JP2002363401A - 低発泡性1液湿気硬化型ウレタン樹脂組成物 - Google Patents

低発泡性1液湿気硬化型ウレタン樹脂組成物

Info

Publication number
JP2002363401A
JP2002363401A JP2001167947A JP2001167947A JP2002363401A JP 2002363401 A JP2002363401 A JP 2002363401A JP 2001167947 A JP2001167947 A JP 2001167947A JP 2001167947 A JP2001167947 A JP 2001167947A JP 2002363401 A JP2002363401 A JP 2002363401A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
resin composition
urethane resin
parts
volume
mass
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2001167947A
Other languages
English (en)
Inventor
Koji Okai
孝二 岡井
Akizo Arisawa
彰三 有沢
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Konishi Co Ltd
Original Assignee
Konishi Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Konishi Co Ltd filed Critical Konishi Co Ltd
Priority to JP2001167947A priority Critical patent/JP2002363401A/ja
Publication of JP2002363401A publication Critical patent/JP2002363401A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Adhesives Or Adhesive Processes (AREA)
  • Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)
  • Polyurethanes Or Polyureas (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 硬化物中の泡の残存量が少なく、接着力が低
下しにくい1液湿気硬化型ウレタン樹脂組成物を提供す
る。 【解決手段】 この1液湿気硬化型ウレタン樹脂組成物
は、両末端イソシアネート基のウレタンプレポリマー1
00体積部と、平均粒子径20〜500μmの充填剤5
00〜2000体積部とを含有する。充填剤としては、
シラスバルーン,ガラスバルーン,セラミックバルーン
又は珪砂が用いられる。この1液湿気硬化型ウレタン樹
脂組成物は、接着剤、シーラント、塗料、コーティング
剤等として用いられる。 【効果】 この1液湿気効果型ウレタン樹脂組成物は、
硬化時に発生する炭酸ガスが、大気中に放出される。従
って、硬化したウレタン樹脂組成物中には、泡の残存量
が少なく、接着力が低下しにくい。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、1液湿気硬化型ウ
レタン樹脂組成物に関し、特に硬化時において内部に発
泡が生じにくく、また内部硬化性に優れた1液湿気硬化
型ウレタン樹脂組成物に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、末端イソシアネート基のウレ
タンプレポリマーは、これらのイソシアネート基が湿気
(水分)と接触し、架橋反応することで硬化が起こる。
このウレタンプレポリマーを配合したウレタン樹脂組成
物は、空気中の湿気で良好に硬化するため、1液湿気硬
化型接着剤として広く産業界で使用されている。例え
ば、建築や土木等の現場施行用接着剤として使用され、
特に、床材、壁材、天井材等の現場施行用接着剤として
好適に使用されている。また、接着剤としての用途だけ
ではなく、このウレタン樹脂組成物を所定の型に充填
し、硬化させて所定形状の成形体を得るのにも用いられ
ている。
【0003】ところで、ウレタンプレポリマーの架橋反
応は、イソシアネート基と湿気による反応であり、この
反応で炭酸ガスが発生する。従って、ウレタンプレポリ
マーを配合したウレタン樹脂組成物を接着剤として使用
した場合、硬化時に、この炭酸ガスで接着剤中に発泡が
生じる。そして、この発泡が接着剤の凝集力を低下さ
