JP2002362522A - 袋収容物移し替え用スタンド - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明は袋に入った収容物を移し替えする場
合の労力を軽減できると共に袋に入っている収容物の一
部を簡単に移し替えることができる袋収容物移し替え用
スタンドを提供するものである。 【解決手段】 袋収容物移し替え用スタンド１０の袋載
置台１２には頂部１４が形成され、頂部１４を挟んで第
１傾斜面１６と第２傾斜面１８が設けられている。第１
傾斜面１６の一端には落下阻止突起片２０が垂直に折り
曲げ形成されている。第２傾斜面１８の一端部１８Ａの
一端部１８Ａの側面には第１壁板部２４，第２壁板部２
６が折り曲げて立設されている。前記第１傾斜面１６の
底面と第２傾斜面１８の底面にはスプリング装置２８が
それぞれ設けられ、前記袋載置台１２の下方には袋載置
台１２を支持する支持スタンド体４０が配設されてい
る。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、主に粉体等の収容
物が入った袋から前記収容物を他の容器等に移し替える
場合等に使用される袋収容物移し替え用スタンドに関す
る。

【０００２】

【従来の技術】小麦粉等の収容物が入った袋から前記収
容物を他の容器に移し替える場合は前記収容物が入った
重たい袋を持ち上げた状態で移し替え作業を行わなけれ
ばならず労力が必要である。また、袋に入っている収容
物の一部だけを他の容器に移し替える場合は重たい袋を
持ったままの作業となるため移し替えたい分量を一度で
他の容器に移し替えることが困難で、移し替え作業が煩
雑になるという不具合が有る。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】本発明は上記事実に鑑
みなされたものであり、袋に入った収容物を移し替えす
る場合の労力を軽減できると共に袋に入っている収容物
の一部を簡単に他の容器等に移し替えることができる袋
収容物移し替え用スタンドを提供するものである。

【０００４】

【課題を解決するための手段】請求項１の発明は、中間
部で折り曲げられ頂部が形成されると共に頂部を挟んで
第１傾斜面と第２傾斜面が設けられた袋載置台と、前記
第１傾斜面の一端に立ち上げ形成されて前記袋載置台に
載置された袋が第１傾斜面から滑り落ちるのを阻止する
袋落下阻止片と、前記第２傾斜面の一端部の側面に立設
された第１壁板部，第２壁板部と、前記袋載置台の底面
に設けられたスプリング装置と、前記袋載置台の下方に
配設されて袋載置台を支持すると共に折り畳み可能な支
持スタンド体と、この支持スタンド体の底部に設けられ
たキャスターと、を有してなることを特徴としている。
請求項２の発明は、前記袋載置台の頂部にヒンジを設
け、このヒンジで前記第１傾斜面と第２傾斜面を連結す
ると共に第１傾斜面と第２傾斜面の傾斜角度を変更する
ことが可能であることを特徴としている。

