JP2002365302A - マイクロアレイ作成装置 - Google Patents

マイクロアレイ作成装置

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JP2002365302A
JP2002365302A JP2001172989A JP2001172989A JP2002365302A JP 2002365302 A JP2002365302 A JP 2002365302A JP 2001172989 A JP2001172989 A JP 2001172989A JP 2001172989 A JP2001172989 A JP 2001172989A JP 2002365302 A JP2002365302 A JP 2002365302A
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mtp plate
mtp
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plate
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Toshiaki Tanaka
俊明 田中
Mitsuhiro Tachibana
光廣 立花
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Hitachi Software Engineering Co Ltd
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    • B01PHYSICAL OR CHEMICAL PROCESSES OR APPARATUS IN GENERAL
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 マイクロアレイの作成において、そのサンプ
ルのスポット作業が長時間にわたるような場合は、MT
Pプレートに分注したサンプル溶液が時間経過とともに
蒸発し、その濃度に経時的な差違が生じてしまう。この
結果、マイクロアレイ作成装置の打ち始めと打ち終わり
とで、均一なスポットができなく、完成したマイクロア
レイの品質が安定しないという問題があった。 【解決手段】 蒸気発生装置30で生成した水蒸気を、
充填管23を介してMTPプレート用ボックス20の室
21内に供給制御し、MTPプレート用ボックス20に
セットされたMTPプレート60の上部隣接空間部分S
の湿度を、MTPプレート60の溶液貯留孔62からサ
ンプル溶液が蒸発を起こしにくい湿度になるようにし
た。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、支持体上に何種類
ものサンプル溶液をスポットして作成されるマイクロア
レイを作成するマイクロアレイ作成装置に関する。
【0002】
【従来の技術】図7は、従来のマイクロアレイ作成装置
101の構成図である。
【0003】従来のマイクロアレイ作成装置101は、
例えば、ピックアップ位置AにセットされたMTPプレ
ート(micro titer plate:マイクロタイタープレー
ト)60に形成されているサンプル溶液貯留孔(後述、
図8参照)から、所望のサンプル溶液をヘッド10を昇
降させてピックアップした後、ヘッド10を移動させて
スポット位置Bまでサンプル溶液を移送し、このスポッ
ト位置Bで再びヘッド10を昇降させて、先にピックア
ップしたサンプル溶液を予めセットされている支持体7
0上の所定位置にスポットする構成となっている。
【0004】さらに、従来のマイクロアレイ作成装置1
01は、支持体70上の所定位置へのサンプル溶液のス
ポット、すなわち打ちつけを完了したならば、このピッ
クアップとスポットを繰り返した後、ヘッド10をスポ
ット位置Bから所定の洗浄/乾燥位置Cに移動させて、
洗浄/乾燥手段40でヘッド10を洗浄及び乾燥させた
後、MTPプレート60がセットされている抽出位置A
までヘッド10を戻すようになっている。
【0005】したがって、従来のマイクロアレイ作成装
置101では、上述したようなサンプル溶液のピックア
ップ、ピックアップしたサンプル溶液の移送、及び支持
体へのスポットという一連作業を繰返し行うことによっ
て、支持体70上の複数の所定位置それぞれに、連続作
業で同種又は異種のサンプルをスポットしていくことが
できるようになっている。
【0006】図8は、上述した抽出位置Aにセットされ
るMTPプレートの外観図である。MTPプレート60
