JP2002373441A - 光ディスク装置 - Google Patents

光ディスク装置

Info

Publication number
JP2002373441A
JP2002373441A JP2002104426A JP2002104426A JP2002373441A JP 2002373441 A JP2002373441 A JP 2002373441A JP 2002104426 A JP2002104426 A JP 2002104426A JP 2002104426 A JP2002104426 A JP 2002104426A JP 2002373441 A JP2002373441 A JP 2002373441A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
aberration correction
optical
spherical aberration
optical disk
correction amount
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2002104426A
Other languages
English (en)
Other versions
JP4088472B2 (ja
Inventor
Katsuhiko Yasuda
勝彦 安田
Akimasa Sano
晃正 佐野
Daisuke Ogata
緒方  大輔
Yuichi Kuze
雄一 久世
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Matsushita Electric Industrial Co Ltd filed Critical Matsushita Electric Industrial Co Ltd
Priority to JP2002104426A priority Critical patent/JP4088472B2/ja
Publication of JP2002373441A publication Critical patent/JP2002373441A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4088472B2 publication Critical patent/JP4088472B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Optical Recording Or Reproduction (AREA)
  • Optical Head (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 フォーカス制御を動作させる前にフォーカス
制御を行う記録面に適した球面収差補正を行い、フォー
カス制御の動作を安定にする。 【解決手段】 球面収差の補正量を、フォーカス制御を
行う光ディスクの記録面ごとに予め決めておく。光ディ
スクの種類とフォーカス制御の対象である記録面とに対
応した収差補正量切替手段14からの出力信号に基づい
て収差補正手段4の球面収差補正量をフォーカス制御を
行なう前に設定する。これにより、NAの大きな対物レ
ンズを用いて、高密度かつ多層の光ディスクの各記録面
に対して、球面収差補正が適正に行われた状態で安定し
てフォーカス制御を行うことができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、光情報媒体として
の光ディスクに対して情報の記録、再生あるいは消去を
行う光ディスク装置に関する。
【0002】
【従来の技術】高密度・大容量の記憶媒体として、ピッ
ト状パターンを有する光ディスクを用いる光メモリ技術
は、ディジタル・バーサタイト・ディスク(DVD)、
ビデオディスク、文書ファイルディスク、さらにはデー
タファイルと用途を拡張しつつ、実用化されてきてい
る。微小に絞られた光ビーム(例えば、直径1μm以
下)を介して、光ディスクに対して高い信頼性のもとに
情報の記録・再生が首尾よく遂行されるために要求され
る機能は、回折限界の微小スポットを形成する集光機
能、光学系の焦点制御機能(フォーカスサーボ)とトラ
ッキング制御機能、及びピット信号(情報信号)検出機
能に大別される。
【0003】近年、光ディスクの記録密度を一層高密度
化するため、光ディスク上に光ビームを収束させて回折
限界の微小スポットを形成する対物レンズの開口数(N
A)を拡大することが検討されている。しかし、光ディ
スクの記録層を保護する基材厚みの誤差に起因する球面
収差はNAの4乗に比例するため、例えばNAを0.8
や0.85等に大きくする場合には、球面収差が飛躍的
に大きくなってしまう。従って、前記光学系に球面収差
を補正する手段を設けることが不可欠になる。その一例
を図13に示す。
【0004】図13に示す光ピックアップ11におい
て、1はレーザー光源などの放射光源である。このレー
ザー光源1から出射された光ビーム20(レーザ光)は
コリメートレンズ3によって平行光に変換され、液晶収
差補正素子4を透過して対物レンズ5に入射し、光ディ
スク6の情報記録面上に収束される。光ディスク6で反
射した光ビ−ムはもとの光路を逆にたどってコリメート
レンズ3によって集光され、回折素子2等の光分岐手段
によって光検出器9,10へ導かれて入射する。サーボ
信号(フォーカスエラー信号とトラッキングエラー信
号)及び情報信号は、光検出器9,10の出力信号より
生成される。ここで、対物レンズ5のNAは0.8以上
の大きなものである。アクチュエータ7は、対物レンズ
5の光軸方向の位置制御であるフォーカス制御と、それ
に垂直な方向の位置制御であるトラッキング制御を行
い、コイルとマグネットなどの駆動手段より構成され
る。
【0005】図では省略しているが、光ディスク6の情
報記録面の対物レンズ5側の面上には透明基材が設けら
れており、情報の保護の役目を担っている。この透明基
材の厚みや屈折率の誤差は球面収差を生むため、再生信
号が最良になるように光ビームの波面を補正するのが液
晶収差補正素子4の役割である。液晶収差補正素子4に
は、インジウム−錫−酸化物合金(ITO、Indiu
m Tin Oxide)などの透明電極のパターンが
形成されており、この透明電極に電圧を印可することに
よって液晶収差補正素子4の面内の屈折率分布を制御
し、光ビームの波面を変調する。
【0006】次に光ディスク装置116を図14に示
す。図14において、8は液晶収差補正素子4に電圧を
印加する収差補正素子駆動回路、118は光ピックアッ
プ11から得られる信号を受けたり、アクチュエータ7
をはじめ、収差補正素子駆動回路8やレーザー光源1を
制御および駆動する制御回路である。制御回路118は
レーザー光源1を発光させると共に、光ピックアップ1
1から得られる信号に基づいて対物レンズ5の位置を制
御する。さらに、収差補正素子駆動回路8を駆動して、
光ピックアップ11から得られる情報信号を改善する。
【0007】光ピックアップ11の光学系は他にも、特
開2000−131603号公報に開示されている。こ
れを図15に示す。
【0008】図15は光ピックアップの光学系のうちレ
ーザー光源、コリメートレンズ、光検出器を省略したも
のである。コリメートレンズによって平行光とされた光
ビームは負レンズ群21と正レンズ群22とからなる収
差補正レンズ群201を通り、対物レンズ302と先玉
レンズ301とからなる対物レンズ群202によって光
ディスク6上に収束される。収差補正レンズ群201に
おいて、負レンズ群21と正レンズ群22との間隔を変
えることによって光学系全体の球面収差を補正する。負
レンズ群21と正レンズ群22との間隔を変えるために
は、例えば、負レンズ群21を光軸方向に移動する駆動
部25により行なうことができる。駆動部25は、例え
ば、ボイスコイル、ピエゾ素子、超音波モーター、又は
ねじ送りなどを用いて実現できる。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】上記構成では、光ディ
スク6が単一の情報記録面を有し、光ディスク6の情報
記録面上に焦点制御が安定に働いていることを前提とし
て、情報信号を良質に改善するように球面収差補正を行
う。
【0010】NA=0.6の対物レンズを使用するDV
D規格では、二面の情報記録面を有する2層ディスクが
採用されている。従って、光ディスク一枚あたりの記録
容量を大きくするためには、NAをより大きくするのみ
ならず、2層ディスク構造とすることは有効である。
【0011】図16に示すように、2層ディスク6は、
光ピックアップ側から順に、基材62、L0層(第1の
記録層)63、中間層65、L1層(第2の記録層)6
4、裏面の保護層66という構成になっている。基材6
2と中間層65は樹脂などの透明な媒質である。L0層
63とL1層64との間には中間層65があるため、光
ピックアップ側の光ディスク6の表面61から第2の記
録層(L1層)64までの厚さは、第1の記録層(L0
層)63までの厚さよりも中間層65の厚み分だけ厚
い。この厚み差は球面収差を生じさせるが、対物レンズ
のNAが0.6であるDVD規格の光学系では、この球
面収差の大きさが許容範囲内に納まるので、球面収差補
正を行うことなく情報の記録再生を行うことが可能であ
る。
【0012】ところが、光ディスクの記録密度のより一
層の向上を図るためにNAを0.8以上に大きくする
と、中間層65の厚みによる球面収差を無視することが
出来なくなる。即ち、球面収差の補正を行うことなしに
両方の記録層に対して情報の記録・再生することはでき
ない。NAを0.8以上に大きくする場合には、前述し
たように単一の記録層に対して情報の記録・再生を行う
場合であっても球面収差の補正手段を備える必要がある
のだから、図16のような2層ディスクに対して記録・
再生を行う場合であれば、当然のことながらそれぞれの
記録層に対して最適に球面収差の補正を行う必要があ
る。これによって中間層厚みにより生じる球面収差を解
消できる。
【0013】情報記録面に対してフォーカス制御を動作
させる前に行う球面収差補正については、特開平10−
188301号公報に開示されている。これを図17に
示す。対物レンズ302を保持するホルダー305上
に、第2の駆動手段304を介して先玉レンズ301が
保持されている。従って、ホルダー305を支持する第
1の駆動手段303は、先玉レンズ301と対物レンズ
302の両方をフォーカス方向に駆動する。一方、第2
の駆動手段304は、先玉レンズ301を対物レンズ3
02に対して相対的にフォーカス方向に駆動する。第2
の駆動手段304を用いて先玉レンズ301をフォーカ
ス方向に駆動することにより、先玉レンズ301と対物
レンズ302との間隔を変えることができ、これにより
球面収差補正を行っている。
【0014】しかしながら、このような構成では、第1
の駆動手段303によって先玉レンズ301と対物レン
ズ302とがフォーカス方向に一緒に駆動されるので、
先玉レンズ301及び対物レンズ302の中心ずれおよ
び傾き等が生じやすく、これらのレンズ301,302
に対する厳しい位置精度許容範囲を満足させることが困
難であるという課題がある。
【0015】次に、正レンズ群と負レンズ群の2つのレ
ンズ群より構成される収差補正レンズ群の課題を説明す
る。図18Aおよび図18Bは、それぞれ収差補正レン
ズ群を、その光軸を水平方向および垂直方向にして設置
した場合の概略図である。
【0016】収差補正レンズ群201を、その光軸20
1aを水平方向にして設置した場合を図18Aを用いて
説明する。図18Aに示すように、正レンズ群22は固
定部26に固定されて保持されている。一方、負レンズ
群21は、レンズホルダー24に保持され、レンズホル
ダー24は複数本の弾性ワイヤ27を介して固定部26
に保持されている。従って、負レンズ群21は固定部2
6に片持ち支持構造により保持されている。図示してい
ないが、レンズホルダー24に保持された負レンズ群2
1を光軸201a方向に変位させる駆動部が設けられて
おり、これにより、正レンズ群22と負レンズ群21と
の間隔を変えて球面収差補正を行なう。
【0017】収差補正レンズ群201を、その光軸20
1aを水平にして設置した場合、負レンズ群21の光軸
201a方向の位置Y0は設計通りであり、正レンズ群
22と負レンズ群21との間隔も設計値通りの値Aに保
持されており、問題はない。
【0018】次に、光ディスク装置の設置方向や光ピッ
クアップの設計により、収差補正レンズ群201を、そ
の光軸201aを垂直方向にして設置した場合を図18
Bを用いて説明する。この場合、図18Bに示すよう
に、負レンズ群21及びレンズホルダー24の自重によ
り、負レンズ群21の光軸201a方向の位置がY1に
変位する。この負レンズ群21の垂れ下がり位置Y1
は、負レンズ群21及びレンズホルダー24の自重によ
る位置ずれのない場合の位置Y0に対して距離αだけ光
軸201a方向に変位している。従って、正レンズ群2
2と負レンズ群21との間隔はA+αとなる。
【0019】このように、2つのレンズ群の間隔を変え
ることにより球面収差を補正する場合には、設置方向に
より生じる自重による位置ずれ量αにより初期状態で球
面収差が生じてしまうという課題がある。
【0020】本発明は上記の従来の技術が有する課題を
解決することを目的とする。即ち、本発明は、光ディス
クの記録密度を一層高密度化するための高開口数(好ま
しくは0.8以上に)の対物レンズと、フォーカス制御
を行うため対物レンズとは別に球面収差を補正するため
の球面収差補正手段とを備え、フォーカス制御を行なう
前に、フォーカス制御を行う記録面に対して球面収差補
正を行う光ディスク装置において、良好なフォーカスエ
ラー信号を得ることができ、そのために安定にフォーカ
ス制御を行なうことができる光ディスク装置を提供する
ことを目的とする。
【0021】
【課題を解決するための手段】本発明の光ディスク装置
は、上述の目的を達成するために、以下のような構成と
する。
【0022】本発明の第1の光ディスク装置は、レーザ
ー光源と、前記レーザー光源から出射される光ビームを
受け光ディスク上へ微小スポットに収束する集光光学系
と、前記集光光学系を前記光ディスクに対して実質的に
直角な方向に移動する移動手段と、前記光ディスクで反
射した光ビームを受け光量に応じて電気信号を出力する
光検出器と、前記集光光学系の球面収差を補正する収差
補正手段とを有する光ピックアップと、前記光検出器か
らの出力信号に基づいて前記光ディスク上に収束されて