【０００５】

【発明の実施の形態】図１〜図６には本発明に係る袋収
容物移し替え用スタンドの第１実施例が示されている。
なお、この実施例では収容物としての小麦粉が入った袋
を用いて小麦粉を他の容器に移し替える場合を例にして
説明する。図１に示されるように、本発明の袋収容物移
し替え用スタンド１０の上部には袋載置台１２が設けら
れている。この袋載置台１２は長手方向中央部で折り曲
げられて頂部１４が形成され、頂部１４を挟んで第１傾
斜面１６と第２傾斜面１８が傾斜して設けられている。
このため、前記袋載置台１２は側面視山型に一体形成さ
れている。前記第１傾斜面１６の一端には落下阻止突起
片２０が垂直に折り曲げ形成され、袋２２（図５、図６
参照）を袋載置台１２に載置した場合に袋２２が第１傾
斜面１６から滑り落ちないようになっている。前記第２
傾斜面１８の一端部１８Ａは平面視台形状に形成され幅
寸法が狭くなるように形成されている。この一端部１８
Ａの側面には第１壁板部２４，第２壁板部２６が折り曲
げて立設されている。従って、袋２２の開口部２２Ａを
開けて収容物としての小麦粉を他の容器２７（図６参
照）に移し替える場合に袋２２の開口部２２Ａが当接し
て位置決めされたり、あるいは移し替える小麦粉が横に
こぼれ落ちたりするのを防止できる。図４に示されるよ
うに、前記第１傾斜面１６の底面と第２傾斜面１８の底
面にはスプリング装置２８がそれぞれ設けられている。
このスプリング装置２８の上板３０は前記第１傾斜面１
６の底面，第２傾斜面１８の底面に固定されている。ま
た、上板３０と下板３２との間には複数のコイルスプリ
ング３６が取り付けられている。また、下板３２の両端
部にはねじ挿通孔３２Ａが貫通形成されている。図１に
示されるように、前記袋載置台１２の下方には袋載置台
１２を支持する支持スタンド体４０が配設されている。
この支持スタンド体４０はスチールパイプ４１によって
形成されている。前記支持スタンド体４０の下枠体４２
の一端部４２Ａには逆Ｕ字形状の第１スタンド枠体４４
が基端部４４Ａを中心に内側方向（矢印Ａ方向）に回動
可能に立設されている。また、支持スタンド体４０の下
枠体４２の一端部４２Ａにはストッパー４６が固定さ
れ、第１スタンド枠体４４が外側方向（矢印Ｂ方向）に
回動するのを阻止している。前記支持スタンド体４０の
下枠４２の他端部４２Ｂにも逆Ｕ字形状の第２スタンド
枠体４８が基端部４８Ａを中心に内側方向（矢印Ａ方
向）に回動可能に立設されている。支持スタンド体４０
の下枠４２の一端部４２Ｂにもストッパー４６が固定さ
れ、第２スタンド枠体４８が外側方向（矢印Ｂ方向）に
回動するのを阻止している。図２に示されるように、前
記第１スタンド枠体４４及び第２スタンド枠体４８の左
右にはそれぞれ取付舌片５０が突設されている。これら
取付舌片５０にはねじ挿通孔５０Ａが貫通形成されてい
る。従って、前記袋載置台１２を支持スタンド体４０の
上に載せて、スプリング装置２８の下板３２のねじ挿通
孔３２Ａと取付舌片５０のねじ挿通孔５０Ａを対応させ
て図示しない固定ねじを取り付けることにより、袋載置
台１２を支持スタンド体４０に確実に取付固定できるよ
うになっている。前記支持スタンド体４０の下枠４２の
四隅にはキャスター５２が取り付けられており、容易に
収容物移し替え用スタンド１０を移動できるようになっ
ている。

【０００６】次に、第１実施例の袋収容物移し替え用ス
タンド１０の作用について説明する。図５に示されるよ
うに、袋収容物移し替え用スタンド１０に小麦粉が入っ
た袋２２を載せる場合は袋２２の中間部を袋載置台１２
の頂部１４に対応するように袋２２を袋載置台１２に載
せる。これにより、袋２２は第１傾斜面１６と第２傾斜
面１８とに載せられた状態になり、しかも頂部１４が袋
２２の中間部に少し食い込むようになるので袋２２は少
し折り曲げられた状態になり、袋２２を安定した状態で
袋載置台１２に載せることができる。また、前記第１傾
斜面１６は傾斜しているが、前記第１傾斜面１６の一端
には落下阻止突起片２０が立設されているので、袋２２
が第１傾斜面１６を滑ったとしても袋２２は袋載置台１
２から滑り落ちないようになっている。前記袋２２に収
容されている小麦粉を他の容器２７に移す場合は図６に
示されるように袋２２を少し第２傾斜面１８側に移動さ
せて袋２２の開口部２２Ａを第２傾斜面１８の一端部１
８Ａに対応させて開口部２２Ａを開けると開口部２２Ａ
から小麦粉が第２傾斜面１８を通過して別途に用意され
た他の容器２７に収容される。また、前記第２傾斜面１
８の一端部１８Ａの側面には第１壁板部２４，第２壁板
部２６が立設されているので、袋２２が第２傾斜面１８
から滑り落ちることを阻止したり、袋２２の開口部２２
Ａが当接して位置決めをすることができたり、移し替え
る小麦粉が横にこぼれ落ちるのを防止できる。なお、袋
２２を頂部１４に置くと頂部１４が袋２２に少し食い込
むようになって袋２２は少し折り曲げられた状態にな
る。このため、このままの状態では第１傾斜面１６に対
応している袋２２の部分に入っている小麦粉は第２傾斜
面１８を滑り落ちないので、袋２２の小麦粉の一部を移
し替える場合において移し替える小麦粉の量を容易に調
節することができる。また、前記袋収容物移し替え用ス
タンド１０にはスプリング装置２８が設けられているの
で、前記袋載置台１２を上下方向に押すと袋載置台１２
が上下に揺れ、これにより袋２２の小麦粉の移し替える
量を微調節したり奥に収容されて出にくい小麦粉も簡単
に移し替えできる。なお、袋収容物移し替え用スタンド
１０を小さくして運搬したりする場合は、固定ねじを外
して前記袋載置台１２を支持スタンド体４０から取り外
し、第１スタンド枠体４４及び第２スタンド枠体４８を
共に内側方向にに回動させることにより図３に示される
ように支持スタンド体４０を小さく折り畳むことができ
るので、運搬に便利である。

