JP2002370454A - 光記録媒体、これを用いる光記録方法および光記録装置 - Google Patents

光記録媒体、これを用いる光記録方法および光記録装置

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JP2002370454A JP2001180606A JP2001180606A JP2002370454A JP 2002370454 A JP2002370454 A JP 2002370454A JP 2001180606 A JP2001180606 A JP 2001180606A JP 2001180606 A JP2001180606 A JP 2001180606A JP 2002370454 A JP2002370454 A JP 2002370454A
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Shiho Yamada
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 従来システムに比べて、短波長に発振波長を
有する半導体レーザーを用いる追記型DVDシステムに
適用可能な光記録媒体中の記録材料、特にスクアリリウ
ム化合物を用いた場合の耐光性、保存安定性に優れた光
記録媒体、該光記録媒体を使用した光記録方法および光
記録装置の提供。 【解決手段】 基板上に少なくとも記録層を設けてなる
光記録媒体において、該記録層中にスクアリリウム化合
物と金属からなるスクアリリウム金属キレート化合物
と、下記一般式Iで示されるアゾ化合物と金属からなる
アゾ金属キレート化合物とを、それぞれ少なくとも1種
含有している光記録媒体。 (前記一般式I中、A、Bはそれぞれ独立にそれが結合
している炭素原子と一緒になって置換基を有していても
よい芳香環または置換基を有していてもよい複素環を形
成する残基を表し、Xは活性水素基を有する置換基を表
す。)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は光記録媒体に関する
ものであって、特に光ビームを照射することにより、記
録材料の透過率、反射率等の光学的な変化を生じさせ、
情報の記録、再生を行ない、かつ追記が可能な光記録媒
体に関するものである。
【0002】
【従来の技術】a.(情報記録用)追記型光記録媒体の
従来技術
【0003】(1)シアニン色素を記録材料として用い
たもの 特開昭57−82093、特開昭58−56892、特
開昭58−112790、特開昭58−114989、
特開昭59−85791、特開昭60−83236、特
開昭60−89842、特開昭61−25886
【0004】(2)フタロシアニン色素を記録材料とし
て用いたもの 特開昭61−150243、特開昭61−17728
7、特開昭61−154888、特開昭61−2460
91、特開昭62−39286、特開昭63−3799
1、特開昭63−39888
【0005】b.追記型コンパクトディスクの従来技術
【0006】(1)シアニン色素/金属反射層を記録材
としたもの 特開平1−159842、特開平2−42652、特開
平2−13656、特開平2−168446
【0007】(2)フタロシアニン色素(アザアヌレン
色素)を記録材としたもの 特開平1−176585、特開平3−215466、特
開平4−113886、特開平4−226390、特開
平5−1272、特開平5−171052、特開平5−
116456、特開平7−268227、特開平7−3
14897
【0008】(3)アゾ金属キレート色素を記録材とし
たもの 特開平4−46186、特開平4−141489、特開
平4−361088、特開平5−279580、特開平
7−51673、特開平7−161069、特開平7−
37272、特開平7−71867、特開平8−231
866、特開平8−295811
【0009】c.大容量追記型コンパクトディスク(D
VD−R)の従来技術
【0010】(1)シアニン色素+金属反射層を記録材
料として用いたもの PIONEER R&D vol.6 No.2, 1
996:DVD−Recordableの開発、DVD
−R色素ディスクの基礎開発 ISOM/ODS’96, 1996:High de
nsity of recording on Dye
material Disc approach f
or 4.7G
【0011】(2)ポリメチン色素を記録材料として用
いたもの 特開平10−83577、特開平10−119434、
特開平10−149583、特開平10−18833
9、特開平10−278426
【0012】(3)ポリメチン色素+光安定化材を記録
材料として用いたもの 特開平10−109475、特開平10−10947
6、特開平10−134413、特開平10−1667
39
【0013】(4)アゾ金属キレート色素+金属反射層
を記録材としたもの 特公平5−67438、特開平7−161069、特開
平8−156408、特開平8−231866、特開平
8−332772、特開平9−58123、特開平9−
175031、特開平9−193545、特開平9−2
74732、特開平9−277703、特開平10−6
644、特開平10−6650、特開平10−665
1、特開平10−36693、特開平10−4460
6、特開平10−58828、特開平10−8651
9、特開平10−149584、特開平10−1572
93、特開平10−157300、特開平10−157
301、特開平10−157302、特開平10−18
1199、特開平10−181201、特開平10−1
81203、特開平10−181206、特開平10−
188340、特開平10−188341、特開平10
−188358、特開平10−208303、特開平1
0−214423、特開平10−228671、特開平
11−12483
【0014】(5)テトラアザポルフイリン(ポルフイ
ラジン)色素/金属反射層を記録材料として用いたもの 特開平9−267562、特開平9−309268、特
開平10−856
【0015】(6)その他の色素/金属反射層を記録材
料として用いたもの 特開平10−86517、特開平10−93788、特
開平10−226172、特開平10−244752、
特開平10−287819、特開平10−29710
3、特開平10−309871、特開平10‐3098
72
【0016】(7)シアニン色素/アゾ金属キレート色
素(塩形成色素)/金属反射層を記録材料として用いた
もの 特公平7−51682、特開平11−34499、WO
98/29257、特開平9−323478、特開平1
1−195242、特開平11−250505、特開2
000−168237、特開2000−190641、
特開2000−190642、特開2000−1982
73
【0017】(8)ホルマザン(金属キレート)色素/
