JP2002370518A - 荷室用空調ユニット及び搬送車 - Google Patents

荷室用空調ユニット及び搬送車

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JP2002370518A
JP2002370518A JP2001178400A JP2001178400A JP2002370518A JP 2002370518 A JP2002370518 A JP 2002370518A JP 2001178400 A JP2001178400 A JP 2001178400A JP 2001178400 A JP2001178400 A JP 2001178400A JP 2002370518 A JP2002370518 A JP 2002370518A
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Japan
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luggage compartment
heat exchanger
air
room
cargo room
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Application number
JP2001178400A
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English (en)
Inventor
Hiroshi Niijima
洋 新島
Takashi Sekiguchi
隆 関口
Kazuo Takano
和夫 高野
Hideya Ikeda
秀也 池田
Yukio Kashiwase
幸夫 柏瀬
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sanyo Electric Co Ltd
Original Assignee
Sanyo Electric Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 極めて容易に荷室内空調を実現できる荷室用
空調ユニット及び搬送車を提供する。 【解決手段】 空調ユニット1は、荷室3内に物品を収
納して搬送する搬送車の荷室内に設置されると共に、圧
縮機22と、荷室外の空気と熱交換する荷室外熱交換器
23と、荷室内の空気と熱交換する荷室内熱交換器24
とを一体的に備え、圧縮機から吐出される高温冷媒を荷
室外熱交換器にて凝縮した後、荷室内熱交換器に流入さ
せて蒸発させることにより、当該荷室内熱交換器にて冷
却作用を生起する冷却運転と、圧縮機から吐出された高
温冷媒を荷室内熱交換器に流入させて暖房作用を生起す
る暖房運転とを実行する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、搬送車の荷室内で
温度制御しながら食品などの物品を搬送するために用い
られる荷室用空調ユニット及びそれを設置した搬送車に
関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より食品などの物品の低温搬送に際
しては、例えば特開平8−159639号公報に示され
るような断熱性の壁面で構成された荷箱を構成した冷凍
車を用い、この荷箱内を冷却装置にて冷却しながら搬送
していた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
このような冷凍車に取り付けられる冷却装置は、圧縮機
や凝縮器を有するコンデンシングユニットを荷箱の外壁
面に取り付け、冷却作用を発揮する冷却器や冷気循環用
のダクトなどは荷室内に取り付けるなど、大がかりな改
造・設置工事を要するものであったため、軽トラックの
ような小型の搬送車を使用する小規模事業者にとって
は、設備導入費用の問題が生じる欠点があった。
【0004】本発明は、係る従来の技術的課題を解決す
るために成されたものであり、極めて容易に荷室内空調
を実現できる荷室用空調ユニット及び搬送車を提供する
ものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明の荷室用空調ユニ
ットは、荷室内に物品を収納して搬送する搬送車の前記
荷室内に設置されると共に、圧縮機と、前記荷室外の空
気と熱交換する荷室外熱交換器と、前記荷室内の空気と
熱交換する荷室内熱交換器とを一体的に備え、前記圧縮
