JP2002370448A - 金属光沢を有する画像形成材料および画像形成方法 - Google Patents

金属光沢を有する画像形成材料および画像形成方法

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JP2002370448A JP2001179964A JP2001179964A JP2002370448A JP 2002370448 A JP2002370448 A JP 2002370448A JP 2001179964 A JP2001179964 A JP 2001179964A JP 2001179964 A JP2001179964 A JP 2001179964A JP 2002370448 A JP2002370448 A JP 2002370448A
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Atsushi Nakajima
厚志 仲島
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Konica Minolta Inc
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 光沢が高く盛り上がり感のある質感の高い金
属光沢画像を、様々な支持体へ簡便に形成する方法を提
供する。 【解決手段】 少なくとも支持体、剥離層、金属蒸着
層、表面層からなる金属光沢を有する画像形成材料にお
いて、表面層は非転写性であり、溶剤を付与した部分の
み、金属蒸着層を伴って最終支持体へ転写可能なことを
特徴とする金属光沢を有する画像形成材料及び画像形成
方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、金属光沢を有する
画像形成材料(以下単に画像形成材料ともいう)および
金属光沢を有する画像形成方法に関する。
【0002】
【従来の技術】金属光沢を有する画像を形成する方法と
しては蒸着層を有する熱転写シートをホットスタンプに
より像様加熱し作製する方法が一般的であり、この場合
ホットスタンプ型が必要となる。
【0003】一方、特開平9−58141号には、サー
マルヘッドによって像様加熱し、金属光沢を有する画像
を形成する方法が開示されている。しかし、サーマルヘ
ッドによる転写方法では、和紙など凹凸のある被転写体
へは、転写性が得られ難い。また、転写感度を得る為に
金属層は薄膜である必要があるため、マット調の被転写
体へ画像を形成しても、艶消しの質感となってしまい、
ホットスタンプによる金属箔に比べて大幅に質感が劣っ
てしまう。
【0004】又、特開平11−327442号、同11
−277890号には、最終支持体へ金属光沢を有する
画像を接着する方法が記載されている。しかし、これら
の方法は得られる画像が全面光沢画像であり、所望の金
属光沢を有する画像と光沢のない画像を同一画面に得る
ことはできない。
【0005】特開2001−105660号、特開20
01−130147号では、顔料とワックスを主体とし
た熱溶融インキ層の表面に、粘着性のある溶液や、転写
感度を向上させる溶液にて画像を形成し、受像シートへ
像様に熱溶融インキ層を転写する構成が提案されてい
る。これらの手法を応用し、顔料として金属紛を用い金
属光沢のある画像を形成することも可能である。この方
法によると、従来のホットスタンプの様に版を作る手間
が省けるが、金属紛を用いた画像は光沢感に乏しい事、
上記サーマルヘッドによる方法と同じく、マット調の被
転写体を用いると質感が得られない事、また、開示され
ている粘着性のある溶液や、転写感度を向上させる溶液
は、インクジェット方式での出射安定性において十分と
は言いがたかった。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、光沢
が高く盛り上がり感のある質感の高い金属光沢画像を、
様々な支持体へ簡便に形成する方法を提供することにあ
