JP2002372864A - 画像形成装置における筐体内気流計測装置と気流最適化処理方法 - Google Patents

画像形成装置における筐体内気流計測装置と気流最適化処理方法

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JP2002372864A JP2001178797A JP2001178797A JP2002372864A JP 2002372864 A JP2002372864 A JP 2002372864A JP 2001178797 A JP2001178797 A JP 2001178797A JP 2001178797 A JP2001178797 A JP 2001178797A JP 2002372864 A JP2002372864 A JP 2002372864A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 電子写真画像形成装置の現象部における現象
ローラから感光体に向かって供給されるトナーの内の飛
散トナーの挙動と、このまわりの気流の挙動を観察、計
測して筐体内のトナー飛散を予防し低減する気流計測を
行う、画像形成装置における筐体内気流計測装置と気流
最適化処理方法を提供する。 【解決手段】 ニップ部領域105に発生している飛散
トナー2とトレーサー発生装置50からのトレーサー3
の流れを光源51で照明しながら撮影装置52で撮影
し、その画像情報を記録装置53や演算装置54に入力
して処理し、その状態を出力装置55により出力する。
この演算装置における演算処理を工夫することにより気
流設計の最適化が行われる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電子写真画像形成
装置の感光体のニップ部領域に生ずる飛散トナーの挙動
を観察,計測し気流の最適化を判定するための画像形成
装置における筐体内気流計測装置と気流最適化処理方法
に関する。
【0002】
【従来の技術】電子写真画像形成装置において、一旦発
生してしまった飛散トナーを汚染前に除去抑制する技術
の1つとして筐体内、特に、ニップ部領域近傍における
飛散トナーの通る気流の流路を最適化するための気流設
計技術があり、この気流設計を行う装置を備える画像形
成装置が従来より開示されていた。例えば、特開平10
−247042号公報や特開平10−48948号公報
が挙げられる。特開平10−247042号公報の「画
像形成装置」は、像坦持体(感光体)と、これを帯電さ
せる帯電装置と、トナー飛散防止用のシート状部材を現
像部の像坦持体回転方向上流側に備える現像装置とを有
する画像形成装置であって、前記帯電装置と現像装置と
の間に像坦持体表面の汚染物を除去する手段を設けたも
のであり、この除去手段が前記シート状部材と像坦持体
との接触部に向けられた空気吐出口を有するものからな
り、この空気流を像坦持体の軸方向全幅に発生させて汚
染物を除去するものからなる。一方、特開平10−48
948号公報の「画像形成装置の現像装置」は現像部ケ
ース内の静圧を調節することによってニップ部領域にお
いて発生した飛散トナーを筐体内外に散逸させないよう
にしている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】前記の公知技術は夫々
特徴を有するものであるが、次のような問題点がある。
トナー飛散現象は、トナー粒子の属性の計測が困難であ
るために特性が未だ十分つかめていない。また非常に質
量が小さいので、気流から受ける力以外にも周囲のユニ
ットの静電気力や、湿度や温度などの外的状態に非常に
左右されるために非常に制御しづらい現象である。そこ
で気流設計等の対策によって飛散トナーを抑制しようと
した場合に、意図された流れ場が本当に発生しているか
どうか、また、その流れ場によって飛散トナーが目的と
している領域内にとどまっているか、又は抑制されてい
るかどうかを計測し、評価する手法が必要であるが従来
では存在しなかった。特に、気流による飛散トナーの挙
動は非定常性が強く、気流と飛散トナーの計測を別個に
解析したのでは、気流設計が本質的に反映されているか
どうかは評価しづらい問題点があった。
【0004】本発明は、以上の事情に鑑みて発明された
ものであり、ニップ部領域近傍における飛散トナーの流
れ状態を観察するためトレーサーを用い、このトレーサ
ーと飛散トナーとの流れ状態を同時に、かつ独立に計測
して気流設計の最適化を図るようにした、画像形成装置
における筐体内気流計測装置と気流最適化処理方法を提
供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、以上の目的を
