JP2002368238A - タンデム型太陽電池およびその製造方法 - Google Patents

タンデム型太陽電池およびその製造方法

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JP2002368238A
JP2002368238A JP2001172999A JP2001172999A JP2002368238A JP 2002368238 A JP2002368238 A JP 2002368238A JP 2001172999 A JP2001172999 A JP 2001172999A JP 2001172999 A JP2001172999 A JP 2001172999A JP 2002368238 A JP2002368238 A JP 2002368238A
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cell
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JP2001172999A
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Tomomichi Nagashima
知理 長島
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Toyota Motor Corp
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    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
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    • Y02E10/50Photovoltaic [PV] energy
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    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
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    • Y02PCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES IN THE PRODUCTION OR PROCESSING OF GOODS
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    • Y02P70/50Manufacturing or production processes characterised by the final manufactured product

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 発電特性が高くかつ製造コストを低減した3
端子型のタンデム型太陽電池およびその製造方法を提供
する。 【解決手段】 IV族半導体下部セル上にIII-V族化合物
半導体上部セルを積層した3端子型のタンデム型の太陽
電池において、一導電型層が下部セルの裏面全体に拡散
層として形成され、反対導電型層が下部セルの裏面の一
箇所以上に拡散層として形成されており、反対導電型層
は一導電型層よりもドーパント濃度が高く且つ拡散深さ
が小さいか又は大きい。上部セルと下部セルの導電型が
反対であって、両セル間にトンネル接合が介在する形態
も可能。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、光電変換効果の得
られる波長範囲が異なる異種材料の半導体で形成した複
数の単位太陽電池(セル)を積層して成るタンデム型太
陽電池、特に3端子型のタンデム型太陽電池に関し、よ
り詳しくは、製造プロセスにおける熱処理による上部セ
ルおよび下部セルの発電特性の劣化を防止すると同時
に、下部セルの発生電圧を向上させた3端子型のタンデ
ム型太陽電池およびその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】タンデム型太陽電池は、光電変換効果の
得られる波長範囲が異なる異種材料の半導体で形成した
複数の単位太陽電池(セル)を積層し、太陽光波長分布
の広い範囲を各セルで分担することにより、太陽光エネ
ルギーを電気エネルギーに変換する光電変換効率を高め
ることができる。したがって、異種半導体の選択は、で
きるだけ広い波長範囲をカバーできるように行うことが
望ましい。
【0003】これまで、高い光電変換効率を得る観点か
ら、例えば特開平8-204215号公報、特開平9-6
4386号公報、特開平10-270726号公報に開
示されているように、異種のIII-V族化合物半導体を積
層したタンデム型太陽電池の開発が先行していた。
【0004】しかし、近年は、性能に加えてコストも重
視され始めたため、安価なIV族半導体基板上にIII-V族
化合物半導体をエピタキシャル成長させたタンデム型太
陽電池の開発が行われている。その際、各セルを直列接
続した従来からの構造を採用すると、電流の不整合やト
ンネル接合による損失が避けられない。
【0005】すなわち、従来構造では、受光側の単位太
陽電池(上部セル)と裏面側の単位太陽電池(下部セ
ル)との間に、トンネルダイオードが挟み込まれた構造
となっている。また、受光側には上部電極が、裏面側に
は下部電極がそれぞれ設けられている。そして、上部セ
ルがバンドギャップ(Eg)の大きい半導体から成り、
下部セルがバンドギャップの小さい半導体から成り、上
部セルと下部セルが直列接続された2端子構造であり、
全体として1つの太陽電池として作動する。
【0006】この構造においては、上部セルと下部セル
との間でキャリアの移動が起きるため、上部セルと下部
セルの厚さは、両者に流れる電流量が整合する厚さでな
ければ電流損失が発生するという問題があり、光電変換
効率にとって最適な厚さとすることができない上、両セ
ル間のトンネルダイオードでの抵抗損失やキャリアの再
結合損失の発生が避けられない、という問題があった。
【0007】本出願人は、上記の問題を解決するため
に、特開平11-274532号公報に開示したよう
に、新たな構造の3端子型のタンデム型太陽電池を開発