いる前記微小スポットの収束状態を検出するフォーカス
エラー検出手段と、前記フォーカスエラー検出手段から
の出力信号に基づいて前記移動手段を駆動し、前記光デ
ィスク上の前記微小スポットの収束状態が所定の状態と
なるように制御するフォーカス制御手段と、前記光ディ
スクの種類を判別するディスク判別手段と、前記ディス
ク判別手段からの信号に基づいて前記収差補正手段の球
面収差補正量を選択的に切り替える収差補正量切替手段
とを具備する光ディスク装置であって、前記収差補正手
段は液晶素子を含み、前記収差補正量切替手段からの出
力信号に基づいて前記収差補正手段の球面収差補正量
を、前記フォーカス制御手段を動作させる前に予め設定
することを特徴とする。
【0023】上記第1の光ディスク装置において、前記
収差補正手段の球面収差補正量が2層ディスクの標準的
な中間層厚に基づいて決定されていることが好ましい。
【0024】本発明の第2の光ディスク装置は、レーザ
ー光源と、前記レーザー光源から出射される光ビームを
受け光ディスク上へ微小スポットに収束する集光光学系
と、前記集光光学系を前記光ディスクに対して実質的に
直角な方向に移動する移動手段と、前記光ディスクで反
射した光ビームを受け光量に応じて電気信号を出力する
光検出器と、前記集光光学系の球面収差を補正する収差
補正手段とを有する光ピックアップと、前記光検出器か
らの出力信号に基づいて前記光ディスク上に収束されて
いる前記微小スポットの収束状態を検出するフォーカス
エラー検出手段と、前記フォーカスエラー検出手段から
の出力信号に基づいて前記移動手段を駆動し、前記光デ
ィスク上の前記微小スポットの収束状態が所定の状態と
なるように制御するフォーカス制御手段と、基準厚みを
有する光ディスクに対して球面収差を最適化したときの
前記収差補正手段の球面収差補正量を記憶した基準値記
憶手段とを具備する光ディスク装置であって、前記収差
補正手段は液晶素子を含み、前記基準値記憶手段からの
出力信号に基づいて前記収差補正手段の球面収差補正量
を、前記フォーカス制御手段を動作させる前に予め設定
することを特徴とする。
【0025】本発明の第3の光ディスク装置は、レーザ
ー光源と、前記レーザー光源から出射される光ビームを
受け光ディスク上へ微小スポットに収束する集光光学系
と、前記集光光学系を前記光ディスクに対して実質的に
直角な方向に移動する移動手段と、前記光ディスクで反
射した光ビームを受け光量に応じて電気信号を出力する
光検出器と、前記集光光学系の球面収差を補正する収差
補正手段とを有する光ピックアップと、前記光検出器か
らの出力信号に基づいて前記光ディスク上に収束されて
いる前記微小スポットの収束状態を検出するフォーカス
エラー検出手段と、前記フォーカスエラー検出手段から
の出力信号に基づいて前記移動手段を駆動し、前記光デ
ィスク上の前記微小スポットの収束状態が所定の状態と
なるように制御するフォーカス制御手段と、前記光ディ
スクの種類を判別するディスク判別手段と、前記ディス
ク判別手段からの信号に基づいて前記収差補正手段の第
1の球面収差補正量を選択的に切り替える収差補正量切
替手段と、基準厚みを有する光ディスクに対して球面収
差を最適化したときの前記収差補正手段の第2の球面収
差補正量を記憶した基準値記憶手段と、前記第1の球面
収差補正量と前記第2の球面収差補正量とを加算する加
算手段とを具備する光ディスク装置であって、前記収差
補正手段は液晶素子を含み、前記加算手段からの出力信
号に基づいて前記収差補正手段の球面収差補正量を、前
記フォーカス制御手段を動作させる前に予め設定するこ
とを特徴とする。
【0026】本発明の第4の光ディスク装置は、レーザ
ー光源と、前記レーザー光源から出射される光ビームを
受け光ディスク上へ微小スポットに収束する集光光学系
と、前記集光光学系を前記光ディスクに対して実質的に
直角な方向に移動する移動手段と、前記光ディスクで反
射した光ビームを受け光量に応じて電気信号を出力する
光検出器と、前記集光光学系の球面収差を補正する収差
補正手段とを有する光ピックアップと、前記光検出器か
らの出力信号に基づいて前記光ディスク上に収束されて
いる前記微小スポットの収束状態を検出するフォーカス
エラー検出手段と、前記フォーカスエラー検出手段から
の出力信号に基づいて前記移動手段を駆動し、前記光デ
ィスク上の前記微小スポットの収束状態が所定の状態と
なるように制御するフォーカス制御手段とを具備する光
ディスク装置であって、前記収差補正手段は液晶素子を
含み、前記フォーカスエラー検出手段からの出力信号の
第1の振幅を得るステップと、前記第1の振幅を記憶す
るステップと、前記収差補正手段の球面収差補正量を変
化させて前記フォーカスエラー検出手段からの出力信号
の第2の振幅を得るステップと、前記第1の振幅と前記
第2の振幅とを比較するステップとからなる球面収差補
正量の学習動作を、前記フォーカス制御手段を動作させ
る前に予め行なうことを特徴とする。
【0027】本発明の第5の光ディスク装置は、レーザ
ー光源と、前記レーザー光源から出射される光ビームを
受け光ディスク上へ微小スポットに収束する集光光学系
と、前記集光光学系を前記光ディスクに対して実質的に
直角な方向に移動する移動手段と、前記光ディスクで反
射した光ビームを受け光量に応じて電気信号を出力する
光検出器と、前記集光光学系の球面収差を補正する収差
補正手段とを有する光ピックアップと、前記光検出器か
らの出力信号に基づいて前記光ディスク上に収束されて
いる前記微小スポットの収束状態を検出するフォーカス
エラー検出手段と、前記フォーカスエラー検出手段から
の出力信号に基づいて前記移動手段を駆動し、前記光デ
ィスク上の前記微小スポットの収束状態が所定の状態と
なるように制御するフォーカス制御手段とを具備する光
ディスク装置であって、前記収差補正手段は液晶素子を
含み、再生信号の第1の振幅を得るステップと、前記第
1の振幅を記憶するステップと、前記収差補正手段の球
面収差補正量を変化させて再生信号の第2の振幅を得る
ステップと、前記第1の振幅と前記第2の振幅とを比較
するステップとからなる球面収差補正量の学習動作を、
前記フォーカス制御手段を動作させる前に予め行なうこ
とを特徴とする。
【0028】上記第4,第5の光ディスク装置におい
て、光ディスク装置に光ディスクを装着したとき、ある
いは光ディスク装置の電源を入れたとき、前記球面収差
補正量の学習動作を前記光ディスクに備えられた全ての
記録層に対して行なうことが好ましい。
【0029】本発明の第6の光ディスク装置は、レーザ
ー光源と、前記レーザー光源から出射される光ビームを
受け光ディスク上へ微小スポットに収束する集光光学系
と、前記集光光学系を前記光ディスクに対して実質的に
直角な方向に移動する第1の移動手段と、前記光ディス
クで反射した光ビームを受け光量に応じて電気信号を出
力する光検出器と、前記集光光学系の球面収差を補正す
る収差補正手段とを有する光ピックアップと、前記光検
出器からの出力信号に基づいて前記光ディスク上に収束
されている前記微小スポットの収束状態を検出するフォ
ーカスエラー検出手段と、前記フォーカスエラー検出手
段からの出力信号に基づいて前記第1の移動手段を駆動
し、前記光ディスク上の前記微小スポットの収束状態が
所定の状態となるように制御するフォーカス制御手段
と、前記光ディスクの種類を判別するディスク判別手段
と、前記ディスク判別手段からの信号に基づいて前記収
差補正手段の球面収差補正量を選択的に切り替える収差
補正量切替手段とを具備する光ディスク装置であって、
前記収差補正手段は、前記レーザー光源と前記集光光学
系との間に配置された第1のレンズ群及び第2のレンズ
群と、前記第1のレンズ群及び前記第2のレンズ群の一
方を光軸方向に移動させることにより前記第1のレンズ
群と前記第2のレンズ群との間隔を可変させる第2の移
動手段とを含み、前記収差補正量切替手段からの出力信
号に基づいて前記収差補正手段の球面収差補正量を、前
記フォーカス制御手段を動作させる前に予め設定するこ
とを特徴とする。
【0030】上記第6の光ディスク装置において、前記
収差補正手段の球面収差補正量が2層ディスクの標準的
な中間層厚に基づいて決定されていることが好ましい。
【0031】本発明の第7の光ディスク装置は、レーザ
ー光源と、前記レーザー光源から出射される光ビームを
受け光ディスク上へ微小スポットに収束する集光光学系
と、前記集光光学系を前記光ディスクに対して実質的に
直角な方向に移動する第1の移動手段と、前記光ディス
クで反射した光ビームを受け光量に応じて電気信号を出
力する光検出器と、前記集光光学系の球面収差を補正す
る収差補正手段とを有する光ピックアップと、前記光検
出器からの出力信号に基づいて前記光ディスク上に収束
されている前記微小スポットの収束状態を検出するフォ
ーカスエラー検出手段と、前記フォーカスエラー検出手
段からの出力信号に基づいて前記第1の移動手段を駆動
し、前記光ディスク上の前記微小スポットの収束状態が
所定の状態となるように制御するフォーカス制御手段
と、基準厚みを有する光ディスクに対して球面収差を最
適化したときの前記収差補正手段の球面収差補正量を記
憶した基準値記憶手段とを具備する光ディスク装置であ
って、前記収差補正手段は、前記レーザー光源と前記集
光光学系との間に配置された第1のレンズ群及び第2の
レンズ群と、前記第1のレンズ群及び前記第2のレンズ
群の一方を光軸方向に移動させることにより前記第1の
レンズ群と前記第2のレンズ群との間隔を可変させる第
2の移動手段とを含み、前記基準値記憶手段からの出力
信号に基づいて前記収差補正手段の球面収差補正量を、
前記フォーカス制御手段を動作させる前に予め設定する
ことを特徴とする。
【0032】本発明の第8の光ディスク装置は、レーザ
ー光源と、前記レーザー光源から出射される光ビームを
受け光ディスク上へ微小スポットに収束する集光光学系
と、前記集光光学系を前記光ディスクに対して実質的に
直角な方向に移動する第1の移動手段と、前記光ディス
クで反射した光ビームを受け光量に応じて電気信号を出
力する光検出器と、前記集光光学系の球面収差を補正す
る収差補正手段とを有する光ピックアップと、前記光検
出器からの出力信号に基づいて前記光ディスク上に収束
されている前記微小スポットの収束状態を検出するフォ
ーカスエラー検出手段と、前記フォーカスエラー検出手
段からの出力信号に基づいて前記第1の移動手段を駆動
し、前記光ディスク上の前記微小スポットの収束状態が
所定の状態となるように制御するフォーカス制御手段
と、前記光ディスクの種類を判別するディスク判別手段
と、前記ディスク判別手段からの信号に基づいて前記収
差補正手段の第1の球面収差補正量を選択的に切り替え
る収差補正量切替手段と、基準厚みを有する光ディスク
に対して球面収差を最適化したときの前記収差補正手段
の第2の球面収差補正量を記憶した基準値記憶手段と、
前記第1の球面収差補正量と前記第2の球面収差補正量
とを加算する加算手段とを具備する光ディスク装置であ
って、前記収差補正手段は、前記レーザー光源と前記集
光光学系との間に配置された第1のレンズ群及び第2の
レンズ群と、前記第1のレンズ群及び前記第2のレンズ
群の一方を光軸方向に移動させることにより前記第1の
レンズ群と前記第2のレンズ群との間隔を可変させる第
2の移動手段とを含み、前記加算手段からの出力信号に
基づいて前記収差補正手段の球面収差補正量を、前記フ
ォーカス制御手段を動作させる前に予め設定することを
特徴とする。
【0033】上記第7,第8の光ディスク装置におい
て、前記第1のレンズ群と前記第2のレンズ群との間隔
を補正するための自重垂れ補正量を記憶する手段を更に
有することが好ましい。
【0034】本発明の第9の光ディスク装置は、レーザ
ー光源と、前記レーザー光源から出射される光ビームを
受け光ディスク上へ微小スポットに収束する集光光学系
と、前記集光光学系を前記光ディスクに対して実質的に
直角な方向に移動する第1の移動手段と、前記光ディス
クで反射した光ビームを受け光量に応じて電気信号を出
力する光検出器と、前記集光光学系の球面収差を補正す
る収差補正手段とを有する光ピックアップと、前記光検
出器からの出力信号に基づいて前記光ディスク上に収束
されている前記微小スポットの収束状態を検出するフォ
ーカスエラー検出手段と、前記フォーカスエラー検出手
段からの出力信号に基づいて前記第1の移動手段を駆動
し、前記光ディスク上の前記微小スポットの収束状態が
所定の状態となるように制御するフォーカス制御手段と
を具備する光ディスク装置であって、前記収差補正手段
は、前記レーザー光源と前記集光光学系との間に配置さ
れた第1のレンズ群及び第2のレンズ群と、前記第1の
レンズ群及び前記第2のレンズ群の一方を光軸方向に移
動させることにより前記第1のレンズ群と前記第2のレ
ンズ群との間隔を可変させる第2の移動手段とを含み、
前記フォーカスエラー検出手段からの出力信号の第1の
振幅を得るステップと、前記第1の振幅を記憶するステ
ップと、前記収差補正手段の球面収差補正量を変化させ
て前記フォーカスエラー検出手段からの出力信号の第2
の振幅を得るステップと、前記第1の振幅と前記第2の
振幅とを比較するステップとからなる球面収差補正量の
学習動作を、前記フォーカス制御手段を動作させる前に
予め行なうことを特徴とする。
【0035】本発明の第10の光ディスク装置は、レー
ザー光源と、前記レーザー光源から出射される光ビーム
を受け光ディスク上へ微小スポットに収束する集光光学
系と、前記集光光学系を前記光ディスクに対して実質的
に直角な方向に移動する第1の移動手段と、前記光ディ
スクで反射した光ビームを受け光量に応じて電気信号を
出力する光検出器と、前記集光光学系の球面収差を補正
する収差補正手段とを有する光ピックアップと、前記光
検出器からの出力信号に基づいて前記光ディスク上に収
束されている前記微小スポットの収束状態を検出するフ
ォーカスエラー検出手段と、前記フォーカスエラー検出
手段からの出力信号に基づいて前記第1の移動手段を駆
動し、前記光ディスク上の前記微小スポットの収束状態
が所定の状態となるように制御するフォーカス制御手段
とを具備する光ディスク装置であって、前記収差補正手
段は、前記レーザー光源と前記集光光学系との間に配置
された第1のレンズ群及び第2のレンズ群と、前記第1
のレンズ群及び前記第2のレンズ群の一方を光軸方向に
移動させることにより前記第1のレンズ群と前記第2の
レンズ群との間隔を可変させる第2の移動手段とを含
み、再生信号の第1の振幅を得るステップと、前記第1
の振幅を記憶するステップと、前記収差補正手段の球面
収差補正量を変化させて再生信号の第2の振幅を得るス
