JP2002364748A - ひも状パッキンの貼り付け方法、薄片体の供給方法および構造体の組立方法 - Google Patents
ひも状パッキンの貼り付け方法、薄片体の供給方法および構造体の組立方法Info
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- JP2002364748A JP2002364748A JP2001175580A JP2001175580A JP2002364748A JP 2002364748 A JP2002364748 A JP 2002364748A JP 2001175580 A JP2001175580 A JP 2001175580A JP 2001175580 A JP2001175580 A JP 2001175580A JP 2002364748 A JP2002364748 A JP 2002364748A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 構造体の形態によらず、またシール性に優れ
た形状にひも状パッキンや薄片体を構造体上に連続的
に、かつ自動的に貼り付ける方法を提供する。 【解決手段】 ひも状パッキンを構造体に貼り付けする
方法であって、上記ひも状パッキンの接合剤面を上面と
して固定具にて所定形状に仮固定させる工程と、仮固定
された上記パッキンの接合剤面に上記構造体の被接合面
を接着させて、上記パッキンを上記構造体上に転写する
工程を備えてなる。
た形状にひも状パッキンや薄片体を構造体上に連続的
に、かつ自動的に貼り付ける方法を提供する。 【解決手段】 ひも状パッキンを構造体に貼り付けする
方法であって、上記ひも状パッキンの接合剤面を上面と
して固定具にて所定形状に仮固定させる工程と、仮固定
された上記パッキンの接合剤面に上記構造体の被接合面
を接着させて、上記パッキンを上記構造体上に転写する
工程を備えてなる。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はひも状パッキンの貼
り付け方法、薄片体の供給方法、およびこれらの方法を
用いた構造体の組立方法に関する。
り付け方法、薄片体の供給方法、およびこれらの方法を
用いた構造体の組立方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来自動車に取り付けられているエアー
ダクト部品やテールランプ部品、あるいはエアーコンデ
ィショナーのジョイント部品には水シール、あるいはエ
アーシール等の目的でパッキンが使用されている。これ
らのパッキンは通常ゴム、あるいはプラスチック非発泡
体あるいは発泡体のシート片面に両面粘着テープを貼り
付け、剥離紙、粘着剤層、非発泡体あるいは発泡体の三
層構造体シートを作製した後、それぞれの構造体の取り
付け形状に打ち抜き型を用いて打ち抜き、その後両面テ
ープの剥離紙を削除した後、構造体に手で直接貼られて
いた。これら従来のパッキンの一例を図6に斜視図で示
す。11は粘着テープ付きパッキンであり11aは剥離
紙、11bは粘着剤層、11cはゴムまたはプラスチッ
ク非発泡体あるいは発泡体のシートである。中央部の削
去部11dの発泡体は産業廃棄物として捨てられるため
高価なものとなっていた。
ダクト部品やテールランプ部品、あるいはエアーコンデ
ィショナーのジョイント部品には水シール、あるいはエ
アーシール等の目的でパッキンが使用されている。これ
らのパッキンは通常ゴム、あるいはプラスチック非発泡
体あるいは発泡体のシート片面に両面粘着テープを貼り
付け、剥離紙、粘着剤層、非発泡体あるいは発泡体の三
層構造体シートを作製した後、それぞれの構造体の取り
付け形状に打ち抜き型を用いて打ち抜き、その後両面テ
ープの剥離紙を削除した後、構造体に手で直接貼られて
いた。これら従来のパッキンの一例を図6に斜視図で示
す。11は粘着テープ付きパッキンであり11aは剥離
紙、11bは粘着剤層、11cはゴムまたはプラスチッ
ク非発泡体あるいは発泡体のシートである。中央部の削
去部11dの発泡体は産業廃棄物として捨てられるため
高価なものとなっていた。
【0003】そこで図7に示すようにひも状パッキンを
使ってもロスの無い枠状パッキンに変える試みがなされ
ている。これは先に示した三層構造体シート作製後、長
尺のひも状パッキンに切断、剥離紙を削除してひも状パ
ッキンを構造体に貼るものである。図7は三層のひも状
パッキンから剥離紙を削除して、打ち抜き品と同機能を
有する枠状パッキンに変える斜視図である。ひも状パッ
キン1の粘着層1dは当然構造体(図7に示さず)に一
体化されている。1cは接合部である。
使ってもロスの無い枠状パッキンに変える試みがなされ
ている。これは先に示した三層構造体シート作製後、長
尺のひも状パッキンに切断、剥離紙を削除してひも状パ
ッキンを構造体に貼るものである。図7は三層のひも状
パッキンから剥離紙を削除して、打ち抜き品と同機能を
有する枠状パッキンに変える斜視図である。ひも状パッ
キン1の粘着層1dは当然構造体(図7に示さず)に一
体化されている。1cは接合部である。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、ひも状
パッキンを採用することによりロスを無くすことができ
るが1本のひも状パッキンを手作業で構造体に貼り付け
ることは、形状が一定せず均一の性能を得ることは困難
である。また貼り付け位置に正確に貼り付けるためには
長時間を要し結局高価な製品となる。そこで自動機、即
ちロボット等を用いて長尺の粘着剤付きひも状物を用い
て直接構造体に貼り付ける試みがなされてきた。図8は
ロボットによってエアーダクトなどの構造体に粘着剤付
きひも状パッキンを直接貼り付ける状態を示す側面図で
ある。ロボット12のヘッド12aに粘着剤付きひも状
パッキン1を送って直接構造体3のパッキン貼り付け位
置部3aにパッキンを貼り付ける。しかしながら図8に
示すように構造体によってはパッキンを手貼りすること
は可能であるが、ロボット等で自動貼り付けしようとす
ると貼り付け機の貼り付けへッド12aと、構造体3の
ダクト部分3bとが干渉して貼り付けられない問題があ
った。また別に構造体に直接ひも状パッキンを自動機に
て貼り付ける場合、直線部と折れ曲がり部で貼り付けへ
ッドスピードに差を生じ、パッキンが伸ばされた状態で
