JP2002365917A - 画像形成装置 - Google Patents

画像形成装置

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JP2002365917A
JP2002365917A JP2001172586A JP2001172586A JP2002365917A JP 2002365917 A JP2002365917 A JP 2002365917A JP 2001172586 A JP2001172586 A JP 2001172586A JP 2001172586 A JP2001172586 A JP 2001172586A JP 2002365917 A JP2002365917 A JP 2002365917A
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toner
image
magnetic field
developing
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JP2001172586A
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Masayuki Hama
雅之 浜
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Original Assignee
Canon Inc
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 現像スリーブの回転に対してトナーの消費量
が少なく現像スリーブの回転でトナーが劣化した場合、
あるいは現像スリーブの回転に対してトナー消費量が少
なく高温高湿下でトナーが放置されて劣化した場合に
は、現像能力を大きくしてトナーの消費を助けることに
より劣化促進を止めて画像の濃度・画質低下を防ぐこ
と。 【解決手段】 現像剤消費量と現像剤担持体の駆動時間
とを積算記録して現像剤担持体の単位駆動時間あたりの
現像剤消費量を検知する手段を有し、現像剤消費量と現
像剤担持体の駆動時間とを積算記録して現像剤担持体の
単位駆動時間あたりの現像剤消費量を検知する手段とを
有し、画像形成装置周囲の温湿度及び水分量の検知手段
を有し、像剤消費量の検知値が少なく、温湿度及び水分
量の検知値が異常に高い場合、現像域での現像剤に対す
る現像剤担持体内の磁界発生手段による磁気拘束力を小
さくして現像能力を高める構成とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、複写機やレーザー
プリンターのような電子写真による画像形成装置、特に
磁力により磁性現像剤を現像剤担持体に保持させて静電
潜像に現像して画像形成を行う画像形成装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、あらかじめ一様に帯電された感光
体上に原稿反射光等の光学的な画像情報を形成すること
によって得た静電潜像を、一成分系あるいは二成分系の
トナーによって現像する画像形成装置には、トナー粒子
相互あるいはトナーとキャリアの摩擦、及び現像スリー
ブと磁性トナー粒子の摩擦により電荷をトナー粒子に与
え、このトナーを現像スリーブ上に担持させて感光ドラ
ムと現像スリーブとが対向した現像領域に搬送し、現像
領域において現像スリーブ内に不動に設置された磁石の
磁界あるいは現像剤担持体に印可された電位による電界
の作用でトナーを感光ドラム表面の静電潜像に付着させ
て静電潜像をトナー像として顕像化し、転写紙上に転
写、定着することによって画像形成を行うものが知られ
ている。
【0003】従来の現像装置を用いた画像形成装置にお
いては、現像器内のトナーは現像担持体の回転による機
械的シェアあるいは撹拌によるトナー同士あるいはキャ
リアとの摩擦で劣化し易いという問題がある。トナーの
劣化は主に表面性の変化やトナーの凝集による粗粉化が
主な原因で、劣化したトナーはその帯電特性が不安定に