した。その構造を図5に示す。図5に示した3端子型の
タンデム型太陽電池10は、裏面側単位太陽電池として
の下部セル14を構成するIV族半導体基板上に、バッフ
ァ層16を介して、受光側単位太陽電池としての上部セ
ル12を構成するIII-V族化合物半導体層を積層したタ
ンデム型の太陽電池である。
【0008】上部セル12は、エネルギーバンドギャッ
プ(Eg)の広いIII-V族化合物半導体から成り、上部
領域のp+層12A、中間領域のn層12B、下部領域
のn+層12Cの、合計3層で構成されている。太陽電
池10の受光面1Fに設けられた上部電極18は、上部
セル12の一方の電極を構成しており、太陽電池10の
最上層である反射防止膜20を貫通するコンタクト層2
2とその下の窓層24とを介して、その下に位置する上
記のp+層12Aと電気的に接続されている。
【0009】下部セル14は、エネルギーバンドギャッ
プの狭いIV族半導体から成り、上部領域のn+層14
A、中間領域のn層(n型Ge基板の芯部)14Bの2
層と、下部領域のn+層(一導電型層)14Cおよびp+
層(反対導電型層)14Dの2層の、合計4層で構成さ
れている。太陽電池10の裏面1Rに設けられた裏面電
極26および28(それぞれ、等価な複数の電極26,
26および等価な複数の電極28,28として図示)
は、この裏面1R側の下部セル14内に形成されたn+
層14Cとp+層14Dとにそれぞれ独立して接続され
ており、下部セル14の一対の電極を構成すると共に、
これら一対の電極26、28のうちの一方26が上部セ
ル12の他方の電極としても兼用される。
【0010】この3端子構造においては、個々の単位太
陽電池(セル)12、14で発生したキャリアに応じ
て、個々のセルからそれぞれ電流を取り出せるから、両
セルに流れる電流を整合する必要はなく、各セルの厚さ
は制限されずに光電変換効率にとって最適化することが
可能になると同時に、再結合損失を大幅に低減できる。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記3端子構
造のタンデム型太陽電池は、前述のセル直列接続構造と
比較すると、下記の点で特性上およびコスト上の改善の
余地があった。
【0012】第一点は、構造に直接起因する特性上の課
題であり、下部セルの光電変換効率すなわち発生電力の
向上が難しいことである。発生電力は発生電圧と発生電
流で決まるが、まず、下部セルの発生電圧を増加させる
ことが難しい。これは、下部セルのキャリア移動特性を
向上させるためにキャリア濃度の小さい高抵抗基板を用
いるため、光照射時にpn接合に生じるp層とn層との
電位差、すなわち擬似フェルミ準位のエネルギー差が小
さくなるからである。また、下部セルの発生電流を増加
させることも難しい。これは、下部セル裏面(特に図5
にSで示した電極間領域)での再結合損失が避けられな
いためである。
【0013】第二点は、構造を形成するための製造工程
に起因する特性上およびコスト上の問題点である。すな
わち、3端子構造を形成するために直列接続構造の形成
に比べて多数回あるいは長時間の熱処理が必要になるこ
とである。これは特に、3端子構造における下部セルの
形成には、p+層、n+層の微細パターン形成が必要であ
り、そのための保護膜形成、拡散処理等に多数回あるい
は長時間の熱処理が必要となるからである。
【0014】特に、熱処理時間の増加に伴い、下記の点
で特性上の課題があった。 (1) 下部セルを構成するIV族半導体基板のキャリアラ
イフタイムが減少し、発電特性が低下する。これは、長
時間の熱処理あるいは加熱・冷却の繰り返しにより基板
中に結晶欠陥が増加し、欠陥によるキャリアの補足確率
が増加するからである。
【0015】(2) 下部セルおよび上部セルの特性が互
いに相手のセルの形成時の熱処理により影響されて、本
来の発電特性が得られない。すなわち、下部セルを形成
後に上部セルを形成する場合には、上部セル形成時の熱
処理により、下部セル裏面のp+層、n+層で拡散が起き
てしまいドーパント濃度の低下や拡散深さの増加が生じ
て発電特性が低下する。逆に、上部セルを形成後に下部
セルを形成する場合、下部セル裏面のp+層、n+層の形
成時の熱処理により上部セルの半導体層で元素の相互拡
散が生じて設計値と異なる構造となり発電特性が低下す
る。
【0016】更に、コスト上の課題として、前述のよう
に下部セルの形成にp+層、n+層の微細パターン形成が
必要なため、処理工程が複雑になり製造コストが増加す
る。
【0017】本発明は、下部セルの発電特性の向上を可
能とし、上部セル・下部セルの発電特性低下の原因とな
る多数回あるいは長時間の熱処理を必要とせず、また製
造コストを増加させる複雑な処理工程を必要とせずに作
製できる、新規な構造の3端子型のタンデム型太陽電池
およびその製造方法を提供することを第一の目的とす
る。
【0018】本発明は更に、従来の3端子型のタンデム
型太陽電池を、上部セル・下部セルの発電特性低下の原
因となる多数回あるいは長時間の熱処理を必要とせずに
作製できる3端子型タンデム型太陽電池の製造方法を提
供することを第二の目的とする。
【0019】
【課題を解決するための手段】上記の第一の目的を達成
するために、第一発明によれば、裏面側単位太陽電池を
構成するIV族半導体基板上に、受光側単位太陽電池を構
成するIII-V族化合物半導体層を積層したタンデム型の
太陽電池であって、上記太陽電池の受光面に設けられ、
上記受光側単位太陽電池の一方の電極を構成する上部電
極と、前記太陽電池の裏面に設けられ、この裏面側に形
成された一導電型層と反対導電型層とにそれぞれ独立し
て接続されて上記裏面側単位太陽電池の一対の電極を構
成すると共に、これら一対の電極のうちの一方が上記受
光側単位太陽電池の他方の電極としても兼用される裏面
電極と、を備えたタンデム型太陽電池において、上記一
導電型層は上記裏面側単位太陽電池の裏面全体に該裏面
からの拡散層として形成され、上記反対導電型層は、上
記裏面側単位太陽電池の裏面の一箇所以上に該裏面から
の拡散層として形成され、上記一導電型層よりもドーパ
ント濃度が高く且つ拡散深さが小さい、ことを特徴とす
るタンデム型太陽電池が提供される。
【0020】第一発明のタンデム型太陽電池において、
上記反対導電型層の拡散深さは、前述のように上記一導
電型層の拡散深さより小さくせず、上記一導電型層の拡
散深さより大きくすることもできる。
【0021】また、第一発明のタンデム型太陽電池にお
