JP2002363361A - 透明性樹脂組成物および透明性絶縁シート - Google Patents

透明性樹脂組成物および透明性絶縁シート

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浩一 飯沼
Atsushi Suzuki
淳 鈴木
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Abstract

(57)【要約】 【課題】透明性を有し、柔軟性があって機械特性に優れ
た透明性樹脂組成物及びそれを用いた透明性絶縁シ−ト
を提供する。 【解決手段】(1)エチレン−プロピレン−非共役ジエ
ン共重合体ゴム100重量部と、(2)疎水性シリカ3
0〜80重量部および(3)加工油30〜100重量部
を含み、架橋された透明性樹脂組成物。この樹脂組成物
は、引張強度10MPa以上、伸び400%以上、ショ
ア硬度A50〜70、引裂強度(切込み無しアングル
型)250N/mm以上であることが、絶縁シートとし
た時に好適なものとなる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明が属する技術分野】本発明は、高電圧あるいは低
電圧の配電線路の複雑な支持金物、電線等の充電部を保
護し、作業者との電気的離隔を保ち、感電の防止を図る
ことを目的とする透明性絶縁シートおよびこれに用いら
れる透明性樹脂組成物に関する。
【0002】
【従来の技術】柱上での架線作業などに用いられる縁回
しカバーシート等の絶縁シ−トは、その使用目的から下
記のような特性を必要とする。
【0003】(1)耐電圧性 高、低電圧配電線路の作業者との電気的離隔を保持し感
電を防止するため、絶縁シ−トは十分な耐電圧性を要す
る。 (2)柔軟性 複雑な支持金物、電線等各種の充電部を保護するもので
あることから保護作業を行う際、容易に防護できるよう
に、絶縁シ−トは柔軟性を要する。
【0004】(3)機械特性 複雑な支持金物等に引っ掛けてシ−トが破れないように
するため、絶縁シ−トは機械特性の優れたものがよい。 (4)耐久性 屋外の配電線路に用いるため、絶縁シ−トは耐候性があ
って、かつ、長期にわたり軟化、変質の少ないものでな
くてはならない。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】従来の絶縁シ−トに
は、不透明なものと透明なものとがあった。不透明な絶
縁シ−トは、防護状況が適正なものかの確認が困難であ
り、非防護物が完全に露出するかあるいは、作業者が極
めて近寄らなければ確認のできない状況であるという問
題点があった。また、透明な絶縁シ−トには、ポリオレ
フィン等の透明な材質のものを用いるのが一般的である
が、上述の特性を満たすためには種々の添加剤を添加し
なければならない。しかしながら、添加剤の添加により
シートの透明性が低下し、必要量の添加剤を添加するこ
とができないという問題点があった。
【0006】そこで、本発明では、透明性を有し、柔軟
性があって、かつ、機械特性に優れた透明性樹脂組成物
及びそれを用いた透明性絶縁シ−トを提供することを課
題とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記課題は、(1)エチ
レン−プロピレン−非共役ジエン共重合体ゴム100重
量部と、(2)疎水性シリカ30〜80重量部および
(3)加工油30〜100重量部を含み、架橋された透
明性樹脂組成物で絶縁シートを構成することで解決でき
る。一般に、エチレン−プロピレン共重合体ゴムは、主
鎖に2重結合あるいは極性基を持たないので、電気特性
に優れ、透明性が良く、かつ、耐水性に優れる。
【0008】特に、エチレン−プロピレン−非共役ジエ
ン共重合体ゴム(以下、「EPDM」と呼ぶ)は、エチ