達成するために、請求項1に記載の画像形成装置におけ
る筐体内気流計測装置は、画像形成装置の筐体内に配置
される現像ローラからのトナーを感光体に供給する供給
点近傍(以下、ニップ部領域という)に生ずる飛散トナ
ーの気流状態を計測するための装置であって、該装置
は、空気とほぼ同程度の密度を有する噴煙状のトレーサ
ーを発生するトレーサー発生装置と、ニップ部領域に発
生している気流等によって前記感光体側から飛散した前
記飛散トナー及び前記トレーサー発生装置から射出され
て前記気流とほぼ同じ挙動をしている前記トレーサーと
を照明する発光装置(光源)と、前記ニップ部領域を撮
影する撮影装置と、該撮影装置によって得られた前記飛
散トナーと前記トレーサーとの画像情報を記憶する記録
装置と、記録された前記画像情報を解折する演算装置
と、この演算結果を出力する出力装置とからなることを
特徴とする。これにより、ニップ部領域近傍の前記飛散
トナーと前記トレーサーとの流れ状態が撮影され、この
撮影された画像情報を基に記録演算処理が行われ、その
結果を出力することができ、最適の気流設計を得ること
ができる。
【0006】また、本発明の請求項2に記載の画像形成
装置における筐体内気流計測装置は、前記トレーサー発
生装置は、精製灯油を不完全燃焼して前記トレーサーを
発生させるものからなることを特徴とする。これによ
り、前記トレーサー発生装置の内容が具体化されると共
にこれにより簡便に前記トレーサーを形成することがで
きる。
【0007】また、本発明の請求項3に記載の画像形成
装置における筐体内気流計測装置は、前記撮影装置が、
デジタルビデオカメラからなり、前記ニップ部領域を撮
影できる固体撮像素子とレンズとによって構成されるこ
とを特徴とする。これにより、前記撮影装置の具体的構
成が明確化される。
【0008】また、本発明の請求項4に記載の画像形成
装置における筐体内気流計測装置は、前記固体撮像素子
bit深度が8bit以上であることを特徴とする。8
bit以上の前記固体撮像素子を用いることにより25
6階調のグレースケール画像が記録でき、画像の明確化
が得られる。
【0009】また、本発明の請求項5に記載の画像形成
装置における筐体内気流計測装置は、前記撮影装置が、
動画撮影を行う機能を有することを特徴とする。これに
より、静止画像では得られない非定常性が問題となるよ
うな解折が得られ正確な観察が行われる。
【0010】また、本発明の請求項6に記載の画像形成
装置における筐体内気流計測装置は、前記撮影装置が、
前記発光装置による照射に同期して撮影を行うことを特
徴とする。これにより、現象が特に高速であるような場
合に画像中に多くの情報を入れ込むことができ、効果的
な計測ができる。
【0011】また、本発明の請求項7に記載の画像形成
装置における筐体内気流計測装置は、前記トレーサー発
生装置が、そのトレーサーの輝度値を校正するものから
なり、その校正方法としては、画像形成装置が画像形成
動作を行っていない状態において射出された前記トレー
サーを前記光源で照明し、ニップ部領域の画像情報を記
憶し、この記憶情報を基にして校正を行うことを特徴と
する。これにより、平均的なトレーサーの輝度情報を得
ることができ、前記飛散トナーと分離した気流独立の挙
動が計測される。
【0012】また、本発明の請求項8に記載の画像形成
装置における筐体内気流計測装置は、前記演算装置が、
動画撮影によって得られて時系列に順列された複数の静
止画像情報を読み込み、平均化演算を行い、この結果を
記録装置に記録し、この結果を動画撮影によって得られ
て時系列に分割された複数の前記静止画像情報から減算
する処理(以下、背景除去処理という)を行うことを特
徴とする。前記背景減算化処理を行うことにより、ノイ
ズとなる背景部分が除かれ、前記気流もしくは前記飛散
トナーのみの情報が高精度に得られる。
【0013】また、本発明の請求項9に記載の画像形成
装置における筐体内気流計測装置は、演算装置が、前記
背景除去処理によって得られて時系列に順列された前記
静止画画像から校正されたトレーサーの輝度値を減算す
る処理(以下、飛散トナー粒子抽出処理という)を行う
ことを特徴とする。前記気流と前記飛散トナーが同時に
写り混んでいる画像から前記気流の情報を感ずることが
でき、前記飛散トナーのみの情報を高精度に抽出でき
る。
【0014】また、本発明の請求項10に記載の画像形
成装置における筐体内気流計測装置は、前記演算装置
が、前記飛散トナー粒子抽出処理によって得られて時系
列に順列された静止画画像から粒子追跡アルゴリズムに
よって粒子移動度を演算することを特徴とする。これに
より、飛散トナーの挙動を定量的に計測することができ
る。