その他の色素を記録材料として用いたもの 特許第2791944号、特開平8−295079、特
開平9−95520、特開平9−193546、特開平
10−337958
【0018】(9)ジピロメテン(金属キレート)色素
/その他の色素を記録材料として用いたもの 特開平10−162430、特開平10−16673
2、特開平10−226172、特開平11−4285
8、特開平11−92682、特開平11−16546
5、特開平11−208111、特開平11−2273
32、特開平11−227333、特開平11−255
774、特開平11−256057
【0019】上記でみてきたように、光記録媒体は数多
く提案されており、そして現在では、次世代大容量光デ
ィスクとしてDVD−Rの開発が進められている。記録
容量の向上の要素技術としては、記録ピット微少化のた
めの記録材料開発、MPEG2に代表される画像圧縮技
術の採用、記録ピット読みとりのための半導体レーザの
短波長化等の技術開発が必要である。
【0020】これまで赤色波長域の半導体レーザとして
は、バーコードリーダ、計測器用に670nm帯のAl
GaInPレーザダイオードが商品化されているのみで
あったが、光ディスクの高密度化に伴い、赤色レーザが
本格的に光ストレージ市場で使用されつつある。
【0021】DVDドライブの場合、光源として635
nm帯と650nm帯のレーザダイオードの2つの波長
で規格化されている。一方、再生専用のDVD−ROM
ドライブは波長約650nmで商品化されている。この
ような状況下で最も好ましいDVD−Rメディアは、波
長630〜690nmで記録、再生が可能なメディアで
ある。波長630〜690nmのレーザーを用いた光ピ
ックアップで記録再生する光記録媒体の記録層の一つと
してスクアリリウム化合物が挙げられるが、該化合物は
光記録媒体に用いるには光安定性に乏しい。また、高耐
光性を有する色素としてアゾ金属キレート化合物が挙げ
られるが、この色素を単独で用いた場合、反射率が充分
にとれない等の問題を有していた。
【0022】
【発明が解決しようとする課題】本発明は前記従来シス
テムに比べて、短波長に発振波長を有する半導体レーザ
ーを用いる追記型DVDシステムに適用可能な光記録媒
体中の記録材料、特にスクアリリウム化合物を用いた場
合の耐光性、保存安定性に優れた光記録媒体、該光記録
媒体を使用した光記録方法および光記録装置を提供する
ことを目的とする。
【0023】
【課題を解決するための手段】本発明者等が検討した結
果、スクアリリウム化合物を金属キレート化することに
より光安定性を増し、さらに高耐光性を有するアゾ金属
キレート化合物を混合することにより更なる高耐光性で
かつ高保存安定性を有する光記録媒体の提供が可能にな
ったことを見出すとともに、スクアリリウム化合物を金
属キレート化することで、スクアリリウム化合物の吸収
係数が向上でき、高信頼性、高反射率、低ジッタである
光記録媒体の提供が可能となった。すなわち、本発明に
より、高信頼性、高反射率を有する光記録媒体の提供が
可能となった。
【0024】本発明の第1は、本発明の基本構成及び材
料構成に関し、基板上に少なくとも記録層を設けてなる
光記録媒体において、該記録層中にスクアリリウム化合
物と金属からなるスクアリリウム金属キレート化合物
と、下記一般式(I)で示されるアゾ化合物と金属から
なるアゾ金属キレート化合物とを、それぞれ少なくとも
1種含有していることを特徴とする光記録媒体にある。
【化4】 (式中、A、Bはそれぞれ独立にそれが結合している炭
素原子と一緒になって置換基を有していてもよい芳香環
または置換基を有していてもよい複素環を形成する残基
を表し、Xは活性水素基を有する置換基を表す。)
【0025】本発明の第2は、スクアリリウム金属キレ
ート化合物とアゾ金属キレート化合物の混合比の好まし
い範囲の限定に関し、スクアリリウム金属キレート化合
物とアゾ金属キレート化合物が重量比で90:10〜2
0:80であることを特徴とする前記第1の光記録媒体
にある。
【0026】本発明の第3は、アゾ金属キレート化合物
の最適金属種に関し、アゾ金属キレート化合物の金属原
子が、マンガン、コバルト、ニッケルおよび銅よりなる
群から選ばれた少なくとも一種であることを特徴とする
前記第1〜2の光記録媒体にある。
【0027】本発明の第4は、アゾ金属キレート化合物
の最適構造に関し、アゾ金属キレート化合物がイオン化
されており、他の化合物イオンとの塩を形成してなるこ
とを特徴とする前記第1〜3の光記録媒体にある。
【0028】本発明の第5は、最適構造の最適対イオン
の限定に関し、アゾ金属キレート化合物が他の化合物イ
オンと塩を形成し、該他の化合物イオンがアミノ基を有
するイオンであることを特徴とする前記第4の光記録媒
体にある。
【0029】本発明の第6は、スクアリリウム金属キレ
ート化合物の基本構造に関し、スクアリリウム金属キレ
ート化合物が下記一般式(II)で表される化合物である
ことを特徴とする前記第1〜5の光記録媒体にある。
【化5】 〔式中、R1及びR2は同一もしくは異なる置換基であ
り、水素原子、置換基を有していてもよいアルキル基、
置換基を有していてもよいアラルキル基、置換基を有し
ていてもよいアリール基または置換基を有していてもよ
い複素環基を表す。M1は配位能を有している金属原子
を表す。Zは置換基を有していてもよいアリール基、置
換基を有していてもよい複素環基またはY=CH−(Y
は置換基を有していても良い複素環基を表す)を表す。
m1は2あるいは3の整数を表す。〕
【0030】本発明の第7は、スクアリリウム金属キレ
ート化合物の最適構造に関し、一般式(II)中のZが下
記一般式(II−II)であることを特徴とする前記第6の
光記録媒体にある。
【化6】 〔式中、R3およびR4は同一または異なって、置換基を
有していてもよいアルキル基を表すか、あるいはR3
4は隣接する炭素原子と一緒になって、脂環式炭化水
素環または複素環を形成してもよく、R5は水素原子、
置換基を有していてもよいアルキル基、置換基を有して
いてもよいアラルキル基または置換基を有していてもよ
いアリール基を表し、R6はハロゲン原子、置換基を有
していてもよいアルキル基、置換基を有していてもよい
アラルキル基、置換基を有していてもよいアリール基、
ニトロ基、シアノ基または置換基を有していてもよいア
ルコキシ基を表し、nは0〜4の整数を表し、ここに、
nが2〜4の場合、R6は同一または異なってもよく、
さらに互いに隣り合う2つのR6が隣接する2つの炭素
原子と一緒になって、置換基を有していてもよい芳香族
環を形成してもよい。〕
【0031】本発明の第8は、スクアリリウム金属キレ
ート化合物の最適金属種の限定に関し、M1がアルミニ
ウムであることを特徴とする前記第7の光記録媒体にあ
る。
【0032】本発明の第9は、記録層の最適な光学定数
の限定に関し、記録再生波長±5nmの波長領域の光に
対する記録層単層の屈折率nが1.5≦n≦3.0であ
