JP2002373069A - 印刷装置用ドライバプログラム、印刷システム、及び印刷制御方法 - Google Patents

印刷装置用ドライバプログラム、印刷システム、及び印刷制御方法

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JP2002373069A
JP2002373069A JP2001182966A JP2001182966A JP2002373069A JP 2002373069 A JP2002373069 A JP 2002373069A JP 2001182966 A JP2001182966 A JP 2001182966A JP 2001182966 A JP2001182966 A JP 2001182966A JP 2002373069 A JP2002373069 A JP 2002373069A
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Kazuyoshi Uchiumi
一嘉 内海
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Seiko Epson Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】ホストコンピュータから送信される画像データ
を各色毎に面順次に処理する印刷装置に、途中で印刷動
作の中断をさせることなく、前記画像データの受信完了
前に印刷動作を開始させることを可能にし、印刷時間の
短縮と画像データを格納するメモリの小容量化を図るこ
とのできる印刷装置用ドライバプログラム等を提供す
る。 【解決手段】ホストコンピュータ側に設けられる印刷装
置用のドライバプログラムが、印刷装置への面順次の画
像データの送信中に、データ送信が完了するまでの時間
を予想し、当該時間が、印刷装置における印刷実行時間
よりも小さくなれば、その時点で、印刷装置に印刷開始
の起動命令を発信する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、複数色の色情報を
有する画像データを各色毎に面順次に処理する印刷装置
のためのドライバプログラム等に関し、特に、アプリケ
ーション等からの印刷要求があってから印刷が完了する
までの時間を短縮することのできる印刷装置用ドライバ
プログラム等に関する。
【0002】
【従来の技術】従来のカラー印刷装置におけるエンジン
部の概略の構造図を図5に示す。図示された印刷装置
は、感光ドラム11から用紙21に直接転写せずに、中
間媒体17を介して用紙21へ転写を行い、また、印刷
に用いられる4色、即ち、C(Cyan)、M(Magent
a)、Y(Yellow)、K(Black)、のそれぞれについ
て、1色毎に、感光ドラム11への現像、中間媒体17
への転写を行う4サイクル型の印刷装置である。かかる
印刷装置では、以下のような手順で印刷が実行される。
【0003】図示していない印刷装置のコントローラ部
が、印刷すべき画像データを受信するとエンジン部に起
動命令を出し、それに応じて、エンジン部の感光ドラム
11等が回転を開始する。そして、まず、印刷する面の
1色目(例えばC)のデータがコントローラ部の処理を
終え、エンジン部に送信され、そのデータに基づいて、
レーザ光12による感光ドラム11上への潜像の形成が
なされる。その後、感光ドラム11が回転して、ロータ
リー現像器22の各色の現像ローラ13により、その色
のトナー(現像剤)による現像が行われる。そして、感
光ドラム11と同期して回転する中間媒体17に、1次
転写ローラ18の位置でその色の転写が行われる。その
後、クリーナ14、除電装置15、及び帯電装置16に
より、感光ドラム11上の状態が整えられる。
【0004】以上説明した1色目のデータ送信から中間
媒体17への転写の処理が、2色目以降についても連続
して同様に繰り返され、4色分の中間媒体17への転写
が実行される。
【0005】4色全ての中間媒体17への転写が完了す
ると、用紙トレイ20から供給される用紙21が、中間
媒体17の回転に同期してフィードされ、2次転写ロー
ラ19の位置で、用紙21への印刷が1回の転写で実行
される。
【0006】このように、色毎に面順次に処理を実行す
る従来の印刷装置では、1面分の印刷が、感光ドラム1
1の連続回転などエンジン部の連続的な動作で実行され
るようになっており、途中でその動作を止める設計とは
なっていなかった。従って、コントローラ部は、かかる
エンジンの印刷動作を中断させないために、印刷する面