レン−プロピレン共重合体ゴムのうちでも、上記性能に
優れることを見出した。すなわち、EPDMは非共役ジ
エン基により他のゴム成分と架橋し易く、かつ、エチレ
ン−プロピレン共重合体ゴムに比べて柔軟性に優れる。
【0009】加工油には、その一例として、ゴムの軟
化、増容、加工性向上に用いられるプロセスオイルまた
はエクステンダ−オイルとよばれる鉱物油、合成油が用
いられる。また、疎水性シリカを配合して、吸湿による
絶縁低下を防ぐ。ここで、疎水性シリカは、シリカ(S
iO2)粒子の表面に存在する親水性のシラノ−ル基
(SiOH)に疎水処理を施したものである。そのため
に、疎水性であるEPDMとの親和性が改善され、EP
DMへの分散性が向上し、耐引裂き性が向上する。
【0010】以上より、(1)EPDM、(2)疎水性
シリカおよび(3)加工油を含み、EPDMを架橋して
なる樹脂組成物は、透明性を有し、柔軟性があって、か
つ機械特性に優れるものとなる。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、実施の形態に基づき、本発
明を具体的かつ詳細に説明する。本発明で用いられるE
PDMは、エチレンと、プロピレンと、分岐鎖状ポリエ
ン化合物とからなる3元ランダム共重合体であって、
(i)エチレン含有量が60〜85重量%の範囲にあ
り、(ii)ヨウ素価が5〜15重量%の範囲であるもの
で、ゴム弾性を有するものである。
【0012】このEPDMのエチレン含有量は、より好
ましくは、65〜80重量%である。また、ヨウ素価
は、より好ましくは、7〜15重量%である。エチレン
含有量が60重量%未満であると、樹脂組成物の引っ張
り強度が低下する。また、エチレン含有量が85重量%
を越えると、樹脂組成物が低温で硬くなる度合いが大き
くなるまた、EPDMのヨウ素価が5重量%未満である
と、架橋しにくくなり、ヨウ素価が15重量%を越える
と、架橋が進行しやすく、加工性が低下する。
【0013】上記分岐鎖状ポリエン化合物として、具体
的には、ジシクロペンタジエン、1,4−ヘキサジエ
ン、5−エチリデン−2−ノルボルネン、4−エチリデ
ン−8−メチル−1,7−ノナジエン、4−エチリデン
−1,6−オクタジエン、7−メチル−4−エチリデン
−1,6−オクタジエン、7−メチル−4−エチリデン
−1,6−ノナジエン、7−エチル−4−エチリデン−
1,6−ノナジエン、6,7−ジメチル−4−エチリデ
ン−1,6−オクタジエン、6,7−ジメチル−4−エ
チリデン−1,6−ノナジエン、4−エチリデン−1,
6−デカジエン、7−メチル−4−エチリデン−1,6
−デカジエン、7−メチル−6−プロピル−4−エチリ
デン−1,6−オクタジエン、4−エチリデン−1,7
−ノナジエン、8−メチル−4−エチリデン−1,7−
ノナジエン、4−エチリデン−1,7−ウンデカジエ
ン、8−メチル−4−エチリデン−1,7−ウンデカジ
エン、7,8−ジメチル−4−エチリデン−1,7−
ノナジエン、7,8−ジメチル−4−エチリデン−1,
7−デカジエン、7,8−ジメチル−4−エチリデン−
1,7−ウンデカジエン、8−メチル−7−エチル−4
−エチリデン−1,7−ウンデカジエン、7,8−ジエ
チル−4−エチリデン−1,7−デカジエン、9−メチ
ル−4−エチリデン−1,8−デカジエン、8,9−ジ
メチル−4−エチリデン−1,8−デカジエン、10−
メチル−4−エチリデン−1,9−ウンデカジエン、
9,10−ジメチル−4−エチリデン−1,9−ウンデ
カジエン、11−メチル−4−エチリデン−1,10−
ドデカジエン、10,11−ジメチル−4−エチリデン
−1,10−ドデカジエン等を例示することができる。
これらは、単独であるいは2種以上組合わせて用いるこ
とができる。
【0014】これらのなかでも、5−エチリデン−2−
ノルボルネン(以下、「ENBタイプ」と呼ぶ)が分岐
