JPS587864B2 - 注型パッキングの製造方法 - Google Patents
注型パッキングの製造方法Info
- Publication number
- JPS587864B2 JPS587864B2 JP53045423A JP4542378A JPS587864B2 JP S587864 B2 JPS587864 B2 JP S587864B2 JP 53045423 A JP53045423 A JP 53045423A JP 4542378 A JP4542378 A JP 4542378A JP S587864 B2 JPS587864 B2 JP S587864B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- packing
- cap
- torque
- molecular weight
- cast
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
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- Gasket Seals (AREA)
- Manufacture Of Porous Articles, And Recovery And Treatment Of Waste Products (AREA)
- Sealing Material Composition (AREA)
- Polyurethanes Or Polyureas (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】
本発明はスクリュー・キャップの密封用パッキングの製
造方法に関する。
造方法に関する。
従来、ガラスビン、プラスチックビン等のスクリュー・
キャップのパッキングにゴム、プラスチック、コルクな
どが使用されてきたが、これらのパッキングの製造に当
っては、シート状あるいはコルクではポリエチレン等の
フイルムをシート状コルクに接着剤にてはりつけたのち
、それをキャップの形状に打ち抜くことによって行われ
ている。
キャップのパッキングにゴム、プラスチック、コルクな
どが使用されてきたが、これらのパッキングの製造に当
っては、シート状あるいはコルクではポリエチレン等の
フイルムをシート状コルクに接着剤にてはりつけたのち
、それをキャップの形状に打ち抜くことによって行われ
ている。
しかしながら、これらの方法は所定の形状に打ち抜く際
、未利用部分が損失になると共に、加工コストが大きく
、またパッキング落ちが多いという欠点があった。
、未利用部分が損失になると共に、加工コストが大きく
、またパッキング落ちが多いという欠点があった。
そこで、液状樹脂をキャップ内に注入し、それを加熱、
あるいはその他の方法で硬化させて、パッキングを形成
せしむる方法が試みられた。
あるいはその他の方法で硬化させて、パッキングを形成
せしむる方法が試みられた。
その一つはポリ塩化ビニルプラスチゾルを用いる方法で
あり、他の一つは水性ゴムラテックスを用いる方法であ
る。
あり、他の一つは水性ゴムラテックスを用いる方法であ
る。
ところで、スクリュー・キャップの材質としては、金属
、ユリア樹脂、メラミン樹脂等の熱硬化性樹脂、ポリエ
チレン、ポリプロピレン等のポリオレフイン系熱可塑性
樹脂、ABS樹脂、AS樹脂等のポリスチレン系熱可塑
性樹脂等が用いられるが、上記の液状樹脂を軟化点の低
い熱可塑性樹脂のキャップに適用する場合、大きな欠点
があった。
、ユリア樹脂、メラミン樹脂等の熱硬化性樹脂、ポリエ
チレン、ポリプロピレン等のポリオレフイン系熱可塑性
樹脂、ABS樹脂、AS樹脂等のポリスチレン系熱可塑
性樹脂等が用いられるが、上記の液状樹脂を軟化点の低
い熱可塑性樹脂のキャップに適用する場合、大きな欠点
があった。
すなわち、軟化点の低い熱可塑性樹脂製のキャップを変
形せしめない温度でプラスチゾルを硬化させるのはかな
り困難であるし、また同様な条件で水性ゴムラテックス
を乾燥・硬化せしめるにはかなり長い時間を要する。
形せしめない温度でプラスチゾルを硬化させるのはかな
り困難であるし、また同様な条件で水性ゴムラテックス
を乾燥・硬化せしめるにはかなり長い時間を要する。
これら上記の欠点を克服する方法が特公昭51−290
75明細書に開示されている。
75明細書に開示されている。
この方法は[ポリメチレンポリフエニルイソシアナート
