JP3966099B2 - 電気負荷駆動装置 - Google Patents

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【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、電気負荷へ電流を流すための電気負荷駆動装置に関し、特に、出力トランジスタが電気負荷へと電流を流し出すハイサイド出力形態である電気負荷駆動装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来より、例えば自動車に搭載されるエンジン制御装置やトランスミッション制御装置などの車両用電子制御装置は、リレーやソレノイドといった様々な電気負荷を車両の運転状態に応じて駆動することにより制御対象を制御している。
【0003】
そして、こうした電子制御装置には、電気負荷を駆動するための手段として、その電気負荷の電流供給経路に設けられて該電流供給経路を連通又は遮断させる出力トランジスタと、その出力トランジスタをマイクロコンピュータ(以下、マイコンという)や専用IC等からの通電制御信号に応じてオン/オフさせるトランジスタ駆動回路とを有した電気負荷駆動回路が備えられている。
【0004】
また、電気負荷に駆動電流を供給するための出力形態は、その電気負荷の種類や用途によって異なり、ハイサイド出力形態とローサイド出力形態との何れかが採用されることとなるが、特に、出力トランジスタがハイサイド出力形態のNチャネルMOSFETである場合には、負荷電源の高電位側(車両では、一般にバッテリのプラス端子の電位であるバッテリ電圧)から電気負荷へ至る電流供給経路に、その出力トランジスタの2つの出力端子であるドレインとソースとが直列に接続されることとなる。そして更に、この場合、電気負荷駆動回路の構成要素として、負荷電源の電圧よりも高い電圧を発生させる昇圧回路が設けられ、トランジスタ駆動回路は、マイコン等からの通電制御信号が電気負荷への通電を指示する方のアクティブレベルであるときに、出力トランジスタのゲートへ昇圧回路の出力電圧を供給することで該出力トランジスタをオンさせることとなる。
【0005】
ここで、このようなハイサイド出力形態の電子制御装置の従来の構成例について、図9を用い具体的に説明する。
図9に示すように、まず、この電子制御装置101は、電気負荷1を制御するための各種処理を実行する制御部としてのマイコン3と、そのマイコン3から電気負荷1を制御するために出力される通電制御信号Scに応じて電気負荷1に電流を流す電気負荷駆動回路103と、電気負荷駆動回路103を構成する後述の昇圧回路13及び駆動信号出力回路19に回路駆動電源電圧VDを供給する電源供給回路5とを備えている。尚、この例において、電源供給回路5は、車両に搭載されたバッテリ7のプラス端子からイグニッションスイッチ9を介してバッテリ電圧VBが供給され、その電圧VBから回路駆動電源電圧VDを生成して出力する。
【0006】
次に、電気負荷駆動回路103は、ドレインが負荷電源の高電位側(この例では、バッテリ電圧VB)に接続されると共に、ソースが電気負荷1の接地電位側とは反対側の端部に接続され、オンすることで電気負荷1へ電流を流し出す出力トランジスタとしてのNチャネルMOSFET(以下、単にFETと記す)11と、電源供給回路5からの回路駆動電源電圧VDを、負荷電源の電圧であるバッテリ電圧VBよりも高い電圧に昇圧して出力する周知のチャージポンプ回路である昇圧回路13と、その昇圧回路13の出力電圧(昇圧電圧)によって充電されるチャージポンプコンデンサ15と、マイコン3からの通電制御信号Scに応じてFET11をオン/オフさせるトランジスタ駆動回路17とを備えている。尚、チャージポンプコンデンサ15は、昇圧回路(チャージポンプ回路)13を構成する複数のコンデンサのうちの最終段のコンデンサであるとも言える。
【0007】
そして、トランジスタ駆動回路17は、マイコン3からの通電制御信号Scに応じて、FET11をオン/オフさせるための駆動信号Sdを出力する駆動信号出力回路19と、その駆動信号出力回路19からの駆動信号Sdに応じて、FET11をオン/オフさせるプリドライブ回路21とから構成されている。
【0008】
そして更に、駆動信号出力回路19は、FET11(詳しくは、FET11のドレイン−ソース間)に流れる電流iが過電流判定値以上になったことを検知するとハイアクティブの異常検出信号Soを出力する保護回路23と、その異常検出信号Soとマイコン3からの通電制御信号Scとから駆動信号Sdを生成する信号生成用論理回路25とから構成されており、その信号生成用論理回路25は、保護回路23からの異常検出信号Soを論理反転して出力する反転回路27と、その反転回路27の出力とマイコン3からの通電制御信号Scとの論理積信号を反転させた信号(即ち、否定論理積信号)を、駆動信号Sdとして出力する否定論理積回路29とを備えている。そして、この駆動信号出力回路19を構成する信号生成用論理回路25と保護回路23は、電源供給回路5からの回路駆動電源電圧VDを受けて動作する。
【0009】
また、プリドライブ回路21は、チャージポンプコンデンサ15の接地電位側とは反対側の端子に一端が接続された抵抗31と、その抵抗31の他端にコレクタが接続されると共に、エミッタが接地電位に接続され、更に上記駆動信号出力回路19からの駆動信号Sdがベースに供給されるNPNトランジスタ33と、そのNPNトランジスタ33のコレクタとFET11のゲートとの間に接続された抵抗35とから構成されている。
【0010】
このような電子制御装置101では、電気負荷1の駆動制御を実施する場合に、電源供給回路5から回路駆動電源電圧VDが出力されて、電気負荷1を制御可能な動作状態となる。
そして、この動作状態において、マイコン3からの通電制御信号Scが電気負荷1への非通電を指示する方のパッシブレベル(非アクティブレベル)としてのローレベルであるならば、トランジスタ駆動回路17における駆動信号出力回路19(詳しくは、信号生成用論理回路25の否定論理積回路29)から出力される駆動信号Sdがハイレベルとなり、そのトランジスタ駆動回路17におけるプリドライブ回路21のNPNトランジスタ33がオンするため、FET11のゲートが抵抗35及びNPNトランジスタ33を介して接地電位に接続される。よって、FET11がオフして、電気負荷1への通電が遮断されることとなる。