【0015】また、本発明の請求項11に記載の画像形
成装置における筐体内気流計測装置による気流最適化処
理方法は、気流設計レビューを行う第1の手順と、前記
気流と前記トナーの挙動を分離する第2の手順と、分離
された前記気流の計測及び前記トナーの挙動の計測とを
別々に行う第3の手順と、この計測結果から意図した気
流及び意図したトナーの挙動が得られるか否かをチェッ
クする第4の手順とを行い、意図した結果が得られた場
合は気流設計を完了し、得られない場合は前記第1の手
順の気流設計レビューに戻って前記の各手順を繰返し行
って前記筐体内に気流を規制するダクト等の配置を最適
化する処理を行うことを特徴とする。これにより、最適
な気流設計を行うことができる。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
を参照して詳述する。本実施の形態は、現像スリーブと
の摩擦帯電や電荷注入等により電荷を獲得する一成分の
磁性トナーを現像剤に使用し、現像スリーブ上に薄層の
トナー層を形成させ、これを予め静電潜像を形成させた
感光体表面に近接させ、トナーを感光体表面に飛翔させ
感光体上に付着させる現像方式を用いる画像形成装置に
おける飛散トナーと気流を同時に計測することを意図し
ているものである。図1は意図している現像機構100
の一例を示す。現像器から現像ローラ102の回転によ
って、感光体101にトナー1が転写されている。トナ
ー1は一般に感光体101上に形成された静電潜像の電
荷に応じて、クーロン力によって付着している。しか
し、このうちの一部のトナーが感光体101との接触に
よる機械的作用等によって感光体101の表面より剥離
し、飛散トナー2(図2)となり、筐体内を浮遊し、汚
染原因の一つとなる場合がある。感光体101上に正常
に付着したトナー1は、更に中間転写ベルト103に、
中間転写チャージャー104によってバイアス印加さ
れ、転写される。この後、紙等の被転写用紙に定着さ
れ、画像形成される。
【0017】図2は本発明の請求項1及び請求項3に対
応した装置の構成を示すものである。ニップ部領域10
5内で発生してしまった飛散トナー2は、周囲の外力、
特に気流によって特定の挙動を行う。気流との相互作用
を計測する為に、気流の挙動を可視化するトレーサー発
生装置50から空気と同程度の密度を持ち、かつ目に判
別しやすいトレーサー3を発生させ、ニップ部領域10
5内において浮遊させる。トレーサー3は感光体101
等の回転運動や気流設計による強制気流によって動作す
るが、気流と同じ挙動を行う為、トレーサー3の挙動を
把握すれば、ニップ部領域105における気流の挙動を
知ることができる。更に、飛散トナー2、トレーサー3
の挙動を明確にするために、可視化用の光源51(発光
装置)によって、ニップ部領域105全体を面状に照明
する。光源51はハロゲン光やレーザーシート光が望ま
しい。このようにして、ニップ部領域105のトレーサ
ー3と飛散トナー2の挙動を、固体撮像素子60(図
4)とレンズ59(図4)からなる撮影装置52によっ
て撮影し、撮影された画像は記録装置53によって記録
される。なお、撮影装置52は、デジタルビデオカメラ
等が望ましい。また記録装置53はハードディスク等の
デジタル記録装置が望ましいが、アナログビデオ等でも
使用可能である。記録装置53によって記録された画像
情報を基に、画像は演算装置54によって解析され、必
要な情報を抽出する。また、抽出された情報は出力装置
55によって出力される。出力装置55は、モニター・
プリンタ等、ユーザーの使用状況によって変更すること
ができる。
【0018】図3は請求項2に対応した実施の形態を示
す。精製灯油を含ませた綿57にニクロム線を巻き付
け、ニクロム線に任意の電流を流すことのできる印加装
置58を接続し通電させることによって、精製灯油に熱
をかけると、精製灯油は不完全燃焼を起こし、煙状のト
レーサー3を発生させる。このトレーサー3をファン5
6によって適切な射出速度によって、トレーサー発生装
置50外に射出する。適切な射出速度とは、気流の主流
速に対して、ファン流速平均値が1/10以下の速度を
言う。気流を不必要に乱さないためである。
【0019】図4は請求項4に対応した実施の形態を示
す。撮影装置52の固体撮像素子60は8bitの情報
すなわち、いわゆる256階調のグレースケール画像を
記録する性能を保有することが望ましい。これは、7b
it以下であると、今回の気流の可視化に使用している
煙状のトレーサー3のように濃淡コンストラストが小さ
いものを画像撮影したときには、しきい値によって不連
続的に濃淡が変化するような画像が得られるためであ
る。例えばPIV(画像追跡速度計測法)等に利用する
には、この不連続部分で異常な流速が検知されるように
