JP5835268B2 - トラック・バス燃料タンク用めっき鋼板及び燃料タンク - Google Patents
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Description
(1) 質量%で、C:0.0005〜0.08%、Si:0.003〜0.5%、Mn:0.05〜0.8%、P:0.005〜0.05%、S:0.1%以下を含有し、残部Fe及び不可避的不純部物からなる鋼板の一方の面及び他方の面に、Al−Fe−Si合金層とAl−Si層とを有する溶融Alめっき層が備えられ、前記一方の面と前記他方の面のめっき付着量がそれぞれ異なり、前記一方の面のめっき付着量が30〜60g/m2の範囲であり、燃料タンクの外面となる前記他方の面のめっき付着量が5〜30g/m2の範囲であることを特徴とするトラック・バス燃料タンク用めっき鋼板。
(2) 質量%で、C:0.0005〜0.08%、Si:0.003〜0.5%、Mn:0.05〜0.8%、P:0.005〜0.05%、S:0.1%以下を含有し、残部Fe及び不可避的不純部物からなる鋼板の一方の面に、Al−Fe−Si合金層とAl−Si層とを有し、めっき付着量が30〜60g/m2である溶融Alめっき層が備えられ、燃料タンクの外面となる前記鋼板の他方の面には、Al−Fe−Si合金層からなり、めっき付着量が5〜30g/m2である溶融Alめっき層が備えられていることを特徴とするトラック・バス燃料タンク用めっき鋼板。
(3) 前記鋼板が更に、質量%で、Ti:0.001〜0.1%、Nb:0.001〜0.05%またはB:0.0003%〜0.01%の1種又は2種以上を含むことを特徴とする(1)または(2)に記載のトラック・バス燃料タンク用めっき鋼板。
(4) 前記溶融Alめっき層の表面に、Cr、Zr、Ti、Si、Vの1種または2種以上の化合物を含有する皮膜が片面当たり50〜1000mg/m2の付着量で形成されていることを特徴とする(1)〜(3)の何れか一項に記載のトラック・バス燃料タンク用めっき鋼板。
(5) (1)〜(4)の何れか一項に記載のトラック・バス燃料タンク用めっき鋼板によって製造され、めっき付着量の少ない面が外面側とされていることを特徴とするトラック・バス用燃料タンク。
なお、Al−Si層とAl−Fe−Si合金層については、断面検鏡より確認するものとする。図1に断面組織の写真の一例を示す。Al−Si層とAl−Fe−Si合金層とは、図1に示すように光学顕微鏡で明確に区別できる。当然SEM−EDS、EPMA等の元素分析によっても確認可能である。
表1に示す成分組成の溶鋼を転炉から出鋼し、スラブとした後、加熱温度:1220℃、仕上げ温度:870℃、巻取温度:630℃で熱間圧延した。熱延鋼板を冷延率70%で厚さ1mmになるように冷間圧延し、その後、連続溶融めっきラインにて焼鈍、Alめっきした。このときの焼鈍温度は780℃、めっき浴温660℃、めっき浴組成はAl−9%Siとし、更にめっき浴には鋼帯等から溶解したFeが約2.5%混入していた。めっき後、めっき付着量の調整をガスワイピング法にて行った。表裏面のガスワイピング条件を独立に制御して、それぞれの付着量を調整した。
表2に示す試験例の内面側及び外面側のめっき層は、いずれも、Fe−Si−Al合金層上Si−Al合金層があるめっき層であった。
番号4では、外面側のめっき付着量が多いため、シーム溶接性、スポット溶接性が低下した。
また番号9は内面側のめっき付着量を大きくしたものであるが、このときには外面側もある程度めっき付着量が大きくなり、やはり溶接性に劣った。
番号5は内面側のめっき付着量が少ない場合で、内面環境における耐食性が低下した。
番号12は鋼板中のP量が低い場合であり、この場合にも溶接性の低下が認められた。
番号15については、シーム溶接及びスポット溶接のナゲット断面において割れが認められた。これは、鋼板中のP量が高いためと考えられ、このようなナゲットは望ましくない。
一方、本発明例では、鋼成分と内面側、外面側のめっき付着量を適正化することで良好な溶接性、内面耐食性が達成されることが確認された。
表1の鋼B(板厚1mm)を用いて溶融Alめっきした。付着量は厚目付側で40g/m2、薄目付側で19g/m2とした。溶融Alめっき後、表3に示す薬液を両面に塗布し、80℃で焼き付けた。このようにして製造したAlめっき鋼板のスポット溶接性を評価した。評価方法は実施例1とほぼ同じであるが、打点数は1500点とし、1500点後のナゲット形成状況を断面観察し、4mm以上を○、4mm未満を△とした。
表1の鋼F(板厚1.6mm)を用いて溶融Alめっきした。付着量は厚目付側で33g/m2とし、薄目付側で8g/m2とした。浴温を690℃とし、めっき後の冷却装置を使用せず、空冷としたところ、薄目付側の面ではAl−Si層がなくなり、外観は黒色を呈するようになった。このようにして製造したAlめっき鋼板のスポット溶接性を評価した。評価方法は実施例1とほぼ同じであるが、打点数は2000点とし、2000点後のナゲット形成状況を断面観察し、5.1mm以上を○、5.1mm未満を△としたところ、○の評価となった。すなわち、Al−Si層が無くなることで連続打点は2000点以上となることが示された。
Claims (5)
- 質量%で、C:0.0005〜0.08%、Si:0.003〜0.5%、Mn:0.05〜0.8%、P:0.005〜0.05%、S:0.1%以下を含有し、残部Fe及び不可避的不純部物からなる鋼板の一方の面及び他方の面に、Al−Fe−Si合金層とAl−Si層とを有する溶融Alめっき層が備えられ、前記一方の面と前記他方の面のめっき付着量がそれぞれ異なり、前記一方の面のめっき付着量が30〜60g/m2の範囲であり、燃料タンクの外面となる前記他方の面のめっき付着量が5〜30g/m2の範囲であることを特徴とするトラック・バス燃料タンク用めっき鋼板。
- 質量%で、C:0.0005〜0.08%、Si:0.003〜0.5%、Mn:0.05〜0.8%、P:0.005〜0.05%、S:0.1%以下を含有し、残部Fe及び不可避的不純部物からなる鋼板の一方の面に、Al−Fe−Si合金層とAl−Si層とを有し、めっき付着量が30〜60g/m2である溶融Alめっき層が備えられ、燃料タンクの外面となる前記鋼板の他方の面には、Al−Fe−Si合金層からなり、めっき付着量が5〜30g/m2である溶融Alめっき層が備えられていることを特徴とするトラック・バス燃料タンク用めっき鋼板。
- 前記鋼板が更に、質量%で、Ti:0.001〜0.1%、Nb:0.001〜0.05%またはB:0.0003%〜0.01%の1種又は2種以上を含むことを特徴とする請求項1または請求項2に記載のトラック・バス燃料タンク用めっき鋼板。
- 前記溶融Alめっき層の表面に、Cr、Zr、Ti、Si、Vの1種または2種以上の化合物を含有する皮膜が片面当たり50〜1000mg/m2の付着量で形成されていることを特徴とする請求項1〜3の何れか一項に記載のトラック・バス燃料タンク用めっき鋼板。
- 請求項1〜4の何れか一項に記載のトラック・バス燃料タンク用めっき鋼板によって製造され、めっき付着量の少ない面が外面側とされていることを特徴とするトラック・バス用燃料タンク。
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