の全色分の画像データをホストコンピュータから全て受
信した時点で、前記起動命令をエンジン部に発信してい
た。
【0007】また、通常の場合、ホストコンピュータか
らの画像データは、色情報がRGB(Red、Green、Blu
e)で表現され、バンド順次で送信されてくる場合が多
い。従って、その場合には、上記印刷装置のコントロー
ラ部では、それらの画像データをCMYKの面順次のデ
ータに変換する必要があり、1面分の画像データを全て
受信しないと印刷を開始できなかった。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、印刷装
置はホストコンピュータからの画像データの受信中は、
何も実行できず、その待ち時間が、印刷時間短縮の妨げ
となっていた。また、印刷装置のコントローラ部には、
前述のとおり、1面分全色の画像データを受信して格納
するため、それ相応の容量のメモリが必要であった。
【0009】かかる課題は、印刷装置のコントローラ部
が画像データの受信を完了する前に、印刷動作の開始、
即ちエンジンの起動を行い、画像データの受信と印刷動
作を平行して実行することにより改善される。例えば、
その一つの方法として、特公平7−27291には、画
像データの受信を完了する前に画像形成装置(エンジン
部)の動作を開始し、その後、画像データの送信状態に
合わせてホストコンピュータ側が、“ウエイト”条件を
設定することにより、画像形成装置の動作を中断、待機
させる制御を行う方法が開示されている。この方法で
は、画像データの受信が間に合わない場合でも、画像形
成装置の処理を待たせておくことができ、画像データ受
信完了前の印刷開始が可能となる。
【0010】しかし、この方法おいては、1面の印刷中
にエンジンの動作が中断されることがあり、かかるエン
ジン動作の中断は、感光ドラムの状態などが不安定にな
りやすく、良好な印刷を実行する上で好ましくない。
【0011】そこで、本発明の目的は、ホストコンピュ
ータから送信される画像データを各色毎に面順次に処理
する印刷装置に、途中で印刷動作の中断をさせることな
く、前記画像データの受信完了前に印刷動作を開始させ
ることを可能にし、印刷時間の短縮と画像データを格納
するメモリの小容量化を図ることのできる印刷装置用ド
ライバプログラム等を提供することである。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、本発明の一つの側面は、ホストコンピュータ側に
設けられる印刷装置用のドライバプログラムが、印刷装
置への面順次の画像データの送信中に、データ送信が完
了するまでの時間を予想し、当該時間が、印刷装置にお
ける印刷実行時間よりも小さくなれば、その時点で、印
刷装置に印刷開始の起動命令を発信することである。従
って、本発明によれば、印刷装置は、画像データの受信
を完了する前に印刷動作を開始することができ、従来よ
りも印刷時間を短縮することができる。また、コントロ
ーラ部に、常に1面分全ての画像データを格納する必要
がないため、メモリの小容量化が図れる。更に、画像デ
ータの受信を完了する前に印刷動作を開始しても、印刷
動作が中断されることはなく、従来通り連続した動作に
より安定した印刷が実行できる。
【0013】上記の目的を達成するために、本発明の別
の側面は、アプリケーションからの印刷要求に応じて、
複数色から成る画像データを生成し、前記画像データを
色毎に面順次で印刷装置に送信する処理をコンピュータ
に実行させる印刷装置用ドライバプログラムであって、
前記画像データの送信を開始した後に、未だ送信してい
ない残りの前記画像データの送信が完了するまでの予想
送信完了時間が、前記印刷装置において前記画像データ
に対する印刷を実行するのに要する印刷実行時間よりも
小さくなった時点で、前記印刷装置に対して前記画像デ
ータに対する印刷の実行を開始させる起動命令を発信す
る処理を前記コンピュータに実行させることを特徴とす
る。
【0014】更に、上記の発明において、その好ましい
態様は、前記予想送信完了時間が、既に送信された前記
画像データの送信速度と前記残りの画像データの量に基
づいて予想されることを特徴とする。
【0015】更に、上記の発明において、別の態様は、
前記予想送信完了時間が前記印刷実行時間よりも小さく
なったか否かの判断が、前記起動命令が発信されるか、
あるいは前記画像データの送信が完了するまでに、所定
のタイミングで繰返し行われることを特徴とする。
【0016】更に、上記の発明において、好ましい態様
は、前記所定のタイミングが、前記画像データの全デー