なるからである。
【0020】図5は請求項5に対応した実施の形態を示
す。撮影装置52によって、撮影された画像は動画像と
して、記録装置53のデジタルビデオ61によって記録
される。記録は時系列的に一定の時間間隔に順列された
静止画画像の集合群として記録されることが望ましい。
これは、現象が非定常性を帯びている為に、時間的情報
が含まれていない単数の静止画では、解析に不適切であ
るからである。
【0021】図6は請求項6に対応した実施の形態を示
す。同期発生装置62によって、光源51と撮影装置5
2は同期をとることが可能な構成となっている。光源5
1を任意のパルスによって照明させることによって、適
当な時間露出で撮影装置52により撮影することによっ
て、飛散トナー2の画像は点滅した軌跡を画くことにな
る。点滅間隔はパルスの時間間隔を表現している為に、
一画像に時間情報を入れ込むことが可能となり、更に画
像情報を増すことになる。
【0022】図7は請求項7に対応した実施の形態を示
す。画像形成を行っていない状況、すなわち飛散トナー
2も完全に発生していない状況下において、トレーサー
発生装置50からトレーサー3を発生させ、光源51に
よって照明し、撮影装置52によって撮影し、撮影され
た動画画像を記録装置53によって記録する。記録され
た画像は演算装置54によって、適切な処理を行い、そ
の処理後の画像をもって、記録装置53に、トレーサー
3の標準画像として記録する。この標準画像は校正され
たトレーサー像として使用することが望ましい。
【0023】図8は請求項8に対応した実施の形態を示
す。演算装置54の処理を示したものである。まず、撮
影装置52によって動画撮影されて時系列的に順列した
同一の画素サイズを持つn個の静止画画像群63を平均
化する。ここで平均化とは、同一座標の輝度情報を積算
し、nで割ったものである。この値をその座標にもつ静
止画を新たに作成する。十分に大きいnを採用すれば、
平均化された画像からは移動する飛散トナー2やトレー
サー3は消滅する。すなわち、十分に大きい時間内でニ
ップ部領域105に領域を限れば、飛散トナー2やトレ
ーサー3はランダムに発生する現象だからである。この
平均化によって得られた新たな画像を基の静止画画像群
63のそれぞれから減算処理を行う。ここで減算処理と
は同一座標の輝度情報を、静止画画像群63の各画像か
ら、平均化によって得られた新たな画像の輝度情報を減
算することを言う。このように演算することによって、
解析に必要の無いノイズ情報、例えば背景などの効果が
適切に画像群63から除去された静止画画像群64を得
ることが可能となる。
【0024】図9は請求項9に対応した実施の形態を示
す。演算装置54の処理を示したものである。背景除去
処理によって、背景ノイズの影響を除去された静止画画
像群64をレベル分割処理を行うことによって、トレー
サーのみのが写っている静止画画像群65と、飛散トナ
ー像のみのが映っている静止画画像群66に分割する。
ここでレベル分割処理とは、以下の処理を言う。一般に
飛散トナー2の像は光源51からの光を直接反射するた
めに、トレーサー3の像よりも輝度が大きい。この性質
を利用する。請求項6の発明によって予め得られている
校正されたトレーサー3の情報を用いて、トレーサー3
の輝度を代表するしきい値を得る。しきい値はトレーサ
ー3の写っている画像領域の平均値を採用してもよい。
このしきい値によって、トレーサー3と飛散トナー2が
同時に写りこんでいる静止画の輝度を分割し、2枚の画
像を得る。この操作を静止画画像群64全体に対して行
う。
【0025】図10は請求項10に対応した実施の形態
を示す。演算装置54の処理を示したものである。レベ
ル分割処理によって得られた飛散トナーのみが写ってい
る静止画画像群66を利用し、粒子追跡アルゴリズムに
よって、粒子移動度を定量的に計測するものである。こ
こで、粒子追跡アルゴリズムとは以下のアルゴリズムを
言う。任意の時間t0における粒子画像をF0とする。一定
の時間間隔dtが経過した際の粒子画像をF1とする。双方
の画像中、対応する粒子同士を探索する。探索は一般に
輝度情報差の最小自乗法を用いて行われる。対応する粒
子同士を結んだベクトルを時間間隔dtで割れば、それは
その点における粒子の移動度を示すことになる。
【0026】図11は請求項11に対応した気流設計の
処理手順を示すフローチャートである。まず、気流設計
レビューを行う(ステップ100)。次に、気流とトナ
ーの挙動の分離を行う(ステップ101)。分離された
気流とトナー挙動とを別々に計測する(ステップ10
2,103)。ここで、意図した気流が得られているか
否かを判断し(ステップ104)、OKの場合は気流設
