JP2002503368A - 光学的回折マークを識別する装置 - Google Patents

光学的回折マークを識別する装置

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Abstract

(57)【要約】 セキュリティ要素(4)のQ個の異なる光学的回折マーク(11)を同時に機器により識別する装置は、平行光(10)をセキュリティ要素(4)を有する書類(3)に照射する光源(1)、光学的な収束素子(2)、マーク(11)で回折された光(15;16)ないし基板(3)で反射された光線を電気信号に変換する光検出器(5;6)及び信号を評価する評価ユニットから構成される。光検出器(5;6)は光学的な収束素子(2)の焦点面(8')に配置される。それぞれ2つの光検出器(5;6)により光検出器対が形成される。各対の電気信号が解析され、全ての光検出器対の結果は評価ユニットにおいて対応する基準値と比較される。光学マーク(11)の全体が同時に読み出され、セキュリティ要素(4)を識別するコードが形成される。

Description

【発明の詳細な説明】 光学的回折マークを識別する装置 本発明は、請求の範囲第1項と第4項のおいて書きにおいて述べられた種類の 光学的回折マークを機器により識別する装置に関する。 光学的回折マークを機器により識別するこの種の装置は、対応する光学的回折 マークを含むセキュリティ特徴部をもった、書類、郵便切手、紙幣、身分証明書 、パスポートなどの真贋を調べるのに適している。 ドイツ公開公報第2352366号には、レンズを有した対応する光学装置に よりフーリエ変換を利用して透明なセキュリティ構造を読み取る読み取り装置の 基本的な構成が記載されている。プリズムで実現される巨視的なセキュリティ構 造に垂直に入射する平行な光は、屈折によって偏向される。同じ方位角の方向の 同一のプリズムによって平行光束の光が偏向され、光学装置によって光学装置の 焦点面上に集光される。焦点面で光強度が分布することにより識別特徴部が形成 される。 ドイツ公開公報第2538875号から知られた読み取り装置はフーリエ変換 を利用して、光を照射することにより同じ形の回折格子の所定のレリーフ構造を 識別している。読み取り装置は種々の高次の回折次数で回折された光線の強度を 比較し、回折格子に用いられているレリーフの断面形状を検査することができる 。真贋の識別に関する安全性は、連続する回折格子を順次読み取るか、あるいは 基板に配置された回 折格子上の所定の種々の場所を平行して検査する複数の読み取り装置を用いるこ とにより高められる。 スイス特許第653160号には、コード化された種々の回折構造をもち同時 に照明される複数の部分領域を有する真贋特徴部を読み取るドイツ公開公報第2 538875号に記載された読み取り装置の改良が記載されている。回折構造で 回折された光は、光学手段によってその焦点面に集光される。焦点面上の光の強 度が強い位置は、種々の回折構造の空間周波数や方位角などのパラメータだけで 決定される。これらの位置が所定に配置された受光器の位置と一致する場合は、 真贋特徴部として識別される。 さらに、米国特許第4034211号及び米国特許第4023010号には、 回折格子の一部のみを照明する細い光線を用いて同じ大きさの連続する回折格子 からなるデータ部を順次光学的に走査するための読み取り装置が記載されている 。これらの公報には、例えば読み取り面に対して回折格子面が傾いたり、回折格 子面の読取り面に対する間隔が大きくあるいは小さくなったとき、光学走査時に 通常起こりうる誤差が指摘されている。間隔誤差の影響は公知の光学フーリエ変 換装置により除去される。 EP−0718834A2には、高記録密度(ビット/cm2)を有する光学 的記録部並びに複数の回折格子によって構成されたデータ記録部に含まれる一連 の情報パターンを確実に読み取る読み取り装置が記載されている。 これら全ての読み取り装置では、回折パターンの読み取り をそもそも可能にするために、データ記録部を正確に案内し、データ記録部の回 折パターンを正確に位置合わせすることが必要になる。以前から使用されている 読み取り装置では、所定に配置されたミラーやプリズム面により読み取り装置が 簡単に誤検出を犯してしまうことを排除することはできない。 スイス特許第653162号による読み取り装置は、回折格子を照射する光の 波長を周期的に変化させたときの回折角度の変化を検出することにより、そのよ うな誤検出を排除している。 複製が極めて困難なセキュリティ特徴部並びにそれを反射性回折格子を有する 面要素から作成することがEP−105099、EP−169326並びに米国 特許第5032003号に記載されている。回折格子は入射する白色光を反射し て、所定の方位角度で種々の回折次数に回折させる。輪郭形状、空間周波数並び に方位角の方向などの回折格子の格子パラメータが回折特性を決定する。機器に より読取り可能な情報を、この種のセキュリティ要素のパターンに分からないよ うに組み込むために、非対称性な輪郭形状を用いることがEP−360969A 1並びにEP−366858A1に開示されている。これらの公報には、輪郭形 状の非対称性を識別できる読み取り装置の概略的な実施例も示されている。 本発明の課題は、光学的に回折するセキュリティ特徴部を有するデータ記録部 を読み取る安価で簡単な構成の光学読み取り装置で、この光学的な特徴を同時に 、しかもデータ記録部の位置合わせに対する要件を厳しくすることなく、機器に より読み取ることができる装置を提供することである。 本発明によれば、この課題は、請求の範囲第1項並びに第4項の特徴により解 決される。好ましい実施形態が従属請求項に記載されている。 以下、図面に基づいて本発明の実施形態を詳細に説明する。 図面において、 第1図は、読み取り装置の断面、 第2図は、評価処理、 第3図は、セキュリティ特徴部を有する書類、 第4図は、焦点面の光パターン、 第5図は、光源、 第6図は、外部光を抑圧するための装置、 第7図は、光検出器の異なる配置を有する読み取り装置、 第8図は、斜め照明の読み取り装置 を示す。 