JP2002368064A - マーク検出装置及び方法、位置決め装置及び方法、電気光学パネルの製造方法、並びに電気光学装置の製造方法 - Google Patents

マーク検出装置及び方法、位置決め装置及び方法、電気光学パネルの製造方法、並びに電気光学装置の製造方法

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JP2002368064A
JP2002368064A JP2001170174A JP2001170174A JP2002368064A JP 2002368064 A JP2002368064 A JP 2002368064A JP 2001170174 A JP2001170174 A JP 2001170174A JP 2001170174 A JP2001170174 A JP 2001170174A JP 2002368064 A JP2002368064 A JP 2002368064A
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mark
light
liquid crystal
substrate
wavelength
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JP2001170174A
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Chiaki Imaeda
千明 今枝
Kenichi Tanioka
健一 谷岡
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Seiko Epson Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 透明基板や液晶駆動用ICに形成されるアラ
イメントマークを精度良く検出する。 【解決手段】 マーク検出装置は、マーク(6、7)が
形成された対象物に対して、特定の波長の光を照射する
光照射手段(30、31)と、前記対象物により反射さ
れた前記光を受光し、対応する電気信号を出力する受光
手段(34)と、前記電気信号に基づいて、前記マーク
の位置を決定する決定手段(23)と、を備える。特定
の波長は、マークによる反射率の最も高い波長又はマー
ク上に形成された透明層の透過率が最も高い波長とする
ことができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は液晶装置、プラズマ
ディスプレイ装置などの電気光学装置の製造技術の技術
分野に属し、特にそのような装置の組立工程におけるア
ライメントマークの検出技術に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、液晶表示装置は、液晶パネルに
液晶駆動用IC等といった電子素子を導電接続すること
によって作製される。その液晶パネルは、一対の透明基
板のそれぞれの表面上に所定パターンの透明電極を形成
し、液晶を挟んでそれらの透明基板を互いに貼り合わせ
ること等によって形成される。液晶表示装置では、互い
に対向する一対の透明電極によって画素が形成され、そ
して一般的には、それらの透明電極に電圧を印加するか
又はしないかによって、画素の明表示又は暗表示を決定
する。
【0003】透明電極への電圧の印加は、通常、液晶駆
動用ICによって行われる。この液晶駆動用ICの液晶
パネルへの接続の仕方に関しては、従来より、種々の方
法が知られているが、その中にCOG(Chip On Glas
s)方式と呼ばれる方法がある。このCOG方式という
のは、液晶パネルを構成する一対の透明基板及びのうち
のいずれか一方又はそれらの両方に液晶駆動用ICを、
FPC(Flexible Printed Circuit)等といった介在要
素を介在させることなく、直接に接合するという接合方
法である。
【0004】このようなCOG方式においては、まず、
透明基板上の所定位置にACF(Anisotropic Conducti
ve Film:異方性導電膜)等といった接合材を貼り付
け、さらに、そのACF上に液晶駆動用ICを貼り付け
る。この場合に注意しなければならないのは、透明基板
上に形成されたIC入出力用電極端子の位置と液晶駆動
用ICのバンプ(すなわち、端子)の位置を正確に合わ
せた状態で、両者を接合しなければならないということ
である。
【0005】このように、透明基板上の電極端子と液晶
駆動用ICのバンプとを正確に位置合わせするため、従
来、例えば次のような方法が採用されている。すなわ
ち、透明基板の上に基板側アライメントマークを形成
し、一方、液晶駆動用ICの接合面(図の下側面)にI
C側アライメントマークを形成する。そして、液晶駆動
用ICを透明基板上に貼り付ける際に、IC側アライメ
ントマークと基板側アライメントマークとが所定の相対
位置関係になるように液晶駆動用IC及び透明基板の相
対的な位置関係を調整する。場合によっては、アライメ
ントマークの代わりにICバンプと基板側端子とを直接
に位置合わせすることもある。
【0006】このような位置調整作業は、一般的に以下
の手順で行われる。まず、透明基板と液晶駆動用ICと
を同一座標系内における所定の場所に載置する。次に、
透明基板と液晶駆動用ICのそれぞれに設けられたアラ
イメントマークをCCDカメラなどにより撮影し、それ
ぞれのアライメントマークの上記座標系における位置座
標を決定する。こうして、透明基板と液晶駆動用ICの
アライメントマークの位置座標が決定すると、両者のア
ライメントマーク位置を一致させるために透明基板及び
液晶駆動用ICのいずれか一方又は両方を移動させるべ
き方向及び移動量を演算により求める。そして、求めら
れた移動方向及び移動量に従い、両者の対応するアライ
メントマーク位置が一致し、又は、正しい相対的位置関
係を有するように搬送装置を使用して透明基板及び液晶
駆動用ICの一方又は両方を移動し、位置合わせを行
う。正確に位置合わせが完了すると、透明基板に対して
