JP2002504582A - 親有機性フィロシリケート - Google Patents

親有機性フィロシリケート

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JP2002504582A
JP2002504582A JP2000532468A JP2000532468A JP2002504582A JP 2002504582 A JP2002504582 A JP 2002504582A JP 2000532468 A JP2000532468 A JP 2000532468A JP 2000532468 A JP2000532468 A JP 2000532468A JP 2002504582 A JP2002504582 A JP 2002504582A
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ロルフ ミュールハウプト
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 新規な親有機性フィロシリケートを提供する。 【解決手段】 天然産または合成のフィロシリケート、または該シリケートの混合物を、第四または他の環式アミジン化合物の塩または該塩の混合物で処理することによって製造される親有機性フィロシリケート;該新規フィロシリケートを含むポリマー系、特に熱可塑性ポリマーおよび熱硬化性ポリマー系、好ましくは、エポキシ樹脂、ポリウレタンおよびゴム;並びに複合材料、特にナノコンポジットの形態にある造形可能な成形材料および完成成形品。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】 本発明は、新規な親有機性フィロシリケート、それらの製造、およびまた好ま
しくは表装剥離形態において該新規なフィロシリケートを含むところの造形可能
な成形材料におけるおよび完成成形品または複合材料、特にナノコンポジット(
nanocomposite)におけるそれらの使用に関する。
【0002】 例えばイオン交換によって製造される親有機性フィロシリケートはナノコンポ
ジットを与える熱可塑性材料および熱硬化性樹脂のための充填剤として使用され
ることができることは既知である。適当な親有機性フィロシリケートが充填剤と
して使用されるとき、そうして作製された成形品の物理的および機械的特性は顕
著に改良される。特に興味深い特徴は靭性の低下を伴わない剛性の増大である。
表層剥離形態においてフィロシリケートを含むナノコンポジットは特に良好な特
性を有する。
【0003】 US−A−4,810,734号は、フィロシリケートが分散媒体の存在下で
第一、第二または第三直鎖有機アミンの第四または他のアンモニウム塩で処理さ
れることができることを開示している。この間に、イオン交換またはカチオン交
換が存在し、該アンモニウム塩のカチオンをフィロシリケートの層の間の空間に
埋封させる。吸収されたアミンの有機基は、この方法で変性されたフィロシリケ
ートを親有機性にする。この有機基が官能基を含むとき、親有機性フィロシリケ
ートは適当なモノマーまたはポリマーと化学結合を結ぶことができる。しかしな
がら、US−A−4,810,734号において述べられる直鎖アミンの使用は
、それらが通常熱可塑性加工のために使用される300℃以下の高温で熱分解し
、そして生成物を変色させることもあるという欠点を有する。分解生成物の形成
は、例えば衝撃強度のような機械的特性の放出および損失に導くこともある。
【0004】 驚くべきことに、フィロシリケートを処理すること、即ち第四または他の環式
アミジン化合物の塩とのカチオン交換を使用することにより製造された親有機性
フィロシリケートが、優秀な分散効果および表面間接着とあいまって加工の間の
優れた熱安定性を有することが今や見出された。本発明に従うアミジニウム化合
物が熱硬化性樹脂中に使用されるとき、直鎖アンモニウム塩の使用とは対照的に
、反応性成分の化学量論における変化は存在せず、そしてこのことは増加した比
率の充填剤からなる熱硬化性材料への添加を可能にする。使用される環式アミジ
ンが反応性基を含む場合、それらと共に製造されそして充填剤として使用される
親有機性フィロシリケートは、グラフト化によってマトリクスに共有結合される
ことができる。例えばヒドロキシステアリン酸またはヒドロキシオレイン酸から
誘導されたアミジニウムイオンは、広範囲にわたる様々なポリマーおよび充填剤
への優秀な接着とあいまって驚くべき良好な層分離を有する。従来技術とは対照
的に、非末端のヒドロキシル基を有するアルキル基は、末端ヒドロキシル基を有
するアルキル置換基と同様に特に有用である。アルキル側鎖におけるヒドロキシ
ル基は、系特有特性スペクトルをあつらえるために容易に誘導化され得る。該化
合物はまた優秀な分散効果および層間接着を生じる。それらの嵩高さにもかかわ
らず、長い置換または未置換アルキル基を有する本発明に従うヘテロ環式アミジ
ン塩がフィロシリケートの層の間の空間内で効率的にカチオンを交換することも
また驚くべきことである。
【0005】 従って前記加工は、四級化または所望によりプロトン化された形態にある環式
アミジン化合物をカチオン交換によってフィロシリケート中に埋封し、そしてこ
れをその後、所望により熱硬化性エポキシ樹脂材料からなる熱硬化性材料に充填
剤として混入すること、または付加生成物を環式アミジン化合物と熱硬化性材料
のエポキシ成分の一部とから製造し、そして得られた生成物をフィロシリケート
中に埋封し、そしてこの材料をエポキシ成分の残部と加工して成形された材料を
与えることができる。
【0006】 本発明は、特許請求項において定義され、そして特に、天然産または合成のフ
ィロシリケート、または該シリケートの混合物を、第四または他の環式アミジン
化合物の塩または該塩の混合物で処理することによって製造される親有機性フィ
ロシリケートに関する。
【0007】 本発明はさらに、新規親有機性フィロシリケートの製造、およびまた、好まし
くは表層剥離形態において新規親有機性フィロシリケートを含むところの、造形
可能な成形材料におけるおよび完成成形品または複合材料における、特にナノコ
ンポジットの製造におけるそれらの使用に関する。
【0008】 本発明はさらに、新規親有機性フィロシリケートを好ましくは表面剥離形態に
おいて含む、複合材料、特にナノコンポジットの形態にある造形可能な成形材料
および完成成形品に関する。
【0009】 本発明はさらに、新規造形可能な成形材料の塗装材料、接着剤、注型樹脂、コ
ーティング、難燃剤、チキソトロープ効果を有する薬剤および/または強化剤を
作製するための使用に関する。
【0010】 本発明はさらに、新規親有機性フィロシリケートを含む塗装材料、接着剤、注
型樹脂、コーティング、難燃剤、チキソトロープ効果を有する薬剤および/また
は強化剤に関する。
【0011】 本発明はまた、以下で与えられる式(I)で表されるアミジン化合物の親有機
性フィロシリケートを製造するための使用にも関する。
【0012】 親有機性フィロシリケートを製造するために使用され得るフィロシリケートは
特に、天然産または合成のスメクタイト粘土鉱物、特にモンモリロナイト、サポ
ナイト、バイデライト、ノントロナイト、ヘクトライト、ソーコナイトおよびス
チーブンサイト、およびまたベントナイト、バーミキュライトおよびハロイサイ
トである。好ましいものはモンモリロナイトおよびヘクトライトである。好まし
いフィロシリケートは特に、層間距離が約0.7nmないし1.2nm(ナノメ
ーター)であり、かつ新規親有機性フィロシリケートの形態において層の間が少
なくとも1.2nmの距離を有するものである。好ましく使用されるフィロシリ
ケートは、50〜200m当量/100g(100グラム当りのミリ当量)の範
囲内のカチオン交換能を有する。使用され得るこの型のフィロシリケートの例は
、例えばA.D.ウィルソン、H.T.ポッサー、デベロップメンツ・イン・イ
オニック・ポリマー、ロンドン、アプライド・サイエンス・パブリッシャーズ、