せ、結局、接着力の低下を招くということがあった。ま
た、発泡によって接着剤に体積変化が生じ、建築や土木
等の現場施行用接着剤として用いた場合、所定の位置に
被着体を接着することができないという憾みもあった。
更に、建築物等の不陸を調整するため、比較的層厚を厚
くして、ウレタン樹脂組成物を塗工すると、空気中の湿
気と接触している表面から硬化して膜を張り、内部に湿
気が供給されず、全体が硬化するのに時間を要するとい
う欠点もあった。なお、上述した欠点は、ウレタン樹脂
組成物を所定の型に充填し、硬化させて所定形状の成形
体を得る際にも、見られるものである。
【0004】このため、ウレタンプレポリマーと、炭酸
ガス吸着能を有するゼオライトとを含有させたウレタン
樹脂組成物が提案されている。しかし、ゼオライトは、
炭酸ガスだけではなく、湿気(水分)も吸着してしまう
ため、硬化が遅くなり、特に内部まで硬化させて全体を
硬化させるには、かなりの時間を要するという欠点があ
った。また、特開平11−209733号公報では、ウ
レタンプレポリマー100質量部に、平均粒子径10〜
500μmの無機球状物を5.6〜28質量部配合させ
たウレタン樹脂接着剤組成物が提案されている。この技
術は、硬化時に発生する炭酸ガスが無機球状物の周囲に
集まることにより、均一な発泡が可能となり、接着力の
低下を防止しうるというものである。即ち、特開平11
−209733号公報に記載されている技術は、接着剤
層に均一な発泡が生じておれば、接着力の低下を防止で
き、不均一な発泡が生じると接着力の低下を招くという
技術的思想に基づくものである。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、特開平11
−209733号公報記載の技術的思想とは全く異な
り、硬化時に発生する炭酸ガスを外部(大気中)に放出
させることにより、硬化したウレタン樹脂組成物中に残
存する発泡を少なくし、主として接着力の低下を防止し
ようという技術的思想に基づくものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】即ち、本発明は、末端イ
ソシアネート基のウレタンプレポリマー100体積部
と、平均粒子径20〜500μmの充填剤500〜20
00体積部とを含有してなることを特徴とする低発泡性
1液湿気硬化型ウレタン樹脂組成物に関するものであ
る。
【0007】本発明におけるウレタンプレポリマーは、
末端にイソシアネート基を持つ、従来公知のものであれ
ば、どのようなものでも使用できる。例えば、ポリオー
ル又はポリチオールと、ポリイソシアネートとの反応に
より得られたウレタンプレポリマーが用いられる。これ
は、ポリオール又はポリチオール1分子中、2個以上の
イソシアネート基を末端に有するものである。特に、本
発明で用いるウレタンプレポリマーは、ポリオールの持
つ水酸基(OH)に対するイソシアネート基(NCO)
のモル比(NCO/OH)が1.2以上となる割合で、
ポリオールとポリイソシアネートを仕込んで反応させて
得られるのを使用するのが好ましい。また、ウレタンプ
レポリマー中におけるイソシアネート基(NCO)の含
有量は、2〜15質量%が好ましく、特に4〜15質量
%であるのがより好ましい。
【0008】ポリオールとしては、具体的には、ポリエ
ーテルポリオール又はポリエステルポリオールが用いら
れる。ポリエーテルポリオールとしては、例えば、エチ
レングリコール、ジエチレングリコール、プロピレング
リコール、ジプロピレングリコール、1,3−ブタンジ
オール、1,4−ブタンジオール、1,6−ヘキサンジ
オール、ネオペンチルグリコール、ビスフェノールA等
のジオール類;トリメチロールエタン、トリメチロール
プロパン、グリセリン等のトリオール類;ソルビトール
類等が用いられる。また、アンモニア、エチレンジアミ
ン、尿素、モノメチルジエタノールアミン、モノエチル
ジエタノールアミン等のアミン類の1種又は2種以上の
存在下、エチレンオキサイド、プロピレンオキサイド、
ブチレンオキサイド、スチレンオキサイド等を開環重合
して得られるランダム又はブロック共重合体等を単独で
又は混合して用いることができる。
【0009】ポリエステルポリオールとしては、例え
ば、マレイン酸、フマル酸、セバシン酸、フタル酸等の
ジカルボン酸単独若しくは混合物と、上記したジオール
類単独若しくは混合物とを、重縮合して得られるものが
用いられる。また、ε−カプロラクトン、バレロラクト
ン等の開環重合物等や、ヒマシ油等の活性水素を2個以
上有する活性水素化合物等を用いることができる。ポリ
エーテルポリオールやポリエステルポリオールの分子量
は、一般的に、100〜20,000程度であり、使用
目的や性能によって、適宜選択すれば良い。
【0010】ポリチオールとして、例えば、一般式HS
