JP2002369535A - 整流回路 - Google Patents

整流回路

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JP2002369535A
JP2002369535A JP2001168350A JP2001168350A JP2002369535A JP 2002369535 A JP2002369535 A JP 2002369535A JP 2001168350 A JP2001168350 A JP 2001168350A JP 2001168350 A JP2001168350 A JP 2001168350A JP 2002369535 A JP2002369535 A JP 2002369535A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 損失を増大させることなく、力率が改善され
た整流回路を提供する。 【解決手段】 交流電源の一端とブリッジ回路の第1の
入力端との間及び交流電源の他端とブリッジ回路の第2
の入力端との間に直列に接続された第1のリアクトル
と、ブリッジ回路の第1の入力端とブリッジ回路の第1
の出力端との間に並列に接続された第1のスイッチ素子
と、ブリッジ回路の第2の入力端とブリッジ回路の第2
の出力端との間に並列に接続された第2のスイッチ素子
と、第1のスイッチ素子に対して並列に接続された第1
のコンデンサと、第1のスイッチ素子に対して直列に接
続された第2のリアクトルと、第2のスイッチ素子に対
して並列に接続された第2のコンデンサと、第2のスイ
ッチ素子に対して直列に接続された第3のリアクトル
と、第1及び第2のスイッチ素子のオン/オフを制御す
る制御手段とを備えている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、整流回路に関し、
さらに詳細には、スイッチング素子を利用した整流回路
に関する。
【0002】
【従来の技術】交流電源の電圧波形を整流しこれを負荷
に供給する整流回路としては、力率がより高いことが望
ましく、このため、従来より、力率の改善が図られた種
々の整流回路が提案されている。その一例として、特開
平2−299470号公報に記載された整流回路が挙げ
られる。
【0003】図13は、同公報に記載された従来の整流
回路を示す回路図である。
【0004】図13に示されるように、同公報に記載さ
れた従来の整流回路は、ダイオード2〜5からなるブリ
ッジ回路の出力部分に設けられたトランジスタ9を備
え、これを入力電圧の波形に同期して導通させることに
より、力率の向上が図られている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、図13
に示した従来の整流回路においては、電流経路に3つの
ダイオードが必ず介在することから(タイオード2→6
→5、または、タイオード3→6→4)、ダイオード3
段分の損失が常に発生してしまう。このため、従来の整
流回路においては、力率は改善されるものの損失が増大
してしまういう問題が生じていた。
【0006】したがって、本発明の目的は、損失を増大
させることなく、力率が改善された整流回路を提供する
ことである。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明のかかる目的は、
交流電源の一端に接続される第1の入力端、前記交流電
源の他端に接続される第2の入力端、負荷の一端に接続
される第1の出力端及び前記負荷の他端に接続される第
2の出力端を備えるブリッジ回路と、前記交流電源の前
記一端と前記ブリッジ回路の前記第1の入力端との間及
び前記交流電源の前記他端と前記ブリッジ回路の前記第
2の入力端との間の少なくとも一方に直列に接続された
第1のリアクトルと、前記ブリッジ回路の前記第1の入
力端と前記ブリッジ回路の前記第1の出力端との間に並
列に接続された第1のスイッチ素子と、前記ブリッジ回
路の前記第2の入力端と前記ブリッジ回路の前記第2の
出力端との間に並列に接続された第2のスイッチ素子
と、前記第1のスイッチ素子に対して並列に接続された
第1のコンデンサと、前記第1のスイッチ素子に対して
直列に接続された第2のリアクトルと、前記第2のスイ
ッチ素子に対して並列に接続された第2のコンデンサ
と、前記第2のスイッチ素子に対して直列に接続された
第3のリアクトルと、前記第1及び第2のスイッチ素子
のオン/オフを制御する制御手段とを備える整流回路に
よって達成される。
【0008】本発明によれば、電流経路に介在するダイ
オードの数を従来の整流回路に比べて削減することがで
きるので、損失を増大させることなく、力率を改善する
ことができる。しかも、本発明によれば、第1のコンデ
ンサ及び第2のリアクトルによって第1のスイッチ素子
のスイッチング損失が大幅に低減されており、第2のコ
ンデンサ及び第3のリアクトルによって第2のスイッチ
素子のスイッチング損失が大幅に低減されていることか
ら、高効率にて整流を行うことができる。
【0009】本発明の好ましい実施態様においては、前
記制御手段は、前記交流電源の電圧の一方のゼロクロス
点から±λ/16の範囲(λは前記交流電源の電圧周
期)において前記第1のスイッチ素子をオフ状態からオ
ン状態に変化させ、前記交流電源の電圧の他方のゼロク
ロス点から±λ/16の範囲において前記第2のスイッ
チ素子をオフ状態からオン状態に変化させる。
【0010】本発明の好ましい実施態様によれば、第1
及び第2のスイッチ素子のターンオンのタイミングが適
切に設定されているので、入力電流の波形の好ましくな
い変形を効果的に防止しつつ、力率向上の効果を十分に
得ることができる。
【0011】本発明のさらに好ましい実施態様において
は、前記制御手段は、前記一方のゼロクロス点と実質的
に一致するタイミングにおいて前記第1のスイッチ素子
をオフ状態からオン状態に変化させ、前記他方のゼロク
ロス点と実質的に一致するタイミングにおいて前記第2
のスイッチ素子をオフ状態からオン状態に変化させる。
【0012】本発明のさらに好ましい実施態様によれ
ば、第1及び第2のスイッチ素子のターンオンのタイミ
ングがより適切に設定されているので、入力電流の波形
の好ましくない変形をより効果的に防止しつつ、力率向
上の効果をより十分に得ることができる。
【0013】本発明のさらに好ましい実施態様において
は、前記制御手段は、前記交流電源の電圧の一方のゼロ
クロス点よりλ/8経過時(λは前記交流電源の電圧周
期)から±λ/16の範囲において前記第1のスイッチ