貼られる部分と、伸ばされない状態で貼られる部分とが
あって、性能に差を生じる問題があった。
パッキンを採用することによりロスを無くすことができ
るが1本のひも状パッキンを手作業で構造体に貼り付け
ることは、形状が一定せず均一の性能を得ることは困難
である。また貼り付け位置に正確に貼り付けるためには
長時間を要し結局高価な製品となる。そこで自動機、即
ちロボット等を用いて長尺の粘着剤付きひも状物を用い
て直接構造体に貼り付ける試みがなされてきた。図8は
ロボットによってエアーダクトなどの構造体に粘着剤付
きひも状パッキンを直接貼り付ける状態を示す側面図で
ある。ロボット12のヘッド12aに粘着剤付きひも状
パッキン1を送って直接構造体3のパッキン貼り付け位
置部3aにパッキンを貼り付ける。しかしながら図8に
示すように構造体によってはパッキンを手貼りすること
は可能であるが、ロボット等で自動貼り付けしようとす
ると貼り付け機の貼り付けへッド12aと、構造体3の
ダクト部分3bとが干渉して貼り付けられない問題があ
った。また別に構造体に直接ひも状パッキンを自動機に
て貼り付ける場合、直線部と折れ曲がり部で貼り付けへ
ッドスピードに差を生じ、パッキンが伸ばされた状態で
貼られる部分と、伸ばされない状態で貼られる部分とが
あって、性能に差を生じる問題があった。
【0005】一方、エアーダクトなどの構造体は、内外
気を制御するために、ゴムシートやプラスチックスシー
トなどの薄片体の一辺が構造体内部に窄孔された窓部の
一辺に貼り付け係止されている。この場合、自動機械で
薄片体を貼り付けるためには、薄片体を一枚毎に構造体
に自動で連続的に供給しなければならない。しかし、ゴ
ムシートなどの薄片体は、積層体として原料が供給され
るが、この積層体として重なっているゴム片は相互に圧
着しているため、一枚毎に構造体にに供給しようとして
も、複数枚を同時に取ってしまうことや、または、取れ
ない場合があり、作業が停止してしまう。このため、複
数枚のゴムシートなどの薄片体がついた製品ができてし
まったり、機械による作業が停止してしまったりするた
め自動化が困難になるという問題がある。
気を制御するために、ゴムシートやプラスチックスシー
トなどの薄片体の一辺が構造体内部に窄孔された窓部の
一辺に貼り付け係止されている。この場合、自動機械で
薄片体を貼り付けるためには、薄片体を一枚毎に構造体
に自動で連続的に供給しなければならない。しかし、ゴ
ムシートなどの薄片体は、積層体として原料が供給され
るが、この積層体として重なっているゴム片は相互に圧
着しているため、一枚毎に構造体にに供給しようとして
も、複数枚を同時に取ってしまうことや、または、取れ
ない場合があり、作業が停止してしまう。このため、複
数枚のゴムシートなどの薄片体がついた製品ができてし
まったり、機械による作業が停止してしまったりするた
め自動化が困難になるという問題がある。
【0006】本発明は、このような問題に対処するため
になされたもので、構造体の形態によらず、またシール
性に優れた形状にひも状パッキンや薄片体を構造体上に
連続的に、かつ自動的に貼り付ける方法を提供すること
を目的とする。
になされたもので、構造体の形態によらず、またシール
性に優れた形状にひも状パッキンや薄片体を構造体上に
連続的に、かつ自動的に貼り付ける方法を提供すること
を目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明のひも状パッキン
の貼り付け方法は、ひも状パッキンを構造体に貼り付け
する方法であって、上記ひも状パッキンの接合剤面を上
面として固定具にて所定形状に仮固定させる工程と、仮
固定された上記パッキンの接合剤面に上記構造体の被接
合面を接着させて、上記パッキンを上記構造体上に転写
する工程とを備えてなることを特徴とする。また、ひも
状パッキンを仮固定させる工程は、所定の長さのひも状
パッキンを固定治具を用いて直線状に仮固定した後、上
記固定治具とともに所定形状に成形することを特徴とす
る。また、ひも状パッキンがゴムまたはプラスチック発
泡体であることを特徴とする。
の貼り付け方法は、ひも状パッキンを構造体に貼り付け
する方法であって、上記ひも状パッキンの接合剤面を上
面として固定具にて所定形状に仮固定させる工程と、仮
固定された上記パッキンの接合剤面に上記構造体の被接
合面を接着させて、上記パッキンを上記構造体上に転写
する工程とを備えてなることを特徴とする。また、ひも
状パッキンを仮固定させる工程は、所定の長さのひも状
パッキンを固定治具を用いて直線状に仮固定した後、上
記固定治具とともに所定形状に成形することを特徴とす
る。また、ひも状パッキンがゴムまたはプラスチック発
泡体であることを特徴とする。
【0008】本発明はひも状パッキンを構造体に直接貼
るのではなく、ひも状パッキンの接合剤面を上面として
固定具にて所定形状に仮固定させる工程と、仮固定され
たパッキンの接合剤面に構造体の被接合面を移動後接着
させて、パッキンを構造体上に転写することにより、構
造体の移動が自由になるので、従来の自動機械では困難
であった複雑な形状やブラケット等の突起物が飛び出し
ている構造体であっても、ひも状パッキンを自動貼り付
けできる。また、このひも状パッキンを固定治具を用い
て直線状に仮固定した後、該固定治具とともに所定形状
に成形することにより、仮固定時には固定治具とともに
成形されるので、ゴムまたはプラスチック発泡体などの
柔軟なパッキンであっても、伸ばされたり、縮んだりす
ることなく、均一な状態で貼り付けでき、結果として性
能が均一化する。性能が均一化する理由は下記の様に考
えられる。パッキン貼り機から繰り出されるパッキンは
直線部と曲面部とでは、ロボットの貼り付けへッドのス
ピードが違うため伸ばされる状態が異なる。従って直接
パッキンを構造体に貼り付けた場合、その部位によって
伸ばされ方の状態が異なったまま粘着固定化される。こ
れに対して本発明は直線状の固定治具にパッキンを固定
化させ、その後所定形状に成形するので、パッキンの長
さ方向の伸縮性は平均化され安定した性能となる。
るのではなく、ひも状パッキンの接合剤面を上面として
固定具にて所定形状に仮固定させる工程と、仮固定され
たパッキンの接合剤面に構造体の被接合面を移動後接着
させて、パッキンを構造体上に転写することにより、構
造体の移動が自由になるので、従来の自動機械では困難