テップと、前記第1の振幅と前記第2の振幅とを比較す
るステップとからなる球面収差補正量の学習動作を、前
記フォーカス制御手段を動作させる前に予め行なうこと
を特徴とする。
【0036】上記第9、第10の光ディスク装置におい
て、光ディスク装置に光ディスクを装着したとき、ある
いは光ディスク装置の電源を入れたとき、前記球面収差
補正量の学習動作を前記光ディスクに備えられた全ての
記録層に対して行なうことが好ましい。
【0037】上記第6〜第10の光ディスク装置におい
て、前記第1の移動手段と前記収差補正手段とは光ピッ
クアップ上の異なる位置に配置されていることが好まし
い。
【0038】上記の第1〜第10の光ディスク装置によ
れば、NAの大きな対物レンズを用いて高密度の光ディ
スクに対して記録又は再生をする場合に、フォーカス制
御手段を動作させる前に、フォーカス制御を行う光ディ
スクの記録面に適した球面収差補正を行うので、良好な
フォーカスエラー信号を得ることができ、安定にフォー
カス制御を動作させることができる。
【0039】集光光学系自身や光学系全体の調整誤差な
どによって、個々の光ピックアップごとに球面収差にバ
ラツキが生じる場合がある。上記の第2,第3,第7,
第8の光ディスク装置によれば、光ピックアップに固有
の球面収差を補正するための補正量を光ディスク装置ご
とに基準値記憶手段に記憶させる。従って、光ピックア
ップに固有の球面収差を考慮して、フォーカス制御手段
を動作させる前に、球面収差補正を行うので、良好なフ
ォーカスエラー信号を得ることができ、安定にフォーカ
ス制御を動作させることができる。この結果、光ピック
アップの部品や組立に関する精度を緩和できるため、光
ピックアップの量産性を高め、コストを削減することも
できる。
【0040】また、上記の第4,第5,第9,第10の
光ディスク装置によれば、フォーカス制御手段を動作さ
せる前に、球面収差補正量の学習動作を行なうので、光
ディスクが厚みむらを有していた場合や、集光光学系自
身や光学系全体の調整誤差などによって、個々の光ピッ
クアップごとに球面収差にバラツキが生じる場合にも、
最適な球面収差補正量を取得して、球面収差を小さくす
ることができる。従って、光ディスクの厚み誤差や光ピ
ックアップに固有の球面収差があっても、常に良好なフ
ォーカスエラー信号を得ることができ、安定にフォーカ
ス制御を動作させることができる。この結果、光ディス
クの厚みむらの精度や、光ピックアップの部品や組立に
関する精度を緩和できるため、光ディスクや光ピックア
ップの量産性を高め、コストを削減することもできる。
【0041】また、自重垂れ補正量記憶手段を備える場
合には、収差補正レンズ群を光軸を垂直方向にして設置
した場合でも、第1のレンズ群と第2のレンズ群との間
隔の変化を補正することができる。従って、フォーカス
制御手段を動作させる前に、第1又は第2レンズ群の自
重による変位によって生じる球面収差の補正を行なうこ
とにより、光ディスク装置の設置方向などに関わらず、
常に良好なフォーカスエラー信号を得ることができ、安
定にフォーカス制御を動作させることができる。
【0042】
【発明の実施の形態】以下、本発明にかかわる光ディス
ク装置の具体的な実施の形態について、図面を用いて詳
細に説明する。
【0043】(実施の形態1)図1は本発明の実施の形
態1の光ディスク装置の構成図である。本実施の形態の
光ディスク装置は、従来例で説明した図13と同じ光ピ
ックアップ11と、液晶収差補正素子(収差補正手段)
4を駆動する収差補正素子駆動回路8と、光ピックアッ
プ11から得られる信号を受けたり、対物レンズ5を駆
動したりする制御回路118と、光ディスクの種類を判
別するディスク判別手段12と、ディスク判別手段12
の出力であるディスク判別信号13により液晶収差補正
素子4で補正する球面収差補正量を選択し、切り替える
収差補正量切替手段14とを具備している。
【0044】光ピックアップ11の構成は図13におい
て説明したのと同様であり、図13と同一の構成要素に
は同一の符号を付して、これらの詳細な説明を省略す
る。
【0045】本発明の収差補正量切替手段14について
説明する。例えば基準ディスクの基材厚みを100μm
とする。収差補正量切替手段14には、収差補正量
(a)(球面収差補正量0mλ)、収差補正量(b)
(基準ディスクに対して基材厚みが10μm薄い光ディ
スクを補正する場合の球面収差補正量)、及び収差補正
量(c)(基準ディスクに対して基材厚みが10μm厚
い光ディスクを補正する場合の球面収差補正量)からな
る3種類の収差補正量が予め設定されている。これらの
収差補正量のうちから、ディスク判別手段12からのデ
ィスク判別信号13に応じて適切な球面収差補正量を選
択し、切り替える。
【0046】図2A及び図2Bは、光ディスクの断面構
成例である。図2Aは、記録層が単層の第1の光ディス
ク(単層ディスク)71を示し、図2Bは、記録層が2
層の第2の光ディスク(2層ディスク)75を示してい
る。
【0047】図2Aに示す第1の光ディスク71は、光
ピックアップ側から基材72、記録層73、裏面の保護
層74という順番に構成されている。基材72は樹脂な
どの透明な材質であり、第1の光ディスク71の光ピッ
クアップ側の表面から記録層までの厚さは0.1mmで
ある。
【0048】図2Bに示す第2の光ディスク75は、光
ピックアップ側から基材76、L0層(第1の記録層)
77、中間層78、L1層(第2の記録層)79、裏面
の保護層80という順番に構成されている。基材76及
び中間層78は樹脂などの透明な材質であり、第2の光
ディスク75の光ピックアップ側の表面からL0層及び
L1層までの厚さは、それぞれ0.09mmおよび0.
11mmである。
【0049】次に本実施の形態の球面収差補正の手順に
ついて説明する。球面収差補正の動作は、例えば光ディ
スクが光ディスク装置に装着された時、又は光ディスク
装置の電源を入れた時に開始することができる。最初に
ディスク判別手段12により光ディスクの種類が判別さ
れる。単層の記録層を有する光ディスク(第1の光ディ
スク71)であると判定された場合には、ディスク判別
信号13の指令により収差補正量切替手段14で収差補
正量(a)が選択され、基準ディスクとの基材厚誤差0
μmに相当する球面収差が液晶収差補正素子4により補
正される。この結果、その後、この記録層に対して行な
われるフォーカス制御において安定なフォーカスエラー
信号を得ることができる。
【0050】次に2層ディスクの場合の球面収差補正に
関して説明する。
【0051】ディスク判別手段12により2層の記録層
を有する光ディスク(第2の光ディスク75)であると
判定され、フォーカス制御をL0層77に対して行う場
合には、ディスク判別信号13の指令により収差補正量
切替手段14で収差補正量(b)が選択され、基準ディ
スクとの基材厚誤差が薄い側に10μmに相当する球面
収差が液晶収差補正素子4により補正される。この結
果、その後、このL0層77に対して行なわれるフォー
カス制御において安定なフォーカスエラー信号を得るこ
とができる。
【0052】同様に、ディスク判別手段12により2層
の記録層を有する光ディスク(第2の光ディスク75)
であると判定され、フォーカス制御をL1層79に対し
て行う場合には、ディスク判別信号13の指令により収
差補正量切替手段14で収差補正量(c)が選択され、
基準ディスクとの基材厚誤差が厚い側に10μmに相当
する球面収差が液晶収差補正素子4により補正される。
この結果、その後、このL1層79に対して行なわれる
フォーカス制御において安定なフォーカスエラー信号を
得ることができる。
【0053】本実施の形態の光ディスク装置ではフォー
カス制御を動作させる前に、フォーカス制御を行う光デ
ィスクの記録面に対して予め球面収差補正を行うことに
より、その後のフォーカス制御において良好なフォーカ
スエラー信号を得ることができ、安定にフォーカス制御
を動作させることができるという効果がある。
【0054】本実施の形態ではフォーカス制御を動作さ
せる前に球面収差補正を開始する。球面収差の補正量
は、フォーカス制御を行う光ディスクの記録面ごとに予
め決めておき、ディスクの種類と対象とする記録面に応
じて選択して切り替える。本実施の形態では、収差補正
量切替手段14で選択できる収差補正量を基準ディスク
に対して±10μmの基材厚誤差を想定したが、本発明
はこの基材厚誤差に限定されない。例えば2層ディスク
の標準的な中間層厚に基づいて収差補正量を決めても同
様の結果を得ることができる。即ち、2層ディスクの一
方の記録面に対する球面収差補正量を0mλとし、他方
の記録面に対する球面収差補正量は、標準的な中間層厚
を考慮して設定することができる。
【0055】なお、本実施の形態に用いるディスク判別
手段12による光ディスクの種類の判別方法としては、
光ディスクを収納するカートリッジに判別用の穴を開
け、この穴を検出して判別する方法、カートリッジの形
状により判別する方法、光ディスクからの反射光量より
単層ディスクと2層ディスクを判別する方法など、光デ
ィスクの種類を判別できる手法であれば何れでも適用で
きる。
【0056】(実施の形態2)次に実施の形態2につい
て説明する。なお、上述した実施の形態1と同じ構成要
素に関しては同じ符号を付して、これらの詳細な説明を
省略する。
【0057】図3は本発明の実施の形態2の光ディスク
装置の構成図である。本実施の形態の光ディスク装置
は、従来例で説明した図13と同じ光ピックアップ11
と、液晶収差補正素子(収差補正手段)4を駆動する収
差補正素子駆動回路8と、光ピックアップ11から得ら
れる信号を受けたり、対物レンズ5を駆動したりする制
御回路118と、基準厚みを有する光ディスクに対して
液晶収差補正素子4を用いて球面収差を最適に補正した
のときの球面収差補正量を記憶している基準値記憶手段
16とを具備している。
【0058】基準値記憶手段16には、基準厚みを有す
る光ディスク(例えば基材厚み100μm)を用いて光
ピックアップ11を組立調整したときの液晶収差補正素
子4の球面収差補正量が予め記憶されている。基準とな
るディスク厚みは、図2Aに示した第1の光ディスク7
1あるいは図2Bに示した第2の光ディスク75の基材
厚みの規格値より設定してもよい。
【0059】基準値記憶手段16としては、可変抵抗、
FLASHメモリーやEEPROMなど第2の球面収差
補正量を格納しておける手段であればいずれであっても
良く、同等の効果を得ることができる。
【0060】次に本実施の形態の球面収差補正の手順に
ついて説明する。球面収差補正の動作は、例えば光ディ
スクが光ディスク装置に装着された時、又は光ディスク
装置の電源を入れた時に開始することができる。基準値
記憶手段16からの出力信号を収差補正素子駆動回路8
に入力する。光ピックアップ11ごとに異なる固有の球
面収差を考慮して液晶収差補正素子4により球面収差を
補正するため、その後、この記録層に対して行なわれる
フォーカス制御において安定なフォーカスエラー信号を
得ることができる。
【0061】以上のように本実施の形態の光ディスク装
置では、基準厚みを有する光ディスクを用いて光ピック
アップを組立調整したときの液晶収差補正素子4の球面
収差補正量が予め基準値記憶手段16に記憶される。そ
して、フォーカス制御を行なう前に、この球面収差補正
量を用いて、フォーカス制御を行う光ディスクの記録面
に対して球面収差補正を行う。これにより、その後のフ
ォーカス制御において良好なフォーカスエラー信号を得
ることができ、安定にフォーカス制御を動作させること
ができるという効果がある。
【0062】レンズ単体や光ピックアップ組立時の調整
誤差などによって、個々の光ピックアップ毎に球面収差
にバラツキが生じる場合がある。本実施の形態では、こ
の光ピックアップに固有の球面収差を補正するための補
正量(補正量は光ピックアップごとに異なる)を、基準
値記憶手段16に記憶しておく。そして、フォーカス制
御を行なう前に、この光ピックアップに固有の球面収差
を考慮した球面収差補正を行なう。これにより、その後
のフォーカス制御において安定したフォーカスエラー信
号振幅を得ることができる。
【0063】(実施の形態3)次に実施の形態3につい
て説明する。なお、上述した実施の形態1,2と同じ構
成要素に関しては同じ符号を付して、これらの詳細な説
明を省略する。
【0064】図4は本発明の実施の形態3の光ディスク
装置の構成図である。本実施の形態の光ディスク装置
は、従来例で説明した図13と同じ光ピックアップ11
と、液晶収差補正素子(収差補正手段)4を駆動する収
差補正素子駆動回路8と、光ピックアップ11から得ら
れる信号を受けたり、対物レンズ5を駆動したりする制
御回路118と、光ディスクの種類を判別するディスク
判別手段12と、ディスク判別手段12の出力であるデ
ィスク判別信号13により液晶収差補正素子4で補正す
る球面収差補正量(第1の球面収差補正量)を選択し、
切り替える収差補正量切替手段14と、基準厚みを有す
る光ディスクに対して液晶収差補正素子4を用いて球面
収差を最適に補正したときの球面収差補正量(第2の球
面収差補正量)を記憶している基準値記憶手段16と、
収差補正量切替手段14からの出力信号である第1の球
面収差補正量と、基準値記憶手段16からの出力信号で
ある第2の球面収差補正量とを加算する回路である加算
器17とを具備している。
【0065】基準値記憶手段16には、基準厚みを有す
る光ディスク(例えば基材厚み100μm)を用いて光
ピックアップ11を組立調整したときの液晶収差補正素
子4の球面収差補正量(第2の球面収差補正量)が予め
記憶されている。基準となるディスク厚みは、図2Aに
示した第1の光ディスク71あるいは図2Bに示した第
2の光ディスク75の基材厚みの規格値より設定しても
よい。
【0066】基準値記憶手段16としては、可変抵抗、
FLASHメモリーやEEPROMなど第2の球面収差
補正量を格納しておける手段であればいずれであっても
良く、同等の効果を得ることができる。
【0067】次に本実施の形態の球面収差補正の手順に
ついて説明する。球面収差補正の動作は、例えば光ディ
スクが光ディスク装置に装着された時、又は光ディスク
装置の電源を入れた時に開始することができる。最初に
ディスク判別手段12により光ディスクの種類が判別さ
れる。単層の記録層を有する光ディスク(第1の光ディ
スク71)であると判定された場合には、ディスク判別
信号13の指令により収差補正量切替手段14で基準デ
ィスクとの基材厚誤差0μmに相当する球面収差を補正
するための収差補正量(a)が選択され、収差補正量切
