JP2002372876A - 画像形成装置 - Google Patents

画像形成装置

Info

Publication number
JP2002372876A
JP2002372876A JP2001179197A JP2001179197A JP2002372876A JP 2002372876 A JP2002372876 A JP 2002372876A JP 2001179197 A JP2001179197 A JP 2001179197A JP 2001179197 A JP2001179197 A JP 2001179197A JP 2002372876 A JP2002372876 A JP 2002372876A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
intermediate transfer
toner
bias
image
cleaning
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2001179197A
Other languages
English (en)
Inventor
Shigeki Nishimura
重樹 西村
Yasuyuki Tsutsumi
保幸 堤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fujifilm Business Innovation Corp
Original Assignee
Fuji Xerox Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Fuji Xerox Co Ltd filed Critical Fuji Xerox Co Ltd
Priority to JP2001179197A priority Critical patent/JP2002372876A/ja
Publication of JP2002372876A publication Critical patent/JP2002372876A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Electrostatic Charge, Transfer And Separation In Electrography (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】中間転写体に印加される転写バイアスの変更に
拘らず、常にトナー除去部材に印加されるクリーニング
バイアスを最適なものとすることができ、それによって
中間転写体上の残留トナーを効果的に除去し、ゴースト
像の発生のない良好な記録画像を形成することが可能な
画像形成装置を提供する。 【解決手段】中間転写体51〜53に対して印加する転
写バイアスを決定する転写バイアス決定手段と、上記中
間転写体51〜53上の残留トナーを清掃するトナー除
去部材220,221,230と、周辺雰囲気の温度及
び湿度を測定する環境センサと、この環境センサの検出
値に応じた基本加算値を導き出すと共に、この基本加算
値を上記転写バイアス決定手段によって決定された転写
バイアスに加えて、上記トナー除去部材220,22
1,230に印加するクリーニングバイアスを決定する
クリーニング制御手段とを設けた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電子写真複写機や
レーザビームプリンタ等の画像形成装置、特に、中間転
写体を介してトナー像を記録シートへ転写するタイプの
画像形成装置に係り、詳細には、かかる中間転写体に付
着する残留トナーを効率的に清掃するための改良に関す
る。
【0002】
【従来の技術】一般に、電子写真複写機やレーザビーム
プリンタ等の画像形成装置においては、画像データに応
じて感光体ドラムの表面にトナー像を形成した後、かか
るトナー像を記録シートに転写し、転写されたトナー像
を記録シートに加熱定着することで記録画像を得てい
る。また、近年のフルカラー複写機、フルカラレーザビ
ームプリンタにおいては、感光体ドラム上に形成したト
ナー像を中間転写体に一次転写し、かかる中間転写体上
でイエロー、シアン、マゼンタ及びブラックの4色のト
ナー像を重ね合わせ、これら合成トナー像を記録シート
に一括して二次転写することでフルカラー記録画像を形
成するものも知られている。
【0003】トナー像の転写効率は感光体ドラムや中間
転写体の表面状態、温度・湿度の変化に伴う記録シート
や中間転写体の抵抗値の変動に影響を受けるので、これ
を常に100%に保つことは困難であり、トナー像の転
写元である感光体ドラムや中間転写体の表面にはトナー
像の転写後にもトナーが残留付着している。このため、
従来より、感光体ドラムや中間転写体に対しては、トナ
ー像の転写部位の下流側にクリーニング装置が設けら
れ、次のトナー像の形成に先立って残留トナーの除去が
行われている。
【0004】この種のクリーニング装置としては、特開
平4−29283号公報に開示されるように、無数の摺
擦毛を植えたブラシロールを中間転写体に接触させると
共に、このブラシロールと中間転写体との間にトナーの
帯電極性に応じた電位差を与え、残留トナーを中間転写
体からブラシロールへ静電吸着させるように構成したも
のが知られている。また、ブラシロールではなく、軟弾
性体からなるソフトロールを中間転写体に接触させ、や
はり残留トナーを中間転写体からソフトロールの表面へ
静電吸着させるように構成したクリーニング装置も知ら
れている。
【0005】このようなクリーニング装置における残留
トナーのクリーニング性能は、ブラシロールやソフトロ
ールといったトナー除去部材と中間転写体との間に印加
されるクリーニングバイアスの大きさと共にこれらの間
を流れる電流値に依存している。しかし、これらのトナ
ー除去部材は半導電性材料から形成されており、温度や
湿度といった雰囲気環境の変動によってその抵抗値が大
きく変化してしまう傾向にある。また、クリーニング対
象が中間転写体の場合、その表面は抵抗値を調整した弾
性層によって被覆されていることが多いので、雰囲気環
境が変動すると、中間転写体等の抵抗値も大きく変化し
てしまう傾向にある。従って、一定の清掃性能を維持す
るためには、雰囲気環境等に応じてトナー除去部材に印
加するクリーニングバイアスの大きさを細かく制御し、
抵抗値の変動に拘らず、トナー除去部材と被清掃体との
間のを流れる電流を常に略一定に保持する必要がある。
【0006】このため、前述の特開平4−29283号
公報のクリーニング装置では、かかるクリーニング装置
が設けられた雰囲気の温度及び湿度を検出する環境セン
サを設け、この環境センサの検出値に基づいてクリーニ
ングバイアスを設定している。また、特開平8−292
623号公報に開示されるクリーニング装置では、クリ
ーニングバイアスを印加した際にトナー除去部材に現れ
る電圧値を検出し、この検出値をフィードバックしてク
リーニングバイアスを調整することにより、抵抗値の変
動に拘らず一定のクリーニング性能が得られるように構
成している。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】一方、中間転写体には