及び粗製ジフエニルメタンジイソシアナートから選ばれ
たポリイソシアナート、分子量400〜4,0 0 0
のポリオキシプロピレングリコール及び分子量1,0
0 0〜4,0 0 0のポリオキシプロピレングリセ
ロールから選ばれたポリオール並びに触媒を含有し、低
分子量のポリオールを含有しないポリウレタン用組成物
を冠帽の内部に注入し、次いで常温又は低温で硬化処理
してポリウレタンを生成させることにより冠帽の内部に
接着したパッキングを形成させることを特徴とするポリ
ウレタンパッキングを内装した冠帽の製造方法」である
上記方法により製造された金属性冠帽のパッキングは沸
騰水中に15分間浸漬し、次いで大気中に1ケ月間放置
しても品質の変化を示さないことが開示されている。
及び粗製ジフエニルメタンジイソシアナートから選ばれ
たポリイソシアナート、分子量400〜4,0 0 0
のポリオキシプロピレングリコール及び分子量1,0
0 0〜4,0 0 0のポリオキシプロピレングリセ
ロールから選ばれたポリオール並びに触媒を含有し、低
分子量のポリオールを含有しないポリウレタン用組成物
を冠帽の内部に注入し、次いで常温又は低温で硬化処理
してポリウレタンを生成させることにより冠帽の内部に
接着したパッキングを形成させることを特徴とするポリ
ウレタンパッキングを内装した冠帽の製造方法」である
上記方法により製造された金属性冠帽のパッキングは沸
騰水中に15分間浸漬し、次いで大気中に1ケ月間放置
しても品質の変化を示さないことが開示されている。
しかしながら、上記方法によりガラスビン用等のスクリ
ュー・キャップのパッキングを製造した場合、キャップ
の開閉時に不快なきしみ音を発し数回ないし十数回開閉
を行う時、パッキングが破れてしまい、ガラスビン用等
のスクリュー・キャップ用パッキングの如き高い引裂抵
抗性を必要とするパッキングには上記方法は適用できな
いことが判明した。
ュー・キャップのパッキングを製造した場合、キャップ
の開閉時に不快なきしみ音を発し数回ないし十数回開閉
を行う時、パッキングが破れてしまい、ガラスビン用等
のスクリュー・キャップ用パッキングの如き高い引裂抵
抗性を必要とするパッキングには上記方法は適用できな
いことが判明した。
そこで、本発明者らは、触媒量の変動によってポット・
ライフを調整することにより低温もしくは常温下、数分
間で硬化することができ、かつ、MOCA( 3 ,3
’−ジクロロ・4,4′−ジアミノジフエニルメタン)
を用いて100℃で、数時間の硬化反応を行う加熱硬化
型2液性ポリウレタンに匹敵する物性(機械的強度特に
反撥弾性その他)を有する速硬化型2液性ポリウレタン
を基本とし、化粧品、薬品、食品等に用いられる各種容
器特にガラスビン用のスクリュー・キャップのパッキン
グに要求される諸性能、すなわち密封性、接着性、すべ
り性、高引裂抵抗性、耐内容物性(主として耐水性、耐
アルコール性等)を満足するべく鋭意研究を進めた。
ライフを調整することにより低温もしくは常温下、数分
間で硬化することができ、かつ、MOCA( 3 ,3
’−ジクロロ・4,4′−ジアミノジフエニルメタン)
を用いて100℃で、数時間の硬化反応を行う加熱硬化
型2液性ポリウレタンに匹敵する物性(機械的強度特に
反撥弾性その他)を有する速硬化型2液性ポリウレタン
を基本とし、化粧品、薬品、食品等に用いられる各種容
器特にガラスビン用のスクリュー・キャップのパッキン
グに要求される諸性能、すなわち密封性、接着性、すべ
り性、高引裂抵抗性、耐内容物性(主として耐水性、耐
アルコール性等)を満足するべく鋭意研究を進めた。
上記速硬化型2液性ポリウレタンに、ある種のポリシロ
キサン化合物を添加することにより、成型されたパッキ
ングに適度のすべり性、耐摩擦性が付与されることは、
勿論、予想もつかない程度に耐内容物・性を大きく改良
しうろことを見い出し本発明に到達した。
キサン化合物を添加することにより、成型されたパッキ
ングに適度のすべり性、耐摩擦性が付与されることは、
勿論、予想もつかない程度に耐内容物・性を大きく改良
しうろことを見い出し本発明に到達した。
すなわち、本発明はジフエニルメタンジイソシアナート
(以下単にMDIとかく)及び/又は変性液状MDI
1当量に対して、0.05〜0.3当量のポリヒドロ
キシル化合物を反応せしめたプレポリマーAと分子量6
50〜7,0 0 0の長鎖ポリオール1当量、鎖延長
剤としての分子量250以下のジオール1〜10当量及
