JP2002364190A - 住 宅 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】玄関の近くに上階に通じる階段を配置しても、
建物の外観上の見栄えを良好にすることができる住宅を
提供する。 【解決手段】下階に２戸の住戸２０ａ，２０ｂを配置
し、上階に２戸の住戸２０ｃ，２０ｄを配置した住宅６
である。この建物の中央部には、各階の住戸の玄関２
ａ、２ｂ，１４ａ，１４ａを配置している。一階の各住
戸２０ａ，２０ｂの玄関２ａ，２ｂ近くには、上階の各
住戸２０ｃ，２０ｄの玄関１４ｃ，１４ｄに通じる階段
４が設けられている。一階の玄関２ａ，２ｂの前方に
は、門型形状のエントランスゲート１２が配置されてい
る。このエントランスゲート１２は、玄関２ａ，２ｂ及
び階段４を囲むように外壁８から突出した一対のふかし
壁１０、１０と、これら一対のふかし壁１０、１０の上
端部どうしを連結している幕壁部１８とを備えている。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】この発明は、玄関の近くに、
上階に通じる階段を設けた住宅に関する。

【０００２】

【背景の技術】通常、上下階に複数の住戸を左右に並べ
て配置したアパート形式の住宅は、一階から上階に通じ
る階段階を建物の外側に配置している。また、２世帯形
式の住宅も、建物の外側に上階に通じる階段を設ける形
式の建物が多い。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】ところで、各住戸の玄
関を建物の中央部に配置し、一階の各住戸の玄関近く
に、上階の各住戸の玄関に通じる共用の階段を設けたア
パート形式の住宅の場合、玄関の近くで階段だけが外側
に突出しているので、住宅を正面や側面から見たときに
外観上見栄えが良くない。

【０００４】また、２世帯形式の住宅の外側に階段を設
ける場合にも、階段が建物の外観を損なうおそれがあ
る。よって、本発明の目的は、玄関の近くに上階に通じ
る階段を配置しても、建物の外観上の見栄えを良好にす
ることができる住宅を提供することにある。

【０００５】

【課題を解決するための手段】上記問題を解決するため
に、本発明の住宅について、図面を参照して説明する
と、一階の玄関２近くに上階に通じる階段４を設けた住
宅６において、一階の玄関２の前方に、この玄関２及び
階段４を囲むように外壁８から突出した一対のふかし壁
１０、１０を設けてエントランスゲート１２とした。

【０００６】この発明によると、一階の玄関２の前方
に、一対のふかし壁１０、１０からなるエントランスゲ
ート１２を設けたことで、住宅を正面や側面から見て
も、住宅の内部に階段４が位置しているように見えるの
で、外観上の見栄えが良くなる上に、柱型を作ること
で、階段室を完全屋根掛できるので、雨がかりを防ぐこ
とができる。

【０００７】また、前記住宅６の上階にも玄関１４を設
け、この上階の玄関１４に面した踊り場１６に前記階段
４が通じるように形成し、一対のふかし壁１０、１０の
上端部に踊り場１６を外部から遮蔽する幕壁部１８を連
結して門型形状のエントランスゲート１２としてもよ
い。このようにすると、上階の玄関１４前に設置した傘
立て等の置物や、一時的に置いたゴミ袋等が外部から見
えにくくなるので、さらに外観上の見栄えが良くなる。

【０００８】また、上下階に複数の住戸２０ａ，２０
ｂ，２０ｃ，２０ｄを左右に並べ、左右の中央部に各住
戸の玄関２ａ、２ｂ，１４ａ，１４ａを配置し、一階の
各住戸２０ａ，２０ｂの玄関１４ａ，１４ｂ近くに、上
階の各住戸２０ｃ，２０ｄの玄関１４ｃ，１４ｄに通じ
る共用の階段４を設けたアパート形式の住宅６とし、、
一階の各住戸２０ａ，２０ｂの玄関２ａ，２ｂの前方
に、各住戸の玄関２ａ，２ｂ及び階段４を囲むように外
壁８から突出した一対のふかし壁１０、１０を設けてエ
ントランスゲート１２としてもよい。

【０００９】このようにすると、アパート形式の住宅６
を正面や側面から見ても、住宅６の内部に階段４が位置
しているように見えるので、外観上の見栄えが良くな
る。また、このアパート形式の住宅６の一対のふかし壁
１０、１０の上端部に、上階の各住戸２０ｃ，２０ｄの
玄関１４ａ，１４ｂに面した踊り場１６を外部から遮蔽
する幕壁部１８を連結して門型形状のエントランスゲー
ト１２とすると、上階の住戸２０ｃ，２０ｄの玄関１４
ａ，１４ｂ前が外部から見えにくくなるので、さらに外
観上の見栄えが良くなる。

【００１０】さらに、一対のふかし壁１０，１０に、宅
配便等の荷物を収納できる収納部もしくは、外部収納２
２を設けると、収納性、機能性に優れた住宅６を提供す
ることができる。

【００１１】

【発明の実施の形態】以下、本発明に係るアパート形式
の住宅の実施形態を図面に基づいて説明する。図１は本
実施形態のアパート形式の住宅６を正面から示し、図２
は住宅６を側面から示し、図３は本実施形態の要部であ
るエントランスゲート１２を斜視図で示した図である。

