JP2002363086A - 骨代謝改善剤及び骨粗鬆症の予防又は治療用飲食物 - Google Patents

骨代謝改善剤及び骨粗鬆症の予防又は治療用飲食物

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JP2002363086A JP2001163979A JP2001163979A JP2002363086A JP 2002363086 A JP2002363086 A JP 2002363086A JP 2001163979 A JP2001163979 A JP 2001163979A JP 2001163979 A JP2001163979 A JP 2001163979A JP 2002363086 A JP2002363086 A JP 2002363086A
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Abstract

(57)【要約】 【解決手段】 ムラサキ科チシャノキ属植物から抽出さ
れる骨芽細胞石灰化促進成分を有効成分として含む骨代
謝改善剤、又は(A)ムラサキ科チシャノキ属植物の抽
出物と、(B)ハス胚芽、五斂子葉、月桃葉及び茎、甘
草葉及び茎、タマリンド果皮、黄杞葉並びにウコンから
選ばれる1種又は2種以上の植物の抽出物と、を有効成
分として含む骨代謝改善剤、及びこれら骨代謝改善剤を
含む骨粗鬆症の予防又は治療用飲食物。 【効果】 本発明の骨代謝改善剤及び骨粗鬆症の予防又
は治療用飲食物は、優れた骨芽細胞増殖促進作用又は骨
芽細胞石灰化促進作用を有すると共に、日常的に飲食物
として簡単に摂取でき、臨床で用いられている製剤とは
異なり、副作用が極めて少なく安全性が高いものであ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、骨芽細胞増殖促進
活性及び/又は骨芽細胞石灰化促進活性を有し、骨粗鬆
症の予防又は治療に効果的な骨代謝改善剤及び骨粗鬆症
の予防又は治療用飲食物に関する。なお、本発明におい
て、飲食物とは、経口的に摂取される一般食品、健康食
品、保健機能食品、医薬部外品及び医薬品を広く含むも
のをいう。
【0002】
【従来の技術】人の骨は絶えず吸収と再形成を繰り返し
ており、この骨代謝過程で中心的な働きをしている細胞
が骨形成を担当する骨芽細胞と骨吸収を担当する破骨細
胞である。この骨芽細胞は老化と共に、細胞数の減少が
確認されている。また、骨の成長、維持及び修復は、骨
形成速度と骨吸収速度との間のバランスに依存してお
り、このバランスが崩れ、石灰化能が低下すると、骨吸
収が骨形成を上回り骨量が減少し、骨粗鬆症やその他の
疾患がもたらされる。
【0003】骨粗鬆症は、骨(主として海面骨)を形成
するカルシウムやコラーゲンの減少による骨量の低下
と、骨組織の微細構造の退行を引き起こす全身性の骨疾
患であり、骨の疼痛が発生し、骨の脆弱性、骨折のリス
クを伴うことを特徴とする。近年の高齢者人口の増加に
伴って、骨粗鬆症は年々増加の一途をたどっており、糖
尿病に代表される生活習慣病と同様、現代社会において
重要視されている疾患となっている。また、骨粗鬆症が
原因で腰椎や大腿骨を骨折し、寝たきりの状態が長期化
すると、痴呆を引き起こす危険性も有していることか
ら、骨粗鬆症の予防や早期の治療が重要な課題となって
いる。
【0004】中でも、原発性骨粗鬆症に分類される閉経
後骨粗鬆症は、50歳以上の更年期を過ぎた女性に高頻
度に発症し、骨粗鬆症患者数の90%以上を占めること
から、最も予防法や治療法の早期開発が望まれている難
治性疾患の一つとなっている。
【0005】閉経後骨粗鬆症の発症は、出産機能の廃絶
による、卵巣からの内因性エストロゲンの分泌不足が原
因とされているが、すべての女性に閉経が訪れるにもか
かわらず、骨粗鬆症を発症しない女性がいるなど不明な
点も多く、発症機序の全貌は明らかにされていない。ま
た、骨を構成するカルシウムの減少による骨量の低下
と、骨組織の微細構造の退行を引き起こす原因について
も不明な点が多い。更に、骨代謝回転が著しく促進し、
骨形成能が上昇しているにもかかわらず、骨密度が減少
する例も報告されており、骨代謝促進が有効でない場合
もある。
【0006】このような閉経後骨粗鬆症の治療には、食
事療法、運動療法及びカルシウム製剤を用いた不足カル
シウム分の補給が行われると共に、経口や経皮エストロ
ゲン製剤を用いたホルモン補充療法が採用され、治療効
果を上げている。このほか、骨代謝調節ホルモン製剤で
あるカルシトニン(CT)やパラソルモン(PTH)、
ビタミン製剤であるビタミンKや活性型ビタミン
、更に最近では、強力な骨吸収抑制作用を有するビ