計が完了する(ステップ105)。また、NOの場合は
気流設計改良工程(ステップ105)を介しステップ1
00に戻り同様のステップを繰返す。一方、意図したト
ナー挙動が得られているか否かを判断し(ステップ10
6)、OKの場合は気流設計が完了する(ステップ10
8)。また、NOの場合は気流設計改良工程(ステップ
107)を介してステップ100に戻り同様のステップ
を繰返す。以上の手順に従って処理を進めることにより
最適化の気流設計ができる。
【0027】
【発明の効果】1)請求項1及び3に記載の発明によれ
ば、特に電子写真方式を用いる画像形成装置において、
トナー飛散が問題となる場合の評価について、気流設計
が最適になされているかどうかを判定する装置を提供す
ることができる。 2)請求項2に記載の発明によれば、請求項1の効果に
加えて、気流の挙動をより明確に把握できる可視化装置
を提供できる。 3)請求項4に記載の発明によれば、請求項1の効果に
加えて、気流と飛散トナーの画像解析演算を行おうとす
る際に、その前提となる画像取得において、演算に必要
な最低限の情報を規定する装置を提供できる。 4)請求項5に記載の発明によれば、請求項1の効果に
加えて、非定常性が問題となるような飛散現象に対し
て、計測が行える装置を提供できる。 5)請求項6に記載の発明によれば、請求項1の効果に
加えて、現象が特に高速であるような場合に、一枚の静
止画中により多くの情報を入れ込むことによって、効果
的に計測を行える装置を提供できる。 6)請求項7に記載の発明によれば、請求項1の効果に
加えて、計測を行う際の気流の校正を行える装置を提供
できる。 7)請求項8に記載の発明によれば、請求項1の効果に
加えて、よりノイズを低減した計測を行える装置を提供
できる。 8)請求項9に記載の発明によれば、請求項1と請求項
7の効果に加えて、気流と飛散トナーを、よりノイズを
抑制して分離計測できる装置を提供できる。 9)請求項10に記載の発明によれば、請求項1の効果
に加えて、定量的に計測結果を得る装置を提供できる。 10)請求項11に記載の発明によれば、請求項1の効
果に加えて、より精密な気流設計工程を規定することが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明が適用される現象機構のニップ部領域ま
わりのトナーの飛散状態等を示す模式図。
【図2】本発明の画像形成装置における筐体内気流計測
装置の概要構成を示す構成図。
【図3】本発明のトレーサー発生装置の1つの実施の形
態を示す模式的構成図。
【図4】本発明の撮影装置の1つの実施の形態を示す模
式的構成図。
【図5】本発明の記録装置の1つの実施の形態を示す模
式的構成図。
【図6】本発明のトレーサー発生装置と光源との同期発
生を説明するための模式的構成図。
【図7】本発明の画像形成装置の動作前におけるトレー
サー発生装置によるトレーサーの撮影,記録演算等を説
明するための模式的構成図。
【図8】本発明の演算装置の処理手段の1つの実施の形
態を説明するための模式的説明図。
【図9】本発明の演算装置の処理手段の実施の形態を説
明するための模式的説明図。
【図10】本発明の演算装置の処理手段の実施の形態を
説明するための模式的説明図。
【図11】本発明の最適化気流設計の処理方法の1つを
説明するためのフローチャート。
【符号の説明】
1 トナー 2 飛散トナー 3 トレーサー 50 トレーサー発生装置 51 光源 52 撮影装置 53 記録装置 54 演算装置 55 出力装置 56 ファン 57 精製灯油を含ませた綿 58 印加装置 59 レンズ 60 固体撮像素子 61 デジタルビデオ 62 同期発生装置 63 静止画画像群 64 ノイズの影響を除去された静止画画像群 65 トレーサーのみが写っている静止画画像群 66 飛散トナー像のみが写っている静止画画像群 100 現像機構 101 感光体 102 現像ローラ 103 中間転写ベルト 104 中間転写チャージャー 105 ニップ部領域

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 画像形成装置の筐体内に配置される現像
    ローラからのトナーを感光体に供給する供給点近傍(以
    下、ニップ部領域という)に生ずる飛散トナーの気流状
    態を計測するための装置であって、該装置は、空気とほ
    ぼ同程度の密度を有する噴煙状のトレーサーを発生する
    トレーサー発生装置と、ニップ部領域に発生している気
    流等によって前記感光体側から飛散した前記飛散トナー
    及び前記トレーサー発生装置から射出されて前記気流と
    ほぼ同じ挙動をしている前記トレーサーとを照明する発