感光体ドラムから該中間転写体へトナー像を転写させる
ための転写バイアスが印加されていることから、かかる
中間転写体上から残留トナーを確実に除去するために
は、トナー除去部材が中間転写体に対して一定以上の電
位差を有していなければならない。
【0008】しかし、前述の如く中間転写体の抵抗値は
雰囲気環境の変動によって変化することから、感光体ド
ラムから中間転写体へのトナー像の転写効率、さらには
中間転写体から他の中間転写体へのトナー像の転写効率
を高めるためには、雰囲気環境の変動に応じて転写バイ
アスの強度も制御する必要がある。特に、近年のカラー
プリンタでは高画質化を達成するために、雰囲気環境や
記録シートの紙質、モノクロ画像とフルカラー画像の違
い等に応じて、転写バイアスをきめ細かに制御してい
る。このことから、譬えクリーニングバイアスを雰囲気
環境の変動に対応して決定したとしても、転写バイアス
と無関係に決定したのでは、トナー除去部材と中間転写
体との間に所望の電位差を設けることができず、残留ト
ナーの除去を効果的に行うことができなくなってしま
う。
【0009】本発明はこのような問題点に鑑みなされた
ものであり、その目的とするところは、中間転写体に印
加される転写バイアスの変更に拘らず、常にトナー除去
部材に印加されるクリーニングバイアスを最適なものと
することができ、それによって中間転写体上の残留トナ
ーを効果的に除去し、ゴースト像の発生のない良好な記
録画像を形成することが可能な画像形成装置を提供する
ことにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の画像形成装置は、像担持体と記録シートと
の間に介在して、この像担持体から記録シートへトナー
像の受け渡しを行う中間転写体と、この中間転写体に対
して印加する転写バイアスを決定する転写バイアス決定
手段と、上記中間転写体上の残留トナーを清掃するトナ
ー除去部材と、周辺雰囲気の温度及び/又は湿度を測定
する環境センサと、この環境センサの検出値に応じた基
本加算値を導き出すと共に、この基本加算値を上記転写
バイアス決定手段によって決定された転写バイアスに加
えて、上記トナー除去部材に印加するクリーニングバイ
アスを決定するクリーニング制御手段とを備えた特徴と
するものである。
【0011】このような技術的手段によれば、先ずは雰
囲気環境の変動等に応じて転写バイアス決定手段が中間
転写体に印加する転写バイアスを決定した後、この転写
バイアスを基本として、これに基本加算値を上乗せする
形でトナー除去部際に印加するクリーニングバイアスが
決定される。このとき、基本加算値は環境センサの検出
値に応じて決定される。このようにしてクリーニングバ
イアスを決定することにより、転写バイアスを雰囲気環
境やトナー画像の種類等に応じて変化させた場合であっ
ても、これに対応してきめ細かくクリーニングバイアス
を設定することができ、中間転写体上の残留トナーを確
実に除去することが可能となる。
【0012】ここで、上記基本加算値は環境センサによ
って周辺雰囲気の温度及び湿度を測定した結果から導き
出される。これは、クリーニングバイアスの印加対象で
ある。トナー除去部材の抵抗値が雰囲気環境の変動によ
って変化し、この変化量に見合った大きさの電位差を中
間転写体とトナー除去部材との間に与えなくては、中間
転写体上の残留トナーを確実に除去することができない
からである。
【0013】また、トナー除去部材の電気的性能は経時
的に劣化し、抵抗値が次第に大きくなる傾向にある。従
って、画像形成装置における記録シートの累積通紙枚数
が増加するにつれ、より強いクリーニングバイアスを印
加しなければ、中間転写体上の残留トナーをトナー除去
部材側に転移させるのに十分な電流を両者の間に流すこ
とができない。このことから、一層厳密にクリーニング
バイアスの適性化を図るという観点からすれば、記録シ
ートの累積通紙枚数に応じた経時加算値を導き出し、こ
の経時加算値を基本加算値と共に転写バイアスに加えて
クリーニングバイアスを決定するのが好ましい。
【0014】更に、中間転写体から記録シートへトナー
像を転写する際に、より多くの残留トナーが中間転写体
上に残り易い場合がある。例えば、OHP用シートの如
く抵抗値の大きい記録シートにトナー像を転写する場合
がこれに該当する。また、両面プリント時の2面目に対
するトナー像の転写では、1面目のトナー像の定着によ
って記録シートの含水率が低下しているので、普通紙で
あっても比較的大きい抵抗値を示す。大きな抵抗値を示
す記録シートに対してトナー像を転写する際には、ある
程度の大きさ転写電流を確保するために、転写バイアス
を強化する必要がある。しかし、転写バイアスの極性は
トナーの帯電極性と逆極性であることから、転写バイア
スが余りに強いと、転写時にトナーに対して逆極性の電
荷が注入されて該トナーの帯電電荷が弱まってしまい、
記録シートに転写されずに中間転写体上に残留してしま
うトナーの量も多くなる。
【0015】そして、このように帯電量が低下した多量
の残留トナーを電気的にトナー除去部材へ転移させるた
めには、より強力なクリーニングバイアスをトナー除去
部材に対して印加する必要が生じる。従って、かかる観
点からすれば、記録シートの種類に応じた紙質加算値を
導き出し、この紙質加算値を基本加算値と共に転写バイ
アスに加えてクリーニングバイアスを決定するのが好ま
しい。尚、ここでいう記録シートの種類とは、記録シー
トの坪量や材質等の物理的な違いは勿論のこと、含水率
の違い等も含めた意であり、抵抗値の違いとして表現す
ることも可能である。
【0016】また更に、トナー像の画像面積率が大きい
場合も、中間転写体上に多くの残留トナーが残り易い。
例えば、モノクロの文字画像であれば画像面積率は5〜
10%程度であるが、フルカラーの写真画像になれば画
像面積率は40〜80%程度にまで増加する。画像面積
率が増加する程、記録シートに転写されずに中間転写体
上に残るトナーも増加し、トナー除去部材はより多くの
残留トナーを除去しなければならない。従って、かかる
観点からすれば、トナー像の画像面積率に応じた画像加
算値を導き出し、この画像加算値を基本加算値と共に転
写バイアスに加えてクリーニングバイアスを決定するの
が好ましい。このとき、画情報から厳密に画像面積率を
判断してクリーニングバイアスを補正することもできる
が、前述の如く、モノクロ画像とフルカラー画像では画
像面積率が大きく異なる傾向にあるので、より簡易的に
は、モノクロとカラーの違いに応じてクリーニングバイ
アスを補正するように構成しても良い。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、添付図面に基づいて本発明
の画像形成装置を詳細に説明する。図1は本発明を適用
したフルカラーレーザビームプリンタの概略構成を示す
ものである。尚、図1中の矢印は、各回転部材の回転方
向を示している。
【0018】このフルカラープリンタは、図1に示すよ
うに、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン
(C)、ブラック(K)用の各感光体ドラム11,1
