JP2002505342A - スターチおよび/または変性スターチと可塑剤とを含む組成物 - Google Patents

スターチおよび/または変性スターチと可塑剤とを含む組成物

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ベングス,ホルガー
グランデ,ユルゲン
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アクシーバ・ゲーエムベーハー
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Abstract

(57)【要約】 スターチおよび/または変性スターチと可塑剤とを含む組成物スターチおよび/または変性スターチをベースとしていて、アルドースおよび/またはケトースから誘導される、特にペントースとヘキソースから誘導されるポリヒドロキシカルボン酸を可塑剤として含むか、あるいはこれらの酸のラクトンを含む組成物が説明されている。これらの物質を熱可塑的に処理して、生分解性で生理学的に無害の造形品を得ることができる。これらの造形品は、食品、飲料、または医薬品のための包装材料やケーシングとして、活性物質の制御された放出のための包装材料やケーシングとして、あるいは一時的な保護被膜を得るための包装材料やケーシングとして使用することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】 本発明は、スターチおよび/または変性スターチ可塑剤を、そして必要であれば
さらに他の添加剤を含み、造形品が得られるように、特に生分解性の造形品が得
られるように加工することのできる組成物、ならびに造形品を製造するために前
記組成物を使用することに関する。
【0002】 環境に対する意識の高まりが続いていると共に、廃棄物処理やリサイクルに関
する規制が益々厳しくなってきていることから、造形品を製造するのに生分解性
の物質を使用すべく多くの検討が重ねられている。これに加えて、可能な場合は
いつでも、鉱油をベースとする物質よりむしろ再生可能な原料をベースとする物
質を使用するよう、益々努力が払われている。多くの場合、天然資源からの物資
はさらに、生理学的な危険性がより少ない。
【0003】 スターチおよび変性スターチ〔単独あるいは他のポリマー(特に生体高分子)
との混合物として〕は、特に造形品(たとえばホイルやフィルム)を製造する上
で、重要性が益々増大しつつある再生可能な物質である。加工業者にとっては現
在、多くの問題点がある。スターチ、変性スターチ、または他のポリマーとの混
合物の造形を成功させるには、特に物質を熱可塑的に処理しようとする場合は、
成分を完全に混合すること(すなわち均質化)が要求される。さらに、造形操作
時において、過剰に高い造形温度とそれに関連した成分の分解を受けるのを防止
するために、混合物を充分に可塑化させることが重要である。造形品はさらに、
良好な生分解性だけでなく極めて均質な内部構造と優れた機械的特性(たとえば
強度や弾性)を有していなければならない。特に、ほとんどの用途に求められる
要件は、脆性と摩耗が極めて低いことである。可塑剤はさらに、環境に優しい(
すなわち、生分解性であって且つ生理学的に危険性がない)ものでなければなら
ない。
【0004】 スターチをベースとし、可塑剤を含み、そして造形品が得られるよう加工する
ことのできる種々の公知の成形用組成物がある。たとえば米国特許第3,312,
560号は、アミロースを可塑剤としてのジグリセロールと共にどのように使用
して、水溶液から凝固を介してホイルを生成させることができるかを説明してい
る。ある特定量の水の存在下にて、ジグリセロールにより可塑化されたアミロー
スをさらに押出加工してホイルを得ることができる。しかしながら、この方法は
、アミロースの加工、アミロースと低含量のアミロペクチンとの混合物の加工、
化学変性アミロースの加工、および化学変性アミロースと低含量のアミロペクチ
ンとの混合物の加工に限定されている。さらなる欠点は、先ず最初にジグリセロ
ールを合成しなければならないということにある。
【0005】 EP−A2−0609983号は、単糖類または二糖類の少なくとも2種の糖
アルコールを有するスターチについて説明しており、そしてさらに、乳化剤を付
随的に使用して生分解性物品を生成させることのできる水含有組成物について説
明している。該特許文献に記載のスターチ生成物のための従来技術の可塑剤とし
ては、低分子量のプロピレングリコール、ソルビトール、マンニトール、および
ポリビニルアルコールなどがある。先ず最初に、押出機を使用して該組成物を処
理してペレット化物質を得ることができ、引き続きこれをさらに、たとえば射出
成形によって処理して造形品を得ることができる。該特許文献に記載の方法の欠