−(R−SS)n−SH(式中、Rは−C24−、−C3
6−、−C24−O−C24−、−C24−O−CH2
−O−C24−、−C36−O−C36−O−C36
又は−C24−O−(C24−O)m−C24−であ
り、n及びmは、2〜50の整数である。)で示される
液状ポリサルファイドが用いられる。
【0011】ポリイソシアネートとしては、ジイソシア
ネート化合物、トリイソシアネート化合物、テトライソ
シアネート化合物、その他のポリイソシアネート化合物
等のポリイソシアネートを用いることができる。ジイソ
シアネート化合物としては、例えば脂肪族、脂環式、芳
香脂肪族、芳香族ジイソシアネート化合物等を用いるこ
とができる。また、トリイソシアネート化合物等のポリ
イソシアネート化合物としても、例えば脂肪族、脂環
式、芳香脂肪族、芳香族ポリイソシアネート化合物等を
挙げることができる。以下、一般的に使用される各種イ
ソシアネート化合物を列挙する。
【0012】脂肪族ジイソシアネート化合物:トリメチ
レンジイソシアネート、テトラメチレンジイソシアネー
ト、ヘキサメチレンジイソシアネート、ペンタメチレン
ジイソシアネート、1,2−プロピレンジイソシアネー
ト、1,2−ブチレンジイソシアネート、2,3−ブチ
レンジイソシアネート、1,3−ブチレンジイソシアネ
ート、2,4,4−又は2,2,4−トリメチルヘキサ
メチレンジイソシアネート、2,6−ジイソシアネート
メチルカプロエート等。
【0013】脂環式ジイソシアネート化合物:1,3−
シクロペンテンジイソシアネート、1,4−シクロヘキ
サンジイソシアネート、1,3−シクロヘキサンジイソ
シアネート、3−イソシアネートメチル−3,5,5−
トリメチルシクロヘキシルイソシアネート、4,4′−
メチレンビス(シクロヘキシルイソシアネート)、メチ
ル−2,4−シクロヘキサンジイソシアネート、メチル
−2,6−シクロヘキサンジイソシアネート、1,3−
ビス(イソシアネートメチル)シクロヘキサン1,4−
ビス(イソシアネートメチル)シクロヘキサン、イソホ
ロンジイソシアネート等。
【0014】芳香脂肪族ジイソシアネート化合物:1,
3−若しくは1,4−キシリレンジイソシアネート又は
それらの混合物、ω,ω′−ジイソシアネート−1,4
−ジエチルベンゼン、1,3−若しくは1,4−ビス
(1−イソシアネート−1−メチルエチル)ベンゼン又
はそれらの混合物等。
【0015】芳香族ジイソシアネート化合物:m−フェ
ニレンジイソシアネート、p−フェニレンジイソシアネ
ート、4,4′−ジフェニルジイソシアネート、1,5
−ナフタレンジイソシアネート、4,4′−ジフェニル
メタンジイソシアネート、2,4−又は2,6−トリレ
ンジイソシアネート、4,4′−トルイジンジイソシア
ネート、4,4′−ジフェニルエーテルジイソシアネー
ト等。
【0016】脂肪族トリイソシアネート化合物:リジン
エステルトリイソシアネート、1,4,8−トリイソシ
アネートオクタン、1,6,11−トリイソシアネート
ウンデカン、1,8−ジイソシアネート−4−イソシア
ネートメチルオクタン、1,3,6−トリイソシアネー
トヘキサン、2,5,7−トリメチル−1,8−ジイソ
シアネート−5−イソシアネートメチルオクタン等。
【0017】脂環式トリイソシアネート化合物:1,
3,5−トリイソシアネートシクロヘキサン、1,3,
5−トリメチルイソシアネートシクロヘキサン、2−
(3−イソシアネートプロピル)−2,5−ジ(イソシ
アネートメチル)−ビシクロ[2,2,1]ヘプタン、
2−(3−イソシアネートプロピル)−2,6−ジ(イ
ソシアネートメチル)−ビシクロ[2,2,1]ヘプタ
ン、3−(3−イソシアネートプロピル)−2,5−ジ
(イソシアネートメチル)−ビシクロ[2,2,1]ヘ
プタン、5−(2−イソシアネートエチル)−2−イソ
シアネートメチル−3−(3−イソシアネートプロピ
ル)−ビシクロ[2,2,1]ヘプタン、6−(2−イ
ソシアネートエチル)−2−イソシアネートメチル−3
−(3−イソシアネートプロピル)−ビシクロ[2,
2,1]ヘプタン、5−(2−イソシアネートエチル)
−2−イソシアネートメチル−2−(3−イソシアネー
トプロピル)−ビシクロ[2,2,1]ヘプタン、6−
(2−イソシアネートエチル)−2−イソシアネートメ
チル−2−(3−イソシアネートプロピル)−ビシクロ
[2,2,1]ヘプタン等。
【0018】芳香脂肪族トリイソシアネート化合物:
1,3,5−トリイソシアネートメチルベンゼン等。
【0019】芳香族トリイソシアネート化合物:トリフ
ェニルメタン−4,4′,4″−トリイソシアネート、
1,3,5−トリイソシアネートベンゼン、2,4,6
−トリイソシアネートトルエン等。
【0020】芳香族テトライソシアネート化合物:4,
