JP2002368610A - Pll回路 - Google Patents

Pll回路

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JP2002368610A
JP2002368610A JP2001168484A JP2001168484A JP2002368610A JP 2002368610 A JP2002368610 A JP 2002368610A JP 2001168484 A JP2001168484 A JP 2001168484A JP 2001168484 A JP2001168484 A JP 2001168484A JP 2002368610 A JP2002368610 A JP 2002368610A
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JP
Japan
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circuit
signal
output
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comparator
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JP2001168484A
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English (en)
Inventor
Yoshihisa Fujimori
佳久 藤森
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Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Publication date
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  • Signal Processing For Digital Recording And Reproducing (AREA)
  • Stabilization Of Oscillater, Synchronisation, Frequency Synthesizers (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 ディスク再生装置において、VCOの正確な
発振周波数設定を可能とし、さらにPLL復帰時間を短
縮可能とすることを目的とする。 【解決手段】 再生速度検出回路6により再生速度を検
出し、リミット回路7により再生速度情報と上限設定値
および下限設定値を比較して位相比較器1および速度比
較器2の出力を制御してVCO4の発振特性にかかわら
ず、正確にVCO4の発振周波数範囲を設定する。ま
た、ロック検出回路8によりロック状態を検出し、ロッ
ク時にリミット回路7の上限設定値および下限設定値の
間隔を狭くすることで、異常発生後のPLL復帰時間を
短縮する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、CDプレーヤ、C
D−ROMドライブ、DVDプレーヤ、DVD−ROM
ドライブ、MDプレーヤ等の光ディスク再生装置におけ
るPLL回路に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図11は光ディスク再生装置の構成を示
す模式図である。図11において、21はCD、DVD
等の光ディスクであり、スピンドルモータ26によって
回転駆動されている。そして、ピックアップ22では、
光ディスク21にレーザー照射するとともに光ディスク
21からの戻り光を検出し、戻り光のレベルを電圧値に
変換して出力する。この出力をヘッドアンプ23で増幅
した後、データスライサ24で2値化することにより、
光ディスク21に記録された情報をディスク再生信号と
して復元する。
【0003】さらに、ディスク再生信号は、図示しない
後段で復号および訂正処理が行われる。この後段での処
理を行うには、ディスク再生信号に同期した抽出クロッ
クが必要であり、PLL回路25が抽出クロックを生成
する。
【0004】図12は従来のPLL回路の構成を示す回
路図である。図12において、1は位相比較器、2は速
度比較器で、位相比較器1および速度比較器2はそれぞ
れ電流パルスUP(アップ)信号または電流パルスDW
(ダウン)信号を出力する。10は位相比較器1および
速度比較器2の電流パルスUP信号および電流パルスD
W信号を加算する加算器、3は電流−電圧変換を行うた
めのフィルタ回路、11はフィルタ回路3からの電圧出
力を制限する電圧リミッタ、4は入力電圧に応じた発振
クロックを発生するVCO(電圧制御型発振器)、5は
VCO4の発振クロックを分周するための分周器であ
る。以下にその動作を説明する。
【0005】位相比較器1は、ディスク再生信号と抽出
クロックの位相を比較し、その位相差に応じた時間だけ
電流パルスUP信号または電流パルスDW信号を出力す
る。また、速度比較器2は、ディスク再生信号と抽出ク
ロックの周波数を比較し、その周波数差に応じた時間だ
け電流パルスUP信号または電流パルスDW信号を出力
する。
【0006】位相比較器1および速度比較器2の出力は
加算器10で加算されてフィルタ回路3に入力され、フ