いて、上記IV族半導体基板と上記III-V族化合物半導体
とは導電型が反対であり、上記受光側単位太陽電池と上
記裏面側単位太陽電池との間にトンネル接合が介在する
態様とすることができる。
【0022】更に、上記の第一の目的を達成するため
に、第二発明によれば、第一発明のタンデム型太陽電池
の製造方法であって、IV族半導体基板の裏面全体に、前
記一導電型層のドーパントを主成分として含む絶縁膜を
形成する工程、該IV族半導体基板の上面に少なくともII
I-V族化合物半導体層を形成する工程であって、この工
程中に行う熱処理により、上記絶縁膜の上記ドーパント
を上記裏面から上記基板の裏面側へ拡散させて前記一導
電型層を形成する工程、上記IV族半導体基板の裏面の、
前記反対導電型層を形成する箇所に、上記絶縁膜を貫通
する開口を形成する工程、上記開口内に上記反対導電型
層のドーパントから成る層を形成する工程、および前記
熱処理より低温で熱処理を行うことにより上記反対導電
型層のドーパントを上記IV族半導体基板の方向へ拡散さ
せて前記反対導電型の層を形成する工程、を上記の順に
行うことを特徴とするタンデム型太陽電池の製造方法が
提供される。
【0023】第二発明の製造方法において、前記反対導
電型層のドーパントの拡散深さを、前記一導電型層のド
ーパントの拡散深さより小さくすることもできるし、大
きくすることもできる。
【0024】また、第二発明の製造方法において、前記
IV族半導体基板の上面に少なくともIII-V族化合物半導
体層を形成する工程は、該III-V族化合物半導体層の形
成前にトンネル接合を形成する工程を含むことができ
る。更に、上記の第二の目的を達成するために、第三発
明によれば、裏面側単位太陽電池を構成するIV族半導体
基板上に、受光側単位太陽電池を構成するIII-V族化合
物半導体層を積層したタンデム型の太陽電池の製造方法
であって、上記太陽電池の受光面に設けられ、上記受光
側単位太陽電池の一方の電極を構成する上部電極と、前
記太陽電池の裏面に設けられ、この裏面側に形成された
一導電型層と反対導電型層とにそれぞれ独立して接続さ
れて上記裏面側単位太陽電池の一対の電極を構成すると
共に、これら一対の電極のうちの一方が上記受光側単位
太陽電池の他方の電極としても兼用される裏面電極と、
を備えたタンデム型太陽電池の製造方法において、IV族
半導体基板の裏面の、上記一導電型層および上記反対導
電型層の形成予定箇所に、イオン注入により、上記一導
電型および上記反対導電型の各ドーパント元素が高濃度
に含まれる高ドーパント領域を形成する工程、および該
IV族半導体基板の上面に少なくともIII-V族化合物半導
体層を形成する工程であって、この工程中に行う熱処理
により、上記高ドーパント領域の上記ドーパントを上記
裏面から上記基板の裏面側へ拡散させて前記一導電型層
および前記反対導電型層を形成する工程、を含むことを
特徴とするタンデム型太陽電池の製造方法が提供され
る。
【0025】
【発明の実施の形態】〔実施形態1〕図1に、本発明に
よる3端子構造のタンデム型太陽電池の一実施形態を示
す。本実施形態によるタンデム型太陽電池100は、下
部セル14の裏面14R全体に形成されたn+層(一導
電型層)14Cよりもドーパント濃度が高いp+層(反
対導電型層:下部セルの裏面の一箇所以上に形成)14
Dの拡散深さdpがn+層(一導電型層)14Cの拡散深
さdnより小さい形態である。
【0026】図示したタンデム型太陽電池100は、裏
面側単位太陽電池としての下部セル14を構成するIV族
半導体基板上に、バッファ層16を介して、受光側単位
太陽電池としての上部セル12を構成するIII-V族化合
物半導体層を積層したタンデム型の太陽電池である。バ
ッファ層16は、下部セル14のIV族半導体14と上部
セルのIII-V族化合物半導体12との格子定数差による
格子歪みを解消して、III-V族化合物半導体12のエピ
タキシャル成長を可能にする。
【0027】上部セル12は、エネルギーバンドギャッ
プ(Eg)の広いIII-V族化合物半導体から成り、上部
領域のp+層12A、中間領域のn層12B、下部領域
のn+層12Cの、合計3層で構成されている。
【0028】太陽電池100の受光面10Fに設けられ
た上部電極18は、上部セル12の一方の電極を構成し
ており、太陽電池100の最上層である反射防止膜20
を貫通するコンタクト層22とその下の窓層24とを介
して、その下に位置する上記のp+層12Aと電気的に
接続されている。
【0029】下部セル14は、エネルギーバンドギャッ
プの狭いIV族半導体から成り、上部領域のn+層14
A、中間領域のn層(n型Ge基板の芯部)14Bの2
層と、下部領域のn+層(一導電型層)14Cおよびp+
層(反対導電型層)14Dの2層の、合計4層で構成さ
れている。
【0030】太陽電池100の裏面10Rに設けられた
裏面電極26および28(それぞれ、等価な複数の電極
26,26および等価な複数の電極28,28として図
示)は、この裏面10R側の下部セル14内に形成され
たn+層14Cとp+層14Dとにそれぞれ独立して接続
されており、下部セル14の一対の電極を構成すると共
に、これら一対の電極26、28のうちの一方26が上
部セル12の他方の電極としても兼用される。
【0031】本実施形態の特徴として、n+層(一導電
型層)14Cは下部セル14の裏面14R全体に裏面1
4Rからの拡散層として形成されており、一方、p+層
(反対導電型層)14Dは下部セル14の裏面14Rの
一箇所以上(一箇所でも可。通常は複数箇所。図では2
箇所を表示。)に裏面14Rからの拡散層として形成さ
れていて、p+層14Dはドーパント濃度がn+層14C
のドーパント濃度より高く、かつ拡散深さdpがn+層
14Cの拡散深さdnより小さい。
【0032】上記の構造としたことにより、n+層14
Cが小数キャリアに対するエネルギー障壁として機能
し、下部セル14内の小数キャリア(図示の例では正
孔)が下部セル14の裏面14Rに近づき難くなるた
め、裏面14Rの裏面電極26と28との間の表面(図
5のS)での再結合損失が減少して発生電流が増加す
る。
【0033】同時に、下部セル14の裏面14R側のn
+層14Cとp+層14Dとで形成するpn接合は高キャ
リア濃度p+層/高キャリア濃度n+層のpn接合とな
り、従来の3端子構造における高キャリア濃度p+層/低
キャリア濃度n+層とで形成するpn接合に比べて、発