鎖状ポリエン化合物として好ましく用いられる。上記分
岐鎖状ポリエン化合物は、トランス体およびシス体の混
合物であってもよく、トランス体単独またはシス体単独
であってもよい。
【0015】EPDMを架橋させる架橋剤としては、有
機過酸化物が好ましい。この有機過酸化物としては、具
体的には、ジクミルパ−オキサイド、ジ−t−ブチルパ
−オキサイド、ジ−t−ブチルパ−オキシ−3,3,5
−トリメチルシクロヘキサン、t−ブチルヒドロパ−オ
キサイド、t−ブチルクミルパ−オキサイド、ベンゾイ
ルパ−オキサイド、2,5−ジメチル−2,5−ジ(t
−ブチルパ−オキシン)ヘキシン−3、2,5−ジメチ
ル−2,5−ジ(ベンゾイルパ−オキシ)ヘキサン、
2,5−ジメチル−2,5−モノ(t−ブチルパ−オキ
シ)−ヘキサン、α,α’−ビス(t−ブチルパ−オキ
シ−m−イソプロピル)ベンゼン等が挙げられる。
【0016】これらのなかでも、ジクミルパ−オキサイ
ド、ジ−t−ブチルパ−オキサイド、ジ−t−ブチルパ
−オキシ−3,3,5−トリメチルシクロヘキサン、ベ
ンゾイルパ−オキサイドが好ましく用いられる。これら
の有機過酸化物は、1種または2種以上組合わせて用い
られる。本発明においては、有機過酸化物は、EPDM
100重量部に対して、1.0〜4.0重量部、好まし
くは1.5〜3.5重量部の割合で使用されるが、要求
される物性値に応じて適宜最適量を決定することが望ま
しい。
【0017】前記の疎水性シリカは、透明性を低下させ
ないために、粒子径の小さいものを用いる。具体的に
は、一次粒子の平均粒径が5〜30nm、特に10〜2
0nmのものが好ましい。また、比表面積はBET法で
40〜500m2/g、好ましくは50〜200m 2/gの
もので、しかもメタノ−ル湿潤性が疎水性のものが好ま
しい。前記エチレン−プロピレン共重合体ゴム100重
量部に対して、疎水性シリカを30〜80重量部添加す
る。
【0018】疎水性シリカの一次粒子の平均粒径が5n
m未満であると、凝集し易くなり、機械特性が悪くな
り、平均粒径が30nmを越えると、透明性が悪くな
る。また、疎水性シリカの添加量が、30重量部未満で
あると、引き裂き強度が不足し、80重量部を越える
と、透明性が悪くなる。
【0019】前記加工油は合成油が好ましい。また、鉱
油でもかまわない。ただし、鉱油は少量の不純物を含む
場合があり、2重結合を含むと変色しやすいのでこれが
入っていないものが好ましい。具体的には、プロセスオ
イル、潤滑油、パラフィン、流動パラフィン、石油アス
ファルト、ワセリン、コ−ルタ−ル、ヒマシ油、アマニ
油、サブ、密ロウ、パルミチン酸、ステアリン酸、ステ
アリン酸バリウム、ステアリン酸カルシウム、ラウリル
酸亜鉛、アタクチックポリプロピレン、クマロインデン
樹脂などが挙げられる。中でも、特にプロセスオイルが
好ましい。
【0020】この加工油の配合量としては、EPDM1
00重量部に対して、30〜100重量部を添加するの
が好ましい。加工油が30重量部未満では、柔軟性が不
足する。加工油が100重量部を越えると、ブリ−ドを
生じる。
【0021】以下、本発明で用いうる各種添加剤につい
て述べる。熱老化特性を良くするために老化防止剤を添
加する。具体的には、フェノ−ル系老化防止剤として
は、イルガノックス1076、イルガノックス1010
もしくはノクラック300、AO−18、AO−2O
等、硫黄系老化防止剤としては、アデカスタブAO−4
12S、リン系老化防止剤としては、アデカスタブAO
−2112等が挙げられる。このような老化防止剤は、
ブル−ミングしない程度に0.05〜3重量部添加す
る。
【0022】耐候性を良くするための耐候性向上剤に
は、樹脂組成物の透明性が低下しないものが用いられ、
公知のヒンダートアミン系の耐候性向上剤が好ましい。
具体的には、アデカスタブLA−77等が挙げられる。