点は乳化剤を使用する点にあり、このことは、公知の化学的影響(たとえば熱安
定性の低下)だけでなく、表面への移行が起こりやすいということを示している
。プロセスが比較的複雑であり、追加のコストがかかる。さらに、少なくとも2
種の糖アルコールと該文献に記載の所定量の水とをブレンドすることから、造形
品が破損を起こしやすくなる。
【0006】 スターチと他のポリマー(たとえばタンパク質)との熱可塑性混合物が、たと
えばWO−A1−93/19125に記載されている。該特許文献によれば、先
ず最初に架橋(たとえばアルデヒドによる)が必要とされている。推奨されてい
る可塑剤は、特にポリヒドロキシ化合物と種々のエステルを含んでいる。架橋工
程があるために、こうして得られる生成物はかなり狭い加工範囲しかもたない。
反応は極めて不安定であり、種々の問題に対して影響されやすく、したがって加
工性が低下する。
【0007】 WO90/05161は、脂肪酸ベースの滑剤(脂肪、レシチン、脂肪酸)と
してどのようなものが知られているかを説明している。これらの化合物(遊離の
カルボキシル基を有している)は加工操作を容易にするが、それら自体ではスタ
ーチを充分に可塑化することはできないという欠点を有する。
【0008】 米国特許第5,397,834号は、タンパク質とアルデヒドスターチをベース
として造り上げられる生分解性の熱可塑性組成物について説明しており、このと
きアルデヒドスターチとタンパク質は互いに架橋されている。この組成物は、可
塑剤、滑剤、およびエキステンダーのほかに、酸化防止剤(特に0.001〜1 %のアスコルビン酸)を好ましくはパルミチン酸アスコルビルの形態で含んでよ
い。
【0009】 スターチと可塑剤とを、あるいは変性スターチと可塑剤とを含む種々の公知の
組成物、およびこのタイプの組成物から造形品を製造するための種々の公知の方
法があるけれども、従来技術の物品を凌ぐ利点をもたらすようなタイプの組成物
が求められている。
【0010】 したがって本発明の目的は、スターチおよび/または変性スターチと可塑剤と
を含んでいて、簡単に且つ良好な原価効率にて製造することができ、良好な均質
性を有し、他のポリマー(特にタンパク質などの生体高分子)との混合物におい
ても均質性が極めて良好であり、良好な熱可塑的加工性を有し、生理学的に無害
で生分解性であり、工業的に有用で且つ良好な均質性と優れた機械的特性(たと
えば優れたフレキシビリティ)を有するな造形品が得られるよう有利な形で加工
することができ、そして配合されている可塑剤が移行する傾向をほとんど又は全
く示さないような組成物を提供することにある。
【0011】 この目的は、造形品、特に生分解性の造形品を製造するための、スターチおよ
び/または変性スターチと可塑剤とを含んだ組成物によって達成することができ
、このとき前記組成物は、スターチおよび/または変性スターチをベースとする
少なくとも1種のポリマーと、アルドースおよび/またはケトースから誘導され
る可塑剤としてのポリヒドロキシカルボン酸とを含むか、あるいはアスコルビン
酸を除いたこれらの酸のラクトンを、組成物中の固体の重量を基準として最大1
重量%までの量にて含み、そしてさらに、必要に応じて他のポリマー、特に生体
高分子と、エキステンダー、滑剤、離型剤、染料、および水などの添加剤とを含
む。
【0012】 本発明の新規組成物の他の有利な実施態様が請求項2〜16に記載されている
。請求項17〜22は特に有利な使用を示している。請求項23と24に製造法
が記載されている。
【0013】 本発明の範囲内で使用できるある群のスターチは、植物原料から得られるスタ
ーチを含む。これらのスターチとしては、塊茎から得られるスターチ(たとえば
ジャガイモ、カッサバ、マランタ、またはサツマイモ)、種子から得られるスタ
ーチ(たとえば小麦、トウモロコシ、ライ麦、米、大麦、キビ、オートムギ、ま
たはモロコシ)、実から得られるスターチ(たとえばクリの実、穀斗果、インゲ
ン豆、エンドウ豆、他の豆類、またはバナナ)、あるいは例えばサゴヤシの植物
髄から得られるスターチなどがある。
【0014】 本発明の目的に適うよう使用できるスターチは、実質的にアミロースとアミロ
ペクチン(種々の割合の量にて)で構成されている。 ジャガイモから得られるスターチ〔たとえばシュドシュテルケ社(Suedstaerk
e)から市販のトフェーナ(Toffena)(登録商標)〕、トウモロコシから得られ
るスターチ〔たとえばナショナル・スターチ社(National Starch)から市販の マイツェ・スターチ(Maize Starch)、あるいはポリグルカン(ポリマーが完全
に線状構造であることを特徴とする)から得られる他のスターチを使用すると、
極めて良好な結果が達成される。
【0015】 本発明にしたがって使用できるスターチの分子量は、広い範囲にわたって変わ
