JP2002368139A - 不揮発性メモリ素子 - Google Patents

不揮発性メモリ素子

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JP2002368139A
JP2002368139A JP2001169486A JP2001169486A JP2002368139A JP 2002368139 A JP2002368139 A JP 2002368139A JP 2001169486 A JP2001169486 A JP 2001169486A JP 2001169486 A JP2001169486 A JP 2001169486A JP 2002368139 A JP2002368139 A JP 2002368139A
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floating gate
semiconductor substrate
oxide film
nonvolatile memory
potential well
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Seishu Haruyama
星秀 春山
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Panasonic Holdings Corp
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Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 フローティングゲート型不揮発性メモリ素子
のトンネル酸化膜は書き換え回数の増加とともに劣化す
るため、書き換え回数の増加に伴って、フローティング
ゲート中の電子が抜けやすくなる。 【解決手段】 半導体基板21と、半導体基板内21に
設けられたソース領域22及びドレイン領域23と、半
導体基板21上に設けられた酸化膜24と、酸化膜24
上に設けられたフローティングゲート25と、フローテ
ィングゲート25上に設けられた絶縁膜27と、絶縁膜
27上に設けられたコントロールゲート28から構成さ
れるフローティングゲート型不揮発性メモリ素子におい
て、フローティングゲート25内部にフローティングゲ
ート25を構成する物質よりもバンドギャップの小さな
物質を埋め込んでポテンシャル井戸26を形成し、ポテ
ンシャル井戸26内に電子を保持して、閾値電圧を制御
する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、半導体基板と、前
記半導体基板内に設けられたソース領域及びドレイン領
域と、前記半導体基板上に設けられた絶縁膜と、前記絶
縁膜上に設けられたコントロールゲートと、前記絶縁膜
内に設けられたフローティングゲートとから構成される
不揮発性メモリ素子に関するものである。
【0002】
【従来の技術】半導体を用いたメモリ素子のうち、記憶
保持動作を必要としないメモリデバイスである不揮発性
メモリ素子はフローティングゲート型トランジスタのメ
モリセル構造を持ったものが代表的である。
【0003】フローティングゲート型トランジスタのメ
モリセルは、MOS構造のゲート酸化膜中にフローティ
ングゲート電極を持った構造であり、高電界により絶縁
膜に電子を通過させ、フローティングゲート中の電子数
を変えることによってメモリセルトランジスタの閾値電
圧を制御して書き換えを行うように構成されている。
【0004】データの書き込みには、主に次に述べる2
通りの方法が使われている。
【0005】一つは、ドレイン近傍の高電界で加速され
て高エネルギーを持った電子(チャネルホットエレクト
ロン)が酸化膜の障壁高さ以上のエネルギーを持って酸
化膜に注入され、浮遊ゲート電極に注入される方法であ
る。
【0006】もう一つは、酸化膜中を高電界にし、実効
的な酸化膜の厚さを薄くすることによって、ファウラー
・ノルドハイムトンネル現象(FNT;FNトンネル)
を用いて、基板のチャネル領域又はドレイン領域とフロ
ーティングゲートとの間で電子の注入を行う方法であ
る。
【0007】また、データの消去に関してはFNトンネ
ルが用いられている。
【0008】このうち、低電圧で動作し、高速での読み
出しを行うために、書き込み・消去のいずれもFNトン
ネルにより行う方式が多く採用されている。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】フローティングゲート