る。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明の上記目的は、以
下の構成によって達成された。
【0008】1.少なくとも支持体、剥離層、金属蒸着
層、表面層からなる金属光沢を有する画像形成材料にお
いて、表面層は非転写性であり、溶剤を付与した部分の
み、金属蒸着層を伴って最終支持体へ転写可能なことを
特徴とする金属光沢を有する画像形成材料。
【0009】2.剥離層と金属蒸着層との間に着色され
た保護層を設けたことを特徴とする前記1記載の金属光
沢を有する画像形成材料。
【0010】3.金属蒸着層と表面層との間に接着層を
設けたことを特徴とする前記1又は2記載の金属光沢を
有する画像形成材料。
【0011】4.表面層または接着層が、水に溶解又は
膨潤する親水性の樹脂を含有することを特徴とする前記
1〜3のいずれか1項記載の金属光沢を有する画像形成
材料。
【0012】5.表面層または接着層が、熱可塑性の樹
脂粒子を含有することを特徴とする前記1〜4のいずれ
か1項記載の金属光沢を有する画像形成材料。
【0013】6.表面層または接着層が、相溶しない2
種以上の熱可塑性樹脂を有し、不均一な層であることを
特徴とする前記1〜5のいずれか1項記載の金属光沢を
有する画像形成材料。
【0014】7.表面層および接着層の合計厚みが2〜
20μmであることを特徴とする前記1〜6のいずれか
1項記載の金属光沢を有する画像形成材料。
【0015】8.金属蒸着層と支持体との間の接着力
が、5〜500g/cmであることを特徴とする前記1
〜7のいずれか1項記載の金属光沢を有する画像形成材
料。
【0016】9.前記1〜8のいずれか1項記載の金属
光沢を有する画像形成材料の表面層へ、溶剤を像様に付
与することで最終支持体に対する接着性を与え、次いで
該表面層と最終支持体とを対面させ、加圧または加熱・
加圧することで、金属蒸着層を有する画像を像様に転写
し、金属光沢画像を形成することを特徴とする画像形成
方法。
【0017】10.前記1〜8のいずれか1項記載の金
属光沢を有する画像形成材料の表面層へ、着色した溶剤
を像様に付与することで最終支持体に対する接着性およ
び色像を与え、次いで該表面層と透明な最終支持体とを
対面させ、加圧または加熱・加圧することで、金属蒸着
層を有する画像を像様に転写し、着色された金属光沢画
像を形成することを特徴とする画像形成方法。
【0018】11.最終支持体へ溶剤を像様に付与し、
前記1〜8のいずれか1項記載の金属光沢を有する画像
形成材料の表面層を有する面と対面させ、加圧または加
熱・加圧することで、金属蒸着層を有する画像を像様に
転写し、金属光沢画像を形成することを特徴とする画像
形成方法。
【0019】12.溶剤をインクジェット方式により付
与することを特徴とする前記9〜11のいずれか1項記
載の画像形成方法。
【0020】13.溶剤が水と親水性溶剤からなる水性
溶剤であることを特徴とする前記9〜12のいずれか1
項記載の画像形成方法。
【0021】本発明を更に詳しく説明する。本発明の画
像形成材料は、少なくとも支持体、剥離層、金属蒸着
層、表面層とからなる。更に好ましくは、剥離層と金属
蒸着層との間に保護層、金属蒸着層と表面層との間に接
着層を設ける。
【0022】支持体としては、ポリエステル、ポリオレ
フィン、ポリアミド、ポリエステルアミド、ポリエーテ
ル、ポリイミド、ポリアミドイミド、ポリスチレン、ポ
リカーボネート、ポリ−p−フェニレンスルフィド、ポ
リエーテルエステル、ポリ塩化ビニル、ポリ(メタ)ア
クリル酸エステル、ポリエチレン、ポリプロピレン、ナ
イロンが使用出来る。フィルムの厚みは2〜50μm、
更に好ましくは4〜25μmである。
【0023】剥離層としては、各種ワックス類、各種シ
リコーン化合物、ポリオレフィン化合物、ポリオキシエ
チレン化合物等が使用出来る。この中でもポリエチレン
ワックス、カルナバワックス等のワックス類や、ポリエ
チレン、エチレン−酢酸ビニル共重合体などが、金属蒸
着層を含む画像形成層と支持体との適度な接着性を有