【0011】
これに対して、マイコン3からの通電制御信号Scがアクティブレベルとしてのハイレベルになると、トランジスタ駆動回路17における駆動信号出力回路19から出力される駆動信号Sdがローレベルとなり(但し、保護回路23からの異常検出信号Soはローレベルであるものとする)、そのトランジスタ駆動回路17におけるプリドライブ回路21のNPNトランジスタ33がオフする。
【0012】
すると、負荷電源の電圧VBよりも高いチャージポンプコンデンサ15の充電電圧VCが、プリドライブ回路21の抵抗31及び抵抗35を介してFET11のゲートに供給され、その結果、FET11がオンして、電気負荷1に電流が流れることとなる。
【0013】
また、このようにFET11がオンされている場合に、図10の時刻t1に示す如く、そのFET11のソースが接地電位(GND)にショートしたとする。
そして、FET11に流れる電流(FET11の通電電流)iが過電流判定値以上になると、トランジスタ駆動回路17では、駆動信号出力回路19を構成する保護回路23が、FET11に過電流判定値以上の電流が流れたことを検知して、ハイレベルの異常検出信号Soを出力し、それに伴い、駆動信号出力回路19から出力される駆動信号Sdが、マイコン3からの通電制御信号Scに拘わらずハイレベルとなる。
【0014】
すると、トランジスタ駆動回路17におけるプリドライブ回路21のNPNトランジスタ33がオンして、FET11のゲートが抵抗35及びNPNトランジスタ33を介して接地電位に接続されるため、FET11は、マイコン3からの通電制御信号Scがハイレベルであっても強制的にオフされて、過電流による故障から保護されることとなる。
【0015】
このように、図9の電子制御装置101における電気負荷駆動回路103のトランジスタ駆動回路17は、マイコン3からの通電制御信号Scがアクティブレベルとしてのハイレベルであるときに、FET11のゲートへチャージポンプコンデンサ15の充電電圧VCを供給することで該FET11をオンさせ、また、FET11に過電流判定値以上の電流が流れたことを保護回路23により検知すると、マイコン3からの通電制御信号Scに拘わらず、FET11のゲートへの上記充電電圧VCの供給を停止して、該FET11を強制的にオフさせるのである。
【0016】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、上記従来の電子制御装置101においては、例えば、イグニッションスイッチ9がオフされたり、イグニッションスイッチ9から電源供給回路5への配線が断線する等して、電源供給回路5からの回路駆動電源電圧VDが急に低下し、その回路駆動電源電圧VDが、図10の時刻t3に示すように、トランジスタ駆動回路17の最低動作電圧(トランジスタ駆動回路17が正常に動作可能な最低電圧)Vnoよりも低くなると、トランジスタ駆動回路17の動作が不定になって、FET11が不要にオンしてしまうという問題があった。
【0017】
より具体的に説明すると、回路駆動電源電圧VDがトランジスタ駆動回路17の最低動作電圧Vnoよりも低くなると、トランジスタ駆動回路17では、駆動信号出力回路19からハイレベルの駆動信号Sdを出力することができず、プリドライブ回路21のNPNトランジスタ33がオフして、FET11のゲートにチャージポンプコンデンサ15の充電電圧VCが供給されてしまう。そして、この時、チャージポンプコンデンサ15には、図10の3段目,6段目に示すように、未だFET11をオンさせるのに十分な電荷が蓄積されているため、そのコンデンサ15の電荷が抵抗31,35及びFET11のゲート等の経路を介し自然に放電されて、充電電圧VCがFET11をオン不能なレベルにまで低下するまでの間、FET11が不要にオンしてしまう。
【0018】
そして更に、こうしたFET11の不要なオンにより、以下の問題が引き起こされる。
まず、前述したトランジスタ駆動回路17における保護回路23の作用によりFET11が強制的にオフされている状態(つまり、FET11のソースが接地電位にショートしている状態)で、イグニッションスイッチ9のオフ等により、図10の時刻t2に示すように、電源供給回路5からの回路駆動電源電圧VDが急に低下したとする。
【0019】
すると、この場合、回路駆動電源電圧VDが、図10の時刻t3に示すように、トランジスタ駆動回路17の最低動作電圧Vnoよりも低くなって、トランジスタ駆動回路17の動作が不定になると、そのトランジスタ駆動回路17の過電流保護機能が働かなくなり、その結果、FET11がオンして該FET11にショート異常による過大な電流が流れてしまい、該FET11が故障してしまう可能性がある(図10の7段目参照)。
【0020】
尚、このような問題は、トランジスタ駆動回路17に電源供給回路5とは別の手段によって回路駆動電源電圧VDが供給される構成の場合(例えば、リレーやスイッチなどを介して、バッテリ電圧VBが回路駆動電源電圧VDとして供給される構成の場合)や、昇圧回路13が、トランジスタ駆動回路17に供給される回路駆動電源電圧VDとは別の電圧(例えば負荷電源の電圧(上記例ではバッテリから直接供給されるバッテリ電圧VB))を昇圧して出力する構成の場合でも、同様に起こり得る。
【0021】
本発明は、こうした問題に鑑みなされたものであり、トランジスタ駆動回路への電源電圧の低下によりハイサイド出力形態の出力トランジスタが不要にオンしてしまうことを防止可能な電気負荷駆動装置を提供することを目的としている。
【0022】
【課題を解決するための手段及び発明の効果】
上記目的を達成するためになされた請求項1に記載の電気負荷駆動装置は、前述した従来装置101と同様に、負荷電源の高電位側から電気負荷へ至る電流供給経路に2つの出力端子が直列に接続され、負荷電源の電圧よりも高い電圧がゲートに供給されてオンすることにより、電気負荷へ電流を流し出すハイサイド出力形態の出力トランジスタと、供給される所定の電圧を負荷電源の電圧よりも高い電圧に昇圧して出力する昇圧回路と、その昇圧回路の出力電圧によって充電されるコンデンサと、負荷電源とは別の回路駆動電源からの電源電圧を受けて動作して、出力トランジスタを制御部からの通電制御信号に応じてオン/オフさせるトランジスタ駆動回路とを備えている。
【0023】
