JP2002370164A - 研削装置およびワ−クに対する砥石切り込み開始点の位置決め方法 - Google Patents

研削装置およびワ−クに対する砥石切り込み開始点の位置決め方法

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JP2002370164A
JP2002370164A JP2001176444A JP2001176444A JP2002370164A JP 2002370164 A JP2002370164 A JP 2002370164A JP 2001176444 A JP2001176444 A JP 2001176444A JP 2001176444 A JP2001176444 A JP 2001176444A JP 2002370164 A JP2002370164 A JP 2002370164A
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grinding
work
light
signal
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JP2001176444A
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English (en)
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Shigeki Okuyama
繁樹 奥山
Akinori Yui
明紀 由井
Masao Arai
正雄 新井
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Okamoto Machine Tool Works Ltd
Original Assignee
Okamoto Machine Tool Works Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 非接触で、研削装置のワ−クに対する砥
石切り込み開始点の位置を決定する。 【解決手段】 水平方向に移動可能なテ−ブル4に載
置されたワ−ク2の表面に研削液をノズル30より供給
し、ワ−クの表面に供給された研削液の薄膜の表面にレ
−ザ−光を照射し、センサヘッド300が受光した反射
率をデジタル数値化した受光受信信号Eと、ワ−クへ
の砥石車の切り込み開始点時における予め実験で求めた
受光受信信号初期値Eとの差を制御装置316の比較
器で比較し、E=Eとなったときを砥石切り込み開
始点位置として砥石車のワ−ク面への下降を停止させる
停止指令信号を発する砥石の切り込み開始点とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、研削装置における
ワ−クに対する砥石の切り込み開始点を、砥石をワ−ク
に接することなく決める方法および該方法を実施する研
削装置に関する。
【0002】
【従来の技術】電動モ−タ−にて回転させた円盤状の砥
石車をワ−ク(被加工物)の上方から所望の切り込み量
の研削を行なう研削装置は、その切り込み開始点を決め
るために作業者が砥石とワ−ク間の隙間の距離を見な
がら手動パルス発生器に連結しているハンドルを回転し
ながらまたはジョグボタンを押しながら砥石をワ−クに
接近させ、ついで、作業者が砥石車とワ−ク間の隙間
の距離を見ながらハンドルを回転しながらまたはジョグ
ボタンを押しながら前記工程の砥石の下降速度よりは遅
い速度で砥石車をワ−クに接近させ、わずかな火花が
飛んだ位置または研削液の流れの状態が変化した際の砥
石車位置を切り込み開始点と認識して行なっている。
【0003】この作業は、汎用機は勿論のことNC機で
も行われる。NC機のときは、1度この作業をしてワ−
クに対する砥石切り込み開始点位置を決定すると、後は