型不揮発性メモリデバイスにおいては、書き込み又は消
去動作時にフローティングゲートと基板領域又はドレイ
ン・ソース領域の間にある酸化膜に電子を通過させる
が、本来絶縁膜である酸化膜に無理やり電子を通過させ
るため、フローティングゲートと基板領域又はドレイン
・ソース領域の間にある酸化膜は書き換え回数とともに
劣化する。
【0010】書き換え回数の増加ともに酸化膜内に中性
トラップが増加し、中性トラップを介したトンネルが起
こるため、実効的な酸化膜厚が薄くなり、フローティン
グゲート中にある電子が室温で抜けたり(室温リテンシ
ョン問題)、非選択のメモリセルにおけるフローティン
グゲート中の電子が選択メモリセルの影響を受ける(デ
ィスターブ問題)などの信頼性上の問題が発生してい
る。
【0011】また、上記のような信頼性上の問題から酸
化膜を極端に薄くすることができず、その限界は8nm
と言われている。そのため、フローティングゲート型不
揮発性メモリセルは微細化することが困難という問題が
ある。
【0012】本発明は上記従来の問題点を解決するもの
で、信頼性の高い不揮発性メモリ素子を提供することを
目的とする。更に、微細化に適した不揮発性メモリ素子
を提供することを目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明ではフローティングゲート内部にフローティ
ングゲートを構成する物質よりもバンドギャップの小さ
な物質を埋め込んでポテンシャル井戸構造を形成し、ポ
テンシャル井戸内に電子を保持して、閾値電圧を制御す
ることを特徴とする。
【0014】この構成によって、電荷保持時の実効的な
絶縁膜の厚さが増加するため、電荷保持時にフローティ
ングゲート中の電子は抜けにくくなり、信頼性の高い不
揮発性メモリ素子を提供することができる。
【0015】また、電荷保持時の実効的な絶縁膜の厚さ
が増加するために、従来のものよりも絶縁膜の厚さを薄
くすることができ、微細化に適した不揮発性メモリ素子
を提供することができる。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を総括
的に説明する。
【0017】本願第1の発明の不揮発性メモリ素子は、
半導体基板と、前記半導体基板内に設けられたソース領
域及びドレイン領域と、前記半導体基板上に設けられた
絶縁膜と、前記絶縁膜上に設けられたコントロールゲー
トと、前記絶縁膜内に設けられたフローティングゲート
から構成される不揮発性メモリ素子において、次のよう
に構成されているものである。すなわち、前記フローテ
ィングゲート内部に前記フローティングゲートを構成す
る物質よりもバンドギャップの小さな物質が埋め込まれ
てポテンシャル井戸構造が形成されており、前記ポテン
シャル井戸内に電子を保持して閾値電圧を制御するよう
に構成されている。
【0018】この第1の発明によると、次のような作用
がある。すなわち、フローティングゲート内部に新たに
形成したポテンシャル井戸の存在によって、電荷保持時
における半導体基板に対する電荷蓄積領域(本発明では
ポテンシャル井戸、従来技術ではフローティングゲー
ト)の距離すなわち絶縁膜(酸化膜)の実効的な厚みが
従来技術に比べて厚いものとなる。したがって、電荷蓄
積領域内の電荷が抜けることを防止することができる。
【0019】このことにより、絶縁膜膜厚を同じとする
ならば、従来技術に比べて、より信頼性の高い不揮発性
メモリ素子を実現することができる。あるいは、見方を
変えて、上記の信頼性の増加分を絶縁膜(酸化膜)の薄
膜化に置き換えれば、従来技術に比べて、更なる微細化
及び更なる書き込み、消去速度の向上に適した不揮発性
メモリ素子を実現することができる。
【0020】本願第2の発明の不揮発性メモリ素子は、
上記第1の発明において、前記フローティングゲート中
に前記ポテンシャル井戸が2つ以上埋め込まれており、
前記それぞれのポテンシャル井戸が前記ドレイン領域及
び前記ソース領域以外の前記半導体基板上に重なる部分
を有しているというものである。
【0021】この第2の発明による作用は次のとおりで
ある。単一のフローティングゲートにポテンシャル井戸
を複数埋め込んであるので、そのうち一部のポテンシャ
ル井戸でリークパスが生じても、残りの幾つかのポテン
シャル井戸では電荷を抜けにくい状態で蓄積することが
できるため、換言すれば、メモリセルに冗長性を持たせ
ることができるため、更なる信頼性の向上を実現するこ
