JP2002373355A - タイムレコーダシステム - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 タイムカードの打ち忘れチェックの労力を軽
減する。 【解決手段】 電子タイムレコーダに記録されている時
間集計データをコンピュータに取込み、時間集計プログ
ラムによって処理させる。時間集計プログラムにより日
付毎の時刻データの数量がチェックされ、一日あたりの
打刻回数が奇数の場合は、該当行に打ち忘れを示す★マ
ークが表示される。打ち忘れた空欄に正しい時刻データ
を入力し、「更新」タブをクリックすることにより、時
間集計結果及び給与計算結果に修正結果が反映される。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】この発明は、タイムレコーダ
システムに関するものであり、特に、タイムカードの打
ち忘れの検出及び表示機能を設けたタイムレコーダシス
テムに関するものである。

【０００２】

【発明が解決しようとする課題】タイムレコーダを用い
て勤務日数及び勤務時間の集計処理を行う事業所におい
ては、担当者がタイムカードを一枚づつチェックし、タ
イムカードに出勤時刻或いは退出時刻の欠落を発見した
場合は、該当者に問合せて確認した後に打ち忘れた時刻
データの入力や集計結果の訂正を行っている。したがっ
て、毎月或いは毎週のカードのチェックやデータ修正に
時間と手間がかかるとともに、打ち忘れを見落すことも
起こり得るという問題がある。

【０００３】そこで、時間集計機能を備えたタイムレコ
ーダの記録データから直接打ち忘れを検出できるように
して人手によるタイムカードのチェックを不要とし、時
間集計の誤りの防止ならびに事務処理能率を向上するた
めに解決すべき技術的課題が生じてくるのであり、本発
明は上記課題を解決することを目的とする。

【０００４】

【課題を解決するための手段】この発明は、上記目的を
達成するために提案するものであり、時間集計機能を有
する電子タイムレコーダと、時間集計プログラムを格納
したコンピュータとからなり、電子タイムレコーダの時
間集計データをコンピュータに取込み、コンピュータが
時間集計プログラムにより時間集計データから就業時間
ならびに給与計算等の集計処理を実行するタイムレコー
ダシステムであって、時間集計データ中の各タイムカー
ドにおける一日の打刻回数をチェックし、一日の打刻回
数が奇数回のときはモニター画面上の該当日の欄に打ち
忘れを示すマークを表示する制御手段を設けたタイムレ
コーダシステムを提供するものである。

【０００５】また、全てのタイムカードをチェックして
打ち忘れがある日付の打刻欄を抽出し、抽出した打刻欄
を一覧表示する制御手段を設けたタイムレコーダシステ
ムを提供するものである。

【０００６】

【発明の実施の形態】以下、この発明の実施の一形態を
図に従って詳述する。図１はタイムレコーダシステムの
構成を示し、1は電子タイムレコーダ、2はコンピュータ
である。電子タイムレコーダ1は、日付と出勤時刻と退
出時刻等の時間データを個人別に記憶する公知の時間集
計機能を備えており、コンピュータ2には時間集計アプ
リケーションプログラムがインストールされている。

【０００７】電子タイムレコーダ1にはメモリカードス
ロット3が設けられていて、電子タイムレコーダ1内の記
憶装置に格納されている時間データをメモリカード4へ
書込むことができ、コンピュータに接続したメモリカー
ドリーダ5へメモリカード4を装着してメモリカード4の
記憶データをコンピュータ2に取込む。また、電子タイ
ムレコーダ1とコンピュータ2のそれぞれのUSBポート
（図示せず）をUSBケーブルで接続して、コンピュータ2
が電子タイムレコーダ1からデータを直接取込むことも
できる。

【０００８】時間集計プログラムの初期画面は、メモリ
カードまたは電子タイムレコーダからタイムレコーダデ
ータを読み込む「読込み」と、登録済みデータを読み出
す「参照」と、社員とタイムカード番号を関連付けるた
めの「登録」と、「終了」の四つのメニューのアイコン
が表示される。

【０００９】登録メニューには「社員マスター登録」と
「勤務体系」の二つのサブメニューが設けられていて、
社員各人の名前と給与体系、勤務時間体系とタイムカー
ド番号を設定することができる。「読込み」または「参
照」のアイコンをクリックした場合は、図２に示すよう
に実際のタイムカードと同じ表示形式の実際のカードを
模した表示画面が表示され、時刻表示欄外に勤務時間体
系（タイムシフトナンバー）、カード番号、給与体系が
表示される。このとき、時間集計プログラムは日付毎の
打刻回数をチェックし、一日あたりの打刻回数が奇数の
場合は、その日付の左に打ち忘れを示す★マークを表示
する。