生電圧(開放電圧)を増加させることができる。このよ
うに、発生電流および発生電圧が共に増加するので、発
生電力が増加すなわち光電変換効率が向上する。
【0034】更に、後に製造方法の説明で詳述するよう
に、本発明の構造は上部セル・下部セルの形成を互いの
セル特性に影響を及ぼさずに行うことができる。加え
て、下部セルの微細加工が不要なため製造コストを低減
できる。
【0035】本実施形態による3端子タンデム型太陽電
池100の一つの実施例は下記のとおりである。(下記
において、「Eg」は「エネルギーバンドギャップ」、
「C」は「キャリア濃度」、「d」は「厚さ(拡散深
さ)」の意。)
【0036】 上部電極(18) :Au(櫛状の微細電極) 反射防止膜(20):MgF2/ZnS2層構造 窓層(24) :GaInP(d=0.03μm) 上部セル(12) :GaAs(Eg=1.42eV) ・上部領域p+層(12A) :C=2×1018cm-3、d=0.1μm ・中間領域n層(12B) :C=1×1017cm-3、d=3.0μm ・下部領域n+層(12C) :C=2×1018cm-3、d=0.1μm バッファ層(16):n+型GaAs層、C=5×1018cm-3、d=2μm 下部セル(14) :Ge(Eg=0.66eV) ・上部領域n+層(14A) :C=1×1018cm-3、d=0.5μm ・中間領域n層(14B) :C=1×1015cm-3、d=200μm(Ge基板総厚さ) ・下部領域n+層(14C) :C=3×1018cm-3、d=2μm ・下部領域p+層(14D) :C=1×1019cm-3、d=1μm 裏面電極 :Au
【0037】なお、本実施例ではセル構成をGaAs上
部セル/Ge下部セルの2材料構成としたが、この構成
に限定する必要は無く、例えばGaAsセルの上層やG
aAsセルとGeセルとの間の層として、GaInP、
AlGaAs、GaInAs等の層を設けた3材料構成
とすることができる。
【0038】また、本実施例ではIII-V族化合物半導体
としてGaAsを用いたが、これに限定する必要は無
く、AlP、GaP、AlAs、InP、InAs、G
aSb、AlSb、AlGaAs、GaInP、GaI
nAs、AlGaAsSb、GaInAsP、GaIn
PSb等を用いることができる。
【0039】更に、本実施例ではIV族半導体基板として
Ge基板を用いたが、これに限定する必要は無く、S
i、SiC、SiGe、CSiGe等の基板を用いるこ
とができる。また、p層とn層との組み合わせは、本実
施例の組み合わせに限定する必要は無く、これと逆の組
み合わせを用いることができる。
【0040】本実施例においては、IV族半導体基板とし
てGe基板を選択したことにより、高性能化に適したII
I-V族化合物半導体であるGaAsとの格子整合が容易
に実現できるという利点がある。また、Ge基板のキャ
リア濃度を小さくしたことにより、Ge基板を用いた裏
面電極型構造のタンデム型太陽電池を実現できる。
【0041】〔実施形態2〕図2に、本発明の他の実施
形態による3端子構造のタンデム型太陽電池200を示
す。本実施形態は、下部セル14の裏面14R全体に形
成されたn+層(一導電型層)14Cよりもドーパント
濃度が高いp+層(反対導電型層:下部セルの裏面の一
箇所以上に形成)14Dの拡散深さdpがn+層(一導電
型層)14Cの拡散深さdnより大きい点が実施形態1
と異なる。他の構成は実施形態1と同様である。
【0042】上記の構造としたことにより、小数キャリ
アである正孔がp+層14Dまで移動する距離が短くな
り、かつ、再結合損失が増加する裏面側n+層14Cを
通過することなくp+層14Dに正孔を収集できるの
で、発生電流を増加させることができる。これにより、
発生電力が増加すなわち光電変換効率が向上する。ま
た、実施形態1と同様に、n+層14Cがエネルギー障
壁として機能することによる発生電流増加効果および下
部セルの微細加工が不要なことによる製造コスト低減効
果が得られる。
【0043】本実施形態による3端子タンデム型太陽電
池200の一つの実施例は下記の点が特徴であり、他の
点は実施形態1の実施例と同様である。すなわち、下部
セル14の下部領域に形成するn+層14C、p+層14
Dのキャリア濃度Cおよび拡散深さdを下記のとおりと
する。 ・n+層(14C) :C=3×1018cm-3、d=1μm ・p+層(14D) :C=1×1019cm-3、d=3μm
【0044】また、III-V族化合物半導体の選択、IV族
半導体基板の選択、およびp層とn層との組み合わせに
ついては、実施形態1と同様である。更に、IV族半導体
基板としてGe基板を選択したことによる利点、Ge基
板のキャリア濃度を小さくしたことによる利点も、実施
形態1と同様に得られる。
【0045】〔実施形態3〕図3に、本発明のもう一つ
の実施形態による3端子構造のタンデム型太陽電池30
0を示す。本実施形態は、下部セル14を構成するIV族
半導体基板と上部セル12を構成するIII-V族化合物半
導体とは導電型が反対であり、下部セル14と上部セル
12との間にトンネル接合30が介在する点が実施形態
1と異なる。他の構成は実施形態1と同様である。上部
セル12と下部セル14の導電型が異なるため、上部セ
ル12で生成した正孔を裏面電極へ収集するためにトン
ネル接合30を設けた。
【0046】上記の構造としたことにより、実施形態1
の構造と併せて、上部セル12と下部セル14の導電型
をそれぞれp型およびn型のどちらでも自在に選択して
組み合わせができる。すなわち、実際に用いる各セルの
半導体材料の特性に応じて、最も発電特性が高くなるよ
うに任意に上部セル・下部セルの導電型を組み合わせる
ことができる。これは、下部に裏面電極を備えた3端子
タンデム型太陽電池であるからこそ可能となる。
【0047】また、実施形態1と同様に、n+層14C
がエネルギー障壁として機能することによる発生電流増
加効果、高キャリア濃度p+層/高キャリア濃度n+層の
pn層による発生電圧増加効果および下部セルの微細加
工が不要なことによる製造コスト低減効果が得られる。
【0048】本実施形態による3端子タンデム型太陽電
池300の一つの実施例は下記のとおりである。(下記
において、「Eg」は「エネルギーバンドギャップ」、
「C」は「キャリア濃度」、「d」は「厚さ(拡散深
さ)」の意。)
