JP2002370573A - 車両用フック装置 - Google Patents

車両用フック装置

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 リング状部の交換を容易に行いかつ部品点数
を減らすことが可能である車両用フック装置を提供す
る。 【解決手段】 車体パネル2に取付けられた基部10
と、この基部に回動可能に軸支されたリング状部20と
から成り、基部の両側にレール部15が形成されてい
る。リング状部の両端部23はレール部に案内されかつ
その直径方向位置に回動自在に枢支されている。リング
状部の端部に配設されたカム突起21はリング状部の使
用位置において、レール部に圧接され、リング状部のレ
ール部からの抜脱が防止されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は車両の荷物スペース
の壁面パネル、床面或いは背凭れ背面等に据付られて、
荷崩れ防止用ネット或いはロープ等を係留及び固定する
ためのフック装置に関し、更に詳しくは、車体パネルに
穿設された取付孔に差込まれて取付けられた基部と、こ
の基部に回動可能に軸支されたリング状部とから成る車
両用フック装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、自動車の荷物スペースにおける荷
崩れを防止するために、積み上げられた荷物全体をネッ
トで覆い或いはロープで括り、それら結束具の一部を茄
子環等の連結具を介して車体内部の側壁パネル、トラン
クルームの内周壁或いは後部座席の背凭れ板の背面に固
設されたフック装置に係留及び固定する方法が知られて
いる。特に、アンカーグロメットに代表される組立て式
のフック装置は、車体パネルに取付けられる雌形基部
と、この基部を車体パネルにロックする雄形ピンと、基
部の外周部分に枢動可能に取着された半円形或いはU字
形のリング状部とで構成されている。
【0003】この種のフック装置を車体パネルに取付け
る際には、先ず基部の係止溝に連結されるリング状部の
対向方向に折り曲げられた両端を嵌め込み、次に車体パ
ネルの取付孔に基部の差込脚部を差込み、次いで基部の
中央に形成された貫通孔にロックピンを差込むと言った
作業工程により実施される。ロックピンの差し込み工程
により、ロックピンの先端部が基部の差込脚部に形成さ
れている係止爪を押し広げ、係止爪を広げることで基部
を取付孔に抜脱不能にロックする。これにより、基部が
車体パネルに堅固に固定される。かかる構成を備えたフ
ック装置の1例として、特開平11−101210号公
報などが知られている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、従来のフック
装置は、リング状部が破損した場合にはリング状部を交
換することが可能ではあるものの、そのためには基部か
らロックピンを引き抜いた後、基部を車体パネルから取
り外した後に係止溝を開放してリング状部を交換する必
要がある。加えて、リング状部を交換した後、基部を車
体パネルに再度取付ける必要があり、リング状部の交換
は極めて煩雑な作業となりかつ手間がかかるという問題
がある。
【0005】従って、本発明の目的は上記従来技術が有
する問題を解消し、基部やロックピンを車体パネルから
取り外す事無くリング状部の交換を容易に行うことがで
きかつ安全確実な係止機能を果たせる車両用フック装置
を提供することを目的としたものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1に記載された本発明に係る車両用フック装
置は、前記基部の両側にレール部を形成し、前記リング
状部は、前記レール部に案内されかつ前記レール部の所
定位置にて回動自在に軸支される互いに対向する両端部
を有し、前記両端部は、カム突起を備え、前記カム突起
が、リング状部の使用位置でレール部に圧接され、該リ
ング状部のレール部からの抜脱が防止されていることを
特徴としている。
【0007】かかる請求項1に記載された構成により、
リング状部を使用位置に配置した際に、カム突起がレー