機から吐出される高温冷媒を前記荷室外熱交換器にて凝
縮した後、前記荷室内熱交換器に流入させて蒸発させる
ことにより、当該荷室内熱交換器にて冷却作用を生起す
る冷却運転と、前記圧縮機から吐出された高温冷媒を前
記荷室内熱交換器に流入させて暖房作用を生起する暖房
運転とを実行することを特徴とする。
【0006】本発明の荷室用空調ユニットは、荷室内に
物品を収納して搬送する搬送車の前記荷室内に設置され
るものであって、圧縮機と、前記荷室外の空気と熱交換
する荷室外熱交換器と、前記荷室内の空気と熱交換する
荷室内熱交換器とを一体的に備えており、前記圧縮機か
ら吐出される高温冷媒を前記荷室外熱交換器にて凝縮し
た後、前記荷室内熱交換器に流入させて蒸発させること
により、当該荷室内熱交換器にて冷却作用を生起する冷
却運転と、前記圧縮機から吐出された高温冷媒を前記荷
室内熱交換器に流入させて暖房作用を生起する暖房運転
とを実行するので、搬送車の荷室内に設置することによ
り、比較的大がかりな改造工事などを行うこと無く、荷
室内の冷却と暖房を実現することが可能となる。
【0007】これにより、従来に比して極めて簡単・安
価に搬送車の荷室内空調を達成することができるように
なり、特に小規模の配送事業者にとっては極めて利便性
の高いものとなる。
【0008】請求項2の発明の荷室用空調ユニットは、
上記において前記荷室内熱交換器と熱交換した空気を前
記荷室内に吐出する吐出口を上部に備え、前記荷室内の
空気を吸い込む吸込口を複数の側面に備えることを特徴
とする。
【0009】請求項2の発明によれば、上記に加えて前
記荷室内熱交換器と熱交換した空気を前記荷室内に吐出
する吐出口を上部に備え、前記荷室内の空気を吸い込む
吸込口を複数の側面に備えるので、荷室内に多量の物品
が収納された場合にも、物品によって吐出口が塞がれ難
くなると共に、吸込口も最小限確保することが可能とな
る。これにより、荷室内の物品の量に拘わらず荷室内空
調を円滑に行うことができるようになる。
【0010】請求項3の発明の荷室用空調ユニットは、
上記各発明において前記荷室内熱交換器を断熱材を介し
て設置したことを特徴とする。
【0011】請求項3の発明によれば、上記各発明に加
えて前記荷室内熱交換器を断熱材を介して設置したの
で、荷室内熱交換器の温度が直接空調ユニット近傍に収
納した物品に影響し難くなり、荷室内の一部の物品のみ
が過度に冷却或いは加熱される不都合を解消できるよう
になる。
【0012】請求項4の発明の荷室用空調ユニットは、
上記各発明において前記荷室内熱交換器からのドレン水
を受ける荷室内ドレン受けと前記荷室外熱交換器からの
ドレン水を受ける荷室外ドレン受けとを有し、両ドレン
受けからのドレン水を合流させ、トラップ部を介して排
出する排水経路を備えることを特徴とする。
【0013】請求項4の発明によれば、上記各発明に加
えて前記荷室内熱交換器からのドレン水を受ける荷室内
ドレン受けと前記荷室外熱交換器からのドレン水を受け
る荷室外ドレン受けとを有し、両ドレン受けからのドレ
ン水を合流させ、トラップ部を介して排出する排水経路
を備えるので、荷室内熱交換器と荷室外熱交換器からの
ドレン水の排水経路を単純化し、排水不良の発生を低減
し、且つ、コストの削減を図ることが可能となる。ま
た、荷室外からの空気や異物の侵入もトラップ部にて阻
止でき、荷室内空調のより一層の円滑化が可能となるも
のである。
【0014】請求項5の発明の荷室用空調ユニットは、
上記各発明において前記搬送車のエンジン始動から遅延
して前記圧縮機を起動する制御装置を備えることを特徴
とする。
【0015】請求項5の発明によれば、上記各発明に加
えて前記搬送車のエンジン始動から遅延して前記圧縮機
を起動する制御装置を備えるので、搬送車の電気的負荷
の軽減を図り、支障無き物品搬送を実現できるようにな
るものである。
【0016】請求項6の発明の搬送車は、断熱壁にて囲
繞された荷室を備え、請求項1、請求項2、請求項3、
請求項4又は請求項5の荷室用空調ユニットを、前後方
向においては前記荷室内の運転席寄りであって、左右方
向においては当該運転席と逆側の前記荷室内に設置した
ことを特徴とする。
【0017】請求項6の発明によれば、断熱壁にて囲繞
された荷室を備えた搬送車において、請求項1、請求項
2、請求項3、請求項4又は請求項5の荷室用空調ユニ
ットを、前後方向においては前記荷室内の運転席寄りで
あって、左右方向においては当該運転席と逆側の前記荷
室内に設置したので、搬送車の重量バランスを良好とし