素子をオン状態からオフ状態に変化させ、前記交流電源
の電圧の他方のゼロクロス点よりλ/8経過時から±λ
/16の範囲において前記第2のスイッチ素子をオン状
態からオフ状態に変化させる。
【0014】本発明のさらに好ましい実施態様によれ
ば、第1及び第2のスイッチ素子のターンオフのタイミ
ングが適切に設定されているので、力率向上の効果を十
分に得つつ、入力電流の波形の後半部分のピークの大幅
な低下を効果的に防止することができる。
【0015】本発明のさらに好ましい実施態様において
は、前記制御手段は、前記一方のゼロクロス点よりλ/
8経過時と実質的に一致するタイミングにおいて前記第
1のスイッチ素子をオン状態からオフ状態に変化させ、
前記他方のゼロクロス点よりλ/8経過時と実質的に一
致するタイミングにおいて前記第2のスイッチ素子をオ
ン状態からオフ状態に変化させる。
【0016】本発明のさらに好ましい実施態様によれ
ば、第1及び第2のスイッチ素子のターンオフのタイミ
ングがより適切に設定されているので、力率向上の効果
をより十分に得つつ、入力電流の波形の後半部分のピー
クの大幅な低下をより効果的に防止することができる。
【0017】本発明のさらに好ましい実施態様において
は、前記制御手段は、前記第1及び第2のスイッチ素子
のオン期間をλ/16〜3λ/16の範囲(λは前記交
流電源の電圧周期)に設定する。
【0018】本発明のさらに好ましい実施態様によれ
ば、第1及び第2のスイッチ素子のオン期間が適切に設
定されているので、力率向上の効果を十分に得ることが
できる。
【0019】本発明のさらに好ましい実施態様において
は、前記制御手段は、前記第1及び第2のスイッチ素子
のオン期間を約λ/8に設定する。
【0020】本発明のさらに好ましい実施態様によれ
ば、第1及び第2のスイッチ素子のオン期間がより適切
に設定されているので、力率向上の効果をより十分に得
ることができる。
【0021】本発明のさらに好ましい実施態様において
は、前記第1のコンデンサと前記第2のリアクトルとの
間に接続された第3のコンデンサと、前記第2のコンデ
ンサと前記第3のリアクトルとの間に接続された第4の
コンデンサとをさらに備え、前記第2のリアクトル、前
記第1のスイッチ素子、前記第1のコンデンサ及び前記
第3のコンデンサにより構成されるループは第1の共振
回路を構成し、前記第2のリアクトル及び前記第3のコ
ンデンサにより構成されるループは第2の共振回路を構
成し、前記第3のリアクトル、前記第2のスイッチ素
子、前記第2のコンデンサ及び前記第4のコンデンサに
より構成されるループは第3の共振回路を構成し、前記
第3のリアクトル及び前記第4のコンデンサにより構成
されるループは第4の共振回路を構成する。
【0022】本発明のさらに好ましい実施態様によれ
ば、第1及び第2の共振回路により第1のスイッチ素子
のスイッチング損失が低減され、第3及び第4の共振回
路により第2のスイッチ素子のスイッチング損失が低減
されるので、高効率にて整流を行うことができる。
【0023】本発明のさらに好ましい実施態様において
は、前記第3のコンデンサの容量が前記第1のコンデン
サの容量よりも大きく、前記第4のコンデンサの容量が
前記第2のコンデンサの容量よりも大きい。
【0024】本発明のさらに好ましい実施態様によれ
ば、第1の共振回路に流れる共振電流により第1のコン
デンサをほぼ完全に放電させることができ、第3の共振
回路に流れる共振電流により第2のコンデンサをほぼ完
全に放電させることができるので、第1及び第2のスイ
ッチ素子のスイッチング損失を確実に低減させることが
可能となる。
【0025】本発明のさらに好ましい実施態様において
は、前記第1乃至第4の共振回路に挿入された複数のダ
イオードをさらに備える。
【0026】本発明のさらに好ましい実施態様において
は、前記ダイオードのリカバリ電流を前記第1のリアク
トルを介して出力する手段をさらに備える。
【0027】本発明のさらに好ましい実施態様によれ
ば、ダイオードのリカバリ電流が回生されるので、より
高効率にて整流を行うことができる。
【0028】本発明のさらに好ましい実施態様において
は、前記制御回路は、前記第1のスイッチ素子及び前記
第2のスイッチ素子のオン/オフを共通の信号によって
制御する。
【0029】本発明のさらに好ましい実施態様によれ
ば、制御回路の回路構成を簡素化することができる。
【0030】本発明のさらに好ましい実施態様において
は、前記第1及び第2のスイッチ素子が、バイポーラト
ランジスタ、MOSFET、IGBT、BSIT、BI
MOSまたはBJTである。
【0031】
【発明の実施の形態】以下、添付図面を参照しながら、
本発明の好ましい実施態様について詳細に説明する。
【0032】図1は、本発明の好ましい実施態様にかか
る整流回路20を示す回路図である。
【0033】図1に示されるように、本実施態様にかか
る整流回路20は、ブリッジを構成するダイオード21
〜24と、交流電源の一端とブリッジの一方の入力端と
の間に接続されたリアクトル25と、交流電源の他端と
ブリッジの他方の入力端との間に接続されたリアクトル
26と、ダイオード23に対して並列に接続された第1
のトランジスタ27及びリアクトル28からなる直列回
路と、ダイオード24に対して並列に接続された第2の
トランジスタ29及びリアクトル30からなる直列回路
と、ブリッジの出力端間に接続された平滑コンデンサ3
1と、平滑コンデンサ31の両端間にこの順で直列に接
続されたダイオード32、ダイオード33及びコンデン
サ34と、ダイオード21及びダイオード23の節点と
ダイオード32及びダイオード33の節点との間に接続
されたコンデンサ35と、リアクトル28及び第1のト
ランジスタ27の節点とダイオード33とコンデンサ3
4の節点との間に接続されたダイオード36と、平滑コ
ンデンサ31の両端間にこの順で直列に接続されたダイ
オード37、ダイオード38及びコンデンサ39と、ダ
イオード22及びダイオード24の節点とダイオード3
7及びダイオード38の節点との間に接続されたコンデ
ンサ40と、リアクトル30及び第2のトランジスタ2
9の節点とダイオード38とコンデンサ39の節点との
間に接続されたダイオード41と、交流電源より供給さ
れる交流電圧Vsのゼロクロス点を検出するゼロクロス
検出回路42と、ゼロクロス検出回路42による検出結
果に基づいて第1及び第2のトランジスタ27、29の
オン/オフを制御する制御回路43とを備えている。平
滑コンデンサ31の両端は整流回路20の出力端子であ