ル部に圧接されるので、リング状部が不用意にレール部
から抜出すことを防ぐことができる。従って、リング状
部にネットフック等の係留具を容易にかつ安全確実に係
止することが出来る。また、万一リング状部が破損した
場合でも、基部を車体パネルに取付けたままの状態で、
カム突起がレール部と非圧接状態にある基部平面に対し
て起立した角度位置においてリング状部をレール部内を
半径方向外方に摺動させることで容易に取り外すことが
可能でありかつ交換することができる。
【0008】請求項2に記載された本発明に係る車両用
フック装置は、レール部が基部の両側に互いに平行に伸
びる対向した平面対で形成され、前記リング状部が前記
レール部の末端位置にて軸支されている。かかる構成に
より、レール部の平面間にリング状部20の両端が直径
方向にレールに沿って摺動可能に軸支されることと成
り、万一、リング状部が破損した場合でも、カム突起を
レール部に沿って摺動することで簡単に基部から取り外
すことが可能である。
【0009】さらに請求項3に記載された本発明によれ
ば、前記リング状部を不使用位置に回動した際に、カム
突起の作用面が当接するストッパを前記レール部の末端
に設け、このストッパが前記カム突起の通過を妨げるこ
とで、前記リング状部の抜脱が防止されていることを特
徴としている。かかる請求項3に記載された構成によ
り、リング状部の不使用位置、即ち、休止位置もカム突
起とストッパとの当接により規制され、具体的には、リ
ング状部の平面が車体パネルの平面に対してある程度の
間隔を置いた概ね平行な位置に垂下した不使用位置を常
時採ることが可能となり、リング状部の下端とパネル表
面との間に上記間隔が常に確保され、ネットフック等の
係留具の装着或いは係止が素早くかつ確実に行なえる。
同時に作用面に続いて突出した外周部分(カムローブ)
とレール部表面とが摩擦状態におかれ、不使用位置にお
けるリング状部の揺動も回避される。
【0010】また請求項4に記載された本発明によれ
ば、前記両側のレール部の外周側末端を連結するように
基部に溝部を設けたことを特徴としている。かかる請求
項4に記載された構成により、特に車体内部に目立った
突起物を設けるのではなく、例えばコンビニエンススト
アで使用されているビニール袋のような手提げ袋等を安
直に吊り下げるハンガーとしての機能を本来のフック装
置としての機能の外に持たせることが可能となる。
【0011】更に、上記目的を達成するために、請求項
5に記載された本発明によるもう1つの構成を有する車
両用フック装置は、前記基部が円筒状部分を有しており
かつその外周面に、周壁を挟んで対向配置された2つの
円環面から成る矩形溝状のレール部が穿設されており、
前記リング状部がその両端部分を互いに対向する方向に
折り曲げられていると共にその自由端に半球形状突起が
形成されており、レール部の前記周壁の直径方向位置に
おいて、前記半球形状突起が嵌挿される貫通孔が穿設さ
れており、更に、前記リング状部の前記両端部分が縮径
されていることを特徴としている。
【0012】かかる請求項5に記載された構成により、
リング状部は互いに対向する方向に折り曲げられたその
両端部分の自由端に形成された半球形状突起が円筒状の
基部に対して垂直方向に矩形溝状のレール部に持ち来た
され、次いでリング状部を基部の半径方向内方にむけて
押し込むことで、半球形状突起はレール部の周壁を伝っ
て直径方向に穿設された左右の貫通孔に落ち込むように
嵌挿されるのであるが、リング状部の両端部分周辺は大
きく外側に撓んだ後に半球形状突起は貫通孔内に弾性復
帰力により嵌挿されることとなる。その際、半球形状突
起の先端部分には周壁面に対して大きな弾性力が集中す
る。しかし、先端部分が球形面であるので、周壁面との
摩擦抵抗は低く、リング状部の先端部分は容易に貫通孔
内に落ち込む事となる。その結果、リング状部の両端部
は貫通孔内に嵌挿され、リング状部は基部に対して回動
自在に軸支されることとなる。
【0013】なお、本発明によるリング状部材は、その
両端部分が縮径された部分を介して半球形状の突起に連
なる構造を備えているので、半球形状突起自体は貫通孔
を突き抜けて円筒の中空部分内に位置付けられる。リン