び触媒よりなる硬化剤Bとを混合し、これをスクリュー
・キャップ内に注入し、硬化せしめ、ポリウレタン樹脂
とすることによるスクリュー・キャップのパッキングの
製造に際して、前記ポリウレタン樹脂に対して0.1〜
10重量%のポリシロキサン化合物を添加することを特
徴とする注型パッキングの製造方法、である。
(以下単にMDIとかく)及び/又は変性液状MDI
1当量に対して、0.05〜0.3当量のポリヒドロ
キシル化合物を反応せしめたプレポリマーAと分子量6
50〜7,0 0 0の長鎖ポリオール1当量、鎖延長
剤としての分子量250以下のジオール1〜10当量及
び触媒よりなる硬化剤Bとを混合し、これをスクリュー
・キャップ内に注入し、硬化せしめ、ポリウレタン樹脂
とすることによるスクリュー・キャップのパッキングの
製造に際して、前記ポリウレタン樹脂に対して0.1〜
10重量%のポリシロキサン化合物を添加することを特
徴とする注型パッキングの製造方法、である。
本発明において使用する変性液状MDIとはMDIを触
媒を使用し又はせずして加熱した室温で液状のもので、
特公昭38−4576、特公昭45−7545ほかの方
法が公知である。
媒を使用し又はせずして加熱した室温で液状のもので、
特公昭38−4576、特公昭45−7545ほかの方
法が公知である。
しかし、下記一般式においてn = 1以上のものを含
有するポリメチレンポリフエニルイソシアナートは本発
明の目的に対しては不適当である。
有するポリメチレンポリフエニルイソシアナートは本発
明の目的に対しては不適当である。
本発明に使用するポリヒドロキシル化合物には、プロピ
レングリコール、ジプロピレングリコール又はそれらに
プロピレンオキサイド及び/又はエチレンオキサイドを
付加重合させたポリエーテルジオール、ポリテトラメチ
レンエーテルグリコール、等のポリエーテル・ジオール
、エチレングリコール、プロピレングリコール、1,4
−ブタンジオール等の低分子グリコールとアジピン酸、
フタル酸等の有機酸とから脱水縮合して得られるポリエ
ステルジオール、グリセリン、トリメチロールプロパン
、ペンタエリスリトール等及びそれらにプロピレンオキ
サイド及び/又はエチレンオキサイドとを付加重合させ
たポリエーテル・ポリオール等がある。
レングリコール、ジプロピレングリコール又はそれらに
プロピレンオキサイド及び/又はエチレンオキサイドを
付加重合させたポリエーテルジオール、ポリテトラメチ
レンエーテルグリコール、等のポリエーテル・ジオール
、エチレングリコール、プロピレングリコール、1,4
−ブタンジオール等の低分子グリコールとアジピン酸、
フタル酸等の有機酸とから脱水縮合して得られるポリエ
ステルジオール、グリセリン、トリメチロールプロパン
、ペンタエリスリトール等及びそれらにプロピレンオキ
サイド及び/又はエチレンオキサイドとを付加重合させ
たポリエーテル・ポリオール等がある。
また、本発明に使用する分子量650〜7,000の長
鎖ポリオールにはプロピレングリコール等にプロピレン
オキサイド及び/又はエチレンオキサイドを付加重合せ
しめ末端に1級OHを保有させたポリエーテル・ジオー
ル、ポリテトラメチレンエーテルグリコール等のポリエ
ーテル・ジオールエチレングリコール、フロピレングリ
コール、1,4−ブタンジオール等の低分子グリコール
とアジピン酸、フタル酸等の有機酸とから脱水縮合して
得られるポリエステル・ジオール、グリセリン、トリメ
チロールプロパン等にプロピレンオキサイド及び/又は
エチレンオキサイドとを付加重合せしめ末端に1級OH
を保有させたポリエーテル・トリオール等が使用できる
。
鎖ポリオールにはプロピレングリコール等にプロピレン
オキサイド及び/又はエチレンオキサイドを付加重合せ
しめ末端に1級OHを保有させたポリエーテル・ジオー
ル、ポリテトラメチレンエーテルグリコール等のポリエ
ーテル・ジオールエチレングリコール、フロピレングリ
コール、1,4−ブタンジオール等の低分子グリコール
とアジピン酸、フタル酸等の有機酸とから脱水縮合して
得られるポリエステル・ジオール、グリセリン、トリメ
チロールプロパン等にプロピレンオキサイド及び/又は
エチレンオキサイドとを付加重合せしめ末端に1級OH
を保有させたポリエーテル・トリオール等が使用できる
。
鎖延長剤として用いられる分子量250以下のジオール
にはエチレングリコール、ジエチレングリコール、トリ
エチレングリコール―テトラエチレングリコール、1.
