JP2002371207A - 記録液、記録方法、記録液カートリッジ及び記録装置 - Google Patents

記録液、記録方法、記録液カートリッジ及び記録装置

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JP2002371207A
JP2002371207A JP2001179276A JP2001179276A JP2002371207A JP 2002371207 A JP2002371207 A JP 2002371207A JP 2001179276 A JP2001179276 A JP 2001179276A JP 2001179276 A JP2001179276 A JP 2001179276A JP 2002371207 A JP2002371207 A JP 2002371207A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 保存安定性を向上させ、連続及び休止後の吐
出安定性を確保し、かつ接液する部材の耐久性を向上さ
せた記録液を提供すると共に、この記録液を用いて良好
な画像を形成することのできる記録方法、記録液カート
リッジ及び記録装置を提供すること。 【解決手段】 色材、該色剤を溶解又は分散する有機溶
媒及び水からなる記録液であって、下記式(1)で表さ
れる化合物を含有させたことを特徴とする記録液、 【化1】 この記録液を用いる記録方法、この記録液を収容した記
録液カートリッジ及びこの記録液を用いる記録装置。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】1)本発明は、記録液、記録
方法、記録液カートリッジ及び記録装置に関し、さらに
詳しくは、インクジェット記録用に好適な記録液、特に
いわゆる普通紙に対する画像形成に有用な記録液、それ
を用いた記録方法、記録液カートリッジ及び記録装置に
関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、インクジェットプリンターにおい
て、普通紙への印字適正、特に耐水性、耐光性について
堅牢性を向上させる目的で、種々の検討がなされてきて
いる。染料インクにおいては、紫外線吸収剤や酸化防止
剤の添加、色境界の滲みを軽減するために種々の水溶性
無機塩、多価金属塩の添加による色間での染料沈殿剤の
検討や、pH差による沈殿の検討がなされ、高画質化、
堅牢性の向上が検討されてきた。しかし、ここでは、添
加物による吐出特性等の信頼性の低下が問題とされてい
た。また、色材として顔料を含むインクを用いたインク
ジェットプリンター、プロッターが上市されているが、
染料インクに比べ、目詰まりの発生等の問題があった。
【0003】また、特に濡れ性等を制御する目的で、浸
透性の高い溶剤を添加しようとすると、分散剤の特性変
化により顔料の凝集が発生する場合があった。そこで、
米国特許5571311号、特表平10−510862
号公報には、カーボンブラックのジアゾニウム基を有す
る化合物により表面処理を施し、カルボン酸、スルホン
酸を官能基として導入し、再分散性、分散安定性を向上
させ信頼性を向上させたインクが提案されている。さら
に、このものを用いて間欠試験における1滴目の吐出安
定性を改良するために、トリメチロールプロパン、尿素
誘導体等を添加したインクが米国特許5976233
号、特開平10−3300665号公報等に開示されて
いる。また、カラー用の有機顔料についても米国特許5
571311号等と同様にして表面処理し、カルボン
酸、スルホン酸基の導入された顔料が米国特許5922
118号に開示されている。また、スルファミン酸によ
り酸化処理された有機顔料が、特開平10−27360
6号公報に開示されており、スルホン化剤によりFri
edel−Crafts反応によりスルホン酸基の導入
された有機顔料が特開平11−246807号公報に開
示されている。
【0004】これら顔料は、分散剤を使用しなくとも分
散安定性が図られるが、高分子分散剤等を用いないた
め、記録紙への定着性を改善するため、界面活性剤の添
加によって耐擦過性の良好なインクとすることが特開平
11−181340号公報に開示されている。このイン
クでは、ノズル目詰まり性及び対腐食性を改善する目的
で、グッド緩衝剤であるN,N−ビス(ヒドロキシエチ
ル)−2−アミノエタンスルホン酸とNaOHの添加に
よりpHを7.5〜8.9に調整している。
【0005】また、水可溶性基が導入された顔料の対イ
オンを、ナトリウムから第4級アンモニウムに置換する
と共に不純物の精製を限外濾過法により行うインクが特
開平11−222573号公報に記載されている。
【0006】このように、信頼が改善されたインクが検
討されてきたが、表面処理を施した顔料特有の高温度放
置におけるpHの低下による吐出特性や保存性の変化に
ついては十分に検討されていなかった。熱エネルギーを
介して吐出するインクにおいて、熱素子の長期駆動時の
耐久性やシリコンやガラス部材及び/又はニッケル、S
US等の金属部材からなる液室・供給部を有するヘッド
への接液性については、温度変化による著しいpHの低
下といったインクそのものの劣化により、腐食、侵食が
発生し、吐出特性等に悪影響を及ぼすという問題があっ
た。
【0007】一方、染料系インクでは、発熱素子の腐
食、コゲーションの防止に対して、燐酸塩等の添加が米
国特許50623892号、5389131号や特開平
7−268665号公報に開示されており、硫酸塩を
0.1〜1重量%、水酸化物が0.1〜1重量%含有さ
せることにより防止するものが、特開平7−10238
9号公報に開示されている。しかしながら、顔料系にこ
れらを単純に適用すると、顔料の凝集が起こる等の問題
があった。
【0008】また、特定の染料とを組み合わせてpH安
定性の問題を解決するために、pH緩衝剤として、硼酸
ナトリウム、N−トリス(ヒドロキシ)メチル−2アミ
ノエタンスルホン酸、N,N−ビス(ヒドロキシエチ
ル)グリシン、トリエタノールアミン及びトリス(ヒド
ロキシメチル)アミノエタンを添加したインクが、特開
平4−226175号公報に開示されている。さらに、
2−(シクロヘキシルアミノ)エタンスルホン酸、3−
N−シクロヘキシルアミノ−2−ヒドロキシプロパンス
ルホン酸、3−N−シクロヘキシルアミノプロパンスル
ホン酸及びグリシンから選ばれる少なくとも1種の化合
物とアルカリ金属水酸化物又は炭酸化物を含有し、pH
を9.5〜9.8に調整して、60℃1週間放置後もp
H低下が少ないインクが、特開平8−41398号公報
に開示されている。
【0009】しかしながら、これらにおいては、特定の
染料についてのpH安定性に関わり、染料そのものも緩
衝作用をある程度有していものである。また、染料と有
機性弱塩基性物質として2−アミノ−1,3−プロパン
ジオール誘導体を含有しpH8〜10に調整されたイン
クが、特開平9−268267号公報に開示されてい
る。これらも染料自体に緩衝性もあり、60℃保存後も
pHを9〜9.3に保つことを可能としている。
【0010】これらに対して、表面処理を施した顔料で
は、イオン強度が高くなると凝集することがあるため、
できるだけ解離基を有する低分子化合物を限外濾過等の
方法で除去することにより、安定性を確保している。
【0011】また、分散剤を使用する顔料インクについ
て、特開平4−149286号公報にpH6以下のカー
ボンブラックを用いた緩衝液を使用して、インクpHを
6より高く8未満としたインクが開示されている。しか
し、分散剤分散のカーボンブラックでは、自己分散顔料
に比べ再分散性が悪いといった問題があった。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、このような
従来の問題を解消し、(1)色材の保存安定性を向上さ
せ、連続及び休止後の吐出安定性を確保し、かつプリン
ターシステム内での接液する部材の耐久性を向上させた
記録液(以下、インクということがある)、(2)表面
処理の施された顔料を含有するインク及びアニオン性染
料を含有するインクにおいて、特に大気安定性を有した
インク物性を有するインクをヘッドに供給できるイン
ク、(3)特に好ましいインク添加物の態様を示すこと
により顔料の環境変化による凝集が発生しにくい顔料イ
ンク、(4)耐目詰まり性に優れ、かつヘッド内部のフ
ィルター寿命を長期にわたって維持可能な顔料インク、
(5)分散安定性に優れ、吐出特性の優れた顔料分散体
を用いた顔料インク、(6)耐目詰まり性に優れ、かつ
ヘッド内部のフルター等の寿命を長期にわたって維持可
能な顔料インク、(7)特に好ましい表面処理顔料の態
様を示すことにより耐水性が良好で文字滲み、カラー境
界の滲みが少ない高信頼性の顔料インク、(8)発色性
に優れ、耐水性のバランスされた染料インク、(9)発
色性に優れ、光沢紙等にも定着性が高い着色微粒子を用
いた色材からなる保存性に優れたインク、(10)耐目
詰まり性に優れ、かつヘッド内部のフィルター等の寿命
を長期にわたって維持可能な着色微粒子含有インク、
(11)インクの濡れ性を改善するの目的で添加された
界面活性剤のカウンターイオンの態様を提示することに
より普通紙印字適正に優れ、保存性の改良されたイン
ク、(12)特に好ましく普通紙への濡れ性を改善でき
る特定のアニオン界面活性剤が添加されたインク、(1
3)インクの導電率を高くしても色材の凝集が発生しな
いインク、(14)残量検知や荷電制御方式のインクジ
ェット等に好ましく使用できる物性範囲に調整され、保
存特性の優れたインク、(15)インクの粘度調整や保
湿性を確保するのに好適に用いられ色材の凝集等が発生
しない水溶性有機溶剤の添加されたインク、(16)紙
への濡れ性を改善し、浸透性を付与するのに好適なアニ
オン界面活性剤以外の界面活性剤の種類を特定し普通紙
適正の改善されたインク、(17)紙への濡れ性を改善
し、浸透性を付与する親水性溶剤を添加し、普通紙適正
の改善されたインクを提供することをその課題とするも
のである。
【0013】また、本発明には、(18)上記の該イン
クを用いて良好な画像を形成することのできる記録方
法、(19)上記のインクを用いて良好な画像を形成す
ることのできるインクカートリッジ、(20)上記のイ
ンクを用いて良好な画像を形成することのできるインク
ジェット用記録装置を提供することをその課題とするも
のである。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】本発明者らは、上記課
題を解決するために、色材とこの色材を溶解又は分散す
る有機溶媒及び水からなる記録液に添加する化合物に着
目して鋭意検討を重ねた結果、本発明を完成するに到っ
た。
【0015】すなわち、本発明によれば、第1に、色
材、該色剤を溶解又は分散する有機溶媒及び水からなる
記録液であって、下記式(1)で表される化合物を含有
させたことを特徴とする記録液が提供される。
【化4】
【0016】この第1に発明には、下記(1)〜(1
7)に記載の記録液が含まれる。 (1)色材がアニオン性基を有し、そのカウンターイオ
ンの一部又は全部が下記式(2)で表されるカチオンで
ある記録液。
【化5】 (2)該色材が顔料であり、該顔料が分散剤により水中
に分散され、かつ該分散剤にカルボキシル基が結合して
いるものである記録液。 (3)該顔料の粒子径が10〜300nmである記録
液。 (4)該色材が表面にアニオン性基を有する自己分散型
顔料である記録液。 (5)該自己分散型顔料の粒子径が10〜300nmで
ある記録液。 (6)該アニオン性基の少なくとも一つがカルボン酸基
である記録液。 (7)該色材が少なくとも1つのカルボン酸基及び/又
はスルホン酸基を有する染料である記録液。 (8)該色材が染料又は顔料で着色された微粒子である
記録液。 (9)該着色された微粒子の粒子径が10〜300nm
である記録液。 (10)アニオン性基を有する界面活性剤を含有し、該
界面活性剤のカウンターイオンの一部又は全部が上記式
(2)で表されるカチオンである記録液。 (11) 該アニオン性基を有する界面活性剤がポリオ
キシエチレンアルキルエーテル酢酸塩又はジアルキルス
ルホ琥珀酸塩である請求項11に記載の記録液。 (12)下記式(3)で表される塩を電導度調整剤とし
て含有するものである記録液。
【化6】 〔式(3)中、X-はハロゲン化物イオン、硫酸イオ
ン、硝酸イオン、リン酸イオン、チオシアン酸イオン又
は有機酸イオンを示す。〕 (13)電導度が1mS/cm以上である記録液。 (14)該有機溶媒がグリセリン、エチレングリコー
