JP2014110682A - 車載電力供給装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】車載電力供給装置による車載バッテリの無駄な消費を回避する。
【解決手段】車載電力供給装置10は、バッテリ1から電力が供給されている際に動作する1つ以上の機能ブロックを有する機能ブロック群20と、バッテリ1から電力が供給され、該バッテリ1から機能ブロック群20への電力供給を制御する第1の制御部40を有する。第1の制御部40は、機能ブロック群20への電力供給が停止されているときに、給電ソケット2への負荷装置の接続を検出すると共に、給電ソケット2に負荷装置が接続されたことを検出したときに、機能ブロック群20への電力供給を開始する。また、第1の制御部40は、機能ブロック群20へ電力が供給されているときに、給電ソケット2からの負荷装置の取外しを検出すると共に、給電ソケット2から負荷装置が外されたことを検出したときに、機能ブロック群20への電力供給を停止する。
【選択図】図1
【解決手段】車載電力供給装置10は、バッテリ1から電力が供給されている際に動作する1つ以上の機能ブロックを有する機能ブロック群20と、バッテリ1から電力が供給され、該バッテリ1から機能ブロック群20への電力供給を制御する第1の制御部40を有する。第1の制御部40は、機能ブロック群20への電力供給が停止されているときに、給電ソケット2への負荷装置の接続を検出すると共に、給電ソケット2に負荷装置が接続されたことを検出したときに、機能ブロック群20への電力供給を開始する。また、第1の制御部40は、機能ブロック群20へ電力が供給されているときに、給電ソケット2からの負荷装置の取外しを検出すると共に、給電ソケット2から負荷装置が外されたことを検出したときに、機能ブロック群20への電力供給を停止する。
【選択図】図1
Description
本発明は、車載電力供給装置、例えば給電ソケットを介して電力を供給する装置に関する。
自動車に設けられたシガーソケットやアクセサリソケットなどの給電ソケットを介して、車載バッテリからナビゲーション装置やオーディオプレイヤーなどのアクセサリ(負荷装置)に電力を供給することが行われている。車載バッテリとシガーソケットの間に設けられ、給電ソケットに接続された負荷装置への給電を実行する給電装置は、通常、イグニッションスイッチのオン/オフに連動してオン/オフするリレースイッチが設けられている。イグニッションスイッチがオンすると、給電装置のリレースイッチもオンすることにより、車載バッテリと給電ソケット間の導電路が貫通する。
このような給電装置に関して、様々な視点からの技術が提案されている。
例えば、特許文献1には、自動車の後部座席に設けられた給電ソケットを使用する際の利便性を向上させる技術が開示されている。
例えば、特許文献1には、自動車の後部座席に設けられた給電ソケットを使用する際の利便性を向上させる技術が開示されている。
イグニッションスイッチは、通常運転席にしか設けられていないため、後部座席に設けられた給電ソケットを使用する際に、運転者にイグニッションスイッチの操作をしてもらう必要があり、不便である。
特許文献1に開示された給電装置は、給電ソケットへの接続フラグの装着を検出する検出手段を備え、該検出手段により接続フラグの装着を検出したときに、リレースイッチをオンさせる。こうすることにより、イグニッションスイッチを操作しなくても、給電ソケットからの給電が可能である。
また、特許文献2には、複数の給電ソケットを備えた場合の利便性を高める技術が開示されている。
複数の給電ソケットがある場合に、電力供給量が過大になることを避け、車載バッテリを保護するために、車載バッテリの出力電圧が低下したときに全ての給電ソケットへの電力供給を遮断する給電装置が知られている。これでは、ユーザにとって不便である。特許文献2に開示された給電装置は、この問題を解決すべく、車載バッテリの出力電圧低下の程度に応じて、複数の給電ソケットへの電力供給を段階的に遮断する。
特許文献2に開示されたように、昨今の車載給電装置は、車載バッテリと給電ソケット間の接続路を機械的に貫通または遮断させるリレースイッチのような単純な構成要素のみならず、種々の管理や制御を行う機能ブロックも備えるようになっている。これらの機能ブロックも、車載バッテリから、動作のための電力が供給されるため、給電ソケットに負荷装置が接続されていなくても動作するのでは、車載バッテリを無駄に消費するという問題がある。
その他の課題と新規な特徴は、本明細書の記述及び添付図面から明らかになるであろう。
一実施の形態による車載電力供給装置は、車載バッテリから、給電ソケットを介して該給電ソケットに接続された負荷装置に電力を供給するためのものであり、機能ブロック群と、第1の制御部を有する。
機能ブロック群は、車載バッテリから電力が供給されている際に動作する1つ以上の機能ブロックを有する。第1の制御部は、車載バッテリから電力が供給され、給電ソケットへの負荷装置の着脱状態に応じて機能ブロック群への電力供給のオン/オフを制御する。
上記一実施の形態によれば、車載バッテリの無駄な消費を回避することができる。
説明の明確化のため、以下の記載及び図面は、適宜、省略、及び簡略化がなされている。また、各図面において、同一の要素には同一の符号が付されており、必要に応じて重複説明は省略されている。
<第1の実施の形態>
図1は、第1の実施の形態にかかる車載電力供給装置10を示す。本実施の形態は、本願発明者が確立した技術の原理を説明するためのものであるため、図1において、車載電力供給装置10の各構成要素及び構成要素間の接続態様を概念的に示し、各構成要素の具体的回路構成の例などについても他の実施の形態を用いて説明する。
図1は、第1の実施の形態にかかる車載電力供給装置10を示す。本実施の形態は、本願発明者が確立した技術の原理を説明するためのものであるため、図1において、車載電力供給装置10の各構成要素及び構成要素間の接続態様を概念的に示し、各構成要素の具体的回路構成の例などについても他の実施の形態を用いて説明する。