自動で行なうことができる。しかしながら、この開始点
の認識作業は作業者の勘と経験に基づいて行なわざるを
得ず、ワ−クの加工形状や材質によって条件が変わるた
め、熟練工の技が要求され、習熟には長期間を要する。
【0004】また、この作業は、ワ−クに砥石車をおそ
るおそる接近させ、砥石車とワ−クの距離が遠いところ
を開始点として微細切り込みを開始すると砥石車の下降
に長時間要する。逆に、砥石車を思い切り速いスピ−ド
で近づけると砥石車がワ−クに激しく衝突して砥石車が
破損したり、ワ−クに研削では除去できないダメ−ジを
与えたりする。それゆえ、この砥石切り込み開始点の決
定作業は作業者が一番嫌う作業であった。
【0005】この砥石切り込み開始点決定を機械化作業
することが提案された。例えば、実開昭63−1103
71号公報はテ−ブル上に取り付けられたワ−クの上面
と、回転する砥石車の加工面との距離を非接触で計測す
る距離センサを砥石車の安全保護カバ−に敷設した平面
研削装置を、特開平2−198768号公報はテ−ブル
上のマグネットテ−ブル近傍に空気吐出部を設け、該空
気吐出部の空気出口からエアマイクロメ−タ−の空気を
吐出させ、この吐出空気に砥石車の検査工面を近ずけ、
エアマイクロメ−タ−における供給空気圧の変化により
空気吐出部に対する砥石車の研削面の位置を検出するよ
うにした砥石切り込み開始点非接触検出方法が開示され
ている。しかしながら、これらの砥石切り込み開始点非
接触検出方法は、砥石車の研削面とワ−クの被研削面と
の間隔を直接検出するものではない。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、非接触方法
であって、砥石車の研削面とワ−クの被研削面との間隔
を直接検出できる砥石切り込み開始点決定方法の提供お
よび該非接触検出方法を実施できる研削装置の提供を目
的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、ワ−
クを載置する移動可能なテ−ブル、前記テ−ブルの表面
に対し垂直方向に設けられた昇降可能な砥石頭に回転可
能に設けられた砥石車、前記テ−ブル上に載せられたワ
−クの表面に研削液を供給する砥石頭に設けられたノズ
ル、ワ−クと砥石車の間隙より流出するワ−ク表面に形
成された研削液薄膜の表面にレザ−光を照射する投光
部、該研削液薄膜の表面で反射するレザ−光反射光を受
光する受光部、該受光部で受光した反射光から砥石車の
ワ−クに対する切り込み開始点を検出する切込開始点検
出手段、とを有する研削装置を提供するものである。
【0008】請求項2の発明は、前記研削装置におい
て、切込開始点検出手段は、受光部が受光した受光信号
を増幅する増幅器と、該増幅器で増幅された受光信号か
らノイズを除去するアナログフィルタと、該ノイズが除
去された受光信号をデジタル信号に変換するA/D変換
器と、該デジタル信号化された受光受信信号Eと、ワ
−クへの砥石の切り込み開始点時における予め実験で求
めた受光受信信号初期値Eとの差を算出する比較器
と、該比較器結果から砥石車のワ−ク面への下降を停止
させる停止指令信号を発する制御装置とからなることを
特徴とする。
【0009】予め、ワ−クに対する砥石車の切り込み開
始点位置におけるワ−クと砥石車の間隙より流出するワ
−ク表面に形成された研削液薄膜のレザ−光の反射率に
基づく受光信号のデジタル値Eを測定し、これを制御
装置の加工プログラムを記憶させてある記憶部(ラッチ
回路)ROMに入力しておけば、以降の繰り返して研削
加工を行う砥石切り込み開始点は、レザ−光反射型セン
サが受光し、デジタル信号として切込開始点検出手段の
比較器に出力されてきたデジタル値Eが記憶部に記憶
されていたEoと等しく(E−Eo=0)なったとき
の砥石車のワ−クに対する位置であると自動的に決めら
れる。
【0010】請求項3の発明は、上記研削装置は、エリ
