JP7041862B1 - 内容物排出手段および内容物排出システム - Google Patents

内容物排出手段および内容物排出システム Download PDF

Info

Publication number
JP7041862B1
JP7041862B1 JP2021195087A JP2021195087A JP7041862B1 JP 7041862 B1 JP7041862 B1 JP 7041862B1 JP 2021195087 A JP2021195087 A JP 2021195087A JP 2021195087 A JP2021195087 A JP 2021195087A JP 7041862 B1 JP7041862 B1 JP 7041862B1
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
bag body
content
bag
contents
pair
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2021195087A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2023081421A (ja
Inventor
真太朗 山本
晴久 山本
Original Assignee
有限会社 大河内
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by 有限会社 大河内 filed Critical 有限会社 大河内
Priority to JP2021195087A priority Critical patent/JP7041862B1/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP7041862B1 publication Critical patent/JP7041862B1/ja
Publication of JP2023081421A publication Critical patent/JP2023081421A/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Control And Other Processes For Unpacking Of Materials (AREA)

Abstract

Figure 0007041862000001
【課題】袋体を傾けるだけでは、袋体から排出させにくい性状の袋体内容物であっても、内容物を円滑に排出することができる内容物排出手段および内容物排出システムを提供すること。
【解決手段】内容物排出手段1に、袋体900のつぶれを防止させる袋体つぶれ防止手段200と、塊状の内容物をほぐして袋体の中央部に寄せる内容物排出誘導手段300と、袋体支持手段100と袋体傾斜手段400とを備えさせ、袋体を傾斜させて内容物を排出させるようにした。袋体内面が支えられ、内容物がほぐされているため、袋体を傾けても、中間部で折れ曲がらせることがなく、腐葉土等の塊状となって滑り落ちにくい内容物であっても、内容物を全て排出させることができる。
【選択図】図2