タ量に対して所定の割合のデータ量を送信した時点であ
ることを特徴とする。
【0017】上記の目的を達成するために、本発明の別
の側面は、アプリケーションからの印刷要求に応じて、
複数色から成る画像データを生成し、前記画像データを
色毎に面順次で送信する処理をホストコンピュータに実
行させるドライバプログラムと、前記送信される画像デ
ータに対する印刷を実行する印刷装置とを有する印刷シ
ステムであって、前記ドライバプログラムが、前記画像
データの送信を開始した後に、未だ送信していない残り
の前記画像データの送信が完了するまでの予想送信完了
時間が、前記印刷装置における印刷の実行に要する印刷
実行時間よりも小さくなった時点で、前記印刷装置に対
して前記印刷の実行を開始させる起動命令を発信する処
理を前記ホストコンピュータに実行させ、前記印刷装置
が、前記起動命令を受信した場合には、前記画像データ
の受信が完了していなくても、前記印刷の実行を開始す
ることを特徴とする。
【0018】更に、上記の発明において、その好ましい
態様は、前記予想送信完了時間が、既に送信された前記
画像データの送信速度と前記残りの画像データの量に基
づいて予想されることを特徴とする。
【0019】更に、上記の発明において、別の態様は、
前記予想送信完了時間が前記印刷実行時間よりも小さく
なったか否かの判断が、前記起動命令が発信されるか、
あるいは前記画像データの送信が完了するまでに、所定
のタイミングで繰返し行われることを特徴とする。
【0020】更に、上記の発明において、好ましい態様
は、前記所定のタイミングが、前記画像データの全デー
タ量に対して所定の割合のデータ量を送信した時点であ
ることを特徴とする。
【0021】上記の目的を達成するために、本発明の更
に別の側面は、アプリケーションからの印刷要求に応じ
て、複数色から成る画像データを生成し、前記画像デー
タを色毎に面順次で送信する処理をホストコンピュータ
に実行させるドライバプログラムと、前記送信される画
像データに対する印刷を実行する印刷装置とを有する印
刷システムにおける印刷制御方法であって、前記ドライ
バプログラムが、前記画像データの送信を開始した後
に、未だ送信していない残りの前記画像データの送信が
完了するまでの予想送信完了時間が、前記印刷装置にお
ける印刷の実行に要する印刷実行時間よりも小さくなっ
た時点で、前記印刷装置に対して前記印刷の実行を開始
させる起動命令を発信する処理を前記ホストコンピュー
タに実行させるステップと、前記印刷装置が、前記起動
命令を受信した場合には、前記画像データの受信が完了
していなくても、前記印刷の実行を開始するステップと
を有することを特徴とする。
【0022】本発明の更なる目的及び、特徴は、以下に
説明する発明の実施の形態から明らかになる。
【0023】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施の形態例を説明する。しかしながら、かかる実施の形
態例が、本発明の技術的範囲を限定するものではない。
なお、図において、同一又は類似のものには同一の参照
番号又は参照記号を付して説明する。
【0024】図1は、本発明を適用した印刷システムの
実施の形態例に係る構成図である。図に示すように、本
実施の形態例に係る印刷システム1は、カラーの印刷を
実行する印刷装置3と、通信路Aを介して印刷のための
画像データを送信するホストコンピュータ2にインスト
ールされた当該印刷装置3用のドライバプログラム4に
よって構成される。
【0025】ドライバプログラム4は、ホストコンピュ
ータ2と印刷装置3のインターフェースの役割を担うソ
フトウェアであり、文書作成ソフトウェアや図形作成ソ
フトウェアなどのアプリケーションから送信される印刷
対象物のデータを印刷装置3用の画像データに変換し
て、印刷装置3へ送信する。通常、アプリケーションか
ら送られる印刷対象物のデータは、オブジェクト(文
字、イメージ、グラフィクスなど)単位のデータとなっ
ているが、ドライバプログラム4は、それらから印刷す
るページ上のドット毎の色情報の羅列からなる画像デー
タを生成する。そして、本実施の形態例に係るドライバ
プログラム4では、印刷装置3が1面分全ての画像デー
タを受信する前に印刷動作を開始できるように、この画
像データをCMYK形式で表現されたデータとして作成
し、面順次で印刷装置3へ送信する。
【0026】印刷装置3は、図1に示す通り、従来の印
刷装置と同様にコントローラ5とエンジン6を有し、コ
ントローラ5には、画像メモリ7、CPU8、及び画像