ってよい。本発明の新規熱可塑性混合物に対するベースとして使用できるスター
チは、実質的にアミロースとアミロペクチンの混合物(それぞれ分子量Mwが5 ×104〜1×107の範囲)で構成されているスターチである。1×106〜5 ×106の分子量Mwを有する比較的長鎖のポリマーが好ましい。
【0016】 分子量Mwが5×102〜1×105(好ましくは1×103〜5×104)の範 囲の線状スターチが好ましく、好ましい線状スターチはポリグルカンであり、特
に1,4−α−D−ポリグルカンが好ましい。
【0017】 天然の植物原料からのスターチをベースとした成形用組成物の他に、本発明に
さらに、化学的に変性されたスターチ、発酵によって得られたスターチ、組み換
え型原料(recombinant origin)であるスターチ、あるいは生体内変換(生体触
媒作用)によって製造されたスターチ、を含んだ熱可塑性混合物または成形用組
成物を含む。
【0018】 本発明の目的に対し、“化学的に変性されたスターチ”とは、特性が化学的手
段によってそれらの本来の特性から変えられているスターチを表わしている。こ
うした変性は、スターチを単官能、二官能、または多官能の試剤および/または
オキシダントで処理するというポリマー類似反応(polymer-analogous reaction
s)によって実質的に達成される。本発明では、スターチのポリグルカンのヒド ロキシル基をエーテル化、エステル化、または選択的酸化によって変換させるか
、あるいは共重合可能な不飽和モノマーのスターチ主鎖へのラジカル開始グラフ
ト共重合に基づいて変性を施すのが好ましい。
【0019】 特定の化学変性スターチとしては、スターチエステル(たとえばキサントゲン
酸エステル、酢酸エステル、リン酸エステル、硫酸エステル、および硝酸エステ
ル)、スターチエーテル(たとえばノニオン性スターチエーテル、アニオン性ス
ターチエーテル、およびカチオン性スターチエーテル)、ならびに酸化スターチ
〔たとえばジアルデヒドスターチ、カルボキシスターチ、過硫酸分解スターチ(
persulfate-degraded starches)、および類似の物質〕などがある。
【0020】 本発明の目的に対し、“発酵スターチ”とは、天然に産する有機体(たとえば
真菌類、藻類、またはバクテリア)を使用して発酵プロセスによって得られるス
ターチを、あるいは発酵プロセスを実施することによって(そして発酵プロセス
からの補助を受けて)得られるスターチを表わしている。発酵プロセスから得ら
れるスターチの例としては、アラビアゴムとそれに関連した多糖類(ゲランガム
、ガッチゴム、カラヤゴム、トラガカントゴム)、キサンタン、エマルサン(em
ulsan)、ラムサム(rhamsam)、ウェラン、シゾフィラン、ポリガラクトン酸エ
ステル、ラミナリン、アミロース、アミロペクチン、およびペクチンなどがある
【0021】 本発明の目的に対し、“組み換え原料のスターチ”または“組み換えスターチ
”とは具体的には、自然界に存在しない有機体を使用して、しかしながら遺伝子
工学によって変性された天然有機体(たとえば真菌類、藻類、またはバクテリア
)の補助を得て、発酵プロセスによって得ることのできる、あるいは発酵プロセ
スの関与もしくは補助のもとに得ることのできるスターチを表わしている。遺伝
子工学による変性を用いて発酵プロセスから得られるスターチの例としては、ア
ミロース、アミロペクチン、およびポリグルカンなどがある。
【0022】 本発明の目的に対し、“生体内変換によって得られるスターチ”とは、特定の
条件下にて生体触媒(すなわち酵素)を使用して、モノマーの基本構成単位〔一
般にはオリゴマー糖類(特に単糖類または二糖類の)〕の触媒反応によって得ら
れるスターチ、アミロース、アミロペクチン、またはポリグルカンを表わしてい
る。生体触媒プロセスから得られるスターチの例としては、ポリグルカンと変性
ポリグルカン、ポリフラクタン、および変性ポリフラクタンなどがある。
【0023】 最後に、有利な熱可塑性混合物はさらに、上記の個々のスターチの誘導体を使
用して得ることもできる。本発明の目的に対し、“スターチの誘導体”および“
スターチ誘導体”とは、一般には変性スターチを、すなわち天然のアミロース/
アミロペクチン比を変化させることによって、あるいはプレゼラチン化、部分加
水分解、または化学的誘導を施すことによってその特性が変えられたスターチを
表わしている。
【0024】 特定のスターチ誘導体の例としては、酸化スターチ(たとえば、ジアルデヒド
スターチやカルボキシル官能基を有する他の酸化生成物)、天然のイオン性スタ
ーチ(たとえばホスフェート基を有するスターチ)、あるいはさらにイオン的に
変性されたスターチ(アニオン変性とカチオン変性の両方を含む)。