2,13,14と、これら感光体ドラム11〜14 に
接触する一次帯電用の帯電ロール21,22,23,2
4と、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン
(C)、ブラック(K)の各色のレーザ光31,32,
33,34を照射する図示しないレーザ光学ユニット
と、現像器41,42,43,44と、上記4つの感光
体ドラム11〜14のうちの2つの感光体ドラム11,
12に接触する第1の一次中間転写ドラム51及び他の
2つの感光体ドラム13,14に接触する第2の一次中
間転写ドラム52と、上記第1、第2の一次中間転写ド
ラム51,52に接触する二次中間転写ドラム53と、
この二次中間転写ドラム53に接触する最終転写ロール
60とで、その主要部が構成されている。
【0019】これらの構成のうち、各感光体ドラム11
〜14、帯電ロール21〜24、現像器41〜44、第
1及び第2の一次中間転写ドラム51,52及び二次中
間転写ドラム53は単一の画像形成ユニット1として一
体化されており、例えば感光体ドラムの劣化等によって
画像品質が低下する場合等には、この画像形成ユニット
1をそのまま交換するようになっている。
【0020】感光体ドラム11,12,13,14は、
共通の接平面Mを有するように一定の間隔をおいて配置
されている。また、第1の一次中間転写ドラム51及び
第2の一次中間転写ドラム52は、各回転軸が該感光体
ドラム11〜14軸に対し平行かつ所定の対象面を境界
とした面対象の関係にあるように配置されている。さら
に、二次中間転写ドラム53は、該感光体ドラム11〜
14と回転軸が平行であるように配置されている。
【0021】フルカラー画像を形成する場合、各色毎の
画像情報に応じた信号は、図示しない画像処理ユニット
によりラスタライジングされて図示しないレーザ光学ユ
ニットに入力される。このレーザ光学ユニットでは、イ
エロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、ブラッ
ク(K)の各色のレーザ光31〜34が変調され、対応
する色の感光体ドラム11〜14に照射される。
【0022】上記各感光体ドラム11〜14の周囲で
は、周知の電子写真方式による各色毎の画像形成プロセ
スが行なわれる。まず、上記感光体ドラム11〜14と
してはOPC感光体を用いた感光体ドラムが用いられ、
これらの感光体ドラム11〜14の表面は約−800V
のDC電圧を印加した帯電ロール12,22,32,4
2によって、例えば約−300V程度に一様に帯電され
る。尚、この実施例では上記帯電ロールに対してDC成
分のみを印加しているが、AC成分をDC成分に重畳す
るように構成することもできる。
【0023】このようにして一様な表面電位を具備した
感光体ドラム11〜14の表面には、各色毎の入力画像
情報に応じて変調されたレーザ光31〜34が上記レー
ザ光学ユニットから照射され、各所色の画像情報に対応
した静電潜像が所定のタイミングで形成される。レーザ
光学ユニットで静電潜像が書き込まれることにより、感
光体ドラム11〜14上の画像露光部の表面電位は−6
0V以下程度にまで除電される。
【0024】また、上記感光体ドラム11〜14の表面
に形成されたイエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン
(C)、ブラック(K)の各色に対応した静電潜像は、
対応する色の現像器41〜44によって現像され、感光
体ドラム11〜14上にイエロー(Y)、マゼンタ
(M)、シアン(C)、ブラック(K)の各色のトナー
像として可視化される。各現像器41〜44には、それ
ぞれ色の異なったイエロー(Y)、マゼンタ(M)、シ
アン(C)、ブラック(K)色のトナー及びキャリアか
らなる現像剤が充填されている。これらの現像器41〜
44は、不図示のトナー補給装置からトナーが補給され
ると、この補給されたトナーは、オーガー404で充分
にキャリアと攪拌されて摩擦帯電される。現像ロール4
01の内部には、複数の磁極を所定の角度に配置したマ
グネットロール(不図示)が固定した状態で配置されて
いる。この現像ロール401に現像剤を搬送するパドル
403によって、当該現像ロール401の表面近傍に搬
送された現像剤は、現像剤量規制部材402によって現
像部に搬送される量が規制される。
【0025】上記現像ロール401上に供給されたトナ
ーは、マグネットロールの磁力によって、キャリアとト
ナーで構成された磁気ブラシ状となっており、この磁気
ブラシが感光体ドラム11〜14と接触している。この
現像ロール401にAC+DCの現像バイアス電圧を印
加して、現像ロール401上のトナーを感光体ドラム1
1〜14上に形成された静電潜像に現像することによ
り、トナー像が形成される。この実施例では、この現像
バイアス電圧はACが4kHz、1.5kVppで、D
Cが−230V程度である。
【0026】次に、上記各感光体ドラム11〜14上に
形成されたイエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン
(C)、ブラック(K)の各色のトナー像は、第1の一
次中間転写ドラム51及び第2の一次中間転写ドラム5
2上に、静電的に一次転写される。感光体ドラム11,
12上に形成されたイエロー(Y)及びマゼンタ(M)
色のトナー像は、第1の一次中間転写ドラム51上に、
感光体ドラム13,14上に形成されたシアン(C)及
びブラック(K)色のトナー像は、第2の一次中間転写
ドラム52上に、それぞれ転写される。感光体ドラム1
1,12,13,14に対する静電潜像の書き込み開始
タイミングを各色毎にずらすことにより、第1の一次中
間転写ドラム51上では一次転写されたイエロー(Y)
とマゼンタ(M)のトナー像が適切に重ね合わされた二
重色像が形成され、また、第2の一次中間転写ドラム5
2上にもシアン(C)とブラック(K)のトナー像が適
切に重ね合わされた二重色像が形成される。
【0027】上記第1及び第2の一次中間転写ドラム5
1,52上に感光体ドラム11〜14からトナー像を静
電的に転写するために必要な表面電位は、+250〜5
00V程度である。最適な表面電位はトナーの帯電状態
や雰囲気温度、湿度によって変動するが、トナーの帯電
量が−20〜−35μC/g の範囲内にあり、常温常
湿環境下にある場合には、第1及び第2の一次中間転写
ドラム51,52の表面電位は、+380V程度が望ま
しい。また、第1、第2の一次中間転写ドラム51,5
2はその抵抗値が108 Ω程度に設定されており、Fe
やAl等からなる金属パイプを導電性シリコーンゴム等
の低抵抗弾性層(R=102 〜103 Ω)で被覆して形
成されている。更に、この低抵抗弾性層の表面には高離
型層として厚さ3〜100μmのフッ素ゴム層が設けら
れておりシランカップリング剤系の接着剤(プライマ)
で接着されている。尚、高離型層の抵抗値はR=105
〜109 Ω程度である。
【0028】この後、第1、第2の一次中間転写ドラム
51,52上に形成された二重色のトナー像は、二次中
間転写ドラム53上に静電的に二次転写される。従っ
て、二次中間転写ドラム53上には、イエロー(Y)、
マゼンタ(M)、シアン(C)、ブラック(K)の4色