替手段14からの出力信号(第1の球面収差補正量)が
加算器17に入力される。さらに基準値記憶手段16か
らの出力信号(第2の球面収差補正量)も加算器17に
入力される。加算器17は、第1の球面収差補正量と第
2の球面収差補正量とを加算して得た球面収差補正量を
収差補正素子駆動回路8に出力する。光ピックアップ1
1ごとに異なる固有の球面収差を考慮して液晶収差補正
素子4により球面収差を補正するため、その後、この記
録層に対して行なわれるフォーカス制御において安定な
フォーカスエラー信号を得ることができる。
【0068】次に2層ディスクの場合の球面収差補正に
関して説明する。
【0069】ディスク判別手段12により2層の記録層
を有する光ディスク(第2の光ディスク75)であると
判定され、フォーカス制御をL0層77に対して行う場
合には、ディスク判別信号13の指令により収差補正量
切替手段14で基準ディスクとの基材厚誤差が薄い側に
10μmに相当する球面収差を補正するための収差補正
量(b)が選択され、収差補正量切替手段14からの出
力信号(第1の球面収差補正量)が加算器17に入力さ
れる。さらに基準値記憶手段16からの出力信号(第2
の球面収差補正量)も加算器17に入力される。加算器
17は、第1の球面収差補正量と第2の球面収差補正量
とを加算して得た球面収差補正量を収差補正素子駆動回
路8に出力する。光ピックアップ11ごとに異なる固有
の球面収差を考慮して液晶収差補正素子4により球面収
差を補正するため、その後、このL0層77に対して行
なわれるフォーカス制御において安定なフォーカスエラ
ー信号を得ることができる。
【0070】同様に、ディスク判別手段12により2層
の記録層を有する光ディスク(第2の光ディスク75)
であると判定され、フォーカス制御をL1層79に対し
て行う場合には、ディスク判別信号13の指令により収
差補正量切替手段14で基準ディスクとの基材厚誤差が
厚い側に10μmに相当する球面収差を補正するための
収差補正量(c)が選択され、収差補正量切替手段14
からの出力信号(第1の球面収差補正量)が加算器17
に入力される。さらに基準値記憶手段16からの出力信
号(第2の球面収差補正量)も加算器17に入力され
る。加算器17は、第1の球面収差補正量と第2の球面
収差補正量とを加算して得た球面収差補正量を収差補正
素子駆動回路8に出力する。光ピックアップ11ごとに
異なる固有の球面収差を考慮して液晶収差補正素子4に
より球面収差を補正するため、その後、このL1層79
に対して行なわれるフォーカス制御において安定なフォ
ーカスエラー信号を得ることができる。
【0071】以上のように本実施の形態の光ディスク装
置では、基準厚みを有する光ディスクを用いて光ピック
アップを組立調整したときの液晶収差補正素子4の球面
収差補正量が予め基準値記憶手段16に第2の球面収差
補正量として記憶される。そして、フォーカス制御を動
作させる前に、さらにディスクの種類とフォーカス制御
を行なう記録面とに応じた球面収差補正量(第1の球面
収差補正量)を選択し、第1の球面収差補正量と第2の
球面収差補正量とを加算して得られる球面収差補正量を
用いて、フォーカス制御を行う光ディスクの記録面に対
して球面収差補正を行う。これにより、その後のフォー
カス制御において良好なフォーカスエラー信号を得るこ
とができ、安定にフォーカス制御を動作させることがで
きるという効果がある。
【0072】レンズ単体や光ピックアップ組立時の調整
誤差などによって、個々の光ピックアップ毎に球面収差
にバラツキが生じる場合がある。本実施の形態では、こ
の光ピックアップに固有の球面収差を補正するための補
正量(補正量は光ピックアップごとに異なる)を、基準
値記憶手段16に記憶しておく。そして、フォーカス制
御を行なう前に、この光ピックアップに固有の球面収差
を考慮した球面収差補正を行なう。これにより、その後
のフォーカス制御において安定したフォーカスエラー信
号振幅を得ることができる。
【0073】本実施の形態ではフォーカス制御を動作さ
せる前に球面収差補正を開始する。球面収差の補正量
は、フォーカス制御を行う光ディスクの記録面ごとに予
め決めておき、光ディスクの種類と対象とする記録面に
より選択して切り替える。
【0074】上記の例では、基準値記憶手段16には、
1つの光ディスクを用いて光ピックアップを組立調整し
たときの液晶収差補正素子4の球面収差補正量が記憶さ
れていたが、本発明はこれに限定されない。例えば、複
数種類の基準となる光ディスク(2層ディスク、基材厚
の異なる単層ディスクなど)に対してそれぞれ最適化し
た複数の球面収差補正量(第2の球面収差補正量)を基
準値記憶手段16に記憶しておき、ディスク判別手段1
2の判別結果に応じて対応する第2の球面収差補正量を
加算器17に入力しても良い。
【0075】なお、本実施の形態に用いるディスク判別
手段12による光ディスクの種類の判別方法としては、
光ディスクを収納するカートリッジに判別用の穴を開
け、この穴を検出して判別する方法、カートリッジの形
状により判別する方法、光ディスクからの反射光量より
単層ディスクと2層ディスクを判別する方法など、光デ
ィスクの種類を判別できる手法であれば何れでも適用で
きる。
【0076】(実施の形態4)次に実施の形態4につい
て説明する。なお、上述した実施の形態1〜3と同じ構
成要素に関しては同じ符号を付して、これらの詳細な説
明を省略する。
【0077】図5は本発明の実施の形態4の光ディスク
装置の構成図である。本実施の形態の光ディスク装置
は、従来例で説明した図13と同じ光ピックアップ11
と、液晶収差補正素子(収差補正手段)4を駆動する収
差補正素子駆動回路8と、光ピックアップ11から得ら
れる信号を受けたり、対物レンズ5を駆動したりする制
御回路118と、光ディスクの種類を判別するディスク
判別手段12と、フォーカスエラー(FE)信号を生成
するFE信号生成回路31と、フォーカスエラー信号の
振幅を検出するFE振幅検出手段32と、フォーカスエ
ラー信号を記憶する記憶手段34と、液晶収差補正素子
4の球面収差補正量を変更する前後のフォーカスエラー
信号の振幅を比較するFE振幅比較手段33とを具備し
ている。
【0078】図6は、光ディスク6の基材厚み誤差によ
り生じる球面収差の計算結果の一例である。点線が球面
収差補正前の球面収差、実線が球面収差補正後の球面収
差を示す。基材厚誤差±20μmの対して約190mλ
の球面収差が生じ、球面収差補正を行うことにより、図
6の実線で示すように球面収差を良好に補正することが
できる。
【0079】次に図7A、図7Bに基材厚誤差が−20
μmある光ディスクに対するフォーカスエラー信号の計
算結果の一例を示す。縦軸のフォーカスエラー信号は、
球面収差補正により球面収差を0mλに補正した場合の
フォーカスエラー信号の振幅で規格化している。横軸
は、光ディスクの記録層と対物レンズとの距離を示して
いる。計算に用いた対物レンズの開口数は0.85であ
る。
【0080】図7Aは球面収差補正前のフォーカスエラ
ー信号を示す。図6より基材厚み誤差が−20μmある
場合には約190mλの球面収差が生じているため、こ
の球面収差の影響によりフォーカスエラー信号の振幅が
低下するとともに、形状が非対称になっている。
【0081】次に図7Bは球面収差補正後のフォーカス
エラー信号を示す。球面収差補正後にはフォーカスエラ
ー信号の振幅及び形状は大幅に改善されている。
【0082】図7A、図7Bから分かるように、球面収
差補正を行うことにより、フォーカスエラー信号の振幅
が増大し、その形状の直線性と対称性が改善されて、良
好なフォーカスエラー信号を得ることができる。本実施
の形態では、光ディスク毎に異なる基材厚み誤差により
生じる球面収差を補正するのに必要な補正量を予め求
め、その球面収差補正量による球面収差補正を行なった
後にフォーカス制御を行なう。
【0083】次に本実施の形態の球面収差補正の手順に
ついて説明する。
【0084】最初にディスク判別手段12により光ディ
スクの種類が判別される。例えば、光ディスク装置に装
着された光ディスク装置が、単層ディスク(図2A)か
2層ディスク(図2B)かが判別される。多層ディスク
の場合には、どの記録層に対ししてフォーカス制御を行
なうかが決定される。
【0085】図2Aの第1の光ディスク71に対して球
面収差補正を行う場合を例にとって説明する。まず、F
E信号生成回路31から出力されたフォーカスエラー信
号の振幅(第1の振幅FE0)をFE振幅検出手段32
で測定し、これを記憶手段34に格納する。次に、液晶
収差補正素子4の球面収差補正量を変化させる。変化後
にFE信号生成回路31から出力されたフォーカスエラ
ー信号の振幅(第2の振幅FE1)をFE振幅検出手段
32で測定する。次いで、FE振幅比較手段33は、記
憶手段34に格納されている第1の振幅FE0と新たに
得た第2の振幅FE1とを比較する。以下、このような
一連の行程を、フォーカスエラー信号の振幅が最大にな
るまで繰り返して行なう。そして、フォーカスエラー信
号の振幅が最大となったときの液晶収差補正素子4の球
面収差補正量が、第1の光ディスク71の記録層に対す
る液晶収差補正素子4の最適な球面収差補正量である。
【0086】本発明の光ディスク装置では、フォーカス
制御を動作させる前に、フォーカス制御を行う光ディス
クの記録面に対して最適な球面収差補正量を取得するた
めの学習動作を行なう。その後、液晶収差補正素子4を
用いて、得られた最適球面収差補正量で収差補正を行な
って、フォーカス制御の動作を行なう。この結果、フォ
ーカス制御において良好なフォーカスエラー信号を得る
ことができ、安定にフォーカス制御を動作させることが
できるという効果がある。
【0087】本実施の形態の光ディスク装置では、フォ
ーカス制御の動作を行なう前に球面収差補正の動作を開
始する。上記の最適な球面収差補正量を取得するための
学習動作を開始するタイミングとしては、フォーカス制
御動作に入る直前にその都度行なっても良いが、例え
ば、光ディスク装置に光ディスクを装着したときや、光
ディスク装置の電源を入れたときに、すべての記録層に
対して最適な球面収差補正量を取得するための学習動作
を行なって、取得した各記録層に対応する補正量をメモ
リー内に保存しておいても良い。
【0088】上記の例では液晶収差補正素子4における
最適な球面収差補正量を取得するために、フォーカスエ
ラー信号の振幅を最大とする方法を説明したが、本発明
はこれに限定されない。例えば、フォーカスエラー信号
ではなく再生信号の振幅を最大とする方法、あるいは全
光量を最大とする方法などでも同様の効果を得ることが
できる。
【0089】なお、本実施の形態に用いるディスク判別
手段12による光ディスクの種類の判別方法としては、
光ディスクを収納するカートリッジに判別用の穴を開
け、この穴を検出して判別する方法、カートリッジの形
状により判別する方法、光ディスクからの反射光量より
単層ディスクと2層ディスクを判別する方法など、光デ
ィスクの種類を判別できる手法であれば何れでも適用で
きる。
【0090】(実施の形態5)図8は本発明の実施の形
態5の光ディスク装置の構成図である。本実施の形態の
光ディスク装置は、従来例で説明した図13の光ピック
アップ11の液晶収差補正素子4を収差補正レンズ群
(収差補正手段)201に変更した光ピックアップ51
と、収差補正レンズ群201を駆動する収差補正素子駆
動回路8と、光ピックアップ51から得られる信号を受
けたり、対物レンズ5を駆動したりする制御回路118
と、光ディスクの種類を判別するディスク判別手段12
と、ディスク判別手段12の出力であるディスク判別信
号13により収差補正レンズ群201で補正する球面収
差補正量を選択し、切り替える収差補正量切替手段14
とを具備している。
【0091】収差補正レンズ群201は、正レンズ群2
2及び負レンズ21からなる2群レンズと、負レンズ群
21を光軸方向に変位させる駆動部25とで構成され
る。
【0092】光ピックアップ51の構成は、収差補正レ
ンズ群201を除いて図13において説明したのと同様
であり、図13と同一の構成要素には同一の符号を付し
て、これらの詳細な説明を省略する。
【0093】本発明の収差補正量切替手段14について
説明する。例えば基準ディスクの基材厚みを100μm
とする。収差補正量切替手段14には、収差補正量
(a)(球面収差補正量0mλ)、収差補正量(b)
(基準ディスクに対して基材厚みが10μm薄い光ディ
スクを補正する場合の球面収差補正量)、及び収差補正
量(c)(基準ディスクに対して基材厚みが10μm厚
い光ディスクを補正する場合の球面収差補正量)からな
る3種類の収差補正量を予め設定されている。これらの
収差補正量のうちから、ディスク判別手段12からのデ
ィスク判別信号13に応じて適切な球面収差補正量を選
択し、切り替える。
【0094】次に本実施の形態の球面収差補正の手順に
ついて説明する。球面収差補正の動作は、例えば光ディ
スクが光ディスク装置に装着された時、又は光ディスク
装置の電源を入れた時に開始することができる。最初に
ディスク判別手段12により光ディスクの種類が判別さ
れる。単層の記録層を有する光ディスク(第1の光ディ
スク71)であると判定された場合には、ディスク判別
信号13の指令により収差補正量切替手段14で収差補
正量(a)が選択され、基準ディスクとの基材厚誤差0
μmに相当する球面収差が収差補正レンズ群201によ
り補正される。この結果、その後、この記録層に対して
行なわれるフォーカス制御において安定なフォーカスエ
ラー信号を得ることができる。
【0095】次に2層ディスクの場合の球面収差補正に
関して説明する。
【0096】ディスク判別手段12により2層の記録層
を有する光ディスク(第2の光ディスク75)であると
判定され、フォーカス制御をL0層77に対して行う場
合には、ディスク判別信号13の指令により収差補正量
切替手段14で収差補正量(b)が選択され、基準ディ
スクとの基材厚誤差が薄い側に10μmに相当する球面
収差が収差補正レンズ群201により補正される。この
結果、その後、このL0層77に対して行なわれるフォ
ーカス制御において安定なフォーカスエラー信号を得る
ことができる。
【0097】同様に、ディスク判別手段12により2層
の記録層を有する光ディスク(第2の光ディスク75)
であると判定され、フォーカス制御をL1層79に対し
て行う場合には、ディスク判別信号13の指令により収
差補正量切替手段14で収差補正量(c)が選択され、
基準ディスクとの基材厚誤差が厚い側に10μmに相当
する球面収差が収差補正レンズ群201により補正され
