JP2002363154A - 保護チオール化合物及び保護ジスルフィド化合物 - Google Patents

保護チオール化合物及び保護ジスルフィド化合物

Info

Publication number
JP2002363154A
JP2002363154A JP2001167653A JP2001167653A JP2002363154A JP 2002363154 A JP2002363154 A JP 2002363154A JP 2001167653 A JP2001167653 A JP 2001167653A JP 2001167653 A JP2001167653 A JP 2001167653A JP 2002363154 A JP2002363154 A JP 2002363154A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
group
substituent
compound
self
compound according
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2001167653A
Other languages
English (en)
Inventor
Kenji Yakata
研志 矢方
Motomi Sato
求美 佐藤
Yuriko Fukuoka
由里子 福岡
Yoshihisa Yamaguchi
淑久 山口
Kazuhiko Nagira
和彦 柳楽
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Dojindo Laboratory and Co Ltd
Original Assignee
Dojindo Laboratory and Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Dojindo Laboratory and Co Ltd filed Critical Dojindo Laboratory and Co Ltd
Priority to JP2001167653A priority Critical patent/JP2002363154A/ja
Publication of JP2002363154A publication Critical patent/JP2002363154A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B82NANOTECHNOLOGY
    • B82YSPECIFIC USES OR APPLICATIONS OF NANOSTRUCTURES; MEASUREMENT OR ANALYSIS OF NANOSTRUCTURES; MANUFACTURE OR TREATMENT OF NANOSTRUCTURES
    • B82Y30/00Nanotechnology for materials or surface science, e.g. nanocomposites

