JP2002364881A

JP2002364881A - 空気調和機の室外機

Info

Publication number: JP2002364881A
Application number: JP2001169093A
Authority: JP
Inventors: Yasuhiro Shindo; 泰宏進藤; Hiroyuki Kikuchi; 弘幸菊地
Original assignee: Fujitsu General Ltd
Current assignee: Fujitsu General Ltd
Priority date: 2001-06-05
Filing date: 2001-06-05
Publication date: 2002-12-18

Abstract

(57)【要約】【課題】熱交換効率を向上させるようにした送風路を
有する空気調和機の室外機を提供する。【解決手段】熱交換器６が、背面部6aとその両側を前
面側に折曲した側面部6bとでコ字状に形成される一方、
仕切板４は、その後端部4bと前記熱交換器６の側面部6b
後端との間隔が、前端部4aと前記側面部6b前端との間隔
よりも大きくなるように傾斜させた。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、空気調和機の室外
機に係わり、より詳細には、熱交換効率を向上させるよ
うにした送風路の構造に関する。

【０００２】

【従来の技術】従来の空気調和機の室外機は、例えば図
３（Ａ）および図３（Ｂ）で示すように、背面および一
側面に吸込口１を、前面に吐出口２を備えた本体内をベ
ース３上に立設した仕切板４により圧縮機室Ａと熱交換
器室Ｂとに区画し、前記圧縮機室Ａに圧縮機５を設け、
前記熱交換器室Ｂに背面部6aおよび両側面部6bからなる
コ字状の熱交換器６と、前記背面部6aに対向させた送風
ファン７とを設け、前記圧縮機室Ａの圧縮機５の上部
に、一側に前記仕切板４を貫通して前記熱交換器室Ｂに
臨ませた電装品箱８を設けてなる構成であった。

【０００３】しかしながら、前記背面の吸込口１から吸
い込まれた吸込空気の一部は、前記仕切板４と、前記熱
交換器６の側面部6bとの間隔が狭いため、風速が遅くな
って該箇所における熱交換効率が悪くなってしまうとい
う問題点を有していた。

【０００４】また、公開実用新案公報昭６１ー１５９７
７９号には、「電装部品箱と室外熱交換器間の空間を、
送風通路と機器室に仕切る仕切部材を、その送風通路を
増大すべく電装部品箱下方の仕切板本体より機器室側に
凹ませて形成した」構成が開示されている。

【０００５】しかしながら、上記公開実用新案公報昭６
１ー１５９７７９号に記載さた内容は、「仕切部材（2
0）」を、「仕切板本体（18）より機器室（圧縮機室）
側に凹ませた」構成であるから、前記室外熱交換器２を
通過し、凹ませた前記仕切部材（20）を通過した吸込空
気は一旦前記電装部品箱（５）に衝突したのち排気され
る構成であるため、通風性能を大幅に向上できるもので
はなかった。

【０００６】

【発明が解決しようとする課題】本発明においては、上
記の問題点に鑑み、熱交換効率を向上させるようにした
送風路を有する空気調和機の室外機を提供することを目
的とする。

【０００７】

【課題を解決するための手段】本発明は、上記課題を解
決するため、少なくとも背面に吸込口を備え、前面に吐
出口を備えた本体内をベース上に立設した仕切板により
圧縮機室と熱交換器室とに区画し、前記圧縮機室に圧縮
機を設け、前記熱交換器室に熱交換器と、これに対向し
た送風ファンとを設け、前記圧縮機室の圧縮機の上部
に、一側に前記仕切板を貫通して前記熱交換器室に臨ま
せた電装品箱を設けてなる空気調和機の室外機におい
て、前記熱交換器が、背面部とその両側を前面側に折曲
した側面部とでコ字状に形成される一方、前記仕切板
は、その後端部と前記熱交換器の側面部後端との間隔
が、前端部と前記側面部前端との間隔よりも大きくなる
ように傾斜させた構成となっている。

【０００８】また、前記仕切板の前端部を、前記熱交換
器の側面部前端に近接または当接させた構成となってい
る。

【０００９】また、前記仕切板の前後端部を曲面状に形
成した構成となっている。

【００１０】また、前記仕切板と、前記熱交換器の側面
部との間に、前記吸込口から吸い込まれる空気の一部を
前記熱交換器の側面部に導く導風体を設けた構成となっ
ている。

【００１１】また、前記導風体が、前記仕切板に平行な
後面と、同後面の前端に連続形成された前記熱交換器の
背面部に平行な前面とで断面略く字状に折曲形成された
構成となっている。

