JP2002371378A - スポット溶接性に優れたアルミ系めっき鋼板 - Google Patents

スポット溶接性に優れたアルミ系めっき鋼板

Info

Publication number
JP2002371378A
JP2002371378A JP2001128775A JP2001128775A JP2002371378A JP 2002371378 A JP2002371378 A JP 2002371378A JP 2001128775 A JP2001128775 A JP 2001128775A JP 2001128775 A JP2001128775 A JP 2001128775A JP 2002371378 A JP2002371378 A JP 2002371378A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
steel sheet
aluminum
nugget
current
plated steel
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP2001128775A
Other languages
English (en)
Inventor
Teruaki Isaki
輝明 伊崎
Masahiro Fuda
雅裕 布田
Tatsuya Sakiyama
達也 崎山
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nippon Steel Corp
Original Assignee
Nippon Steel Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nippon Steel Corp filed Critical Nippon Steel Corp
Priority to JP2001128775A priority Critical patent/JP2002371378A/ja
Publication of JP2002371378A publication Critical patent/JP2002371378A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Chemical Treatment Of Metals (AREA)
  • Other Surface Treatments For Metallic Materials (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 アルミ系めっき鋼板のスポット溶接ナゲット
形状を制御する技術を提供する。これにより得られるア
ルミ系メッキ鋼板は燃料タンクに適する。 【解決手段】 (1)片面当たりのめっき付着量が50
g/m2 以下のアルミ系めっき鋼板上に、クロム化合物
と水分散性シリカを主成分とする化成処理皮膜を施され
該処理鋼板同士を二枚重ねて通電抵抗値を測定した時、
その抵抗値が10mΩ以上,100mΩ以下に制御され
たスポット溶接性に優れるアルミ系めっき鋼板。(2)
上記(1)で言うアルミ系めっき鋼板のめっき層組成が
質量%で、Si:3〜15%、Mg:0.1〜15%、
Zn:0.1〜50%の1または2種以上を含有し、残
分がアルミ及び不随的成分及び/又は不可避的不純物で
あるスポット溶接性に優れるアルミ系めっき鋼板。 【効果】 二枚の鋼板を重ねて測定した通電抵抗値を1
0mΩ以上、100mΩ以下に制御したアルミ系めっき
鋼板を用いることで安定したスポット溶接ナゲットを得
ることが出来、燃料タンク素材に最適なアルミ系めっき
鋼板を得ることが出来る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、スポット溶接性に
優れたアルミ系めっき鋼板に関するものであり、アルミ
系めっき鋼板を抵抗溶接する場合に生成するスポット溶
接ナゲットの形状を健全に保つべくその表面抵抗値を適
正な範囲に制御することで、自動車燃料タンクに最適な
アルミ系めっき鋼板を得る技術に関するものである。
【0002】
【従来の技術】これまで燃料タンク用材料には、俗にタ
ーンめっきと呼ばれるPb−Snめっき鋼板が広範に使
用されてきた。しかしながら、近年の環境問題に対する
意識の高まりを受け、Pbに対する規制が強まりつつあ
る。また、近年環境問題を配慮した排ガス規制によりガ
ソホールと呼ばれるガソリン/アルコール混合燃料(約
15質量%のメタノールを含有するM15、約85質量
%のメタノールを含有するM85などがある)を代表例
とするアルコール含有燃料の使用が一部の国々で推進さ
れている。
【0003】しかし、ターンシートはアルコール含有燃
料により腐食され易いため、アルコール含有燃料に対す
る耐燃料耐食性に優れた燃料タンク用材料の開発が急務
となっている。この流れを受け、脱Pb自動車燃料タン
ク素材として、溶融アルミめっき鋼板、溶融Sn−Zn
めっき鋼板をはじめとして、多彩な製品が開発されつつ
ある。
【0004】例えば、特開昭58−45396号公報に
は、Ni含有量5〜50重量%、厚さ0.5〜20μm
のZn−Ni合金めっきの上にクロメート処理を施した
燃料タンク用の表面処理鋼板が示されている。特開平5
−106058号公報には、Ni含有量8〜20重量%
のZn−Ni合金めっきを10〜60g/m2 の付着量
で設けた上に、6価クロムを含有するクロメート処理を
施した燃料タンク用の表面処理鋼板が示されている。ま
た、特開平10−168581号公報や特開平10−4
6358号公報には溶融アルミめっきにクロメート処理
した素材が示されている。上記の公報に示されているよ
うに、燃料タンクには上述のガソホール燃料耐食性だけ
でなく溶接性、プレス性や塗装性などが要求されてい
る。溶接不良部が発生すると燃料漏れに繋がることが懸
念されるので、溶接不良部は特に重要である。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上述したようなタンク
製造時の溶接不良は水没試験による気泡発生で検知する
ことができるが、一方、自動車走行時の振動によって溶
接部が外れ、その部分より亀裂が発生、燃料漏れに繋が
ることもあると言われている。この危険性を回避するに
は如何に良好な溶接ナゲットを形成させるかが課題とな
る。これらの課題を解決するために、発明者らは鋭意開
発を進めた結果、二枚の鋼板を重ねて測定した通電抵抗
値を10mΩ以上、100mΩ以下に制御したアルミ系
めっき鋼板を用いることにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】その発明の要旨とすると
ころは、 (1)片面当たりのめっき付着量が50g/m2 以下の
アルミ系めっき鋼板上に、クロム化合物と水分散性シリ
カを主成分とする化成処理皮膜を施され、該処理鋼板同
士を二枚重ねて通電抵抗値を測定した時、その抵抗値が
10mΩ以上、100mΩ以下であることを特徴とする
スポット溶接性に優れたアルミ系めっき鋼板。 (2)前記(1)で言うアルミ系めっき鋼板のめっき層
組成が、質量%で、Si:3〜15%、Mg:0.1〜
15%、Zn:0.1〜50%の1または2種以上を含
有し、残分がアルミ及び不可避的不純物および/または
付随的成分であることを特徴とするスポット溶接性に優
れたアルミ系めっき鋼板にある。
【0007】以下、本発明について図面に従って詳細に
説明する。図1はスポット溶接ナゲットモデルを示す図
である。図1(a)は健全ナゲット、図1(b)はリン
グナゲット、図1(c)は片目ナゲットを示す図であ
る。図1に示すようにスポット溶接ナゲットは3種に大
別できる。符号1はめっき鋼板を示す。上記の内、リン
グナゲットおよび片目ナゲット「リングナゲットの一部
(例えば半周)が生じたもの」は溶接電極が損耗し寿命
の終わり近くになるとよく見られる現象であり、一定の
インターバルをおいて電極先端をドレッシングすること
で発生を回避することができる。
【0008】ところが、本発明者らの研究で、アルミ系
めっき鋼板をスポット溶接した時に、早期にリングナゲ
ットが発生することが観察された。この現象は二枚の板
の組合せによっても変化する。最も発生し易いのは板厚
の異なる場合、例えば0.8mmと0.5mmの板組合
せである。早期にナゲット形状が変化するのはめっき鋼
板上に処理した化成処理皮膜の影響が考えられる。化成
皮膜がない場合は溶接電極材質Cuとめっき金属が反応
し極めて短時間で電極損耗が起こり寿命に至ってしま
う。化成処理膜は一種の電気抵抗皮膜であり、抵抗発熱
を原理とするスポット溶接には重要な要素である。
【0009】リングナゲットや片目ナゲットの形成機構
としては、次のように考えられる。溶接時に上下電極で
加圧された後、電流が流れ、二枚の鋼板間界面で発熱が
起こり、その熱で鋼板が溶融し、溶接ナゲットが造られ
るのである。しかし、めっき表面に絶縁性の高い化成皮
膜があると通電路が極めて制限されることになり、一部
で得られた通電路のみを通じて電流が流れ、限られた部
分でのみ発熱が起こるようになる。例えば、電極によっ
て加圧された時、電極端に応力が最も高く働くと、その
部分で皮膜の破壊が起こりリングナゲットが形成され
る。その後は、その電極端部分で通電が起こるために中
央が溶融していないナゲット形状になると思われる。こ
の電流路もある一定の皮膜抵抗以下であれば周囲から内
部へも拡大される。その結果、健全ナゲットが得られる
ようになると考えられる。逆に言うと、化成皮膜の抵抗
が高すぎると通電し易い部分(電極周囲)にしか電流は
流れることはできず、中央での通電路が確保されないと
思われる。
【0010】例えば、特開平10−168581号公報
には、化成皮膜としてのクロメート皮膜が開示されてい
る。該クロメート皮膜は無水クロム酸とコロイダルシリ
カの混合液を鋼板上に塗布したものであり、無機系の薄
い皮膜であるため通電抵抗値は高くなく(本発明者らの
測定では10mΩ未満)、スポット溶接ナゲット形状に
異常は発生しない。但し、溶接電流が高くなるため電極
寿命は短くなる。一方、特開平10−46358号公報
には、有機樹脂と無機クロム酸を混合した処理液を鋼板
上に塗布した化成皮膜が開示されている。これは有機皮
膜による抵抗値を増すことで低い溶接電流でも必要な発
熱量を確保するものである。
【0011】即ち、溶接電流値が下がることで電極損耗
が抑えられ、連続溶接寿命を延ばすことを狙いとする。
この場合も溶接ナゲット形状の異常は出難いと考えられ
る。これは皮膜抵抗値が高すぎるため(本発明者らの測
定では200mΩ以上)、前述したような電流の優先通
電路は確保されず、一挙に発熱が起こるためと考えられ
る。欠点としては適正溶接電流範囲が狭くなって操業管
理を厳密に行う必要が出てきたり、場合によっては樹脂
の焼ける臭いが嫌われることもある。何れにしても通電
抵抗値と溶接ナゲット形状異常には何らかの関係がある
と考えられる。
【0012】本発明者らが実験を重ねた結果、図2に示
すように、二枚の鋼板2を重ねた後、4.0mmφピン
ペール型電極3を用い158kgの圧力を加え、1Aの
電流を通電した時の電圧を測定することで得られた抵抗
値(通電抵抗値)がある範囲にあれば連続スポット溶接
において健全ナゲットが得られ、かつ電極寿命も確保で
きることがわかった。本現象はアルミ系めっき鋼板で認
められ、錫系めっき鋼板では発生しなかった。図2に通
電抵抗値測定装置の概略図を、図3にアルミめっき40
g/m2 を使用して鋼板上に各種化成処理皮膜を施し通
電抵抗値を変化させた鋼板の連続スポット溶接時のナゲ
ット形状を示す。
【0013】図3から、通電抵抗値が100mΩ超〜2
00mΩでナゲット形状異常が発生し易いことがわか
る。通電抵抗値がある基準値より低い場合、あるいは、
別の基準値より高い場合には、上記のごとく異常ナゲッ
トは発生しない。通電抵抗値が100mΩ超〜200m
Ωの範囲では、電極の周囲の皮膜が敗れ、通電点が確保
されるが、横方向に電流が拡大するには抵抗値が高すぎ
る。即ち、この領域はナゲット成長が横方向に起こらな
い。これらより、本発明における適性な通電抵抗値の範
囲は10mΩ以上、100mΩ以下である。
【0014】燃料タンクに最適な素材としてはアルミ系
めっきおよび錫系めっきがある。亜鉛系めっきは従来の
ターンめっきに比べ内面の腐食物発生量が多く、燃料循
環時にフィルターを詰まらせる危険性が高いため検討か
ら外した。アルミと錫の違いについての詳細な検討はで
きていないが、めっき層の柔らかさや溶接電極Cuとの
化合物生成に違いがあると考えられる。本発明は前述の
ごとくアルミ系めっき鋼板において特に効果的である。
【0015】また、前述したように、タンク内面での腐
食を極力抑制するためには、アルミめっきより更に高耐
食性を有するめっき鋼板を用いることが望ましく、これ
を実現するにはSiやMg添加が有効である。また、外
面部の赤錆発生を抑えることも重要でありZn添加が有
効である。Zn腐食物によるフィルター詰まりを起こさ
ないよう、Zn添加量は50質量%以下(以下%は質量
%)に制限する。Siの添加はアルミめっきの硬く脆い
合金層生成を抑制するために必要であり、また、Mgと
化合物Mg2 Siを形成する。Si添加量3%より少な
いとその効果が充分でなく、15%より多いと効果は飽
和してしまう。
【0016】Mgは、単独添加で高耐食性を発現する元
素として知られているが、Siとの金属間化合物Mg2
Siがよりその効果を発揮せしめることがわかってい
る。但し、0.1%より低いとその効果がなく、Mg2
Si形成も充分でない。15%を超えると作用は飽和す
ると共に、めっき層がやや脆くなり、燃料タンク材に必
要なプレス性が低下する。更に、めっき層中に付随的成
分、例えば、Cr,Ca,Ti,B,Co,Ni,C
u,Zr,Moの1種または2種以上を、それぞれ例え
ば0.3%以下含有させてもよい。これらはアルミめっ
き層の耐食性向上に寄与する。含有量としては、特に限
定されるものではないが、0.3%で効果は飽和するよ
うである。アルミ系めっきの付着量は50g/m2 以下
である。50g/m2 を超えると溶接寿命の低下が著し
くなる。
【0017】次に、化成処理皮膜について述べる。化成
皮膜は通電抵抗を制御する他に耐食性を向上させるにも
有効である。代表的な処理としては無水クロム酸とコロ
イダルシリカを混合した液を鋼板上に塗布、乾燥させ
た、いわゆる、クロメート皮膜がある。この他に、本発
明者らが開発した3価クロム化合物と水分散性シリカと
潤滑性付与剤と水とを含有した液、また追加成分として
アルカリ土類金属、Co,Ni,Fe,ZrおよびTi
からなる群から選ばれる少なくとも1種の硝酸金属塩を
含んだ液、また、更に追加成分として水系樹脂を含んだ
液、更に、追加成分としてホスホン酸またはホスホン酸
化合物を含んだ液を塗布、乾燥させた6価クロムを含ま
ない環境に優しい化成皮膜も適用可能である。何れの膜
も塗布量や混合組成を変えることで通電抵抗値を変更す
ることができる。適用される部位の要求特性(耐食性、
プレス性、塗装性など)によって塗布量、組成を変更す
ればよい。
【0018】本発明は、以上の知見から得られたもので
ある。即ち、片面当たりのめっき付着量が50g/m2
以下のアルミ系めっき鋼板上に、クロム化合物と水分散
性シリカを主成分とする化成処理皮膜を施す。該処理鋼
板同士を二枚重ねて通電抵抗値を測定した時、その抵抗
値が10mΩ以上、100mΩ以下に制御されることで
スポット溶接性に優れるアルミ系めっき鋼板が得られ
る。該アルミ系めっき鋼板のめっき層組成は、Si:3
〜15%、Mg:0.1〜15%、Zn:0.1〜50
%の1または2種以上を含有し、残分がアルミ及び不可
避的不純物であるものが望ましい。
【0019】
〔試験板の作製〕
(1)供試材 表1に示す成分の鋼を通常の転炉−真空脱ガス処理によ
り溶製し、鋼片とした後、通常の条件で熱間圧延、冷間
圧延を行い、0.8mmと0.5mmの鋼板を得た。こ
の鋼板にNOF−RFタイプの溶融めっきラインで組成
を振ったAl−Si,Al−Si−Mg,Al−Si−
Mg−Znめっきを実施したり、冷延圧延後に焼鈍を行
った鋼板を用い、気相めっきや溶融塩めっき法でアルミ
系めっきを行った。何れもめっき付着量を約40g/m
2 に調整した。こうして製造しためっき鋼板を供試材と
して使用した。
【0020】
【表1】
【0021】(2)脱脂処理 上記の各供試材をシリケート系アルカリ脱脂剤のファイ
ンクリーナー4336(登録商標:日本パーカライジン
グ(株)製)で脱脂処理(濃度20g/L、温度60
℃、20秒間スプレー)した後、水道水で洗浄した。 (3)化成処理液の調整 室温にて、表2のクロム化合物、表3の水分散性シリ
カ、表4の潤滑性付与剤、表5の硝酸金属塩、表6の水
系樹脂、表7のホスホン酸、及びホスホン酸化合物を順
に蒸留水に投入し、プロペラ攪拌機を用いて攪拌しなが
ら混合し化成処理液を調整した。その化成処理液組成を
表8に示す。 (4)化成処理方法 上記にて調整した各処理液をバーコーターにて上記各試
験板上に塗布し、200℃の雰囲気温度で乾燥した。
【0022】
【表2】
【0023】
【表3】
【0024】
【表4】
【0025】
【表5】
【0026】
【表6】
【0027】
【表7】
【0028】
【表8】
【0029】〔性能評価項目及び評価方法〕 (1)通電抵抗値 測定概略図を図2に示す。0.8mmと0.5mmの鋼
板を二枚重ねて加圧力158kgf(実際の溶接時のと
同じ単位面積当たりの加圧力に相当)の力で加圧した。
使用した溶接電極は材質Cr−Cu,先端形状4mmφ
ピンペール型である。加圧した後、直流電流1Aを流し
た時の電圧を測定、オームの法則に従って通電抵抗値を
算出した。
【0030】(2)溶接ナゲットの観察 電極材質Cr−Cu、先端形状DR6mmφ、R40を
用い、加圧200kgfで加圧した。溶接チリが発生す
る電流を求め、その電流で連続打点溶接を実施した。溶
接打点40点までの溶接部ナゲット断面を光学顕微鏡で
観察し、図1に示したナゲット形状に分類した。 〔評価基準〕 ○:打点40点まで健全なナゲットが形成された。 △:打点40点までにリングあるいは片目ナゲットが5
点以下で形成された。 ×:打点40点までにリングあるいは片目ナゲットが5
点を超える数形成された。 表8に示すこれらの液を用い、化成皮膜量を振って通電
抵抗値の異なる鋼板を作製した。表9にスポット溶接ナ
ゲット形成結果を示す。
【0031】
【表9】
【0032】
【発明の効果】以上説明したように、二枚の鋼板を重ね
て測定した通電抵抗値を10mΩ以上、100mΩ以下
に制御したアルミ系めっき鋼板を用いることで安定した
スポット溶接ナゲットを得ることが出来、燃料タンク素
材に最適なアルミ系めっき鋼板を得ることが出来る。
【図面の簡単な説明】
【図1】ナゲットモデルを示す図である。
【図2】通電抵抗値測定装置を示す図である。
【図3】通電抵抗値と溶接ナゲット形状の関係を示す図
である。
【符号の説明】
1 めっき鋼板 2 鋼板 3 電極
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) // B23K 103:04 B23K 103:04 (72)発明者 崎山 達也 千葉県富津市新富20−1 新日本製鐵株式 会社技術開発本部内 Fターム(参考) 4K026 AA02 AA09 AA13 BA06 BB10 CA16 CA19 CA21 CA41 DA02 EA06 EA08 4K044 AA02 AB02 BA10 BA15 BB03 BC08 CA11 CA16 CA53

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 片面当たりのめっき付着量が50g/m
    2 以下のアルミ系めっき鋼板上に、クロム化合物と水分
    散性シリカを主成分とする化成処理皮膜を施され、該処
    理鋼板同士を二枚重ねて通電抵抗値を測定した時、その
    抵抗値が10mΩ以上、100mΩ以下であることを特
    徴とするスポット溶接性に優れたアルミ系めっき鋼板。
  2. 【請求項2】 請求項1で言うアルミ系めっき鋼板のめ
    っき層組成が、質量%で、Si:3〜15%、Mg:
    0.1〜15%、Zn:0.1〜50%の1または2種
    以上を含有し、残分がアルミ及び不可避的不純物および
    /または付随的成分であることを特徴とするスポット溶
    接性に優れたアルミ系めっき鋼板。
JP2001128775A 2001-04-10 2001-04-26 スポット溶接性に優れたアルミ系めっき鋼板 Withdrawn JP2002371378A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001128775A JP2002371378A (ja) 2001-04-10 2001-04-26 スポット溶接性に優れたアルミ系めっき鋼板

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001111853 2001-04-10
JP2001-111853 2001-04-10
JP2001128775A JP2002371378A (ja) 2001-04-10 2001-04-26 スポット溶接性に優れたアルミ系めっき鋼板

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2002371378A true JP2002371378A (ja) 2002-12-26

Family

ID=26613385

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2001128775A Withdrawn JP2002371378A (ja) 2001-04-10 2001-04-26 スポット溶接性に優れたアルミ系めっき鋼板

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2002371378A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN104204257A (zh) * 2012-03-28 2014-12-10 新日铁住金株式会社 热锻压用拼焊板和热锻压构件以及它们的制造方法

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN104204257A (zh) * 2012-03-28 2014-12-10 新日铁住金株式会社 热锻压用拼焊板和热锻压构件以及它们的制造方法
US9901969B2 (en) 2012-03-28 2018-02-27 Nippon Steel & Sumitomo Metal Corporation Tailored blank for hot stamping, hot stamped member, and methods for manufacturing same
US10807138B2 (en) 2012-03-28 2020-10-20 Nippon Steel Corporation Tailored blank for hot stamping, hot stamped member, and methods for manufacturing same

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4424907B2 (ja) Sn系、Al系めっき鋼板用6価クロムフリー表面処理薬剤および表面処理鋼板
JP5258253B2 (ja) 塩害耐食性および溶接部信頼性に優れた自動車用燃料タンク用および自動車燃料パイプ用表面処理ステンレス鋼板および拡管加工性に優れた自動車給油管用表面処理ステンレス鋼溶接管
JP2001341228A (ja) 高耐食性燃料タンク用鋼板
KR100453387B1 (ko) 저항 용접성, 내식성, 프레스 성형성이 뛰어난 자동차 연료용기용 방청 강판
JP2008254053A (ja) 錫系めっき鋼板のスポット溶接方法
JP4151228B2 (ja) 高耐食性燃料タンク用鋼板
JP3133231B2 (ja) 加工性・耐食性・溶接性に優れた燃料タンク用防錆鋼板
JP7394921B2 (ja) 被覆鋼板の製造方法
JP2014031549A (ja) 燃料タンク用鋼板
JP4469030B2 (ja) 耐食性に優れた自動車燃料タンク用アルミめっき鋼板
JP2002241916A (ja) 耐食性、加工性および溶接性に優れためっき鋼板とその製造方法
JP2002371378A (ja) スポット溶接性に優れたアルミ系めっき鋼板
JP4299591B2 (ja) 接合特性に優れた溶融Sn−Zn系めっき鋼板
JP3283826B2 (ja) 耐食性に優れた自動車用燃料容器
JP3859941B2 (ja) 耐食性に優れた自動車用燃料タンク
JP6354915B1 (ja) 自動二輪車燃料タンク用鋼板および燃料タンク部材
JP3897487B2 (ja) Crを使用しないSn系、Al系表面処理鋼板及び後処理用薬剤
JPH0533314B2 (ja)
JP3002445B1 (ja) 接合特性に優れた自動車燃料タンク用溶融Sn系めっき鋼板
JP5835268B2 (ja) トラック・バス燃料タンク用めっき鋼板及び燃料タンク
JP3333423B2 (ja) 樹脂被覆アルミ系めっき鋼板製燃料タンクのシーム溶接方法
JPH10183368A (ja) 溶接性及び耐食性に優れた燃料タンク用防錆鋼板
JP2000204463A (ja) 溶接性、耐食性および耐久性に優れる燃料タンク用防錆鋼板
JP2002105615A (ja) 溶融Sn−Mg系めっき鋼板
JP2933911B1 (ja) 抵抗溶接性に優れた燃料タンク用表面処理鋼板

Legal Events

Date Code Title Description
A300 Withdrawal of application because of no request for examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300

Effective date: 20080701