【0025】 本発明の目的に適うよう使用することのできる非結晶構造化スターチは、たと
えばグリセロールを使用して均質化されたスターチも含み、したがって結晶屈折
(crystalline reflections)はX線回折ではもはや視認することができず、ま たスターチ粒子または複屈折領域は、1000倍の倍率の偏光顕微鏡ではもはや
視認することができない。これに関してはDE−A1−3931363において
説明されており、該特許文献の開示内容を参照により本明細書に含める。
【0026】 本発明にしたがって使用される可塑剤のほとんどは市販品であり、たとえばグ
ルコン酸、ガラクツロン酸、グルカル酸、またはグルクロン酸などがある。これ
らは、炭水化物糖(carbohydrate sugars)から適切な酸化によって得ることも できる。これに関しては、“Lehrbuch der Organishen Chemie [Organic Chemis
try Textbook] by Beyer, Walter, S.Hitzel Verlag, Stuttgart, 1991, 第22版
, 431-432ページ, 第2パラグラフ”に説明されている。該文献の開示内容を参 照により本明細書に含める。
【0027】 同時的に使用することのできる他のポリマーとしては特に、植物タンパク質(
たとえば、ヒマワリタンパク質や綿実タンパク質など)、血漿タンパク質、およ
び卵白等のタンパク質がある。
【0028】 本発明によれば、極めて均質であって、特に熱可塑的方法(たとえば造形や射
出成形など)によって造形品が得られるだけの優れた加工性を有する組成物を得
ることができる、ということは特に驚くべきことであった。したがって、食品、
飲料、または医薬品と中間的な接触状態となるホイル、ケーシング、包装材料、
および容器等を得ることができる。
【0029】 本発明の可塑剤は生理学的に無害であり、移行しにくく、またたとえば食品や
飲料から生じることのある液体を使用しても造形品から極めて浸出しにくい。グ
ルコン酸または対応するラクトン、および本明細書において可塑剤として記載さ
れている物質のクラスの他の化合物は保存特性を有しており、したがって適切な
造形品は、食品・飲料分野および医薬分野における用途に対して特に有利である
【0030】 本発明の造形品は脆くなく、さらに摩耗を示すこともない。本発明にしたがっ
て組成物中に使用される可塑剤は、公知の可塑剤(たとえば、ソルビトールやグ
リセロールなど)を使用した場合には観察することのできない極めて有利な相互
作用を示す。特に、pH7以上で(特に好ましくは8〜10の範囲のpHで)操
作するのが有利であるということが明らかになっている。しかしながら、本発明
の可塑剤は、より高いpH値でも(最大13までのpH値)有利に使用すること
ができる。pHが中性値7から大きくそれる場合は、可塑剤の量を増やさなけれ
ばならない。特に酸性のpH範囲で処理するときは、必要とされる可塑剤の量は
、場合によってはアルカリ性の範囲で処理するときより実質的に多いことがある
【0031】 公知の加工法を使用して、本発明の新規の熱可塑性成形用組成物を処理して物
品を得ることができる。たとえば、第1の工程においてはペレット化することが
できる。
【0032】 したがって本発明はさらに、熱可塑性混合物を本発明にしたがって押出および ペレット化することによって得られるペレット化物質を提供する。 さらに、熱可塑特性を有するペレット化物質から直接、あるいは熱可塑特性を
有するペレット化物質をさらに熱可塑的加工することによって、良好な生分解性
と改良された機械的特性を有する成形品またはフィルムを得ることができる。
【0033】 最後に、本発明はさらに、成形品またはフィルムを得るために熱可塑性混合物
を使用することを含む。要するに、本発明の新規物品は、可能性のある多種多様
な用途を包含している。これらの用途としては、紙、段ボール、および射出成形
によって得られる造形品(特に、ロッド、チューブ、ボトル、カプセル、および
ペレット)用の特異的接着剤;被膜または自立構造性のホイルの形態の、あるい
はラミネートの形態の食品や飲料用の付加物(特に、フィルム、包装材料、およ
びバッグ);ならびに活性物質(特に、薬物、農薬または農業において使用され
る他の活性物質、肥料、および調味料など)の制御された放出のための徐放性物
質などがある。この場合、活性物質の放出は、ホイル、フィルム、錠剤、粒子、
微粒子、ロッド、他の押出物、または他の造形品から起こってよい。
【0034】 より好ましい用途としては、食品や飲料用の包装材料〔特に、ソーセージ、チ
ーズアブソーバー(cheese absorbers)、および粉末等用のケーシングまたは包
装材〕がある。
【0035】 特定の実施態様においては、活性物質の制御された放出のための造形品(たと