であった複雑な形状やブラケット等の突起物が飛び出し
ている構造体であっても、ひも状パッキンを自動貼り付
けできる。また、このひも状パッキンを固定治具を用い
て直線状に仮固定した後、該固定治具とともに所定形状
に成形することにより、仮固定時には固定治具とともに
成形されるので、ゴムまたはプラスチック発泡体などの
柔軟なパッキンであっても、伸ばされたり、縮んだりす
ることなく、均一な状態で貼り付けでき、結果として性
能が均一化する。性能が均一化する理由は下記の様に考
えられる。パッキン貼り機から繰り出されるパッキンは
直線部と曲面部とでは、ロボットの貼り付けへッドのス
ピードが違うため伸ばされる状態が異なる。従って直接
パッキンを構造体に貼り付けた場合、その部位によって
伸ばされ方の状態が異なったまま粘着固定化される。こ
れに対して本発明は直線状の固定治具にパッキンを固定
化させ、その後所定形状に成形するので、パッキンの長
さ方向の伸縮性は平均化され安定した性能となる。
【0009】本発明の薄片体の供給方法は、積層された
複数の薄片体を一枚毎に構造体に供給する方法であっ
て、上記積層された複数の薄片体の同一位置に設けられ
た孔をピンに差し込む工程と、その積層された複数の薄
片体の側面から気体を吹き付ける工程と、積層された最
上層から一枚毎に薄片体を複数の吸着ノズルが設けられ
た吸着治具により吸着取得して構造体に供給する工程と
を備えてなることを特徴とする。また、上記吸着ノズル
より吸気された気体を薄片体の側面から吹き付ける気体
に利用することを特徴とする。また、上記吸着治具によ
り吸着取得して薄片体を一枚毎に構造体に供給する工程
において、上記吸着治具に設けられた複数の吸着ノズル
の少なくとも一つのノズルが所定の減圧度に達しない場
合、所定の減圧度に達するまで複数回前記吸着治具を、
上記積層された薄片体の最上層に対して、前進後退させ
ることを特徴とする。
複数の薄片体を一枚毎に構造体に供給する方法であっ
て、上記積層された複数の薄片体の同一位置に設けられ
た孔をピンに差し込む工程と、その積層された複数の薄
片体の側面から気体を吹き付ける工程と、積層された最
上層から一枚毎に薄片体を複数の吸着ノズルが設けられ
た吸着治具により吸着取得して構造体に供給する工程と
を備えてなることを特徴とする。また、上記吸着ノズル
より吸気された気体を薄片体の側面から吹き付ける気体
に利用することを特徴とする。また、上記吸着治具によ
り吸着取得して薄片体を一枚毎に構造体に供給する工程
において、上記吸着治具に設けられた複数の吸着ノズル
の少なくとも一つのノズルが所定の減圧度に達しない場
合、所定の減圧度に達するまで複数回前記吸着治具を、
上記積層された薄片体の最上層に対して、前進後退させ
ることを特徴とする。
【0010】積層された複数の薄片体を一枚毎に構造体
に供給する方法において、積層された薄片体の側面から
気体を吹き付けることにより、薄片体が一枚、一枚に分
離する。その結果、積層体の最上層から容易に一枚の薄
片体を吸着取得できる。また、吸着ノズルより吸気され
た気体を薄片体の側面から吹き付ける気体に利用するこ
とで、エネルギーロスがなく効率的な方法となる。ま
た、吸着ノズルの少なくとも一つのノズルが所定の減圧
度に達しない場合、所定の減圧度に達するまで複数回吸
着治具を、積層された薄片体の最上層に対して、前進後
退させることにより、自動機械を停止することなく、連
続的に薄片体の吸着取得ができる。
に供給する方法において、積層された薄片体の側面から
気体を吹き付けることにより、薄片体が一枚、一枚に分
離する。その結果、積層体の最上層から容易に一枚の薄
片体を吸着取得できる。また、吸着ノズルより吸気され
た気体を薄片体の側面から吹き付ける気体に利用するこ
とで、エネルギーロスがなく効率的な方法となる。ま
た、吸着ノズルの少なくとも一つのノズルが所定の減圧
度に達しない場合、所定の減圧度に達するまで複数回吸
着治具を、積層された薄片体の最上層に対して、前進後
退させることにより、自動機械を停止することなく、連
続的に薄片体の吸着取得ができる。
【0011】本発明の構造体の組立方法は、構造体にひ
も状パッキンを貼り付ける工程と、薄片体を貼り付ける
工程を有する構造体の組立方法において、上記パッキン
を貼り付ける工程が上記ひも状パッキンの貼り付け方法
を用いる工程であり、上記薄片体を貼り付ける工程が、
上記薄片体の供給方法により供給した薄片体を一枚毎に
貼り付ける工程であることを特徴とする。また、上記構
造体が水シールまたはエアーシールを必要とする自動車
用部品であることを特徴とする。
も状パッキンを貼り付ける工程と、薄片体を貼り付ける
工程を有する構造体の組立方法において、上記パッキン
を貼り付ける工程が上記ひも状パッキンの貼り付け方法
を用いる工程であり、上記薄片体を貼り付ける工程が、
上記薄片体の供給方法により供給した薄片体を一枚毎に
貼り付ける工程であることを特徴とする。また、上記構
造体が水シールまたはエアーシールを必要とする自動車
用部品であることを特徴とする。
【0012】構造体の組立を、上記ひも状パッキンの貼
り付け方法と、上記薄片体の供給方法により供給した薄
片体を一枚毎に貼り付ける方法とを組み合わせることに
より、構造体の自動化ができる。
り付け方法と、上記薄片体の供給方法により供給した薄
片体を一枚毎に貼り付ける方法とを組み合わせることに
より、構造体の自動化ができる。
【0013】
【発明の実施の形態】本発明に使用できるひも状パッキ
ンの材料としては、ゴムまたは柔軟性プラスチックある
いはそれらの発泡体さらに他の材料との複合体が使用で
きる。好ましくはゴムまたは軟質プラスチック発泡体で
ある。これらは発泡体が非発泡体よりも柔軟性に優れ形
状変形させ易いことによる。また発泡体についても独立
気泡体、あるいは、連続気泡体ともに使用することがで
きる。好ましくは連続気泡体である。ゴムまたはプラス
チックとしてはクロロプレンゴム、スチレンブタジエン
ゴム、EPDMゴム、塩化ビニル、ABS樹脂、ポリウ
レタン樹脂、シリコン樹脂等がある。またゴムまたはプ
ラスチック発泡体としてはクロロプレン発泡体、EPD
M発泡体、天然ゴム発泡体、ポリジエンゴム発泡体、ス
チレンブタジエンゴム発泡体、ポリエチレン発泡体、ポ
リプロピレン発泡体、ポリウレタン発泡体、シリコーン
発泡体、ポリ塩化ビニル発泡体、ポリアクリロニトリル
発泡体等がある。
ンの材料としては、ゴムまたは柔軟性プラスチックある