4−ブタンジオール、1,6−ヘキサンジオール、N,
N−ジヒドロキシエチルアニリン、N,N−ジヒドロキ
シプロピルアニリン、ビスヒドロキシエトキシベンゼン
等がある次に触媒には公知の各種金属触媒、すなわちジ
ブチル錫ジラウレート、ナフテン酸コバルト、オクチル
酸鉛などが、また公知の各種アミン触媒、すなわち、ト
リエチレンジアミン、N,N−ジメチルアミノエチルエ
ーテル、テトラメチルブタンジアミン等が使用できる。
にはエチレングリコール、ジエチレングリコール、トリ
エチレングリコール―テトラエチレングリコール、1.
4−ブタンジオール、1,6−ヘキサンジオール、N,
N−ジヒドロキシエチルアニリン、N,N−ジヒドロキ
シプロピルアニリン、ビスヒドロキシエトキシベンゼン
等がある次に触媒には公知の各種金属触媒、すなわちジ
ブチル錫ジラウレート、ナフテン酸コバルト、オクチル
酸鉛などが、また公知の各種アミン触媒、すなわち、ト
リエチレンジアミン、N,N−ジメチルアミノエチルエ
ーテル、テトラメチルブタンジアミン等が使用できる。
又、本発明に使用するポリシロキサン化合物には、各種
重合度のポリジメチルシロキサン、末端にシラノール基
、エポキシ基等の活性基を有するポリジメチルシロキサ
ン化合物、及びポリジメチルシロキサン中のメチル基の
いくつかをオキシアルキル基(一R−OH)等により置
換したものなどが使用できる。
重合度のポリジメチルシロキサン、末端にシラノール基
、エポキシ基等の活性基を有するポリジメチルシロキサ
ン化合物、及びポリジメチルシロキサン中のメチル基の
いくつかをオキシアルキル基(一R−OH)等により置
換したものなどが使用できる。
ポリシロキサン化合物をポリウレタン樹脂に添加する方
法は、イソシアナートと反応するものについては硬化剤
側に、また反応しないものについては、プレポリマーか
又は硬化剤のいずれか又は両方に混合することによって
行われる。
法は、イソシアナートと反応するものについては硬化剤
側に、また反応しないものについては、プレポリマーか
又は硬化剤のいずれか又は両方に混合することによって
行われる。
次に、本発明の実施態様であるが、手攪拌によるか、あ
るいは、通常の2液タイプのポリウレタンに適用しうる
注型機を用い攪拌によって混合しスクリュー・キャップ
内に適量を注入する。
るいは、通常の2液タイプのポリウレタンに適用しうる
注型機を用い攪拌によって混合しスクリュー・キャップ
内に適量を注入する。
ポット・ライフの調整により数10秒ないし数分で注型
されたパッキングは粘着性がなくなるが次いで、常温の
まま放置するか、50〜60℃で10数分程度の後硬化
を行ったのち常温で放置すればよい。
されたパッキングは粘着性がなくなるが次いで、常温の
まま放置するか、50〜60℃で10数分程度の後硬化
を行ったのち常温で放置すればよい。
その際、容器口部に対向するパッキング面に硬化する直
前に圧搾加工を施すことによつて、所望の形状にするこ
ともできる。
前に圧搾加工を施すことによつて、所望の形状にするこ
ともできる。
プレポリマー及び硬化剤は室温のまま又は粘度を低下せ
しむるために若干加温した状態で用いてもよい。
しむるために若干加温した状態で用いてもよい。
また必要に応じて、可塑剤、炭酸カルシウムのような充
填剤、着色剤を添加してもよい。
填剤、着色剤を添加してもよい。
本発明を更に詳しく説明するために次にいくつかの実施
例および参考例を示す。
例および参考例を示す。
以下の例におけるパッキングの物性評価試験方法につい
て記す。
て記す。
特に断りなき限り以下の例において部及び%は重量に拠
る。
る。
(1)パッキング落下試験
パッキングを注型したキャップを40℃で1時間、次い
で−20℃で1時間放置するサーマルショックテストを
1サイクルとしてこれを5サイクル繰り返す。