ア型レ−ザ−反射センサより送信されてきた受光受信信
号E値がE−Eo=0となった際のワ−クに対する
砥石車の位置を砥石切り込み開始点位置と記憶する記憶
部と、砥石切り込み開始点位置検出On−Offスィッ
チと、該スィッチがOnのときは砥石ジョグボタンまた
は手動パルス発生器の機能が無効であり砥石頭の昇降が
不可能となり、該スィッチがOffのときは砥石ジョグ
ボタンまたは手動パルス発生器の機能が有効であり砥石
頭の昇降が可能となり砥石車によるワ−クの切り込みが
行なわれる砥石上下切り込み手動パルス発生器またはボ
タンスィッチを具備することを特徴とする。
【0011】砥石切り込み開始点位置検出On−Off
スィッチがOnのときは砥石ジョグボタンまたは手動パ
ルス発生器の機能が無効であるので、作業者が誤って手
動パルス発生器を具備するハンドルを回転させたり、ま
たは砥石ジョグボタンを押しても砥石車は停止したま
ま、またはハンドルは空回転となり、ワ−クへの切り込
みは行なわれない。
【0012】請求項4の発明は、テ−ブルの上に載置す
るワ−クの表面に、テ−ブルが停止している状態で砥石
頭を下降させつつ、ノズルより研削液を供給してワ−ク
表面に研削液の薄膜を形成し、ワ−クと砥石車の間隙よ
り流出するワ−ク表面に形成された研削液薄膜の表面に
レザ−光反射型センサの投光部よりレ−ザ−光を照射し
つつ、かつ、その反射光を受光して光の反射率を受光信
号として増幅器へ出力し、該増幅器で増幅された受光信
号をアナログフィルタを通してノイズを除去し、該ノイ
ズが除去された受光信号をデジタル信号に変換し、該デ
ジタル信号化された受光受信信号Eを制御装置の記録
部に出力し、該受光受信信号Eと、ワ−クへの砥石切
り込み開始点におけるワ−クと砥石車間距離において予
め実験で求め、制御装置の記憶部に記録しておいた受光
受信信号初期値Eとの差を比較器で算出し、E=E
の比較器結果が算出されたときに、制御装置から研削
装置の砥石頭を昇降させる手段に砥石頭のワ−ク面への
下降を停止させる停止指令信号を発して砥石車の下降を
停止することを特徴とする、ワ−クに対する砥石切り込
み開始点の位置決め方法を提供するものである。
【0013】非接触で砥石切り込み開始点位置に砥石車
を自動的に停止させることができるので、作業者は注意
深くと石の接近作業を行う必要がない。
【0014】請求項5の発明は、前記ワ−クに対する砥
石車の切り込み開始点位置決め方法において、切込開始
点検出手段の制御装置は、比較器より出力されてきた受
光受信信号E=Eの第1回目を受信したときは砥石
頭の昇降手段に停止指令信号を発信するのを無視し、第
2回目の受光受信信号E=Eを受信したときに砥石
頭のワ−ク面への下降を停止させる停止指令信号を砥石
頭の昇降手段に発することを特徴とする。
【0015】研削液は、常時ワ−クと砥石の間隙に供給
され、該間隙通過後に薄膜となって噴出するが、この薄
膜は砥石によって激しく攪拌されて気泡が混入してお
り、レザ−光は乱反射して受光信号Eはある幅(例え
ばキ−エンス株式会社の商品名がエリアセンサLV−H
42では、30〜90)のデジタル値を出力するので、
を数値変化の大きいところとせざるを得ず(デジタ
ル値が初めて1000を出すときの砥石車・ワ−ク間の
距離は0.200mmから0.100mmの間)で、デ
ジタル値が初めて1100となる砥石車・ワ−ク間の距
離は0.100mm)、第1回目のE=Eの受信
(E=1100)時は、砥石車とワ−ク間の切込開始
点は0.100mm程度にしか決めることができない。
しかし、実験を行ったところ、後述する実施例1の表1
に示すように受光信号Eは、ワ−クに回転している砥
石車が接近していくに連れて暫時デジタル値は増加し、
その後、さらに回転している砥石車がワ−クに極接近す
るとデジタル値が低くなることが見出された。よって、
この極接近時のデジタル値を初期値E(E=100
0)とし、この初期値が最初に現れる1回目(砥石車と