ィルタ回路3において積分されることで電圧に変換され
る。VCO4はフィルタ回路3の出力電圧により制御さ
れ、その発振クロックを分周器5によって分周すること
で抽出クロックが生成される。
【0007】しかしながら、PLLロックが外れる等し
てフィルタ回路3の出力電圧が変動し、VCO4の発振
周波数がPLLロック時の動作点から大きく外れると、
PLLの復帰時間が長くなってしまう。
【0008】また、VCO4の発振周波数が高くなりす
ぎると、分周器5の動作可能周波数を超えてしまい、分
周器が動作せず抽出クロックの周波数が0となったり、
逆にVCO4の発振周波数が0になることで抽出クロッ
クの周波数が0となってしまうと、位相比較器1と速度
比較器2の動作が停止してしまい、PLLが復帰しない
ことがある。
【0009】そこで、VCO4が動作点を中心として所
定の範囲の周波数で発振するように、電圧リミッタ11
がフィルタ回路3の出力電圧を制限してVCO4の制御
入力に供給するようになっている(例えば特開平07−
202688号公報)。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
PLL回路を用いると、VCO4への入力電圧の上限お
よび下限を設定しても、電源電圧や環境温度が変化する
と、図13に曲線X1,X2,X3で示すように、VC
O4の発振特性が変わってしまうため、VCO4の発振
周波数がばらついてしまい、正確な発振周波数範囲設定
が困難であるという問題があった。
【0011】したがって、本発明の目的は、正確な発振
周波数設定を可能とし、さらにPLL復帰時間を短縮可
能とするPLL回路を提供することである。
【0012】
【課題を解決するための手段】この課題を解決するため
に、本発明の請求項1記載のPLL回路は、再生信号と
抽出クロックとの位相差に応じてアップ信号とダウン信
号とを出力する位相比較器と、位相比較器の出力を積分
して電圧に変換し出力するフィルタ回路と、フィルタ回
路の出力に応じて抽出クロックを発生する電圧制御型発
振器と、所定時間当たりの抽出クロックの個数を計数し
再生速度情報として出力する再生速度検出回路と、上限
値を保持し、再生速度情報が上限値以上の場合に位相比
較器のアップ信号を停止させるリミット回路とを備えて
いる。
【0013】この構成によれば、再生速度検出回路によ
り再生速度を検出し、リミット回路により再生速度情報
と上限設定値を比較して位相比較器の出力を制御するこ
とで、VCOの発振特性にかかわらず、正確にVCOの
発振周波数範囲を設定することができる。
【0014】本発明の請求項2記載のPLL回路は、請
求項1記載のPLL回路において、再生信号と抽出クロ
ックとの速度差に応じてアップ信号とダウン信号とをフ
ィルタ回路に対して出力する速度比較器を備え、リミッ
ト回路が、再生速度情報が上限値以上の場合に速度比較
器のアップ信号を停止させることを特徴とする。
【0015】この構成によれば、再生速度検出回路によ
り再生速度を検出し、リミット回路により再生速度情報
と上限設定値を比較して速度比較器の出力を制御するこ
とで、VCOの発振特性にかかわらず、正確にVCOの
発振周波数範囲を設定することができる。
【0016】本発明の請求項3記載のPLL回路は、請
求項1記載のPLL回路において、リミット回路が、上
限値の下に1個もしくは複数の中間値を保持しており、
段階的に位相比較器のアップ信号の出力を制限すること
を特徴とする。
【0017】この構成によれば、位相比較器の出力を段
階的に削減または停止させることで、電圧制御型発振器
の発振周波数が急激に変化した場合にも、上限設定値ま
たは下限設定値から大きく外れることなく、電圧制御型
発振器の発振周波数範囲を制御することができる。
【0018】本発明の請求項4記載のPLL回路は、請
求項2記載のPLL回路において、リミット回路が、上
限値の下に1個もしくは複数の中間値を保持しており、
段階的に位相比較器および速度比較器のアップ信号の出
力を制限することを特徴とする。
【0019】この構成によれば、速度比較器の出力を段
階的に削減または停止させることで、電圧制御型発振器
の発振周波数が急激に変化した場合にも、上限設定値ま
たは下限設定値から大きく外れることなく、電圧制御型
発振器の発振周波数範囲を制御することができる。
【0020】本発明の請求項5記載のPLL回路は、再
生信号と抽出クロックとの位相差に応じてアップ信号と
ダウン信号とを出力する位相比較器と、位相比較器の出
力を積分して電圧に変換し出力するフィルタ回路と、フ
ィルタ回路の出力に応じて抽出クロックを発生する電圧
制御型発振器と、所定時間当たりの抽出クロックの個数
を計数し再生速度情報として出力する再生速度検出回路
と、下限値を保持し、再生速度情報が下限値以下の場合
に位相比較器のダウン信号を停止させるリミット回路と
を備えている。
【0021】この構成によれば、再生速度検出回路によ
り再生速度を検出し、リミット回路により再生速度情報
と下限設定値を比較して位相比較器の出力を制御するこ
とで、VCOの発振特性にかかわらず、正確にVCOの
発振周波数範囲を設定することができる。
【0022】本発明の請求項6記載のPLL回路は、請
求項5記載のPLL回路において、再生信号と抽出クロ
ックとの速度差に応じてアップ信号とダウン信号とをフ
ィルタ回路に対して出力する速度比較器を備え、リミッ
ト回路が、再生速度情報が下限値以下の場合に速度比較