Landscapes

  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Nanotechnology (AREA)
  • Physics & Mathematics (AREA)
  • Composite Materials (AREA)
  • Condensed Matter Physics & Semiconductors (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Materials Engineering (AREA)
  • Crystallography & Structural Chemistry (AREA)
  • Organic Low-Molecular-Weight Compounds And Preparation Thereof (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 末端基としてアミノ基を有する自己組織化単
分子膜を安定かつ簡便に製造するための化合物を提供す
る。 【解決手段】 式(I):HS-Y1-NH-CO-R1 〔Y1は炭素数3
以上のアルキレン基(1若しくは2個以上のヘテロ原
子、及び/又は1若しくは2以上の不飽和結合を含んで
いてもよい)を示し、R1はアラルキルオキシ基、アルキ
ル基、アルキルオキシ基、アルケニルオキシ基、ヘテロ
環オキシ基、又はヘテロアリールオキシ基を示す〕で表
される化合物。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、保護されたアミノ
基を有するチオール化合物及びジスルフィド化合物に関
する。
【0002】
【従来の技術】近年、末端基としてカルボキシル基やヒ
ドロキシル基を有するチオール化合物及びジスルフィド
化合物を用いて、金、銀や白金基板上に自己組織化単分
子膜を形成させることができるようになった。チオール
化合物及びジスルフィド化合物は、イオウと金属の結合
を介して自己組織化単分子膜を形成し、末端基は様々な
有機物質と結合させることができる。これらの自己組織
化単分子膜は、修飾電極、水晶発信子マイクロバランス
や表面プラズモン共鳴等の分析手法で、プローブ分子を
固定する方法として利用されている。また、末端基とし
てアミノ基を有するチオール化合物を用いた自己組織化
単分子膜は、アミノ基がアルデヒド化合物と結合するた
め、糖を固定するのに有用であり、カルボキシル基を有
する化合物をアミド結合を介して固定することができ
る。
【0003】これまで、末端基としてアミノ基を有する
アルキレンチオール化合物としては、システアミンのみ
が知られている。この化合物は、炭素数2個のアルキル
鎖の末端に其々チオール基とアミノ基を有するものであ
る。自己組織化単分子膜の形成や安定性には、ファンデ
ルワールス力、π−π相互作用や水素結合が影響してお
り、アルキル鎖が短いためシステアミンでは安定な自己
組織化単分子膜を形成できないという問題がある。
【0004】一方、システアミン類似の化合物でアルキ
ル鎖が3以上の化合物は、酸化に対して不安定であり、
ジスルフィド化合物やさらに酸化が進んだ不溶性の化合
物を生成する。アミノ基が塩基として作用し、チオール
基をチオーレートアニオンとするため、酸化を受け易く
なっているからであり、ジスルフィド化合物でも、アミ
ノ基が塩基として作用してジスルフィド結合の酸化が促
進される。このような酸化を防止するため、アミノ基を
塩酸等の強酸と反応させ、塩として用いることが行われ
ているが、アミノ基を強酸の塩としたチオール化合物や
ジスルフィド化合物は、自己組織化単分子膜を作製する
際に、濃度、溶媒の種類や浸漬時間などを十分に制御し
ないと、多分子層膜を形成したりアミノ基が金属基板と
結合したりする問題がある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明の課題は、末端
基としてアミノ基を有する自己組織化単分子膜を安定か
つ簡便に形成するための化合物を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明者らは上記の課題
を解決すべく鋭意研究を行った結果、保護されたアミノ
基を有するチオール化合物やジスルフィド化合物が酸化
に対して安定であり、この化合物を用いて安定な自己組
織化単分子膜を容易に形成できること、並びに形成後の
自己組織化単分子膜から既存の方法でアミノ基の脱保護
を行うことにより、することにより、末端基としてアミ
ノ基を有する自己組織化単分子膜を製造できることを見
出した。本発明は上記の知見を基に完成されたものであ
る。
【0007】すなわち、本発明は、下記の一般式(I): HS-Y1-NH-CO-R1 (式中、Y1は置換基を有していてもよい炭素数3以上の
アルキレン基(該アルキレン基は主鎖中に1若しくは2
個以上のヘテロ原子、及び/又は1若しくは2以上の不
飽和結合を含んでいてもよい)を示し、R1は置換基を有
していてもよいアラルキルオキシ基、置換基を有してい
てもよいアルキル基、置換基を有していてもよいアルキ
ルオキシ基、置換基を有していてもよいアルケニルオキ
シ基、置換基を有していてもよいヘテロ環オキシ基、又
は置換基を有していてもよいヘテロアリールオキシ基を
示す)で表される化合物を提供するものである。
【0008】上記発明の好ましい態様によれば、Y1が炭
素数3から11の直鎖状アルキレン基である上記の化合
物;Y1が下記の式:-(CH2CH2O)n-CH2CH2-、-CH2O-(CH2C
H2O)n-CH 2CH2-、又は-CH2O-(CH2CH2O)n-CH2-(式中、n
は2〜10の整数を示す)で表される基である上記の化合
物;及びR1がtert-ブトキシ基、9-フルオレニルメトキ
シ基、又はトリフルオロメチル基である上記の化合物が
提供される。
【0009】また、本発明により、下記の一般式(II): R2-CO-NH-Y2-S-S-Y2-NH-CO-R2 (式中、Y2は置換基を有していてもよい炭素数3以上の
アルキレン基(該アルキレン基は主鎖中に1若しくは2
個以上のヘテロ原子、及び/又は1若しくは2以上の不
飽和結合を含んでいてもよい)を示し、R2は置換基を有