処理装置9がある。画像メモリ7は、ホストコンピュー
タ2から送信される前記画像データを一時的に記憶する
メモリであり、その他にもコントローラ2で行う各種処
理のためのプログラムが記憶される。また、CPU8
は、コントローラ5内で行われる各種演算処理を実行す
る部分である。画像処理装置9は、エンジン6の印刷動
作と同期して作動し、エンジン6での印刷に必要となる
画像データを画像メモリ7から通信路Bを介して取り出
し、解凍、色補正、2値化処理、パルス巾変調等の処理
をパイプライン的に順次行って、処理後のデータを通信
路Cを介してエンジン6へ送信する。なお、画像処理装
置9で行われる処理は、当然であるが、エンジン6での
処理に合わせて、CMYKの各色毎に面順次で実行され
る。
【0027】次に、エンジン6は、図5に基づいて説明
した従来の4サイクル型のものであり、CMYKの各色
毎に面順次で感光ドラム11への現像及び中間媒体17
への転写を行う。そして、この動作は、中間媒体17が
4回転することによる連続動作でなされる。中間媒体1
7への転写後は、用紙21への2次転写が行われ印刷が
完了する。
【0028】以上説明したような構成と機能を有する本
実施の形態例に係る印刷システム1は、ドライバプログ
ラム4が、CMYK形式の画像データを面順次で印刷装
置3へ送信すると共に、送信中に残りのデータの送信が
完了するまでの時間を予想し、当該予想時間がエンジン
6における印刷実行時間よりも小さい場合には、印刷開
始の起動命令を発することにより、エンジン6における
連続した印刷動作を中断することなく、画像データの送
信完了前に印刷動作を開始させようとするものである。
【0029】図2は、本実施の形態例のドライバプログ
ラム4における処理内容を示したフローチャートであ
る。ドライバプログラム4は、アプリケーションからの
印刷要求を受けると、前述の通り、送信されたデータか
ら印刷装置3用の画像データを生成するが、その際に、
色情報をRGB形式からCMYK形式へ変換する処理を
行い、CMYK形式の画像データを生成する(図2のス
テップS1)。RGB形式のデータを送信すると、印刷
装置3側でCMYK形式に変換して印刷を開始するため
に、全色の画像データが必要となり、本発明の目的を達
成できないからである。
【0030】次に、生成した画像データが圧縮処理され
(図2のステップS2)、送信する画像データのデータ
量が把握される(図2のステップS3)。その後、印刷
装置3への画像データの送信が、各色毎に面順次で開始
される(図2のステップS4)。画像データの送信が開
始されると、ドライバプログラム4は、送信した画像デ
ータの量をチェックし、まず、その量がステップS3で
把握したデータ量、即ち送信すべき全体のデータ量の1
/4に達した時点で(図2のステップS6)、それまで
の送信速度を算出する(図2のステップS7)。前記算
出には、送信開始からその時点までの時間、及び前記把
握したデータ量が用いられる。
【0031】次に、上記算出された送信速度から、残り
のデータ(この時点では全体の3/4のデータ)を送信
するのに必要となる所要時間(以下、送信完了時間と呼
ぶ)を予想する(図2のステップS8)。この予想で
は、例えば、残りのデータ量を前記送信速度で除して得
られる時間を前記送信完了時間とするなどの方法を取る
ことができる。
【0032】次に、前記予想された送信完了時間と予め
定められている印刷実行時間を比較し(図2のステップ
S9)、送信完了時間の方が小さい場合(図2のステッ
プS9のYes)には、印刷装置3に対してエンジン6
の起動命令を発信する(図2のステップS10)。ここ
で、印刷実行時間とは、印刷装置3のエンジン6がコン
トローラ5から起動命令を受けて印刷動作を開始した
後、1面分の画像形成を終了するまでの時間を意味し、
言い変えれば、一色目の感光ドラムへの書込開始から最
終色の感光ドラムへの書込終了までの時間のことを言
う。この間、中間媒体は4色分の印刷のために4回転す
る。感光ドラム11は、通常、定速回転であるため、こ
の印刷実行時間は、定数となる。
【0033】上記の場合に、起動命令を発信するのは、
これまでのデータの送信状況から、その時点でエンジン
6の印刷動作を開始しても、その動作に間に合うように
残りのデータが印刷装置3に送信されると予想されるか
らである。起動命令を発信した場合には、残りの画像デ
ータを送信して(図2のステップS13)、処理を終了
する。
【0034】一方、送信完了時間の方が大きい場合(図
2のステップS9のNo)には、この時点で起動命令を
発信すると、印刷動作に画像データの送信が間に合わず