液晶駆動用ICを圧着する。こうして、液晶駆動用IC
の透明基板に対する取り付け工程が終了する。
【0007】また、このほかにも、例えば液晶パネルの
製造工程において、2枚の透明基板をスペーサ及びシー
ル材を介して貼り合わせる時にも、2枚の透明基板の相
対的な位置合わせが必要となる。このような位置合わせ
も、それぞれの透明基板に予め記録されたアライメント
マークを使用して上述と同様な工程により行われる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】一般的に、透明基板に
設けられるアライメントマークは、透明基板上に形成さ
れる電極と同様にITO(Indium Tin Oxide:インジウ
ムスズ酸化物)により形成されるので、アライメントマ
ーク自体も透明であり、CCDカメラにより撮影したと
きにITOの膜厚などに依存して撮影画像上の見え方が
異なってくることがある。また、通常、CCDカメラは
アライメントマークが形成された面と逆側の面からガラ
ス製の透明基板を通してアライメントマークを撮影する
ことになるので、ガラス製の透明基板の厚さのばらつき
によっても、撮影画像におけるアライメントマークの見
え方は異なってしまうことがあり、アライメントマーク
の位置検出精度が低下するという問題がある。
【0009】一方、液晶駆動用IC側に設けられるアラ
イメントマークは液晶駆動用ICの接合面(バンプが設
けられる側の面)に不透明なマークとして形成される
が、その上にパッシベーション層などの透明膜が形成さ
れる。よって、CCDカメラはその透明膜を通してアラ
イメントマークを撮影することになり、透明膜の膜厚の
ばらつきにより撮影画像上のアライメントマークの見え
方が異なってくるという問題がある。さらに、液晶駆動
用ICは様々なメーカーにより製作されるので、同じI
Cでもメーカーによって製造方法が異なるため、撮影画
像でのアライメントマークの見え方が異なってくること
があり、透明基板の場合と同様にアライメントマークの
検出精度が低下するという問題がある。
【0010】本発明は、以上の点に鑑みてなされたもの
であり、透明基板や液晶駆動用ICに形成されるアライ
メントマークを精度良く検出することを課題とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明の一のマーク検出
装置は、上記課題を解決するために、マークが形成され
た対象物に対して、特定の波長の光を照射する光照射手
段と、前記対象物により反射された前記光を受光し、対
応する電気信号を出力する受光手段と、前記電気信号に
基づいて、前記マークの位置を決定する決定手段と、を
備える。
【0012】このマーク検出方法によれば、マークが形
成された対象物、例えば、基板、パネル又はICなどに
対して特定の波長の光が照射される。照射された光は対
象物のマークを含む部分により反射され、受光手段によ
り受光される。受光手段は、受光した光に応じて電気信
号を出力し、この電気信号に基づいてマークの位置が決
定される。
【0013】本発明のマーク検出装置の一態様では、前
記光照射手段は、白色光源と、前記特定の波長の光のみ
を通過させる光学フィルタと、を備える。
【0014】この態様では、一般的に使用されるハロゲ
ン光源などの白色光源を使用し、これに特定波長の光の
みを通過させる光学フィルタを組み合わせることによ
り、容易に光照射手段を構成することができる。
【0015】本発明のマーク検出装置の他の一態様で
は、前記光照射手段は、前記特定の波長の光のみを出射
する単色光源とする。
【0016】この態様では、特定の波長の光を安定的に
対象物に照射することができる。
【0017】本発明のマーク検出装置の他の一態様で
は、前記特定の波長は、紫外線の波長領域に含まれない
波長とする。
【0018】この態様では、対象物が液晶パネルなどの
場合に、紫外線波長の光の照射により対象物が損傷を受
けることが防止される。
【0019】本発明のマーク検出装置の他の一態様で
は、前記対象物はマークが形成された部材を有し、前記
特定の波長は、前記マークによる反射率が最も高い波長
とする。
【0020】この態様では、照射した光は、マークによ
り高い効率で反射され、受光手段により受光されるの
で、マークを高精度で検出することができる。
【0021】本発明のマーク検出装置の他の一態様で
は、前記対象物は、マークが形成された部材と、前記部
材上に形成された透明層とを有し、前記特定の波長は、
前記透明層による透過率が最も高い波長である。
【0022】この態様では、照射した光は、透明層を高
い効率で通過してマークにより反射されるとともに、再
度高い効率で透明層を通過して受光手段に至るので、マ
ークを高精度で検出することができる。
【0023】本発明のマーク検出装置の他の一態様で
は、前記対象物と前記受光手段との間の光路上に設けら
れ、前記光が前記対象物の表面に入射した時に生じる錯
乱光を阻止する偏光板をさらに備える。
【0024】この態様では、対象物に対して光を照射す
ると、対象物の表面による反射に起因して錯乱光が生じ
るが、偏光板がこれを阻止し、錯乱光以外の反射光が受
光手段に入射する。よって、マークを高精度で検出する
ことができる。
【0025】本発明の対象物の位置決め装置は、上記の
マーク検出装置を、第1の対象物の検出位置及び第2の
対象物の検出位置に搬送する搬送手段と、前記第1の対
象物の検出位置において決定された前記第1の対象物の
マーク位置及び前記第2の対象物の検出位置において決
定された前記第2の対象物のマーク位置に基づいて、前
記第1の対象物と前記第2の対象物を所定の相対的位置
に配置するために必要な前記第1の対象物及び前記第2
の対象物の少なくとも一方の移動方向及び移動量を決定
する制御手段と、を備える。
【0026】この位置決め装置によれば、第1の対象物
の検出位置にマーク検出装置を搬送して第1の対象物の
マーク位置を検出し、第2の対象物の検出位置にマーク
検出装置を搬送して第2の対象物のマーク位置を検出す
る。こうして第1の対象物及び第2の対象物のマーク位