ル、ジエチレングリコール、トリエチレングリコール、
プロピレングリコール、ジプロピレングリコール、トリ
プロピレングリコール、1,3−ブタンジオール、2,
3−ブタンジオール、1,4−ブタンジオール、1,5
−ペンタンジオール、テトラエチレングリコール、1,
6−ヘキサンジオール、2−メチル−2,4−ペンタン
ジオール、ポリエチレングリコール、1,2,4−ブタ
ントリオール、1,2,6−ヘキサントリオール、チオ
ジグリコール、2−ピロリドン、N−メチル−2−ピロ
リドン、N−ヒドロキシエチル−2−ピロリドン及び
1,3−ジメチル−2−イミダゾリジノンから選ばれた
少なくとも1種以上の水溶性有機溶剤を含有するもので
ある記録液。 (15)該記録液がさらに、アセチレングリコール系界
面活性剤、ポリオキシエチレンアルキルエーテル、ポリ
オキシエチレンアルキルフェニルエーテル、ポリエチレ
ン−ポリプロピレン共重合体及びフッ素系界面活性剤か
ら選ばれた少なくとも1種の界面活性剤を含有したもの
である記録液。 (16)該記録液がさらに、炭素数6以上のジオールと
アルキルエーテルとを含有したものである記録液。 (17)該記録液のpHが6〜11に調整されたもので
ある記録液。
【0017】本発明によれば、第2に、上記いずれかの
記録液を熱エネルギー又は機械エネルギーにより微小な
液滴として飛翔させ、これをJIS P−8122試験
法によるステキヒトサイズ度が3秒以上の被記録材に付
着せしめることにより画像形成をすることを特徴とする
記録方法が提供される。
【0018】本発明によれば、第3に、記録液収容部を
備えた記録液カートリッジであって、該記録液が上記い
ずれかの記載の記録液であることを特徴とする記録液カ
ートリッジが提供される。
【0019】また、本発明によれば、第4に、記録液を
収容した記録液収容部又は記録液カートリッジ、該記録
液を熱エネルギーの作用により滴化し吐出させるための
ヘッド部又は記録ユニットを備えたインクジェット記録
装置であって、上記いずれかの記載の記録液を用いるこ
とを特徴とする記録装置が提供される。
【0020】
【発明の実施の形態】従来の処方では、高温保存時や大
気中の炭酸ガス等の影響により、pHの低下が大きかっ
た色材について、下記式(1)で表される化合物を添加
することによって、pHを調整することで保存安定性を
確保できるということを見い出した。
【0021】
【化7】 また、下記式(2)で表されるアニオン性染料、アニオ
ン基の導入された顔料、界面活性剤のカウンターイオン
として用いることにより、従来インクに比べ保存安定性
の改良されたインクを提供することができる。
【0022】
【化8】
【0023】本発明のインクは、PZT(ピエゾ素子)
による圧力を用いたもの、静電気力により撓ませた振動
板により吐出するもの、膜沸騰を利用したバブルジェッ
ト(登録商標)方式のドロップオンディマンドインクジ
ェットプリンターはもとより、インクを荷電すると共に
PZTで振動させる、いわゆる荷電制御方式のいずれの
プリンターにも良好に使用できる。特に信頼性の高さか
ら、20μm以下のノズル径の小さなものでも安定に吐
出できるものである。
【0024】荷電制御方式において、電導度調整剤とし
て従来添加していた硝酸カリウム等に代えて、上記式
(3)で表される塩を添加すると、従来は溶解安定性が
悪くなったり、凝集等が発生して使用できなかった染料
も使用可能となった。また、カラー画像形成時に、上記
(3)で表される塩を添加したインクを用いることによ
り、色境界滲みを軽減できるということも明らかとなっ
た。
【0025】上記式(1)で表される化合物と共に用い
て好ましい塩基性物質を与える第4級アンモニウム、ホ
スホニウムの水酸化物としては下記(4)〜(12)に
示すものが挙げられる。
【0026】
【化9】 〔式(4)中、Xは窒素又はリンを示し、R1〜R4は水
素、炭素数1〜4のアルキル基、ヒドロキシアルキル基
又はハロゲン化アルキル基を示す。〕
【0027】
【化10】
【0028】
【化11】
【化12】
【化13】
【化14】
【化15】
【化16】
【化17】 特にこれらの中でも、保存性に優れるものとして水酸基
を有する(6)、(8)、(11)の水酸化物の塩とす
ることが好ましい。これらはスルホン酸基と0.3倍モ
ル以上が中和されていることが好ましい。また、フェノ
ール性水酸基の一部を中和してもよい。
【0029】本発明のインク中における色材の添加量
は、その使用目的にもよるが0.1〜20重量%、好ま
しくは、0.2〜8重量%の範囲で使用される。0.1
重量%未満では淡色インクに用いた場合でも着色力がな
く、20重量%を越えると粘度が高く吐出することが困
難となる。
【0030】本発明で用いられる水溶性染料は、必要に
応じて他の色材と混合して用いることができる。用いら
れる水溶性染料としては、カラーインデックスにおいて
酸性染料、直接性染料、塩基性染料、反応性染料、食用
染料に分類される染料で耐水、耐光性が優れたものが用
いられる。
【0031】これら染料を具体的に挙げれば、酸性染料
及び食用染料としては、C.I.アシッド.イエロー1
7、23、42、44、79、142、C.I.アシッ
ド.レッド1、8、13、14、18、26、27、3
5、37、42、52、82、87、89、92、9
7、106、111、114、115、134、18
6、249、254、289、C.I.アシッド.ブル
ー9、29、45、92、249、C.I.アシッド.
ブラック1、2、7、24、26、94、C.I.フー
ド.イエロー3、4、C.I.フード.レッド7、9、
14、C.I.フード.ブラック1、2等が挙げられ
る。
【0032】直接性染料としては、C.I.ダイレク
ト.イエロー1、12、24、26、33、44、5
0、86、120、132、142、144、C.I.
ダイレクト.レッド1、4、9、13、17、20、2
8、31、39、80、81、83、89、225、2
27、C.I.ダイレクト.オレンジ26、29、6
2、102、C.I.ダイレクト.ブルー1、2、6、
15、22、25、71、76、79、86、87、9
0、98、163、165、199、202、C.I.
ダイレクト.ブラック19、22、32、38、51、
56、71、74、75、77、154、168、17
1等が挙げられる。
【0033】塩基性染料としては、C.I.ベーシッ
ク.イエロー1、2、11、13、14、15、19、
21、23、24、25、28、29、32、36、4
0、41、45、49、51、53、63、64、6
5、67、70、73、77、87、91、C.I.ベ
ーシック.レッド2、12、13、14、15、18、
22、23、24、27、29、35、36、38、3
9、46、49、51、52、54、59、68、6
9、70、73、78、82、102、104、10
9、112、C.I.ベーシック.ブルー1、3、5、
7、9、21、22、26、35、41、45、47、
54、62、65、66、67、69、75、77、7
8、89、92、93、105、117、120、12
2、124、129、137、141、147、15
5、C.I.ベーシック.ブラック2、8等が挙げられ
る。
【0034】反応性染料としては、C.I.リアクティ
ブ.ブラック3、4、7、11、12、17、C.I.
リアクティブ.イエロー1、5、11、13、14、2
0、21、22、25、40、47、51、55、6
5、67、C.I.リアクティブ.レッド1、14、1
7、25、26、32、37、44、46、55、6
0、66、74、79、96、97、180、C.I.
リアクティブ.ブルー1、2、7、14、15、23、
32、35、38、41、63、80、95等を挙げる
ことができる。特に酸性染料及び直接性染料が好ましく
用いられる。また、インクジェット用染料として開発さ
れたアビシア製のプロジェットシアン2、プロジェット
マゼンタ2、プロジェットイエロー2等のProjet
(TM)シリーズ染料も好ましい。
【0035】特に好ましい染料としては、耐水性と信頼
性のバランスからスルホン酸、カルボン酸の導入された
もである。下記に限定されるものではないが、具体的に
は、遊離酸型で記載すると、下記式(13)〜(29)
で表されるものが挙げられる。
【0036】
【化18】
【0037】
【化19】
【0038】
【化20】
【0039】
【化21】
【0040】
【化22】
【0041】
【化23】
【0042】
【化24】
【0043】
【化25】
【0044】
【化26】
【0045】
【化27】
【0046】
【化28】
【0047】
【化29】
【0048】
【化30】
【0049】
【化31】
【0050】
【化32】
【0051】
【化33】
【0052】
【化34】
【0053】本発明で用いられる顔料としては、有機顔
料としてアゾ系、フタロシアニン系、アントラキノン
系、ジオキサジン系、インジゴ系、チオインジゴ系、ペ
リレン系、イソインドレノン系、アニリンブラック、ア
ゾメチン系、ローダミンBレーキ顔料、カーボンブラッ
ク等が挙げられ、無機顔料として酸化鉄、酸化チタン、
炭酸カルシウム硫酸バリウム、水酸化アルミニウム、バ
リウムイエロー、紺青、カドミウムレッド、クロムイエ
ロー、金属粉が挙げられる。
【0054】より具体的には、黒用顔料として、ファー
ネスブラック、ランプブラック、アセチレンブラック、
チャンネルブラック等のカーボンブラック(C.I.ピ
グメントブラック7)類、又は銅酸化物、鉄酸化物
(C.I.ピグメントブラック11)、若しくは酸化チ
タン等の金属類、アニリンブラック(C.I.ピグメン
トブラック1)等の有機顔料を挙げることができる。
【0055】カラーインク用顔料としては、黄色インク
用で、C.I.ピグメントイエロー1(ファストイエロ
ーG)、3、12(ジスアゾイエローAAA)、13、
14、17、23、24、34、35、37、42(黄
色酸化鉄)、53、55、74、81、83(ジスアゾ
イエローHR)、95、97、98、100、101、
104、108、109、110、117、120、1
28、138、150、153、マゼンタ用でC.I.
ピグメントレッド1、2、3、5、17、22(ブリリ
アントファーストスカーレット)、23、31、38、
48:2(パーマネントレッド2B(Ba))、48:
2(パーマネントレッド2B(Ca))、48:3(パ
ーマネントレッド2B(Sr))、48:4(パーマネ
ントレッド2B(Mn))、49:1、52:2、5
3:1、57:1(ブリリアントカーミン6B)、6
0:1、63:1、63:2、64:1、81(ローダ
ミン6Gレーキ)、83、88、92、101(べんが
ら)、104、105、106、108(カドミウムレ
ッド)、112、114、122(ジメチルキナクリド
ン)、123、146、149、166、168、17
0、172、177、178、179、185、19
0、193、209、219、シアン用で、C.I.ピ
グメントブルー1、2、15(銅フタロシアニンブルー
R)、15:1、15:2、15:3(フタロシアニン
ブルーG)、15:4、15:6(フタロシアニンブル
ーE)、16、17:1、56、60、63、等を挙げ
ることができる。
【0056】また、中間色としては、レッド、グリー
ン、ブルー用として、C.I.ピグメントレッド17
7、194、224、C.I.ピグメントオレンジ4
3、C.I.ピグメントバイオレット3、19、23、
37、C.I.ピグメントグリーン7、36等の顔料を
単独又は混合して用いることができる。
【0057】黒としてはカーボンブラックとして、ファ
ーネス法、チャネル法で製造されたカーボンブラック
で、1次粒子が15nmから40nm、BET吸着法に
よる比表面積が50〜300m/g、DBP吸油量が
40〜150ml/100g、揮発分が0.5〜10
%、pH2〜9を有するものが使用され、特にpH6以
下の酸性カーボンブラックが高濃度で好ましい。また、
次亜塩素酸化処理したカーボンブラックやスルホン化剤
処理したカーボンブラック、ジアゾニュウム化合物にて
処理してスルホン酸、カルボン酸等のアニオン性解離基
を導入したカーボンブラックがさらに好ましい。
【0058】イエロー顔料としては、ベンチジン骨格を
含まないC.Iピグメントイエロー74、128、13
8が好ましい。
【0059】マゼンタ顔料としては、キナクリドン系の
C.I.ピグメントレッド122、209が好ましい。
【0060】シアンはフタロシアニン化合物であるC.