なってしまう。帯電特性が変化したトナーの摩擦帯電に
よる帯電量は製造直後の新しいトナーにくらべて低く、
その分布がブロードであるため、濃度低下や地かぶり、
反転かぶりの増加などの画像に悪影響を及ぼす因子とな
る。
【0004】バインダ樹脂や粉砕法の改良、流動性を与
えるシリカ等の外添、キャリア・スリーブの摩擦帯電性
向上など、劣化自体あるいはその影響を回避する方法が
数多く提案されているが、最近の電子写真画像形成装置
の高速化による機械的シェアの増大によりトナーの劣化
は促進される傾向にあり、さらなる現像能力の必要性か
ら無視できないものとなってきている。
【0005】このような問題に対し、ドラム上に専用の
潜像を形成させて現像スリーブ上のトナーを強制的に現
像・消費して新たにトナーをホッパーから供給すること
でトナーをリフレッシュする方法が提案されている。
【0006】しかしながら上記のような方法によるとま
だ十分に劣化されておらず使用できるトナーも消費して
しまい、消費量が増大してしまうため、ランニングコス
トという点から見て望ましくない。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】トナーの劣化は、現像
に供されないのに現像スリーブ回転による機械的・熱的
シェアを受けてしまうような状況、つまりトナー消費量
が少ない画像形成を行った時に顕著である。さらにたと
え機械的・熱的シェアを受けて劣化はしなかったとして
も、そのトナーが高温高湿下にさらされた場合には空気
中の水分によりトナーが劣化する。
【0008】こういった上記のような条件が重なってく
る場合にはさらに劣化する可能性が高く、現像装置内に
現像されにくい劣化したトナーが溜まってくれば出力さ
れる画像濃度が低下し、ますますトナーの消費量が小さ
くなり、異常画像が発生する可能性が高くなってしま
う。
【0009】したがって本発明の第一の目的は、トナー
が劣化し易い条件、すなわち現像剤担持体の回転数に対
しトナーの消費量が少ない場合に、現像能力を大きくし
てトナーの消費を助けることにより劣化促進を止めて画
像の濃度・画質低下を防ぐ事のできる画像形成装置を提
供する事にある。
【0010】本発明の第二の目的は、トナーが劣化し易
い条件、すなわち現像剤担持体の回転数に対しトナーの
消費量が少ない状況で画出しされ、高温高湿下でトナー
が現像器内での滞った場合に、現像能力を大きくしてト
ナーの消費を助けることにより劣化促進を止めて画像の
濃度・画質低下を防ぐ事のできる画像形成装置を提供す
る事にある。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
の第一の手段は、磁界発生手段を内蔵した現像剤担持体
上に現像剤を担持して像担持体上に形成された静電潜像
に現像剤を供給して顕像化させる画像形成方法におい
て、現像剤消費量と現像剤担持体の駆動時間とを積算記
録して現像剤担持体の単位駆動時間あたりの現像剤消費
量を検知する手段を有し、上記検知値が異常に少ない場
合、現像剤担持体内の磁界発生手段による現像域での磁
界を変化させて現像能力を高める構成とする。磁界を変
化させる方法として、現像スリーブ内の磁石を回転させ
る、あるいは現像極の磁石を電磁石とし巻線コイルヘの
印可電圧を減らすという方法をとる。
【0012】上記目的を達成するための第二の手段は、
磁界発生手段を内蔵した現像剤担持体上に現像剤を担持
して像担持体上に形成された静電潜像に現像剤を供給し
て顕像化させる画像形成方法において、現像剤消費量と
現像剤担持体の駆動時間とを積算記録して現像剤担持体
の単位駆動時間あたりの現像剤消費量を検知する手段と
を有し、画像形成装置周囲の温湿度及び水分量の検知手
段を有し、上記現像剤消費量の検知値が少なく、上記温
湿度及び水分量の検知値が異常に高い場合、現像剤担持
体内の磁界発生手段による現像域での磁界を変化させて
現像能力を高める構成とする。
【0013】磁界を変化させる方法として、現像スリー
ブ内の磁石を回転させる、あるいは現像極の磁石を電磁
石とし巻線コイルヘの印可電圧を減らすという方法をと
る。