置が決定されると、両対象物を所定の相対的位置に配置
するためにいずれか又は両方を移動させるべき移動方向
及び移動量が決定される。
【0027】本発明のマーク検出方法は、マークが形成
された対象物に対して、特定の波長の光を照射する光照
射工程と、前記対象物により反射された前記光を受光
し、対応する電気信号を出力する工程と、前記電気信号
に基づいて、前記マークの位置を決定する工程と、を有
する。
【0028】このマーク検出方法によれば、マークが形
成された対象物、例えば、基板、パネル又はICなどに
対して特定の波長の光が照射される。照射された光は対
象物のマークを含む部分により反射され、受光手段によ
り受光される。受光手段は、受光した光に応じて電気信
号を出力し、この電気信号に基づいてマークの位置が決
定される。
【0029】本発明のマーク検出方法の一態様では、前
記光照射工程に先だって実行され、複数の波長の光を前
記対象物に照射して前記特定の波長を決定する波長決定
工程をさらに有する。
【0030】この態様では、実際の光照射に先立って、
複数の波長の光を実験的に対象物に照射することによ
り、前記特定の波長を決定する。こうして決定された波
長を利用して、実際の光照射が行われる。
【0031】本発明のマーク検出方法の他の一態様で
は、前記波長決定工程において、前記複数の波長の光は
白色光源から出射した光を前記波長を通過する光学フィ
ルタによりフィルタリングすることにより生成され、前
記光照射工程において、前記特定の波長の光は前記特定
の波長の光のみを生成する単色光源により生成される。
【0032】この態様では、波長決定工程では、白色光
源と光学フィルタの組み合わせを使用し、複数の波長の
光を実験的に対象物に照射して特定の波長を決定する。
波長の決定後は、その波長の光を発する単色光源を使用
して、安定的にその波長の光を照射する。
【0033】本発明の対象物の位置決め方法は、上記の
マーク検出方法により第1の対象物のマーク位置及び第
2の対象物のマーク位置を検出する工程と、前記第1の
対象物のマーク位置及び前記第2の対象物のマーク位置
に基づいて、前記第1の対象物と前記第2の対象物を所
定の相対的位置に配置するために必要な前記第1の対象
物及び前記第2の対象物の少なくとも一方の移動方向及
び移動量を決定する工程と、を備える。
【0034】この位置決め装置によれば、第1の対象物
の検出位置にマーク検出装置を搬送して第1の対象物の
マーク位置を検出し、第2の対象物の検出位置にマーク
検出装置を搬送して第2の対象物のマーク位置を検出す
る。こうして第1の対象物及び第2の対象物のマーク位
置が決定されると、両対象物を所定の相対的位置に配置
するためにいずれか又は両方を移動させるべき移動方向
及び移動量が決定される。
【0035】本発明の電気光学パネルの製造方法は、上
記のマーク検出方法により第1基板上のマーク及び第2
基板上のマークを検出する工程と、前記第1基板上のマ
ークと前記第2基板上のマークとが所定の相対的位置関
係となるように前記第1基板及び第2基板の少なくとも
一方を移動し、前記第1基板と前記第2基板とを貼り合
わせる工程と、を含む。
【0036】この電気光学パネルの製造方法によれば、
第1基板及び第2基板上のマークをそれぞれ検出し、そ
れらが所定の相対的位置関係となるように両基板の一方
又は双方を移動して両基板を貼り合わせることにより、
電気光学パネルが製造される。
【0037】本発明の電気光学装置の製造方法は、上記
のマーク検出方法により電気光学パネル上のマーク及び
駆動用IC上のマークを検出する工程と、前記電気光学
パネル上のマークと前記駆動用IC上のマークとが所定
の相対的位置関係となるように前記電気光学パネル及び
前記駆動用ICの少なくとも一方を移動し、前記電気光
学パネル上に前記駆動用ICを取り付ける工程と、を含
む。
【0038】この電気光学装置の製造方法によれば、電
気光学パネル上のマークと駆動用IC上のマークを検出
し、それらが所定の相対的位置関係となるように電気光
学パネルと駆動用ICの一方又は双方を移動し、駆動用
ICを電気光学パネルに取り付けることにより、電気光
学装置が製造される。
【0039】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の好
適な実施の形態について説明する。 [1]第1実施形態 図1に、本発明の第1実施形態にかかるアライメントマ
ーク検出装置を液晶表示装置の製造工程におけるアライ
メントマーク検出に適用した例を示す。この液晶表示装
置は、電子素子としての液晶駆動用IC3を液晶パネル
1に取り付けることによって作製される。液晶駆動用I
C3の接合面(図の下側面)には、2個のIC側アライ
メントマーク7が形成される。上記液晶パネル1は、互
いに対向する一対の透明基板(すなわち、透光性基板)
2a及び2bを有する。これらの透明基板2a及び2b
は、図2に示すように、ビーズ状のスペーサ9によって
所定のセルギャップを保持した状態でシール材11によ
って互いに接合される。そして、こうして形成されたセ
ルギャップ内に液晶12が封入される。
【0040】透明基板2a及び2bの内表面には、IT
Oから成る透明電極13a及び13bが形成され、それ
らの透明電極によって液晶表示のための画素が形成され
る。一方の透明基板2aは他方の透明基板2bの外側に
張り出す張り出し部2cを有しており、透明電極13a
はその張り出し部2c上に形成されたIC出力用電極端
子5bにつながる。また、張り出し部2cの端部には、
IC入力用電極端子5aが形成される。図2において、
符号14は、透明基板2a及び2bのそれぞれの外側表
面上に貼着された偏光板を示している。透明電極13a
及び13bに関しては、必要に応じて、それらの上側又
は下側に金属膜パターンを装備しても良い。
【0041】図1に戻って、一方の透明基板2aの張り
出し部2cの所定位置Bに、接合材としてのACF(An
isotropic Conductive Film:異方性導電膜)4が貼着
される。通常、このACF4の貼着は、自動機によって
複数の液晶パネル1を矢印C方向に順々に搬送しながら