し、且つ最終支持体への転写性が得られるので好まし
い。本発明の様に金属蒸着層を画像層として用い、溶剤
を付与することで像様に画像を転写する方式では、接着
力の設定が不適当であると、像様に転写出来ない。好ま
しい接着力は5〜500g/cm、更に好ましくは50
〜300g/cmである。5g/cm未満だと、画像の
解像力が得られないし、500g/cmより大きいと剥
離力が大き過ぎて扱い難くなる。
【0024】保護層は、転写し金属蒸着層の保護する目
的と、着色により銀色以外の色調調整を行う目的を果た
す。好ましい素材としては、アクリル樹脂、ブチラール
樹脂、ポリエステル樹脂、アルキッド樹脂、ポリスチレ
ン系樹脂、ポリオレフィン系樹脂、UV硬化樹脂など、
保護剤として適した公知の樹脂を用いることが出来る。
また、着色剤も公知の色材を用いる事が出来るが、透明
な光沢感を出す為に、染料を用いることが好ましい。こ
の他、特殊な模様、パール感など、適宜色材を選ぶ事が
出来る。
【0025】金属蒸着層は、公知の金属、またその形成
方法が用いられる。アルミニウムが好ましく用いられ、
厚さは100〜2000Åである。100Å未満では十
分な金属光沢感が得られないし、2000Åより大きい
と、蒸着層の膜強度が強く、十分な解像度が得られな
い。
【0026】表面層は、それ自身が被転写体との接着性
が無く、溶剤を付与することで接着性を発現するか、溶
解或いは膨潤によって表面層の下の接着層が露出し、像
様に接着性が得られるようにする機能を有する。即ち、
像を形成する溶剤で可塑化されるか、溶解或いは膨潤さ
れるが、それ自身では接着性の無い素材を選択する。
【0027】本発明においては、溶剤として水と親水性
溶剤を用いる事が好ましい。従って表面層は水と親水性
溶剤によって可塑化されるか、溶解或いは膨潤する素材
が好ましい。
【0028】この様な素材としては親水性樹脂が好まし
く、具体的には、ヒドロキシエチルセルロース、デンプ
ン、カルボキシメチルセルロース、アルギン酸・ヒアル
ロン酸・ポリグルタミン酸等の塩、キトサン、ポリリジ
ン、ポリビニルアルコール、ポリビニルピロリドン、ポ
リアクリルアミド、ポリ−N−アルキルアクリルアミ
ド、ポリヒドロキシエチルアクリレート、ポリビニルメ
チルエーテル、ポリアクリル酸、ポリ(イソブチレン−
マレイン酸)、ポリ(2−アクリルアミド−2−メチル
プロパン−スルホン酸)、ポリ(メタアクリロイロキシ
プロパンスルホン酸)、ポリビニルスルホン酸などの
塩、ポリ(メタクリロイロキシエチル四級化アンモニウ
ムクロリド)、N,N−ジメチル−N−(3−アクリル
アミドプロピル)−N−(カルボキシメチル)アンモニ
ウム内部塩、ポリエチレングリコール、ポリジオキソラ
ン、ポリエチレンイミン、ゼラチン、またこれらの化合
物を架橋、或いは別の化合物と共重合させるなどして、
水溶性基への修飾によって難溶性に変性した化合物や、
ポリエステル、ポリ(メタ)アクリル酸エステルおよび
アクリル酸の共重合体、ポリウレタンなどにスルホン
基、カルボキシル基等の酸性基を導入した化合物や、1
級〜3級アミンあるいは4級アンモニウム塩基などのカ
チオン性極性基を導入した化合物、などが挙げられる。
中でもゼラチンは親水性溶剤を付与した際に溶剤が滲み
難く、画像の解像力を保持出来ること、比較的低温で接
着性を発現させることが出来、且つ紙基材への接着力高
いため、特に好ましい。表面層の厚さは0.1〜10μ
m、好ましくは0.1〜3μmである。
【0029】接着層は、表面層のみでは被転写体又は金
属蒸着層との接着性が不足する場合、設けることが好ま
しい。接着性の素材としては、熱可塑性の樹脂が好まし
く、特に粒径0.05〜10μmの樹脂粒子が接着力が
得られやすく好ましい。熱可塑性樹脂としては、水に分
散されたポリウレタン、ポリエステル、ポリ(メタ)ア
クリル酸エステル、ポリビニルブチラール、ポリエチレ
ン、ポリプロピレン、エチレン−酢酸ビニル、エチレン
−アクリル酸エステル、塩化ビニル−酢酸ビニル、スチ
レンブタジエンゴム、ナイロン、を用いることが好まし