図1において、1は光源、2は光学的な収束素子、3は書類、4はセキュリテ ィ要素、5ないし6は、第1図の図面で収束素子2の光軸7の左ないし右に示し た光検出器、8は収束素子2の光源1側の焦点面8’が回折面100と交わる交 差線を示す。回折面100は、記述をよりよくする目的だけに考えられて図示し たもので、光検出器5、6から形成される一対の光検出器並びに光軸7により定 められる。両光検出器5と6は、光軸7に対して対称に配置されており、従って 光軸7に対して等距離Rになっている。収束素子2としては、レンズ、凹面鏡、 ホログラム、回折格子などが利用できる。 焦点面8’は収束素子2の収差のために平面ではなく、回折面100とともに湾 曲した交差線8を共有する湾曲面となる。 光源1では、例えば、レーザ、レーザダイオード、発光ダイオード(LED) あるいはカラーフィルタを備えた白熱電球により、赤外線及び/又は可視光スペ クトルからなる所定の波長λのほぼ単色光線が発生される。ここでは不図示の光 源1の射出光学系により光源1の光束は、収束素子2の焦点面に集光されるので 、光束は扇状に広がり円錐光束9になり、その頂点は交差線8上にあって、収束 素子2の有効開口を大部分照明する。収束素子2は、円錐状に入射する光線から 収束素子2の有効開口によって限定される平行光束10を発生する。平行光束1 0は、円錐光束9の延長光軸に平行になっており、書類3の一部並びに書類に取 り付けられたセキュリティ要素4を静的に照明する。好ましくは、開口が大きい 収束素子2が用いられる。というのは、光束10の直径は開口に関係するし、セ キュリティ要素4ないし書類3に光束10を整合させる要件が少なくなるからで ある。円錐光束9の軸は、第1図には簡単のためにそうしたが、光軸7と一致す る必要はない。 セキュリティ要素4は、代表的には、書類に貼付され、反射性回折構造を有す る多数の埋め込み面要素を備えたプラスチックからなる積層物であり、回折構造 の幾つかあるいは全ては、読み取り装置により識別可能な情報を有する光学的な 回折効果をもつマーク11として用いられる。面要素により、積層物の透明な被 覆層を介して視覚によっても認識できる冒 頭の文献から公知のパターンの一つが形成される。この種の積層物の実施例はE P−401466から公知である。また、同時のスイス出願1368−97に光 学マーク11の実施例が記載されている。 平行光束10は、光学的な回折効果を有する第1のマーク11を備えた矢印で 図示の2つの部分面に垂直に入射する。これらは、同じ格子パラメータ(方位角 φ、輪郭形状、空間周波数など)を有し、方位角φの方向は回折面100に平行 になっている。部分面はセキュリティ要素4の面の種々の場所に分布しており、 そのパターンと一体になっている。マーク11を有する全体の面は、好ましくは 複数の部分面に分割されており、それによりマーク11は被覆層が損傷しても安 全になっている。第1のマーク11により、例えば回折次数がm=±1の場合、 波長λの入射光は、入射光束10に対称に回折角度±αで回折される。マーク1 1を有する各部分面からは回折面100で回折角度±αで回折された平行光が収 束素子2に入射する。よく知られているように、平行光線は収束素子2を通過し た後、焦点面8’上で単一の点13ないし14に集光し、その光軸7からの距離 rは、平行光線と光軸7間の角度によって決定される。従って、収束素子2によ り、回折角度−αで回折された光15から全体面の点状の1次像が交差線8上に 形成され、そこに光を電流に変換するための光検出器5の有効面12が配置され る。また、回折角度+αで回折された光16は同様に光検出器6の有効面12’ に集光する。 ほかのマーク11が異なる空間周波数を有する場合には、照明が同じであると 、異なる回折角度で回折が起こり、その角度の値はαの値と異なるので、回折光 は例えば、光軸7に対称に位置する点13と14に集光する。光軸7に対する距 離rは距離Rと異なっている。これに対して、ほかの光学マークの方位角φの方 向が面100から外れる場合には、回折光の両焦点は焦点面8’上にあるが、回 折面100から方位角φだけ向きが変わる。 マーク11も含めて、光学的な回折効果のあるセキュリティ要素4の全ての面 要素で回折された光により、光束10の部分面の場所に無関係に、照明光の波長 λ、回折角度並びに格子パラメータに応じて収束素子2により1次像が焦点面8 ’に形成される。その場合、同じ回折次数の両焦点は、極座標r、φ並びにr、 φ+180°を有する。 座標系の原点は、光軸7ないしゼロ次の回折光が焦点面8’と交わる点である 。両光検出器5、6の有効面12、12’により回折光15、16の受光立体角 が決まる。受光面の中心は極座標R、φ並びにR、φ+180°を有するので、 第1のマークの部分面で回折され、受光面に集束された光線だけが受光され、他 の光学マークからの回折光は受光することができない。 光検出器5と6により、その有効面12、12’に入射する回折光15ないし 16は、回折光15、16の強度に比例した電気信号に変換される。光検出器5 の信号S1ないし光検出器6の信号S2はリード線を介して評価ユニット17に 供給される。評価ユニット17により両電気信号S1とS2から少なくとも相対 差RD=(S1−S2):(S1+S2)が形成される。 信号RDがゼロと異なる場合は、マーク11は非対称な格子輪郭を有し、符号 (RD)関数は面100の方位角φの方向を示している。 好ましくは、評価ユニット17により光源1の強度が制御され、それにより光 検出器5、6並びに光源1は最適な領域で動作するようになる。フォトセル18 は、光源1の強度を監視し、光源1で発生する光束の所定分を測定する。リード 線19を介して評価ユニット17に供給されるフォトセル18の出力信号ASを 用いて光源1により発生する光束が制御される。