自動的に行われる。ACF4は、熱可塑性又は熱硬化性
の樹脂フィルムの中に導電粒子を分散させることによっ
て形成された接合材である。まず、このACF4を基板
張り出し部2cへ貼着し、さらに、そのACF4の上に
液晶駆動用IC3の接合面を貼着、すなわち仮接着し、
さらにその後、液晶駆動用IC3を基板張り出し部2c
へ加圧しながらACF4を加熱等してその樹脂部分を硬
化させることにより、図2に示すように、液晶駆動用I
C3を基板張り出し部2c上に接着すると同時に、液晶
駆動用IC3のバンプ8を電極端子5a及び5bに導電
接続する。
【0042】なお、透明基板2a上の透明電極13a
は、スパッタリング等の薄膜形成処理によってITOの
薄膜を形成した後に、フォトリソグラフィ及びパターニ
ングによってITOを所定のパターンにすることによっ
て形成される。この一連の電極形成処理の際、それと同
時に、図1において2個の基板側アライメントマーク
6,6をACF貼着用位置Bの外側に形成する。従っ
て、基板側アライメントマーク6,6もITOによって
形成される。
【0043】図5に液晶駆動用IC3の接合面の構造を
示す。図示のように、液晶駆動用IC3は、接合面側の
IC本体表面上にアライメントマーク7が形成され、そ
の上にパッシベーション膜3aが形成される。また、パ
ッシベーション膜3a上に複数のバンプ8が形成され
る。アライメントマーク7は、不透明な金属からなり、
パッシベーション膜3aは透明である。よって、図5の
上方向からCCDカメラで撮影することにより、アライ
メントマーク7を検出することができる。
【0044】以下、透明基板2aの張り出し部2c上に
液晶駆動用IC3を貼着、すなわち仮接着するための処
理について説明する。この貼着は、例えば図3に示す自
動機によって実行する。この自動機は、液晶駆動用IC
3を上方から吸着保持するIC保持部16と、液晶パネ
ル1を下方から支持するパネル支持部17と、マーク検
出装置18とを有する。IC保持部16は、IC搬送装
置19によって搬送されて検出位置P1と貼着作業位置
P2との間で平行移動する。また、パネル支持部17
は、パネル搬送装置21によって搬送されて検出位置P
3と貼着作業位置P4との間で平行移動する。マーク検
出装置18は、マーク検出装置搬送装置22によって搬
送されて、IC検出位置P5とパネル検出位置P6との
間で平行移動する。以上の各搬送装置19,21,22
は、いずれも、従来周知の直線平行搬送機構又は平面内
平行搬送機構によって構成できる。
【0045】この自動機においては、液晶駆動用IC3
が検出位置P1において所定の基準位置に正確に一致
し、さらに、液晶パネル1が検出位置P3において所定
の基準位置に正確に一致してセットされていれば、IC
保持部16が検出位置P1から貼着作業位置P2へ運ば
れ、さらに、パネル支持部17が検出位置P3から貼着
作業位置P4へ運ばれた後、IC保持部16が矢印Dの
ように降下して液晶駆動用IC3のバンプ8が液晶パネ
ル1の透明基板2aの張り出し部2cの表面に接触する
ときに、バンプ8の位置と電極端子5a,5b(図1)
の位置とが正確に一致するようになっている。
【0046】マーク検出装置18の出力信号は位置判別
回路23へ送られる。マーク検出装置18がIC保持部
16によって支持されている液晶駆動用IC3のIC側
アライメントマーク7(図1)を撮影してその映像信号
を出力すると、位置判別回路23は、その映像信号に基
づいてIC側アライメントマーク7の位置、従って液晶
駆動用IC3の位置を演算し、その演算結果を制御装置
24へ送る。なお、本実施形態では、IC側アライメン
トマーク7は2個設けられているので、マーク検出装置
18は、まず初めに1個目のアライメントマーク7を撮
影し、その後、2個目のアライメントマーク7のところ
まで移動して、その2個目のアライメントマーク7を撮
影し、そして、それぞれのマークに対応した映像信号を
出力する。
【0047】また、マーク検出装置18がパネル検出位
置P6へ移動して、パネル支持部17によって支持され
ている液晶パネル1の透明基板2aの張り出し部2cに
形成された基板側アライメントマーク6(図1)を撮影
してその映像信号を出力すると、位置判別回路23は、
その映像信号に基づいて基板側アライメントマーク6の
位置、従って液晶パネル1の位置を演算し、その演算結
果を制御装置24へ送る。この場合、基板側アライメン
トマーク6も2個設けられているので、マーク検出装置
18は、図1に示すように、まず初めに1個目の基板側
アライメントマーク6の下方位置P6-1 へ移動してその
アライメントマーク6を撮影し、その後、2個目のアラ
イメントマーク6の下方位置P6-2 へ移動してその2個
目のアライメントマーク6を撮影し、そして、それぞれ
のマークに対応した映像信号を出力する。
【0048】図3に戻って、制御装置24は、例えばマ
イクロプロセッサを含んで構成されており、位置判別回
路23から送られてくる液晶駆動用IC3に関する位置
情報及び液晶パネル1に関する位置情報に基づいてIC
搬送装置19及びパネル搬送装置21の動作を制御す
る。
【0049】本実施形態の液晶表示装置を作製するため
に用いる貼着用自動機は以上のように構成されているの
で、液晶駆動用IC3のための貼着作業、すなわち仮接
着作業を行うにあたっては、まず図3において、液晶駆
動用IC3をIC保持部16によって吸着支持し、さら
に、ACF4を所定位置に貼着してある液晶パネル1を
パネル支持部17の所定位置にセットする。そして、マ
ーク検出装置18を、まず、IC検出位置P5に置いて
IC側アライメントマーク7(図1)を検出する。そし
てその後、マーク検出装置18をパネル検出位置P6へ
移動して基板側アライメントマーク6(図1)を検出す
る。
【0050】位置判別回路23はIC側アライメントマ
ーク7及び基板側アライメントマーク6に関する映像信
号に基づいてそれらのマークの位置を演算し、それらの
マークを正しい相対的位置関係に配置するために液晶パ
ネル1及び液晶駆動用IC3を搬送すべき搬送距離及び
