JP2002364186A - 工業化住宅の商品系列化システム及び工業化住宅群 - Google Patents
工業化住宅の商品系列化システム及び工業化住宅群Info
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Abstract
置する外壁の形態や、ファサードの最上部のスカイライ
ンを形成する軒先周辺部の形態を定形化することで商品
群の系列化をはかる。 【解決手段】系列化システムは、モジュラーコーディネ
イトされた規格部材により構築されるプレハブ住宅の商
品系列化をはかるシステムであって、高さ1階分以上の
外壁面を含む同一連続外壁面3の内、少なくともファサ
ードの最前面に位置する外壁面1の形態、及び、又はフ
ァサードの最上部としてスカイラインを形成する軒先部
周辺2の形態を商品系列毎に定形化する。
Description
ィネイトされた規格部材を用いて構築される工業化住宅
を予め設定された商品群に系列化するための商品系列化
システムと、系列化された商品群に関するものである。
ル寸法に基づいて規格化された多品種,多数の部材を用
いて構築される。このような工業化住宅には、予め幾つ
かの平面プランを固定化しておく規格プラン型住宅と、
顧客のニーズにあわせて個別に設計する個別設計型住宅
とがあり、夫々広く提供されている。
様を持った住宅のみが提供されるものではなく、異なる
仕様を持った複数の住宅群による商品系列化がなされて
おり、外部から建物の外壁や全体形状を視認することに
よって、この建物が如何なる商品系列に属するかが認識
し得るようになっている。このことは、デザインによる
ブランド戦略のために重要な要件となっている。
形状や屋根の形状に基づく外観意匠や躯体構造等があ
る。外観意匠に於ける目地形状の場合、外壁材として用
いるパネルに形成された目地が横目地,縦目地,キュー
ビック状等の目地形状を中心とし、更にテクスチュア,
パネルの色等を含んで商品群が系列化される。また躯体
構造の場合、鉄骨ブレース構造や鉄骨ラーメン構造等が
あり、これらの構造の特徴を含んだ商品群が系列化され
る。
コストダウンを追求することを目的として、プラットフ
ォーム構想に基づき、建物を構築する際に用いる部材の
共通化や共用化、及び構造を含むハードシステムの共通
化や共用化を押し進めてきており、これにより、価格の
上昇を押さえて多様な商品群からなる工業化住宅を提供
することが可能となり、顧客の多様なニーズに対応でき
るようになっている。
は、顧客の多様なニーズに対する対応力を向上するため
に、外形構成力を高め、外装材の素材,テクスチュア,
色等のバリエーションの拡充をはかることも行なわれて
いる。
の場合、建物の設計は顧客のニーズをくみ取った多数の
設計者が夫々独立して行なうこととなる。一方で、建物
を構築する際に用いる多品種の部材が共通化,共用化さ
れるため、特に外観意匠の設計に対する自由度が非常に
高くなった一方、商品系列を維持するための方策が必要
になっている。
る場合であっても、建築すべき敷地の広さや形状等の個
別の条件に対応させて設計を進めるのに従って、外観形
状や意匠に於いて顧客により選択された商品系列の住宅
が持つ特徴を再現し難くなる虞がある。
伴う部材の共通化,共用化の進化、及び設計の際のフリ
ープラン,フルチョイス方式が進行した工業化住宅で
は、設計者の増加に伴って避けることが出来ない問題点
である。
理的な耐久性を保証し得る所謂ロングライフ化されてお
り、このロングライフ化に伴って、実際上長期間居住し
続けるためには、デザインブランドの維持による住宅に
対する愛着(心理面,感性)を実現することが要求され
るようになっている。
置する外壁の形態や、ファサードの最上部のスカイライ
ンの形態を定式化することで、個別設計の自由度を保ち
且つ商品群の系列化をはかることが出来る工業化住宅の
商品系列化システムと、工業化住宅群を提供することに
ある。
に本発明に係る工業化住宅の商品系列化システムは、モ
ジュラーコーディネイトされた規格部材により構築され
る工業化住宅の商品系列化をはかるシステムであって、
高さ1階分以上の外壁面を含む同一連続外壁面の内、少
なくともファサードの最前面に位置するものの形態を商
品系列毎に定式化することを特徴とするものである。
下単に「系列化システム」という)では、モジュラーコ
ーディネイトされた工業化住宅(以下「プレハブ住宅」
という)の高さ1階分以上の外壁面を含む同一連続外壁
面のうち、ファサードの最前面に位置する外壁面の形態