発光ダイオード(LED)から 光が発生される場合は、制御は単に供給線20を介してLEDに供給される電流 の大きさを介して行われる。 一対の光検出器5、6により検出されるマーク11の部分面は所定の最小限の 面積を有するので、光検出器5、6により十分な大きさの電気出力信号S1、S 2が発生する。好ましくは、フォトセル18の出力信号ASを用いて光検出器5 、6の出力信号S1とS2が標準化される。すなわち、比S1/AS並びにS2 /ASが形成される。これらの信号S1/AS、S2/ASは光束10の実効強 度には無関係であるが、同じマーク11を有する全ての部分面の和並びにセキュ リティ要素4の全体の状況に関係する。 第2図には、回折面100における一対の光検出器の出力 信号X=S1ないしX=S1/AS並びにY=S2ないしY=S2/ASの処理 が図示されている。評価ユニット17(第1図)は、両出力信号の和、すなわち X+Y、並びに相対差、すなわちRD=(X−Y):(X+Y)が関連する許容範囲 S、N及びPにあるかを検査する。和信号X+Yが許容範囲の値Sをとるときに は、第1のマーク11(第1図)は、所定の最小総面積、並びに回折面100の 光検出器5、6用の格子パラメータを有する対称ないし非対称なレリーフ構造を 有している。相対差RDが負であり、許容範囲Nにある場合には、レリーフ構造 は非対称であり、右側の光検出器6が左側の光検出器5よりも強く照明される。 相対差RDが正の値であり、許容範囲Pにある場合には、レリーフ構造は同様に 非対称であるが、方位角は180°大きいφ’=φ+180°となる。この場合 は、左側の光検出器5の光強度が右側の光検出器6のものよりも大きくなる。こ れに対して、相対差RDが範囲NとPの値の間にある場合、すなわち、実質的に ほぼゼロに等しい場合で、和信号X+Yが許容範囲Sである場合には、両光検出 器5、6は、対称的なレリーフ構造での光の回折の場合のように、ほぼ同じ強さ で照明される。 これに対して、和信号X+Yが許容範囲Sの下限値Uに達しない場合には、両 光検出器5と6はわずかの強度の光しか受光しない。この場合、回折面100の 光検出器5、6用の格子パラメータを有する光を回折するレリーフ構造は、所定 の最小総面積に達しない。このレリーフ構造に代えて、例えば、光沢のない構造 、垂線が光束10に平行になるようにさ れた平坦な鏡面、他の格子パラメータを有するレリーフ構造、印刷技術で塗布さ れる顔料など、あるいは積層物の反射層の透明な窓をセキュリティ要素4(第1 図)内の光学マーク11として用いることもできる。また、「所定のレリーフ構 造無し」の結果を評価ユニット17において他の処理に用いることもできる。 これに対して、和信号X+Yが下限値Uを超えるが、和信号X+Yが許容値S 外であるか、あるいは相対差RDの絶対値が上限値Lより大きい場合には、評価 ユニット17は信号X、Yを無視して、更に処理が行われるのを停止する。とい うのは、傾斜した鏡面でまぶしい光線が発生するときのように、光検出器5、6 の一方あるいは両方が過剰な大きさの光を受光しているからである。RDの値が ゼロからかなりずれており、また範囲NとPでない場合も、さらに処理が行われ るのを停止する。 従って、一つの回折面並びに一つの光検出器対により識別可能な光学マーク1 1の数は4つ、すなわち対称的なレリーフ構造、2つの非対称的なレリーフ構造 、そして所定のレリーフ構造無しの4つになる。回折面100に対する出力信号 X、Yの処理の結果は数値C1でコード化される。例えば、所定のレリーフ構造 無しに対しては、C1=0、対称的なレリーフ構造の場合は、C1=1、非対称的 な両レリーフ構造の一つに対してC1=2ないしC1=3となる。 回折面100は、点13(第1図)及び点14(第1図)に第2の光検出器対 を有することができ、他の光検出器対に 無関係に、光学マーク11の4つの輪郭タイプを識別することができる。両検出 器対に対する所定のレリーフ構造は、回折角度が相違するだけである。 回折面100と同様に記述できる複数の回折面100、101、102、10 3などを組み合わせると、異なるQの格子パラメータを有する光学マーク11を 同時に検出することが可能になる。組み合わせにより、全体でQ個の光検出器対 を有することになる。これらの回折面100、101、102、103などは光 軸7で交差し、10°と90°間の角度で交わる。すなわち、同時に識別できる 光学マーク11は少なくとも方位角φが異なる。これらの信号は同時に検出され 、評価される。これにより、数値C1、C2、C3、C4、などに基づいて同時に機 器により読み取り可能な情報に対する効果的な基盤が与えられる。データ処理ユ ニット21は、Qの光検出器対の各々に対して同時に実施される光学マーク11 の認識結果を光検出器対qに関連した数値Cqで重み付けし、以下の指数を発生 する。 但し、q=1からQ 具体的な利用例に許容できる指数Zの値KSは、許容範囲S、P、N並びに限 界値U、Lの値とともに、基準値としてデータ処理ユニット21のメモリ22に 格納される。指数Zが許容値KSに含まれている場合には、指数Zはデータ処理 ユニット21には知られている許容できる情報ないしセキュリティ要素4(第1 図)のコード値である。このようにして Q=4で256の組み合わせないしセキュリティ要素4を識別することができる 。データ処理ユニット21は、例えば、セキュリティ要素4のコード値を検出し た、あるいは検出しないなどの認識結果をリード線23を介して適当な形式で、 例えば表示装置、分類あるいは計数装置などに送出する。 非対称的な回折構造は、その輪郭形状に対応して所定の相対差RDを有し、例 えば、第1の輪郭の場合には、相対差RDの値は第1の範囲0.3<RD<0. 6にあり、第2の輪郭の場合には、第2の範囲0.7<RD<0.8にある。な お、これらの限界値は、両範囲が重ならないことを示すための単なる例である。 この場合、値RDはN1あるいはN2ないしP1あるいはP2の値からでてくる。