搬送方向を演算して、その演算結果を制御装置24へ送
る。制御装置24は、IC搬送装置19によってIC保
持部16を検出位置P1から貼着作業位置P2まで搬送
する際及びパネル搬送装置21によってパネル支持部1
7を検出位置P3から貼着作業位置P4まで搬送する
際、位置判別回路23から伝送される移動情報に基づい
て、それぞれ、IC保持部16及びパネル支持部17の
搬送距離及び搬送方向を制御する。これにより、IC保
持部16に対する液晶駆動用IC3の装着位置がばらつ
いたり又はパネル支持部17に対する液晶パネル1の載
置位置がばらついたりする場合でも、液晶駆動用IC3
及び液晶パネル1を常に一定の貼着作業位置へ持ち運ぶ
ことができ、従って、液晶駆動用IC3のバンプ8の位
置と液晶パネル1上の電極端子5a,5bの位置とを貼
着作業位置において自動的に常に正確に一致させること
ができる。
【0051】その後、IC保持部16を矢印Dのように
降下して液晶駆動用IC3をACF4を間に挟んで透明
基板2aの張り出し部2cへ押し付ければ、ACF4の
作用によってその液晶駆動用IC3がその基板張り出し
部2cの上に貼着、すなわち仮接着される。このとき、
制御装置24によるIC搬送装置19及びパネル搬送装
置21に対する位置制御の結果、液晶駆動用IC3のバ
ンプと液晶パネル1の電極端子5a,5bとを常に正確
に導電接続できる。こうして、液晶パネル1に対する液
晶駆動用IC3の仮接着が終了すると、液晶パネル1を
別の処理ステージへ運んで液晶駆動用IC3の本接着を
行う。具体的には、液晶駆動用IC3を基板張り出し部
2cへ押し付けながらACF4を加熱等によって硬化し
て本接着を行う。
【0052】次に、本発明の特に重要な部分であるマー
ク検出装置18の詳細について説明する。図4に、マー
ク検出装置18の構成を示す。図示のように、マーク検
出装置18は、光源30と、光源30から出射する光か
ら特定の波長のみを有する光を取り出す光学フィルタ3
1と、光学フィルタ31から出力された光を液晶パネル
1に照射するとともに、その反射光を垂直方向に屈折さ
せるビームスプリッタ32と、ビームスプリッタ32に
よって屈折された反射光を受光する偏光板33と、偏光
板33を通過した光を受光して電気信号に変換するカラ
ーCCDカメラ34と、を備える。
【0053】この構成において、光学フィルタ31は光
源30から出射した白色光のうち特定の波長成分のみを
通過させ、ビームスプリッタを介して液晶パネル1へ入
射させる。液晶パネル1へ入射した光は、透明基板2a
内を通過し、ITOからなるアライメントマーク6で反
射されて再度透明基板2a内を通り、ビームスプリッタ
へ向かう。この時、ビームスプリッタへ向かう反射光
は、アライメントマーク6により反射された光成分に加
えて、透明基板2aの下面(図4における)による錯乱
反射成分を含む。偏光板33は、この錯乱反射成分を吸
収し、アライメントマーク6からの反射光成分のみをC
CDカメラ34へ送る。CCDカメラ34は偏光板33
を通じて受光した光の強度に応じた電気信号を位置判別
回路23へ送る。
【0054】次に、光学フィルタ31により選択する光
の波長について説明する。まず、最も基礎的な要求は、
アライメントマークの検出のために照射する光が紫外線
波長を含まない波長であるということである。これは、
紫外線が液晶に損傷を与えることが知られているからで
ある。また、この意味で、アライメントマークの検出に
使用する光の波長は、アライメントマークが設けられた
対象物に損傷を与えない波長に選択する必要がある。
【0055】さらに、光学フィルタ31が選択する波長
は、アライメントマーク6を構成するITOによる反射
率が高く、かつ、透明電極2aを構成するガラスによる
透過率の高い波長に選択される。具体的な波長は、液晶
パネル1と液晶駆動用IC3の接着に先立って行う波長
決定処理において、複数の波長を液晶パネル1に対して
照射して、その反射率を測定することにより実験的に決
定する。即ち、異なる波長を通過する光学フィルタ31
を順に使用して光源30から液晶パネルに光を照射し、
これを受光して得られた電気信号の振幅を比較すること
により、最適な波長が決定される。この波長決定処理を
実際の組立工程に先立って行うことにより、最適な光学
フィルタ31の通過波長が決定され、その後の組立工程
ではそうして決定された最適な通過波長の光学フィルタ
31が使用される。
【0056】液晶駆動用IC側のアライメントマーク7
についても、同様に事前に波長決定処理を行い、最適な
波長を決定する。液晶駆動用ICは、複数のメーカーか
ら供給されるので、メーカー毎、又はロット毎にこの実
験的光照射を行い、使用すべき光学フィルタ31の波長
を決定する。
【0057】こうして、透明基板及び液晶駆動用ICに
ついて、それぞれ最適な通過波長が決定すると、マーク
検出装置18はそれらフィルタを切り換えてアライメン
トマークの検出を行う。即ち、搬送装置22がマーク検
出装置18を検出位置P5に搬送して液晶駆動用ICの
アライメントマーク7を検出する時には、液晶駆動用I
Cについて事前に決定された波長を通過する光学フィル
タ31が選択される。また、搬送装置22がマーク検出
装置18を検出位置P6に搬送して透明電極のアライメ
ントマーク6を検出する時には、透明電極について事前
に決定された波長を通過する光学フィルタ31が選択さ
れる。アライメントマークの検出対象が透明電極である
か、液晶駆動用ICであるかに応じて適切な光学フィル
タ31が選択され、アライメントマークの検出が行われ
る。また、光学フィルタ31の通過波長の決定を液晶パ
ネルや液晶駆動用ICのロット毎に行うことができるの
で、異なるメーカーやロットの部品についてそれぞれ的
確な波長を使用してアライメントマークの検出を行うこ
とが可能となる。
【0058】なお、図4に示す例では、光源30から出
射する白色光から光学フィルタ31により特定の波長の
みを取り出すように構成しているが、その代わりに、特
定の波長の光のみを出射する単色光源を使用して光学フ
ィルタ31を省略することもできる。