ワ−ク間の切込開始点は0.1mm程度)は制御装置が
停止信号を出力するのを中止し、2回目にE=E
受信した時は制御装置が停止信号を出力するようにし
た。砥石車とワ−ク間の距離は0.001mm程度にま
で極接近し、切込開始点としては最適である。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、図面を用いて本発明を更に
詳細に説明する。図1は、ワ−クと砥石車と砥石切込開
始点検出手段との関係を示す一部を切り欠いた平面図、
図2は平面研削装置の斜視図、図3は平面研削装置の一
部を切り欠いた側面図、図4は本発明の一態様を示すブ
ロック図である。
【0017】図1、図2および図3において、1は平面
研削装置、2はワ−ク、3は砥石車、4は水平方向(X
軸方向)に往復移動可能または、水平方向に回転可能な
テ−ブル、5は作業台部、6は電磁チャック、7は前後
方向(Z軸方向)に往復移動可能なサドル、8は操作
盤、8aは砥石の切り込み開始点位置検出On−Off
スィッチ、8bは砥石上下切り込み手動パルス発生器ボ
タン、9はコラム、10は砥石頭、11は砥石軸、12
は砥石頭3を垂直方向(Y軸方向)に移動する昇降機
構、13はモ−タ−、14は螺合体、15はネジ軸、1
6は軸受、17は安全保護カバ−、316は制御装置
(CPUまたはMPU)、19はモ−タ、30は研削液
供給ノズル、300はエリアレザ−光反射型センサ、3
01は増幅器、302はアナログフィルタ、303は出
力器である。
【0018】円盤状の砥石車3は砥石軸11に回転自在
に設けられ、モ−タ19により回転され、昇降装置12
の下降により砥石頭10が下降することによりワ−ク2
の表面から約2〜3mmくらいの位置に接近される。テ
−ブル4上の電磁チャック6に固定されたワ−ク2の表
面に研削液を噴射するノズル30は安全保護カバ−17
の外側または内側に備えられ、砥石車3の下降とともに
ワ−ク2に近づき、砥石頭が昇降装置12により上昇す
ることにより、砥石車もノズルも上昇し、ワ−クより遠
ざかる構造となっている。ノズル30の研削液噴射角度
は砥石車3の研削面3aに研削液が届くよう設計され
る。
【0019】ノズル30より噴射された研削液はワ−ク
2上に薄膜の流れを形成し、ワ−クと砥石間距離が約2
mmのところまでは薄膜の透明環に変化はないが、回転
する砥石車3がワ−ク2に接近するにつれて薄膜内に細
かい気泡を含み始め、さらに砥石車がワ−クに接近する
につれて砥石車の幅と略同じ幅の細かい気泡を含んだ白
色の帯状の研削液流を形成する。この気泡の量は砥石車
がワ−クに接近するほど多くなる。
【0020】レザ−光反射型センサ300は、ワ−クと
砥石車の間隙を通過したワ−ク表面上の研削液薄膜の表
面にレザ−光を照射する投光部と、該研削液薄膜の表面
で反射するレザ−反射光を受光する受光部、出力回路と
を備えるセンサヘッドよりなる。センサヘッド300
は、ケ−ブル301により切込開始点検出手段の増幅器
302に接続されている。
【0021】増幅器は、受光部が受光した受光信号を増
幅し、増幅された受光信号をアナログフィルタ303に
出力し、ノイズを除去する。ノイズが除去された受光信
号は、A/D変換器304でデジタル信号Eに変換さ
れ、図4に示すようにケ−ブル313で制御装置316
のラッチ回路(記録部RAM)へ出力され、比較器で該
デジタル信号化された受光受信信号Eと、ワ−クへの
砥石車の切り込み開始点時における予め実験で求めた受
光受信信号初期値Eとの差を算出する。
【0022】比較器結果がE=Eoとなった際、制御
装置316はI/Oポ−ト317よりシ−ケンサ318
へ砥石車3のワ−ク2面への下降を停止させる停止指令
信号を発する。シ−ケンサ318へ出力された停止信号
は、研削装置1の砥石頭10の昇降装置12を駆動する
モ−タ13に出力され、モ−タ13の駆動を停止して砥
石頭の下降を停止することにより、砥石軸11に設けら