【0014】トナーに対する現像スリーブ上での磁気的
な拘束力を小さくするように磁界を変化させて現像能力
を高めることにより、劣化して帯電能力が低くなったト
ナーも現像に供されることが可能になる。そのため現像
器内に劣化トナーが溜まっていくことがなくなり、異常
画像の発生を抑える事ができる。
【0015】なお通常の画出し条件で普通にトナーが消
費されている状態で現像極の磁気拘束力を低くしてしま
うと、画像ベタ部でのトナーののり量が多くなってしま
い、トナー消費量が増えてしまうので、本発明による上
記手段はトナー消費が行われにくくなってトナーが劣化
し易くなった時にのみ行われるのが良い。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施例について説
明する。
【0017】(第1の実施例)以下に本発明に係る画像形
成装置の実施例について添付図面に基づいて説明する。
なお、以下の実施例に係る装置として、複写機を例に挙
げて説明するが、本発明はこの実施の形態に係る装置に
限るものではない。
【0018】図1は、本発明の実施の形態に係る画像形
成装置(複写機)の断面構成を示す図である。
【0019】同図において、200は、原稿自動送り装
置(以下、DFという)であり、搭載された複数枚の原
稿を自動的に一枚ずつ給紙し、各原稿の表面及び裏面を
原稿台に順次、セットする。なお、その具体的構成につ
いては公知であるため、ここでは、その詳細な説明を省
略する。DF200上には、読み取られるべき複数枚の
原稿が置かれるが、このDF200にセットされた原稿
は、上述のように1枚ずつ給紙され、それが原稿台20
1上に置かれる。
【0020】202は、例えば、ハロゲンランプから構
成される原稿照明ランプで、原稿台ガラス201に載置
された原稿を露光する。203、204、205は走査
ミラーであり、図示しない光学走査ユニットに収容さ
れ、往復動しながら、原稿からの反射光をCCDユニッ
ト206に導く。CCDユニット206は、後述するC
CD(電荷結合素子)に原稿からの反射光を結像させる
結像レンズ207、このCCDから構成される撮像素子
208、撮像素子208を駆動するCCDドライバ20
9等から構成されている。
【0021】上記の撮像素子208からの画像信号出力
は、例えば、8ビットのデジタルデータに変換された
後、コントローラ部239に入力される。また、210
は感光ドラムであり、前露光ランプ212によって、画
像形成に備えて除電される。本実施例では、感光ドラム
1にアモルファスシリコンドラムを用いた。アモルファ
スシリコンドラムは円筒状の導電基盤の上にアモルファ
スシリコン膜を設けたもので光感度が高く、高耐久、高
寿命といった特徴がある。213は帯電器であり、感光
ドラム210を一様に帯電させる。露光手段214は、
例えば、半導体レーザ等で構成され、画像処理や本装置
全体の制御を行なうコントローラ部239で処理された
画像データに基づいて、感光ドラム210を露光し、そ
の上に静電潜像を形成する。
【0022】215は現像装置で、黒色のトナーが収容
されている。219は転写前帯電器で、感光ドラム21
0上に現像されたトナー像を、転写用紙に転写する前に
高電圧をかける。また、220、222、224は給紙
ユニットであり、各給紙ローラ221、223、225
の駆動により、転写用紙は本装置内へ給送され、レジス
トローラ226の配設位置で一旦停止し、感光ドラム2
10上に形成された画像との書き出しタイミングがとら
れて再給紙される。
【0023】227は転写帯電器であり、感光ドラム2
10に現像されたトナー像を、給送される転写用紙に転
写する。分離帯電器228は、転写動作の終了した転写
用紙を感光ドラム210より分離する。なお、転写され
ずに感光ドラム210上に残ったトナーは、クリーナ2
11によって回収される。また、229は搬送ベルト
で、転写プロセスの終了した転写用紙を定着器130に
搬送し、例えば、熱により定着される。そして、231
はフラッパであり、定着プロセスの終了した転写用紙の
搬送パスを切り換え、それをコピー終了して機外に排紙