グ状部分に如何なる引張り応力が作用しても貫通孔の内
側開口部分に半球形状突起の比較的広い裏面が係合し、
リング状部材に座屈応力が作用しても貫通孔からの抜脱
が回避される。また、万一、リング状部がその最も破損
し易い両端部の貫通孔と接触する部分で折損した場合で
も、基部の中空々間から破損した自由端部分を容易に取
り出すことが可能であり、新しいリング状部を車体パネ
ルに基部を取付けたままの状態で容易に取り替えること
ができる。
【0014】さらに、請求項6に記載された本発明によ
る車両用フック装置は、前記レール部の貫通孔に対応す
る直径方向位置から該レール部の接線方向に沿って互い
に平行に伸びる直線状のガイドレールが対向する前記円
環面上に各々対を成して前記貫通孔から半径方向に離間
して対向配置されており、更に、前記ガイドレール各対
の垂直離間距離が前記半球形状突起の直径より短く設定
されていることを特徴としている。
【0015】かかる請求項6に記載された構成によれ
ば、リング状部をレール部に取付ける際に、直線状のガ
イドレールが貫通孔に対応する直径方向位置から接線方
向に沿って平行に伸びていることにより、リング状部の
両端部分に形成された半球形状突起は最も幅狭である貫
通孔の入口に向かって徐々にかつ正確にその角度位置に
案内されることとなる。更に、半球形状突起が連設され
た縮径された両端部分が、対向配置された対を成すガイ
ドレールの間に挟持されることとなるので、双方の半球
形状突起が同一相対平面に維持されながら案内される。
【0016】従って、リング状部の半球形状突起をレー
ル部の矩形溝に対して如何なる角度で外部から持ち来た
したとしても、最終的には貫通孔の入口に位置決めさ
れ、次いでリング状部の弾性復帰力により半径方向に移
動して貫通孔内に自動的に落ち込むこととなり、リング
状部の両端部分を確実かつ自動的に貫通孔内に嵌挿する
こととなる。
【0017】更に、ガイドレール各対の垂直離間距離が
半球形状突起の直径より短く設定されていることによ
り、一度、半球形状突起がガイドレールの内側に挿入さ
れると、貫通孔の入口に案内されるまで外側には外れな
くなる。従って、上記した作用と相俟ってリング状部の
半球形状突起は確実に貫通孔内に案内されることとな
る。
【0018】その上、請求項7に記載された本発明によ
る車両用フック装置は、前記ガイドレールが、前記貫通
孔と直径方向に整列して前記リング状部の両端部分が横
断するための切欠きが形成されていることを特徴として
いる。かかる請求項7に記載された構成によれば、リン
グ状部の両端部分がガイドレールの間に挟持された状態
から解放されることとなり、従って、基部に対するリン
グ状部の回動が180度の角度範囲において無負荷状態
となる。同時に、リング状部にレールの円環面と平行な
方向の引っ張り応力が作用し、その結果両端部分が直径
線から外れた状態となっても、この切欠きによって画成
されたガイドレールの縦断面によってかかる状態を補助
的に抑制することとなる。
【0019】以下添付図に基づいて本発明に係る車両用
フック装置の一実施の形態を詳説する。
【0020】
【発明の実施の形態】図1は本発明に係る車両用フック
装置を示す側面図、図2は本発明に係る車両用フック装
置を示す正面図、図3は本発明に係る車両用フック装置
を示す下面図である。図4は本発明に係る車両用フック
装置にリング状部を取付ける工程を示した第1説明図で
ある。図5は図4と同様の取付け工程を示した第2説明
図である。図6は図5と同様の取付け工程を示した第3
説明図である。図7は図6と同様な取付け工程を示した
第4説明図である。図8は本発明に係る車両用フック装
置のリング状部の抜止め状態を示した説明図である。図
9は本発明に係るもう1つの構成を有する車両用フック
装置を示す側面図である。図10は図9のA−A断面に
おける一部切欠正面図である。図11は図9と同様の図
であって、車両用フック装置の基部にリング状部を取付
ける工程を示した第1説明図である。図12は図11と
同様の図であって、基部にリング状部を取付ける工程を
示した第2説明図である。図13は本発明に係る車両用
フック装置を車体パネルに取付ける工程を示した第1説