そして、トランジスタ駆動回路は、制御部からの通電制御信号が電気負荷への通電を指示する方のアクティブレベルであるときに、出力トランジスタのゲートへ前記コンデンサの充電電圧を供給することで該出力トランジスタをオンさせる。
【0024】
ここで特に、請求項1の電気負荷駆動装置は、電源電圧低下時放電手段を備えており、その電源電圧低下時放電手段は、トランジスタ駆動回路の動作電圧である上記電源電圧の低下時に、前記コンデンサに充電されている電荷を放電させる。
【0025】
この電気負荷駆動装置によれば、トランジスタ駆動回路への電源電圧が低下する時に、電源電圧低下時放電手段により、コンデンサに充電されている電荷が放電されるため、上記電源電圧が低下してトランジスタ駆動回路の動作が不定になった際の出力トランジスタの不要なオンを防止することができる。
【0026】
このため、特に、トランジスタ駆動回路が「出力トランジスタに過電流判定値以上の電流が流れたことを検知すると、前記通電制御信号に拘わらず、出力トランジスタのゲートへの前記充電電圧の供給を停止して該出力トランジスタを強制的にオフさせる」という過電流保護機能を有している場合には、出力トランジスタに過電流判定値以上の電流が流れ得るショート異常が発生している状態での、トランジスタ駆動回路への電源電圧の低下による出力トランジスタのオンが防止されるため、出力トランジスタを過電流による故障から確実に保護することができるようになる。
【0027】
ところで、電源電圧低下時放電手段は、請求項2に記載のように、前記電源電圧が低下する所定の状況が発生したことを検知すると、前記コンデンサに充電されている電荷を放電させるように構成することができる。そして、電源電圧低下時放電手段が検知する所定の状況としては、例えば、回路駆動電源が、バッテリの電圧をトランジスタ駆動回路へ電源電圧として供給するリレーやスイッチである場合には、そのリレーやスイッチがオフされた、という状況とすることが考えられる。また例えば、回路駆動電源が、リレーやスイッチを介して供給されるバッテリの電圧から電源電圧を生成して、その電源電圧をトランジスタ駆動回路へ供給するといった構成の場合にも、電源電圧低下時放電手段が検知する状況としては、上記リレーやスイッチがオフされた、という状況とすることが考えられる。
【0028】
一方また、電源電圧低下時放電手段は、請求項3に記載のように、トランジスタ駆動回路への電源電圧を監視して、該電源電圧が、トランジスタ駆動回路が正常に動作可能な最低電圧(トランジスタ駆動回路の最低動作電圧)より高い値に設定されたしきい値電圧よりも低くなったことを検知すると、前記コンデンサに充電されている電荷を放電させるように構成することもできる。
【0029】
そして特に、このような請求項3の電気負荷駆動装置によれば、電源電圧を直接監視することとなるため、上記リレーやスイッチがオフされたという特定の場合に限らず、如何なる原因で電源電圧が低下しても、コンデンサを放電させることができ、しかも、トランジスタ駆動回路の動作が不定となる前に、コンデンサの放電を開始して該コンデンサの充電電圧を出力トランジスタのオン不能レベルにまで低下させることができるようになるため、より確実である。
【0030】
次に、請求項4に記載の電気負荷駆動装置は、請求項1〜3の電気負荷駆動装置に対して、昇圧動作停止手段を備えている。そして、その昇圧動作停止手段は、電源電圧低下時放電手段が前記コンデンサに充電されている電荷を放電させるときに、昇圧回路の昇圧動作を停止させる。
【0031】
このような請求項4の電気負荷駆動装置によれば、コンデンサの充電電圧をより早く低下させることができるため、出力トランジスタの不要なオンを一層確実に防止することができるようになる。
次に、請求項5に記載の電気負荷駆動装置は、電気負荷駆動回路と制御部を備えている。そして、制御部は、電気負荷駆動回路へ通電制御信号を出力する。
また、電気負荷駆動回路は、図9に例示した従来の電気負荷駆動回路103と同様に、負荷電源の高電位側から電気負荷へ至る電流供給経路に2つの出力端子が直列に接続され、負荷電源の電圧よりも高い電圧がゲートに供給されてオンすることにより、電気負荷へ電流を流し出すハイサイド出力形態の出力トランジスタと、供給される所定の電圧を負荷電源の電圧よりも高い電圧に昇圧して出力する昇圧回路と、その昇圧回路の出力電圧によって充電されるコンデンサと、負荷電源とは別の回路駆動電源からの電源電圧を受けて動作して、出力トランジスタを制御部からの通電制御信号に応じてオン/オフさせるトランジスタ駆動回路とを備えている。
【0032】
そして、トランジスタ駆動回路は、制御部からの通電制御信号が電気負荷への通電を指示する方のアクティブレベルであるときに、出力トランジスタのゲートへ前記コンデンサの充電電圧を供給することで該出力トランジスタをオンさせる。
ここで特に、請求項5の電気負荷駆動装置には、トランジスタ駆動回路への電源電圧の低下時に電気負荷駆動回路へコンデンサの放電を指示する放電指示信号を出力する信号出力手段が備えられている。更に、電気負荷駆動回路は、放電手段を備えており、その放電手段は、前記放電指示信号に応じて、前記コンデンサに充電されている電荷を放電させる。
【0033】
このような請求項5の電気負荷駆動装置によれば、請求項1に記載の電気負荷駆動装置と同様に、トランジスタ駆動回路への電源電圧の低下時に、コンデンサに充電されている電荷が放電される。このため、トランジスタ駆動回路への電源電圧の低下により出力トランジスタが不要にオンしてしまうのを防止することができるようになる。
【0034】
具体的には、トランジスタ駆動回路への電源電圧が低下する所定の状況が発生したときに、放電手段へコンデンサの放電を指示する放電指示信号が入力されるように構成すれば、請求項2に記載の電気負荷駆動装置を得ることができ、また、電気負荷駆動回路の外部において、トランジスタ駆動回路への電源電圧を監視し、その電源電圧がトランジスタ駆動回路の最低動作電圧より高い値に設定されたしきい値電圧よりも低くなったことを検知した場合に、放電手段へコンデンサの放電を指示する放電指示信号が入力されるように構成すれば、請求項3に記載の電気負荷駆動装置を得ることができる。
そこで、請求項6の電気負荷駆動装置では、請求項5の電気負荷駆動装置において、
前記回路駆動電源として、前記電源電圧を出力する電源供給回路を備え、