するか、または、中間トレイ237の配置方向のいずれ
かに制御する。
【0024】233〜236は給送ローラであり、一度
定着プロセスの終了した転写用紙を中間トレイ237に
反転(多重)、または非反転(両面)して給送する。ま
た、238は再給送ローラで、中間トレイ237に載置
された転写用紙を、再度、レジストローラ226の配設
位置まで搬送する。
【0025】232はステープルソータであり、コピー
された用紙の丁合、及びステープル綴じを行なう。な
お、コントローラ部239は、マイクロコンピュータ、
画像処理部等を備えており、不図示の操作パネルからの
指示に従って、上述の画像形成動作を行なう。
【0026】続いて本実施例における現像装置について
説明する。
【0027】図2に示す本実施例の現像装置は、負極帯
電性一成分トナー、本例では負極帯電性一成分磁性トナ
ーである磁性トナー103を収納しており、現像装置2
15の感光ドラム201と対向した開口部内に現像スリ
ーブ101を有している。現像スリーブ101の内部に
は、4極の永久磁石102が固定配置されており、現像
スリーブ101は磁石102の作用によりトナー103
を表面に担持して、矢印の方向に回転する。この現像ス
リーブ101の表面には、トナーを摩擦帯電させるため
の樹脂被膜層105が約10μmの範囲の厚さで形成さ
れている。更に現像装置は、トナー規制部材としてドク
ターブレード104を備え、該ドクターブレード104
により現像スリーブ101上に担持されたトナー層を所
定厚さに規制する。ドクターブレード104と現像スリ
ーブ101との間の間隙は、約50μm〜500μmの
範囲で設定されている。
【0028】本現像装置は、上記構成にて、起動により
現像スリーブ101が矢印方向に回転すると、現像装置
215内のトナー103同士の摩擦或いは現像スリーブ
101表面とトナー103との接触摩擦によって、電荷
がトナー103に与えられ、現像スリーブ101表面に
塗布される。現像スリーブ表面に塗布されたトナー層
は、更に磁石102の磁極N1に対向したドクターブレ
ード104により、均一且つ約30μm〜300μmの
範囲の層厚のトナー薄層になるように規制される。そし
て現像スリーブ101の回転に伴い感光ドラム201と
現像スリーブ101との現像領域に搬送され、そこで感
光ドラム201の表面に形成されている静電潜像の現像
に供される。
【0029】トナー層厚は現像領域における感光ドラム
201と現像スリーブ101との間隙より薄く、所謂非
接触現像が行なわれる。現像領域においては、現像スリ
ーブ101と感光ドラム201面との間に交流バイアス
を印加することにより、現像スリーブ101上のトナー
103を感光ドラム201の方向に飛翔して現像させる
ようにする。
【0030】本実施例における画像形成装置には、原稿
台上の原稿の画像濃度を検知する不図示の光学センサー
および現像器周囲の温度湿度を検知する不図示の熱電対
を備えている。原稿の画像比率および温度・湿度の情報
はマイクロコンピュータに送られ、温度湿度の変化によ
る現像特性の変化を補正した原稿一枚あたりのトナー消
費量を算出するようになっている。
【0031】画出し枚数過去5000枚における平均ト
ナー消費量が10mg/枚(画像比率5%、25度60
%Rhでは50mg/枚)を下回っている場合には、不
図示のソレノイドに通電されて、同じく不図示のマグネ
ット固定板が動き、図に示すように現像剤担持体内部の
固定された永久磁石をドクターブレードに対向した磁極
(以下カット極)が現像器内側に入る方向に、現像スリ
ーブの回転軸を中心に5°回転する。これにより像担持
体に最も近接した磁極(以下、現像極)は像担持体から
離れ、現像領域における現像剤に対する磁気拘束力を小
さくする構成となっている。
【0032】実際にガウスメーター(F.W.BELL
製 MS9902)を用いて現像スリーブ周上の磁束密
度を測定したところ、現像スリーブ上の感光ドラムに最
も近接した点における磁束密度は従来の角度設定による
値90mTから本実施例では86mTに減少していた。
【0033】このように磁束密度を小さくしてトナーに