非 対称的なレリーフ構造の場合、値RDの符号が相違するだけでなく、その絶対値 |RD|も相違する。従って、数値Cの値の範囲は、C∈{0,1,…,(2・ M+1)}として、絶対値|RD|で確実に識別可能な非対称なレリーフ構造の 数Mに関係する。上記の例で、M=2とすると、6個の構造を識別することがで きる。K個の構造を識別でき、Q個の光検出器対が配置される場合には、指数は 、総和 から計算される。 第3図において光源1が、冒頭で述べたスイス特許明細書第653162号に 記載されているように、周期的に変化する波長λの発光光線を発生する場合には 、それに対応して回折角度α(第1図)の値が変化する。例えば、緑の光線(λ ≒535nm)から赤(λ≒656nm)に変化すると、回折角度αの値は大き くなり、回折光16’は、光16の光検出器6ではなく、光検出器6よりも光軸 7から更に離れた第2の光検出器6’のところに入射する。すなわち、距離R’ は距離R(第1図)よりも大きくなる。第3図では、見やすくするために、光軸 7に対称な回折は図示されていない。同じことが、光検出器5、5’並びに回折 角度−αで回折された光15(第1図)に対して当てはまる。評価ユニット17 (第1図)によりまず波長λ1で照明したときのセキュリティ要素4の指数Z1が 求められ、続いて波長λ2の光での指数Z2が求められる。セキュリティ要素4を 良好に識別するためには、前後する2つの測定時においてそれぞれ指数Zは、使 用した波長λ1、λ2の光に関連する多数の値KSから出てこなければならない。 書類3(第3図)は、ページ開きのノート24として図示されており、例えば 、それはページにセキュリティ要素4を接着したパスポート24である。縫い閉 じのためにパスポート24のページは、縫い閉じの方向に向かって湾曲が増大し ており、セキュリティ要素4はその厚さがわずかであるため、それにならってし まう。セキュリティ要素4の表面の湾曲が場所的に変化するために、光束10の 光線は垂直からずれた角度でマーク11(第1図)に入射する。第3図には、同 じ2つのマークに対する光路が図示されており、その回折光は入射角度が異なる ため、もはや平行でなく、発散する。回折光15、16ないし16’は単一の点 13(第1図)に 集束するのではなく、光軸7に対して異なる距離r(第1図)で焦点面8に入射 する。同様な状況が、しわになった紙、例えば使用された紙幣あるいは有価証券 などに見られる。この場合も、セキュリティ要素4は局所的に紙の表面になじみ 、回折光15、16ないし16’は場所によって対応する回折面100からずれ てしまう。このように傾いたマークで回折される光15、16ないし16’を確 実に検出するために、光検出器5;5';6;6’の有効面12(第1図)、12' (第1図)は好ましくは径方向並びに方位角の方向に延長される。方位角方向に 延長させることにより、セキュリティ要素4ないし基板3、24の方位角が回折 面100、101、102、103などに対して良好に整合してない場合でもマ ークの読み取りが可能になる。光検出器5、6、6’の有効面12、12’は予 め決まっており、そのサイズ並びに形状は変化させることができないので、好ま しくは、光検出器5、5'、6、6’の有効面12、12’の前に、所定の立体 角で回折された光15、16、16’を集光し有効面12、12’に偏向する光 学手段26、26'(プリズム、レンズ、フィルタ、ホログラム、回折格子など )を配置することができる。この立体角は焦点面8’上で光検出器5、6、6’ の受光面を定める。サイズと形状(円環の一部、円形、扇形、矩形など)は使用 目的に合わせる。第4図では、簡単にするために、受光面は円形A〜D、A’〜 D’及びa〜d、a’〜d’として図示されている。 第3図で、平坦で透明なプレート、例えば、面平行な表面 を有するガラスプレートにより収束素子2と反対側に表面のある読み取り面25 が形成される。ガラスプレートにより検査すべき書類3に対して平坦な支持部が でき、またセキュリティ要素4の湾曲がなくなり、それにより回折光は良好に受 光面に集束するようになる。さらにガラスプレートは光学部材を有する装置の内 部を埃や指紋などから保護する。これは、特に、装置が上下逆にされ、光源1が 、ガラスプレート上に乗って平坦にされたセキュリティ要素4を下方から照明す るときに重要になる。ここで再び、光軸7が読み取り面25に垂直である必要は ないことに注意しておく。 第4図には、光軸7で交差する4つの回折面100、101、102及び10 3を有する本装置の実施形態の焦点面8’が図示されている。第4図で光軸7は 図面に対して垂直であり、無形の回折面100、101、102及び103は焦 点面8'との交差線により図示されており、また光検出器対の受光面A,A'、B 、B’C、C’D及びD’は円形の面として図示されている。これらの円形の面 は、セキュリティ要素4が光束内に挿入された場合で、径方向の距離R1、R2が 空間周波数ないし回折角度並びに光束10の波長λで定まる所定の値を有する場 合に、方位角φないしφ+180°の対応する方向に整合された光学的な回折効 果を有するセキュリティ要素4(第1図)のマーク11(第1図)からの回折光 15(第1図)、16(第2図)が予想される領域を示す。 表1は、赤色光(λ=670nm)で読み取るための第4図装置のパラメータ の組を例示する。光検出器はその受光面 A、A'、B、B'、C、C'、D及びD'で図示されている。光検出器対A−A' 、B−B'が同じ距離R1=9.9mmとなっている回折面100及び101間の 交差角はβ=90°であり、光検出器A、A’ないしB、B’に対しては距離R1 =9.9mmであり、光検出器C、C’ないしD、D’に対しては距離R2=1 6.6mmである次の回折面100と102ないし103と101間の交差角は それぞれγ=30°となっている。従って、回折面102と103では、α−2 γ=30°の角度になる。