り、消衰係数kが0.02≦k≦0.3であることを特
徴とする前記第1〜8の光記録媒体にある。
【0033】本発明の第10は、反射層を用いる場合の
最適材料の限定に関し、反射層を有し、該反射層が金、
銀、銅、アルミニウム、またはこれらの金属の合金を含
有することを特徴とする前記第1〜9の光記録媒体にあ
る。
【0034】本発明の第11は、光記録媒体の案内溝の
最適形状限定に関し、基板上のトラックピッチが0.7
〜0.8μmの範囲にあり、溝幅が半値幅で0.18〜
0.40μmの範囲にあることを特徴とする前記第1〜
10の光記録媒体にある。
【0035】本発明の第12は、600〜720nmの
波長で記録可能なことを特徴とする前記第1〜11の光
記録媒体にある。
【0036】本発明の第13は、前記第1〜12のいず
れかの光記録媒体に600〜720nmの記録波長で記
録することを特徴とする光記録方法に関する。
【0037】本発明第14は、前記第1〜12のいずれ
かの光記録媒体を搭載したことを特徴とする光記録装置
に関する
【0038】
【発明の実施の態様】以下、本発明をさらに詳細に説明
するが、本明細書においては、一般式(I)で表される
化合物を化合物(I)という。他の式番号を付した化合
物についても同様である。また、化合物(I)と金属か
らなるアゾ金属キレート化合物をアゾ金属キレート化合
物(I)という。
【0039】先ず、化合物(I)の説明から進める。前
記一般式(I)での置換基の定義については、上述の通
りである。化合物(I)中のイオン対構造すなわち、塩
形成化合物の場合のアゾ金属キレート化合物と対をなす
イオンは水素原子、アミノ基含有化合物、またはシアニ
ン色素、スチリル色素等の他の色素のイオン対であって
もよい。対イオンが存在する場合、他の色素のコスト、
他の色素の光学特性を加味する点、溶解性制御のために
はイオン対はアミノ基含有化合物であることが特に好ま
しく、次いで水素原子、その他の色素のイオン対の順で
好ましい。前記のシアニン色素、スチリル色素は一般的
に記録再生波長より短波長に吸収があるものが好ましい
が、シアニン色素であればトリメチンシアニンがより好
ましく、スチリル色素であればインドレニンを含有する
ものがより好ましい。
【0040】即ち、対イオンを水素とした場合、アゾ構
造に長鎖アルキル基等の溶解性の置換基を導入などの必
要性が生じることがあり、また、イオン対を他の色素と
の塩形成化合物とした場合は、その他の色素の光学特性
も記録層中に反映されるため、混合系色素の光学特性予
測が複雑化する。その点、アミノ基含有化合物、例えば
アルキルアミン等ではアルキル炭素鎖長の選択に自由度
が大きく溶解性制御が容易で、アルキルアミノ基自体は
記録再生波長にはほとんど吸収を有さないため、記録層
の光学特性を制御しやすく、光記録媒体の反射率、変調
度、ジッタ等を向上できる利点がある。
【0041】前記一般式(I)でのAおよびBの具体例
としては、ベンゼン環、ナフタレン環、ピリジン環、キ
ノリン環等を形成する残基があげられる。これらの芳香
環または複素環は置換基を有していても良い。その置換
基の具体例としては、それぞれ独立に水素原子、ハロゲ
ン原子、ニトロ基、シアノ基、水酸基、カルボキシル
基、アミノ基、カルバモイル基、置換基を有していても
良いアルキル基、置換基を有していても良いアリール
基、置換基を有していても良い複素環残基、置換基を有
していても良いアルコキシ基、置換基を有していても良
いアリールオキシ基、置換基を有していても良いアルキ
ルチオ基、置換基を有していても良いアリールチオ基、
置換基を有していても良いアルキルアミノ基、置換基を
有していても良いアリールアミノ基、置換基を有してい
ても良いアルコキシカルボニル基、置換基を有していて
も良いアリールオキシカルボニル基、置換基を有してい
ても良いアルキルカルボキサミド基、置換基を有してい
ても良いアリールカルボキサミド基、置換基を有してい
ても良いアルキルカルバモイル基、置換基を有していて
も良いアリールカルバモイル基、置換基を有していても
良いアルケニル基、置換基を有していても良いアルキル
スルファモイル基等があげられる。
【0042】アルキル基としては炭素数1〜15のもの
が挙げられ、その具体例としては、メチル基、エチル
基、n−プロピル基、n−ブチル基、n−ペンチル基、
n−ヘキシル基、n−ヘプチル基、n−オクチル基、n
−ノニル基、n−デシル基等の直鎖状アルキル基、イソ
ブチル基、イソアミル基、2−メチルブチル基、2−メ
チルペンチル基、3−メチルペンチル基、4−メチルペ
ンチル基、2−エチルブチル基、2−メチルヘキシル
基、3−メチルヘキシル基、4−メチルヘキシル基、5
−メチルヘキシル基、2−エチルペンチル基、3−エチ
ルペンチル基、2−メチルヘプチル基、3−メチルヘプ
チル基、4−メチルヘプチル基、5−メチルヘプチル
基、2−エチルヘキシル基、3−エチルヘキシル基、イ
ソプロピル基、sec−ブチル基、1−エチルプロピル
基、1−メチルブチル基、1,2−ジメチルプロピル
基、1−メチルヘプチル基、1−エチルブチル基、1,
3−ジメチルブチル基、1,2−ジメチルブチル基、1
−エチル−2−メチルプロピル基、1−メチルヘキシル
基、1−エチルヘプチル基、1−プロピルブチル基、1
−イソプロピル−2−メチルプロピル基、1−エチル−
2−メチルブチル基、1−プロピル−2−メチルプロピ
ル基、1−メチルヘプチル基、1−エチルヘキシル基、
1−プロピルペンチル基、1−イソプロピルペンチル
基、1−イソプロピル−2−メチルブチル基、1−イソ
プロピル−3−メチルブチル基、1−メチルオクチル
基、1−エチルヘプチル基、1−プロピルヘキシル基、
1−イソブチル−3−メチルブチル基、ネオペンチル
基、tert−ブチル基、tert−ヘキシル基、te
rt−アミル基、tert−オクチル基等の分岐状アル
キル基、シクロヘキシル基、4−メチルシクロヘキシル
基、4−エチルシクロヘキシル基、4−tert−ブチ
ルシクロヘキシル基、4−(2−エチルヘキシル)シク
ロヘキシル基、ボルニル基、イソボルニル基、アダマン
チル基等のシクロアルキル基等が挙げられ、中でも炭素
数1〜8のものが好ましい。
【0043】更に、これら直鎖状及び分岐状アルキル基
は、水酸基、ハロゲン原子、ニトロ基、カルボキシル
基、シアノ基、特定の置換基を有していてもよい(例え
ば、ハロゲン原子もしくはニトロ基により置換されてい
てもよい)アリール基、複素環残基等によって置換され
ていても良い。また酸素、硫黄、窒素等の原子を介して
前記のアルキル基で置換されていてもよい。
【0044】酸素を介して置換されているアルキル基と
しては、メトキシメチル基、メトキシエチル基、エトキ
シメチル基、エトキシエチル基、ブトキシエチル基、エ
トキシエトキシエチル基、メトキシプロピル基、エトキ
シプロピル基等が、硫黄を介して置換されているアルキ
ル基としては、メチルチオエチル基、エチルチオエチル
基、エチルチオプロピル基等が、窒素を介して置換され