I.ピグメントブルー15:3やアルミ配位フタロシア
ニン、無金属フタロシアニンが好ましい。
【0061】これらカラー有機顔料も表面処理によりス
ルホン酸基、カルボン酸基が導入された顔料はさらに分
散安定性に優れ、分散剤を用いることなく分散安定性が
得られるものは自己分散顔料として好適に用いることが
できる。また、表面をカプセル化した顔料やポリマーを
グラフトした顔料等も分散安定性に優れ、信頼性の高い
インクとすることができる。以下に、これら一部の調整
例を参考例として示す。
【0062】<参考例1> 次亜塩素酸処理したカーボ
ンブラック1 市販のpH2.5の酸性カーボンブラック(キャボット
社製、商品名モナーク1300)300gを水1000
ミリリットルによく混合した後に次亜塩素酸ソーダ(有
効塩素濃度12%)450gを滴下して、100〜10
5℃で8時間撹拌した。この液にさらに次亜塩素酸ソー
ダ(有効塩素濃度12%)100gを加え、横型分散機
で3時間分散した。得られたスラリーを水で10倍に希
釈し、水酸化リチウムにてpHを調整し、電導度0.2
mS/cmまで限外濾過膜にて脱塩濃縮し、顔料濃度1
5%のカーボンブラック分散液とした。遠心処理により
粗大粒子を除き、さらに1ミクロンのナイロンフィルタ
ーで濾過しカーボンブラック分散液1とした。Fe、C
a、Siの含有量の総計はICPの測定により100p
pm以下であった。また、塩素イオン濃度も10ppm
以下とした。マイクロトラックUPAで測定した平均粒
子径(D50%)は95nmであった。
【0063】<参考例2> スルホン化剤処理したカー
ボンブラック2 市販のカーボンブラック顔料(デグサ社製「プリンテッ
クス#85」)150gをスルホラン400ml中に良
く混合し、ビーズミルで微分散後、アミド硫酸15gを
添加して、140〜150℃で10時間攪拌した。得ら
れたスラリーをイオン交換水1000ml中に投入し、
12000rpmで遠心分離機により表面処理カーボン
ブラックウエットケーキを得る。このカーボンブラック
ウエットケーキを2000mlのイオン交換水中に再分
散し、水酸化リチウムにてpHを調整し、限外濾過膜に
より脱塩濃縮し顔料濃度10重量%のカーボンブラック
分散液とした。このものを1ミクロンのナイロンフィル
ターで濾過し、カーボンブラック液2とした。Fe、C
a、Siの含有量の総計はICPの測定により100p
pm以下であった。また硫酸イオン濃度も100ppm
以下であった。平均粒子径は80nmであった。
【0064】<参考例3> ジアゾ化合物処理したカー
ボンブラック分散液3 表面積が230m2/gでDBP吸油量が70ml/1
00gのカーボンブラック100gと、p−アミノ−N
−安息香酸34gとを水750gに混合分散し、これに
硝酸16gを滴下して70℃で撹拌した。5分後、50
gの水に11gの亜硝酸ナトリウムを溶かした溶液を加
え、さらに1時間撹拌した。得られたスラリーを10倍
に希釈し遠心処理し粗大粒子を除き、pHをジエタノー
ルアミンにて調整しpH8−9とし、限外濾過膜にて脱
塩濃縮し、顔料濃度15%のカーボンブラック分散液と
した。このものをポリプロピレンの0.5μmフィルタ
ーにてカーボンブラック分散液3とした。Fe、Ca、
Siの含有量の総計はICPの測定により100ppm
以下であった。また、硝酸イオン濃度は10ppm以下
であった。平均粒子径は99nmであった。
【0065】<参考例4> ジアゾ化合物処理したカー
ボンブラック分散液4 (例1)カーボンブラック生産品の調製 2リットルの水と43gのスルファニル酸を含む約75
℃の溶液を、撹拌しながら、230m/gの表面積と
70ml/100gのDBPAを有する202gのカー
ボンブラックに添加した。この混合物を撹拌しながら室
温まで冷却し、26.2gの濃硝酸を添加した。水中の
亜硝酸ナトリウムの20.5gの溶液を添加した。4−
スルホベンゼンジアゾニウム水酸化物内部塩を作製し、
これをカーボンブラックと反応させた。発生した泡立ち
が停止するまで分散系を撹拌した。得られたスラリーを
希釈し、水酸化リチウムにてpHを調整しpH8−9と
して粗大粒子を遠心処理にて除き、引き続いて限外濾過
膜にて脱塩濃縮し顔料濃度15%のカーボンブラック分
散液とした。このものをポリプロピレンの1μmフィル
ターにて濾過し、カーボンブラック分散液4とした。F
e、Ca、Siの含有量の総計はICPの測定により1
00ppm以下であった。また、硝酸イオン濃度は50
ppm以下であった。平均粒子径は95nmであった。
【0066】<参考例5> 表面化学処理したカラー顔
料分散液(イエロー分散液1、マゼンタ分散液1、シア
ン分散液1) イエロー顔料としてC.I.ピグメントイエロー128
を低温プラズマ処理し、カルボン酸基を導入した顔料を
作製した。これをイオン交換水に分散したものを、限外
濾過膜にて脱塩濃縮し、顔料濃度15%のイエロー顔料
分散液1とした。平均粒子径70nm、Fe、Ca、S
iの含有量の総計は100ppm以下であった。
【0067】同様にマゼンタ顔料としてC.I.ピグメ
ントマゼンタ122を用いて顔料濃度15%のマゼンタ
顔料分散液1を作製した。平均粒子60nm、Fe、C
a、Siの含有量の総計は100ppm以下であった。
【0068】同様にシアン顔料としてC.I.ピグメン
トシアン15:3を用いて顔料濃度15%のシアン顔料
分散液1を作製した。平均粒子径80nm、Fe、C
a、Siの含有量の総計は100ppm以下であった。
【0069】本発明においては、顔料分散剤を用いた顔
料分散液を用いることもできる。
【0070】顔料分散剤としては、親水性高分子とし
て、天然系では、アラビアガム、トラガンガム、グーア
ガム、カラヤガム、ローカストビーンガム、アラビノガ
ラクトン、ペクチン、クインスシードデンプン等の植物
性高分子、アルギン酸、カラギーナン、寒天等の海藻系
高分子、ゼラチン、カゼイン、アルブミン、コラーゲン
等の動物系高分子、キサンテンガム、デキストラン等の
微生物系高分子、半合成系では、メチルセルロース、エ
チルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、ヒドロ
キシプロピルセルロース、カルボキシメチルセルロース
等の繊維素系高分子、デンプングリコール酸ナトリウ
ム、デンプンリン酸エステルナトリウム等のデンプン系
高分子、アルギン酸ナトリウム、アルギン酸プロピレン
グリコールエステル等の海藻系高分子、純合成系では、
ポリビニルアルコール、ポリビニルピロリドン、ポリビ
ニルメチルエーテル等のビニル系高分子、非架橋ポリア
クリルアミド、ポリアクリル酸及びそのアルカリ金属
塩、水溶性スチレンアクリル樹脂等のアクリル系樹脂、
水溶性スチレンマレイン酸樹脂、水溶性ビニルナフタレ
ンアクリル樹脂、水溶性ビニルナフタレンマレイン酸樹
脂、ポリビニルピロリドン、ポリビニルアルコール、β
−ナフタレンスルホン酸ホルマリン縮合物のアルカリ金
属塩、四級アンモニウムやアミノ基等のカチオン性官能
基の塩を側鎖に有する高分子化合物、セラック等の天然
高分子化合物等が挙げられる。特にアクリル酸、メタク
リル酸、スチレンアクリル酸のホモポリマーや他の親水
基を有するモノマーの共重合体からなるようなカルボン
酸基を導入したものが高分子分散剤としてこのましい。
【0071】また界面活性剤を用いる場合は、ポリオキ
シエチレンアルキルエーテル燐酸塩、ポリオキシエチレ
ンアルキルエーテル酢酸塩等のアニオン界面活性剤、ノ
ニルフェニルエーテル等ノニオン系界面活性剤を用いる
こともできる。
【0072】<参考例6> 分散剤顔料分散液(界面活
性剤分散:イエロー分散液2、マゼンタ分散液2、シア
ン分散液2、高分子分散:イエロー分散液3、マゼンタ
分散液3、シアン分散液3)、イエロー顔料:C.I.