図1に示すように、車載電力供給装置10は、バッテリ1と給電ソケット2の間に設けられており、機能ブロック群20、第1の制御部40を備える。
機能ブロック群20は、種々の機能を夫々実行する機能ブロック30を少なくとも1つを有し、これらの機能ブロック30は、動作時に電力を消費するものであり、バッテリ1から電力が供給されるようになっている。
機能ブロック群20は、給電ソケット2への電力供給を実行する給電ブロックを含む。図1に示す例では、この給電ブロックは、機能ブロック群20の最も右側の機能ブロック30に該当する。図1に示すように、給電ブロックは、片端が、バッテリ1の正極(図示せず)と接続する電源線VCCに接続され、他端が、給電ソケット2の高位端子(以下「H端子」という)2Aに接続されている。
なお、給電ソケット2は、給電ブロックに該当する機能ブロック30に接続されるH端子2Aと、バッテリ1の負極に接続する接地線GNDに接続される低位端子(以下「L端子」という)2Bを備え、H端子2AとL端子2Bの間に負荷装置の接続プラグが差し込み可能となっている。
第1の制御部40は、電源線VCCと接地線GND間に接続され、バッテリ1から電力が供給され、バッテリ1からの、機能ブロック群20の各機能ブロック30への電力供給を制御する。
具体的には、第1の制御部40は、機能ブロック群20への電力供給が停止されているときに、給電ソケット2への負荷装置の接続の有無を検出する。そして、給電ソケット2への負荷装置の接続を検出したときに、機能ブロック群20への電力供給を開始する。
また、第1の制御部40は、機能ブロック群20へ電力が供給されているときに、給電ソケット2からの負荷装置の取外しの有無を検出する。そして、給電ソケット2から負荷装置が外されたことを検出したときに、機能ブロック群20への電力供給を停止する。
車載電力供給装置10によれば、給電ソケットへの負荷装置の着脱状態に応じて、動作時に電力を消費する機能ブロック群20の各機能ブロック30への電力供給を制御することにより、給電ソケットに負荷装置が接続されていないときに生じる車載バッテリの無駄な消費を回避することができる。
<第2の実施の形態>
図2は、第2の実施の形態にかかる車載電力供給装置100を示す。図面の煩雑さを避けるために、図2において、一部の構成要素に対して符号の付与をしていない。これらの構成要素は、その形状により当業者が常識として認識する種類を示す。
図2は、第2の実施の形態にかかる車載電力供給装置100を示す。図面の煩雑さを避けるために、図2において、一部の構成要素に対して符号の付与をしていない。これらの構成要素は、その形状により当業者が常識として認識する種類を示す。
車載電力供給装置100は、図示しない車載バッテリと、給電ソケットの一例となるシガーソケット103との間に設けられている。車載電力供給装置100は、車載バッテリの正電極と負電極に夫々接続するための電源端子101とGND端子102、第3の制御部110、第2の制御部120、スイッチ部130、電圧監視部140、第1の制御部150、電流監視部160、ドライバー部170、給電部180、表示部190を備える。
これらの構成要素のうち、第1の制御部150は、第1の実施の形態にかかる車載電力供給装置10における第1の制御部40に対応し、第3の制御部110、第2の制御部120、スイッチ部130、電圧監視部140、電流監視部160、ドライバー部170、給電部180、表示部190は、車載電力供給装置10における機能ブロック群20の各機能ブロック30に夫々対応する。
ここで、車載電力供給装置100の各構成要素を具体的に説明する。なお、以下において、特別な説明がある場合を除き、電源端子101とGND端子102が、車載バッテリの正極と負極に夫々接続され、電源端子101にバッテリ電圧(例えば12V)が印加されているとする。また、図2において、内部グランド配線GNDFに接続された各素子は、内部グランド配線GNDFから低位側電源が供給され、電源線VCCから高位側電源が供給されるが、図面の煩雑さをさけるために、これらの素子の一部について、高位側電源への接続線を省略している。
<給電部180>
給電部180は、車載バッテリから、シガーソケット103に接続された負荷装置への電力供給を実行するものであり、メインMOSFET(以下「メインMOS」という)182により構成される。
給電部180は、車載バッテリから、シガーソケット103に接続された負荷装置への電力供給を実行するものであり、メインMOSFET(以下「メインMOS」という)182により構成される。
メインMOS182は、ドレインが電源線VCCに接続されており、ソースがシガーソケット103のH端子103Aに接続されている。メインMOS182のゲートは、スイッチ部130に含まれる抵抗R9を介して、第2の制御部120に含まれるダイオードD2の出力に接続されている。
メインMOS182のオン/オフは、第1の制御部150及び第2の制御部120により制御される。メインMOS182がオンしているときには、シガーソケット103へ電力が供給され、メインMOS182がオフしているときには、シガーソケット103への電力が供給されない。
<第1の制御部150>
第1の制御部150は、シガーソケット103への負荷装置の着脱状態に応じて他の各機能ブロックへの電力供給を制御するものであり、装着制御部152、取外制御部154を有する。
第1の制御部150は、シガーソケット103への負荷装置の着脱状態に応じて他の各機能ブロックへの電力供給を制御するものであり、装着制御部152、取外制御部154を有する。
装着制御部152は、Pチャネル型トランジスタP1、Nチャネル型トランジスタN1、抵抗R1を有する。
Pチャネル型トランジスタP1は、ソースが電源線VCCに接続され、ドレインが、Nチャネル型トランジスタN1のゲート及び抵抗R1に接続されている。また、Pチャネル型トランジスタP1のゲートは、シガーソケット103のH端子103Aに接続されている。