り、ここに負荷を接続することにより、かかる負荷に直
流電圧を印加することができる。
【0034】ここで、コンデンサ34、ダイオード3
3、コンデンサ35、リアクトル28及び第1のトラン
ジスタ27からなるループは第1の共振回路を構成し、
ダイオード33、コンデンサ35、リアクトル28及び
ダイオード36からなるループは第2の共振回路を構成
している。同様に、コンデンサ39、ダイオード38、
コンデンサ40、リアクトル30及び第2のトランジス
タ29からなるループは第3の共振回路を構成し、ダイ
オード38、コンデンサ40、リアクトル30及びダイ
オード41からなるループは第4の共振回路を構成して
いる。尚、本実施態様においては、コンデンサ35の容
量はコンデンサ34の容量よりも大きく設定されてお
り、コンデンサ40の容量はコンデンサ39の容量より
も大きく設定されている。
【0035】ゼロクロス検出回路42は、交流電源より
供給される交流電圧Vsの負側から正側へのゼロクロス
点を検出したことに応答して第1の検出信号aを活性化
し、逆に、交流電源より供給される交流電圧Vsの正側
から負側へのゼロクロス点を検出したことに応答して第
2の検出信号bを活性化する回路である。これら第1の
検出信号a及び第2の検出信号bはいずれも制御回路4
3に供給され、制御回路43は、第1の検出信号aが活
性化されたこと応答して、第1のトランジスタ駆動信号
Aを交流電源の周期λの1/8の期間だけハイレベルと
し、第2の検出信号bが活性化されたことに応答して、
第2のトランジスタ駆動信号Bを交流電源の周期λの1
/8の期間だけハイレベルとする。図1に示されるよう
に、これら第1のトランジスタ駆動信号A及び第2のト
ランジスタ駆動信号Bは、それぞれ第1及び第2のトラ
ンジスタ27及び29のベース電極に印加される。
【0036】図2は、本実施態様にかかる整流回路20
の動作の概略を示すタイミング図である。
【0037】図2に示されるように、本実施態様にかか
る整流回路20においては、交流電源の電圧Vsの負側
から正側へのゼロクロス点からλ/8の期間において第
1のトランジスタ27がオンし、交流電源の電圧Vsの
正側から負側へのゼロクロス点からλ/8の期間におい
て第2のトランジスタ29がオンするため、第1のトラ
ンジスタ27のオンに基づくリアクトル電流I1及び第
2のトランジスタ29のオンに基づくリアクトル電流I
2が発生する。このため、入力電流Iinの波形は、交
流電源の電圧Vsの波形により近くなっていることが分
かる。
【0038】図3は、本実施態様にかかる整流回路20
の動作をより詳細に示すタイミング図である。
【0039】図3においては、第1のトランジスタ駆動
信号Aがハイレベルとなる期間及びその前後における、
第1のトランジスタ27にかかる電圧V27、第1のト
ランジスタ27に流れる電流I27、第1のトランジス
タ27のオンに基づくリアクトル電流I1、ダイオード
21に流れる電流I21、コンデンサ34に流れる電流
I34、コンデンサ35に流れる電流I35、コンデン
サ34にかかる電圧V34及びコンデンサ35にかかる
電圧V35の変化が示されている。さらに、図3におい
ては、第2のトランジスタ駆動信号Bがハイレベルとな
る期間及びその前後における、第2のトランジスタ29
にかかる電圧V29、第2のトランジスタ29に流れる
電流I29、第2のトランジスタ29のオンに基づくリ
アクトル電流I2、ダイオード22に流れる電流I2
2、コンデンサ39に流れる電流I39、コンデンサ4
0に流れる電流I40、コンデンサ39にかかる電圧V
39及びコンデンサ40にかかる電圧V40の変化も併
せて示されている。
【0040】図3に示されるように、第1のトランジス
タ駆動信号Aがローレベルからハイレベルに変化すると
(時刻t0)、第1のトランジスタ27にかかる電圧V
27は急速にゼロまで低下するが、第1のトランジスタ
27にはリアクトル28が直列に接続されていることか
ら、第1のトランジスタ27に流れる電流I27は緩や
かに増加する。これにより、第1のトランジスタ27の
ターンオン時におけるスイッチング損失は極めて小さく
なる。かかる動作は、第2のトランジスタ駆動信号Bが
ローレベルからハイレベルに変化する場合においても同
様である。
【0041】尚、第1のトランジスタ27(第2のトラ
ンジスタ29)が、ゼロクロス点と完全に一致するタイ
ミングでターンオンすれば、リアクトル28(リアクト
ル30)が接続されているか否かに関わらずスイッチン
グ損失は実質的に発生しない。しかしながら、ゼロクロ
ス検出回路42が交流電圧Vsのゼロクロス点を検出し
てから、制御回路43が第1のトランジスタ駆動信号A
(第2のトランジスタ駆動信号B)を実際にハイレベル
に変化させるまでの間には、所定の動作時間が必要であ
り、さらに、第1のトランジスタ駆動信号A(第2のト
ランジスタ駆動信号B)がハイレベルに変化してから第
1のトランジスタ27(第2のトランジスタ29)が実
際にオンするまでの間にも、所定の時間が必要であるこ
とから、第1のトランジスタ27(第2のトランジスタ
29)が実際にターンオンするタイミングは、ゼロクロ
ス点から僅かに遅れてしまう。したがって、かかる動作
遅延を考慮すれば、図3に示されるように、時刻t0の
直前において第1のトランジスタ27(第2のトランジ
スタ29)には既にある程度の電圧がかかっているもの
と考えられるが、上述したように、第1のトランジスタ
27(第2のトランジスタ29)にはリアクトル28
(リアクトル30)が直列に接続されていることから、
第1のトランジスタ27(第2のトランジスタ29)の
ターンオン時におけるスイッチング損失は極めて小さく
なる。
【0042】また、第1のトランジスタ27がターンオ
ンすると(時刻t0)、コンデンサ34、ダイオード3
3、コンデンサ35、リアクトル28及び第1のトラン
ジスタ27からなる第1の共振回路に共振電流が流れ、
これによって、コンデンサ34に充電されていた電荷は
放電される。この場合、コンデンサ35の容量がコンデ
ンサ34の容量よりも大きく設定されていることから、
コンデンサ34はほぼ完全に放電されることになる。コ
ンデンサ34がほぼ完全に放電されたことによって第1
の共振回路による共振動作が終了すると、次に、ダイオ
ード33、コンデンサ35、リアクトル28及びダイオ
ード36からなる第2の共振回路に共振電流が流れ、こ
れによって、コンデンサ35はほぼ完全に充電される。
コンデンサ35がほぼ完全に充電されると、第2の共振
回路による共振動作も終了する(時刻t1)。かかる動
作は、第3及び第4の共振回路においても同様である。