【0059】また、組立工程に先立って行われる波長決
定処理では図4に示すように白色光源と光学フィルタの
組み合わせを使用し、使用すべき波長が決定した後の組
立工程では単色光源を使用することもできる。こうする
と、種々の波長を試験的に照射する波長決定処理におい
ては単に種々の通過波長を有する光学フィルタ31を切
り換えることにより、異なる波長を照射することができ
るので、波長決定処理を効率よく実行することができ
る。また、使用すべき波長が決定した後は、単色光源を
使用することにより、特定の波長の光を安定的に照射す
ることができるという利点がある。
【0060】また、白色光源と光学フィルタの組み合わ
せを用いて特定の波長の光を作る場合、図4に示す光学
フィルタ31をCCDカメラ34の直前に配置すること
ができる(波線の光学フィルタ31aとして示す)。こ
の代替的構成によっても、特定の波長のみの反射光を使
用して正確にアライメントマークを検出することが可能
となる。
【0061】なお、上記の説明ではマーク検出装置18
に1つのカメラが取り付けられており、IC側アライメ
ントマーク7を順に2つ撮影した後、パネル側アライメ
ントマーク6を順に2つ撮影する方法を採用している。
その代わりに、マーク検出装置18に左右一対のカメラ
を設け、左右のカメラで同時に2つのIC側アライメン
トマーク7を撮影し、その後左右のカメラで同時に2つ
のパネル側アライメントマーク6を撮影するように構成
することもできる。これにより、圧着処理時間を短縮す
ることが可能となる。なお、IC側アライメントマーク
7とパネル側アライメントマーク6の撮影順序は逆とし
てもよい。
【0062】また、各々が1つのカメラを有する2つの
マーク検出装置18を同時に使用して、2つのIC側ア
ライメントマーク7を同時に撮影し、2つのパネル側ア
ライメントマークを同時に撮影するように構成すること
も可能である。その場合も、IC側アライメントマーク
7とパネル側アライメントマーク6の撮影順序は逆とし
てもよい。 [2]第2実施形態 次に、本発明の第2実施形態について説明する。第1実
施形態は、液晶駆動用ICを液晶パネルに接着する際に
本発明のアライメントマーク検出装置を適用したが、以
下に説明する第2実施形態では、液晶装置、エレクトロ
ルミネッセンス(EL)装置などに代表される電気光学
装置のパネルと駆動用ICが実装されたフレキシブル基
板との接合工程において、本発明のマーク検出装置が使
用される。
【0063】図6は、電気光学パネルとしての液晶パネ
ル62と、駆動用IC72が実装されたフレキシブル基
板63とを接合して液晶装置1を製作する様子を示す斜
視図である。フレキシブル基板63は、ACF77を介
して液晶パネル2に接着される。
【0064】液晶パネル62は、シール材を介して貼り
合わせた一対の基板66a及び66bと、両基板間のセ
ルギャップ内に封入された液晶とを有する。基板66a
及び66bは例えばガラスや合成樹脂といった透光性を
有する材料からなる。なお、基板66a及び66bの外
側(液晶と反対側)の表面には、入射光を偏光させるた
めの偏光板68a及び68bがそれぞれ貼り付けられ
る。基板66aの内側(液晶側)表面には電極67aが
形成され、基板66bの内側表面には電極67bが形成
されている。電極67a及び67bは例えばITOなど
の透明導電材料により形成される。基板66aは基板6
6bから張り出した領域、即ち張り出し部を有し、そこ
には複数の端子69が形成されている。また、端子69
の両側にはアライメントマーク70が形成されている。
アライメントマーク70は、電極67a及び67bと同
一の工程において、ITOにより形成される。
【0065】一方、フレキシブル基板63は、配線基板
71と、当該配線基板71上に実装された液晶駆動用I
C72と、チップ部品73とを有する。配線基板71
は、ベース基材71aの面上に銅(Cu)などの配線パタ
ーン71bが形成されたものである。また、ベース基材
71a上には、駆動用IC72から延びる配線パターン
71dが形成されている。配線パターン71bの先端部
は出力用端子71cを形成しており、出力用端子71c
は、フレキシブル基板63がACF77を介して液晶パ
ネル62上に接合された状態で、ACF77中の導通粒
子を介して基板66a上の端子69と電気的に接続され
る。また、配線基板の面上であって出力用端子71cの
両側には、それぞれアライメントマーク75が形成され
ている。アライメントマーク75は、配線パターン71
bと同一工程において例えば銅などにより形成される。
【0066】液晶パネル62とフレキシブル基板63と
を接合する際には、フレキシブル基板63及び液晶パネ
ル62をそれぞれ適当な支持部材又は保持部材により所
定位置に配置する。次に、フレキシブル基板63の下方
側に本発明のマーク検出装置18を配置し、フレキシブ
ル基板63上に形成されたアライメントマーク75及び
液晶パネル62に形成されたアライメントマーク70を
検出する。そしてマーク検出装置18から出力された電
気信号に基づいてフレキシブル基板62及び液晶パネル
62のいずれか一方又は双方を移動する方向及び移動量
を演算により求め、図示しない搬送装置を使用してフレ
キシブル基板63及び/又は液晶パネル62を移動して
フレキシブル基板63のアライメントマーク75と液晶
パネル62のアライメントマーク70が一致するように
し、両者の接合が行われる。この際、液晶パネル62上
に形成されたアライメントマーク70の検出と、フレキ
シブル基板63上に形成されたアライメントマーク75
の検出は、それぞれ波長決定処理を事前に行って決定し
た波長の光を照射することにより行われる。 [3]第3実施形態 第3実施形態は、液晶装置やプラズマディスプレイ装置
などの電気光学装置において電気光学パネルの製作時に
おける2枚の透明基板の貼り合わせ工程に本発明のマー
ク検出装置を適用する場合を示す。図7は電気光学装置
の一例である液晶装置の液晶パネル製作するための2枚
の大判のマザー基板52a及び52bを示す。第1のマ
ザー基板52aと第2のマザー基板52bを貼り合わ