が重なった最終的なトナー像が形成されることになる。
【0029】この二次中間転写ドラム53上へ第1及び
第2の一次中間転写ドラム51,52からトナー像を静
電的に転写するために必要な表面電位は、+600〜1
200V程度である。最適な表面電位は一次転写の時と
同様にトナーの帯電状態や雰囲気温度、湿度によって変
動する。また、転写に必要なのは、第1及び第2の一次
中間転写ドラム51,52と二次中間転写ドラム53と
の間の電位差であるので、第1及び第2の一次中間転写
ドラム51,52の表面電位に応じた値に設定すること
が必要である。上述のように、トナーの帯電量が−20
〜−35μC/gの範囲内にあり、常温常湿環境下であ
って、第1及び第2の一次中間転写ドラム51,52の
表面電位が+380V程度の場合には、二次中間転写ド
ラム53の表面電位は、+880V程度、つまり第1及
び第2の一次中間転写ドラム51,52と二次中間転写
ドラム53との間の電位差は、+500V程度に設定す
ることが望ましい。
【0030】この実施例で用いる二次中間転写ドラム5
3は第1及び第2の一次中間転写ドラム51,52と同
じ外径に形成され、抵抗値は1011Ω程度に設定され
る。また、上記二次中間転写ドラム53も一次中間転写
ドラムと同様に、FeやAl等からなる金属パイプを厚
さ0.1〜10mm程度の導電性シリコーンゴム等の低
抵抗弾性層(R=102 〜103 Ω)で被覆して形成さ
れており、低抵抗弾性層の表面は厚さ3〜100μmの
フッ素ゴムからなる高離型層に被覆されている。ここ
で、二次中間転写ドラム53の抵抗値は、第1及び第2
の一次中間転写ドラム51,52よりも高く設定する必
要がある。そうしないと、二次中間転写ドラム53が第
1及び第2の一次中間転写ドラム51,52を帯電して
しまい、第1及び第2の一次中間転写ドラム51,52
の表面電位の制御が難しくなる。
【0031】最後に、上記二次中間転写ドラム53上に
形成された四重色のトナー像は、最終転写ロール60に
よって、用紙搬送路Pを通る用紙に三次転写される。こ
の用紙は、不図示の紙送り工程を経て用紙搬送ロール9
0を通過し、二次中間転写ドラム53と最終転写ロール
60のニップ部に送り込まれる。この最終転写工程の
後、用紙上に形成された最終的なトナー像は、定着器7
0によって定着され、一連の画像形成プロセスが完了す
る。
【0032】このように構成された本実施例のレーザビ
ームプリンタでは、各感光体ドラム11〜14及び一次
中間転写ドラム51,52に対してクリーニング装置が
配置されている。
【0033】先ず、感光体ドラム11に対して配置され
たクリーニング装置は、金属製回転軸の周囲に導電性の
摺擦毛が起立したリフレッシャブラシ215を備えてお
り、帯電ロール21に対するトナーの付着を防止するた
め、感光体ドラム11の回転方向に関して帯電ロール2
1の上流側に位置している。また、このリフレッシャブ
ラシ215にはクリーニングバイアスが印加されりてお
り、各転写部位において極性反転したトナーを感光体ド
ラム11の表面から一時的に回収し、後述するクリーニ
ングモードが開始される迄の間、かかるトナーを保持す
るようになっている。すなわち、トナーは現像器41内
において(−)極性に帯電しており、各転写行程におい
ては、トナー像がより電位の高い方向へ向けて転写され
ていくことになる。しかし、かかるトナー像が各転写工
程の転写部位を繰り返し通過する際、パッシェン放電や
電荷注入により、(−)帯電しているトナーの一部が逆
極性、すなわち(+)極性に反転して帯電してしまうこ
とがあり、このように極性反転したトナーは次工程へ転
写されず、上流側へ逆流していくことになる。そして、
最終的には感光体ドラム11へ転移し、ひいては帯電ロ
ール21に付着することになる。上記リフレッシャブラ
シ215はこのような極性反転したトナーを帯電ロール
21の手前で捕え、帯電ロール21に対する付着を防止
するために設けられている。従って、トナー像の作像時
においては、感光体ドラム11の表面電位−300Vよ
りも低い電位である−400Vが上記リフレッシャブラ
シ215に印加されている。また、このリフレッシャブ
ラシ215には何ら駆動手段が設けられておらず、かか
るリフレッシャブラシ215は摺擦毛と感光体ドラム1
1との間に作用する摩擦力によって感光体ドラム11の
回転に連れ回っている。
【0034】尚、以上の説明では感光体ドラム11に対
して設けられたリフレッシャブラシ215について説明
したが、他の感光体ドラム12〜14に対しても同じ構
造のリフレッシャブラシ216,217,218が設け
られている。
【0035】一方、一次中間転写ドラム51,52に対
しては、やはり金属製回転軸の周囲に導電性の摺擦毛が
起立した第1ブラシロール220,221が夫々配置さ
れている。これらの第1ブラシロール220は二次転写
の終了後に一次中間転写ドラム51の表面に残留したト
ナーを感光体ドラム12の手前側でブロックする位置
に、第1ブラシロール221は二次転写の終了後に一次
中間転写ドラム52の表面に残留したトナーを感光体ド
ラム14の手前側でブロックする値に夫々配置されてい
る。
【0036】また、これら第1ブラシロール220,2
21にはクリーニングバイアスが印加されているが、そ
の極性はリフレッシャブラシ215に印加されていたも
のと逆極性である。一次転写では各感光体ドラムが1色
のトナー像のみを一次中間転写ドラム51,52に転写
していることから、転写効率をある程度高めに設定する
ことができ、残留トナーを敢えて回収するクリーニング
装置を設けずとも、作像上は大きな支承は生じず、ま
た、各現像器41〜44において混色が発生することも
ない。しかし、二次転写では互いに重なり合った2色分
のトナー像を二次中間転写ドラム53へ転写するので、
転写されずに一次中間転写ドラム51,52に残留する
トナーも多く、かかる残留トナーをクリーニング装置で
回収しない場合には、次に転写されるトナー像にゴース
トが発生してまうからである。このため、(−)極性に
帯電している残留トナーが一次中間転写ドラム51,5
2から第1ブラシロール220,221へ静電的に転移
してくるよう、かかる第1ブラシロール220,221
には一次中間転写ドラム51,52の表面電位よりも高
いクリーニングバイアス(例えば、+600V)が印加
されている。もちろん、温度及び湿度といった雰囲気環
境が変動し、一次中間転写ドラム51,52の表面電位
が変動すれば、第1ブラシロール20,221と一次中
間転写ドラム51,52との間の電位差を確保するた
め、クリーニングバイアスも変動させる必要が生じる。
また、これら第1ブラシロール220,221にも何ら
駆動手段が設けられておらず、リフレッシャブラシ21
5と同様、摺擦毛と一次中間転写ドラム51,52との
間に作用する摩擦力によって一次中間転写ドラム51,
52の回転に連れ回っている。
【0037】また、二次中間転写ドラム53に対しても
三次転写で残留したトナーを除去するための第2ブラシ
ロール230が配置されている。上記第1ブラシロール
220,221やリフレッシャブラシ215〜218と
異なり、この第2ブラシロール230は図示外のモータ
によって二次中間転写ドラム53の回転方向と対向する