【0043】次に、第1のトランジスタ駆動信号Aがハ
イレベルからローレベルに変化すると(時刻t2)、第
1のトランジスタ27に流れる電流I27は急速にゼロ
まで低下するが、第1のトランジスタ27にはコンデン
サ34が並列に接続されていることから、第1のトラン
ジスタ27にかかる電圧V27は緩やかに増加し、コン
デンサ34は再び充電状態となる(時刻t3)。これに
より、第1のトランジスタ27のターンオフ時における
スイッチング損失は極めて小さくなる。第1のトランジ
スタ27のターンオフによりダイオード21とダイオー
ド23との節点の電位が上昇すると、充電状態であった
コンデンサ35が放電され(時刻t4)、上述した時刻
t0以前の状態となる。かかる動作も、第2のトランジ
スタ駆動信号Bがハイレベルからローレベルに変化する
場合においても同様である。
【0044】このように、本実施態様にかかる整流回路
20は、ダイオード23に対して並列に接続された第1
のトランジスタ27及びダイオード24に対して並列に
接続された第2のトランジスタ29を備え、第1のトラ
ンジスタ27を交流電源の電圧Vsの負側から正側への
ゼロクロス点からλ/8の期間においてオンさせるとと
もに、第2のトランジスタ29を交流電源の電圧Vsの
正側から負側へのゼロクロス点からλ/8の期間におい
てオンさせているので、入力電流Iinの波形が交流電
源の電圧Vsの波形により近くなり、これにより力率が
向上する。
【0045】しかも、本実施態様にかかる整流回路20
では、主となる電流経路に2つのダイオードしか介在し
ないことから(タイオード21→24、または、タイオ
ード22→23)、従来の整流回路よりも損失が小さ
く、さらに、第1〜第4の共振回路が設けられているこ
とから、第1のトランジスタ27及び第2のトランジス
タ29のスイッチング損失が大幅に低減されており、こ
れにより、高効率にて整流を行うことができる。
【0046】尚、上記実施態様においては、第1のトラ
ンジスタ27のオン期間を交流電源の電圧Vsの負側か
ら正側へのゼロクロス点からλ/8の期間に設定し、第
2のトランジスタ29のオン期間を交流電源の電圧Vs
の正側から負側へのゼロクロス点からλ/8の期間に設
定しているが、本発明はこれに限定されるものではな
い。
【0047】例えば、第1のトランジスタ27がオンす
るタイミング及び第2のトランジスタ29がオンするタ
イミングを、ゼロクロス点よりもやや早く設定してもよ
く、逆に、ゼロクロス点よりもやや遅く設定してもよ
い。但し、当該タイミングをゼロクロス点より過度に早
く設定すると、入力電流Iinの波形がゼロクロス点の
直前部分において変形するおそれがあり、逆に、当該タ
イミングをゼロクロス点より過度に遅く設定すると、第
1及び第2のトランジスタ27、29による力率向上の
効果が十分に得られなくなってしまう。したがって、入
力電流Iinの波形の好ましくない変形を防止しつつ、
力率向上の効果を十分に得るためには、上記タイミング
をゼロクロス点から±λ/16の範囲に設定することが
好ましい。最も好ましいタイミングは、上記実施態様に
かかる整流回路20のようにゼロクロス点と一致するタ
イミングである。
【0048】また、第1のトランジスタ27がオフする
タイミング及び第2のトランジスタ29がオフするタイ
ミングについても、ゼロクロス点からλ/8経過時より
もやや早く設定してもよく、逆に、ゼロクロス点からλ
/8経過時よりややも遅く設定してもよい。但し、当該
タイミングをゼロクロス点からλ/8経過時より過度に
早く設定すると、第1及び第2のトランジスタ27、2
9による力率向上の効果が十分に得られなくなってしま
い、逆に、当該タイミングをゼロクロス点からλ/8経
過時より過度に遅く設定すると、入力電流Iinの波形
のうち後半部分のピークが大幅に低くなってしまう。し
たがって、力率向上の効果を十分に得つつ、入力電流I
inの波形の後半部分のピークの大幅な低下を防止する
ためには、上記タイミングをゼロクロス点よりλ/8経
過時から、±λ/16の範囲に設定することが好まし
い。最も好ましいタイミングは、上記実施態様にかかる
整流回路20のようにゼロクロス点からλ/8経過時で
ある。
【0049】さらに、上述のように、第1及び第2のト
ランジスタ27、29がオンするタイミングをゼロクロ
ス点とは異なるタイミングに設定し、及び/又は、第1
及び第2のトランジスタ27、29がオフするタイミン
グをゼロクロス点からλ/8経過時とは異なるタイミン
グに設定する場合においては、第1及び第2のトランジ
スタ27、29のオン期間がλ/16〜3λ/16の範
囲となるように、第1及び第2のトランジスタ27、2
9のオンタイミング及びオフタイミングを設定すること
が好ましい。第1及び第2のトランジスタ27、29の
最も好ましいオン期間は、上記実施態様にかかる整流回
路20のようにλ/8である。
【0050】また、上記実施態様にかかる整流回路20
においては、第1のトランジスタ27を第1のトランジ
スタ駆動信号Aによって駆動し、第2のトランジスタ2
9を第2のトランジスタ駆動信号Bによって駆動してい
るが、一方のトランジスタがオンしている期間において
は他方のトランジスタに並列接続されているダイオード
(ダイオード23またはダイオード24)が導通状態と
なっているので、これらを共通の信号によって駆動して
も構わない。
【0051】尚、上記実施態様にかかる整流回路20に
おいては、ゼロクロス検出回路42を用いて交流電源の
電圧Vsのゼロクロス点を検出しているが、このような
ゼロクロス検出回路42によって電圧Vsのゼロクロス
点を直接検出するのではなく、間接的な方法を用いて、
電圧Vsのゼロクロス点を実質的に示す信号を生成し、
これに基づいて第1及び第2のトランジスタ27、29
のオン/オフを制御しても構わない。次に、このような
方法を用いた例について説明する。
【0052】図4は、本発明の好ましい他の実施態様に
かかる整流回路50を示す回路図である。
【0053】図4に示されるように、本実施態様にかか
る整流回路50は、上記実施態様にかかる整流回路20
に設けられているゼロクロス検出回路42及び制御回路
43が、それぞれブリッジ回路51及び制御回路52に
置き換えられている点において異なる。他の構成要素
は、上記実施態様にかかる整流回路20と同様であるの
で、重複する説明は省略する。
【0054】ブリッジ回路51は、ダイオード53〜5
6及び抵抗57、58からなり、ダイオード53〜56
によって交流電源の電圧Vsが整流されるとともに、そ