に正しい印刷ができないと予想されるため、起動命令を
発信せずに、残りのデータの送信を継続し、送信したデ
ータ量が全体の2/4に達した時点で(図2のステップ
S11、S12、S6)、再度同様のチェック(図2の
ステップS7〜S9)を行う。その結果、送信完了時間
の方が小さくなれば、前述の通り、起動命令を発信し、
まだ、送信完了時間の方が大きければ、データ量の3/
4までデータ送信を継続し、再度同様のチェックを行
う。
【0035】この時点で、送信完了時間の方が小さくな
れば、前述の通り、起動命令を発信して残りのデータを
送信する(図2のステップS10、S13)。データ量
の3/4まで送信した時点でも送信完了時間の方が大き
ければ、起動命令を発信せずに残りのデータを送信して
処理を終了する(図2のステップS11、S12、S1
3)。
【0036】このように、画像データの送信中に所定の
タイミングで送信速度を算出して、それに基づいて起動
命令を発するため、ホストコンピュータ2と印刷装置3
を繋ぐネットワーク(通信路A)の混雑やホストコンピ
ュータ2の処理能力などによりデータの送信速度が変動
した場合にも、概ね適正なタイミングで起動命令を発す
ることができる。なお、上記の説明では、起動命令を発
するか否かの判断を、データ量の1/4を送信する度に
行うこととしたが、異なる割合のデータ量を送信する度
に行うようにしてもよい。このように、送信する画像デ
ータの全データ量に対して所定の割合のデータ量を送信
した時に前記判断をすることにより、送信する画像デー
タのデータ量に関係なく、所定回数の前記判断がなさ
れ、データ量が少ない場合にも、全データの送信前の起
動開始が可能となる。また、送信したデータ量の割合に
基づくタイミングではなく、所定時間間隔で上記判断を
するようにしてもよい。
【0037】図3は、本実施の形態例に係る印刷装置3
における処理のタイミングを示したタイムチャートであ
る。図のは、コントローラ5がホストコンピュータ2
から送信される画像データを受信するタイミングを示し
ており、この例では、各色の1面分のデータがYMCK
の順番で送信されている。図のは、前述したドライバ
プログラム4から発信される起動命令の受信を表してお
り、この例では、画像データの1/4を送信した時点で
前記起動命令が発せられたと考えられる。この起動命令
は、コントローラ5で受信された後、直ちにエンジン6
へも発せられ、それに応じてエンジン6の起動が開始さ
れる。
【0038】その後、エンジン6側から垂直同期信号で
あるVsync信号が発せられ、1色目の処理を開始し
てよい旨がコントローラ5側に伝えられる。このVsy
nc受信のタイミングが図のに示されている。コント
ローラ5では、この信号を受けて1色目のイエローYの
画像データを通信路Bを介して画像メモリ7から画像処
理装置9へ送信し、画像処理装置9ではそのデータに対
して前述した処理を順次実行する(図の及び)。
【0039】その後、図のに示すように、水平同期信
号Hsync信号がエンジン6側から発せられ、それに
応答して、画像処理装置9から処理済のイエローYのデ
ータが通信路Cを介してエンジン6へ送られる(図の
)。エンジン6では、前述したように、送信されたデ
ータに基づいて、イエローYに関し感光ドラム11上へ
の潜像の形成、現像が行われる。
【0040】中間媒体17が1回転してイエローYに関
する処理が終了すると、エンジン6は再びVsync信
号を発し、次の色の処理開始をコントローラ5側に伝え
る。以下、同様の処理がマゼンタM、シアンC、ブラッ
クKについて繰返し行われ、中間媒体17の4回転によ
る連続した印刷動作が実行される。この例では、コント
ローラ5が全ての色の画像データを受信する前にエンジ
ン6が起動を開始するが、図の及びからわかる通
り、印刷のために画像処理装置9で各色のデータが必要
となるタイミングで、各色の画像データは、既にコント
ローラ5(画像メモリ7)に受信、格納されており、連
続して行われる画像処理装置9以降の処理にデータが間
に合わない事態は発生しない。
【0041】以上説明したように、本実施の形態例に係
るドライバプログラム4を有する印刷システム1を用い
ることにより、印刷装置3が画像データの受信を完了す
る前に印刷動作が開始され、しかも、従来通りの連続し
た印刷動作により印刷が実行される。従って、例えば、
図3のTで示す時間分、従来よりも印刷動作が早く開始
され、アプリケーションの印刷要求から印刷完了までの
印刷時間を短縮することができる。また、メモリでは、
画像処理装置9へ送信したデータを格納していた領域に