器のダウン信号を停止させることを特徴とする。
【0023】この構成によれば、再生速度検出回路によ
り再生速度を検出し、リミット回路により再生速度情報
と下限設定値を比較して速度比較器の出力を制御するこ
とで、VCOの発振特性にかかわらず、正確にVCOの
発振周波数範囲を設定することができる。
【0024】本発明の請求項7記載のPLL回路は、請
求項5記載のPLL回路において、リミット回路が、下
限値の上に1個もしくは複数の中間値を保持しており、
段階的に位相比較器のダウン信号の出力を制限すること
を特徴とする。
【0025】この構成によれば、位相比較器の出力を段
階的に削減または停止させることで、電圧制御型発振器
の発振周波数が急激に変化した場合にも、上限設定値ま
たは下限設定値から大きく外れることなく、電圧制御型
発振器の発振周波数範囲を制御することができる。
【0026】本発明の請求項8記載のPLL回路は、請
求項6記載のPLL回路において、リミット回路が、下
限値の上に1個もしくは複数の中間値を保持しており、
段階的に位相比較器および速度比較器のダウン信号の出
力を制限することを特徴とする。
【0027】この構成によれば、速度比較器の出力を段
階的に削減または停止させることで、電圧制御型発振器
の発振周波数が急激に変化した場合にも、上限設定値ま
たは下限設定値から大きく外れることなく、電圧制御型
発振器の発振周波数範囲を制御することができる。
【0028】本発明の請求項9記載のPLL回路は、再
生信号と抽出クロックとの位相差に応じてアップ信号と
ダウン信号とを出力する位相比較器と、位相比較器の出
力を積分して電圧に変換し出力するフィルタ回路と、フ
ィルタ回路の出力に応じて抽出クロックを発生する電圧
制御型発振器と、所定時間当たりの抽出クロックの個数
を計数し再生速度情報として出力する再生速度検出回路
と、上限値と下限値との両方を保持し、再生速度情報が
上限値以上の場合に位相比較器のアップ信号を停止さ
せ、再生速度情報が下限値以下の場合に位相比較器のダ
ウン信号を停止させるリミット回路とを備えている。
【0029】この構成によれば、再生速度検出回路によ
り再生速度を検出し、リミット回路により再生速度情報
と上限設定値および下限設定値を比較して位相比較器の
出力を制御することで、VCOの発振特性にかかわら
ず、正確にVCOの発振周波数範囲を設定することがで
きる。
【0030】本発明の請求項10記載のPLL回路は、
請求項9記載のPLL回路において、再生信号と抽出ク
ロックとの速度差に応じてアップ信号とダウン信号とを
フィルタ回路に対して出力する速度比較器を備え、リミ
ット回路が、再生速度情報が上限値以上の場合に速度比
較器のアップ信号を停止させ、再生速度情報が下限値以
下の場合に速度比較器のダウン信号を停止させることを
特徴とする。
【0031】この構成によれば、再生速度検出回路によ
り再生速度を検出し、リミット回路により再生速度情報
と上限設定値および下限設定値を比較して速度比較器の
出力を制御することで、VCOの発振特性にかかわら
ず、正確にVCOの発振周波数範囲を設定することがで
きる。
【0032】本発明の請求項11記載のPLL回路は、
請求項9記載のPLL回路において、リミット回路が、
上限値と下限値の間に1個もしくは複数の中間値を保持
しており、段階的に位相比較器のアップ信号とダウン信
号の出力を制限することを特徴とする。
【0033】この構成によれば、位相比較器の出力を段
階的に削減または停止させることで、電圧制御型発振器
の発振周波数が急激に変化した場合にも、上限設定値ま
たは下限設定値から大きく外れることなく、電圧制御型
発振器の発振周波数範囲を制御することができる。
【0034】本発明の請求項12記載のPLL回路は、
請求項10記載のPLL回路において、リミット回路
が、上限値と下限値の間に1個もしくは複数の中間値を
保持しており、段階的に位相比較器および速度比較器の
アップ信号とダウン信号の出力を制限することを特徴と
する。
【0035】この構成によれば、速度比較器の出力を段
階的に削減または停止させることで、電圧制御型発振器
の発振周波数が急激に変化した場合にも、上限設定値ま
たは下限設定値から大きく外れることなく、電圧制御型
発振器の発振周波数範囲を制御することができる。
【0036】本発明の請求項13記載のPLL回路は、
請求項9、10、11または12記載のPLL回路にお
いて、PLLのロック状態を検出するロック検出回路を
備え、リミット回路が、ロック検出回路が非ロックを示
す場合は上限値と下限値の間隔を広くし、ロック検出回
路がロックを示す場合は上限値と下限値の間隔を狭くす
ることを特徴とする。
【0037】この構成によれば、ロック検出回路により
ロック状態を検出し、ロック時にリミット回路の上限設
定値および下限設定値の間隔を狭くすることで、異常発
生後のPLL復帰時間を短縮することができる。
【0038】本発明の請求項14記載のPLL回路は、
請求項9、10、11、12または13記載のPLL回
路において、所定期間内の再生速度情報を平均して平均
速度情報を出力する平均速度検出回路を備え、リミット
回路が、平均速度情報に応じて上限値と下限値とをシフ
トすることを特徴とする。
【0039】この構成によれば、平均速度検出回路によ
り平均速度情報を検出し、平均速度情報をもとにリミッ
ト回路の上限設定および下限設定を行うことで、CAV
再生時においても、異常発生後のPLL復帰時間を短縮