を商品系列毎に定式化したので、複数のプレハブ住宅の
ファサードを外部から視認することによって、ファサー
ドの特徴を認識し、これにより、ファサードの定式化さ
れた形態に関連付けられた商品系列を識別することが出
来る。
置する外壁面の形態を商品系列毎に定式化することで、
各設計者は目的の建物が属する商品系列に設定されたフ
ァサードの外壁面に定式化された形態を適用することが
容易であり、且つ設計者の人数が増加した場合であって
も、容易に目的の建物の設計を進行させることが出来
る。
ーディネイトされた規格部材により構築される工業化住
宅の商品系列化をはかるシステムであって、ファサード
の最上部としてスカイラインを形成する軒先部周辺の形
態を商品系列毎に定式化することを特徴とするものであ
る。
ファサードの最上部としてのスカイラインを形成する軒
先部の周辺形態を商品系列毎に定式化したので、ファサ
ードの前面或いはファサードに対向する外部から軒先の
周辺部分を視認することで、スカイラインを形成する軒
先周辺部の特徴を認識すると共に、定式化された軒先周
辺部の形態に関連付けられた商品系列を識別することが
出来る。
ーディネイトされた規格部材により構築される工業化住
宅の商品系列化をはかるシステムであって、高さ1階分
以上の外壁面を含む同一連続外壁面の内、定式化された
少なくともファサードの最前面の外壁面の形態、及びフ
ァサードの最上部として定式化されたスカイラインを形
成する軒先部周辺の形態を商品系列毎に定式化すること
を特徴とするものである。
サードの最前面に位置する外壁面の形態を商品系列毎に
定式化したので、複数のプレハブ住宅のファサードを外
部から視認することによって、ファサードの形態を認識
すると共に定式化された形態に関連付けられた商品系列
を識別することが出来、且つファサードの前面或いはフ
ァサードに対向する外部から軒先の周辺部分を視認する
ことで、スカイラインを形成する軒先周辺部の形態を認
識すると共に、定式化された軒先周辺部の形態に関連付
けられた商品系列を識別することが出来る。
くにある纏まった形が最も強い印象を与え全体のイメー
ジを決定づけ易いこと、また明度の差が大きい境界が最
も強い印象を与え全体のイメージを決定づけ易いこと、
等が定説としてある。更に、上記の如く構成された工業
化住宅では、道路等の外部から容易に視認し得るファサ
ード最前部の外壁面,高明度の天空との境界線であるフ
ァサード最上部のスカイラインが商品系列毎に定式化さ
れることが通常であるため、道路を通行する人にとって
は、ファサード最前部及び、又はファサード最上部に表
現された定式形状を視認することで、対象となる工業化
住宅が如何なる商品系列に属するものであるかをより明
快に認識することが出来る。即ち、商品系列毎に定式化
されたファサード最前部の外壁面,ファサード最上部の
スカイライン以外の部位を、顧客のニーズに対応させた
外観デザインで個別に設計しても、この工業化住宅が属
する商品系列を逸脱することなく識別することが出来
る。
外壁面の形態が、外観が後方の壁部から付柱状に張り出
したものであることが好ましい。この系列化システムで
は、外部からファサードに於ける付柱状に張り出した張
出部を視認することで、該張出部の存在に関連付けされ
た商品系列を認識することが出来、商品系列化をはかる
ことが出来る。
ァサードの最前面に位置する外壁面又はファサードの最
上部としてスカイラインを形成する軒先部周辺の定式化
した部位が、他の部位とは異なる、モジュラーコーディ
ネイトされた規格部材を用いて構成されていることが好
ましい。
ラーコーディネイトされた規格部材により構築された工
業化住宅群であって、上記何れかの系列化システムによ
って系列化されたものである。工業化住宅群をこのよう
に構成することによって、実際に建築されたプレハブ住
宅を該プレハブ住宅の外部から視認することで、対象と
なるプレハブ住宅が何れの商品系列に属するものである
かを容易に認識することが出来る。
ムの好ましい実施形態について説明する。本発明の系列
化システムは、モジュラーコーディネイトされた部材を
用いて構築された多数の工業化住宅(プレハブ住宅)
を、個々のプレハブ住宅毎に夫々の属する商品系列を容
易に識別し得るようにするものであり、対象となるプレ
ハブ住宅に於けるファサード(建物に於ける道路等に対
向する主要な面)に対応する部位の形態を商品系列毎に
定式化することによって商品系列毎の識別機能を発揮さ
せるようにしたものである。ファサードに対応する部位
で且つ形態を定形化し得る形態として、例えば玄関部分