【００１２】この住宅６は、下階に２戸の住戸２０ａ，
２０ｂを配置し、上階に２戸の住戸２０ｃ，２０ｄを配
置した建物である。この建物の中央部には、各階の住戸
の玄関２ａ、２ｂ，１４ａ，１４ａを配置している。一
階の各住戸２０ａ，２０ｂの玄関２ａ，２ｂ近くには、
上階の各住戸２０ｃ，２０ｄの玄関１４ｃ，１４ｄに通
じる共用の階段４が設けられている。

【００１３】そして、一階の玄関２ａ，２ｂの前方に
は、図３にも示すように、門型形状のエントランスゲー
ト１２が配置されている。このエントランスゲート１２
は、玄関２ａ，２ｂ及び階段４を囲むように外壁８から
突出した一対のふかし壁１０、１０と、これら一対のふ
かし壁１０、１０の上端部どうしを連結している幕壁部
１８と、一対のふかし壁１０、１０の前方に位置して幕
壁部１８を支持する支持壁１９とで構成されている。

【００１４】ここで、図４に示すように、上階の各住戸
２０ｃ，２０ｄの玄関１４ａ，１４ｂ前には踊り場１６
が設けられており、この踊り場に１６に階段４の上部が
通じている。 そして、前述したエントランスゲート１
２を構成している幕壁部１８は、踊り場１６付近を外部
から遮蔽するような高さで設けられている。さらに、図
４に示すように、一対のふかし壁１０，１０には、宅配
便等の荷物を収納できる収納部２２が設けられている。

【００１５】上記構成の住宅６を正面や側面から見ると
（図１及び図２参照）、エントランスゲート１２に囲ま
れた階段４が、住宅６の内部に位置しているように見え
るので、外観上の見栄えが良くなる。また、エントラン
スゲート１２の幕壁部１８は、上階の住戸２０ｃ，２０
ｄの玄関１４ａ，１４ｂ回りを外部から見えにくくして
いるので、上階の玄関１４ａ，１４ｂ前に設置した傘立
て等の置物や、一時的に置いたゴミ袋等が外部から見え
ず、さらに外観上の見栄えが良い住宅６となる。

【００１６】さらに、一対のふかし壁１０，１０に、宅
配便等の荷物を収納できる収納部２２を設けたことで、
収納性、機能性に優れた住宅６を提供することができ
る。なお、図１から図４では、アパート形式の住宅６に
ついて説明したが、本発明の要旨がこれに限定されるも
のではなく、例えば、一階と２階の間に外付けの階段を
設けた２世帯住宅に適用しても、同様の効果を得ること
ができる。

【００１７】

【発明の効果】以上説明したように、請求項１、３記載
の発明によると、エントランスゲートに囲まれた階段
が、住宅の内部に位置しているように見えるので、外観
上の見栄えが良くなる。

【００１８】また、請求項２、４記載の発明によると、
エントランスゲートの幕壁部は、上階の住戸の玄関回り
を外部から見えにくくしているので、上階の玄関前に設
置した傘立て等の置物や、一時的に置いたゴミ袋等が外
部から見えず、さらに外観上の見栄えが良い住宅とな
る。

【００１９】さらに、請求項５記載の発明によると、一
対のふかし壁に、宅配便等の荷物を収納できる収納部を
設けたことで、収納性、機能性に優れた住宅を提供する
ことができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明に係るアパート形式の住宅を示す正面図
である。

【図２】アパート形式の住宅を示す側面図である。

【図３】本発明の住宅の玄関が集合している部分の水平
断面図である。

【符号の説明】

２，１４，２ａ，２ｂ，１４ａ，１４ａ 玄関 ４ 階段 ６ 住宅 ８ 外壁 １２ エントランスゲート １０ ふかし壁 １８ 幕壁部 １９ 支持壁 ２０ａ，２０ｂ，２０ｃ，２０ｄ 住戸 ２２ 収納部

Claims (5)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】一階の玄関近くに上階に通じる階段を設け
   た住宅において、前記一階の玄関の前方に、当該玄関及
   び前記階段を囲むように外壁から突出した一対のふかし
   壁を設けてエントランスゲートとしたことを特徴とする
   住宅。
2. 【請求項２】前記住宅の上階にも玄関を設け、この上階
   の玄関に面した踊り場に前記階段が通じるように形成さ
   れており、前記一対のふかし壁の上端部に前記踊り場を
   外部から遮蔽する幕壁部を連結して門型形状のエントラ
   ンスゲートとしたことを特徴とする請求項１記載の住
   宅。
3. 【請求項３】上下階に複数の住戸を左右に並べ、左右の
   中央部に各住戸の玄関を配置しており、一階の各住戸の
   玄関近くに、上階の各住戸の玄関に通じる共用の階段を
   設けたアパート形式の住宅において、 前記一階の各住戸の玄関の前方に、各住戸の玄関及び前
   記階段を囲むように外壁から突出した一対のふかし壁を
   設けてエントランスゲートとしたことを特徴とする住
   宅。
4. 【請求項４】前記一対のふかし壁の上端部に、上階の各
   住戸の玄関に面した踊り場を外部から遮蔽する幕壁部を
   連結して門型形状のエントランスゲートとしたことを特
   徴とする請求項３記載の住宅。
5. 【請求項５】前記ふかし壁に、宅配便等の荷物を収納で
   きる収納部もしくは、外部物入を設けたことを特徴とす
   る請求項１乃至４の何れかに記載の住宅。