していてもよいアラルキルオキシ基、置換基を有してい
てもよいアルキル基、置換基を有していてもよいアルキ
ルオキシ基、置換基を有していてもよいアルケニルオキ
シ基、置換基を有していてもよいヘテロ環オキシ基、又
は置換基を有していてもよいヘテロアリールオキシ基を
示す)で表される化合物も提供される。
【0010】この発明の好ましい態様によれば、Y2が炭
素数3から11の直鎖状アルキレン基である上記の化合
物;Y2が下記の式:-(CH2CH2O)m-CH2CH2-、-CH2O-(CH2C
H2O)m-CH 2CH2-、又は-CH2O-(CH2CH2O)m-CH2-(式中、m
は2〜10の整数を示す)で表される基である上記の化合
物、及びR2がtert-ブトキシ基、9-フルオレニルメトキ
シ基、又はトリフルオロメチル基である上記の化合物が
提供される。
【0011】別の観点からは、自己組織化単分子膜の製
造に用いるための上記一般式(I)又は(II)で表される化
合物;上記一般式(I)又は(II)で表される化合物の自己
組織化単分子膜の製造のための使用;並びに、末端基と
してアミノ基を有する自己組織化単分子膜の製造方法で
あって、下記の工程:(1) 上記一般式(I)又は(II)で表
される化合物を用いて基板上に自己組織化単分子膜を形
成する工程;及び上記工程(1)で得られた自己組織化単
分子膜をアミノ基の脱保護反応に付する工程を含む方法
が提供される。
【0012】
【発明の実施の形態】Y1及びY2が示す炭素数3以上のア
ルキレン基は直鎖状又は分枝鎖状のいずれでもよいが直
鎖状のアルキレン基が好ましい。該アルキレン基は1個
又は2個以上の置換基を有していてもよい。置換基の種
類、個数、及び置換位置は特に限定されず、2個以上の
置換基を有する場合には、それらは同一でも異なってい
てもよい(「置換基を有していてもよい」と定義されて
いる他の置換基についても同様である)。アルキレン基
上の置換基としては、例えば、オキソ基、水酸基、ハロ
ゲン原子(本明細書においてハロゲン原子という場合に
は、フッ素原子、塩素原子、臭素原子、又はヨウ素原子
のいずれでもよい)、アルカノイルオキシ基、アリール
カルボニルオキシ基などを例示することができるが、こ
れらに限定されることはない。
【0013】また、該アルキレン基は主鎖中に1個又は
2個以上のヘテロ原子を含んでいてもよい。ヘテロ原子
の種類は特に限定されないが、例えば、窒素原子、酸素
原子、又は硫黄原子からなる群から選ばれるヘテロ原子
が好ましい。特に好ましいヘテロ原子は酸素原子であ
る。酸素原子を含むアルキレン基の例として、例えば、
下記の式:-(CH2CH2O)p-CH2CH2-、-CH2O-(CH2CH2O)p-CH
2CH2-、又は-CH2O-(CH2CH2O)p-CH2-(式中、pは2〜10
の整数を示す)で表される2価の基を挙げることができ
る。さらに該アルキレン基は1又は2以上の不飽和結合
を含んでいてもよい。不飽和結合の種類は特に限定され
ないが、二重結合又は三重結合のいずれであってもよ
く、両者を含んでいてもよい。ヘテロ原子を含む場合に
はアゾ基やイミノ基を主鎖中に含んでいてもよい。
【0014】R1が示すアラルキルオキシ基を構成するア
リール基の種類は特に限定されず、単環性又は縮合環性
のアリール基のいずれを用いてもよい。該アリール基は
環構成原子としてヘテロ原子を含んでいてもよい。アラ
ルキルオキシ基が置換基を有する場合、該アラルキルオ
キシ基を構成するアリール環上に置換する置換基とし
て、例えばハロゲン原子、アルキル基、アルコキシ基、
ニトロ基などを挙げることができるが、置換基の種類は
これらに限定されることはない。アラルキルオキシ基を
構成するアリール基としてフェニル基、フルオレニル基
が特に好ましく、9-フルオレニル基が最も好ましい。ア
ラルキルオキシ基を構成するアルキル基は直鎖状又は分
枝鎖状のいずれでもよい。
【0015】R1が示すアルキル基としては、直鎖状又は
分枝鎖状のアルキル基が好ましく、炭素数1〜6程度のア
ルキル基が好ましい。R1が示すアルキル基が置換基を有
する場合、置換基としてはハロゲン原子が好ましく、特
に好ましいのはフッ素原子である。R1が示すアルキル基
として特に好ましいのはトリフルオロメチル基である。
【0016】R1が示すアルキルオキシ基のアルキル部分
は、直鎖状、分枝鎖状、環状、又はそれらの組み合わせ
のいずれでもよく、炭素数1〜10程度のアルキル基が好
ましい。アルキルオキシ基を構成する好ましいアルキル
基として、エチル基、tert-ブチル基、アダマンチル基
などを例示することができる。R1が示すアルキル基が置
換基を有する場合、置換基として、例えばハロゲン原子
(好ましくは塩素原子又は臭素原子)、水酸基、アルコ
キシ基、アルキル置換シリル基などを挙げることができ
る。
【0017】R1が示すアルケニルオキシ基としては、直
鎖状又は分枝鎖状のいずれのアルケニルオキシ基を用い
てもよい。アルケニルオキシ基として、例えば、アリル
オキシ基が好ましい。R1が示すヘテロ環オキシ基を構成
するヘテロ環は単環性又は多環性のいずれであってもよ
く、飽和又は部分飽和のいずれであってよもい。R1が示
すヘテロアリールオキシ基を構成するヘテロアリール環
は単環性又は多環性のいずれであってもよい。該ヘテロ
環オキシ基又はヘテロアリールオキシ基の環構成原子と
して含まれるヘテロ原子の種類は特に限定されないが、
例えば、酸素原子、窒素原子、又はイオウ原子が好まし
い。該ヘテロ原子の個数は特に限定されず、1個又は2
個以上のいずれであってもよく、2個以上のヘテロ原子
を含む場合にはそれらは同一でも異なっていてもよい。
ヘテロ環オキシ基として、例えば1-ピペリジニルオキシ
基を挙げることができ、ヘテロアリールオキシ基とし
て、8-キノリンオキシ基を挙げることができる。R2が示
す各基についても上記と同様である。
【0018】-CO-R1又は-CO-R2で表される基の具体例を
以下に示すが、本発明の化合物はこれらの基を有する化
合物に限定されることはない。
【0019】
【化1】
【0020】
【化2】
【0021】
【化3】 及び、-CO-CF3
【0022】本発明の化合物は、置換基の種類に応じて
1個又は2個以上の不斉炭素を有する場合もあるが、不
斉炭素に基づく光学異性体又はジアステレオ異性体など