この耐候性向上剤は、これがブル−ミングしないように
0.05〜1重量部程度添加される。EPDMと疎水性
シリカとの相溶性を良くするために、シランカップリン
グ剤を用いても良い。これにはビニルシラン、メタクリ
ルシランなどがある。なお、カ−ボンブラックは透明性
を著しく阻害するので、使用できない。
【0023】また、本発明の透明性樹脂組成物は、架橋
されて絶縁シート等の成形品とされる。架橋は、樹脂組
成物を混練りし、加熱プレス成型し、架橋する。この架
橋後の成形品の樹脂分のゲル分率は、50〜90%とさ
れ、50%未満では機械的強度の向上が不十分で、90
%を越えると伸びが不足し、可撓性が低下する。
【0024】また、本発明の透明性樹脂組成物は、架橋
後の引張強度が10MPa以上、好ましくは10〜20
MPaとされ、伸び400%以上、好ましくは400か
ら800%とされ、硬度(ショア硬さ、A)が50〜7
0、引き裂き強度(切込み無しアングル形)250N/
mm以上、好ましくは300N/mm以上とされる。こ
のような物性値を取るようにすることで、絶縁シートに
要求される上記の機械的特性が満足できるものとなる。
【0025】次に、本発明の樹脂組成物を製造する方法
について述べる。本発明の樹脂組成物を製造する方法と
しては、バンバリーミキサー、ヘンシェルミキサーなど
の密閉式混練機やオープンロールなどを用いて、前記の
各成分を混練することによって行われる。この際の混練
温度は、室温から120℃、好ましくは50〜80℃と
される。
【0026】ここで得られた透明性樹脂組成物は、架橋
以前では熱可塑性であるので、一般に使用される熱可塑
性樹脂成形機を用いて成形することが可能であって、射
出成形、押出成形、カレンダ−成形、ブロ−成形等の各
種の成形方法が適用可能である。
【0027】本発明の樹脂組成物を製造する際、有機過
酸化物による架橋時に架橋助剤を併用してもよい。この
ような架橋助剤の配合により、架橋反応が均一且つ緩和
になり、機械的特性を向上させることが可能である。具
体的には、N,N’−m−フェニレンビスマレイミド、
トルイレンビスマレイミドP−キノンジオキシム、ニト
ロベンゼン、ジフェニルグアニジン、トリメチロ−ルプ
ロパン等のパ−オキサイド架橋助剤、又はジビニルベン
ゼン、エチレングリコ−ルジメタクリレ−ト、ポリエチ
レングリコ−ルジメタクリレ−ト、トリメチロ−ルプロ
パントリメタクリレ−ト、アリルメタクリレ−ト、トリ
アリルイソシアヌレート、トリアリルトリメリテート等
の多官能性のビニルモノマ−が挙げられる。
【0028】以下において、具体例を挙げ、本発明を詳
しく説明する。本発明は、本発明の要旨をそこなわない
範囲において、以下の具体例のみに限定されるものでは
ない。
【0029】表1および表2に示した配合成分は、以下
の通りである。 EPDM1:エチレン−プロピレン−エチリデンノルボ
ルネン共重合体ゴム(三井化学製、エチレン含量:78
重量%、ヨウ素価:13重量%) EPDM2:エチレン−プロピレン−エチリデンノルボ
ルネン共重合体ゴム(三井化学製、エチレン含量:82
重量%、ヨウ素価:10重量%) EPDM3:エチレン−プロピレン−ジシクロペンタジ
エン共重合体ゴム(三井化学製、エチレン含量:68重
量%、ヨウ素価:10重量%)
【0030】疎水性シリカ:アエロジルR−972(日
本アエロジル製) 加工油:ダイアナプロセスオイルPW−38(出光石油
化学製) 架橋剤:パ−カドックス14(日本アクゾ製) 架橋助剤:トリアム705(和光純薬製) 耐候性向上剤:LA−77(旭電化製) シランカップリング剤:KBM−503(信越化学製) 老化防止剤1:フェノール系 「イルガノックス107
6」 老化防止剤2:イオウ系 「A0−4125」
【0031】最初に、EPDM、加工油、架橋剤、架橋
助剤、各種添加剤を表1および表2に示す重量割合で、