4′−ジフェニルメタン−2,2′,5,5′−テトラ
イソシアネート等。
【0021】以上の各種ポリイソシアネート化合物の使
用に際し、黄変性が問題になる場合には、脂肪族、脂環
式、芳香脂肪族のポリイソシアネート化合物を使用する
のが好ましい。
【0022】本発明において、ウレタンプレポリマーに
配合される充填剤としては、平均粒子径20〜500μ
mの無機系充填剤又は有機系充填剤を用いることができ
る。平均粒子径20μm未満の充填剤は、ウレタンプレ
ポリマーが硬化する際に発生する炭酸ガスを、外部に放
出する能力が低く、本発明では用いることができない。
また、平均粒子径500μmを超える充填剤は、硬化後
におけるウレタン樹脂組成物の凝集力が乏しくなり、接
着剤等として用いるのに、不適当となる。なお、本発明
で言う平均粒子径は、体積基準で測定されるメジアン径
のことである。充填剤の具体例としては、シラスバルー
ン,ガラスバルーン,セラミックバルーン等の中空無機
系充填剤や、樹脂バルーン等の中空有機系充填剤が用い
られる。また、珪砂5号,珪砂7号,珪砂8号等の非中
空無機系充填剤や、樹脂粒子等の非中空有機系充填剤等
が用いられる。中空充填剤の方が、得られるウレタン樹
脂組成物全体の質量が大きくならないので、好ましいも
のである。
【0023】ウレタンプレポリマーと充填剤との配合量
は、ウレタンプレポリマー100体積部に対して、充填
剤500〜2000体積部であり、好ましくは充填剤7
00〜1500体積部である。ここで、充填剤の体積部
は、見掛け体積であり、充填剤間の空隙を含んでいるも
のである。即ち、ウレタンプレポリマー100体積部
に、充填剤集合物500〜2000体積部を添加し、均
一に混合すれば、本発明に係るウレタン樹脂組成物が得
られるのである。充填剤が500体積部未満であると、
ウレタンプレポリマーが硬化する際に発生する炭酸ガス
を、外部に放出する能力が低く、本発明では用いること
ができない。充填剤が2000体積部を超えると、硬化
後におけるウレタン樹脂組成物の凝集力が乏しくなり、
接着剤等として用いるのに、不適当となる。
【0024】本発明に係る低発泡性1液湿気硬化型ウレ
タン樹脂組成物の製造方法は、1つの反応・加工釜で一
貫して製造する方法もあるが、反応釜でウレタンプレポ
リマーを合成し、これを加工釜に移送して加工する製造
方法が一般的である。従って、この一般的製造方法を以
下に説明する。攪拌機、コンデンサー、減圧脱水装置、
窒素気流装置を備えた密閉式反応釜にポリオールを仕込
み、減圧脱水後、NCO/OH比を1.2以上の当量に
設定したポリイソシアネートを配合して、窒素気流下で
70〜100℃にて3〜8時間程度反応させ、設計NC
O含有量に近似するまで重合を続け、ウレタンプレポリ
マーを得、冷却後取り出す。その後、このウレタンプレ
ポリマーを、攪拌機、コンデンサー、減圧脱水装置、窒
素気流装置を備えた密閉式加工釜に仕込み、公知の改質
剤を配合する。改質剤は、ウレタン樹脂組成物の最終用
途、即ち、接着剤、シーラント、塗料、コーティング剤
等の用途に適するものが用いられる。改質剤が水分を含
有している場合には、改質剤を脱水処理しておけば良
い。脱水処理に用いる脱水剤としては、p−トルエンス
ルホニルイソシアネート等のモノイソシアネート化合物
等を用いても良い。その後、更にウレタンプレポリマー
100体積部に対して、平均粒子径20〜500μmの
充填剤500〜2000体積部を添加配合することによ
って、本発明に係るウレタン樹脂組成物が得られる。な
お、充填剤が水分を含有している場合には、改質剤の場
合と同様に脱水処理すれば良い。
【0025】本発明に係る低発泡性1液湿気硬化型ウレ
タン樹脂組成物は、前記したように、接着剤、シーラン
ト、塗料、コーティング剤等の公知の用途に用いられ、
また、このウレタン樹脂組成物を所定の型に充填し、硬
化させて所定形状の成形体を得るという用途にも用いら
れる。
【0026】
【実施例】以下、実施例に基づいて本発明を説明する
が、本発明は実施例に限定されるものではない。本発明
は、1液湿気硬化型ウレタン樹脂組成物が硬化する際に
生じる炭酸ガスを外部(大気中)に放出させることによ
り、硬化したウレタン樹脂組成物中に残存する発泡を少
なくするという技術的思想に基づくものとして、解釈さ
れるべきである。
【0027】実施例で用いるウレタンプレポリマー及び
充填剤は、以下のとおりである。 〔ウレタンプレポリマー〕 (1)商品名「スミジュールE21−2」(湿気硬化型
ウレタンプレポリマー:住化バイエルウレタン株式会社
製) 〔充填剤(以下の充填剤はいずれも、含水率500pp
m以下になるように乾燥したものである。)〕 (1)商品名「トワラナイト」(平均粒子径約150μ
mのシラスバルーン:株式会社豊和名製) (2)商品名「フジバルーンH−40」(平均粒子径約