の出力電圧が抵抗57、58によって分圧される。
【0055】一方、制御回路52は、ツェナーダイオー
ド59と、コンパレータ60と、遅延回路61とを備え
ており、コンパレータ60の反転入力端子(−)にはブ
リッジ回路51からの出力電圧V1が供給され、非反転
入力端子(+)にはツェナーダイオード59によるツェ
ナー電圧V2が印加されている。コンパレータ60から
の出力信号cは、遅延回路61によってTdelay分
の遅延が与えられ、その遅延信号Cは、第1及び第2の
トランジスタ27、29のベース電極に共通に印加され
る。
【0056】図5は、本実施態様にかかる整流回路50
の動作を示すタイミング図である。
【0057】本実施態様にかかる整流回路50において
は、コンパレータ60によってブリッジ回路51の出力
電圧V1とツェナー電圧V2が比較されていることか
ら、図5に示されるように、コンパレータ60の出力信
号cは、λ/2ごとに発生するパルス波形となり、パル
スの中心は交流電源の電圧Vsのゼロクロス点と一致す
ることになる。したがって、遅延回路61による遅延量
Tdelayが出力信号cのパルス幅の1/2となるよ
うに設定すれば、遅延回路61から出力される遅延信号
Cの立ち上がりエッジは交流電源の電圧Vsのゼロクロ
ス点と実質的に一致することになる。さらに、抵抗5
7、58による分圧比及びツェナーダイオード59のツ
ェナー電圧の設定により、コンパレータ60の出力信号
cのパルス幅をλ/8に設定すれば、遅延回路61から
出力される遅延信号Cの立ち下がりエッジを交流電源の
電圧Vsのゼロクロス点から実質的にλ/8経過時とす
ることができる。
【0058】以上により、本実施態様にかかる整流回路
50においては、ゼロクロス検出回路を用いることな
く、第1及び第2のトランジスタ27、29を交流電源
の電圧Vsのゼロクロス点からλ/8の期間においてオ
ンさせることができるので、簡易な回路構成によって、
上記実施態様にかかる整流回路20と同じ効果を得るこ
とができる。
【0059】図6は、本発明の好ましいさらに他の実施
態様にかかる整流回路70を示す回路図である。
【0060】図6に示されるように、本実施態様にかか
る整流回路70は、上記実施態様にかかる整流回路50
に設けられている制御回路52が、制御回路71に置き
換えられている点において異なる。他の構成要素は、上
記実施態様にかかる整流回路50と同様であるので、重
複する説明は省略する。
【0061】制御回路71は、ツェナーダイオード72
と、コンパレータ73と、ワンショットパルス生成回路
74とを備えており、コンパレータ73の非反転入力端
子(+)にはブリッジ回路51からの出力電圧V1が供
給され、反転入力端子(−)にはツェナーダイオード7
2によるツェナー電圧V3が印加されている。本実施態
様においては、ツェナーダイオード72のツェナー電圧
V3が、ブリッジ回路51からの出力電圧V1に比べて
十分に低く設定されている。コンパレータ73からの出
力信号dはワンショットパルス生成回路74に供給さ
れ、ワンショットパルス生成回路74は、コンパレータ
73からの出力信号dの立ち上がりエッジに応答して、
その出力信号Dのレベルを所定の期間だけハイレベルと
する。出力信号Dは、第1及び第2のトランジスタ2
7、29のベース電極に共通に印加される。
【0062】図7は、本実施態様にかかる整流回路70
の動作を示すタイミング図である。
【0063】本実施態様にかかる整流回路70において
は、コンパレータ73によってブリッジ回路51の出力
電圧V1とツェナー電圧V3が比較されていることか
ら、図7に示されるように、コンパレータ73の出力信
号dは、λ/2ごとに発生するパルス波形となり、パル
スの中心は交流電源の電圧Vsのゼロクロス点と一致す
る。この場合、上述のとおり、ツェナーダイオード72
のツェナー電圧V3が、ブリッジ回路51からの出力電
圧V1に比べて十分に低く設定されていることから、コ
ンパレータ73の出力信号dの立ち上がりエッジは、交
流電源の電圧Vsのゼロクロス点から僅かに遅れたタイ
ミングにおいて現れることになる。したがって、ワンシ
ョットパルス生成回路74の出力信号Dのパルス幅をλ
/8に設定すれば、出力信号Dの立ち下がりエッジを交
流電源の電圧Vsのゼロクロス点から約λ/8経過時と
することができる。
【0064】以上により、本実施態様にかかる整流回路
70においても、ゼロクロス検出回路を用いることな
く、第1及び第2のトランジスタ27、29を交流電源
の電圧Vsのほぼゼロクロス点から約λ/8の期間にお
いてオンさせることができるので、簡易な回路構成によ
って、上記実施態様にかかる整流回路20と同じ効果を
得ることができる。また、本実施態様においては、ツェ
ナーダイオード72のツェナー電圧V3をブリッジ回路
51からの出力電圧V1に比べ十分に低く設定している
ので、ワンショットパルス生成回路74の出力信号Dの
パルス幅の設定によって、第1及び第2のトランジスタ
27、29のオン/オフタイミングを実質的に決めるこ
とができる。このため、第1及び第2のトランジスタ2
7、29のオン/オフタイミングの設定が非常に簡単で
あるという利点を有している。
【0065】尚、本実施態様にかかる整流回路70にお
いては、コンパレータ73の反転入力端子(−)と非反
転入力端子(+)を逆にしても構わない。コンパレータ
73の反転入力端子(−)と非反転入力端子(+)を逆
にすれば、コンパレータ73の出力信号d立ち上がりエ
ッジは、交流電源の電圧Vsのゼロクロス点から僅かに
早いタイミングにおいて現れることになる。
【0066】図8は、本発明の好ましいさらに他の実施
態様にかかる整流回路80を示す回路図である。
【0067】図8に示されるように、本実施態様にかか
る整流回路80は、上記実施態様にかかる整流回路50
に設けられている制御回路52が、制御回路81に置き
換えられている点において異なる。他の構成要素は、上
記実施態様にかかる整流回路50と同様であるので、重
複する説明は省略する。
【0068】制御回路81は、第1のツェナーダイオー
ド82と、第2のツェナーダイオード83と、第1のコ
ンパレータ84と、第2のコンパレータ85と、S/R
フリップフロップ86とを備えている。第1のコンパレ
ータ84の反転入力端子(−)にはブリッジ回路51か
らの出力電圧V1が供給され、非反転入力端子(+)に
は第1のツェナーダイオード82によるツェナー電圧V
4が印加されている。また、第2のコンパレータ85の
非反転入力端子(+)にはブリッジ回路51からの出力
電圧V1が供給され、反転入力端子(−)には第2のツ