スフォスホネート化合物なども症状の進行に応じて使用
されている。
【0007】しかしながら、これら臨床で使用されてい
る骨代謝改善薬は、有効性が高いものほど安全域と中毒
域の差が狭く、投与量の調節が困難である。特に、ビス
フォスホネート製剤は、投薬・休薬のプロトコールの設
定が難しく時には骨形成に重要な骨構成成分の石灰化を
抑制することで、症状の増悪を引き起こす場合もあると
いわれている。
【0008】また、閉経後骨粗鬆症の治療に汎用されて
いるエストロゲン製剤も、副作用の発生という点では例
外でなく、6ヶ月以上にわたる長期投与の間に、顔面紅
潮、乳房痛、子宮や膣からの不正性器出血などの副作用
が高頻度で発生する。更に、黄体ホルモン製剤(プロゲ
ステロン)を併用しないと、子宮体ガンや乳ガン発症の
危険性があり、安全性の面で問題が指摘されている。
【0009】一方、近年、大豆に含まれる成分の中で、
イソフラボン配糖体のダイズイン(daidzin)、
ゲニスチン(genistein)、そのアグリコンで
あるダイゼイン(daidzein)、ゲニステイン
(genistein)などのイソフラボンを基本骨格
とした成分にエストロゲン活性が見出され、食品由来の
安全なエストロゲンとして、閉経後骨粗鬆症に対する有
用性が、社会的に注目を浴びている。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、このような
状況下、従来における諸問題を解決し、以下の目的を達
成することを課題とする。即ち、本発明は、現在使用さ
れている骨粗鬆症の予防又は治療剤、合成ホルモン製剤
とは異なり副作用が少なく、日常的に飲食物として簡単
に摂取することにより、骨芽細胞の減少を改善する骨芽
細胞増殖促進作用及び/又は骨強度を増強する骨芽細胞
石灰化促進作用を有し、骨粗鬆症の予防や治療に有効な
骨代謝改善剤及び骨粗鬆症の予防又は治療用飲食物を提
供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明者は、上記目的を
達成するため、安全な数多くの植物類の中から、骨代謝
改善効果を有するものについて鋭意検討を重ねた結果、
ムラサキ科チシャノキ属(Ehretia)植物の抽出
物が骨強度を増強する骨芽細胞石灰化促進作用を有する
ことを知見した。
【0012】また、(A)ムラサキ科チシャノキ属(E
hretia)植物の抽出物と、(B)ハス胚芽、五斂
子葉、月桃葉及び茎、甘草葉及び茎、タマリンド果皮、
黄杞葉並びにウコンから選ばれる1種又は2種以上の植
物の抽出物とを組み合わせることにより、骨芽細胞の減
少を改善する骨芽細胞増殖促進作用及び/又は骨強度を
増強する骨芽細胞石灰化促進作用を有し、骨粗鬆症の予
防や治療に有効な骨代謝改善剤及び骨粗鬆症の予防又は
治療用飲食物が得られることを知見した。
【0013】即ち、ムラサキ科チシャノキ属植物(特に
チャングバット)から抽出される骨芽細胞石灰化促進成
分を有効成分として含む骨代謝改善剤、又は(A)ムラ
サキ科チシャノキ属植物(特にチャングバット)の抽出
物と、(B)ハス胚芽、五斂子葉、月桃葉及び茎、甘草
葉及び茎、タマリンド果皮、黄杞葉並びにウコンから選
ばれる1種又は2種以上の植物抽出物とを有効成分とす
る骨代謝改善剤が、現在使用されている骨粗鬆症の予防
又は治療剤、合成ホルモン製剤とは異なり副作用が少な
く、日常的に飲食物として簡単に摂取することにより、
骨芽細胞の減少を改善する骨芽細胞増殖促進作用と骨強
度を増強する骨芽細胞石灰化促進作用を発揮し得、骨粗
鬆症の予防や治療に極めて有効であることを見出し、本
発明をなすに至った。
【0014】従って、本発明は、下記の骨代謝改善剤及
び骨粗鬆症の予防又は治療用飲食物を提供する。
【0015】請求項1の発明は、ムラサキ科チシャノキ
属植物から抽出される骨芽細胞石灰化促進物質を有効成
分として含むことを特徴とする骨代謝改善剤である。
【0016】請求項2の発明は、(A)ムラサキ科チシ
ャノキ属植物の抽出物と、(B)ハス胚芽、五斂子葉、
月桃葉及び茎、甘草葉及び茎、タマリンド果皮、黄杞葉
並びにウコンから選ばれる1種又は2種以上の植物の抽
出物と、を有効成分として含むことを特徴とする骨代謝
改善剤である。
【0017】請求項3の発明は、(A)成分と(B)成
分との混合割合が、質量比で(A)成分:(B)成分=
1:0.001〜1:5の範囲である請求項2記載の骨
代謝改善剤である。
【0018】請求項4の発明は、ムラサキ科チシャノキ
属植物が、チャングバット、マルバチチシャノキ、リュ
ウキュウチシャノキ及びチシャノキから選ばれる1種又
は2種以上である請求項1乃至3のいずれか1項記載の
骨代謝改善剤である。
【0019】請求項5の発明は、ムラサキ科チシャノキ
属植物として、チャングバットの葉部、茎部、枝部又は
これらの混合部位を用いる請求項4記載の骨代謝改善剤
である。
【0020】請求項6の発明は、請求項1乃至5のいず
れか1項記載の骨代謝改善剤を含むことを特徴とする骨
粗鬆症の予防又は治療用飲食物である。
【0021】請求項7の発明は、更にカルシウム素材を
配合した請求項6記載の骨粗鬆症の予防又は治療用飲食
物である。
【0022】なお、本発明の骨代謝改善剤及び骨粗鬆症
の予防又は治療用飲食物に用いられる抽出原料(ムラサ
キ科チシャノキ属植物、ハス胚芽、五斂子葉、月桃葉及
び茎、甘草葉及び茎、タマリンド果皮、黄杞葉、ウコ
ン)は、古来から食物、民間薬などに日常的に用いられ
てきたものであるが、これらの抽出物が骨芽細胞の減少
を改善する骨芽細胞増殖促進作用及び/又は骨強度を増
強する骨芽細胞石灰化促進作用を有し、骨粗鬆症の予防
や治療に極めて有効であることは全く知られておらず、
これらは本発明者の新知見である。
【0023】
【発明の実施の形態】以下、本発明について更に詳しく
説明する。本発明の第1の骨代謝改善剤は、ムラサキ科
チシャノキ属植物から抽出される骨芽細胞石灰化促進物
質を有効成分として含むものである。
【0024】ここで、ムラサキ科チシャノキ属(Ehr
etia)植物としては、チャングバット(Ehret
ia microphylla Lam.)、マルバチ
チシャノキ(Ehretia dicksonii H
ance)、リュウキュウチシャノキ(Ehretia
dichotoma Bl.)及びチシャノキ(Eh
retia ovalifolia Hassk.)か
ら選ばれる1種又は2種以上が挙げられ、これらの中で
も、チャングバットが好ましい。
【0025】前記チャングバット(日本名「フクマン
ギ」と呼ばれる)は、ムラサキ科チシャノキ属に属する
高さ1〜3mの常緑低木で、奄美大島以南の琉球、中国
南部、マレーシア、インドに分布する。葉は濃緑色で短
枝に束生し、倒卵形で長さ2〜5cmである。
【0026】このチャングバットは民間薬、特に茶とし
て飲用されてきたが、骨強度を増強する骨芽細胞石灰化
促進作用を有し、骨粗鬆症の予防や治療に極めて有効で
あることは全く知られていない。
【0027】本発明においては、チャングバットの全木
を用いてもよいが、その生理作用の観点から、葉部、茎
部、枝部などの地上部分を用いることが好ましく、特に
葉部を用いることが好ましい。
【0028】本発明の第2の骨代謝改善剤は、(A)ム
ラサキ科チシャノキ属植物の抽出物と、(B)ハス胚
芽、五斂子葉、月桃葉及び茎、甘草葉及び茎、タマリン
ド果皮、黄杞葉並びにウコンから選ばれる1種又は2種
以上の植物抽出物とを有効成分とするものである。この
場合、(A)成分と(B)成分との混合割合が、質量比
で(A)成分:(B)成分=1:0.001〜1:5の
範囲であることが好ましく、(A)成分:(B)成分=
1:0.1〜1:2の範囲であることがより好ましい。
【0029】前記(A)成分のムラサキ科チシャノキ属
植物の抽出物としては、前記と同じものを用いることが
できるが、特にチャングバット葉部、茎部及び枝部の抽
出物が好ましい。
【0030】前記ハス胚芽とは、ハス(Nelumbo
nucifera Gaertn.)の種子の中にあ
る緑色で棒状の胚芽のことである。ハスは熱帯アジア原
産の池や水田、堀などに栽培される多年性水生植物であ
り、大きく分けると東洋ハスとアメリカハスの2種が分
布している。ハス(蓮)は仏典の花として、また、中国
では古来より漢方薬として用いられ、わが国では地下茎
の部分を蓮根として食しており、極めてなじみが深く、
安全な植物であり、薬用としてさまざまな部分が利用さ
れている。
【0031】五斂子葉は、カタバミ科ゴレンシ(Ave
rrhoa carambolaL.;生薬名 陽桃)
の葉であり、新鮮な果実は食用される。沖縄、中国東南
部や雲南その他熱帯各地で栽培されている。五斂子は、
中国では紀元前から文献に記載され、その果実は断面が
星形なことからスターフルーツとも呼ばれている。
【0032】前記月桃葉及び茎は、ショウガ科ゲットウ
(Alpinia nutans又はAlpinia
speciosa)の葉及び茎であり、九州南部からイ
ンドにまで分布している多年生常緑草木である。夏に美
しい花を開くため観賞用に栽培されている例もある。月
桃は、沖縄ではサンニンと呼ばれ、琉球王朝以来の伝統
食品ムーチーに利用されるほか、チャンプルの素などに
ハーブとしても利用されている。
【0033】前記甘草葉及び茎は、マメ科カンゾウ(G
lycyrrhiza glabra L., Gly
cyrrhiza uralensis Fishe
r,Glycyrrhiza inflata L.
等)の葉や茎の部分である。甘草は中国西部、シベリア
南部、中近東、ヨーロッパ南部、ソビエト連邦ウラル地
方、モンゴル及び中国北部に分布する多年草である。甘
草(Licorice)は、古代より薬用又は甘味料原
料として利用されている有用な植物であるが、その場合
利用されるのは根の部分だけである。グリチルリチンそ
の他の有用成分は甘草の地上部にはなく、甘草の葉及び
茎の部分は従来全く利用されていなかった。
【0034】前記タマリンド果皮は、マメ科タマリンド
(Tamarindus indica L.)の果皮
の部分である。タマリンドは熱帯アフリカ原産の常緑高
木で熱帯の街路樹としても賞用される。タマリンドの果
実の果泥はかつて小児用清涼緩下薬として用いられ、現
在はビスケット等の菓子製造に用いられている。
【0035】前記黄杞葉は、クルミ科黄杞(Engel
hardtia chrysoleois HANC
E)の葉の部分である。黄杞中国南部地域に野生する常
緑高木である。黄杞は、中国南部地域では甘茶と称さ
れ、古くから、清熱、解毒、減肥満などの目的で飲用さ
れている。
【0036】前記ウコンは、ショウガ科ウコン(Cur
cuma longa L.)の根茎である。熱帯アジ
ア原産であり、インド、中国南部、インドネシア、ベト
ナム、台湾などにおいて広く栽培されており、日本では
沖縄、九州南部で栽培される多年草である。ウコンは、
根茎を鬱金、姜黄と呼ばれ、強肝利胆薬や芳香性健胃薬
に用いられる。また、香辛料や色づけとしてカレー粉製
造や沢庵漬けなどに用いられる。
【0037】上記の抽出原料のうち、ハス胚芽、五斂子
葉、月桃葉及び茎、甘草葉及び茎、並びにタマリンド果
皮から得られる抽出物は、いずれも優れた骨芽細胞増殖
促進活性と骨芽細胞石灰化活性を有し、ムラサキ科チシ
ャノキ属植物(特にチャングバット葉、茎及び枝)、黄
杞葉、並びにウコンから得られる抽出物は優れた骨芽細
胞石灰化活性を有するものである。
【0038】本発明の第2の骨代謝改善剤の有効成分で
ある抽出物は、前記(A),(B)成分を組み合わせた
ものであるが、この場合、(B)成分としては、2種以
上の抽出原料を混合してもよい。例えば、チャングバッ
ト葉と五斂子葉と月桃葉及び茎との組み合せ、チャング
バット葉とハス胚芽と五斂子葉と月桃葉及び茎との組み
合せ、チャングバット葉とタマリンド果皮と黄杞葉との
組み合せ、甘草葉とウコンとの組み合せなどが好適であ
る。
【0039】本発明の第1,2の骨代謝改善剤の抽出原
料となる原料植物は、採取後、ただちに乾燥し粉砕した
ものが適当である。この場合、乾燥は、天日で行っても
よいし、通常用いられる乾燥機を使用して行ってもよ
い。
【0040】本発明の第1,2の骨代謝改善剤は、上記
抽出原料を用いて、植物の抽出に一般に用いられている
抽出方法により得ることができる。なお、抽出液、該抽
出液の希釈液、該抽出液を乾燥して得られる乾燥物、又
はこれらの粗精製物もしくは精製物のいずれもが含まれ
る。
【0041】例えば、ムラサキ科チシャノキ属植物(特
にチャングバット葉部、茎部、枝部又はこれらの混合
物)、ハス胚芽、五斂子葉、月桃葉及び茎、甘草葉及び
茎、タマリンド果皮、黄杞葉並びにウコンから選ばれる
1種又は2種以上の抽出原料を乾燥した後、そのまま又
は粗砕機を用い粉砕して溶媒抽出に供することにより得
ることができる。抽出に用いる溶媒としては、水若しく
は親水性有機溶媒又はこれらの混合液を室温乃至溶媒の
沸点以下の温度で用いることが好ましい。
【0042】抽出溶媒として使用し得る水としては、純
水、水道水、井戸水、鉱泉水、鉱水、温泉水、湧水、淡
水等の他、これらに各種処理を施したものが含まれる。
水に施す処理としては、例えば、精製、加熱、殺菌、滅
菌、ろ過、イオン交換、浸透圧の調整、緩衝化等が含ま
れる。従って、本発明において抽出溶媒として使用し得
る水には、精製水、熱水、イオン交換水、生理食塩水、
リン酸緩衝液、リン酸緩衝生理食塩水等も含まれる。
【0043】前記親水性有機溶媒としては、例えばメタ
ノール、エタノール、プロピルアルコール、イソプロピ
ルアルコール等の炭素数1〜5の低級アルコール;アセ
トン、メチルエチルケトン等の低級脂肪族ケトン;1,
3−ブチレングリコール、プロピレングリコール、イソ
プロピレングリコール、グリセリン等の炭素数2〜5の
多価アルコールなどが挙げられ、これら親水性有機溶媒
と水との混合溶媒などを用いることができる。なお、水
と親水性有機溶媒との混合系溶媒を使用する場合には、
低級アルコールの場合は水10質量部に対して1〜90
質量部、低級脂肪族ケトンの場合は水10質量部に対し
て1〜40質量部、多価アルコールの場合は水10質量
部に対して10〜90質量部添加することが好ましい。
【0044】本発明において、骨芽細胞増殖促進物質及
び/又は骨芽細胞石灰化促進物質を抽出するにあたり特
殊な抽出方法を採用する必要はなく、室温乃至還流加熱
下で、任意の装置を用いて抽出することができる。な
お、上記極性溶媒による抽出を行う前に、予めヘキサ
ン、ベンゼン等の非極性溶媒を用いた脱脂処理を施して
もよく、かかる前処理を行うことにより、極性溶媒によ
る抽出を効率よく行うことができる。
【0045】具体的には、抽出溶媒を満たした処理槽
に、チャングバット葉、茎及び枝、ハス胚芽、五斂子
葉、月桃葉及び茎、甘草葉及び茎、タマリンド果皮、黄
杞葉並びにウコンから選ばれる1種又は2種以上の抽出
原料を投入し、必要に応じて時々攪拌しながら、30分
〜2時間静置して可溶性成分を溶出した後、濾過して固
形物を除去し、得られた抽出液から抽出溶媒を溜去し、
乾燥することにより抽出物が得られる。抽出溶媒量は通
常、抽出原料の5〜15倍量(質量比)であり、抽出条
件は、抽出溶媒として水を用いた場合には、通常50〜
95℃で1〜4時間程度である。また、抽出溶媒として
水とエタノールとの混合溶媒を用いた場合には、通常4
0〜80℃で30分〜4時間程度である。なお、溶媒で
抽出することにより得られる抽出液は、抽出溶媒が安全
性の高いものであればそのまま配合して本発明の骨代謝
改善剤の有効成分として用いることができるが、濃縮液
又はその乾燥物としたもののほうが利用しやすい。
【0046】上記原料植物の抽出物の多くは特有の臭い
と味を有するので、生理活性上の低下を招かない範囲で
脱色、脱臭等を目的とする精製を行ってもよいが、精製
を行うことなく使用しても実用上支障はない。なお、精
製手段としては、特に制限されず、活性炭処理、樹脂吸
着処理、イオン交換樹脂処理、液−液向流分配等の方法
が挙げられる。
【0047】本発明の骨代謝改善剤は、種々の剤型での
服用が可能であり、例えば液剤、カプセル剤、トローチ
剤、錠剤、顆粒剤、細粒剤、シロップ剤、ドライシロッ
プ剤等が例示できる。
【0048】なお、原料となる植物の抽出物を製剤化す
る場合、保存や取り扱いを容易にするためにデキストリ
ン、シクロデキストリン等のキャリアー、分散剤、賦形
剤等の任意の助剤を加えてもよい。
【0049】本発明の骨代謝改善剤は、これをそのまま
飲食物中に添加して骨粗鬆症の予防又は治療用飲食物と
することができる。このようにして得られる飲食物は、
日常的に摂取することが可能であるため、骨芽細胞増殖
促進作用又は骨芽細胞骨石灰化作用促進作用、及び骨粗
鬆症の予防又は治療効果が期待でき、骨の健康維持のた
めに極めて有用である。なお、本発明において、飲食物
とは、経口的に摂取される一般食品、健康食品、保健機
能食品、医薬部外品及び医薬品を広く含むものである。
【0050】一般的な飲食品としては、清涼飲料、炭酸
飲料、栄養飲料、果実飲料、乳酸飲料等の飲料(これら
の飲料の濃縮原液及び調整用粉末を含む);アイスクリ
ーム、アイスシャーベット、かき氷等の冷菓;そば、う
どん、はるさめ、ぎょうざの皮、しゅうまいの皮、中華
麺、即席麺等の麺類;飴、チューインガム、キャンディ
ー、ガム、チョコレート、錠菓、スナック菓子、ビスケ
ット、ゼリー、ジャム、クリーム、焼き菓子等の菓子
類;かまぼこ、ハム、ソーセージ等の水産・畜産加工食
品;加工乳、発酵乳等の乳製品;サラダ油、てんぷら
油、マーガリン、マヨネーズ、ショートニング、ホイッ
プクリーム、ドレッシング等の油脂及び油脂加工食品;
ソース、たれ等の調味料;スープ、シチュー、サラダ、
惣菜、漬物;その他種々の形態の健康・栄養補助食品;
錠剤、カプセル剤、ドリンク剤、トローチ等の医薬品、
医薬部外品などが挙げられ、これらを製造するに当り通
常用いられる補助的な原料や添加物と共に添加すること
ができる。
【0051】このような原料及び添加物としては、例え
ばブドウ糖、果糖、ショ糖、マルトース、ソルビトー
ル、ステビオサイド、ルブソサイド、コーンシロップ、
乳糖、クエン酸、酒石酸、リンゴ酸、コハク酸、乳酸、
L−アスコルビン酸、dl−α−トコフェロール、エリ
ソルビン酸ナトリウム、グリセリン、プロピレングリコ
ール、グリセリン脂肪酸エステル、ポリグリセリン脂肪
酸エステル、ショ糖脂肪酸エステル、ソルビタン脂肪酸
エステル、アラビアガム、カラギーナン、カゼイン、ゼ
ラチン、ペクチン、寒天、ビタミンB類、ニコチン酸ア
ミド、パントテン酸カルシウム、アミノ酸類、カルシウ
ム塩類、色素、香料、保存剤などが挙げられる。
【0052】このような飲食物における植物抽出物の添
加量は、対象飲食物の種類に応じ、任意の範囲で添加す
れば良く、通常対象飲食物に対して0.01〜10質量
%であり、錠剤、カプセル形態の飲食物の場合は5〜1
00質量%の範囲で添加すれば良い。
【0053】本発明の骨粗鬆症の予防又は治療用飲食物
には、必要に応じて、カルシウム素材を配合することが
好ましい。このようなカルシウム素材としては、動物の
骨や卵殻、魚介類、乳清や植物に由来するカルシウム素
材の他に、一般に食品添加物として使用されるグルコン
酸カルシウム、炭酸カルシウム、クエン酸カルシウム、
乳酸カルシウム、硫酸カルシウムなどを用いることがで
きる。
【0054】本発明の骨代謝改善剤及び骨粗鬆症の予防
又は治療用飲食物の有効成分である植物抽出物の摂取量
は、成人1日当たり約1〜3000mgになるようにす
るのが適当である。また、カルシウム素材の摂取量は、
カルシウム換算で成人1日当たり100〜2500mg
である。更に、食品添加物の場合は、その使用許可範囲
で使用すれば良い。なお、これらの投与量は、年齢、症
状等により適宜増減することが可能である。
【0055】
【実施例】以下、製造例及び実施例を示して本発明を更
に具体的に説明するが、本発明は、下記実施例に何ら限
定されるものではない。
【0056】〔製造例1〕 チャングバット葉抽出物の
製造 チャングバット(学名:Ehretia microp
hylla)の葉を粗砕し、得られた粗砕物を抽出原料
とした。この抽出原料100gに抽出溶媒である50質
量%エタノール(水とエタノールとの質量比1:1)を
1000mL加え、80℃保温しながら2時間ゆるく攪
拌した後、ろ紙を用いてろ過し、チャングバットの葉か
らの抽出液を得た。残渣に再び50質量%エタノール
(水とエタノールとの質量比1:1)を1000mL加
え、同様の操作を行い、抽出液を得た。この両抽出液を
合わせ40℃で減圧濃縮した後、減圧乾燥機で乾燥させ
て抽出乾燥物を得た。得られた抽出物の収率は、11.
2質量%であった。
【0057】〔製造例2〕 ハス胚芽抽出物の製造 ハス胚芽を粗砕し、得られた粗砕物を抽出原料とした。
この抽出原料100gに抽出溶媒である50質量%エタ
ノール(水とエタノールとの質量比1:1)を1000
mL加え、70℃に保温しながら2時間ゆるく攪拌した
後、ろ紙を用いてろ過し、ハス胚芽からの抽出液を得
た。この抽出液を40℃で減圧濃縮した後、減圧乾燥機
で乾燥させてハス胚芽抽出乾燥物を得た。得られたハス
胚芽抽出物の収率は25.0質量%であった。
【0058】〔製造例3〕 五斂子葉抽出物の製造 五斂子葉を粗砕し、得られた粗砕物を抽出原料とした。
この抽出原料100gに抽出溶媒である50質量%エタ
ノール(水とエタノールとの質量比1:1)を1000
mL加え、70℃に保温しながら2時間ゆるく攪拌した
後、ろ紙を用いてろ過し、五斂子葉からの抽出液を得
た。この抽出液を40℃で減圧濃縮した後、減圧乾燥機
で乾燥させて五斂子葉抽出乾燥物を得た。得られた五斂
子葉抽出物の収率は28.7質量%であった。
【0059】〔製造例4〕 月桃葉及び茎抽出物の製造 月桃葉及び茎を粗砕し、得られた粗砕物を抽出原料とし
た。この抽出原料100gに抽出溶媒である50質量%
エタノール(水とエタノールとの質量比1:1)を10
00mL加え、70℃に保温しながら2時間ゆるく攪拌
した後、ろ紙を用いてろ過し、月桃葉及び茎からの抽出
液を得た。この抽出液を40℃で減圧濃縮した後、減圧
乾燥機で乾燥させて月桃葉及び茎抽出乾燥物を得た。得
られた月桃葉及び茎抽出物の収率は16.0質量%であ
った。
【0060】〔製造例5〕 甘草葉抽出物の製造 甘草葉を粗砕し、得られた粗砕物を抽出原料とした。こ
の抽出原料100gに抽出溶媒である50質量%エタノ
ール(水とエタノールとの質量比1:1)を1000m
L加え、70℃に保温しながら2時間ゆるく攪拌した
後、ろ紙を用いてろ過し、甘草葉からの抽出液を得た。
この抽出液を40℃で減圧濃縮した後、減圧乾燥機で乾
燥させて甘草葉抽出乾燥物を得た。得られた甘草葉抽出
物の収率は21.7質量%であった。
【0061】〔製造例6〕 タマリンド果皮抽出物の製
タマリンド果皮を粗砕し、得られた粗砕物を抽出原料と
した。この抽出原料100gに抽出溶媒である50質量
%エタノール(水とエタノールとの質量比1:1)を1
000mL加え、70℃に保温しながら2時間ゆるく攪
拌した後、ろ紙を用いてろ過し、タマリンド果皮からの
抽出液を得た。この抽出液を40℃で減圧濃縮した後、
減圧乾燥機で乾燥させてタマリンド果皮抽出乾燥物を得
た。得られたタマリンド果皮抽出物の収率は20.3質
量%であった。
【0062】〔製造例7〕 黄杞葉抽出物の製造 黄杞葉を粗砕し、得られた粗砕物を抽出原料とした。こ
の抽出原料100gに抽出溶媒である50質量%エタノ
ール(水とエタノールとの質量比1:1)を1000m
L加え、70℃に保温しながら2時間ゆるく攪拌した
後、ろ紙を用いてろ過し、黄杞葉の抽出液を得た。この
抽出液を40℃で減圧濃縮した後、減圧乾燥機で乾燥さ
せて黄杞葉抽出乾燥物を得た。得られた黄杞葉抽出物の
収率は16.8質量%であった。
【0063】〔製造例8〕 ウコン抽出物の製造 ウコンを粗砕し、得られた粗砕物を抽出原料とした。こ
の抽出原料100gに抽出溶媒である50質量%エタノ
ール(水とエタノールとの質量比1:1)を1000m
L加え、70℃に保温しながら2時間ゆるく攪拌した
後、ろ紙を用いてろ過し、ウコンからの抽出液を得た。
この抽出液を40℃で減圧濃縮した後、減圧乾燥機で乾
燥させてウコン抽出乾燥物を得た。得られたウコン抽出
物の収率は23.9質量%であった。
【0064】〔実施例1〕 骨芽細胞増殖促進試験及び
骨芽細胞石灰化促進試験 表1に示した製造例1〜8で得られた各種抽出物及びこ
れらを組み合わせた混合物について、MTT法による骨
芽細胞の増殖促進能を調べる方法と骨芽細胞石灰化促進
能を調べる腰原らの方法(「医学のあゆみ」第439〜
440頁 Vol.161 No.6)に準拠して、下
記方法により骨芽細胞増殖促進作用と石灰化促進作用を
評価した。結果を表1に示す。
【0065】<骨芽細胞増殖促進試験>ヒト骨芽細胞のI
nM 1.2細胞を、10質量%FBSを含むα−ME
M培養液で37℃、5%CO−95%airの下で培
養し、コンフルエントになるまで培養した後、トリプシ
ン処理によりこの細胞を集め、上記培養液を用いて1×
10個/mLに調整した。
【0066】この細胞調整液を24ウエルプレートに
0.5mLづつ播種し、37℃、5%CO−95%a
irの下で培養した。次の日に、石灰化促進剤であるα
-グリセロリン酸塩を2mmol/Lになるように添加
し、表1に示した10〜100ppmの濃度の製造例1
〜8の各種抽出物これらを組み合わせた混合物を添加し
た。抽出物は50%DMSOに溶解して、溶剤が培養液
の1%になるように加えた。培養液は1日おきに交換
し、20日後にMTT法により骨芽細胞の数を測定し、
骨芽細胞増殖促進率(%)を求めた。なお、骨芽細胞増
殖促進率は、抽出物を無添加時の値を100%とした。
【0067】<骨芽細胞石灰化促進試験>骨芽細胞増殖促
進試験と同様に、操作し、20日後に骨芽細胞石灰化促
進率(%)を測定した。
【0068】骨芽細胞石灰化促進活性は、細胞をリン酸
生理食塩水(pH7.4)で洗浄後、冷5%過塩素酸液
に15分間さらし、ヒドロキシアパタイトを抽出した。
このミネラル構成成分であるカルシウムを、メチルキシ
レノールブルー(MXB法)に基づくキット(カルシウム
Eテストワコー;和光純薬株式会社製)を用いて定量し
た。なお、骨芽細胞石灰化促進率は、抽出物を無添加時
の値を100%とした。
【0069】
【表1】
【0070】表1の結果から、製造例1〜8の植物抽出
物及びこれらの混合物は、抽出物を無添加のものに比べ
て高い骨芽細胞増殖促進活性又は骨芽細胞石灰化促進活
性を有し、骨粗鬆症の予防又は治療に有効なものであ
る。
【0071】〔実施例2〕 錠剤 常法により、以下の組成を有する錠剤を製造した。 <1錠(200mg)中の組成> 製造例1の抽出物 10.0mg コーンスターチ 84.0mg 乳糖 98.5mg ヒドロキシプロピルセルロース(HPC−L) 5.0mg ステアリン酸マグネシウム 0.5mg 炭酸カルシウム 2.0mg
【0072】〔実施例3〕 錠剤 常法により、以下の組成を有する錠剤を製造した。 <1錠(200mg)中の組成> 製造例1の抽出物 5.0mg コーンスターチ 84.0mg 乳糖 98.5mg ヒドロキシプロピルセルロース(HPC−L) 5.0mg ステアリン酸マグネシウム 0.5mg 炭酸カルシウム 2.0mg
【0073】〔実施例4〕 カプセル剤 常法により、以下の組成を有するカプセル剤を製造し
た。なお、カプセルには1号ハードゼラチンカプセルを
使用した。 <1カプセル(1錠200mg)中の組成> 製造例1の抽出物 20.0mg コーンスターチ 60.0mg 乳糖 100.0mg 乳酸カルシウム 10.0mg ヒドロキシプロピルセルロース(HPC−L) 10.0mg
【0074】〔実施例5〕 経口液状製剤 常法により、以下の組成を有する経口液状製剤を製造し
た。 <1アンプル(1本100ml)中の組成> 製造例1の抽出物 0.5質量% ソルビット 12.0質量% 安息香酸ナトリウム 0.1質量% 香料 1.0質量% 硫酸カルシウム 0.5質量% 精製水 残部 100.0質量%
【0075】〔実施例6〕 経口液状製剤 常法により、以下の組成を有する経口液状製剤を製造し
た。 <1アンプル(1本100ml)中の組成> 製造例1の抽出物 1.0質量% ソルビット 12.0質量% 安息香酸ナトリウム 0.1質量% 香料 1.0質量% 硫酸カルシウム 0.5質量% 精製水 残部 100.0質量%
【0076】〔実施例7〕 錠剤 常法により、以下の組成を有する錠剤を製造した。 <1錠(300mg)中の組成> 製造例1の抽出物 45mg 製造例2の抽出物 30mg 乳精ミネラル(カルシウム25〜30質量%含有) 100.0mg ビタミンK(1質量%含有粉末) 1.5mg マルチトール 111.0mg グリセリン脂肪酸エステル 12.5mg
【0077】〔実施例8〕 錠剤 常法により、以下の組成を有する錠剤を製造した。 <1錠(300mg)中の組成> 製造例1の抽出物 20mg 製造例3の抽出物 10mg 製造例4の抽出物 6.8mg ドロマイト (カルシウム20質量%、マグネシウム10質量%含有) 83.4mg カゼインホスホペプチド 16.7mg ビタミンC 33.4mg マルチトール 75.0mg コラーゲン 12.7mg ショ糖脂肪酸エステル 12.0mg
【0078】〔実施例9〕 カプセル剤 常法により、以下の組成を有するカプセル剤を製造し
た。なお、カプセルには1号ハードゼラチンカプセルを
使用した。 <1カプセル(1錠200mg)中の組成> 製造例1の抽出物 15mg 製造例7の抽出物 5mg コーンスターチ 60.0mg 乳糖 100.0mg 乳酸カルシウム 10.0mg ヒドロキシプロピルセルロース(HPC−L) 10.0mg
【0079】〔実施例10〕 カプセル剤 常法により、以下の組成を有するカプセル剤を製造し
た。なお、カプセルには1号ハードゼラチンカプセルを
使用した。 <1カプセル(1錠200mg)中の組成> 製造例1の抽出物 5mg 製造例5の抽出物 15mg コーンスターチ 60.0mg 乳糖 100.0mg 乳酸カルシウム 10.0mg ヒドロキシプロピルセルロース(HPC−L) 10.0mg
【0080】〔実施例11〕 顆粒状製剤 常法により、以下の組成を有する顆粒状製剤を製造し
た。 <1包2000mg中の組成> 製造例1の抽出物 50mg 製造例2の抽出物 50mg 製造例3の抽出物 30mg 製造例4の抽出物 20mg 牛骨粉(カルシウム20質量%含有) 250.0mg サンゴカルシウム(カルシウム30質量%含有) 166.7mg 卵殻カルシウム(カルシウム34質量%含有) 147.0mg 真珠カルシウム(カルシウム37質量%含有) 67.6mg 大豆抽出物(イソフラボン10質量%含有) 25.0mg ビタミンB群混合粉末(全ビタミンB群を含む) 100.0mg 脂溶性ビタミン混合粉末(ビタミンD,K,E,Aを含む) 100.0mg ミルク蛋白加水分解物(アミノ酸、低分子ペプチドを含む) 50.0mg トウモロコシ、大豆蛋白加水分解物 (アミノ酸、ペプチドを含む) 20.0mg 小麦胚芽抽出物 (ビタミン、クロム、セレン、モリブデンを含む) 30.0mg 酵母エキス(ビタミン、核酸、亜鉛を含む) 50.0mg エリスリトール 300.0mg ラクチュロース 100.0mg マルチトール 168.7mg ビートオリゴ糖 100.0mg 乳果オリゴ糖 100.0mg グアーガム 60.0mg グリセリン脂肪酸エステル 15.0mg
【0081】〔実施例12〕 経口液状製剤 常法により、以下の組成を有する経口液状製剤を製造し
た。 <1アンプル(1本100mL)中の組成> 製造例1の抽出物 5質量% 製造例6の抽出物 3質量% 製造例7の抽出物 3質量% ソルビット 12.0質量% 安息香酸ナトリウム 0.1質量% 香料 1.0質量% 硫酸カルシウム 0.5質量% 精製水 残部 合計 100質量%
【0082】〔実施例13〕 カプセル剤 常法により、以下の組成を有するカプセル剤を製造し
た。なお、カプセルには1号ハードゼラチンカプセルを
使用した。 <1カプセル(1錠200mg)中の組成> 製造例1の抽出物 5mg 製造例8の抽出物 5mg コーンスターチ 60.0mg 乳糖 100.0mg 乳酸カルシウム 20.0mg ヒドロキシプロピルセルロース(HPC−L) 10.0mg
【0083】〔実施例14〕 経口液状製剤 常法により、以下の組成を有する経口液状製剤を製造し
た。 <1アンプル(1本100mL)中の組成> 製造例1の抽出物 3質量% 製造例4の抽出物 3質量% 製造例7の抽出物 3質量% ソルビット 12.0質量% 安息香酸ナトリウム 0.1質量% 香料 1.0質量% 硫酸カルシウム 0.5質量% 精製水 残部 合計 100質量%
【0084】〔実施例15〕 経口液状製剤 常法により、以下の組成を有する経口液状製剤を製造し
た。 <1アンプル(1本100mL)中の組成> 製造例1の抽出物 5質量% 製造例7の抽出物 1質量% ソルビット 12.0質量% 安息香酸ナトリウム 0.1質量% 香料 1.0質量% 硫酸カルシウム 0.5質量% 精製水 残部 合計 100質量%
【0085】
【発明の効果】本発明の骨代謝改善剤の有効成分である
植物抽出物は、優れた骨芽細胞増殖促進作用及び/又は
骨芽細胞石灰化促進作用を有すると共に、これら植物抽
出物は、食品や民間薬として古来より日常的に用いられ
てきたものであることから、臨床で用いられている製剤
とは異なり、副作用が極めて少なく高い安全性を有し、
飲食物に添加して日常的に摂取することができ、骨粗鬆
症の予防又は治療に極めて有効なものである。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 4B018 MD04 MD61 MD63 ME05 4C088 AB12 AB39 AB59 AB60 AB81 AC04 AC05 BA08 CA08 MA01 MA07 MA09 NA14 ZA97

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ムラサキ科チシャノキ属植物から抽出さ
    れる骨芽細胞石灰化促進物質を有効成分として含むこと
    を特徴とする骨代謝改善剤。
  2. 【請求項2】 (A)ムラサキ科チシャノキ属植物の抽
    出物と、(B)ハス胚芽、五斂子葉、月桃葉及び茎、甘
    草葉及び茎、タマリンド果皮、黄杞葉並びにウコンから
    選ばれる1種又は2種以上の植物の抽出物と、を有効成
    分として含むことを特徴とする骨代謝改善剤。
  3. 【請求項3】 (A)成分と(B)成分との混合割合
    が、質量比で(A)成分:(B)成分=1:0.001
    〜1:5の範囲である請求項2記載の骨代謝改善剤。
  4. 【請求項4】 ムラサキ科チシャノキ属植物が、チャン
    グバット、マルバチチシャノキ、リュウキュウチシャノ
    キ及びチシャノキから選ばれる1種又は2種以上である
    請求項1乃至3のいずれか1項記載の骨代謝改善剤。
  5. 【請求項5】 ムラサキ科チシャノキ属植物として、チ
    ャングバットの葉部、茎部、枝部又はこれらの混合部位
    を用いる請求項4記載の骨代謝改善剤。
  6. 【請求項6】 請求項1乃至5のいずれか1項記載の骨
    代謝改善剤を含むことを特徴とする骨粗鬆症の予防又は
    治療用飲食物。
  7. 【請求項7】 更にカルシウム素材を配合した請求項6
    記載の骨粗鬆症の予防又は治療用飲食物。
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