【００１２】また、前記導風体が、その後端縁が前記吸
込口に対向し、前端縁が前記熱交換器の側面部に対向す
るように曲面状に形成された構成となっている。

【００１３】また、前記導風体の風上に、前記仕切板と
平行な平板状の補助導風体を設けた構成となっている。

【００１４】また、前記導風体が複数設けられた構成と
なっている。

【００１５】また、前記補助導風体が複数設けられた構
成となっている。

【００１６】また、前記電装品箱に、前記熱交換器室に
連なる開口部を設けるとともに、同開口部を臨ませた放
熱器を設けた構成となっている。

【００１７】更に、前記放熱器を、前記開口部から前記
熱交換器室に突出させた構成となっている。

【００１８】

【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づいた実施例として詳細に説明する。図１は本発明
による空気調和機の室外機の説明図で、（Ａ）は平面
図、（Ｂ）は要部平面図であり、図２は本発明による空
気調和機の室外機の要部斜視図である。

【００１９】本発明による空気調和機の室外機は、図で
示すように、背面および一側面に吸込口１を備え、前面
に吐出口２を備えた本体内をベース３上に立設した仕切
板４により圧縮機室Ａと熱交換器室Ｂとに区画した構成
となっている。

【００２０】前記圧縮機室Ａには圧縮機５を設け、前記
熱交換器室Ｂには、背面部6aとその両側を前面側に折曲
した側面部6bとでコ字状に形成された熱交換器６と、前
記背面部6aに対向させた送風ファン７とを設け、前記圧
縮機室Ａの圧縮機５の上部には、一側に前記仕切板４を
貫通して前記熱交換器室Ｂに臨ませた電装品箱８を設け
ている。

【００２１】上記構成により、前記吸込口１から吸い込
まれた吸込空気が、前記熱交換器６を通過したのち前記
本体前面の吐出口２から吐き出されるようになってお
り、この空気流が、前記熱交換器６の背面部6aおよび両
側面部6bを満遍なく通過するように空気通路を形成し、
もって熱交換効率を向上させることが重要なテーマとな
る。

【００２２】そこで、図１（Ａ）および図１（Ｂ）で示
すように、前記仕切板４を、その後端部4bと前記熱交換
器６の側面部6b後端との間隔が、前端部4aと前記側面部
6b前端との間隔よりも大きくなるように傾斜させた構成
にしている。

【００２３】これにより、本体一側面の前記吸込口１か
ら吸い込まれた吸込空気は、これに対向させた前記熱交
換器６の一方の側面部6bを通過するようになり、また、
本体背面の前記吸込口１から吸い込まれた吸込空気は、
前記熱交換器６の背面部6aを通過するとともに、傾斜さ
せた前記仕切板４に沿って導かれ前記熱交換器６の他方
の側面部6bも満遍なく通過するようになって、前記熱交
換器６全体としての熱交換効率を向上できるようにな
る。

【００２４】前記仕切板４は、その前後端部4aおよび4b
を曲面状に形成するとともに、前端部4aを前記熱交換器
６の側面部6b前端に近接または当接させたことにより、
本体背面の前記吸込口１から吸い込まれた吸込空気の一
部を、傾斜させた前記仕切板４に沿って風速を落とすこ
となく吸い込んで、前記熱交換器６の他方の側面部6bに
向けて効率よく導入できるようになる。

【００２５】なお、前記仕切板４の前端部4aと、前記熱
交換器６の側面部6b前端とは、図示はしないが、同側面
部6b前端に設けられた側板を介してねじ締めされ固定さ
れるようにすることで、該箇所における気密性と、前記
熱交換器６の側面部6bの取付強度とを向上させることが
できる。

【００２６】また、前記仕切板４と、前記熱交換器６の
側面部6bとの間に、図１（Ｂ）で示すように、前記仕切
板４に平行な後面9aと、同後面9aの前端に連続形成され
た前記熱交換器６の背面部6aに平行な前面9bとで断面略
く字状に折曲形成され、または、図１（Ａ）で示すよう
に、後端縁が前記吸込口１に対向し、前端縁が前記熱交
換器６の側面部6bに対向するように曲面状に形成され、
前記吸込口１から吸い込まれる空気の一部を前記熱交換
器６の側面部6bに向けて導く導風体９を設けた構成とな
っている。

【００２７】これによって、本体背面の前記吸込口１か
ら、前記仕切板４に沿って吸い込まれた吸込空気が、前
記導風体９により前記熱交換器６の側面部6bに向けて更
に効率よく導入されるので、該箇所における熱交換効率
をより効果的に向上できるようになる。

【００２８】なお、前記導風体９は、本体背面の前記吸
込口１を臨ませて前後に複数設けられているので、前記
仕切板４に沿って吸い込まれた吸込空気を、前記熱交換
器６の側面部6bの前後部全域に向けて均等に導入できる
ようになっている。

【００２９】また、前記導風体９の風上に、前記仕切板
４と平行な平板状の補助導風体10を複数設けた構成とな
っているので、前記仕切板４に沿って吸い込まれる吸込
空気を整流させながら前記導風体９に向けて導き入れる
ことができるようになり、該箇所における騒音が生じな
い構造となる。

【００３０】また、図２で示すように、前記電装品箱８
の側面および、または底面の一部に、前記熱交換器室Ｂ
に連なる開口部8aを設けるとともに、同開口部8aを臨ま
せて発熱部品の放熱をするための放熱器11を設けた構成
となっている。

【００３１】なお、前記放熱器11は、図示はしないが、
前記開口部8aから前記熱交換器室Ｂに突出させることに
よって、更に放熱効果を高めることができるようになっ
ている。

【００３２】

【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
熱交換効率を向上させるようにした送風路を有する空気
調和機の室外機となる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明による空気調和機の室外機の説明図で、
（Ａ）は平面図であり、（Ｂ）は要部平面図である。

【図２】本発明による空気調和機の室外機の要部斜視図
である。

【図３】従来例による空気調和機の室外機の説明図で、
（Ａ）は平面図であり、（Ｂ）は要部平面図である。

【符号の説明】

１吸込口２吐出口３ベース４仕切板 4a 前端部 4b 後端部５圧縮機６熱交換器 6a 背面部 6b 側面部７送風ファン８電装品箱 8a 開口部９導風体 9a 後面 9b 前面 10 補助導風体 11 放熱器Ａ圧縮機室Ｂ熱交換器室

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】少なくとも背面に吸込口を備え、前面に
吐出口を備えた本体内をベース上に立設した仕切板によ
り圧縮機室と熱交換器室とに区画し、前記圧縮機室に圧
縮機を設け、前記熱交換器室に熱交換器と、これに対向
した送風ファンとを設け、前記圧縮機室の圧縮機の上部
に、一側に前記仕切板を貫通して前記熱交換器室に臨ま
せた電装品箱を設けてなる空気調和機の室外機におい
て、前記熱交換器が、背面部とその両側を前面側に折曲した
側面部とでコ字状に形成される一方、前記仕切板は、そ
の後端部と前記熱交換器の側面部後端との間隔が、前端
部と前記側面部前端との間隔よりも大きくなるように傾
斜させてなることを特徴とする空気調和機の室外機。
【請求項２】前記仕切板の前端部を、前記熱交換器の
側面部前端に近接または当接させてなることを特徴とす
る請求項１に記載の空気調和機の室外機。
【請求項３】前記仕切板の前後端部を曲面状に形成し
てなることを特徴とする請求項１または請求項２に記載
の空気調和機の室外機。
【請求項４】前記仕切板と、前記熱交換器の側面部と
の間に、前記吸込口から吸い込まれる空気の一部を前記
熱交換器の側面部に導く導風体を設けてなることを特徴
とする請求項１乃至請求項３の何れかに記載の空気調和
機の室外機。
【請求項５】前記導風体が、前記仕切板に平行な後面
と、同後面の前端に連続形成された前記熱交換器の背面
部に平行な前面とで断面略く字状に折曲形成されてなる
ことを特徴とする請求項４に記載の空気調和機の室外
機。
【請求項６】前記導風体が、その後端縁が前記吸込口
に対向し、前端縁が前記熱交換器の側面部に対向するよ
うに曲面状に形成されてなることを特徴とする請求項４
に記載の空気調和機の室外機。
【請求項７】前記導風体の風上に、前記仕切板と平行
な平板状の補助導風体を設けてなることを特徴とする請
求項５または請求項６に記載の空気調和機の室外機。
【請求項８】前記導風体が複数設けられてなることを
特徴とする請求項５乃至請求項７の何れかに記載の空気
調和機の室外機。
【請求項９】前記補助導風体が複数設けられてなるこ
とを特徴とする請求項７に記載の空気調和機の室外機。
【請求項１０】前記電装品箱に、前記熱交換器室に連
なる開口部を設けるとともに、同開口部を臨ませた放熱
器を設けてなることを特徴とする請求項１に記載の空気
調和機の室外機。
【請求項１１】前記放熱器を、前記開口部から前記熱
交換器室に突出させてなることを特徴とする請求項１０
に記載の空気調和機の室外機。