明図である。図14は図14と同様の取付け工程を示し
た第2説明図である。図15は図14と同様の取付け工
程を示した第3説明図である。図16は図15と同様の
取付け工程を示した第4説明図である。
【0021】図1〜図3に示すように、本発明に係る車
両用フック装置1は、車体パネル2の取付孔3に基部1
0の差込脚部11を差込むことにより車体パネル2に基
部10が取付けられ、この基部10にリング状部20が
回動可能に軸支されることにより、このリング状部20
に図示していない茄子環の如きネットフックが係止され
る。
【0022】車両用フック装置1は、図2に示すように
基部10の両側にレール部15が形成され、2本のレー
ル部15にリング状部20の両端21が案内されてレー
ル部15の末端16まで嵌め込まれることにより、末端
16にリング状部20が回動自在に軸支される。この状
態で、リング状部20の平面が車体パネルの平面に対し
てある程度の間隔を置いた概ね平行に垂下したリング状
部20の休止位置(図1及び図7参照)で、リング状部
20の対向方向に折り曲げられた端部領域23の両端に
形成された連続した螺旋傾斜面を有するカム突起21の
頂部24から半径方向に切り落とされた平坦な作用面2
2(図4参照)が、レール部15の末端16に垂直平面
として形成されたストッパ面18に当接され、リング状
部の下端とパネル表面との間に常に一定幅の空間が形成
され、ネットフックの係止が素早くかつ確実に行えるこ
ととなる。
【0023】レール部15は、基部10の両側に互いに
平行に伸びる対向した平面対で形成されているので、各
レール部15の対向平面間にリング状部20の両端はカ
ム突起21を介してレールに沿って摺動可能に軸支され
ており、万一、リング状部20が破損した場合でも、リ
ング状部はカム突起21をレール部15に沿って上方に
摺動することで簡単に取り外すことが可能である。
【0024】図4において、リング状部20は、基部1
0に対して略直角な状態で矢印Aに沿って垂下すること
で、レール部15内に嵌入することができる。その場
合、カム突起21の頂部24は、レール部15の伸延方
向に向けられるように方向付けられており、リング状部
20が嵌入する際に邪魔になることはない。従って、リ
ング状部20を基部10に取付ける場合、基部10を車
体パネル2に取付けたままの状態で行なうことができ
る。このため、リング状部20の交換に際しては、基部
10をパネルから取外すこと無く容易に行なえる。
【0025】図5に示すようにリング状部20の端部領
域23が基部10のレール部15に嵌入し、端部領域2
3がレール部15に案内され、さらに矢印Bに従ってリ
ング状部が降下することにより、両端に設けられたカム
突起21が一方のレール部の対向面に形成された突起1
7に到達する。ここで一旦、端部領域23のカム突起1
7が僅かな摩擦抵抗を受けるが、それにも拘わらずレー
ル部15に沿って更に降下すると、図6に示すように、
端部領域23はレール部15の突起17を乗り越えてレ
ール部の半円形の末端16に回動可能な状態で係止さ
れ、リング状部20は使用可能な状態となる。
【0026】次に、リング状部20を端部領域23を支
点にして矢印Cに従って下方に向け反時計回り方向に回
動することにより、リング状部20の両端のカム突起2
1も同じ方向に回動する。リング状部20が、図7に示
すような、基部10と平行な垂下位置にまで回動される
と、カム突起21の平坦な作用面22がレール部15の
突起17の垂直横断面として形成されたストッパ面18
に圧接され、リング状部20のそれ以上の回動は制限さ
れる。これにより、基部10へのリング状部20の取付
け工程が完全に終了する。
【0027】図8に示すように、基部10に取付けたリ
ング状部20を上方限界角度位置にまで回動した場合、
カム突起21の湾曲凸面で形成されたカムローブ25が
レール部15の対向平面の一方に当接しかつカム突起2
1の反対側は突起17とストッパ面18とが成す角部に
当接され、例え使用中に矢印Dで示される方向に大きな
牽引力が作用しても、一方においてカムローブとレール
部の一方の対向平面とが競合いかつ他方において角部に