の純粋な形態の立体異性体、立体異性体の任意の混合
物、ラセミ体などはいずれも本発明の範囲に包含され
る。また、本発明の化合物は置換基の種類によっては塩
を形成する場合があり、さらに遊離形態の化合物又は塩
の形態の化合物が水和物又は溶媒和物を形成する場合も
ある。これらのいずれも物質も本発明の範囲に包含され
る。
【0023】本発明の化合物は、末端基としてアミノ基
を有する自己組織化単分子膜の製造に有用である。自己
組織化単分子膜の基板の種類は特に限定されないが、例
えば、金、銀、銅、又は白金などの貴金属基板を好適に
用いることができ、金の基板を用いることが特に好まし
い。基板上に自己組織化単分子膜を形成する方法は当業
者に周知されており、任意の方法を採用することができ
る。通常は、上記の一般式(I)又は(II)で表される化合
物を有機溶媒中に溶解し、該溶液中に基板を浸漬して該
化合物からなる自己組織化単分子膜を該基板表面に形成
することができる。
【0024】自己組織化単分子膜の製造にあたり、使用
する有機溶媒の種類は特に限定されないが、例えば、メ
タノール、エタノール、イソプロパノールなどのアルコ
ール類、ベンゼン、トルエン、キシレンなどの芳香族炭
化水素類、n−ヘキサン、n−ペンタンなどの脂肪族炭化
水素類、N,N-ジメチルホルムアミドなどを用いることが
できる。溶媒の種類で自己組織化単分子膜の欠陥の種類
や量が変化することが知られているので(Yamada, R. et
al., Chem. Lett., 667, 1999)、上記論文を参照しつ
つ基板の種類や反応温度などに応じて適宜の溶媒を選択
することが望ましい。これらのうちエタノールを用いる
ことが好ましい。
【0025】上記の一般式(I)又は(II)で表される化合
物を基板と反応させるにあたり、アルカンチオール溶液
の温度は特に限定されないが、通常は室温下から加温下
で反応を行うことができる。反応を50℃以上、例えば50
℃から溶媒の還流温度の範囲、より好ましくは60℃程度
で行うことにより、ピットの数が少なく、テラス部分の
広い自己組織化単分子膜を製造することができる場合が
ある。反応時間は特に限定されないが、数10分から数時
間程度が好ましく、より好ましくは約1時間である。反
応時間を必要以上に長くすると膜の破壊が生じる場合が
あり、例えば、反応時間が18時間を超えると膜の欠陥が
増加する場合がある。製造された自己組織化単分子膜の
微視的な構造はSTM像(走査型トンネル顕微鏡像)やAFM
像(原子間力顕微鏡像)により詳細に観測できる。
【0026】本発明の方法では、上記の方法で得られた
自己組織化単分子膜をアミノ基の脱保護反応に付して、
末端基としてアミノ基を有する自己組織化単分子膜を製
造することを特徴としている。本明細書において、脱保
護反応とは、上記の一般式(I)又は(II)で表される化合
物のアミノ基に結合したCO-R1又はCO-R2を脱離させるこ
とを意味しており、本明細書においてCO-R1又はCO-R2
アミノ基の保護基と呼ぶ場合がある。脱保護反応は、通
常は酸処理により行うことができる。アミノ基の保護基
及び脱保護については、T.W. Green著Protective Group
in Organic Synthesis (John Wiley and Sons, 1991)
に記載されているので、当業者は上記刊行物を参照しつ
つ、適宜の脱保護条件を容易に選択できる。
【0027】
【実施例】以下、本発明を実施例によりさらに具体的に
説明するが本発明の範囲は下記の実施例に限定されるこ
とはない。 実施例1:N-(9H-フルオレン-9-イルメトキシカルボニ
ル)-11-アミノ-1-ウンデカンチオールの合成 窒素雰囲気下で、3.00 gの11-アミノ-1-ウンデカンチオ
ール塩酸塩を250 mlのクロロホルムに溶解し5℃に冷却
した。この溶液に2.5 mlのジイソプロピルエチルアミン
を加え、次いで5.06 gの炭酸9-フルオレニルメチルスク
シンイミジルを加え、5℃で3時間、室温で一晩攪拌し
た。反応液を10%クエン酸溶液で洗浄し、次に純水で洗
浄した。洗浄後のクロロホルム相を無水硫酸ナトリウム
で乾燥した。無水硫酸ナトリウムをろ別し、ろ液を減圧
下で濃縮した。濃縮残渣をシリカゲルカラムクロマトグ
ラフィー(展開溶媒:クロロホルム)で精製し、収量2.00
g、収率38%で目的物を得た。 MS m/e=426(M+1)1 H-NMR(CDCl3) δ 1.27-1.58(18H, m, 9CH2), 2.52(2H,
q, S-CH2), 3.19(2H, q, N-CH2), 4.24(1H, q, >CH-),
4.40(1H, w, CH2-O), 4.74(1H, broad s, NH),7.26-7.
44(4H, m, aromatic CH), 7.60(2H, dd, aromatic CH),
7.77(2H, dd, aromatic CH)
【0028】実施例2:N-(9H-フルオレン-9-イルメト
キシカルボニル)-8-アミノ-1-オクタンチオールの合成 2.47 gの8-アミノ-1-オクタンチオール塩酸塩を用い、
実施例1と同様に反応及び精製を行い、収量2.16 g、収
率45%で目的物を得た。 MS m/e=384(M+1)1 H-NMR(CDCl3) δ 1.27-1.58(12H, m, 6CH2), 2.52(2H,
q, S-CH2), 3.18(2H, q, N-CH2), 4.24(1H, q, >CH-),
4.40(1H, w, CH2-O), 4.73(1H, broad s, NH),7.26-7.
44(4H, m, aromatic CH), 7.59(2H, dd, aromatic CH),
7.76(2H, dd, aromatic CH)
【0029】実施例3:N-(9H-フルオレン-9-イルメト
キシカルボニル)-6-アミノ-1-ヘキサンチオールの合成 2.12 gの6-アミノ-1-ヘキサンチオール塩酸塩を用い、
実施例1と同様に反応及び精製を行い、収量1.77 g、収
率40%で目的物を得た。 MS m/e=356(M+1)1 H-NMR(CDCl3) δ 1.27-1.58(8H, m, 4CH2), 2.52(2H,
q, S-CH2), 3.18(2H, q,N-CH2), 4.24(1H, q, >CH-),