て安全な走行を実現できるようになる。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、図面に基づき本発明の実施
形態を詳述する。図1は本発明の荷室用空調ユニットの
実施例である空調ユニット1を搭載した搬送車2の概略
断面図、図2は空調ユニット1の斜視図、図3は搬送車
2の荷室3に設置された空調ユニット1の斜視図、図4
は搬送車2の荷室3に設置された空調ユニット1の断面
図である。
【0019】各図において、実施例の搬送車2は軽トラ
ックなどから構成される比較的小型の配送トラックであ
り、実施例では前部の進行(前進。以下同じ。)方向右
側に運転席6があり、その後方が荷台7となって、荷台
7上に荷箱8が取り付けられている。この荷箱8内には
断熱パネルなどから組み立てられた断熱箱体9が設置さ
れており、この断熱箱体9内が断熱壁にて囲繞された荷
室3とされている。断熱箱体9及び荷箱8の後面には開
閉自在の扉9A及び8Aが取り付けられており、これに
よって、荷室3内に物品の納出ができるように構成され
ている。尚、11はタイヤであり、図示しないエンジン
や後述する車載バッテリー51が設置されたエンジンル
ーム12は運転席6の下側にある。
【0020】そして、本発明の空調ユニット1はこの荷
室3内に設置される。この場合、空調ユニット1は荷室
3内の前側(前後方向における運転席6側)であって、
運転席6とは反対側の進行方向左側(左右方向の左側)
の隅角部に設置固定される。この場合、荷箱8及び断熱
箱体9の進行方向左側側面の前部には矩形状の窓孔14
を図4の如く形成しておくものとする(荷箱8について
は図示せず)。また、荷箱8及び断熱箱体9の底面には
後述するドレン排水用の図示しない排水口を形成してお
くものとする。
【0021】一方、空調ユニット1は縦方向に長い薄型
矩形状の金属製ケース21内に、圧縮機22、荷室外熱
交換器23、荷室内熱交換器24、キャピラリチューブ
26(減圧装置)、四方弁27、荷室外送風機28、荷
室内送風機29、荷室外ドレン受け31、荷室内ドレン
受け32などを一体的に収納してユニット化することに
より構成されている。尚、この空調ユニット1の重量は
実施例の場合55kg程である。
【0022】ここで、両ドレン受け31、32はケース
21内で並設され、これらによってケース21内は上方
の熱交換室34と下方の機械室36とに区画されてお
り、更に熱交換室34内は仕切板37にて荷室内側34
Aと荷室外側34Bとに仕切られている。
【0023】そして、この荷室内側34A内における空
調ユニット1の上部に前記荷室内熱交換器24が断熱材
41を介してケース21に取り付けられ、この荷室内熱
交換器24の上側に対応してケース21の上面21Aに
吐出口42が形成されている。また、ケース21の複数
の側面21B、21Cには吸込口43、43が形成され
ており、荷室内側34Aに連通している。また、この吸
込口43、43と荷室内熱交換器24間の荷室内側34
A内に前記荷室内送風機29が取り付けられている。
【0024】他方、前記荷室外熱交換器23と荷室外送
風機28は荷室外側34B内に設置され、この荷室外側
34B部分のケース21側面には外気吸込口46と外気
吐出口47が形成されている。この外気吸込口46と外
気吐出口47が前記窓孔14に対応した状態で空調ユニ
ット1は設置され、窓孔14は結果的にケース21によ
って荷室3から隔絶されることになる。また、前記圧縮
機22は機械室36内に設置されている。更に、前記各
ドレン受け31、32からのホース31A、32Aは合
流パイプ48にて連結され、この合流パイプ48から上
昇した後、降下するUトラップパイプ49に連結されて
いる。これらホース31A、32A、合流パイプ48、
Uトラップパイプ(トラップ部)49にて排水経路50
が構成されると共に、Uトラップパイプ49が前記排水
口に接続される。
【0025】ここで、前記圧縮機22の吐出側は四方弁
27を介して荷室外熱交換器23の一端に接続され、荷
室外熱交換器23の他端はキャピラリチューブ26を介
して荷室内熱交換器24の一端に接続される。また、荷
室内熱交換器24の他端は四方弁27を介して圧縮機2
2の吸込側に接続され、これによって、可逆冷媒回路が
構成されている。
【0026】また、51は搬送車2のエンジンルーム1
2に取り付けられた車載バッテリーであり、この車載バ
ッテリー51の直流電力をインバータ52にて交流電力
に変換して圧縮機22は運転される。53は制御装置と