ェナーダイオード83によるツェナー電圧V5が印加さ
れている。本実施態様においては、第1のツェナーダイ
オード82のツェナー電圧V4が、ブリッジ回路51か
らの出力電圧V1に比べて十分に低く設定されていると
ともに、第2のツェナーダイオード83のツェナー電圧
V5が、第1のツェナーダイオード82のツェナー電圧
V4よりも高く設定されている。
【0069】また、第1のコンパレータ84からの出力
信号eはS/Rフリップフロップ86のセット入力端子
(S)に供給され、第2のコンパレータ85からの出力
信号fはS/Rフリップフロップ86のリセット入力端
子(R)に供給されており、S/Rフリップフロップ8
6の出力信号Qは、第1及び第2のトランジスタ27、
29のベース電極に共通に印加される。
【0070】図9は、本実施態様にかかる整流回路80
の動作を示すタイミング図である。
【0071】本実施態様にかかる整流回路80において
は、第1のコンパレータ84によってブリッジ回路51
の出力電圧V1とツェナー電圧V4が比較されているこ
とから、図9に示されるように、第1のコンパレータ8
4の出力信号eは、λ/2ごとに発生するパルス波形と
なり、パルスの中心は交流電源の電圧Vsのゼロクロス
点と一致する。この場合、上述のとおり、第1のツェナ
ーダイオード82のツェナー電圧V4が、ブリッジ回路
51からの出力電圧V1に比べて十分に低く設定されて
いることから、第1のコンパレータ84の出力信号eの
立ち上がりエッジは、交流電源の電圧Vsのゼロクロス
点より僅かに早いタイミングにおいて現れることにな
る。
【0072】一方、第2のコンパレータ85によってブ
リッジ回路51の出力電圧V1とツェナー電圧V5が比
較されていることから、図9に示されるように、第2の
コンパレータ85の出力信号fは、交流電源の電圧Vs
のゼロクロス点間の所定期間においてハイレベルとな
る。
【0073】このため、S/Rフリップフロップ86
は、交流電源の電圧Vsのゼロクロス点よりも僅かに早
いタイミングにおいてセットされ、ゼロクロス点の経過
後、所定の時間が経過するとリセットされる。すなわ
ち、出力信号Qは、交流電源の電圧Vsのゼロクロス点
よりも僅かに早いタイミングにおいてハイレベルとな
り、ゼロクロス点の経過後、所定の時間が経過するとロ
ーレベルとなる。
【0074】したがって、抵抗57、58による分圧比
及び第2のツェナーダイオード83のツェナー電圧の設
定により、S/Rフリップフロップ86がリセットされ
るタイミングをゼロクロス点からλ/8経過時に設定す
れば、ほぼゼロクロス点から約λ/8の期間においてS
/Rフリップフロップ86の出力信号Qをハイレベルと
することができる。
【0075】以上により、本実施態様にかかる整流回路
80においても、ゼロクロス検出回路を用いることな
く、第1及び第2のトランジスタ27、29を交流電源
の電圧Vsのほぼゼロクロス点から約λ/8の期間にお
いてオンさせることができるので、簡易な回路構成によ
って、上記実施態様にかかる整流回路20と同じ効果を
得ることができる。また、本実施態様においては、S/
Rフリップフロップ86を用いているので、抵抗57、
58による分圧比の設定及び第2のツェナーダイオード
83のツェナー電圧V5の設定によって、第1及び第2
のトランジスタ27、29のオン/オフタイミングを実
質的に決めることができる。このため、第1及び第2の
トランジスタ27、29のオン/オフタイミングの設定
が非常に簡単であるという利点を有している。
【0076】図10は、本発明の好ましいさらに他の実
施態様にかかる整流回路90を示す回路図である。
【0077】図10に示されるように、本実施態様にか
かる整流回路90は、上記実施態様にかかる整流回路5
0に設けられているブリッジ回路51が、ブリッジ回路
91に置き換えられている点において異なる。ブリッジ
回路91は、ブリッジ回路51に備えられているダイオ
ード53、56を削除した構成を有している。他の構成
要素は、上記実施態様にかかる整流回路50と同様であ
るので、重複する説明は省略する。
【0078】図11は、本実施態様にかかる整流回路9
0の動作を示すタイミング図である。
【0079】図11に示されるように、本実施態様にか
かる整流回路90においては、ブリッジ回路91の出力
電圧V6の波形が、上記各実施態様において用いられて
いるブリッジ回路51の出力電圧V1の波形と異なって
いる。尚、参考として、図11には、ブリッジ回路51
の出力電圧V1の波形も併せて示されている。
【0080】しかしながら、ブリッジ回路91の出力電
圧V6もブリッジ回路51の出力電圧V1と同様、交流
電源の電圧Vsのゼロクロス点において実質的に0Vと
なるため、ブリッジ回路91の出力電圧V6をブリッジ
回路51の出力電圧V1と同様に取り扱うことが可能で
ある。したがって、本実施態様にかかる整流回路90に
おいても、上記実施態様にかかる整流回路50とほぼ同
様の動作を行うことができる。
【0081】尚、本実施態様にかかる整流回路90にお
いては、制御回路52を用いているが、図6に示した制
御回路71や、図8に示した制御回路82を用いても構
わない。
【0082】図12は、本発明の好ましいさらに他の実
施態様にかかる整流回路100を示す回路図である。
【0083】図12に示されるように、本実施態様にか
かる整流回路100は、上記実施態様にかかる整流回路
20に備えられているリアクトル25が、第1巻線25
a及び第2巻線25bからなり、リアクトル26が、第
1巻線26a及び第2巻線26bからなる点において異
なる。第2巻線25bは、ダイオード21及びダイオー
ド23の節点とリアクトル28との間に挿入されてお
り、第2巻線26bは、ダイオード22及びダイオード
24の節点とリアクトル30との間に挿入されている。
その他の構成要素は、上記実施態様にかかる整流回路2
0と同様であるので、重複する説明は省略する。
【0084】ここで、リアクトル25が第1巻線25a
及び第2巻線25bに分割されているということは、第
1巻線25aと第2巻線25bが同一の磁心に巻かれた
巻線によって構成されることを意味する。また、リアク
トル25は、第1巻線25aと第2巻線25bとが互い
に逆極性となるように巻線方向が定められる。さらに、
第1巻線25aには、第2巻線25bより十分に大きい
インダクタンスが与えられている。同様に、リアクトル
26が第1巻線26a及び第2巻線26bに分割されて
いるということは、第1巻線26aと第2巻線26bが
同一の磁心に巻かれた巻線によって構成されることを意
味する。また、リアクトル26は、第1巻線26aと第