ているアルキル基としては、ジメチルアミノエチル基、
ジエチルアミノエチル基、ジエチルアミノプロピル基等
が挙げられる。
【0045】アリール基の具体例としては、フェニル
基、ナフチル基、アントリル基、フルオレニル基、フェ
ナレニル基、フェナントラニル基、トリフェニレニル
基、ピレニル基等が挙げられる。更にこれらのアリール
基は、水酸基、ハロゲン原子、ニトロ基、カルボキシル
基、シアノ基、特定の置換基を有していてもよい(例え
ば、ハロゲン原子もしくはニトロ基により置換されてい
てもよい)アリール基、複素環残基等によって置換され
ていてもよく、また酸素、硫黄、窒素等の原子を介して
前記のアルキル基で置換されていてもよい。
【0046】複素環残基の具体例としては、フリル基、
チエニル基、ピロリル基、ベンゾフラニル基、イソベン
ゾフラニル基、ベンゾチエニル基、インドリニル基、イ
ソインドリニル基、カルバゾリル基、ピリジル基、ピペ
リジル基、キノリル基、イソキノリル基、オキサゾリル
基、イソオキサゾリル基、チアゾリル基、イソチアゾリ
ル基、イミダゾリル基、ピラゾリル基、ベンゾイミダゾ
リル基、ピラジニル基、ピリミジニル基、ピリダジニル
基、キノキサリニル基等が挙げられる。更にこれらの複
素環残基は、水酸基、ハロゲン原子、ニトロ基、カルボ
キシル基、シアノ基、特定の置換基を有していてもよい
(例えば、ハロゲン原子もしくはニトロ基により置換さ
れていてもよい)アリール基、複素環残基等を以て置換
されていてもよく、また酸素、硫黄、窒素等の原子を介
して前記のアルキル基で置換されていてもよい。
【0047】アルケニル基の具体例としては、炭素数2
〜6の、例えば、ビニル基、アリル基、1−プロペニル
基、メタクリル基、クロチル基、1−ブテニル基、3−
ブテニル基、2−ペンテニル基、4−ペンテニル基、2
−ヘキセニル基、5−ヘキセニル基等が挙げられる。ア
ルケニル基の置換基としては、前記のアルキル基の置換
基と同様のものが挙げられる。
【0048】ハロゲン原子の具体例としては、フッ素、
塩素、臭素、ヨウ素の各原子が挙げられる。
【0049】置換基を有していてもよいアルコキシ基
は、酸素原子に直接に置換基を有していても良いアルキ
ル基が結合されているものであればよく、アルキル基お
よび置換基の具体例としては前述の具体例を挙げること
ができる。
【0050】置換基を有していてもよいアリールオキシ
基は、酸素原子に直接に置換基を有していても良いアリ
ール基が結合されているものであればよく、アリール基
および置換基の具体例としては前述の具体例を挙げるこ
とができる。
【0051】置換基を有していてもよいアルキルチオ基
は、硫黄原子に直接に置換基を有していても良いアルキ
ル基が結合されているものであればよく、アルキル基お
よび置換基の具体例としては前述の具体例を挙げること
ができる。
【0052】置換基を有していてもよいアリールチオ基
は、硫黄原子に直接に置換基を有していても良いアリー
ル基が結合されているものであればよく、アリール基お
よび置換基の具体例としては前述の具体例を挙げること
ができる。
【0053】置換基を有していてもよいアルキルアミノ
基は、窒素原子に直接に置換基を有していても良いアル
キル基が結合されているものであればよく、アルキル基
および置換基の具体例としては前述の具体例を挙げるこ
とができる。また、アルキル基同士が結合しピペリジノ
基、モルホリノ基、ピロリジニル基、ピペラジニル基、
インドリニル基、イソインドリニル基等の様に環を形成
していても良い。
【0054】置換基を有していてもよいアリールアミノ
基は、窒素原子に直接に置換基を有していても良いアリ
ール基が結合されているものであればよく、アリール基
および置換基の具体例としては前述の具体例を挙げるこ
とができる。
【0055】置換基を有していてもよいアルコキシカル
ボニル基は、酸素原子に直接に置換基を有していても良
いアルキル基が結合されているものであればよく、アル
キル基および置換基の具体例としては前述の具体例を挙
げることができる。
【0056】置換基を有していてもよいアリールオキシ
カルボニル基は、酸素原子に直接に置換基を有していて
も良いアリール基が結合されているものであればよく、
アリール基および置換基の具体例としては前述の具体例
を挙げることができる。
【0057】置換基を有していてもよいアルキルカルボ
キサミド基は、炭素原子に直接に置換基を有していても
良いアルキル基が結合されているものであればよく、ア
ルキル基および置換基の具体例としては前述の具体例を
挙げることができる。
【0058】置換基を有していてもよいアリールカルボ
キサミド基は、炭素原子に直接に置換基を有していても
良いアリール基が結合されているものであればよく、ア
リール基および置換基の具体例としては前述の具体例を
挙げることができる。
【0059】置換基を有していてもよいアルキルカルバ
モイル基は、窒素原子に直接に置換基を有していても良
いアルキル基が結合されているものであればよく、アル
キル基および置換基の具体例としては前述の具体例を挙
げることができる。また、アルキル基同士が結合しピペ
リジノ基、モルホリノ基、ピロリジニル基、ピペラジニ
ル基、インドリニル基、イソインドリニル基等の様に環
を形成していても良い。
【0060】置換基を有していてもよいアリールカルバ
モイル基は、窒素原子に直接に置換基を有していても良
いアリール基が結合されているものであればよく、アリ
ール基および置換基の具体例としては前述の具体例を挙
げることができる。
【0061】置換基を有していてもよいアルキルスルフ
ァモイル基の具体例は、スルファモイル基の窒素原子に
直接置換基を有していてもよいアルキル基が含有されて
いるものであればよく、アルキル基および置換基の具体
例としては前述の具体例を挙げることができる。
【0062】Xの活性水素基を有する置換基の具体例と
しては、水酸基、カルボキシル基、アミノ基、アルキル
カルボキサミド基、アリールカルボキサミド基、アルキ
ルスルホンアミド基、アリールスルホンアミド基、カル
バモイル基、アルキルカルバモイル基、アリールカルバ
モイル基、スルホ基、スルフィノ基、スルフェノ基、ス
ルファモイル基等があげられる。
【0063】アルキルカルボキサミド基、アリールカル
ボキサミド基、アルキルカルバモイル基およびアリール
カルバモイル基の具体例としては、前述の具体例を挙げ
ることができる。
【0064】置換基を有していてもよいアルキルスルホ
ンアミド基の具体例は、硫黄原子に直接に置換基を有し
ていても良いアルキル基が結合されているものであれば
よく、アルキル基および置換基の具体例としては前述の
具体例を挙げることができる。
【0065】置換基を有していてもよいアリールスルホ
ンアミド基の具体例は、硫黄原子に直接に置換基を有し
ていても良いアリール基が結合されているものであれば
よく、アリール基および置換基の具体例としては前述の
具体例を挙げることができる。