対する磁気拘束力を小さくすることで、比較的帯電量の
低いトナーもドラム上に飛翔ができて現像できるように
なり、劣化トナーが現像器内にとどまるということがな
くなる。また磁石の回転により他の磁極も動き、中でも
カット極が移動することによりトナー層規制の磁界が弱
まるが、トナーコート量が増える事自体は現像性アップ
につながるため問題にならない。他の磁極に間しては5
°回転したぐらいでは大きな影響のない磁極である。
【0034】実際に現像スリーブが回転しているわりに
トナーが消費されにくい状態での本実施例の効果をみる
ため、30度80%Rhの高温高湿下で画像濃度2%の
原稿(ベタ黒が100%)で画出しを行った。その結
果、図4で示されるように従来例では画像の出力濃度が
減少していくのに対し、本実施例では図5に示されるよ
うに画像濃度が一定に保たれている事が確認された。
【0035】以上のように、本実施例では現像ローラは
回転しているのにトナーが消費されておらず高温高湿下
で放置された状況を検知した時に、現像剤担持体内部の
磁石を5°回転させて現像領域における現像剤に対する
磁気拘束力を小さくした。これにより現像能力が高くな
り、劣化したトナーも現像に供されて画像濃度を一定に
保つ事ができる。
【0036】(第2の実施例)本実施例は画像形成装置の
本体構成は実施例1とほぼ同じであるが、現像装置にお
ける現像スリーブ内の磁界発生手段として、図6に示す
ように4極の磁石の現像極に電磁石を用いており、電磁
石の巻線コイルの両端に電圧を印可して現像スリーブ上
の現像領域に磁界を形成する。
【0037】さらに現像ローラを駆動するためのメイン
モータを制御するDCコントローラから送られた信号か
ら現像ローラ駆動時間を積算して記憶するためのマイク
ロコンピュータが設けられている。また現像器内部に設
置された圧電素子センサー106はトナー残量が少なく
なった場合にトナー補給要の検知信号をマイクロコンピ
ュータに送るが、この検知信号送信回数もマイクロコン
ピュータ内に積算される。現像ローラ回転数過去100
0回転分(A4横約300枚通紙相当)に対しその間の
トナー補給要信号受信回数が1回もなかった場合、現像
ローラは回転しているのにトナーが消費されていないと
いう状況であるとマイクロコンピュータが判断する。そ
の場合には電磁石の巻線コイルヘの印可電圧を通常より
も小さくして現像極のトナーに対する磁気拘束力を弱
め、現像極における磁束密度が減少するようにする。
【0038】実際にガウスメーター(F.W.BHLL
製 MS9902)を用いて現像スリーブ周上の感光ド
ラムに最も近接した点における磁束密度を測定したとこ
ろ、5%画像比率画像出力時のコイル印可電圧設定によ
る値90mTから現像ローラは回転しているのにトナー
が消費されていないことを検知した場合では85mTに
減少していた。
【0039】このように磁束密度が小さくしてトナーに
対する磁気拘束力を小さくすることで、比較的帯電量の
低いトナーもドラム上に飛翔ができて現像できるように
なり、劣化トナーが現像器内にとどまるということがな
くなる。
【0040】実際に現像スリーブが回転しているわりに
トナーが消費されにくい状態での本実施例の効果をみる
ため、画像濃度1%の原稿(ベタ黒が100%)で画出
しを行った。その結果、図4で示されるように従来例で
は画像の出力濃度が減少していくのに対し、本実施例で
は図7に示されるように画像濃度が一定に保たれている
事が確認された。
【0041】以上のように、本実施例では原稿の画像濃
度を検知するような複雑な機構を設けずに現像ローラは
回転しているのにトナーが消費されていないという劣化
トナーが作り出され易い状況を検知でき、その際に電磁
石への印可電圧を通常よりも小さくして現像極のトナー
に対する磁気拘束力を弱めて現像能力を高めることがで
きる。これにより比較的帯電量の低いトナーでも現像で
きるようになり劣化トナーも消費され、現像スリーブ回
転によりトナーが劣化した場合にも画像濃度の低下が抑
えられる。
【0042】(第3の実施例)本実施例は画像形成装置の