いはそれらの発泡体さらに他の材料との複合体が使用で
きる。好ましくはゴムまたは軟質プラスチック発泡体で
ある。これらは発泡体が非発泡体よりも柔軟性に優れ形
状変形させ易いことによる。また発泡体についても独立
気泡体、あるいは、連続気泡体ともに使用することがで
きる。好ましくは連続気泡体である。ゴムまたはプラス
チックとしてはクロロプレンゴム、スチレンブタジエン
ゴム、EPDMゴム、塩化ビニル、ABS樹脂、ポリウ
レタン樹脂、シリコン樹脂等がある。またゴムまたはプ
ラスチック発泡体としてはクロロプレン発泡体、EPD
M発泡体、天然ゴム発泡体、ポリジエンゴム発泡体、ス
チレンブタジエンゴム発泡体、ポリエチレン発泡体、ポ
リプロピレン発泡体、ポリウレタン発泡体、シリコーン
発泡体、ポリ塩化ビニル発泡体、ポリアクリロニトリル
発泡体等がある。
【0014】ひも状パッキンの形状としては、構造体に
接着する接合剤面をひも状パッキンの長手方向に沿って
有し、シール機能を有する形状であれば使用できる。例
えば、四角形、三角形等の方形、半円形、楕円形等の円
形等の断面形状を有するひも状が挙げられる。後述する
接着シートが容易に貼り付けできる四角形の断面形状が
好ましい。ひも状パッキンの硬さとしては、ASTMタ
イプAで 70 以下が好ましく、さらに好ましくは 50 以
下である。
接着する接合剤面をひも状パッキンの長手方向に沿って
有し、シール機能を有する形状であれば使用できる。例
えば、四角形、三角形等の方形、半円形、楕円形等の円
形等の断面形状を有するひも状が挙げられる。後述する
接着シートが容易に貼り付けできる四角形の断面形状が
好ましい。ひも状パッキンの硬さとしては、ASTMタ
イプAで 70 以下が好ましく、さらに好ましくは 50 以
下である。
【0015】接合剤面の形成は、接着剤処理、粘着テ−
プ処理、ホットメルト処理、あるいは熱溶融処理等であ
って下記の具体的方法が挙げられる。 (1)接合剤面に接着剤層を形成し、この接着剤層上に
剥離紙を貼り付けたひも状パッキンを準備して、剥離紙
を削除した後、所定形状に自動機にて仮固定させその後
構造体に転写する。 (2)ひも状パッキンを所定形状に仮固定した後、パッ
キン表面に接着剤、粘着剤、あるいはホットメルト接着
剤等を塗布その後構造体に転写する。 (3)ひも状パッキンに接着剤、粘着剤、あるいはホッ
トメルト接着剤等を塗布した後、自動機にて所定形状に
固定化その後構造体に転写する。 本発明においては、上記(1)の方法が均一な接着層を
形成しやすく、また供給が容易で自動化しやすいため好
ましい。
プ処理、ホットメルト処理、あるいは熱溶融処理等であ
って下記の具体的方法が挙げられる。 (1)接合剤面に接着剤層を形成し、この接着剤層上に
剥離紙を貼り付けたひも状パッキンを準備して、剥離紙
を削除した後、所定形状に自動機にて仮固定させその後
構造体に転写する。 (2)ひも状パッキンを所定形状に仮固定した後、パッ
キン表面に接着剤、粘着剤、あるいはホットメルト接着
剤等を塗布その後構造体に転写する。 (3)ひも状パッキンに接着剤、粘着剤、あるいはホッ
トメルト接着剤等を塗布した後、自動機にて所定形状に
固定化その後構造体に転写する。 本発明においては、上記(1)の方法が均一な接着層を
形成しやすく、また供給が容易で自動化しやすいため好
ましい。
【0016】ひも状パッキンを構造体に貼り付けるため
に、ひも状パッキンの接合剤面を上面として所定形状の
固定具にて仮固定させる方法について図1により説明す
る。図1(a)〜(c)は仮固定させるための工程を示
す平面図であリ、図1(d)はパッキンが貼り付けられ
た構造体の斜視図である。固定冶具2は、パッキン受台
2aと、パッキン受台2aに載置されたパッキンを仮止
めする仮止め具2bとより構成される。パッキン受台2
aはパッキンを所定形状に形成できるように折れ曲がり
部2cで複数個連結されている。また仮止め具2bは連
結されている一個のパッキン受台2aに少なくとも一個
備えられ、パッキン受台2aに載置されたパッキンをパ
ッキン受台2aの上方側面より保持する機能を有してい
る。仮止め具2bの保持力、設定個所、大きさは構造体
の形状によって設定する(図1(a))。
に、ひも状パッキンの接合剤面を上面として所定形状の
固定具にて仮固定させる方法について図1により説明す
る。図1(a)〜(c)は仮固定させるための工程を示
す平面図であリ、図1(d)はパッキンが貼り付けられ
た構造体の斜視図である。固定冶具2は、パッキン受台
2aと、パッキン受台2aに載置されたパッキンを仮止
めする仮止め具2bとより構成される。パッキン受台2
aはパッキンを所定形状に形成できるように折れ曲がり
部2cで複数個連結されている。また仮止め具2bは連
結されている一個のパッキン受台2aに少なくとも一個
備えられ、パッキン受台2aに載置されたパッキンをパ
ッキン受台2aの上方側面より保持する機能を有してい
る。仮止め具2bの保持力、設定個所、大きさは構造体
の形状によって設定する(図1(a))。
【0017】巻回されたロールからひも状パッキン1が
繰り出され、所定の長さに切断されて、直線状に固定冶
具2上に載置される。ひも状パッキン1の接着剤面(ハ
ッチングで示した面)は、固定冶具2に載置される前に
貼り付けられた剥離紙を連続的に剥離除去しておく。そ
の後、ひも状パッキン1は複数の仮止め具2bにより仮
固定される(図1(b))。ひも状パッキン1を固定冶
具2上に固定する仮止め具2bとしてはひも状パッキン
を所定形状に固定させる形状だし型、エアーあるいは電
動、または油圧によるチャック類あるいはエアー吸引等
の方法、並びにこれらの併用方法等がある。本発明にお
いては、柔軟なひも状パッキン1を仮固定するための保
持力の調節が容易なエアーチャック方式が好ましい。
繰り出され、所定の長さに切断されて、直線状に固定冶
具2上に載置される。ひも状パッキン1の接着剤面(ハ
ッチングで示した面)は、固定冶具2に載置される前に
貼り付けられた剥離紙を連続的に剥離除去しておく。そ
の後、ひも状パッキン1は複数の仮止め具2bにより仮
固定される(図1(b))。ひも状パッキン1を固定冶
具2上に固定する仮止め具2bとしてはひも状パッキン
を所定形状に固定させる形状だし型、エアーあるいは電
動、または油圧によるチャック類あるいはエアー吸引等
の方法、並びにこれらの併用方法等がある。本発明にお