収束素子2(第3図)としては、Spindler & Hoyerの公称焦点距離25mmの色収差補正レンズNo.322284 が用いられる。色収差補正レンズは開口が比較的小さいために、読み取り面25 (第3図)と収束素子2(第3図)間の距離は約3mmとなる。 第5図の実施形態では、光源1は波長λ1の光の光線源27のほかに、より大 きな波長λ2の平行光束29を発生するレーザダイオード28を有する。光線カ ップラ(例えばダブルプ リズム、ハーフミラーなど)30により、光線29は光線源27の光線31に平 行に偏向される。光線29と31は、レンズ32により集光され、その場合、焦 点は射出瞳33として焦点面8’にあり、円錐光束9の頂点を形成している。例 えば、光学マーク11(第1図)は、前後した測定において光源1により、両波 長λ1、λ2の一方で(単色で)交互に照明されるか、あるいは両波長λ1、λ2で 同時に多色で照明される。マーク11の照明光の波長λがλ1から大きな波長λ2 に変化すると、照明角度の大きさが大きくなり、回折光16(第3図)は、第4 図において回折光16(第3図)の光検出器対A−A'、B−B'、C−C'、D −D'の受光面からΔRだけずれて点線で図示した光検出器対a−a'、b−b' 、c−c'、d−d’の受光面に移動する。指数Z1、Z2は、8個の光検出器対 (Q=8)のそれぞれからの出力信号X、Yから求められる。その場合、波長λ1 で照明した場合に指数Z1が、また波長λ2で照明した場合に指数Z2が計算され る。セキュリティ要素4(第3図)を多色照明した場合には、同じ回折面100 、101、102ないし103の両光検出器対の受光面、例えば、A−A'、a −a’などに回折光が予想される。この場合には、Q=8とする一つの指数のみ が求められる。状況によっては、好ましくは、光学手段26(第3図)、26'( 第3図)に波長λ1、λ2を通過させるフィルタが設けられる。波長λ1、λ2の値 の範囲は、電磁波の可視光及び赤外光スペクトルである。例えば、レーザダイオ ード28は、その構造に従ってλ=430nm(青)の範囲からλ≧10 70nmの赤外光までにある波長λの単色光を発生する。赤外光は、例えば黒に 着色した積層物の被覆層を通過するので、視覚により見ることができない光学マ ーク11の刻印レリーフ構造を光学的に検出することができ、情報を読み出すこ とができる。 スイス特許出願2172/96(WO98/10324)には、入射光の偏光 面に依存する非対称性を有する回折格子が記載されている。この非対称性は、特 に回折格子の線の間隔dが光源1(第5図)から発光される波長λの3倍より小 さいときに顕著になる。この種の回折格子は、好ましくは、特に偽造防止に関す る高度な要件を満たさなければならない光学マーク11に対して用いられる。光 学マーク11は、更にセキュリティの特徴として回折光の強度が光線の偏光に顕 著に依存している。第3図において光検出器5、5、6、6’の有効面12、1 2’の前に配置された光学手段26、26’がそれに対応して配置された偏光フ ィルタを有している場合には、光学マーク11は、同じ光検出器対A−A'、B −B'、C−C'、D−D’を用いてこのセキュリティの特徴を有しているかが検 査される。 少なくとも光検出器対A−A'、B−B'、C−C'、D−D’の一つの前に対 応して配置された偏光フィルタを有する装置は、体積ホログラム(H.J.Ca ulfieldの「光学ホログラフィハンドブック」頁202以降、Acade mic Press社、1979、ISBN0−12−165350−1)によ るセキュリティ特徴部の複製をその偏光特性 により偽造として検出することができる、という利点を有している。偏光フィル タの配置並びに偏光フィルタを装備した光検出器対の数は、光学マーク11に用 いた偏光回折格子のパラメータに関係する。 例えば、光検出器5、5’の前に配置の偏光フィルタは、光検出器6、6’の 前に配置の偏光フィルタに対して90°だけ回転して配置することができる。 光源1の他の実施形態は、第5図に図示した構成を有し、直線偏光の光を用い て光学マーク11を照明するように構成されている。偏光光源34ないし35に は、レーザダイオード24並びに光線カプラ30が設けられる。光源27は、第 5図の図面で直線偏光の光線31を発生するように構成されており、また光束2 9の光は光線分割器30で向きを変化された後光線31に平行になり、光線31 に対して直交する方向に直線偏向される。光束10(第1図)の偏光面の方向は 光源の種類から決まる。第1回目の測定時には、光束10の偏光面は、光源27 が投入されているので、光線31のものと同じである。続く測定時には、光束2 9だけが光学マーク11の照明に寄与するので、光束10の光の偏光面は第1回 の測定時の偏光面に対して90°だけ回転する。2回の連続した測定からそれぞ れ対応する偏光方向に対する指数Zが求められる。セキュリティ要素4を確実に 識別するためには、指数Zが対応する偏光方向に対して予め求められた多数の値 KSから得られるものでなければならない。それぞれの場合に、同じ波長λが用 いられるので、偏光の作用を検出するた めに、他の光検出器対は必要でない。 光源1は、光線源27の代わりに、90°だけずれた第2の直線偏光光源35 を有することができる。両光線カプラ30により光源34、35からの両光束2 9はレンズ32の光軸に平行にされる。 光線源27,28をオンオフする代わりに、光線カプラ30の前の各光路にお いて機械的あるいは電磁気的なシャッターにより望ましくない光を遮断すること ができる。光源1(第1図)の仕様を高価なものにすることにより、波長λ並び に偏光とその方向に関する光の性質を変えることができる。光検出器対を設ける 回折面100、101、102、103などの数並びに光源1の仕様は、識別す べきセキュリティ特徴部4(第1図)の大きさに関係する。 光学マーク11を識別するすべての装置と同様に、上述した装置も外部光の影 響を受ける。