る。この結果、その後、このL1層79に対して行なわ
れるフォーカス制御において安定なフォーカスエラー信
号を得ることができる。
【0098】本実施の形態の光ディスク装置ではフォー
カス制御を動作させる前に、フォーカス制御を行う光デ
ィスクの記録面に対して予め球面収差補正を行うことに
より、その後のフォーカス制御において良好なフォーカ
スエラー信号を得ることができ、安定にフォーカス制御
を動作させることができるという効果がある。
【0099】本実施の形態ではフォーカス制御を動作さ
せる前に球面収差補正を開始する。球面収差の補正量
は、フォーカス制御を行う光ディスクの記録面ごとに予
め決めておき、ディスクの種類と対象とする記録面に応
じて選択して切り替える。本実施の形態では、収差補正
量切替手段14で選択できる収差補正量を基準ディスク
に対して±10μmの基材厚誤差を想定したが、本発明
はこの基材厚誤差に限定されない。例えば2層ディスク
の標準的な中間層厚に基づいて収差補正量を決めても同
様の結果を得ることができる。即ち、2層ディスクの一
方の記録面に対する球面収差補正量を0mλとし、他方
の記録面に対する球面収差補正量は、標準的な中間層厚
を考慮して設定することができる。
【0100】なお、本実施の形態に用いるディスク判別
手段12による光ディスクの種類の判別方法としては、
光ディスクを収納するカートリッジに判別用の穴を開
け、この穴を検出して判別する方法、カートリッジの形
状により判別する方法、光ディスクからの反射光量より
単層ディスクと2層ディスクを判別する方法など、光デ
ィスクの種類を判別できる手法であれば何れでも適用で
きる。
【0101】(実施の形態6)次に実施の形態6につい
て説明する。なお、上述した実施の形態1〜5と同じ構
成要素に関しては同じ符号を付して、これらの詳細な説
明を省略する。
【0102】図9は本発明の実施の形態6の光ディスク
装置の構成図である。本実施の形態の光ディスク装置
は、実施の形態5と同じ光ピックアップ51と、収差補
正レンズ群(収差補正手段)201を駆動する収差補正
素子駆動回路8と、光ピックアップ51から得られる信
号を受けたり、対物レンズ5を駆動したりする制御回路
118と、基準厚みを有する光ディスクに対して収差補
正レンズ群201を用いて球面収差を最適に補正したと
きの球面収差補正量を記憶している基準値記憶手段16
とを具備している。
【0103】収差補正レンズ群201は、正レンズ群2
2及び負レンズ21からなる2群レンズと、負レンズ群
21を光軸方向に変位させる駆動部25とで構成され
る。
【0104】基準値記憶手段16には、基準厚みを有す
る光ディスク(例えば基材厚み100μm)を用いて光
ピックアップ51を組立調整したときの収差補正レンズ
群201の球面収差補正量が予め記憶されている。基準
となるディスク厚みは、図2Aに示した第1の光ディス
ク71あるいは図2Bに示した第2の光ディスク75の
基材厚みの規格値より設定してもよい。
【0105】基準値記憶手段16としては、可変抵抗、
FLASHメモリーやEEPROMなど第2の球面収差
補正量を格納しておける手段であればいずれであっても
良く、同等の効果を得ることができる。
【0106】次に本実施の形態の球面収差補正の手順に
ついて説明する。球面収差補正の動作は、例えば光ディ
スクが光ディスク装置に装着された時、又は光ディスク
装置の電源を入れた時に開始することができる。基準値
記憶手段16からの出力信号を収差補正素子駆動回路8
に入力する。光ピックアップ51ごとに異なる固有の球
面収差を考慮して収差補正レンズ群201により球面収
差を補正するため、その後、この記録層に対して行なわ
れるフォーカス制御において安定なフォーカスエラー信
号を得ることができる。
【0107】以上のように本実施の形態の光ディスク装
置では、基準厚みを有する光ディスクを用いて光ピック
アップを組立調整したときの収差補正レンズ群201の
球面収差補正量が予め基準値記憶手段16に記憶され
る。そして、フォーカス制御を行なう前に、この球面収
差補正量を用いて、フォーカス制御を行う光ディスクの
記録面に対して球面収差補正を行う。これにより、その
後のフォーカス制御において良好なフォーカスエラー信
号を得ることができ、安定にフォーカス制御を動作させ
ることができるという効果がある。
【0108】レンズ単体や光ピックアップ組立時の調整
誤差などによって、個々の光ピックアップ毎に球面収差
にバラツキが生じる場合がある。本実施の形態では、こ
の光ピックアップに固有の球面収差を補正するための補
正量(補正量は光ピックアップごとに異なる)を、基準
値記憶手段16に記憶しておく。そして、フォーカス制
御を行なう前に、この光ピックアップに固有の球面収差
を考慮した球面収差補正を行なう。これにより、その後
のフォーカス制御において安定したフォーカスエラー信
号振幅を得ることができる。
【0109】(実施の形態7)次に実施の形態7につい
て説明する。なお、上述した実施の形態1〜6と同じ構
成要素に関しては同じ符号を付して、これらの詳細な説
明を省略する。
【0110】図10は本発明の実施の形態7の光ディス
ク装置の構成図である。本実施の形態の光ディスク装置
は、実施の形態5と同じ光ピックアップ51と、収差補
正レンズ群(収差補正手段)201を駆動する収差補正
素子駆動回路8と、光ピックアップ51から得られる信
号を受けたり、対物レンズ5を駆動したりする制御回路
118と、光ディスクの種類を判別するディスク判別手
段12と、ディスク判別手段12の出力であるディスク
判別信号13により収差補正レンズ群201で補正する
球面収差補正量(第1の球面収差補正量)を選択し、切
り替える収差補正量切替手段14と、基準厚みを有する
光ディスクに対して収差補正レンズ群201を用いて球
面収差を最適に補正したときの球面収差補正量(第2の
球面収差補正量)を記憶している基準値記憶手段16
と、収差補正量切替手段14からの出力信号である第1
の球面収差補正量と、基準値記憶手段16からの出力信
号である第2の球面収差補正量とを加算する回路である
加算器17とを具備している。
【0111】収差補正レンズ群201は、正レンズ群2
2及び負レンズ21からなる2群レンズと、負レンズ群
21を光軸方向に変位させる駆動部25とで構成され
る。
【0112】基準値記憶手段16には、基準厚みを有す
る光ディスク(例えば基材厚み100μm)を用いて光
ピックアップ51を組立調整したときの収差補正レンズ
群201の球面収差補正量(第2の球面収差補正量)が
予め記憶されている。基準となるディスク厚みは、図2
Aに示した第1の光ディスク71あるいは図2Bに示し
た第2の光ディスク75の基材厚みの規格値より設定し
てもよい。
【0113】基準値記憶手段16としては、可変抵抗、
FLASHメモリーやEEPROMなど第2の球面収差
補正量を格納しておける手段であればいずれであっても
良く、同等の効果を得ることができる。
【0114】次に本実施の形態の球面収差補正の手順に
ついて説明する。球面収差補正の動作は、例えば光ディ
スクが光ディスク装置に装着された時、又は光ディスク
装置の電源を入れた時に開始することができる。最初に
ディスク判別手段12により光ディスクの種類が判別さ
れる。単層の記録層を有する光ディスク(第1の光ディ
スク71)であると判定された場合には、ディスク判別
信号13の指令により収差補正量切替手段14で基準デ
ィスクとの基材厚誤差0μmに相当する球面収差を補正
するための収差補正量(a)が選択され、収差補正量切
替手段14からの出力信号(第1の球面収差補正量)が
加算器17に入力される。さらに基準値記憶手段16か
らの出力信号(第2の球面収差補正量)も加算器17に
入力される。加算器17は、第1の球面収差補正量と第
2の球面収差補正量とを加算して得た球面収差補正量を
収差補正素子駆動回路8に出力する。光ピックアップ5
1ごとに異なる固有の球面収差を考慮して収差補正レン
ズ群201により球面収差を補正するため、その後、こ
の記録層に対して行なわれるフォーカス制御において安
定なフォーカスエラー信号を得ることができる。
【0115】次に2層ディスクの場合の球面収差補正に
関して説明する。
【0116】ディスク判別手段12により2層の記録層
を有する光ディスク(第2の光ディスク75)であると
判定され、フォーカス制御をL0層77に対して行う場
合には、ディスク判別信号13の指令により収差補正量
切替手段14で基準ディスクとの基材厚誤差が薄い側に
10μmに相当する球面収差を補正するための収差補正
量(b)が選択され、収差補正量切替手段14からの出
力信号(第1の球面収差補正量)が加算器17に入力さ
れる。さらに基準値記憶手段16からの出力信号(第2
の球面収差補正量)も加算器17に入力される。加算器
17は、第1の球面収差補正量と第2の球面収差補正量
とを加算して得た球面収差補正量を収差補正素子駆動回
路8に出力する。光ピックアップ51ごとに異なる固有
の球面収差を考慮して収差補正レンズ群201により球
面収差を補正するため、その後、このL0層77に対し
て行なわれるフォーカス制御において安定なフォーカス
エラー信号を得ることができる。
【0117】同様に、ディスク判別手段12により2層
の記録層を有する光ディスク(第2の光ディスク75)
であると判定され、フォーカス制御をL1層79に対し
て行う場合には、ディスク判別信号13の指令により収
差補正量切替手段14で基準ディスクとの基材厚誤差が
厚い側に10μmに相当する球面収差を補正するための
収差補正量(c)が選択され、収差補正量切替手段14
からの出力信号(第1の球面収差補正量)が加算器17
に入力される。さらに基準値記憶手段16からの出力信
号(第2の球面収差補正量)も加算器17に入力され
る。加算器17は、第1の球面収差補正量と第2の球面
収差補正量とを加算して得た球面収差補正量を収差補正
素子駆動回路8に出力する。光ピックアップ51ごとに
異なる固有の球面収差を考慮して収差補正レンズ群20
1により球面収差を補正するため、その後、このL1層
79に対して行なわれるフォーカス制御において安定な
フォーカスエラー信号を得ることができる。
【0118】以上のように本実施の形態の光ディスク装
置では、基準厚みを有する光ディスクを用いて光ピック
アップを組立調整したときの収差補正レンズ群201の
球面収差補正量が予め基準値記憶手段16に第2の球面
収差補正量として記憶される。そして、フォーカス制御
を動作させる前に、さらにディスクの種類とフォーカス
制御を行なう記録面とに応じた球面収差補正量(第1の
球面収差補正量)を選択し、第1の球面収差補正量と第
2の球面収差補正量とを加算して得られる球面収差補正
量を用いて、フォーカス制御を行う光ディスクの記録面
に対して球面収差補正を行う。これにより、その後のフ
ォーカス制御において良好なフォーカスエラー信号を得
ることができ、安定にフォーカス制御を動作させること
ができるという効果がある。
【0119】レンズ単体や光ピックアップ組立時の調整
誤差などによって、個々の光ピックアップ毎に球面収差
にバラツキが生じる場合がある。本実施の形態では、こ
の光ピックアップに固有の球面収差を補正するための補
正量(補正量は光ピックアップごとに異なる)を、基準
値記憶手段16に記憶しておく。そして、フォーカス制
御を行なう前に、この光ピックアップに固有の球面収差
を考慮した球面収差補正を行なう。これにより、その後
のフォーカス制御において安定したフォーカスエラー信
号振幅を得ることができる。
【0120】本実施の形態7ではフォーカス制御を動作
させる前に球面収差補正を開始する。球面収差の補正量
は、フォーカス制御を行う光ディスクの記録面ごとに予
め決めておき、光ディスクの種類と対象とする記録面に
より選択して切り替える。
【0121】上記の例では、基準値記憶手段16には、
1つの光ディスクを用いて光ピックアップを組立調整し
たときの収差補正レンズ群201の球面収差補正量が記
憶されていたが、本発明はこれに限定されない。例え
ば、複数種類の基準となる光ディスク(2層ディスク、
基材厚の異なる単層ディスクなど)に対してそれぞれ最
適化した複数の球面収差補正量(第2の球面収差補正
量)を基準値記憶手段16に記憶しておき、ディスク判
別手段12の判別結果に応じて対応する第2の球面収差
補正量を加算器17に入力しても良い。
【0122】なお、本実施の形態に用いるディスク判別
手段12による光ディスクの種類の判別方法としては、
光ディスクを収納するカートリッジに判別用の穴を開
け、この穴を検出して判別する方法、カートリッジの形
状により判別する方法、光ディスクからの反射光量より
単層ディスクと2層ディスクを判別する方法など、光デ
ィスクの種類を判別できる手法であれば何れでも適用で
きる。
【0123】(実施の形態8)次に実施の形態8につい
て説明する。なお、上述した実施の形態1〜7と同じ構
成要素に関しては同じ符号を付して、これらの詳細な説
明を省略する。
【0124】図11は本発明の実施の形態8の光ディス
ク装置の構成図である。本実施の形態の光ディスク装置
は、実施の形態5と同じ光ピックアップ51と、収差補
正レンズ群(収差補正手段)201を駆動する収差補正
素子駆動回路8と、光ピックアップ51から得られる信
号を受けたり、対物レンズ5を駆動したりする制御回路
118と、光ディスクの種類を判別するディスク判別手
段12と、フォーカスエラー(FE)信号を生成するF
E信号生成回路31と、フォーカスエラー信号の振幅を
検出するFE振幅検出手段32と、フォーカスエラー信
号を記憶する記憶手段34と、収差補正レンズ群201
の球面収差補正量を変更する前後のフォーカスエラー信
号の振幅を比較するFE振幅比較手段33とを具備して
いる。
【0125】収差補正レンズ群201は、正レンズ群2
2及び負レンズ21からなる2群レンズと、負レンズ群
21を光軸方向に変位させる駆動部25とで構成され
る。
【0126】次に本実施の形態の球面収差補正の手順に
ついて説明する。
【0127】最初にディスク判別手段12により光ディ
スクの種類が判別される。例えば、光ディスク装置に装
着された光ディスク装置が、単層ディスク(図2A)か
2層ディスク(図2B)かが判別される。多層ディスク
の場合には、どの記録層に対ししてフォーカス制御を行
なうかが決定される。
【0128】図2Aの第1の光ディスク71に対して球
面収差補正を行う場合を例にとって説明する。まず、F
E信号生成回路31から出力されたフォーカスエラー信
号の振幅(第1の振幅FE0)をFE振幅検出手段32
で測定し、これを記憶手段34に格納する。次に、収差
補正レンズ群201の球面収差補正量を変化させる。変