いては、柔軟なひも状パッキン1を仮固定するための保
持力の調節が容易なエアーチャック方式が好ましい。
【0018】ひも状パッキン1をパッキン受台2a上に
仮止め具2bにより仮固定したまま、固定冶具2を折れ
曲がり部2cで折り曲げパッキン貼り付け形状に成形す
る(図1(c))。成形方法は、固定用のエアーチャッ
クを用意して、前もってロボットに記憶されたパッキン
貼り付け軌跡に従って、へッドを移動させながら繰り出
されたパッキンを型に添わせてエアーチャックで所定形
状に固定する。ひも状パッキン1の折れ曲がり部分は、
コーナー近傍の複数の仮止め具2bで固定することによ
り、また、コーナー曲率半径の大きさに応じて個数と位
置を設定することにより、直線部分と折れ曲がり部分と
で封止性能に差を生じない安定したパッキン形状が得ら
れる。また、ひも状パッキン1は、その始点1aおよび
終点1bをオーバーラップ部1cで密着させて閉環形状
に成形する。固定冶具2を用いることにより、折り曲げ
成形するだけで、オーバーラップ部1cを密着させるこ
とができる。
仮止め具2bにより仮固定したまま、固定冶具2を折れ
曲がり部2cで折り曲げパッキン貼り付け形状に成形す
る(図1(c))。成形方法は、固定用のエアーチャッ
クを用意して、前もってロボットに記憶されたパッキン
貼り付け軌跡に従って、へッドを移動させながら繰り出
されたパッキンを型に添わせてエアーチャックで所定形
状に固定する。ひも状パッキン1の折れ曲がり部分は、
コーナー近傍の複数の仮止め具2bで固定することによ
り、また、コーナー曲率半径の大きさに応じて個数と位
置を設定することにより、直線部分と折れ曲がり部分と
で封止性能に差を生じない安定したパッキン形状が得ら
れる。また、ひも状パッキン1は、その始点1aおよび
終点1bをオーバーラップ部1cで密着させて閉環形状
に成形する。固定冶具2を用いることにより、折り曲げ
成形するだけで、オーバーラップ部1cを密着させるこ
とができる。
【0019】次に内外気制御用のゴムシートなどの薄片
体4が貼り付けられた構造体3にひも状パッキン1を転
写貼り付ける。具体的には、構造体3のパッキン貼り付
け部をひも状パッキン1の接着剤面に押圧することによ
りパッキン1を構造体3上に転写して、ひも状パッキン
1の構造体3への貼り付け一体化が完成する(図1
(d))。このパッキン一体化については構造体3を所
定形状に固定された接合剤付きパッキン1に移動して押
圧一体化するのが好ましい。また、逆に所定形状に固定
された粘着剤付きパッキン1を構造体3に移動して押圧
する方法でもよい。
体4が貼り付けられた構造体3にひも状パッキン1を転
写貼り付ける。具体的には、構造体3のパッキン貼り付
け部をひも状パッキン1の接着剤面に押圧することによ
りパッキン1を構造体3上に転写して、ひも状パッキン
1の構造体3への貼り付け一体化が完成する(図1
(d))。このパッキン一体化については構造体3を所
定形状に固定された接合剤付きパッキン1に移動して押
圧一体化するのが好ましい。また、逆に所定形状に固定
された粘着剤付きパッキン1を構造体3に移動して押圧
する方法でもよい。
【0020】構造体3を所定形状に固定された接合剤付
きパッキン1に移動して押圧一体化する方法の一例を図
2に示す。図2はエアーダクト3aが取り付けられた構
造体3をパッキン1に押圧して貼り付け一体化させる状
態を示す側面図である。構造体3をロボットアーム(図
示を省略)で握り、斜めに傾斜させながらあらかじめ固
定されているパッキン1を構造体全周に貼り付ける。な
お、パッキン1は本体1eと接着剤層1dより構成さ
れ、下面に設けてあるエアー吸引用穴を有する固定治具
2よりエアー吸引して固定化されている。
きパッキン1に移動して押圧一体化する方法の一例を図
2に示す。図2はエアーダクト3aが取り付けられた構
造体3をパッキン1に押圧して貼り付け一体化させる状
態を示す側面図である。構造体3をロボットアーム(図
示を省略)で握り、斜めに傾斜させながらあらかじめ固
定されているパッキン1を構造体全周に貼り付ける。な
お、パッキン1は本体1eと接着剤層1dより構成さ
れ、下面に設けてあるエアー吸引用穴を有する固定治具
2よりエアー吸引して固定化されている。
【0021】構造体3にひも状パッキン1を貼り付ける
実施例について説明する。止水性ポリウレタンフォーム
(密度 0.057g/cm3、厚さ 10mm )のシートの片面に両
面粘着テープをラミネートさせ、幅 8mm のひも状に切
断してボビン状に巻き上げた。本両面テープ付き止水性
ポリウレタンフォームを連続的に繰り出してパッキン接
着ロボットに供給した。ロボットのヘッド部にて剥離紙
を除去した後、図1に示すように、形状固定型に沿って
ロボットのへッドを移動させながらエアーチャックにて
パッキンを固定化させ、閉じた形状とした。次に自動車
の車室内の圧力を逃がすエアーダクトをロボットが握
み、構造体のパッキン貼り付け面を下面として、先の形
状固定型に仮固定させた上面に粘着層を有するパッキン
に押しつけ一体化させ完成した。本パッキンは水圧 200
mm にて 24 時間漏水することはなかった。
実施例について説明する。止水性ポリウレタンフォーム
(密度 0.057g/cm3、厚さ 10mm )のシートの片面に両
面粘着テープをラミネートさせ、幅 8mm のひも状に切
断してボビン状に巻き上げた。本両面テープ付き止水性
ポリウレタンフォームを連続的に繰り出してパッキン接
着ロボットに供給した。ロボットのヘッド部にて剥離紙
を除去した後、図1に示すように、形状固定型に沿って
ロボットのへッドを移動させながらエアーチャックにて
パッキンを固定化させ、閉じた形状とした。次に自動車
の車室内の圧力を逃がすエアーダクトをロボットが握
み、構造体のパッキン貼り付け面を下面として、先の形
状固定型に仮固定させた上面に粘着層を有するパッキン
に押しつけ一体化させ完成した。本パッキンは水圧 200
mm にて 24 時間漏水することはなかった。
【0022】構造体3の内部に、内外気制御用のゴムシ
ートなどの薄片体を貼り付ける方法について図3〜図5
により説明する。図3は積層された複数の薄片体を一枚
毎に構造体に供給するための吸着取得装置を示す図であ
り、図4は吸着ノズル面を示す図であり、図5は吸着手
順を示すフローチャートである。図3に示すように、薄
片体吸着取得装置は、積層された複数の薄片体4を載置