い。中でもポリエステル、ポリウレタン、ポリ(メタ)
アクリル酸(エステル)、エチレン−酢酸ビニルは共重
モノマーの種類を種種組合せ、且つ重合度の調整するこ
とによって、軟化点の調整、被転写媒体に応じた接着性
調整、水分散性・親水性の付与を行うことが出来るため
好ましい。特に、ポリ(メタ)アクリル酸(エステル)
は透明性が高く好ましい。
【0030】また、接着層は像形成溶剤を吸収出来る素
材を併せ持つと、高い接着性が得られること、着色され
た溶剤を用いる場合は高い発色性が得られることが出
来、好ましい。溶剤を吸収出来る素材としては、表面層
で述べた親水性樹脂を用いることが出来る。接着層は2
種類以上の相溶しない樹脂により形成して破断強度を下
げることが解像力を高められるため好ましい。この為に
は相溶性の小さい樹脂を2種組み合わせる方法や、いず
れか一方を樹脂粒子の形で混在させることが出来る。接
着層の好ましい付き量は0.2〜20g/m2、更に好
ましくは1〜10g/m2である。
【0031】表面層と接着層とを合わせた総膜厚は、2
〜20μm、更に好ましくは3〜10μmである。この
厚み範囲であれば、凹凸のある被転写体に対して転写し
た場合も、十分な転写性が得られるとともに、金属光沢
が維持でき、転写部の盛り上がり感が生じて高級感のあ
る金属画像が得られる。
【0032】次に像様に形成する溶剤について述べる。
溶剤としては、公知の様々な溶剤を用いることが出来る
が、画像形成をインクジェット方式にて行う場合は、出
射安定性が得られる溶剤を選択すること、また、必要に
応じて液粘度の調整、表面張力の調整を行うことが好ま
しい。溶剤には揮発性の低い親水性溶剤と、揮発性の高
い有機溶剤があるが、揮発性の高い有機溶剤は、臭気が
あり環境に良くないこと、乾燥しやすいため画像形成後
の経時で像が変化しやすいこと、またノズル面での乾燥
が起こりやすく出射安定性が得られにくいことから、本
発明では、水および親水性溶剤を用いることが好まし
い。親水性溶剤の例としては、アルコール類(例えば、
メタノール、エタノール、プロパノール、イソプロパノ
ール、ブタノール、イソブタノール、セカンダリーブタ
ノール、ターシャリーブタノール、ペンタノール、ヘキ
サノール、シクロヘキサノール、ベンジルアルコール
等)、多価アルコール類(例えば、エチレングリコー
ル、ジエチレングリコール、トリエチレングリコール、
ポリエチレングリコール、プロピレングリコール、ジプ
ロピレングリコール、ポリプロピレングリコール、ブチ
レングリコール、ヘキサンジオール、ペンタンジオー
ル、グリセリン、ヘキサントリオール、チオジグリコー
ル等)、多価アルコールエーテル類(例えば、エチレン
グリコールモノメチルエーテル、エチレングリコールモ
ノエチルエーテル、エチレングリコールモノブチルエー
テル、ジエチレングリコールモノメチルエーテル、ジエ
チレングリコールモノエチルエーテル、ジエチレングリ
コールモノブチルエーテル、プロピレングリコールモノ
メチルエーテル、プロピレングリコールモノブチルエー
テル、エチレングリコールモノメチルエーテルアセテー
ト、トリエチレングリコールモノメチルエーテル、トリ
エチレングリコールモノエチルエーテル、トリエチレン
グリコールモノブチルエーテル、エチレングリコールモ
ノフェニルエーテル、プロピレングリコールモノフェニ
ルエーテル等)、アミン類(例えば、エタノールアミ
ン、ジエタノールアミン、トリエタノールアミン、N−
メチルジエタノールアミン、N−エチルジエタノールア
ミン、モルホリン、N−エチルモルホリン、エチレンジ
アミン、ジエチレンジアミン、トリエチレンテトラミ
ン、テトラエチレンペンタミン、ポリエチレンイミン、
ペンタメチルジエチレントリアミン、テトラメチルプロ
ピレンジアミン等)、アミド類(例えば、ホルムアミ
ド、N,N−ジメチルホルムアミド、N,N−ジメチル
アセトアミド等)、複素環類(例えば、2−ピロリド
ン、N−メチル−2−ピロリドン、シクロヘキシルピロ
リドン、2−オキサゾリドン、1,3−ジメチル−2−
イミダゾリジノン等)、スルホキシド類(例えば、ジメ