れている砥石車の下降が停止される。
【0023】かかるエリアレザ−光反射型センサ300
としては、キ−エンス(株)よりセンサヘッドがLV−
42Hの商品名で、増幅器がLV−21Aの商品名で市
販されている。センサヘッドの発光部より照射されるレ
ザ−光は、砥石車3の幅方向で、研削液を供給するノズ
ル30とは反対側に位置するワ−ク2上の研削液膜上に
照射される。出力は、0〜9999の数字でなされる。
【0024】既述したように、常時ワ−ク表面上に供給
される研削液は薄膜流を形成し、レザ−光は乱反射する
ので受光信号Eはある幅(例えばキ−エンス株式会社
の商品名がエリアセンサLV−H42では、30〜6
0)のデジタル値を出力するので、第1回目のE=E
の受信時は、砥石車とワ−ク間の切込開始点は0.1
mm程度にしか決めることができない。
【0025】後述する実施例の表1に示すように受光信
号Eは、ワ−クに回転している砥石車が接近していく
に連れて暫時デジタル値は増加し、その後、さらに回転
している砥石車がワ−クに極接近するとデジタル値が低
くなることが見出された。よって、この極接近時のデジ
タル値を初期値Eとし、この初期値が最初に現れる1
回目(砥石車とワ−ク間の切込開始点は0.1mm程
度)は制御装置が停止信号を出力するのを中止し、2回
目にE=Eを受信した時は制御装置が停止信号を出
力することにより砥石車のワ−ク表面間距離を0.00
1mm近傍まで近づけることが可能となる。
【0026】すなわち、比較器の後にカウンタ回路とo
n−offリレ−スイッチ回路を設け、切込開始点検出
手段の制御装置316は、比較器より出力されてきた受
光受信信号EがE=Eとなった第1回目のカウン
タ回路での受信のときは砥石頭の昇降手段13に停止指
令信号を発信するのを無視(on−offリレ−スイッ
チ回路はoff)し、第2回目の受光受信信号E=E
をカウンタ回路が受信したときに砥石のワ−ク面への
下降を停止させる停止指令信号を砥石頭の昇降手段に発
する(on−offリレ−スイッチ回路はon)ことに
より、シ−ケンサ318へ出力された停止信号は、研削
装置1の砥石頭10の昇降装置12を駆動するモ−タ1
3に出力され、モ−タ13の駆動を停止して砥石頭の下
降を停止することにより、砥石軸11に設けられている
砥石車の下降が停止される。
【0027】砥石切り込み開始点検出:図1に示すよう
に、安全保護カバ−17の側面に固定されたエリアレザ
−光反射型センサのセンサヘッド301の発光部からワ
−ク2上の研削液薄膜表面にレ−ザ−光を投光すると、
研削液薄膜から反射したレ−ザ−光はセンサヘッドの受
光部に入光し、増幅器、フィルタを経由して出力器の表
示器に0〜9999の間の数値がデジタル表示されると
ともに、出力器より制御装置316の記録部RAMにそ
の値が出力される。
【0028】
【実施例】本発明の砥石切り込み開始点検出方法におい
て、一例として株式会社岡本工作機械製作所の径350
mm、幅38mmの砥石車を装着した平面研削盤PSG
63EX(商品名)を用い、砥石砥石切り込み開始点を
ワ−ク表面より0.1mmの位置または0.001mm
の位置とする方法を次に記載する。 最初に操作盤8上の砥石の切込開始点位置検出On−
Offスィッチ8aをOffとし、ワ−ク表面にノズル
より研削液を噴射(25リットル/分)しながらワ−ク
表面に連続した薄膜を形成させつつ、ハンドル(1回転
の送り 5mm)を回転して砥石車をワ−ク表面から4
mm上くらいの距離にすばやく移動させ、モ−タ19を
駆動して砥石車3を1500rpmで回転させる。な
お、テ−ブル4は固定したままで、左右の往復移動は行
わない。
【0029】ついで、手動で砥石車をワ−ク表面より
0.001mm位の距離まで下記表1の砥石車・ワ−ク
間距離毎に下降させ、気泡を含んだ研削液薄膜を反射し
たレザ−光を反射型センサで読み取り、読み取ったE