せ、その間に液晶を封入してから分断することにより個
別の液晶パネルが形成される。
【0067】図7(a)に示すように、大判の第1マザ
ー基板52a上には液晶装置複数個分の第1パターン5
1aが形成されている。また、図7(b)に示すよう
に、大判の第2マザー基板51b上には液晶装置複数個
分の第2パターン51bが形成されている。なお、図7
(a)及び図7(b)では、第1パターン51a及び第
2パターン51bを数個だけ代表して図示している。
【0068】第1マザー基板52a及び第2マザー基板
52bには、それぞれ2つの黒丸アライメントマーク5
3a及び2つの白丸アライメントマーク53bが形成さ
れている。図7(a)及び図7(b)では、第1マザー
基板53a及び第2マザー基板53bの相互に対向する
面を示しており、第1マザー基板53aと第2マザー基
板53bのそれぞれ黒丸アライメントマーク53aと白
丸アライメントマーク53bの位置が対向するように第
1マザー基板53aと第2マザー基板53bとが貼り合
わされる。
【0069】第1マザー基板52aと第2マザー基板5
2bの貼り合わせ工程では、まず例えば第1マザー基板
52aの第2マザー基板52bと対向する面を上向きに
して所定の支持部上に配置し、次に第2マザー基板52
bを第1マザー基板52aと対向する面を下向きにして
所定の支持部上に配置する。次に、第1マザー基板52
aに形成されたアライメントマーク53a及び53bを
本発明のマーク検出装置18により検出し、次に第2マ
ザー基板52bに形成されたアライメントマーク53a
及び53bを同様にマーク検出装置18により検出す
る。次に、各マザー基板の対応するアライメントマーク
53a及び53bが対向するように第1のマザー基板5
2a及び第2のマザー基板52bの一方又は両方を移動
する移動距離及び移動方向を制御装置24により演算
し、演算結果に基づいて基板を移動させて対向配置し、
基板52aと基板52bとを接着により貼り合わせる。 [4]電気光学装置の製造方法 次に、本発明のマーク検出装置を利用した電気光学装置
(液晶装置)の製造方法について説明する。図8に、液
晶装置の製造工程を示す。図8において、まず液晶パネ
ルを構成する2つの透明基板の大判マザー基板を製作す
る(ステップS1、S2)。この製作工程において、こ
のマザー基板は、例えば図7(a)及び図7(b)に示
すようなものであり、複数の液晶表示装置分の基板とな
っている。これらのマザー基板を貼り合わせる際に、第
3実施形態において説明したように、本発明のマーク検
出装置18を使用して、各マザー基板に形成されたアラ
イメントマークを検出する。
【0070】次に、2枚のマザー基板を貼り合わせ(ス
テップS3)、分断することにより各液晶表示装置用の
液晶パネルが作られる(ステップS4)。次に、分断さ
れた各液晶パネルに対して液晶を封入し(ステップS
5)、必要に応じて偏光板の貼り付けなどを行う(ステ
ップS6)。そして、最後に液晶パネルのいわゆる張り
出し部に液晶駆動用ICを接着する(ステップS7)。
この工程においても、第1実施形態において説明したよ
うに、液晶パネル側及び液晶駆動IC側に形成されたア
ライメントマークを、マーク検出装置18を使用して検
出する。こうして、液晶表示装置が製作される。 [5]変形例 上述の実施形態においては、液晶パネル又はフレキシブ
ル基板に対して駆動ICを取り付ける工程、及び、液晶
パネルを構成する透明基板を貼り合わせる工程において
本発明のマーク検出装置18を使用する場合について説
明したが、本発明は他の基板、パネル、ICなどを相対
的に位置合わせして取り付け、貼り合わせなどする様々
の場合に適用することができる。
【0071】また、本発明は、基板やICなどに形成さ
れるアライメントマーク自体の形状や位置にかかわらず
適用することができる。
【0072】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
アライメントマーク自体の材質や、アライメントマーク
上に形成されているパネル、膜などの材質に応じて、最
適な波長の光を使用してアライメントマークの検出を行
うので、アライメントマークの位置を高精度に検出する
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】液晶パネルに液晶駆動用ICを取り付ける工程
において本発明に係るマーク検出装置を使用する実施形
態を示す。
【図2】図1において使用する液晶パネルに液晶駆動用
ICを取り付けた状態を示す断面図である。
【図3】液晶パネルに液晶駆動用ICを取り付ける自動
機の構成を示す図である。
【図4】本発明にかかるマーク検出装置の構成を示す図
である。
【図5】駆動用ICの接合面を示す斜視図である。
【図6】液晶パネルにフレキシブル基板を取り付ける工
程において本発明に係るマーク検出装置を使用する実施
形態を示す。
【図7】液晶パネルを構成するマザー基板を貼り合わせ
る工程に本発明に係るマーク検出装置を適用する実施形
態を示す。
【図8】本発明のマーク検出装置を使用する電気光学装
置の製造工程を示すフローチャートである。
【符号の説明】
1 液晶パネル 2 基板 3 液晶駆動用IC 4 ACF 5 電極端子 6 基板側アライメントマーク 7 IC側アライメントマーク 8 バンプ 16 IC保持部 18 マーク検出装置 19 IC搬送装置 21 パネル搬送装置 22 マーク検出装置搬送装置 23 位置判別回路 24 制御装置 61 液晶装置 62 液晶パネル 63 フレキシブル基板 51a、51b マザー基板
フロントページの続き Fターム(参考) 2H088 FA11 FA16 FA17 FA30 HA01 HA05 HA06 MA20 2H092 GA60 NA25 NA29 PA06 5F031 CA05 JA02 JA04 JA38 JA50 5G435 AA17 BB12 EE40 KK03 KK05 KK09 KK10

Claims (14)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 マークが形成された対象物に対して、特