【0049】 上部電極(18) :Au(櫛状の微細電極) 反射防止膜(20):MgF2/ZnS2層構造 窓層(24) :GaInP(d=0.03μm) 上部セル(12) :GaAs(Eg=1.42eV) ・上部領域n+層(12A) :C=2×1018cm-3、d=0.1μm ・中間領域p層(12B) :C=1×1017cm-3、d=3.0μm ・下部領域p+層(12C) :C=2×1018cm-3、d=0.1μm トンネル接合(30):GaAs ・上部領域p+層(30A) :C=1×1019cm-3、d=0.05μm ・下部領域n+層(30B) :C=1×1019cm-3、d=0.05μm バッファ層(16):n+型GaAs層、C=5×1018cm-3、d=2μm 下部セル(14) :Ge(Eg=0.66eV) ・上部領域n+層(14A) :C=1×1018cm-3、d=0.5μm ・中間領域n層(14B) :C=1×1015cm-3、d=200μm(Ge基板総厚さ) ・下部領域n+層(14C) :C=3×1018cm-3、d=2μm ・下部領域p+層(14D) :C=1×1019cm-3、d=1μm 裏面電極 :Au
【0050】ここで、実施形態1の場合と同様に、III-
V族化合物半導体材料、IV族半導体基板材料、およびp
層とn層との組み合わせを選択することができる。ま
た、IV族半導体基板としてGe基板を選択したことによ
る利点、Ge基板のキャリア濃度を小さくしたことによ
る利点も、実施形態1と同様に得られる。
【0051】特に本実施例においては、上部セル12と
下部セル14との間にトンネル接合を介在させたことに
より下記の効果が得られる。第一点として、上部GaA
sセル12のベースがp型であるので、GaAsセル1
2内を長距離移動する小数キャリアは電子である。Ga
Asの場合、電子は正孔に比べて移動度がはるかに大き
く、界面に到達して再結合により消滅する確率が高い。
したがって移動度の大きい電子を小数キャリアとし、移
動度の小さい正孔を多数キャリアとすることにより、界
面での再結合損失を減少させ、発生電流を増加させるこ
とができる。
【0052】第二点として、上部GaAsセル12と下
部Geセル14をn層同士で接続することができる(図
3中で、トンネル接合30のn+層30Bと、n+バッ
ファ層16と、下部セルn+層14Aとの接合)。Ga
AsとGeとの接続を行う際の熱処理により、GaAs
のAsがGe中へ、GeがGaAs中へ相互に拡散す
る。そのため、GaAsとGeをp層同士で接続する
と、界面近傍にn層が生成してpnp構造が形成される
ため、抵抗損失が増加する。n層同士での接続とするこ
とでこの問題が生じない。これらにより、実施形態1の
実施例による効果に加えて、発電特性すなわち光電変換
効率を更に向上させることができる。
【0053】〔実施形態4〕図4に、本発明の更にもう
一つの実施形態による3端子構造のタンデム型太陽電池
400を示す。本実施形態は、セル14の裏面14R全
体に形成されたn+層(一導電型層)14Cよりもドー
パント濃度が高いp+層(反対導電型層:下部セルの裏
面の一箇所以上に形成)14Dの拡散深さdpがn+層
(一導電型層)14Cの拡散深さdnより大きい点が実
施形態3と異なる。他の構成は実施形態3と同様であ
る。
【0054】上記の構造としたことにより、実施形態3
の効果に加えて、小数キャリアである正孔がp+層14
Dまで移動する距離が短くなり、かつ、再結合損失が増
加する裏面側n+層14Cを通過することなくp+層14
Dに正孔を収集できるので、発生電流を増加させること
ができる。これにより、発生電力が増加すなわち光電変
換効率が向上する。
【0055】本実施形態による3端子タンデム型太陽電
池400の一つの実施例は下記の点が特徴であり、他の
点は実施形態3の実施例と同様である。すなわち、下部
セル14の下部領域に形成するn+層14C、p+層14
Dのキャリア濃度Cおよび拡散深さdを下記のとおりと
する。 ・n+層(14C) :C=3×1018cm-3、d=1μm ・p+層(14D) :C=1×1019cm-3、d=3μm
【0056】〔実施形態5〕図6〜図16を参照して、
実施形態1の3端子タンデム型太陽電池の製造方法の一
例を説明する。本発明による製造方法の特徴的な処理は
下記(1)(2)(3)のとおりである。 (1) IV族半導体基板14(図6)の裏面14R全体に、
一導電型層のドーパント(この例ではn型ドーパント)
を主成分として含む絶縁膜32を形成する(図7)。絶
縁膜32を保護膜34で覆う(図8)。この段階ではn
型ドーパント拡散のための熱処理は行わない。ただし、
絶縁膜32の形成時に浅い拡散層14C´は形成する。
【0057】(2) IV族半導体基板14の上面に、バッ
ファ層16(図9)および上部セル12(図10)を順
次形成する。そのために行う熱処理により、絶縁膜32
のドーパントを裏面14Rから基板14の裏面側へ拡散
させて一導電型層(n+型層)14Cを形成する(図1
0)。同時に、バッファ層16からの拡散により下部セ
ル14の上部領域の一導電型層(n+層)14Aが形成さ
れる。
【0058】(3) 上部セル12の上面に、窓層24お
よびコンタクト層22を順次形成した後(図11)、下
部セル14の裏面の、反対導電型層(図1のp+層14
D)を形成する箇所に、絶縁膜32および保護膜34を
貫通する開口36を形成する(図12)。この開口36
内に反対導電型(この例ではp型)のドーパントから成
る層38を形成した(図13)後に、前記(2)の熱処理よ
り低温で熱処理を行うことにより層38のドーパントを
IV族半導体基板14の方向へ拡散させて反対導電型の層
(p+層)14Dを形成する(図14)。その後、コンタ
クト層18を所定形状に加工し(図15)、裏面電極2
6,28を形成して3端子タンデム型太陽電池を完成す
る(図16)。
【0059】上記の製造方法により下記の利点が得られ
る。(A)下部セル14の上部領域n+層14Aおよび
下部領域n+層14Cの形成には、そのためだけの熱処
理は行わず、上記(2)の熱処理を兼用するので、IV族半
導体基板14のキャリアライフタイムが低下せずに維持
される。これにより再結合損失の増加が防止され、発生
電力すなわち光電変換効率が向上する。
【0060】(B)上部セル12および下部セル14を
形成した後に、それに用いた熱処理よりも低温の熱処理
により下部セル14の下部領域p+層14Dを形成する
ので、上部セル12および下部セル14を構成する各半
導体層(12A、12C、14A、14C)が熱処理に
よる影響を受けないため、これら半導体層のドーパント