4.40(1H, w, CH2-O), 4.73(1H, broad s, NH), 7.26-7.
44(4H, m, aromatic CH), 7.59(2H, dd, aromatic CH),
7.76(2H, dd, aromatic CH)
【0030】実施例4:11-(tert-ブトキシカルボニル
アミノ)-1-ウンデカンチオールの合成 窒素雰囲気下で、3.00 gの11-アミノ-1-ウンデカンチオ
ール塩酸塩を250 mlのクロロホルムに溶解し5℃に冷却
した。この溶液に2.5 mlのジイソプロピルエチルアミン
を加え、次いで3.28 gの二炭酸ジ-t-ブチルを加え、5℃
で2時間、室温で一晩攪拌した。反応液を10%クエン酸
溶液で洗浄し、次に純水で洗浄した。洗浄後のクロロホ
ルム相を無水硫酸ナトリウムで乾燥した。無水硫酸ナト
リウムをろ別し、ろ液を減圧下で濃縮した。濃縮残渣を
シリカゲルカラムクロマトグラフィー(展開溶媒:ヘキ
サン/酢酸エチルの混合比を99/1から80/20変えた)で精
製し、収量2.46 g、収率65%で目的物を得た。 MS m/e=304(M+1)1 H-NMR(CDCl3) δ 1.27-1.63(27H, m, 9CH2, 3CH3), 2.
52(2H, q, S-CH2), 3.10(2H, q, N-CH2), 4.50(1H, bro
ad s, NH)
【0031】実施例5:8-(tert-ブトキシカルボニルア
ミノ)-1-オクタンチオールの合成 2.47 gの8-アミノ-1-オクタンチオール塩酸塩を用い、
実施例4と同様に反応及び精製を行い、収量1.31 g、収
率40%で目的物を得た。 MS m/e=262(M+1)1 H-NMR(CDCl3) δ 1.27-1.65(21H, m, 6CH2, 3CH3), 2.
52(2H, q, S-CH2), 3.10(2H, q, N-CH2), 4.50(1H, bro
ad s, NH)
【0032】実施例6:6-(tert-ブトキシカルボニルア
ミノ)-1-ヘキサンチオールの合成 2.12 gの6-アミノ-1-ヘキサンチオール塩酸塩を用い、
実施例4と同様に反応及び精製を行い、収量1.31 g、収
率45%で目的物を得た。 MS m/e=234(M+1)1 H-NMR(CDCl3) δ 1.27-1.67(17H, m, 4CH2, 3CH3), 2.
52(2H, q, S-CH2), 3.11(2H, q, N-CH2), 4.60(1H, bro
ad s, NH)
【0033】実施例7:ジ-[N-(9H-フルオレン-9-イル
メトキシカルボニル)-11-アミノ-1-ウンデカニル]ジス
ルフィドの合成 0.50 gのN-(9H-フルオレン-9-イルメトキシカルボニル)
-11-アミノ-1-ウンデカンチオールを1000 mlのメタノー
ルに溶解し、1.0 gの炭酸カリウムを加えた。これに、1
0%ヨウ素メタノール溶液を、僅かにヨウ素の色が残る
まで滴下した。固形物をろ別し、ろ液を減圧下で濃縮し
た。濃縮残渣を100 mlのクロロホルムに溶解し、10%亜
硫酸水素ナトリウムで洗浄し、次に純水で洗浄した。洗
浄後のクロロホルム相を無水硫酸ナトリウムで乾燥し
た。無水硫酸ナトリウムをろ別し、ろ液を減圧下で濃縮
した。濃縮残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー
(展開溶媒 クロロホルム)で精製し、収量0.45 g、収率
91%で目的物を得た。 MS m/e=850(M+1)1 H-NMR(CDCl3) δ 1.27-1.58(36H, m, 18CH2), 2.67(4
H, t, HC2-SS-CH2), 3.19(4H, q, N-CH2), 4.24(2H, q,
>CH-), 4.40(4H, w, CH2-O), 4.74(2H, broad s,NH),
7.26-7.44(8H, m, aromatic CH), 7.60(4H, dd, aromat
ic CH), 7.77(4H,dd, aromatic CH)
【0034】実施例8:ジ-[N-(9H-フルオレン-9-イル
メトキシカルボニル)-8-アミノ-1-オクチル]ジスルフィ
ドの合成 1.00 gのN-(9H-フルオレン-9-イルメトキシカルボニル)
-8-アミノ-1-オクタンチオールを500 mlのメタノールに
溶解し、3.0 gの炭酸カリウムを加えた。これ以後の操
作は実施例7と同様に行い、収量0.80 g、収率80%で目
的物を得た。 MS m/e=766(M+1)1 H-NMR(CDCl3) δ 1.27-1.58(24H, m, 12CH2), 2.67(4
H, t, HC2-SS-CH2), 3.18(4H, q, N-CH2),4.24(2H, q,
>CH-), 4.40(4H, w, CH2-O), 4.73(2H, broad s,NH),
7.26-7.44(8H, m, aromatic CH), 7.59(4H, dd, aromat
ic CH), 7.76(4H,dd, aromatic CH)
【0035】実施例9:ジ-[N-(9H-フルオレン-9-イル
メトキシカルボニル)-6-アミノ-1-ヘキシル] ジスルフ
ィドの合成 1.00gのN-(9H-フルオレン-9-イルメトキシカルボニル)-
6-アミノ-1-ヘキサンチオールを用い、実施例8と同様
に行い、収量0.85 g、収率85%で目的物を得た。 MS m/e=710(M+1)1 H-NMR(CDCl3) δ 1.27-1.58(8H, m, 4CH2), 2.67(4H,
t, HC2-SS-CH2), 3.18(2H, q, N-CH2), 4.24(1H, q, >C
H-), 4.40(1H, w, CH2-O), 4.73(1H, broad s, NH), 7.
26-7.44(4H, m, aromatic CH), 7.59(2H, dd, aromatic
CH), 7.76(2H, dd, aromatic CH)
【0036】実施例10:ジ-[11-(tert-ブトキシカルボ
ニルアミノ)-1-ウンデカニル] ジスルフィドの合成 1.00gの11-(tert-ブトキシカルボニルアミノ)-1-ウンデ
カンチオールを用い、実施例8と同様に行い、収量0.83