えば錠剤または糖衣錠)を製造するのに本発明の新規熱可塑性混合物が使用され
る。
【0036】 本発明の新規熱可塑性混合物の、他の適切で且つ特に有利な用途は、固体造形
品、中空品、またはこれらの組合せ物を製造するのに適した造形品の製造に関す
る。
【0037】 新規熱可塑性混合物の他の優れた用途は、農業用フィルムの製造である。 本発明の他の特定の実施態様は、食品または飲料用のフィルムを製造するため
に本発明の熱可塑性混合物を使用することである。
【0038】 本発明の熱可塑性混合物の他の特定の用途は、食品または飲料を包み込む包装
材料としてのフィルム製造することである。 新規熱可塑性混合物の1つのより有利な用途は、食品または飲料と全面的に表
面接触する、食品または飲料用の包装材料として使用するためのフィルムを製造
することである。
【0039】 新規熱可塑性混合物の最後の特に有利な用途は、ソーセージやチーズ用の食品
包装材やケーシングとして使用するための、フラットまたはチューブ状のフィル
ムを製造することである。
【0040】 本発明の目的に適うよう、本発明の熱可塑性混合物を、工業的消費物品用の短
寿命保護フィルムとして使用するのが好ましい。 以下に実施例を挙げて本発明をさらに詳細に説明する。実施例 実施例1 塩基性pHにおけるジャガイモスターチとグルコノラクトンからの熱可塑性成形 用組成物の製造 混練機(IKAデュープレックス・ニーダー)にて配合物を製造する。混練機
を140℃に加熱する。作動状態にある混練機に150gのジャガイモスターチ
(シュドシュテルケ社から市販のトフェーナ)を加える。22.5gのδ−グル コノラクトン(15重量%)を約70gの脱イオン水(pH=7)中に溶解し(
pH=3〜7)、1モルのNaOH溶液を加えることによってpH値を8に設定
する。さらに脱イオン水を加えることによって、水のトータル量を75gに設定
する。WTW(pH538)pHメーター(リン酸塩緩衝液に対して較正)を使
用して、pHをチェックする。この溶液を、細い流れにて混練機のスターチ中に
徐々に移す。次いで、物質がガラス質になるまで(約20〜30分)混練を行う
。蓋を閉じた状態で熱可塑化操作(thermoplastification)を行うが、観察のた
め、これを短時間取り除いてもよい。混練機を停止し、供給装置を取り除き、ま
だ高温の間に成形用組成物を取り出す。成形用組成物はガラス質であり、粘稠で
あり、そしてフレキシブルである。冷却後、この熱可塑性物質をさらに処理する
ことができる。この成形用組成物は、冷えていくにつれて硬くなっていくが、あ
る特定のフレキシビリティは保持する。実施例2aと2b 塩基性pHにおけるジャガイモスターチとグルコノラクトンからの他の熱可塑性 成形用組成物の製造 δ−グルコノラクトンの含量を変えて(5%と30%)、実施例1に記載のよ
うに実験を行う。実施例3(比較例) 塩基性pHにおけるジャガイモスターチとグルコースからの他の熱可塑性成形用 組成物の製造 混練機(IKAデュープレックス・ニーダー)にて配合物を製造する。混練機
を140℃に加熱する。作動状態にある混練機に150gのジャガイモスターチ
(シュドシュテルケ社から市販のトフェーナ)を加える。22.5gのグルコー ス(15重量%)を約70gの脱イオン水(pH=7)中に溶解し、1モルのN
aOH溶液を加えることによってpH値を8に設定する。さらに脱イオン水を加
えることによって、水のトータル量を75gに設定する。WTW(pH538)
pHメーター(リン酸塩緩衝液に対して較正)を使用して、pHをチェックする
。この溶液を、細い流れにて混練機のスターチ中に徐々に移す。次いで、物質が
ガラス質になるまで(約20〜30分)混練を行う。蓋を閉じた状態で熱可塑化
操作を行うが、観察のため、これを短時間取り除いてもよい。混練機を停止し、
供給装置を取り除き、まだ高温の間に成形用組成物を取り出す。成形用組成物は
ガラス質であり、粘稠であり、そして褐色に変色する。冷却後、この熱可塑性物
質をさらに処理することができる。この成形用組成物は、冷えていくにつれて硬
くなる。実施例4 圧縮成形法を使用しての、スターチとδ−グルコノラクトンとを含む熱可塑性成 形用組成物からのフィルムの製造 熱可塑性成形用組成物を処理してフィルムを得るために圧縮成形法を使用する
。市販のシュワベンタン(Schwabenthan)(ポリスタット300S)プレスを使
用する。プレスを130℃に予熱する。試験片の調製には、2つの布帛強化テフ
ロンシート間を約100μm厚さの金属フレームで離して保持するという“サン
ドイッチ法”を使用する。調製の際には、混練機で製造した約2gの組成物を下
側シートの中央に配置する。試験片を、100℃の温度および1トンの圧力にて
5分間保持する。次いで試験片を、100℃の温度および10トンの圧力にて5