濃度、拡散深さ(層厚さ)、層構造の変動が起きず、本
来の発電特性が得られる。また、下部領域p+層14D
の形成を低温の熱処理で行うことは、IV族基板14のキ
ャリアライフタイムの低下防止にとっても有利である。
【0061】本実施形態による製造方法の一実施例は下
記のとおりである。 〔工程1〕(図6) 下部セル14を構成するIV族半導体基板としてn型Ge
基板14(キャリア濃度C=1×1015cm-3、厚さd=200
μm)を用意する。この基板上に良好にGaAsを成長さ
せるために、基板面は必要に応じて(100)面から2
〜6°(110)面にオフセットさせる。
【0062】〔工程2〕(図7) CVD法により、n型Ge基板14の裏面に、n型ドー
パントとしてP(燐)を含有したPSG(燐含有シリカ
ガラス)の絶縁膜32を形成する。その際、原料ガスの
分解のために必要に応じて高周波を用いる。原料ガスと
して、TEOS(テトラエトキシシラン)、O2(酸
素)、TMP(トリメチル燐)を用い、400〜450
℃にて形成する。このとき、PSG膜32中のPがGe
基板14に拡散し、浅いn+層14C´が形成する。
【0063】〔工程3〕(図8) CVD法により、PSG膜32の下面を覆うSiNX
護膜34を形成する。その際、原料ガスの分解のために
必要に応じて高周波を用いる。
【0064】〔工程4〕(図9) MOCVD法により、Ge基板14の上面にGaAsバ
ッファ層16を形成する。バッファ層16は、キャリア
濃度C=5×1018cm-3であり、導電型はGe基板14と
同じくn型である。形成温度は550〜700℃であ
る。
【0065】〔工程5〕(図10) MOCVD法により、バッファ層16上に、上部セル1
2の下部領域n+層12C、中間領域n層12B、上部
領域p+層12Aを順次形成する。形成温度はバッファ
層16と同じく550〜700℃である。各層のキャリ
ア濃度Cおよび厚さdは下記のとおりである。 ・上部領域p+層(12A) :C=2×1018cm-3、d=0.1μm ・中間領域n層(12B) :C=1×1017cm-3、d=3.0μm ・下部領域n+層(12C) :C=2×1018cm-3、d=0.1μm
【0066】上記の工程4および工程5の550〜70
0℃の熱処理により、下部セル(Ge基板)14の裏面
側n+層14C´は拡散深さdおよびキャリア濃度Cが
増加して、設計値どおりのn+層14Cが形成される。
同時に、バッファ層16に含まれるAs(砒素)がGe
基板14の上部に拡散して下部セル14の上部領域n+
層14Aが形成される。
【0067】〔工程6〕(図11) MOCVD法により、上部セル12の上にGaInP窓
層24およびGaAsコンタクト層22を順次形成す
る。GaAsコンタクト層22により、後の工程で形成
する上部電極18(図16)とGaAs上部セル12と
の間の抵抗損失を低減させる。
【0068】〔工程7〕(図12) リソグラフィープロセスにより、Ge基板14の裏面
の、後に下部セル下部領域p+層14Dを形成する箇所
に、PSG膜32および保護膜34を貫通する開口36
を形成する。
【0069】〔工程8〕(図13) 蒸着法により、保護膜34の下面および開口36の内部
を覆うAl(アルミニウム)薄膜38を形成する。次い
で、リソグラフィープロセスにより、開口36内部以外
のAl薄膜38を除去する。
【0070】〔工程9〕(図14) 不活性ガス雰囲気または還元性ガス雰囲気中にて、30
0〜550℃の範囲で熱処理を行い、開口36内のAl
薄膜38からAlをGe基板14側へ拡散させて、下部
セル下部領域p+層14Dを形成する。その際、上記範
囲内での熱処理温度の設定と、熱処理時間の設定によ
り、p+層14Dの拡散深さdpをn+層14Cの拡散深
さdnより小さくする。このときの熱処理は、前述の工
程4および工程5で行った熱処理も低温で行うので、工
程4、5により既に形成されている各層(バッファ層1
6の形成、上部セル12の上部領域p+層12A、中間
領域n層12B、下部領域n+層12Cの形成、下部セ
ル14の上部領域n+層14Aと下部領域n+層14Cの
形成)は、工程9の熱処理によってキャリア濃度および
拡散深さ(層厚さ)が変動することがない。
【0071】〔工程10〕(図15) 薬品処理により、開口36内のAl薄膜38を除去す
る。(必要に応じて、保護膜34およびPSG膜32も
除去する。保護膜34およびPSG膜32を除去した場
合には、改めてCVD法等によりSiNX膜等の保護膜
を形成する。) 次いで、リソグラフィープロセスにより、下部セル14
の下部領域n+層14Cと接続する電極26(図16)
を形成する予定箇所に、保護膜34およびPSG膜32
を貫通する開口40を形成する。すでに存在する開口3
6は、下部セル14の下部領域p+層14Dと接続する
電極28(図16)の形成箇所となる。(保護膜34お
よびPSG膜32を除去して改めて保護膜を形成した場
合には、この保護膜に開口36および開口40を形成す
る。) また、リソグラフィープロセスにより、上部セル12上
方にあるGaAsコンタクト層22を加工して、上部電
極18の形成予定箇所にのみコンタクト層22を残す。
【0072】〔工程11〕蒸着およびリソグラフィープ
ロセスにより、いずれもAu(金)の上部電極18、裏
面電極26および28を順次形成する。最後に、蒸着法
により、MgF2とZnSの2材料で構成される2層反
射防止膜20を形成する。以上の工程1〜工程11によ
り、図1に示した実施形態1による3端子タンデム型太
陽電池100が完成する。本実施形態では、図1に示し
た実施形態1の3端子タンデム型太陽電池を作製する例
を示したが、図2、3、4に示した実施形態2、3、4
の3端子タンデム型太陽電池も本実施形態の工程の一部
を下記のように変更することにより作製できる。
【0073】図2に示した実施形態2の3端子タンデム
型太陽電池を作製するには、本実施形態の工程9(図1
4)において、300〜550℃の範囲での熱処理の温
度・時間を高温・長時間に設定することにより、p+層
14Dの拡散深さdpをn+層14Cの拡散深さdnよ
り深くする。これ以外は本実施形態と同様の処理を行
う。
【0074】図3に示した実施形態3の3端子タンデム
型太陽電池を作製するには、本実施形態の工程4(図
9)において、バッファ層16を形成した後、このバッ
ファ層16上にトンネル接合30を形成し、その後この
トンネル接合30上に本実施形態の工程5(図10)と
