JP2002374311A - センタタップ終端部品、センタタップ終端部品を用いたプリント配線板、及びプリント配線板を内部に有する電子機器 - Google Patents

センタタップ終端部品、センタタップ終端部品を用いたプリント配線板、及びプリント配線板を内部に有する電子機器

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JP2002374311A JP2001183371A JP2001183371A JP2002374311A JP 2002374311 A JP2002374311 A JP 2002374311A JP 2001183371 A JP2001183371 A JP 2001183371A JP 2001183371 A JP2001183371 A JP 2001183371A JP 2002374311 A JP2002374311 A JP 2002374311A
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Shinichi Nishimura
晋一 西村
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 差動信号伝送配線に配置されるセンタタップ
終端部品を、簡単で安価な構成とすることで、差動信号
配線による不要輻射ノイズの抑制効果を維持したまま、
実装コストを低減し、高密度実装を実現し、基板設計の
自由度を向上させる。 【解決手段】 センタタップ終端部品を、差動信号伝送
配線の差動インピーダンスにマッチングした抵抗値の約
半分の抵抗値をもつ2個の抵抗と、該2個の抵抗に電気
的に接続された少なくとも1つのコンデンサとを1パッ
ケージ部品、1チップ部品、1IC部品等からなる1部品
として形成し、上記抵抗は、その一端が上記差動信号伝
送配線にそれぞれ電気的に接続され、多端が上記コンデ
ンサの一端に電気的に接続され、上記コンデンサの他端
はプリント配線板のグランドへ接地されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は高速電気信号をプリ
ント配線、ケーブルなどの伝送線路を介して差動信号を
伝送する差動信号伝送回路に関する。
【0002】
【従来の技術】従来から、高速信号をプリント配線板や
ケーブルで伝送する場合、不要輻射ノイズを抑制するた
めに、低電圧差動信号(Low Voltage Differential
Signal:LVDS)伝送技術が利用されている。差動信
号の流れる2本の伝送線路間には逆相のディファレンシ
ャル電流だけが流れるように差動信号送信ICは設計され
ている。しかし、非常に短いタイミングにおいて差動信
号線上に流れる電流に対して、正確な逆相状態を実現す
る事は困難である。LVDSの場合、H論理→L論理に
遷移する瞬間とL論理→H論理に遷移する瞬間のどちら
においても、2本の差動信号線の一方はHからLへ、も
う一方はLからHへ遷移する。つまり、瞬間的に2本の
信号線は立ち上がりと立ち下がりがちょうど重なること
になる。LVDSに限らず、信号出力のtr/tf特性
は完全に一致させるのが原理的に困難であるために、瞬
間的に差動信号線間に僅かな同相のコモンモード電流が
流れる。また、プリント配線やケーブル等における、差
動信号伝送回路の差動インピーダンスのアンマッチン
グ、差動信号伝送線間のスキューなどによってもコモン
モード電流の発生要因となる。これらの2本の差動信号
配線に同相で流れるコモンモード電流成分は、LVDS
伝送系から不要電磁波が輻射される主な原因となってい
た。
【0003】差動信号伝送回路の不要輻射ノイズの抑制
には、このコモンモード電流を抑制することが必要であ
る。しかしながら、通常使用されている差動信号受信I
Cの直前に差動信号伝送回路の差動インピーダンスにマ
ッチングした値の抵抗を、2本の差動信号配線間に直列
に配置する終端方法では、プリント配線板のグランドパ
ターンに対して積極的に結合がされていないため、コモ
ンモード電流を抑制する事ができない。そこで、「トラ