分間圧縮成形する。この圧力は200バールの圧力に相当する。圧力を除き、試
験片を他のプレスに移して冷却する。このプレスは、ロベルト・フックス・ヒド
ローリッシェ・マシーネン・ウント・ヴェルクツォイゲ(Robert Fuchs Hydraul
ische Maschinen und Werkzeuge)から市販の水冷プレスである。2分間の冷却 処置時に50バールの圧力を加える。
【0041】 上記物品の特性を表Iに示す。
【0042】
【表1】
【0043】実施例5 塩基性pHにおけるジャガイモスターチとグルコノラクトンからの、および他の 可塑剤からの熱可塑性成形用組成物の製造 混練機(ブラベンダー混練機)にて配合物を製造する。混練機を140℃に加
熱する。作動状態にある混練機に30gのジャガイモスターチ(シュドシュテル
ケ社から市販のトフェーナ)を加える。1.5gのδ−グルコノラクトンを10 gの脱イオン水(pH=7)中に溶解し(pH=3〜7)、1モルのNaOH溶
液を加えることによってpH値を8に設定する。さらに脱イオン水を加えること
によって、水のトータル量を15gに設定する。WTW(pH538)pHメー
ター(リン酸塩緩衝液に対して較正)を使用して、pHをチェックする。この溶
液に3gのグリセロールを加える。この溶液を、細い流れにて混練機のスターチ
中に徐々に移す。次いで、物質がガラス質になるまで(約20〜30分)混練を
行う。蓋を閉じた状態で熱可塑化操作を行うが、観察のため、これを短時間取り
除いてもよい。混練機を停止し、供給装置を取り除き、まだ高温の間に成形用組
成物を取り出す。成形用組成物はガラス質であり、粘稠であり、そしてフレキシ
ブルである。冷却後、この熱可塑性物質をさらに処理することができる。成形用
組成物はガラス質であって粘稠である。この成形用組成物は、冷えていくにつれ
て硬くなっていくが、ある特定のフレキシビリティは保持する。実施例6 酸性pHにおけるジャガイモスターチとグルコノラクトンからの、および他の可 塑剤からの熱可塑性成形用組成物の製造 混練機(ブラベンダー混練機)にて配合物を製造する。混練機を140℃に加
熱する。作動状態にある混練機に30gのジャガイモスターチ(シュドシュテル
ケ社から市販のトフェーナ)を加える。1.5gのδ−グルコノラクトンを10 gの脱イオン水(pH=7)中に溶解し(pH=3〜4)、1モルのHCl溶液
を加えることによってpH値を2に設定する。これには約2〜3mlの塩酸溶液
が必要である。さらに脱イオン水を加えることによって、水のトータル量を15
gに設定する。WTW(pH538)pHメーター(リン酸塩緩衝液に対して較
正)を使用して、pHをチェックする。この溶液に3gのグリセロールを加える
。この溶液を、細い流れにて混練機のスターチ中に徐々に移す。次いで、物質が
ガラス質になるまで(約20〜30分)混練を行う。蓋を閉じた状態で熱可塑化
操作を行うが、観察のため、これを短時間取り除いてもよい。混練機を停止し、
供給装置を取り除き、まだ高温の間に成形用組成物を取り出す。成形用組成物は
ガラス質であり、粘稠であり、そしてフレキシブルである。この成形用組成物は
、冷えていくにつれて硬くなっていく。冷却後、この熱可塑性物質をさらに処理
することができる。実施例7 種々のpHにおけるジャガイモスターチとグルコノラクトンおよび他の可塑剤か らの他の熱可塑性成形用組成物の製造 種々のpH(pH:2,4,6,8,10,および12)にて、実施例5と6
に記載のように実験を行う。実施例8 pH7におけるジャガイモスターチとグルコノラクトンおよび他の可塑剤からの 2種の熱可塑性成形用組成物の製造 基本的には実施例5と6に記載のように実験を行った。違いは、1つのケース
において、1モル濃度のNaOH溶液を加えることによってpHを直接pH7に
設定することであった。中性pHから大きくそれた条件での実験において多量に
含まれている塩との相容性(comparability)を確実に得るために、以下のよう に第2の実験を行った。先ず最初に、1モル濃度のNaOH溶液を使用してpH
を12に設定する。次いで、1モル濃度のHCl溶液を使用して再びpH7に低
下させる。混合物の製造において差違は認められない。
【0044】 成形用組成物からのフィルムは、実施例5〜8の熱可塑性成形用組成物を、実
施例4の実験に記載のように処理することによって製造した。熱可塑性成形用組
成物の製造時における温度は、すべての場合において140℃であった。プレス
成形時の温度は130℃であった。
【0045】
【表2】
【0046】実施例9 二軸スクリュー押出機を使用してさらに処理するための、スターチ、1,4−α −D−ポリグルカン、およびグルコノラクトンを含む熱可塑性混合物からの混合 物の製造 2gのジャガイモスターチ(ジャガイモ粉末、たとえばシュドシュテルケ社か