方向へ回転駆動されている。これは、4色のトナー像を
記録シートPに一括転写する三次転写では二次中間転写
ドラム53に残留するトナーが多く、譬えクリーニング
バイアスを印加しても、ブラシロール230を従動回転
させただけでは残留トナーを捕獲しきれないからであ
る。特に、OHP用シート等の高抵抗の記録シートに対
してトナー像の三次転写を行う場合には、二次中間転写
ドラム53と転写ロール60との間に所定の大きさの転
写電流を得るため、かかる転写ロール60に対してより
大きな転写バイアスを印加する必要があり、トナーは極
性反転はしないまでもその帯電量が弱まってしまい、記
録シートに転写されずに二次中間転写ドラム53上の残
留トナーとなってしまう量も多い。
【0038】この第2ブラシロール230にもクリーニ
ングバイアスが印加されているが、三次転写で発生した
残留トナーを二次中間転写ドラム53の表面から除去す
るという目的上、その極性は第1ブラシロール220,
221に印加されていたものと同じである。すなわち、
(−)極性に帯電している残留トナーが二次中間転写ド
ラム53から第2ブラシロール230へ静電的に転移し
てくるよう、かかる第2ブラシロール230には二次中
間転写ドラム53の表面電位よりも高いクリーニングバ
イアス(例えば、1080V)が印加されている。
【0039】上記リフレッシャブラシ215〜218、
第1ブラシロール220,221、及び第2ブラシロー
ル230は夫々対向する感光体ドラム11〜14、一次
中間転写ドラム51,52、二次中間転写ドラム53か
らトナーを捕獲するものの、捕獲したトナーを排出する
ための機械的構成を何ら具備していない。従って、トナ
ー像が繰り返し形成されると、捕獲したトナーが各ブラ
シロールの摺擦毛の間から溢れ出てしまうことになる。
そこで、本実施例のプリンタでは、各ブラシロールによ
って捕獲されたトナーを回収するため、印字動作前、印
字動作後、連続印字時の所定枚数毎など、ある所定のタ
イミングで以下のようなクリーニング動作を行ない、各
ブラシロールによって一時的に捕獲されていたトナーを
転写ロール60に対して設けた一括回収装置80で回収
するようにしている。
【0040】このクリーニング動作においては、先ず、
帯電ロール21〜24、リフレッシャブラシ215〜2
18、感光体ドラム11〜14、一次中間転写ドラム5
1,52、二次中間転写ドラム53、最終転写ロール6
0に対し、最終転写ロール60が最もマイナス電位が高
くなるように、順々に電位勾配をつけた電圧を印加し、
これによって印字動作中にリフレッシャブラシ215〜
218に回収保持された逆極性の(+)帯電トナーを、
最終転写ロール60まで順々に転移させ、最終転写ロー
ル60に接触して設けた一括回収装置80によって回収
するように構成されている。この一括回収装置80では
シリコンゴム等の弾性体からなるクリーニングブレード
801が転写ロール60の周面に接しており、転写ロー
ル60に転移したトナーを該クリーニングブレード80
1によって削ぎ落とし、装置内に回収するようになって
いる。従って、このようなクリーニング動作が開始され
ると、リフレッシャブラシ215〜218に一時的に保
持されていた (+)帯電トナーは感光体ドラム11〜
14上に吐き出され、リフレッシャブラシ215〜21
8は清浄な状態に復帰することになる。
【0041】また、このようにして(+)帯電トナーの
クリーニングが終了すると、トナー像の作像時と同じ電
位が帯電ロール21〜24、感光体ドラム11〜14、
一次中間転写ドラム51,52、二次中間転写ドラム5
3、最終転写ロール60に与えられる一方、第1ブラシ
ロール及び第2ブラシロールには作像時と逆極性の電位
が与えられ、今度は第2ブラシーロール220,221
及び第2ブラシロール230に付着している(−)帯電
トナーのクリーニングが行われる。すなわち、第1ブラ
シロール220,221及び第2ブラシロール230に
対して作像時と逆極性の電位を与えることにより、これ
らブラシロールに保持されていた(−)帯電トナーは一
次中間転写ドラム51,52及び二次中間転写ドラム5
3上に吐き出され、通常のトナー像の転写と同様に二次
中間転写ドラム53を経由して最終転写ロール60へ到
達し、一括回収装置80によって回収される。
【0042】このようなクリーニング動作を定期的に実
行することにより、第1、第2及び第2ブラシロールに
捕獲されていたトナーはいずれの極性のものも一括回収
装置80によって回収され、これらブラシロールの清浄
化が図られることになる。
【0043】図2は、一次中間転写ドラム51,52及
び二次中間転写ドラム53に印加される転写バイアス、
第1ブラシロール220,221及び第2ブラシロール
230に印加されるクリーニングバイアスを決定するた
めの制御系を示す概念図である。各色に対応した感光体
ドラム11〜14から第1及び第2の一次中間転写ドラ
ム51,52に対してトナー像を転写するため、これら
一次中間転写ドラム51,52には一次転写バイアスが
印加されている。この一次転写バイアスの大きさは一次
転写バイアス決定手段2によって算出され、一次転写バ
イアス電源に設定される。上記一次転写バイアス決定手
段2はマイクロコンピュータシステムによって構成され
ており、その記憶部には雰囲気温度及び湿度から最適な
転写バイアスを参照するためのテーブルが格納されてい
る。また、このプリンタでは筐体内の温度及び湿度を測
定するための環境センサが設けられており、上記一次転
写バイアス決定手段2はこの環境センサの測定値を読み
込み、前述のテーブルから一次転写バイアスを参照する
ようになっている。
【0044】このように環境センサの測定値を読み込ん
でから一次転写バイアスを決定するように構成したの
は、本実施例のプリンタが設置された雰囲気の温度及び
湿度が変動すると、一次中間転写ドラム51,52を被
覆している低抵抗弾性層の抵抗値が変動してしまい、一
次転写バイアスを常に一定としたのでは、一次中間転写
体の表面電位をトナー像の転写に必要な値にまで高める
ことができず、トナー像の転写抜けが発生してしまう懸
念があるからである。従って、このように環境センサに
よる測定値に基づいて一次転写バイアスを決定するよう
に構成すれば、一次中間転写ドラム51,52の表面電
位と感光体ドラム11〜14の表面電位との間に常に略
一定の電位差を設けることができ、どのような雰囲気環
境下であってもトナー像の転写効率を一定に維持するこ
とができる。
【0045】尚、一次転写バイアスは環境センサの測定
値のみをパラメータとして決定する必要はなく、フルカ
ラーモード、モノクロモードの違いや、画情報から抽出
した画像面積率等をパラメータとして決定することがで
きる。
【0046】一方、第1ブラシロール220,221に
印加されるクリーニングバイアスは、このようにして決
定された一次転写バイアスを基準として決定される。第
1クリーニング制御手段3は一次転写バイアス決定手段
2によって決定された一次転写バイアスの値を読み込
み、これを所定の加算値で嵩上げした値をクリーニング
バイアスとして各第1ブラシロール220,221に印
加する。このように第1ブラシロール220,221に
印加するクリーニングバイアスを一次転写バイアスを基