することができる。
【0040】本発明の請求項15記載のPLL回路は、
請求項14記載のPLL回路において、アクセス開始時
に、リミット回路がアクセス先の予想再生速度情報に応
じて上限値と下限値とを変更することを特徴とする。
【0041】この構成によれば、アクセス先の予想再生
速度情報をもとにリミット回路の上限設定および下限設
定を行うことで、アクセス後のPLL復帰時間を短縮す
ることができる。
【0042】
【発明の実施の形態】以下、本発明の第1の実施の形態
について、図1〜図3を用いて説明する。
【0043】図1は本発明の第1の実施の形態によるP
LL回路の構成を示すブロック図である。
【0044】図1において、1は位相比較器、2は速度
比較器で、位相比較器1および速度比較器2は、それぞ
れ電流パルスUP信号(アップ信号)または電流パルス
DW信号(ダウン信号)を出力する。10は位相比較器
1および速度比較器2の電流パルスUP信号および電流
パルスDW信号を加算する加算器、3は電流パルスを積
分して電流−電圧変換を行うためのフィルタ回路、4は
入力電圧に応じた発振クロックを発生するVCO(電圧
制御型発振器)、5はVCO4の発振クロックを分周し
て抽出クロックを発生するための分周器である。6は抽
出クロックから再生速度情報を生成する再生速度検出回
路、7は再生速度情報に応じて位相比較器1および速度
比較器2の電流パルスUP信号あるいは電流パルスDW
信号を停止させるリミット回路である。以下にその動作
を説明する。
【0045】まず、ディスク再生信号に対し、抽出クロ
ックの周波数が大きく外れている場合は、速度比較器2
によりPLLの粗引込みを開始する。速度比較器2は、
ディスク再生信号に対して抽出クロックの周波数が低い
場合(CD再生の場合はディスク再生信号パルスの最大
時間長に対して、抽出クロック11周期分の時間長が長
い場合)は電流パルスUP信号を、逆に抽出クロックの
周波数が高い場合は電流パルスDW信号を電流パルスと
して出力する。
【0046】これら電流パルスUP信号および電流パル
スDW信号は、ディスク再生信号と抽出クロック間の周
波数差に応じた時間だけ出力されるようになっており、
フィルタ回路3によって積分して電圧に変換された後、
VCO4の制御入力に入力される。
【0047】これにより、電流パルスUP信号出力時に
はVCO4の入力電圧が上昇するため、図2で示す特性
(曲線Y1,Y2またはY3)に従い、VCO4の発振
周波数が上昇することで抽出クロックの周波数を上昇さ
せる。逆に、電流パルスDW信号出力時はVCO4の入
力電圧が下降するため、抽出クロックの周波数が下降す
る。
【0048】このような動作を繰り返すことにより、デ
ィスク再生信号と抽出クロックの周波数差が所定の値に
達すると、電流パルスUP信号と電流パルスDW信号は
出力が停止される。
【0049】つぎに、位相比較器1により、ディスク再
生信号と抽出クロックの位相差を比較することで、双方
の位相差をなくして(あるいは所定の位相差になるよう
に)PLLをロックさせる。位相比較器1では、ディス
ク再生信号と抽出クロックの位相を比較し、その位相差
に応じた時間だけ電流パルスUP信号または電流パルス
DW信号を電流パルスとして出力する。
【0050】そして、速度比較器2の場合と同様にフィ
ルタ回路3で電流パルスが電圧に変換され、この電圧に
よってVCO4の発振周波数を制御することで、ディス
ク再生信号に対する抽出クロックの位相を調整する。
【0051】再生速度検出回路6は、所定時間内におけ
る抽出クロックの数を計数して再生速度情報として出力
する。例えば計数時間が1μsで、抽出クロックが20
MHzであるとすると、計数値としては20となり、こ
の値が再生速度情報として出力される。
【0052】リミット回路7では、図2のように上限設
定値と下限設定値を保持しており、再生速度情報が各設
定値を超える場合に位相比較器1および速度比較器2の
電流パルスUP信号あるいは電流パルスDW信号を停止
させ、フィルタ回路3に供給されないようにする。例え
ば図2において、実際に使用する周波数である動作点で
の再生速度情報が20、上限設定値を30、下限設定値
を10とした場合について説明する。
【0053】なお、上限設定値および下限設定値の何れ
か一方のみを保持する構成でもよい。上限値を保持する
構成の場合には、再生速度情報が上限値を超えた時に電
流パルスUP信号を停止させるのみとなる。また、下限
値を保持する構成の場合には、再生速度情報が下限値を
下回ったときに電流パルスDW信号を停止させるのみと
なる。後の実施の形態でも同様である。
【0054】通常PLLがロックしている際の位相比較
器1の電流パルスUP信号と電流パルスDW信号の出力
幅が同じであるとすると、傷部再生やアクセス等何らか
の異常により、図3のように位相比較器1の電流パルス
UP信号幅が電流パルスDW信号幅より長くなると、V
CO4の入力電圧が上昇する。これに従いVCO4の発
振周波数が上昇し、再生速度検出回路6から出力される
再生速度情報は20から値が増加していく。そして、再
生速度情報が上限設定値である30に達すると、リミッ
ト回路7は位相比較器1の電流パルスUP信号出力を停
止させる。これにより、位相比較器1からは電流パルス
DW信号しか出力されなくなるので、VCO4の入力電
圧が低下してVCO4の発振周波数が下降する。そし
て、再生速度情報が上限設定値である30を下回ると、