当接して制止されるので、リング状部20のレール15
からの抜脱は完全に防止される。
【0028】また、リング状部20が図4乃至6に見ら
れるような基部10の平面に対して垂直な位置におい
て、不用意に上方に持ち上げられた場合でも、カム突起
21がレール部15の突起17を越えない限りにおい
て、リング状部20がレール部15から不用意に上方に
抜出すことが防止される。なお、かかるリング状部20
の角度範囲及び抜脱位置は、カム突起21の頂部の角度
位置に依存することは明らかである。
【0029】さらに、車両用フック装置1は、コンビニ
袋等の手提げ袋を吊下げるために、図1及び図2に示す
ように基部10の左右両側に穿設されたレール部15の
外周側末端を連結する溝部19が設けられている。さら
に、手提げ袋が車両の振動等で外れないようにするため
に、基部10の外側上端部分に突片14が形成されてい
る。即ち、これらレール部15と溝部19は、基部10
の側面の3面において、連続する溝状に一体的に形成さ
れている。
【0030】次に、図9〜図12を参照して、同じく本
発明によるもう1つの構成を備えた車両用フック装置に
就いて説明する。
【0031】図9及び図10に示された構成によれば、
基部110は円筒状部分116を有しており、その外周
部分には、前述のレール部15に相当するものとして、
周壁117を挟んで対向配置された2つの円環面118
から成る矩形溝状の断面を有するレール部115が基本
的に全周に亘って穿設されている。
【0032】半円形のフック部分122に対して直径が
縮小されかつ互いに対向する方向に折り曲げられた両端
部分123を有するリング状部120が、レール部11
5の周壁117に直径方向に穿設された貫通孔111に
その両端部分123を嵌挿されて取付けられている。そ
して、両端部分123の自由端には半球形状の突起12
1が形成されており、従って、リング状部120は全体
的に馬蹄形に形作られている。勿論、その材質は特に限
定されるものではないが、基部110への装着時に両端
部123が左右に大きく拡開し、その後元の形状に戻ら
ねばならないことを考慮して適当な弾性を備えたもので
なければならない。
【0033】次に、図11を参照すると、半球形状突起
121が円筒状の基部110に対して垂直方向に矩形溝
状のレール部115に持ち来たされた状態が示されてい
る。そして、図12を参照すると、リング状部120を
基部110の半径方向内方にむけて押し込まれている状
態が示されており、最後に、半球形状突起121はレー
ル部115の周壁を伝って直径方向に穿設された左右の
貫通孔111に落ち込むように嵌挿された図10に示し
た状態となる。リング状部120の両端部分123はフ
ック部分122にかけて大きく外側に撓んだ後に半球形
状突起は貫通孔内にリング状部120の弾性復帰力によ
り嵌挿されることとなる。例え、貫通孔111の直径が
半球形状突起121の直径よりも若干狭く出来ていて、
挿入時には貫通孔の内周面に組成変形を伴うような場合
でもこの弾性復帰力が大きければ嵌挿することが可能で
ある。
【0034】これらの装着過程において、半球形状突起
121の先端部分には周壁面117に対して大きな弾性
力が集中するが、先端部分が球形面であるので周壁面1
17との摩擦抵抗は低いので半球形状突起121は容易
に貫通孔内に落ち込む事が可能である。その結果、リン
グ状部の両端部123は貫通孔内に嵌挿され、リング状
部120は基部110に対して回動自在に軸支されるこ
ととなる。
【0035】なお、本発明によるリング状部材120
は、その両端部分123が縮径された部分を介して半球
形状の突起121に連なる構造を備えているので、半球
形状突起自体は貫通孔111を突き抜けて円筒状部分1
16の内部空間に位置付けられる。リング状部分120
に如何なる引張り応力が作用しても貫通孔111の内側
開口部分に半球形状突起121の比較的広い裏面が係合
し、リング状部材120に大きな座屈応力が働いても、
この係合により貫通孔111からの両端部123の抜脱
は回避される。
【0036】また、さらに万一、リング状部120がそ
の最も破損し易い両端部123の貫通孔111と接触す
る部分で折損した場合でも、基部110の円筒状部分1