Nチャネル型トランジスタN1は、ソースが接地線GNDに接続され、ドレインが車載電力供給装置100の内部グランド配線GNDFに接続されている。また、Nチャネル型トランジスタN1のゲートは、Pチャネル型トランジスタP1のドレイン及び抵抗R1に接続されている。
抵抗R1は、一端がPチャネル型トランジスタP1及びNチャネル型トランジスタN1のゲートに接続され、他端が接地線GNDに接続されている。
第1の制御部150の取外制御部154は、Nチャネル型トランジスタN2、抵抗R2、Nチャネル型トランジスタN3、Pチャネル型トランジスタP2、コンパレータCP1、抵抗R3、抵抗R4を備える。
コンパレータCP1は、非反転入力端子(+入力端子)が抵抗R3を介して電源線VCCに接続されており、反転入力端子(−入力端子)が基準電圧VF1に接続されている。この基準電圧VF1が例えば11.999Vであるとする。また、コンパレータCP1の出力ノードが、X1である。出力ノードX1と電源線VCCの間に抵抗R4が接続されている。
Nチャネル型トランジスタN3は、ゲートが出力ノードX1に接続され、ソースが接地線GNDに接続されている。また、Nチャネル型トランジスタN3のドレインは、接続ノードX2を介してPチャネル型トランジスタP2のドレインに接続されている。
Pチャネル型トランジスタP2は、ゲートが出力ノードX1に接続され、ソースが電源線VCCに接続され、ドレインが接続ノードX2を介してNチャネル型トランジスタN3のドレインに接続されている。
第1の制御部150の動作を説明する。
シガーソケット103に負荷装置が接続されると、装着制御部152は、それを検出して、フローティングの状態にある内部グランド配線GNDFを接地線GNDに接続する。
シガーソケット103に負荷装置が接続されると、装着制御部152は、それを検出して、フローティングの状態にある内部グランド配線GNDFを接地線GNDに接続する。
具体的には、シガーソケット103のH端子103AとL端子103B間に負荷装置の接続フラグが差し込まれる時点では、給電部180のメインMOS182がオフしているため、シガーソケット103のH端子103Aのレベルは、負荷装置を介してGNDレベルまで下降している。
従って、装着制御部152のPチャネル型トランジスタP1がオンし、続いて、Nチャネル型トランジスタN1もオンする。その結果、内部グランド配線GNDFは、接地線GNDと接続され、各制御部への電力供給が開始される。つまり、装着制御部152のPチャネル型トランジスタP1は、シガーソケット103に負荷装置が接続された検出して、車載電力供給装置100を起動するスイッチの役割を果たしている。
一方、取外制御部154におけるコンパレータCP1の非反転入力端子のレベルは基準電圧VF1より低くなっているため、出力ノードX1がローレベルになる。Pチャネル型トランジスタP2とNチャネル型トランジスタN3がインバータを構成しており、該インバータの出力ノード(すなわち接続ノードX2)は、ハイレベルになる。その結果、、Nチャネル型トランジスタN2がオンし、内部グランド配線GNDFは、Nチャネル型トランジスタN2を介しても接地線GNDと接続される。
内部グランド配線GNDFが接地線GNDに接続されると、各機能ブロックがGNDに接続されるため、各機能ブロックに電流が流れ、これらの機能ブロックは、動作を開始する。従って、メインMOS182のオン/オフ制御が開始する。まず、第2の制御部120が動作を開始し、メインMOS182のゲートにゲート電圧が供給され、メインMOS182がオンする。これにより、シガーソケット103に接続された負荷装置へ電力が供給される。
ところで、負荷装置に対して正常に電圧供給されているとき、給電部180におけるメインMOS182のゲートには、第2の制御部120のチャージポンプ122から昇圧電圧が印加されるため、メインMOS182のオン抵抗は、十分低くなる(例えば10mΩ)。このとき、メインMOS182に流れる電流によって、シガーソケット103のH端子103Aの電位は、電源線VCCの電位からメインMOS182の電圧降下分(ドレイン・ソース間電圧)だけ低いレベルになる。例えば、メインMOS182に0.5Aの電流が流れた場合、メインMOS182の電圧降下は、0.005V(0.5A×10mΩ)となる。電源線VCCの電位を12Vとすると(第3の制御部110におけるNチャネル型トランジスタN5の電圧降下分が無視できる場合)、シガーソケット103のH端子103Aの電位は、11.995V(12V−0.005V)となる。基準電圧VF1の電圧値は、メインMOS182が正常にオンしているときのH端子103Aの電位よりも高く、電源線VCCの電位よりも低くする必要がある。図2の例では基準電圧VF1は11.999Vと設定されている。負荷装置に正常に電圧供給されているときは、コンパレータCP1はローレベルを出力するように基準電圧VF1が設定されているので、GNDFはNチャネル型トランジスタN2により接地線GNDに接続され続ける。
ここで、装着制御部152のPチャネル型トランジスタP1は、ゲート−ソース間電圧が0.005V(12V−11.995V)に低下し、しきい値未満となるため、オフする。従って、Nチャネル型トランジスタN1がオフし、Nチャネル型トランジスタN1を介する内部グランド配線GNDF−接地線GND間接続経路は切断される。つまり、内部グランド配線GNDFと接地線GND間の接続経路は、Nチャネル型トランジスタN2が単独で維持する。
一方、負荷装置が接続されたまま、例えば第2の制御部120によりメインMOS182がオフされた場合、負荷装置が接続されているため、シガーソケット103のH端子103Aの電位はローレベルになる。従って、コンパレータCP1がローレベルを出力し、内部グランド配線GNDFは、Nチャネル型トランジスタN2により接地線GNDに接続され続ける。また、装着制御部152のPチャネル型トランジスタP1がオンするので、Nチャネル型トランジスタN1がオンし、内部グランド配線GNDFと接地線GNDは、Nチャネル型トランジスタN1を介しても接続される。