は、新たなデータを格納できるため、従来よりもメモリ
を効率良く使うことができ、メモリ容量を小さくするこ
とが可能である。更に、エンジン6では、4色の画像に
ついて連続動作による印刷ができるので、従来通りの安
定した印刷が確保される。
【0042】図4は、画像データの受信を開始した印刷
装置3のコントローラ5が、エンジン6に起動命令を発
するまでの処理の一例を示したフローチャートである。
画像データの受信を開始(図4のステップS20)した
コントローラ5は、図のステップS21、S22、及び
S23に示す条件を随時チェックし、いずれかの条件を
満たした場合に、エンジン6に対して起動命令を発信す
る(図4のステップS24)。
【0043】画像データ受信中にメモリ容量が不足にな
った場合(図4のステップS21のNo)には、直ちに
エンジン6の起動を開始して、画像処理装置9にデータ
を送り受信のための領域を確保する。この場合には、エ
ンジン6の印刷動作に画像データの受信が間に合わずに
正常な印刷が実行されない場合もある。また、前述の通
り、ドライバプログラム4から起動命令を受信した場合
(図4のステップS22のYes)には、直ちにエンジ
ン6へ起動命令を出す。また、画像データの受信が完了
した場合(図4のステップS23のYes)には、その
時点で起動命令を出す。この場合には、従来装置と同様
のタイミングでエンジン6の起動が開始されることにな
る。
【0044】なお、以上説明した実施の形態例では、中
間媒体上で、色重ねを行う装置について記述したが、感
光体上で色重ねを行う装置やドラムに巻きつけた用紙上
で色重ねを行う装置にも適用可能である。ドライバプロ
グラム4が画像データの送信完了時間を予想し、それに
基づいたタイミングでエンジン6が起動されるが、ホス
トコンピュータ2の処理能力や通信路Aの混雑状況があ
まり変動せず、データ送信速度がほぼ一定である環境に
おいては、印刷装置3が一定量の画像データを受信した
時点で常にエンジン6の起動を開始するようにして、画
像データ受信完了前の起動開始を実現してもよい。
【0045】この方法の場合には、ドライバプログラム
4側は送信完了時間を予想せず、例えば、画像データが
全色で20バンドのデータである場合に、印刷装置3の
コントローラ5が10バンドのデータを受信した時点
で、常にエンジン6の起動命令を発信するようにするも
のである。この例では、全画像データの半分に当たる1
0バンド分のデータの受信を起動開始のタイミングとし
たが、この固定のタイミングは、それぞれの環境に応じ
て、実験などにより、印刷動作にデータの受信が間に合
う適切なタイミングが設定される。この固定のタイミン
グに起動を開始する方法においても、印刷時間の短縮を
図ることができる。
【0046】本発明の保護範囲は、上記の実施の形態に
限定されず、特許請求の範囲に記載された発明とその均
等物に及ぶものである。
【0047】
【発明の効果】以上、本発明によれば、印刷装置は、画
像データの受信を完了する前に印刷動作を開始すること
ができ、従来よりも印刷時間を短縮することができる。
また、コントローラ部に、常に1面分全ての画像データ
を格納する必要がないため、メモリの小容量化が図れ
る。更に、画像データの受信を完了する前に印刷動作を
開始しても、印刷動作が中断されることはなく、従来通
り連続した動作により安定した印刷が実行できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用した印刷システムの実施の形態例
に係る構成図である。
【図2】本実施の形態例のドライバプログラム4におけ
る処理内容を示したフローチャートである。
【図3】本実施の形態例に係る印刷装置3における処理
のタイミングを示したタイムチャートである。
【図4】画像データの受信を開始した印刷装置3のコン
トローラ5が、エンジン6に起動命令を発するまでの処
理の一例を示したフローチャートである。
【図5】従来のカラー印刷装置におけるエンジン部の概
略の構造図である。
【符号の説明】
1 印刷システム 2 ホストコンピュータ 3 印刷装置 4 ドライバプログラム 5 コントローラ 6 エンジン 7 画像メモリ 8 CPU 9 画像処理装置 11 感光ドラム 12 レーザ光 13 各色の現像ローラ 14 クリーナ 15 除電装置 16 帯電装置 17 中間媒体 18 1次転写ローラ 19 2次転写ローラ 20 用紙トレイ 21 用紙 22 ロータリー現像器

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】アプリケーションからの印刷要求に応じ