第6図には、遮光部材を使用することなく、外部光を抑圧する好ま しい装置が図示されている。光源1には、デジタルあるいはアナログの変調信号 を用いて光束10の光強度を周波数fで変調する変調器36が設けられる。光学 マーク11で回折された光15、16(第3図)、16'(第3図)も同様に周波 数fで変調され、自然あるいは人工の散乱光とともに、光検出器5、5'、6、 6'の光電変換器37の受光面12、12'(第3図)で受光され、電気信号に変 換される。各光検出器5、5'、6、6’等は、更に変換器37の出力に接続さ れたハイパスフィルタ38、変調器36と接続され、変調信号を受信する復調器 39並び にローパスフィルタ40を有する。変換器37の電気信号は、まず下方遮断周波 数fUのハイパスフィルタ38を通過し、散乱光に起因する成分が除去される。 ハイパスフィルタ38の後に残る信号は、変調信号を復調する復調器39に達す る。復調器39の出力に設けられたローパスフィルタ40は、上方遮断周波数fO を有し、回折光15、16、16’により発生した有効信号を平滑化し、光検 出器5、5'、6、6’の出力信号S1ないしS2として出力する。例示した実 施形態では、周波数f=18.4kHzの場合、下方遮断周波数fU=2.7k Hz並びに上方遮断周波数fO=1.0kHzが用いられる。 光源1が変調されるか、されないに無関係に、光源1の光線は例えば周期的に オンオフされる。評価ユニット17は、対応する信号を供給線20を介して変調 器36に送り、光源1からの光束を制御する。その場合、測定サイクルは少なく とも測定期間と休止期間を有している。測定期間でのオン期間は電光のように極 めて短時間に設定されるので、読み取り面25(第3図)で高速に搬送される紙 幣あるいは有価証券などの書類3からセキュリティ要素4をほぼ静的に読み取り 、識別することができる。測定サイタルのオン期間は、例えば、書類3により光 バリアにより開始させることができる。 ざらざらした書類3、24(第3図)の紙の表面では、光束10により拡散性 の散乱光が発生する。散乱光の成分は有効信号強度の数パーセント程度の強度を 有し、上述した装置によってはこれを除去することはできない。そのため、好ま しくは、評価ユニット17は第2図の処理の前に、光検出器5、6ないし6’か ら供給される出力信号S1ないしS2が限界値Gを超えているかを調べる。この 限界値Gは、光束10によって照明された紙の表面からの散乱光により発生され る信号レベルに対応する。散乱光のみによって発生した出力信号S1、S2は、 限界値Gより小さく、評価ユニット17の入力の判別器41により抑圧すること ができ、更に処理されることはない。 第7図では、ハーフミラー42が円錐光束9に配置されるので、収束素子2( 2重矢印線で図示)の光軸7(第1図)は例えば90°だけ偏向し、第2の光軸 43を形成する。回折次数0並びに±1で回折された光44、15(第1図)、1 6(第2図)は、もはや焦点面8’に集光せず、セキュリティ要素4の1次像と しての光パターンは第2の光軸43と直交する焦点面45上に結像される。光検 出器面46を光軸7から更に離して配置しなければならないときには、焦点面4 5と光検出器面46間で第2の光軸43上に結像系47を配置する。結像系47 の両焦点は2つの面45と46にある。光源1は、光線がほぼ垂直に入射する場 合は、光束10により書類3並びにセキュリティ要素4を照明する。0次回折光 で回折され書類3により反射された光44は焦点面45で第2の光軸43上の一 点に集光され、結像系47により光検出器46上で第2の光軸43が通過する点 48に結像される。一次回折次数で回折された光15、16は通過点48に対し て対応する極座標r、φ及びr、φ+180°で光検出器面 46に入射する。書類3が光束10に平行な回転軸で角度θだけ回転すると、光 検出器面46上の光パターンは同様に通過点48を中心に回転する。すなわち、 全ての座標値は、r、φ+θ及びr、φ+180°+θとなる。 個々の光検出器5、5'、6、6’の代わりに、好ましくは、光検出器面45 に、例えばカムコーダーとして知られた光検出器アレイあるいは「電荷結合素子 (CCD)」を用いることができる。光検出器アレイは、「電荷結合素子(CCD) 」よりも評価ユニット17により高速に読み出すことができる。本発明では、検 出器のタイプに無関係であるので、両方を以下ではCCD49ということにする 。第5図で、単一のCCD49に代えて、2つあるいはそれ以上のCCD49を 射出瞳33ないし光軸7(第1図)の周囲に配置することもできる。 第4図に基づいて読み取り装置に対するCCD49の好ましい応用例を説明す る。CCD49は、1cm2以下のところに感光性変換器37(第6図)を有す る500000個以上の検出セル50を備えた光検出器のブロックからなってい る。表1の例では、638ライン/mmの空間周波数は距離R1に関連しており 、986ライン/mmの空間周波数により距離R2が決まる。セキュリティ要素 4がしわになっても光学マーク11からの光を確実に識別することができるよう にするために、セキュリティ要素4(第1図)の他の回折素子に対して用いられ る空間周波数に対して例えば±50ライン/mmの余裕を設けなければならない 。マーク11(第3図)で 用いた空間周波数はセキュリティ要素4の他の回折素子には用いられていないの で、平均半径R1とR2を有する2つの円形リングK1、K2(2つの陰影を施し た円形リングの断片として図示)内の検出セル50により受光される光は一義的 にマーク11から出てきたものである。 第4図で光パターンは、例えば、両円形リングK1、K2内の照明された円形 面AからDないしA’からD’並びに通過点48のスポットから形成される。セ キュリティ要素4の方位角が変化すると、円AからDないしA’からDは通過点 48を中心に両円形リングK1、K2上を定まったパターンで所定の形で移動す る。セキュリティ要素4を傾けると、スポット51は移動し、光パターンは歪む 。