位相比較器1の電流パルスUP信号停止が解除されて、
再び電流パルスUP信号が出力されるようになり、この
時異常がなければPLLが正常に引込みを開始して動作
点の周波数に落ち着く。
【0055】逆に、異常によりVCO発振周波数が低下
する場合も同様にして、下限設定値である10に達する
と、位相比較器1の電流パルスDW信号が停止されるこ
とで、VCO4の発振周波数を上昇させるように動作す
る。
【0056】また、位相比較器1だけでなく、速度比較
器2も動作している状態では、再生速度情報が上限設定
値あるいは下限設定値を超えると、速度比較器2の電流
パルスUP信号または電流パルスDW信号を停止させる
ようになっている。なお、速度比較器2は特に必要なも
のではなく、省くこともできる。
【0057】なお、起動時あるいはリセット時におい
て、VCO4の発振周波数が高すぎて分周器5や再生速
度検出回路6が正常に動作できない場合が生じる可能性
がある。その場合は起動時あるいはリセット時にリミッ
ト回路7が所定の時間だけ強制的に位相比較器1および
速度比較器2の電流パルスDW信号を出力させること
で、VCO4の発振周波数を低下させることができる。
【0058】以上のように、再生速度検出回路6により
再生速度を検出し、リミット回路7により再生速度情報
と上限設定値あるいは下限設定値とを比較して、再生信
号情報が上限設定値を超える場合、および下限設定値を
下回る場合に、位相比較器1および速度比較器2の電流
パルスUP信号または電流パルスDW信号を停止させる
ことで、VCO4の発振特性にかかわらず、正確にVC
O4の発振周波数範囲を設定することができる。
【0059】つぎに、本発明の第2の実施の形態につい
て、図4と図5を用いて説明する。
【0060】本発明の第2の実施の形態のPLL回路の
構成は第1の実施の形態の図1と同じである。異なる点
はリミット回路7において、図4のように上限設定値と
動作点との間に上限中間設定値を設け、下限設定値と動
作点の間に下限中間設定値を設け、VCO4の発振周波
数が各中間設定値と上限設定値または下限設定値の間に
ある場合に、リミット回路7が位相比較器1および速度
比較器2の電流パルスUP信号または電流パルスDW信
号を制限する(完全な停止はしないで少なくする)よう
にした点である。
【0061】なお、上限中間設定値および下限中間設定
値は、各々2個以上の複数設定されていてもよい。ま
た、上限設定値のみが設定されているときは、下限中間
設定値が設定されないのは当然であり、下限設定値のみ
が設定されているときは、上限中間設定値が設定されな
いのは当然である。
【0062】例えば図4のように、実際に使用する周波
数である動作点での再生速度情報が20、上限設定値を
30、上限中間設定値を25、下限設定値を10、下限
中間設定値を15とした場合について説明する。
【0063】傷部再生時やアクセス等何らかの異常によ
り、図5のように位相比較器1の電流パルスUP信号幅
が電流パルスDW信号幅より長くなると、VCO4の入
力電圧が上昇し、VCO4の発振周波数が上昇すること
で再生速度検出回路6から出力される再生速度情報は、
20から値が増加していく。
【0064】そして、再生速度情報が上限中間設定値で
ある25に達すると、リミット回路7は位相比較器1の
電流パルスUP信号出力幅を削減する。これにより、電
流パルスUP信号幅と電流パルスDW信号幅の差が減少
するため、VCO4の入力電圧上昇は減速するが、依然
として電流パルスUP信号幅が長い場合は、さらにVC
O4の発振周波数が上昇する。
【0065】再生速度情報が上限設定値である30に達
すると、リミット回路7は位相比較器1の電流パルスU
P信号を完全に停止させる。これにより、位相比較器1
からは電流パルスDW信号しか出力されなくなるので、
VCO4の入力電圧が低下してVCO4の発振周波数が
下降する。
【0066】そして、再生速度情報が上限設定値である
30を下回ると、位相比較器1の電流パルスUP信号停
止が解除されて再び電流パルスUP信号が出力されるよ
うになり、さらに上限中間設定値である25を下回る
と、電流パルスUP信号制限が解除される。そして、こ
の時異常がなければPLLが正常に引込みを開始して動
作点の周波数に落ち着く。
【0067】したがって、もし急激にVCO4の発振周
波数が変化しても、上限中間設定値により変化速度が減
速されるため、VCO4の発振周波数が上限設定値を大
きく越えることがなくなる。
【0068】逆に異常によりVCO発振周波数が低下す
る場合も同様にして、下限中間設定値である15に達す
ると、位相比較器1の電流パルスDW信号出力幅を削減
し、下限設定値である10に達すると、位相比較器1の
電流パルスDW信号が停止されることで、VCO4の発
振周波数を上昇させるように動作する。
【0069】また、位相比較器1だけでなく、速度比較
器2も動作している状態では、再生速度情報が各設定値
を超えると、速度比較器2の電流パルスUP信号または
電流パルスDW信号を削減あるいは停止させるようにな
っている。速度比較器2が特に必要なものではない点は
先の実施の形態でも述べたとおりである。
【0070】以上のように、リミット回路7が上限設定
値、下限設定値に加えてそれらの中間設定値を設定し
て、再生信号情報が各設定値を超える(あるいは下回
る)場合に、位相比較器1および速度比較器2の電流パ
ルスUP信号または電流パルスDW信号を削減または停
止させることで、VCO4の発振周波数が急激に変化し