【０００７】図７には第２実施例の袋収容物移し替え用
スタンド６０が示されている。なお、第１実施例の袋収
容物移し替え用スタンド１０と同一の構成は同一の符号
を用いて、その説明は省略する。袋収容物移し替え用ス
タンド６０の袋載置台６２は別途に形成された第１傾斜
面６６と第２傾斜面６８を側面視山型に形成し、第１傾
斜面６６と第２傾斜面６８の間に形成される頂部１４に
はヒンジ７０が設けられている。即ち、第１傾斜面６６
と第２傾斜面６８はヒンジ７０によって回動可能に連結
されている。従って、第１傾斜面６６と第２傾斜面６８
の傾斜角度を任意に設定でき、袋２２の収容物の種類や
分量に応じて第１傾斜面６６と第２傾斜面６８の傾斜角
度を急傾斜や緩傾斜に自由に変更できるという利点があ
る。なお、他の構成及び他の作用は第１実施例の袋収容
物移し替え用スタンド１０と同じであるのでその説明は
省略する。

【０００８】なお、実施例では袋２２に入った小麦粉を
移し替える場合を例にして袋収容物移し替え用スタンド
１０，６０の説明をしたが、移し替える収容物は小麦粉
に限定されるものでないことは勿論である。

【０００９】

【発明の効果】本発明の袋収容物移し替え用スタンド
は、収容物が入った袋から前記収容物を他の容器に移し
替える場合に前記袋を袋載置台に載せて袋に入っている
収容物を他の容器に移し替えることができるので、従来
のように重たい袋を持ちながら収容物を移し替える必要
がないので移し替え作業の労力を軽減できると共に移し
替え作業を容易に行うことができるという優れた効果を
有する。また、本発明の袋収容物移し替え用スタンド
は、スプリング装置が設けられているので、袋を載せた
袋載置台を上下方向に押すと袋を上下方向に揺らすこと
ができ移し替える量の微調整を行うことができると共に
袋の奥に入っている収容物を容易に移し替えることがで
きるという優れた効果を有する。

【図面の簡単な説明】

【図１】第１実施例の袋収容物移し替え用スタンドの全
体斜視図である。

【図２】第１実施例の袋収容物移し替え用スタンドの支
持スタンド体の第２スタンド体を折り畳んだ状態図であ
る。

【図３】第１実施例の袋収容物移し替え用スタンドの折
り畳んだ支持スタンド体と袋載置台の斜視図である。

【図４】第１実施例の袋収容物移し替え用スタンドの袋
載置台を下方から見た斜視図である。

【図５】第１実施例の袋収容物移し替え用スタンドの使
用状態斜視図である。

【図６】第１実施例の袋収容物移し替え用スタンドの使
用状態斜視図である。

【図７】第２実施例の袋収容物移し替え用スタンドの全
体斜視図である。

【符号の説明】

１０ 袋収容物移し替え用スタンド １２ 袋載置台 １４ 頂部 １６ 第１傾斜面 １８ 第２傾斜面 ２０ 落下阻止突起片 ２２ 袋 ２４ 第１壁板部 ２６ 第２壁板部 ２８ スプリング装置 ４０ 支持スタンド体 ５２ キャスター ６０ 袋収容物移し替え用スタンド ７０ ヒンジ

Claims (2)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 中間部で折り曲げられ頂部が形成される
   と共に頂部を挟んで第１傾斜面と第２傾斜面が設けられ
   た袋載置台と、前記第１傾斜面の一端に立ち上げ形成さ
   れて前記袋載置台に載置された袋が第１傾斜面から滑り
   落ちるのを阻止する袋落下阻止片と、前記第２傾斜面の
   一端部の側面に立設された第１壁板部，第２壁板部と、
   前記袋載置台の底面に設けられたスプリング装置と、前
   記袋載置台の下方に配設されて袋載置台を支持すると共
   に折り畳み可能な支持スタンド体と、この支持スタンド
   体の底部に設けられたキャスターと、を有してなること
   を特徴とする袋収容物移し替え用スタンド。
2. 【請求項２】 前記袋載置台の頂部にヒンジを設け、こ
   のヒンジで前記第１傾斜面と第２傾斜面を連結すると共
   に第１傾斜面と第２傾斜面の傾斜角度を変更することが
   可能なことを特徴とする請求項１記載の袋収容物移し替
   え用スタンド。