前記放電指示信号を出力する信号出力手段は、前記電源供給回路であり、該電源供給回路は、前記電源電圧を監視して、該電源電圧が、前記トランジスタ駆動回路が正常に動作可能な最低電圧より高い値に設定されたしきい値電圧よりも低くなったことを検知すると、前記電気負荷駆動回路へ前記放電指示信号を出力すること、を特徴としている。
また、請求項7の電気負荷駆動装置では、請求項5の電気負荷駆動装置において、
前記放電指示信号を出力する信号出力手段は、前記制御部であり、該制御部は、前記電源電圧が低下する所定の状況が発生したことを検知すると、前記電気負荷駆動回路へ前記放電指示信号を出力すること、を特徴としている。
【0035】
次に、請求項に記載の電気負荷駆動装置も、請求項5に記載の電気負荷駆動装置と同様の、出力トランジスタ、昇圧回路、コンデンサ、及びトランジスタ駆動回路を有した電気負荷駆動回路と、制御部とを備えている。
そして、請求項の電気負荷駆動装置においても、電気負荷駆動回路は、放電手段を備えているが、その放電手段は、制御部からの通電制御信号が電気負荷への非通電を指示する方のパッシブレベル(アクティブレベルではない方のレベル)であるときに、前記コンデンサに充電されている電荷を放電させる。そして更に、制御部は、前記電源電圧の低下時に、前記通電制御信号をパッシブレベルにするようになっている。
【0036】
このような請求項の電気負荷駆動装置によっても、トランジスタ駆動回路への電源電圧の低下時に、コンデンサに充電されている電荷が放電される。このため、トランジスタ駆動回路への電源電圧の低下により出力トランジスタが不要にオンしてしまうのを防止することができるようになる。
【0037】
具体的には、請求項10に記載の如く、制御部が、トランジスタ駆動回路への電源電圧が低下する所定の状況が発生したことを検知した場合に、電気負荷駆動回路への通電制御信号をパッシブレベルにするように構成すれば、請求項2に記載の電気負荷駆動装置を得ることができ、また、請求項9に記載の如く、制御部が、トランジスタ駆動回路への電源電圧がトランジスタ駆動回路の最低動作電圧より高い値に設定されたしきい値電圧よりも低くなったことを検知した場合に、電気負荷駆動回路への通電制御信号をパッシブレベルにするように構成すれば、請求項3に記載の電気負荷駆動装置を得ることができる。
【0038】
そして特に、この請求項の電気負荷駆動装置によれば、請求項5の電気負荷駆動装置と比べると、電気負荷駆動回路へ入力すべき信号の数が1つ少なくなるため、その分、電気負荷駆動回路の構成要素の全部又は一部をIC化した場合の入力端子数を減らすことができ有利である。
【0039】
次に、請求項11に記載の電気負荷駆動装置は、請求項5〜10の電気負荷駆動装置に対して、昇圧動作停止手段を備えている。そして、その昇圧動作停止手段は、放電手段が前記コンデンサに充電されている電荷を放電させるときに、昇圧回路の昇圧動作を停止させる。
【0040】
このような請求項11の電気負荷駆動装置によれば、コンデンサの充電電圧をより早く低下させることができるため、出力トランジスタの不要なオンを一層確実に防止することができるようになる。
【0041】
【発明の実施の形態】
以下、本発明が適用された実施形態の電気負荷駆動装置としての電子制御装置について、図面を用いて説明する。
まず図1は、第1実施形態の電子制御装置41の構成を表す構成図である。
【0042】
尚、この電子制御装置41も、前述した図9の電子制御装置101と同様に、リレーやソレノイドといった電気負荷1を車両の運転状態に応じて駆動制御するものである。そして、図1において、図9と同じ機能の構成要素や信号については、同一の符号を付しているため、詳細な説明は省略する。
【0043】
本第1実施形態の電子制御装置41は、図9の電子制御装置101と比較すると、電気負荷駆動回路103に代えて、電気負荷駆動回路43を備えている。
そして、その電気負荷駆動回路43は、図9の電気負荷駆動回路103と比較すると、下記の点が異なっている。
【0044】
即ち、本第1実施形態の電子制御装置41における電気負荷駆動回路43には、チャージポンプコンデンサ15に充電された電荷を強制的に放電させるために、そのコンデンサ15の両端にコレクタとエミッタとが接続されたNPNトランジスタ45と、そのトランジスタ45をオンさせる比較器47とが、追加して設けられている。尚、この電気負荷駆動回路43は、その構成要素の各々が単独のディスクリート部品からなるものであっても、また、その構成要素の全部又は一部が同一パッケージ内にIC化されたものであっても、どちらでも良い。
【0045】
そして、比較器47は、回路駆動電源としての電源供給回路5からトランジスタ駆動回路17及び昇圧回路13に供給されている回路駆動電源電圧VDと、所定のしきい値電圧Vthとを比較し、VD<Vthであれば、NPNトランジスタ45のベースへハイアクティブの放電信号Shを出力して該トランジスタ45をオンさせ、これにより、チャージポンプコンデンサ15の充電電荷を放電させる。また、上記しきい値電圧Vthは、トランジスタ駆動回路17(特に、保護回路23と信号生成用論理回路25とからなる駆動信号出力回路19)が正常に動作可能な回路駆動電源電圧VDの最低値(即ち、トランジスタ駆動回路17の最低動作電圧)Vnoよりも高い値に設定されている。そして更に、比較器47は、回路駆動電源電圧VDとは別の電源による電圧Votを受けて動作するように構成されている。
【0046】
以上のような本第1実施形態の電子制御装置41では、電気負荷駆動回路43が、基本的には図9の電子制御装置101における電気負荷駆動回路103と同様の動作を行うが、前述した図10と同様の状況を表す図2の時刻taに示すように、イグニッションスイッチ9のオフなどにより回路駆動電源電圧VDが低下して、しきい値電圧Vthを下回ると、比較器47からの放電信号ShがハイレベルになってNPNトランジスタ45がオンするため、チャージポンプコンデンサ15の電荷が放電される。このため、チャージポンプコンデンサ15の充電電圧VCが、FET11をオン不能なレベルにまで低下させられることとなり、図2の時刻t3に示すように、回路駆動電源電圧VDがトランジスタ駆動回路17の最低動作電圧Vnoより低くなって、トランジスタ駆動回路17の動作が不定になっても(詳しくは、FET11のオフ駆動ができない駆動信号Sd=ローレベルの状態になっても)、FET11が不要にオンしてしまうことはない。