を出力器の表示機に表示させた。このEiの値は、砥石
車の径や幅、砥石車の回転速度、研削液供給量に依存す
るので、実際に加工する条件と同一条件で行った。
【0030】砥石車・ワ−ク間距離と出力器が砥石車が
この距離にある1秒間に表示したデジタル値Eiの最大
値と最小値、その中間値を表1に記す。 表1
【0031】よって、実施例1では、砥石切込開始点を
砥石車・ワ−ク間距離0.1mmとし、その際の反射光
デジタル値Eを1100とし、比較部に送られた信号
値が1100となったときに制御装置よりモ−タ13に
停止信号を出力するようにプログラム1を組み、記憶部
ROMに記憶させた。実施例2では、砥石切込開始点を
砥石車・ワ−ク間距離0.001mmとし、その際の反
射光デジタル値Eを1000とし、比較部に送られた
信号値が1000となった1回目のときは、その信号を
無視(on−offリレ−スイッチはoff)し、比較
部に送られた信号値が2回目に1000となった際に制
御装置よりモ−タ13に停止信号を出力(on−off
リレ−スイッチはon)するようにプログラム2を組
み、記憶部ROMに記憶させた。
【0032】実施例1 操作盤より加工プログラム1を選択し、基準点、テ−ブ
ル反転位置、テ−ブルストロ−ク、テ−ブル速度、砥石
切込開始点のE=1100、ドレス条件等の加工条件
を打ち込んだ。
【0033】ついで、砥石車をワ−ク面より後退さ
せ、砥石の切り込み開始点位置検出On−Offスィッ
チ8aをOffとし、砥石を下降させつつ、エリアレザ
−光反射型センサ300が読み取った研削液薄膜の反射
光を受光部で読み取り、増幅、フィルタ−をかけられて
出力されたデジタル値(E)をラッチ回路(RAM)
に送信し、前述の記憶部ROMに入力された初期値のデ
−タ値Eと、順次RAMに送信されてくる反射率のデ
−タEの値を比較し、E値がEの値に一致したと
き、砥石の切込開始点としてシ−ケンサ318より研削
装置1の操作盤8上の砥石の切り込み開始点位置検出O
n−Offスィッチ8aに伝え、スィッチ8aの色を緑
から赤に変化させて作業者に開始点に到達したことが報
せられるとともに、スイッチ8aをOnに切り替えた。
【0034】ついで、切り込み速度(砥石の加工速
度)の設定を切り替え、砥石の切り込み開始点位置検出
On−Offスィッチ8aをOffとし、ハンドルを回
転させてワ−クの切り込みを開始するか、砥石ジョグボ
タン8bを押してワ−クの切り込みを開始した。
【0035】実施例2 操作盤より加工プログラム2を選択し、基準点、テ−ブ
ル反転位置、テ−ブルストロ−ク、テ−ブル速度、砥石
切込開始点のE=1000、ドレス条件等の加工条件
を打ち込んだ。以下、実施例1と同様にしてワ−クの切
り込み、研削を開始した。
【発明の効果】実施例1および実施例2とも、砥石切込
開始点への位置決め時に砥石車が火花を発生することな
く、非接触でワ−クへの砥石の切込開始点を設定でき
た。
【図面の簡単な説明】
【図1】 ワ−クと砥石車と砥石切込開始点決定手段
の関係を示す部分平面図である。
【図2】 平面研削装置の斜視図である。
【図3】 平面研削装置の一部を切欠いた側面図であ
る。
【図4】 本発明の1実施態様を示すブロック図であ
る。
【符号の説明】
1 平面研削装置 2 ワ−ク 3 砥石車 30 研削液供給ノズル 300 レザ−光反射型センサ 316 制御装置

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ワ−クを載置する移動可能なテ−ブル、
    前記テ−ブルの表面に対し垂直方向に設けられた昇降可
    能な砥石頭に回転可能に設けられた砥石車、前記テ−ブ
    ル上に載せられたワ−クの表面に研削液を供給する砥石
    頭に設けられたノズル、ワ−クと砥石車の間隙より流出
    するワ−ク表面に形成された研削液薄膜の表面にレザ−
    光を照射する投光部、該研削液薄膜の表面で反射するレ