準として導き出すように構成したのは、前述の如く一次
転写バイアスが雰囲気環境等によって変動するからであ
る。仮に、一次転写バイアスが変動しているにも拘ら
ず、クリーニングバイアスを一次転写バイアスと無関係
に決定したのでは、例えば雰囲気環境が低温低湿であ
り、一次転写バイアスが高めに設定されている場合等、
ブラシロール220,221と一次中間転写ドラム5
1,52との間に所定以上の電位差を常に形成すること
ができず、一次中間転写ドラム51,52上の残留トナ
ーを静電誘引力によって第1ブラシロール51,52側
へ転移させることができなくなってしまう。
【0047】上記第1クリーニング制御手段3は、図3
に示す手順に従ってクリーニングバイアスを決定し、こ
れをクリーニングバイアス電源に設定する。プリントジ
ョブが開始されると、先ずはトナー像の形成に先立ち、
第1クリーニング制御手段3が環境センサの検出値、す
なわち温度及び湿度の測定値を読み込む(ST1)。こ
の時の読み込みは1回でも良いが、測定の確実性を期す
ために、ごく僅かな時間をおいて数回検出しその平均値
を算出するようにしても良い。
【0048】上記一次バイアス決定手段2と同様、第1
クリーニング制御手段3もマイクロコンピュータシステ
ムによって構成されており、その記憶部には雰囲気温度
及び湿度から最適な環境加算値を参照するためのテーブ
ル(以下、「環境テーブル」という)が格納されてい
る。この環境テーブルに格納された環境加算値は、一次
転写バイアスとクリーニングバイアスとの差分として定
義されている。そして、第1クリーニング制御手段3は
読み込んだ環境センサの検出値に基づいて環境テーブル
を参照し、開始されようとしているプリントジョブで使
用する環境加算値を決定する(ST2)。
【0049】次に、第1クリーニング制御手段3は、現
在の画像形成ユニット1における累積プリント枚数を読
み込み(ST3)、所定の式を用いてクリーニングバイ
アスの経時加算値を算出する(ST4)。このような経
時加算値を算出するのは、画像形成ユニット1における
累積プリント枚数に応じ、第1ブラシロール220,2
21の電気的劣化の進行が異なり、かかる第1ブラシロ
ール220,221の抵抗値が変化するからである。
【0050】そして、このようにして環境センサの検出
値から導き出した基本加算値と累積プリント枚数から導
き出した経時加算値を、一次転写バイアスに加えること
により、このプリントジョブで使用されるクリーニング
バイアスが決定される(ST5)。このようにして決定
されたクリーニングバイアスは転写バイアスに対して所
定の手順で導き出された加算値を加えて算出されてお
り、一次転写バイアスとは常に一定以上の電位差を有し
ていることになる。また、一次転写バイアスを嵩上げす
る量は、雰囲気環境の変動や第1ブラシロール220,
221の経時的劣化によって異なってくるので、一次転
写バイアスとの電位差をその時の実情に応じてきめ細か
く設定することができる。従って、如何なる環境下であ
っても、一次中間転写ドラム51,52上に付着した残
留トナーを確実に第1ブラシロール220,221で除
去することができるものである。
【0051】二次中間転写ドラム53に対して印加する
二次転写バイアスの決定、第2ブラシロール230に対
して印加するクリーニングバイアスの決定の手順も、一
次転写バイアス及び第1ブラシロール220,221に
対して印加するクリーニングバイアスの決定と同じであ
る。すなわち、二次転写バイアス決定手段4が二次中間
転写ドラム53に印加する二次転写バイアスを決定する
一方、第2クリーニング制御手段5が二次転写バイアス
を基本として第2ブラシロール230に印加するクリー
ニングバイアスを決定する。このときのクリーニングバ
イアスの決定の手順は図3に示すフローチャートの通り
である。
【0052】また、図4はクリーニングバイアスの決定
手順の他の例を示すものである。この手順では、ST4
までは図3に示した手順と同じであるが、ST4で経時
加算値を算出した後に、今度はこれから開始されるプリ
ントジョブのプリントモードを読み込み(ST6)、そ
のプリントモードに対応した紙質加算値を算出するよう
に構成している(ST7)。ここでプリントモードと
は、厚紙やOHP用シート等の記録シートの種類に対応
したモードのことをいう。厚紙やOHP用シートは抵抗
値が大きいことから、これらの記録シートに対して二次
中間転写ドラムからトナー像を転写する場合、転写ロー
ル60に対してより大きな転写バイアスを印加する必要
がある。しかし、かかる転写バイアスはトナーと逆極性
のため、余り大きな転写バイアスを印加すると、トナー
の帯電電荷が除電されてしまい、トナー像を記録シート
に対して静電転写することが困難になる。このため、厚
紙やOHP用シートに対してトナー像を転写するモード
では二次中間転写ドラム53上の残留トナーが多く発生
する。このため、二次中間転写ドラム53上の残留トナ
ーを除去する第2ブラシロール230に対しては、図4
に示すように、記録シートの紙質を加味したクリーニン
グバイアスを印加するのが好ましいと言える。このよう
に構成すれば、OHP用シート等にトナー像が転写され
る際には、第2ブラシロール230に対して十分に大き
なクリーニングバイアスが印加されるので、二次中間転
写ドラム53上の残留トナーが多くとも、これらを十分
に除去することができるものである。
【0053】
【発明の効果】以上説明してきたように、本発明の画像
形成装置によれば、先ずは雰囲気環境の変動等に応じて
転写バイアス決定手段が中間転写体に印加する転写バイ
アスを決定した後、この転写バイアスに基本加算値を上
乗せする形でトナー除去部材に印加するクリーニングバ
イアスが決定されるので、転写バイアスを雰囲気環境や
トナー画像の種類等に応じて変化させた場合であって
も、これに対応してきめ細かくクリーニングバイアスを
設定することができ、それによって中間転写体上の残留
トナーを効果的に除去し、ゴースト像の発生のない良好
な記録画像を形成することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明を適用したフルカラーレーザビームプ
リンタの構成を示す概略図である。
【図2】 転写バイアス及びクリーニングバイアスの制
御系を示すブロックである。
【図3】 クリーニングバイアスの決定の手順を示すフ
ローチャートである。
【図4】 クリーニングバイアスの決定の他の手順を示
すフローチャートである。
【符号の説明】
11〜14…感光体ドラム(像担持体)、51,52…
一次中間転写ドラム、53…二次中間転写ドラム、22
0,221…第1ブラシロール、230…第2ブラシロ
ール
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 2H200 FA02 FA16 FA18 GA23 GA34 GA44 GB15 GB25 HA02 HB12 JA02 JA29 JA30 JB10 JC02 JC09 JC12 JC17 JC19 JC20 LA02 LB02 LB03 LB09 LB12 LB13 LB36 LB39 LB40 MB02 MC01 PA03 PB27 PB29 PB33