【0047】
このため、本第1実施形態の電子制御装置41によれば、FET11に過電流判定値以上の電流が流れ得るショート異常が発生している状態での、回路駆動電源電圧VDの低下によるFET11のオンを防止することができ、延いては、FET11を過電流による故障から確実に保護することができるようになる。
【0048】
また、回路駆動電源電圧VDが低下する原因としては、イグニッションスイッチ9のオフ、イグニッションスイッチ9から電源供給回路5への配線の断線、車両における大電流負荷(例えばスタータモータ)の駆動などがあるが、特に、本第1実施形態の電子制御装置41では、回路駆動電源電圧VDを直接監視しているため、その回路駆動電源電圧VDが如何なる原因で低下しても、チャージポンプコンデンサ15を放電させることができ、しかも、トランジスタ駆動回路17の動作が不定となる前に(換言すれば、VD<Vnoとなる前に)、チャージポンプコンデンサ15の放電を開始して該コンデンサ15の充電電圧VCをFET11のオン不能レベルにまで低下させることができるため、より確実である。
【0049】
また更に、本第1実施形態の電子制御装置41では、比較器47が、回路駆動電源電圧VDとは別の電源電圧Votを受けて動作するように構成されているため、回路駆動電源電圧VDの低下時でも、チャージポンプコンデンサ15の電荷を確実に放電させることができる。
【0050】
尚、本第1実施形態では、回路駆動電源電圧VDが、回路駆動電源からの電源電圧に相当し、NPNトランジスタ45と比較器47とが、電源電圧低下時放電手段に相当している。
次に、第2実施形態の電子制御装置について、図3及び図4を用いて説明する。
【0051】
まず図3は、第2実施形態の電子制御装置51の構成を表す構成図である。
尚、この電子制御装置51も、図1,図9の電子制御装置41,101と同様に、リレーやソレノイドといった電気負荷1を車両の運転状態に応じて駆動制御するものである。そして、図3において、図1,9と同じ機能の構成要素や信号については、同一の符号を付しているため、詳細な説明は省略する。
【0052】
本第2実施形態の電子制御装置51は、図1に示した第1実施形態の電子制御装置41と比較すると、電気負荷駆動回路43に代えて、電気負荷駆動回路53を備えている。
そして、その電気負荷駆動回路53は、図1の電気負荷駆動回路43と比較すると、下記の点が異なっている。
【0053】
即ち、まず、本第2実施形態の電子制御装置51における電気負荷駆動回路53では、昇圧回路13が、ハイアクティブの動作停止信号を受けると、昇圧動作(回路駆動電源電圧VDを昇圧して出力する動作)を停止するようになっている。そして、この電気負荷駆動回路53では、比較器47からNPNトランジスタ45への放電信号Shが、上記動作停止信号として、昇圧回路13へも入力されるようになっている。
【0054】
このため、本第2実施形態の電子制御装置51では、NPNトランジスタ45がチャージポンプコンデンサ15の電荷を放電させるときに、昇圧回路13の昇圧動作が強制停止されることとなる。尚、本第2実施形態では、比較器47から出力される放電信号Shを、昇圧回路13へ動作停止信号として供給する信号ライン49が、昇圧動作停止手段に相当している。
【0055】
このような本第2実施形態の電子制御装置51によれば、回路駆動電源電圧VDがしきい値電圧Vthよりも低くなって、比較器47からの放電信号Shがハイレベルになると、NPNトランジスタ45がオンすると共に、昇圧回路13の昇圧動作が強制停止されるため、図2と同様の状況を表す図4における時刻ta〜t3の期間に示すように、チャージポンプコンデンサ15の充電電圧VCを、第1実施形態よりも素早く低下させることができる。つまり、第1実施形態の電子制御装置41では、回路駆動電源電圧VDが低下した際に、昇圧回路13は、その回路駆動電源電圧VDが該昇圧回路13の動作可能な最低電圧を下回るまで、成り行きで昇圧動作をし続けることとなるが、本第2実施形態の電子制御装置51では、NPNトランジスタ45がオンされると同時に、チャージポンプコンデンサ15の放電の妨げとなる昇圧回路13の昇圧動作が強制的に停止されるからである。よって、本第2実施形態の電子制御装置51によれば、回路駆動電源電圧VDの低下によるFET11の不要なオンを一層確実に防止でき、延いては、FET11を、過電流による故障から一層確実に保護することができるようになる。
【0056】
次に、第3実施形態の電子制御装置について、図5を用いて説明する。
尚、図5は、第3実施形態の電子制御装置55の構成を表す構成図である。また、この電子制御装置55も、図1,図3,図9の電子制御装置41,51,101と同様に、リレーやソレノイドといった電気負荷1を車両の運転状態に応じて駆動制御するものである。そして、図5において、図1,3,9と同じ機能の構成要素や信号については、同一の符号を付しているため、詳細な説明は省略する。
【0057】
本第3実施形態の電子制御装置55は、図1に示した第1実施形態の電子制御装置41と比較すると、電気負荷駆動回路43に代えて、電気負荷駆動回路56を備えている。
そして、この電気負荷駆動回路56では、図1の電気負荷駆動回路43と比較すると、比較器47が設けられておらず、NPNトランジスタ45のベースには、当該電気負荷駆動回路56の外部から、そのNPNトランジスタ45をオンさせてチャージポンプコンデンサ15の充電電荷を放電させるための放電信号Sh(請求項5の放電指示信号に相当)が入力されるようになっている。
【0058】
そして更に、本第3実施形態の電子制御装置55において、電気負荷駆動回路56には、回路駆動電源電圧VDが前述のしきい値電圧Vthよりも低下したときに電源供給回路5から出力される電圧低下信号が、外部から上記放電信号Shとして入力されるようになっている。
【0059】
つまり、本第3実施形態において、電源供給回路5は、当該回路5が出力している回路駆動電源電圧VDを監視して、その回路駆動電源電圧VDがしきい値電圧Vthよりも低下するとハイアクティブの電圧低下信号を出力する電圧監視回路(図示省略)を備えており、その電源供給回路5の電圧監視回路から出力される電圧低下信号が、電気負荷駆動回路56におけるNPNトランジスタ45のベースへ、放電信号Shとして供給されるようになっている。