第2章、1986において記載される。合成フィロシリケートは、例えば天然産
フィロシリケートをナトリウムヘキサフルオロシリケートと反応させることによ
って得られる。合成フィロシリケートは、例えばCO−OPケミカル・カンパニ
ー・Ltd、東京、日本から市販で入手可能であり、そしてまたその会社によっ
て記載されている。
【0013】 フィロシリケートのモンモリロナイトは例えば一般に次式 Al2[(OH)2/Si410]・nH2O [式中、アルミニウムのいくつかがマグネシウムに交換され得る。]を有する。
組成はシリケートが得られた埋蔵地に依存して変化する。フィロシリケートの好
ましい組成は、次式(Al3.15Mg0.85)Si8.0020(OH)411.8・nH2 O[式中、Xは交換可能なカチオン、一般にナトリウムまたはカリウムを表す。
]を有する。与えられたヒドロキシル基は例えばフッ素イオンに交換され得る。
フッ素イオンへのヒドロキシル基の交換は例えば合成フィロシリケートを与える
【0014】 好ましい親有機性フィロシリケートは、次式(I)
【化7】 [式中、 R1は1ないし20個のC原子を有する直鎖または分岐鎖の脂肪族基を表し、か つ一つ以上の不飽和結合および/または一つ以上の官能基を含むことができ、 R2は水素原子または、一つ以上の不飽和結合および/または一つ以上の官能基 を含みかつ、所望により、一つ以上の−NH−基または一つ以上の酸素原子によ
る中断を有する1ないし20個のC原子を有する直鎖または分岐鎖の脂肪族基を
表し、 R3は水素原子または、一つ以上の不飽和結合を含み得る1ないし8個のC原子 を有する直鎖または分岐鎖の脂肪族基を表し、 Aは−CH2−または−CH2−CH2−を表し、 Bは−CH2−を表すか、または AとBは一緒に次式−(CH=CH)−で表される基、または次式=CH−CH
=もしくは=CH−CH2−CH=で表されかつこれらの基の双方が環付加、置 換または未置換のシクロヘキシル環の一部である基を表し、そして X-はいずれかの所望によるアニオン、例えばF-、Cl-、Br-、I-、SO4 2- 、(HCOO)-または(CH3COO)-を表す。]で表される環式アミジン化 合物を使用するか、または該化合物の混合物を使用して製造されたものである。
【0015】 好ましい化合物において、 R1は8ないし20個のC原子を有する、好ましくは12ないし20個のC原子 を有する、特に好ましくは14ないし18個のC原子を有するところの、飽和脂
肪酸もしくは飽和ヒドロキシル脂肪酸のアルキル基または不飽和脂肪酸もしくは
不飽和ヒドロキシル脂肪酸のアルケニル基、または未置換もしくはカルボキシル
基または炭素原子数1ないし3のアルコキシカルボニル基によって置換された炭
素原子数2ないし8のアルキル基を表し、 R2は水素原子または、一つの不飽和結合を含みかつカルボキシル基または炭素 原子数1ないし20のアルコキシカルボニル基またはシクロヘキシルカルボニル
基またはフェニルカルボキシル基、またはヒドロキシエチル基、アミノエチル基
、牛脂もしくは水素化牛脂によっても置換されることができかつ、所望により、
−NH−または酸素原子による中断を有し得る1ないし8個のC原子を有する脂
肪族基を表し、 R3は水素原子または炭素原子数1ないし4のアルキル基を表し、 AおよびBの各々は−CH2−を表すか、または AとBは一緒に基−(CH=CH)−を表し、そして X-はいずれかの所望によるアニオン、例えばF-、Cl-、Br-、I-、SO4 2- 、C65SO3 -、CH3SO4 -、(HCOO)-または(CH3COO)-を表す。
【0016】 特に好ましい化合物は、次式(I’)
【化8】 [式中、 R1’は12−ヒドロキシオレイン酸のアルケニル基または水素化リシノレイン 酸(12−ヒドロキシステアリン酸)のアルキル基を表し、 R2’は水素原子または、未置換または炭素原子数1ないし20のアルコキシカ ルボニル基、またはヒドロキシエチル基、アミノエチル基、牛脂もしくは水素化
牛脂によって置換された1ないし4個のC原子を有する脂肪族基を表し、 R3’は水素原子、メチル基またはエチル基を表し、 AおよびBの各々は−CH2−を表すか、または AとBは一緒に基−(CH=CH)−を表し、そして X-はいずれかの所望によるアニオン、例えばF-、Cl-、Br-、I-、SO4 2- 、C65SO3 -、CH3SO4 -、(HCOO)-または(CH3COO)-を表す。
]を有する。AおよびBの各々は好ましくは−CH2−を表す。
【0017】 以下の化合物および該化合物の混合物が好ましい。
【化9】 または
【化10】 [式中、 R2”は水素原子、メチル基、エチル基、プロピル基またはブチル基を表し、そ して X-はいずれかの所望によるアニオン、例えばF-、Cl-、Br-、I-、SO4 2- 、C65SO3 -、CH3SO4 -、(HCOO)-または(CH3COO)-を表す。
]、または
【化11】 または
【化12】 [式中、Yは−O−または−NH−、好ましくは−O−を表し、 Zは適した脂肪酸の炭素原子数12ないし20のアルキル基または炭素原子数1
2ないし20のアルケニル基を表し、そして X-はいずれかの所望によるアニオン、例えばF-、Cl-、Br-、I-、SO4 2- 、C65SO3 -、CH3SO4 -、(HCOO)-または(CH3COO)-を表す。
]。
【0018】 その各々が塩形態にある式(I)で表される環式アミジン化合物を製造するた
めの手順は、第一に環式アミジン化合物を製造することである。これはその後塩
形態に転換されるかまたは四級化される。環式アミジン化合物を製造するための
方法はそれ自身は既知であり、そして本発明に従う四級化環式アミジン化合物ま
たは塩を製造するための開始材料として必要とされる環式アミジン化合物を製造
するためにも使用され得る。
【0019】 本発明に従う塩または本発明に従う四級化環式アミジン化合物を製造するため
に、アミンからの塩形成またはアミンの四級化について記載されているようなそ
れ自身は既知の類似した方法が使用される。
【0020】 新規親有機性フィロシリケートを製造するための手順は、アミジン化合物を対
応する塩に例えば塩酸のような酸を使用して、水中で、好ましくは約60℃ない
し90℃の範囲内の高温で攪拌しながら転換し、そして再び攪拌しながら、フィ
ロシリケートを添加および分散させることである。与えられた温度での十分な攪
拌後、得られる親有機性フィロシリケートは濾過除去され、水で洗浄され、そし
て乾燥される。
【0021】 新規親有機性フィロシリケートはさらなる加工の間に適当なポリマーマトリク
スに混入される。マトリクスとして使用されることができる適当なポリマーはそ
れ自身は既知である。混入加工のための好ましいポリマーは熱可塑性ポリマーお
よび熱硬化性ポリマー系、並びにまたゴムである。
【0022】 ここでの処理は、四級化または所望によりプロトン化形態にある環式アミジン
化合物のフィロシリケート中へのカチオン交換による埋封、およびこの後に充填
剤として所望により熱硬化性エポキシ樹脂材料からなる熱硬化性材料へ混入する
ことを可能にするだけでなく、また付加物を環式アミジン化合物と熱硬化性材料
のエポキシ成分の一部とから製造し、そして生じた生成物をフィロシリケートに
埋封し、そしてこの材料をエポキシ成分の残部と加工して成形された材料を与え
ることを可能にする。
【0023】 熱可塑性ポリマーは例えば、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリブチレンお
よびポリイソブチレンのようなポリオレフィン、ポリ(酢酸ビニル)のようなビ
ニルポリマー、ポリアクリレート、ポリメタクリレート、ポリ塩化ビニル、ポリ
スチレン、ポリアクリロニトリル、ポリアセタール、熱可塑性ポリアミド、熱可
塑性ポリエステル、熱可塑性ポリウレタン、ポリカーボネート、ポリスルホン、
ポリ(アルキレンテレフタレート)、ポリアリールエーテル、エチレン−ビニル
アセテートコポリマーのようなアルキレン−ビニルエステルコポリマー、スチレ