16の内部空間から破損した自由端部分を容易に取り出
すことが可能であり、新しいリング状部を車体パネル2
に基部110を取付けたままの状態で容易に取り替える
ことができる。
【0037】特に、図9及び図10において明確に示さ
れているように、レール部115の貫通孔111に対応
する直径方向位置からレール部の接線方向に沿って互い
に平行に伸びる直線状のガイドレール112、112及
び113、113が対向する円環面118及び119上
に各々対を成して貫通孔111から半径方向に離間して
対向配置されている。その上、これら複数対から成るガ
イドレール112,113は貫通孔111と直径方向に
整列してリング状部120の両端部分123が横断する
ための切欠き130が形成されていて、基部110の主
平面に対して垂直方向に各々対を成すガイドレール11
2、113間の垂直離間距離が半球形状突起121の直
径より短く設定されている。
【0038】このような基部110の構成によって、リ
ング状部120の半球形状突起121は最も幅狭である
貫通孔111の入口に向かって徐々にかつ正確にその角
度位置に案内されることとなる。更に、半球形状突起1
21が連設された縮径された両端部分123,123
が、対向配置された対を成すガイドレール112,11
3の間に挟持されることとなるので、双方の半球形状突
起121,121が同一相対平面に維持されながら貫通
孔111の入口にまで案内される。
【0039】従って、リング状部120の半球形状突起
121をレール部115の矩形溝に対して如何なる角度
で外部から持ち来たしたとしても、最終的には貫通孔1
11の入口に位置決めされ、次いでリング状部120の
弾性復帰力により両端部分123が半径方向内方に移動
して貫通孔内に自動的に落ち込むこととなり、リング状
部120の両端部分123を確実かつ自動的に貫通孔内
に嵌挿させることとなる。
【0040】更に、ガイドレール各対112,113の
離間距離が半球形状突起121,121の直径より短く
設定されていることにより、一度、半球形状突起がガイ
ドレールの内側に挿入されると、貫通孔の入口に案内さ
れるまで外側には外れなくなる。従って、上記した作用
と相俟ってリング状部の半球形状突起は確実に貫通孔内
に案内されることとなる。
【0041】その上、各々のガイドレール112,11
3の途中に切欠き130を設けたことにより、リング状
部120の両端部分123がガイドレールの間に挟持さ
れた状態から解放されることとなり、従って、基部11
0に対するリング状部120の回動が180度の角度範
囲において無負荷状態となる。同時に、リング状部12
0にレール部115の円環面118,119と平行な方
向の引っ張り応力が作用してその両端部分123が直径
線から外れた状態となっても、この切欠きによって画成
されたガイドレールの縦断面によってかかる状態を補助
的に抑制することとなる。
【0042】また、図9〜図12を参照すると、両端部
分123は半球状突起121との間により細い直径を有
するジャーナル部124を備えており、同時に、貫通孔
111の外側の開口部には弾性変形可能な半径方向内方
に伸びかつ軸受機能を有する周縁フランジ125が一体
的に形成されている。リング状部120の装着に際し、
半球形状突起121は周縁フランジ125をその弾性変
形を伴って強引に貫通孔11内に突き抜けてジャーナル
部124を着座させる。その後、この周縁フランジ12
5は回動するリング状部120の実質的なジャーナル軸
受としての機能を発揮する。
【0043】次に、図13乃至16を参照して、本発明
による車両用フック装置1の車体パネル2への取付け構
造並びに方法に就いて説明する。基部10を車体パネル
2に取付けるために、基部10のレール部15及びリン
グ状部20が設けられた側とは反対側において差込脚部
11が一体的に伸びており、この差込脚部11を取付孔
3に差込む際に半径方向内方への弾性変形により取付孔
3の周縁3aを乗り越え可能な弾性片12をその外周面
から突出して設けられている。取付孔3の直径方向に対
向して穿設された2個のガイド溝4が穿設されており、
これらの溝を通過可能な2個の係止突起13が、差込脚