ピグメントイエロー128、マゼンタ顔料:C.I.ピ
グメントレッド122、シアン顔料:C.I.ピグメン
トブルー15:3、分散剤A:花王社製ノニオン性界面
活性剤「エマルゲン 913」)、HLB15.5、分
散剤B:ジョンソンポリマー社製アクリル系樹脂水溶液
「ジョンクリル 611」(アンモニア中和、固形分2
0%)、酸価 57、ソルトミリング微細化工程:ステ
ンレス製1ガロンニーダー(井上製作所社製)に上記の
顔料250部、塩化ナトリウム2500部及びジエチレ
ングリコール200部を仕込み、3時間混練した。次
に、この混合物を2.5リットルの温水に投入し、約8
0℃に加熱しながらハイスピードミキサーで約1時間撹
拌してスラリー状とした後、濾過、水洗を5回くりかえ
して塩化ナトリウム及び溶剤を除き、顔料の乾燥品を得
た。
【0073】表面処理工程:ペイントコンディショナー
に、顔料20部と下記A、Bの分散剤5部(固形分換
算)と水を加え、全量で100部として3時間分散し
た。得られた水性顔料分散体に15000rpmで6時
間の遠心分離を施した。
【0074】表面処理顔料20部に30%アンモニア水
0.1部、精製水79.9部を加え、ペイントコンディ
ショナーで再分散し、顔料濃縮液を作製した。また、表
面処理を行わなかった顔料については、顔料20部に分
散剤C(処方1)又は分散剤B(処方2)を5部(固形
分)及び精製水を加え、全量で100部としてペイント
コンディショナーにて分散し、逆浸透膜にて精製しイン
クジェット用濃縮記録液を作製した。濃縮液は1μmナ
イロンフィルターにて濾過、続いて0.5μmのポリピ
ロピレンフィルターにて濾過し使用分散液とした。それ
ぞれのFe、Ca、Siの含有量はいずれも100pp
m以下であった。
【0075】この分散液の平均粒子径はイエロー分散液
2:93nm、イエロー分散液3:80nm、マゼンタ
分散液2:60nm マゼンタ分散液2:56nm、シ
アン分散液2:90nm シアン分散液3:87nmで
あった。本発明では色材として染料、顔料で着色された
微粒子を用いることにより普通紙での定着性の改良、発
色性の改良を行い、水溶性カリックスアレーンを含有す
ることで凝集等が起こりにくい着色微粒子記録液を得る
ことができる。着色微粒子としては、微粒子が高分子か
らなるものシリカ、アルミナ等の無機微粒子からなるも
のいずれも用いることができる。光沢性を付与する目的
からは高分子微粒子を用いることが好ましい。
【0076】特にアクリル系やポリエステル系の微粒子
に染顔料が含浸されたもの、すなわち、表層もしくは内
部、又は全体に染顔料が存在する着色高分子微粒子を用
いることが好ましい。より具体的には、特開平2000
−53898号公報に開示された方法により製造された
着色微粒子が挙げられる。以下に、これに準じたその1
例を示す。
【0077】<参考例7>攪拌翼、冷却管、窒素ガス導
入管を取り付けた密閉可能な反応容器に、重合溶媒とし
てメチルエチルケトン20重量部、重合性不飽和モノマ
ーとして下記の組成の初期仕込みモノマー及び重合連鎖
移動剤を仕込み、窒素ガス置換を充分行った。
【0078】 メタクリル酸メチル、モノマー 12.8重量部 メタクリル酸2−ヒドロキシエチル、モノマー 1.2重量部 メタクリル酸、モノマー 2.9重量部 シリコーンマクロマー(チッソ(株)製、FM−0711) 2重量部 スチレンアクリルニトリルマクロマー (東亜合成(株)製A、N−6) 1重量部 メルカプトエタノール(重合連鎖移動剤) 0.3重量部 窒素雰囲気下、反応容器内の混合液を撹拌しながら65
℃まで昇温させた。これとは別に、下記の滴下モノマモ
ノマー及び重合連鎖移動剤とメチルエチルケトン60部
と、2,2’−アゾビス(2,4−ジメチルバレロニト
リル)0.2部とを混合し、充分窒素置換して得られた
混合液を3時間かけて、反応容器内に徐々に滴下した。
【0079】 メタクリル酸メチル、モノマー 51重量部 メタクリル酸2−ヒドロキシエチル、モノマー 4.2重量部 メタクリル酸、モノマー 11重量部 シリコーンマクロマー(チッソ(株)製、FM−0711) 8重量部 スチレンアクリルニトリルマクロマー (東亜合成(株)製、AN−6) 4重量部 メルカプトエタノール(重合連鎖移動剤) 1.2重量部 滴下が終了して2時間後、2,2’−アゾビス(2,4
−ジメチルバレロニトリル)0.1重量部をメチルエチ
ルケトン5重量部に溶解した溶液を加え、さらに65℃
で2時間、70℃で2時間熟成させることにより、ビニ
ル系ポリマー溶液を得た。
【0080】得られたビニル系ポリマー溶液の一部を、
減圧下、105℃で2時間乾燥させ、完全に溶媒を除去
することによって単離した。重量平均分子量は約10,
000、Tg180℃であった。
【0081】上記で得られたビニル系ポリマー溶液を減
圧乾燥させて得られたビニル系ポリマー5gに、トルエ
ン25g及び下記式(30)で表されるアントラキノン
系染料。
【0082】
【化35】 5gを加えて完全に溶解させ、水酸化ナトリウム水溶液
を2g加えてビニル系ポリマーの酸性基を一部中和し
た。次いで、イオン交換水300gを加え、撹拌した
後、乳化装置であるナノメーカーTM(ナノマイザー社
製)を用いて、30分間乳化した。得られた乳化物を減
圧下60℃でトルエンを完全に除去し、さらに一部の水
を除去することにより濃縮し、限外濾過膜にてモノマー
等不純物を除去し、精製された分散性染料を含浸させた
ビニル系ポリマー微粒子のマゼンタ分散液4(平均粒
径;98nm、固形分濃度;10%)を得た。
【0083】同様にして、染料をC.I.ディスパース
イエロー118としてイエロー分散液4(平均粒径;9
8nm、固形分濃度;10%)、C.I.ディスパース
ブルー36としてブルー分散液4(平均粒径;98n
m、固形分濃度;10%)を得た。本発明では、界面活
性剤を使用することにより、記録紙への濡れ性を改善す
ることができる。好ましい界面活性剤としては、界面ポ
リオキシエチレンアルキルエーテル酢酸塩、ジアルキル
スルホ琥珀酸塩、ポリオキシエチレンアルキルエーテ
ル、ポリオキシエチレンアルキルフェニルエーテル、ポ
リオキシエチレンポリオキシプロピレンブロック共重合
体、アセチレングリコール系界面活性剤が挙げられる。
より具体的には、アニオン系界面活性剤としては、ポリ
オキシエチレンアルキルエーテル酢酸塩〔下記式(3
1)〕、及び/又は炭素鎖が5〜7の分岐したアルキル
鎖を有するジアルキルスルホ琥珀酸〔下記式(32)〕
を用いることにより、普通紙特性も改善されさらに着色
剤の溶解、分散安定性が図られる。
【0084】
【化36】 R−O−(CH2CH2O)mCH2COOM (31) 〔式(31)中、Rは炭素数6〜14の分岐してもよい
アルキル基、mは3〜12、Mはアルカリ金属イオン、
第4級アンモニウム、第4級ホスホニウム又はアルカノ
ールアミンを示す。〕
【0085】
【化37】 〔式(3)中、R5、6は炭素数5〜7の分岐したアルキ
ル基、Mはアルカリ金属イオン、第4級アンモニウム、
第4級ホスホニウム又はアルカノールアミンを示す。〕
さらに、本発明の界面活性剤の対イオンとして、リチウ
ムイオン及び第4級アンモニウム、第4級ホスホニウム
を用いることにより、界面活性剤が優れた溶解安定性を
示す。
【0086】好ましい非イオン系の界面活性剤として
は、ポリオキシエチレンアルキルフェニルエーテルであ
る下記式(33)、アセチレングリコール系界面活性剤
である下記式(34)の界面活性剤が挙げられる。これ
らを併用することによりさらに相乗効果として浸透性が
あげられ、これにより色境界にじみが低減され、また、
文字にじみも少ないインクが得られる。
【0087】
【化38】 〔式(33)中、Rは分岐してもよい6〜14の炭素
鎖、kは5〜12を示す。〕
【0088】
【化39】 〔式(34)中、p、qは0〜40を示す。〕
【0089】なお、このインクのpHを6以上にするこ
とにより、インクの保存安定性が得られ、また、オフィ
スで使用されているコピー用紙や用箋等はpHが5〜6
のものが多く、これらの記録紙にインクを9〜60μm
の微細な吐出口より吐出し重量が2ng〜50ngの液
滴として5〜20m/sで飛翔させ、単色での付着量を
1.5g/m2から30g/m2として、JIS P−8
122試験法によるステキヒトサイズ度が3秒以上のい
わゆる普通紙に記録するこにより、高画質、高解像の記
録画像を形成する記録方法を提供することができる。た
だし、pHが9以上では保存時に上記式(32)の活性
剤では分解による物性変化が起こりやすいため、式(3
2)を用いる場合はpHを6〜9とすることが好まし
い。
【0090】本発明に用いることができる上記式(3
1)、(32)、(33)、(34)の添加量は、0.
05〜10重量%の間でプリンターシステムにより要求
されるインク特性に対し、所望の浸透性を与えることが
可能である。ここで0.05%未満ではいずれの場合も
2色重ね部の境界でのにじみが発生し、10重量%を越
える場合は、化合物自体が低温で析出しやすくなること
があり、信頼性が悪くなる。
【0091】次に、本発明に用いる界面活性剤(3
1)、(32)を具体的に遊離酸型で示す。
【0092】
【化40】 CH3(CH2)12O(CH2CH2O)3CH2OOH (35)
【化41】 CH3(CH2)12O(CH2CH2O)4CH2OOH (36)
【化42】 CH3(CH2)12O(CH2CH2O)5CH2OOH (37)
【化43】 CH3(CH2)12O(CH2CH2O)6CH2OOH (38)
【化44】
【化45】
【化46】
【化47】
【化48】
【化49】
【0093】本発明のインクは水を液媒体として使用す
るものであるが、インクを所望の物性にするため、イン
クの乾燥を防止するために、また、本発明の化合物の溶
解安定性を向上させるため等の目的で、エチレングリコ
ール、ジエチレングリコール、トリエチレングリコー
ル、ポリエチレングリコール、ポリプロピレングリコー
ル、1,3−プルパンジオール、1,3−ブタンジオー
ル、1,4ブタンジオール、1,5ペンタンジオール、
1,6ヘキサンジオール、グリセロール、1,2、6−
ヘキサントリオール、1,2,4−ブタントリオール、
1,2,3−ブタントリオール、ペトリオール等の多価
アルコール類、エチレングリコールモノエチルエーテ
ル、エチレングリコールモノブチルエーテル、ジエチレ
ングリコールモノメチルエーテル、ジエチレングリコー
ルモノエチルエーテル、ジエチレングリコールモノブチ
ルエーテル、テトラエチレングリコールモノメチルエー
テル、プロピレングリコールモノエチルエーテル等の多
価アルコールアルキルエーテル類、エチレングリコール
モノフェニルエーテル、エチレングリコールモノベンジ
ルエーテル等の多価アルコールアリールエーテル類;N
−メチル−2−ピロリドン、N−ヒドロキシエチル−2
−ピロリドン、2−ピロリドン、1,3−ジメチルイミ
ダゾリジノン、ε−カプロラクタム等の含窒素複素環化
合物;ホルムアミド、N−メチルホルムアミド、ホルム
アミド、N,N−ジメチルホルムアミド等のアミド類;
モノエタノールアミン、ジエタノールアミン、トリエタ
ノールアミン、モノエチルアミン、ジエチルアミン、ト
リエチルアミン等のアミン類、ジメチルスルホキシド、
スルホラン、チオジエタノール等の含硫黄化合物類、プ
ロピレンカーボネート、炭酸エチレン、γ−ブチロラク
トン等の水溶性有機溶媒を用いることができる。これら
の溶媒は、水と共に単独又は複数混合して用いられる。
【0094】これらの中で、特に好ましいものは、ジエ
チレングリコール、チオジエタノール、ポリエチレング
リコール200〜600、トリエチレングリコール、グ
リセロール、1,2,6−ヘキサントリオール、1,
2,4−ブタントリオール、ペトリオール、1,3ブタ
ンジオール、2,3ブタンジオール、1,4−ブタンジ
オール、1,5−ペンタンジオール、N−メチル−2−
ピロリドン,N−ヒドロキシエチルピロリドン、2−ピ
ロリドン、1,3ジメチルイミダゾリジノンであり、こ
れらを用いることにより、本化合物の高い溶解性と水分