ンジスタ技術」1997年7月号特集p.280 に記載されてい
るように、センタタップ終端と呼ばれる、複数のセンタ
タップ終端部品を実装する終端方法を用いる事で不要輻
射ノイズ問題を解決することが知られている。
【0004】図7(a)(b)(c)は従来のセンタタ
ップ終端方法で、受信側プリント配線板が片面プリント
配線板である場合の差動信号伝送の構成図である。図中
51a、51bは不図示の送信側IC等に接続された差動
信号配線である。52、53は差動信号配線51a、5
1bに設けられたランドパターン52a、53aとラン
ドパターン52b、53bにそれぞれ両端が実装される
チップ抵抗である。ランドパターン52b、53bから
お互いが並列に配線されるように配置されたランドパタ
ーン54aと、プリント配線板のグランドパターンに接
続されるランドパターン54bにチップコンデンサ54
の両端が実装される。
【0005】差動信号配線51a、51bは、チップ抵
抗52、53への接点となるランドパターン52a、5
3aを経て、受信側IC55がはんだ等により実装されて
いるランドパターン55a、55bに接続されている。
【0006】図7(a)はランドパターン52b、53
b、54aが2本の差動信号配線の間に設けられてお
り、ランドパターン52b、53bは並列に配置されて
いる。ランドパターン54bは2本の差動信号配線の外
側に設けられている。図7(b)は図7(a)と同様に
ランドパターン52b、53b、54bが2本の差動信
号配線の間に設けられており、ランドパターン52b、
53b、54bはすべて並列に配置されている。ランド
パターン54aは2本の差動信号配線の外側に設けられ
ている。図7(c)はランドパターン52b、53b、
54a、54bはすべて2本の差動信号配線の外側に設
けられている。
【0007】上記のセンタタップ終端部品は、差動信号
伝送線路の差動インピーダンスにマッチングした抵抗値
の約半分の抵抗値をもつ2個のチップ抵抗52、53
を、差動信号受信ICの近傍で2本の差動信号配線に対
しそれぞれ直列に接続し、チップ抵抗52、53の間に
バイパスコンデンサ54でプリント配線板のグランドパ
ターンへ接地する構成をとっている。そのため、プリン
ト配線板のグランドパターンに対して積極的に結合がな
され、コモンモード電流を抑制する事ができた。
【0008】また、差動信号受信用IC55は、2本の差
動信号配線間に直列に挿入された終端抵抗に流れるディ
ファレンシャル電流成分を、抵抗にかかる電位差として
受信するだけなので、バイパスコンデンサ54を通じて
プリント配線板のグランドに流れるコモンモード電流成
分は差動信号受信用ICでの受信波形に影響を及ぼすこと
はない。
【0009】また、プリント配線板のグランドパターン
に対して積極的に結合がなされたセンタタップ終端部品
は、コモンモード電流成分に対するリターン電流を形成
し易く、磁界の打ち消し効果によって差動信号伝送路か
らの不要輻射ノイズが抑制できるという効果がある。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら上記に示
した従来技術は、センタタップ終端には抵抗2個とコン
デンサ1個と計3個の部品を基板に実装する必要があ
る。そのため、少なくとも6箇所をはんだ等により実装
しなければならず、実装にかかるコストが高くなってし
まうという問題点があった。またプリント基板に少なく
とも6個のランドパターンを形成する必要があり、プリ
ント基板の面積利用率が高く、高密度実装を行う上では
問題となっている。また、基板設計を行う際に、各ラン
ドパターンの位置や配線の位置を充分に検討する必要が
あり、基板設計の自由度が著しく損なわれると言う問題
点があった。
【0011】また、多くの場合片面プリント配線板上で
2本の差動信号線の間にグランドパターンを設けるのは
難しく、チップコンデンサ54のグランド端子を2本の
差動信号配線の外側でグランドパターンと接続してい
る。そのため、各ランドパターンの配置によっては、差
動信号配線が非等長配線になってしまったり、対称性の