に設置するゲートや、外壁面に取り付けるエンブレム等
がある。
レム等の単一部品ではなく、ファサードの最前部に位置
する外壁面の形態、及び、又は、ファサードの最上部と
してのスカイラインを形成する軒先周辺部の形態を夫々
定式化し、或いは両者を関連付けて定式化することによ
って、建築されたプレハブ住宅に於ける定式化された形
態を識別することで、対象となるプレハブ住宅が属する
商品系列を認識し得るようにしている。
る外壁面の形態、ファサードの最上部としてのスカイラ
インの形態、を個々に或いは組み合わせて定式化するこ
とによって、建築されている多数のプレハブ住宅を個々
に何れの商品系列に属するかを識別することが可能とな
り、商品系列の明確な差別化と、デザインによる商品ブ
ランドのアピールを実現することが可能である。
壁面の形態、ファサードの最上部としてのスカイライン
を形成する軒先周辺部の形態、とは、単に夫々の形状の
みをいうことなく、形状に付加して各部位を構成する素
材、質感、或いは色を含めて良い。
位置する外壁面の形態、及び、又は、ファサードの最上
部としてのスカイラインを形成する軒先周辺部の形態を
夫々定式化する場合、形状の定式化(定式化された形状
は全く同一形状である必要はなく、大きさやプロポーシ
ョンに幅があっても良い)に加えて、例えば外壁パネル
の素材を定式化し,且つ該外壁パネルの質感を定式化
し、更に、外壁パネルの色を定式化する場合もある。し
かし、夫々の組み合わせの場合について説明すると非常
に煩雑になるため、以下、共通項目である形状について
説明する。
ジュール寸法に従って関連付けされた多品種にわたる部
材を用いて構築される。このため、部材間で或いは躯体
構造や外壁構造或いは間仕切構造等の構造方式に於いて
高度な共通化及び共用化がはかられている。
ることなく、予め何れかの部位を定式化しておくことが
可能である。そして、予め定式化させるべき形態に対応
する形状を複数設定すると共に、予め定式化すべき部位
を設定しておき、且つ予め定式化させた複数の形態と部
位を複数の商品系列毎に対応させておくことで、対象と
なるプレハブ住宅に於ける定式化した形態と部位を視認
することによって、該形態と部位から商品系列の何れに
属するかを認識することが可能となる。
は、外壁面の場合、高さが1階分以上の外壁面を含む同
一の連続した外壁面の内、少なくともファサードの最前
面に位置する部位であり、スカイラインの場合、視認者
が見上げたときを想定し、ファサードの最上部としての
軒先部周辺部位である。
式化する際の形態は、外観を支配的に印象づけることが
可能な面(「モノフォーム」)として予め設定される。
そして、予め設定された複数のモノフォームを商品系列
毎に対応させると共に、目的のプレハブ住宅を設計する
際に対応するモノフォームによって外観デザインを制御
することで、商品系列の差別化をはかり、且つ建築され
たプレハブ住宅に対する商品系列を識別することが可能
となる。
定式化する際の形態は、該スカイラインを支配的に印象
づけることが可能な線(「モノルーフ」)として予め設
定される。そして、予め設定された複数のモノルーフを
商品系列毎に対応させると共に、目的のプレハブ住宅を
設計する際に、対応するモノルーフを形成し得る軒先周
辺部の外観デザインを制御することで、商品系列の差別
化をはかり、且つ建築されたプレハブ住宅に対する商品
系列を識別することが可能となる。
の形態、及びファサードの最上部のスカイラインの形態
を定式化することによって、前述した外壁面の定式化,
スカイラインの定式化の場合と同様にして商品系列の差
別化をはかり、且つ建築されたプレハブ住宅に対する商
品系列を識別することが可能となる。
面とファサードの最上部のスカイラインとに於ける相互
の位置関係を商品系列毎に定式化することも可能であ
り、前述した外壁面及び、又はスカイラインの形態を定
式化した場合と異なり、両者の位置関係、即ち、両者を
組み合わせた形態を定式化するため、より具体的に商品
系列の差別化をはかり、且つ建築されたプレハブ住宅に
対する商品系列を識別することが可能となる。
る際に視認し得る範囲について図1,2により説明す
る。図に於いて、例えば幅員4mの道路に面して対象と
なる建物(プレハブ住宅A)を建築する場合、該プレハ
ブ住宅Aの道路に面する部位の高さは5m〜6mに制限
されており、この制限高さは2階建て程度である。
での距離(D)との比率を考慮した場合、D/H=2
( tanθ=1/2、仰角θが約27度)のとき対象とな