負荷装置がシガーソケット103から外されたとき、シガーソケット103のH端子103Aの電圧レベルは、電源線VCCのレベル(例えば12V)まで上昇する。H端子103AがコンパレータCP1の非反転入力端子(+入力端子)に接続されているため、コンパレータCP1の非反転入力端子に印加された電圧は、反転入力端子(−入力端子)に印加された基準電圧VF1(前述したように例えば11.999V)を超える。その結果、コンパレータCP1の出力ノードX1にはハイレベルが出力される。出力ノードX1のレベルはインバータ(pチャネル型トランジスタP2及びnチャネル型トランジスタN3)により反転され、接続ノードX2にはローレベルが出力される。そのため、Nチャネル型トランジスタN2がオフする。一方、装着制御部152のPチャネル型トランジスタP1がオフするので、Nチャネル型トランジスタN1もオフする。従って、内部グランド配線GNDFが、接地線GNDから切り離され、フローティング状態になる。これにより、車載電力供給装置100の機能ブロック群に含まれる各機能ブロックに流れる電流がゼロとなる。これにより、車載電力供給装置100の電力消費もゼロとなる。
このように、第1の制御部150は、車載電力供給装置100の機能ブロックへの電力供給が停止されているときに、シガーソケット103への負荷装置の接続を検出すると共に、シガーソケット103に負荷装置が接続されたことを検出したときに、機能ブロック群への電力供給を開始するように制御する。また、車載電力供給装置100の機能ブロック群へ電力が供給されているときに、シガーソケット103からの負荷装置の取外しを検出すると共に、シガーソケット103から負荷装置が外されたことを検出したときに、機能ブロック群への電力供給を停止するように制御する。
こうすることにより、シガーソケット103に負荷装置が接続されていないときに生じる車載バッテリの無駄な消費を回避することができる。
<表示部190>
表示部190は、複数(ここでは例として4つ)のLED電球192を有し、LED電球192が点灯するか否か、どのLED電球192が点灯するかは、ドライバー部170により制御される。なお、これらのLED電球192は、運転席の近くのダッシュボードに設けられており、運転者は、これらのLED電球192の点灯/消灯を確認することができる。後述の説明で分かるが、いずれLED電球192が点灯するかは、シガーソケット103に流れる電流の大きさにより決まる。
表示部190は、複数(ここでは例として4つ)のLED電球192を有し、LED電球192が点灯するか否か、どのLED電球192が点灯するかは、ドライバー部170により制御される。なお、これらのLED電球192は、運転席の近くのダッシュボードに設けられており、運転者は、これらのLED電球192の点灯/消灯を確認することができる。後述の説明で分かるが、いずれLED電球192が点灯するかは、シガーソケット103に流れる電流の大きさにより決まる。
<ドライバー部170>
ドライバー部170は、表示部190の各LED電球192の点灯/消灯を制御するためのものであり、定電流源172とPチャネル型トランジスタ174を備える。なお、定電流源172とPチャネル型トランジスタ174は、LED電球192の数と同数(ここでは4つ)が設けられているが、図示の便宜のために、1セットのみ図示されている。
ドライバー部170は、表示部190の各LED電球192の点灯/消灯を制御するためのものであり、定電流源172とPチャネル型トランジスタ174を備える。なお、定電流源172とPチャネル型トランジスタ174は、LED電球192の数と同数(ここでは4つ)が設けられているが、図示の便宜のために、1セットのみ図示されている。
定電流源172は、電源線VCCとPチャネル型トランジスタ174のソース間に設けられており、Pチャネル型トランジスタ174を介してLED電球192に定電流を供給する。
Pチャネル型トランジスタ174は、対応するLED電球192の駆動トランジスタであり、ソースが定電流源172に接続され、ドレインが該LED電球192に接続されている。Pトランジスタ174のゲートは、電流監視部160におけるロジック部164の出力に接続されていると共に、抵抗を介して電源線VCCにも接続されている。Pチャネル型トランジスタ174は、ロジック部164からの信号により制御され、該信号のハイ/ロウに応じて、対応するLED電球の点灯または消灯を行う。
<電流監視部160>
電流監視部160は、メインMOS182に流れる電流の大きさを監視し、監視結果をドライバー部170と第2の制御部120に出力する。図示のように、電流監視部160は、センスMOSFET(以下「センスMOS」という)162、ロジック部164、複数(図示の例では4つ)のコンパレータを有するコンパレータ群166、コンパレータCP2、Pチャネル型トランジスタPS及び抵抗RSを備える。
電流監視部160は、メインMOS182に流れる電流の大きさを監視し、監視結果をドライバー部170と第2の制御部120に出力する。図示のように、電流監視部160は、センスMOSFET(以下「センスMOS」という)162、ロジック部164、複数(図示の例では4つ)のコンパレータを有するコンパレータ群166、コンパレータCP2、Pチャネル型トランジスタPS及び抵抗RSを備える。
センスMOS162は、ドレインが電源線VCCに接続されており、ソースがPチャネル型トランジスタPSのソースと、コンパレータCP2の反転入力端子(−入力端子)に接続されている。また、センスMOS162のゲートは、メインMOS182のゲートと同様に、スイッチ部130の抵抗R9を介して第2の制御部120のダイオードD2の出力に接続される。センスMOS162のオン/オフも、第1の制御部150と第2の制御部120により制御される。