ら市販のトフェーナ)と0.5gの1,4−α−D−ポリグルカン(アミロース)
を互いに混合し、手操作で均質にする〔使用するポリマーの粒径が互いに大きく
異なる場合は、ミキサー(たとえば、記載量に対して充分な標準的な台所用具)
を使用してもよい〕。次いで300gのδ−グルコノラクトンを徐々に加える。
この間に、安全規則を考慮しつつ(使い捨ての実験室用手袋の着用)、混合物を
手で混練する。付加が終了し、混練操作が始まると、物質は粘着性が高くなり、
比較的大きな凝集塊の形態をとるようになる。均質化が進むにつれて、物質はど
んどん乾燥状態になり、そして粉末状になる。これは、スターチとアミロースに
よる極性添加物質の吸収によるものである。このようにして得られる混合物は、
押出機でのさらなる処理に対して直接使用することができる。実施例10 二軸スクリュー押出機を使用して、スターチ、1,4−α−ポリグルカン、およ びグルコノラクトンを含む熱可塑性混合物からの押出フィルムの製造 本実験は、実施例9において製造したポリマー混合物を使用して、二軸スクリ
ュー押出機〔ハーケ・レオメックス(Haake Rheomex)PTW25/28P〕に て行う。使用するスクリューは標準的な円錐形設計物である。押出機は、4つの
可変で制御可能な加熱エレメントを有する。すべてのゾーンにおいて処理温度は
140℃である。温度曲線は、市販のソフトウェアを使用してオンラインで示さ
れる。ダイにおける物質の温度は、加熱エレメントの温度より平均で10℃高い
。回転速度は25rpmである。スロットダイを通して、幅が100mmで高さ
が0.2mm(高さは0.2〜1.0mmの範囲で調節可能)の寸法の押出物が排 出される。
【0047】 押出機はかなりの過剰供給でも作動する。すなわち、供給スロートにて充分な
量の物質が処理可能である。さらに、連続供給を確実に行うためにラムが使用さ
れる。物質が均一に移送されるように注意しなければならない。ラムは、このタ
イプの成形用具からの金属の摩耗を防ぐために、高性能のプラスチック(あるい
は、必要であれば木材)で構成される。約10分の開始時間の後にダイから排出
される押出物は、最初は乳白色で不透明である。押出ホイルは最初はかなりフレ
キシブルである。空気にさらされると、ホイルは急速に硬くなる。下流のコンベ
ヤーベルトによって、このホイルを前方へ移送する。押出ホイルは、高温のうち
は伸張性があるが、この軽質は冷えていくにつれて顕著に低下する。このように
して得られる試験片は、さらなる処理(洗浄や表面処理)を施さなくても分析(
たとえば、耐水性や機械的特性の測定)にかけることができる。実施例11 ジャガイモスターチ、アスコルビン酸、および他の添加物質からの熱可塑性成形 用組成物の製造 混練機(ブラベンダー混練機)にて配合物を製造する。混練機を140℃に加
熱する。30gのジャガイモスターチ(シュドシュテルケ社から市販のトフェー
ナ)を加える。15gの脱イオン水を加える。ペーストを約10分間均質化させ
た後、先ず5.1gのアスコルビン酸を加え、次いで1gのグリオキサール(4 0%濃度の水溶液)を加える。混合物を均質化し、そして混練機中でさらに10
分均質化した後、装置がまだ加熱状態にある間に混合物を取り出す。こうして得
られる成形用組成物はガラス質で粘稠である。時間の経過とともに(室温で約2
4時間後)、物質は益々硬くなっていく。この熱可塑性物質は、冷却後にさらに
処理することができる。実施例12 グルコノラクトンまたはグルコースを含んだ熱可塑性成形用組成物からの、10 0℃におけるフィルムの製造 本実施例におけるフィルム(表III)を製造するための成形用組成物を、実施 例1〜3に記載の手順と同様の手順で調製する。フィルムの特性が比較されてい
る。フィルムは、100℃の温度にて実施例4に記載のように操作することによ
って得られる(130℃における比較例が実施例4に記載されている)。
【0048】
【表3】
【0049】実施例13 グルコノラクトンまたはグルコースを含んだ熱可塑性成形用組成物からの、種々 のpHにおける100℃でのフィルムの製造 表IVのデータのための成形用組成物を、第2の可塑剤を混合したこと以外は、
実施例5と6に記載の手順と同様の手順にしたがって製造した。実施例4に記載
の手順と同様の手順にしたがって100℃の温度にてフィルムを製造した。
【0050】
【表4】
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) C09D 103/00 C09D 103/00 Fターム(参考) 4C090 AA02 AA08 BA13 DA10 DA23 DA32 4F071 AA08 AA70 AC09 AC10 AE04 AF02 AH04 AH05 BA01 BA08 BB03 BC01 BC07 4J002 AB002 AB041 AD003 EE016 EF036 EH038 EL016 EL056 EL066 EL086 FD026 FD078 FD177 GG01 GG02 GH00 4J038 BA111 DD012 KA10