る建物を全体として視認することが可能であり、D/H
=3( tanθ=1/3、仰角θが約18度)のとき対象
となる建物を含む周囲を一群の建物として視認すること
が可能であることが知られている(例えば「街並みの美
学」岩波現代文庫)。
目線の高さを1.5mとし、プレハブ住宅Aの高さを5
m〜6mとしたとき、同図に Iで示すように、歩行者は
プレハブ住宅Aから10.5m〜13.5m離隔した位
置で、同図(b)に示すように、プレハブ住宅Aを含む
周辺を一群の建物として視認することが可能である。
て2軒〜3軒先の距離となり、該プレハブ住宅Aの道路
に面した立面の全体を視認し得るが、該立面を正面から
視認することなく、斜めから見ることとなる。このた
め、最前部の壁面がプレハブ住宅Aの印象をより強く支
配することとなり、この印象が視認した歩行者に記憶さ
れる。即ち、プレハブ住宅Aに於けるファサードの最前
部に位置する外壁面1(以下、ファサードの最前部に位
置しない外壁面であっても、同様の機能を有する外壁面
を含んで「最前部の壁面1」という)が、該プレハブ住
宅Aの印象を支配することとなる。
があるため、該プレハブ住宅Aに於いて、最前部の壁面
1よりも上部に軒先が形成されている場合、この軒先周
辺部2は、高い明度を持つ天空との境界線、即ち、スカ
イラインを形成することとなり、最前部の壁面1と同様
に歩行者に強い印象を与えると共に、前記ファサード最
前部の印象に付加されることとなる。
は対象となるプレハブ住宅Aから7m〜9m離隔した位
置で、同図(c)に示すように、該プレハブ住宅Aを全
体として視認することが可能である。
軒先程度となり、より正面から視認することが可能とな
る。このため、視界内に於ける最前面の占有率が高ま
り、一層、最前部の壁面1が歩行者の印象を支配するこ
とになる。更に、歩行者には前述の同図(b)のときに
得た第一印象の記憶も働きより印象的となる。また対象
となるプレハブ住宅Aを全体として視認し得るため、最
前部の壁面1の印象と共に、軒先部周辺2によって形成
されるファサード最上部のスカイラインの印象も強めら
れる。
最大でも40度程度であるのが一般的である。このた
め、同図(d)に示すように、歩行者がプレハブ住宅A
を略正面から見た場合、この歩行者が道路の幅員一杯に
引いたとしても、視界内での印象は高さ3m〜4mの範
囲が支配的となり、地面から1階分の高さ以上の最前面
の範囲に占有される。
略正面から見られることとなり、最前部の壁面1を含む
外壁面を視認することが可能である。このとき、最前部
の壁面1はより強く印象つけられて記憶される。また上
方を見上げた場合、同様にスカイラインの形状がより強
い印象をもって記憶される。更に、最前部の壁面1と、
軒先部周辺2によって形成されるスカイラインの両者の
組み合わせも強い印象として歩行者に記憶される。
部位には、居室或いは玄関が設けられるのが一般的であ
る。このため、居室を作る場合、通常、最前部の壁面1
はモジュール寸法の整数倍で少なくとも約1.8m以上
の幅寸法を有することとなり、該最前部の壁面1の形態
を定式化することによって、外部から充分に視認するこ
とが可能である。
1階分以上の外壁面を含む同一の連続した外壁面3(図
1参照、以下「連続外壁面3」という)の内、少なくと
も最前部の壁面1の形態、或いはファサードの最上部と
してのスカイラインを形成する軒先部周辺2の形態、を
定式化することによって、該プレハブ住宅Aが幅員4m
の道路に面しているような場合であっても、歩行者が対
象となるプレハブ住宅Aを充分に視認することが可能で
あり、定式化された形態の視認に伴って対象となるプレ
ハブ住宅Aが属する商品系列を識別することが可能とな
る。
面の形状の如何を問わず、少なくとも最前部の壁面1の
形態を商品系列毎に定式化したモノフォームとし、或い
はスカイラインの形態をモノルーフとするために、軒先
部周辺2の形状を商品系列毎に定式化し、更に、最前部
の壁面1の形態及び軒先周辺部2の形態を商品系列毎に
定式化し、外部から定式化された形態を視認すること
で、対象となるプレハブ住宅Aが何れの商品系列に属す
るかを識別することが可能である。
定式化すべき部位は、最前部の壁面1と、ファサード最
上部としてスカイラインを形成する軒先部周辺2であ
る。これらの部位は、前述したように必ずしも正面から
の視認を条件とすることなく、斜め方向に離隔した位置
からであっても視認することが可能な部位である。従っ
て、最前部の壁面1の形態を定式化することは必須であ
るが、該最前部の壁面1と連続する連続外壁面3を含ん