本体構成は実施例1とほぼ同じであるが、現像装置にお
ける現像スリーブ内の磁界発生手段として、図8に示す
ように4極の磁石の現像極が感光ドラムから接離するよ
うに現像スリーブ軸穴が一方向に広がっており、移動可
能になっている永久磁石を用いている。
【0043】さらに現像ローラを駆動するためのメイン
モータを制御するDCコントローラから送られた信号か
ら現像ローラ駆動時間を積算して記憶するためのマイク
ロコンピュータが設けられている。また現像器内部に設
置された圧電素子センサー106はトナー残量が少なく
なった場合にトナー補給要の検知信号をマイクロコンピ
ュータに送るが、この検知信号送信回数もマイクロコン
ピュータ内に積算される。現像ローラ回転数過去100
0回転分(A4横約300枚通紙相当)に対しその間の
トナー補給要信号受信回数が1回もなかった場合、現像
ローラは回転しているのにトナーが消費されていないと
いう状況であるとマイクロコンピュータが判断する。
【0044】その場合には、永久磁石両端に設けられた
不図示のソレノイドに通電されて、図8に示すように現
像剤担持体内部の永久磁石を感光ドラムから離す方向に
200μm平行移動させる。これにより像担持体に最も
近接した磁極(以下、現像極)は像担持体から離れ、現
像領域における現像剤に対する磁気拘束力を小さくする
構成となっている。
【0045】実際にガウスメーター(F.W.BELL
製 MS9902)を用いて現像スリーブ周上の磁束密
度を測定したところ、現像スリーブ上の感光ドラムに最
も近接した点における磁束密度は従来の角度設定による
値90mTから本実施例では83mTに減少していた。
【0046】このように磁束密度が小さくしてトナーに
対する磁気拘束力を小さくすることで、比較的帯電量の
低いトナーもドラム上に飛翔ができて現像できるように
なり、劣化トナーが現像器内にとどまるということがな
くなる。また磁石の移動により他の磁極も動き、中でも
カット極が移動することによりトナー層規制の磁界が弱
まるが、トナーコート量が増える事自体は現像性アップ
につながるため問題にならない。他の磁極に関しては2
00μm移動したぐらいでは大きな影響のない磁極であ
る。
【0047】実際に現像スリーブが回転しているわりに
トナーが消費されにくい伏態での本実施例の効果をみる
ため、画像濃度1%の原稿(ベタ黒が100%)で画出
しを行った。その結果、図4で示されるように従来例で
は画像の出力濃度が減少していくのに対し、本実施例で
は図9に示されるように画像濃度が一定に保たれている
事が確認された。
【0048】以上のように、本実施例では現像ローラは
回転しているのにトナーが消費されていない時には、現
像剤担持体内部の磁石を200μmさせて現像領域にお
ける現像剤に対する磁気拘束力を小さくした。これによ
り現像能力が高くなり、劣化したトナーも現像に供され
て画像濃度を一定に保つ事ができる。
【0049】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
トナーの消費量が少なく、スリーブの回転によってトナ
ーが劣化し易くなった場合、またはスリーブ回転による
機械的・熱的シェアを受けたトナーが高温高湿下放置で
劣化し易くなった場合、現像スリーブ内の磁界発生手段
による磁界を変化させ、現像スリーブ上の感光体に最も
近接した点におけるトナーに対する磁気拘束力を弱める
ことで、劣化したトナーでも現像できるようにして一定
の画像濃度・画質を保つ事ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 画像形成装置の一例を示す概略断面図であ
る。
【図2】 現像装置の一例を示す概略断面図である。
【図3】 実施例1における現像スリーブ内の回転可能
な永久磁石を示す断面図である。
【図4】 従来例における5万枚画出し耐久時のベタ黒
画像反射濃度推移を示す図である。
【図5】 実施例1における5万枚画出し耐久時のべ夕
黒画像反射濃度推移を示す図である。
【図6】 実施例2における現像スリーブ内の電磁石を
示す断面図である。
【図7】 実施例2における5万枚画出し耐久時のベタ