部11に同じくその外周面から突出して設けられてい
る。
【0044】基部10を車体パネル2の取付孔3に差込
む場合、図14に示されているように、最初に取付孔3
のガイド溝4に係止突起13を嵌入し、次いで、基部1
0を押圧して同時に取付孔3に挿入された弾性片12を
その周縁3aを乗り越えさせ、更に、基部10を僅かに
回転させて2個の係止突起13のガイド溝4との係合が
解除すると同時にその先端部を周壁3bの裏面に当接せ
しめると同時に弾性片12をガイド溝4に嵌合すること
で取り付けは完了する。かかる2段階の操作により、基
部10は、車体パネル2に対して相対回転不能にかつ抜
脱不能に固定される。
【0045】上述したように、差込脚部11の弾性片1
2はガイド溝4に嵌合することで、相対回転が防止さ
れ、また同時に係止突起13が周壁3bの裏面に当接す
ることによって垂直方向に抜脱することが防止される。
車両用フック装置1は、かかる2つの操作により簡単か
つ確実に車体パネルに固定することができるので、従来
車体パネルに取付けられた基部にロックピンを差し込む
と言った手間のかかる作業を簡素化することができる。
【0046】次に、車体パネル2に基部10を取付ける
工程を説明する。先ず図13及び図14に示すように、
基部10の差込脚部11は、車体パネル2の取付孔3に
弾性片12が取付孔3の周縁3aに弾性変形しながら当
接しかつ2個の係止突起13が取付孔3の周縁3aに形
成された2個のガイド溝4に嵌合している。
【0047】次に、基部10をパネル側に押圧して弾性
片12を周縁3aを乗り越えさせ、同時に係止突起13
もガイド溝4を通過させる。その後、基部10を90°
回転することにより、図15及び12に示すように、弾
性片12がガイド溝4に嵌め込まれると同時に、係止突
起13が取付孔3の周壁3bの裏面に当接する。よっ
て、基部10は単体で車体パネル2に取付けられる。
【0048】なお、基部10の差込脚部11が車体パネ
ル2の取付孔3に差込む際に、基部10の鍔部10aを
弾性変形させることにより、基部10を車体パネル2に
ガタ付かないように取付けることができる。また、基部
10を90°回転する際に、図2に示す突起10bと1
4を掴むことにより、基部10を90°簡単に回転する
ことができる。
【0049】なお、上記した実施の形態では、基部10
の差込脚部11に1個の弾性片12と2個の係止突起1
3とが直交方向に配設された例について説明したが、こ
れに限らないで、弾性片12及び係止突起13の個数は
適宜選択することができる。
【0050】
【発明の効果】以上述べたように、本発明による車両用
フック装置は、基部の両側にレール部を形成し、リング
状部は、レール部に案内されかつレール部の末端に回動
自在に軸支される両端部を有し、前記両端部は、カム突
起を備え、カム突起が、リング状部の使用位置でレール
部に圧接され、該リング状部のレール部からの抜脱が防
止される構成としたので、基部やロックピンを車体パネ
ルから取外す事無くリング状部の交換を容易に行うこと
ができ、安全確実な係止機能を果たせると言った効果が
得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る車両用フック装置を示す側面図で
ある。
【図2】本発明に係る車両用フック装置を示す正面図で
ある。
【図3】本発明に係る車両用フック装置を示す下面図で
ある。
【図4】本発明に係る車両用フック装置にリング状部を
取付ける工程を示した第1説明図である。
【図5】図4と同様の取付け工程を示した第2説明図で
ある。
【図6】図5と同様の取付け工程を示した第3説明図で
ある。
【図7】図6と同様な取付け工程を示した第4説明図で
ある。
【図8】本発明に係る車両用フック装置のリング状部の
抜止め状態を示した説明図である。
【図9】本発明に係るもう1つの構成を有する車両用フ
ック装置を示す側面図である。
【図10】図9のA−A断面における一部切欠正面図で
ある。
【図11】図9と同様の図であって、車両用フック装置
の基部にリング状部を取付ける工程を示した第1説明図
である。
【図12】図11と同様の図であって、基部にリング状
部を取付ける工程を示した第2説明図である。
【図13】本発明に係る車両用フック装置を車体パネル
に取付ける工程を示した第1説明図である。
【図14】図13と同様の取付け工程を示した第2説明
図である。
【図15】図14と同様の取付け工程を示した第3説明
図である。
【図16】図15と同様の取付け工程を示した第4説明
図である。
【符号の説明】
1…車両用フック装置 2…車体パネル 3…取付孔 3a…取付孔の周縁 3b…取付孔の周壁 4…ガイド溝 10…基部 10b…突片 11…差込脚部 12…弾性片 13…係止突起 15…レール部 16…レール部の末端 18…ストッパ面 19…溝部 20…リング状部 21…リング状部の両端 22…作用面 100…車両用フック装置 110…基部 111…貫通孔 112…ガイドレール 113…ガイドレール 115…レール部 116…円筒状部 117…周壁 118…円環面 119…円環面 120…リング状部 121…半球形状突起 122…フック部 123…端部 124…ジャーナル部 125…周縁フランジ 130…切欠き

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車体パネルに取付けられる基部と、この
    基部に回動可能に軸支されたリング状部とから成る車両
    用フック装置において、 前記基部の両側にレール部を形成し、 前記リング状部は、前記レール部に案内されかつ前記レ
    ール部の所定位置にて回動自在に軸支される互いに対向
    する両端部を有し、 前記両端部は、カム突起を備え、 前記カム突起が、リング状部の使用位置でレール部に圧
    接され、該リング状部のレール部からの抜脱が防止され
    ていることを特徴とする車両用フック装置。
  2. 【請求項2】 レール部が、基部の両側に互いに平行に
    伸びる対向した平面対で形成され前記リング状部が前記
    レール部の末端位置にて軸支されていることを特徴とす
    る請求項1に記載の車両用フック装置。
  3. 【請求項3】前記リング状部を不使用位置に回動した際
    に、カム突起の作用面が当接するストッパを前記レール
    部の末端に設け、このストッパが前記カム突起の通過を
    妨げることで、前記リング状部の抜脱が防止されている
    ことを特徴とする請求項1に記載の車両用フック装置。
  4. 【請求項4】 前記両側のレール部の外周側末端を連結
    するように基部に溝部を設けたことを特徴とする請求項
    1記載の車両用フック装置。
  5. 【請求項5】 車体パネルに取付けられる基部と、この
    基部に回動可能に軸支されたリング状部とから成る車両
    用フック装置において、 前記基部が円筒状部分を有しておりかつその外周面に、
    周壁を挟んで対向配置された2つの円環面から成る矩形
    溝状のレール部が穿設されており、 前記リング状部がその両端部分を互いに対向する方向に
    折り曲げられていると共にその自由端に半球形状突起が
    形成されており、 レール部の前記周壁の直径方向位置において、前記半球
    形状突起が嵌挿される貫通孔が穿設されており、 更に、前記リング状部の前記両端部分が縮径されている
    ことを特徴とする車両用フック装置。
  6. 【請求項6】 前記レール部の貫通孔に対応する直径方
    向位置から該レール部の接線方向に沿って互いに平行に
    伸びる直線状のガイドレールが対向する前記円環面上に
    各々対を成して前記貫通孔から半径方向に離間して対向
    配置されており、更に、前記ガイドレール各対の垂直離
    間距離が前記半球形状突起の直径より短く設定されてい
    ることを特徴とする請求項5に記載の車両用フック装
    置。
  7. 【請求項7】 前記ガイドレールが、前記貫通孔と直径
    方向に整列して前記リング状部の両端部分が横断するた
    めの切欠きが形成されていることを特徴とする請求項6
    に記載の車両用フック装置。
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