同様にして上部セル12を形成する。これ以外は本実施
形態と同様の処理を行う。
【0075】図4に示した実施形態4の3端子タンデム
型太陽電池を作製するには、本実施形態の工程4(図
9)において、バッファ層16を形成した後、このバッ
ファ層16上にトンネル接合30を形成し、その後この
トンネル接合30上に本実施形態の工程5(図10)と
同様にして上部セル12を形成する。更に、本実施形態
の工程9(図14)において、300〜550℃の範囲
での熱処理の温度・時間を高温・長時間に設定すること
により、p+層14Dの拡散深さdpをn+層14Cの拡
散深さdnより深くする。その他は本実施形態と同様の
処理を行う。
【0076】〔実施形態6〕図17〜図20を参照し
て、図5に示した従来構造の3端子タンデム型太陽電池
を本願第三発明により製造する方法の一例を説明する。 〔工程A〕(図17) 実施形態5と同様なn型Ge基板14を用意する。この
基板14の裏面14Rからのイオン注入により、裏面側
にn+型高ドーパント領域14C´およびp+型高ドーパ
ント領域14D´を形成する。
【0077】〔工程B〕(図18) CVD法により基板裏面を覆うSiNX保護膜34を形
成した後、実施形態5の工程4〜工程5と同様にしてバ
ッファ層16および上部セル12を形成する。上記の工
程4および工程5の550〜700℃の熱処理により、
高ドーパント領域14C´および14D´は拡散深さが
増加して、設計値どおりのn+層14Cおよびp+層14
Dが形成される。同時に、バッファ層16に含まれるA
s(砒素)がGe基板14の上部に拡散して下部セル1
4の上部領域n+層14Aが形成される。次いで、実施
形態5の工程6と同様にして窓層24およびコンタクト
層22を形成する。
【0078】〔工程C〕(図19) 実施形態5の工程7と同様にして、Ge基板14の裏面
の下部領域n+層14Cおよび下部領域p+層14Dの位
置に、保護膜34を貫通する開口42を形成する。リソ
グラフィープロセスにより、上部セル12上方にあるコ
ンタクト層22を加工して、上部電極18の形成予定箇
所にのみコンタクト層22を残す。
【0079】〔工程D〕(図20) 実施形態5の工程11と同様にして、上部電極18、裏
面電極26および28を順次形成した後に反射防止膜2
0を形成する。以上の工程A〜工程Dにより、図5に示
した従来構造の3端子タンデム型太陽電池10が完成す
る。
【0080】本実施形態によれば、下部セル14の上部
領域n+層14A、下部領域n+層14C、下部領域p+
層14Dの形成のための熱処理を、バッファ層16およ
び上部セル12の形成のための熱処理によって行うの
で、IV族半導体基板のキャリアライフタイムを低下させ
ずに維持できるため、再結合損失の増加が防止され、発
電量すなわち光電変換効率が向上する。
【0081】
【発明の効果】本発明によれば、下部セルの発電特性の
向上を可能とし、上部セル・下部セルの発電特性低下の
原因となる多数回あるいは長時間の熱処理を必要とせ
ず、また製造コストを増加させる複雑な処理工程を必要
とせずに作製できる、新規な構造の3端子型のタンデム
型太陽電池およびその製造方法が提供される。本発明に
よれば、更に、従来の3端子型のタンデム型太陽電池
を、上部セル・下部セルの発電特性低下の原因となる多
数回あるいは長時間の熱処理を必要とせずに作製できる
3端子型タンデム型太陽電池の製造方法が提供される。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本発明の一実施形態による3端子構造
のタンデム型太陽電池を示す断面図である。
【図2】図2は、本発明の他の実施形態による3端子構
造のタンデム型太陽電池を示す断面図である。
【図3】図3は、本発明のもう一つの実施形態による3
端子構造のタンデム型太陽電池を示す断面図である。
【図4】図4は、本発明の更にもう一つの実施形態によ
る3端子構造のタンデム型太陽電池を示す断面図であ
る。
【図5】図5は、従来の3端子型のタンデム型太陽電池
を示す断面図である。
【図6】図6は、図1に示した本発明の3端子型のタン
デム型太陽電池の製造方法において工程1による処理後
の状態(半導体基板)を示す断面図である。
【図7】図7は、図1に示した本発明の3端子型のタン
デム型太陽電池の製造方法において工程2による処理後
の状態(半導体基板)を示す断面図である。
【図8】図8は、図1に示した本発明の3端子型のタン
デム型太陽電池の製造方法において工程3による処理後
の状態(半導体基板)を示す断面図である。
【図9】図9は、図1に示した本発明の3端子型のタン
デム型太陽電池の製造方法において工程4による処理後
の状態(半導体基板)を示す断面図である。
【図10】図10は、図1に示した本発明の3端子型の
タンデム型太陽電池の製造方法において工程5による処
理後の状態(半導体基板)を示す断面図である。
【図11】図11は、図1に示した本発明の3端子型の
タンデム型太陽電池の製造方法において工程6による処
理後の状態(半導体基板)を示す断面図である。
【図12】図12は、図1に示した本発明の3端子型の
タンデム型太陽電池の製造方法において工程7による処
理後の状態(半導体基板)を示す断面図である。
【図13】図13は、図1に示した本発明の3端子型の
タンデム型太陽電池の製造方法において工程8による処
理後の状態(半導体基板)を示す断面図である。
【図14】図14は、図1に示した本発明の3端子型の
タンデム型太陽電池の製造方法において工程9による処
理後の状態(半導体基板)を示す断面図である。
【図15】図15は、図1に示した本発明の3端子型の
タンデム型太陽電池の製造方法において工程10による
処理後の状態(半導体基板)を示す断面図である。
【図16】図16は、図1に示した本発明の3端子型の
タンデム型太陽電池の製造方法において工程11による
処理後の状態(半導体基板)を示す断面図である。
【図17】図17は、図5に示した従来の本発明の3端
子型のタンデム型太陽電池の製造方法において工程Aに
よる処理後の状態(半導体基板)を示す断面図である。
【図18】図18は、図5に示した従来の本発明の3端
子型のタンデム型太陽電池の製造方法において工程Bに
よる処理後の状態(半導体基板)を示す断面図である。
【図19】図19は、図5に示した従来の本発明の3端
子型のタンデム型太陽電池の製造方法において工程Cに
よる処理後の状態(半導体基板)を示す断面図である。