で定式化しても良いことは当然である。このことは、前
記以外の部位は顧客のニーズに応じて個別に設計するこ
とが可能であることを示している。
ファサード最上部としてスカイラインを形成する軒先部
周辺2を定式化するに際し、定式化された形態は特に限
定するものではない。即ち、商品系列毎に対応させて定
式化することから、この定式形態は複数に及ぶため、一
義的に設定し得るものではない。特に、定式化すべき形
態の条件としては、外観を支配的に印象づけることが可
能な面或いは線であり、これらの面,線によってプレハ
ブ住宅の外観デザインを制御し得るものであれば良い。
のモノフォームの例について図3〜図9により説明す
る。以下の図に示すモノフォームの例では、夫々が単純
な形状でありながら強い印象を与えることが可能であ
り、商品系列毎に対応させることによって、判定の対象
となるプレハブ住宅Aが何れの商品系列に属するかを認
識することを可能としたものである。
の主題としたモノフォーム(同図(a)参照)の例であ
り、重厚で安定した印象を発揮することが可能である。
この例では、プレハブ住宅Aの道路に面する外壁面の全
てが最前部の壁面1として構成され、同図(b)に示す
ように、最前部の壁面1には特別な凹凸が形成されるこ
となく、窓を含む複数の開口部4が形成されている。
ノフォームの例であり、同図(a)に示すモノフォーム
を基本とし、同図(b)〜(e)に示すバリエーション
を展開することが可能である。この例では、プレハブ住
宅Aの道路に面する壁面の全てが最前部の壁面1として
構成されている。
柱状であり、最前部の壁面1の左右方向の両側に付柱状
に張り出した張出部5を形成している。尚、本例に於け
る付柱状の張出部5を構成する際の躯体構造については
後述する。
階分の高さ以上(図では3階)までが同一連続外壁面3
として形成されており、同図(d),(e)は最上階部
分が後方に引き込んで形成されている。
ノフォームによって形成され、類似した「門型」をレイ
ヤとして重ねることで、前後方向或いは上下方向に変化
と統一感を与えることを実現したものであり、図9に示
すプレハブ住宅Aの例と対応している。特に、本例で
は、3階建ての住宅に於いてファサードに対応する部位
を一部2階建てとしたプレハブ住宅Aを実現したもので
ある。
壁面1が複数の付柱状の張出部5を持ったモノフォーム
によって形成され、後方に位置する連続外壁面3は特に
形態が定式化されることのない通常の外壁面として形成
されたものである。
階部分の軒先部によって直線状のスカイラインを形成す
ると共に該スカイラインと2階部分の軒先部とによって
明確な段差が形成され、全体として明快な階段状のスカ
イラインが形成される。
壁面1と、最前部の壁面1と連続外壁面3によるツイン
タワーを主題としたモノフォームの例である。この例で
は、連続外壁面3は最前部の壁面1から連続すると共に
後方側に下がっており、何れの面1,3にも付柱状の張
出部5が形成され、両面1,3によってツインタワー状
の外観デザインを実現したものである。
方向に位置の異なる3階部分の軒先部と2階部分の軒先
部とによって形成され、これにより、段差と奥行きを持
ったスカイラインが形成される。
壁面1が2階建て部分に形成されており、該最前部の壁
面1の上部後方に連続壁面3が形成されている。最前部
の壁面1には複数の付柱状の張出部5が形成されてい
る。
方向に位置の異なる3階部分の軒先部と2階部分の軒先
部とによって形成され、これにより、奥行きを持って互
いに略平行に配置された直線状の2本のスカイラインが
形成される。
部分に形成され、且つ付柱状の張出部5を有する「門
型」状のモノフォームを有している。また最前部の壁面
1を設けた2階建て部分と連続した3階建て部分の外壁
面によって連続外壁面3が形成され、これらの2階部分
の軒先部周辺2と3階部分の軒先部周辺2とによってス
カイラインが形成されている。
形成された水平を基調とする矩形状のモノフォームによ
って形成したものである。この例では、モノフォームは
2階部分にのみ表現されるため、該モノフォームの下部
に複数の柱6を配置することによって列柱を表現するこ
とが可能である。しかし、必ずしも柱6は必須ではな
く、2階部分に形成された最前部の壁面1を水平矩形状
のモノフォームとすることで実現される。
に単なる壁面であって良く、また同図(b)に示すよう
に窓に代表される複数の開口部4を設けても良い。同様
に3階部分に対応する同一連続壁面3も単なる壁面とし
ても良く、開口部4を設けても良い。更に、同一連続壁