で−20℃で1時間放置するサーマルショックテストを
1サイクルとしてこれを5サイクル繰り返す。
この間−20℃の冷却毎に1mの高さから3回連続して
キャップを自然落下させ、パッキングの外観変化、パッ
キング落ちの有無を見る。
キャップを自然落下させ、パッキングの外観変化、パッ
キング落ちの有無を見る。
(2)トルク耐摩擦性試験
トルクメーターを用いて23kg・cmのトルクをかけ
、注型パッキングを内装したスクリュー・キャップをガ
ラスビンにしめつけ、次に戻して戻りトルクを測定する
と共にパッキングの表面の外観変化(白化、すれカスの
発生の有無等)を調べる。
、注型パッキングを内装したスクリュー・キャップをガ
ラスビンにしめつけ、次に戻して戻りトルクを測定する
と共にパッキングの表面の外観変化(白化、すれカスの
発生の有無等)を調べる。
これを連続100回繰り返す。(3)トルク耐内容物性
試験 ガラスビンに内容物を入れ、注型パッキングを内装した
スクリュー・キャップに23kg・cmのトルクをかけ
てしめ、これを逆立てた状態(内容物にパッキングが浸
された状態)で40℃の恒温槽中に放置し戻りトルク(
キャップを開けるのに要するトルク)の経日変化、外観
変化(膨潤等)を調べる。
試験 ガラスビンに内容物を入れ、注型パッキングを内装した
スクリュー・キャップに23kg・cmのトルクをかけ
てしめ、これを逆立てた状態(内容物にパッキングが浸
された状態)で40℃の恒温槽中に放置し戻りトルク(
キャップを開けるのに要するトルク)の経日変化、外観
変化(膨潤等)を調べる。
実施例 1
ポリテトラメチレンエーテルグリコールーMDI系プレ
ポリマー(三井日曹ウレタン社、ハイプレンQ−583
)Aとポリテトラメチレンエーテルグリコール系硬化剤
(三井日曹ウレタン社、ハイプレンMC−532)10
0部に対して、シリコンオイノレL−9000(100
)(日本ユニカー社製)5部、ジブチル錫ジラウレート
0.1部を添加し、ポット・ライフを1分に調整した硬
化剤(B)とを(A)/(B)= 1 0 0/6 9
.3の配合比率で2成分型小型エラストマー注型機(ギ
ャーポンプを使用し、ローターによって混合するタイプ
)により吐出量2g/秒で攪拌混合し、第1図に示すよ
うに直径45mm、高さ30mmのABS樹脂製スクリ
ュー・キャップに1個当り0.7g(注入秒数0.35
秒)注入し、常温で放置した。
ポリマー(三井日曹ウレタン社、ハイプレンQ−583
)Aとポリテトラメチレンエーテルグリコール系硬化剤
(三井日曹ウレタン社、ハイプレンMC−532)10
0部に対して、シリコンオイノレL−9000(100
)(日本ユニカー社製)5部、ジブチル錫ジラウレート
0.1部を添加し、ポット・ライフを1分に調整した硬
化剤(B)とを(A)/(B)= 1 0 0/6 9
.3の配合比率で2成分型小型エラストマー注型機(ギ
ャーポンプを使用し、ローターによって混合するタイプ
)により吐出量2g/秒で攪拌混合し、第1図に示すよ
うに直径45mm、高さ30mmのABS樹脂製スクリ
ュー・キャップに1個当り0.7g(注入秒数0.35
秒)注入し、常温で放置した。
こうして得たパッキングは混合後2分を経過しないうち
に粘着性がなくなった。
に粘着性がなくなった。
パッキングの肉厚は約1.5mmであった。
この様にして得た注型パッキングを内装したキャップに
ついて前記の各種物性評価試験を行ったパッキング落下
試験において何らの外観変化、パッキング落ちも認めら
れなかった。
ついて前記の各種物性評価試験を行ったパッキング落下
試験において何らの外観変化、パッキング落ちも認めら
れなかった。
トルク耐摩擦性試験においても、キャップの開閉時に不
快なキシミ音は聞かれず、第1表に示した如く、連続1
00回の開閉を行ってもすれカスの発生等の外観の変化