    定の波長の光を照射する光照射手段と、 前記対象物により反射された前記光を受光し、対応する
    電気信号を出力する受光手段と、 前記電気信号に基づいて、前記マークの位置を決定する
    決定手段と、を備えることを特徴とするマーク検出装
    置。
  2. 【請求項2】 前記光照射手段は、白色光源と、前記特
    定の波長の光のみを通過させる光学フィルタと、を備え
    ることを特徴とする請求項1に記載のマーク検出装置。
  3. 【請求項3】 前記光照射手段は、前記特定の波長の光
    のみを出射する単色光源であることを特徴とする請求項
    1に記載のマーク検出装置。
  4. 【請求項4】 前記特定の波長は、紫外線の波長領域に
    含まれない波長であることを特徴とする請求項1乃至3
    のいずれか一項に記載のマーク検出装置。
  5. 【請求項5】 前記対象物はマークが形成された部材を
    有し、前記特定の波長は、前記マークによる反射率が最
    も高い波長であることを特徴とする請求項1乃至4のい
    ずれか一項に記載のマーク検出装置。
  6. 【請求項6】 前記対象物は、マークが形成された部材
    と、前記部材上に形成された透明層とを有し、前記特定
    の波長は、前記透明層による透過率が最も高い波長であ
    ることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか一項に記
    載のマーク検出装置。
  7. 【請求項7】 前記対象物と前記受光手段との間の光路
    上に設けられ、前記光が前記対象物の表面に入射した時
    に生じる錯乱光を阻止する偏光板をさらに備えることを
    特徴とする請求項1乃至6のいずれかに記載のマーク検
    出装置。
  8. 【請求項8】 請求項1乃至7のいずれか一項に記載の
    マーク検出装置を、第1の対象物の検出位置及び第2の
    対象物の検出位置に搬送する搬送手段と、 前記第1の対象物の検出位置において決定された前記第
    1の対象物のマークの位置及び前記第2の対象物の検出
    位置において決定された前記第2の対象物のマークの位
    置に基づいて、前記第1の対象物と前記第2の対象物を
    所定の相対的位置に配置するために必要な前記第1の対
    象物及び前記第2の対象物の少なくとも一方の移動方向
    及び移動量を決定する制御手段と、を備えることを特徴
    とする対象物の位置決め装置。
  9. 【請求項9】 マークが形成された対象物に対して、特
    定の波長の光を照射する光照射工程と、 前記対象物により反射された前記光を受光し、対応する
    電気信号を出力する工程と、 前記電気信号に基づいて、前記マークの位置を決定する
    工程と、を有することを特徴とするマーク検出方法。
  10. 【請求項10】 前記光照射工程に先だって実行され、
    複数の波長の光を前記対象物に照射して前記特定の波長
    を決定する波長決定工程をさらに有することを特徴とす
    る請求項9に記載のマーク検出方法。
  11. 【請求項11】 前記波長決定工程において、前記複数
    の波長の光は白色光源から出射した光を前記波長を通過
    する光学フィルタによりフィルタリングすることにより
    生成され、 前記光照射工程において、前記特定の波長の光は前記特
    定の波長の光のみを生成する単色光源により生成される
    ことを特徴とする請求項10に記載のマーク検出方法。
  12. 【請求項12】 請求項9乃至11のいずれか一項に記
    載のマーク検出方法により第1の対象物のマーク位置及
    び第2の対象物のマーク位置を検出する工程と、 前記第1の対象物のマーク位置及び前記第2の対象物の
    マーク位置に基づいて、前記第1の対象物と前記第2の
    対象物を所定の相対的位置に配置するために必要な前記
    第1の対象物及び前記第2の対象物の少なくとも一方の
    移動方向及び移動量を決定する工程と、を備えることを
    特徴とする対象物の位置決め方法。
  13. 【請求項13】 請求項9乃至11のいずれか一項に記
    載のマーク検出方法により第1基板上のマーク及び第2
    基板上のマークを検出する工程と、 前記第1基板上のマークと前記第2基板上のマークとが
    所定の相対的位置関係となるように前記第1基板及び第
    2基板の少なくとも一方を移動し、前記第1基板と前記
    第2基板とを貼り合わせる工程と、を含むことを特徴と
    する電気光学パネルの製造方法。
  14. 【請求項14】 請求項9乃至11のいずれか一項に記
    載のマーク検出方法により電気光学パネル上のマーク及
    び駆動用IC上のマークを検出する工程と、 前記電気光学パネル上のマークと前記駆動用IC上のマ
    ークとが所定の相対的位置関係となるように前記電気光
    学パネル及び前記駆動用ICの少なくとも一方を移動
    し、前記電気光学パネル上に前記駆動用ICを取り付け
    る工程と、を含むことを特徴とする電気光学装置の製造
    方法。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2015193503A (ja) * 2014-03-31 2015-11-05 平田機工株式会社 製造方法及び製造装置
JP2020181765A (ja) * 2019-04-26 2020-11-05 株式会社東海理化電機製作所 有機デバイス及び有機デバイスの製造方法

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JP2020181765A (ja) * 2019-04-26 2020-11-05 株式会社東海理化電機製作所 有機デバイス及び有機デバイスの製造方法

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