蒸発による噴射特性不良の防止に対して優れた効果が得
られる。特に本発明において着色剤の分散安定性を得る
のに好ましい溶剤として、N−ヒドロキシエチル2−ピ
ロリドン等のピロリドン誘導体が挙げられる。
【0095】また、本発明の界面活性剤(31)〜(3
4)以外で表面張力を調整する目的で添加される浸透剤
としては、ジエチレングリコールモノフェニルエーテ
ル、エチレングリコールモノフェニルエーテル、エチレ
ングリコールモノアリルエーテル、ジエチレングリコー
ルモノフェニルエーテル、ジエチレングリコールモノブ
チルエーテル、プロピレングリコールモノブチルエーテ
ル、トリエチレングリコールモノブチルエーテル、テト
ラエチレングリコールクロロフェニルエーテル等の多価
アルコールのアルキル及びアリールエーテル類、2−エ
チル−1,3ヘキサンジオール、2,2,4−トリメチ
ル−1,3−ペンタンジオール、2,2ジメチル1,3
プロパンジーオール等のジオール類、ポリオキシエチレ
ンポリオキシプロピレンブロック共重合体、フッ素系界
面活性剤、エタノール、2−プロパノール等の低級アル
コール類が挙げられるが、特に好ましいものは、多価ア
ルコールアルキルエーテルとしてジエチレングリコール
モノブチルエーテル、炭素数6以上のジオールとして2
−エチル−1,3ヘキサンジオール及び2,2,4−ト
リメチル1,3ペンタンジオールである。ジオール類
は、水不溶性色材の凝集が発生しにくいという点で好適
である。
【0096】その添加量は種類や所望の物性にもよる
が、0.1〜20重量%、好ましくは0.5〜10重量
%で範囲で添加される。下限未満では浸透性が不十分で
あり上限を越えると粒子化特性に悪影響を及ぼす。ま
た、これらの添加にうよりインクジェットヘッド部材や
記録器具への濡れ性も改善され、充填性が向上し、気泡
による記録不良が発生しにくくなる。
【0097】本発明おけるインク物性は、そのシステム
により適宜、調整可能である。ここでインクの表面張力
とは紙への浸透性を示す指標であり、特に表面形成され
て1秒以下の短い時間での動的表面張力を測定すること
がインクの浸透性と対応する。飽和時間で測定される静
的表面張力とは異なる。測定法としては、特開昭63−
312372号公報等に記載の従来公知の方法で1秒以
下の動的な表面張力を測定できる方法であればいずれも
使用することができる。表面張力の値は50mN/m以
下が好ましく、より好ましくは40mN/m以下とする
と優れた乾燥性が得られる。これに対して、インクの吐
出安定性からは動的な表面張力が低下しすぎると粒子化
が不安定となりやすい。安定に吐出できる動的な表面張
力は1m秒において好ましくは40mN/m以上であ
る。粘度の範囲としては1〜10mPa・sの間で吐出
方式により適宜、選定される。
【0098】インク中の顔料粒子径範囲としては、10
〜300nmのものを用い、平均粒子径が60〜120
nmとすることが好ましい。インク中の固形分両は1〜
25重量%、水分量は25〜93重量%の範囲、より好
ましくは50〜80重量%の範囲である。
【0099】本発明では、インク中の顔料インク、ま
た、着色微粒子インクの粒子表面のζ電位等の関係から
分散安定性を損なわない電導度範囲として1〜6mS/
cmの範囲とすると、顔料の凝集等の発生を起さず、長
期に亘って粒子径の変化の少ない信頼性の高いインクと
することができる。この範囲とするには、通常は電導度
調整剤等の添加が行われるが、上記式(1)の化合物も
解離基を有しており、上記式(3)の塩として、この含
有量を調整することにより、所望の範囲に調整すること
が可能である。さらに微調整をするために分散を阻害し
ない電導度調整剤を添加することもできる。好ましい電
導度調整剤としては、テトラメチルアンモニウム塩化物
等の第4級アンモニウム塩、アルカノールアミン塩等が
挙げられる。
【0100】本発明のインクには、上記着色剤、溶媒の
外に、従来より知られている添加剤を加えることができ
る。例えば、防腐防黴剤としては、デヒドロ酢酸ナトリ
ウム、ソルビン酸ナトリウム、2−ピリジンチオール−
1−オキサイドナトリウム、安息香酸ナトリウム、ペン
タクロロフェノールナトリウム、イソチアゾリン等が使
用できる。
【0101】その他、pH調整剤としては、調合される
インクに悪影響を及ぼすことなくpHを7以上に調整で
きるものであれば、任意の物質を使用することができ
る。その例として、ジエタノールアミン、トリエタノー
ルアミン等のアミン、水酸化リチウム、水酸化ナトリウ
ム等のアルカリ金属元素の水酸化物、水酸化アンモニウ
ム、第4級アンモニウム水酸化物、第4級ホスホニウム
水酸化物、炭酸リチウム、炭酸ナトリウム、炭酸カリウ
ム等のアルカリ金属の炭酸塩等が挙げられる。
【0102】キレート試薬としては、例えば、エチレン
ジアミン四酢酸ナトリウム、ニトリロ三酢酸ナトリウ
ム、ヒドロキシエチルエチレンジアミン三酢酸ナトリウ
ム、ジエチレントリアミン五酢酸ナトリウム、ウラミル
二酢酸ナトリウム等がある。
【0103】防錆剤としては、例えば、酸性亜硫酸塩、
チオ硫酸ナトリウム、チオジグリコール酸アンモン、ジ
イソプロピルアンモニイウムニトライト、四硝酸ペンタ
エリスリトール、ジシクロヘキシルアンモニウムニトラ
イト等がある。その他、目的に応じて水溶性紫外線吸収
剤、水溶性赤外線吸収剤、を添加することもできる。
【0104】次に、上記した本発明の水性顔料インクを
用いて記録を行うのに好適な、インクジェット記録方法
と装置の一例を以下に説明する。先ず、熱エネルギーを
利用したインクジェット記録装置の主要部であるヘッド
構成の一例を図1に示す。図1は、インク流路に沿った
ヘッド13の断面図であり、ヘッド13はインクを通す
流路(ノズル)14を有するガラス、セラミック、シリ
コン又はプラスチック板等と発熱素子基板15とを接着
して得られる。発熱素子基板15は酸化シリコン、窒化
シリコン、炭化シリコン等で形成される保護層16、ア
ルミニウム、金、アルミニウム−銅合金等で形成される
電極17−1及び17−2、HfB2、TaN、TaA
l等の高融点材料から形成される発熱抵抗体層18、熱
酸化シリコン、酸化アルミニウム等で形成される蓄熱層
19、シリコン、アルミニウム、窒化アルミニウム等の
放熱性のよい材料で形成される基板20よりなってい
る。
【0105】上記ヘッド13の電極17−1及び17−
2にパルス状の電気信号が印加されると、発熱素子基板
15のnで示される領域が急速に発熱し、この表面に接
しているインク21に気泡が発生し、その圧力でメニス
カス23が突出し、インク21がヘッドのノズル14を
通して吐出し、吐出オリフィス22よりインク小滴24
となり、被記録材25に向って飛翔する。
【0106】図2に、このヘッドを組み込んだインクジ
ェット記録装置の一例を示す。図2において、61はワ
イピング部材としてのブレードであり、その一端はブレ
ード保持部材によって保持固定されており、カンチレバ
ーの形態をなす。ブレード61は記録ヘッド65による
記録領域に隣接した位置に配置され、また、本例の場
合、記録ヘッド65の移動経路中に突出した形態で保持
される。
【0107】62は記録ヘッド65の突出口面のキャッ
プであり、ブレード61に隣接するホームポジションに
配置され、記録ヘッド65の移動方向と垂直な方向に移
動して、インク吐出口面と当接し、キャッピングを行う
構成を備える。更に、63はブレード61に隣接して設
けられるインク吸収体であり、ブレード61と同様、記
録ヘッド65の移動経路中に突出した形態で保持され
る。上記ブレード61、キャップ62及びインク吸収体
63によって吐出回復部64が構成され、ブレード61
及びインク吸収体63によって吐出口面に水分、塵埃等
の除去が行われる。
【0108】65は吐出エネルギー発生手段を有し、吐
出口を配した吐出口面に対向する被記録材にインクを吐
出して記録を行う記録ヘッド、66は記録ヘッド65を
搭載して記録ヘッド65の移動を行うためのキャリッジ
である。キャリッジ66はガイド軸67と摺動可能に係
合し、キャリッジ66の一部はモーター68によって駆
動されるベルト69と接続している。これによりキャリ
ッジ66はガイド軸67に沿った移動が可能となり、記
録ヘッド65による記録領域及びその隣接した領域の移
動が可能となる。
【0109】51は被記録材を挿入するための紙給部、
52は図示しないモーターにより駆動される紙送りロー
ラーである。これらの構成により記録ヘッドの65吐出
口面と対向する位置へ被記録材が給紙され、記録が進行
するにつれて排紙ローラー53を配した排紙部へ排紙さ
れる。以上の構成において記録ヘッド65が記録終了し
てホームポジションへ戻る際、吐出回復部64のキャッ
プ62は記録ヘッド65の移動経路から退避している
が、ブレード61は移動経路中に突出している。その結
果、記録ヘッド65の吐出口がワイピングされる。
【0110】なお、キャップ62が記録ヘッド65の吐
出面に当接してキャッピングを行う場合、キャップ62
は記録ヘッドの移動経路中に突出するように移動する。
記録ヘッド65がホームポジションから記録開始位置へ
移動する場合、キャップ62及びブレード61は上記し
たワイピングの時の位置と同一の位置にある。この結
果、この移動においても記録ヘッド65の吐出口面はワ
イピングされる。上述の記録ヘッドのホームポジション
への移動は、記録終了時や吐出回復時ばかりでなく、記
録ヘッドが記録のために記録領域を移動する間に所定の
間隔で記録領域に隣接したホームポジションへ移動し、
この移動に伴って上記ワイピングが行われる。
【0111】図3は、記録ヘッドにインク供給部材、例
えば、チューブを介して供給されるインクを収容したイ
ンクカートリッジの一例を示す図である。ここで40は
供給用インクを収納したインク収容部、例えば、インク
袋であり、その先端にはゴム製の栓42が設けられてい
る。この栓42に針(図示していない)を挿入すること
により、インク袋40中のインクをヘッドに供給可能に
する。44は廃インクを受容するインク吸収体である。
インク収容部としては、インクとの接液面がポリオレフ
ィン、特にポリエチレンで形成されているものが好まし
い。
【0112】本発明で使用されるインクジェット記録装
置としては、上記のようにヘッドとインクカートリッジ
とが別体となったものに限らず、図4に示すようなそれ
らが一体になったものにも好適に用いられる。図4にお
いて、70は記録ユニットであり、この中にはインクを
収容したインク収容部、例えば、インク吸収体が収納さ
れており、かかるインク吸収体中のインクが複数オリフ
ィスを有するヘッド部71から液滴として吐出される構
成になっている。インク吸収体の材料としては、ポリウ
レタン、セルロース、ポリビニルアセテート又はポリオ
レフィン系樹脂を用いることが本発明にとって好まし
い。また、インク吸収体を用いず、インク収容部が内部
にバネ等を仕込んだインク袋であるような構造でもよ
い。72はカートリッジ内部を大気に連通させるための
大気連通口である。この記録ユニット70は図2に示す
記録ヘッド65に換えて用いられるものであって、キャ
リッジ66に対して着脱自在になっている。
【0113】次に、力学的エネルギーを利用したインク
ジェット記録装置の好ましい一例としては、複数のノズ
ルを有するノズル形成基板と、ノズルに対向して配置さ
れる圧電材料と導電材料からなる圧力発生素子と、この
圧力発生素子の周囲を満たすインクを備え、印加電圧に
より圧力発生素子を変位させ、インクの小液滴をノズル
から吐出させるオンデマンドインクジェット記録装置を
挙げることができる。その記録装置の主要部である記録
ヘッドの構成の一例を図5に示す。
【0114】ヘッドは、図示されていないインク室に連
通したインク流路80と、所望の体積のインク滴を吐出
するためのオリフィスプレート81と、インクに直接圧
力を作用させる振動板82と、この振動板82に接合さ
れ、電気信号により変位する圧電素子83と、オリフィ
スプレート81、振動板82等を支持固定するための基
板84とから構成されている。
【0115】図5において、インク流路80は感光性樹