してのコントローラであり、吸込口43に取り付けられ
た温度センサ54の出力に基づいてインバータ52によ
り圧縮機22を制御するものである。尚、このコントロ
ーラ53は各送風機28、29の運転及び四方弁27の
切り替えも制御する。
【0027】以上の構成で動作を説明する。コントロー
ラ53は温度センサ54が検出する吸込口43への吸込
空気(荷室内空気)の温度に基づき、荷室3内の温度が
平均として+20℃となるように圧縮機22や送風機2
8、29、四方弁27を制御する。先ず、夏季などの荷
室3内の温度が高い場合、コントローラ53は四方弁2
7により圧縮機22の吐出側から吐出された高温冷媒を
先ず荷室外熱交換器23に流入させる。
【0028】荷室外熱交換器23に流入した冷媒は、送
風機28によって外気吸込口46から吸い込まれて外気
吐出口47から吐出される外気によって空冷され、凝縮
された後、キャピラリチューブ26で減圧され、次に荷
室内熱交換器24に流入する。そこで、冷媒は蒸発して
冷却作用を生起する。荷室内熱交換器24と熱交換して
温度降下した荷室3内の空気は、送風機29によって吐
出口42から上方に吐出され、荷室3内を循環される。
荷室3内を循環して物品を冷却した空気は再び吸込口4
3、43から送風機29に吸い込まれ、荷室内熱交換器
24に吐出されることになる。尚、荷室内熱交換器24
を出た冷媒は四方弁27を経て圧縮機22の吸込側に吸
い込まれる。
【0029】このような冷却運転で荷室3内の温度(吸
込空気の温度)が例えば+18℃となると、コントロー
ラ53は圧縮機22を停止(送風機28、29は同時に
停止しても連続運転でもよい)する。これにより、荷室
内熱交換器24における冷却作用は停止するので、荷室
3内の冷却は停止する。その後、荷室3内の温度が上昇
して例えば+22℃となると、コントローラ53は再び
圧縮機22を起動して冷却運転を再開する。これによ
り、荷室3内を平均として+20℃とする。
【0030】他方、冬季などの荷室3内の温度が低い場
合、コントローラ53は四方弁27を切り替え、圧縮機
22の吐出側から吐出された高温冷媒を最初に荷室内熱
交換器24に流入させる。
【0031】この高温冷媒の流入によって荷室内熱交換
器24は温度上昇し、暖房作用を生起する。送風機29
によって吸込口43、43から吸い込まれて吐出口42
から吐出される空気を係る荷室内熱交換器24によって
加熱され、暖気となるので荷室3内は加温されることに
なる。他方、荷室内熱交換器24内で冷媒は凝縮し、キ
ャピラリチューブ26で減圧された後、荷室外熱交換器
23に流入する。そこで、冷媒は蒸発した後、四方弁2
7を経て圧縮機22の吸込側に吸い込まれることにな
る。
【0032】このような暖房運転で荷室3内の温度(吸
込空気の温度)が例えば+22℃となると、コントロー
ラ53は圧縮機22を停止(送風機28、29は同時に
停止しても連続運転でもよい)する。これにより、荷室
内熱交換器24における加熱作用は停止するので、荷室
3内の加温は停止する。その後、荷室3内の温度が降下
して例えば+18℃となると、コントローラ53は再び
圧縮機22を起動して暖房運転を再開する。これによ
り、荷室3内を平均として+20℃とするものである。
【0033】尚、コントローラ53は温度センサ54の
出力に応じてこのような冷却運転と暖房運転の切り替え
を自動的に行い、荷室3内を設定された任意の温度(実
施例では+20℃±2℃)に維持するものである。
【0034】このような空調ユニット1を搬送車2の荷
室3内に設置したことにより、従来の如き大がかりな改
造・設置工事などを行うこと無く、荷室3内の冷却と暖
房を実現することが可能となる。これにより、従来より
簡単・安価に搬送車2の荷室3内空調を達成することが
できるようになり、特に小規模の配送事業者にとっては
極めて利便性の高いものとなる。
【0035】特に、空調ユニット1を、前後方向におい
ては荷室3内の運転席6寄りであって、左右方向におい
ては当該運転席6と逆側の荷室3内に設置したことによ
り、平均体重60kg程の運転手との間で搬送車2の重
量バランスをとることができるようになる。
【0036】また、荷室内熱交換器24と熱交換した空
気を荷室3内に吐出する吐出口42を上面21Aに備
え、荷室3内の空気を吸い込む吸込口43を複数の側面
21B、21Cに備えているので、荷室3内に多量の物
品が収納された場合にも、物品によって吐出口42が塞
がれ難くなる。一方、吸込口43は最小限確保できれば