化後にFE信号生成回路31から出力されたフォーカス
エラー信号の振幅(第2の振幅FE1)をFE振幅検出
手段32で測定する。次いで、FE振幅比較手段33は
記憶手段34に格納されている第1の振幅FE0と新た
に得た第2の振幅FE1とを比較する。以下、このよう
な一連の行程を、フォーカスエラー信号の振幅が最大に
なるまで繰り返して行なう。そして、フォーカスエラー
信号の振幅が最大となったときの収差補正レンズ群20
1の球面収差補正量が、第1の光ディスク71の記録層
に対する収差補正レンズ群201の最適な球面収差補正
量である。
【0129】本発明の光ディスク装置では、フォーカス
制御を動作させる前に、フォーカス制御を行う光ディス
クの記録面に対して最適な球面収差補正量を取得するた
めの学習動作を行なう。その後、収差補正レンズ群20
1を用いて、得られた最適球面収差補正量で収差補正を
行なって、フォーカス制御の動作を行なう。この結果、
フォーカス制御において良好なフォーカスエラー信号を
得ることができ、安定にフォーカス制御を動作させるこ
とができるという効果がある。
【0130】本実施の形態の光ディスク装置では、フォ
ーカス制御の動作を行なう前に球面収差補正の動作を開
始する。上記の最適な球面収差補正量を取得するための
学習動作を開始するタイミングとしては、フォーカス制
御動作に入る直前にその都度行なっても良いが、例え
ば、光ディスク装置に光ディスクを装着したときや、光
ディスク装置の電源を入れたときに、すべての記録層に
対して最適な球面収差補正量を取得するための学習動作
を行なって、取得した各記録層に対応する補正量をメモ
リー内に保存しておいても良い。
【0131】上記の例では収差補正レンズ群201にお
ける最適な球面収差補正量を取得するために、フォーカ
スエラー信号の振幅を最大とする方法を説明したが、本
発明はこれに限定されない。例えば、フォーカスエラー
信号ではなく再生信号の振幅を最大とする方法、あるい
は全光量を最大とする方法などでも同様の効果を得るこ
とができる。
【0132】なお、本実施の形態に用いるディスク判別
手段12による光ディスクの種類の判別方法としては、
光ディスクを収納するカートリッジに判別用の穴を開
け、この穴を検出して判別する方法、カートリッジの形
状により判別する方法、光ディスクからの反射光量より
単層ディスクと2層ディスクを判別する方法など、光デ
ィスクの種類を判別できる手法であれば何れでも適用で
きる。
【0133】(実施の形態9)次に実施の形態9につい
て説明する。なお、上述した実施の形態1〜8と同じ構
成要素に関しては同じ符号を付して、これらの詳細な説
明を省略する。
【0134】図12は本発明の実施の形態9の光ディス
ク装置の構成図である。本実施の形態の光ディスク装置
は、実施の形態5と同じ光ピックアップ51と、収差補
正レンズ群(収差補正手段)201を駆動する収差補正
素子駆動回路8と、光ピックアップ51から得られる信
号を受けたり、対物レンズ5を駆動したりする制御回路
118と、光ディスクの種類を判別するディスク判別手
段12と、ディスク判別手段12の出力であるディスク
判別信号13により収差補正レンズ群201で補正する
球面収差補正量(第1の球面収差補正量)を選択し、切
り替える収差補正量切替手段14と、収差補正レンズ群
201を構成する正レンズ群22と負レンズ群21との
間隔が重力によって変化するのを補正するための補正量
(自重垂れ補正量、即ち、第3の球面収差補正量)を記
憶している自重垂れ補正量記憶手段18と、収差補正量
切替手段14からの出力信号である第1の球面収差補正
量と、自重垂れ補正量記憶手段18からの出力信号であ
る第3の球面収差補正量とを加算する回路である加算器
17とを具備している。
【0135】収差補正レンズ群201は、正レンズ群2
2及び負レンズ21からなる2群レンズと、負レンズ群
21を光軸方向に変位させる駆動部25とで構成され
る。
【0136】収差補正レンズ群201の光軸が垂直方向
に設置されている場合について説明する。
【0137】自重垂れ補正量記憶手段について説明す
る。従来の技術として図18Bに示したように2群のレ
ンズより構成される収差補正レンズ群をその光軸を垂直
方向にして設置した場合、負レンズ群21及びレンズホ
ルダー24の自重により、負レンズ群21の位置Y1
は、設計位置Y0より距離α(位置ずれ量)だけ位置ず
れしている。その結果、位置ずれ量αに起因する球面収
差が生じる。本実施の形態ではこの位置ずれ量αによる
球面収差を補正するのに必要な補正量(自重垂れ補正
量)を予め測定しておき、その値を自重垂れ補正量記憶
手段18に記憶している。このため、負レンズ群21の
自重により生じる位置ずれ量αを補正する様にレンズホ
ルダー24を駆動して球面収差を補正することができ
る。
【0138】次に本実施の形態の球面収差補正の手順に
ついて説明する。球面収差補正の動作は、例えば光ディ
スクが光ディスク装置に装着された時、又は光ディスク
装置の電源を入れた時に開始することができる。最初に
ディスク判別手段12により光ディスクの種類が判別さ
れる。単層の記録層を有する光ディスク(第1の光ディ
スク71)であると判定された場合には、ディスク判別
信号13の指令により収差補正量切替手段14で基準デ
ィスクとの基材厚誤差0μmに相当する球面収差を補正
するための収差補正量(a)が選択され、収差補正量切
替手段14からの出力信号(第1の球面収差補正量)が
加算器17に入力される。さらに自重垂れ補正量記憶手
段18からの出力信号(第3の球面収差補正量)も加算
器17に入力される。加算器17は、第1の球面収差補
正量と第3の球面収差補正量とを加算して得た球面収差
補正量を収差補正素子駆動回路8に出力する。収差補正
レンズ群201の重力によるレンズ群間隔の変化に起因
する球面収差を考慮して収差補正レンズ群201により
球面収差を補正するため、その後、この記録層に対して
行なわれるフォーカス制御において安定なフォーカスエ
ラー信号を得ることができる。
【0139】次に2層ディスクの場合の球面収差補正に
関して説明する。
【0140】ディスク判別手段12により2層の記録層
を有する光ディスク(第2の光ディスク75)であると
判定され、フォーカス制御をL0層77に対して行う場
合には、ディスク判別信号13の指令により収差補正量
切替手段14で基準ディスクとの基材厚誤差が薄い側に
10μmに相当する球面収差を補正するための収差補正
量(b)が選択され、収差補正量切替手段14からの出
力信号(第1の球面収差補正量)が加算器17に入力さ
れる。さらに自重垂れ補正量記憶手段18からの出力信
号(第3の球面収差補正量)も加算器17に入力され
る。加算器17は、第1の球面収差補正量と第3の球面
収差補正量とを加算して得た球面収差補正量を収差補正
素子駆動回路8に出力する。収差補正レンズ群201の
重力によるレンズ群間隔の変化に起因する球面収差を考
慮して収差補正レンズ群201により球面収差を補正す
るため、その後、このL0層77に対して行なわれるフ
ォーカス制御において安定なフォーカスエラー信号を得
ることができる。
【0141】同様に、ディスク判別手段12により2層
の記録層を有する光ディスク(第2の光ディスク75)
であると判定され、フォーカス制御をL1層79に対し
て行う場合には、ディスク判別信号13の指令により収
差補正量切替手段14で基準ディスクとの基材厚誤差が
厚い側に10μmに相当する球面収差を補正するための
収差補正量(c)が選択され、収差補正量切替手段14
からの出力信号(第1の球面収差補正量)が加算器17
に入力される。さらに自重垂れ補正量記憶手段18から
の出力信号(第3の球面収差補正量)も加算器17に入
力される。加算器17は、第1の球面収差補正量と第3
の球面収差補正量とを加算して得た球面収差補正量を収
差補正素子駆動回路8に出力する。収差補正レンズ群2
01の重力によるレンズ群間隔の変化に起因する球面収
差を考慮して収差補正レンズ群201により球面収差を
補正するため、その後、このL1層79に対して行なわ
れるフォーカス制御において安定なフォーカスエラー信
号を得ることができる。
【0142】自重垂れ補正量記憶手段18としては、可
変抵抗、FLASHメモリーやEEPROMなど第3の
球面収差補正量を格納しておける手段であればいずれで
あっても良く、同等の効果を得ることができる。
【0143】以上のように本実施の形態の光ディスク装
置では、フォーカス制御を動作させる前に球面収差補正
を開始する。第1の球面収差補正量は、フォーカス制御
を行う光ディスクの記録面ごとに予め決めておき、ディ
スクの種類と対象とする記録面に応じて選択して切り替
えられる。第3の球面収差補正量は、収差補正レンズ群
201の重力によるレンズ群間隔の変化に起因する球面
収差を考慮して設定される。そして、フォーカス制御を
動作させる前に、ディスクの種類とフォーカス制御を行
なう記録層とに応じた球面収差補正量(第1の球面収差
補正量)と、第3の球面収差補正量とを加算して得られ
る球面収差補正量を用いて、フォーカス制御を行う記録
面に対して球面収差補正を行う。これにより、その後の
フォーカス制御において良好なフォーカスエラー信号を
得ることができ、安定にフォーカス制御を動作させるこ
とができるという効果がある。
【0144】なお、上記の説明では収差補正素子駆動回
路8は、収差補正量切替手段14からの第1の球面収差
補正量と自重垂れ補正量記憶手段18からの第3の球面
収差補正量とを足し合わせて得られた球面収差補正量で
収差補正レンズ群201を駆動する構成を示したが、本
発明はこれに限定されない。例えば、実施の形態7で説
明した基準値記憶手段16を設け、基準値記憶手段16
からの第2の球面収差補正量をさらに足し合わせて得ら
れる球面収差補正量で収差補正レンズ群201を駆動す
る構成であっても良い。あるいは、図12の構成におい
てディスク判別手段12と収差補正量切替手段14とを
取り除き、代わりに実施の形態6で説明した基準値記憶
手段16を設け、基準値記憶手段16からの第2の球面
収差補正量と自重垂れ補正量記憶手段18からの第3の
球面収差補正量とを足し合わせて得られる球面収差補正
量で収差補正レンズ群201を駆動する構成であっても
良い。
【0145】なお、本実施の形態に用いるディスク判別
手段12による光ディスクの種類の判別方法としては、
光ディスクを収納するカートリッジに判別用の穴を開
け、この穴を検出して判別する方法、カートリッジの形
状により判別する方法、光ディスクからの反射光量より
単層ディスクと2層ディスクを判別する方法など、光デ
ィスクの種類を判別できる手法であれば何れでも適用で
きる。
【0146】
【発明の効果】本発明の光ディスク装置によれば、NA
の大きな対物レンズを用いて高密度の光ディスクに対し
て記録又は再生をする場合に、フォーカス制御手段を動
作させる前に、フォーカス制御を行う光ディスクの記録
面に適した球面収差補正を行うので、良好なフォーカス
エラー信号を得ることができ、安定にフォーカス制御を
動作させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1の光ディスク装置の概略
断面図
【図2】図2Aは単層ディスクの概略断面図、図2Bは
2層ディスクの概略断面図
【図3】本発明の実施の形態2の光ディスク装置の概略
断面図
【図4】本発明の実施の形態3の光ディスク装置の概略
断面図
【図5】本発明の実施の形態4の光ディスク装置の概略
断面図
【図6】光ディスクの基材厚み誤差により生じる球面収
差の計算結果の一例を示した図
【図7】図7A、図7Bは基材厚誤差が−20μmある
光ディスクに対するフォーカスエラー信号の計算結果の
一例であり、図7Aは球面収差補正前のフォーカスエラ
ー信号を、図7Bは球面収差補正後のフォーカスエラー
信号を示す。
【図8】本発明の実施の形態5の光ディスク装置の概略
断面図
【図9】本発明の実施の形態6の光ディスク装置の概略
断面図
【図10】本発明の実施の形態7の光ディスク装置の概
略断面図
【図11】本発明の実施の形態8の光ディスク装置の概
略断面図
【図12】本発明の実施の形態9光ディスク装置の概略
断面図
【図13】本発明の実施の形態および従来の光ピックア
ップの概略断面図
【図14】従来の光ディスク装置の概略断面図
【図15】本発明の実施の形態および従来の光ピックア
ップの要部の概略断面図
【図16】従来の多層光ディスクの概略斜視図
【図17】従来の光ピックアップの要部の概略断面図
【図18】図18A、図18Bは本発明の実施の形態お
よび従来の光ピックアップの要部の概略断面図であり、
それぞれ収差補正レンズ群の光軸を水平方向および垂直
方向に設置した場合を示す。
【符号の説明】 1 レーザー光源 2 回折素子 3 コリメートレンズ 4 液晶収差補正素子 5 対物レンズ 6 光ディスク 7 アクチュエータ 8 収差補正素子駆動回路 9,10 光検出器 11、51 光ピックアップ 12 ディスク判別手段 13 ディスク判別信号 14 収差補正量切替手段 16 基準値記憶手段 17 加算器 18 自重垂れ補正量記憶手段 20 光ビーム(レーザ光) 21 負レンズ群 22 正レンズ群 24 レンズホルダー 25 駆動部 26 固定部 27 ワイヤ 31 FE信号生成回路 32 FE振幅検出手段 33 FE振幅比較手段 34 記憶手段 62 基材 63 L0層(第1の記録層) 64 L1層(第2の記録層) 65 中間層 66 保護層 71 第1の光ディスク(単層ディスク) 72 基材 73 記録層 74 保護層 75 第2の光ディスク(2層ディスク) 76 基材 77 L0層(第1の記録層) 78 中間層 79 L1層(第2の記録層) 80 保護層 118 制御回路 201 収差補正レンズ群 201a 収差補正レンズ群の光軸 202 対物レンズ群
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 緒方 大輔 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 (72)発明者 久世 雄一 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 Fターム(参考) 5D090 AA01 BB12 DD03 FF05 FF08 FF11 HH02 LL01 5D118 AA16 AA18 AA26 BA01 BB08 CA11 CD02 DC04 DC16 5D119 AA11 AA17 AA22 AA29 AA36 AA41 BA01 BB13 EA03 EB02 EC01 JA09