崩れた配線になったりしてしまう。差動信号配線が非等
長配線や対称性の崩れた配線になってしまうと、差動信
号配線による不要輻射ノイズの抑制効果が低下してしま
うという問題点があった。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
本発明においては、差動信号伝送配線に配置されるセン
タタップ終端部品において、差動インピーダンスにマッ
チングした抵抗値の約半分の抵抗値をもつ2個の抵抗
と、該2個の抵抗に電気的に接続された少なくとも1つ
のコンデンサとが1部品として形成されたセンタタップ
終端部品を提案している。
【0013】また、本発明においては、差動信号伝送配
線に配置されるセンタタップ終端部品において、差動イ
ンピーダンスにマッチングした抵抗値の約半分の抵抗値
をもつ2個の抵抗と、該抵抗に接続された少なくとも1
つのコンデンサとを1部品として形成し、上記抵抗の一
端が上記差動信号伝送配線にそれぞれ電気的に接続さ
れ、多端が上記コンデンサの一端に電気的に接続され、
上記コンデンサの他端はプリント配線板のグランドへ接
地されているセンタタップ終端部品を提案している。
【0014】また、本発明においては、上記コンデンサ
はチップコンデンサであり、上記抵抗はチップ抵抗であ
り、上記コンデンサは、並列して配置された上記抵抗の
上に積層されて配置され、上記コンデンサと上記抵抗は
第1の導電部材により電気的に接続され、上記コンデン
サとプリント配線板のグランドは第2の導電部材により
電気的に接続されており、上記コンデンサと上記抵抗が
1つのパッケージ部品として形成したセンタタップ終端
部品を提案している。
【0015】また、本発明においては、上記コンデンサ
と上記抵抗が1つのチップ部品として形成されているセ
ンタタップ終端部品を提案している。
【0016】また、本発明においては、上記コンデンサ
と上記抵抗が1つのIC部品として形成されているセン
タタップ終端部品を提案している。
【0017】また、本発明においては、上記センタタッ
プ終端部品を用いたプリント配線板及び、そのプリント
配線板を内部に有する電子機器を提案している。
【0018】
【発明の実施の形態】次に、本発明の実施の形態を、図
面を参照して説明する。
【0019】(第1の実施形態)図1は本発明の差動信
号伝送方式におけるセンタタップ終端部品の第1の実施
形態を示したものである。図中13は信号送信側プリン
ト配線板で、14は信号受信側プリント配線板である。
信号送信側プリント配線板13には、LVDS送信用I
C11の出力ピンが、ランドパターン11a、11bに
おいてはんだ等により実装されており、信号受信側プリ
ント配線板14には、LVDS受信用IC12の出力ピ
ンが、ランド12a、12bにおいてはんだ等により実
装されている。
【0020】19は信号送信側プリント配線板13と外
部のケーブルとを接続するコネクタであり、20は信号
受信側プリント配線板13と外部のケーブルとを接続す
るコネクタである。ランド11a、11bとコネクタ1
9とは、差動信号配線16a、16bにより配線されて
おり、ランド12a、12bとコネクタ20は差動信号
配線17a、17bにより配線されている。コネクタ1
9とコネクタ20は差動信号ケーブル15a、15bに
より接続されている。
【0021】18は本発明の特徴となるセンタタップ終
端部品であり、受信側プリント配線板14上の差動信号
受信用IC12の近傍に配置され、差動信号配線17a、
17bに設けられたランドパターン18a、18b及び
グランドとなるランドパターン18c、18dにおいて
実装されている。センタタップ終端部品18は差動信号
配線16a、16b、差動信号ケーブル15a、15
b、差動信号配線17a、17bに流れるコモンモード
電流を抑制している。
【0022】図2はセンタタップ終端部品18の構成詳
細図である。センタタップ終端部品18は2個のチップ
抵抗と1個のチップコンデンサを内包した3端子回路を
内部に形成する1つのパッケージで形成されている。セ
ンタタップ終端部品18の底面には、差動信号線17
a、17bにコンタクトするためのランドパターン18