脂等で形成され、オリフィスプレート81はステンレ
ス、ニッケル等の金属を電鋳やプレス加工による穴あけ
等により吐出口85が形成され、表面にPTFEニッケ
ルの共析メッキ等の撥インク層が設けられている。振動
板82はステンレス、ニッケル、チタン等の金属フィル
ム及び高弾性樹脂フィルム等で形成され、圧電素子83
は、チタン酸バリウム、PZT等の誘電体材料で形成さ
れる。以上のような構成の記録ヘッドは、圧電素子83
にパルス状の電圧を与え、歪み応力を発生させ、そのエ
ネルギーが圧電素子83に接合された振動板を変形さ
せ、インク流路80内のインクを垂直に加圧しインク滴
(図示していない)をオリフィスプレート81の吐出口
85より吐出して記録を行うように動作する。このよう
な記録ヘッドは、図4に示したものと同様なインクジェ
ット記録装置に組み込んで使用される。インクジェット
記録装置の細部の動作は、上記と同様に行えばよい。
【0116】次に、他の力学的エネルギーを利用したイ
ンクジェット記録装置の好ましい一例として静電アクチ
ュエータを用いたインクジェットを示す。図6は本発明
を適用したインクジェットヘッドの断面図であり、これ
らの図に示すように、インクジェッドヘッド1は、シリ
コン基板2を挟み、上側に同じくシリコン製のノズルプ
レート3、下側にシリコンと熱膨張率が近いホウ珪酸ガ
ラス基板4がそれぞれ積層された3層構造となってい
る。中央のシリコン基板2には、それぞれ独立した複数
のインク室5、これらに共通に設けられた共通インク室
6及びこの共通インク室6を複数のインク室5にそれぞ
れ接続しているインク供給路7としてそれぞれ機能する
溝が、その表面(図中、上面)からエッチングを施すこ
とにより形成されている。これらの溝がノズルプレート
3によって塞がれて、各部分5、6、7が区画形成され
ている。
【0117】ノズルプレート3には、各インク室5の先
端側の部分に対応する位置に、インクノズル11が形成
されており、これらが各インク室5に連通している。ま
た、ノズルプレート3には共通インク室6に連通するイ
ンク供給口が形成されている。インクは、外部の図示し
ないインクタンクから、インク供給口を通って共通イン
ク室6に供給される。共通インク室6に供給されたイン
クは、インク供給路7を通って、互いに独立したインク
室5にそれぞれ供給される。
【0118】インク室5は、その底壁8が図1の上下方
向に弾性変位可能なダイヤフラムとして機能するように
薄肉に形成されている。したがって、この底壁8の部分
を、以後の説明の都合上、ダイヤフラム8と称して説明
することもある。
【0119】次に、シリコン基板2の下面に接している
ガラス基板4においては、その上面、すなわちシリコン
基板2との接合面には、シリコン基板2の各インク室5
に対応した位置に、浅くエッチングされた凹部9が形成
されている。したがって、各インク室5の底壁8は、非
常に僅かの隙間を隔てて、ガラス基板4の凹部9の表面
92と対峙している。なお、ガラス基板4の凹部9はイ
ンク室5の底壁8に対向しているので、振動板対向壁又
は単に対向壁91と称する。
【0120】ここで、各インク室5の底壁8は、それぞ
れ電荷を蓄えるための電極として機能する。そして、各
インク室5の底壁8に対峙するように、ガラス基板4の
凹部表面92には、セグメント電極10が形成されてい
る。各セグメント電極10の表面は無機ガラスからなる
厚さG0の絶縁層により覆われている。このように、セ
グメント電極10と各インク室底壁8とは、絶縁層15
を挟んで互いに対向電極(電極間距離をGとする)を形
成している。
【0121】
【実施例】以下に実施例を挙げて本発明をさらに詳しく
説明するが、これら実施例によって本発明はなんら限定
されるものではない。
【0122】実施例1下記組成物を用いて混合し1日放
置後、上記式(5)の化合物でpHを9にして、0.5
μmポリプロピレンフィルターにて濾過し、ブラックイ
ンク1とした。
【0123】 カーボン分散液1 インク中固形分濃度として5重量% 上記式(1)化合物 0.5重量% 上記式(5)化合物 0.1重量% グリセロール 15重量% N−ヒドロキシエチルピロリドン 5重量% 2−エチル−1,3ヘキサンジオール 1重量% 上記式(36)活性剤 1重量% デヒドロ酢酸ナトリウム 0.2重量% 高純水(10MΩ) 残量 以下、分散液、染料の濃度はインク中の色材固形分濃度
である。
【0124】実施例2 下記組成物を用いる以外は実施例1と同様にし、水酸化
リチウムにてpH8.8にしてブラックインク2を調整
した。
【0125】 カーボン分散液2 4重量% 上記式(1)化合物 0.2重量% 1,2,6−ヘキサントリオール 8重量% 1,5−ペンタンジオール 8重量% 2−ピロリドン 8重量% 上記式(37)活性剤 1.0重量% 上記式(4)活性剤 1.2重量% 上記式(7)25%水溶液 0.8重量% 尿素 5重量% 2−ピリジンチオ−ル−1−オキサイドナトリウム 0.2重量% 高純水(10MΩ) 残量
【0126】実施例3 下記組成物を用いる以外は実施例1と同様にし、pHを
水酸化リチウムで9.5にしてブラックインク3を調整
した。
【0127】 カーボン分散液3 4.5重量% 上記式(1)化合物 0.2重量% ジエチレングリコール 5重量% グリセロール 5重量% 2−ピロリドン 重量% スチレンアクリル酸重合体 0.5重量% 上記式(36)活性剤 1重量% 上記式(33)活性剤(R:C919、k:12) 1重量% 上記式(I−3)25%水溶液 0.1重量% デヒドロ酢酸ナトリウム 0.2重量% イオン交換水 残量
【0128】実施例4 下記組成物を用いる以外は実施例1と同様にし、pHを
水酸化リチウムで9.5にしてイエローインク1を調整
した。
【0129】 イエロー分散液1 1.0重量% 上記式(1)化合物 0.4重量% エチレングリコール 5重量% グリセロール 2重量% 1,5−ペンタンジオール 8重量% 2−ピロリドン 2重量% ポリオキシエチレンポリオキシエチレンブロック共重合体 1重量% 上記式(38)活性剤 1重量% 上記式(34)活性剤(p、q=20) 0.8重量% 上記式(8)25%水溶液 2重量% 尿素 5重量% 安息香酸ナトリウム 0.2重量% イオン交換水 残量 下記組成物を用いる以外は実施例1と同様にし、pHを
水酸化リチウムで9.1にしてマゼンタインク1を調整
した。
【0130】 マゼンタ分散液1 1.0重量% 上記式(1)化合物 0.4重量% エチレングリコール 5重量% グリセロール 15重量% 2−ピロリドン 2重量% ポリオキシエチレンポリオキシエチレンブロック共重合体 1重量% 上記式(38)活性剤 1重量% 上記式(34)活性剤(p、q=20) 0.8重量% 上記式(8)25%水溶液 2重量% 尿素 5重量% 安息香酸ナトリウム 0.2重量% イオン交換水 残量 シアン分散液1 5重量% 上記式(1)化合物 0.5重量% 上記式(5)化合物 0.1重量% グリセロール 15重量% N−ヒドロキシエチルピロリドン 5重量% 2−エチル−1,3ヘキサンジオール 1重量% 上記式(36)活性剤 1重量% デヒドロ酢酸ナトリウム 0.2重量% 高純水(10MΩ) 残量
【0131】実施例5 下記組成物を用いる以外は実施例1と同様にし、pHを
水酸化ナトリウムで7.8にしてイエローインク2を調
整した。
【0132】 イエロー分散液2 3重量% 上記式(3)化合物(X:硝酸イオン) 2重量% トリエチレングリコール 5重量% ペトリオール 10重量% N−メチル−2−ピロリドン 5重量% ジエチレングリコールモノブチルエーテル 2重量% 上記式(9)活性剤 0.4重量% 上記式(33)活性剤(R:C1021、K:7) 1重量% 上記式(6)25%水溶液 1.5重量% ヒドロキシエチル尿素 5重量% 2−ピリジンチオール−1−オキサイドナトリウム 0.2重量% イオン交換水 残量 マゼンタ分散液2 3重量% 上記式(3)化合物 0.2重量% トリエチレングリコール 5重量% ペトリオール 10重量% N−メチル−2−ピロリドン 5重量% ジエチレングリコールモノブチルエーテル 2重量% 上記式(9)活性剤 0.4重量% 上記式(33)活性剤(R:C1021、K:7) 1重量% 上記式(6)25%水溶液 1.0重量% ヒドロキシエチル尿素 5重量% 2−ピリジンチオ−ル−1−オキサイドナトリウム 0.2重量% イオン交換水 残量 シアン分散液2 4重量% 上記式(1)化合物 0.5重量% トリエチレングリコール 5重量% ペトリオール 10重量% N−メチル−2−ピロリドン 5重量% ジエチレングリコールモノブチルエーテル 2重量% 上記式(9)活性剤 0.4重量% 上記式(34)活性剤(R:C1021、K:7) 1重量% 上記式(6)25%水溶液 1.0重量% ヒドロキシエチル尿素 5重量% 2−ピリジンチオ−ル−1−オキサイドナトリウム 0.2重量% イオン交換水 残量
【0133】実施例6 下記組成物を用いる以外は実施例1と同様にし、pHを
水酸化リチウムで8にしてイエローインク3を調整し
た。
【0134】 イエロー分散液3 4重量% 上記式(1)化合物 1重量% 2−ピロリドン 8重量% グリセロール 7重量% 1,3−ブタンジオール 3重量% 上記式(35)活性剤 0.3重量% 上記式(33)活性剤(p+q=15) 0.5重量% 上記式(33)活性剤(p+q=0) 0.5重量% 上記式(11)25%水溶液 2重量% ヒドロキシエチル尿素 5重量% デヒドロ酢酸ナトリウム 0.2重量% イオン交換水 残量 下記組成物を用いる以外は実施例1と同様にし、pHを
水酸化リチウムで8にしてマゼンタインク3を調整し
た。
【0135】 マゼンタ分散液3 4重量% 上記式(1)化合物 3重量% 2−ピロリドン 8重量% グリセロール 7重量% 1,3ブタンジオール 3重量% 上記式(5)活性剤 0.3重量% 上記式(33)活性剤(p+q=15) 0.5重量% 上記式(33)活性剤(p+q=0) 0.5重量% 上記式(11)25%水溶液 2重量% ヒドロキシエチル尿素 5重量% デヒドロ酢酸ナトリウム 0.2重量% イオン交換水 残量 下記組成物を用いる以外は実施例1と同様にし、pHを
水酸化リチウムで8にしてシアンインク3を調整した。
【0136】 シアン分散液3 4重量% 上記式(1)化合物 0.2重量% 2−ピロリドン 8重量% グリセロール 7重量% 1,3ブタンジオール 3重量% 上記式(35)活性剤 0.3重量% テトラメチルアンモニウム硝酸塩(電導度調整剤) 0.4重量% 上記式(33)活性剤(p+q=15) 0.5重量% 上記式(33)活性剤(p+q=0) 0.5重量% 上記式(11)25%水溶液 2重量% ヒドロキシエチル尿素 5重量% デヒドロ酢酸ナトリウム 0.2重量% イオン交換水 残量
【0137】実施例7 下記組成物を用いる以外は実施例1と同様にし、pHを
水酸化リチウムで9.5にしてイエローインク4を調整
した。
【0138】 イエロー分散液4 1.0重量% 上記式(1)化合物 0.5重量% エチレングリコール 5重量% グリセロール 2重量% 1,3−プロパンジオール 8重量% 2−ピロリドン 2重量% ポリオキシエチレンポリオキシエチレンブロック共重合体 1重量% 上記式(38)活性剤 0.5重量% 上記式(8)25%水溶液 2重量% 尿素 5重量% 安息香酸ナトリウム 0.2重量% イオン交換水 残量 下記組成物を用いる以外は実施例1と同様にして、pH
を水酸化リチウムで9.1にしてマゼンタインク4を調
整した。
【0139】 マゼンタ分散液4 1.0重量% 上記式(1)化合物 0.5重量% エチレングリコール 5重量% グリセロール 15重量% 2−ピロリドン 2重量% ポリオキシエチレンポリオキシエチレンブロック共重合体 1重量% 上記式(38)活性剤 0.3重量% 上記式(34)活性剤(p、q=20) 0.2重量% 上記式(8)25%水溶液 2重量% 尿素 5重量% 安息香酸ナトリウム 0.2重量% イオン交換水 残量 下記組成物を用いる以外は実施例1と同様にし、pHを
水酸化リチウムで8.4にしてシアンインク4を調整し
た。
【0140】 シアン分散液4 5重量% 上記式(1)化合物 1.5重量% 上記式(5)化合物 0.1重量% グリセロール 15重量% N−ヒドロキシエチルピロリドン 5重量% 2−エチル−1,3ヘキサンジオール 1重量% 上記式(36)の活性剤 1重量% デヒドロ酢酸ナトリウム 0.2重量% 高純水(10MΩ) 残量
【0141】実施例8 下記組成物を用いる以外は実施例1と同様にし、pHを
水酸化ナトリウムで7.8にしてイエローインク5を調
整した。
【0142】 上記式(13)染料 1重量% 上記式(14)染料 1重量% 上記式(1)化合物 1重量% 乳酸 1重量% 1,5ペンタンジオール 5重量% トリメチロールプロパン 7重量% 2−ピロリドン 5重量% ジエチレングリコールモノブチルエーテル 2重量% 上記式(34)活性剤(p+q=15) 0.5重量% 上記式(33)活性剤(R:C1021、K:7) 1重量% 上記式(6)25%水溶液 1.5重量% ヒドロキシエチル尿素 2重量% 2−ピリジンチオール−1−オキサイドナトリウム 0.2重量% イオン交換水 残量 下記組成物を用いる以外は実施例1と同様にし、pHを
水酸化リチウムで7.8にしてマゼンタインク5を調整
した。
【0143】 上記式(24)染料 1.5重量% C.I.アシッドレッド52 0.5重量% 上記式(3)化合物(X:酢酸イオン) 1重量% 1,5ペンタンジオール 5重量% トリメチロールプロパン 7重量% 2−ピロリドン 5重量% ジエチレングリコールモノブチルエーテル 2重量% 上記式(33)活性剤(p+q=15) 0.5重量% 上記式(34)の活性剤(R:C1021、K:7) 1重量% 上記式(6)25%水溶液 1.5重量% ヒドロキシエチル尿素 5重量% 2−ピリジンチオール−1−オキサイドナトリウム 0.2重量% イオン交換水 残量 下記組成物を用いる以外は実施例1と同様にし、pHを
水酸化リチウムで8にしてシアンインク5を調整した。
【0144】 上記式(25)染料 1重量% 上記式(26)染料 2重量% アシッドブルー9 0.5重量% 上記式(3)化合物 1重量% 硝酸カルシウム 6重量% トリエチレングリコール 5重量% トリメチロールプロパン 7重量% 2−ピロリドン 5重量% ジエチレングリコールモノブチルエーテル 2重量% 上記式(34)活性剤(p+q=15) 0.5重量% 上記式(34)活性剤(R:C1021、K:7) 1重量% 上記式(6)25%水溶液 1.5重量% ヒドロキシエチル尿素 1重量% 2−ピリジンチオール−1−オキサイドナトリウム 0.2重量% イオン交換水 残量 下記組成物を用いる以外は実施例1と同様にし、pHを
水酸化リチウムで8にしてブラックインク4を調整し
た。
【0145】 上記式(28)染料 4重量% 上記式(16)染料 2重量% 上記式(1)化合物 0.5重量% 硝酸カルシウム 6重量% トリエチレングリコール 5重量% トリメチロールプロパン 7重量% 2−ピロリドン 5重量% ジエチレングリコールモノブチルエーテル 2重量% 上記式(33)活性剤(p+q=15) 0.5重量% 上記式(34)活性剤(R:C1021、K:7) 1重量% 上記式(6)25%水溶液 1.5重量% ヒドロキシエチル尿素 1重量% 2−ピリジンチオール−1−オキサイドナトリウム 0.2重量% イオン交換水 残量
【0146】実施例9 下記組成物を用いる以外は実施例1と同様にし、pHを
水酸化リチウムで7.2にしてイエローインク6を調整
した。
【0147】 上記式(16)染料 1重量% 上記式(17)染料 1重量% 上記式(3)化合物(X:硝酸イオン) 0.5重量% 2−ピロリドン 8重量% グリセロール 7重量% トリエチレングリコールモノブチルエーテエル 10重量% 上記式(33)活性剤(p+q=15) 0.5重量% 上記式(343活性剤(p+q=0) 0.5重量% 上記式(11)25%水溶液 2重量% 尿素 2重量% デヒドロ酢酸ナトリウム 0.2重量% イオン交換水 残量 下記組成物を用いる以外は実施例1と同様にし、pHを
水酸化リチウムで8.1にしてマゼンタインク6を調整
した。
【0148】 上記式(20)染料 2重量% 上記式(21)染料 1重量% 上記式(3)化合物(X:硝酸イオン) 1重量% 2−ピロリドン 8重量% グリセロール 7重量% トリエチレングリコールモノブチルエーテル 3重量% 上記式(33)活性剤(p+q=15) 0.5重量% 上記式(33)活性剤(p+q=0) 0.5重量% 上記式(11)25%水溶液 2重量% ヒドロキシエチル尿素 5重量% デヒドロ酢酸ナトリウム 0.2重量% イオン交換水 残量 下記組成物を用いる以外は実施例1と同様にし、pHを
水酸化リチウムで9.5にしてシアンインク6を調整し
た。
【0149】 上記式(26)染料 2重量% 上記式(27)染料 1重量% 上記式(3)化合物(X:硝酸イオン) 2重量% 2−ピロリドン 8重量% グリセロール 7重量% トリエチレングリコールモノブチルエーテル 3重量% 上記式(33)活性剤(p+q=15) 0.5重量% 上記式(33)活性剤(p+q=0) 0.5重量% 上記式(11)25%水溶液 2重量% ヒドロキシエチル尿素 5重量% デヒドロ酢酸ナトリウム 0.2重量% イオン交換水 残量
【0150】実施例10 下記組成物を用いる以外は実施例1と同様にし、pHを
水酸化リチウムで9.5にしてイエローインク7を調整
した。
【0151】 上記式(19)染料 1重量% 上記式(18)染料 0.5重量% C.I.アシッドイエロー17 1重量% 上記式(3)化合物(X:硝酸イオン) 1重量% 2−ピロリドン 8重量% グリセロール 7重量% トリエチレングリコールモノブチルエーテエル 10重量% 上記式(33)活性剤(p+q=15) 0.5重量% 上記式(33)活性剤(p+q=0) 0.5重量% 上記式(11)25%水溶液 2重量% 尿素 2重量% デヒドロ酢酸ナトリウム 0.2重量% イオン交換水 残量 下記組成物を用いる以外は実施例1と同様にし、pHを
水酸化リチウムで9.5にしてマゼンタインク7を調整
した。
【0152】 上記式(27)染料 2重量% 上記式(26)染料 1重量% 上記式(3)化合物(X:酢酸イオン) 3重量% 2−ピロリドン 8重量% グリセロール 7重量% トリエチレングリコールモノブチルエーテル 3重量% 上記式(59活性剤 p+q=15 0.5重量% (IV)活性剤 p+q=0 0.5重量% 上記式(I−7)25%水溶液 2重量% ヒドロキシエチル尿素 5重量% デヒドロ酢酸ナトリウム 0.2重量% イオン交換水 残量 下記組成物を用いる以外は実施例1と同様にして、pH
を水酸化リチウムで9.5にしてシアンインク7を調整
した。
【0153】 具体例C3の染料 3重量% 具体例C2の染料 1重量%
【0154】 X:硝酸イオン 2重量% 硝酸カルシウム 1重量% 2−ピロリドン 8重量% グリセロール 7重量% 1、3ブタンジオール 3重量% 上記式(5)の活性剤 1重量% 上記式(33)活性剤(p+q=15) 0.5重量% 上記式(33)活性剤(p+q=0) 0.5重量% 上記式(11)25%水溶液 2重量% ヒドロキシエチル尿素 5重量% デヒドロ酢酸ナトリウム 0.2重量% イオン交換水 残量
【0155】比較例1 実施例1において上記式(1)の化合物を除いた以外は
同様にして、ブラックインク5とした。
【0156】比較例2 実施例2において上記式(1)の化合物を除いた以外は
同様にして、ブラックインク6とした。
【0157】比較例3 実施例3において上記式(1)の化合物に代えて水酸化
カリウムに変えた以外は同様にして、ブラックインク7
とした。
【0158】比較例4 実施例4においてイエローインク1の上記式(1)の化
合物を除いた以外は同様にして、イエローインク8とし
た。マゼンタインク1の上記式(1)の化合物を除いた
以外は同様にして、マゼンタインク8とした。同様にシ
アンインク1の上記式(1)の化合物を除いた以外は同
様にして、シアンインク8とした。
【0159】比較例5 実施例5のイエローインク2において上記式(1)の化
合物を除いた以外は同様にして、イエローインク9とし
た。同様にマゼンタインク2においての上記式(1)の
化合物を除いた以外は同様にして、マゼンタインク9と
した。同様にシアンインク3において上記式(1)の化
合物を除いた以外は同様にして、シアンインク9とし
た。
【0160】比較例6 実施例6のイエローインク3において上記式(1)の化
合物を除いた以外は同様にして、イエローインク10と
した。同様にマゼンタインク3においての上記式(1)
の化合物を除いた以外は同様にしたマゼンタインク10
とした。
【0161】同様にシアンインク3において上記式
(1)の化合物を除いた以外は同様にして、シアンイン
ク10とした。
【0162】比較例7 実施例7のイエローインク4において上記式(1)の化
合物を除いた以外は同様にして、イエローインク11と
した。
【0163】同様にマゼンタインク4においての上記式
(1)の化合物を除いた以外は同様にして、マゼンタイ
ンク11とした。
【0164】同様にシアンインク4において上記式
(1)の化合物を除いた以外は同様にして、シアンイン
ク11とした。
【0165】比較例8 実施例8のイエローインク5において上記式(1)の化
合物を除いた以外は同様にして、イエローインク12と
した。
【0166】同様にマゼンタインク5においての上記式
(1)の化合物を除いた以外は同様にして、マゼンタイ
ンク12とした。
【0167】同様にシアンインク5において上記(1)
の化合物を除いた以外は同様にして、シアンインク9と
した。
【0168】同様にブラックインク4において上記式
(1)の化合物とジエチレングリコールモノブチルエー
テルを除いた以外は同様にして、ブラックインク8とし
た。
【0169】比較例9 実施例6のイエローインク6において上記式(1)の化
合物を除き水酸化アンモニウムに代えた以外は同様にし
て、イエローインク13とした。同様にマゼンタインク
6においての上記式(1)の化合物を除き、水酸化アン
モニウムに代えた以外は同様にして、マゼンタインク1
3した。同様にシアンインク6において上記式(1)の
化合物を除き、水酸化アンモニウムに代えた以外は、同
様にしてシアンインク13とした。
【0170】比較例7 実施例7のイエローインク7において上記式(1)の化
合物を除いた以外は同様にして、イエローインク14と
した。同様にマゼンタインク7においての上記式(1)
の化合物を除いた以外は同様にして、マゼンタインク1
4とした。同様にシアンインク7において上記式(1)
の化合物を除いた以外は同様にして、シアンインク14
とした。
【0171】次に、上記実施例1〜10及び比較例1〜
10のインクを用いて4色インクセットとして、下記の
試験を実施した。
【0172】(1)画像の鮮明性 サーマルインクジェット方式の各色ノズル径18μm、
600dpiピッチの300ノズルを有するインクジェ
ットプリンター及び積層PZTを液室流路の加圧に使用
した各色ノズル径28μm、200dpiピッチの30
0ノズルを有するインクジェットプリンター、静電アク
チュエーターを液室流路の加圧に使用した各色300ノ
ズルを有するインクジェットプチンターにて印字を行
い、2色重ね部境界の滲み、画像滲み、色調、濃度を目
視により総合的に判断した。また、OHP投影時の発色
も評価した。印字用紙は市販の再生紙、上質紙とボンド
紙及び水溶性樹脂層の吸収層を有する光沢フィルム、O
HPシートを用いた。 <官能評価におけるランク> 紙種によらず2色重ね部境界のにじみ、画像濃度が高く鮮明性、色再現性が高 いもの 5 上記で画像濃度がやや低いもの 4 色境界滲みは少ないが紙種により2次色のむら等が認められるもの 3 紙種により色境界滲みが発生するもの 2 上記で画像濃度も低く鮮明性に劣るもの 1
【0173】(2)画像の耐水性 画像サンプルを30℃の水に1分間浸漬し、処理前後の
画像濃度の変化をX−Rite938にて測定し、下記
の式にて耐水性(耐色率%)を求めた。
【数1】 いづれの紙でも10%以下を5、20%以下となったも
のを4、30%未満を3、30%以上を2、50%以上
を1とした。
【0174】(3)画像の耐光性 画像サンプルをキセノンウェザオメーターCi35W
(アトラス社製)にてボロシリ/ボロシリのフィルター
を使用して、ブラックパネル温度63℃、相対湿度50
%0.35W/m2で暴露試験を行い、28時間後の褪
色状態をX−Rite938にて色差にて判定した。Δ
Eが各色6未満であるものは○、各色〜15未満である
ものは△、これ以上のものは×とした。
【0175】(4)画像の乾燥性 印字後の画像に一定条件で濾紙を押しつけ、インクが濾
紙に転写しなくなるまでの時間を測定した。いずれの紙
でも10秒以内で乾燥した場合に○と判定した。それ以
上を×とした。
【0176】(5)保存安定性 各インクをポリエチレン容器に入れ、−20℃、5℃、
20℃、70℃でそれぞれの条件下で3カ月保存し、保
存後の表面張力、粘度及び沈澱物析出、粒子径の変化の
有無を調べた。どの条件で保存しても、物性等の変化が
ないものを○とした。
【0177】(6)印字休止時信頼性 ノズル径30μm128ノズルを有するPZTで駆動す
るヘッドを有するプリンターを使用し、動作中にキャッ
プ、クリーニング等が行われない状態で、どれだけ印字
休止しても復帰できるかを調べ、どれだけの時間で噴
射方向がずれるか、あるいは吐出液滴の重量が変化する
かによって、その信頼性を評価した。特に問題なし:
5、滴重量の変化が小で噴射方向曲がり限度内:4、噴
曲がり小:3、滴重量変化大であるが目詰まり発生はな
いもの:2 顕著な目詰まり発生:1とした。評価結果
を表1に示す。
【0178】
【表1】
【0179】
【発明の効果】本発明によれば、(1)色材の保存安定
性を向上させ、連続及び休止後の吐出安定性を確保し、
かつプリンターシステム内での接液する部材の耐久性を
向上させた記録液、(2)表面処理の施された顔料を含
有するインク及びアニオン性染料を含有するインクにお
いて、特に大気安定性を有したインク物性を有するイン
クをヘッドに供給できるインク、(3)特に好ましいイ
ンク添加物の態様を示すことにより顔料の環境変化によ
る凝集が発生しにくい顔料インク、(4)耐目詰まり性
に優れ、かつヘッド内部のフィルター寿命を長期にわた
って維持可能な顔料インク、(5)分散安定性に優れ、
吐出特性の優れた顔料分散体を用いた顔料インク、
(6)耐目詰まり性に優れ、かつヘッド内部のフルター
等の寿命を長期にわたって維持可能な顔料インク、
(7)特に好ましい表面処理顔料の態様を示すことによ
り耐水性が良好で文字滲み、カラー境界の滲みが少ない
高信頼性の顔料インク、(8)発色性に優れ、耐水性の
バランスされた染料インク、(9)発色性に優れ、光沢
紙等にも定着性が高い着色微粒子を用いた色材からなる
保存性に優れたインク、(10)耐目詰まり性に優れ、
かつヘッド内部のフィルター等の寿命を長期にわたって
維持可能な着色微粒子含有インク、(11)インクの濡
れ性を改善するの目的で添加された界面活性剤のカウン
ターイオンの態様を提示することにより普通紙印字適正
に優れ、保存性の改良されたインク、(12)特に好ま
しく普通紙への濡れ性を改善できる特定のアニオン界面
活性剤が添加されたインク、(13)インクの導電率を
高くしても色材の凝集が発生しないインク、(14)残
量検知や荷電制御方式のインクジェット等に好ましく使
用できる物性範囲に調整され保存特性の優れたインク、
(15)インクの粘度調整や保湿性を確保するのに好適
に用いられ色材の凝集等が発生しない水溶性有機溶剤の
添加されたインク、(16)紙への濡れ性を改善し、浸
透性を付与するのに好適なアニオン界面活性剤以外の界
面活性剤の種類を特定し普通紙適正の改善されたイン
ク、(17)紙への濡れ性を改善し、浸透性を付与する
親水性溶剤を添加し、普通紙適正の改善されたインクが
提供される。
【0180】また、本発明によれば、(18)上記のイ
ンクを用いて良好な画像を形成することのできる記録方
法、(19)上記のインクを用いて良好な画像を形成す
ることのできるインクカートリッジ、(20)上記のイ
ンクを用いて良好な画像を形成することのできるインク
ジェット用記録装置が提供される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のインクジェット記録装置の主要部であ
るヘッド構成の一例を示す図である。
【図2】本発明のヘッドを組み込んだインクジェット記
録装置の一例を示す図である。
【図3】本発明のインクを収容したインクカートリッジ
の一例を示す図である。
【図4】本発明のヘッドとインクジェットカートリッジ
が一体となったインクジェット記録装置の一例を示す図
である。
【図5】本発明の記録装置の主要部である記録ヘッドの
構成の一例を示す図である。
【図6】本発明の記録装置に用いるインクジェットヘッ
ドの断面図である。
【符号の説明】
1 インクジェットヘッド 2 シリコン基板 3 ノズルプレート 4 ガラス基板 5 インク壷 6 共通インク壷 7 インク供給路 8 底壁 9 凹部 10 セグメント電極 11 インクノズル 13 ヘッド 14 インクノズル 15 発熱素子基板 16 保護層 17 電極 18 発熱抵抗体層 19 蓄熱層 20 基板 21 インク 22 オリフィス 23 メニスカス 24 インク小滴 25 被記録材 40 インク収容部 42 栓 44 廃インク吸収体 61 ブレード 62 キャップ 63 インク吸収体 64 吐出回復部 65 記録ヘッド 66 キャリッジ 67 ガイド軸 68 モーター 69 ベルト 70 記録ユニット 72 大気連通口 80 インク流路 81 オリフィスプレート 82 振動板 83 圧電素子 85 吐出口
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 小西 昭子 東京都大田区中馬込1丁目3番6号 株式 会社リコー内 Fターム(参考) 2C056 EA13 FC01 FC02 2H086 BA01 BA02 BA53 BA55 BA59 BA60 4J039 AD04 AE07 BA12 BC05 BC06 BC07 BC09 BC10 BC11 BC12 BC19 BC50 BC51 BC54 BC65 BC73 BE01 BE02 BE06 BE12 BE22 BE29 BE30 CA03 CA06 EA24 EA33 EA34 EA38 EA41 EA44 EA47 EA48 GA24

Claims (21)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 色材、該色剤を溶解又は分散する有機溶
    媒及び水からなる記録液であって、下記式(1)で表さ
    れる化合物を含有させたことを特徴とする記録液。 【化1】
  2. 【請求項2】 該色材がアニオン性基を有し、そのカウ
    ンターイオンの一部又は全部が下記式(2)で表される
    カチオンである請求項1に記載の記録液。 【化2】
  3. 【請求項3】 該色材が顔料であり、該顔料が分散剤に
    より水中に分散され、かつ該分散剤にカルボキシル基が
    結合しているものである請求項1に記載の記録液。
  4. 【請求項4】 該顔料の粒子径が10〜300nmであ
    る請求項3に記載の記録液。
  5. 【請求項5】 該色材が表面にアニオン性基を有する自
    己分散型顔料である請求項2に記載の記録液。
  6. 【請求項6】 該自己分散型顔料の粒子径が10〜30
    0nmである請求項5に記載の記録液。
  7. 【請求項7】 該アニオン性基の少なくとも一つがカル
    ボン酸基である請求項5に記載の記録液。
  8. 【請求項8】 該色材が少なくとも1つのカルボン酸基
    及び/又はスルホン酸基を有する染料である請求項2に
    記載の記録液。
  9. 【請求項9】 該色材が染料又は顔料で着色された微粒
    子である請求項1に記載の記録液。
  10. 【請求項10】 該着色された微粒子の粒子径が10〜
    300nmである請求項9に記載の記録液。
  11. 【請求項11】 アニオン性基を有する界面活性剤を含
    有し、該界面活性剤のカウンターイオンの一部又は全部
    が上記式(2)で表されるカチオンである請求項1〜1
    0のいずれかに記載の記録液。
  12. 【請求項12】 該アニオン性基を有する界面活性剤が
    ポリオキシエチレンアルキルエーテル酢酸塩又はジアル
    キルスルホ琥珀酸塩である請求項11に記載の記録液。
  13. 【請求項13】 下記式(3)で表される塩を電導度調
    整剤として含有するものである請求項1〜12のいずれ
    かに記載の記録液。 【化3】 〔式(3)中、X-はハロゲン化物イオン、硫酸イオ
    ン、硝酸イオン、リン酸イオン、チオシアン酸イオン又
    は有機酸イオンを表す。〕
  14. 【請求項14】 電導度が1mS/cm以上である請求
    項1〜13のいずれかに記載の記録液。
  15. 【請求項15】 該有機溶媒がグリセリン、エチレング
    リコール、ジエチレングリコール、トリエチレングリコ
    ール、プロピレングリコール、ジプロピレングリコー
    ル、トリプロピレングリコール、1,3−ブタンジオー
    ル、2,3−ブタンジオール、1,4−ブタンジオー
    ル、1,5−ペンタンジオール、テトラエチレングリコ
    ール、1,6−ヘキサンジオール、2−メチル−2,4
    −ペンタンジオール、ポリエチレングリコール、1,
    2,4−ブタントリオール、1,2,6−ヘキサントリ
    オール、チオジグリコール、2−ピロリドン、N−メチ
    ル−2−ピロリドン、N−ヒドロキシエチル−2−ピロ
    リドン及び1,3−ジメチル−2−イミダゾリジノンか
    ら選ばれた少なくとも1種以上の水溶性有機溶剤を含有
    するものである請求項1〜14のいずれかに記載の記録
    液。
  16. 【請求項16】 該記録液がさらに、アセチレングリコ
    ール系界面活性剤、ポリオキシエチレンアルキルエーテ
    ル、ポリオキシエチレンアルキルフェニルエーテル、ポ
    リエチレン−ポリプロピレン共重合体及びフッ素系界面
    活性剤から選ばれた少なくとも1種の界面活性剤を含有
    したものである請求項1〜15のいずれかに記載の記録
    液。
  17. 【請求項17】 該記録液がさらに、炭素数6以上のジ
    オールとアルキルエーテルとを含有したものである請求
    項1〜16のいずれかに記載の記録液。
  18. 【請求項18】 該記録液のpHが6〜11に調整され
    たものである請求項1〜17のいずれかに記載の記録
    液。
  19. 【請求項19】 請求項1〜18のいずれかに記載の記
    録液を熱エネルギー又は機械エネルギーにより微小な液
    滴として飛翔させ、これをJIS P−8122試験法
    によるステキヒトサイズ度が3秒以上の被記録材に付着
    せしめることにより画像形成をすることを特徴とする記
    録方法。
  20. 【請求項20】 記録液収容部を備えた記録液カートリ
    ッジであって、該記録液が請求項1〜18のいずれかに
    記載の記録液であることを特徴とする記録液カートリッ
    ジ。
  21. 【請求項21】 記録液を収容した記録液収容部又は記
    録液カートリッジ、該記録液を熱エネルギーの作用によ
    り滴化し吐出させるためのヘッド部又は記録ユニットを
    備えたインクジェット記録装置であって、請求項1〜1
    8のいずれかに記載の記録液を用いることを特徴とする
    記録装置。
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