Claims (16)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 レーザー光源と、前記レーザー光源から
    出射される光ビームを受け光ディスク上へ微小スポット
    に収束する集光光学系と、前記集光光学系を前記光ディ
    スクに対して実質的に直角な方向に移動する移動手段
    と、前記光ディスクで反射した光ビームを受け光量に応
    じて電気信号を出力する光検出器と、前記集光光学系の
    球面収差を補正する収差補正手段とを有する光ピックア
    ップと、 前記光検出器からの出力信号に基づいて前記光ディスク
    上に収束されている前記微小スポットの収束状態を検出
    するフォーカスエラー検出手段と、 前記フォーカスエラー検出手段からの出力信号に基づい
    て前記移動手段を駆動し、前記光ディスク上の前記微小
    スポットの収束状態が所定の状態となるように制御する
    フォーカス制御手段と、 前記光ディスクの種類を判別するディスク判別手段と、 前記ディスク判別手段からの信号に基づいて前記収差補
    正手段の球面収差補正量を選択的に切り替える収差補正
    量切替手段とを具備する光ディスク装置であって、 前記収差補正手段は液晶素子を含み、 前記収差補正量切替手段からの出力信号に基づいて前記
    収差補正手段の球面収差補正量を、前記フォーカス制御
    手段を動作させる前に予め設定することを特徴とする光
    ディスク装置。
  2. 【請求項2】 前記収差補正手段の球面収差補正量が2
    層ディスクの標準的な中間層厚に基づいて決定されてい
    ることを特徴とする請求項1に記載の光ディスク装置。
  3. 【請求項3】 レーザー光源と、前記レーザー光源から
    出射される光ビームを受け光ディスク上へ微小スポット
    に収束する集光光学系と、前記集光光学系を前記光ディ
    スクに対して実質的に直角な方向に移動する移動手段
    と、前記光ディスクで反射した光ビームを受け光量に応
    じて電気信号を出力する光検出器と、前記集光光学系の
    球面収差を補正する収差補正手段とを有する光ピックア
    ップと、 前記光検出器からの出力信号に基づいて前記光ディスク
    上に収束されている前記微小スポットの収束状態を検出
    するフォーカスエラー検出手段と、 前記フォーカスエラー検出手段からの出力信号に基づい
    て前記移動手段を駆動し、前記光ディスク上の前記微小
    スポットの収束状態が所定の状態となるように制御する
    フォーカス制御手段と、 基準厚みを有する光ディスクに対して球面収差を最適化
    したときの前記収差補正手段の球面収差補正量を記憶し
    た基準値記憶手段とを具備する光ディスク装置であっ
    て、 前記収差補正手段は液晶素子を含み、 前記基準値記憶手段からの出力信号に基づいて前記収差
    補正手段の球面収差補正量を、前記フォーカス制御手段
    を動作させる前に予め設定することを特徴とする光ディ
    スク装置。
  4. 【請求項4】 レーザー光源と、前記レーザー光源から
    出射される光ビームを受け光ディスク上へ微小スポット
    に収束する集光光学系と、前記集光光学系を前記光ディ
    スクに対して実質的に直角な方向に移動する移動手段
    と、前記光ディスクで反射した光ビームを受け光量に応
    じて電気信号を出力する光検出器と、前記集光光学系の
    球面収差を補正する収差補正手段とを有する光ピックア
    ップと、 前記光検出器からの出力信号に基づいて前記光ディスク
    上に収束されている前記微小スポットの収束状態を検出
    するフォーカスエラー検出手段と、 前記フォーカスエラー検出手段からの出力信号に基づい
    て前記移動手段を駆動し、前記光ディスク上の前記微小
    スポットの収束状態が所定の状態となるように制御する
    フォーカス制御手段と、 前記光ディスクの種類を判別するディスク判別手段と、 前記ディスク判別手段からの信号に基づいて前記収差補
    正手段の第1の球面収差補正量を選択的に切り替える収
    差補正量切替手段と、 基準厚みを有する光ディスクに対して球面収差を最適化
    したときの前記収差補正手段の第2の球面収差補正量を
    記憶した基準値記憶手段と、 前記第1の球面収差補正量と前記第2の球面収差補正量
    とを加算する加算手段とを具備する光ディスク装置であ
    って、 前記収差補正手段は液晶素子を含み、 前記加算手段からの出力信号に基づいて前記収差補正手
    段の球面収差補正量を、前記フォーカス制御手段を動作
    させる前に予め設定することを特徴とする光ディスク装
    置。
  5. 【請求項5】 レーザー光源と、前記レーザー光源から
    出射される光ビームを受け光ディスク上へ微小スポット
    に収束する集光光学系と、前記集光光学系を前記光ディ
    スクに対して実質的に直角な方向に移動する移動手段
    と、前記光ディスクで反射した光ビームを受け光量に応
    じて電気信号を出力する光検出器と、前記集光光学系の
    球面収差を補正する収差補正手段とを有する光ピックア
    ップと、 前記光検出器からの出力信号に基づいて前記光ディスク
    上に収束されている前記微小スポットの収束状態を検出
    するフォーカスエラー検出手段と、 前記フォーカスエラー検出手段からの出力信号に基づい
    て前記移動手段を駆動し、前記光ディスク上の前記微小
    スポットの収束状態が所定の状態となるように制御する
    フォーカス制御手段とを具備する光ディスク装置であっ
    て、 前記収差補正手段は液晶素子を含み、 前記フォーカスエラー検出手段からの出力信号の第1の
    振幅を得るステップと、前記第1の振幅を記憶するステ
    ップと、前記収差補正手段の球面収差補正量を変化させ
    て前記フォーカスエラー検出手段からの出力信号の第2
    の振幅を得るステップと、前記第1の振幅と前記第2の
    振幅とを比較するステップとからなる球面収差補正量の
    学習動作を、前記フォーカス制御手段を動作させる前に
    予め行なうことを特徴とする光ディスク装置。
  6. 【請求項6】 レーザー光源と、前記レーザー光源から
    出射される光ビームを受け光ディスク上へ微小スポット
    に収束する集光光学系と、前記集光光学系を前記光ディ
    スクに対して実質的に直角な方向に移動する移動手段
    と、前記光ディスクで反射した光ビームを受け光量に応
    じて電気信号を出力する光検出器と、前記集光光学系の
    球面収差を補正する収差補正手段とを有する光ピックア
    ップと、 前記光検出器からの出力信号に基づいて前記光ディスク
    上に収束されている前記微小スポットの収束状態を検出
    するフォーカスエラー検出手段と、 前記フォーカスエラー検出手段からの出力信号に基づい
    て前記移動手段を駆動し、前記光ディスク上の前記微小
    スポットの収束状態が所定の状態となるように制御する
    フォーカス制御手段とを具備する光ディスク装置であっ
    て、 前記収差補正手段は液晶素子を含み、 再生信号の第1の振幅を得るステップと、前記第1の振
    幅を記憶するステップと、前記収差補正手段の球面収差
    補正量を変化させて再生信号の第2の振幅を得るステッ
    プと、前記第1の振幅と前記第2の振幅とを比較するス
    テップとからなる球面収差補正量の学習動作を、前記フ
    ォーカス制御手段を動作させる前に予め行なうことを特
    徴とする光ディスク装置。
  7. 【請求項7】 光ディスク装置に光ディスクを装着した
    とき、あるいは光ディスク装置の電源を入れたとき、前
    記球面収差補正量の学習動作を前記光ディスクに備えら
    れた全ての記録層に対して行なうことを特徴とする請求
    項5又は6に記載の光ディスク装置。
  8. 【請求項8】 レーザー光源と、前記レーザー光源から
    出射される光ビームを受け光ディスク上へ微小スポット
    に収束する集光光学系と、前記集光光学系を前記光ディ
    スクに対して実質的に直角な方向に移動する第1の移動
    手段と、前記光ディスクで反射した光ビームを受け光量
    に応じて電気信号を出力する光検出器と、前記集光光学
    系の球面収差を補正する収差補正手段とを有する光ピッ
    クアップと、 前記光検出器からの出力信号に基づいて前記光ディスク
    上に収束されている前記微小スポットの収束状態を検出
    するフォーカスエラー検出手段と、 前記フォーカスエラー検出手段からの出力信号に基づい
    て前記第1の移動手段を駆動し、前記光ディスク上の前
    記微小スポットの収束状態が所定の状態となるように制
    御するフォーカス制御手段と、 前記光ディスクの種類を判別するディスク判別手段と、 前記ディスク判別手段からの信号に基づいて前記収差補
    正手段の球面収差補正量を選択的に切り替える収差補正
    量切替手段とを具備する光ディスク装置であって、 前記収差補正手段は、前記レーザー光源と前記集光光学
    系との間に配置された第1のレンズ群及び第2のレンズ
    群と、前記第1のレンズ群及び前記第2のレンズ群の一
    方を光軸方向に移動させることにより前記第1のレンズ
    群と前記第2のレンズ群との間隔を可変させる第2の移
    動手段とを含み、 前記収差補正量切替手段からの出力信号に基づいて前記
    収差補正手段の球面収差補正量を、前記フォーカス制御
    手段を動作させる前に予め設定することを特徴とする光
    ディスク装置。
  9. 【請求項9】 前記収差補正手段の球面収差補正量が2
    層ディスクの標準的な中間層厚に基づいて決定されてい
    ることを特徴とする請求項8に記載の光ディスク装置。
  10. 【請求項10】 レーザー光源と、前記レーザー光源か
    ら出射される光ビームを受け光ディスク上へ微小スポッ
    トに収束する集光光学系と、前記集光光学系を前記光デ
    ィスクに対して実質的に直角な方向に移動する第1の移
    動手段と、前記光ディスクで反射した光ビームを受け光
    量に応じて電気信号を出力する光検出器と、前記集光光
    学系の球面収差を補正する収差補正手段とを有する光ピ
    ックアップと、 前記光検出器からの出力信号に基づいて前記光ディスク
    上に収束されている前記微小スポットの収束状態を検出
    するフォーカスエラー検出手段と、 前記フォーカスエラー検出手段からの出力信号に基づい
    て前記第1の移動手段を駆動し、前記光ディスク上の前
    記微小スポットの収束状態が所定の状態となるように制
    御するフォーカス制御手段と、 基準厚みを有する光ディスクに対して球面収差を最適化
    したときの前記収差補正手段の球面収差補正量を記憶し
    た基準値記憶手段とを具備する光ディスク装置であっ
    て、 前記収差補正手段は、前記レーザー光源と前記集光光学
    系との間に配置された第1のレンズ群及び第2のレンズ
    群と、前記第1のレンズ群及び前記第2のレンズ群の一
    方を光軸方向に移動させることにより前記第1のレンズ
    群と前記第2のレンズ群との間隔を可変させる第2の移
    動手段とを含み、 前記基準値記憶手段からの出力信号に基づいて前記収差
    補正手段の球面収差補正量を、前記フォーカス制御手段
    を動作させる前に予め設定することを特徴とする光ディ
    スク装置。
  11. 【請求項11】 レーザー光源と、前記レーザー光源か
    ら出射される光ビームを受け光ディスク上へ微小スポッ
    トに収束する集光光学系と、前記集光光学系を前記光デ
    ィスクに対して実質的に直角な方向に移動する第1の移
    動手段と、前記光ディスクで反射した光ビームを受け光
    量に応じて電気信号を出力する光検出器と、前記集光光
    学系の球面収差を補正する収差補正手段とを有する光ピ
    ックアップと、 前記光検出器からの出力信号に基づいて前記光ディスク
    上に収束されている前記微小スポットの収束状態を検出
    するフォーカスエラー検出手段と、 前記フォーカスエラー検出手段からの出力信号に基づい
    て前記第1の移動手段を駆動し、前記光ディスク上の前
    記微小スポットの収束状態が所定の状態となるように制
    御するフォーカス制御手段と、 前記光ディスクの種類を判別するディスク判別手段と、 前記ディスク判別手段からの信号に基づいて前記収差補
    正手段の第1の球面収差補正量を選択的に切り替える収
    差補正量切替手段と、 基準厚みを有する光ディスクに対して球面収差を最適化
    したときの前記収差補正手段の第2の球面収差補正量を
    記憶した基準値記憶手段と、 前記第1の球面収差補正量と前記第2の球面収差補正量
    とを加算する加算手段とを具備する光ディスク装置であ
    って、 前記収差補正手段は、前記レーザー光源と前記集光光学
    系との間に配置された第1のレンズ群及び第2のレンズ
    群と、前記第1のレンズ群及び前記第2のレンズ群の一
    方を光軸方向に移動させることにより前記第1のレンズ
    群と前記第2のレンズ群との間隔を可変させる第2の移
    動手段とを含み、 前記加算手段からの出力信号に基づいて前記収差補正手
    段の球面収差補正量を、前記フォーカス制御手段を動作
    させる前に予め設定することを特徴とする光ディスク装
    置。
  12. 【請求項12】 前記第1のレンズ群と前記第2のレン
    ズ群との間隔を補正するための自重垂れ補正量を記憶す
    る手段を更に有することを特徴とする請求項8、10、
    又は11に記載の光ディスク装置。
  13. 【請求項13】 レーザー光源と、前記レーザー光源か
    ら出射される光ビームを受け光ディスク上へ微小スポッ
    トに収束する集光光学系と、前記集光光学系を前記光デ
    ィスクに対して実質的に直角な方向に移動する第1の移
    動手段と、前記光ディスクで反射した光ビームを受け光
    量に応じて電気信号を出力する光検出器と、前記集光光
    学系の球面収差を補正する収差補正手段とを有する光ピ
    ックアップと、 前記光検出器からの出力信号に基づいて前記光ディスク
    上に収束されている前記微小スポットの収束状態を検出
    するフォーカスエラー検出手段と、 前記フォーカスエラー検出手段からの出力信号に基づい
    て前記第1の移動手段を駆動し、前記光ディスク上の前
    記微小スポットの収束状態が所定の状態となるように制
    御するフォーカス制御手段とを具備する光ディスク装置
    であって、 前記収差補正手段は、前記レーザー光源と前記集光光学
    系との間に配置された第1のレンズ群及び第2のレンズ
    群と、前記第1のレンズ群及び前記第2のレンズ群の一
    方を光軸方向に移動させることにより前記第1のレンズ
    群と前記第2のレンズ群との間隔を可変させる第2の移
    動手段とを含み、 前記フォーカスエラー検出手段からの出力信号の第1の
    振幅を得るステップと、前記第1の振幅を記憶するステ
    ップと、前記収差補正手段の球面収差補正量を変化させ
    て前記フォーカスエラー検出手段からの出力信号の第2
    の振幅を得るステップと、前記第1の振幅と前記第2の
    振幅とを比較するステップとからなる球面収差補正量の
    学習動作を、前記フォーカス制御手段を動作させる前に
    予め行なうことを特徴とする光ディスク装置。
  14. 【請求項14】 レーザー光源と、前記レーザー光源か
    ら出射される光ビームを受け光ディスク上へ微小スポッ
    トに収束する集光光学系と、前記集光光学系を前記光デ
    ィスクに対して実質的に直角な方向に移動する第1の移
    動手段と、前記光ディスクで反射した光ビームを受け光
    量に応じて電気信号を出力する光検出器と、前記集光光
    学系の球面収差を補正する収差補正手段とを有する光ピ
    ックアップと、 前記光検出器からの出力信号に基づいて前記光ディスク
    上に収束されている前記微小スポットの収束状態を検出
    するフォーカスエラー検出手段と、 前記フォーカスエラー検出手段からの出力信号に基づい
    て前記第1の移動手段を駆動し、前記光ディスク上の前
    記微小スポットの収束状態が所定の状態となるように制
    御するフォーカス制御手段とを具備する光ディスク装置
    であって、 前記収差補正手段は、前記レーザー光源と前記集光光学
    系との間に配置された第1のレンズ群及び第2のレンズ
    群と、前記第1のレンズ群及び前記第2のレンズ群の一
    方を光軸方向に移動させることにより前記第1のレンズ
    群と前記第2のレンズ群との間隔を可変させる第2の移
    動手段とを含み、 再生信号の第1の振幅を得るステップと、前記第1の振
    幅を記憶するステップと、前記収差補正手段の球面収差
    補正量を変化させて再生信号の第2の振幅を得るステッ
    プと、前記第1の振幅と前記第2の振幅とを比較するス
    テップとからなる球面収差補正量の学習動作を、前記フ
    ォーカス制御手段を動作させる前に予め行なうことを特
    徴とする光ディスク装置。
  15. 【請求項15】 光ディスク装置に光ディスクを装着し
    たとき、あるいは光ディスク装置の電源を入れたとき、
    前記球面収差補正量の学習動作を前記光ディスクに備え
    られた全ての記録層に対して行なうことを特徴とする請
    求項13又は14に記載の光ディスク装置。
  16. 【請求項16】 前記第1の移動手段と前記収差補正手
    段とは光ピックアップ上の異なる位置に配置されている
    ことを特徴とする請求項8、10、11、13、又は1
    4に記載の光ディスク装置。
JP2002104426A 2001-04-12 2002-04-05 光ディスク装置 Expired - Fee Related JP4088472B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002104426A JP4088472B2 (ja) 2001-04-12 2002-04-05 光ディスク装置