【0066】上記の化合物(I)と一緒になってアゾ金
属キレート化合物を形成する金属原子の具体例には、ア
ルミニウム、チタン、バナジウム、クロム、マンガン、
鉄、コバルト、ニッケル、銅、亜鉛、ジルコニウム、ニ
オブ、モリブデン、ルテニウム、ロジウム、パラジウム
等が挙げられる。これらの中でも、マンガン、コバル
ト、ニッケル、銅、アルミニウム、バナジウムが好まし
く、さらには、マンガン、コバルト、ニッケル、銅のア
ゾ金属キレート化合物は、光記録材料として光学特性が
優れている。
【0067】本発明のアゾ金属キレート化合物は合成す
る際の原料が安価で合成工程数が非常に少なく低コスト
で生産性に優れた光記録媒体を提供するには非常に適し
た記録材料である。
【0068】スクアリリウム金属キレート化合物の中で
は化合物(II)が好ましい。続いて、化合物(II)につ
いて説明する。前記一般式(II)あるいは(II−II)で
の置換基の定義において、アルキル基およびアルコキシ
基におけるアルキル部分としては、直鎖あるいは分岐状
の炭素数1〜6のアルキル基または炭素数3〜8の環状
アルキル基等が挙げられ、例えば、メチル基、エチル
基、プロピル基、イソプロピル基、ブチル基、イソブチ
ル基、sec−ブチル基、tert−ブチル基、ペンチ
ル基、イソペンチル基、1−メチルブチル基、2−メチ
ルブチル基、tert−ペンチル基、ヘキシル基、シク
ロプロピル基、シクロブチル基、シクロペンチル基、シ
クロヘキシル基、シクロヘプチル基、シクロオクチル基
等が挙げられる。
【0069】アラルキル基としては、炭素数7〜15の
アラルキル基が挙げられ、例えば、ベンジル基、フェネ
チル基、フェニルプロピル基、ナフチルメチル基等が挙
げられる。
【0070】アリール基としては、例えば、フェニル
基、ナフチル基、アントリル基、アズレニル基等が挙げ
られる。
【0071】ハロゲン原子としては、塩素原子、臭素原
子、フッ素原子、ヨウ素原子が挙げられる。
【0072】アラルキル基、アリール基、アルコキシ
基、芳香族環または複素環基の置換基としては、同一ま
たは異なって1〜5個の置換基、例えば、水酸基、カル
ボキシル基、ハロゲン原子、アルキル基、アルコキシ
基、ニトロ基、トリフルオロメチル基、置換基を有して
いても良いアミノ基等が挙げられる。ハロゲン原子、ア
ルキル基およびアルコキシ基としては、前記と同様なも
のが挙げられる。
【0073】アルキル基の置換基としては、同一または
異なって1〜3個の置換基、例えば、水酸基、カルボキ
シル基、ハロゲン原子、アルコキシ基等が挙げられる。
ハロゲン原子およびアルコキシ基としては、前記と同様
なものが挙げられる。
【0074】アミノ基の置換基としては、同一または異
なって1〜2個のアルキル基が挙げられ、この場合のア
ルキル基は前記と同様である。
【0075】配位能を有している金属原子(M1)とし
ては、例えば、アルミニウム、亜鉛、銅、鉄、ニッケ
ル、クロム、コバルト、マンガン、イリジウム、バナジ
ウム、チタン等が挙げられる。中でも、アルミニウム、
銅、ニッケル、コバルトが好ましく、さらにはアルミニ
ウムが好ましい。
【0076】隣り合う2つのR6が隣接する2つの炭素
原子と一緒になって形成する芳香族環としては、ベンゼ
ン環等が挙げられる。
【0077】一般式(II)のYにおける複素環基以下の
複素環基における複素環、またはR 3とR4が隣接する炭
素原子と一緒になって形成する複素環としては、例え
ば、窒素原子、酸素原子および硫黄原子から選ばれる少
なくとも1個の原子を含む5員または6員の単環性芳香
族あるいは脂肪族複素環、3〜8員の環が縮合した二環
または三環性で窒素原子、酸素原子および硫黄原子から
選ばれる少なくとも1個の原子を含む縮環性芳香族ある
いは脂肪族複素環等が挙げられ、より具体的にはピリジ
ン環、ピラジン環、ピリミジン環、ピリダジン環、キノ
リン環、イソキノリン環、フタラジン環、キナゾリン
環、キノキサリン環、ナフチリジン環、シンノリン環、
ピロール環、ピラゾール環、イミダゾール環、トリアゾ
ール環、テトラゾール環、チオフェン環、フラン環、チ
アゾール環、オキサゾール環、インドール環、イソイン
ドール環、インダゾール環、ベンゾイミダゾール環、ベ
ンゾトリアゾール環、ベンゾチアゾール環、ベンゾオキ
サゾール環、プリン環、カルバゾール環、ピロリジン
環、ピペリジン環、ピペラジン環、モルホリン環、チオ
モルホリン環、ホモピペリジン環、ホモピペラジン環、
テトラヒドロピリジン環、テトラヒドロキノリン環、テ
トラヒドロイソキノリン環、テトラヒドロフラン環、テ
トラヒドロピラン環、ジヒドロベンゾフラン環、テトラ
ヒドロカルバゾール環等が挙げられる。
【0078】一般式(II)のYの複素環基としては、イ
ンドリン−2−イリデン、ベンズ〔e〕インドリン−2
−イリデン、2−ベンゾチアゾリニリデン、ナフト
〔2,1−d〕チアゾール−2(3H)−イリデン、ナ
フト〔1,2−d〕チアゾール−2(1H)−イリデ
ン、1,4−ジヒドロキノリン−4−イリデン、1,2
−ジヒドロキノリン−2−イリデン、2−ベンゾセレナ
ゾリニリデン等があげられる。
【0079】R3とR4が隣接する炭素原子と一緒になっ
て形成する脂環式炭化水素環としては、炭素数3〜8の
ものが挙げられ、飽和または不飽和のものであってもよ
く、例えば、シクロプロパン環、シクロブタン環、シク
ロペンタン環、シクロヘキサン環、シクロヘプタン環、
シクロオクタン環、シクロペンテン環、1,3−シクロ
ペンタジエン環、シクロヘキセン環、シクロヘキサジエ
ン環等が挙げられる。
【0080】ここで、化合物(II)の一般的な製法につ
いて説明する。 反応式(1−a)
【化7】
【0081】反応式(1−b)
【化8】
【0082】反応式(1−c)
【化9】
【0083】反応式(1−d)
【化10】
【0084】上記反応式中、R1、R2、Z、M1および
m1は前記と同義であり、Qは水素、カリウム、ナトリ
ウム等を表し、Meはメチルを表す。
【0085】前記反応式(1−a)において、化合物
(V)は、化合物(III)と0.5〜2倍モルの化合物
(IV)とを、要すれば塩基存在下、溶媒中、室温〜40
℃で30分〜15時間反応させることにより得られる。
塩基としては、例えば、炭酸カリウム、炭酸ナトリウ
ム、水酸化カリウム等の無機塩基またはトリエチルアミ
ン、ナトリウムメトキシド等の有機塩基が用いられる。
溶媒としては、例えば、メタノール、エタノール、ジメ
チルホルムアミド等が用いられる。
【0086】前記反応式(1−b)において、化合物
(VI)は、化合物(V)をアルカリ性溶媒中、または酸
性溶媒中、室温〜40℃で30分〜15時間処理するこ
とにより得られる。アルカリ性溶媒としては、例えば、
炭酸カリウム水溶液、炭酸ナトリウム水溶液、水酸化カ
リウム水溶液等が用いられる。酸性溶媒としては、例え
ば、塩酸の50%容量/容量のジメチルスルホキシド水
溶液、塩酸の50%容量/容量のジメチルホルムアミド