【0060】
このため、本第3実施形態の電子制御装置55によっても、第1実施形態の電子制御装置41と全く同様の作用(図2に示した作用)が得られ、回路駆動電源電圧VDの低下によるFET11の不要なオンを防止して該FET11を過電流による故障から確実に保護することができる。
【0061】
また特に、本第3実施形態の電気負荷駆動回路56によれば、当該回路56内に回路駆動電源電圧VDを監視して該電源電圧VDの低下を検出するための回路(図1の比較器47に相当する回路)を設ける必要がないため、当該回路56の構成要素の全部又は一部を同一パッケージ内にIC化する場合に素子数を減らすことができ、その面において有利である。
【0062】
尚、本第3実施形態の電子制御装置55では、NPNトランジスタ45と電源供給回路5の上記電圧監視回路とが、電源電圧低下時放電手段に相当している。また、本第3実施形態の電気負荷駆動回路56では、NPNトランジスタ45が、請求項5の放電手段に相当している。
【0063】
一方、上記第3実施形態の電子制御装置55において、電気負荷駆動回路56へは、下記(1),(2)のように、回路駆動電源電圧VDが低下すると考えられる所定の状況が発生したときに、放電信号Shが入力されるようにしても良い。
【0064】
(1)例えば、本第3実施形態では、イグニッションスイッチ9がオフされると、電源供給回路5から回路駆動電源電圧VDが出力されなくなる。よって、マイコン3などが、イグニッションスイッチ9のオフという状況を検知したときに、電気負荷駆動回路56へハイレベルの放電信号Shを出力するようにしても良い。
【0065】
(2)また例えば、電源供給回路5がリレーやパワートランジスタ等のスイッチング手段を介して供給される電力を受けて動作する場合や、電源供給回路5が存在せずに、電気負荷駆動回路56への回路駆動電源電圧VD自体が、バッテリ7からリレー等のスイッチング手段を介して供給されるバッテリ電圧VBであるような場合(尚、この場合には、スイッチング手段が回路駆動電源に相当する)には、上記スイッチング手段に対する駆動信号が、そのスイッチング手段をオフさせる方のレベルになると、電気負荷駆動回路56への回路駆動電源電圧VDの供給が停止される。よって、マイコン3などが、上記スイッチング手段に対する駆動信号がオフを指示する方のレベルになったという状況を検知したときに、電気負荷駆動回路56へハイレベルの放電信号Shを出力するようにしても良い。また、上記スイッチング手段に対する駆動信号を、放電信号Shとして電気負荷駆動回路56に入力させるようにすることもできる。尚、この場合には、上記駆動信号が上記スイッチング手段のオフを指示する方のレベルになったときであって、回路駆動電源電圧VDの供給が停止されるときに、電気負荷駆動回路56へ入力される放電信号ShがNPNトランジスタ45をオンさせる方のハイレベルとなるようにすれば良い。
【0066】
そして、上記(1),(2)のように変形すれば、電気負荷駆動回路56の外部にも、回路駆動電源電圧VDを監視して該電源電圧VDの低下を検出するための回路を設ける必要が無くなり、回路駆動電源電圧VDが低下することを予測してチャージポンプコンデンサ15の電荷を確実に放電させることができる。
【0067】
次に、第4実施形態の電子制御装置について、図6及び図7を用いて説明する。
まず図6は、第4実施形態の電子制御装置57の構成を表す構成図である。
尚、この電子制御装置57も、図1,図3,図5,図9の電子制御装置41,51,55,101と同様に、リレーやソレノイドといった電気負荷1を車両の運転状態に応じて駆動制御するものである。そして、図6において、図1,3,5,9と同じ機能の構成要素や信号については、同一の符号を付しているため、詳細な説明は省略する。
【0068】
本第4実施形態の電子制御装置57は、図5に示した第3実施形態の電子制御装置55と比較すると、電気負荷駆動回路56に代えて、電気負荷駆動回路58を備えている。
そして、その電気負荷駆動回路58は、図5の電気負荷駆動回路56と比較すると、下記の点が異なっている。
【0069】
即ち、本第4実施形態の電気負荷駆動回路58には、マイコン3から当該回路58内へと入力される通電制御信号Scをレベル反転させて出力する反転回路59が、追加して設けられており、その反転回路59の出力信号(即ち、通電制御信号Scのレベル反転信号)が、放電信号Shとして、NPNトランジスタ45のベースに供給される。尚、反転回路59は、図1の比較器47と同様に、回路駆動電源電圧VDとは別の電源による電圧Votを受けて動作するように構成されている。
【0070】
そして更に、本第4実施形態の電子制御装置57では、マイコン3が、前述した電源供給回路5からの電圧低下信号がハイレベルになったこと(即ち、回路駆動電源電圧VDがしきい値電圧Vthよりも低くなったこと)を検知すると、電気負荷駆動回路58への通電制御信号Scをパッシブレベルとしてのローレベルにするようになっている。尚、マイコン3は、回路駆動電源電圧VDがしきい値電圧Vthよりも低いか否かを、A/D変換器による回路駆動電源電圧VDのA/D変換値から判定するようにしても良い。
【0071】
このため、本第4実施形態の電子制御装置57では、図2,図4と同様の状況を表す図7の時刻tbに示すように、回路駆動電源電圧VDがしきい値電圧Vthよりも低くなると、マイコン3からの通電制御信号Scがローレベルとなり、それに伴い、反転回路59からNPNトランジスタ45への放電信号Shがハイレベルになって該NPNトランジスタ45がオンし、チャージポンプコンデンサ15の電荷が放電されることとなる。
【0072】
よって、このような第4実施形態の電子制御装置57によっても、前述した他の各実施形態と同様に、回路駆動電源電圧VDの低下によるFET11の不要なオンを防止することができ、延いては、FET11を過電流による故障から確実に保護することができる。
【0073】
また特に、本第4実施形態の電気負荷駆動回路58によれば、第3実施形態の電気負荷駆動回路56(図5)と比べると、入力すべき信号の数が1つ少なくなるため、その分、本電気負荷駆動回路58の構成要素の全部又は一部を同一パッケージ内にIC化した場合の当該ICの入力端子数を減らすことができ、その面において有利である。
【0074】