a、18bに実装される電極21a、21bと、プリン
ト配線板のグランドにコンタクトするランドパターン1
8c、18dに実装される電極21c、21dとが設け
られている。センタタップ終端部品18の内部には、2
つのチップ抵抗22、23が並列に配置され、それらの
上に積層されて1つのチップコンデンサ24が配置され
ている。チップ抵抗22,23の一端22a、23aは
電極21a、21bに接続されており、チップ抵抗2
2,23の他端はともに導電性部材25に接続されてい
る。導電性部材25はチップコンデンサ24の一端24
bにも接続されている。チップコンデンサの他端24a
は導電部材26と接続されている。導電部材26は2股
に分かれており、電極21c、21dに接続されグラン
ドに接地されている。導電部材25、26はアルミニウ
ム等の導電性の金属であればかまわないが、薄型、軽量
である事が望まれる。
【0023】なお、これらの構成部材がお互いに非意図
的に電気的コンタクトする事を避けるため、センタタッ
プ終端部品18の内部は樹脂等の非導電性材料によって
埋め尽くされている。
【0024】また、差動信号線の配線パターン17a、
17bの差動インピーダンスを一定に保つために、セン
タタップ終端部品18の実装部分で差動信号線の配線パ
ターンの間隔が広がることは望ましくない。パターンが
広がらないようにするためには、センタタップ終端部品
18の電極21a、21bの間隔は差動信号線の配線パ
ターン17a、17bの間隔にほぼ位置したサイズであ
ることが望まれる。
【0025】チップ抵抗22、23の抵抗値に関して
は、プリント配線板上の差動信号線の差動インピーダン
スとマッチングした値になるようにその都度選択する事
が必要である。例えばプリント配線板上の差動信号線の
差動インピーダンスが100Ωであったら、チップ抵抗
22、23はその半分の値である50Ωに近い値であれ
ば良い。また差動インピーダンスが150Ωであれば、
その半分である75Ωに近い値であれば良い。チップコ
ンデンサ54の容量値に関しては、100pF以上1μ
F以下であれば問題ない。
【0026】以上のようにセンタタップ終端部品18を
1つのパッケージにより構成する事により、部品点数を
減らす事ができ、実装コストを大幅に削減する事ができ
る。またランドターンを4箇所にする事ができるため、
プリント基板の面積利用率が低くなり高密度実装に有利
となる。また、基板設計の自由度も増す。また2本差動
信号配線は等長であり、かつ対称に形成する事ができる
ため、差動信号配線による放射ノイズの抑制効果も充分
に発揮できる。
【0027】(第2の実施形態)次に図3(a)(b)
を参照して、本発明における第2の実施形態のセンタタ
ップ終端部品に関する説明をする。図3(a)はセンタ
タップ終端部品を1つのチップ部品として構成した場合
の構成図である。図3(b)は図3(a)に示したセン
タタップ終端部品の内部の回路構成を示した図である。
【0028】図3(a)において図1と共通の部分は同
じ番号を付し、その説明は省略する。31はセンタタッ
プ終端部品で、差動信号配線17a、17bに接続され
たランド31a、31b及び、差動信号配線17a、1
7bの間に設けられたグランド用ランド31cにおいて
はんだ等により実装されている。
【0029】尚、片面プリント配線板でなく多層プリン
ト配線板の場合には、中心に位置するグランド端子から
ビアを切り返し、その他の層のグランドへ接続すること
も可能である。
【0030】図3(b)はセンタタップ終端部品31の
内部の回路構成を示した図である。センタタップ終端部
品31は2つの抵抗と1つコンデンサを有し、それらを
1つのチップ部品として形成されている。第1の実施形
態と同様に2つの抵抗はそれぞれランド31a、31b
と接続されており、コンデンサはグランド用ランド31
cと接続されている。
【0031】本実施の形態は、片面プリント配線板で差
動信号線の配線パターン間にグランドパターンを形成で
きる場合に有効で、実装するランドパターンを3箇所に
する事ができるので、上記第1の実施の形態に比べて更