水溶液等が用いられる。
【0087】前記反応式(1−c)において、化合物
(VII)は、化合物(VI)と0.5〜2倍モルのZ−H
とを、要すれば、0.5〜2倍モルの塩基存在下で、溶
媒中、80〜120℃で1〜15時間反応させることに
より得られる。溶媒としては、例えば、エタノール、プ
ロパノール、イソプロパノール、ブタノール、オクタノ
ール等の炭素数2〜8のアルコール系溶媒のみ、または
該アルコール系溶媒とベンゼン、トルエンもしくはキシ
レンとの混合溶媒(アルコール50容量/容量%以上)
等が用いられる。塩基としては、例えば、キノリン、ト
リエチルアミン、ピリジン等の有機塩基または炭酸カリ
ウム、炭酸水素カリウム、炭酸水素ナトリウム等の無機
塩基等が用いられる。
【0088】前記反応式(1−d)において、化合物
(II)は、化合物(VII)と0.5〜2倍モルのM1 m1+
とを、必要に応じて、0.5〜2倍モルの酢酸存在下
で、溶媒中、室温〜120℃で1〜15時間反応させる
ことにより得られる。M1 m1+を与える原料としては、例
えば、アルミニウムトリスアセチルアセトネート、アル
ミニウムトリスエチルアセトアセテート、アルミニウム
イソプロキシド、アルミニウムsec−ブトキシド、ア
ルミニウムエトキシド、塩化アルミニウム、塩化銅、酢
酸銅、酢酸ニッケル等が用いられる。溶媒としては、例
えば、クロロホルム、ジクロロメタン等のハロゲン系溶
媒、トルエン、キシレン等の芳香族系溶媒、テトラヒド
ロフラン、メチル−tert−ブチルエーテル等のエー
テル系溶媒、酢酸エチル等のエステル系溶媒等が用いら
れる。
【0089】本発明の光記録媒体は、記録層中にアゾ金
属キレート化合物(I)とスクアリリウム金属キレート
化合物とを少なくとも一種類ずつ含有していることを特
徴とする。スクアリリウム金属キレート化合物にアゾ金
属キレート化合物(I)を添加することにより、スクア
リリウム金属キレート化合物の光劣化が一層抑制され、
耐光性に優れた光記録媒体が得られる。
【0090】また本発明の光記録媒体において、スクア
リリウム金属キレート化合物とアゾ金属キレート化合物
(I)の重量比が90:10〜20:80であるのが好
ましく、80:20〜30:70であるのがより好まし
い。上記の範囲内であると耐光性、反射率や変調度の点
が好ましい。
【0091】記録層材料に要求される物性として、光学
的特性、熱的特性および耐光性が挙げられる。
【0092】光学的特性として、DVD−R等の記録再
生波長である600〜720nm、好ましくは630〜
690nmに対して短波長側に大きな吸収帯を有し、か
つ記録再生波長が上記吸収帯の長波長端近傍にあること
が好ましい。これは、記録再生波長である600〜72
0nmにおいて、上記記録層材料が大きな屈折率および
所定の消衰係数を有することを意味する。具体的には、
上記吸収帯の長波長端近傍の記録再生波長±5nmの波
長領域において、記録層単層の屈折率nが1.5以上か
つ3.0以下でより大きいほうが好ましく、消衰係数k
が0.02以上かつ0.3以下の範囲にあることが好ま
しい。nが1.5以上の場合には、充分な光学的変化が
得られるため、反射率及び記録変調度がより高くなるた
め好ましく、nが3.0以下の場合には、波長依存性が
高くならず、記録再生波長領域の光で再生エラーが起き
にくく好ましい。また、kが0.02以上の場合には、
記録感度が良くなるため好ましく、kが0.3以下の場
合には、50%以上の反射率をより得やすく好ましい。
また、クロロホルム溶液状態で測定された最大吸収波長
(λmax)は550〜600nmの範囲にあるものが
好ましく、さらに、吸光係数が大きいほど屈折率nも大
きくとれるため、そのlogε(εはモル吸光係数)は
5以上のものが好ましい。
【0093】熱的特性として、分解温度が特定の温度範
囲にあることが好ましい。具体的には分解温度が350
℃以下であるものが好ましく、250〜350℃の範囲
にあるものがより好ましい。分解開始温度が350℃以
下であると、記録レーザ光のパワーを高くする必要がな
く、250℃以上であると記録安定性の点で好ましい。
【0094】さらに、耐光性として、繰り返し100万
回以上の再生安定性と室内放置下で褪色しない堅牢性が
あることが好ましい。
【0095】基板は通常、深さ1,000〜2,500
Åの案内溝を有している。トラックピッチは、通常、
0.7〜1.0μmであるが、高容量化の用途には0.
7〜0.8μmが好ましい。溝幅は、半値幅で0.18
〜0.40μmが好ましい。0.18μm以上では十分
なトラッキングエラー信号強度を得やすく、また、0.
40μm以下の場合には、記録したときに記録部が横に
広がり難く好ましい。
【0096】1・光記録媒体の構成 本発明の光記録媒体は、通常の追記型光ディスクである
図1の構造(図1を2枚貼合わせたいわゆるエアーサン
ドイッチ、又は密着貼合わせ構造としてもよい)として
も、図2からなるCD−R用メディアの構造としても、
図3からなるDVD−R用のメディア構造としてもよ
い。
【0097】2・各層の必要特性及び構成材料例 本発明の光記録媒体は、第1基板と第2基板とを記録層
を介して接着剤で貼り合わせた構造を基本構造とする。
記録層は有機色素層単層でもよく、反射率を高めるため
有機色素層と金属反射層との積層でも良い。記録層と基
板間は下引き層あるいは保護層を介して層成してもよ
く、機能向上のため、それらを積層化した構成でも良
い。最も通常に用いられるのは、第1基板/有機色素層
/金属反射層/保護層/接着層/第2基板構造である。
【0098】《基板》用いる基板は基板側より記録再生
を行なう場合のみ使用レーザーに対して透明でなければ
ならず、記録層側から記録、再生を行なう場合基板は透
明である必要はない。基板材料としては例えば、ポリエ
ステル、アクリル樹脂、ポリアミド、ポリカーボネート
樹脂、ポリオレフィン樹脂、フェノール樹脂、エポキシ
樹脂、ポリイミドなどのプラスチック又は、ガラス、セ
ラミックあるいは、金属などを用いることができる。
【0099】《記録層》記録層はレーザー光の照射によ
り何らかの光学的変化を生じ、その変化により情報を記
録するものであって、この記録層中には本発明の化合物
が含有されていることが必要で、記録層の形成に当たっ
て本発明によれば2種以上の組み合わせで用いる。
【0100】下記表1〜3に本発明で用いるアゾ金属キ
レート化合物(I)の具体例を示す。
【0101】
【表1】
【0102】
【表2】
【0103】
【表3】
【0104】下記表4〜6に本発明で用いるスクアリリ
ウム金属キレート化合物の具体例を示す。ただし表中、
II−16は比較例用のアクアリリウム化合物である。ま
た表中、Meはメチル、Etはエチル、nPrはn−プ
ロピル、iPrはイソプロピル、Bu及びnBuはn−
ブチル、tBuはtert−ブチルを表す。
【0105】
【表4】
【0106】
【表5】
【0107】
【表6】