【図20】図20は、図5に示した従来の本発明の3端
子型のタンデム型太陽電池の製造方法において工程Dに
よる処理後の状態(半導体基板)を示す断面図である。
【符号の説明】
10…従来の3端子型のタンデム型太陽電池 100、200、300、400…本発明による3端子
型のタンデム型太陽電池 12…上部セル 12A…上部セル12の上部領域のp+層またはn+層 12B…上部セル12の中間領域のn層またはp層 12C…上部セル12の下部領域のn+層またはp+層 14…IV族半導体基板または下部セル(裏面側単位太陽
電池) 14A…下部セル14の上部領域のn+層 14B…下部セル14の中間領域のn層(n型Ge基板
の芯部) 14C…下部セル14の下部領域のn+層(一導電型
層) 14D…下部セル14の下部領域のp+層(反対導電型
層) 16…バッファ層 18…上部電極 20…反射防止膜 22…コンタクト層 24…窓層 26…裏面電極(n+層14Cに接続) 28…裏面電極(p+層14Dに接続) 30…トンネル接合 30A…トンネル接合30の上部領域のp+層 30B…トンネル接合30の下部領域のn+層 32…絶縁膜(PSG膜) 34…保護膜(SiNX膜) 36…開口 38…反対導電型のドーパントから成る層 40、42…開口

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 裏面側単位太陽電池を構成するIV族半導
    体基板上に、受光側単位太陽電池を構成するIII-V族化
    合物半導体層を積層したタンデム型の太陽電池であっ
    て、 上記太陽電池の受光面に設けられ、上記受光側単位太陽
    電池の一方の電極を構成する上部電極と、 前記太陽電池の裏面に設けられ、この裏面側に形成され
    た一導電型層と反対導電型層とにそれぞれ独立して接続
    されて上記裏面側単位太陽電池の一対の電極を構成する
    と共に、これら一対の電極のうちの一方が上記受光側単
    位太陽電池の他方の電極としても兼用される裏面電極
    と、を備えたタンデム型太陽電池において、 上記一導電型層は上記裏面側単位太陽電池の裏面全体に
    該裏面からの拡散層として形成され、 上記反対導電型層は、上記裏面側単位太陽電池の裏面の
    一箇所以上に該裏面からの拡散層として形成され、上記
    一導電型層よりもドーパント濃度が高く且つ拡散深さが
    小さい、ことを特徴とするタンデム型太陽電池。
  2. 【請求項2】 請求項1記載のタンデム型太陽電池にお
    いて、上記反対導電型層は、上記一導電型層よりも拡散
    深さが大きいことを特徴とするタンデム型太陽電池。
  3. 【請求項3】 請求項1または2記載のタンデム型太陽
    電池において、上記IV族半導体基板と上記III-V族化合
    物半導体とは導電型が反対であり、上記受光側単位太陽
    電池と上記裏面側単位太陽電池との間にトンネル接合が
    介在することを特徴とするタンデム型太陽電池。
  4. 【請求項4】 請求項1から3までのいずれか1項記載
    のタンデム型太陽電池の製造方法であって、 IV族半導体基板の裏面全体に、前記一導電型層のドーパ
    ントを主成分として含む絶縁膜を形成する工程、 該IV族半導体基板の上面に少なくともIII-V族化合物半
    導体層を形成する工程であって、この工程中に行う熱処
    理により、上記絶縁膜の上記ドーパントを上記裏面から
    上記基板の裏面側へ拡散させて前記一導電型層を形成す
    る工程、 上記IV族半導体基板の裏面の、前記反対導電型層を形成
    する箇所に、上記絶縁膜を貫通する開口を形成する工
    程、 上記開口内に上記反対導電型層のドーパントから成る層
    を形成する工程、および前記熱処理より低温で熱処理を
    行うことにより上記反対導電型層のドーパントを上記IV
    族半導体基板の方向へ拡散させて前記反対導電型の層を
    形成する工程、を上記の順に行うことを特徴とするタン
    デム型太陽電池の製造方法。
  5. 【請求項5】 請求項4記載の方法において、前記反対
    導電型層のドーパントの拡散深さは、前記一導電型層の
    ドーパントの拡散深さより小さいことを特徴とするタン
    デム型太陽電池の製造方法。
  6. 【請求項6】 請求項4記載の方法において、前記反対
    導電型層のドーパントの拡散深さは、前記一導電型層の
    ドーパントの拡散深さより大きいことを特徴とするタン
    デム型太陽電池の製造方法。
  7. 【請求項7】 請求項4から6までのいずれか1項記載
    の方法において、前記IV族半導体基板の上面に少なくと
    もIII-V族化合物半導体層を形成する工程が、該III-V
    族化合物半導体層の形成前にトンネル接合を形成する工
    程を含むことを特徴とするタンデム型太陽電池の製造方
    法。
  8. 【請求項8】 裏面側単位太陽電池を構成するIV族半導
    体基板上に、受光側単位太陽電池を構成するIII-V族化
    合物半導体層を積層したタンデム型の太陽電池の製造方
    法であって、 上記太陽電池の受光面に設けられ、上記受光側単位太陽
    電池の一方の電極を構成する上部電極と、 前記太陽電池の裏面に設けられ、この裏面側に形成され
    た一導電型層と反対導電型層とにそれぞれ独立して接続
    されて上記裏面側単位太陽電池の一対の電極を構成する
    と共に、これら一対の電極のうちの一方が上記受光側単
    位太陽電池の他方の電極としても兼用される裏面電極
    と、を備えたタンデム型太陽電池の製造方法において、 IV族半導体基板の裏面の、上記一導電型層および上記反
    対導電型層の形成予定箇所に、イオン注入により、上記
    一導電型および上記反対導電型の各ドーパント元素が高
    濃度に含まれる高ドーパント領域を形成する工程、およ
    び該IV族半導体基板の上面に少なくともIII-V族化合物
    半導体層を形成する工程であって、この工程中に行う熱
    処理により、上記高ドーパント領域の上記ドーパントを
    上記裏面から上記基板の裏面側へ拡散させて前記一導電
    型層および前記反対導電型層を形成する工程、を含むこ
    とを特徴とするタンデム型太陽電池の製造方法。
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