尚、本第4実施形態の電子制御装置57では、NPNトランジスタ45と、反転回路59と、マイコン3にて電源供給回路5からの電圧低下信号に応じて通電制御信号Scをローレベルにする処理とが、電源電圧低下時放電手段に相当している。また、本第4実施形態の電気負荷駆動回路58では、NPNトランジスタ45と反転回路59とが、請求項の放電手段に相当している。
【0075】
一方、上記第4実施形態の電子制御装置57において、マイコン3は、回路駆動電源電圧VDが低下する所定の状況が発生したことを検知したときに、電気負荷駆動回路58への通電制御信号Scをローレベルにするようにしても良い。そして、この場合、マイコン3が検知する所定の状況としては、第3実施形態の変形例(前述の(1),(2))で述べたように、イグニッションスイッチ9のオフという状況や、回路駆動電源電圧VDの供給を実現するためのスイッチング手段に対する駆動信号がオフを指示する方のレベルになったという状況が考えられる。
【0076】
また、上記第4実施形態の電子制御装置57において、チャージポンプコンデンサ15を放電させるための反転回路59の電源電圧(即ち、回路駆動電源電圧VDとは別の電源電圧)Votは、図8(a)に示すように、当該電子制御装置57に搭載されたRAM(例えばマイコン3内のRAM)へのスタンバイ電源(即ち、RAMにデータを常時保持させるための電源)より供給したり、図8(b)に示すように、回路駆動電源電圧VDによって充電されるコンデンサ61及びダイオード63などからなる充電回路より供給したり、図8(c)に示すように、チャージポンプコンデンサ15の充電電圧VCより供給するように構成することができる。
【0077】
尚、図8(c)の場合、反転回路59は、通電制御信号Scがローレベルになると、チャージポンプコンデンサ15の充電電圧VCが当該反転回路59の最低動作電圧を下回るまで動作することとなるが、その反転回路59の最低動作電圧が、FET11をオンさせることが可能な充電電圧VCの最低値よりも低ければ、チャージポンプコンデンサ15の充電電圧VCをFET11のオン不能レベルにまで低下させることができるため、問題は無い。
【0078】
また、反転回路59への図8(a)〜(c)のような電源電圧Votの供給方法は、第1及び第2実施形態の各電子制御装置41,51における比較器47への電源電圧Votの供給についても全く同様である。
一方また、第3及び第4実施形態の各電子制御装置55,57においても、第2実施形態の電子制御装置51と同様に、NPNトランジスタ45のベースへの放電信号Shが昇圧回路13に動作停止信号として入力されるようにして、NPNトランジスタ45がチャージポンプコンデンサ15の電荷を放電させるときに、昇圧回路13の昇圧動作が強制停止されるようにしても良い。そして、このようにすれば、第2実施形態の電子制御装置51と同様に、チャージポンプコンデンサ15の充電電圧VCをより早く低下させることができる。尚、この場合には、NPNトランジスタ45への放電信号Shを昇圧回路13に動作停止信号として供給する信号ラインが、請求項11の昇圧動作停止手段に相当することとなる。
【0079】
以上、本発明の一実施形態について説明したが、本発明は、種々の形態を採り得ることは言うまでもない。
例えば、 チャージポンプコンデンサ15の電荷を放電させる手段としては、NPNトランジスタ45の代わりに、コンデンサ15に対して並列に放電用の抵抗を設けておき、チャージポンプコンデンサ15の電荷を放電させるべきときに、昇圧回路13の昇圧動作を停止させる、という構成を採ることもできる。そして、このようにすれば、NPNトランジスタ45を設ける構成よりも放電所要時間は長くなるものの、低コスト化を図ることができる。
【0080】
また、チャージポンプコンデンサ15を放電させるための回路(即ち、第1及び第2実施形態の電子制御装置41,51における比較器47や第4実施形態の電子制御装置57における反転回路59)は、回路駆動電源電圧VDで動作するように構成することも可能である。但し、回路駆動電源電圧VDが通常値から比較器47や反転回路59の最低動作電圧を下回るまでの時間が非常に短いと、チャージポンプコンデンサ15の充電電圧VCをFET11のオン不能レベルにまで低下させることができなくなる可能性があるため、前述した各実施形態のように、チャージポンプコンデンサ15を放電させるための回路は、回路駆動電源電圧VDとは別の電源電圧Votで動作させる方が確実である。
【0081】
一方、上記各実施形態において、昇圧回路13は、トランジスタ駆動回路17に供給される回路駆動電源電圧VDとは別の電圧(例えば負荷電源の電圧)を昇圧して出力する構成でも良い、
【図面の簡単な説明】
【図1】 第1実施形態の電子制御装置の構成を表す構成図である。
【図2】 第1実施形態の電子制御装置の作用を表すタイムチャートである。
【図3】 第2実施形態の電子制御装置の構成を表す構成図である。
【図4】 第2実施形態の電子制御装置の作用を表すタイムチャートである。
【図5】 第3実施形態の電子制御装置の構成を表す構成図である。
【図6】 第4実施形態の電子制御装置の構成を表す構成図である。
【図7】 第4実施形態の電子制御装置の作用を表すタイムチャートである。
【図8】 チャージポンプコンデンサを放電させるための回路の電源電圧Votを説明する説明図である。
【図9】 電気負荷駆動装置としての電子制御装置の従来の構成例を表す構成図である。
【図10】 従来装置の作用と問題とを説明するタイムチャートである。
【符号の説明】
1…電気負荷、3…マイコン、5…電源供給回路、7…バッテリ、9…イグニッションスイッチ、11…NチャネルMOSFET(出力トランジスタ)、13…昇圧回路、15…チャージポンプコンデンサ、17…トランジスタ駆動回路、19…駆動信号出力回路、21…プリドライブ回路、23…保護回路、25…信号生成用論理回路、27…反転回路、29…否定論理積回路、31,35…抵抗、33,45…NPNトランジスタ、41,51,55,57…電子制御装置(電気負荷駆動装置)、43,53,56,58…電気負荷駆動回路、47…比較器、49…信号ライン、59…反転回路、61…コンデンサ、63…ダイオード

Claims (11)

  1. 負荷電源の高電位側から電気負荷へ至る電流供給経路に2つの出力端子が直列に接続され、前記負荷電源の電圧よりも高い電圧がゲートに供給されてオンすることにより、前記電気負荷へ電流を流し出す出力トランジスタと、
