり添加した。
【化59】 次いで、その混合物を撹拌しながら室温に置いた。20時間後、31P NM
Rによる反応モニタリングにより、さらなる明らかな進行は確認されなかった。
その後、その混合物を水溶性10%塩酸溶液20mlで加水分解し、次いで、酸
性−塩基処理によって精製した。塩化メチレンを用いた抽出、無水NaSO
による乾燥、および真空下における蒸発を行った後、粗製物1.1gを得た。調
製用プレートでの精製により、求める純粋化合物760mgが得られた。収率:
53%。 NMR: ジアステレオ異性体1: H(400MHz;CDCl);δ(ppm)4.07(m,O−CH
CH);2.8〜3.1(m、CH−N);1.5〜2.2(m、CH
CH−CH−N);1.43(d;J=12.9Hz;CH−Cquat
);1.29(t;J=14.75Hz;CH−P);1.28(t;J=
7Hz;O−CH−CH)。 13C(100.61MHz;CDCl);δ(ppm)60.68(d;
J=7.2Hz;O−CH−CH);60.61(d;J=118Hz;C
quat.);47.3(d;J=8Hz;CH−Cquat.);34.0
6(d;J=4Hz;CH−CH−Cquat.);26.08(CH
N);23.13(d;J=8.2Hz;CH−Cquat.);16.77
(O−CH−CH);9.62(d;J=87.5Hz;CH−P)。 31P(40.53MHz;CDCl):δ(ppm)57.52。 ジアステレオ異性体2: H(400MHz;CDCl);δ(ppm)4.07(m,O−CH
CH);2.8〜3.1(m,CH−N);1.5〜2.2(m,CH
CH−CH−N);1.42(d;J=12.8Hz;CH−Cquat
);1.27(t;J=7Hz;O−CH−CH);1.26(d;J=
1.26Hz;CH−P)。 13C(100.61MHz;CDCl);δ(ppm)60.62(d;
J=7.1Hz;O−CH−CH);60.53(d;J=118.8Hz
;Cquat.);47.25(d;J=7.9Hz;CH−Cquat.
;33.52(d;J=4.2Hz;CH−CH−Cquat.);26.
04(CH−N);23.31(d;J=7.7Hz;CH−Cquat.
);16.69(O−CH−CH);9.44(d;J=87Hz;CH
−P)。 31P(40.53MHz;CDCl):δ(ppm)57.30。
【図面の簡単な説明】
【図1】 2−メチル−2−ジエトキシホスホリルピロリジン、化合物1に関する滴定曲
線である。
【図2】 2,2−ビス(ジエトキシ−ホスホリル)ピロリジン、化合物2に関する滴定
曲線である。
【図3】 2,2−ビス(ジイソ−プロポキシホスホリル)ピロリジン、化合物3に関す
る滴定曲線である。
【図4】 2,5−ビス(ジエトキシ−ホスホリル)−2,5−ジメチルピロリジン、化
合物4に関する滴定曲線である。
【図5】 2−フェニル−2−ジエトキシホスホリルピロリジン、化合物5に関する滴定
曲線である。
【図6】 N−プロピル−N−[1−フェニル−1−ジエトキシホスホリルエチル]アミ
ン、化合物6に関する滴定曲線である。
【図7】 2−プロピルアミノ−2−ジエトキシホスホリルプロパン、化合物7に関する
滴定曲線である。
【図8】 N−[(1−メチル−2−ジエトキシホスホリル)エチル]−N−n−ブチル
アミンに関する滴定曲線である。
【図9】 22℃における化合物1に関する滴定曲線である。
【図10】 22℃における無機リン酸塩に関する滴定曲線である。
【図11】 37℃における無機リン酸塩に関する滴定曲線である。
【手続補正書】特許協力条約第34条補正の翻訳文提出書
【提出日】平成12年3月15日(2000.3.15)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】特許請求の範囲
【補正方法】変更
【補正内容】
【特許請求の範囲】
【化1】 (式中、 Rは(C〜C18)アルキルまたは(C〜C10)アリール基を表わし; RおよびRは独立に重水素原子;ハロゲン原子;(C〜C)アルコキ
シ、(C〜C11)シクロアルキル、ハロゲン、(C〜C10)アリールお
よびニトロから選択される1または2以上の基で任意に置換されている(C
18)アルキル基;(C〜C)アルキル、(C〜C)アルコキシ、ハ
ロゲン、ニトロおよび(C〜C11)シクロアルキルから選択される1または
2以上の基で任意に置換されている(C〜C10)アリール基;(C〜C
)アルコキシ、ハロゲン、ニトロ、(C〜C11)シクロアルキルおよび(C
〜C10)アリールから選択される1または2以上の基で任意に置換されてい
る(C〜C18)アルコキシ;ニトロ基;または、(C〜C)アルキル、
(C〜C)アルコキシ、ハロゲンおよびニトロから選択される1または2以
上の基で任意に置換されている(C〜C11)シクロアルキル基を表し: Rは重水素原子;ニトロ、ハロゲン、(C〜C)アルコキシおよび(C
〜C11)シクロアルキルから選択される1または2以上の基で任意に置換さ