た場合にも、上限設定値または下限設定値から大きく外
れることなく、VCO4の発振周波数範囲を制御するこ
とができる。
【0071】つぎに、本発明の第3の実施の形態につい
て、図6と図7を用いて説明する。
【0072】図6は本発明の第3の実施の形態によるP
LL回路の構成を示すブロック図である。図3におい
て、1は位相比較器、2は速度比較器、10は加算器、
3はフィルタ回路、4はVCO、5は分周器、6は再生
速度検出回路、7はリミット回路であり、以上の構成は
第1の実施の形態と同じである。第1の実施の形態と異
なるのは、ディスク再生信号と抽出クロックの関係から
PLLのロック状態を検出するロック検出回路8を設け
て、リミット回路7がロック検出回路8の出力を参照す
るようにした点である。
【0073】以下にその動作を説明する。ロック検出回
路8は、例えばCDの場合、抽出クロックでディスク再
生信号の1サイクル長をカウントし、2フレーム以上続
けて1サイクルの最大長が22カウントである場合、つ
まり11T+11Tの同期パターンが正常に検出できた
場合は、PLLがロック状態であると出力する。一方、
32フレーム以上続けて同期パターンを検出できなかっ
た場合は、PLLが非ロック状態であると出力する。
【0074】まず、ディスク再生開始時などロック検出
回路8がPLLが非ロックであることを検出している状
態では、図7のようにリミット回路7の上限設定値と下
限設定値の間隔を広く設定している。
【0075】つぎに、ロック検出回路8がPLLがロッ
ク状態であることを検出すると、PLLの動作点が決定
されるので、その動作点を中心として、リミット回路7
は非ロック時の上限設定値および下限設定値の間隔より
も狭い間隔で上限設定および下限設定を行う。ロック時
の上限および下限設定範囲は、ディスクの回転むら等に
起因する動作点の変動分を内包すればよいので、例えば
動作点を中心として±5%の範囲と非常に狭い範囲を設
定できる。
【0076】したがって、傷部の再生などの異常により
一瞬PLLの動作点が振られても、この上限および下限
設定範囲を越えて振られることがないので、その後のP
LL復帰時間を短縮することができる。
【0077】以上のように、ロック検出回路8を設け
て、ロック検出回路8がロック状態を検出した場合、リ
ミット回路7が上限設定値と下限設定値の間隔を狭くす
ることで、異常によりPLL動作点が振られても、その
後のPLL復帰時間を短縮することができる。
【0078】つぎに、本発明の第4の実施の形態につい
て、図8〜図10を用いて説明する。
【0079】図8は本発明の第4の実施の形態によるP
LL回路の構成を示すブロック図である。図4におい
て、1は位相比較器、2は速度比較器、10は加算器、
3はフィルタ回路、4はVCO、5は分周器、6は再生
速度検出回路、7はリミット回路であり、以上の構成は
第1の実施の形態と同じである。第1の実施の形態と異
なるのは、再生速度情報を平均して平均再生速度情報と
して出力する平均速度検出回路9を設け、リミット回路
7が平均再生速度情報とアクセス先再生速度情報を参照
するようにした点である。
【0080】これにより本実施の形態は、ディスク回転
速度が一定であり、再生位置によってディスク再生速度
が変化するCAV再生時に特に効果を発揮するものであ
る。
【0081】以下にその動作を説明する。平均速度検出
回路9は、再生速度検出回路6より出力される再生速度
情報を例えば16回平均して平均再生速度情報として出
力する。ただし、傷部等のドロップアウト部再生時に得
られる再生速度情報は、本来意図する再生速度とは異な
るため、平均再生速度情報計算時には使用しない。これ
により、傷部再生などによる異常な再生速度情報を除外
し、ディスク回転変動等による再生速度情報のばらつき
を平均化して現在の再生速度の中心値を平均再生速度情
報として出力することができる。
【0082】なお、上記のドロップアウト、つまりピッ
クアップ出力のレベルの包絡線のレベルが低下している
部分は、図11のヘッドアンプ23で検出する。ヘッド
アンプ23から得られるドロップアウト検出信号を監視
することで、ドロップアウト部分の再生速度情報を無視
することができる。
【0083】リミット回路7では、平均再生速度情報を
動作点として、上限設定および下限設定を行う。例えば
図9のように第1動作点(●で示す)を中心として±5
%の範囲となるように第1上限設定値と第1下限設定値
とを設定する。CAV再生では、再生が進むにつれて図
9で矢印で示すように動作点(○で示す)が逐次移動す
るが、それに合わせて平均再生速度情報も変化するた
め、上限設定値および下限設定値も動作点に追従するよ
うにシフトさせる。したがって、第2の動作点(●で示
す)の位置では第2上限設定値および第2下限設定値が
設定されることになる。
【0084】これにより、ディスク再生速度が変化して
も常に動作点に対して上限および下限が適切に設定され
るので、異常などによりPLL動作点が振られても、そ
の後のPLL復帰時間を短縮することができる。
【0085】また、CAV再生ではアクセス(図11の
ピックアップ22の移動)が発生した場合に、アクセス
先の再生速度が変化するためPLLの動作点が大きく変
化する場合があるが、この場合リミット回路7はアクセ
ス先の再生速度情報に応じてあらかじめ上限設定値およ
び下限設定値をシフトさせることで、アクセス後のPL
L引込み時間を短縮することができる。この点を図10