は全く認められず、又戻りトルクの減少も認められなか
った。
快なキシミ音は聞かれず、第1表に示した如く、連続1
00回の開閉を行ってもすれカスの発生等の外観の変化
は全く認められず、又戻りトルクの減少も認められなか
った。
また、トルク耐内容物試験において、内容物としてエタ
ノール50%水溶液及びアストリンゼントローションを
選び、1週間の経日変化を調べたが、第2表に示した如
く、外観の変化も戻りトルクの増加も認められず、キャ
ップのゆるみやしまり過ぎがないことが認められた。
ノール50%水溶液及びアストリンゼントローションを
選び、1週間の経日変化を調べたが、第2表に示した如
く、外観の変化も戻りトルクの増加も認められず、キャ
ップのゆるみやしまり過ぎがないことが認められた。
実施例 2
前述ハイプレンQ−583(A)と前述のハイプレンM
C−532 100部に対して、シリコンオイルDC
Q2−3 1 0 7 ( トーレ.シリコン社製)5
部、ジブチル錫ジウウレート0.1部を添加しポット・
ライフを4分に調整した硬化剤Bとを配合比率(A)/
(B)= 1 0 0/6 9. 3でラボスターラー
を用いて泡を巻き込まないように30秒間よく攪拌混合
し、実施例1に示したキャップに1個当り0.7gを注
入した。
C−532 100部に対して、シリコンオイルDC
Q2−3 1 0 7 ( トーレ.シリコン社製)5
部、ジブチル錫ジウウレート0.1部を添加しポット・
ライフを4分に調整した硬化剤Bとを配合比率(A)/
(B)= 1 0 0/6 9. 3でラボスターラー
を用いて泡を巻き込まないように30秒間よく攪拌混合
し、実施例1に示したキャップに1個当り0.7gを注
入した。
しかる後、60℃のオーブン中で約15分ポスト・キュ
アしたのち常温で放置した。
アしたのち常温で放置した。
こうして得たパッキングは混合後5分間程で粘着性がな
くなった。
くなった。
このようにして得た注型パッキングを内装したキャップ
について実施例1と同様なテストを行った。
について実施例1と同様なテストを行った。
パッキング落下試験において何らの異常も認められず、
トルク耐摩擦性試験においても、キャップの開閉時に不
快なキシミ音もなく、すれカス発生等の外観の変化も認
められなかった。
トルク耐摩擦性試験においても、キャップの開閉時に不
快なキシミ音もなく、すれカス発生等の外観の変化も認
められなかった。
又、第1表及び第2表に示した如く、トルク耐摩擦性試
験における戻りトルクの減少もトルク耐内容物試験にお
ける戻りトルクの増加も認められず、キャップのゆるみ
やしまり過ぎがないことが認められた。
験における戻りトルクの減少もトルク耐内容物試験にお
ける戻りトルクの増加も認められず、キャップのゆるみ
やしまり過ぎがないことが認められた。
実施例 3
ハイプレンAX−598(三井日曹ウレタン社製、ポリ
オキシプロピレンポリオールMDI系プレポリマー)(
A)とハイプレンMC−613(三井日曹ウレタン社製
、ポリオキシプロピレンポリオール系硬化剤)100部
に対してシリコンオイルL−9000( 100)(日
本ユニカー製)3.3部、ジブチル錫ジラウレート0.
1部を添加してポット・ライフを1分に調製した硬化剤
(B)とを、配合比率(A)/(B)−1 0 0/
1 5 4にて、2成分型小型エラストマー注型機によ
り、吐出量2.5g/秒で攪拌混合し、実施例1に示し
たキャップ内に1個当り0.7g(注入秒数 0.28
秒)を注入し、常温で放置した。
オキシプロピレンポリオールMDI系プレポリマー)(
A)とハイプレンMC−613(三井日曹ウレタン社製
、ポリオキシプロピレンポリオール系硬化剤)100部
に対してシリコンオイルL−9000( 100)(日
本ユニカー製)3.3部、ジブチル錫ジラウレート0.