とができる。あるいは、見方を変えて、上記の更なる信
頼性の向上分を絶縁膜(酸化膜)の薄膜化に置き換えれ
ば、更なる微細化及び更なる書き込み、消去速度の向上
を実現することが可能である。
【0022】(第1の実施の形態)以下、本発明にかか
わる第1の実施の形態の不揮発性メモリ素子について、
図面を参照しながら説明する。
【0023】図1は、第1の実施形態における不揮発性
メモリ素子のメモリセル構造を模式的に示す断面図であ
る。図1において、符号の21はP型シリコンからなる
半導体基板、22は半導体基板21の表面に選択的に形
成されたN型の拡散層であるソース領域、23は半導体
基板21の表面に選択的に形成されたN型の拡散層であ
るドレイン領域、24は半導体基板21上に形成された
シリコンの酸化膜、25は酸化膜24上に形成されたフ
ローティングゲート、26はフローティングゲート25
内に埋め込まれたポテンシャル井戸、27はフローティ
ングゲート25上に形成された絶縁膜、28は絶縁膜2
7上に形成されたコントロールゲートである。
【0024】フローティングゲート25とコントロール
ゲート28はN型の不純物を添加したポリシリコンから
なり、ポテンシャル井戸26はフローティングゲート2
5のポリシリコンよりもバンドギャップの小さい物質で
あるシリコンゲルマニウムカーボンからなる。絶縁膜2
7は酸化膜、窒化膜、酸化膜の積層構造である。
【0025】次に、第1の実施形態における不揮発性メ
モリ素子の作製方法について説明する。
【0026】半導体基板21を熱酸化することによって
酸化膜24を作製し、その上に化学気相堆積法(CV
D)によりN型の不純物を添加したポリシリコン、N型
の不純物を添加したシリコンゲルマニウムカーボン、N
型の不純物を添加したポリシリコンの積層構造を堆積
し、ポテンシャル井戸構造を作製する。更にその上に化
学気相堆積法(CVD)により酸化膜、窒化膜、酸化膜
の積層構造を堆積し、絶縁膜27を作製する。更にその
上にN型の不純物を添加したポリシリコンを堆積し、コ
ントロールゲート28を作製する。その後、ソース領域
22、ドレイン領域23を形成する領域をフォトリソグ
ラフィーにより選択的にエッチングし、イオン注入を行
うことによって、ソース領域22、ドレイン領域23を
形成する。
【0027】次に、以上のように構成された第1の実施
形態の不揮発性メモリ素子の動作について説明する。
【0028】以下、チャネル全面FN書き込み、チャネ
ル全面FN消去のEEPROMの場合について説明す
る。
【0029】書き込みは、例えば、コントロールゲート
28に10Vを印加するとともに、半導体基板21、ド
レイン領域23に−10Vを印加し、ソース領域22は
オープンとすることによって行う。
【0030】図2に書き込み時の伝導帯のバンドダイア
グラム図を示す。
【0031】コントロールゲート28に正の高電圧、半
導体基板21、ドレイン領域23に負の高電圧を加える
ことによって、半導体基板21と酸化膜24の界面付近
に生じるチャネル中の電子は酸化膜24をFNトンネル
することが可能になり、チャネル全面からフローティン
グゲート25に電子が注入され、注入した電子はエネル
ギーの低いポテンシャル井戸26中に溜まり、書き込み
を行うことができる。
【0032】酸化膜24の厚さをTox、酸化膜24とポ
テンシャル井戸26との間のポリシリコンの厚さをTp
1、ポテンシャル井戸26と絶縁膜27の間のポリシリ
コンの厚さをTp2とすると、同じ厚さの酸化膜を持った
従来のEEPROMに対し、同じ書き込み電圧を加えた
場合、Tp1,Tp2を適切に選ぶことによって、酸化膜2
4には従来のEEPROMの場合とほぼ同じような電界
を印加することができ、従来のEEPROMとほぼ同じ
書き込み時間で書き込むことが可能である。例えば、T
ox=11nmに対し、Tp1=3nm、Tp2=3nmとす
る。
【0033】消去は、例えば、コントロールゲート28
に−10Vを印加するとともに、半導体基板21に7V
を印加し、ソース領域22、ドレイン領域23はオープ
ンとすることによって行う。
【0034】図3に消去時の伝導帯のバンドダイアグラ
ム図を示す。
【0035】コントロールゲート28に負の高電圧、半
導体基板21に正の高電圧を加えることによってポテン
シャル井戸26に溜まっていた電子は、ポテンシャル井
戸26を飛び出し、酸化膜24とフローティングゲート
25の界面へ移動し、酸化膜24をFNトンネルするこ
とが可能になり、半導体基板21全面へ電子が注入され
る。こうして、ポテンシャル井戸26に溜まっていた電