40μmのガラスバルーン:富士シリシア化学株式会社
製) (3)商品名「SL150」(平均粒子径約100μm
のセラミックバルーン:秩父小野田セメント株式会社
製) (4)珪砂5号(平均粒子径約500μm) (5)商品名「NS100」(平均粒子径2.1μmの
重質炭酸カルシウム:日東粉化工業株式会社製) 〔硬化触媒〕 (1)商品名「スタンBL」(錫触媒:三共有機合成株
式会社製)
【0028】実施例1以下の配合よりなる低発泡性1液
湿気硬化型ウレタン樹脂組成物を得た。 E21−2 100体積部(111質量部) トワラナイト 500体積部(122質量部) スタンBL 0.05質量部
【0029】実施例2 以下の配合よりなる低発泡性1液湿気硬化型ウレタン樹
脂組成物を得た。 E21−2 100体積部(111質量部) トワラナイト 1000体積部(244質量部) スタンBL 0.05質量部
【0030】実施例3 以下の配合よりなる低発泡性1液湿気硬化型ウレタン樹
脂組成物を得た。 E21−2 100体積部(111質量部) トワラナイト 1500体積部(366質量部) スタンBL 0.05質量部
【0031】実施例4 以下の配合よりなる低発泡性1液湿気硬化型ウレタン樹
脂組成物を得た。 E21−2 100体積部(111質量部) トワラナイト 2000体積部(488質量部) スタンBL 0.05質量部
【0032】実施例5 以下の配合よりなる低発泡性1液湿気硬化型ウレタン樹
脂組成物を得た。 E21−2 100体積部(111質量部) フジバルーンH−40 1000体積部(144質量部) スタンBL 0.05質量部
【0033】実施例6 以下の配合よりなる低発泡性1液湿気硬化型ウレタン樹
脂組成物を得た。 E21−2 100体積部(111質量部) SL150 1000体積部(443質量部) スタンBL 0.05質量部
【0034】実施例7 以下の配合よりなる低発泡性1液湿気硬化型ウレタン樹
脂組成物を得た。 E21−2 100体積部(111質量部) 珪砂5号 1000体積部(1540質量部) スタンBL 0.05質量部
【0035】比較例1 以下の配合よりなる1液湿気硬化型ウレタン樹脂組成物
を得た。 E21−2 100体積部(111質量部) トワラナイト 400体積部(122質量部) スタンBL 0.05質量部
【0036】比較例2 以下の配合よりなる1液湿気硬化型ウレタン樹脂組成物
を得た。 E21−2 100体積部(111質量部) トワラナイト 3000体積部(732質量部) スタンBL 0.05質量部
【0037】比較例3 以下の配合よりなる1液湿気硬化型ウレタン樹脂組成物
を得た。 E21−2 100体積部(111質量部) フジバルーンH−40 400体積部(58質量部) スタンBL 0.05質量部
【0038】比較例4 以下の配合よりなる1液湿気硬化型ウレタン樹脂組成物
を得た。 E21−2 100体積部(111質量部) フジバルーンH−40 3000体積部(432質量部) スタンBL 0.05質量部
【0039】比較例5 以下の配合よりなる1液湿気硬化型ウレタン樹脂組成物
を得た。 E21−2 100体積部(111質量部) 珪砂5号 400体積部(576質量部) スタンBL 0.05質量部
【0040】比較例6 以下の配合よりなる1液湿気硬化型ウレタン樹脂組成物
を得た。 E21−2 100体積部(111質量部) NS100 120体積部(324質量部) スタンBL 0.05質量部
【0041】比較例7 以下の配合よりなる1液湿気硬化型ウレタン樹脂組成物
を得た。 E21−2 100体積部(111質量部) NS100 500体積部(1350質量部) スタンBL 0.05質量部
【0042】実施例1〜7及び比較例1〜7に係る各ウ
レタン樹脂組成物について、炭酸ガス放出性、内部硬化
性、体積変化及び硬化した組成物の凝集力に関し、以下
の方法で測定及び観察した。 〔炭酸ガス放出性〕図1に示した装置を準備した。即
ち、内径40mmで高さ80mmのガラス瓶(栓つき、
密閉系)中に、各ウレタン樹脂組成物を高さ40mmに
なるまで、収納した。ガラス瓶の蓋には、図1に示した
ようなL字型のガラス管が取り付けられており、一方端
はガラス瓶内に挿入されており、他方端は外部に露出し
ている。そして、途中に500mmの長さで高粘度可塑
剤が充填されている。この状態で、23℃で55%RH
の雰囲気下に放置し、収納されたウレタン樹脂組成物を
硬化させた。硬化に伴い発生する炭酸ガスのうち、外部
へ放出される炭酸ガスは、ガラス管内に導入され、高粘
度可塑剤を他方端に向けて移動させる。従って、移動し
た高粘度可塑剤の距離により、外部へ放出された炭酸ガ
スの量を測定した。
【0043】〔内部硬化性〕各ウレタン樹脂組成物を、
外径約50mmで高さ40mmのポリエチレン製カップ