【0108】さらに、本発明で用いる上記化合物は光学
特性、記録感度、信号特性などの向上の目的で他の有機
色素及び金属、金属化合物と混合又は積層化して用いて
も良い。
【0109】他の有機色素の例としては、(ポリ)メチ
ン色素、ナフタロシアニン系、フタロシアニン系、スク
アリリウム系、クロコニウム系、ピリリウム系、ナフト
キノン系、アントラキノン系(インダンスレン系)、キ
サンテン系、トリフェニルメタン系、アズレン系、テト
ラヒドロコリン系、フェナンスレン系、トリフェノチア
ジン系染料及び、金属錯体化合物などが挙げられる。他
の金属、金属化合物の例としてはIn、Te、Bi、S
e、Sb、Ge、Sn、Al、Be、TeO2、Sn
O、As、Cdなどが挙げられる。これらはそれぞれを
分散混合あるいは積層の形態で用いることができる。
【0110】さらに、本発明で用いる上記化合物に高分
子材料、例えばアイオノマー樹脂、ポリアミド樹脂、ビ
ニル系樹脂、天然高分子、シリコーン、液状ゴムなどの
種々の材料もしくはシランカップリング剤などを分散混
合しても良いし、特性改良の目的で安定剤(例えば遷移
金属錯体)、分散剤、難燃剤、滑剤、帯電防止剤、界面
活性剤、可塑剤などを一緒に用いることも出来る。
【0111】記録層の形成は蒸着、スパッタリング、C
VDまたは溶剤塗布などの通常の手段によって行うこと
ができる。塗布法を用いる場合には、本発明で用いる上
記化合物などを有機溶剤に溶解して、スプレー、ローラ
ーコーティング、ディピング及び、スピンコーティング
などの慣用のコーティング法によって行うことが出来
る。
【0112】この記録層形成で用いられる有機溶剤とし
ては一般にメタノール、エタノール、イソプロパノー
ル、2,2,3,3−テトラフルオロプロパノールなど
のアルコール類、アセトン、メチルエチルケトン、シク
ロヘキサノン、などのケトン類、N,N−ジメチルホル
ムアミド、N,N−ジメチルアセトアミドなどのアミド
類、ジメチルスルホキシドなどのスルホキシド類、テト
ラヒドロフラン、ジオキサン、ジエチルエーテル、エチ
レングリコールモノメチルエーテルなどのエーテル類、
酢酸メチル、酢酸エチルなどのエステル類、クロロホル
ム、塩化メチレン、ジクロロエタン、四塩化炭素、トリ
クロロエタンなどの脂肪族ハロゲン化炭化水素類、ベン
ゼン、キシレン、モノクロロベンゼン、ジクロロベンゼ
ン、などの芳香族類、メトキシエタノール、エトキシエ
タノールなどのセロソルブ類、ヘキサン、ペンタン、シ
クロヘキサン、メチルシクロヘキサンなどの炭化水素類
などが挙げられる。
【0113】記録層の膜厚は100Å〜10μm好まし
くは200Å〜2000Åが適当である。
【0114】《下引き層》下引き層は接着性の向上、
水又はガスなどのバリアー、記録層の保存安定性の
向上、反射率の向上、溶剤からの基板の保護、案
内溝、案内ピット、プレフォーマットの形成などを目的
として使用される。
【0115】前記の目的に対しては高分子材料例え
ば、アイオノマー樹脂、ポリアミド樹脂、ビニル樹脂、
天然樹脂、天然高分子、シリコーン、液状ゴムなどの種
々の高分子化合物及び、シランカップリング剤などを用
いることができる。前記及びの目的に対しては上記
高分子材料以外に無機化合物、例えば、SiO、MgF
2、SiO2、TiO2、ZnO、TiN、SiNなどを
用いることができ、さらに金属又は半金属例えば、Z
n、Cu、Ni、Cr、Ge、Se、Au、Ag、A
l、などを用いることができる。前記の目的に対して
は金属、例えば、Al、Au、Ag等や、金属光沢を有
する有機薄膜、例えば、メチン染料、キサンテン系染料
などを用いることができ、前記、の目的に対しては
紫外線硬化樹脂、熱硬化樹脂、熱可塑性樹脂等を用いる
ことができる。
【0116】下引き層の膜厚としては0.01〜30μ
m好ましくは、0.05〜10μmが適当である。
【0117】《金属反射層》金属反射層は単体で高反射
率の得られる腐食されにくい金属、半金属等が挙げら
れ、材料例としてはAu、Ag、Cr、Ni、Al、F
e、Snなどが挙げられるが、反射率、生産性の点から
Au、Ag、Alが最も好ましく、これらの金属、半金
属は単独で使用しても良く、2種の合金としても良い。
膜形成法としては蒸着、スッパタリングなどが挙げら
れ、膜厚は50〜5000Å好ましくは100〜300
0Åが適当である。
【0118】《保護層、基板面ハードコート層》保護層
及び基板面ハードコート層は記録層(反射吸収層)を
傷、ホコリ、汚れ等から保護すること、記録層(反射
吸収層)の保存安定性の向上、反射率の向上等を目的
として使用される。これらの目的に対しては、前記下引
き層に示した材料を用いることができる。また、無機材
料として、SiO、SiO2、なども用いることがで
き、有機材料としてポリメチルアクリレート、ポリカー
ボネート、エポキシ樹脂、ポリスチレン、ポリエステル
樹脂、ビニル樹脂、セルロース、脂肪族炭化水素樹脂、
天然ゴム、スチレンブタジエン樹脂、クロロプレンゴ
ム、ワックス、アルキッド樹脂、乾性油、ロジン等の熱
軟化性、熱溶融性樹脂、紫外線硬化樹脂等も用いること
ができる。上記材料のうち最も好ましい例としては生産
性に優れた紫外線硬化樹脂である。
【0119】保護層又は基板面ハードコート層の膜厚は
0.01〜30μm好ましくは0.05〜10μmが適
当である。本発明において、前記下引き層、保護層、及
び、基板面ハードコート層には記録層の場合と同様に、
安定剤、分散剤、難燃剤、滑剤、帯電防止剤、界面活性
剤、可塑剤等を含有させることができる。
【0120】《保護基板》保護基板はこの保護基板側か
らレーザー光を照射する場合、使用レーザー光に対し透
明でなくてはならず、単なる保護板として用いる場合、
透明性は問わない。使用可能な材料は基板材料と全く同
様であり、ポリエステル、アクリル樹脂、ポリアミド、
ポリカーボネート樹脂、ポリオレフィン樹脂、フェノー
ル樹脂、エポキシ樹脂、ポリイミドなどのプラスチック
又は、ガラス、セラミックあるいは、金属などを用いる
ことができる。
【0121】《接着剤、接着層》2枚の記録媒体を接着
できる材料なら何でもよく、生産性を考えると、紫外線
硬化型もしくはホットメルト型接着剤が好ましい。
【0122】
【実施例】以下、本発明の実施例および比較例を示す。
これら実施例および比較例で得られる光記録媒体の評価
結果を下表8に示す。なお、実施例および比較例で使用
する化合物は表1〜6に記載のものである。
【0123】(実施例1)溝深さ1780Å、半値幅
0.37μm、トラックピッチ0.74μmの案内溝を
有する厚さ0.6mmの射出成形ポリカーボネート基板
上に、化合物例I−1とII−1の混合物(混合比は下表
7参照)を2,2,3,3−テトラフルオロプロパノー
ルに溶解させ、その溶液をスピンナー塗布して厚さ90
0Åの有機色素層を形成し、次いでスパッタ法により金
1300Åの反射層を設け、その上にアクリル系フォト
ポリマーにて6μmの保護層を設けた。さらに厚さ0.