子を半導体基板21側へ引き抜き、消去が実現する。
【0036】同じ厚さの酸化膜を持った従来のEEPR
OMに対し、同じ消去電圧を加えた場合、Tp1、Tp2を
適切に選ぶことによって、酸化膜24には従来のEEP
ROMの場合とほぼ同じような電界を印加することがで
き、ほほ同じ時間で酸化膜24とフローティングゲート
25の界面にある電子をFNトンネルにより半導体基板
21側へ引き抜くことが可能である。
【0037】書き込みの場合と同じく、例えば、Tox=
11nmに対し、Tp1=3nm、Tp2=3nmとする。
フローティングゲート25を構成する物質ポリシリコン
に対する酸化膜24のポテンシャル障壁高さφbに対
し、ポテンシャル井戸26を構成する物質であるシリコ
ンゲルマニウムカーボンに対するフローティングゲート
25を構成する物質ポリシリコンのポテンシャル障壁高
さがφbの15分の1程度であり、かつ、Tp1はToxに
比べて十分に薄いので、ポテンシャル井戸26から、酸
化膜24とフローティングゲート25の界面への電子の
移動時間に関しては、酸化膜24とフローティングゲー
ト25の界面にある電子をFNトンネルにより半導体基
板21側へ引き抜く時間に比べ、十分小さいので無視で
きる。
【0038】以上から消去時間に関しても、従来のEE
PROMの場合とほぼ同程度である。
【0039】図4に電荷保持時の伝導帯のバンドダイア
グラム図を示す。この場合、フローティングゲート25
中の電荷は全てポテンシャル井戸26に溜まった状態に
なっており、ポテンシャル井戸26から見ると、半導体
基板21までの距離は(Tox+Tp1)となっており、実
効的な酸化膜厚が従来のEEPROMに比べ、厚くなっ
ている。
【0040】以上のように本発明の第1の実施形態の不
揮発性メモリ素子によれば、フローティングゲート中に
ポテンシャル井戸構造を埋め込むことにより、書き込
み、消去時間はほとんど変わらずに、電荷保持時の実効
的な酸化膜厚を厚くし、フローティングゲート25中の
電荷を抜けにくくすることができる。
【0041】次に、第1の実施形態において、酸化膜2
4を8nm以下にしたフローティングゲート型不揮発性
メモリデバイスについて説明する。
【0042】信頼性上の問題から従来のフローティング
ゲート型不揮発性メモリデバイスでは、酸化膜24の厚
さは8nm以下にすることができなかったが、第1の実
施形態を用いることにより、従来のフローティングゲー
ト型不揮発性メモリデバイスよりも信頼性が向上するた
め、信頼性の増加分を酸化膜24の薄膜化に置き換える
ことが可能である。
【0043】第1の実施形態において、従来のフローテ
ィングゲート型不揮発性メモリデバイスと同程度の信頼
性を保つことで、酸化膜24の厚さを8nm以下にする
ことができる。
【0044】以上のように第1の実施形態の不揮発性メ
モリ素子において、酸化膜24の厚さを8nm以下にし
たことにより、従来のフローティングゲート型不揮発性
メモリデバイスよりも微細化することが可能である。ま
た、酸化膜24の厚さを従来よりも薄くするため、従来
のフローティングゲート型不揮発性メモリデバイスより
も書き込み・消去速度を速くすることが可能である。
【0045】(第2の実施の形態)次に本発明にかかわ
る第2の実施の形態の不揮発性メモリ素子について説明
する。
【0046】第2の実施形態における不揮発性メモリ素
子のメモリセル構造は、第1の実施形態において、フロ
ーティングゲート25中にポテンシャル井戸26を2つ
以上埋め込み、少なくとも2つ以上のポテンシャル井戸
26がドレイン領域23及びソース領域22以外の半導
体基板21上に重なる部分があることを特徴とする。以
下、ポテンシャル井戸26を2つ埋め込んだ場合につい
て説明する。
【0047】図5は、第2の実施形態における不揮発性
メモリ素子のメモリセル構造を模式的に示す断面図であ
る。図5において、ソース領域22に位置対応するポテ
ンシャル井戸26aはソース領域22以外の半導体基板
21上に重なる部分を持っており、ドレイン領域23に
位置対応するポテンシャル井戸26bはドレイン領域2
3以外の半導体基板21上に重なる部分を持っている。
【0048】以上のように構成された第2の実施形態の
不揮発性メモリ素子について、以下、その動作を説明す
る。
【0049】書き込み、消去時の動作は第1の実施形態
と同様である。
【0050】電荷保持時は、第1の実施形態の場合と同
様に、実効的酸化膜厚が増加し、フローティングゲート
25中の電荷を抜けにくくすることができる。