Claims (24)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 造形品、特に生分解性の造形品を製造するための、スターチ
    および/または変性スターチと可塑剤とを含んだ組成物であって、スターチおよ
    び/または変性スターチをベースとする少なくとも1種のポリマーと、アルドー
    スおよび/またはケトースから誘導される可塑剤としてのポリヒドロキシカルボ
    ン酸とを含むか、あるいはアスコルビン酸を除いたこれらの酸のラクトンを、組
    成物中の固体の重量を基準として最大1重量%までの量にて含み、そしてさらに
    、必要に応じて他のポリマー、特に生体高分子と、エキステンダー、滑剤、離型
    剤、染料、および水などの添加剤とを含む前記組成物。
  2. 【請求項2】 ペントースやヘキソースから誘導されるポリヒドロキシカル
    ボン酸を可塑剤として含むか、あるいはこれらの酸のラクトンを含む、請求項1
    記載の組成物。
  3. 【請求項3】 糖酸またはこれらの酸のラクトンを可塑剤として含む、請求
    項1または2に記載の組成物。
  4. 【請求項4】 アルドン酸またはこれらの酸のラクトンを可塑剤として含む
    、請求項1または2に記載の組成物。
  5. 【請求項5】 ウロン酸またはこれらの酸のラクトンを可塑剤として含む、
    請求項1または2に記載の組成物。
  6. 【請求項6】 グルコン酸および/またはグルコノラクトンを可塑剤として
    含む、請求項4記載の組成物。
  7. 【請求項7】 グルクロン酸および/またはグルクロノラクトンを可塑剤と
    して含む、請求項5記載の組成物。
  8. 【請求項8】 2〜30重量%の可塑剤を含む、請求項1〜7の少なくとも
    一項に記載の組成物。
  9. 【請求項9】 非結晶構造化スターチを含む、請求項1〜8の少なくとも一
    項に記載の組成物。
  10. 【請求項10】 加水分解させたスターチを含む、請求項1〜9の少なくと
    も一項に記載の組成物。
  11. 【請求項11】 化学的に変性させたスターチを含む、1〜10の少なくと
    も一項に記載の組成物。
  12. 【請求項12】 カチオン的またはアニオン的に変性させたスターチを含む
    、請求項1〜11の少なくとも一項に記載の組成物。
  13. 【請求項13】 タンパク質を他のポリマーとして含む、請求項1〜12の
    少なくとも一項に記載の組成物。
  14. 【請求項14】 pHが6〜10に、好ましくは8〜10に設定されている
    、請求項1〜12の少なくとも一項に記載の組成物。
  15. 【請求項15】 他の可塑剤を含む、請求項1〜14の少なくとも一項に記
    載の組成物。
  16. 【請求項16】 合計で3〜50重量%の、好ましくは5〜30重量%の可
    塑剤を含む、請求項15記載の組成物。
  17. 【請求項17】 造形品を製造するための、請求項1〜16の少なくとも一
    項に記載の組成物の使用。
  18. 【請求項18】 食品や飲料用の包装材料を製造するための、請求項17記
    載の使用。
  19. 【請求項19】 ソーセージのケーシングを製造するための、請求項17記
    載の使用。
  20. 【請求項20】 医薬品用包装材料を製造するための、請求項17記載の使
    用。
  21. 【請求項21】 活性物質を制御された状態で放出させるための造形品を製
    造するための、請求項17記載の使用。
  22. 【請求項22】 科学機器用の一時的な保護コーティングを製造するための
    、請求項1〜16の少なくとも一項に記載の組成物の使用。
  23. 【請求項23】 スターチおよび/または変性スターチと可塑剤とを含み、
    そしてさらに、必要に応じて他のポリマーと、エキステンダー、滑剤、酸化防止
    剤、離型剤、および水などの添加剤とを含む組成物を、混合および均質化するこ
    とによって製造する方法であって、アルドースおよび/またはケトースから誘導
    されるポリヒドロキシカルボン酸を可塑剤として使用すること、あるいはこれら
    の酸のラクトンを使用することを含む前記製造法。
  24. 【請求項24】 塩基を加えることによって組成物のpHを8〜13に設定
    する、請求項23記載の製造法。
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