    て、複数色から成る画像データを生成し、前記画像デー
    タを色毎に面順次で印刷装置に送信する処理をコンピュ
    ータに実行させる印刷装置用ドライバプログラムであっ
    て、 前記画像データの送信を開始した後に、未だ送信してい
    ない残りの前記画像データの送信が完了するまでの予想
    送信完了時間が、前記印刷装置において前記画像データ
    に対する印刷を実行するのに要する印刷実行時間よりも
    小さくなった時点で、前記印刷装置に対して前記画像デ
    ータに対する印刷の実行を開始させる起動命令を発信す
    る処理を前記コンピュータに実行させることを特徴とす
    る印刷装置用ドライバプログラム。
  2. 【請求項2】請求項1において、 前記予想送信完了時間が、既に送信された前記画像デー
    タの送信速度と前記残りの画像データの量に基づいて予
    想されることを特徴とする印刷装置用ドライバプログラ
    ム。
  3. 【請求項3】請求項1あるいは請求項2において、 前記予想送信完了時間が前記印刷実行時間よりも小さく
    なったか否かの判断が、前記起動命令が発信されるか、
    あるいは前記画像データの送信が完了するまでに、所定
    のタイミングで繰返し行われることを特徴とする印刷装
    置用ドライバプログラム。
  4. 【請求項4】請求項3において、 前記所定のタイミングが、前記画像データの全データ量
    に対して所定の割合のデータ量を送信した時点であるこ
    とを特徴とする印刷装置用ドライバプログラム。
  5. 【請求項5】アプリケーションからの印刷要求に応じ
    て、複数色から成る画像データを生成し、前記画像デー
    タを色毎に面順次で送信する処理をホストコンピュータ
    に実行させるドライバプログラムと、前記送信される画
    像データに対する印刷を実行する印刷装置とを有する印
    刷システムであって、 前記ドライバプログラムが、前記画像データの送信を開
    始した後に、未だ送信していない残りの前記画像データ
    の送信が完了するまでの予想送信完了時間が、前記印刷
    装置における印刷の実行に要する印刷実行時間よりも小
    さくなった時点で、前記印刷装置に対して前記印刷の実
    行を開始させる起動命令を発信する処理を前記ホストコ
    ンピュータに実行させ、 前記印刷装置が、前記起動命令を受信した場合には、前
    記画像データの受信が完了していなくても、前記印刷の
    実行を開始することを特徴とする印刷システム。
  6. 【請求項6】請求項5において、 前記予想送信完了時間が、既に送信された前記画像デー
    タの送信速度と前記残りの画像データの量に基づいて予
    想されることを特徴とする印刷システム。
  7. 【請求項7】請求項5あるいは請求項6において、 前記予想送信完了時間が前記印刷実行時間よりも小さく
    なったか否かの判断が、前記起動命令が発信されるか、
    あるいは前記画像データの送信が完了するまでに、所定
    のタイミングで繰返し行われることを特徴とする印刷シ
    ステム。
  8. 【請求項8】請求項7において、 前記所定のタイミングが、前記画像データの全データ量
    に対して所定の割合のデータ量を送信した時点であるこ
    とを特徴とする印刷システム。
  9. 【請求項9】アプリケーションからの印刷要求に応じ
    て、複数色から成る画像データを生成し、前記画像デー
    タを色毎に面順次で送信する処理をホストコンピュータ
    に実行させるドライバプログラムと、前記送信される画
    像データに対する印刷を実行する印刷装置とを有する印
    刷システムにおける印刷制御方法であって、 前記ドライバプログラムが、前記画像データの送信を開
    始した後に、未だ送信していない残りの前記画像データ
    の送信が完了するまでの予想送信完了時間が、前記印刷
    装置における印刷の実行に要する印刷実行時間よりも小
    さくなった時点で、前記印刷装置に対して前記印刷の実
    行を開始させる起動命令を発信する処理を前記ホストコ
    ンピュータに実行させるステップと、 前記印刷装置が、前記起動命令を受信した場合には、前
    記画像データの受信が完了していなくても、前記印刷の
    実行を開始するステップとを有することを特徴とする印
    刷制御方法。
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