センスMOS162は、メインMOS182とはデバイス構造が同様であり、ゲート幅(MOSFETセルの数)が異なる。例えば、センスMOS162に、メインMOS182の1000分の1の電流を流すように、センスMOS162が構成されている。センスMOS162に流れる電流は、Pチャネル型トランジスタPSを介して抵抗RSに流れる。抵抗RSは、センスMOS162に流れる電流を電圧に変換する。
コンパレータCP2は、非反転入力端子がシガーソケット103のH端子103Aに接続され、反転入力端子がセンスMOS162とPチャネル型トランジスタPSとの接続ノードに接続され、出力がPチャネル型トランジスタPSのゲートに接続されている。
Pチャネル型トランジスタPSは、ソースがセンスMOS162のドレインに接続され、ドレインがコンパレータ群166の各コンパレータの非反転入力端子及び抵抗RSに接続されている。また、Pチャネル型トランジスタPSのゲートは、コンパレータCP2の出力に接続されている。
コンパレータCP2は、反転入力端子と非反転入力端子の電位が等しくなるようにPチャネル型トランジスタPSを制御する。これにより、センスMOS162のソース電位がメインMOS182のソース電位に等しくなるように制御され、メインMOS182に流れる電流に対応する電流をセンスMOS162に流すことができる。
コンパレータ群166の各コンパレータに対して、互いに異なる基準電圧VSが夫々設定されている。
センスMOS162に流れる電流は、抵抗RSにより電圧に変換されて、コンパレータ群166の各コンパレータの非反転入力端子に夫々入力され、該コンパレータに対して設定された基準電圧VSと比較される。
コンパレータ群166の各コンパレータは、比較結果をロジック部164に出力する。これらの比較結果は、シガーソケット103に流れる電流の大きさを示すものである。
ロジック部164は、コンパレータ群166の各コンパレータの比較結果、すなわちシガーソケット103に流れる電流の大きさに基づいて、ドライバー部170と第2の制御部120に信号を出力する。
ロジック部164からドライバー部170に出力する信号は、どのLED電球192を点灯させるかを、ドライバー部170におけるPチャネル型トランジスタ174を制御するためのものである。例えば、シガーソケット103に流れる電流が、最小の電流閾値未満である場合には、ロジック部164は、どのLED電球192も点灯させないように制御する。一方、シガーソケット103に流れる電流が、最小の電流閾値以上、2番目に小さい電流閾値未満である場合には、4つのLED電球192のうちの第1のLED電球192を点灯させるように、対応するPチャネル型トランジスタ174をオンさせる。
コンパレータ群166の4つのコンパレータに対して夫々設定された4つの基準電圧VSのうちの最大値は、シガーソケット103に流れる電流の上限値に対応する。コンパレータ群166からの比較結果が、シガーソケット103に流れる電流がこの電流上限値を超えたことを示すときに、対応するLED電球192を点灯させるように当該Pチャネル型トランジスタ174をオンすると共に、第2の制御部120に出力する信号を、過電流が検出されたことを示すハイレベルにする。後の説明で分かるが、これに応じて、第2の制御部120は、機能ブロック群への電力供給を停止する。
<電圧監視部140>
電圧監視部140は、電源線VCC上の電圧すなわち車載バッテリの出力電圧を監視するものであり、コンパレータCP3を備える。コンパレータCP3の非反転入力端子は、ダイオードD3と抵抗R5の間に接続されており、ダイオードD3は電源線VCCと接続され、抵抗R5は内部グランド配線GNDFと接続されている。ダイオードD3は、ツェナーダイオードであり、そのブレークダウン電圧が車載バッテリの正常出力電圧(ここでは12V)より高い値(例えば18V)になっている。
電圧監視部140は、電源線VCC上の電圧すなわち車載バッテリの出力電圧を監視するものであり、コンパレータCP3を備える。コンパレータCP3の非反転入力端子は、ダイオードD3と抵抗R5の間に接続されており、ダイオードD3は電源線VCCと接続され、抵抗R5は内部グランド配線GNDFと接続されている。ダイオードD3は、ツェナーダイオードであり、そのブレークダウン電圧が車載バッテリの正常出力電圧(ここでは12V)より高い値(例えば18V)になっている。
また、コンパレータCP3の反転入力端子には、基準電圧VF2が供される。この基準電圧VF2は、例えば0.5Vに設定されている。
バッテリ電圧が高くなり過ぎたり、電源線VCC上にサージ電圧が発生すると、ダイオードD3がブレークダウンし、ダイオードD3と抵抗R5間のノードの電位が基準電圧VF2以上になると、コンパレータCP3の出力が異常を示すハイレベルになる。ここでは、例として、ダイオードD3のブレークダウン電圧が18Vであり、基準電圧VF2が0.5Vであるため、電源線VCC上の電圧が18.5V以上になると車載バッテリの出力電圧が異常である判断される。
なお、電源線VCC上の電圧が正常である場合には、ダイオードD3がブレークダウンせず、コンパレータCP3の非反転入力がGNDFのレベルであるため、コンパレータCP3の出力は正常を示すローレベルである。
コンパレータCP3の出力は、第2の制御部120に供される。後の説明で分かるが、コンパレータCP3の出力がハイレベルになると、第2の制御部120は、メインMOS182をオフするための動作を開始する。
<第2の制御部120>
第2の制御部120は、チャージポンプ122とロジック部126を備える。
チャージポンプ122は、例として、2倍昇圧のチャージポンプである。チャージポンプ122において、Pチャネル型トランジスタP3は、ソースが電源線VCCに接続され、ゲートがロジック部126に接続されている。また、Pチャネル型トランジスタP3のドレインは、ダイオードD1及びコンデンサを介してリングオシレータ124(NORゲートとインバータ2つの閉回路)の出力に接続されている。ダイオードD1とコンデンサの接続ノードには、ダイオードD2が接続されており、ダイオードD2の出力は、スイッチ部130の抵抗R9を介して、メインMOS182及びセンスMOS162のゲートに接続されている。また、チャージポンプ122において、抵抗R8は、一端が電源線VCCに接続され、他端がロジック部126に接続される。