面3を屋根面として構成することも可能である。要する
に、最前部の壁面1以外の面を如何様に利用することも
可能である。
け、1階或いは1,2階に対応する部位に於ける最前部
の壁面1に矩形状のモノフォームを形成すると共に、2
階或いは3階に対応する部位に於ける最前部の壁面1に
シンボル化された妻面状のモノフォームを形成したもの
である。この例では、モノフォームは異なる形状を持っ
たものが設定されるため、多少複雑となるが他の商品系
列との識別機能はより明確になる。
されたモノフォームには例えば付柱状の張出部5を設け
ることが可能であり、また上層部分に設定されたモノフ
ォームには開口部4を設けることが可能である。
に開放する開放部7を設けることで樹形或いは流水をデ
ザインの主題としたのモノフォームを形成したものであ
る。この例は、建物の躯体が鉄骨ラーメン構造である場
合を対象としており、建物の本体部分の梁にキャンティ
梁を取り付けると共に該キャンティ梁に外壁パネルを取
り付けることによって、片持ち状の最前部の壁面1を形
成している。
面1の略中央に縦方向の溝部8が形成され、この溝部8
aと開放部7とが接続されることで、流水状のデザイン
が形成されている。また同図(c)〜(e)の例では、
最前部の壁面1の略中央に縦方向の幹状部8bが形成さ
れ。この幹状部8bと開放部7が接続されることで、樹
形状のデザインが形成されている。
定された最前部の壁面1を持った複数の商品系列を設定
しておき、これらの商品系列を集成したカタログ等を顧
客に提示して選択してもらい、選択されたモノフォーム
が形成された最前部の壁面1を取り入れて目的のプレハ
ブ住宅Aを設計することで、該プレハブ住宅Aを何れか
の商品系列に所属させることが可能である。
定の人が視認したとき、該プレハブ住宅Aの最前部の壁
面1に表現されたモノフォームを認識し、この認識に伴
って対象となるプレハブ住宅Aが何れの商品系列に属す
るかを認識することが可能である。
として構成する構造を、平坦な壁面を構成する場合の構
造と比較して説明する。図10(a)は最前部の壁面1が
通常の平坦な壁面を構成する場合の構造を説明する図で
あり、同図(b)は付柱状の張出部5を構成する場合の
構造を説明する図である。
位置には梁10が配置され、隅部には柱11が配置される。
梁10に沿って外壁パネル12が取り付けられ、該外壁パネ
ル12によって正面には最前部の壁面1に対応する壁面が
形成され、該壁面1の両側に連続外壁面3が夫々形成さ
れる。また柱11に対応する部位にはコーナーパネル13が
取り付けられることで、出隅部が形成されている。
って構成されており、梁10,柱11、各パネル12,13は夫
々、予め設定されたモジュール寸法に基づく寸法を持っ
て形成されている。従って、最前部の壁面1はモジュー
ル寸法の整数倍の寸法を持って形成されている。
型」のデザインを主題としたモノフォームを実現する構
造であり、最前部の壁面1の左右方向の両側に付柱状の
張出部5を形成したものである。
面1の両側に形成された連続外壁面3に対応する梁10が
張出部5の張出寸法分延長されており、延長した先端部
に柱11が配置されている。また最前部の壁面1に対応す
る梁10に於ける張出部5の寸法と対応する部位には張出
梁15が取り付けられ、該張出梁15と前記柱11の間に、張
出部5の寸法に対応した長さを持った横梁14が取り付け
られている。また張出部5の周囲には外壁パネル12,コ
ーナーパネル13,入隅用コーナーパネル16が夫々取り付
けられ、これらの各パネル12,13,16によって付柱状の
張出部5が構成されている。
は、夫々モジュール寸法の整数倍の寸法に対応してお
り、この張出部5を構成するための横梁14,張出梁15,
各パネル12,13,16も同様にモジュール寸法の整数倍の
寸法を持って形成されている。即ち、前記各部材12〜16
は、夫々張出部5を構成するためにのみ製造されたもの
ではなく、他の部位を構成するための標準的な部材とし
ての機能を持って製造されたものである。
と共通したモジュール寸法を持った(モジュラーコーデ
ィネイトされた)異なる部材を用いて構成することで、
設定されたモノフォームの実現に対応することが可能で
ある。
2の形態について図11により説明する。この軒先部周辺
2は、屋根の形状や軒樋の形状等を含んで構成される。
しかし、強い印象を発揮し得るスカイラインの形状は、
軒先部周辺2の形態によるとはいいながら、実際上は天
空を区切る線の強さが主体となり、軒樋の形状の如何を
問うことは少ない。