を参照して説明する。
【0086】図10において、アクセス前の動作点が第
3動作点であり、第3上限設定値および第3下限設定値
が設定されているとする。図示しないホストコンピュー
タがアクセス指令を出すと、同時にホストコンピュータ
はリミット回路7に対し、アクセス先の再生速度を予測
してアクセス先再生速度情報を出力する。
【0087】リミット回路7では、アクセス先再生速度
情報を動作点(第4動作点)として、第4上限設定値お
よび第4下限設定値を設定する。なお、アクセス先の再
生速度は、ディスク回転速度とアクセス先のアドレスに
より計算することが可能である。従来回路であれば、ア
クセス終了時に第3動作点からPLL引込みが開始され
るが、この実施の形態では、第4上限設定値から第4下
限設定値の範囲からのPLL引込みとなるので、PLL
引込み時間が短縮される。
【0088】以上のように、平均速度検出回路9を設け
て平均速度情報を出力し、リミット回路7が平均速度情
報をもとに上限設定および下限設定を行うことで、CA
V再生時においても、異常発生後のPLL復帰時間を短
縮することができる。
【0089】また、アクセス時にリミット回路7がアク
セス先再生速度情報をもとに上限設定および下限設定を
行うことで、アクセス後のPLL復帰時間を短縮するこ
とができる。
【0090】なお、第1〜第4の実施の形態において、
VCO4の発振クロックを分周器5で分周して抽出クロ
ックを生成するとしたが、分周器5を使用せずにVCO
4の発振クロックをそのまま抽出クロックとして使用す
る構成でも差し支えない。
【0091】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、再生速度
検出回路により再生速度を検出し、リミット回路により
再生速度情報と上限設定値および下限設定値を比較して
位相比較器または速度比較器の出力を制御することで、
VCOの発振特性にかかわらず、正確にVCOの発振周
波数範囲を設定することができる。
【0092】また、位相比較器または速度比較器の出力
を段階的に削減または停止させることで、電圧制御型発
振器の発振周波数が急激に変化した場合にも、上限設定
値または下限設定値から大きく外れることなく、電圧制
御型発振器の発振周波数範囲を制御することができる。
【0093】また、ロック検出回路によりロック状態を
検出し、ロック時にリミット回路の上限設定値および下
限設定値の間隔を狭くすることで、異常発生後のPLL
復帰時間を短縮することができる。
【0094】また、平均速度検出回路により平均速度情
報を検出し、平均速度情報をもとにリミット回路の上限
設定および下限設定を行うことで、CAV再生時におい
ても、異常発生後のPLL復帰時間を短縮することがで
きる。
【0095】また、アクセス先の予想再生速度情報をも
とにリミット回路の上限設定および下限設定を行うこと
で、アクセス後のPLL復帰時間を短縮することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態によるPLL回路の
構成を示すブロック図である。
【図2】本発明の第1の実施の形態によるVCO発振周
波数特性と上限および下限設定値の関係を示す特性図で
ある。
【図3】本発明の第1の実施の形態による位相比較器の
出力の推移を示すタイミング図である。
【図4】本発明の第2の実施の形態によるVCO発振周
波数特性と上限および下限設定値の関係を示す特性図で
ある。
【図5】本発明の第2の実施の形態による位相比較器の
出力の推移を示すタイミング図である。
【図6】本発明の第3の実施の形態によるPLL回路の
構成を示すブロック図である。
【図7】本発明の第3の実施の形態によるVCO発振周
波数特性と上限および下限設定値の関係を示す特性図で
ある。
【図8】本発明の第4の実施の形態によるPLL回路の
構成を示すブロック図である。
【図9】本発明の第4の実施の形態によるVCO発振周
波数特性と上限および下限設定値の関係を示す特性図で
ある。
【図10】本発明の第4の実施の形態によるアクセス時
のVCO発振周波数特性と上限および下限設定値の関係
を示す特性図である。
【図11】光ディスク装置の構成を示す模式図である。
【図12】従来のPLL回路の構成を示すブロック図で
ある。
【図13】従来のVCO発振周波数特性と上限および下
限設定値の関係を示す図である。
【符号の説明】
1 位相比較器 2 速度比較器 3 フィルタ回路 4 VCO 6 再生速度検出回路 7 リミット回路 8 ロック検出回路 9 平均速度検出回路

Claims (15)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 再生信号と抽出クロックとの位相差に応
    じてアップ信号とダウン信号とを出力する位相比較器
    と、前記位相比較器の出力を積分して電圧に変換し出力
    するフィルタ回路と、前記フィルタ回路の出力に応じて
    前記抽出クロックを発生する電圧制御型発振器と、所定
    時間当たりの前記抽出クロックの個数を計数し再生速度
    情報として出力する再生速度検出回路と、上限値を保持
    し、前記再生速度情報が上限値以上の場合に前記位相比
    較器のアップ信号を停止させるリミット回路とを備えた
    PLL回路。
  2. 【請求項2】 再生信号と抽出クロックとの速度差に応
    じてアップ信号とダウン信号とをフィルタ回路に対して