よいが、これも複数の側面21B、21Cに形成したこ
とで支障無く達成される。これにより、荷室3内の物品
の量に拘わらず荷室3内空調を円滑に行うことができる
ようになる。
【0037】更に、荷室内熱交換器24を断熱材41を
介してケース21に取り付けたので、荷室内熱交換器2
4の温度が直接空調ユニット1近傍に収納した物品に影
響し難くなり、荷室3内の一部の物品のみが過度に冷却
或いは加熱される不都合を解消できるようになる。
【0038】ここで、各熱交換器23、24には冷却時
に着霜や露が生じると共に、荷室外熱交換器23には外
部からの雨水なども付着する。これら熱交換器23、2
4から滴下するドレン水は各ドレン受け31、32で受
容され、ホース31A、32Aを経て合流パイプ48に
て合流する。その後、Uトラップパイプ49を経て排水
口から外部に排出されることになる。このように、両ド
レン受け31、32からのドレン水を合流させ、Uトラ
ップパイプ49を介して排出するようにしているので、
荷室内熱交換器24と荷室外熱交換器23からのドレン
水の排水経路50を単純化し、排水不良の発生を低減
し、且つ、コストの削減を図ることが可能となる。ま
た、荷室3外からの空気や異物の侵入もUトラップパイ
プ49にて阻止でき、荷室3内の空調をより一層円滑化
することが可能となる。
【0039】尚、コントローラ53は搬送車2のエンジ
ンが運転されている間、上述の冷却運転と暖房運転を実
行するものであるが、搬送車2のエンジンが始動される
際には、セルスターターの動作から1秒若しくは数秒間
遅延して圧縮機22を起動する制御を実行する(図
5)。これにより、車載バッテリー51の電気的負荷の
軽減を図り、空調ユニット1の起動のために搬送車2の
エンジンが始動できなくなる不都合を解消し、支障無き
物品搬送を実現できるようになる。
【0040】また、実施例では比較的小型の搬送車に本
発明を適用したが、それに限らず、中型、大型の運送ト
ラックなどにも本発明は適用可能であることは云うまで
もない。
【0041】
【発明の効果】以上詳述した如く本発明の荷室用空調ユ
ニットは、荷室内に物品を収納して搬送する搬送車の前
記荷室内に設置されるものであって、圧縮機と、前記荷
室外の空気と熱交換する荷室外熱交換器と、前記荷室内
の空気と熱交換する荷室内熱交換器とを一体的に備えて
おり、前記圧縮機から吐出される高温冷媒を前記荷室外
熱交換器にて凝縮した後、前記荷室内熱交換器に流入さ
せて蒸発させることにより、当該荷室内熱交換器にて冷
却作用を生起する冷却運転と、前記圧縮機から吐出され
た高温冷媒を前記荷室内熱交換器に流入させて暖房作用
を生起する暖房運転とを実行するので、搬送車の荷室内
に設置することにより、比較的大がかりな改造工事など
を行うこと無く、荷室内の冷却と暖房を実現することが
可能となる。
【0042】これにより、従来に比して極めて簡単・安
価に搬送車の荷室内空調を達成することができるように
なり、特に小規模の配送事業者にとっては極めて利便性
の高いものとなる。
【0043】また、請求項2の発明によれば、上記に加
えて前記荷室内熱交換器と熱交換した空気を前記荷室内
に吐出する吐出口を上部に備え、前記荷室内の空気を吸
い込む吸込口を複数の側面に備えるので、荷室内に多量
の物品が収納された場合にも、物品によって吐出口が塞
がれ難くなると共に、吸込口も最小限確保することが可
能となる。これにより、荷室内の物品の量に拘わらず荷
室内空調を円滑に行うことができるようになる。
【0044】更に、請求項3の発明によれば、上記各発
明に加えて前記荷室内熱交換器を断熱材を介して設置し
たので、荷室内熱交換器の温度が直接空調ユニット近傍
に収納した物品に影響し難くなり、荷室内の一部の物品
のみが過度に冷却或いは加熱される不都合を解消できる
ようになる。
【0045】更にまた、請求項4の発明によれば、上記
各発明に加えて前記荷室内熱交換器からのドレン水を受
ける荷室内ドレン受けと前記荷室外熱交換器からのドレ
ン水を受ける荷室外ドレン受けとを有し、両ドレン受け
からのドレン水を合流させ、トラップ部を介して排出す
る排水経路を備えるので、荷室内熱交換器と荷室外熱交
換器からのドレン水の排水経路を単純化し、排水不良の
発生を低減し、且つ、コストの削減を図ることが可能と
なる。また、荷室外からの空気や異物の侵入もトラップ
部にて阻止でき、荷室内空調のより一層の円滑化が可能
となるものである。
【0046】また、請求項5の発明によれば、上記各発
明に加えて前記搬送車のエンジン始動から遅延して前記