するための可動式架台5と、この薄片体4に気体を吹き
付ける吹き付け孔7と、薄片体4を一枚毎に吸着取得す
る吸着ノズルを有する吸着治具8と、吸着治具8の吸気
と吹き付け孔7への排気とを行なうコンプレッサー9と
から構成されている。
ートなどの薄片体を貼り付ける方法について図3〜図5
により説明する。図3は積層された複数の薄片体を一枚
毎に構造体に供給するための吸着取得装置を示す図であ
り、図4は吸着ノズル面を示す図であり、図5は吸着手
順を示すフローチャートである。図3に示すように、薄
片体吸着取得装置は、積層された複数の薄片体4を載置
するための可動式架台5と、この薄片体4に気体を吹き
付ける吹き付け孔7と、薄片体4を一枚毎に吸着取得す
る吸着ノズルを有する吸着治具8と、吸着治具8の吸気
と吹き付け孔7への排気とを行なうコンプレッサー9と
から構成されている。
【0023】複数枚が積層されている薄片体4は、位置
決めを行なうために薄片体4の同一位置に設けられた孔
4aが可動式架台5に設置されたピン6に差し込み固定
される。次に可動式架台5を上下に移動させて薄片体4
の最上層が指定吸着高さになるように調節する。この調
節は、薄片体4の両側部に設けられた光学式高さセンサ
ー10、10によってなされる。次に吸着治具8を上記
指定吸着高さまで下げることにより、吸着ノズルが薄片
体4の表面に接触して薄片体4を一枚吸着取得する。こ
の吸着取得時に吹き付け孔7から複数の薄片体4の側面
に空気などの気体を吹き付ける。これにより、積層体の
最上層から一枚毎に薄片体4を吸着取得できる。
決めを行なうために薄片体4の同一位置に設けられた孔
4aが可動式架台5に設置されたピン6に差し込み固定
される。次に可動式架台5を上下に移動させて薄片体4
の最上層が指定吸着高さになるように調節する。この調
節は、薄片体4の両側部に設けられた光学式高さセンサ
ー10、10によってなされる。次に吸着治具8を上記
指定吸着高さまで下げることにより、吸着ノズルが薄片
体4の表面に接触して薄片体4を一枚吸着取得する。こ
の吸着取得時に吹き付け孔7から複数の薄片体4の側面
に空気などの気体を吹き付ける。これにより、積層体の
最上層から一枚毎に薄片体4を吸着取得できる。
【0024】図3における矢印で示す吸着取得における
吸気、排気の流れについて説明する。吸気はコンプレッ
サー9によりなされる。またコンプレッサー9の排気が
吹き付け孔7より薄片体4の側面に吹き付けられる。吹
き付け量はコンプレッサー9と吹き付け孔7との間に設
けられたバルブ9aの開閉により調節できる。また、吹
き付け間隔、時間が図示を省略した制御装置により調節
される。
吸気、排気の流れについて説明する。吸気はコンプレッ
サー9によりなされる。またコンプレッサー9の排気が
吹き付け孔7より薄片体4の側面に吹き付けられる。吹
き付け量はコンプレッサー9と吹き付け孔7との間に設
けられたバルブ9aの開閉により調節できる。また、吹
き付け間隔、時間が図示を省略した制御装置により調節
される。
【0025】図4に示すように、吸着治具8の吸着面8
aに複数の吸着ノズル8bが設けられている。この吸着
ノズル8bが薄片体4の表面に接触すると、薄片体4に
より吸着ノズル8bが閉塞され、吸着ノズル8b内の真
空度が上昇する。全ての吸着ノズル8bが所定の真空度
に達したとき薄片体4の吸着取得が完了したと判断し
て、吸着取得した一枚毎の薄片体4を構造体に供給す
る。なお、8cは吸着治具8を位置合わせするための切
り欠き部である。
aに複数の吸着ノズル8bが設けられている。この吸着
ノズル8bが薄片体4の表面に接触すると、薄片体4に
より吸着ノズル8bが閉塞され、吸着ノズル8b内の真
空度が上昇する。全ての吸着ノズル8bが所定の真空度
に達したとき薄片体4の吸着取得が完了したと判断し
て、吸着取得した一枚毎の薄片体4を構造体に供給す
る。なお、8cは吸着治具8を位置合わせするための切
り欠き部である。
【0026】図5により、薄片体4の吸着取得手順につ
いて説明する。 (1)可動式架台5を上下に移動させて薄片体4の最上
層が指定吸着高さになるまで持ち上げる(S1)。 (2)吸着治具8を上記指定吸着高さまで下げる(S
2)。 (3)薄片体4を一枚吸着する(S3)。 (4)吸着判定を行なう(S4)。吸着判定は全ての吸
着ノズル8bが所定の時間内に所定の真空度に達したか
否かで判断し、吸着したと判定したときは吸着治具8を
指定高さまで持ち上げる(S5)。 (5)所定の高さで再度上記吸着判定を行ない(S
6)、吸着したと判定したときは、次の工程である構造
体への薄片体4の貼り付けを行なう(S7)。 (6)最初の吸着判定(S4)で吸着しないと判定した
ときは、(3)および(4)の手順を、回数判定をしな
がら繰り返して行なう(S8)。本実施例においては5
回を基準としたが、この基準は、薄片体4の大きさ、弾
力性などの特性等によって変更できる。 (7)上記(3)および(4)の手順を5回以上繰り返
した場合、機械を停止する。この場合、作業者が機械や
作業工程等を点検する。また、指定吸着高さなどを変更
して作業を繰り返す(S10、S11)。 (8)所定の高さでの吸着判定(S6)で吸着しないと
判定したときは、(6)の手順と同様に回数判定をしな
がら、吸着を繰り返す(S9、S10、S11)。 本発明は、上記手順を採用することで、機械を停止する
ことなく、連続的な作業ができるようになった。
いて説明する。 (1)可動式架台5を上下に移動させて薄片体4の最上
層が指定吸着高さになるまで持ち上げる(S1)。 (2)吸着治具8を上記指定吸着高さまで下げる(S
2)。 (3)薄片体4を一枚吸着する(S3)。 (4)吸着判定を行なう(S4)。吸着判定は全ての吸
着ノズル8bが所定の時間内に所定の真空度に達したか
否かで判断し、吸着したと判定したときは吸着治具8を
指定高さまで持ち上げる(S5)。 (5)所定の高さで再度上記吸着判定を行ない(S
6)、吸着したと判定したときは、次の工程である構造
体への薄片体4の貼り付けを行なう(S7)。 (6)最初の吸着判定(S4)で吸着しないと判定した
ときは、(3)および(4)の手順を、回数判定をしな
がら繰り返して行なう(S8)。本実施例においては5
回を基準としたが、この基準は、薄片体4の大きさ、弾
力性などの特性等によって変更できる。 (7)上記(3)および(4)の手順を5回以上繰り返
した場合、機械を停止する。この場合、作業者が機械や
