JP2002362948A - 光学部材 - Google Patents

光学部材

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JP2002362948A
JP2002362948A JP2001169412A JP2001169412A JP2002362948A JP 2002362948 A JP2002362948 A JP 2002362948A JP 2001169412 A JP2001169412 A JP 2001169412A JP 2001169412 A JP2001169412 A JP 2001169412A JP 2002362948 A JP2002362948 A JP 2002362948A
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康裕 田中
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    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C03GLASS; MINERAL OR SLAG WOOL
    • C03CCHEMICAL COMPOSITION OF GLASSES, GLAZES OR VITREOUS ENAMELS; SURFACE TREATMENT OF GLASS; SURFACE TREATMENT OF FIBRES OR FILAMENTS MADE FROM GLASS, MINERALS OR SLAGS; JOINING GLASS TO GLASS OR OTHER MATERIALS
    • C03C27/00Joining pieces of glass to pieces of other inorganic material; Joining glass to glass other than by fusing
    • C03C27/04Joining glass to metal by means of an interlayer
    • C03C27/048Joining glass to metal by means of an interlayer consisting of an adhesive specially adapted for that purpose

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  • Geochemistry & Mineralogy (AREA)
  • Materials Engineering (AREA)
  • Organic Chemistry (AREA)
  • Mounting And Adjusting Of Optical Elements (AREA)
  • Joining Of Glass To Other Materials (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 線収縮による内部歪みとこれに伴う光学的性
能の低下が少ない光学部材を提供すること。 【構成】 低分子量の成分を予め低減し、線収縮率の小
さい接着剤3を用いて光学部材同士(石英製レンズ1と
真鍮製セル2)を互いに固定する。本発明によれば、従
来の弾性接着剤やエラストマー系接着剤では光学性能を
満たすことができない光学部材の接合及び固定用の接着
剤として、接着硬化時の線収縮率が小さい接着剤3を使
用することにより、線収縮による内部歪みとこれに伴う
光学的性能の低下を抑えることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、レンズやプリズム
等の光学部材に関する。
【0002】
【従来の技術】一般にレンズやプリズム等の光学部材
は、光学用セルや光学部材固定用の保持枠等に接着剤等
で接着されて用いられている。従来、光学部材の接着剤
としては、ポリウレタン系やエポキシ系、ポリサルファ
イド系等の弾性接着剤やクロロプレンゴム系、ニトリル
ゴム系、スチレン−ブタジエンゴム系や熱可塑性エラス