    光装置(光源)と、前記ニップ部領域を撮影する撮影装
    置と、該撮影装置によって得られた前記飛散トナーと前
    記トレーサーとの画像情報を記憶する記録装置と、記録
    された前記画像情報を解折する演算装置と、この演算結
    果を出力する出力装置とからなることを特徴とする画像
    形成装置における筐体内気流計測装置。
  2. 【請求項2】 前記トレーサー発生装置は、精製灯油を
    不完全燃焼して前記トレーサーを発生させるものからな
    ることを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置にお
    ける筐体内気流計測装置。
  3. 【請求項3】 前記撮影装置が、デジタルビデオカメラ
    からなり、前記ニップ部領域を撮影できる固体撮像素子
    とレンズとによって構成されることを特徴とする請求項
    1に記載の画像形成装置における筐体内気流計測装置。
  4. 【請求項4】 前記固体撮像素子は、そのbit深度が
    8bit以上であることを特徴とする請求項3に記載の
    画像形成装置における筐体内気流計測装置。
  5. 【請求項5】 前記撮影装置が、動画撮影を行う機能を
    有することを特徴とする請求項1,3,4のいずれかに
    記載の画像形成装置における筐体内気流計測装置。
  6. 【請求項6】 前記撮影装置は、前記発光装置による照
    射に同期して撮影を行うことを特徴とする請求項1,
    3,4,5のいずれかに記載の画像形成装置における筐
    体内気流計測装置。
  7. 【請求項7】 前記トレーサー発生装置が、そのトレー
    サーの輝度値を校正するものからなり、その校正方法と
    しては、画像形成装置が画像形成動作を行っていない状
    態において射出された前記トレーサーを前記光源で照明
    し、ニツプ部領域の画像情報を記憶し、この記憶情報を
    基にして校正を行うことを特徴とする請求項1に記載の
    画像形成装置における筐体内気流計測装置。
  8. 【請求項8】 前記演算装置が、動画撮影によって得ら
    れて時系列に順列された複数の静止画像情報を読み込
    み、平均化演算を行い、この結果を記録装置に記録し、
    この結果を動画撮影によって得られて時系列に分割され
    た複数の前記静止画像情報から減算する処理(以下、背
    景除去処理という)を行うことを特徴とする請求項5に
    記載の画像形成装置における筐体内気流計測装置。
  9. 【請求項9】 前記演算装置が、前記背景除去処理によ
    って得られて時系列に順列された前記静止画画像から校
    正されたトレーサーの輝度値を減算する処理(以下、飛
    散トナー粒子抽出処理という)を行うことを特徴とする
    請求項8に記載の画像形成装置における筐体内気流計測
    装置。
  10. 【請求項10】 前記演算装置が、前記飛散トナー粒子
    抽出処理によって得られて時系列に順列された静止画画
    像から粒子追跡アルゴリズムによって粒子移動度を演算
    することを特徴とする請求項9に記載の画像形成装置に
    おける筐体内気流計測装置。
  11. 【請求項11】 画像形成装置の筐体内に配置される現
    像ローラからのトナーを感光体に供給する供給点近傍
    (以下、ニップ部領域という)に生ずるトナーの気流状
    態を計測するための筐体内気流計測装置による計測に基
    づき前記気流状態を最適化する処理方法であって、該処
    理方法は、気流設計レビューを行う第1の手順と、前記
    気流と前記トナーの挙動を分離する第2の手順と、分離
    された前記気流の計測及び前記トナーの挙動の計測とを
    別々に行う第3の手順と、この計測結果から意図した気
    流及び意図したトナーの挙動が得られるか否かをチェッ
    クする第4の手順とを行い、意図した結果が得られた場
    合は気流設計を完了し、得られない場合は前記第1の手
    順の気流設計レビューに戻って前記の各手順を繰返し行
    って前記筐体内に気流を規制するダクト等の配置を最適
    化する処理を行うことを特徴とする画像形成装置におけ
    る筐体内気流計測装置による気流最適化処理方法。
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CN110799831A (zh) * 2017-06-29 2020-02-14 学校法人东海大学 流体的测量方法、测量装置以及测量系统

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