    出力する速度比較器を備え、リミット回路が、再生速度
    情報が上限値以上の場合に前記速度比較器のアップ信号
    を停止させることを特徴とする請求項1記載のPLL回
    路。
  3. 【請求項3】 リミット回路が、上限値の下に1個もし
    くは複数の中間値を保持しており、段階的に位相比較器
    のアップ信号の出力を制限することを特徴とする請求項
    1記載のPLL回路。
  4. 【請求項4】 リミット回路が、上限値の下に1個もし
    くは複数の中間値を保持しており、段階的に位相比較器
    および速度比較器のアップ信号の出力を制限することを
    特徴とする請求項2記載のPLL回路。
  5. 【請求項5】 再生信号と抽出クロックとの位相差に応
    じてアップ信号とダウン信号とを出力する位相比較器
    と、前記位相比較器の出力を積分して電圧に変換し出力
    するフィルタ回路と、前記フィルタ回路の出力に応じて
    前記抽出クロックを発生する電圧制御型発振器と、所定
    時間当たりの前記抽出クロックの個数を計数し再生速度
    情報として出力する再生速度検出回路と、下限値を保持
    し、前記再生速度情報が下限値以下の場合に前記位相比
    較器のダウン信号を停止させるリミット回路とを備えた
    PLL回路。
  6. 【請求項6】 再生信号と抽出クロックとの速度差に応
    じてアップ信号とダウン信号とをフィルタ回路に対して
    出力する速度比較器を備え、リミット回路が、再生速度
    情報が下限値以下の場合に前記速度比較器のダウン信号
    を停止させることを特徴とする請求項5記載のPLL回
    路。
  7. 【請求項7】 リミット回路が、下限値の上に1個もし
    くは複数の中間値を保持しており、段階的に位相比較器
    のダウン信号の出力を制限することを特徴とする請求項
    5記載のPLL回路。
  8. 【請求項8】 リミット回路が、下限値の上に1個もし
    くは複数の中間値を保持しており、段階的に位相比較器
    および速度比較器のダウン信号の出力を制限することを
    特徴とする請求項6記載のPLL回路。
  9. 【請求項9】 再生信号と抽出クロックとの位相差に応
    じてアップ信号とダウン信号とを出力する位相比較器
    と、前記位相比較器の出力を積分して電圧に変換し出力
    するフィルタ回路と、前記フィルタ回路の出力に応じて
    前記抽出クロックを発生する電圧制御型発振器と、所定
    時間当たりの前記抽出クロックの個数を計数し再生速度
    情報として出力する再生速度検出回路と、上限値と下限
    値との両方を保持し、前記再生速度情報が上限値以上の
    場合に前記位相比較器のアップ信号を停止させ、前記再
    生速度情報が下限値以下の場合に前記位相比較器のダウ
    ン信号を停止させるリミット回路とを備えたPLL回
    路。
  10. 【請求項10】 再生信号と抽出クロックとの速度差に
    応じてアップ信号とダウン信号とをフィルタ回路に対し
    て出力する速度比較器を備え、リミット回路が、再生速
    度情報が上限値以上の場合に前記速度比較器のアップ信
    号を停止させ、前記再生速度情報が下限値以下の場合に
    前記速度比較器のダウン信号を停止させることを特徴と
    する請求項9記載のPLL回路。
  11. 【請求項11】 リミット回路が、上限値と下限値の間
    に1個もしくは複数の中間値を保持しており、段階的に
    位相比較器のアップ信号とダウン信号の出力を制限する
    ことを特徴とする請求項9記載のPLL回路。
  12. 【請求項12】 リミット回路が、上限値と下限値の間
    に1個もしくは複数の中間値を保持しており、段階的に
    位相比較器および速度比較器のアップ信号とダウン信号
    の出力を制限することを特徴とする請求項10記載のP
    LL回路。
  13. 【請求項13】 PLLのロック状態を検出するロック
    検出回路を備え、リミット回路が、前記ロック検出回路
    が非ロックを示す場合は上限値と下限値の間隔を広く
    し、前記ロック検出回路がロックを示す場合は上限値と
    下限値の間隔を狭くすることを特徴とする請求項9、1
    0、11または12記載のPLL回路。
  14. 【請求項14】 所定期間内の再生速度情報を平均して
    平均速度情報を出力する平均速度検出回路を備え、リミ
    ット回路が、前記平均速度情報に応じて上限値と下限値
    とをシフトすることを特徴とする請求項9、10、1
    1、12または13記載のPLL回路。
  15. 【請求項15】 アクセス開始時に、リミット回路がア
    クセス先の予想再生速度情報に応じて上限値と下限値と
    を変更することを特徴とする請求項14記載のPLL回
    路。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100677741B1 (ko) 2005-03-07 2007-02-02 삼성전자주식회사 전압제어 발진기의 입력전압 보정방법, 보정장치 및 입력전압 보정에 사용되는 디지털 인터페이스

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