ン−アクリロニトリルコポリマーおよびこれらの混合物を包含する類から選択さ
れる。好ましいポリマーは熱可塑性ポリエステルおよび熱可塑性ポリウレタン、
特にポリウレタンである。熱可塑性樹脂およびゴムはまた混合物において使用さ
れ得る。これらのポリマーは添加剤、例えば充填剤(例えば粉末石英、ウォラス
トナイトまたは白亜)、潤滑剤、離形剤、可塑剤、発泡剤、安定剤、流れ調節剤
、染料、顔料またはこれらの混合物を含み得る。
【0024】 ゴムの例はポリブタジエン、ポリイソプレン、スチレンおよびアクリロニトリ
ルとのブタジエンコポリマー、アクリロニトリル、ブタジエンおよびアクリレー
トおよび/またはメタクリレートとのスチレンコポリマーである。該ゴム系はそ
れ自身は既知であり、そしてウルマンズ・エンサイクロペディア・デア・テクニ
ッシェン・ヘミ[ウルマンズ・エンサイクロペディ・オブ・インダストリアル・
ケミストリー]、第13巻、第581頁以下、第4版、ファーラグ・ヘミ・ウエ
インハイム、ニューヨーク、1977において記載される。
【0025】 使用される熱硬化性ポリマー系は重縮合物または重付加物であり得る。熱硬化
性プラスチックとしての重縮合物の例は、硬化性フェノール−ホルムアルデヒド
樹脂(PF注型樹脂)、硬化性ビスフェノール樹脂、硬化性尿素−ホルムアルデ
ヒド樹脂(UF成形材料)、ポリイミド(PI)、BMI成形材料およびポリベ
ンズイミダゾール(PBI)である。熱硬化性プラスチックとしての重付加物の
例は、エポキシ樹脂(EP)、不飽和ポリエステル樹脂から製造された成形材料
(UP成形材料)、DAP樹脂(ポリ(ジアリルフタレート))、MF成形材料
、例えば硬化性メラミン−フェノール−ホルムアルデヒド成形材料、および架橋
ポリウレタン(PU)である。エポキシ樹脂およびポリウレタンが好ましい。
【0026】 好ましい硬化性熱硬化性混合物は、(a)分子当り一つ以上の1,2−エポキ
シ基を有するエポキシ樹脂またはそれらの長鎖カルボン酸との付加物と、および
(b)それ自身またはアルケニルスクシネートとの混合物での少なくとも一つの
適当な硬化剤を含む。硬化性混合物において使用され得る適当なエポキシ樹脂は
エポキシ樹脂技術の慣用のエポキシ樹脂である。エポキシ樹脂の例は以下のもの
である。
【0027】 I)分子中に少なくとも二つのカルボキシル基を有する化合物をそれぞれエピク
ロロヒドリンおよびβ−メチルエピクロロヒドリンと反応させることによって得
られるポリグリシジルおよびポリ(β−メチルグリシジル)エステル。反応につ
いては塩基の存在下で行うことが有利である。分子中に少なくとも二つのカルボ
キシル基を有する化合物は脂肪族ポリカルボン酸であり得る。そのようなポリカ
ルボン酸の例はシュウ酸、コハク酸、グルタル酸、アジピン酸、ピメリン酸、セ
バシン酸、スベリン酸、アゼライン酸および二量化または三量化リノール酸であ
る。しかしながら、環式脂肪族ポリカルボン酸、例えばテトラヒドロフタル酸、
4−メチルテトラヒドロフタル酸、ヘキサヒドロフタル酸または4−メチルヘキ
サヒドロフタル酸を使用することも可能である。さらに、芳香族ポリカルボン酸
、例えばフタル酸、イソフタル酸またはテレフタル酸を使用することが可能であ
る。
【0028】 II)少なくとも二つの遊離アルコール性ヒドロキシル基および/またはフェノ
ール性ヒドロキシル基を有する化合物をエピクロロヒドリンまたはβ−メチルエ
ピクロロヒドリンとアルカリ条件下でまたは酸触媒の存在下および引き続くアル
カリでの処理で反応させることによって得られるポリグリシジルまたはポリ(β
−メチルグリシジル)エーテル。この型のグリシジルエーテルは、例えば非環式
アルコール、例えばエチレングリコール、ジエチレングリコールまたはより高級
なポリ(オキシエチレン)グリコール、1,2−プロパンジオールまたはポリ(
オキシプロピレン)グリコール、1,3−プロパンジオール、1,4−ブタンジ
オール、ポリ(オキシテトラメチレン)グリコール、1,5−ペンタンジオール
、1,6−ヘキサンジオール、2,4,6−ヘキサントリオール、グリセロール
、1,1,1−トリメチロールプロパン、ペンタエリスリトールまたはソルビト
ールから、またはポリエピクロロヒドリンから誘導される。それらはまた、例え
ば1,4−シクロヘキサンジメタノール、ビス(4−ヒドロキシシクロヘキシル
)メタンまたは2,2−ビス(4−ヒドロキシシクロヘキシル)プロパンのよう
な環式脂肪族アルコールから誘導されるか、またはそれらは芳香族環、例えばN
,N−ビス(2−ヒドロキシエチル)アニリンおよびp,p’−ビス(2−ヒド
ロキシエチルアミノ)ジフェニルメタンを有する。グリシジルエーテルはまた、
単核フェノール、例えばレゾルシノールまたはヒドロキノンから誘導されるか、
または多核フェノール、例えばビス(4−ヒドロキシフェニル)メタン、4,4
’−ジヒドロキシビフェニル、ビス(4−ヒドロキシフェニル)スルホン、1,
1,2,2−テトラキス(4−ヒドロキシフェニル)エタン、2,2−ビス(4
−ヒドロキシフェニル)プロパン、2,2−ビス(3,5−ジブロモ−4−ヒド
ロキシフェニル)プロパンに基づくか、または例えばホルムアルデヒド、アセト
アルデヒド、クローラルまたはフルフルアルデヒドのようなアルデヒドから例え
ばフェノールのようなフェノールとの、または環が塩素原子または炭素原子数1
ないし9のアルキル基による置換基を有するフェノール、例えば4−クロロフェ
ノール、2−メチルフェノールおよび4−第三ブチルフェノールとの縮合によっ
て、または上述した型のもののようなビスフェノールとの縮合によって得られる
ノボラックから誘導され得る。
【0029】 III)エピクロロヒドリンと少なくとも二つのアミン水素原子を含むアミンと
の反応生成物を脱水素塩素化することによって得られるポリ(N−グリシジル)
化合物。これらのアミンの例はアニリン、n−ブチルアミン、ビス(4−アミノ
フェニル)メタン、m−キシリレンジアミンおよびビス(4−メチルアミノフェ
ニル)メタンである。しかしながら、ポリ(N−グリシジル)化合物はまたトリ
グリシジルイソシアヌレート、エチレン尿素および1,3−プロピレン尿素のよ
うなシクロアルキレン尿素のN,N’−ジグリシジル誘導体、およびヒダントイ
ン、例えば5,5−ジメチルヒダントインのジグリシジル誘導体をも含む。
【0030】 IV)ポリ(S−グリシジル)化合物、例えばジチオール、例えば1,2−エタ
ンジチオールまたはビス(4−メルカプトメチルフェニル)エーテルから誘導さ
れるジ−S−グリシジル誘導体。
【0031】 V)シクロ脂肪族エポキシ樹脂、例えばビス(2,3−エポキシシクロペンチル
)エーテル、2,3−エポキシシクロペンチルグリシジルエーテル、1,2−ビ
ス(2,3−エポキシシクロペンチルオキシ)エタンおよび3,4−エポキシシ
クロヘキシルメチル−3’,4’−エポキシシクロヘキサンカルボキシレート。
【0032】 VI)上記のエポキシ樹脂とエポキシ化油、例えばエポキシ化大豆油との混合物
【0033】 しかしながら、また1,2−エポキシ基が様々なヘテロ原子または官能基に結
合したエポキシ残基をも使用し得る。これらの化合物の例は、4−アミノフェノ
ールのN,N,O−トリグリシジル誘導体、サリチル酸のグリシジルエーテル−
グリシジルエステル、N−グリシジル−N’−(2−グリシジルオキシプロピル
)−5,5−ジメチルヒダントインおよび2−グリシジルオキシ−1,3−ビス
(5,5−ジメチル−I−グリシジルヒダントイニ−3−イル)プロパンを含む
【0034】 本発明に従う硬化性混合物において好ましく使用されるエポキシ樹脂は、液状
または粘稠のポリグリシジルエーテルまたはポリグリシジルエステル、特に液状
または粘稠のビスフェノールジグリシジルエーテルである。
【0035】 上述したエポキシ化合物は既知であり、またいくつかの場合において市販で入
手可能である。エポキシ樹脂の混合物を使用することもまた可能である。いずれ
かのエポキシ樹脂のための慣用の硬化剤、例えばアミン、カルボン酸、カルボン
酸無水物またはフェノールが使用され得る。さらに硬化触媒、例えばイミダゾー