れている直鎖状(C〜C18)アルキル基;(C〜C)アルキル、(C
〜C)アルコキシ、ハロゲンおよびニトロから選択される1または2以上の基
で任意に置換されている(C〜C11)シクロアルキル基を表わし; ここで、Rがエチルを表わしRおよびRがプロピルを表わす場合、R
ドデシルを表わさず;Rがイソ−C17を表わしRおよびRがメチルを
表わす場合、Rはヘキシルを表わさないと解される。) で示される化合物、およびその薬学的に許容できる酸との塩。
【化2】 (式中、 R’は水素原子または(C〜C18)アルキルもしくは(C〜C10)ア
リール基を表わし; R’は水素原子;重水素原子;ハロゲン原子;(C〜C)アルコキシ、
(C〜C11)シクロアルキル、ハロゲン、(C〜C10)アリールおよび
ニトロから選択される1または2以上の基で任意に置換されている(C〜C
)アルキル基;(C〜C)アルキル、(C〜C)アルコキシ、ハロゲ
ン、ニトロおよび(C〜C11)シクロアルキルから選択される1または2以
上の基で任意に置換されている(C〜C10)アリール基;(C〜C)ア
ルコキシ、ハロゲン、ニトロ、(C〜C11)シクロアルキルおよび(C
10)アリールから選択される1または2以上の基で任意に置換されている(
〜C18)アルコキシ;ニトロ基;または、(C〜C)アルキル、(C
〜C)アルコキシ、ハロゲンおよびニトロから選択される1または2以上の
基で任意に置換されている(C〜C11)シクロアルキル基を表わし、 R’およびR’は一緒になって、下記2価基を表し:
【化3】 ここで、−C(L)(L)−基はR’を有する炭素に直接結合し、そこ
で、L、L、LおよびLは互いに独立に水素原子、重水素原子または(
〜C18)アルキルもしくは(C〜C10)アリール基を表わし;L
よびLは以下のように定義される: R’が水素、ハロゲン、または重水素原子、任意に置換されている(C
18)アルコキシ基、ニトロ基または任意に置換されている(C〜C11
シクロアルキル基を表わす場合、LおよびLは、互いに独立に水素原子、重
水素原子、(C〜C16)アルキル基、(C〜C10)アルキル基または−
P(O)(OR’)基を表わし; R’が任意に置換されている(C〜C18)アルキルまたは任意に置換さ
れている(C〜C10)アリールを表わす場合、LまたはLは素原子を表
わし、他の方は(C〜C18)アルキルまたは(C〜C10)アリールを表
し; ここで、L、L、L、LおよびLまたはLが水素原子を表わす場
合、 R’およびR’1がHを表わす場合、LはH以外であり; R’が(C〜Cアルキル)を表わしR’がメチルを表わす場合、L
エチルまたはイソプロピルではなく; R’が(C〜Cアルキル)を表わしR’がHを表わす場合、Lはヘキ
シルでない。) で示される化合物、およびその薬学的に許容できる酸との塩。
【化4】 (式中、LまたはLは水素原子を表わし、他方は(C〜C18)アルキル
または(C〜C10)アリールを表わし、ここで、R’がメチルを表わす場
合、LまたはLはHを表わし、他方はエチルまたはイソプロピルでない。)
で示される基を形成する式(I.2)で示される請求項5に記載の化合物。
【化5】 (式中、LがHを表わし、Lがフェニルを表わし、R’が(C〜C)ア
ルキル基、(C〜C10)アリール基または水素原子を表わす。) を形成する(I.2)で示される請求項5に記載の化合物。
【化6】 (式中、LがHを表わし、Lが−P(O)(OR’)を表わし;およびR
’が(C〜C)アルキル基、(C〜C10)アリール基または水素原子を
表わす。) を形成する(I.2)で示される請求項5に記載の化合物。
【化7】 (式中、 TおよびTは独立に基−Rまたは−ORを表わし; Rは(C〜C18)アルコキシまたは(C〜C10)アリール基を表わし
, RおよびRは独立に水素原子;重水素原子;ハロゲン原子;(C〜C
)アルコキシ、(C〜C11)シクロアルキル、ハロゲン、(C〜C10
アリールおよびニトロから選択される1または2以上の基で任意に置換されてい
る(C〜C18)アルキル基;(C〜C)アルキル、(C〜C)アル
コキシ、ハロゲン、ニトロおよび(C〜C11)シクロアルキルから選択され
る1または2以上の基で任意に置換されている(C〜C10)アリール基;(
〜C)アルコキシ、ハロゲン、ニトロ、(C〜C11)シクロアルキル
および(C〜C10)アリールから選択される1または2以上の基で任意に置
換されている(C〜C18)アルコキシ;ニトロ基;−P(O)(OR)
;または(C〜C)アルキル、(C〜C)アルコキシ、ハロゲンおよび
ニトロから選択される1または2以上の基で任意に置換されている(C〜C
)シクロアルキル基を表し; Rは水素または重水素原子;ニトロ、ハロゲン、(C〜C)アルコキシ
、(C〜C10)アリールおよび(C〜C11)シクロアルキルから選択さ
れる1または2以上の基で任意に置換されており、任意に1位に−P(O)(O
R)基を有する(C〜C18)アルキル基;(C〜C)アルキル、(C
〜C)アルコキシ、ハロゲンおよびニトロから選択される1または2以上の