は、例えば直方体形状の板状本体61の上面に、それぞ
れサンプル溶液が分注される複数の溶液貯留用の有底孔
62が開口して形成されている。そして、この溶液貯留
孔62それぞれは、5〜50マイクロ・リットルのサン
プル溶液を貯えられるようになっている。
【0007】マイクロアレイ作成装置101は、そのヘ
ッド10に設けられた針(図示略)を、その開口62a
から溶液貯留孔62内に挿入し、孔62内に貯留されて
いるサンプル溶液に浸漬させて、サンプル溶液をピック
アップする。そして、このMTPプレート60は、作業
中は、同図に示すように、その四隅を規制片102によ
って移動規制されて、マイクロアレイ作成装置101の
プレート載置台80上の所定位置(抽出位置A)に位置
決めされている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】上述したように、マイ
クロアレイ作成装置101は、ヘッド10に設けられた
針を、MTPプレート60の溶液貯留孔62内のサンプ
ル溶液に浸漬させてサンプル溶液をピックアップする構
成になっているため、MTPプレート60の溶液貯留孔
62は、ヘッド10の針がその孔内に対して進退可能な
ように、外部雰囲気すなわち装置101内の他部に対し
て開放されている。そのため、貯留されたサンプル溶液
が蒸発しやすい構造になっている。加えて、マイクロア
レイの作成では、例えば一枚の支持体70上に6,00
0のスポットを打ちつける場合は、マイクロアレイ作成
装置101で前述したように連続して打ちつける(スポ
ットする)だけでも、現状では約18時間ほどかかる。
【0009】このように、マイクロアレイの作成におい
て、そのサンプルのスポット作業が長時間にわたるよう
な場合は、MTPプレート60の上述した構成によっ
て、溶液貯留孔62に分注したサンプル溶液が時間経過
とともに蒸発し、これにより貯留されているサンプル溶
液の濃度に経時的な差違が生じてしまう。
【0010】この結果、スポットしたサンプル溶液中に
含まれる試料の量が不均一になる他にも、マイクロアレ
イ作成装置101によるサンプル溶液の支持体70上へ
の打ち始めと打ち終わりとで、均一なスポットができな
く、完成したマイクロアレイの品質が安定しないという
問題があった。そこで、この長時間のスポット作業によ
る、サンプル溶液の蒸発を防止するために、装置101
内の湿度を高く保って、MTPプレート60の溶液貯留
孔62からのサンプル溶液の蒸発を防ぐ方法が考えられ
る。
【0011】しかし、この方法にあっては、MTPプレ
ート60は、上述したようにピックアップのための構成
から装置101内で開放系にあたるため、装置101内
全体の湿度があがってしまい、作成中のマイクロアレイ
の支持体上のスポットがなかなか乾燥せず液体のままに
なってしまうので、この場合もスポットが安定しないと
いう問題がある。
【0012】本発明は、上記問題点に鑑み、作成中のマ
イクロアレイの支持体上のスポットの乾燥には影響を与
えずに、マイクロタイタープレートに貯留されているサ
ンプル溶液の蒸発/乾燥を最小限に抑えるマイクロアレ
イ作成装置を提供することを目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】本発明のマイクロアレイ
作成装置は、マイクロタイタープレートが載置されて、
該マイクロタイタープレートから溶液がピックアップさ
れるピックアップ位置と、マイクロアレイが載置され
て、該マイクロアレイに前記溶液がスポットされるスポ
ット位置とを有するマイクロアレイ作成装置であって、
前記スポット位置よりも前記ピックアップ位置における
湿度を高める加湿手段を備えることを特徴とする。
【0014】さらに、その加湿手段は、前記プレート部
材を取り囲む囲繞部材を有することを特徴とする。これ
により、本発明のマイクロアレイ作成装置によれば、作
成中のマイクロアレイにスポットされたサンプル溶液の
乾燥には影響を与えずに、マイクロタイタープレートに
貯留されたサンプル溶液の蒸発を抑えることができる。
【0015】また、本発明のマイクロアレイ作成装置
は、マイクロタイタープレートが載置されて、該マイク
ロタイタープレートから溶液がピックアップされるピッ
クアップ位置と、マイクロアレイが載置されて、該マイ
クロアレイに前記溶液がスポットされるスポット位置と
を有するマイクロアレイ作成装置であって、前記マイク
ロタイタープレートを冷却する冷却手段を備えることを
特徴とする。
【0016】さらに、その冷却手段は、前記マイクロア
レイを0〜15℃に冷却するものであることを特徴とす