チルスルホキシド等)、スルホン類(例えば、スルホラ
ン等)、尿素、アセトニトリル、アセトン等が挙げられ
る。
【0033】中でもエチレングリコール、ジエチレング
リコール、グリセリン、プロピレングリコール、トリエ
チレングリコール、トリエチレングリコールモノエチル
エーテル、トリエチレングリコールモノブチルエーテル
のうちいずれか1種を溶剤全体の1〜50質量%用いる
ことが好ましく、更に1〜40質量%用いることが好ま
しい。これらの溶剤は、本発明の画像形成方法におい
て、接着性と出射安定性の確保のため特に好ましい。
【0034】また、任意に金属画像を着色する場合は、
色材を添加することも出来る。用いることができる色材
としては、水に溶解または分散できる色材が好ましい。
これら色材としては、従来公知の顔料、水溶性染料、分
散染料を挙げることができる。金属画像の透明感を得る
為、溶解性の高い染料を用いることが好ましい。
【0035】この他に溶剤には、界面活性剤、防腐剤、
防黴剤、粘度調整剤等を必要に応じ添加することができ
る。
【0036】ただし、本発明に用いる溶剤は、高い出射
安定性を維持するために、溶解性のポリマーや分散物な
どの添加物を極力減らす事が好ましい。特に、溶解性の
ポリマーの添加は好ましくないので避けることが好まし
い。
【0037】本発明において、好ましい像様の付与量
は、1〜25g/m2、更に好ましくは2〜10g/m2
である。この範囲外では、接着性の劣化が起こる。また
溶剤付与量が必要以上に多いと、画像が転写時に変形
し、金属光沢感が損なわれる。
【0038】
【実施例】実施例1 12.5μmのPETフィルムにカルナバワックスとエ
チレン−酢酸ビニルとからなる剥離層を0.5g/
2、更に剥離層の上へPMMAとイエロー染料からな
る保護層を1.0g/m2塗布した。次いで、保護層上
に厚さ500Åのアルミを蒸着した。支持体と蒸着アン
カー層との接着力は20g/cmであった。
【0039】蒸着層上に以下の接着層を膜厚3μmとな
るよう塗布した。 接着層 変性ポリビニルアルコール(SMR−10LL,信越化学)の10質量%メチル エチルケトン溶液 10質量部 ポリオキシエチレン(POE−1、第一工業製薬)の5質量%溶液(溶剤はメタ ノール:MEK=1:1) 5質量部 次いで接着層上にゼラチンを表面層として1μm設け、
画像形成材料とした。
【0040】得られた画像形成材料の表面層上にインク
ジェット方式により、水:エチレングリコール=70:
30からなる溶剤を像様に付与した。付与量は5g/m
2とした。ゼラチンからなる表面層は、水を付与される
ことで膨潤し、接着性が増すとともに、接着層が露出す
る。接着層も溶剤を吸収出来るため、画像滲みが全く発
生しない。
【0041】次いで最終支持体となる和紙に対して、像
様に溶剤を付与した画像形成材料の表面層面を重ね合わ
せ、アイロンで加熱・加圧、室温まで冷却し、和紙から
画像形成材料を剥離したところ、溶剤を付与した領域が
和紙に転写され、光沢感が高く、盛り上がり感のある質
感の高い金色の金属光沢画像が得られた。
【0042】実施例2 接着層を0.5μm、表面層を0.5μmとする以外は
実施例1と同様に実施した。実施例1と同様に転写出来
たが、光沢感が若干劣化した。接着層と表面層が薄いた
め、和紙の凹凸に追従し、光沢が劣化した。
【0043】実施例3 接着層を以下の組成に変え、最終支持体をPETフィル
ムとしたこと以外は実施例1と同様に実施した。
【0044】 接着層組成 ウレタンラテックス(パテラコールIJ−大日本インキ社製) 5質量部 スチレンアクリルラテックス(ヨドゾールGX−1、日本NSC社製) 15質量部 純水 20質量部 PETフィルムに対しても良好な接着性が得られ、最終
支持体であるPETフィルム面から見ると、高級感のあ
る金色の金属光沢画像が作製出来た。
【0045】実施例4 溶剤を以下の着色溶剤とし、実施例3の画像形成材料の
保護層に色材を添加せず、同様に実施した。