Description

本発明は、小麦粉・砂糖等のように粉末の内容物だけでなく、腐葉土等のように素材の湿気により塊状となっている内容物や、砂利・モルタル材料等のように素材の形状や素材相互の摩擦により、袋体から流出させにくい内容物であっても、袋体を傾けることにより内容物の全てを排出させることができる内容物排出手段および内容物排出システムに関する。
具体的には、塊状の内容物をほぐす内容物排出誘導手段と、袋体のつぶれを防止させる袋体つぶれ防止手段とを備え、袋体を傾斜させて内容物を排出させるときに、袋体を中間部で折れ曲がらせることなく、内容物の全てを排出させる内容物排出手段および内容物排出システムに関する。
従来、袋体内の内容物を取り出すときには、袋体の端部を切断して開放させ、その袋体を抱えて持ち上げ、開放口を所望の貯留具に向けて、傾けて内容物を排出させていた。特に、内容物が塊状となって滑り落ちにくい場合や、内容物の性質により傾けた袋体が中間部から折れ曲がりやすい場合等には、袋体を抱えて傾けただけでは全ての内容物を排出させられないため、袋体の後端部をつまんで袋体をぶら下げて振るなどして、全ての内容物を排出させていた。
近年は、雇用機会の男女平等の促進、作業員の高齢化等により、体力を要する作業の負担軽減が急務となっている。大規模な食品生産工場においては、食品生産設備が自動化され、袋体から粉末状の内容物を取り出す作業等の負担軽減が図られている。一方、室内で植物を栽培する農業工場等の新しい形態の工場や小規模な工場、建築作業、屋外の農作業等の多様な分野でも、個別作業の作業員の負担を軽減することができる、簡易に袋体から内容物を取り出す内容物排出装置が求められている。
特許文献1には、予め端部を開放させた袋体を傾斜させることにより粉粒体を排出させる袋の切込み装置の技術が開示されている。この技術によれば、窪みを有する下り傾斜路に備えさせたかご形保持具に、移送している袋体の開放端部を突入させて袋体を開き、袋体の内面を先方が突形状のかご型保持具により支持させて粉粒体の排出を補助させるとされている。
しかし、特許文献1に記載の技術によれば、腐葉土等のように湿気により塊状となっている内容物の場合は、かご形保持具の先端部や周面が内容物を袋体の内面に押し付けて固めやすいという問題があった。また、砂利等のように摩擦抵抗が大きい内容物の場合は、かご形保持具を内容物に挿入させにくく、袋体の開放端部をかご形保持具に向けて滑り落とすだけでは、砂利相互の摩擦により、砂利の一部がかご形保持具の先端部に引っ掛かりやすいという問題があった。
そのため、この技術が適用できる袋体の内容物は、さらさらで固まっていない粉状体に限られ、湿気があり塊状となりやすい物や、摩擦抵抗が大きい物等が内容物の場合は、袋体が傾斜路から外れ又は折れ曲がりやすく、内容物を袋体の奥部に残存させやすく、全てを落下させて排出させることができないという課題があった。
特許文献2には、特許文献1の改良技術として、移送路に供給させた袋体の端部に切り込みを入れて開封し、その切り込み口の中にかご状保持具を挿し込んで、袋体を傾斜させて充填物をホッパに落下させるとする充填袋体の開袋装置の技術が開示されている。この文献に記載の技術によっても、内容物によっては、特許文献1に記載の技術と同様に、内容物を袋体の内面に押し付けやすく、かご形保持具の先端部が、内容物を袋体の奥部等に残存させやすく、全てを落下させることが困難であるという課題があった。
特許文献1:実開平6-39800号公報
特許文献2:特開2016-78859号公報
本発明は、袋体を傾けて排出させにくい性状の内容物であっても、内容物の全てを円滑に排出することができる内容物排出手段および内容物排出システムを提供することを課題とした。本発明は、袋体内の内容物をほぐして中央部に寄せて排出させやすくし、袋体がつぶれることを防止させることにより、袋体を傾けることにより、袋体内の内容物の全てを排出させるようにした。
本発明の第1の発明は、袋体に詰められた内容物を排出させる内容物排出手段において、袋体支持手段と、袋体傾斜手段と、袋体つぶれ防止手段と、内容物排出誘導手段とを含み、前記袋体支持手段が、前記袋体の開放端部を側方に向けて支持させ、前記袋体傾斜手段が、前記袋体を傾斜させて前記開放端部から前記内容物を排出させ、前記袋体つぶれ防止手段が、前記開放端部から前記袋体の奥部まで袋体がつぶれないように袋体内部を支え、前記内容物排出誘導手段が、前記袋体内部に挿し込まれる一対の内容物誘導部材を備え、前記一対の内容物誘導部材の先方部の離間距離が、前記奥部に向けて拡開された形状とされ、前記一対の内容物誘導部材が前記開放端部から前記袋体に挿し込まれるときに、向い合った前記内容物誘導部材が前記袋体の内面に沿って前記内容物を寄せてほぐして中央部に寄せて、排出誘導させることを特徴としている。
