JP2002367883A - マーク検出方法、荷電粒子ビーム露光方法、荷電粒子ビーム露光装置及びデバイス製造方法 - Google Patents

マーク検出方法、荷電粒子ビーム露光方法、荷電粒子ビーム露光装置及びデバイス製造方法

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JP2002367883A
JP2002367883A JP2001169353A JP2001169353A JP2002367883A JP 2002367883 A JP2002367883 A JP 2002367883A JP 2001169353 A JP2001169353 A JP 2001169353A JP 2001169353 A JP2001169353 A JP 2001169353A JP 2002367883 A JP2002367883 A JP 2002367883A
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particle beam
charged particle
optical system
deflector
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JP2001169353A
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Teruaki Okino
輝昭 沖野
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Nikon Corp
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    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01JELECTRIC DISCHARGE TUBES OR DISCHARGE LAMPS
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    • H01J2237/30Electron or ion beam tubes for processing objects
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  • Analytical Chemistry (AREA)
  • Electron Beam Exposure (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 正確なマーク検出ができ、露光精度を向上で
きる荷電粒子ビーム露光方法等を提供する。 【解決手段】 電子線がマスク10上の位置検出用マー
クに照射された際に、マーク走査用偏向器17を動作さ
せ、該電子線をウェハ23のアライメントマーク上で偏
向・走査し、その際のマークからの反射電子を反射電子
検出器22で検出することにより、マスク10とウェハ
23の相対的位置関係を知ることができる。このよう
に、本発明においては、主偏向器16を通常作動させな
がら、マーク61に電子線が照射されたタイミングでの
みマーク走査用偏向器17を作動させてマーク62の反
射電子を検出する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、半導体集積回路等
のリソグラフィーに用いられる荷電粒子ビーム露光方法
等に関する。特には、正確なマーク検出ができ、露光精
度を向上できる荷電粒子ビーム露光方法等に関する。
【0002】
【従来の技術】電子ビーム露光を例にとって従来技術を
説明する。電子ビーム露光は高精度ではあるがスループ
ットが低いのが欠点とされており、その欠点を解消すべ
く様々な技術開発がなされてきた。現在では、セルプロ
ジェクション、キャラクタープロジェクションあるいは
ブロック露光と呼ばれる図形部分一括露光方式が実用化
されている。図形部分一括露光方式では、繰り返し性の
ある回路小パターン(ウェハ(感応基板)上で5μm 角
程度)を、同様の小パターンが複数種類形成されたマス
クを用いて繰り返し転写露光を行う。しかし、この方式
でも、繰り返し性のないパターン部分については可変成
形方式の描画を行うので、量産用のウェハ露光装置とす
るにはスループットがまだ低い。
【0003】図形部分一括露光方式よりも飛躍的に高ス
ループットをねらう電子ビーム転写露光方式として、一
括転写方式が検討されている。これは、1ダイ(チッ
プ)又は複数ダイを一度に露光する方式である。しか
し、この方式は、転写のための原版となるマスクの製作
が困難であり、また、1ダイ以上というような大きな光
学フィールド内で収差を許容範囲内に抑えることが困難
である等の問題がある。これらの理由から、最近ではこ
の方式の装置の検討は下火になっている。
【0004】そこで、最近良く検討されている方式は、
大きな光学フィールドを要する1ダイ又は複数ダイを一
度に露光するのではなく、1ダイ全体のパターンを小さ
な領域(サブフィールド)に分割して転写露光するとい
う方式である(ここでは、分割転写方式と呼ぶこととす
る)。この方式においては、分割した小領域毎に、被露
光面上に結像される像の焦点やフィールドの歪等の収差
等を補正しながら露光する。これにより、一括転写に比
べて光学的に広い領域に亘って、解像性及び精度の良い
露光を行うことができる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上述の露光装置の光学
系には、荷電粒子ビームを各サブフィールドに向けて偏
向するための主偏向器が設けられている。この主偏向器
としては、電磁偏向器が良く用いられる。分割転写方式
の露光装置においては、通常、ある定型に基づいて配列
されたサブフィールドをビームを偏向させながら順次露
光していくので、主電磁偏向器は、露光中は繰り返し性
のある一定動作をすることとなる。
【0006】しかし、この方式の露光装置においても、
ウェハ等の上のアライメントマークをビーム照射して検
出する際は、主電磁偏向器を一旦止めていた。ところ
が、電磁偏向器には磁気ヒステリシス特性があり、ラン
ダムな動作をさせた場合には、偏向特性の再現性が低く
なる。また、電磁偏向器を止めると、偏向器の温度が下
がり、これによっても偏向器の特性がわずかながら変化
する。このため、光学系の軸とステージ側の軸の相対的
位置把握に若干の測定誤差が生じるなどして、ウェハ上
に形成されるパターンにわずかなずれが生じ、パターン
転写精度が低下する。
【0007】本発明は、このような問題に鑑みてなされ
たものであって、正確なマーク検出ができ、露光精度を
向上できる荷電粒子ビーム露光方法等を提供することを
目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
め、本発明のマーク検出方法は、 荷電粒子ビーム光学
系の偏向可能視野内でビームを順次偏向させる主偏向器
を作動させながらビーム照射する装置におけるマーク検
出方法であって; 前記視野内の一部にマークを設置
し、 前記主偏向器を通常作動させながら、前記マーク
を前記ビームが照射する位置となったタイミングでのみ
マーク検出することを特徴とする。
【0009】本発明の荷電粒子ビーム露光方法は、 感
応基板上に転写するパターンを原版上に形成し、 該パ
ターンを、一部の小領域(サブフィールド)毎に荷電粒
子ビームで順次照明し、 該サブフィールドを通過した
荷電粒子ビームを、投影光学系を介して、前記感応基板
上に順次投影結像させ、 各サブフィールドの像を前記
感応基板上で繋ぎ合わせることにより前記パターン全体
を転写する方法であって; 荷電粒子ビーム光学系の偏
向可能視野内に前記複数のサブフィールドを配列し、
該視野内で荷電粒子ビームを偏向する主偏向器を作動さ
せながら各サブフィールドを投影露光し、 前記感応基
板面上及び前記原版上に位置検出用マークを設けてお
き、 前記主偏向器を通常作動させながら、前記マーク
を前記荷電粒子ビームが照射する位置となったタイミン
グでのみマーク検出することを特徴とする。
【0010】主偏向器を通常作動させながらマーク検出
を行なうので、マーク検出時における主偏向器の温度や
ヒステリシスの状況が通常作動時にほぼ等しい。そのた
め、通常作動時の主偏向器の特性を反映したマーク位置
検出ができるため露光精度や検査精度を向上できる。
【0011】前記荷電粒子ビーム露光方法においては、
前記荷電粒子ビーム光学系に偏向角の比較的小さいマ
ーク走査用偏向器を設け、 前記タイミングでのみ前記
マーク走査用偏向器を作動することが好ましい。
【0012】ヒステリシスの小さいマーク走査用偏向器
を用いてマーク検出を行うことにより、より高精度なマ
ーク検出を行うことができる。また、マーク走査用偏向
器をマーク検出時にのみ動作させることにより、露光ビ
ームに与える悪影響を軽減できる。
【0013】本発明の荷電粒子ビーム露光装置は、 感
応基板上に転写するパターンの形成された原版を載置す
るステージと、 該パターンを、一部の小領域(サブフ
ィールド)毎に荷電ビームで順次照明する照明光学系
と、 該サブフィールドを通過した荷電ビームを、前記
感応基板上に順次投影結像させる投影光学系と、 前記
感応基板を載置するステージと、 を具備し、 各サブ
フィールドの像を前記感応基板上で繋ぎ合わせることに
より前記パターン全体を転写する露光装置であって;
前記照明光学系及び/又は前記投影光学系には、該光学
系の偏向可能視野内で荷電粒子ビームを偏向する主偏向
器が設けられており、 前記投影光学系に偏向角の比較
的小さいマーク走査用偏向器が設けられており、 前記
主偏向器を通常作動させながら、位置検出用マークを前
記荷電粒子ビームが照射する位置となったタイミングで
のみ前記マーク走査用偏向器を作動してマーク検出する
ことを特徴とする。
【0014】本発明のデバイス製造方法は、上記いずれ
かの荷電粒子ビーム露光方法を用いるリソグラフィー工
程を含むことを特徴とする。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照しつつ説明す
る。まず、本発明の実施の形態に係る露光装置の概要を
電子線露光を例にとって説明する。
【0016】図1は、分割転写方式の電子線投影露光装
置の光学系全体における結像関係及び制御系の概要を示
す図である。光学系の最上流に配置されている電子銃1
は、下方に向けて電子線を放射する。電子銃1の下方に
は2段のコンデンサレンズ2、3が備えられており、電
子線は、これらのコンデンサレンズ2、3によって収束
されブランキング開口7にクロスオーバーC.O.を結像す
る。
【0017】二段目のコンデンサレンズ3の下には、矩
形開口4が備えられている。この矩形開口(照明ビーム
成形開口)4は、マスク10の一つのサブフィールド
(露光の1単位となるパターン小領域)を照明する照明
ビームのみを通過させる。この開口4の像は、レンズ9
によってマスク10に結像される。
【0018】ビーム成形開口4の下方には、ブランキン
グ偏向器5が配置されている。同偏向器5は、必要時に
照明ビームを偏向させてブランキング開口7の非開口部
に当て、ビームがマスク10に当たらないようにする。
ブランキング開口7の下には、照明ビーム偏向器(照明
光学系の主偏向器)8が配置されている。この偏向器8
は、主に照明ビームを図1の横方向(X方向)に順次走
査して、照明光学系の視野内にあるマスク10の各サブ
フィールドの照明を行う。偏向器8の下方には、照明レ
ンズ9が配置されている。照明レンズ9は、マスク10
上にビーム成形開口4を結像させる。
【0019】マスク10は、実際には(図2を参照しつ
つ後述)光軸垂直面内(X−Y面)に広がっている。マ
スク10上には、全体として一個の半導体デバイスチッ
プをなすパターン(チップパターン)が形成されてい
る。もちろん、複数のマスクに1個の半導体デバイスチ
ップをなすパターンを分割して配置しても良い。マスク
10上のパターンは、多数のサブフィールドに分割され
ており、マスク面上の一部には、位置検出用マーク(図
2を参照しつつ後述)が設けられている。
【0020】マスク10は移動可能なマスクステージ1
1上に載置されており、マスク10を光軸垂直方向(X
Y方向)に動かすことにより、照明光学系の視野よりも
広い範囲に広がって配置されているマスク上の各サブフ
ィールドを照明することができる。マスクステージ11
には、レーザ干渉計を用いた位置検出器12が付設され
ており、マスクステージ11の位置をリアルタイムで正
確に把握することができる。
【0021】マスク10の下方には投影レンズ15、1
9、並びに投影光学系の主偏向器(像位置調整偏向器)
16、マーク走査用偏向器17が設けられている。主偏
向器16としては、電磁偏向器等を用いることができ、
電子線を比較的広い範囲に亘り偏向する。マーク走査用
偏向器17は、この例ではコントラスト開口18と同じ
Z方向位置に置かれている。このマーク走査用偏向器1
7には、偏向角の比較的小さい静電偏向器や小型の電磁
偏向器を用いることができる。ここで、小型の電磁偏向
器は、空芯で電磁コイルの巻き数が少なく、ヒステリシ
スの非常に小さな電磁偏向器が好ましい。マーク走査用
偏向器17は、電子ビームをウェハ23上で±10μm
走査できる程度偏向する。
【0022】マスク10の1つのサブフィールドを通過
した電子線は、投影レンズ15、19、主偏向器16に
よってウェハ23上の所定の位置に結像される。投影レ
ンズ15、19及び偏向器16、17の詳しい作用につ
いては、図3を参照して後述する。
【0023】投影光学系中のマスク10とウェハ23の
間を縮小率比で内分する点にはクロスオーバーC.O.が形
成され、同クロスオーバー位置にはコントラスト開口1
8が設けられている。同開口18は、マスク10の非パ
ターン部で散乱された電子線がウェハ23に到達しない
よう遮断する。
【0024】ウェハ23は、静電チャック(図示され
ず)を介して、XY方向に移動可能なウェハステージ2
4上に載置されている。上記マスクステージ11とウェ
ハステージ24とを、互いに逆の方向に同期走査するこ
とにより、投影光学系の視野を越えて広がるチップパタ
ーン内の各部を順次露光することができる。なお、ウェ
ハステージ24にも、上述のマスクステージ11と同様
の位置検出器25が装備されている。
【0025】ウェハ23上には、適当なレジストが塗布
されており、レジストに電子線のドーズが与えられ、マ
スク上のパターンが縮小されてウェハ23上に転写され
る。
【0026】ウェハ23上には、ウェハ位置を検出する
ための複数の帯状のパターンの集合体であるアライメン
トマーク(図3参照)が設けられている。アライメント
マークは、ウェハ23表面等に溝を掘ったり、ウェハ上
に電子の反射率の高い重金属(Ta、W等)のパターン
層を形成することにより作製する。
【0027】ウェハ23の直上には反射電子検出器22
が配置されている。この反射電子検出器22は、ウェハ
23やステージ上のアライメントマークで反射される電
子の量を検出する。
【0028】上記各レンズ2、3、9、15、19及び
各偏向器5、8、16、17は、各々のコイル電源制御
部2a、3a、9a、15a、19a及び5a、8a、
16a、17aを介してコントローラ31によりコント
ロールされる。また、マスクステージ11及びウェハス
テージ24も、ステージ制御部11a、24aを介し
て、コントローラ31により制御される。ステージ位置
検出器12、25は、アンプやA/D変換器等を含むイ
ンターフェース12a、25aを介してコントローラ3
1に信号を送る。また、反射電子検出器22も同様のイ
ンターフェース22aを介してコントローラ31に信号
を送る。
【0029】コントローラ31は、ステージ位置の制御
誤差を把握し、その誤差を主偏向器16で補正する。こ
れにより、マスク10上のサブフィールドの縮小像がウ
ェハ23上の目標位置に正確に転写される。そして、ウ
ェハ23上で各サブフィールド像が繋ぎ合わされて、マ
スク上のチップパターン全体がウェハ上に転写される。
【0030】次に、分割転写方式の電子線投影露光に用
いられるマスクの詳細例について、図2を参照しつつ説
明する。図2は、電子線投影露光用のマスク(レチク
ル)の構成例を模式的に示す平面図である。このような
マスクは、例えばシリコンウェハに電子線描画・エッチ
ングを行うことにより製作できる。
【0031】図2には、マスク10における全体のパタ
ーン分割配置状態が示されている。マスク10には、多
数の正方形の小領域(サブフィールド)42が設けられ
ている。図2に示すように、図の横方向(X方向)に多
数のサブフィールド42が並んで一つのグループ(エレ
クトリカルストライプ44)をなし、そのようなエレク
トリカルストライプ44が図の縦方向(Y方向)に多数
並んで1つのメカニカルストライプ49を形成してい
る。エレクトリカルストライプ44の長さ(メカニカル
ストライプ49の幅)は照明光学系の偏向可能視野の大
きさによって制限される。メカニカルストライプ49
は、X方向に並列に複数存在する。
【0032】この実施の形態のマスク10には、位置検
出用マーク61が形成されている。この実施の形態にお
いては、図の左から1本目のメカニカルストライプ49
の手前側に位置検出用マーク61が形成されている。
【0033】現在有力と考えられている方式によれば、
1つのメカニカルストライプ(以下単にストライプと呼
ぶ)49内のX方向のサブフィールド42の列(エレク
トリカルストライプ44)は、主偏向器16(図1参
照)による電子線偏向により順次露光される。一方、ス
トライプ49内のY方向の列は、連続ステージ走査によ
り順次露光される。
【0034】続いて、本発明の実施の形態に係る荷電粒
子ビーム露光方法及びマーク検出方法について説明す
る。図3は、マスクからウェハへのパターン転写の様子
を模式的に示す斜視図である。図の上部にマスク10上
の1つのストライプ49が示されている。ストライプ4
9には上述のように多数のサブフィールド42が形成さ
れている。図の下部には、マスク10と対向するウェハ
23が示されている。
【0035】この図では、マスク上のストライプ49の
一番手前のエレクトリカルストライプ44の左隅のサブ
フィールド42−1が上方からの照明ビームIBにより
照明されている。そして、サブフィールド42−1を通
過したパターンビームPBが、2段の投影レンズと主偏
向器16(図1参照)の作用によりウェハ23上の所定
の領域52−1に縮小投影されている。パターンビーム
PBは、マスク10とウェハ23の間で、2段の投影レ
ンズの作用により、光軸と平行な方向から光軸と交差す
る方向へ、そしてその逆に計2回偏向される。
【0036】ウェハ23上におけるサブフィールド像の
転写位置は、レチクル10とウェハ23との間の光路中
に設けられた主偏向器16により、各サブフィールド4
2に対応する被転写小領域52が互いに接するように調
整される。すなわち、レチクル上のサブフィールド42
を通過したパターンビームPBを第1投影レンズ及び第
2投影レンズでウェハ23上に収束させるだけでは、レ
チクル10のサブフィールド42のみならず、サブフィ
ールド42間の梁(グリレージ及びスカート)の像まで
も所定の縮小率で転写することとなり、梁の非パターン
領域に相当する無露光領域が各被転写小領域52の間に
生じる。このようにならないよう、非パターン領域の幅
に相当する分だけパターン像の転写位置をずらしてい
る。なお、レチクル10上におけるサブフィールド42
の配置状態は通常定型的(使用する多種のレチクル間で
も一定)であるので、主偏向器16は露光中にある定型
的な繰り返し動作をする。
【0037】ここで、マスクステージを移動し、マスク
10上の位置検出用マーク61を軸上に位置させる。ま
た、ウェハステージを移動し、ウェハ23面上のアライ
メントマーク62の1つをやはり軸上に位置させる。な
お、この場合のアライメントマーク62は、ウェハ23
上のスクライブライン上に設けられている。そして、連
続的に偏向している中で、偏向位置が軸上に位置した際
に、マーク走査用偏向器17(図1参照)を動作させ、
該電子線をウェハ23のアライメントマーク62上で細
かく偏向・走査する。そして、その際のマーク62から
の反射電子を反射電子検出器22(図1参照)で検出す
ることにより、マスク10とウェハ23の相対的位置関
係を知ることができる。
【0038】ここで、マークのある1つのサブフィール
ドをビームが照射する時間は短い(例えば200μs)
ので、マーク走査用偏向器17を動作させてアライメン
トマーク62を走査した際に、十分な信号量を得られな
い場合がある。その場合には、再度、電子線が位置検出
用マーク61に照射された際に、マーク走査用偏向器1
7を動作させてアライメントマーク62を走査して信号
を蓄積して必要な信号量を得ることができる。
【0039】このように、本発明においては、主偏向器
16を通常作動させながら、マーク61に電子線が照射
されたタイミングでのみマーク走査用偏向器17を作動
させてマーク62の反射電子を検出する。これにより、
マーク検出時間は長くなるが、主偏向器16を停止させ
ることなく、且つ、ヒステリシスの小さいマーク走査用
偏向器17でマーク検出を行なうことができるので、露
光時の装置特性により近い状態でマーク検出位置をより
正確に検出できる。
【0040】次に上記説明した荷電粒子ビーム露光方法
を利用したデバイス製造方法の実施例を説明する。図4
は、微小デバイス(ICやLSI等の半導体チップ、液
晶パネル、CCD、薄膜磁気ヘッド、マイクロマシン
等)の製造のフローを示す。
【0041】ステップ1(回路設計)では、半導体デバ
イスの回路設計を行う。ステップ2(マスク製作)で
は、設計した回路パターンを形成したマスクを製作す
る。この時、パターンについて局部的にリサイズを施す
ことにより近接効果や空間電荷効果によるビームボケの
補正を行ってもよい。一方、ステップ3(ウェハ製造)
では、シリコン等の材料を用いてウェハを製造する。
【0042】ステップ4(酸化)では、ウェハの表面を
酸化させる。ステップ5(CVD)では、ウェハ表面に
絶縁膜を形成する。ステップ6(電極形成)では、ウェ
ハ上に電極を蒸着によって形成する。ステップ7(イオ
ン打ち込み)では、ウェハにイオンを打ち込む。ステッ
プ8(レジスト処理)では、ウェハに感光剤を塗布す
る。ステップ9(電子ビーム露光)では、ステップ2で
作ったマスクを用いて電子ビーム転写装置によって、マ
スクの回路パターンをウェハに焼付露光する。その際、
上述の露光方法を用いる。ステップ10(光露光)で
は、同じくステップ2で作った光露光用マスクを用い
て、光ステッパーによってマスクの回路パターンをウェ
ハに焼付露光する。この前又は後に、電子ビームの後方
散乱電子を均一化する近接効果補正露光を行ってもよ
い。
【0043】ステップ11(現像)では、露光したウェ
ハを現像する。ステップ12(エッチング)では、レジ
スト像以外の部分を選択的に削り取る。ステップ13
(レジスト剥離)では、エッチングがすんで不要となっ
たレジストを取り除く。ステップ4からステップ13を
繰り返し行うことによって、ウェハ上に多重に回路パタ
ーンが形成される。
【0044】ステップ14(組立)は、後工程と呼ば
れ、上の工程によって作製されたウェハを用いて半導体
チップ化する工程であり、アッセンブリ工程(ダイシン
グ、ボンディング)、パッケージング工程(チップ封
入)等の工程を含む。ステップ15(検査)では、ステ
ップ14で作製された半導体デバイスの動作確認テス
ト、耐久性テスト等の検査を行う。こうした工程を経て
半導体デバイスが完成しこれが出荷(ステップ16)さ
れる。
【0045】以上図1〜図4を参照しつつ、本発明の実
施の形態に係るマーク検出方法等について説明したが、
本発明はこれに限定されるものではなく、以下のように
様々な変更を加えることができる。本文では、連続的に
主偏向する中で、主偏向が軸上に来たときにマーク検出
する例を述べたが、必ずしも軸上でなくても、ある特定
の主偏向位置であれば良い。
【0046】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
によれば、正確なマーク検出ができ、露光精度を向上で
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】分割転写方式の電子線投影露光装置の光学系全
体における結像関係及び制御系の概要を示す図である。
【図2】電子線投影露光用のマスクの構成例を模式的に
示す平面図である。
【図3】マスクからウェハへのパターン転写の様子を模
式的に示す斜視図である。
【図4】微小デバイス(ICやLSI等の半導体チッ
プ、液晶パネル、CCD、薄膜磁気ヘッド、マイクロマ
シン等)の製造のフローを示す。
【符号の説明】
1 電子銃 2,3 コンデ
ンサレンズ 4 照明ビーム成形開口 5 ブランキ
ング偏向器 7 ブランキング開口 8 照明ビー
ム偏向器 9 コンデンサレンズ 10 レチクル
(マスク) 11 レチクルステージ 12 レチクル
ステージ位置検出器 15 第1投影レンズ 16 主偏向器 17 マーク走
査用偏向器 18 コントラスト開口 19 第2投影
レンズ 22 反射電子検出器 23 ウェハ 24 ウェハステージ 25 ウェハス
テージ位置検出器 31 コントローラ 62 アライメントマーク

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 荷電粒子ビーム光学系の偏向可能視野内
    でビームを順次偏向させる主偏向器を作動させながらビ
    ーム照射する装置におけるマーク検出方法であって;前
    記視野内の一部にマークを設置し、 前記主偏向器を通常作動させながら、前記マークを前記
    ビームが照射する位置となったタイミングでのみマーク
    検出することを特徴とするマーク検出方法。
  2. 【請求項2】 感応基板上に転写するパターンを原版上
    に形成し、 該パターンを、一部の小領域(サブフィールド)毎に荷
    電粒子ビームで順次照明し、 該サブフィールドを通過した荷電粒子ビームを、投影光
    学系を介して、前記感応基板上に順次投影結像させ、 各サブフィールドの像を前記感応基板上で繋ぎ合わせる
    ことにより前記パターン全体を転写する方法であって;
    荷電粒子ビーム光学系の偏向可能視野内に前記複数のサ
    ブフィールドを配列し、 該視野内で荷電粒子ビームを偏向する主偏向器を作動さ
    せながら各サブフィールドを投影露光し、 前記感応基板面上及び前記原版上に位置検出用マークを
    設けておき、 前記主偏向器を通常作動させながら、前記マークを前記
    荷電粒子ビームが照射する位置となったタイミングでの
    みマーク検出することを特徴とする荷電粒子ビーム露光
    方法。
  3. 【請求項3】 前記荷電粒子ビーム光学系に偏向角の比
    較的小さいマーク走査用偏向器を設け、 前記タイミングでのみ前記マーク走査用偏向器を作動す
    ることを特徴とする請求項2記載の荷電粒子ビーム露光
    方法。
  4. 【請求項4】 感応基板上に転写するパターンの形成さ
    れた原版を載置するステージと、 該パターンを、一部の小領域(サブフィールド)毎に荷
    電粒子ビームで順次照明する照明光学系と、 該サブフィールドを通過した荷電粒子ビームを、前記感
    応基板上に順次投影結像させる投影光学系と、 前記感応基板を載置するステージと、 を具備し、 各サブフィールドの像を前記感応基板上で繋ぎ合わせる
    ことにより前記パターン全体を転写する露光装置であっ
    て;前記照明光学系及び/又は前記投影光学系には、該
    光学系の偏向可能視野内で荷電粒子ビームを偏向する主
    偏向器が設けられており、 前記投影光学系に偏向角の比較的小さいマーク走査用偏
    向器が設けられており、 前記主偏向器を通常作動させながら、位置検出用マーク
    を荷電粒子ビームが照射する位置となったタイミングで
    のみ前記マーク走査用偏向器を作動してマーク検出する
    ことを特徴とする荷電粒子ビーム露光装置。
  5. 【請求項5】 請求項2又は3記載の荷電粒子ビーム露
    光方法を用いるリソグラフィー工程を含むことを特徴と
    するデバイス製造方法。
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