基で任意に置換されている(C〜C11)シクロアルキル基;(C〜C
アルキル、(C〜C10)アリール、(C〜C)アルコキシ、ニトロ、ハ
ロゲンおよび(C〜C11)シクロアルキルから選択される1または2以上の
基で任意に置換されている(C〜C10)アリールを表し; pは0または1を表わし; Aは2価基−CR−(ここで、RおよびRは−P(O)(OR)
を除いてRおよびRについて前述した意味を有する。)を表わし; ここで、前記化合物は、3個以上の−P(O)(OR)を含まないと解され
る。) で示される化合物、またはその薬学的に許容できる酸との塩の、31P NMR
におけるpHマーカーとしての使用。
【化8】 (式中、 T’およびT’は独立に(C〜C18)アルキル;(C〜C10)ア
リール;または−OR’基を表わし; R’は水素原子または(C〜C18)アルキルまたは(C〜C10)アリ
ール基を表わし; R’は水素原子;重水素原子;ハロゲン原子;(C〜C)アルコキシ、
(C〜C11)シクロアルキル、ハロゲン、(C〜C10)アリールおよび
ニトロから選択される1または2以上の基で任意に置換されている(C〜C
)アルキル基;(C〜C)アルキル、(C〜C)アルコキシ、ハロゲ
ン、ニトロおよび(C〜C11)シクロアルキルから選択される1または2以
上の基で任意に置換されている(C〜C10)アリール基;(C〜C)ア
ルコキシ、ハロゲン、ニトロ、(C〜C11)シクロアルキルおよび(C
10)アリールから選択される1または2以上の基で任意に置換されている(
〜C18)アルコキシ;ニトロ基;−P(O)(OR)基;または(C
〜C)アルキル、(C〜C)アルコキシ、ハロゲンおよびニトロから選択
される1または2以上の基で任意に置換されている(C〜C11)シクロアル
キル基を表わし; R’およびR’は一緒になって下記2価基を表わす:
【化9】 (式中、−C(L)(L)−基は、R’を有する炭素に直接結合し、ここ
で、L、L、LおよびLは互いに独立に水素原子、重水素原子;(C
〜C10)アルコキシから選択される1または2以上の基で任意に置換されてい
る(C〜C18)アルキル基;(C〜C)アルキル、(C〜C)アル
コキシ、ハロゲン、ニトロおよび(C〜C11)シクロアルキルから選択され
る1または2以上の基で任意に置換されている(C〜C10)アルキル基;(
〜C)アルコキシ、ハロゲン、ニトロ、(C〜C11)シクロアルキル
および(C〜C10)アリールから選択される1または2以上の基で任意に置
換されている(C〜C18)アルコキシ;ニトロ基;−P(O)(OR’)
基;または(C〜C)アルキル、(C〜C)アルコキシ、ハロゲンおよ
びニトロから選択される1または2以上の基で任意に置換されている(C〜C
11)シクロアルキル基を表わし;および、LおよびLは互いに独立に水素
原子;重水素原子;(C〜C10)アルコキシ、(C〜C11)シクロアル
キル、ハロゲン、(C〜C10)アリールおよびニトロから選択される1また
は2以上の基で任意に置換されている(C〜C18)アルキル基;(C〜C
)アルキル、(C〜C)アルコキシ、ハロゲン、ニトロおよび(C〜C
11)シクロアルキルから選択される1または2以上の基で任意に置換されてい
る(C〜C10)アリール基;(C〜C)アルコキシ、ハロゲン、ニトロ
、(C〜C11)シクロアルキルおよび(C〜C10)アリールから選択さ
れる1または2以上の基で任意に置換されている(C〜C16)アルコキシ基
;ニトロ基;−P(O)(OR’)基;または(C〜C)アルキル、(C
〜C)アルコキシ、ハロゲンおよびニトロから選択される1または2以上の
基で任意に置換されている(C〜C11)シクロアルキル基;または−P(O
)(OR’)基を表わし; P’は0または1を表わし; A’は2価基−CR’R’−(ここで、R’およびR’は−P(O)
(OR’)を除いてR’について前述した意味を有する。)を表わし; ここで、前記化合物は、3個以上の−P(O)(OR’)を含まないと解さ
れる。) で示される化合物、またはその薬学的に許容できる酸との塩の、31P NMR
におけるpHマーカーとしての使用。
【化10】 (式中、LおよびLは請求項20のように定義される。) で示される基を形成する式(II.2)で示される化合物の、請求項20に記載
の使用。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 ル・モワニユ、フランソワ フランス国、エフ−13012・マルセイユ、 アブニユ・デ・カヨル、58、バテイマン・ アー・6、レジダンス・マリークリステイ ヌ (72)発明者 ミオラン,マルビナ フランス国、エフ−04190・ダビス、ドメ ーヌ・サン・ジヨルジユ(番地なし) (72)発明者 クルカジ,マルセル フランス国、エフ−13500・マルテイグ、 アレ・ドウ・ラ・マルジヨレーヌ、バロ ン・ドユ・ポーブル・オム(番地なし) Fターム(参考) 2G045 DB03 FA40 FB08 2G054 CA03 GB10 4H050 AA01 AA03 AB80 AB81