圧縮機を起動する制御装置を備えるので、搬送車の電気
的負荷の軽減を図り、支障無き物品搬送を実現できるよ
うになるものである。
【0047】請求項6の発明によれば、断熱壁にて囲繞
された荷室を備えた搬送車において、請求項1、請求項
2、請求項3、請求項4又は請求項5の荷室用空調ユニ
ットを、前後方向においては前記荷室内の運転席寄りで
あって、左右方向においては当該運転席と逆側の前記荷
室内に設置したので、搬送車の重量バランスを良好とし
て安全な走行を実現できるようになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の荷室用空調ユニットの実施例である空
調ユニットを搭載した搬送車の概略断面図である。
【図2】図1の空調ユニットの斜視図である。
【図3】図1の搬送車の荷室に設置された空調ユニット
の斜視図である。
【図4】図1の搬送車の荷室に設置された空調ユニット
の断面図である。
【図5】コントローラによる空調ユニットの圧縮機の起
動制御を説明するためのタイミングチャートである。
【符号の説明】
1 空調ユニット 2 搬送車 3 荷室 6 運転席 7 荷台 9 断熱箱体 21 ケース 22 圧縮機 23 荷室外熱交換器 24 荷室内熱交換器 26 キャピラリチューブ 27 四方弁 28 荷室外送風機 29 荷室内送風機 31 荷室外ドレン受け 32 荷室内ドレン受け 42 吐出口 43 吸込口 49 Uトラップパイプ 50 排水経路 53 コントローラ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) F24F 5/00 F24F 5/00 J F25B 27/00 F25B 27/00 C (72)発明者 高野 和夫 大阪府守口市京阪本通2丁目5番5号 三 洋電機株式会社内 (72)発明者 池田 秀也 大阪府守口市京阪本通2丁目5番5号 三 洋電機株式会社内 (72)発明者 柏瀬 幸夫 大阪府守口市京阪本通2丁目5番5号 三 洋電機株式会社内 Fターム(参考) 3L049 BB06 BB11 BC02 BD03 3L050 BD05 BE03 BF04 3L051 BG04 BH07 BJ05

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 荷室内に物品を収納して搬送する搬送車
    の前記荷室内に設置されると共に、 圧縮機と、前記荷室外の空気と熱交換する荷室外熱交換
    器と、前記荷室内の空気と熱交換する荷室内熱交換器と
    を一体的に備え、 前記圧縮機から吐出される高温冷媒を前記荷室外熱交換
    器にて凝縮した後、前記荷室内熱交換器に流入させて蒸
    発させることにより、当該荷室内熱交換器にて冷却作用
    を生起する冷却運転と、前記圧縮機から吐出された高温
    冷媒を前記荷室内熱交換器に流入させて暖房作用を生起
    する暖房運転とを実行することを特徴とする荷室用空調
    ユニット。
  2. 【請求項2】 前記荷室内熱交換器と熱交換した空気を
    前記荷室内に吐出する吐出口を上部に備え、前記荷室内
    の空気を吸い込む吸込口を複数の側面に備えることを特
    徴とする請求項1の荷室用空調ユニット。
  3. 【請求項3】 前記荷室内熱交換器を断熱材を介して設
    置したことを特徴とする請求項1又は請求項2の荷室用
    空調ユニット。
  4. 【請求項4】 前記荷室内熱交換器からのドレン水を受
    ける荷室内ドレン受けと前記荷室外熱交換器からのドレ
    ン水を受ける荷室外ドレン受けとを有し、両ドレン受け
    からのドレン水を合流させ、トラップ部を介して排出す
    る排水経路を備えることを特徴とする請求項1、請求項
    2又は請求項3の荷室用空調ユニット。
  5. 【請求項5】 前記搬送車のエンジン始動から遅延して
    前記圧縮機を起動する制御装置を備えることを特徴とす
    る請求項1、請求項2、請求項3又は請求項4の荷室用
    空調ユニット。
  6. 【請求項6】 断熱壁にて囲繞された荷室を備え、請求
    項1、請求項2、請求項3、請求項4又は請求項5の荷
    室用空調ユニットを、前後方向においては前記荷室内の
    運転席寄りであって、左右方向においては当該運転席と
    逆側の前記荷室内に設置したことを特徴とする搬送車。
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