ルを使用することが可能である。該硬化剤の例は、例えばH.リー、K.ネビル
、ハンドブック・オブ・エポキシ・レジンズ、マックグロー・ヒル・ブック・カ
ンパニー、1982において記載される。使用される硬化剤の量は、硬化剤の化
学性質並びに硬化性混合物および硬化した生成物の所望による特性に依存する。
最大量は当業者によって容易に決定され得る。混合物は慣用の方法において成分
を手動攪拌を使用してまたは既知の混合装備、例えば攪拌器、混練器またはロー
ルによって混合することにより製造され得る。用途に依存して、慣用に使用され
る添加剤、例えば充填剤、顔料、染料、流れ調節剤または可塑剤が混合物と共に
添加され得る。
【0036】 好ましいのは以下に与える新規親有機性フィロシリケートのポリウレタン中で
の使用である。架橋ポリウレタンのための構造成分は、各々の場合において分子
当り二つ以上の適した官能基を有するポリイソシアナート、ポリオールおよび、
所望により、ポリアミンである。
【0037】 芳香族または脂肪族の、または環式脂肪族のポリイソシアナートは、ポリウレ
タン化学について適当な構成単位である。頻繁に使用されるポリイソシアナート
の例は2,4−および2,6−ジイソシアナトルエン(TDI)およびそれらの
混合物、特に2,4−異性体80重量%と2,6−異性体20重量%との混合物
、メチレン4,4’−、2,4’−および2,2’−ジイソシアナート(MDI
)およびそれらの混合物、および二つの芳香族環を有する上述の単純な生成物の
代りに、一つ以上の環を有する生成物(ポリマー性MDI)、ナフタレン1,5
−ジイソシアナート(NDI)、4,4’,4”−トリイソシアナートトリフェ
ニルメタンおよびビス(3,5−ジイソシアナート−2−メチルフェニル)メタ
ン、ヘキサメチレン−1,6−ジイソシアナート(HDI)および1−イソシア
ナート−3−(イソシアナートメチル)−3,5,5−トリメチルシクロヘキサ
ン(イソホロンジイソシアナート、IPDI)を含み得る工業生成物である。ポ
リイソシアナートのこれらの基本型はまた、所望により、対応するカルボジイミ
ド、ウレトジオン、ビウレットまたはアロハネートの形成を伴う二−または三量
化によって変性され得る。
【0038】 特に好ましいポリイソシアナートは様々なメチレンジイソシアナート、ヘキサ
メチレンジイソシアナートおよびイソホロンジイソシアナートである。
【0039】 ポリウレタン製造において使用されるポリオールは、低分子量化合物またはオ
リゴマー性もしくはポリマー性のポリヒドロキシ化合物である。適当な低分子量
ポリオールの例はグリコール、グリセロール、ブタンジオール、トリメチロール
プロパン、エリトリトール、ペンタエリトリトール、アラビトール、アドニトー
ルまたはキシリトールのようなペンチトール、ソルビトール、マンニトールおよ
びズルシトールのようなヘキシトール、様々な型の糖、例えばスクロース、およ
び糖誘導体および澱粉誘導体である。ポリヒドロキシ化合物、例えば上述したも
ののエチレンオキシドおよび/またはプロピレンオキシドとの低分子量反応生成
物はまたポリウレタン成分として頻繁に使用され、エチレンオキシドおよび/ま
たはプロピレンオキシドと反応することができる十分な数の基を含む他の化合物
の低分子量反応生成物、例えば特にアンモニア、エチレンジアミン、1,4−ジ
アミノベンゼン、2,4−ジアミノトルエン、2,4’−ジアミノジフェニルメ
タン、4,4’−ジアミノジフェニルメタン、1−メチル−3,5−ジエチル−
2,4−ジアミノベンゼンおよび/または1−メチル−3,5−ジエチル−2,
6−ジアミノベンゼンのようなアミンの適した反応生成物も同様である。他の適
当なポリアミンはEP−A−0265781号において列挙される。
【0040】 使用される長鎖ポリオール成分は主に、例えばポリカプロラクトンのようなポ
リラクトンを含むポリエステルポリオール、およびポリエーテルポリオールであ
る。
【0041】 ポリエステルポリオールは一般に、約1000ないし3000、好ましくは2
000以下の分子量を有する直鎖ヒドロキシポリエステルである。
【0042】 適当なポリエーテルポリオールは好ましくは300ないし8000の分子量(
ポリアルキレングリコール)を有し、また例えば開始剤をアルキレンオキシド、
例えばエチレン、プロピレンまたはブチレンオキシド、またはテトラヒドロフラ
ンと反応させることによって得られることができる。ここで使用される開始剤の
例は、大部分は2、3または4個のヒドロキシル基を有する水、脂肪族、環式脂
肪族または芳香族ポリヒドロキシル化合物、例えばエチレングリコール、プロピ
レングリコール、ブタンジオール、ヘキサンジオール、オクタンジオール、ジヒ
ドロキシベンゼンまたはビスフェノール、たとえばビスフェノールA、トリメチ
ロールプロパンまたはグリセロール、またはアミン(ウルマンズ・エンサイクロ
ペディ・デア・テクニッシェン・ヘミ[ウルマンズ・エンサイクロペディア・オ
ブ・インダストリアル・ケミストリー]、第4版、第19巻、ファーラグ・ヘミ
GmbH、ウエインハイム、ドイツ、1980、第31〜38頁および第304
・305頁参照)である。ポリアルキレングリコールの特に好ましい型は、エチ
レンオキシドをベースとするポリエーテルポリオールおよびプロピレンオキシド
をベースとするポリエーテルポリオールであり、またランダムまたはブロックコ
ポリマーであり得る適したエチレン/プロピレンオキシドコポリマーでもある。
これらのコポリマーにおけるエチレンオキシドとプロピレンオキシドとの比率は
広い制限内で変化し得る。例えば、ポリエーテルポリオールの末端ヒドロキシル
基のみについてエチレンオキシドと反応(末端キャップ化)することが可能であ
る。しかしながら、ポリエーテルポリオール中のエチレンオキシド単位の含有量
はまた、例えば75または80重量%以下であり得る。少なくともエチレンオキ
シドで末端キャップ化されることがポリエーテルポリオールについて頻繁に好ま
しい。それらはプロピレンオキシドとの反応から誘導される第二ヒドロキシル基
よりもより反応性である末端第一ヒドロキシル基を有する。ポリテトラヒドロフ
ランもまた注目されるべきであり、また、上述のポリアルキレングリコールと同
様に、市販で入手可能である(例えば、商品名ポリメグR)。該ポリテトラヒド ロフランの製造および特性は、例えばウルマンズ・エンサイクロペディ・デア・
テクニッシェン・ヘミ[ウルマンズ・エンサイクロペディア・オブ・インダスト
リアル・ケミストリー]、第4版、第19巻、ファーラグ・ヘミGmbH、ウエ
インハイム、ドイツ、1980、第297〜299頁においてより詳細に記載さ
れている。
【0043】 ポリエーテル、例えばポリマー性ポリオールおよびポリ尿素ポリオールにある
程度化学結合した分散固形有機充填剤を含むポリエーテルポリオールはまた、ポ
リウレタンの成分として適当である。既知であるように、ポリマー性ポリオール
は適当なオレフィンモノマー、特にアクリロニトリル、スチレンまたは該二者の
混合物のグラフトベースとして働くポリエーテル中での遊離ラジカル重合によっ
て製造されるポリマー性分散体である。ポリ尿素ポリオール(ポリ尿素ポリエー
テル)は、ポリイソシアナートをポリアミンとポリエーテルポリオールの存在下
で反応させることによって得られ、ポリエーテル鎖上のヒドロキシル基を介した
ポリ尿素材料とポリエーテルポリオールとのある度合いの化学結合が存在するる
ポリ尿素の分散体である。本段落において述べたようなポリオールは、例えばベ
ッカー/ブラウン“クンストストッフハンドブック”[プラスチクス・ハンドブ
ック]、第7巻(ポリウレタン)、第2版、カール・ハンザー・ファーラグ、ミ
ュンヘン、ウィーン(1983)、第76・77頁においてより詳細に記載され
ている。
【0044】 同様にポリアミンは、特にそれらが類似のポリオールより高い反応性を有する
ので、ポリウレタンを製造するための成分として重要な役割を有する。ポリオー
ルとのように、使用されるポリアミンは低分子量ポリアミン、例えば脂肪族また
は芳香族のジ−またはポリアミン、またはポリマー性ポリアミン、例えばポリ(