Claims (31)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 式: 【化1】 (式中、 Rは(C〜C18)アルキルまたは(C〜C10)アリール基を表わし; RおよびRは独立に重水素原子;ハロゲン原子;(C〜C)アルコキ
    シ、(C〜C11)シクロアルキル、ハロゲン、(C〜C10)アリールお
    よびニトロから選択される1または2以上の基で任意に置換されている(C
    18)アルキル基;(C〜C)アルキル、(C〜C)アルコキシ、ハ
    ロゲン、ニトロおよび(C〜C11)シクロアルキルから選択される1または
    2以上の基で任意に置換されている(C〜C10)アリール基;(C〜C
    )アルコキシ、ハロゲン、ニトロ、(C〜C11)シクロアルキルおよび(C
    〜C10)アリールから選択される1または2以上の基で任意に置換されてい
    る(C〜C18)アルコキシ;ニトロ基;または、(C〜C)アルキル、
    (C〜C)アルコキシ、ハロゲンおよびニトロから選択される1または2以
    上の基で任意に置換されている(C〜C11)シクロアルキル基を表し: Rは水素または重水素原子;ニトロ、ハロゲン、(C〜C)アルコキシ
    および(C〜C11)シクロアルキルから選択される1または2以上の基で任
    意に置換されているn−プロピル基または直鎖状(C〜C18)アルキル基;
    (C〜C)アルキル、(C〜C)アルコキシ、ハロゲンおよびニトロか
    ら選択される1または2以上の基で任意に置換されている(C〜C11)シク
    ロアルキル基を表わす。) で示される化合物、およびその薬学的に許容できる酸との塩。
  2. 【請求項2】 Rが水素原子以外であることを特徴とする請求項1に記載
    の化合物。
  3. 【請求項3】 RおよびRの両方が水素原子以外であることを特徴とす
    る請求項1または2に記載の化合物。
  4. 【請求項4】 Rが、ニトロ、ハロゲン、(C〜C)アルコキシおよ
    び(C〜C)シクロアルキルから選択される1または2以上の基で任意に置
    換されているn−プロピルまたは直鎖状(C〜C)アルキル基を表わす式(
    I.1)で示される、請求項1〜3のいずれか1項に記載の化合物。
  5. 【請求項5】 RおよびRが、独立に(C〜C)アルコキシ、(C
    〜C)シクロアルキル、ハロゲン、(C〜C10)アリールおよびニトロ
    から選択される1または2以上の基で任意に置換されている(C〜C16)ア
    ルキル基;または択一的に(C〜C)アルキル、(C〜C)アルコキシ
    、ハロゲン、ニトロおよび(C〜C)シクロアルキルから選択される1また
    は2以上の基で任意に置換されている(C〜C10)アリール基を表わし;お
    よびRは(C〜C)アルキル基または(C〜C10)アリール基を表わす
    式(I.1)で示される、請求項1〜4のいずれか1項に記載の化合物。
  6. 【請求項6】 Rがn−プロピルまたは直鎖状(C〜C)アルキル基
    を表わし、;およびRおよびRが、独立に(C〜C)アルキル、(C
    〜C)アルコキシ、ハロゲン、ニトロおよび(C〜C)シクロアルキル基
    から選択される1または2以上の基で任意に置換されている(C〜C)アル
    キルまたはフェニルを表わす式(I.1)で示される、請求項1〜5のいずれか
    1項に記載の化合物。
  7. 【請求項7】 2−プロピルアミノ−2−ジエトキシホスホリルプロパンお
    よびN−[1−フェニル−1−ジエトキシホスホリルエチル]−N−プロピルア
    ミンから選択される請求項6に記載の化合物。
  8. 【請求項8】 式: 【化2】 (式中、 R’は水素原子または(C〜C18)アルキルもしくは(C〜C10)ア
    リール基を表わす; R’は水素原子;重水素原子;ハロゲン原子;(C〜C)アルコキシ、
    (C〜C11)シクロアルキル、ハロゲン、(C〜C10)アリールおよび
    ニトロから選択される1または2以上の基で任意に置換されている(C〜C
    )アルキル基;(C〜C)アルキル、(C〜C)アルコキシ、ハロゲ
    ン、ニトロおよび(C〜C11)シクロアルキルから選択される1または2以
    上の基で任意に置換されている(C〜C10)アリール基;(C〜C)ア
    ルコキシ、ハロゲン、ニトロ、(C〜C11)シクロアルキルおよび(C
    10)アリールから選択される1または2以上の基で任意に置換されている(
    〜C18)アルコキシ;ニトロ基;または、(C〜C)アルキル、(C