    ザ−光反射光を受光する受光部、該受光部で受光した反
    射光から砥石車のワ−クに対する切り込み開始点を検出
    する切込開始点検出手段、とを有する研削装置。
  2. 【請求項2】 切込開始点検出手段は、受光部が受光し
    た受光信号を増幅する増幅器と、該増幅器で増幅された
    受光信号からノイズを除去するアナログフィルタと、該
    ノイズが除去された受光信号をデジタル信号に変換する
    A/D変換器と、該デジタル信号化された受光受信信号
    と、ワ−クへの砥石車の切り込み開始点時における
    予め実験で求めた受光受信信号初期値Eとの差を算出
    する比較器と、該比較器結果から砥石車のワ−ク面への
    下降を停止させる停止指令信号を発する制御装置とから
    なることを特徴とする、請求項1に記載の研削装置。
  3. 【請求項3】 研削装置は、レザ−光反射型センサより
    送信されてきた受光受信信号値EがE=Eoとなっ
    た際のワ−クに対する砥石車の位置を砥石切り込み開始
    点位置と記憶する記憶部と、砥石車の切り込み開始点位
    置検出On−Offスィッチと、該スィッチがOnのと
    きは砥石ジョグボタンまたは手動パルス発生器の機能が
    無効であり砥石頭の昇降が不可能となり、該スィッチが
    Offのときは砥石ジョグボタンまたは手動パルス発生
    器の機能が有効であり砥石頭の昇降が可能となり砥石車
    によるワ−クの切り込みが行なわれる砥石上下切り込み
    手動パルス発生器またはボタンスィッチを具備すること
    を特徴とする、請求項2に記載の研削装置。
  4. 【請求項4】 テ−ブルの上に載置するワ−クの表面
    に、テ−ブルが停止している状態で砥石頭を下降させつ
    つ、ノズルより研削液を供給してワ−ク表面に研削液の
    薄膜を形成し、ワ−クと砥石車の間隙より流出するワ−
    ク表面に形成された研削液薄膜の表面にレザ−光反射型
    センサの投光部よりレ−ザ−光を照射しつつ、かつ、そ
    の反射光を受光して光の反射率を受光信号として増幅器
    へ出力し、該増幅器で増幅された受光信号をアナログフ
    ィルタを通してノイズを除去し、該ノイズが除去された
    受光信号をデジタル信号に変換し、該デジタル信号化さ
    れた受光受信信号Eを制御装置の記録部に出力し、該
    受光受信信号Eと、ワ−クへの砥石切り込み開始点に
    おけるワ−クと砥石車間距離において予め実験で求め、
    制御装置の記憶部に記録しておいた受光受信信号初期値
    との差を比較器で算出し、E=Eの比較器結果
    が算出されたときに、制御装置から研削装置の砥石頭を
    昇降させる手段に砥石頭のワ−ク面への下降を停止させ
    る停止指令信号を発して砥石車の下降を停止することを
    特徴とする、ワ−クに対する砥石切り込み開始点の位置
    決め方法。
  5. 【請求項5】 切込開始点検出手段の制御装置は、比較
    器より出力されてきた受光受信信号EがE=E
    なった第1回目の受信のときは砥石頭の昇降手段に停止
    指令信号を発信するのを無視し、第2回目の受光受信信
    号E=Eを受信したときに砥石のワ−ク面への下降
    を停止させる停止指令信号を砥石頭の昇降手段に発する
    ことを特徴とする、請求項4に記載のワ−クに対する砥
    石切り込み開始点の位置決め方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008246635A (ja) * 2007-03-30 2008-10-16 Toyo Tire & Rubber Co Ltd 研磨パッドの製造方法

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