作業工程等を点検する。また、指定吸着高さなどを変更
して作業を繰り返す(S10、S11)。 (8)所定の高さでの吸着判定(S6)で吸着しないと
判定したときは、(6)の手順と同様に回数判定をしな
がら、吸着を繰り返す(S9、S10、S11)。 本発明は、上記手順を採用することで、機械を停止する
ことなく、連続的な作業ができるようになった。
【0027】本発明に係る構造体は、水シールまたはエ
アーシールを必要とする自動車用部品に好適に適用でき
る。具体的には、エアーダクト部品やテールランプ部
品、あるいはエアーコンディショナーのジョイント部品
等が挙げられる。構造体の製造方法にあたっては上述し
たひも状パッキンを貼り付ける方法、および薄片体の供
給方法により供給した薄片体を一枚毎に貼り付ける方法
を用いて行なう。上記方法を採用することにより、構造
体の形態によらず、またシール性に優れた形状にひも状
パッキンや薄片体を構造体上に連続的に、かつ自動的に
貼り付けることができる。
アーシールを必要とする自動車用部品に好適に適用でき
る。具体的には、エアーダクト部品やテールランプ部
品、あるいはエアーコンディショナーのジョイント部品
等が挙げられる。構造体の製造方法にあたっては上述し
たひも状パッキンを貼り付ける方法、および薄片体の供
給方法により供給した薄片体を一枚毎に貼り付ける方法
を用いて行なう。上記方法を採用することにより、構造
体の形態によらず、またシール性に優れた形状にひも状
パッキンや薄片体を構造体上に連続的に、かつ自動的に
貼り付けることができる。
【0028】
【発明の効果】本発明のひも状パッキンの貼り付け方法
は、ひも状パッキンの接合剤面を上面として固定具にて
所定形状に仮固定させる工程と、仮固定された上記パッ
キンの接合剤面に上記構造体の被接合面を接着させて、
上記パッキンを上記構造体上に転写する工程とを備えて
なるので、従来の自動機械では困難であった複雑な形状
や突起物が飛び出している構造体であっても、ひも状パ
ッキンを連続的に自動貼り付けできる。また、ひも状パ
ッキンを仮固定させる工程が、所定の長さのひも状パッ
キンを固定治具を用いて直線状に仮固定した後、上記固
定治具とともに所定形状に成形するので、ゴムまたはプ
ラスチック発泡体からなるひも状パッキンであっても、
均一に貼り付けることができる。
は、ひも状パッキンの接合剤面を上面として固定具にて
所定形状に仮固定させる工程と、仮固定された上記パッ
キンの接合剤面に上記構造体の被接合面を接着させて、
上記パッキンを上記構造体上に転写する工程とを備えて
なるので、従来の自動機械では困難であった複雑な形状
や突起物が飛び出している構造体であっても、ひも状パ
ッキンを連続的に自動貼り付けできる。また、ひも状パ
ッキンを仮固定させる工程が、所定の長さのひも状パッ
キンを固定治具を用いて直線状に仮固定した後、上記固
定治具とともに所定形状に成形するので、ゴムまたはプ
ラスチック発泡体からなるひも状パッキンであっても、
均一に貼り付けることができる。
【0029】本発明の薄片体の供給方法は、積層された
複数の薄片体の同一位置に設けられた孔をピンに差し込
む工程と、その積層された複数の薄片体の側面から気体
を吹き付ける工程と、積層された最上層から一枚毎に薄
片体を複数の吸着ノズルが設けられた吸着治具により吸
着取得して構造体に供給する工程とを備えてなるので、
ゴムシートなどの柔軟な薄片体であっても、積層体の最
上層から容易に一枚ずつ吸着取得できる。その結果生産
工程が停止することなく連続作業ができる。また、上記
吸着ノズルより吸気された気体を薄片体の側面から吹き
付ける気体に利用するので、エネルギーロスのない生産
方法となる。また、上記吸着治具により吸着取得して薄
片体を一枚毎に構造体に供給する工程において、上記吸
着治具に設けられた複数の吸着ノズルの少なくとも一つ
のノズルが所定の減圧度に達しない場合、所定の減圧度
に達するまで複数回前記吸着治具を、上記積層された薄
片体の最上層に対して、前進後退させるので、自動機械
を停止することなく、連続的な作業が可能になる。
複数の薄片体の同一位置に設けられた孔をピンに差し込
む工程と、その積層された複数の薄片体の側面から気体
を吹き付ける工程と、積層された最上層から一枚毎に薄
片体を複数の吸着ノズルが設けられた吸着治具により吸
着取得して構造体に供給する工程とを備えてなるので、
ゴムシートなどの柔軟な薄片体であっても、積層体の最
上層から容易に一枚ずつ吸着取得できる。その結果生産
工程が停止することなく連続作業ができる。また、上記
吸着ノズルより吸気された気体を薄片体の側面から吹き
付ける気体に利用するので、エネルギーロスのない生産
方法となる。また、上記吸着治具により吸着取得して薄
片体を一枚毎に構造体に供給する工程において、上記吸
着治具に設けられた複数の吸着ノズルの少なくとも一つ
のノズルが所定の減圧度に達しない場合、所定の減圧度
に達するまで複数回前記吸着治具を、上記積層された薄
片体の最上層に対して、前進後退させるので、自動機械
を停止することなく、連続的な作業が可能になる。
【0030】本発明の構造体の組立方法は、上記パッキ
ンを貼り付ける工程と、上記薄片体の供給方法により供
給した薄片体を一枚毎に貼り付ける工程であるので、水
シールまたはエアーシールを必要とする自動車用部品等
の構造体の組立を容易に自動化できる。
ンを貼り付ける工程と、上記薄片体の供給方法により供
給した薄片体を一枚毎に貼り付ける工程であるので、水
シールまたはエアーシールを必要とする自動車用部品等
の構造体の組立を容易に自動化できる。
【図1】仮固定させるための工程を示す平面図である。
【図2】構造体にパッキンを貼り付け一体化させる状態
を示す側面図である。
を示す側面図である。
【図3】薄片体を構造体に供給するするための吸着取得
装置を示す図である。
装置を示す図である。
【図4】吸着ノズル面を示す図である。
【図5】吸着手順を示すフローチャートである。
【図6】従来のパッキンの一例を示す斜視図である。
【図7】ひも状パッキンを示す斜視図である。
【図8】構造体にひも状パッキンを直接貼り付ける状態
を示す側面図である。
を示す側面図である。
1 ひも状パッキン 2 固定冶具 3 構造体 4 薄片体 5 可動式架台 6 ピン 7 吹き付け孔 8 吸着治具 9 コンプレッサー 10 高さセンサー
Claims (8)