    〜C)アルコキシ、ハロゲンおよびニトロから選択される1または2以上の
    基で任意に置換されている(C〜C11)シクロアルキル基を表わし、 R’およびR’は一緒になって、下記2価基を表し: 【化3】 ここで、−C(L)(L)−基はR’を有する炭素に直接結合し、そこ
    で、L、L、LおよびLは互いに独立に水素原子、重水素原子または(
    〜C18)アルキルもしくは(C〜C10)アリール基を表わし;L
    よびLは以下のように定義される: R’が水素、ハロゲン、または重水素原子、任意に置換されている(C
    18)アルコキシ基、ニトロ基または任意に置換されている(C〜C11
    シクロアルキル基を表わす場合、LおよびLは、互いに独立に水素原子、重
    水素原子、(C〜C16)アルキル基、(C〜C10)アルキル基または−
    P(O)(OR’)基を表わし; R’が任意に置換されている(C〜C18)アルキルまたは任意に置換さ
    れている(C〜C10)アリールを表わす場合、LまたはLは素原子を表
    わし、他の方は(C〜C18)アルキルまたは(C〜C10)アリールを表
    し; R’がメチルを表わし、L、L、L、LおよびLが水素原子を表
    わし、およびR’がエチルを表わす場合、Lはイソプロピルでない。) で示される化合物、およびその薬学的に許容できる酸との塩。
  9. 【請求項9】 R’が(C〜C18)アルキルおよび(C〜C10)ア
    リールから選択される式(I.2)で示される請求項8に記載の化合物。
  10. 【請求項10】 R’が(C〜C18)アルキルまたは水素原子を表わし
    、R’およびR’が一緒になって式: 【化4】 (式中、LおよびLは請求項1のように定義される。) で示される基を形成する式(I.2)で示される請求項8に記載の化合物。
  11. 【請求項11】 R’が(C〜C)アルキルを表わし、R’およびR
    が一緒になって2価基: 【化5】 (式中、LがHを表わし、Lがフェニルを表わし、R’が(C〜C)ア
    ルキル基、(C〜C10)アリール基または水素原子を表わす。) を形成する(I.2)で示される請求項8に記載の化合物。
  12. 【請求項12】 R’が水素原子を表わし、R’およびR’が一緒にな
    って2価基: 【化6】 (式中、LがHを表わし、Lが−P(O)(OR’)を表わし;およびR
    ’が(C〜C)アルキル基、(C〜C10)アリール基または水素原子を
    表わす。) を形成する(I.2)で示される請求項8に記載の化合物。
  13. 【請求項13】 式: 【化7】 (式中、 TおよびTは独立に基−Rまたは−ORを表わし; Rは(C〜C18)アルコキシまたは(C〜C10)アリール基を表わし
    ; RおよびRは独立に水素原子;重水素原子;ハロゲン原子;(C〜C
    )アルコキシ、(C〜C11)シクロアルキル、ハロゲン、(C〜C10
    アリールおよびニトロから選択される1または2以上の基で任意に置換されてい
    る(C〜C18)アルキル基;(C〜C)アルキル、(C〜C)アル
    コキシ、ハロゲン、ニトロおよび(C〜C11)シクロアルキルから選択され
    る1または2以上の基で任意に置換されている(C〜C10)アリール基;(
    〜C)アルコキシ、ハロゲン、ニトロ、(C〜C11)シクロアルキル
    および(C〜C10)アリールから選択される1または2以上の基で任意に置
    換されている(C〜C18)アルコキシ;ニトロ基;−P(O)(OR)
    ;または(C〜C)アルキル、(C〜C)アルコキシ、ハロゲンおよび
    ニトロから選択される1または2以上の基で任意に置換されている(C〜C
    )シクロアルキル基を表し; Rは水素または重水素原子;ニトロ、ハロゲン、(C〜C)アルコキシ
    、(C〜C10)アリールおよび(C〜C11)シクロアルキルから選択さ
    れる1または2以上の基で任意に置換されており、任意に1位に−P(O)(O
    R)基を有する(C〜C18)アルキル基;(C〜C)アルキル、(C
    〜C)アルコキシ、ハロゲンおよびニトロから選択される1または2以上の
    基で任意に置換されている(C〜C11)シクロアルキル基;(C〜C
    アルキル、(C〜C10)アリール、(C〜C)アルコキシ、ニトロ、ハ
    ロゲンおよび(C〜C11)シクロアルキルから選択される1または2以上の
    基で任意に置換されている(C〜C10)アリールを表し; pは0または1を表わし; Aは2価基−CR−(ここで、RおよびRは−P(O)(OR)