2巻線26bとが互いに逆極性となるように巻線方向が
定められる。さらに、第1巻線26aには、第2巻線2
6bより十分に大きいインダクタンスが与えられてい
る。
【0085】本実施態様にかかる整流回路100におい
ては、第1のトランジスタ27がオフした後、リアクト
ル25の第2巻線25b、リアクトル28、ダイオード
36、ダイオード33及びコンデンサ35からなる共振
回路に電流が環流した際、リアクトル25の第1巻線2
5aと第2巻線25bとの間の磁気結合の働きにによ
り、これらダイオード33、36が発生するリカバリ電
流がリアクトル25の第1巻線25aを介して出力され
ることになる。同様に、第2のトランジスタ29がオフ
した後、リアクトル26の第2巻線26b、リアクトル
30、ダイオード41、ダイオード38及びコンデンサ
40からなる共振回路に電流が環流した際、リアクトル
26の第1巻線26aと第2巻線26bとの間の磁気結
合の働きににより、これらダイオード38、41が発生
するリカバリ電流がリアクトル26の第1巻線26aを
介して出力されることになる。
【0086】このため、本実施態様にかかる整流回路1
00によれば、上記各実施態様による効果に加え、より
高効率にて整流を行うことができるという効果を得るこ
とができる。
【0087】尚、本実施態様においても、上記各実施態
様にかかる整流回路50、70、80のようにゼロクロ
ス検出回路42の代わりにブリッジ回路51を用い、且
つ、制御回路43の代わりに制御回路52、71または
81を用いても構わない。この場合、上記実施態様にか
かる整流回路90のように、ブリッジ回路51ではなく
ブリッジ回路91を用いても構わない。
【0088】本発明は、以上の実施態様に限定されるこ
となく、特許請求の範囲に記載された発明の範囲内で種
々の変更が可能であり、それらも本発明の範囲内に包含
されるものであることはいうまでもない。
【0089】例えば、上記各実施態様にかかる整流回路
20、50、70、80、90、100においては、交
流電源の一端に接続されたリアクトル25と、交流電源
の他端に接続されたリアクトル26を備えているが、こ
れら2つのリアクトルを備えることは本発明において必
須ではなく、これらの一方を省略しても構わない。この
場合、全体の部品点数が削減されるという利点がある
が、鉄損が増大する。したがって、2つのリアクトルを
設けるか、その一方を削除するかは、目的に応じて選択
すればよい。
【0090】また、上記各実施態様にかかる整流回路5
0、70、80においては、ブリッジ回路51に抵抗5
7、58からなる分圧回路が設けられているが、これ
は、交流電源の電圧Vsとツェナー電圧とが大きく異な
る場合にこれらの電圧レベルを接近させ、コンパレータ
60、73、84、85による比較を容易とすることを
目的とした設けられたものであり、ブリッジ回路51に
おいて必須な要素ではない。同様に、上記実施態様にか
かる整流回路90のブリッジ回路91が備える抵抗5
7、58もブリッジ回路91において必須な要素ではな
い。
【0091】さらに、上記各実施態様にかかる整流回路
20、50、70、80、90、100においては、第
1及び第2のトランジスタ27、29としてバイポーラ
トランジスタを用いているが、双方向スイッチである限
りバイポーラトランジスタである必要はなく、他のスイ
ッチ素子、例えば、MOSFET(電界効果トランジス
タ)、IGBT(絶縁ゲート型バイポーラトランジス
タ)、BSIT(バイポーラモード静電誘導型トランジ
スタ)、BIMOS(バイポーラ電界効果トランジス
タ)、BJT(バイポーラ接合型トランジスタ)等を用
いても構わない。
【0092】
【発明の効果】以上説明したように、本発明による整流
回路は、ブリッジを構成するダイオード23に対して並
列に接続された第1のトランジスタ27及びダイオード
24に対して並列に接続された第2のトランジスタ29
を備え、これらトランジスタを適切なタイミングでオン
/オフ制御していることから、損失を増大させることな
く、力率を改善することが可能となる。しかも、本発明
による整流回路では、主となる電流経路に2つのダイオ
ードしか介在しないことから、従来の整流回路よりも損
失が小さく、さらに、第1のトランジスタ27及び第2
のトランジスタ29にそれぞれ共振回路が付加されてい
ることから、第1のトランジスタ27及び第2のトラン
ジスタ29のスイッチング損失が大幅に低減されてお
り、これにより、高効率にて整流を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の好ましい実施態様にかかる整流回路2
0を示す回路図である。
【図2】整流回路20の動作の概略を示すタイミング図
である。
【図3】整流回路20の動作をより詳細に示すタイミン
グ図である。
【図4】本発明の好ましい他の実施態様にかかる整流回
路50を示す回路図である。
【図5】整流回路50の動作を示すタイミング図であ
る。
【図6】本発明の好ましいさらに他の実施態様にかかる
整流回路70を示す回路図である。
【図7】整流回路70の動作を示すタイミング図であ
る。
【図8】本発明の好ましいさらに他の実施態様にかかる
整流回路80を示す回路図である。
【図9】整流回路80の動作を示すタイミング図であ
る。
【図10】本発明の好ましいさらに他の実施態様にかか
る整流回路90を示す回路図である。
【図11】整流回路90の動作を示すタイミング図であ
る。
【図12】本発明の好ましいさらに他の実施態様にかか
る整流回路100を示す回路図である。
【図13】従来の整流回路を示す回路図である。
【符号の説明】
1 交流電源 2〜6 ダイオード 7 平滑コンデンサ 8 負荷 9 トランジスタ 10 リアクトル 20 整流回路 21〜24 ダイオード 25,26,28,30 リアクトル 25a,26a 第1巻線 25b,26b 第2巻線 27 第1のトランジスタ 29 第2のトランジスタ 31 平滑コンデンサ 32,33,36〜38,41 ダイオード 34,35,39,40 コンデンサ 42 ゼロクロス検出回路 43 制御回路 50 整流回路 51 ブリッジ回路 52 制御回路 53〜56 ダイオード 57,58 抵抗 59 ツェナーダイオード 60 コンパレータ 61 遅延回路 70 整流回路 71 制御回路 72 ツェナーダイオード 73 コンパレータ 74 ワンショットパルス生成回路 80 整流回路 81 制御回路 82 第1のツェナーダイオード 83 第2のツェナーダイオード 84 第1のコンパレータ 85 第2のコンパレータ 86 S/Rフリップフロップ 90 整流回路 91 ブリッジ回路 100 整流回路