【0046】 溶剤組成 水 30質量部 エチレングリコール 10質量部 プロピレングリコール 10質量部 10%シアン染料水溶液(Projet Cyan 1 Liquid(D.D .199)) 37質量部 PETフィルムに対しても良好な接着性が得られ、最終
支持体であるPETフィルム面から見ると、高級感のあ
る青色の金属光沢画像が作製出来た。
【0047】
【発明の効果】本発明により、光沢が高く盛り上がり感
のある質感の高い金属光沢画像を、様々な支持体へ簡便
に形成する方法を提供することができる。

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくとも支持体、剥離層、金属蒸着
    層、表面層からなる金属光沢を有する画像形成材料にお
    いて、表面層は非転写性であり、溶剤を付与した部分の
    み、金属蒸着層を伴って最終支持体へ転写可能なことを
    特徴とする金属光沢を有する画像形成材料。
  2. 【請求項2】 剥離層と金属蒸着層との間に着色された
    保護層を設けたことを特徴とする請求項1記載の金属光
    沢を有する画像形成材料。
  3. 【請求項3】 金属蒸着層と表面層との間に接着層を設
    けたことを特徴とする請求項1又は2記載の金属光沢を
    有する画像形成材料。
  4. 【請求項4】 表面層または接着層が、水に溶解又は膨
    潤する親水性の樹脂を含有することを特徴とする請求項
    1〜3のいずれか1項記載の金属光沢を有する画像形成
    材料。
  5. 【請求項5】 表面層または接着層が、熱可塑性の樹脂
    粒子を含有することを特徴とする請求項1〜4のいずれ
    か1項記載の金属光沢を有する画像形成材料。
  6. 【請求項6】 表面層または接着層が、相溶しない2種
    以上の熱可塑性樹脂を有し、不均一な層であることを特
    徴とする請求項1〜5のいずれか1項記載の金属光沢を
    有する画像形成材料。
  7. 【請求項7】 表面層および接着層の合計厚みが2〜2
    0μmであることを特徴とする請求項1〜6のいずれか
    1項記載の金属光沢を有する画像形成材料。
  8. 【請求項8】 金属蒸着層と支持体との間の接着力が、
    5〜500g/cmであることを特徴とする請求項1〜
    7のいずれか1項記載の金属光沢を有する画像形成材
    料。
  9. 【請求項9】 請求項1〜8のいずれか1項記載の金属
    光沢を有する画像形成材料の表面層へ、溶剤を像様に付
    与することで最終支持体に対する接着性を与え、次いで
    該表面層と最終支持体とを対面させ、加圧または加熱・
    加圧することで、金属蒸着層を有する画像を像様に転写
    し、金属光沢画像を形成することを特徴とする画像形成
    方法。
  10. 【請求項10】 請求項1〜8のいずれか1項記載の金
    属光沢を有する画像形成材料の表面層へ、着色した溶剤
    を像様に付与することで最終支持体に対する接着性およ
    び色像を与え、次いで該表面層と透明な最終支持体とを
    対面させ、加圧または加熱・加圧することで、金属蒸着
    層を有する画像を像様に転写し、着色された金属光沢画
    像を形成することを特徴とする画像形成方法。
  11. 【請求項11】 最終支持体へ溶剤を像様に付与し、請
    求項1〜8のいずれか1項記載の金属光沢を有する画像
    形成材料の表面層を有する面と対面させ、加圧または加
    熱・加圧することで、金属蒸着層を有する画像を像様に
    転写し、金属光沢画像を形成することを特徴とする画像
    形成方法。
  12. 【請求項12】 溶剤をインクジェット方式により付与
    することを特徴とする請求項9〜11のいずれか1項記
    載の画像形成方法。
  13. 【請求項13】 溶剤が水と親水性溶剤からなる水性溶
    剤であることを特徴とする請求項9〜12のいずれか1
    項記載の画像形成方法。
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