    を除いてRおよびRについて前述した意味を有する。)を表わし; ここで、前記化合物は、3個以上の−P(O)(OR)を含まないと解され
    る。) で示される化合物、またはその薬学的に許容できる酸との塩の、31P NMR
    におけるpHマーカーとしての使用。
  14. 【請求項14】 Rが水素原子以外である式(II.1)で示される化合
    物の、請求項13に記載の使用。
  15. 【請求項15】 RおよびRの両方が水素原子以外である式(II.1
    )で示される化合物の、請求項13または14に記載の使用。
  16. 【請求項16】 pが0を表わす式(II.1)で示される化合物の、請求
    項13〜15のいずれか1項に記載の使用。
  17. 【請求項17】 Rが、ニトロ、ハロゲン、(C〜C)アルコキシ、
    (C〜C10)アリールおよび(C〜C)シクロアルキルから選択される
    1または2以上の基で任意に置換されており、任意に1位に−P(O)(OR)
    を有する(C〜C)アルキル基を表わす式(I.1)で示される化合物の
    、請求項16に記載の使用。
  18. 【請求項18】 RおよびRが、独立に(C〜C)アルコキシ、(
    〜C)シクロアルキル、ハロゲン、(C〜C10)アリールおよびニト
    ロから選択される1または2以上の基で任意に置換されている(C〜C16
    アルキル基;(C〜C)アルキル、(C〜C)アルコキシ、ハロゲン、
    ニトロおよび(C〜C)シクロアルキルから選択される1または2以上の基
    で任意に置換されている(C〜C10)アリール基を表わす;または択一的に
    、−P(O)(OR)を表わし;およびRが(C〜C)アルキル基または
    (C〜C10)アリール基を表わす式(I.1)で示される化合物の、請求項
    16または17に記載の化合物。
  19. 【請求項19】 Rが(C〜C)アルキル基を表わし;RおよびR
    が、独立に1または2以上の(C〜C)アルキル、(C〜C)アルコ
    キシ、ハロゲン、ニトロおよび(C〜C)シクロアルキル基で任意に置換さ
    れている(C〜C)アルキル基またはフェニル基:または択一的に−P(O
    )(OR)を表わす式(II.1)で示される化合物の、請求項16〜18の
    いずれか1項に記載の化合物。
  20. 【請求項20】 2−プロピルアミノ−2−ジエトキシホスホリルプロパン
    、N−[1−フェニル−1−ジエトキシホスホリルエチル]−N−プロピルアミ
    ンおよびN−[1,1−ビス(ジエトキシホスホリル)メチル]−N−tert
    −ブチルアミンから選択される化合物の、請求項19に記載の使用。
  21. 【請求項21】 pが1を表わし;Rが(C〜C)アルキルを表わし
    、;Aが−CR−を表わし;R、R、RおよびRが独立に水素原
    子および(C〜C)アルキル基から選択され;Rが(C〜C)アルキル
    基または(C〜C10)アリール基を表わす式(II.1)で示される化合物
    の、請求項13に記載の使用。
  22. 【請求項22】 N−[(1−メチル−2−ジエトキシホスホリル)エチル
    ]−N−n−ブチルアミンの、請求項21に記載の使用。
  23. 【請求項23】 式: 【化8】 (式中、 T’およびT’は独立に(C〜C18)アルキル;(C〜C10)ア
    リール;または−OR’基を表わし; R’は水素原子または(C〜C18)アルキルまたは(C〜C10)アリ
    ール基を表わし; R’は水素原子;重水素原子;ハロゲン原子;(C〜C)アルコキシ、
    (C〜C11)シクロアルキル、ハロゲン、(C〜C10)アリールおよび
    ニトロから選択される1または2以上の基で任意に置換されている(C〜C
    )アルキル基;(C〜C)アルキル、(C〜C)アルコキシ、ハロゲ
    ン、ニトロおよび(C〜C11)シクロアルキルから選択される1または2以
    上の基で任意に置換されている(C〜C10)アリール基;(C〜C)ア
    ルコキシ、ハロゲン、ニトロ、(C〜C11)シクロアルキルおよび(C
    10)アリールから選択される1または2以上の基で任意に置換されている(
    〜C18)アルコキシ;ニトロ基;−P(O)(OR)基;または(C
    〜C)アルキル、(C〜C)アルコキシ、ハロゲンおよびニトロから選択
    される1または2以上の基で任意に置換されている(C〜C11)シクロアル