よってモノルーフを形成した例であり、直線で力強いス
カイラインを形成することが可能である、このモノルー
フは図3で説明したタワーを主題としたモノフォームを
実現する際に有利に適用される。
面を配置し、2階のベランダを構成する直線と、3階の
屋根或いは軒樋による直線と、更に、2階から3階にか
けての出隅部による直線とからなる階段状のモノルーフ
を形成した例であり、直線的で力強いモノルーフを実現
することが可能である。このモノルーフは図9(a)で
説明したプレハブ住宅Aに適用されている。
面から後退させた面に3階の壁面を配置し、2階のベラ
ンダを構成する直線と、3階の屋根或いは軒樋による直
線と、更に、2階から3階にかけての壁部による直線と
からなる階段状のモノルーフを形成した例である。この
例では、直線的で力強いなかにも、前後方向の出入りに
よる陰影の変化が実現された柔らかさを持ったモノルー
フを実現することが可能である。このモノルーフは図9
(b)で説明したプレハブ住宅Aに適用されている。
面から後退させた面に3階の壁面を配置し、2階のベラ
ンダ又は屋根或いは軒樋による直線と、3階の屋根或い
は軒樋による直線とによって、平行する2本の直線から
なるモノルーフを形成した例である。この例では、前後
方向の出入りによる陰影の変化が実現された柔らかさを
持ったモノルーフを実現することが可能である。このモ
ノルーフは図9(c)で説明したプレハブ住宅Aに適用
されている。
成して櫛歯状のモノルーフを形成したものである。この
例では、軒先部にユニークな凹凸部分を形成すること
で、特に強い印象を与えることが可能であり、遊び心の
ある軽快なモノルーフを実現することが可能である。
先周辺部2の形態を商品系列に対応させて定式化するこ
とによって、定式化されたスカイラインを視認して対象
となるプレハブ住宅Aが属する商品系列を識別すること
が可能となる。
1と、スカイラインを形成する軒先周辺部2とを夫々定
式化し、或いは両者の位置関係を関連付けて定式化した
場合には、より高い識別機能を発揮することが可能であ
る。
インを形成する軒先周辺部2を夫々定式化する形状を対
象として説明したが、例えば最前部の壁面1を定式化す
るに際し、モノフォームの部位をタイル張りの外壁パネ
ルとし、他の部位を塗装による外壁パネルとする構成
や、モノフォームの部位を金属板張りの外壁パネルと
し、他の部位を塗装パネルとする構成、等のようにテク
スチュア,色等を要素とすることも可能であり、このよ
うに構成した場合でも、モノフォームをより明確に認識
することが可能である。
系列化システムでは、プレハブ住宅に於けるファサード
の最前部に位置する外壁面の形態、ファサードの最上部
としてスカイラインを形成する軒先周辺部の形態、を夫
々独立して、或いは両者の位置関係を関連付けて、商品
系列毎に対応させて定式化することで、目的のプレハブ
住宅を設計する際には、対象となるプレハブ住宅の商品
系列に対応して定式化された形態を最前部の壁面、軒先
周辺部に適用することで、該プレハブ住宅に対応する商
品系列に対する識別機能を発揮させることが出来る。
認してファサードに対応する最前部の壁面、スカイライ
ンを認識したとき、対象となるプレハブ住宅が何れの商
品系列に属するかを識別することが出来、デザインによ
るブランドイメージを向上させ、居住者の満足度を向上
させることが出来る。
状の張出部を有する外観とすることによって、安定性を
持った外観デザインを実現すると共に、商品系列の識別
性を向上することが出来る。
態、スカイラインを形成する軒先周辺部の形態を定式化
するに際し、他の部位と共通のモジュラーコーディネイ
トされた互換性のある部材を利用することが出来る。従
って、定式化された部位を個別に製造された単一部材を
用いることなく、容易に且つ確実に構築することが出来
る。
レハブ住宅群では、個々の群毎に定式化された形態を、
最前部の壁面、スカイラインを形成する軒先周辺部の何
れか、或いは両方に持ち、これらの形態によって属する
商品系列を容易に識別することが出来、且つブランドイ
メージを向上させると共に居住者の満足度を向上させる
ことが出来る。
者との関係を説明する図である。
て説明する図である。
ームの例を説明する図である
ームの例を説明する図である。
ームの例を説明する図である。
ームの例を説明する図である。
ームの例を説明する図である。
ームの例を説明する図である。
である。
する構造を説明する図である。
Claims (6)
- 【請求項1】 モジュラーコーディネイトされた規格部