温度 80℃に設定されたバンバリーミキサーに供給
し、混練してゴム配合物を得た。このゴム配合物を温度
150℃のシ−ト成形機でシ−ト状に成形した。 この
シ−トを150℃で加熱して架橋した後、これを打ち抜
いて、引張試験片(ダンベル3号、JIS K 625
1)、引裂き試験片(切込み無しアングル型 JIS
K 6252)を作成した。
【0032】(1)引張試験 上記引張試験片を用いてJIS K 6251に規定され
る方法に従い、測定温度23℃、引張速度200mm/
分の条件で引張試験を行ない、引張強度TSおよび引張
伸びELを測定した。 (2)硬さ試験 硬さ試験は、JIS K 6253に準拠して、硬度(シ
ョアA硬度)を測定した。
【0033】(3)引裂き試験 上記引裂き試験片を用いて、JIS K 6252に規
定される方法に従い、引裂き強度を測定した。 (4)ブリード試験 ブリード試験は、25℃の恒温室下で試験片を1ヶ月放
置した後、試験片表面のブリードの有無を肉眼で観察し
た。これらの結果を表1及び表2に示す。
【0034】
【表1】
【0035】
【表2】
【0036】表1および表2の具体例より、以下のこと
が判る。 (1)疎水性シリカが少ないと、引裂き強度が小さい。
疎水性シリカが多いと、引張伸びが小さい。 (2)加工油が少ないと、硬度が大きい(硬い)。加工
油が多いと、引張強度が小さく、ブリードを生じる。 (3)EPDMがエチレン−プロピレン−ジシクロペン
タジエン共重合体ゴムであると、引張強度が小さい。
【0037】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の透明性樹
脂組成物は、(1)エチレン−プロピレン−非共役ジエ
ン共重合体ゴム100重量部と、(2)疎水性シリカ3
0〜80重量部および(3)加工油30〜100重量部
を含み、架橋されたものであるので、優れた透明性を有
し、柔軟性があって、かつ、機械特性にも優れている。
このため、この透明性樹脂組成物は、縁回りカーバーシ
ートなどの電気絶縁用シートに好適に使用できるもので
ある。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 4F071 AA15X AA20X AA21X AA71 AA80 AB26 AE17 AF15 AF16 BB03 BC01 BC10 4J002 AE052 BB151 DJ016 FD016 GQ01 5G333 AA01 AA13 AB02 AB22 CB01 DA03 FA01

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】(1)エチレン−プロピレン−非共役ジエ
    ン共重合体ゴム100重量部と、(2)疎水性シリカ3
    0〜80重量部および(3)加工油30〜100重量部
    を含み、架橋されたことを特徴とする透明性樹脂組成
    物。
  2. 【請求項2】エチレン−プロピレン−非共役ジエン共重
    合体ゴムが、エチレン−プロピレン−エチリデンノルボ
    ルネン非共役ジエン共重合体ゴムであることを特徴とす
    る請求項1に記載の透明性樹脂組成物。
  3. 【請求項3】引張強度が10MPa以上、引張伸びが4
    00%以上、引裂き強度が250N/mm以上であるこ
    とを特徴とする請求項1または2に記載の透明性樹脂組
    成物。
  4. 【請求項4】ショア硬度Aが50〜70であることを特
    徴とする請求項1または2に記載の透明性樹脂組成物。
  5. 【請求項5】請求項1ないし4のいずれかに記載の透明
    性樹脂組成物を絶縁シ−トとして用いたことを特徴とす
    る透明性絶縁シ−ト。
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