オキシアルキレン)ポリアミンであり得る。
【0045】 例えば、US特許第3,267,050号において与えられるようなポリエー
テルポリオールから得られる適当なポリ(オキシアルキレン)ポリアミンは、好
ましくは1000ないし4000の分子量を有し、また例えば、一般式H2NC H(CH3)CH2−[OCH2CH(CH3)]x−NH2[式中、xは約2000
の全体分子量を与える33の平均値を有する。]で表されるアミノ末端基を有す
るポリプロピレングリコールのジェファマインRD2000、下式H2NCH(C
3)CH2−[OCH2CH(CH3)]a−[OCH2CH2b−[OCH2CH (CH3)]c−NH2[式中、bは約40.5の平均値を有し、そしてa+cは 約2.5を表す。]を有するジェファマインRD2001、次式H2N(CO)N
H−CH(CH3)CH2−[OCH2CH(CH3)]n−NH(CO)NH2[式
中、nは約2075の分子量を与える約33の平均値を有する。]で表される尿
素末端基を有するポリプロピレンエーテルのジェファマインRBUD2000、 または約3000の分子量を有するグリセロール開始ポリ(オキシプロピレン)
トリアミンのジェファマインRT3000のような名称ジェファマインRの下で市
販で得ることもできる。
【0046】 一つ以上のポリオールおよび/または一つ以上のポリアミンの混合物は、例え
ばEP−A−0512947号、EP−A−0581739号およびこれらの文
献において引用された従来技術におけるポリウレタンを製造するために頻繁に使
用される。
【0047】 ポリウレタンを製造するための材料組成物は、所望により、エポキシ樹脂組成
物のように、他の慣用の添加剤、例えば触媒、安定剤、発泡剤、離型剤、難燃剤
、充填剤および顔料等を含み得る。
【0048】 新規親有機性フィロシリケートは、樹脂または硬化剤に添加され得る。新規親
有機性フィロシリケートは、マトリクスの総重量、即ち樹脂および硬化剤の総重
量に基づいて、または適当には、熱硬化性または熱可塑性のマトリクスの総重量
に基づいて、0.5ないし30重量%の量で、好ましくは1ないし30重量%の
量で好ましく使用される。上述したように、マトリクスはそれ自身は既知である
充填剤を含み得る。親有機性フィロシリケートおよび充填剤の総量は、マトリク
スの総重量、即ち樹脂および硬化剤の総重量に基づいて、または適当には、熱硬
化性または熱可塑性のマトリクスの総重量に基づいて70重量%以下であること
が好ましい。特にエポキシ系およびポリウレタンのための好ましい充填剤の例は
、粉末石英、ウォラストナイトおよび白亜である。
【0049】 新規フィロシリケートおよび所望による他の添加剤を含む造形可能な成形組成
物は、慣用のプラスチック加工方法、例えば射出成形もしくは押出し、または造
形して完成品、即ち複合材料、特にナノコンポジットを与える他の方法によって
加工され得る。エポキシ樹脂は注型樹脂として使用され得る。上記された親有機
性フィロシリケートはまた、コーティングにおける、塗装材料または接着剤にお
ける、難燃剤として、チキソトロープ効果を有する薬剤としておよび/または強
化剤としての広範囲にわたる様々な使用をも有する。
【0050】 新規親有機性フィロシリケートは広範囲にわたる様々な注型可能および架橋可
能な組成物を製造するために使用され得る。このために、親有機性フィロシリケ
ートはモノマーでまたは該モノマーの混合物で処理されることができ、それによ
りフィロシリケートはこれらのモノマーによる浸透により膨潤する。膨潤後、組
成物は重合される。該モノマーの例はアクリレートモノマー、メタクリレートモ
ノマー、カプロラクタム、ラウロラクタム、アミノウンデカン酸、アミノカプロ
ン酸およびアミノドデカン酸である。エポキシ系の樹脂成分または硬化剤成分、
またはポリウレタン系の成分は同様にこの型のモノマーであり得る。
【0051】実施例1 (ひまし油からのリシニル−4,5−ジヒドロ−1−H−イミダゾールの合成) ひまし油466.7g(0.5mol)およびエチレンジアミン135.23
g(2.25mol)を灌流しながら150℃で4時間、攪拌機、高性能冷却機
および250ml受けフラスコとの蒸留橋を備えた2リットル三首フラスコ中で
加熱し、そしてその後急速に270℃に加熱し、それにより過剰のエチレンジア
ミンおよび水を蒸留除去した。反応を24時間の反応時間後に終了した。これは
蒸留物108gおよび黄色ワックス475gを与えた。該ワックスをトルエン中
でスラリー化し、そして濾過した。濾液を回転蒸発器で濃縮し、それにより残渣
は、生成物リシニル−4,5−ジヒドロ−1−H−イミダゾール(RDI)であ
るオレンジ色ワックス330gであった。 1H・NMR:δ(ppm):6.6(N−H(N−H、1)、5.5(オレフ
ィン、14a)、5.3(オレフィン、13a)、3.5(OH、17)。 RDI:
【化13】
【0052】実施例2 (リシノール酸のリシニル−4,5−ジヒドロ−1−H−イミダゾールの合成) 窒素雰囲気中のひまし油358.16g(1.2mol)およびエチレンジア
ミン180g(3mol)を灌流しながら150℃で1時間、攪拌機、高性能冷
却機および250ml受けフラスコとの蒸留橋を備えた2リットル三首フラスコ
中で加熱し、そしてその後急速に250℃に加熱し、それにより過剰のエチレン
ジアミンおよび水を蒸留除去した。反応を24時間の反応時間後に終了した。こ
れは蒸留物142gおよび黄色ワックス367gを与えた。この黄色ワックスを
実施例1において記載したように仕上げ、同じ生成物を得た。
【0053】実施例3 (リシニル−4,5−ジヒドロ−1−H−イミダゾリウムヒドロクロライドおよ
びそれで親有機性に変性した三層シリケートの合成) 精製したRDI・154.6gを脱イオン水4リットル中でガラスビーカー中
で加熱し、そして攪拌しながら濃塩酸48mlと混合した。CO−OPケミカル
ズ(日本)からの合成三層シリケート・ソマジフME100・200gをその後
攪拌しながらこの熱溶液に添加し、それによってクリーム色沈殿物が凝集析出し
た。この沈殿物を濾過除去し、そして総量12リットルの熱脱イオン水で、さら
なる塩化物が0.1N硝酸銀溶液で検出できなくなるように洗浄した。この方法
で変性した三層シリケートを真空中80℃で72時間乾燥した。生成物を以下ソ
マジフRDIと呼ぶ。 熱重量調査は負荷の度合いについて60m当量/100gを与えた。ソマジフ
ME100は70〜80m当量/100gのカチオン交換能を有した。X線調査
は三層シリケートにおける層間距離が0.94から2.6nmに広がったことを
表した。
【0054】実施例4 (ソマジフRDIで充填したエポキシ樹脂ナノコンポジットの合成および成形品
の作製) ナノコンポジットを製造するために、常に使用した混合物は、100:80の
重量比におけるアラルダイトCY225R(エポキシ成分)およびアラルダイト HY925R(無水物硬化剤)であった。この混合物をその後、それぞれ実施例 3において製造した充填剤2.5、5、7.5および10重量%で変性した。成
形品の作製の例を10重量%ナノコンポジットの例を使用して以下に与える。 金属容器中のアラルダイトCY225R300gおよびソマジフRDI・60 gを1時間80℃/13mbarで遊星型ミキサー中で攪拌し、その後アラルダ
イトHY925R240gを添加した。この反応混合物を80℃/13mbar で約20,000mPasの粘度に攪拌しながらプレゲル化し、そしてその後成
形品を作製するために大きさ200×200×4mmの鋼金型に満たし、そして
14時間140℃で硬化して完成させた。エポキシマトリクスへの混入は、三層
シリケートにおける層間距離を2.6nm(ソマジフRDI)から3nmにさら
に広げた。 試験試料をその後注型成形品から切り出し、そしてその後ISO527/95
に従う剪断試験、およびPM/258/90に従う曲げ−切欠き試験を受けさせ
た。得られた機械的特性を以下の表1に与え、そして未変性試料のものと比較す
る。