トマー系等のエラストマー系接着剤等の可撓性やゴム弾
性に富む接着剤が用いられている。
【0003】上記可撓性やゴム弾性に富む接着剤を光学
部材の接着剤として用いることにより、該接着剤自体の
硬化収縮による内部歪みを吸収又は分散させ、該光学部
材に対する歪みを或る程度低減することは可能である。
【0004】又、前記接着剤の硬化時及び硬化後に発生
する未硬化モノマー成分及び低分子量成分のアウトガス
により、光学部材表面に前記ガス成分が付着して光学性
能を著しく低下させる等の問題があった。
【0005】従来、上記欠点を極力補うために、 収縮率及びアウトガス量の少ない接着剤を選択した
り、 放出したガスを光学性能に影響を与えない部材中に捕
集する方法等が考えられていた。
【0006】前記に対しては、例えば特開平5−03
9467号公報に開示されているように、接着剤中へ粒
子表面に多くの細孔を有する多孔質粉体を充填し、該多
孔質粉体が接着剤の未硬化のモノマー分子或は加水分解
等により生じた低分子を吸着し、前記物質の接着剤から
の流出・飛散を防止することによって光学部材の光学的
性能の向上を図っている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】最近の光学性能の飛躍
的向上により、従来まで用いられてきた弾性接着剤やエ
ラストマー系接着剤による光学部品の接合や固定では、
接着剤自体の硬化収縮によってレンズやプリズム等に歪
みが発生し、光学部材が本来有する光学性能を損なう可
能性がある。
【0008】特に、前記に関しては選択するための基
準がなく、トライアル評価に要する時間が多大に発生し
てしまう。
【0009】又、前記の例である特開平5−0394
67号公報記載に関しては、多孔質粉体を充填した接着
剤を用いれば、或るる程度のアウトガス抑制効果は期待
できるが、如何に優れた多孔質粒子を用いても、接着剤
全休から発生するアウトガス成分を全て前記多孔質粒子
で吸着することは、アウトガスの発生量と多孔質粒子の
吸着能力を比較すると非常に困難である。従って、この
接着剤の未硬化の分子及び低分子成分は或る程度存在す
ることになり、レンズやプリズム等の光学部品に流出・
飛散付着してレンズやプリズム表面を汚染し、光学性能
を低下させてしまう可能性が高くなりつつある。
【0010】本発明は上記事情に鑑みてなされたもの
で、その目的とする処は、線収縮による内部歪みとこれ
に伴う光学的性能の低下が少ない光学部材を提供するこ
とにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明は、低分子量の成分を予め低減し、線収縮率
の小さい接着剤を用いて光学部材同士を互いに固定する
ことを特徴とする。
【0012】従来の弾性接着剤やエラストマー系接着剤
では光学性能を満たすことができない光学部材の接合及
び固定用の接着剤として、接着硬化時の線収縮率が小さ
い接着剤を使用することにより、線収縮による内部歪み
とこれに伴う光学的性能の低下を抑えることができる。
【0013】
【発明の実施の形態】以下に本発明の実施の形態を添付
面に基づいて説明する。
【0014】本発明は、低分子量の成分を予め低減し、
線収縮率の小さい接着剤を用いて光学部材同士を互いに
固定することを特徴とし、接着剤として接着硬化時の線
収縮率が小さい接着剤を使用する。
【0015】接着剤の硬化物中から発生するアウトガス
の量は、例えばシリコーン系やフッ素系の接着剤では1
0量体までの低分子の総量が100ppm以内のものを
用いることにより、接着剤中の未硬化の分子の流出・飛
散による光学性能の低下を抑制することが可能である。
【0016】本発明において用いるシリコーン系の接着
剤としては、過酸化物架橋型や縮合反応架橋型、付加反
応架橋型等が用いられる。
【0017】又、接着剤の接着力は他のエポキシ系接着
剤やアクリル系接着剤等の構造用接着剤と比べて接着力
が弱いため、レンズやプリズム等の被着体に、或る種の
接着助剤的な表面処理が必要不可欠である。通常、プラ
イマーと呼ばれる表面処理剤としては、主としてシラン
系カップリング剤やチタン系カップリング剤が用いら
れ、希釈剤としてヘキサンやトルエン等の有機溶剤が主
に用いられる。
【0018】ここで、本発明に使用するシラン系カップ
リング剤としては、トリメトキシシラン、トリエトキシ
シラン、トリプロポキシシラン、トリイソプロポキシシ
ラン、トリブトキシシラン、トリオクチロキシシラン、
メチルジメトキシシラン、エチルジメトキシシラン、メ
チルジエトキシシラン、エチルジエトキシシラン、メチ
ルジオクチロキシシラン、ジメチルメトキシシラン、ジ
メチルオクチロキシシラン等が挙げられる。
【0019】更に、チタン系カップリング剤としては、
テトラ(2,2−ジアリルオキシメチル−1−ブチル)
ビス(ジトリデシル)ホスファイトチタネート、テトラ
オクチルビス(ジトリデシルホスファイト)チタネー
ト、イソプロピルトリイソステアロイルチタネート、イ
ソプロピルトリデシルベンゼンスルホニルチタネート、
イソプロピルトリオクタイノルチタネート、ジクミルフ
ェニルオキシアセテートチタネート等が挙げられる。
【0020】これらカップリング剤を主成分としたプラ
イマーを前記被着体表面に塗布、乾燥させることによ
り、前記接着剤に対して優れた接着性を持った被膜を形
成する。
【0021】又、シリコーン系やフッ素系接着剤中に含
有させるフィラーとしては、無機系フィラーと有機系フ
ィラーに大別することができる。
【0022】先ず、無機系フィラーとしては、シリカ、
アルミナ、酸化亜鉛、酸化チタン、酸化カルシウム、酸
化マグネシウム、酸化鉄、酸化スズ、酸化アンチモン、
フェライト類等の酸化物系、水酸化カルシウム、水酸化
マグネシウム、水酸化アルミニウム、塩基性炭酸マグネ
シウム等の水酸化物系、炭酸カルシウム、炭酸マグネシ
ウム、炭酸亜鉛、炭酸バリウム、ドーソナイト、ハイド
ロタルサイト等の炭酸塩系、硫酸カルシウム、硫酸バリ
ウム、石膏繊維等の硫酸塩系、ケイ酸カルシウム、タル
ク、クレー、マイカ、モンモリロナイト、ベントナイ
ト、活性白土、セピオライト、イモゴライト、セリサリ
ト、ガラス繊維、ガラスビーズ、シリカ系バルン等のケ
イ酸塩系、窒化アルミニウム、窒化ホウ素、窒化ケイ素
等の窒化物系、カーボンブラック、グラファイト、炭素
繊維、炭素バルン、木炭粉末等の炭素系等が挙げられ
る。
【0023】又、有機系フィラーとしては、テフロン
粉、木粉、パルプ、ゴム粉、アラミド等の各種繊維等が
挙げられる。
【0024】[実施例] <実施例1>本発明に係る光学部材である石英製のレン
ズ1の断面図であり、図2において、2は真鍮製のセ
ル、3は接着剤、4はプライマーである。
【0025】本実施例では、接着剤3としては二液付加
型のシリコーン系接着剤を用いた。表1に前記接着剤3
の特性を示す。又、プライマーとしてはシランカップリ
ング剤が主成分であるプライマーを用いた。
【0026】表1 次に、前記プライマーと接着剤3の塗布方法について以
下に詳細に述べる。
【0027】前記プライマーを塗布する前に、石英製レ
ンズ1及び真鍮製セル2の洗浄作業を有機溶剤を用い行
った。
【0028】ここで、有機溶剤としては、イソプロピル
アルコール(IPA)を用いた。具体的には、石英製レ
ンズ1と真鍮製セル2を前記IPAで満たした超音波洗
浄容器5中にそれぞれ入れ、石英レンズ1表面と前記真
鍮製セル2表面の洗浄を約5分間行った。
【0029】次に、洗浄及び乾燥を行った前記セル2及
びレンズ1は接着工程に移される。先ず、前記セル2の
接着予定面に対して前記プライマーを刷毛で約10μm
程度の厚みに塗布する。一昼夜、前記プライマーを乾燥
後、接着剤3の塗布工程に移される。
【0030】先ず、前記シリコーン系接着剤3の主剤及
び硬化剤を各々10gずつ計る。次に、前記接着剤3の
主剤及び硬化剤を撹拌・脱法装置により均一に撹拌・混
合した後、ディスペンサー用シリンジに注入する。注入
後、前記プライマー処理されたセル2表面に前記シリン
ジを用いて約lmmの厚みに塗布する。前記接着剤3を
塗布した後、前記レンズ1を前記セル2中に嵌め込み、
前記接着剤3が完全に硬化するまで放置する。
【0031】ここで、前記接着剤3が完全に硬化する時
間とは、熱重量分析法(TGA)を用い、前記接着剤3
の重量変化が全くなくなるまでの時間とした。
【0032】尚、硬化後の前記接着剤3をガスクロマト
グラフ(GC)分析法を用いて分子量分布を測定したと
ころ、10量体未満の成分が95ppmであった。又、
線収縮率は0.1%と小さかった。これをGC分析を用
いて分析したところ、常温で16時間、前記接着剤硬化
物中から発生するガスを捕集したときのアウトガス量が
約11ppmと非常に少ない接着剤が得られた。
【0033】次に、前記接着剤3で固定後の光学部材
(レンズ1及びセル2)の具体例を以下に示す。
【0034】鏡筒に前記レンズ1とセル2を組み込んだ
後、組み込み直後の透過率は表2に示すように92.8
%であり、又、1箇月経過後の前記レンズ1の透過率は
92.7%であった。従って、従来の接着剤を用いたと
きに生じていた接着在中に含有されているモノマー成分
の流出・飛散による光学部材の汚染は殆どないものと考
えられる。
【0035】又、歪みについて測定したところ、表2に
示すように組み込み直後のニュートンリングの数は1本
であり、又、前記接着剤硬化1箇月後のニュートンリン
グの数も1本であり、全くニュートンリングの数に変化
が確認されなかった。これにより、従来の接着剤を用い
たときに生じていた接着剤自体の収縮によるレンズの歪
みは殆ど観測されず、良好な光学性能が得られた。
【0036】表2 <比較例1>本比較例は、実施例1に対して10量体未
満の低分子量成分が多い場合について示す。
【0037】図1において、1は石英製のレンズ、2は
真鍮製のセル、3は接着剤である。接着剤3としては二
液型の弾性接着剤を用いた。表1に前記接着剤3の特性
を示す。
【0038】次に、前記石英レンズ1及び真鍮製セル2
の洗浄工程について詳細に述べる。
【0039】先ず、石英製レンズ1及び真鍮製セル2の
洗浄作業を有機溶剤を用いて行った。洗浄溶剤として
は、イソプロピルアルコール(IPA)を用いた。具体
的には、石英製レンズ1と真鍮製セル2を前記IPAで
満たした超音波洗浄容器5中にそれぞれ入れ、前記石英
レンズ1表面と前記真鍮製セル2表面の洗浄を約5分間
超音波洗浄を行った。
【0040】次に、洗浄及び乾燥を行った前記セル2及
びレンズ1は接着工程に移される。
【0041】先ず、前記セル2の接着予定面に対し、 前
記二液性の弾性接着剤3の主剤及び硬化剤を各々10g
ずつ計る。次に、前記接着剤3の主剤及び硬化剤は、予
め撹拌・脱法装置により、均一に撹拌・混合した後、デ
ィスペンサー用シリンジに注入する。注入後、前記セル
2表面に前記シリンジを用いて約lmmの厚みに塗布す
る。前記接着剤3を塗布した後、前記レンズ1を前記セ
ル2中に嵌め込み、前記接着剤3が完全に硬化するまで
室温に放置する。
【0042】ここで、前記接着剤3が完全に硬化する時
間とは、熱重量分析法(TGA)を用い、重量変化が全
くなくなるまでの時間とした。
【0043】次に、前記接着剤3で固定後の光学部材
(レンズ1及びセル2)の具体例を以下に示す。
【0044】表1 に示すように、接着剤3自体のアウト
ガス量が実施例1と同様のGC分析条件で、300pp
mと多い接着剤を用いた場合の光学的性能について、主
にレンズの透過率及びレンズ歪みについて測定した。
【0045】その結果、鏡筒に前記レンズ1及びセル2
を組み込んだ後、組み込み直後と1箇月月後のレンズ透
過率について測定したところ、表2に示すように組み込
み直後は92.6%であったが、1箇月後は91.5%
に変化しており、約1%もの透過率の低下が確認され
た。従って、本比較例で用いた接着剤のモノマー成分の
流出・飛散によりレンズ表面が汚染され、透過率が低下
したものと考えられる。
【0046】又、接着剤硬化前と硬化後の歪みについて
ニュートンリングを測定したところ、表2に示すように
ニュートンリングの数は組込直後と比較して1本であ
り、変化は殆どなかった。
【0047】<比較例2>本比較例は、実施例1に対し
て線収縮率が1.0%より大きい場合について示す。
【0048】図1において、1は石英製のレンズ、2は
真鍮製セル、3は接着剤である。接着剤3として二液型
のシリコーン系接着剤を用いた。表1に前記接着剤3の
特性を示す。
【0049】次に、前記石英レンズ1及び真鍮製セル2
の洗浄工程について詳細に述べる。
【0050】先ず、前記石英製レンズ1及び真鍮製セル
2の洗浄作業を有機溶剤を用いて行った。ここで、洗浄
溶剤としては、イソプロピルアルコール(IPA)を用
いた。具体的には、前石英製レンズ1と真鍮製セル2を
前記IPAで満たした超音波洗浄容器5中にそれぞれ入
れ、前記石英レンズ1表面及び前記真鍮製セル2表面の
洗浄を約5分間超音波洗浄を行った。
【0051】次に、洗浄及び乾燥を行った前記セル2及
びレンズ1は接着工程に移される。
【0052】先ず、前記セル2の接着予定面に対し、前
記二液性の弾性接着剤3の主剤及び硬化剤を各々10g
ずつ計る。次に、前記接着剤3の主剤及び硬化剤は、予
め撹拌・ 脱法装置により、均一に撹拌・混合した後、デ
ィスペンサー用シリンジに注入する。注入後、前記セル
2表面に前記シリンジを用いて約lmmの厚みに塗布す
る。前記接着剤3を塗布した後、前記レンズ1を前記セ
ル2中に嵌め込み、前記接着剤3が完全に硬化するまで
室温に放置する。
【0053】ここで、前記接着剤3が完全に硬化する時
間とは、熱重量分析法(TGA)を用い、重量変化が全
くなくなるまでの時間とした。
【0054】次に、前記接着剤3で固定後の光学部材
(レンズ1及びセル2)の具体例を以下に示す。
【0055】表1に示すように接着剤自体の線収縮率が
2.5%と大きい接着剤を用いた場合の光学的性能につ
いて、主にレンズ透過率及びレンズ歪みについて測定し
た。
【0056】その結果、鏡筒に前記レンズ1及びセル2
を組み込んだ後、組み込み直後と1箇月後のレンズ透過
率について測定したところ、表2に示すように組み込み
直後は92.7%であり、1箇月後は92.5%と殆ど
変化は観察されなかったが、レンズ歪みについては、組
み込み前のニュートンリングの数が1本から1箇月後は
3本と増加しており、硬化後の歪みが大きいことが明ら
かとなった。
【0057】
【発明の効果】以上の説明で明らかなように、本発明に
よれば、低分子量の成分を予め低減し、線収縮率の小さ
い接着剤を用いて光学部材同士を互いに固定するように
したため、線収縮による内部歪みとこれに伴う光学的性
能の低下が少ない光学部材を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】レンズ/セル固定後の断面図である。
【図2】レンズ/セル表面の洗浄の様子を示す斜視図で
ある。
【図3】セル面に接着剤を塗布している様子を示す図で
ある。
【符号の説明】
1 石英製レンズ 2 真鍮製セル 3 接着剤 4 プライマー 5 超音波洗浄容器

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 低分子量の成分を予め低減し、線収縮率
    の小さい接着剤を用いて互いに固定して成ることを特徴
    とする光学部材。
  2. 【請求項2】 低分子量成分が10量体未満であること
    を特徴とする請求項1記載の光学部材。
  3. 【請求項3】 低分子量の成分が100ppm以下であ
    ることを特徴とする請求項1記載の光学部材。
  4. 【請求項4】 前記接着剤の硬化時の線収縮率が1.0
    %以内であることを特徴とする請求項1記載の光学部
    材。
  5. 【請求項5】 付加反応架橋型、縮合反応架橋型及び過
    酸化物架橋型の接着剤を使用することを特徴とする請求
    項1記載の光学部材。
  6. 【請求項6】 前記接着剤として、シリコーン系、フッ
    素系又はその混合系を用いることを特徴とする請求項1
    記載の光学部材。
  7. 【請求項7】 表面処理剤によって表面処理されている
    ことを特徴とする請求項1記載の光学部材。
  8. 【請求項8】 前記表面処理剤として、シラン系カップ
    リング剤又はチタン系カップリング剤を使用することを
    特徴とする請求項7記載の光学部材。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007190090A (ja) * 2006-01-17 2007-08-02 Pentax Corp 内視鏡用光学系および内視鏡
JP2008139330A (ja) * 2006-11-29 2008-06-19 Ricoh Co Ltd 光学部品及び光走査ユニット

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