- 【請求項1】 ひも状パッキンを構造体に貼り付けする
方法であって、前記ひも状パッキンの接合剤面を上面と
して固定具にて所定形状に仮固定させる工程と、仮固定
された前記パッキンの接合剤面に前記構造体の被接合面
を接着させて、前記パッキンを前記構造体上に転写する
工程とを備えてなることを特徴とするひも状パッキンの
貼り付け方法。 - 【請求項2】 前記仮固定させる工程は、所定の長さの
前記ひも状パッキンを固定治具を用いて直線状に仮固定
した後、前記固定治具とともに所定形状に成形すること
を特徴とする請求項l記載のひも状パッキンの貼り付け
方法。 - 【請求項3】 前記ひも状パッキンがゴムまたはプラス
チック発泡体であることを特徴とする請求項lまたは請
求項2記載のひも状パッキンの貼り付け方法。 - 【請求項4】 積層された複数の薄片体を一枚毎に構造
体に供給する方法であって、前記積層された複数の薄片
体の同一位置に設けられた孔をピンに差し込む工程と、
前記積層された複数の薄片体の側面から気体を吹き付け
る工程と、積層された最上層から一枚毎に前記薄片体を
複数の吸着ノズルが設けられた吸着治具により吸着取得
して前記構造体に供給する工程とを備えてなることを特
徴とする薄片体の供給方法。 - 【請求項5】 前記吸着ノズルより吸気された気体を前
記薄片体の側面から吹き付ける気体に利用することを特
徴とする請求項4記載の薄片体の供給方法。 - 【請求項6】 前記吸着治具により吸着取得して前記構
造体に供給する工程において、前記吸着治具に設けられ
た複数の吸着ノズルの少なくとも一つのノズルが所定の
減圧度に達しない場合、所定の減圧度に達するまで複数
回前記吸着治具を、前記積層された薄片体の最上層に対
して、前進後退させることを特徴とする請求項4または
請求項5記載の薄片体の供給方法。 - 【請求項7】 構造体にひも状パッキンを貼り付ける工
程と、薄片体を貼り付ける工程とを有する構造体の組立
方法において、前記パッキンを貼り付ける工程が請求項
1、請求項2または請求項3記載のひも状パッキンの貼
り付け方法を用いる工程であり、前記薄片体を貼り付け
る工程が、請求項4、請求項5または請求項6記載の薄
片体の供給方法により供給した薄片体を一枚毎に貼り付
ける工程であることを特徴とする構造体の組立方法。 - 【請求項8】 前記構造体が水シールまたはエアーシー
ルを必要とする自動車用部品であることを特徴とする請
求項7記載の構造体の組立方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001175580A JP2002364748A (ja) | 2001-06-11 | 2001-06-11 | ひも状パッキンの貼り付け方法、薄片体の供給方法および構造体の組立方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001175580A JP2002364748A (ja) | 2001-06-11 | 2001-06-11 | ひも状パッキンの貼り付け方法、薄片体の供給方法および構造体の組立方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2002364748A true JP2002364748A (ja) | 2002-12-18 |
Family
ID=19016685
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Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2001175580A Pending JP2002364748A (ja) | 2001-06-11 | 2001-06-11 | ひも状パッキンの貼り付け方法、薄片体の供給方法および構造体の組立方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2002364748A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2019198166A1 (ja) * | 2018-04-11 | 2019-10-17 | 日産自動車株式会社 | シール方法 |
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JPS5483075A (en) * | 1977-12-14 | 1979-07-02 | Yokohama Rubber Co Ltd:The | Method for applying sealing material |
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JP2001132394A (ja) * | 1999-11-05 | 2001-05-15 | C I Kasei Co Ltd | コ字状及び角形環状のセグメント用シール材の製造方法 |
JP2001139173A (ja) * | 1999-11-09 | 2001-05-22 | Sekisui Chem Co Ltd | 板状体の供給方法及び供給装置 |
-
2001
- 2001-06-11 JP JP2001175580A patent/JP2002364748A/ja active Pending
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---|---|---|---|---|
WO2019198166A1 (ja) * | 2018-04-11 | 2019-10-17 | 日産自動車株式会社 | シール方法 |
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Legal Events
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Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20100706 |
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A02 | Decision of refusal |
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