g、収率83%で目的物を得た。 MS m/e=605(M+1)1 H-NMR(CDCl3) δ 1.27-1.63(54H, m, 18CH2, 6CH3),
2.67(4H, t, HC2-SS-CH2), 3.10(4H, q, N-CH2), 4.50
(2H, broad s, NH)
【0037】実施例11:ジ-[8-(tert-ブトキシカルボニ
ルアミノ)-1-オクチル] ジスルフィドの合成 1.00 gの8-(tert-ブトキシカルボニルアミノ)-1-オクタ
ンチオールを用い、実施例8と同様に行い、収量0.81
g、収率81%で目的物を得た。 MS m/e=521(M+1)1 H-NMR(CDCl3) δ 1.27-1.65(42H, m, 12CH2, 6CH3),
2.67(4H, t, HC2-SS-CH2), 3.10(4H, q, N-CH2), 4.50
(2H, broad s, NH)
【0038】実施例12:ジ-[6-(tert-ブトキシカルボニ
ルアミノ)-1-ヘキシル] ジスルフィドの合成 1.00 gの6-(tert-ブトキシカルボニルアミノ)-1-ヘキサ
ンチオールを用い、実施例8と同様に行い、収量0.85
g、収率85%で目的物を得た。 MS m/e=465(M+1)1 H-NMR(CDCl3) δ 1.27-1.67(34H, m, 8CH2, 6CH3), 2.
67(4H, t, HC2-SS-CH2),3.11(4H, q, N-CH2), 4.60(2H,
broad s, NH)
【0039】実施例13:9-フルオレニルメトキシカルボ
ニル保護化合物のサイクリックボルタンメトリー測定 350℃に保った劈開したマイカ上に金を蒸着した後、3時
間アニールし(111)単結晶の金薄膜を作製した。金薄膜
を水素炎でアニールし、9-フルオレニルメトキシカルボ
ニル保護化合物の100μmol/lエタノール溶液に1時間浸
漬した。浸漬後、エタノール及び純水で洗浄した。洗浄
後の金基板を作用電極とし、参照電極に銀/塩化銀(塩化
カリウム飽和)を用い、対極に白金電極を用い、電解液
として100 mol/l水酸化カリウムを用いて窒素雰囲気下
で最大掃引電圧を-100 mVとし、最小掃引電圧-1300 mV
とし、掃引速度を50 mV/sとしてサイクリックボルタム
メトリーを測定した。結果を表1に示した。
【0040】また、N-(9H-フルオレン-9-イルメトキシ
カルボニル)-11-アミノ-1-ウンデカンチオールのサイク
リックボルタンメトリーを図1に示した。いずれの9-フ
ルオレニルメトキシカルボニル保護化合物においても金
−イオウ結合の還元に基づくピークが観測された。その
ピークの電位は、アルキル鎖長が長くなるほど低くなっ
た。これらの結果は、9-フルオレニルメトキシカルボニ
ル保護化合物が金基板上に金-イオウ結合を介して結合
し単分子膜を形成していることを示している。また、ア
ルキル鎖長が長い9-フルオレニルメトキシカルボニル保
護体で形成された単分子膜ほど、電気化学的に安定であ
ることを示している。
【0041】実施例14:9-フルオレニルメトキシカルボ
ニル保護化合物の脱保護後のサイクリックボルタンメト
リー測定 実施例13と同様に、9-フルオレニルメトキシカルボニル
保護化合物を金基板に結合させた後、20%ピペリジンDM
F溶液に1時間浸漬し脱保護反応を行った。反応後、エ
タノール及び純水で洗浄した。洗浄後の金基板を作用電
極とし、実施例13と同様の操作で、サイクリックボルタ
ンメトリーを測定した。結果を表1に示した。いずれの
場合にも金-イオウ結合の還元に基づくピークが観測さ
れた。そのピークの電位は、脱保護前の電位とほぼ一致
しており、脱保護反応を行っても金基板上の単分子膜は
変化しないことが示された。
【0042】実施例15:tert-ブトキシカルボニル保護
化合物の脱保護後のサイクリックボルタンメトリー測定 実施例13と同様に、tert-ブトキシカルボニル保護化合
物を金基板に結合させた後、サイクリックボルタムメト
リーを測定した。結果を表2に示した。また、8-(tert-
ブトキシカルボニルアミノ)-1-オクタンチオールのサイ
クリックボルタンメトリーを図2に示した。いずれのte
rt-ブトキシカルボニル保護化合物でも、金-イオウ結合
の還元に基づくピークが観測された。そのピークの電位
は、アルキル鎖長が長くなるほど低くなった。これらの
結果は、tert-ブトキシカルボニル保護化合物が金基板
上に金-イオウ結合を介して結合し単分子膜を形成して
いることを示している。また、アルキル鎖長が長いtert
-ブトキシカルボニル保護体で形成された単分子膜ほど
電気化学的に安定であることを示している。
【0043】実施例16:tert-ブトキシカルボニル保護
化合物の脱保護後のサイクリックボルタンメトリー測定 実施例13と同様に、tert-ブトキシカルボニル保護化合
物を金基板に結合させた後、2.0 mol/le塩酸ジオキサン
溶液に1時間浸漬し脱保護反応を行った。反応後、ジオ
キサンで洗浄し、次いで純水で洗浄した。洗浄後の金基
板を作用電極とし、実施例13と同様の操作でサイクリッ
クボルタンメトリーを測定した。結果を表2に示した。
いずれの場合にも、金-イオウ結合の還元に基づくピー
クが観測された。そのピークの電位は脱保護前の電位と
ほぼ一致しており、脱保護反応を行っても金基板上の単
分子膜は変化しないことが示された。
【0044】
【表1】
【0045】
【表2】
【0046】
【発明の効果】本発明の化合物を用いると末端基として
アミノ基を有する自己組織化単分子膜を安定かつ簡便に
製造することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 N-(9H-フルオレン-9-イルメトキシカルボニ
ル)-11-アミノ-1-ウンデカンチオールのサイクリックボ
ルタンメトリーを示した図である。
【図2】 8-(tert-ブトキシカルボニルアミノ)-1-オク
タンチオールのサイクリックボルタンメトリーを示した
図である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 山口 淑久 熊本県熊本市月出4−4−108 (72)発明者 柳楽 和彦 熊本県熊本市新外4丁目8−35 Fターム(参考) 4H006 AA01 AB99 TA04