にプリント基板の面積利用率が低くなり高密度実装に有
利となる。また、基板設計の自由度も増す。また2本差
動信号配線は等長であり、かつ対称に形成する事ができ
るため、差動信号配線による不要輻射ノイズがの抑制効
果も充分に発揮できる。
【0032】(第3の実施形態)次に図4(a)(b)
を参照して、本発明における第3の実施形態のセンタタ
ップ終端部品に関する説明をする。図4(a)はセンタ
タップ終端部品を1つのICにより構成した場合の差動
信号伝送の構成図である。図4(b)は図4(a)に示
したセンタタップ終端部品の内部の回路構成を示した図
である。
【0033】図4(a)において図1と共通の部分は同
じ番号を付し、その説明は省略する。32はセンタタッ
プ終端部品で、差動信号配線17a、17bに接続され
たランド32a、32b及び、差動信号配線17a、1
7bの外部に設けられたグランド用ランド32cにおい
てはんだ等で実装されている。
【0034】図4(b)はセンタタップ終端部品32の
内部の回路構成を示した図である。センタタップ終端部
品32は2つの抵抗と1つコンデンサを有し、それらに
より1つのIC部品として形成されている。第1の実施
形態と同様に2つの抵抗はそれぞれランド32a、32
bと接続されており、コンデンサはグランド用ランド3
2cと接続されている。
【0035】本実施の形態は、特にグランド端子を差動
信号線の外側に持ってくることが容易であり、片面プリ
ント配線板で差動信号線間にグランドパターンを形成で
きない場合に使用する事が可能である。実装するランド
を3箇所にする事ができるので、上記第1の実施の形態
に比べて更にプリント基板の面積利用率が低くなり高密
度実装に有利となる。また、基板設計の自由度も増す。
また2本差動信号配線は等長であり、かつ対称に形成す
る事ができるため、差動信号配線による放射ノイズの抑
制効果も充分に発揮できる。
【0036】(第4の実施形態)次に図5(a)(b)
を参照して、本発明における第4の実施形態のセンタタ
ップ終端部品に関する説明をする。図5(a)は第3の
実施形態と同様に、センタタップ終端部品を1つのIC
により構成した場合の差動信号伝送の構成図である。図
5(b)は図5(a)に示したセンタタップ終端部品の
内部の回路構成を示した図である。
【0037】図5(a)において図1と共通の部分は同
じ番号を付し、その説明は省略する。33はセンタタッ
プ終端部品で、差動信号配線17a、17bに接続され
たランド33a、33b、差動信号配線17a、17b
の外部に設けられたグランド用ランド33c、33d、
33e、33fにおいてはんだ等で実装されている。
【0038】図5(b)はセンタタップ終端部品33の
内部の回路構成を示した図である。センタタップ終端部
品33は2つの抵抗と4つコンデンサを有し、それらに
より1つのIC部品として形成されている。2つの抵抗
はそれぞれランド33a、33bと接続されており、4
つのコンデンサはグランド用ランド33c、33、33
e、33fに接続されている。
【0039】本実施の形態は、特にグランド端子を差動
信号線の外側に持ってくることが容易であり、片面プリ
ント配線板で差動信号線間にグランドパターンを形成で
きない場合に使用する事が可能である。
【0040】尚、本実施形態においては、6ピンのIC
を使用したが、同様に8ピン、またより多ピン数のセン
タタップ終端部品を構成することが可能である。センタ
タップ終端部品を多ピン数で構成した場合においては、
内部回路もセンタタップ終端回路を複数形成し、複数の
差動信号伝送回路に対する終端回路アレイ部品を構成す
ることが可能である。
【0041】また本実施形態は、センタタップ終端部品
33のグランドピンをランドパターン33c、33d、
33e、33fの4点で実装しており、コンデンサから
プリント配線板のグランドパターンへの結合を、低イン
ダクタンスでより強めることができる。そのため、セン
タタップ終端部品33のプリント配線板のグランドパタ
ーンに対して結合が弱いと差動信号伝送路からの不要電
磁波の輻射が生じ易いが、コモンモード電流成分に対す