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 像担持体と記録シートとの間に介在し
    て、この像担持体から記録シートへトナー像の受け渡し
    を行う中間転写体と、この中間転写体に対して印加する
    転写バイアスを決定する転写バイアス決定手段と、上記
    中間転写体上の残留トナーを清掃するトナー除去部材
    と、周辺雰囲気の温度及び/又は湿度を測定する環境セ
    ンサと、この環境センサの検出値に応じた基本加算値を
    導き出すと共に、この基本加算値を上記転写バイアス決
    定手段によって決定された転写バイアスに加えて、上記
    トナー除去部材に印加するクリーニングバイアスを決定
    するクリーニング制御手段とを備えた特徴とする画像形
    成装置。
  2. 【請求項2】 上記クリーニング制御手段は、記録シー
    トの累積通紙枚数に応じた経時加算値を導き出すと共
    に、上記基本加算値及び経時加算値の双方を転写バイア
    スに加えてクリーニングバイアスを決定することを特徴
    とする請求項1記載の画像形成装置。
  3. 【請求項3】 上記クリーニング制御手段は、記録シー
    トの種類に応じた紙質加算値を導き出すと共に、上記基
    本加算値及び紙質加算値の双方を転写バイアスに加えて
    クリーニングバイアスを決定することを特徴とする請求
    項1記載の画像形成装置。
  4. 【請求項4】 上記クリーニング制御手段は、トナー像
    の画像面積率に応じた画像加算値を導き出すと共に、上
    記基本加算値及び画像加算値の双方を転写バイアスに加
    えてクリーニングバイアスを決定することを特徴とする
    請求項1記載の画像形成装置。
  5. 【請求項5】 上記中間転写体は半導電性の弾性層を有
    していることを特徴とする請求項1乃至4のいずれかに
    記載の画像形成装置。
  6. 【請求項6】 上記トナー除去部材は半導電性の摺擦毛
    で中間転写体の表面を摺擦するブラシロールであること
    を特徴とする請求項1乃至4のいずれかに記載の画像形
    成装置。
JP2001179197A 2001-06-13 2001-06-13 画像形成装置 Pending JP2002372876A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001179197A JP2002372876A (ja) 2001-06-13 2001-06-13 画像形成装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001179197A JP2002372876A (ja) 2001-06-13 2001-06-13 画像形成装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2002372876A true JP2002372876A (ja) 2002-12-26