【表1】 エポキシマトリクスが充填剤ソマジフRDIを混入することにより強化された
ことが明らかに見ることができる。得られた材料の靭性もまた僅かな変性によっ
てさえ増大するが、充填剤含有量が上昇したときに顕著に増加しない。
【0055】実施例5 (ヒドロキシエチルオレイル−4,5−ジヒドロ−1−H−イミダゾリニウムヒ
ドロクロライドおよびそれで親有機性に変性した三層シリケートの合成) ヒドロキシエチルオレイル−4,5−ジヒドロ−1−H−イミダゾリン(フル
スAG(ドイツ)からのセルバミンKOO360)168.3gを脱イオン水4
リットル中でガラスビーカー中で加熱し、そして攪拌しながら濃塩酸48mlと
混合した。CO−OPケミカルズ(日本)からの合成三層シリケート・ソマジフ
ME100・200gをその後攪拌しながらこの熱溶液に添加し、それによって
クリーム色沈殿物が凝集析出した。この沈殿物を濾過除去し、そして総量12リ
ットルの熱脱イオン水で、さらなる塩化物が0.1N硝酸銀溶液で検出できなく
なるように洗浄した。この方法で変性した三層シリケートを真空中80℃で72
時間乾燥した。生成物を以下ソマジフHEODIと呼ぶ。 熱重量調査は負荷の度合いについて61m当量/100gを与えた。ソマジフ
ME100は70〜80m当量/100gのカチオン交換能を有した。X線調査
は三層シリケートの層間距離が0.94nmから2.4nmに広がったことを表
した。
【0056】実施例6 (ソマジフHEODIで充填したエポキシ樹脂ナノコンポジットの合成および成
形品の作製) ナノコンポジットを、この場合ではソマジフHEODIを使用したことを除い
て実施例4のものに類似した方法で製造した。 再び、試験試料を注型された成形品から切り出し、そして調査した。機械的特
性を以下の表2に与え、そして未変性試料のものと比較する。
【表2】
【0057】実施例7 (アミノエチルオレイル−4,5−ジヒドロ−1−H−イミダゾリニウムヒドロ
クロライドおよびそれで親有機性に変性した三層シリケートの合成) アミノエチルオレイル−4,5−ジヒドロ−1−H−イミダゾリン(フルスA
G(ドイツ)からのセルバミンKOO330)167.8gを脱イオン水4リッ
トル中でガラスビーカー中で加熱し、そして攪拌しながら濃塩酸48mlと混合
した。CO−OPケミカルズ(日本)からの合成三層シリケート・ソマジフME
100・200gを攪拌しながらこの熱溶液に添加し、それによってクリーム色
沈殿物が凝集析出した。この沈殿物を濾過除去し、そして総量12リットルの熱
脱イオン水で、さらなる塩化物が0.1N硝酸銀溶液で検出できなくなるように
洗浄した。この方法で変性した三層シリケートを真空中72時間80℃で乾燥し
た。生成物を以下ソマジフAEODIと呼ぶ。 熱重量調査は負荷の度合いについて61m当量/100gを与えた。ソマジフ
ME100は70〜80m当量/100gのカチオン交換能を有した。X線調査
は三層シリケートの層間距離が0.94nmから3.3nmに広がったことを表
した。
【0058】実施例8 (ソマジフAEODIで充填したエポキシ樹脂ナノコンポジットの合成および成
形品の作製) ナノコンポジットを、ソマジフAEODIをここで使用したことを除いて実施
例4のものに類似した方法で製造した。 再び、試験試料を注型成形品から切り出し、そして調査した。機械的特性を以
下の表3に与え、そして未変性試料のものと比較する。
【表3】
【0059】実施例9 (1−メチル−2−ノル牛脂アルキル−3−牛脂脂肪酸アミドエチルイミダゾリ
ニウムメトサルフェートで親有機性に変性した三層シリケートの合成) 1−メチル−2−ノル牛脂アルキル−3−牛脂脂肪酸アミドエチルイミダゾリ
ニウムメトサルフェート(ウィトコ・サーフアクタンツGmbH(ドイツ)から
のレウォクォートW75)357.7gを脱イオン水4リットル中でガラスビー
カー中で加熱し、そして攪拌しながら濃塩酸48mlと混合した。CO−OPケ
ミカルズ(日本)からの合成三層シリケート・ソマジフME100・200gを
その後攪拌しながらこの熱溶液に添加し、それによってクリーム色沈殿物が凝集
析出した。この沈殿物を濾過除去し、そして総量12リットルの熱脱イオン水で
、さらなる塩化物が0.1N硝酸銀溶液で検出できなくなるように洗浄した。こ
の方法で変性した三層シリケートを真空中80℃で72時間乾燥した。生成物を
以下ソマジフW75と呼ぶ。 熱重量調査は負荷の度合いについて60m当量/100gを与えた。ソマジフ
ME100は70〜80m当量/100gのカチオン交換能を有した。X線調査
は三層シリケートの層間距離が0.94nmから4.0nmに広がったことを表
した。
【0060】実施例10 (ソマジフW75で充填したエポキシ樹脂ナノコンポジットの合成および成形品
の作製) ナノコンポジットを、ソマジフW75をここで使用したことを除いて実施例4
のものに類似した方法で製造した。 再び、試験試料を注型成形品から切り出し、そして調査した。機械的特性を以
下の表4に与え、そして未変性試料のものと比較する。
【表4】
【0061】実施例11 (エポキシ化大豆油で変性した10重量%ナノコンポジットの合成) これらのナノコンポジットを製造するために、エポキシ成分(アラルダイトC
Y225R)1、2.5、5、10、20および50重量%をエポキシ化大豆油 (ESO)によって代替した。エポキシ成分混合物(アラルダイトCY225R およびエポキシ化大豆油)と無水物硬化剤(アラルダイトHY925R)とのこ こで選択した重量比は再び100:80であった。これらの混合物の各々をその
後実施例5および7において製造した充填剤10重量%(作製される成形品の総
重量に基づく)で充填した。これらのナノコンポジットの製造の例は、ソマジフ
HEODI・10重量%(実施例5)で充填し、そしてESO・50%で変性し
たナノコンポジットの例を用いて以下に説明する。 金属容器中のアラルダイトCY225R150g、エポキシ化大豆油150g およびソマジフHEODI・60gを1時間80℃/13mbarで遊星型ミキ
サー中で攪拌し、その後アラルダイトHY925R240gを添加した。この反 応混合物を80℃/13mbarで約20,000mPasの粘度に攪拌しなが
らプレゲル化し、そしてその後成形品を作製するために大きさ200×200×
4mmの鋼金型に満たし、そして14時間140℃で硬化して完成させた。ES
Oの追加の混入は層間距離のさらなる広がりを生じなかった。 再び、試験試料を注型成形品から切り出し、そして上述の機械的試験を受けさ
せた。得られた機械的特性を表5に与える。
【表5】 エポキシ化大豆油を混入することは、ナノコンポジットの引張強さが低下する
ことを防止するだけでなく、この特性を僅かに改良しさえすることが明らかに見
ることができる。
【0062】実施例12 (n−ドデセニルスクシネートで変性した10重量%ナノコンポジットの合成) これらのナノコンポジットを製造するために、エポキシ成分(アラルダイトH
Y925R)1、2.5、5、10、20および50重量%をエポキシ化n−ド デセニルスクシネート(DDS)によって代替した。硬化剤成分混合物(アラル
ダイトCY225R)の無水硬化剤混合物(アラルダイトHY925Rおよびn−
ドデセニルスクシネート)とのここで選択した重量比は再び100:80であっ
た。これらの混合物の各々をその後実施例5および7において製造した充填剤1
0重量%(作製される成形品の総重量に基づく)で充填した。これらのナノコン
ポジットの製造の例は、ソマジフHEODI・10重量%(実施例5)で充填し
そしてDDS・50%で変性したナノコンポジットの例を用いて以下に説明する
。 金属容器中のアラルダイトCY225R300gおよびソマジフHEODI・ 60gを1時間80℃/13mbarで遊星型ミキサー中で攪拌し、その後アラ
ルダイトHY925R120gおよびDDS・120gを添加した。この反応混 合物を80℃/13mbarで約20,000mPasの粘度に攪拌しながらプ
レゲル化し、そしてその後成形品を作製するために大きさ200×200×4m
mの鋼金型に満たし、そして14時間140℃で硬化して完成させた。DDSの