数学的な再変換により光パターンはその歪みがなくなり、許容基準パターンと 比較されるかあるいは相関がとられる。CCD49に接続された評価ユニット1 7は、まず円AからDないしA’からD’で照明された検出セル50の正確な極 座標r、φないしr、φ+180°を求め、光パターンの像をメモリ22(第2 図)に生成し、この像をメモリ22に格納されている所定の基準パターンと比較 する。基準パターンは、両円形リングK1、K2内で光軸7、43の両側に予想 される回折光の少なくとも3対の強度中心点からなっている。両円形リングK1 、K2に位置しない検出器50からの全ての信号はマータ11からのものではな く、抑圧される。CCD49の解像度が大きいために、照明された円AからDな いしA’からD’のうち一つの出力信号XないしYは、隣接する多数の検出セル 50か ら形成され、各円の座標は照明強度の中心点から計算される。円座標(r、φ) を有する出力信号Xと円座標(r、φ+180°)を有する出力信号Yにより信 号対X、Yが形成され、これらの信号は、所定の格子パラメータを有する光学マ ーク11の回折光により発生されたものである。異なる格子パラメータを有する 光学マークの数に対応して、第2図に図示した方法に従って解析される信号対が 存在する。各信号対は光検出器対5、6ないし5’6’の両出力信号S1、S2 に対応し、それに従って例えば、A−A’で示すことができる。メモリ22には 、全ての出力信号S1とS2の群を得るために必要な他の基準値、例えば、半径 R1、R2、円形リングK1、K2の幅、識別用の基準パターンなどが格納される 。マーク11を良好に読み取るためには、これらは光束10だけになければなら ない。方位角の方向、読み取り面25からの距離(第3図)並びに書類3(第7 図)の横方向の変位は影響はないが、書類3がかなり傾いた場合は補正しなけれ ばならない。 第8図には、読み取り面25(第3図)の垂線54に対して角度δ(好ましく は0°≦δ≦45°)だけ傾斜した照明軸52を有する読み取り装置が図示され ている。この装置の利点は構成がコンパクトになることである。光源1からの光 は円錐光束9に広がり、光学的な入力素子53(レンズ、凹面鏡、ホログラム、 回折格子など)により平行光束にされる。反射され回折された光44及び15、 16は収束素子2により焦点面45に移され、そこで光が光検出器5、5'、6 、6’ あるいはCCD49(第7図)に入射する。収束素子2の光軸7は垂線54に対 して角度Φを形成しており、例えばδ=Φであり、照明軸52は、光軸7並びに 垂線54と同じ面とすることができる。照明軸52並びに光軸7は、読み取り面 25(第3図)において交差する限り、セキュリティ要素2上の半空間で任意の 方向とすることができる。また、角度δ、Φは同じである必要はない(δ≠Φ)。 角度δ、Φの選択はかなり自由であるが、識別すべき光学マーク11(第6図) の格子パラメータ並びに光源1の波長λに合わせる必要がある。上述した、単純 な回折面100など(第1図)を有する回折特性は第8図の装置ではもはや当て はまらない。光束10の光が所定の格子で回折される方向は一般的に回折面では なく、錐面にある。すなわち、焦点面45上の光パターンは垂直な光の入射に対 して歪んでしまう。パターンは、R.Petitによって編纂された「格子の電 磁気学的理論」Springer出版社、ベルリン、1980の「円錐回折」に 関する実施例に従って角度δに関して計算され、メモリ22(第2図)に基準パ ターンとして格納される。CCD49の検出セル50からの信号の評価は、光パ ターンの像と基準パターンとを比較し、種々の光学マークに応じて検出器50( 第4図)の信号を信号対X、Yと対にして関連付け、上述したように全ての信号 X、Yを処理することにより行われる。 上述した例では、回折次数0、±1に関して述べたが、本発明の考えを逸脱す ることなく、例えば±2次の回折次数、あるいは−1次及び−2次の回折次数な ど他の回折次数の解 析も行うことができる。
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Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1)読み取り面(25)に配置された基板(3;24)上のセキュリティ要素 (4)の光学的回折マーク(11)を機器により同時に識別する装置であって、 少なくとも所定の波長λの平行光(10)を基板(3;24)に照射するための 光源(1)と、前記マーク(11)で回折されないしは基板(3;24)で反射 された光線(15;16;16')を電気信号に変換するための光検出器(5; 5';6;6')と、信号を評価するための評価ユニット(17)と、前記マーク (11)で回折されないしは基板(3;24)で反射された光線(15;16; 16')を収束素子(2)の焦点面(8’ないし45ないし46)にある光検出 器(5;6ないし5';6')の有効面(12ないし12')に集光させるための 、マーク(11)と光検出器(5;5';6;6')間に配置された大開口の収束 素子(2)とを備えた装置において、 収束素子(2)の光軸(7)に対して同じ距離Rを有する2つの光検出器(5 ;6ないし5';6')が、それぞれ光軸(7ないし43)に対称に配置されてい て、光軸(7ないし43)とともに少なくとも3つの回折面(100;101; 102;103)を定める少なくとも3つの光検出器対(A−A';a−a';B −B';b−b';C−C';c−c';D−D';d−d')が形成され、 光軸(7ないし43)に対して第1の距離R1を有する少なくとも2つの光検 出器対(A−A',B−B')が設けられていて、それらの回折面(100;10 1)は光軸(7ないし 43)において交差角βで交差し、 回折面(100;101)と一致しない他の回折面(102ないし103)に 少なくとも更に光検出器対(C−C’ないしD−D')が設けられ、それらの光 検出器は光軸(7ないし43)に対して第2の距離R2に配置されており、 評価ユニット(17)は、少なくとも光検出器対(A−A';a−a';B−B ';b−b';C−C';c−c';D−D';d−d')の各々の出力信号X,Yか ら相対差RDを計算し、計算された相対差RDによりセキュリティ要素(4)を 識別するように構成されていることを特徴とする光学的回折マークを識別する装 置。 