    供給される所定の電圧を前記負荷電源の電圧よりも高い電圧に昇圧して出力する昇圧回路と、
    該昇圧回路の出力電圧によって充電されるコンデンサと、
    前記負荷電源とは別の回路駆動電源からの電源電圧を受けて動作する回路であって、制御部からの通電制御信号に応じて、該通電制御信号が前記電気負荷への通電を指示する方のアクティブレベルであるときに、前記出力トランジスタのゲートへ前記コンデンサの充電電圧を供給することで該出力トランジスタをオンさせるトランジスタ駆動回路と、
    を備えた電気負荷駆動装置において、
    前記電源電圧の低下時に、前記コンデンサに充電されている電荷を放電させる電源電圧低下時放電手段を備えていること、
    を特徴とする電気負荷駆動装置。
  2. 請求項1に記載の電気負荷駆動装置において、
    前記電源電圧低下時放電手段は、
    前記電源電圧が低下する所定の状況が発生したことを検知すると、前記コンデンサに充電されている電荷を放電させるように構成されていること、
    を特徴とする電気負荷駆動装置。
  3. 請求項1に記載の電気負荷駆動装置において、
    前記電源電圧低下時放電手段は、
    前記電源電圧を監視して、該電源電圧が、前記トランジスタ駆動回路が正常に動作可能な最低電圧より高い値に設定されたしきい値電圧よりも低くなったことを検知すると、前記コンデンサに充電されている電荷を放電させるように構成されていること、
    を特徴とする電気負荷駆動装置。
  4. 請求項1ないし請求項3の何れか1項に記載の電気負荷駆動装置において、
    前記電源電圧低下時放電手段が前記コンデンサに充電されている電荷を放電させるときに、前記昇圧回路の昇圧動作を停止させる昇圧動作停止手段を備えていること、
    を特徴とする電気負荷駆動装置。
  5. 負荷電源の高電位側から電気負荷へ至る電流供給経路に2つの出力端子が直列に接続され、前記負荷電源の電圧よりも高い電圧がゲートに供給されてオンすることにより、前記電気負荷へ電流を流し出す出力トランジスタ
    供給される所定の電圧を前記負荷電源の電圧よりも高い電圧に昇圧して出力する昇圧回路
    該昇圧回路の出力電圧によって充電されるコンデンサ
    及び、前記負荷電源とは別の回路駆動電源からの電源電圧を受けて動作する回路であって、外部からの通電制御信号に応じて、該通電制御信号が前記電気負荷への通電を指示する方のアクティブレベルであるときに、前記出力トランジスタのゲートへ前記コンデンサの充電電圧を供給することで該出力トランジスタをオンさせるトランジスタ駆動回路、を有する電気負荷駆動回路と、
    前記電気負荷駆動回路へ前記通電制御信号を出力する制御部と、
    を備えた電気負荷駆動装置において、
    前記電源電圧の低下時に前記電気負荷駆動回路へ前記コンデンサの放電を指示する放電指示信号を出力する信号出力手段を備え、
    前記電気負荷駆動回路は、前記放電指示信号に応じて、前記コンデンサに充電されている電荷を放電させる放電手段を備えていること、
    を特徴とする電気負荷駆動装置。
  6. 請求項5に記載の電気負荷駆動装置において、
    前記回路駆動電源として、前記電源電圧を出力する電源供給回路を備え、
    前記放電指示信号を出力する信号出力手段は、前記電源供給回路であり、該電源供給回路は、前記電源電圧を監視して、該電源電圧が、前記トランジスタ駆動回路が正常に動作可能な最低電圧より高い値に設定されたしきい値電圧よりも低くなったことを検知すると、前記電気負荷駆動回路へ前記放電指示信号を出力すること、
    を特徴とする電気負荷駆動装置。
  7. 請求項5に記載の電気負荷駆動装置において、
    前記放電指示信号を出力する信号出力手段は、前記制御部であり、該制御部は、前記電源電圧が低下する所定の状況が発生したことを検知すると、前記電気負荷駆動回路へ前記放電指示信号を出力すること、
    を特徴とする電気負荷駆動装置。
  8. 負荷電源の高電位側から電気負荷へ至る電流供給経路に2つの出力端子が直列に接続され、前記負荷電源の電圧よりも高い電圧がゲートに供給されてオンすることにより、前記電気負荷へ電流を流し出す出力トランジスタ、
    供給される所定の電圧を前記負荷電源の電圧よりも高い電圧に昇圧して出力する昇圧回路、
    該昇圧回路の出力電圧によって充電されるコンデンサ、
    及び、前記負荷電源とは別の回路駆動電源からの電源電圧を受けて動作する回路であって、外部からの通電制御信号に応じて、該通電制御信号が前記電気負荷への通電を指示する方のアクティブレベルであるときに、前記出力トランジスタのゲートへ前記コンデンサの充電電圧を供給することで該出力トランジスタをオンさせるトランジスタ駆動回路、を有する電気負荷駆動回路と、
    前記電気負荷駆動回路へ前記通電制御信号を出力する制御部と、
    を備えた電気負荷駆動装置において、
    前記電気負荷駆動回路は、前記通電制御信号が前記電気負荷への非通電を指示する方のパッシブレベルであるときに、前記コンデンサに充電されている電荷を放電させる放電手段を備えており、
    前記制御部は、前記電源電圧の低下時に、前記通電制御信号を前記パッシブレベルにすること、
    を特徴とする電気負荷駆動装置。
  9. 請求項8に記載の電気負荷駆動装置において、
    前記制御部は、前記電源電圧が、前記トランジスタ駆動回路が正常に動作可能な最低電圧より高い値に設定されたしきい値電圧よりも低くなったことを検知すると、前記通電制御信号を前記パッシブレベルにすること、
    を特徴とする電気負荷駆動装置。
  10. 請求項8に記載の電気負荷駆動装置において、
    前記制御部は、前記電源電圧が低下する所定の状況が発生したことを検知すると、前記通電制御信号を前記パッシブレベルにすること、
    を特徴とする電気負荷駆動装置。
  11. 請求項5ないし請求項10の何れか1項に記載の電気負荷駆動装置において、
    前記放電手段が前記コンデンサに充電されている電荷を放電させるときに、前記昇圧回路の昇圧動作を停止させる昇圧動作停止手段を備えていること、
    を特徴とする電気負荷駆動装置。
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