るプリント配線板のグランドパターンとの結合を強めた
本実施形態では、コモンモード電流成分に対するリター
ン電流を形成し易く、磁界の打ち消し効果によって差動
信号伝送路からの不要電磁波の輻射を抑制する事ができ
る。さらに、第3の実施例よりも半田実装による確実な
固定が容易であるという利点を持っている。
【0042】(第5の実施形態)図6は第1乃至第4の
実施形態のセンタタップ終端部品のいずれかを用いた、
プリント配線板及びケーブルを内蔵したに電子機器の例
であり、ここでは特にデジタル複写機の例をあげる。デ
ジタル複写機から輻射される不要電磁波の大きな一因と
して、画像信号の伝送にまつわる不要電磁波の輻射が挙
げられる。これを抑制するために画像信号をLVDSで
伝送する技術が広く使用されている。
【0043】図中41はデジタル複写機を示す。42は
紙等に記載された情報をレーザー等で読み取る光学読取
装置である。光学読取装置42の内部には、読み取った
画像信号を蓄えるプリント配線板43が設けられてお
り、プリント配線板43から画像信号がケーブル44を
通じて画像信号が、LVDSで画像処理基板45に伝送
される。この伝送系において、上記した第1乃至第4の
実施形態のセンタタップ終端部品が、プリント配線板4
3に実装されている。
【0044】尚、上記実施形態はデジタル複写機に関し
て記載しているが、本実施の形態はそれに特定されるも
のではなく、プリンタやFAX等の電子機器であれば広
く適用可能である。
【0045】第1乃至第4の実施形態のセンタタップ終
端部品をデジタル複写機に使用することで、不要電磁波
の輻射を抑制すると同時に、センタタップ終端部品点数
の削減する事ができ実装コストを低減させる事ができ
る。また、プリント配線板の面積利用率を向上させ、高
密度実装が可能になるためデジタル複写機の小型化に寄
与する事が、電気設計自由度の向上、等の理由からデジ
タル複写機のトータルコストを低く抑えることが可能に
なる。
【0046】また、本発明の構成は上述した図1、図
2、図3、図4、図5、図6の実施形態に限定されるも
のではなく、センタタップ終端部品を1つの部品として
実装できるものであればどのような構成でもかまわな
い。また、上記実施形態においては片面プリント配線板
で構成された差動信号伝送においてセンタタップ終端部
品を用いる方法について述べたが、必要に応じて両面プ
リント配線板、多層プリント配線板に適応することが可
能である。
【0047】
【発明の効果】以上に示したように、本発明の差動信号
伝送の終端方法によれば、差動信号送信IC出力波形に
元来存在するコモンモード電流に対して、センタタップ
終端部品17において実現される終端抵抗の中点からコ
ンデンサでプリント配線板のグランドと接続することに
よって、コモンモード電流に対するリターン電流を増加
させる効果をもち、強いてはリターン電流との磁界の打
ち消し効果によって不要輻射ノイズを抑制することが可
能になる。
【0048】また、2個の抵抗と1個のコンデンサとを
1チップに集積したセンタタップ終端部品を用いること
で、センタタップ終端の部品点数の減らすことができる
ため、実装にかかるコストを大幅に削減する事ができ
る。また、部品の実装に必要なランドパターンの数を減
らす事ができるため、プリント基板の面積利用率が低く
なり高密度実装に有利となる。また基板設計の自由度を
著しく向上させる事ができる。
【0049】また、差動信号伝送路にコモンモード電流
が発生する要因である非対称な非等長配線を排除した、
理想的な直線による配線パターンが実現できるので、コ
モンモード電流を減少することが可能になり、従って不
要輻射ノイズを低減する効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施形態に関わるのセンタタップ終端部
品を用いた差動信号伝送方式。
【図2】第1の実施形態に関わるのセンタタップ終端部
品の構成詳細図。
【図3】第2の実施形態に関わるのセンタタップ終端部
品を用いた差動信号伝送方式。
【図4】第3の実施形態に関わるのセンタタップ終端部
品を用いた差動信号伝送方式。