1部を添加してポット・ライフを1分に調製した硬化剤
(B)とを、配合比率(A)/(B)−1 0 0/
1 5 4にて、2成分型小型エラストマー注型機によ
り、吐出量2.5g/秒で攪拌混合し、実施例1に示し
たキャップ内に1個当り0.7g(注入秒数 0.28
秒)を注入し、常温で放置した。
こうして得たパッキングは混合後、2分を経過しないう
ちに粘着性がなくなった。
ちに粘着性がなくなった。
このようにして得た注型パッキングを内装したキャップ
について実施例1と同様なテストを行った。
について実施例1と同様なテストを行った。
パッキン落下試験において何らの異常も認められず、キ
ャップ開閉時に不快なキシミ音もなく、トルクをかけキ
ャップの開閉を100回繰り返しても、すれカスの発生
等の外観の変化も認められなかった。
ャップ開閉時に不快なキシミ音もなく、トルクをかけキ
ャップの開閉を100回繰り返しても、すれカスの発生
等の外観の変化も認められなかった。
又、第1表及び第2表に示した如くトルク耐摩擦性試験
における戻りトルクも、トルク耐内容物試験における戻
りトルクも変化は少なく、キャップのゆるみやしまり過
ぎがないことが認められた。
における戻りトルクも、トルク耐内容物試験における戻
りトルクも変化は少なく、キャップのゆるみやしまり過
ぎがないことが認められた。
参考例 l
前述のハイプレンQ−583(A)と、前述のハイプレ
ンMe−532 100部に対してジブチル錫ジラウ
レート 0.01部を添加し、ポット・ライフを4分に
調整した硬化剤(B)とを配合比率(A)/(B)=1
0 0/6 6でラボスターラーを用いて泡をまき込
まないように30秒間良く攪拌混合し、実施例1に示し
たキャップに1個当り0.1を注入した。
ンMe−532 100部に対してジブチル錫ジラウ
レート 0.01部を添加し、ポット・ライフを4分に
調整した硬化剤(B)とを配合比率(A)/(B)=1
0 0/6 6でラボスターラーを用いて泡をまき込
まないように30秒間良く攪拌混合し、実施例1に示し
たキャップに1個当り0.1を注入した。
しかる後に60℃のオーブン中で約15分間ポスト・キ
ュアしたのち、常温に放置した。
ュアしたのち、常温に放置した。
こうして得たパッキングは混合後5分間程で粘着性がな
くなった。
くなった。
このようにして得た注型パッキングを内装したキャップ
について実施例1と同様な各種物性評価試験を行った。
について実施例1と同様な各種物性評価試験を行った。
パッキング落下試験においては何らの外観変化もパッキ
ング落ちも認められなかったが、トルク耐摩擦性試験に
おいては、パッキングにスリップ性が乏しく、キャップ
開閉時に不快なキシミ音を発し、第2表に示した如く1
0回程の開閉でパッキングの表面にビンの口の跡がつき
、20〜30回で、すれカスが発生した。
ング落ちも認められなかったが、トルク耐摩擦性試験に
おいては、パッキングにスリップ性が乏しく、キャップ
開閉時に不快なキシミ音を発し、第2表に示した如く1
0回程の開閉でパッキングの表面にビンの口の跡がつき
、20〜30回で、すれカスが発生した。
また、すれカスの発生と共に開閉の際に音をたててスリ
ツプするようになり、戻りトルクも徐々に低下を示し、
すなわちキャップのゆるみが発生した。
ツプするようになり、戻りトルクも徐々に低下を示し、
すなわちキャップのゆるみが発生した。
一方、トルク耐内容物試験においては第2表に示した如
くエタノール50係水溶液でもアストリンゼントローシ
ョンにおいても、2日後には戻りトルクは40kg・c
mになった。
くエタノール50係水溶液でもアストリンゼントローシ
ョンにおいても、2日後には戻りトルクは40kg・c
mになった。
戻りトルク40kg・cmでは手でキャップを開けるこ
とは不可能である。
とは不可能である。
参考例 2
前述のハイプレンAX−598(A)と同ハイプレンM
C−613 100部に対してジブチル錫ジラウレー
ト 0.O1部を添加し、ポット・ライフを4分に調整
した硬化剤(B)とを、配合比率(A)/(B)=1
0 0/1 4 9でラボスターラーを用いて泡をまき
込まないように30秒間よく攪拌混合し実施例1に示し
たキャップに1個当り0.7gを注入した。
C−613 100部に対してジブチル錫ジラウレー
ト 0.O1部を添加し、ポット・ライフを4分に調整
した硬化剤(B)とを、配合比率(A)/(B)=1
0 0/1 4 9でラボスターラーを用いて泡をまき
込まないように30秒間よく攪拌混合し実施例1に示し
たキャップに1個当り0.7gを注入した。
しかる後に、60℃のオーブン中でポスト・キュアした
のち、常温に放置した。
のち、常温に放置した。
このようにして得た注型パッキングを内装したキャップ
について実施例1と同様な試験を行った。
について実施例1と同様な試験を行った。
パッキング落下試験では何らの異常は認められなかった
が、トルク耐摩擦性試験においては参考例1と同様パッ
キング表面のスリップ性欠如により、開閉時のキシミ音
発生があり第1表に示すようにパッキング表面の白化、