る。これにより、本発明のマイクロアレイ作成装置によ
れば、作成中のマイクロアレイのスポットの乾燥には影
響を与えずに、マイクロタイタープレートを装置内の他
部に対して低温状態に置いて、サンプル溶液の蒸発を抑
えることができる。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、添付図面を参照しながら、
本発明の好適な実施の形態について詳細に説明する。
【0018】図1は、本発明の一実施の形態に係るマイ
クロアレイ作成装置1の構成図である。なお、以下の説
明に当たって、従来技術と構成が同じ部分については、
図中に同一符号を付し、その詳細な説明は省略する。
【0019】本実施の態様のマイクロアレイ作成装置1
では、抽出位置AにセットされたMTPプレート60か
らサンプル溶液をピックアップするとともに、スポット
位置Bにセットされたマイクロアレイ支持体70にこの
ピックアップしたサンプル溶液をスポットするためのヘ
ッド10は、昇降モータ2の駆動によって、案内軸3に
沿って上下動可能になっている。
【0020】また、このヘッド10は、案内軸3を介し
て連結された昇降モータ2と一体となって移動ユニット
4を構成し、この移動ユニット4は、抽出位置A,スポ
ット位置B,及び洗浄/乾燥位置Cの各位置間で、移動
モータ5の駆動によって、案内軸6に沿って横移動可能
になっている。そして、この昇降モータ2及び移動モー
タ5は、コントローラ11により駆動制御され、ヘッド
10はその位置をこれらモータ2,5の作動によって制
御されるようになっている。
【0021】したがって、コントローラ11は、予め設
定入力された作動メニュー(マイクロアレイの作成プロ
グラム)に従って、昇降モータ2を駆動制御して、抽出
位置A,スポット位置B,及び洗浄/乾燥位置Cのそれ
ぞれで、抽出,スポット,及び洗浄/乾燥のためにヘッ
ド10を昇降させる。
【0022】また、コントローラ11は、予め設定入力
された作動メニュー(マイクロアレイの作成プログラ
ム)に従って、移動モータ5を駆動制御して、抽出位置
A,スポット位置B,及び洗浄/乾燥位置Cの各位置間
で、ヘッド10を含む移動ユニット4を移動させる。
【0023】さらに、コントローラ11は、上記したヘ
ッド10の昇降・移動に連動させて洗浄/乾燥手段40
の作動を制御する。ところで、マイクロアレイ作成装置
1の抽出位置Aには、MTPプレート60をマイクロア
レイの作成時に保持しておくためのMTPプレート用ボ
ックス20が設けられている。
【0024】図2は、上記実施の形態のマイクロアレイ
作成装置1に備えられたMTPプレート用ボックス20
の外観図である。図3は、このMTPプレート用ボック
ス20の断面図である。本実施の形態の場合、MTPプ
レート用ボックス20は、矩形状の直方体形状となって
いて、内部には上側が開放されるとともに、下側が閉塞
されて室21が形成されている。
【0025】MTPプレート60は、室21の底面20
dに載置されて位置決めされるよううになっている。M
TPプレート用ボックス20の周壁部20sは、室21
に載置されたMTPプレート60側面、及びMTPプレ
ート60の上部隣接空間部分Sを囲曉するような高さh
を有した構成となっている。また、このMTPプレート
用ボックス20の周壁部20sには、室21とMTPプ
レート用ボックス20外部とを連通する貫通孔22が、
その周回りに沿って適宜個数形成されている。
【0026】本実施の形態の場合、貫通孔22の室21
側の開口22iは、MTPプレート用ボックス20に内
周面にそれぞれ相対向するように開口し、その開口高さ
位置は、MTPプレート60が室21に載置された状態
で、MTPプレート60の溶液貯留孔62が開口した上
面よりもやや上方に位置するようになっている。これに
対して、貫通孔22の周壁部20s外周面側の開口22
oは、開口22iの高さ位置よりも高くなっており、こ
れによって、貫通孔22は、周壁部20s外周面側の高
さ位置が内周面側の高さ位置よりも高くなった傾斜孔構
造になっている。
【0027】本実施例の場合、各貫通孔22には、一端
が周壁部20sの内周面から室21内に延び、他端が周
壁部20s外周面から突出された充填管23が嵌挿され
ている。この充填管23の外周突出部分には、後述する
蒸気発生装置30からの蒸気配管31が接続されるよう
になっており(図1参照)、MTPプレート用ボックス
20の上部隣接空間部分Sには、蒸気発生装置30で発
生させられた水蒸気が充填管23を介して供給され、貯
留されるようになっている。そのため、MTPプレート
用ボックス20は、内部の室21の湿度が高くなるの