に完全に充填した。この状態で、23℃で55%RH雰
囲気下に放置し、カップの底部に存在するウレタン樹脂
組成物が硬化するまでの時間を測定した。1日で底部に
存在するウレタン樹脂組成物が硬化したものを「○」と
評価し、1日では表面のみ硬化し、底部に存在するウレ
タン樹脂組成物が硬化しないものを「×」と評価した。 〔体積変化〕内部硬化性の測定と同時に、各ウレタン樹
脂組成物がカップの口より高く盛り上がるがどうかを目
視により観察した。この結果、カップの口より高く盛り
上がった場合を体積変化ありとし、ほぼ当初の状態のま
まのときを体積変化なしとした。 〔硬化した組成物の凝集力〕内部硬化性の測定が終えた
後、カップから硬化物を取り出し、外力で容易に破壊さ
れるものを「×」と評価し、外力で容易に破壊されない
ものを「○」と評価した。
【0044】以上の結果を表1に示した。 〔表1〕 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 炭酸ガス放出性 内部硬化性 体積変化 硬化した組成 物の凝集力 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 実施例1 500mm以上 ○ なし ○ 実施例2 500mm以上 ○ なし ○ 実施例3 500mm以上 ○ なし ○ 実施例4 500mm以上 ○ なし ○ 実施例5 500mm以上 ○ なし ○ 実施例6 500mm以上 ○ なし ○ 実施例7 500mm以上 ○ なし ○ 比較例1 20mm × あり ○ 比較例2 500mm以上 ○ なし × 比較例3 10mm × あり ○ 比較例4 500mm以上 ○ なし × 比較例5 20mm × あり ○ 比較例6 10mm × あり × 比較例7 10mm × あり × ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
【0045】以上から明らかなように、実施例1〜7に
係る低発泡性1液湿気硬化型ウレタン樹脂組成物は、比
較例1〜7に係る1液湿気硬化型ウレタン樹脂組成物に
比べて、硬化時に生じる炭酸ガスをよく外部を放出し、
しかも内部硬化性も良好であり、更に体積変化も少な
く、硬化した組成物の凝集力も高いものである。
【0046】
【作用】本発明に係る低発泡性1液湿気硬化型ウレタン
樹脂組成物は、ウレタンプレポリマー100体積部に対
して、平均粒子径20〜500μmの充填剤が比較的多
く、即ち、500〜2000体積部配合されてなるもの
である。従って、ウレタンプレポリマーの硬化時に発生
する炭酸ガスは、各充填剤間の間隙を通って、外部に放
出されやすくなるものと考えられる。また、炭酸ガスが
外部へ放出されるため、硬化したウレタン樹脂組成物の
体積変化も少ないと考えられる。更に、硬化したウレタ
ン樹脂組成物中に多量の泡(発泡)を包含していないた
め、組成物自体の凝集力も低下しにくいと考えられる。
また、炭酸ガスが放出される各充填剤間の間隙を通っ
て、外部からの湿気がウレタン組成物内部に導入されや
すいため、内部硬化性も向上するものと考えられる。な
お、本発明において、ウレタンプレポリマーと充填剤と
の配合割合が、質量部ではなく体積部で表されているの
は、硬化時に発生する炭酸ガスを、各充填剤間の間隙を
通って外部に放出せしめるためには、両者の体積割合が
問題であって、質量割合は無関係だからである。
【0047】
【発明の効果】以上説明したように、本発明に係る低発
泡性1液湿気硬化型ウレタン樹脂組成物を、例えば、接
着剤として用いれば、硬化物内部に泡の残存量が少ない
ので、接着力が低下しにくいという効果を奏する。ま
た、泡の残存量が少ないので、体積変化も少なく、凝集
力も低下しにくく、建築物等の不陸を調整するための接
着剤としても好適に使用しうる。更に、泡の残存量が少
ないだけではなく、内部硬化性が向上するという、格別
顕著な効果を奏するものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】ウレタン樹脂組成物の炭酸ガス放出性を測定す
るための装置の概略図である。
フロントページの続き Fターム(参考) 4J002 CK021 CK031 CK041 CK051 DJ006 DL006 DM006 FA096 FD016 GJ01 4J034 BA01 BA05 CA01 DA01 DA07 DC02 DC50 DD01 DF01 DF11 DF14 DG01 DG02 DN03 HA01 HA06 HC01 HC12 HC22 JA01 JA42 MA01 MA04 QB12 RA08 4J040 EF101 EF111 EF131 EF281 GA20 HA346 HA356 JA12 JB04 KA03 KA05 KA42 LA03 PA22