【００１０】電子タイムレコーダは、一日に最大六回の
打刻ができるものであって、出勤時刻或いは退出時刻の
いずれか一方を打ち忘れた場合は一日の打刻回数が１ま
たは３または５になることから、これらのように打刻回
数が奇数の場合は★マークを表示することによりオペレ
ータは一目で打ち忘れを認識することができる。そし
て、打ち忘れて空欄となっているセルに正しい時刻デー
タを入力し、「更新」タブをクリックすることにより、
時間集計結果及び給与計算結果に修正結果が反映され
る。

【００１１】尚、上記手順で正しい時刻データを入力し
た後、修正済みであることを示す例えば☆マークなどを
前記★マークに代えて表示するようにしても良い。画面
上の「進む」タブまたは「戻る」タブをクリックする
と、次のタイムカードデータまたは前のタイムカードデ
ータに表示が切換わり、各タイムカードの打ち忘れ検査
及び修正が行える。タイムカードデータの表示順はカー
ド番号順、あいうえお順、シフト順等にソートすること
ができ、個人名を指定して検索することもできる。ま
た、「打ち忘れチェック一覧」タブをクリックすること
により、図３に示すように、打ち忘れ一覧表が表示さ
れ、この画面上で全ての打ち忘れ個所を一括して修正す
ることができる。

【００１２】修正作業終了後に「集計」タブをクリック
すると、勤務時間の詳細集計データや給与合計などが演
算されて、図４に示すようにタイムカードデータの表と
集計結果の表とが表示される。また、図示は省略する
が、「集計結果一覧表示」タブをクリックすると各人の
集計結果が連続する集計結果一覧表示画面に切換わる。
これらのタイムカードデータや集計結果データは、Ｅメ
ールに添付して送信することができるので、複数の事業
所を有する企業では全社員の就業データを計算事務セン
ターなどで一元管理することができる。

【００１３】尚、この発明は上記の実施形態に限定する
ものではなく、この発明の技術的範囲内において種々の
改変が可能であり、この発明がそれらの改変されたもの
に及ぶことは当然である。

【００１４】

【発明の効果】以上説明したように、本発明のタイムレ
コーダシステムは、タイムカードデータをコンピュータ
に取込んで表示させたときに打ち忘れの欄にマークを表
示し、また、打ち忘れの欄を一覧表示できるので、打ち
忘れの見落としを防止できるとともに、打ち忘れの欄を
修正することにより修正結果が集計結果に反映されるの
で、タイムカードのチェックや給与計算の手間が著しく
軽減されて事務処理能率の向上に効果を奏する。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明のタイムレコーダシステムの構成を示す
解説図。

【図２】タイムカードデータをリアルカード表示したモ
ニター画面。

【図３】打ち忘れ一覧を表示したモニター画面。

【図４】集計結果を表示したモニター画面。

【符号の説明】

1 電子タイムレコーダ 2 コンピュータ 3 メモリカードスロット 4 メモリカード 5 メモリカードリーダ

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 相原 健一 東京都中央区日本橋箱崎町６番６号 マッ クス株式会社内 Ｆターム(参考） 3E038 AA01 BA02 BB04 BB05 CA02 CA05 CA07 CB02 CB04 CB10 DA02 DA07 DB06 DB07 FA01 GA02 HA02 HA04

Claims (2)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 時間集計機能を有する電子タイムレコー
   ダと、時間集計プログラムを格納したコンピュータとか
   らなり、電子タイムレコーダの時間集計データをコンピ
   ュータに取込み、コンピュータが時間集計プログラムに
   より時間集計データから就業時間ならびに給与計算等の
   集計処理を実行するタイムレコーダシステムであって、
   時間集計データ中の各タイムカードにおける一日の打刻
   回数をチェックし、一日の打刻回数が奇数回のときはモ
   ニター画面上の該当日の欄に打ち忘れを示すマークを表
   示する制御手段を設けたタイムレコーダシステム。
2. 【請求項２】 時間集計データ中の全てのタイムカード
   をチェックして打ち忘れがある日付の打刻欄を抽出し、
   抽出した打刻欄を一覧表示する制御手段を設けた請求項
   １記載のタイムレコーダシステム。