で、本実施の形態では、MTPプレート用ボックス20
自体の材質としてアルミニウムを用い、防錆をはかって
いる。
【0028】なお、MTPプレート用ボックス20の材
質は、アルミニウム等の防錆金属に限らず、耐熱・耐食
性樹脂等を用いてもよく、またMTPプレート用ボック
ス20自体の全部を防錆材質とせずとも、水蒸気に曝さ
れるMTPプレート用ボックス20の室21の内周面2
0i及び底面20dを、アルミニウム等の防錆金属や、
耐熱・耐食性の樹脂によって被覆した構成としてもよ
い。
【0029】そして、前述したMTPプレート用ボック
ス20の周壁部20sの高さhは、この供給された水蒸
気によってMTPプレート用ボックス20の室21内を
専ら加湿状態に保つため、供給された水蒸気が室21内
に滞留し、かつ供給された水蒸気がMTPプレート用ボ
ックス20の上部開放部から外へ逃げて、装置1の他
部、特に支持体70が載置されるスポット作業空間WS
(図1参照)にほとんど洩れ到らないような高さになっ
ている。
【0030】そのために、MTPプレート用ボックス2
0の周壁部20sの高さhは、使用されるMTPプレー
ト60の板厚,MTPプレート用ボックス20の上部開
放部分の断面積,MTPプレート60の溶液貯留孔62
(図8参照)からサンプル溶液を蒸発させないために必
要な水蒸気量等を考慮して設定され、本実施の形態で
は、高さhを10cmとしてある。
【0031】また、蒸気発生装置30は、サンプル溶液
への異物の混入汚染を防ぐため、本実施の形態では、水
蒸気を発生させるための水にイオン交換水を用いてい
る。さらに、本実施の形態のマイクロアレイ作成装置1
では、上述した蒸気発生装置30,蒸気配管31,充填
管23(貫通孔22)からなる蒸気供給手段に加え、M
TPプレート60の溶液貯留孔62(図8参照)からサ
ンプル溶液の蒸発を抑制するために、MTPプレート用
ボックス20には、例えばペルチェ素子38からなる冷
却装置35がMTPプレート用ボックス20の底部に設
けられている。
【0032】冷却装置35は、MTPプレート用ボック
ス20を介して、MTPプレート60を冷却し、その溶
液貯留孔62(図8参照)内の液温、及びMTPプレー
ト60周辺の室21内の雰囲気温度を一定に保つ。そし
て、MTPプレート用ボックス20の室21内の水蒸気
の濃度、及びMTPプレート60の温度は、MTPプレ
ート用ボックス20に設けられた湿度センサ36及び温
度センサ37の検出信号に基づいて、コントローラ11
が蒸気発生装置30及び冷却装置35を駆動制御して調
整される。本実施の形態のマイクロアレイ作成装置1
は、以上のように構成されるが、次にその作用について
説明する。
【0033】図4は、本実施の形態のマイクロアレイ作
成装置1の動作説明図である。マイクロアレイ作成装置
1は、図4に示すように、MTPプレート60がMTP
プレート用ボックス20にセットされた状態で起動され
る。コントローラ11は、起動によって移動モータ5を
駆動して、移動ユニット4をMTPプレート用ボックス
20上方の抽出位置Aにセットした後、昇降モータ2を
駆動してヘッド10をMTPプレート用ボックス20の
室21内に降下させ、所望のサンプル溶液が貯留されて
いるMTPプレート60の溶液貯留孔62(図8参照)
からサンプル溶液をピックアップした後、再び昇降モー
タ2を駆動してヘッド10をMTPプレート用ボックス
20の室21外に移動させる(図4中の、符号4-Aで示
した移動位置での一連動作)。
【0034】その後、コントローラ11は、移動モータ
5を駆動してヘッド10をサンプルがスポットされる支
持体70がセットされているスポット位置Bまで移動
し、このスポット位置Bで、昇降モータ2を駆動してヘ
ッド10を昇降し、支持体70の所定個所にサンプル溶
液をスポットする(図4中の、符号4-Bで示した移動
位置での一連動作)。なお、支持体70は、例えばスラ
イドガラスによって構成されている。
【0035】そして、設定個所へのスポット完了後は、
次の別種のサンプル溶液のスポットに備えて、コントロ
ーラ11は、移動モータ5を駆動してヘッド10を洗浄
/乾燥手段40上方の洗浄/乾燥位置Cまで移動し、昇
降モータ2を駆動してヘッド10を昇降して洗浄/乾燥
手段40によりヘッド10の洗浄/乾燥する(図4中
の、符号4-Cで示した移動位置での一連動作)。
【0036】この洗浄/乾燥完了後、コントローラ11
は、移動モータ5を駆動して再びMTPプレート用ボッ
クス20上方の抽出位置Aにヘッド10を戻す。そし
て、このような抽出位置A,スポット位置B,及び洗浄