2)少なくとも4つの光検出器対のうち第1の2つ(A−A';B−B')は、 光軸(7ないし43)に対して同じ第1の同じ距離R1を有し、第2の他の光検 出器対(C−C';D−D')は、光軸(7ないし43)に対して同じ第2の距離 R2を有し、これらの回折面(102;103)は、光軸(7ないし43)にお いて角度β−2γで交差し、前記4つの回折面(100;101;102;10 3)は、角度β並びにβ−2γを2等分する、光軸(7ないし43)も含む共通 な面を有することを特徴とする請求の範囲第1項に記載の装置。 3)光学的な収束素子(2)と各光検出器(5;5';6;6')の有効面(1 2;12')間に、回折光(15;16;16';44)を有効面(12;12' )に集光させ、かつ/あるいは、受光のために設定された光の性質(色、偏光) を選択するための光学素子(26;26')が配置されることを 特徴とする請求の範囲第1項又は第2項に記載の装置。 4)読み取り面(25)に配置された基板(3;24)上のセキュリティ要素 (4)の光学的回折マーク(11)を機器により同時に識別する装置であって、 少なくとも所定の波長λの平行光(10)を基板(3;24)に照射するための 光源(1)と、前記マーク(11)で回折されないしは基板(3;24)で反射 された光線(15;16;16')を電気信号に変換するための光検出器(5; 5';6;6';50)と、信号を評価するための評価ユニット(17)と、前記 マーク(11)で回折されあるいは基板(3;24)で反射された光線(15; 16;16';44)を収束素子(2)の焦点面(8’ないし45ないし46) に集光させるための、マーク(11)と光検出器(5;5';6;6';50)間 に配置された大開口の収束素子(2)とを備えた装置において、 複数の光検出器(50)を有する少なくとも一つのCCDユニット(48)が 光軸(7ないし43)に対称に焦点面(8’ないし45ないし46)に配置され 、 評価ユニット(17)のメモリ(22)に少なくとも3対の強度中心点からな る所定の基準パターンが格納され、 評価ユニット(17)は、光検出器(50)の信号を読み取り、光学マーク( 11)を照明したとき焦点面(8’ないし45ないし46)に発生する光パター ンを識別するように構成されており、評価は、検出器(50)により記録された 光パターンとメモリ(22)に格納された基準パターンとを比較すること、並び に回折光線(15;16;16')の強度 に比例する出力信号X、Yを対応する信号対に関連付けることにより行われ、そ の場合前記信号対は、回折光線(15;16;16')により所定の格子パラメ ータを有する光学マーク(11)の一つから発生されるものであり、 評価ユニット(17)は少なくとも前記信号対(A−A';a−a';B−B' ;b−b';C−C';c−c';D−D';d−d')のそれぞれの出力信号X、 Yから相対差RDを計算して、計算された相対差RDを用いてセキュリティ要素 (4)を識別するように構成されていることを特徴とする光学的回折マークを識 別する装置。 5)光源(1)の射出瞳(33)が照明軸(52)上で光学的な入力素子(5 3)の焦点に配置されており、照明軸(52)並びに平行光束(10)が読み取 り面(25)の垂線(54)に対して−θの角度だけ傾斜しており、収束素子( 2)の光軸(7ないし43)が垂線(54)に対して+Φの角度をなし、照明軸 (52)、垂線(54)並びに光軸(7ないし43)が平面にあり、収束素子( 2)により回折され反射された光線(15,16,16',44)が光検出器面 (8';45;46)に集光されることを特徴とする特許請求の範囲第4項に記 載の装置。 6)評価ユニット(17)が、光源(1)から出る光の強度並びに性質を制御 し監視するように構成されていることを特徴とする特許請求の範囲第1項から第 5項のいずれか1項に記載の装置。 7)光源(1)が平均波長λ1、λ2の着色光を発光するよ うに構成されていることを特徴とする請求の範囲第6項に記載の装置。 8)光源(1)は、光源(1)から発光する光の波長λが所定の波長λ1、λ2 間で切り替わるように構成されていることを特徴とする請求の範囲第7項に記載 の装置。 9)光束(10)の光が偏光されており、光源(1)は、光源(1)から発光 する光の偏光が所定の偏光に切り替わるように構成されていることを特徴とする 第6項から第8項のいずれか1項に記載の装置。 10)評価ユニット(17)が光源(1)からの光束を制御する変調器(35 )を有し、測定周期が少なくとも測定期間と休止期間とから構成されることを特 徴とする第6項から第9項のいずれか1項に記載の装置。 11)評価ユニット(11)が全ての基準値を格納するメモリ(22)を備え たデータ処理ユニット(21)を有し、評価ユニット(11)が出力信号XとY の全ての対から和信号X+Yと相対差RD=(X−Y):(X+Y)を形成するよう に構成されており、さらに、評価ユニット(11)が、 a)全ての和信号X+Yをメモリ(22)に格納された所定の第1の範囲の値 Sの大きさと比較し、全ての相対差RDをメモリ(22)に格納された所定の範 囲の値NとPと比較する検査装置、 b)全ての検査装置のセキュリティ要素(4)を表す結果を形成するユニット 、 c)前記結果をメモリ(22)からの他の基準値と比較す ることによりセキュリティ要素(4)を識別するユニット、 を有することを特徴とする第1項から第10項のいずれか1項に記載の装置。
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