材により構築される工業化住宅の商品系列化をはかるシ
ステムであって、高さ1階分以上の外壁面を含む同一連
続外壁面の内、少なくともファサードの最前面に位置す
るものの形態を商品系列毎に定式化することを特徴とす
る工業化住宅の商品系列化システム。 - 【請求項2】 モジュラーコーディネイトされた規格部
材により構築される工業化住宅の商品系列化をはかるシ
ステムであって、ファサードの最上部としてスカイライ
ンを形成する軒先部周辺の形態を商品系列毎に定式化す
ることを特徴とする工業化住宅の商品系列化システム。 - 【請求項3】 モジュラーコーディネイトされた規格部
材により構築される工業化住宅の商品系列化をはかるシ
ステムであって、高さ1階分以上の外壁面を含む同一連
続外壁面の内、定式化された少なくともファサードの最
前面の外壁面の形態、及びファサードの最上部として定
式化されたスカイラインを形成する軒先部周辺の形態を
商品系列毎に定式化することを特徴とする工業化住宅の
商品系列化システム。 - 【請求項4】 前記定式化した外壁面の形態が、外観が
後方の壁部から付柱状に張り出したものであることを特
徴とする請求項1又は3に記載した工業化住宅の商品系
列化システム。 - 【請求項5】 前記ファサードの最前面に位置する外壁
面又はファサードの最上部としてスカイラインを形成す
る軒先部周辺の定式化した部位が、他の部位とは異な
る、モジュラーコーディネイトされた規格部材を用いて
構成されていることを特徴とする請求項1乃至4の何れ
かに記載した工業化住宅の商品系列化システム。 - 【請求項6】 モジュラーコーディネイトされた規格部
材により構築された工業化住宅群であって、請求項1乃
至請求項5の何れかのシステムによって商品系列化され
たことを特徴とする工業化住宅群。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001172808A JP2002364186A (ja) | 2001-06-07 | 2001-06-07 | 工業化住宅の商品系列化システム及び工業化住宅群 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001172808A JP2002364186A (ja) | 2001-06-07 | 2001-06-07 | 工業化住宅の商品系列化システム及び工業化住宅群 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2002364186A true JP2002364186A (ja) | 2002-12-18 |
Family
ID=19014371
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2001172808A Pending JP2002364186A (ja) | 2001-06-07 | 2001-06-07 | 工業化住宅の商品系列化システム及び工業化住宅群 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2002364186A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2017166270A (ja) * | 2016-03-18 | 2017-09-21 | 大和ハウス工業株式会社 | 建物 |
Citations (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH08135217A (ja) * | 1994-11-08 | 1996-05-28 | Misawa Homes Co Ltd | 住 宅 |
JPH08232427A (ja) * | 1995-02-23 | 1996-09-10 | Sekisui House Ltd | 住宅の外壁の構成方法 |
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JPH11256850A (ja) * | 1998-03-10 | 1999-09-21 | Sekisui House Ltd | 住宅建物の設計方法 |
-
2001
- 2001-06-07 JP JP2001172808A patent/JP2002364186A/ja active Pending
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