第2の制御部120は、チャージポンプ122とロジック部126を備える。
チャージポンプ122は、例として、2倍昇圧のチャージポンプである。チャージポンプ122において、Pチャネル型トランジスタP3は、ソースが電源線VCCに接続され、ゲートがロジック部126に接続されている。また、Pチャネル型トランジスタP3のドレインは、ダイオードD1及びコンデンサを介してリングオシレータ124(NORゲートとインバータ2つの閉回路)の出力に接続されている。ダイオードD1とコンデンサの接続ノードには、ダイオードD2が接続されており、ダイオードD2の出力は、スイッチ部130の抵抗R9を介して、メインMOS182及びセンスMOS162のゲートに接続されている。また、チャージポンプ122において、抵抗R8は、一端が電源線VCCに接続され、他端がロジック部126に接続される。
チャージポンプ122は、ロジック部126からの信号がハイレベルになると、チャージポンプ122のPチャネル型トランジスタP3がオフし、電源線VCCからチャージポンプ122への電流供給が遮断される。また、チャージポンプ122のリングオシレータ124のNORゲートにハイレベルが入力されるため、リングオシレータ124は、発振を停止する。その結果、チャージポンプ122が動作を停止し、ダイオードD2を介してのメインMOS182へのゲート電荷の供給も停止される。同時に、スイッチ部130のNチャネル型トランジスタN6がオンするため、メインMOS182のゲート電荷は、抵抗R9とNチャネル型トランジスタN6を介して接地線GNDに放電される。
ロジック部126は、電源線VCCと内部グランド配線GNDF間に接続され、電流監視部160からの信号が異常(過電流が検出されたこと)を示すハイレベルになったときと、電圧監視部140からの信号が異常(電源線VCCの過電圧が検出されたこと)を示すハイレベルになったときに、チャージポンプ122にハイレベル信号を出力することによりチャージポンプ122をオフする。
チャージポンプ122は、ロジック部126からの信号がハイレベルになると、チャージポンプ122のPチャネル型トランジスタP3がオフし、電源線VCCからチャージポンプ122への電流供給が遮断される。また、チャージポンプ122のリングオシレータ124のNORゲートにハイレベルが入力されるため、リングオシレータ124は、発振を停止する。その結果、チャージポンプ122が動作を停止し、ダイオードD2を介してのメインMOS182へのゲート電荷の供給も停止される。同時に、スイッチ部130のNチャネル型トランジスタN6がオンするため、メインMOS182のゲート電荷は、抵抗R9とNチャネル型トランジスタN6を介して接地線GNDに放電される。
従って、シガーソケット103に流れる電流が電流上限値を超えたときや、電源線VCC上の電圧が電圧上限値を超えたときに、メインMOS182は、オフされる。
過電流と過電圧が検出されていない正常動作時には、ロジック部126がローレベルを出力するため、リングオシレータ124は動作をし、Nチャネル型トランジスタN6はオフしている。
ここで、電流監視部160、ドライバー部170及び表示部190、電圧監視部140、第2の制御部120の意義を説明する。
上述したように、電流監視部160がシガーソケット103に流れる電流の大きさを監視し、監視結果をドライバー部170に出力する。ドライバー部170は、電流監視部160が得られた監視結果に応じて表示部190に含まれるLED電球192の点灯/消灯を制御する。
近年、ポータブルナビゲーション装置やレーダー探知機、ドライブレコーダ、LEDライト、携帯端末、パーソナルコンピュータなど、自動車に設けられた給電ソケット(例えばシガーソケット)に接続され、車載バッテリから電力が供給されるアクセサリが多様化しており、給電ソケットを増設するアダプタも登場している。そのため、給電ソケットに流れる電流が給電ソケットの電流容量を超えることに起因してヒューズが溶断し、全てのアクセサリが使用できなくなることが発生する。また、給電ソケットに流れる電流が過大になることは、アクセサリの故障を招くこともある。
本実施の形態において、ドライバー部170と表示部190は、電流の大きさを運転者に通知する通知部として機能し、シガーソケット103に流れる電流の大きさに応じて段階的にLED電球192を点灯させる。これにより、運転者は、シガーソケット103に流れている電流の大きさを把握できるため、電流の大きさに応じて、シガーソケット103に接続されたアクセサリの数を減らしたりするなどの措置をとり、ヒューズの溶断やアクセサリの故障を回避することができる。
また、本実施の形態において、シガーソケット103に流れる電流が電流上限値を超えたときに、第2の制御部120は、車載電力供給装置100の機能ブロック群への電力供給を停止する。これにより、運転者が上述した措置を取らなかった場合にも、ヒューズの溶断やアクセサリの故障を防ぐことができる。
また、本実施の形態の車載電力供給装置100において、電圧監視部140は電源線VCC上の電圧を監視し、第2の制御部120は、電源線VCC上の電圧が電圧上限値を超えたときに、車載電力供給装置100の機能ブロック群への電力供給を停止する。こうすることにより、車載バッテリの出力電圧が過大になり過ぎたり、サージ電圧が生じたりすることに起因する車載バッテリの破壊を防ぎ、車載バッテリを保護することができる。
<第3の制御部110>
ここまで、車載電力供給装置100と車載バッテリが正しく接続されている場合において、第2の制御部120、機能ブロック群(スイッチ部130、電圧監視部140、第1の制御部150、電流監視部160、ドライバー部170、給電部180、表示部190)の動作を説明した。車載電力供給装置100と車載バッテリが正しく接続されているとは、電源端子101が車載バッテリの正端子、GND端子102が車載バッテリの負端子に接続されていることを意味する。この場合、電源線VCCに車載バッテリの電源電圧が印加され、接地線GNDに接地電圧が印加される。