Family

ID=19019791

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2001179197A Pending JP2002372876A (ja) 2001-06-13 2001-06-13 画像形成装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2002372876A (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6807385B2 (en) * 2002-06-14 2004-10-19 Fuji Xerox Co., Ltd. Difference potential preventing image forming apparatus
JP2006017909A (ja) * 2004-06-30 2006-01-19 Fuji Xerox Co Ltd 画像形成装置
JP2007057629A (ja) * 2005-08-23 2007-03-08 Kyocera Mita Corp 画像形成装置
JP2017207558A (ja) * 2016-05-16 2017-11-24 株式会社リコー 画像形成装置

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6807385B2 (en) * 2002-06-14 2004-10-19 Fuji Xerox Co., Ltd. Difference potential preventing image forming apparatus
JP2006017909A (ja) * 2004-06-30 2006-01-19 Fuji Xerox Co Ltd 画像形成装置
JP4622344B2 (ja) * 2004-06-30 2011-02-02 富士ゼロックス株式会社 画像形成装置
JP2007057629A (ja) * 2005-08-23 2007-03-08 Kyocera Mita Corp 画像形成装置
JP2017207558A (ja) * 2016-05-16 2017-11-24 株式会社リコー 画像形成装置

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4027287B2 (ja) 画像形成装置
JP2006259305A (ja) 画像形成装置
JPH10232535A (ja) 画像形成装置
JP2005062858A (ja) 画像形成装置におけるカブリ顕在化方法及びカブリ顕在化装置
JP2002341678A (ja) 画像形成装置
JP2002072593A (ja) 画像形成装置
JP2002372876A (ja) 画像形成装置
JP4478446B2 (ja) 画像形成装置
JP5366001B2 (ja) クリーニング装置、転写装置、画像形成装置及びクリーニング方法
JP2010117636A (ja) 画像形成装置
JP2002365943A (ja) 画像形成装置
JP2000098839A (ja) クリーニング装置を備えた画像形成装置
JP2007108418A (ja) 画像形成装置
JP2004361844A (ja) クリーニング装置及びこれを用いた画像形成装置
JPH09325625A (ja) 画像形成装置
JP2002162795A (ja) 画像形成装置
JP3804469B2 (ja) クリーニング装置
JPH08220892A (ja) カラー電子写真装置
JP3308800B2 (ja) 画像形成装置
JP2006267549A (ja) 画像形成装置
JP2005017627A (ja) 画像形成装置
JP2011007982A (ja) 画像形成装置
JP2022045103A (ja) 画像形成装置
JP2005164779A (ja) 画像形成装置
JP2015206826A (ja) 画像形成装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20040917

RD05 Notification of revocation of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7425

Effective date: 20050509

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20070628

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20070703

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20070830

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20071016