/乾燥位置Cの各位置間でのヘッド10を含む移動ユニ
ット4の横移動(図4中のY−Y方向)、これら各位置で
のヘッド10の昇降移動(図4中のX−X方向)を繰り
返しながら、次々と支持体70上にスポットを行ってい
く。
【0037】この一連のスポット作業の間、コントロー
ラ11は、MTPプレート用ボックス20に設けられた
湿度センサ36の検出結果に基づいて、蒸気発生装置3
0を駆動制御して、蒸気発生装置30で生成した水蒸気
を充填管23を介してMTPプレート用ボックス20の
室21内に供給制御し、MTPプレート用ボックス20
内にセットされたMTPプレート60の上部隣接空間部
分Sの湿度を、MTPプレート60の溶液貯留孔62
(図8参照)からサンプル溶液を蒸発させないために必
要な設定蒸気濃度範囲すなわち設定湿度範囲に保持す
る。
【0038】本実施の形態では、上部隣接空間部分Sの
設定湿度範囲は例えば90%以上として設定されてお
り、コントローラ11は、この設定湿度範囲の下限値9
0%よりも湿度センサ36による検出結果が低下したな
らば、蒸気発生装置30を駆動して水蒸気を供給して加
湿をはかり、湿度センサ36による検出結果が設定湿度
範囲の下限値90%よりも高い予め設定した所定値にな
ったならば、蒸気発生装置30の駆動を停止して水蒸気
を供給を停止する。これにより、MTPプレート用ボッ
クス20の上部隣接空間部分Sは、蒸気発生装置30で
発生させられた水蒸気によって設定湿度範囲の90%以
上に保持され、MTPプレート60の溶液貯留孔62
(図8参照)からのサンプル溶液の蒸発が抑制される。
【0039】また、同じくこの一連のスポット作業の
間、コントローラ11は、MTPプレート用ボックス2
0に設けられた温度センサ37の検出結果に基づいて、
冷却装置としてのペルチェ素子38を駆動制御して、M
TPプレート用ボックス20に載置されているMTPプ
レート60の溶液貯留孔62のサンプル溶液温度、及び
MTPプレート用ボックス20のMTPプレート60周
辺の室21内(上部隣接空間部分Sの少なくとも一部は
含まれる)の雰囲気の温度を所定温度に下げて、サンプ
ル溶液自体の液温上昇による蒸発を抑制するとともに、
MTPプレート60周辺の室21内の湿度を高く、又は
低下しにくく保持するようになっている。
【0040】本実施の形態では、MTPプレート用ボッ
クス20、及びプレート上部隣接空間部分Sの設定温度
を0〜15℃の間に設け、より具体的にはサンプルの保
存温度と同じ温度、例えば4℃にしてある。これによ
り、MTPプレート60の溶液貯留孔62のサンプル溶
液温度、及びMTPプレート用ボックス20のMTPプ
レート60周辺の室21内の雰囲気温度は、温度センサ
37の検出結果に基づき所定温度(例えば4℃)に保持
され、MTPプレート60の溶液貯留孔62(図8参
照)からサンプル溶液の蒸発が抑制される。
【0041】この結果、本実施の形態のマイクロアレイ
作成装置1によれば、MTPプレート60を、MTPプ
レート用ボックス20の中にセットし、その中の湿度又
は温度の少なくとも一方を制御することによって、MT
Pプレート60のサンプル溶液の蒸発だけを抑えること
が可能になる。
【0042】また、MTPプレート用ボックス20は十
分な深さを持たせて、湿度又は温度を制御するようにし
ているので、ヘッド10による上方からのサンプル溶液
のピックアップに支障をきたすことなく、MTPプレー
ト60周辺の湿度又は温度だけを制御することで、MT
Pプレート60のサンプル溶液の蒸発だけを抑えられ
る。
【0043】したがって、MTPプレート60のサンプ
ル溶液の濃度が長時間の作業中に経時変化を起こしてし
まうことを防げ、また、サンプル溶液の粘度も一定に保
たれ、支持体70にスポットしたサンプル溶液の乾燥を
妨げることはないので、スポットも安定する。さらに、
このMTPプレート60のサンプル溶液の蒸発を抑える
ための蒸気発生装置30及び冷却装置35も小型、低容
量のもので済む。
【0044】本実施の形態のマイクロアレイ作成装置1
は、以上のように構成されるが、これに限定されるもの
ではない。例えば、冷却装置35としては、ペルチェ素
子38を利用した直冷式の構成としたが、冷気や冷水の
供給または循環による間冷方式の構成であってもよい。
また、ヘッド10をサンプル溶液の抽出又はスポットの
ために動かす構成等は、前記図4で説明した方式に限る
ものではない。さらに、MTPプレート用ボックス20
の構成も、図2及び図3に示した構成に限定されるもの
ではない。
【0045】図5は、別のMTPプレート用ボックス2
20の外観図である。図6は、このMTPプレート用ボ