【0051】更に、第2の実施形態では、ポテンシャル
井戸26が2つのポテンシャル井戸26a、26bに分
かれていることから、書き換えのストレスによって一方
のポテンシャル井戸26aの真下の酸化膜24にリーク
パスが生じた場合にも、ポテンシャル井戸26a中の電
荷は抜けやすいが、もう一つのポテンシャル井戸26b
中の電荷は抜けにくい。そして、ポテンシャル井戸26
bはソース領域22及びドレイン領域23以外の半導体
基板21上に重なる部分を持っていることから、ポテン
シャル井戸26b中の電荷で閾値電圧を制御することが
可能になり、メモリセルに冗長性を持たせることができ
る。これにより第1の実施形態の場合に比べ、更なる信
頼性の向上を実現することが可能である。
【0052】また、更なる信頼性の向上分を酸化膜24
の薄膜化に置き換えることができ、第1の実施形態の場
合に比べ、更なる微細化及び更なる書き込み、消去速度
の向上を実現することが可能である。
【0053】以上のように本発明の第2の実施形態の不
揮発性メモリ素子によれば、ポテンシャル井戸26を2
つ以上埋め込み、少なくとも2つ以上のポテンシャル井
戸26がドレイン領域23及びソース領域22以外の半
導体基板21上に重なる部分を持たせることにより、メ
モリセルに冗長性を持たせることができ、メモリセルの
更なる信頼性の向上または、更なる微細化及び更なる書
き込み、消去速度の向上を実現することができる。
【0054】
【発明の効果】本発明によれば、フローティングゲート
内部にフローティングゲートを構成する物質よりもバン
ドギャップの小さな物質を埋め込んでポテンシャル井戸
構造を形成することにより、信頼性の高い不揮発性メモ
リ素子を実現することができる。あるいは、微細化に優
れ、高速な書き込み、消去を実現可能な不揮発性メモリ
素子を実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態における不揮発性メ
モリ素子のメモリセル構造を模式的に示す断面図
【図2】本発明の第1の実施の形態における不揮発性メ
モリ素子の書き込み動作におけるメモリセルのバンドダ
イアグラム図
【図3】本発明の第1の実施の形態における不揮発性メ
モリ素子の消去動作におけるメモリセルのバンドダイア
グラム図
【図4】本発明の第1の実施の形態における不揮発性メ
モリ素子の電荷保持時におけるメモリセルのバンドダイ
アグラム図
【図5】本発明の第2の実施の形態における不揮発性メ
モリ素子のメモリセル構造を模式的に示す断面図
【符号の説明】
21 半導体基板 22 ソース領域 23 ドレイン領域 24 酸化膜 25 フローティングゲート 26 ポテンシャル井戸 27 絶縁膜 28 コントロールゲート
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 5F083 EP03 EP04 EP09 EP13 EP23 ER05 ER09 ER19 ER29 ER30 GA21 JA31 5F101 BA03 BA07 BA12 BA16 BA17 BA19 BA29 BA36 BB05 BC02 BE05 BE07

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 半導体基板と、前記半導体基板内に設け
    られたソース領域及びドレイン領域と、前記半導体基板
    上に設けられた絶縁膜と、前記絶縁膜上に設けられたコ
    ントロールゲートと、前記絶縁膜内に設けられたフロー
    ティングゲートから構成される不揮発性メモリ素子にお
    いて、前記フローティングゲート内部に前記フローティ
    ングゲートを構成する物質よりもバンドギャップの小さ
    な物質が埋め込まれてポテンシャル井戸構造が形成され
    ており、前記ポテンシャル井戸内に電子を保持して閾値
    電圧を制御するように構成されていることを特徴とする
    不揮発性メモリ素子。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の不揮発性メモリ素子にお
    いて、前記フローティングゲート中に前記ポテンシャル
    井戸が2つ以上埋め込まれており、前記それぞれのポテ
    ンシャル井戸が前記ドレイン領域及び前記ソース領域以
    外の前記半導体基板上に重なる部分を有していることを
    特徴とする不揮発性メモリ素子。
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