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 下記の一般式(I): HS-Y1-NH-CO-R1 (式中、Y1は置換基を有していてもよい炭素数3以上の
    アルキレン基(該アルキレン基は主鎖中に1若しくは2
    個以上のヘテロ原子、及び/又は1若しくは2以上の不
    飽和結合を含んでいてもよい)を示し、R1は置換基を有
    していてもよいアラルキルオキシ基、置換基を有してい
    てもよいアルキル基、置換基を有していてもよいアルキ
    ルオキシ基、置換基を有していてもよいアルケニルオキ
    シ基、置換基を有していてもよいヘテロ環オキシ基、又
    は置換基を有していてもよいヘテロアリールオキシ基を
    示す)で表される化合物。
  2. 【請求項2】 Y1が炭素数3から11の直鎖状アルキレン
    基である請求項1に記載の化合物。
  3. 【請求項3】 Y1が下記の式: -(CH2CH2O)n-CH2CH2-; -CH2O-(CH2CH2O)n-CH2CH2-;又は -CH2O-(CH2CH2O)n-CH2- (式中、nは2〜10の整数を示す)で表される基である
    請求項1に記載の化合物。
  4. 【請求項4】 R1がtert-ブトキシ基、9-フルオレニル
    メトキシ基、又はトリフルオロメチル基である請求項1
    ないし3のいずれか1項に記載の化合物。
  5. 【請求項5】 下記の一般式(II): R2-CO-NH-Y2-S-S-Y2-NH-CO-R2 (式中、Y2は置換基を有していてもよい炭素数3以上の
    アルキレン基(該アルキレン基は主鎖中に1若しくは2
    個以上のヘテロ原子、及び/又は1若しくは2以上の不
    飽和結合を含んでいてもよい)を示し、R2は置換基を有
    していてもよいアラルキルオキシ基、置換基を有してい
    てもよいアルキル基、置換基を有していてもよいアルキ
    ルオキシ基、置換基を有していてもよいアルケニルオキ
    シ基、置換基を有していてもよいヘテロ環オキシ基、又
    は置換基を有していてもよいヘテロアリールオキシ基を
    示す)で表される化合物。
  6. 【請求項6】 Y2が炭素数3から11の直鎖状アルキレン
    基である請求項5に記載の化合物。
  7. 【請求項7】 Y2が下記の式: -(CH2CH2O)m-CH2CH2-; -CH2O-(CH2CH2O)m-CH2CH2-;又は -CH2O-(CH2CH2O)m-CH2- (式中、mは2〜10の整数を示す)で表される基である
    請求項5に記載の化合物。
  8. 【請求項8】 R2がtert-ブトキシ基、9-フルオレニル
    メトキシ基、又はトリフルオロメチル基である請求項5
    ないし7のいずれか1項に記載の化合物。
  9. 【請求項9】 自己組織化単分子膜の製造に用いる請求
    項1ないし8のいずれか1項に記載の化合物。
  10. 【請求項10】 末端基としてアミノ基を有する自己組
    織化単分子膜の製造方法であって、下記の工程: (1)請求項1ないし8のいずれか1項に記載の化合物を
    用いて基板上に自己組織化単分子膜を形成する工程;及
    び(2)上記工程(1)で得られた自己組織化単分子膜をアミ
    ノ基の脱保護反応に付する工程を含む方法。
JP2001167653A 2001-06-04 2001-06-04 保護チオール化合物及び保護ジスルフィド化合物 Pending JP2002363154A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001167653A JP2002363154A (ja) 2001-06-04 2001-06-04 保護チオール化合物及び保護ジスルフィド化合物