ックス220の断面図である。なお、その説明に当たっ
て、前述したMTPプレート用ボックス20と同一部分
については、同一符号を付し、その説明は省略する。
【0046】MTPプレート用ボックス220は、前述
したMTPプレート用ボックス20に対し、その開口
を、ヘッド10に設けられた針(図示略)が通過可能な
複数の貫通孔26が形成された蓋部材25で閉塞した構
成になっている。そのため、この複数の貫通孔26は、
蓋部材25をMTPプレート用ボックス220の開口に
取付けた状態で、室21内に位置決めされたMTPプレ
ート60の溶液貯留孔62の開口63の位置と合致する
ように形成されている。
【0047】この構成によれば、MTPプレート用ボッ
クス220の外部に対する開放部分の面積の縮小をはか
ることができ、室21から外部への水蒸気の拡散を制限
することができ、MTPプレート用ボックス20の室2
1内だけを加湿状態に保つための周壁部220sの高さ
hを短縮することができる。また、貫通孔26は全体と
して一つの大きな孔となっていてもよい。
【0048】
【発明の効果】本発明のマイクロアレイ作成装置によれ
ば、MTPプレートを、専用のボックスの中にセット
し、その中の湿度および温度を制御することによって、
MTPプレート内のサンプル溶液の蒸発だけを抑えるこ
とが可能になり、作成中のマイクロアレイの支持体上に
スポットしたサンプル溶液の乾燥を損なうこともない。
これにより、マイクロアレイ作成に長時間かかる場合
も、安定してスポットを行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態に係るマイクロアレイ作
成装置1の構成図である。
【図2】上記実施の形態のマイクロアレイ作成装置1に
備えられたMTPプレート用ボックス20の外観図であ
る。
【図3】MTPプレート用ボックス20の断面図であ
る。
【図4】本実施の形態のマイクロアレイ作成装置1の動
作説明図である。
【図5】別のMTPプレート用ボックス220の外観図
である。
【図6】MTPプレート用ボックス220の断面図であ
る。
【図7】従来のマイクロアレイ作成装置101の構成図
である。
【図8】抽出位置AにセットされるMTPプレートの外
観図である。
【符号の説明】
1 マイクロアレイ作成装置 4 移動ユニット 11 コントローラ 10 ヘッド 20 MTPプレート用ボックス(囲繞部材) 20s 周壁部 21 室 23 充填管 30 蒸気発生装置(加湿手段) 35 冷却装置(冷却手段) 36 湿度センサ 60 MTPプレート(マイクロタイタープレート) 70 支持体
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 立花 光廣 神奈川県横浜市中区尾上町6丁目81番地 日立ソフトウエアエンジニアリング株式会 社内

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 マイクロタイタープレートが載置され
    て、該マイクロタイタープレートから溶液がピックアッ
    プされるピックアップ位置と、マイクロアレイが載置さ
    れて、該マイクロアレイに前記溶液がスポットされるス
    ポット位置とを有するマイクロアレイ作成装置であっ
    て、 前記スポット位置よりも前記ピックアップ位置における
    湿度を高める加湿手段を備えることを特徴とするマイク
    ロアレイ作成装置。
  2. 【請求項2】 前記加湿手段は、前記プレート部材を取
    り囲む囲繞部材を有することを特徴とする請求項1記載
    のマイクロアレイ作成装置。
  3. 【請求項3】 マイクロタイタープレートが載置され
    て、該マイクロタイタープレートから溶液がピックアッ
    プされるピックアップ位置と、マイクロアレイが載置さ
    れて、該マイクロアレイに前記溶液がスポットされるス
    ポット位置とを有するマイクロアレイ作成装置であっ
    て、 前記マイクロタイタープレートを冷却する冷却手段を備
    えることを特徴とするマイクロアレイ作成装置。
  4. 【請求項4】 前記冷却手段は、前記マイクロアレイを
    0〜15℃に冷却するものであることを特徴とする請求
    項3記載のマイクロアレイ作成装置。
JP2001172989A 2001-06-07 2001-06-07 マイクロアレイ作成装置 Pending JP2002365302A (ja)

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