ここまで、車載電力供給装置100と車載バッテリが正しく接続されている場合において、第2の制御部120、機能ブロック群(スイッチ部130、電圧監視部140、第1の制御部150、電流監視部160、ドライバー部170、給電部180、表示部190)の動作を説明した。車載電力供給装置100と車載バッテリが正しく接続されているとは、電源端子101が車載バッテリの正端子、GND端子102が車載バッテリの負端子に接続されていることを意味する。この場合、電源線VCCに車載バッテリの電源電圧が印加され、接地線GNDに接地電圧が印加される。
ところで、車載バッテリの交換時などにおいて、車載バッテリと車載電力供給装置100の再接続を行う際に、作業者の手違いで、電源端子101が車載バッテリの負端子、GND端子102が車載バッテリの正端子に接続されるように、所謂逆接続がされる可能性がある。この場合、何ら保護措置もないと、シガーソケット103に接続された負荷装置が故障してしまう恐れがある。
第3の制御部110は、この問題を解決するためのものであり、車載バッテリと車載電力供給装置100が逆接続されているときに、車載電力供給装置100全体への電力供給を遮断する。
第3の制御部110において、Nチャネル型トランジスタN5は、電源線VCCを2分する態様で電源線VCCに接続される。以下、Nチャネル型トランジスタN5により2分された電源線VCCについて、電源端子101に直接された片方を「電源端子101側の電源線VCC」といい、他方を「車載電力供給装置100側の電源線VCC」という。
図2に示すように、Nチャネル型トランジスタN5は、ソースが、電源端子101側の電源線VCCに接続され、ドレインが、車載電力供給装置100側の電源線VCCに接続される。また、Nチャネル型トランジスタN5のゲートは、Nチャネル型トランジスタN4のドレインと抵抗R7の接続ノードに接続される。
ダイオードD5は、入力側が車載電力供給装置100側の電源線VCCに接続され、出力側がコンデンサを介してリングオシレータ112(直列に接続された3つのコンパレータからなる閉回路)の出力に接続される。ダイオードD4は、入力側が、ダイオードD5とコンデンサの接続ノードに接続され、出力側が、抵抗R7を介してNチャネル型トランジスタN5のゲートとNチャネル型トランジスタN4のドレインに接続される。
Nチャネル型トランジスタN4は、ソースが電源端子101側の電源線VCCに接続され、ゲートが抵抗R6を介して接地線GNDに接続される。また、Nチャネル型トランジスタN4のドレインは、Nチャネル型トランジスタN5のゲートに接続されると共に、抵抗R7を介してダイオードD4の出力に接続される。
車載バッテリと車載電力供給装置100とが正常に接続されているとき、Nチャネル型トランジスタN4のゲートにGNDレベルが印加されるため、Nチャネル型トランジスタN4はオフする。そのため、Nチャネル型トランジスタN5の寄生ダイオードを介して車載電力供給装置100側の電源線VCCに電流が流れ始め、第3の制御部110のチャージポンプ(リングオシレータ112とコンデンサ)が昇圧動作を開始する。Nチャネル型トランジスタN5のゲート電圧がチャージポンプにより十分昇圧されれば、Nチャネル型トランジスタN5のオン抵抗は十分低くなる(例えば10mΩ程度)。これにより、車載バッテリから車載電力供給装置100へ電力が供給される。
一方、車載バッテリと車載電力供給装置100とが逆接続されている場合には、電源端子101側の電源線VCCに0V、接地線GNDに12Vが印加されるため、Nチャネル型トランジスタN4がオンし、Nチャネル型トランジスタN5のゲート・ソース間が短絡するので、Nチャネル型トランジスタN5はオフする。従って、車載電力供給装置100側の電源線VCCはフローティングとなり、第2の制御部120〜表示部190に電流が流れることは無く、シガーソケット103が保護される。シガーソケット103に負荷装置が接続されていたとしても、シガーソケット103のH端子103Aと103B間に電流が流れないので、負荷装置も保護される。
以上、本発明者によってなされた発明を実施の形態に基づき具体的に説明したが、本発明は既に述べた実施の形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において種々の変更が可能であることはいうまでもない。
例えば、図2に示す車載電力供給装置100の第2の制御部120におけるチャージポンプ122が、例として2倍昇圧のチャージポンプであるが、チャージポンプ122は、この例に限られず、種々な変形が可能である。
また、車載電力供給装置100において、電流監視部160におけるコンパレータCP2とPチャネル型トランジスタPSは、センスMOS162のソース電位がメインMOS182のソース電位と等しくなるように調整する回路である。コンパレータCP2とPチャネル型トランジスタPSを設けることにより、抵抗RSにはメインMOS182に流れる電流と相似の電流が流れ、メインMOS182に流れる電流すなわちシガーソケット103に流れる電流を正確にモニタできる。シガーソケット103に流れる電流の監視精度がそれほど高くなくとも問題が無い場合には、コンパレータCP2及びPチャネル型トランジスタPSを設けなくても良い。
また、車載電力供給装置100において、LED電球の点灯/消灯により給電ソケットに流れる電流量を運転者に通知しているが、音声や、音声とLED表示の組合せによる通知であってもよい。視覚的な通知でも、LED電球の点灯/消灯に限らず、給電ソケットに流れる電流量を液晶パネルなどに数値で表示するようにしてもよい。また、音声や表示による通知の際において、電流量そのもの以外に、「接続されたアクセサリの数が多すぎる。減らしてください」などのメッセージも入れてもよい。また、給電部180の負荷装置への電力供給を実行する出力トランジスタとして、メインMOSFET182を例示したが、MOSFETに限らず、IGBT(Insulated Gate Bipolar Transistor)を用いても良い。