追加の混入は層間距離のさらなる広がりを生じなかった。 再び、試験試料を注型成形品から切り出し、そして上述の機械的試験を受けさ
せた。得られた機械的特性を表6に与える。 n−ドデセニルスクシネートの混入は、ナノコンポジットの引張強さの低下を
防止するだけでなく、この特性を僅かに改良することさえできることが明らかに
見ることができる。
【表6】
【図面の簡単な説明】
【図1】 図1は、ソマジフME100(未変性)のWAXS(広角X線
)像を表す。
【図2】 図2は、ソマジフRDI(未変性)のWAXS(広角X線)像
を表す。
【図3】 図3は、10重量%ナノコンポジット・ソマジフRDI/10
のWAXS(広角X線)像を表す。
【図4】 図4は、ナノコンポジット・ソマジフRDI/2.5〜10の
、および未変性の成形された材料の弾性率および引張強さを表す。
【図5】 図5は、ナノコンポジット・ソマジフRDI/2.5〜10の
、および未変性の成形された材料の弾性率および臨界応力強度因子(K1c)を 表す。
【図6】 図6は、ソマジフHEODI(変性)のWAXS(広角X線)
像を表す。
【図7】 図7は、10重量%ナノコンポジット・ソマジフHEODI/
10のWAXS(広角X線)像を表す。
【図8】 図8は、ナノコンポジット・ソマジフHEODI/2.5〜1
0の、および未変性の成形された材料の弾性率および引張強さを表す。
【図9】 図9は、ナノコンポジット・ソマジフHEODI/2.5〜1
0の、および未変性の成形された材料の弾性率および臨界応力強度因子(K1c )を表す。
【図10】 図10は、ソマジフAEODI(変性)のWAXS(広角X
線)像を表す。
【図11】 図11は、10重量%ナノコンポジット・ソマジフAEOD
I/10のWAXS(広角X線)像を表す。
【図12】 図12は、ナノコンポジット・ソマジフAEODI/2.5
〜10の、および未変性の成形された材料の弾性率および引張強さを表す。
【図13】 図13は、ナノコンポジット・ソマジフAEODI/2.5
〜10の、および未変性の成形された材料の弾性率および臨界応力強度因子(K
c)を表す。
【図14】 図14は、ソマジフW75(変性)のWAXS(広角X線)
像を表す。
【図15】 図15は、10重量%ナノコンポジット・ソマジフWO75
/10のWAXS(広角X線)像を表す。
【図16】 図16は、ナノコンポジット・ソマジフWO75/2.5〜
10の、および未変性の成形された材料の弾性率および引張強さを表す。
【図17】 図17は、ナノコンポジット・ソマジフWO75/2.5〜
10の、および未変性の成形された材料の弾性率および臨界応力強度因子(K1 c )を表す。
【図18】 図18は、ナノコンポジット・ER(ESO50)−HEO
DI/10およびER(ESO50)−AEODI/10のWAXS(広角X線
)像を表す。
【図19】 図19は、ナノコンポジット・ER(ESO1〜50)、E
R(ESO1〜50)−HEODI/10およびER(ESO1〜50)−AE
ODI/10の弾性率を表す。
【図20】 図20は、ナノコンポジット・ER(ESO1〜50)、E
R(ESO1〜50)−HEODI/10およびER(ESO1〜50)−AE
ODI/10の引張強さを表す。
【図21】 図21は、ナノコンポジット・ER(ESO1〜50)、E
R(ESO1〜50)−HEODI/10およびER(ESO1〜50)−AE
ODI/10の臨界応力強度因子(K1c)を表す。
【図22】 図22は、ナノコンポジット・ER(DDS50)−HEO
DI/10およびER(DDS50)−AEODI/10のWAXS(広角X線
)像を表す。
【図23】 図23は、ナノコンポジット・ER(DDS1〜50)、E
R(DDS1〜50)−HEODI/10およびER(DDS1〜50)−AE
ODI/10の弾性率を表す。
【図24】 図24は、ナノコンポジット・ER(DDS1〜50)、E
R(DDS1〜50)−HEODI/10およびER(DDS1〜50)−AE
ODI/10の引張強さを表す。
【図25】 図25は、ナノコンポジット・ER(DDS1〜50)、E
R(DDS1〜50)−HEODI/10およびER(DDS1〜50)−AE
ODI/10の臨界応力強度因子(K1c)を表す。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 フィンター ユルゲン ドイツ国 79102 フライブルグ ザシウ スシュトラーセ 100 Fターム(参考) 4G073 BA04 BA05 BA63 BA80 BB49 CA06 CM10 CM14 CM15 CM16 CM19 CM20 CM21 CN05 FB01 FC19 GA01 GA06 GA21 UA08 UB24 UB25 4J002 AC031 AC061 AC071 AC081 BB031 BB121 BB171 BC031 BC061 BD041 BF021 BF031 BG041 BG051 BG101 BN161 CB001 CC031 CC161 CC181 CD051 CF001 CF211 CF221 CG001 CK001 CL001 CM041 CN031 DJ006 FB086 FB236 FD016 GH01 GH02 GJ01

Claims (26)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 天然産または合成のフィロシリケート、または該シリケー
    トの混合物を、第四または他の環式アミジン化合物の塩または該塩の混合物で処
    理することによって製造される親有機性フィロシリケート。
  2. 【請求項2】 前記製造は、天然産または合成のスメクタイト粘土鉱物、
    ベントナイト、バーミキュライトおよび/またはハロイサイト、また好ましくは
    モンモリロナイト、サポナイト、バイデライト、ノントロナイト、ヘクトライト
    、ソーコナイトまたはスチーブンサイト、また特に好ましくはモンモリロナイト
    および/またはヘクトライトを使用する、請求項1記載の親有機性フィロシリケ
    ート。
  3. 【請求項3】 約0.7nm〜1.2nm(ナノメーター)の層間距離お
    よび50〜200m当量/100gの範囲内のカチオン交換能を有する、請求項
    1または2に記載の親有機性フィロシリケート。
  4. 【請求項4】 前記製造は、次式 (Al3.15Mg0.85)Si8.0020(OH)411.8・nH2O [式中、Xは交換可能なカチオン、好ましくはナトリウムまたはカリウムを表し
    、そして与えられたヒドロキシル基は、所望により、フッ素イオンに交換され得
    る。]で表されるフィロシリケートを使用する、請求項1ないし3のうちのいず
    れか一項に記載の親有機性フィロシリケート。
  5. 【請求項5】 前記製造は、次式(I) 【化1】 [式中、 R1は1ないし20個のC原子を有する直鎖または分岐鎖の脂肪族基を表し、か つ一つ以上の不飽和結合および/または一つ以上の官能基を含むことができ、 R2は水素原子または、一つ以上の不飽和結合および/または一つ以上の官能基 を含みかつ、所望により、一つ以上の−NH−基または一つ以上の酸素原子によ
    る中断を有する1ないし20個のC原子を有する直鎖または分岐鎖の脂肪族基を
    表し、 R3は水素原子または、一つ以上の不飽和結合を含み得る1ないし8個のC原子 を有する直鎖または分岐鎖の脂肪族基を表し、 Aは−CH2−または−CH2−CH2−を表し、 Bは−CH2−を表すか、または AとBは一緒に次式−(CH=CH)−で表される基、または次式=CH−CH
    =もしくは=CH−CH2−CH=で表されかつこれらの基の双方が環付加、置 換または未置換のシクロヘキシル環の一部である基を表し、そして X-はいずれかの所望によるアニオン、特にF-、Cl-、Br-、I-、SO4 2-
    65SO3 -、CH3SO4 -、(HCOO)-または(CH3COO)-を表す。]
