JP2002372807A - 画像形成装置および画像形成方法 - Google Patents
画像形成装置および画像形成方法Info
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Abstract
たはフルカラー画像を得ることができる画像形成装置を
提供する。 【解決手段】 液晶状態で加熱温度に応じた干渉色を呈
し、冷却することにより、上記加熱温度に応じた干渉色
にて固定されるコレステリック液晶材料を主成分とする
トナー11を転写紙P上に転写し、この転写紙P上のト
ナー11を、該トナー11が画像情報に基づく所望の干
渉色を示すように、ドット毎に制御して加熱した後、上
記コレステリック液晶材料のガラス転移温度以下の温度
まで冷却することにより、上記転写紙P上のトナー11
を、加熱温度に応じた干渉色にて転写紙P上に定着させ
る。
Description
度に応じた干渉色を呈するコレステリック液晶材料を主
成分とする、トナーやインク等の着色材料を用いて、転
写材等の記録媒体上に画像を形成する画像形成装置に関
するものであり、より詳しくは、プリンタ、複写機、フ
ァクシミリ等、電子写真方式、インクジェット方式、オ
フセット印刷等の出力方式を用いた印刷システムにおい
てマルチカラーまたはフルカラー等の多色画像を形成す
ることができる画像形成装置に関するものである。
般的には、(1)着色剤を樹脂に溶解または混練分散し
てなる着色トナーを用いてカラー画像を形成するもの
や、(2)無色染料を含有したトナーで粒子像を形成し
た後、発色反応によって粒子像に応じたカラー画像を形
成するものが知られている。
は着色剤によって特定された色に限定され、また、着色
剤として染料や顔料が使用されることから退色する虞れ
がある。一方、(2)の装置においては、発色のために
電子受容性物質をトナーと反応させなければならず、工
程数が増加し、また、(1)の装置同様、色が限定され
たり、退色する虞れがある等の問題点を有している。
に、特開平2−135466号公報には、高分子コレス
テリック液晶を主成分とし、温度によって任意に呈色す
るトナーを用いてカラー画像を得る電子写真装置が開示
されている。
を使用し、感光体からこのトナーを用いたトナー像が転
写された転写紙を、表面温度が設定温度に制御された定
着ローラを通過させることで、一種類のトナーで任意の
カラー画像を得ることができるようになっている。
開平2−135466号公報に記載の電子写真装置にお
いては、トナーの加熱手段として、定着ローラ等の通常
の定着器を使用し、その表面温度が設定温度よりも低い
か高いかで定着ローラ内のランプをON/OFFして定
着器の温度制御を行っている。このため、異なる色のカ
ラー画像に対して同じトナーを使用してカラー画像を得
ることはできるものの、基本的に、単色のカラー画像し
か得ることができない。
公報に記載の電子写真装置を用いて多色のカラー画像を
得るためには、上記電子写真装置によるコピー後、得ら
れた単色のカラー画像に対し、別の加熱手段を用いて部
分的に再加熱する必要があり、位置ずれ等の問題を生じ
る虞れがあり、高精細なフルカラー画像を得ることは困
難である。また、マルチカラーあるいはフルカラー等の
多色画像を得るに際し、構成要素や工程数が増大し、容
易にマルチカラーあるいはフルカラー等の多色画像を得
ることができず、また、構造が複雑となることから印刷
システム全体が大型化するという問題点を有している。
たものであり、その目的は、上記従来の問題点を解決
し、簡単な構造で、高精細なマルチカラー画像またはフ
ルカラー画像を得ることができる画像形成装置を提供す
ることにある。
装置は、上記の課題を解決するために、液晶状態で加熱
温度に応じた干渉色を呈し、冷却することにより、上記
加熱温度に応じた干渉色にて固定されるコレステリック
液晶材料を主成分とする着色材料(例えばトナーやイン
ク等)を用いて記録媒体(例えば紙等の転写材等)上に
画像を形成する画像形成装置において、上記記録媒体上
に上記着色材料を供給する着色材料供給手段(例えばト
ナー供給部における現像槽、像担持体、転写体等)と、
上記記録媒体上に供給された着色材料を、局部毎、好適
にはドット毎に加熱する加熱手段(例えば半導体レーザ
等のレーザ光照射手段)と、上記加熱手段により加熱さ
れた着色材料を冷却して、該着色材料を加熱温度に応じ
た干渉色にて上記記録媒体上に定着させる冷却手段(例
えばペルチェ素子を用いた冷却ローラ等)と、上記加熱
手段による上記着色材料の定着時の加熱温度を制御する
制御手段(例えばCPU等からなる制御部)とを備え、
上記加熱手段による上記着色材料の定着時の加熱温度
が、上記着色材料が画像情報に基づく所望の干渉色を示
すように上記加熱手段による加熱局部毎、好適にはドッ
ト毎に制御されていることを特徴としている。
上記した加熱手段および冷却手段を備え、上記加熱手段
による上記着色材料の定着時の加熱温度が、上記着色材
料が画像情報に基づく所望の干渉色を示すように加熱局
部毎、好適にはドット毎に制御されていることで、上記
着色材料の定着時に、局部毎に、画像情報に基づく所望
の色に呈色された高精細なマルチカラーもしくはフルカ
ラー等の多色カラー画像を形成することができる。
ック液晶材料を用いてカラー画像を得る従来の電子写真
装置等の画像形成装置のように、マルチカラーもしくは
フルカラー等の多色カラー画像を形成するために、一旦
得られたカラー画像を再加熱する必要がない。このた
め、従来、このような画像形成装置で得られたカラー画
像に対してマルチカラーもしくはフルカラー等の多色カ
ラー画像を得るために必要とされる別の加熱手段等を必
要とせず、簡単な構成でマルチカラーもしくはフルカラ
ー画像を得ることができる。このため、装置の小型化、
低価格化を図ることができる。
ー画像を得る従来のカラー画像形成装置においては、マ
ルチカラーあるいはフルカラー画像を得るためには、各
色毎に例えば4つの現像槽が必要であり、そのため、装
置本体が大きくなり、コストが高くなってしまうのに対
して、上記の構成によれば、液晶状態で加熱温度に応じ
た干渉色を呈するコレステリック液晶材料を主成分とす
る着色材料を用いることで、該着色材料を、加熱温度に
よって任意の色に呈色させることができ、複数の現像槽
(各色毎、例えば4つの現像槽)を必要とせず、1種類
の着色材料でマルチカラーあるいはフルカラーに対応す
ることができ、現像槽も一つですむため、染料や顔料を
用いた従来の画像形成装置に比べて装置を大幅に簡素
化、小型化することができる。
ト毎に加熱可能であり、上記加熱手段による上記着色材
料の定着時の加熱温度が、上記着色材料が画像情報に基
づく所望の干渉色を示すようにドット毎に制御されてい
ることで、より高精細なフルカラー印字を行うことが可
能な画像形成装置を提供することができる。
題を解決するために、上記加熱手段がレーザ光照射手段
であることを特徴としている。
にレーザ光照射手段を用いることで、上記記録媒体上の
着色材料を非接触で加熱することができ、しかも高解像
度化も可能となる。また、同時に、上記記録媒体上への
着色材料の定着のための着色材料の溶融を行うことがで
きる。
光照射手段として半導体レーザを使用することにより、
より一層、装置の小型化、低コスト化を図ることができ
る。また、上記着色材料の加熱に、短波長のレーザ、例
えば青色の波長のレーザを用いることで、レーザビーム
を小さく絞りこむことが可能となり、より解像度が高い
画像形成装置を提供することができる。
題を解決するために、上記レーザ光照射手段によるレー
ザ光の照射時間を該レーザ光照射手段による加熱局部
毎、好適にはドット毎に制御することで上記着色材料の
加熱温度が上記加熱局部毎、好適にはドット毎に制御さ
れていることを特徴としている。
適にはドット毎にレーザ光の照射時間を変化させること
で、上記加熱局部毎、好適にはドット毎に加熱温度を変
化させることができる。このため、上記の構成によれ
ば、上記加熱局部毎、好適にはドット毎に上記着色材料
を任意に呈色させることができるため、簡単な構造で高
精細なフルカラー印字を可能とする画像形成装置を提供
することができる。
題を解決するために、上記冷却手段がペルチェ素子を備
えていることを特徴としている。
チェ素子を用いることにより、簡易な構成で、加熱した
着色材料を上記コレステリック液晶材料のガラス転移温
度以下の温度、例えば0℃まで冷却することができる。
題を解決するために、上記着色材料供給手段は、静電潜
像に上記着色材料を付与して表面に上記着色材料からな
る像を形成する像担持体(例えば感光体ドラム)と、上
記像担持体表面に形成された着色材料からなる像を上記
記録媒体に転写する転写手段(例えば転写ローラや転写
ベルト等の転写体)とを備え、上記加熱手段は、上記記
録媒体上に転写された上記着色材料からなる像を、画像
情報に基づいて局部毎、好適にはドット毎に加熱するこ
とを特徴としている。
時に、局部毎、好適にはドット毎に、画像情報に基づく
色に呈色された高精細なマルチカラーもしくはフルカラ
ー等の多色カラー画像を形成することができると共に、
簡単な構成でマルチカラーもしくはフルカラー画像を得
ることができる、電子写真式のフルカラー対応の画像形
成装置を提供することができる。上記画像形成装置は、
1種類の着色材料で高精細なマルチカラーもしくはフル
カラー等の多色カラー画像を形成することができ、従来
の電子写真装置等の電子写真式の画像形成装置に比べて
装置を大幅に簡素化、小型化することができる。
題を解決するために、上記着色材料供給手段は、上記着
色材料を上記記録媒体の記録領域全面に転写する転写手
段(例えば転写ローラや転写ベルト等の転写体)を備
え、上記加熱手段は、上記記録媒体上に転写された上記
着色材料を、画像情報に基づいて局部毎、好適にはドッ
ト毎に加熱することを特徴としている。
段が、上記着色材料の加熱に先立って予め上記着色材料
を上記記録媒体の記録領域全面に転写し、上記加熱手段
が、この記録媒体の記録領域全面に転写された着色材料
を、画像情報に基づいて局部毎、好適にはドット毎に加
熱することで、像担持体や、画像情報を記録するための
光学装置等を用いずに、簡単な構造で、高精細なマルチ
カラーもしくはフルカラー等の多色カラー画像を形成す
ることができる。このため、上記の構成によれば、像担
持体や、画像情報を記録するための光学装置等を無くす
ことを可能にし、装置本体を大幅に小型化することがで
きる。
題を解決するために、液晶状態で加熱温度に応じた干渉
色を呈し、冷却することにより、上記加熱温度に応じた
干渉色にて固定されるコレステリック液晶材料を主成分
とする着色材料を用いて記録媒体上に画像を形成する画
像形成方法において、上記記録媒体上に上記着色材料を
供給する着色材料供給工程と、上記記録媒体上に供給さ
れた着色材料を局部毎、好適にはドット毎に加熱する着
色材料加熱工程と、上記着色材料加熱工程において加熱
された着色材料を冷却して、該着色材料を、加熱温度に
応じた干渉色にて上記記録媒体上に定着させる着色材料
冷却工程とを備え、上記着色材料加熱工程における上記
着色材料の加熱温度は、上記着色材料が画像情報に基づ
く所望の干渉色を示すように、加熱局部毎、好適にはド
ット毎に制御されていることを特徴としている。
給された着色材料を、画像情報に基づいて、所望の干渉
色を示す温度まで局部毎、好適にはドット毎に加熱し、
この加熱された着色材料を冷却して、該着色材料を加熱
温度に応じた干渉色にて上記記録媒体上に定着させるこ
とで、上記着色材料の定着時に、局部毎、好適にはドッ
ト毎に、画像情報に基づく色に呈色された高精細なマル
チカラーもしくはフルカラー等の多色カラー画像を形成
することができる。
ック液晶材料を用いてカラー画像を得る従来の電子写真
装置等の画像形成装置を用いる場合のように、多色カラ
ー画像を形成するために、例えばコピー後、得られたカ
ラー画像を再加熱する必要がなく、コレステリック液晶
材料を用いて、従来よりも簡単にマルチカラーもしくは
フルカラー等の多色カラー画像を形成することができ
る。また、上記の方法によれば、コレステリック液晶材
料を用いた従来の画像形成装置を用いて多色カラー画像
を得る場合に必要になる別の加熱手段や、染料や顔料を
用いた従来の画像形成装置を用いて多色カラー画像を得
る場合に必要になる、各色に対応する複数の現像槽を必
要とせず、画像形成装置の小型化並びに低価格化を図る
ことができる。
われ、上記着色材料の定着時の加熱温度は、上記着色材
料が画像情報に基づく所望の干渉色を示すようにドット
毎に制御されていることで、より高精細なフルカラー印
字を行うことができる。
題を解決するために、上記着色材料の加熱が、レーザ光
照射手段によるレーザ光の走査により行われることを特
徴としている。
を、レーザ光照射手段によるレーザ光の走査により行う
ことで、上記着色材料を非接触で加熱することができ、
しかも高解像度化も可能となる。また、同時に、上記記
録媒体上への着色材料の定着のための着色材料の溶融を
行うことができる。
題を解決するために、上記着色材料の加熱が、複数のレ
ーザ光照射手段を用いて行われることを特徴としてい
る。
手段を用いて、例えば同時に1ドットライン毎にずらし
て同時に上記着色材料を加熱することにより、加熱時間
の短縮化図ることができる。
題を解決するために、上記着色材料供給工程では、上記
画像情報に対する着色材料量よりも多い量の着色材料が
上記記録媒体に供給されることを特徴としている。
て、上記画像情報に対する着色材料量よりも多い量の着
色材料を上記記録媒体に供給することで、着色材料と加
熱領域、例えばレーザ出力位置との位置ずれの許容範囲
を広げることができ、安定した発色を得ることができ
る。
題を解決するために、上記着色材料供給工程では、上記
着色材料が上記記録媒体の記録領域全面に供給されるこ
とを特徴としている。
に先立って予め上記着色材料を上記記録媒体の記録領域
全面に供給し、この記録媒体の記録領域全面に供給され
た着色材料を、画像情報に基づいて局部毎、好適にはド
ット毎に加熱することで、像担持体や、画像情報を記録
するための光学装置等を用いずに、簡素な構成にて、容
易かつ安価に高精細なマルチカラーもしくはフルカラー
等の多色カラー画像を形成することができる。また、上
記の方法によれば、像担持体や、画像情報を記録するた
めの光学装置等を無くすことを可能にし、画像形成装置
の小型化を図ることができる。
実施の一形態について、図1〜図3に基づいて説明すれ
ば、以下の通りである。なお、本実施の形態では、本発
明にかかる画像形成装置を電子写真方式のプリンタに適
用した場合を例に挙げて説明するが、本発明はこれに限
定されるものではない。
1に示すように、トナー11(着色材料)による画像が
形成される転写材としての転写紙P(記録媒体)をスト
ックして供給する図示しない給紙部と、トナー11を転
写紙Pに供給するトナー供給部10(着色材料供給手
段)と、転写紙Pに供給されたトナーを融着させて該転
写紙Pに定着させる定着部20とを備えている。
部に接続された図示しないホストコンピュータあるいは
外部スイッチ等によりプリント命令を受けると、上記ト
ナー供給部10に、上記転写紙Pを一枚ずつ給送するよ
うになっている。
が形成される感光体1(像担持体)と、上記感光体1に
圧接して設けられ、上記感光体1表面に形成されたトナ
ー像を上記転写紙Pに転写する転写ローラ2(転写手
段)とを備えている。
るドラム形状をなす感光体ドラムである。図1は、感光
体1の周囲の構成を拡大して示している。感光体1の周
囲には、上記感光体1にレーザ光を照射する露光手段と
しての光学系3が設けられ、図示しないスキャナ部(原
稿読取部)あるいは外部に接続された図示しないホスト
コンピュータ等より入力される画像情報もしくは通信等
により送られるFAX情報等の画像情報を示すデジタル
データ(画像信号)に基づいて、上記感光体1表面にレ
ーザを照射し、これにより、画像形成のための静電潜像
を形成するようになっている。
系3からのレーザ光の照射位置から、感光体1の回転方
向に、現像装置4、除電装置5、クリーニング装置6、
帯電装置7が、この順に配されている。
体1に供給する現像ローラ4aと、この現像ローラ4a
にトナー11を供給するためのトナー汲み上げローラ4
b(トナー供給ローラ)と、上記現像ローラ4aの近傍
に設けられ、現像ローラ4aに供給するトナー11を収
容すると共に、上記トナー汲み上げローラ4bを格納す
る現像槽4cとを備えている。これにより、上記現像装
置4は、上記光学系3によるレーザ光の露光により形成
された感光体1表面の静電潜像にトナー11(現像剤)
を付与して、可視像(トナー像)に現像するようになっ
ている。
の感光体1上に残留している電荷を除去し、クリーニン
グ装置6は、トナー像転写後の感光体1表面に残留して
いるトナーを除去し、帯電装置7は、残留電荷が除去さ
れた感光体1表面を所定の電位に帯電させるようになっ
ている。
て用いられる上記トナー11は、液晶状態で加熱温度に
応じた干渉色を呈し、冷却することにより、上記加熱温
度に応じた干渉色にて固定されるコレステリック液晶材
料を主成分として含む着色材料であり、具体的には、高
分子または中分子のコレステリック液晶性化合物を主成
分として含む着色材料である。
で、配向ベクトルが可視光の波長の周期でねじれている
螺旋構造を有するコレステリック相を示し、液晶状態で
干渉色を呈する。この干渉色は、コレステリック液晶性
化合物における螺旋状の周期構造を有する分子配列によ
る反射光に基づくものであり、温度変化によって、螺旋
周期、すなわち、螺旋状の周期構造のピッチの大きさが
可視光の波長オーダーになったとき、光の選択散乱、円
偏光2色性、旋光分散等、ピッチに対応した特定波長の
光を選択的に反射あるいは通過することにより呈色す
る。
するためには、螺旋周期が部分的に異なる状態で分子配
列を固定する必要がある。
子のコレステリック液晶材料は、その液晶状態での螺旋
周期が、液晶分子の化学構造、成分の混合比、不純物の
量、外部環境で決まってしまい、かつ、流動性があるた
めに、イメージを固定することができない。
子化したり、架橋構造をもたせたコレステリック液晶材
料を使用することで、螺旋状の分子配列を固定し、任意
の呈色状態を作り出している。
は、コレステリック液晶材料を液晶温度に保って螺旋
状の配列を得た後にガラス転移温度以下の温度まで冷却
する方法、リオトロピックステリック液晶性高分子の
濃厚溶液をキャスト、乾燥して得る方法、コレステリ
ック液晶材料をコレステリック液晶状態で光重合する方
法がある。そのなかでも、熱によって制御可能な温度転
移型の高分子液晶材料であるサーモトロピック高分子コ
レステリック液晶材料を液晶温度に保って螺旋状の配列
を得た後にガラス転移温度以下の温度まで冷却する方法
が本発明に適している。
子化したり、架橋構造をもたせることで、流動性を失わ
せると同時に、分子運動の自由度が制限され、急冷して
螺旋周期(螺旋ピッチ)を変化させて螺旋周期が部分的
に異なる状態で分子配列を固定することにより、任意の
呈色状態を作り出すことができる。また、例えば、少な
くとも2つのコレステリル基を有する中分子のコレステ
リック液晶材料を用いてもよい。
子または中分子のコレステリック液晶材料としては、1
000以上、50,000以下の平均重量分子量を有す
るコレステリック液晶材料が望ましい。
ス転移温度は、好適には35℃以上、より好適には40
℃以上であり、その上限値は100℃程度である。
くは側鎖に相当する屈曲鎖中に光学活性単位が含まれて
さえいればよく、従来公知のコレステリック液晶材料を
使用することができる。
に例示する。例えば、主鎖型液晶高分子としては、ポリ
エステル、ポリエステルアミド、ポリカーボネート等の
単独重合体または共重合体等が挙げられる。側鎖型液晶
高分子としては、ビニル系高分子等の単独重合体または
共重合体等が挙げられる。剛直主鎖型液晶高分子として
は、ポリペプチド等の単独重合体または共重合体等が挙
げられる。
ー11は、上記コレステリック液晶材料以外の構成成分
として、例えば、トナーの帯電性を制御するための帯電
制御剤;それらを保護し、転写紙Pへの定着特性にも寄
与する熱可塑性樹脂;等を含んでいるが、上記コレステ
リック液晶材料以外の構成成分は、特に限定されるもの
ではない。
用いる場合、非水系非極性溶媒を用いた液体現像剤での
分散安定のためには、トナー11の帯電による静電気的
な反発力だけでは不十分であることから、一般的には、
可溶性高分子をトナー11に吸着させることにより、ト
ナー11同士の凝集を防ぐための分散剤、およびキャリ
ア液等も使用される。
ものではないが、例えば、正帯電用に用いられる帯電制
御剤としては、四級アンモニウム塩類、アミノピリン、
ピリジン化合物、多核ポリアミノ化合物、アミノシラン
類、イミダゾール金属錯体類等が挙げられる。負帯電用
に用いられる帯電制御剤としては、オイルブラックやス
ピロンブラック等の油溶性染料、含金属アゾ染料、ナフ
テン酸金属塩、脂肪酸石鹸、樹脂酸石鹸、サリチル酸金
属錯体や塩類、有機ホウ素塩類等が挙げられる。
は、例えば、スチレンとアクリル酸エステルもしくはメ
タクリル酸エステルとの共重合体、スチレン−ブタジエ
ン共重合体等のスチレン/アクリル共重合体、ポリエス
テル樹脂、エポキシ樹脂、スチレンアクリロニトリル共
重合体、スチレンハロゲン化ビニル共重合体、ポリエチ
レン、ポリプロピレン、シリコン樹脂、ケトン樹脂、フ
ェノール樹脂、ポリウレタン樹脂等が挙げられる。
キャリア液が用いられる。該キャリア液としては、非極
性で高絶縁性のものであれば特に限定されるものではな
く、具体的には、例えば、エクソン杜製のアイソパー
(商品名)、シリコンオイル、脂肪酸エステル、ヘキサ
ン、デカン、オクタン、フッ素オイル、n−パラフィン
の何れか1種または2種以上が用いられる。
させるためには、分散剤や界面活性剤が用いられる。該
分散剤としては、具体的には、例えば、ポリプロピレン
樹脂、塩化ビニル樹脂、パラフィンワックス、天然ろう
等が用いられる。また、界面活性剤としては、アニオン
系、カチオン系、両性、ノニオン系のものが使用でき
る。
リック液晶材料を主成分として含むと共に、上記コレス
テリック液晶材料以外の上記した各成分を必要に応じて
含む組成物を熱溶融混練して粉砕・分級する方法;高分
子コレステリック液晶材料の原料モノマーまたはさらに
熱可塑性樹脂のモノマーを含むモノマー組成物を液中に
て重合させる方法;ボールミル、アトライター、サンド
ミル等の分散機を用いて、上記した組成物を適当な粒径
(好適には、平均粒径0.2μm以上、1μm以下)に
なるまで分散させる方法;例えば顔料を含む有機溶媒中
で、上記コレステリック液晶材料等のポリマーを加熱溶
解した溶液を冷却することにより、顔料をコアにしてポ
リマーを析出させる、温度差を利用した相分離法;上記
組成物を溶剤に溶解させた液を噴霧乾燥させる方法;等
により製造することができる。
の色は、含有させるコレステリック液晶材料の構造と上
記組成物の組成(混合組成)およびその加熱温度で任意
に変えることができる。
ルチカラーあるいはフルカラーに対応することができ
る。このため、上記画像形成装置は、染料や顔料を用い
た従来のマルチカラーあるいはフルカラー対応の画像形
成装置のように複数の現像槽、例えば用いられるトナー
の色の数、具体的にはイエロー,マゼンタ、シアン,ブ
ラックの4つの現像槽を必要とせず、現像槽として、1
つの現像槽4cのみが設けられている構造を有してい
る。このため、上記画像形成装置は、染料や顔料を用い
た従来の画像形成装置に比べて装置を大幅に簡素化、小
型化することができる。
において加熱温度によって任意の色に呈色させることが
でき、染料や顔料を用いた従来のマルチカラーあるいは
フルカラー対応の画像形成装置のように、マルチカラー
あるいはフルカラー画像を得るに際し、一色毎に帯電・
露光・現像・転写を繰り返すのではなく、色数に関係な
く、1つの画像に対し、1回のみ帯電・露光・現像・転
写が行われるようになっている。
写される転写位置の該転写紙P搬送方向下流側には、図
1に示すように、転写紙P上に転写されたトナー像を熱
により定着させるための定着部20が設けられている。
なお、説明の便宜上、転写紙Pの流れ出し側(給紙側)
を「上流」、排紙側を「下流」として説明する。
沿って、上流側から順に、レーザ光照射装置21(加熱
手段)、冷却ローラ22(冷却手段)が設けられてい
る。
P上にトナー像として転写されることで上記転写紙P上
に供給されたトナー11を局部毎、例えばドット毎に加
熱するようになっている。また、上記冷却ローラ22
は、上記レーザ光照射装置21により加熱された上記ト
ナー11を冷却して、該トナー11を加熱温度に応じた
干渉色にて上記転写紙P上に固定、定着させるようにな
っている。
記転写紙P上に転写された上記トナー11の定着時の加
熱をレーザ光照射装置21を用いて行うことで、上記ト
ナー11を、上記トナー11に含まれるコレステリック
液晶材料が液晶状態、すなわち、コレステリック相を示
す温度範囲内で部分的に加熱することができる。
としては、例えば半導体レーザが好適に用いられる。上
記レーザ光照射装置21として半導体レーザを使用する
ことにより、より一層、上記画像形成装置の小型化、低
コスト化を図ることができる。また、上記トナー11の
加熱に、できるだけ波長が短いレーザ、好適には波長4
00nm〜450nmのレーザ、具体的には、青色の波
長のレーザを用いることで、レーザビームを小さく絞り
こむことが可能となり、より解像度を高めることができ
る。
る加熱局部の大きさは、レーザ光の強度や波長、スポッ
ト径等を調節することにより、容易に変更することがで
きる。上記レーザ光照射装置21により加熱される加熱
局部の大きさは、上記加熱がドット毎に行われる場合、
10μm以上、80μm以下であることが好ましく、2
0μm以上、40μm以下であることがより好ましい。
上記レーザ光照射装置21を用いて所定の条件下で加熱
することで、ドット毎に加熱を行うことができる。
熱温度は、レーザ光の照射時間、すなわち、加熱時間を
変更することにより、容易に変更することができる。つ
まり、上記レーザ光照射装置21によるレーザ光の照射
時間をレーザ光照射装置21による加熱局部毎、例えば
ドット毎に制御することで上記トナー11の加熱温度
を、上記加熱局部毎に制御することができる。
は、トナー像として上記転写紙P上に転写された上記ト
ナー11の加熱温度を、上記コレステリック液晶材料が
液晶状態(コレステリック相)を示す温度範囲内におい
て、部分的に、つまり、上記加熱局部毎に変化させるこ
とができ、上記トナー11を、上記加熱局部毎に任意の
色に呈色させることができる。
ャナ部(原稿読取部)あるいは外部に接続された図示し
ないホストコンピュータ等より入力される画像情報もし
くは通信等により送られるFAX情報等の画像情報を示
すデジタルデータ(画像信号)に基づいて、上記トナー
11が上記画像情報(画像信号)に基づく所望の干渉色
を示すように制御される。
に、上記レーザ光照射装置21による上記トナー11の
定着時の加熱温度を制御する、CPU(Central Proces
sing Unit :中央演算処理装置)等からなる制御部31
(制御手段)が設けられている。また、上記画像形成装
置には、上記スキャナ部あるいは外部に接続された図示
しないホストコンピュータ等より入力される画像情報も
しくは通信等により送られるFAX情報等の画像情報
(画像データ)等を一時的に記憶する画像メモリ32等
が設けられ、上記制御部31は、例えば、上記画像メモ
リ32に格納された画像情報(画像データ)に基づく画
像信号により、上記レーザ光照射装置21を制御する。
外部から入力された画像データに対して画像処理を施し
た画像情報(画像データ)等が入力されていてもよく、
該画像情報(画像データ)に基づいて上記レーザ光照射
装置21の制御、つまり、定着時の加熱条件の制御が行
われるようになっていてもよい。
紙部等は、必要に応じて設けられていればよく、上記画
像形成装置に分離可能に構成されたオプション装置であ
ってもよく、分離不可能な構成を有していてもよい。
照射装置21による上記トナー11の定着時の加熱温度
が、上記トナー11が画像情報に基づく所望の干渉色を
示すように加熱局部毎、好適にはドット毎に制御されて
いることで、上記トナー11の定着時に、加熱局部毎
に、画像情報に基づく所望の色に呈色された高精細なマ
ルチカラーもしくはフルカラー等の多色カラー画像を形
成することができる。そして、この場合、上記加熱温度
が、ドット毎に制御されていることで、より高精細なマ
ルチカラーもしくはフルカラー印字を行うことが可能で
あり、より高精細なマルチカラーもしくはフルカラー等
の多色カラー画像を形成することができる。
われることが好ましいが、例えば隣接領域を同じ色に呈
色させる場合、さらには例えば広範囲に渡ってトナー1
1を同じ色に呈色させる場合、上記画像情報に基づい
て、加熱時間のみならず、前記したように例えばレーザ
光の強度等を調節して加熱局部の大きさを変更すること
により、上記制御を行ってもよい。この場合でも、より
高精細な多色カラー画像を得るためには、上記制御がド
ット毎に行われることが好ましく、また、より厳密な加
熱制御を行うためには、上記トナー11の加熱もまた、
全てドット毎に行われることがより好ましい。
ーザ光照射装置21を用いることで、上記転写紙P上の
トナー11を非接触で加熱することができる。しかも、
上記トナー11の加熱にレーザ光照射装置21を用いる
ことで、トナー11をドット毎に加熱することが可能で
あり、高解像度化が可能となる。また、同時に、上記転
写紙P上へのトナー11の定着のためのトナー11の溶
融を行うことができる。
P上のトナー11、つまり、上記転写紙P上に転写され
たトナー像を、定着ローラを用いた従来の定着装置のよ
うに加熱加圧して溶融する代わりに、上記転写紙P上に
転写されたトナー像を、局部毎、好適にはドット毎に加
熱し、溶融する。
融されたトナー11は、定着ローラを用いた従来の定着
装置とは異なり、冷却手段として例えば上記冷却ローラ
22を用いて、上記レーザ光照射装置21により加熱、
溶融されたトナー11を冷却することにより、上記転写
紙P上に定着される。
逆的に構造を変化させる。このため、上記コレステリッ
ク液晶材料を、所望の干渉色にて固定するためには、急
冷が必要である。
融されたトナー11を、上記コレステリック液晶材料の
ガラス転移温度以下の温度まで急冷することで、相転移
が生じ、この結果、前記したように、液晶状態での上記
コレステリック液晶材料の加熱温度に応じた螺旋状の分
子配列にて上記コレステリック液晶材料を固定すること
ができ、上記コレステリック液晶材料の加熱温度に応じ
た任意の呈色状態を作り出すことができる。
して可逆的に構造を変化させることから、所望の色を得
るためには、できるだけ短時間で上記コレステリック液
晶材料のガラス転移温度以下の温度まで冷却を行うこと
が好ましい。従って、上記冷却速度は、コレステリック
液晶材料の種類等にもよるが、10℃/秒以上であるこ
とが好ましく、100℃/秒以上であることがより好ま
しい。
して可逆的に構造を変化させることから、上記レーザ光
照射装置21による加熱位置と上記冷却ローラ22によ
る冷却位置とは、できるだけ近接して設けられているこ
とが望ましく、加熱から冷却までの時間は、できるだけ
短いことが好ましく、加熱終了から冷却開始までの時間
が、好適には、20秒以下、より好適には5秒以下とな
る位置に、上記冷却ローラ22が設けられていることが
望ましい。
に、ペルチェ素子を用いている。上記冷却ローラ22に
ペルチェ素子を用いることにより、簡易な構成で、加熱
した上記トナー11を、該トナー11に用いられている
コレステリック液晶材料のガラス転移温度以下の温度、
例えば0℃まで容易に冷却することができる。
の熱電半導体とを金属電極で接合し、複数並べたものを
セラミックスで挟んだ構造になっている。
をローラに当接させたものを使用し、熱を吸収する方向
にペルチェ素子に電流を流すことによって冷却されたロ
ーラを、トナー11に接触させることにより、任意の温
度に加熱したトナー11を、該トナー11に用いられて
いるコレステリック液晶材料のガラス転移温度以下の温
度まで容易に冷却することができる。
をアトライターにより40℃で3時間分散して得られた
電子写真液体トナーを用いて、トナー11の急速冷却開
始温度とその干渉色との関係を測定した結果を以下に示
す。
材料には2つのコレステリル基を有する中分子の白色の
コレステリック液晶材料(重量平均分子量1000)を
用いた。また、キャリアには、エクソン社製の「アイソ
パーH」(商品名)を用いた。さらに、熱可塑性樹脂と
してはスチレン−ブタジエン樹脂を用いた。
5℃の温度範囲で加熱して0℃まで急冷したときの上記
トナー11の急速冷却開始温度とその干渉色との関係を
図3に示す。
熱して急冷すると、急冷開始温度によって連続して変化
する干渉色が見られた。なお、このように、コレステリ
ック液晶高分子または中分子を加熱することによって螺
旋状態の配列を得た後にガラス転移温度以下まで冷却す
ることにより、トナー11を任意の色に呈色することが
できるが、この急冷開始温度と呈色する色との関係、並
びに、何℃まで急冷する必要があるかは、使用するコレ
ステリック液晶材料に応じて決定されるものであり、特
に限定されない。
る画像形成プロセスについて、図1を参照しながら以下
に説明する。
動あるいは手動で供給されると、転写紙Pは、一枚ずつ
上記トナー供給部10に搬送され、転写ローラ2と感光
体1との圧接部である転写ポイントまで搬送され、感光
体1上に形成されたトナー11の電荷と転写紙P表面の
電荷との電位差により転写紙Pに上記のトナー像が転写
される(着色材料供給工程)。
込み信号を受け取り、上記光学系3によるレーザ光の露
光により形成された感光体1表面の静電潜像に上記現像
装置4からトナー11が付与され、可視像(トナー像)
に現像される。転写紙Pは、転写ローラ2に吸着された
ままで、転写ローラ2上で回転し、これにより、上記転
写紙Pに、上記感光体1表面に形成されたトナー像が転
写される。
に応じたトナー像が転写された転写紙Pは、続いて、定
着部20に搬送され、ここで、上記転写紙P上へのトナ
ー11の定着が行われる。
いたレーザ光照射装置21から上記転写紙P上のトナー
像に、レーザ光がドット毎に照射され、転写紙P上のト
ナー11の加熱が行われる(着色材料加熱工程)。加熱
温度は、前記制御部31等によりレーザ光照射装置21
の加熱時間にて制御され、ドット毎に加熱時間を制御す
ることで、任意の温度に加熱される。
トナー11は、転写紙P上に融着され、その後、上記冷
却ローラ22に接触することで上記コレステリック液晶
材料のガラス転移温度以下の温度まで急速に冷却され、
固定、定着される(着色材料冷却工程)。本実施の形態
においては、昇温されたトナー11を上記冷却ローラ2
2により急激に0℃まで冷却することにより、多色カラ
ー画像を得ることができた。このようにして上記トナー
11が定着された上記転写紙Pは、図示しない排出ロー
ラにより画像形成装置外部に排出される。
形成装置は、液晶状態で加熱温度に応じた干渉色を呈
し、冷却することにより、上記加熱温度に応じた干渉色
にて固定されるコレステリック液晶材料を主成分とする
着色材料を用いて記録媒体上に画像を形成する画像形成
装置において、上記着色材料を用いてマルチカラーまた
はフルカラーの画像を得ることを特徴とするものであ
り、上記記録媒体上に上記着色材料を供給する着色材料
供給手段と、上記記録媒体上に供給された着色材料を局
部毎に加熱する加熱手段と、上記加熱手段により加熱さ
れた着色材料を冷却して、該着色材料を加熱温度に応じ
た干渉色にて上記記録媒体上に固定、定着させる冷却手
段とを備え、上記加熱手段による上記着色材料の定着時
の加熱温度は、上記着色材料が画像情報に基づく所望の
干渉色を示すように上記加熱手段による加熱局部毎に制
御されている構成を有している。
記記録媒体上に上記着色材料を供給する着色材料供給手
段と、上記記録媒体上に供給された着色材料をドット毎
に加熱する加熱手段と、上記加熱手段により加熱された
着色材料を冷却して、該着色材料を加熱温度に応じた干
渉色にて上記記録媒体上に固定、定着させる冷却手段
と、上記加熱手段による上記着色材料の定着時の加熱温
度を制御する制御手段とを備え、上記制御手段により、
上記加熱手段による上記着色材料の定着時の加熱温度
が、上記着色材料が画像情報に基づく所望の干渉色を示
すようにドット毎に制御されている構成を有している。
は、液晶状態で加熱温度に応じた干渉色を呈し、冷却す
ることにより、上記加熱温度に応じた干渉色にて固定さ
れるコレステリック液晶材料を主成分とする着色材料を
用いて記録媒体上に画像を形成する画像形成方法におい
て、上記記録媒体上に上記着色材料を供給する着色材料
供給工程と、上記記録媒体上に供給された着色材料を局
部毎、好適にはドット毎に加熱する着色材料加熱工程
と、上記着色材料加熱工程において加熱された着色材料
を冷却して、該着色材料を、加熱温度に応じた干渉色に
て上記記録媒体上に定着させる着色材料冷却工程とを備
え、上記着色材料加熱工程における上記着色材料の加熱
温度は、上記着色材料が画像情報に基づく所望の干渉色
を示すように、加熱局部毎、好適にはドット毎に制御さ
れている方法である。
上に供給された着色材料、本実施の形態によれば転写紙
P上に供給されたトナー11を、画像情報に基づいて、
所望の干渉色を示す温度まで局部毎、好適にはドット毎
に加熱し、この加熱された着色材料を冷却して、該着色
材料を加熱温度に応じた干渉色にて上記記録媒体上に定
着させることで、上記着色材料の定着時に、局部毎、好
適にはドット毎に、画像情報に基づく色に呈色された高
精細なマルチカラーもしくはフルカラー等の多色カラー
画像を形成することができる。
コレステリック液晶材料を用いてカラー画像を得る従来
の電子写真装置等の画像形成装置を用いる場合のよう
に、マルチカラーもしくはフルカラー等の多色カラー画
像を形成するために、例えばコピー後、得られたカラー
画像を再加熱する必要がなく、コレステリック液晶材料
を用いて、従来よりも簡単にマルチカラーもしくはフル
カラー等の多色カラー画像を形成することができる。ま
た、上記の構成並びに方法によれば、コレステリック液
晶材料を用いた従来の画像形成装置を用いて多色カラー
画像を得る場合に必要になる別の加熱手段や、染料や顔
料を用いた従来の画像形成装置を用いて多色カラー画像
を得る場合に必要になる、各色に対応する複数の現像槽
を必要とせず、画像形成装置の小型化並びに低価格化を
図ることができる。
色材料供給手段が、静電潜像に上記着色材料を付与して
表面に上記着色材料からなる像を形成する像担持体と、
上記像担持体表面に形成された着色材料からなる像を上
記記録媒体に転写する転写手段とを備え、上記加熱手段
は、上記記録媒体上に転写された上記着色材料からなる
像を、画像情報に基づいて局部毎、好適にはドット毎に
加熱することで、上記着色材料の定着時に、局部毎、好
適にはドット毎に、画像情報に基づく色に呈色された高
精細なマルチカラーもしくはフルカラー等の多色カラー
画像を形成することができると共に、簡単な構成でマル
チカラーもしくはフルカラー画像を得ることができる、
電子写真式のフルカラー対応の画像形成装置を提供する
ことができる。上記画像形成装置は、1種類の着色材料
で高精細なマルチカラーもしくはフルカラー等の多色カ
ラー画像を形成することができ、従来の電子写真装置等
の電子写真式の画像形成装置に比べて装置を大幅に簡素
化、小型化することができる。
して転写ローラ2を用いたが、これに限定されるもので
はなく、転写ベルトあるいは転写チャージャ等を用いて
もよい。
上記トナー11の加熱手段としてレーザ光照射装置21
を用いたが、上記加熱手段としては、加熱ヘッド等、局
部的な加熱が可能なものであれば、特に限定されるもの
ではない。上記加熱手段として加熱ヘッド等、レーザ光
照射装置21以外の加熱装置を用いる場合においても、
使用する加熱装置の加熱局部、つまり、加熱位置に応じ
て加熱温度等の加熱条件を制御することにより、上記転
写紙Pへのトナー11の定着時に、局部毎に、画像情報
に基づく所望の色に呈色された高精細なマルチカラーも
しくはフルカラー等の多色カラー画像を形成することが
できる。
して、ペルシェ素子を備えた冷却ローラ22を用いた
が、上記冷却手段としては、上記レーザ光照射装置21
により加熱されたトナー11を冷却し、定着させること
ができるものであれば特に限定されるものではない。例
えば、ペルチェ素子によって冷却されたローラの代わり
に、ペルチェ素子によって冷却されたベルトタイプの冷
却装置を用いてもよく、冷却ヘッドや冷却ガス等を用い
ても構わない。
置を、電子写真方式によるプリンタに適用した場合を例
に挙げて説明したが、本発明は、これに限定されるもの
ではなく、インクジェット方式やオフセット印刷等の出
力方式にも応用可能であり、プリンタ、複写機、ファク
シミリ等、電子写真方式、インクジェット方式、オフセ
ット印刷等の出力方式を用いた印刷システム全般に適用
することができる。
ーのみならず、インクジェット方式やオフセット印刷等
の出力方式を用いる場合に用いられるインクであっても
よく、上記したコレステリック液晶材料を主成分として
含み、温度によって任意に呈色する着色材料であれば、
特に限定されない。
料としてのインクを紙等の記録媒体上に供給するには、
例えば、上記インクを含んだインクヘッドで、紙にイン
クを噴射する方法を採用すればよい。
について、図1に基づいて説明すれば、以下の通りであ
る。なお、本実施の形態において、実施の形態1におけ
る構成要素と同一の機能を有する構成要素については、
同一の符号を付記し、その説明を省略する。本実施の形
態では、前記実施の形態1との相違点について説明する
ものとする。
画像形成装置において、トナーを加熱させるために設置
されるレーザ光照射装置21に、青色の短波長のレーザ
(波長400nm)を使用し、所定の条件下で転写紙P
上に転写されたトナー像の加熱を行った。これにより得
られたレーザビームのスポット径は30μmであり、上
記レーザ光照射装置21に、青色の短波長のレーザを用
いることで、レーザビームのスポット径を絞ることがで
きた。
射装置21に、青色の短波長のレーザを用いることで、
隣り合うドット同士のトナー11の溶融混合を防止する
ことが可能となり、解像度を高めることができた。
いて、トナー11と、レーザ出力位置、つまり、加熱局
部との位置ずれの許容範囲を広げるために、予め、マー
ジンとして、上記画像情報に対するトナー量よりも10
%多い量のトナー11を上記転写紙Pに載せた。より具
体的には、感光体1においてトナー11の現像時に、通
常の画像情報(原稿情報)よりも多く印字を行うこと
で、上記転写紙Pへのトナー像の転写に際し、転写紙P
においてトナー11が付着した面積の割合を、上記画像
情報に対してトナー11が付着されるよりも10%大き
くした。これにより、画像の安定化を図ることができ
た。
色材料供給工程において、画像情報に対するトナー量よ
りも多い量のトナー量が転写紙Pに供給されることで、
トナー11と加熱領域、例えばレーザ出力位置との位置
ずれの許容範囲を広げることができ、安定した発色を得
ることができる。
について、図4に基づいて説明すれば、以下の通りであ
る。なお、本実施の形態において、実施の形態1、2に
おける構成要素と同一の機能を有する構成要素について
は、同一の符号を付記し、その説明を省略する。本実施
の形態では、前記実施の形態1、2との相違点について
説明するものとする。
施の形態1または2に記載の画像形成装置において、定
着部20に、レーザ光照射装置21に代えて、レーザ光
出力部に2つの半導体レーザ42・42(加熱手段)を
備えたマルチレーザとしてのレーザ光照射装置41を備
えている。
ラ2によって転写紙P上に転写されたトナー11を、2
つの半導体レーザ42・42によって同時に1ドットラ
イン毎にずらして同時に加熱を行った。この結果、加熱
時間を半分に短縮することができ、加熱時間の短縮化
(高速化)を図ることができた。
て、2つの半導体レーザ42・42を用いたが、本発明
は、これに限定されるものではなく、3つあるいはそれ
以上の半導体レーザを用いてもよい。
のレーザ光照射手段を用いて、例えば同時に1ドットラ
イン毎にずらして同時に行われることにより、加熱時間
の短縮化図ることができる。
しては、半導体レーザに限定されるものではなく、例え
ば加熱ヘッド等、局部的な加熱が可能なものであれば、
特に限定されるものではない。また、加熱方法として
は、異なる部位(局部)を同時に加熱することができれ
ばよく、必ずしも1ドットライン毎にずらすものに限定
されない。但し、コレステリック液晶材料は、熱に対し
て可逆的に構造を変化させることから、所望の色を得る
ためには、できるだけ短時間で上記コレステリック液晶
材料のガラス転移温度以下の温度まで冷却を行うことが
好ましく、複数の加熱手段を用いる場合であっても、加
熱から冷却までの時間ができるだけ短くなるように、上
記加熱手段と冷却手段との位置関係並びに加熱方法や加
熱位置が設定されることが望ましい。
時に、局部毎に、トナー11を所望の色に呈色させる方
法としては、前記実施の形態1同様、レーザ光の照射時
間を加熱局部毎に制御してもよく、例えば、レーザ出力
の異なる複数の半導体レーザ(レーザ光照射手段)でそ
れぞれ異なる熱量を加えることで、加熱局部毎に温度制
御を行い、これによりフルカラー画像を得てもよい。
について、図5に基づいて説明すれば、以下の通りであ
る。なお、本実施の形態において、実施の形態1〜3に
おける構成要素と同一の機能を有する構成要素について
は、同一の符号を付記し、その説明を省略する。本実施
の形態では、前記実施の形態1〜3との相違点、特に、
実施の形態1、2との相違点について説明するものとす
る。
施の形態1または2に記載の画像形成装置において、ト
ナー供給部10から、感光体1、光学系3、除電装置
5、クリーニング装置6、帯電装置7を除いた簡素な構
成を有している。
色材料供給手段としてのトナー供給部10が、トナー1
1を転写紙Pの記録領域全面に転写する、中間転写体と
しての転写ローラ2(転写手段)を備え、該転写ローラ
2の周囲に、現像ローラ4a、トナー汲み上げローラ4
b、および現像槽4cを備えた現像装置4が設けられた
構成を有し、上記現像装置4は、上記転写ローラ2全面
にトナー11(現像剤)を付与して、可視像に現像する
ようになっている。
成装置では、現像装置4から中間転写体である転写ロー
ラ2全面にトナー11が現像され、該転写ローラ2から
転写紙Pの記録領域全面に転写されたトナー11に対し
て、所定の画像信号に基づいて、レーザ光照射装置21
にて、局部、例えばドット毎に任意の加熱時間にてトナ
ー11の加熱が行なわれ、その後、ペルチェ素子を用い
た冷却ローラ22で冷却が行なわれる。
により画像形成を行なったところ、本実施の形態におい
ても、高精細な多色のカラー画像を得ることができた。
なお、このときの加熱・冷却条件は、実施の形態1と同
様に設定した。
要とせず、レーザ光照射装置21による加熱により上記
トナー11を画像情報(画像信号)に基づいて任意に呈
色することで、露光なしに画像を得ることができる。
して転写ローラ2を用いたが、これに限定されるもので
はなく、本実施の形態でも、上記転写ローラに代えて、
転写ベルトあるいは転写チャージャ等を用いてもよい。
形成装置は、着色材料供給手段が、着色材料を記録媒体
の記録領域全面に転写する転写手段を備え、加熱手段
は、上記記録媒体上に転写された上記着色材料を、画像
情報に基づいて局部毎、好適にはドット毎に加熱する構
成を有している。
は、着色材料供給工程では、上記着色材料が記録媒体の
記録領域全面に供給される方法である。
材料の加熱に先立って予め上記着色材料を、上記記録媒
体の記録領域全面に供給し、この記録媒体の記録領域全
面に供給された着色材料を、画像情報に基づいて局部
毎、好適にはドット毎に加熱することで、感光体1や、
画像情報を記録するための光学系3や帯電装置7等の、
像担持体や、画像情報を記録するための光学装置等を用
いずに、簡素な構成にて、容易かつ安価に高精細なマル
チカラーもしくはフルカラー等の多色カラー画像を形成
することができる。また、上記の構成並びに方法によれ
ば、上記像担持体や、画像情報を記録するための光学装
置等を無くすことを可能にし、画像形成装置の小型化を
図ることができる。
した事項のみに限定されるものではなく、実施の形態1
〜3に記載した各構成を、適宜、組み合わせて用いるこ
とができる。
ように、液晶状態で加熱温度に応じた干渉色を呈し、冷
却することにより、上記加熱温度に応じた干渉色にて固
定されるコレステリック液晶材料を主成分とする着色材
料を用いて記録媒体上に画像を形成する画像形成装置に
おいて、上記記録媒体上に上記着色材料を供給する着色
材料供給手段と、上記記録媒体上に供給された着色材料
を局部毎に加熱する加熱手段と、上記加熱手段により加
熱された着色材料を冷却して、該着色材料を加熱温度に
応じた干渉色にて上記記録媒体上に固定、定着させる冷
却手段とを備え、上記加熱手段による上記着色材料の定
着時の加熱温度は、上記着色材料が画像情報に基づく所
望の干渉色を示すように上記加熱手段による加熱局部毎
に制御されている構成である。
上記した加熱手段および冷却手段を備え、上記加熱手段
による上記着色材料の定着時の加熱温度が、上記着色材
料が画像情報に基づく所望の干渉色を示すように加熱局
部毎に制御されていることで、上記着色材料の定着時
に、局部毎に、画像情報に基づく所望の色に呈色された
高精細なマルチカラーもしくはフルカラー等の多色カラ
ー画像を形成することができるという効果を奏する。
ック液晶材料を用いてカラー画像を得る従来の電子写真
装置等の画像形成装置のように、マルチカラーもしくは
フルカラー等の多色カラー画像を形成するために、一旦
得られたカラー画像、例えばコピー後のカラー画像を再
加熱する必要がなく、また、染料や顔料等の着色剤を用
いてカラー画像を得る従来のカラー画像形成装置のよう
に複数の現像槽を必要としないことから、簡単な構成で
マルチカラーもしくはフルカラー画像を得ることができ
る。このため、装置の小型化、低価格化を図ることがで
きるという効果を併せて奏する。
うに、上記加熱手段は上記着色材料をドット毎に加熱可
能であり、上記加熱手段による上記着色材料の定着時の
加熱温度は、上記着色材料が画像情報に基づく所望の干
渉色を示すようにドット毎に制御されている構成であ
る。
に行なわれることから、より高精細なフルカラー印字を
行うことが可能な画像形成装置を提供することができる
という効果を奏する。
うに、上記加熱手段がレーザ光照射手段である構成であ
る。
接触で加熱することができ、しかも高解像度化も可能と
なる。また、同時に、上記記録媒体上への着色材料の定
着のための着色材料の溶融を行うことができるという効
果を奏する。
うに、上記レーザ光照射手段によるレーザ光の照射時間
を該レーザ光照射手段による加熱局部毎に制御すること
で上記着色材料の加熱温度が上記加熱局部毎に制御され
ている構成である。
を任意に呈色させることができるため、簡単な構造で高
精細なフルカラー印字を可能とする画像形成装置を提供
することができるという効果を奏する。
うに、上記冷却手段がペルチェ素子を備えている構成で
ある。
チェ素子を用いることにより、簡易な構成で、加熱した
着色材料を上記コレステリック液晶材料のガラス転移温
度以下の温度、例えば0℃まで冷却することができると
いう効果を奏する。
うに、上記着色材料供給手段は、静電潜像に上記着色材
料を付与して表面に上記着色材料からなる像を形成する
像担持体と、上記像担持体表面に形成された着色材料か
らなる像を上記記録媒体に転写する転写手段とを備え、
上記加熱手段は、上記記録媒体上に転写された上記着色
材料からなる像を、画像情報に基づいて局部毎、好適に
はドット毎に加熱する構成である。
時に、局部毎、好適にはドット毎に、画像情報に基づく
色に呈色された高精細なマルチカラーもしくはフルカラ
ー等の多色カラー画像を形成することができると共に、
簡単な構成でマルチカラーもしくはフルカラー画像を得
ることができる、電子写真式のフルカラー対応の画像形
成装置を提供することができるという効果を奏する。ま
た、上記画像形成装置は、1種類の着色材料で高精細な
マルチカラーもしくはフルカラー等の多色カラー画像を
形成することができ、従来の電子写真装置等の電子写真
式の画像形成装置に比べて装置を大幅に簡素化、小型化
することができるという効果を奏する。
うに、上記着色材料供給手段は、上記着色材料を上記記
録媒体の記録領域全面に転写する転写手段を備え、上記
加熱手段は、上記記録媒体上に転写された上記着色材料
を、画像情報に基づいて局部毎、好適にはドット毎に加
熱する構成である。
るための光学装置等を用いずに、簡単な構造で、高精細
なマルチカラーもしくはフルカラー等の多色カラー画像
を形成することができるので、像担持体や、画像情報を
記録するための光学装置等を無くすことを可能にし、装
置本体を大幅に小型化することができるという効果を奏
する。
うに、液晶状態で加熱温度に応じた干渉色を呈し、冷却
することにより、上記加熱温度に応じた干渉色にて固定
されるコレステリック液晶材料を主成分とする着色材料
を用いて記録媒体上に画像を形成する画像形成方法にお
いて、上記記録媒体上に上記着色材料を供給する着色材
料供給工程と、上記記録媒体上に供給された着色材料を
局部毎、好適にはドット毎に加熱する着色材料加熱工程
と、上記着色材料加熱工程において加熱された着色材料
を冷却して、該着色材料を、加熱温度に応じた干渉色に
て上記記録媒体上に定着させる着色材料冷却工程とを備
え、上記着色材料加熱工程における上記着色材料の加熱
温度は、上記着色材料が画像情報に基づく所望の干渉色
を示すように、加熱局部毎、好適にはドット毎に制御さ
れている方法である。
給された着色材料を、画像情報に基づいて、所望の干渉
色を示す温度まで局部毎、好適にはドット毎に加熱し、
この加熱された着色材料を冷却して、該着色材料を加熱
温度に応じた干渉色にて上記記録媒体上に定着させるこ
とで、上記着色材料の定着時に、局部毎、好適にはドッ
ト毎に、画像情報に基づく色に呈色された高精細なマル
チカラーもしくはフルカラー等の多色カラー画像を形成
することができるという効果を奏する。
ック液晶材料を用いてカラー画像を得る従来の電子写真
装置等の画像形成装置を用いる場合のように、多色カラ
ー画像を形成するために、例えばコピー後、得られたカ
ラー画像を再加熱する必要がなく、コレステリック液晶
材料を用いて、従来よりも簡単にマルチカラーもしくは
フルカラー等の多色カラー画像を形成することができ
る。また、上記の方法によれば、コレステリック液晶材
料を用いた従来の画像形成装置を用いて多色カラー画像
を得る場合に必要になる別の加熱手段や、染料や顔料を
用いた従来の画像形成装置を用いて多色カラー画像を得
る場合に必要になる、各色に対応する複数の現像槽を必
要とせず、画像形成装置の小型化並びに低価格化を図る
ことができるという効果を併せて奏する。
に、上記着色材料の加熱がドット毎に行われ、上記着色
材料加熱工程における上記着色材料の加熱温度は、上記
着色材料が画像情報に基づく所望の干渉色を示すように
ドット毎に制御されている方法である。
時の加熱温度が、上記着色材料が画像情報に基づく所望
の干渉色を示すようにドット毎に制御されていること
で、より高精細なフルカラー印字を行うことができると
いう効果を奏する。
うに、上記着色材料の加熱が、レーザ光照射手段による
レーザ光の走査により行われる方法である。
ることができ、しかも高解像度化も可能となる。また、
同時に、上記記録媒体上への着色材料の定着のための着
色材料の溶融を行うことができるという効果を奏する。
うに、上記着色材料の加熱が、複数のレーザ光照射手段
を用いて行われる方法である。
手段を用いて、例えば同時に1ドットライン毎にずらし
て同時に上記着色材料を加熱することにより、加熱時間
の短縮化図ることができるという効果を奏する。
うに、上記着色材料供給工程では、上記画像情報に対す
る着色材料量よりも多い量の着色材料が上記記録媒体に
供給される方法である。
て、上記画像情報に対する着色材料量よりも多い量の着
色材料を上記記録媒体に供給することで、着色材料と加
熱領域、例えばレーザ出力位置との位置ずれの許容範囲
を広げることができ、安定した発色を得ることができる
という効果を奏する。
うに、上記着色材料供給工程では、上記着色材料が上記
記録媒体の記録領域全面に供給される方法である。
に先立って予め上記着色材料を上記記録媒体の記録領域
全面に供給し、この記録媒体の記録領域全面に供給され
た着色材料を、画像情報に基づいて局部毎に加熱するこ
とで、像担持体や、画像情報を記録するための光学装置
等を用いずに、簡素な構成にて、容易かつ安価に高精細
なマルチカラーもしくはフルカラー等の多色カラー画像
を形成することができる。また、上記の方法によれば、
像担持体や、画像情報を記録するための光学装置等を無
くすことを可能にし、画像形成装置の小型化を図ること
ができるという効果を奏する。
主要部の構成を模式的に示す概略構成図である。
制御について説明するブロック図である。
急速冷却開始温度とその干渉色との関係を示すグラフで
ある。
の主要部の構成を模式的に示す概略構成図である。
成装置の主要部の構成を模式的に示す概略構成図であ
る。
Claims (13)
- 【請求項1】液晶状態で加熱温度に応じた干渉色を呈
し、冷却することにより、上記加熱温度に応じた干渉色
にて固定されるコレステリック液晶材料を主成分とする
着色材料を用いて記録媒体上に画像を形成する画像形成
装置において、 上記記録媒体上に上記着色材料を供給する着色材料供給
手段と、 上記記録媒体上に供給された着色材料を局部毎に加熱す
る加熱手段と、 上記加熱手段により加熱された着色材料を冷却して、該
着色材料を加熱温度に応じた干渉色にて上記記録媒体上
に固定、定着させる冷却手段とを備え、 上記加熱手段による上記着色材料の定着時の加熱温度
は、上記着色材料が画像情報に基づく所望の干渉色を示
すように上記加熱手段による加熱局部毎に制御されてい
ることを特徴とする画像形成装置。 - 【請求項2】上記加熱手段は上記着色材料をドット毎に
加熱可能であり、 上記加熱手段による上記着色材料の定着時の加熱温度
は、上記着色材料が画像情報に基づく所望の干渉色を示
すようにドット毎に制御されていることを特徴とする請
求項1記載の画像形成装置。 - 【請求項3】上記加熱手段がレーザ光照射手段であるこ
とを特徴とする請求項1または2記載の画像形成装置。 - 【請求項4】上記レーザ光照射手段によるレーザ光の照
射時間を該レーザ光照射手段による加熱局部毎に制御す
ることで上記着色材料の加熱温度が上記加熱局部毎に制
御されていることを特徴とする請求項3記載の画像形成
装置。 - 【請求項5】上記冷却手段がペルチェ素子を備えている
ことを特徴とする請求項1〜4の何れか1項に記載の画
像形成装置。 - 【請求項6】上記着色材料供給手段は、 静電潜像に上記着色材料を付与して表面に上記着色材料
からなる像を形成する像担持体と、 上記像担持体表面に形成された着色材料からなる像を上
記記録媒体に転写する転写手段とを備え、 上記加熱手段は、上記記録媒体上に転写された上記着色
材料からなる像を、画像情報に基づいて局部毎に加熱す
ることを特徴とする請求項1〜5の何れか1項に記載の
画像形成装置。 - 【請求項7】上記着色材料供給手段は、上記着色材料を
上記記録媒体の記録領域全面に転写する転写手段を備
え、 上記加熱手段は、上記記録媒体上に転写された上記着色
材料を、画像情報に基づいて局部毎に加熱することを特
徴とする請求項1〜5の何れか1項に記載の画像形成装
置。 - 【請求項8】液晶状態で加熱温度に応じた干渉色を呈
し、冷却することにより、上記加熱温度に応じた干渉色
にて固定されるコレステリック液晶材料を主成分とする
着色材料を用いて記録媒体上に画像を形成する画像形成
方法において、 上記記録媒体上に上記着色材料を供給する着色材料供給
工程と、 上記記録媒体上に供給された着色材料を局部毎に加熱す
る着色材料加熱工程と、 上記着色材料加熱工程において加熱された着色材料を冷
却して、該着色材料を、加熱温度に応じた干渉色にて上
記記録媒体上に定着させる着色材料冷却工程とを備え、 上記着色材料加熱工程における上記着色材料の加熱温度
は、上記着色材料が画像情報に基づく所望の干渉色を示
すように、加熱局部毎に制御されていることを特徴とす
る画像形成方法。 - 【請求項9】上記着色材料の加熱がドット毎に行われ、 上記着色材料加熱工程における上記着色材料の加熱温度
は、上記着色材料が画像情報に基づく所望の干渉色を示
すようにドット毎に制御されていることを特徴とする請
求項8記載の画像形成方法。 - 【請求項10】上記着色材料の加熱が、レーザ光照射手
段によるレーザ光の走査により行われることを特徴とす
る請求項8または9記載の画像形成方法。 - 【請求項11】上記着色材料の加熱が、複数のレーザ光
照射手段を用いて行われることを特徴とする請求項10
記載の画像形成方法。 - 【請求項12】上記着色材料供給工程では、上記画像情
報に対する着色材料量よりも多い量の着色材料が上記記
録媒体に供給されることを特徴とする請求項8〜11の
何れか1項に記載の画像形成方法。 - 【請求項13】上記着色材料供給工程では、上記着色材
料が上記記録媒体の記録領域全面に供給されることを特
徴とする請求項8〜11の何れか1項に記載の画像形成
方法。
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JP2012150373A (ja) * | 2011-01-21 | 2012-08-09 | Sharp Corp | レーザ定着装置、及びそれを具備した画像形成装置、並びに定着方法 |
JP2013220621A (ja) * | 2012-04-18 | 2013-10-28 | Toppan Printing Co Ltd | 表示体、転写表示体、表示体の作製方法、及び被転写体への転写方法 |
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