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 末端イソシアネート基のウレタンプレポ
    リマー100体積部と、平均粒子径20〜500μmの
    充填剤500〜2000体積部とを含有してなることを
    特徴とする低発泡性1液湿気硬化型ウレタン樹脂組成
    物。
  2. 【請求項2】 充填剤が、シラスバルーン,ガラスバル
    ーン,セラミックバルーン及び珪砂から選ばれたもので
    ある請求項1記載の低発泡性1液湿気硬化型ウレタン樹
    脂組成物。
  3. 【請求項3】 接着剤として用いる請求項1又は2記載
    の低発泡性1液湿気硬化型ウレタン樹脂組成物。
JP2001167947A 2001-06-04 2001-06-04 低発泡性1液湿気硬化型ウレタン樹脂組成物 Pending JP2002363401A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001167947A JP2002363401A (ja) 2001-06-04 2001-06-04 低発泡性1液湿気硬化型ウレタン樹脂組成物

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001167947A JP2002363401A (ja) 2001-06-04 2001-06-04 低発泡性1液湿気硬化型ウレタン樹脂組成物

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2002363401A true JP2002363401A (ja) 2002-12-18

Family

ID=19010252

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2001167947A Pending JP2002363401A (ja) 2001-06-04 2001-06-04 低発泡性1液湿気硬化型ウレタン樹脂組成物

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2002363401A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005146134A (ja) * 2003-11-17 2005-06-09 Denki Kagaku Kogyo Kk 接着剤組成物
JP2007508402A (ja) * 2003-10-01 2007-04-05 ヘンケル・コマンディットゲゼルシャフト・アウフ・アクチエン 低凝集性のバインダー、その製造および分離可能な組立接着剤におけるその使用

Citations (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS63186749A (ja) * 1987-01-29 1988-08-02 Idemitsu Petrochem Co Ltd 液状重合体組成物
JPH06172484A (ja) * 1992-07-24 1994-06-21 Taisei Kako Kk 耐候性にすぐれた湿気硬化性組成物
JPH0999340A (ja) * 1995-10-03 1997-04-15 Sugitani Kinzoku Kogyo Kk 金属鋳造用の鋳型部材、およびその鋳型部材に使用される骨材
JP2000034452A (ja) * 1998-07-17 2000-02-02 Three Bond Co Ltd 湿気架橋型粘着シート
JP2000313734A (ja) * 1999-04-30 2000-11-14 Sumitomo Bayer Urethane Kk 景観舗装材
JP2001139801A (ja) * 1999-11-17 2001-05-22 Sumitomo Rubber Ind Ltd 舗装用骨材の表面処理方法およびその処理された骨材を用いる舗装方法