    で表される環式アミジン化合物を使用したか、または該化合物の混合物を使用し
    た、請求項1ないし4のうちのいずれか一項に記載の親有機性フィロシリケート
  6. 【請求項6】 式中、 R1は8ないし20個のC原子を有する、好ましくは12ないし20個のC原子 を有する、特に好ましくは14ないし18個のC原子を有するところの、飽和脂
    肪酸もしくは飽和ヒドロキシル脂肪酸のアルキル基または不飽和脂肪酸もしくは
    不飽和ヒドロキシル脂肪酸のアルケニル基、または未置換もしくはカルボキシル
    基または炭素原子数1ないし3のアルコキシカルボニル基によって置換された炭
    素原子数2ないし8のアルキル基を表し、 R2は水素原子または、一つの不飽和結合を含みかつカルボキシル基または炭素 原子数1ないし20のアルコキシカルボニル基またはシクロヘキシルカルボニル
    基またはフェニルカルボキシル基によって置換されることができかつ、所望によ
    り、−NH−または酸素原子による中断を有し得る1ないし8個のC原子を有す
    る脂肪族基を表し、 R3は水素原子または炭素原子数1ないし4のアルキル基を表し、 AおよびBの各々は−CH2−を表すか、または AとBは一緒に基−(CH=CH)−を表し、そして X-はいずれかの所望によるアニオン、特にF-、Cl-、Br-、I-、SO4 2-
    65SO3 -、CH3SO4 -、(HCOO)-または(CH3COO)-を表す、 請求項5記載の親有機性フィロシリケート。
  7. 【請求項7】 前記製造は、次式(I’) 【化2】 [式中、 R1’は12−ヒドロキシオレイン酸のアルケニル基または水素化リシノレイン 酸(12−ヒドロキシステアリン酸)のアルキル基を表し、 R2’は水素原子または、未置換または炭素原子数1ないし20のアルコキシカ ルボニル基によって置換された1ないし4個のC原子を有する脂肪族基を表し、 R3’は水素原子、メチル基またはエチル基を表し、 AおよびBの各々は−CH2−を表すか、または AとBは一緒に基−(CH=CH)−を表し、そして X-はいずれかの所望によるアニオン、例えばF-、Cl-、Br-、I-、SO4 2- 、C65SO3 -、CH3SO4 -、(HCOO)-または(CH3COO)-を表す。
    ]で表される環式アミジン化合物を使用した、請求項1ないし5のうちのいずれ
    か一項に記載の親有機性フィロシリケート。
  8. 【請求項8】 前記製造は、次式 【化3】 または 【化4】 [式中、 R2”は水素原子、メチル基、エチル基、プロピル基またはブチル基を表し、そ して X-はいずれかの所望によるアニオン、特にF-、Cl-、Br-、I-、SO4 2-
    65SO3 -、CH3SO4 -、(HCOO)-または(CH3COO)-を表す。]
    、または 【化5】 または 【化6】 [式中、Yは−O−または−NH−、好ましくは−O−を表し、 Zは適した脂肪酸の炭素原子数12ないし20のアルキル基または炭素原子数1
    2ないし20のアルケニル基を表し、そして X-はいずれかの所望によるアニオン、特にF-、Cl-、Br-、I-、SO4 2-
    65SO3 -、CH3SO4 -、(HCOO)-または(CH3COO)-を表す。]
    で表される環式アミジン化合物を使用したか、またはこれらの化合物の混合物を
    使用した、請求項1ないし5のうちのいずれか一項に記載の親有機性フィロシリ
    ケート。
  9. 【請求項9】 請求項1ないし8のうちのいずれか一項に記載の親有機性
    フィロシリケートまたは該フィロシリケートの混合物を含む熱可塑性ポリマー。
  10. 【請求項10】 請求項1ないし8のうちのいずれか一項に記載の親有機
    性フィロシリケートまたは該フィロシリケートの混合物を含む熱硬化性ポリマー
    系、好ましくはエポキシ樹脂系。
  11. 【請求項11】 (a)分子中に一つ以上の1,2−エポキシ基を有する
    エポキシ樹脂、および(b)少なくとも一つの硬化剤を含む、請求項10記載の
    エポキシ樹脂系。
  12. 【請求項12】 液状または粘稠のポリグリシジルエーテルまたはポリグ
    リシジルエステルまたは該化合物の混合物、好ましくは液状または粘稠のビスフ
    ェノールジグリシジルエーテル、およびまたエポキシ化油、好ましくはエポキシ
    化大豆油との混合物を含む、請求項10または11に記載のエポキシ樹脂系。
  13. 【請求項13】 好ましくはアミン、カルボン酸、カルボン酸無水物また
    はフェノールからなる類より選択された硬化剤を含むか、またはこれらの硬化剤
    の混合物または硬化触媒、好ましくはイミダゾールを含む、請求項10ないし1
    2のうちのいずれか一項に記載のエポキシ樹脂系。
  14. 【請求項14】 請求項1ないし8のうちのいずれか一項に記載の親有機
    性フィロシリケートまたは該フィロシリケートの混合物を含むポリウレタン。
  15. 【請求項15】 架橋ポリウレタンであって、かつ各々の場合に分子当り
    二つ以上の適した官能基を有するポリイソシアナート、ポリオールおよび、所望
    により、ポリアミンを構造成分として含む、請求項14記載のポリウレタン。
  16. 【請求項16】 請求項1ないし8のうちのいずれか一項に記載の親有機
    性フィロシリケートまたは該フィロシリケートの混合物を含むゴム。
  17. 【請求項17】 充填剤、顔料、染料、流れ調節剤および/または可塑剤
    を含む、請求項9ないし16のうちのいずれか一項に記載のポリマー系。
  18. 【請求項18】 親有機性フィロシリケートを、マトリクスの総重量に基
    づいて、0.5ないし30重量%、好ましくは1ないし30重量%の量で含む、
    請求項9ないし17のうちのいずれか一項に記載のポリマー系。
  19. 【請求項19】 親有機性フィロシリケートおよび充填剤の総重量は、マ
    トリクスの総重量に基づいて、70重量%以下である、請求項9ないし18のう
    ちのいずれか一項に記載のポリマー系。
  20. 【請求項20】 存在する充填剤は粉末石英、ウォラストナイトおよび/
    または白亜である、請求項9ないし19のうちのいずれか一項に記載のポリマー
    系、好ましくはエポキシ系またはポリウレタン。
  21. 【請求項21】 重合可能なモノマーであって、好ましくはアクリレート
    モノマー、メタクリレートモノマー、カプロラクタム、ラウロラクタム、アミノ
    ウンデカン酸、アミノカプロン酸およびアミノドデカン酸からなる類より選択さ
    れたモノマー、または該モノマーの混合物で処理された、請求項1ないし8のう
    ちのいずれか一項に記載の親有機性フィロシリケート。
  22. 【請求項22】 請求項1ないし8のうちのいずれか一項に記載のフィロ
    シリケートまたは該フィロシリケートの混合物を含み、複合材料、特にナノコン
    ポジットの形態にある造形可能な成形材料または完成成形品。
  23. 【請求項23】 塗装材料、接着剤、注型樹脂、コーティング、難燃剤、
    チキソトロープ効果を有する薬剤および/または強化剤を作製するための請求項
    22記載の造形可能な成形材料の使用。
  24. 【請求項24】 請求項1ないし8のうちのいずれか一項に記載の親有機
    性フィロシリケートを含む塗装材料、接着剤、注型樹脂、コーティング、難燃剤
    、チキソトロープ効果を有する薬剤または強化剤。
  25. 【請求項25】 親有機性フィロシリケートを製造するための請求項5記
    載の式(I)で表されるアミジン化合物の使用。
  26. 【請求項26】 造形可能な成形材料および完成成形品におけるまたは複
    合材料における、好ましくはナノコンポジットを製造するための請求項1ないし
    8のうちのいずれか一項に記載の親有機性フィロシリケートの使用。
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