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001167653A JP2002363154A (ja) 2001-06-04 2001-06-04 保護チオール化合物及び保護ジスルフィド化合物

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2002363154A true JP2002363154A (ja) 2002-12-18

Family

ID=19010011

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2001167653A Pending JP2002363154A (ja) 2001-06-04 2001-06-04 保護チオール化合物及び保護ジスルフィド化合物

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2002363154A (ja)

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2003055853A1 (fr) * 2001-12-26 2003-07-10 Nippon Soda Co., Ltd. Composes accepteurs d'electrons pouvant former des monocouches autoassemblees
JP2009096783A (ja) * 2007-10-19 2009-05-07 Osaka Gas Co Ltd フルオレン誘導体を用いた分子膜
JP2009096784A (ja) * 2007-10-19 2009-05-07 Osaka Gas Co Ltd 新規フルオレン化合物
JP2010240829A (ja) * 2009-03-17 2010-10-28 Toshiba Corp 粒子および近接場光導波路
WO2014125527A1 (ja) 2013-02-12 2014-08-21 独立行政法人科学技術振興機構 有機薄膜を用いた電子デバイス、及びそれを含有してなる電子機器
US10305052B2 (en) 2014-07-15 2019-05-28 Japan Science And Technology Agency Triptycene derivative useful as material for forming self-assembled film, method for manufacturing said triptycene derivative, film using same, method for manufacturing said film, and electronic device using said method

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2003055853A1 (fr) * 2001-12-26 2003-07-10 Nippon Soda Co., Ltd. Composes accepteurs d'electrons pouvant former des monocouches autoassemblees
JP2009096783A (ja) * 2007-10-19 2009-05-07 Osaka Gas Co Ltd フルオレン誘導体を用いた分子膜
JP2009096784A (ja) * 2007-10-19 2009-05-07 Osaka Gas Co Ltd 新規フルオレン化合物
JP2010240829A (ja) * 2009-03-17 2010-10-28 Toshiba Corp 粒子および近接場光導波路
WO2014125527A1 (ja) 2013-02-12 2014-08-21 独立行政法人科学技術振興機構 有機薄膜を用いた電子デバイス、及びそれを含有してなる電子機器
US9825232B2 (en) 2013-02-12 2017-11-21 Japan Science And Technology Agency Electronic device using organic thin film, and electronic apparatus containing the same
US10305052B2 (en) 2014-07-15 2019-05-28 Japan Science And Technology Agency Triptycene derivative useful as material for forming self-assembled film, method for manufacturing said triptycene derivative, film using same, method for manufacturing said film, and electronic device using said method

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2002363154A (ja) 保護チオール化合物及び保護ジスルフィド化合物
JP5557229B2 (ja) 光分解性ヘテロ二価性架橋剤
JP4528123B2 (ja) ナプロキセンのニトロオキシ誘導体の製造法
US6893716B2 (en) Non-covalent assembly of multilayer thin film supramolecular structures
JP2021107393A (ja) カリケアマイシン誘導体を合成するための中間体および方法
JP4376540B2 (ja) 金属表面修飾剤および新規含硫黄化合物
EP0433188A1 (fr) Associations polymoléculaires éventuellement thermotropes dont les monomères de base sont liés entre eux par des liaisons hydrogène, un procédé servant à les préparer et les monomères de base destinés à la mise en oeuvre de ce procédé
JP4200212B2 (ja) アゾアリールメルカプトアルキルポリエチレングリコール
Trammell et al. Synthesis and electrochemistry of self-assembled monolayers containing quinone derivatives with varying electronic conjugation
EP0396435B1 (fr) Dérivés polyazotés et leurs complexes métalliques utilisables pour la fixation de l'oxygène
EP1205476A1 (fr) Procédé de synthhèse de dérivés N-(mercaptoacyl)-amino-acides à partir d'acides acryliques alpha-substitués
JP3345642B2 (ja) フタロシアニン誘導体新規化合物及びそれを製造する方法並びに自己組織化膜
JP4314367B2 (ja) カルボラン誘導体新規化合物及びそれからなる自己組織化膜
JP2551538B2 (ja) メタロセン錯体およびラングミュア・ブロジェット膜
JP3256743B2 (ja) 包摂超分子錯体のホスト化合物および包摂超分子錯体
US7173156B1 (en) Thioacetate deprotection
JP3220711B2 (ja) フタロシアニン誘導体新規化合物、その新規化合物を得るための中間体及びそれらを製造する方法
JP3538633B2 (ja) アゾベンゼン誘導体化合物及びそれからなる自己組織化膜
KR100554166B1 (ko) (4,5,9,10-테트라히드로-피렌-2-일)-카바믹산4-(2-메틸셜파닐-알킬)-3,5-디니트로-벤질 에스터 화합물,그 합성 방법 및 이를 이용한 분자 전자소자
Kažemekaite et al. Synthesis, self-assembling and redox properties of 2-[(ω-sulfanylalkyl) amino]-1, 4-naphthoquinones
US7897735B2 (en) Compound having thiol anchoring group, method of synthesizing the same, and molecular electronic device having molecular active layer formed using the compound
JP3658619B2 (ja) 有機チオ基を単分子層吸着させた金とその製造方法
JP4204854B2 (ja) 新規硫黄化合物
Lee The synthesis of donor-sigma-acceptor and sigma-acceptor molecules with dinitrobenzyl or TCNQ acceptors, pyrene or tetrahydropyrene donors, and alkyl or methylthioalkyl tails
JP2014130014A (ja) 人工分子により修飾した走査型プローブ顕微鏡用探針、およびこれに用いる人工錯体分子