Patent Citations (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS63186749A (ja) * 1987-01-29 1988-08-02 Idemitsu Petrochem Co Ltd 液状重合体組成物
JPH06172484A (ja) * 1992-07-24 1994-06-21 Taisei Kako Kk 耐候性にすぐれた湿気硬化性組成物
JPH0999340A (ja) * 1995-10-03 1997-04-15 Sugitani Kinzoku Kogyo Kk 金属鋳造用の鋳型部材、およびその鋳型部材に使用される骨材
JP2000034452A (ja) * 1998-07-17 2000-02-02 Three Bond Co Ltd 湿気架橋型粘着シート
JP2000313734A (ja) * 1999-04-30 2000-11-14 Sumitomo Bayer Urethane Kk 景観舗装材
JP2001139801A (ja) * 1999-11-17 2001-05-22 Sumitomo Rubber Ind Ltd 舗装用骨材の表面処理方法およびその処理された骨材を用いる舗装方法

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007508402A (ja) * 2003-10-01 2007-04-05 ヘンケル・コマンディットゲゼルシャフト・アウフ・アクチエン 低凝集性のバインダー、その製造および分離可能な組立接着剤におけるその使用
JP2005146134A (ja) * 2003-11-17 2005-06-09 Denki Kagaku Kogyo Kk 接着剤組成物
JP4502628B2 (ja) * 2003-11-17 2010-07-14 電気化学工業株式会社 接着剤組成物

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4025367B2 (ja) 二液型の湿分硬化可能なポリウレタン接着剤
JP6753870B2 (ja) 赤外線で硬化する潜在性2液型ポリウレタン接着剤
JP3988892B2 (ja) 一成分型硬化性ポリウレタン接着剤
AU640922B2 (en) Foamable thermosetting polyurethane structral adhesive compositions and processes for producing the same
TW500735B (en) Permanent gas blown microcellular polyurethane elastomers
US3975316A (en) Curing liquid polyurethane prepolymers
JPH11322893A (ja) 潜伏アミノ基及びイソシアナ―ト基を有するポリウレタン―プレポリマ―、その製造方法並びにその使用
JP3131224B2 (ja) 加熱硬化性組成物
IT9021403A1 (it) Procedimento per la preparazione di corpi formati con pelle integrata in poliuretano e corpi formati cosi' ottenuti.
US20160312091A1 (en) Adhesive Containing High Solid Copolymer Polyol Polyurethane Prepolymer
JP5186351B2 (ja) 一成分形湿気硬化性ポリマーフォーム
JP7359699B2 (ja) 疎水性の変性イソシアネート官能性プレポリマーを含有する組成物含有接着剤
JPS6090284A (ja) シ−ラント組成物
JPS60188455A (ja) 湿気硬化型一成分ポリウレタン組成物
JP4434341B2 (ja) 1液湿気硬化型ウレタン樹脂組成物及びその製造方法
JPH04502035A (ja) ポリウレタン成形材料,方法,及び製品
JP2002363401A (ja) 低発泡性1液湿気硬化型ウレタン樹脂組成物
JPS5920700B2 (ja) 揺変性ポリウレタンシ−ル材組成物
JPH11279528A (ja) ポリサルファイド系シーラント用組成物
JPH0324109A (ja) 湿分硬化性―液型ポリウレタン組成物
JP2001342339A (ja) 水反応硬化型ウレタン樹脂組成物、塗料、コーティング材、シーリング材、接着剤、及び硬化物の製法
JP2009280658A (ja) 低密度軟質ポリウレタン発泡体成形用組成物
JP5382979B2 (ja) ブロックドポリイソシアネート、および該ブロックドポリイソシアネートを含む熱硬化性発泡樹脂組成物
JP2002241461A (ja) 揺変性湿気硬化型ウレタン組成物
JPS587864B2 (ja) 注型パッキングの製造方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20080602

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20110221

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20110224

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20110526

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20110929