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001113671 2001-04-12
JP2001-113671 2001-04-12
JP2002104426A JP4088472B2 (ja) 2001-04-12 2002-04-05 光ディスク装置

Related Child Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2007318450A Division JP4185553B2 (ja) 2001-04-12 2007-12-10 光ディスク装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2002373441A true JP2002373441A (ja) 2002-12-26
JP4088472B2 JP4088472B2 (ja) 2008-05-21

Family

ID=26613480

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2002104426A Expired - Fee Related JP4088472B2 (ja) 2001-04-12 2002-04-05 光ディスク装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4088472B2 (ja)

Cited By (18)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPWO2003063150A1 (ja) * 2002-01-23 2005-05-26 松下電器産業株式会社 光ディスク装置
JP2005285251A (ja) * 2004-03-30 2005-10-13 Ricoh Co Ltd 光記録/再生システム
JP2005317052A (ja) * 2004-04-26 2005-11-10 Victor Co Of Japan Ltd 光情報記録再生装置
WO2005122157A1 (ja) * 2004-05-28 2005-12-22 Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. 光ディスク装置および光ディスク半導体
WO2006013927A1 (ja) * 2004-08-04 2006-02-09 Pioneer Corporation 記録再生装置、球面収差補正方法
JP2006048875A (ja) * 2004-08-09 2006-02-16 Victor Co Of Japan Ltd 光情報記録再生装置
JP2006209881A (ja) * 2005-01-28 2006-08-10 Canon Inc 光学的情報記録再生装置
JP2006286140A (ja) * 2005-04-04 2006-10-19 Ricoh Co Ltd 光ピックアップおよび光情報処理装置
JP2006313586A (ja) * 2005-05-06 2006-11-16 Toshiba Corp 光ヘッド、情報記録装置、情報記録方法、情報再生装置及び情報再生方法
JP2007503664A (ja) * 2003-08-26 2007-02-22 コーニンクレッカ フィリップス エレクトロニクス エヌ ヴィ 光走査装置
JP2007294053A (ja) * 2006-04-27 2007-11-08 Hitachi Ltd 光ディスク装置及びその駆動方法
JP2008059627A (ja) * 2006-08-29 2008-03-13 Pioneer Electronic Corp 光ディスク装置
JP2008084417A (ja) * 2006-09-27 2008-04-10 Funai Electric Co Ltd 光ディスク装置
JP2008513920A (ja) * 2004-09-16 2008-05-01 コーニンクレッカ フィリップス エレクトロニクス エヌ ヴィ 光学走査装置
JP2008103039A (ja) * 2006-10-20 2008-05-01 Kenwood Corp ディスク再生装置
JP2010118144A (ja) * 2010-02-22 2010-05-27 Hitachi Media Electoronics Co Ltd 光ピックアップ及び光学的情報再生装置
US7738340B2 (en) 2003-11-27 2010-06-15 Ricoh Company, Ltd. Optical disk apparatus with aberration correcting part, and optical disk
WO2011128952A1 (ja) * 2010-04-13 2011-10-20 パナソニック株式会社 球面収差補正適正位置探索装置および球面収差補正適正位置探索方法

Cited By (25)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPWO2003063150A1 (ja) * 2002-01-23 2005-05-26 松下電器産業株式会社 光ディスク装置
JP2007503664A (ja) * 2003-08-26 2007-02-22 コーニンクレッカ フィリップス エレクトロニクス エヌ ヴィ 光走査装置
US7738340B2 (en) 2003-11-27 2010-06-15 Ricoh Company, Ltd. Optical disk apparatus with aberration correcting part, and optical disk
JP2005285251A (ja) * 2004-03-30 2005-10-13 Ricoh Co Ltd 光記録/再生システム
JP2005317052A (ja) * 2004-04-26 2005-11-10 Victor Co Of Japan Ltd 光情報記録再生装置
WO2005122157A1 (ja) * 2004-05-28 2005-12-22 Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. 光ディスク装置および光ディスク半導体
US7586818B2 (en) 2004-05-28 2009-09-08 Panasonic Corporation Optical disc apparatus and semiconductor device
WO2006013927A1 (ja) * 2004-08-04 2006-02-09 Pioneer Corporation 記録再生装置、球面収差補正方法
JP2006048875A (ja) * 2004-08-09 2006-02-16 Victor Co Of Japan Ltd 光情報記録再生装置
JP2008513920A (ja) * 2004-09-16 2008-05-01 コーニンクレッカ フィリップス エレクトロニクス エヌ ヴィ 光学走査装置
JP2006209881A (ja) * 2005-01-28 2006-08-10 Canon Inc 光学的情報記録再生装置
JP4642492B2 (ja) * 2005-01-28 2011-03-02 キヤノン株式会社 光学的情報記録再生装置
US7706227B2 (en) 2005-01-28 2010-04-27 Canon Kabushiki Kaisha Information recording/reproduction apparatus
JP2006286140A (ja) * 2005-04-04 2006-10-19 Ricoh Co Ltd 光ピックアップおよび光情報処理装置
JP4547292B2 (ja) * 2005-04-04 2010-09-22 株式会社リコー 光ピックアップおよび光情報処理装置
JP2006313586A (ja) * 2005-05-06 2006-11-16 Toshiba Corp 光ヘッド、情報記録装置、情報記録方法、情報再生装置及び情報再生方法
JP2007294053A (ja) * 2006-04-27 2007-11-08 Hitachi Ltd 光ディスク装置及びその駆動方法
US8422351B2 (en) 2006-04-27 2013-04-16 Hitachi, Ltd. Optical disk apparatus and driving method thereof
JP2008059627A (ja) * 2006-08-29 2008-03-13 Pioneer Electronic Corp 光ディスク装置
JP2008084417A (ja) * 2006-09-27 2008-04-10 Funai Electric Co Ltd 光ディスク装置
US7499381B2 (en) 2006-09-27 2009-03-03 Funai Electric Co., Ltd. Optical disk apparatus
JP2008103039A (ja) * 2006-10-20 2008-05-01 Kenwood Corp ディスク再生装置
JP2010118144A (ja) * 2010-02-22 2010-05-27 Hitachi Media Electoronics Co Ltd 光ピックアップ及び光学的情報再生装置
WO2011128952A1 (ja) * 2010-04-13 2011-10-20 パナソニック株式会社 球面収差補正適正位置探索装置および球面収差補正適正位置探索方法
JP2011222098A (ja) * 2010-04-13 2011-11-04 Panasonic Corp 球面収差補正適正位置探索装置および球面収差補正適正位置探索方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP4088472B2 (ja) 2008-05-21

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US7065013B2 (en) Optical disk apparatus
JP4857359B2 (ja) 光ディスク装置
JP2002373441A (ja) 光ディスク装置
JP4217395B2 (ja) 光ディスク装置及び多層光ディスクの記録再生方法
JPH10269611A (ja) 光ピックアップ及びそれを用いた多層ディスク再生装置
JPH09251662A (ja) 記録媒体記録再生装置および記録媒体記録再生方法
US6775209B2 (en) Optical disk apparatus and method of controlling movement of objective lens
WO2003075266A1 (en) Optical head and optical recording/reproducing device using it, and aberration correction method
JP2002237076A (ja) 収差補正装置
JPWO2005124749A1 (ja) 光情報装置及び光情報装置の制御方法
JP3527685B2 (ja) 光記録再生装置
US8194521B2 (en) Optical disc device, video reproducing apparatus, server, car navigation system using the optical disc device, integrated circuit and recording/reproducing method
JP4185553B2 (ja) 光ディスク装置
JP2000020980A (ja) 光ディスク装置用光学ヘッド
EP1929472B1 (en) Actuator for an optical scanning device
JP2000030290A (ja) 光学ヘッド装置及び光ディスクの記録再生装置
CN102750961A (zh) 光拾取器装置和光盘装置
US20080049568A1 (en) Aberration correction element, optical pickup and optical disc apparatus
JPH1064115A (ja) 光ピックアップ装置及び記録及び/又は再生装置
JP2002184027A (ja) 光学ヘッド装置及び情報記録再生装置
KR20060111481A (ko) 정보 기록매체에서의 데이터 기록층의 깊이 측정방법 및장치
JP2003099974A (ja) 光ピックアップ装置
JP2013004133A (ja) 光ディスク装置および光ディスク記録方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20050217

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20060915

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20061017

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20061130

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20071018

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20071210

A911 Transfer of reconsideration by examiner before appeal (zenchi)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A911

Effective date: 20080107

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20080129

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20080225

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110228

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Ref document number: 4088472

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120229

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130228

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130228

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140228

Year of fee payment: 6

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees