JP2002366234A - 電圧制御装置 - Google Patents

電圧制御装置

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JP2002366234A
JP2002366234A JP2001177503A JP2001177503A JP2002366234A JP 2002366234 A JP2002366234 A JP 2002366234A JP 2001177503 A JP2001177503 A JP 2001177503A JP 2001177503 A JP2001177503 A JP 2001177503A JP 2002366234 A JP2002366234 A JP 2002366234A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 負荷電圧入力部に入力される電圧が低下する
異常状態発生時に、負荷電圧の検出から出力電圧の検出
へ切替える際においても、検出電圧が異常に低下するの
を防止し、出力電圧が安定した電圧制御装置を提供す
る。 【解決手段】 出力電圧を負荷に供給する出力回路と、
電圧検出回路と、電圧検出回路の検出電圧に応じて出力
回路を制御する制御回路とを備えた電圧制御装置であっ
て、電圧検出回路は、負荷電圧が入力される負荷電圧入
力部と、出力電圧が入力される出力電圧入力部と、検出
電圧を出力する検出電圧出力部と、負荷電圧入力部を検
出電圧出力部と接続する第1の接続回路と、出力電圧入
力部を、負荷電圧入力部に入力される電圧が所定電圧未
満の場合にオンするスイッチング素子を介して検出電圧
出力部に接続する第2の接続回路と、出力電圧入力部を
インピーダンス回路を介して検出電圧出力部に接続する
第3の接続回路を有する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、負荷に出力電圧を
供給する電圧制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】電気自動車やハイブリッド車等には、走
行用モータへ電力を供給するメインバッテリが搭載され
ている。メインバッテリの直流電圧は、例えば、288
Vである。ところで、このような電気自動車やハイブリ
ッド車等であっても、従来の車両と同様の12V機器
(例えば、保安機器、車載AV機器等)が装備されてい
るため、12Vバッテリが搭載されている。この12V
バッテリは、メインバッテリの直流電圧によって充電さ
れる。この場合、メインバッテリの直流電圧を12Vバ
ッテリを充電可能な電圧に制御するための電圧制御装置
が設けられている。
【0003】ハイブリッド車に用いられている従来の電
圧制御装置を、図1を用いて説明する。ハイブリッド車
には、走行用モータへ電力を供給するメインバッテリ2
00が設けられている。メインバッテリ200は、エン
ジン等により駆動される発電機の出力電圧によって充電
される。また、12V機器300に電圧を供給するため
の12Vバッテリ220が搭載されている。また、メイ
ンバッテリ200の直流電圧により12Vバッテリ22
0を充電するためのDC−DCコンバータ(電圧制御装
置)100が設けられている。DC−DCコンバータ1
00は、メインバッテリ200から供給される直流電圧
を入力回路160で受け、出力回路180で所定値に制
御した出力電圧を12Vバッテリ220へ供給する。制
御回路140は、電圧検出回路120から出力される検
出電圧が設定電圧となるように出力回路180を制御す
る。
【0004】DC−DCコンバータ100と12Vバッ
テリ220は、ハイブリッド車への搭載上の制約などか
ら、近くに配置することができない。このため、DC−
DCコンバータ100の出力端子と12Vバッテリ22
の+端子は、例えば、数十cmの長さのケーブル400
で接続される。ここで、DC−DCコンバータ100の
出力端子から12Vバッテリ220には、場合によって
は数十Aの電流が流れる。このため、DC−DCコンバ
ータ100の出力端子と12Vバッテリ220の+端子
の間に、ケーブル400により約1Vの電圧降下が発生
する。そこで、12Vバッテリ220を最適な電圧で充
電するために、12Vバッテリ220の+端子をケーブ
ル420を介して電圧検出回路120の負荷電圧入力部
10に接続している。この場合、ケーブル420には大
電流が流れないため、ケーブル420による電圧降下は
ほどんど発生しない。これにより、12Vバッテリ22
0の端子電圧を正確に検出することができる。
【0005】12Vバッテリ220の+端子をケーブル
420を介して電圧検出回路120の負荷電圧入力部1
0に接続した場合、ケーブル420が接触不良となった
り、断線すると、電圧検出回路120の検出電圧が低く
なる。この場合、制御回路140は、電圧検出回路12
0の検出電圧が低いと判断して出力回路180を制御す
る。このため、出力回路180の出力電圧が高電圧状態
に保持される。DC−DCコンバータ100は、自己の
出力電圧を監視しており、所定電圧以上に達したと判断
すると、保護機能を作動させ、電圧の出力を停止する。
しかし、ケーブル420に断線等が発生した場合に、D
C−DCコンバータ100の電圧出力を停止してしまう
と、車両の走行等に影響が出る可能性があるため好まし
くない。そこで、ケーブル420に断線等が発生した場
合は、DC−DCコンバータ100自身の出力電圧に基
づいて制御する構成にしている。構成としては、出力回
路180の出力端子を電圧検出回路120の出力電圧入
力部20に接続している。この例では、接触不良及び断
線等の発生を、より確実に回避するために、DC−DC
コンバータ100の内部でプリント基板のパターン等を
用いて配線している。これにより、ケーブル420に断
線等が発生しても、電圧検出回路120は出力回路18
0の出力電圧を検出するため、出力回路180の出力電
圧が高電圧状態に保持されることがない。このため、D
C−DCコンバータ100の保護機能が作動して、電圧
出力を停止させることがなく、継続して電圧出力を得る
ことができる。
【0006】制御回路140は、検出電圧出力部40の
電圧が所定の電圧値(例えば、2.5V)になるよう
に、出力回路180を制御することで、電圧検出回路1
20の入力電圧(この場合、負荷電圧入力部10あるい
は出力電圧入力部20に入力される電圧)が所定の電圧
値(例えば、14V)になるように、出力回路180を
制御する。制御対象は12Vバッテリ220であり、ケ
ーブル420を用いて12Vバッテリ220の電圧を監
視した場合は、12Vバッテリ220のほぼ正しい電圧
を監視できている。しかし、ケーブル420に断線等が
発生してDC−DCコンバータ100の出力電圧を用い
て12Vバッテリ220の電圧を間接的に監視した場合
は、12Vバッテリ220の電圧よりも、ケーブル40
0による電圧降下分だけ高い電圧を監視することにな
る。これは、ケーブル400には数十Aもの大電流が流
れる場合もあるためである。また、運転状態等により1
2V機器300等の消費電流が変動するため、ケーブル
400を流れる電流は、数A〜数十A等の間で常に変動
している。このため、通常時に、電圧検出回路120が
出力電圧入力部20に入力される電圧を検出電圧出力部
40から出力すると、12Vバッテリ220に最適な電
圧を供給することができない。そこで、電圧検出回路1
20には、通常時には負荷電圧入力部10に入力された
電圧を選択し、ケーブル420の断線等の異常時には出
力電圧入力部20に入力された電圧を選択する切替え回
路が設けられている。
【0007】従来の電圧検出回路120について、図2
を用いて説明する。電圧検出回路120の負荷電圧入力
部10は、逆流防止用のダイオードD1、抵抗R41を
介して検出電圧出力部40に接続されている。抵抗R4
1と検出電圧出力部40との接続点と基準電位(この場
合、GND)との間には、抵抗R42が接続されてい
る。また、出力電圧入力部20は、トランジスタTr2
3、逆流防止用ダイオードD2、抵抗R41を介して検
出電圧出力部40に接続されている。抵抗R41とR4
2は分圧回路を構成し、入力電圧を分圧して検出電圧出
力部40に出力している。また、抵抗R21〜R26及
びトランジスタTr21〜Tr23が設けられている。
この回路構成で、ダイオードD1を介して入力される負
荷電圧とダイオードD2を介して入力される出力電圧
の、高い方の電圧を検出電圧出力部40に供給する。こ
こで、負荷電圧入力部10にケーブル420を介して1
2Vバッテリ220の+端子が正常に接続されている時
(正常時)には、トランジスタTr21がオンする。こ
れにより、トランジスタTr22及びTr23がオフ
し、出力電圧入力部20と検出電圧出力部40との接続
が切断される。したがって、この場合には、負荷電圧入
力部10に入力された電圧を分圧した電圧が検出電圧出
力部40から出力される。一方、ケーブル420の断線
等の異常時には、負荷電圧入力部10に入力される電圧
が所定電圧未満になるため、トランジスタTr21がオ
フする。これにより、トランジスタTr22及びTr2
3がオンし、出力電圧入力部20と検出電圧出力部40
が接続される。この時、出力電圧入力部20から入力さ
れる電圧の方が負荷電圧入力部10から入力される電圧
より高いため、出力電圧入力部20に入力された電圧を
分圧した電圧が検出電圧出力部40から出力される。こ
のように、トランジスタTr21〜Tr23と抵抗R2
1〜R26により、正常時には負荷電圧入力部10に入
力された電圧を選択し、ケーブル420の断線等の異常
時には出力電圧入力部20に入力された電圧を選択する
切替え回路22が構成されている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】従来の電圧検出回路に
おいて、ケーブル420が断線した時の検出電圧出力部
40から出力される検出電圧、負荷電圧、出力電圧の状
態を図3に示す。なお、図3の横軸は時間を示し、縦軸
は電圧を示している。図3に示すように、ケーブル42
0の断線が発生して負荷電圧入力部10に入力される電
圧が所定電圧未満に低下すると、切替え回路22が動作
を開始する。すなわち、負荷電圧入力部10に入力され
る入力電圧の検出から出力電圧入力部20に入力される
入力電圧の検出に切り替わる。この時、切替え回路22
により切替え動作に要する時間は、例えば、数msec
である。この切替え回路22による切替え動作に要する
時間の間は、電圧検出回路120は、0Vの検出電圧を
出力(図3中の、「検出電圧」の「期間B」部分)す
る。「期間B」の部分では、検出電圧が目標電圧よりも
低いので、制御回路140は出力電圧を高くするように
出力回路180を制御する。このため、「期間B」の
「出力電圧」及び「負荷電圧」は徐々に上昇する。ま
た、「出力電圧」は、「負荷電圧」よりも「ケーブル4
00による電圧降下分」だけ高い電圧である。また、制
御回路140は、「期間A」の部分では「負荷電圧」を
目標電圧(この例では、14V)にするように制御し、
「期間C」の部分では「出力電圧」を目標電圧にするよ
うに制御する。ここで、「期間B」の部分では、検出電
圧が異常に低くなるため、出力電圧が上昇する。この
時、DC−DCコンバータ100は、自己の出力電圧が
所定電圧以上に達したと判断して保護機能を作動させて
電圧の出力を停止させる可能性がある。本発明は、この
ような点に鑑みて創案されたものであり、負荷電圧入力
部に入力される電圧が低下する異常状態発生時に、負荷
電圧の検出から出力電圧の検出へ切替える際において
も、検出電圧が異常に低下するのを防止し、出力電圧が
安定した電圧制御装置を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
の本発明の第1発明は、請求項1に記載されたとおりの
電圧制御装置である。請求項1に記載の電圧制御装置で
は、電圧検出回路は、負荷電圧入力部を検出電圧出力部
と接続する第1の接続回路と、出力電圧入力部を、負荷
電圧入力部に入力される電圧が所定電圧未満の場合にオ
ンするスイッチング素子を介して検出電圧出力部に接続
する第2の接続回路と、出力電圧入力部をインピーダン
ス回路を介して検出電圧出力部に接続する第3の接続回
路を有している。請求項1に記載の電圧制御装置を用い
れば、負荷電圧入力部に入力される負荷電圧が所定電圧
未満に低下する異常状態発生時に、スイッチング素子を
オンさせることで負荷電圧の検出から出力電圧の検出に
切替える際においても、検出電圧が異常に低下するのを
防止することができる。これにより、出力電圧が安定し
た電圧制御装置を提供できる。
【0010】また、本発明の第2発明は、請求項2に記
載されたとおりの電圧制御装置である。請求項2に記載
の電圧制御装置では、第1、第2及び第3の接続回路に
は電流が流れる方向を制限する電流方向制限回路が設け
られている。請求項2に記載の電圧制御装置を用いれ
ば、出力電圧入力部から負荷電圧入力部への電流の逆
流、あるいは負荷電圧入力部から出力電圧入力部への電
流の逆流を防止することができる。
【0011】また、本発明の第3発明は、請求項3に記
載されたとおりの電圧制御装置である。請求項3に記載
の電圧制御装置では、電圧検出回路は、負荷電圧入力部
に入力される電圧が所定電圧以上の場合には負荷電圧入
力部を検出電圧出力部と接続し、負荷電圧入力部に入力
される電圧が所定電圧未満である場合には出力電圧入力
部を検出電圧出力部に接続する切替え回路と、出力電圧
入力部をインピーダンス回路を介して検出電圧出力部に
接続する接続回路を有している。請求項3に記載の電圧
制御装置を用いれば、負荷電圧入力部に入力される負荷
電圧が所定電圧未満に低下する異常状態発生時に、切替
え回路を動作させることで負荷電圧の検出から出力電圧
の検出に切替える際においても、検出電圧が異常に低下
することを防止することができる。これにより、出力電
圧が安定した電圧制御装置を提供できる。
【0012】また、本発明の第4発明は、請求項4に記
載されたとおりの電圧制御装置である。請求項4に記載
の電圧制御装置では、インピーダンス回路は、出力電圧
入力部からインピーダンス回路を介して検出電圧出力部
に供給される電圧が、負荷電圧入力部から検出電圧出力
部に供給される電圧及び出力電圧入力部からインピーダ
ンス回路を介さずに検出電圧出力部に供給される電圧よ
りも小さくなるように構成されている。請求項4に記載
の電圧制御装置を用いれば、負荷電圧入力部に入力され
る負荷電圧が所定電圧未満に低下する異常状態発生時
に、負荷電圧の検出から出力電圧の検出に切替える際に
おいても、検出電圧が異常に低下することを防止する回
路の実現が容易である。
【0013】また、本発明の第5発明は、請求項5に記
載されたとおりの電圧制御装置である。請求項5に記載
の電圧制御装置では、インピーダンス回路は、抵抗また
は/及びダイオードにより構成される。請求項5に記載
の電圧制御装置を用いれば、インピーダンス回路を、抵
抗またはダイオードの少なくともいずれか一方により構
成することにより、実現が容易である。
【0014】
【発明の実施の形態】以下に本発明の実施の形態を図面
を用いて説明する。電圧制御装置及び周辺機器等の構成
は、図1と同様である。図4は、本発明の電圧制御装置
の一実施の形態で用いる電圧検出回路の概略回路図を示
している。図4に示す電圧検出回路は、図2に示す従来
の電圧検出回路に対して、出力電圧入力部20と抵抗R
41の間に抵抗R3と逆流防止用のダイオードD3の直
列回路が追加されている。逆流防止用ダイオードD3
は、抵抗R41から出力電圧入力部20の方向に電流が
流れるのを防止するように接続されている。その他の構
成は図2に示した従来の電圧検出回路と同一である。本
実施の形態では、抵抗R3が本発明のインピーダンス回
路に対応し、ダイオードD1、D2、D3が本発明の電
流方向制限回路に対応し、ダイオードD1、抵抗R4
1、R42が本発明の第1の接続回路に対応し、トラン
ジスタTr23、ダイオードD2、抵抗R41、R42
が本発明の第2の接続回路に対応し、ダイオードD3、
抵抗R41、R42が本発明の第3の接続回路に対応す
る。なお、分圧回路を構成する抵抗R41、R42は、
第1〜第3の接続回路に共通に設けたが、第1〜第3の
接続回路に設けてもよい。
【0015】分圧回路を構成する抵抗R41、R42の
抵抗値は、検出電圧出力部40から出力される検出電圧
が入力される制御回路140の特性によって決定され
る。また、抵抗R3の抵抗値は、抵抗R3及びダイオー
ドD3を介した電圧が、負荷電圧入力部10から入力さ
れる電圧よりも低くなる(例えば、約2V低くなる)よ
うに決定される。従来は、検出電圧が異常に低くなる時
間を短くしていたが、本発明では、検出電圧が異常に低
くなることを防止している。従来の切替え回路22は、
切替え動作に要する時間を数msec未満に抑えるため
に、各トランジスタ(Tr21、Tr22、Tr23)
のベース電流を大きくしてスイッチング動作を速くして
いる。これらのトランジスタ(Tr21、Tr22、T
r23)には、イグニッションキーを抜いた車両停止時
等におけるDC−DCコンバータ100が動作していな
い場合であっても常に電流が流れるため、暗電流が大き
い。このため、車両放置時等における12Vバッテリ2
20の電流消費量が多く、長期間放置した場合等では、
12Vバッテリ220がバッテリ上がりを起こす可能性
がある。次に、暗電流を低減する手段について説明す
る。通常の場合は、負荷電圧入力部10及び出力電圧入
力部20に電圧が供給され、トランジスタTr21がオ
ンするので、抵抗R21、R23、R41、R42で電
流を消費する。また、ケーブル420の断線等により、
負荷電圧に異常が発生した場合は、出力電圧入力部20
のみに電圧が供給され、トランジスタTr22、Tr2
3がオンするので、抵抗R23、R24、R25、R2
6、R41、R42で電流を消費する。よって、これら
の抵抗の抵抗値を大きくすることで暗電流を低減させる
ことができる。しかし、同時にトランジスタTr21、
Tr22、Tr23のベース電流を小さくしてしまうの
で、当該トランジスタのスイッチング動作が遅くなり、
切替え動作に要する時間が従来よりも長くなる。
【0016】次に、切替え回路22の動作について説明
する。負荷電圧入力部10に入力される電圧が正常であ
る場合(所定電圧以上である場合)には、初段のトラン
ジスタTr21がオンし、次段のトランジスタTr22
がオフし、さらに次段のトランジスタTr23がオフす
る。これにより、出力電圧入力部20は、検出電圧出力
部40と遮断される。この時に、抵抗R3によって第3
の接続回路を介した電圧が第1の接続回路を介した電圧
より低いため、負荷電圧入力部10に入力される電圧が
分割抵抗R41、R42で分圧されて検出電圧出力部4
0から出力される。一方、負荷電圧入力部10に入力さ
れる電圧が異常である場合(所定電圧未満である場合)
は、初段のトランジスタTr21がオフし、次段のトラ
ンジスタTr22がオンし、さらに次段のトランジスタ
Tr23がオンする。これにより、出力電圧入力部20
が検出電圧出力部40と接続される。この時、負荷電圧
入力部10に入力される電圧が所定電圧未満に低下して
からトランジスタTr23がオンするまで所定時間を
(例えば、数msec)要する。従来の電圧検出回路で
は、この切替え時間の間、検出電圧は0Vとなる。これ
に対して、本実施の形態では、出力電圧入力部20が抵
抗R3、ダイオードD3、抵抗R41、R42を介して
検出電圧出力部40に接続されている。これにより、ト
ランジスタTr23の切替え時間の間は、出力電圧入力
部20に入力される電圧が抵抗R3、ダイオードD3、
抵抗R41、R42を介して検出電圧出力部40に供給
されるため、検出電圧が0Vとなることはない。
【0017】次に、図5に、本実施の形態における電圧
検出回路120で、負荷電圧に異常が発生した場合にお
いて、検出電圧出力部40から出力される検出電圧、負
荷電圧、出力電圧、第3の接続回路から供給される電圧
の状態を示す。なお、図5の横軸は時間を示し、縦軸は
電圧を示している。図5中で、「負荷の検出電圧に異常
発生」までの期間Aでは、負荷電圧入力部10から第1
の接続回路を介して供給される電圧(約14V)に基づ
いた電圧が検出電圧に出力される。この期間Aでは、
「負荷電圧」が目標電圧(この例では、14V)と一致
するように制御される。「負荷の検出電圧に異常発生」
時(例えば、オープン)になると、例えば、数msec
(切替え回路が、切替え動作にかかる時間)の期間Bの
間、出力電圧入力部20から抵抗R3とダイオードD3
の直列回路(第3の接続回路)を介して供給される電圧
に基づいた電圧が検出電圧に出力される。「第3の接続
回路から供給される電圧」は、「負荷電圧」よりも「第
3の接続回路の電圧降下分」だけ低い電圧である。「負
荷の検出電圧に異常発生」の時点では、検出電圧が負荷
電圧から第3の接続回路から供給される電圧に切替わる
ので、検出電圧が下がる。そして、期間Bでは、「第3
の接続回路から供給される電圧」が目標電圧と一致する
ように制御される。このように、期間Bでは、負荷電圧
から出力電圧に切替わるまでの間、検出電圧が異常に低
下することを防止している。そして、「切替え回路動作
完了」以降の期間Cでは、出力電圧入力部20から第2
の接続回路を介して供給される電圧(約14V+電圧降
下補正分)に基づいた電圧が検出電圧に出力される。
「出力電圧」(第2の接続回路から供給される電圧)
は、「負荷電圧」よりも「ケーブル400による電圧降
下分」だけ高い電圧である。「切替え回路動作完了」の
時点では、検出電圧が第3の接続回路から供給される電
圧から出力電圧(第2の接続回路から供給される電圧)
に切替わるので、検出電圧が上がる。そして、期間Cで
は、「出力電圧」(第2の接続回路から供給される電
圧)が目標電圧と一致するように制御される。このよう
に、切替え動作中は、0[v]を出力することなく、第
3の接続回路から供給される電圧(負荷電圧入力部10
(通常は、約14V)よりも所定電圧だけ、低くなるよ
うに設定された電圧)が出力される。このため、暗電流
を低減させる等により、切替え動作に要する時間が長く
なっても、DC−DCコンバータ100の保護機能が作
動して、電圧出力を停止させることがなく、継続して電
圧出力を得ることができる。
【0018】次に、図6に、抵抗R3とダイオードD3
の直列回路(第3の接続回路)の別の回路構成の例を示
す。図4に示した抵抗R3とダイオードD3の直列回路
に対して、n個のダイオードを直列接続したダイオード
D31〜D3nを用いて第3の接続回路を構成する。ダ
イオードの個数は、負荷電圧入力部10(通常は、約1
4V)よりも所定電圧だけ、低くなる個数に設定すれば
よい。
【0019】次に、図7に、図4に示した電圧検出回路
に対して、第1の接続回路にトランジスタTr24と抵
抗R27を追加した回路構成の例を示す。負荷電圧入力
部10に入力される電圧が所定電圧以上である場合は、
Tr24がオンして第1の接続回路が接続され、Tr2
3がオフして第2の接続回路が遮断される。また、抵抗
R3とダイオードD3の直列回路で構成される第3の接
続回路から供給される電圧は、第1の接続回路から供給
される電圧と第2の接続回路から供給される電圧より低
くなるように構成されている。また、負荷電圧入力部1
0に入力される電圧が所定電圧未満である場合は、Tr
24がオフして第1の接続回路が遮断され、Tr23が
オンして第2の接続回路が接続される。また、ダイオー
ドD3、抵抗R3は、複数のダイオードで構成してもよ
い。
【0020】本発明の電圧制御装置は、本実施の形態で
説明した構成に限定されず、本発明の要旨を変更しない
範囲で種々の変更、追加、削除が可能である。例えば、
本実施の形態で説明した電圧検出回路は、スイッチング
素子としてバイポーラトランジスタを用いて構成した
が、MOSトランジスタ等を用いて構成してもよい。ま
た、本実施の形態で説明した電圧検出回路は、図4、図
6、図7に限定されるものではない。また、本実施の形
態では、電圧制御装置として、直流電圧を入力し直流電
圧を出力するDC−DCコンバータへの適用例を説明し
たが、交流電圧を入力し直流電圧を出力するAC−DC
コンバータへ適用することも可能であり、種々の電圧制
御装置に適用することが可能である。また、本実施の形
態の説明に用いた数値は一例であり、この数値に限定さ
れるものではない。また、以上(≧)、以下(≦)、よ
り大きい(>)、未満(<)等は、等号を含んでも含ま
なくてもよい。
【0021】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1〜5のい
ずれかに記載の電圧制御装置を用いれば、負荷電圧入力
部に入力される電圧が低下する異常状態発生時に、負荷
電圧の検出から出力電圧の検出へ切替える際において
も、検出電圧が異常に低下するのを防止し、出力電圧が
安定した電圧制御装置を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】電圧制御装置の適用例を示す図である。
【図2】従来の電圧検出回路の概略回路図である。
【図3】従来の電圧検出回路において、負荷の検出電圧
に異常が発生した場合の出力電圧を説明する図である。
【図4】本発明の電圧制御装置の電圧検出回路の一実施
の形態の概略回路図である。
【図5】本発明の電圧制御装置の電圧検出回路におい
て、負荷の検出電圧に異常が発生した場合の出力電圧を
説明する図である。
【図6】本発明の電圧制御装置の電圧検出回路の他の実
施の形態の概略回路図である。
【図7】本発明の電圧制御装置の電圧検出回路の他の実
施の形態の概略回路図である。
【符号の説明】
10 負荷電圧入力部 20 出力電圧入力部 40 検出電圧出力部 100 DC−DCコンバータ(電圧制御装置) 120 電圧検出回路 140 制御回路 200 メインバッテリ 220 12Vバッテリ

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 出力電圧を負荷に供給する出力回路と、
    電圧検出回路と、前記電圧検出回路の検出電圧に応じて
    前記出力回路を制御する制御回路とを備え、 前記電圧検出回路は、負荷電圧が入力される負荷電圧入
    力部と、前記出力電圧が入力される出力電圧入力部と、
    前記検出電圧を出力する検出電圧出力部と、前記負荷電
    圧入力部を前記検出電圧出力部と接続する第1の接続回
    路と、前記出力電圧入力部を、前記負荷電圧入力部に入
    力される電圧が所定電圧未満の場合にオンするスイッチ
    ング素子を介して前記検出電圧出力部に接続する第2の
    接続回路と、前記出力電圧入力部をインピーダンス回路
    を介して前記検出電圧出力部に接続する第3の接続回路
    を有している、ことを特徴とする電圧制御装置。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の電圧制御装置であっ
    て、前記第1、第2及び第3の接続回路には電流が流れ
    る方向を制限する電流方向制限回路が設けられている、
    ことを特徴とする電圧制御装置。
  3. 【請求項3】 出力電圧を負荷に供給する出力回路と、
    電圧検出回路と、前記電圧検出回路の検出電圧に応じて
    前記出力回路を制御する制御回路とを備え、 前記電圧検出回路は、負荷電圧が入力される負荷電圧入
    力部と、前記出力電圧が入力される出力電圧入力部と、
    前記検出電圧を出力する検出電圧出力部と、前記負荷電
    圧入力部に入力される電圧が所定電圧以上の場合には前
    記負荷電圧入力部を前記検出電圧出力部と接続し、前記
    負荷電圧入力部に入力される電圧が所定電圧未満である
    場合には前記出力電圧入力部を前記検出電圧出力部に接
    続する切替え回路と、前記出力電圧入力部をインピーダ
    ンス回路を介して前記検出電圧出力部に接続する接続回
    路を有している、ことを特徴とする電圧制御装置。
  4. 【請求項4】 請求項1〜3のいずれかに記載の電圧制
    御装置であって、 前記インピーダンス回路は、前記出力電圧入力部から前
    記インピーダンス回路を介して前記検出電圧出力部に供
    給される電圧が、前記負荷電圧入力部から前記検出電圧
    出力部に供給される電圧及び前記出力電圧入力部から前
    記インピーダンス回路を介さずに前記検出電圧出力部に
    供給される電圧よりも小さくなるように構成されてい
    る、ことを特徴とする電圧制御装置。
  5. 【請求項5】 請求項1〜4のいずれかに記載の電圧制
    御装置であって、 前記インピーダンス回路は、抵抗または/及びダイオー
    ドにより構成されている、ことを特徴とする電圧制御装
    置。
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