6mmの射出成形ポリカーボネート基板をアクリルフォ
トポリマーにて接着し光記録媒体とした。
【0124】(実施例2〜10)下表7に示すような組
み合わせの原料を用いて、実施例1と全く同様に光記録
媒体を形成した。
【0125】(比較例1)スクアリリウム化合物である
I−15のみを用い、実施例1と全く同様に光記録媒体
を形成した。
【0126】(比較例2)スクアリリウム化合物である
I−16のみを用い、実施例1と全く同様に光記録媒体
を形成した。
【0127】
【表7】
【0128】<記録条件>これらの光記録媒体に発振波
長658nm、ビーム径0.9μmの半導体レーザー光
を用い、トラッキングしながら最適化されたマルチパル
スストラテジにてEFM信号(線速3.5m/秒)を記
録し、発振波長658nmの半導体レーザーの連続光
(再生パワー0.7mW)で再生し、再生波形とジッタ
を測定した。
【0129】 <耐候テスト条件> 耐光試験 :4万Lux、Xe光、20時間連続照射 保存試験 :60℃、90%RH、600時間放置
【0130】(評価結果)
【表8】
【0131】
【発明の効果】1)請求項1〜8、12 600nm〜720nmの波長域のレーザー光で記録、
再生が可能で、耐光性、保存安定性に優れた光情報記録
媒体が提供できた。特に、スクアリリウム金属キレート
化合物を単独で用いたものに比べ、耐光性の優れた光記
録媒体の提供が可能となった。 2)請求項9〜11 前記第1の効果に加えて、安定した高反射率かつ高変調
度で記録再生出来る光記録媒体が提供できた。 3)請求項13 請求項1〜12の光記録媒体の効果を奏する光記録方法
が提供される。 4)請求項14 請求項1〜12の光記録媒体、請求項13の光記録方法
の効果を奏する光記録装置が提供される。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)〜(d)は本発明の光記録媒体を適用し
た通常の追記型光記録媒体の模式的断面図である。
【図2】(a)〜(c)は本発明の光記録媒体を適用し
たCD−R用の媒体構成の模式的断面図である。
【図3】(a)〜(c)は本発明の光記録媒体を適用し
たDVD−R用の媒体構成の模式的断面図である。
【符号の説明】
1 基板 2 記録層 3 下引き層 4 保護層 5 ハードコート層 6 金属反射層 7 保護基板 8 接着層
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) C09B 45/22 C09B 57/00 J 57/00 69/02 69/02 G11B 7/0045 Z G11B 7/0045 7/24 516 7/24 516 522A 522 538E 538 561N 561 B41M 5/26 Y (72)発明者 戸村 辰也 東京都大田区中馬込1丁目3番6号 株式 会社リコー内 (72)発明者 佐藤 勉 東京都大田区中馬込1丁目3番6号 株式 会社リコー内 (72)発明者 植野 泰伸 東京都大田区中馬込1丁目3番6号 株式 会社リコー内 (72)発明者 野口 宗 東京都大田区中馬込1丁目3番6号 株式 会社リコー内 (72)発明者 清水 幾夫 三重県四日市市大協町二丁目3番地 協和 油化株式会社四日市研究所内 (72)発明者 衣笠 元晴 三重県四日市市大協町二丁目3番地 協和 油化株式会社四日市研究所内 (72)発明者 豊田 浩 三重県四日市市大協町二丁目3番地 協和 油化株式会社内四日市研究所内 (72)発明者 山田 志保 三重県四日市市大協町二丁目3番地 協和 油化株式会社内四日市研究所内 Fターム(参考) 2H111 EA03 EA12 EA22 EA39 EA40 FA01 FA12 FA23 FA31 FB30 FB42 FB48 4H056 CA01 CC02 CC08 CE01 CE03 DD03 DD06 EA16 FA06 5D029 JA04 JB47 JC05 MA13 WB11 WB14 WD30 5D090 AA01 BB03 BB05 CC01 CC14 KK06

Claims (14)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基板上に少なくとも記録層を設けてなる
    光記録媒体において、該記録層中にスクアリリウム化合
    物と金属からなるスクアリリウム金属キレート化合物
    と、下記一般式(I)で示されるアゾ化合物と金属から
    なるアゾ金属キレート化合物とを、それぞれ少なくとも
    1種含有していることを特徴とする光記録媒体。 【化1】 (式中、A、Bはそれぞれ独立にそれが結合している炭
    素原子と一緒になって置換基を有していてもよい芳香環
    または置換基を有していてもよい複素環を形成する残基
    を表し、Xは活性水素基を有する置換基を表す。)
  2. 【請求項2】 スクアリリウム金属キレート化合物とア
    ゾ金属キレート化合物が重量比で90:10〜20:8
    0であることを特徴とする請求項1記載の光記録媒体。
  3. 【請求項3】 アゾ金属キレート化合物の金属原子が、
    マンガン、コバルト、ニッケルおよび銅よりなる群から
    選ばれた少なくとも一種であることを特徴とする請求項
    1または2記載の光記録媒体。
  4. 【請求項4】 アゾ金属キレート化合物がイオン化され
    ており、他の化合物イオンとの塩を形成してなることを
    特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の光記録媒
    体。
  5. 【請求項5】 アゾ金属キレート化合物が他の化合物イ
    オンと塩を形成し、該他の化合物イオンがアミノ基を有
    するイオンであることを特徴とする請求項4記載の光記
    録媒体。
  6. 【請求項6】 スクアリリウム金属キレート化合物が下
    記一般式(II)で表される化合物であることを特徴とす
    る請求項1〜5のいずれかに記載の光記録媒体。 【化2】 〔式中、R1及びR2は同一もしくは異なる置換基であ
    り、水素原子、置換基を有していてもよいアルキル基、
    置換基を有していてもよいアラルキル基、置換基を有し
    ていてもよいアリール基または置換基を有していてもよ
    い複素環基を表す。M1は配位能を有している金属原子
    を表す。Zは置換基を有していてもよいアリール基、置
    換基を有していてもよい複素環基またはY=CH−(Y
    は置換基を有していても良い複素環基を表す)を表す。
    m1は2あるいは3の整数を表す。〕
  7. 【請求項7】 一般式(II)中のZが下記一般式(II−
    II)であることを特徴とする請求項6記載の光記録媒
    体。 【化3】 〔式中、R3およびR4は同一または異なって、置換基を
    有していてもよいアルキル基を表すか、あるいはR3
    4は隣接する炭素原子と一緒になって、脂環式炭化水
    素環または複素環を形成してもよく、R5は水素原子、
    置換基を有していてもよいアルキル基、置換基を有して
    いてもよいアラルキル基または置換基を有していてもよ
    いアリール基を表し、R6はハロゲン原子、置換基を有
    していてもよいアルキル基、置換基を有していてもよい
    アラルキル基、置換基を有していてもよいアリール基、
    ニトロ基、シアノ基または置換基を有していてもよいア
    ルコキシ基を表し、nは0〜4の整数を表し、ここに、
    nが2〜4の場合、R6は同一または異なってもよく、
    さらに互いに隣り合う2つのR6が隣接する2つの炭素
    原子と一緒になって、置換基を有していてもよい芳香族
    環を形成してもよい。〕
  8. 【請求項8】 M1がアルミニウムであることを特徴と
    する請求項6または7記載の光記録媒体。
  9. 【請求項9】 記録再生波長±5nmの波長領域の光に
    対する記録層単層の屈折率nが1.5≦n≦3.0であ
    り、消衰係数kが0.02≦k≦0.3であることを特
    徴とする請求項1〜8のいずれかに記載の光記録媒体。
  10. 【請求項10】 反射層を有し、該反射層が金、銀、
    銅、アルミニウム、またはこれらの金属の合金を含有す
    ることを特徴とする請求項1〜9のいずれかに記載の光
    記録媒体。
  11. 【請求項11】 基板上のトラックピッチが0.7〜
    0.8μmの範囲にあり、溝幅が半値幅で0.18〜
    0.40μmの範囲にあることを特徴とする請求項1〜
    10のいずれかに記載の光記録媒体。
  12. 【請求項12】 600〜720nmの波長で記録可能
    なことを特徴とする請求項1〜11のいずれかに記載の
    光記録媒体。
  13. 【請求項13】 請求項1〜12のいずれかに記載の光
    記録媒体に600〜720nmの記録波長で記録するこ
    とを特徴とする光記録方法。
  14. 【請求項14】 請求項1〜12のいずれかに記載の光
    記録媒体を搭載したことを特徴とする光記録装置。
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