すれカス発生が認められ、戻りトルクも急激に低下を示
した。
が、トルク耐摩擦性試験においては参考例1と同様パッ
キング表面のスリップ性欠如により、開閉時のキシミ音
発生があり第1表に示すようにパッキング表面の白化、
すれカス発生が認められ、戻りトルクも急激に低下を示
した。
また、耐内容物試験においても第2表に示したように戻
りトルクが増加し、2日後には40kg・cm近くとな
り、手でキャップを開けることができなくなった。
りトルクが増加し、2日後には40kg・cm近くとな
り、手でキャップを開けることができなくなった。
第1図は本発明の注型パッキングを装着したスクリュー
・キャップの縦断面の一例を示す。 第1図の1は注型パッキング、2はメネジ、3はスクリ
ュー・キャップである。
・キャップの縦断面の一例を示す。 第1図の1は注型パッキング、2はメネジ、3はスクリ
ュー・キャップである。
Claims (1)
- 1 ジフエニルメタンジイソシアネート及び/又は変性
液状ジフエニルメタンジイソシアネート1当量に対して
、0.05〜0.3当量のポリヒドロキシ化合物を反応
せしめたプレポリマーAと分子量650〜7,0 0
0の長鎖ポリオール1当量、鎖延長剤としての分子量2
50以下のジオール1〜10当量及び触媒よりなる硬化
剤Bとを混合し、これをスクリュー・キャップ内に注入
硬化せしめポリウレタン樹脂とすることによるスクリュ
ー・キャップのパッキングの製造に際して、前記ポリウ
レタン樹脂に対して0.1〜10重量%のポリシロキサ
ン化合物を(A)及び/又は(乃に添加することを特徴
とする注型パッキングの製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP53045423A JPS587864B2 (ja) | 1978-04-19 | 1978-04-19 | 注型パッキングの製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP53045423A JPS587864B2 (ja) | 1978-04-19 | 1978-04-19 | 注型パッキングの製造方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS54138072A JPS54138072A (en) | 1979-10-26 |
JPS587864B2 true JPS587864B2 (ja) | 1983-02-12 |
Family
ID=12718857
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP53045423A Expired JPS587864B2 (ja) | 1978-04-19 | 1978-04-19 | 注型パッキングの製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS587864B2 (ja) |
Families Citing this family (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS619481A (ja) * | 1984-06-26 | 1986-01-17 | Nippon Kagaku Kenkyusho:Kk | 天蓋用密封剤 |
JPS63245485A (ja) * | 1987-03-31 | 1988-10-12 | Sanyo Chem Ind Ltd | 陶管シ−ル用プライマ− |
JPH063480U (ja) * | 1992-06-09 | 1994-01-18 | 有限会社昭和工業所 | 洗浄装置 |
NL1009088C2 (nl) * | 1998-05-06 | 1999-11-09 | Hoogovens Staal Bv | Werkwijze voor het plaatselijk voorzien van een met een organische coating bekleed voorwerp van een laag goed vervormbaar afdichtmiddel, aldus vervaardigd bekleed voorwerp, werkwijze voor het prepareren van een met een organische coating bekleed halfproduct en een aldus geprepareerd halfproduct. |
-
1978
- 1978-04-19 JP JP53045423A patent/JPS587864B2/ja not_active Expired
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS54138072A (en) | 1979-10-26 |
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