黒画像反射濃度推移を示す図である。
【図8】 実施例3における現像スリーブ内の移動可能
な磁石を示す断面図である。
【図9】 実施例3における5万枚画出し耐久時のべ夕
黒画像反射濃度推移を示す図である。
【符号の説明】
200 原稿自動送り装置 201 原稿台 202 原稿照明ランプ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 2H031 AC08 AC18 AC19 AC20 AC22 AC29 AC34 AD03 AD15 BA03 BA06 BB01 2H077 AD06 AD13 DA15 DA18 DA24 DA43 DA78 DA80 DB25 EA03 EA13 GA02 GA03

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 磁界発生手段を内蔵した現像剤担持体上
    に現像剤を担持して感光体である像担持体上に形成され
    た静電潜像に現像剤を供給して顕像化させる画像形成方
    法において、 現像剤消費量と現像剤担持体の駆動時間とを積算記録し
    て現像剤担持体の単位駆動時間あたりの現像剤消費量を
    検知する手段を有し、上記現像剤消費量の検知値に基づ
    いて現像剤担持体内の磁界発生手段による現像域での磁
    界を変化させる手段を備えた事を特徴とする画像形成装
    置。
  2. 【請求項2】 磁界発生手段を内蔵した現像剤担持体上
    に現像剤を担詩して感光体である像担持体上に形成され
    た静電潜像に現像剤を供給して顕像化させる画像形成方
    法において、 現像剤消費量と現像剤担持体の駆動時間とを積算記録し
    て現像剤担持体の単位駆動時間あたりの現像剤消費量を
    検知する手段と、画像形成装置周囲の温湿度及び水分量
    の検知手段を有し、上記現像剤消費量の検知値と上記温
    湿度及び水分量の検知値に応じて現像剤担持体内の磁界
    発生手段による現像域での磁界を変化させる手段を備え
    た事を特徴とする画像形成装置。
  3. 【請求項3】 現像剤消費量が特定値以下を検知した場
    合に、現像領域での現像剤担持体上での現像剤拘束磁界
    が低下するように制御する手段を有する事を特徴とする
    請求項1記載の画像形成装置。
  4. 【請求項4】 温湿度及び水分量が特定値以上で現像剤
    消費量が特定値以下を検知した場合に、現像領域での現
    像剤担持体上での現像剤高速磁界が低下するように制御
    する手段を有する事を特徴とする請求項2記載の画像形
    成装置。
  5. 【請求項5】 現像剤消費量を算出する手段として、画
    像信号の黒地領域の比率を検知する手段を有したことを
    特徴とする請求項1または2記載の画像形成装置。
  6. 【請求項6】 磁界発生手段として永久磁石を有し、像
    担持体に最も近接した永久磁石を像担持体の接離方向又
    は接線方向に変位制御する手段を有することを特徴とす
    る請求項1または2記載の画像形成装置。
  7. 【請求項7】 磁界発生手段を電磁石とし、この電磁石
    の巻線コイルに印可される電圧を制御する電圧制御手段
    を有し、電磁石の巻線コイルヘの印可電圧を制御して磁
    石自体の磁界を変化させることにより、現像領域におけ
    る磁界を変化させることを特徴とする請求項1または2
    記載の画像形成装置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007147916A (ja) * 2005-11-25 2007-06-14 Ricoh Co Ltd 現像装置及び画像形成装置
JP2012053369A (ja) * 2010-09-03 2012-03-15 Ricoh Co Ltd 現像剤担持体、現像装置、プロセスカートリッジ及び画像形成装置

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