1 バッテリ
2 給電ソケット
2A H端子
2B L端子
10 車載電力供給装置
20 機能ブロック群
30 機能ブロック
40 第1の制御部
100 車載電力供給装置
101 電源端子
102 GND端子
103 シガーソケット
103A H端子
103B L端子
110 第3の制御部
112 リングオシレータ
120 第2の制御部
122 チャージポンプ
124 リングオシレータ
126 ロジック部
130 スイッチ部
140 電圧監視部
150 第1の制御部
152 装着制御部
154 取外制御部
160 電流監視部
162 センスMOSFET
164 ロジック部
166 コンパレータ群
170 ドライバー部
172 定電流源
174 Pトランジスタ
180 給電部
182 メインMOSFET
190 表示部
192 LED電球
CP1〜CP3 コンパレータ
D1〜D5 ダイオード
N1〜N6 Nチャネル型トランジスタ
P1〜P3、PS Pチャネル型トランジスタ
R1〜R9、RS 抵抗
GND 接地線
GNDF 内部グランド配線
VCC 電源線
VF1、VF2、VS 基準電圧
X1 出力ノード
X2 接続ノード
2 給電ソケット
2A H端子
2B L端子
10 車載電力供給装置
20 機能ブロック群
30 機能ブロック
40 第1の制御部
100 車載電力供給装置
101 電源端子
102 GND端子
103 シガーソケット
103A H端子
103B L端子
110 第3の制御部
112 リングオシレータ
120 第2の制御部
122 チャージポンプ
124 リングオシレータ
126 ロジック部
130 スイッチ部
140 電圧監視部
150 第1の制御部
152 装着制御部
154 取外制御部
160 電流監視部
162 センスMOSFET
164 ロジック部
166 コンパレータ群
170 ドライバー部
172 定電流源
174 Pトランジスタ
180 給電部
182 メインMOSFET
190 表示部
192 LED電球
CP1〜CP3 コンパレータ
D1〜D5 ダイオード
N1〜N6 Nチャネル型トランジスタ
P1〜P3、PS Pチャネル型トランジスタ
R1〜R9、RS 抵抗
GND 接地線
GNDF 内部グランド配線
VCC 電源線
VF1、VF2、VS 基準電圧
X1 出力ノード
X2 接続ノード
Claims (5)
- 自動車に搭載されたバッテリと給電ソケットとの間に設けられ、前記給電ソケットを介して該給電ソケットに接続された負荷装置に電力を供給するための車載電力供給装置であって、
前記バッテリから電力が供給されている際に動作する1つ以上の機能ブロックを有する機能ブロック群と、
前記バッテリから電力が供給され、該バッテリから前記機能ブロック群への電力供給を制御する第1の制御部とを有し、
該第1の制御部は、
前記機能ブロック群への電力供給が停止されているときに、前記給電ソケットへの負荷装置の接続を検出すると共に、前記給電ソケットに負荷装置が接続されたことを検出したときに、前記機能ブロック群への電力供給を開始し、
前記機能ブロック群へ電力が供給されているときに、前記給電ソケットからの負荷装置の取外しを検出すると共に、前記給電ソケットから負荷装置が外されたことを検出したときに、前記機能ブロック群への電力供給を停止する、
車載電力供給装置。 - 前記機能ブロック群は、
前記給電ソケットに流れる電流を監視する電流監視部と、
前記電流監視部の監視結果が示す前記電流の大きさに応じた通知を乗車者に行う通知部とを含む、
請求項1に記載の車載電力供給装置。 - 前記機能ブロック群は、
前記電流監視部により、前記給電ソケットに流れる電流が所定の電流上限値を超えたことを検出したときに、前記機能ブロック群への電力供給を停止する第2の制御部をさらに備える、
請求項2に記載の車載電力供給装置。 - 前記車載電力供給装置を前記バッテリの第1の電極と第2の電極に夫々接続するための第1の端子と第2の端子をさらに備え、
前記機能ブロック群は、
前記第1の端子が前記第1の電極に接続され、前記第2の端子が前記第2の電極に接続されたときを除き、前記バッテリから前記車載電力供給装置全体への電力供給を遮断する第3の制御部をさらに備える、
請求項1に記載の車載電力供給装置。 - 前記機能ブロック群は、
前記バッテリの出力電圧を監視する電圧監視部と、
前記電圧監視部により、前記バッテリの出力電圧が所定の電圧上限値を超えたことを検出したときに、前記機能ブロック群への電力供給を停止する第2の制御部をさらに備える、
請求項1に記載の車載電力供給装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2012264002A JP2014110682A (ja) | 2012-12-03 | 2012-12-03 | 車載電力供給装置 |
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JP (1) | JP2014110682A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR101754879B1 (ko) * | 2015-11-30 | 2017-07-06 | 주식회사 유라코퍼레이션 | 차량용 콘센트의 온오프 제어시스템 및 그 방법 |
JP2017184603A (ja) * | 2016-03-29 | 2017-10-05 | 本田技研工業株式会社 | 電源遮断回路 |
-
2012
- 2012-12-03 JP JP2012264002A patent/JP2014110682A/ja active Pending
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