    キル基を表わし; R’およびR’は一緒になって下記2価基を表わす: 【化9】 (式中、−C(L)(L)−基は、R’を有する炭素に直接結合し、ここ
    で、L、L、LおよびLは互いに独立に水素原子、重水素原子;(C
    〜C10)アルコキシから選択される1または2以上の基で任意に置換されてい
    る(C〜C18)アルキル基;(C〜C)アルキル、(C〜C)アル
    コキシ、ハロゲン、ニトロおよび(C〜C11)シクロアルキルから選択され
    る1または2以上の基で任意に置換されている(C〜C10)アルキル基;(
    〜C)アルコキシ、ハロゲン、ニトロ、(C〜C11)シクロアルキル
    および(C〜C10)アリールから選択される1または2以上の基で任意に置
    換されている(C〜C18)アルコキシ;ニトロ基;−P(O)(OR’)
    基;または(C〜C)アルキル、(C〜C)アルコキシ、ハロゲンおよ
    びニトロから選択される1または2以上の基で任意に置換されている(C〜C
    11)シクロアルキル基を表わし;および、LおよびLは互いに独立に水素
    原子;重水素原子;(C〜C10)アルコキシ、(C〜C11)シクロアル
    キル、ハロゲン、(C〜C10)アリールおよびニトロから選択される1また
    は2以上の基で任意に置換されている(C〜C18)アルキル基;(C〜C
    )アルキル、(C〜C)アルコキシ、ハロゲン、ニトロおよび(C〜C
    11)シクロアルキルから選択される1または2以上の基で任意に置換されてい
    る(C〜C10)アリール基;(C〜C)アルコキシ、ハロゲン、ニトロ
    、(C〜C11)シクロアルキルおよび(C〜C10)アリールから選択さ
    れる1または2以上の基で任意に置換されている(C〜C16)アルコキシ基
    ;ニトロ基;−P(O)(OR’)基;または(C〜C)アルキル、(C
    〜C)アルコキシ、ハロゲンおよびニトロから選択される1または2以上の
    基で任意に置換されている(C〜C11)シクロアルキル基;または−P(O
    )(OR’)基を表わし; P’は0または1を表わし; A’は2価基−CR’−(ここで、R’およびR’は−P(O)(
    OR’)を除いてR’について前述した意味を有する。)を表わし; ここで、前記化合物は、3個以上の−P(O)(OR’)を含まないと解さ
    れる。) で示される化合物、またはその薬学的に許容できる酸との塩の、31P NMR
    におけるpHマーカーとしての使用。
  24. 【請求項24】 R’が水素以外である請求項23に記載の使用。
  25. 【請求項25】 R’が水素原子、(C〜C)アルキル基、(C
    10)アリール基または基−P(O)(OR’)を表わし、R’およびR
    が一緒になって式: 【化10】 (式中、LおよびLは請求項23のように定義される。) で示される基を形成する式(II.2)で示される化合物の、請求項23に記載
    の使用。
  26. 【請求項26】 LおよびLが、独立に、水素原子、(C〜C)ア
    ルキル基、(C〜C10)アリール基または基−P(O)(OR’)から選
    択され、R’が(C〜C)アルキル基、(C〜C10)アリール基または
    水素原子を表わす式(II.2)で示される化合物の、請求項24に記載の使用
  27. 【請求項27】 2−メチル−2−ジエトキシホスホリルピロリジン; 2,2−ビス(ジエトキシホスホリル)ピロリジン; 2,2−ビス(ジイソプロポキシホスホリル)ピロリジン; 2,5−ビス(ジエトキシホスホリル)−2,5−ジメチル−ピロリジン; 2−フェニル−2−ジエトキシホスホリルピロリジン;および 2−メチル−2−ジエトキシホスホリル−5−フェニルピロリジン から選択される化合物の、請求項23に記載の使用。
  28. 【請求項28】 Tが−ORを表わし、Tが−Rを表わす請求項13〜
    22のいずれか1項に記載の使用。
  29. 【請求項29】 TおよびTが−ORを表わすことを特徴とする請求項
    13〜22のいずれか1項に記載の使用。
  30. 【請求項30】 T’が−OR’を表わし、T’が(C〜C18)ア
    ルキルまたは(C〜C10)アリールを表わす請求項23〜27のいずれか1
    項に記載の使用。
  31. 【請求項31】 T’およびT’が−OR’を表わす請求項23〜27
    のいずれか1項に記載の使用。
JP2000536722A 1998-03-18 1999-03-18 31PNMRにおけるpHマーカーとしてのアミノホスホネートの使用 Withdrawn JP2002506871A (ja)

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
FR9803317A FR2776293B1 (fr) 1998-03-18 1998-03-18 Nouveaux aminophosphonates et utilisation d'aminophosphonates comme marqueurs de ph et rmn du 31p
FR98/03317 1998-03-18
PCT/FR1999/000631 WO1999047527A1 (fr) 1998-03-18 1999-03-18 UTILISATION D'AMINOPHOSPHONATES COMME MARQUEURS DE pH EN RMN DU 31P

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2002506871A true JP2002506871A (ja) 2002-03-05

Family

ID=9524189

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2000536722A Withdrawn JP2002506871A (ja) 1998-03-18 1999-03-18 31PNMRにおけるpHマーカーとしてのアミノホスホネートの使用

Country Status (5)

Country Link
US (1) US6528656B1 (ja)
EP (1) EP1064287A1 (ja)
JP (1) JP2002506871A (ja)
FR (1) FR2776293B1 (ja)
WO (1) WO1999047527A1 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US9335285B2 (en) * 2013-10-18 2016-05-10 Exxonmobil Chemical Patents Inc. Method for measuring acid strength in reaction medium using trimethylphosphine oxide and 31P NMR

Family Cites Families (13)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US2635112A (en) * 1949-07-28 1953-04-14 Research Corp Process for producing aminomethylphosphonic acid compounds
BE628184A (ja) * 1962-02-08
GB1354343A (en) * 1971-09-07 1974-06-05 Bitterfeld Chemie Herbicidal compositions
US3907652A (en) * 1974-10-30 1975-09-23 Monsanto Co Electrooxidation of phosphonomethyl amines
US4005160A (en) * 1975-05-05 1977-01-25 Petrolite Corporation Preparation of α-amino phosphonic acid derivatives
PL112289B2 (en) * 1978-11-30 1980-10-31 Process for preparing novel dipeptides of aminophosphonic acids
SE455259B (sv) * 1984-01-30 1988-07-04 Kenogard Ab Anvendning av vissa aminoalkanfosfonsyror for bekempning av svampsjukdomar hos vexter
DE3445300A1 (de) * 1984-12-12 1986-06-12 Hoechst Ag, 6230 Frankfurt Verfahren zur herstellung von (alpha)-aminoalkylphosphon- und (alpha)-aminoalkylphosphinsaeuren
PL148859B1 (en) * 1987-04-23 1989-12-30 Method of obtaining aminophosphonic esters
FR2639350B1 (fr) * 1988-11-21 1990-12-21 Commissariat Energie Atomique Radical nitroxyde, son procede de fabrication et son application en magnetometrie
KR930005009B1 (ko) * 1990-03-27 1993-06-11 한국과학기술연구원 N-알킬치환아미노메틸포스폰산 유도체의 제조방법
FR2707990B1 (fr) * 1993-07-20 1995-10-20 Centre Nat Rech Scient Nouvelles nitrones utilisables pour le piégeage des radicaux libres.
US5508463A (en) * 1994-03-17 1996-04-16 Trustees Of The University Of Pennsylvania α-aminophosphonates

Also Published As

Publication number Publication date
EP1064287A1 (fr) 2001-01-03
FR2776293B1 (fr) 2002-10-04
US6528656B1 (en) 2003-03-04
FR2776293A1 (fr) 1999-09-24
WO1999047527A1 (fr) 1999-09-23

Similar Documents

Publication Publication Date Title
Prishchenko et al. Synthesis of new organophosphorus‐substituted derivatives of functionalized propionates and their analogues
Starrett et al. Synthesis, oral bioavailability determination, and in vitro evaluation of prodrugs of the antiviral agent 9-[2-(phosphonomethoxy) ethyl] adenine (PMEA)
Prishchenko et al. Synthesis of new organophosphorus‐substituted mono‐and bis (trimethylsilyl) amines with PCH2N fragments and their derivatives
Ebetino et al. The design and synthesis of bone-active phosphinic acid analogues: 1. The pyridylaminomethane phosphonoalkylphosphinates
BG62775B1 (bg) Метод за получаване на азамакроциклични или ациклични аминофосфонатни естерни производни
WO1996035694A1 (en) (pentaerythritol phosphate alcohol) (cyclic neopentylene glycol) phosphite and phosphonate
Prishchenko et al. Tris (trimethylsilyl) phosphite as key synthon for convenient synthesis of new organosilicon (phosphorus)-containing N-heterocycles
Kolodyazhnaya et al. An efficient method for the phosphonation of C= X compounds
FI83421B (fi) Foerfarande foer framstaellning av farmakologiskt anvaendbara metylenbisfosfonsyraderivat.
Urbanovský et al. Selective and clean synthesis of aminoalkyl-H-phosphinic acids from hypophosphorous acid by phospha-Mannich reaction
JP2002506871A (ja) 31PNMRにおけるpHマーカーとしてのアミノホスホネートの使用
Reisinger et al. Novel palladium complexes employing mixed phosphine phosphonates and phosphine phosphinates as anionic chelating [P, O] ligands
Yavari et al. Three-component reaction between triphenylphosphine, dialkyl acetylenedicarboxylates and urea or N-methylurea
US4963681A (en) Process for synthesis of aminomethylene phosphonoalkylphosphinates
Prishchenko et al. Synthesis of functionalized furan-containing phosphonous and phosphinic acids
Sevenard et al. Bis (trifluoroacetyl) phenols and their derivatives in reactions with selected phosphorus (III) compounds
Prishchenko et al. Synthesis of functionalized 2‐trimethylsiloxy‐substituted O‐trimethylsilyl alkylphosphonites, their analogues, and derivatives
Prishchenko et al. Synthesis of ferrocene-containing phosphonous and phosphinic acids based on alkenylferrocenes
Alfonsov et al. Stereoselective synthesis of enantiopure cyclic α‐aminophosphonic acids: Direct observation of inversion at phosphorus in phosphonate ester silyldealkylation by bromotrimethylsilane
Hatam et al. Phosphinic acid analogues of thiaproline and the related heterocyclic aminophosphinic acids
Zhou et al. Synthesis of novel thio (seleno) phosphate‐phosphonates and their biological activities
Failla et al. SYNTHESIS AND CHARACTERIZATION OF AMINOPYRIDIN-2-YL-METHYL-PHOSPHONIC ACIDS
Coetzee et al. Phosphorus containing mixed anhydrides—their preparation, labile behaviour and potential routes to their stabilisation
US4351779A (en) Process for the production of methylaminomethylphosphonic acid esters
Shevchuk et al. Synthesis of N-(phosphonomethyl) glycine derivatives and studies of their immunotropic activity

Legal Events

Date Code Title Description
A300 Application deemed to be withdrawn because no request for examination was validly filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300

Effective date: 20060606