【図5】第4の実施形態に関わるのセンタタップ終端部
品を用いた差動信号伝送方式。
【図6】センタタップ終端部品を用いたデジタル複写
機。
【図7】従来のセンタタップ終端終端部品を用いた差動
信号伝送方式。
【符号の説明】
11 LVDS送信用IC 11a、11b LVDS送信用ICを実装するランド
パターン 12 LVDS受信用IC 12a、12b LVDS受信用ICを実装するランド
パターン 13 信号送信側プリント配線板 14 信号受信側プリント配線板 15a、15b 差動信号のケーブル 16a、16b 送信側プリント配線板上の差動信号の
配線パターン 17a、17b 受信側プリント配線板上の差動信号の
配線パターン 18 センタタップ終端抵抗部品 19 送信側プリント配線板のコネクタ 20 受信側プリント配線板のコネクタ 21a、21b 差動信号線コンタクト用電極 24c、24d プリント配線板グランドコンタクト用
電極 22、23 チップ抵抗 24 チップコンデンサ 25、26 導電性部材 51 チップ部品からなるセンタタップ終端部品 51a、51b LVDS受信用ICを実装するランド
パターン 52、53 チップ抵抗 54 チップコンデンサ 55 LVDS受信用IC 55a、55b LVDS受信用ICを実装するランド
パターン

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 差動信号伝送配線に配置されるセンタタ
    ップ終端部品において、差動インピーダンスにマッチン
    グした抵抗値の約半分の抵抗値をもつ2個の抵抗と、該
    2個の抵抗に電気的に接続された少なくとも1つのコン
    デンサとが1部品として形成されている事を特徴とする
    センタタップ終端部品。
  2. 【請求項2】 前記抵抗は、その一端が前記差動信号伝
    送配線にそれぞれ電気的に接続され、他端が上記コンデ
    ンサの一端に電気的に接続され、上記コンデンサの他端
    はプリント配線板のグランドへ接地されている事を特徴
    とする請求項第1項記載のセンタタップ終端部品。
  3. 【請求項3】 前記コンデンサはチップコンデンサであ
    り、前記抵抗はチップ抵抗であり、前記コンデンサは、
    並列して配置された前記抵抗の上に積層されて配置さ
    れ、前記コンデンサと前記抵抗は第1の導電部材により
    電気的に接続され、前記コンデンサとプリント配線板の
    グランドは第2の導電部材により電気的に接続されてお
    り、前記コンデンサと前記抵抗が1つのパッケージ部品
    として形成されている事を特徴とする請求項第2項記載
    のセンタタップ終端部品。
  4. 【請求項4】 前記コンデンサと前記抵抗が1つのチッ
    プ部品として形成されている事を特徴とする請求項第2
    項記載のセンタタップ終端部品。
  5. 【請求項5】 前記コンデンサと前記抵抗が1つのIC
    部品として形成されている事を特徴とする請求項第2項
    記載のセンタタップ終端部品。
  6. 【請求項6】 請求項第1項乃至第5項のいずれか一項
    に記載のセンタタップ終端部品を用いた事を特徴とする
    プリント配線板。
  7. 【請求項7】 請求項6に記載のプリント配線板を内部
    に有する事を特徴とする電子機器。
JP2001183371A 2001-06-18 2001-06-18 センタタップ終端部品、センタタップ終端部品を用いたプリント配線板、及びプリント配線板を内部に有する電子機器 Withdrawn JP2002374311A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004096351A (ja) * 2002-08-30 2004-03-25 Canon Inc 差動信号伝送線路の終端回路
JP2013138281A (ja) * 2011-12-28 2013-07-11 Hitachi Ltd 差動回路

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