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 高柳 善信 東京都中央区日本橋一丁目13番1号 ティ ーディーケイ株式会社内 Fターム(参考) 5H006 AA02 CA01 CA07 CB01 CC07 DB01 DC05

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 交流電源の一端に接続される第1の入力
    端、前記交流電源の他端に接続される第2の入力端、負
    荷の一端に接続される第1の出力端及び前記負荷の他端
    に接続される第2の出力端を備えるブリッジ回路と、前
    記交流電源の前記一端と前記ブリッジ回路の前記第1の
    入力端との間及び前記交流電源の前記他端と前記ブリッ
    ジ回路の前記第2の入力端との間の少なくとも一方に直
    列に接続された第1のリアクトルと、前記ブリッジ回路
    の前記第1の入力端と前記ブリッジ回路の前記第1の出
    力端との間に並列に接続された第1のスイッチ素子と、
    前記ブリッジ回路の前記第2の入力端と前記ブリッジ回
    路の前記第2の出力端との間に並列に接続された第2の
    スイッチ素子と、前記第1のスイッチ素子に対して並列
    に接続された第1のコンデンサと、前記第1のスイッチ
    素子に対して直列に接続された第2のリアクトルと、前
    記第2のスイッチ素子に対して並列に接続された第2の
    コンデンサと、前記第2のスイッチ素子に対して直列に
    接続された第3のリアクトルと、前記第1及び第2のス
    イッチ素子のオン/オフを制御する制御手段とを備える
    整流回路。
  2. 【請求項2】 前記制御手段は、前記交流電源の電圧の
    一方のゼロクロス点から±λ/16の範囲(λは前記交
    流電源の電圧周期)において前記第1のスイッチ素子を
    オフ状態からオン状態に変化させ、前記交流電源の電圧
    の他方のゼロクロス点から±λ/16の範囲において前
    記第2のスイッチ素子をオフ状態からオン状態に変化さ
    せることを特徴とする請求項1に記載の整流回路。
  3. 【請求項3】 前記制御手段は、前記一方のゼロクロス
    点と実質的に一致するタイミングにおいて前記第1のス
    イッチ素子をオフ状態からオン状態に変化させ、前記他
    方のゼロクロス点と実質的に一致するタイミングにおい
    て前記第2のスイッチ素子をオフ状態からオン状態に変
    化させることを特徴とする請求項2に記載の整流回路。
  4. 【請求項4】 前記制御手段は、前記交流電源の電圧の
    一方のゼロクロス点よりλ/8経過時(λは前記交流電
    源の電圧周期)から±λ/16の範囲の範囲において前
    記第1のスイッチ素子をオン状態からオフ状態に変化さ
    せ、前記交流電源の電圧の他方のゼロクロス点よりλ/
    8経過時から±λ/16の範囲の範囲において前記第2
    のスイッチ素子をオン状態からオフ状態に変化させるこ
    とを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の
    整流回路。
  5. 【請求項5】 前記制御手段は、前記一方のゼロクロス
    点よりλ/8経過時と実質的に一致するタイミングにお
    いて前記第1のスイッチ素子をオン状態からオフ状態に
    変化させ、前記他方のゼロクロス点よりλ/8経過時と
    実質的に一致するタイミングにおいて前記第2のスイッ
    チ素子をオン状態からオフ状態に変化させることを特徴
    とする請求項4に記載の整流回路。
  6. 【請求項6】 前記制御手段は、前記第1及び第2のス
    イッチ素子のオン期間をλ/16〜3λ/16の範囲
    (λは前記交流電源の電圧周期)に設定することを特徴
    とする請求項1乃至5のいずれか1項に記載の整流回
    路。
  7. 【請求項7】 前記制御手段は、前記第1及び第2のス
    イッチ素子のオン期間を約λ/8に設定することを特徴
    とする請求項6に記載の整流回路。
  8. 【請求項8】 前記第1のコンデンサと前記第2のリア
    クトルとの間に接続された第3のコンデンサと、前記第
    2のコンデンサと前記第3のリアクトルとの間に接続さ
    れた第4のコンデンサとをさらに備え、前記第2のリア
    クトル、前記第1のスイッチ素子、前記第1のコンデン
    サ及び前記第3のコンデンサにより構成されるループは
    第1の共振回路を構成し、前記第2のリアクトル及び前
    記第3のコンデンサにより構成されるループは第2の共
    振回路を構成し、前記第3のリアクトル、前記第2のス
    イッチ素子、前記第2のコンデンサ及び前記第4のコン
    デンサにより構成されるループは第3の共振回路を構成
    し、前記第3のリアクトル及び前記第4のコンデンサに
    より構成されるループは第4の共振回路を構成すること
    を特徴とする請求項1乃至7のいずれか1項に記載の整
    流回路。
  9. 【請求項9】 前記第3のコンデンサの容量が前記第1
    のコンデンサの容量よりも大きく、前記第4のコンデン
    サの容量が前記第2のコンデンサの容量よりも大きいこ
    とを特徴とする請求項8に記載の整流回路。
  10. 【請求項10】 前記第1乃至第4の共振回路に挿入さ
    れた複数のダイオードをさらに備えることを特徴とする
    請求項8または9に記載の整流回路。
  11. 【請求項11】 前記ダイオードのリカバリ電流を前記
    第1のリアクトルを介して出力する手段をさらに備える
    ことを特徴とする請求項10に記載の整流回路。
  12. 【請求項12】 前記制御回路は、前記第1のスイッチ
    素子及び前記第2のスイッチ素子のオン/オフを共通の
    信号によって制御することを特徴とする請求項1乃至1
    1のいずれか1項に記載の整流回路。
  13. 【請求項13】 前記第1及び第2のスイッチ素子が、
    バイポーラトランジスタ、MOSFET、IGBT、B
    SIT、BIMOSまたはBJTであることを特徴とす
    る請求項1乃至12のいずれか1項に記載の整流回路。
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