内容物とは、例えば小麦粉等のようにさらさらの粉末状の内容物であってもよく、砂利等のように粒体の内容物であってもよく、モルタル材料等のように粒体の内容物と粉末状の内容物とが混じり合った内容物、肥料、腐葉土等のように湿気があり塊状となった内容物であってもよい。
袋体支持手段は、袋体を支持させる物であればよい。具体的には、袋体を水平に載置させる載置台のほか、運搬搬送路をなすコンベア、袋体を垂直に吊り下げて運搬する誘導路等であってもよく、形態は限定されない。袋体は、手動により袋体支持手段に支持させてもよく、動力により支持させた状態とさせてもよい。
開放端部とは、内容物を袋体に封入させて閉じた袋体端部を、開放させた端部をいう。袋体端部を開封させる態様は、開封口を閉じていた綴じ糸を引き抜いて開放させた状態としてもよく、袋体の端部を切開して端部を取り除いた状態としてもよく、袋体の端部を切開して端部を残して開口をあけた状態としてもよく、限定されない。袋体を、袋体支持手段により移送する場合には、袋体を傾斜させる直前に袋体端部を開放させると、内容物が粉末状の内容物であっても、内容物の排出の前に搬送路ら散りにくく好適である。
袋体傾斜手段は、支持された袋体を傾斜できる物であればよく限定されない。例えば、袋体を載置した載置台を傾ける物であればよい。また、袋体の後端部を吊り上げる物でもよく、袋体を滑落させる傾斜路でもよい。袋体傾斜手段は、作業員が手動で傾けてもよく、駆動手段等により傾けるようにしてもよい。
袋体つぶれ防止手段は、袋体を傾けたときに、袋体の奥部まで潰れないように袋体内部を支える物であればよい。奥部までつぶれないとは、袋体から排出させるときに、袋体の中間部が折れ曲がることがなく、開放端部が開いた状態が維持されていればよい。
袋体つぶれ防止手段は、袋体の内部に軸部材、板材等を挿し込み、開放端部を拡開させてつぶれを防止させてもよく、外部から袋体周面を吸引してもよく、袋体の開放端部の上面をあげて側面を側方から押し付けるようにしてもよく、開放端部が開いた状態とさせるように作用させる物であればよい。
内容物排出誘導手段は、内容物をほぐして袋体の中央に向けて寄せる物であればよい。内容物排出誘導手段と袋体つぶれ防止手段とが兼ねられていてもよい。内容物をほぐすとは、かたまっている内容物を崩し、分離させた状態にすることをいう。水平方向に袋体の中央部に内容物を寄せることにより、内容物と袋体の周囲との間がゆるみ、空隙が発生しやすくなり、粒体間の摩擦が小さくなり、外部に排出されやすくなる。
内容物排出誘導手段は、開放端部から袋体奥部に向けて、先方が水平に拡開された一対の軸部材又は板材とさせると好適である。一対の軸部材等が開放端部から袋体奥部に向かう際に、一対の軸部材又は板材が内容物を中央部に寄せると共に袋体の中央部の高さを高くさせる。また、一対の軸部材等が奥部に向かうにつれて一対の軸部材等が面する袋体との間の内容物の密度が薄くなり、空隙が発生されやすく、内容物がほぐされて中央部に寄せられ排出誘導される。
奥部に向けて拡開された形状とは、袋体断面を横長にして、水平に袋体を支持させる場合には、一対の内容物誘導部材の先方を水平方向に拡開させるとよく、袋体断面を縦長にして、垂直に袋体を吊下げ支持させる場合には、垂直方向に拡開させればよい。一対の内容物誘導部材の先方を拡開させているため、一対の内容物誘導部材に挟まれた領域の内容物は寄せられるが、袋体が膨らんだ状態となり、内容物がほぐされた状態のままとなる。
本発明の第1の発明によれば、袋体つぶれ防止手段により袋体のつぶれが防止され、内容物排出誘導手段により、塊状の内容物が袋体の内面にこびり付きにくく、粒径や摩擦抵抗が大きい内容物でも、袋体が中間部から折れ曲がらず、全ての内容物が円滑に排出されるという従来にない有利な効果を奏する。袋体支持手段により袋体が支持され、袋体傾斜手段により袋体が傾斜されるため、作業員が袋体を抱え上げる必要がなく、作業員の負担が軽減されることは勿論のことである。
内容物誘導部材は、挿し込みの際の抵抗を小さくさせるため、軸部材とすると好適であるが限定されず、板状の部材であってもよい。内容物誘導部材が袋体に挿し込まれると、袋体つぶれ防止手段としても機能される。第1の発明によれば、内容物が、寄せられてほぐされることにより、腐葉土のように塊状となっている内容物であっても、内容物の全てを円滑に排出させることができる。
本発明の第2の発明は、第1の発明の内容物排出手段であって、前記一対の内容物誘導部材が、先方が突とされるようにゆるやかに湾曲された一対の軸部材とされ、前記一対の軸部材の垂直方向の外周を囲んだ周囲の長さが、前記軸部材の先方から基端に向けて長くされていることを特徴としている。
一対の軸部材の各々は、先方が突とされるように湾曲されていると共に、軸部材の夫々は独立しているため、袋体の開放端部に挿入させやすい。内容物誘導部材が軸部材であるため、内容物誘導部材の挿入の抵抗が小さく、挿入の際に内容物が軸部材の間を通り抜けるため、内容物が腐葉土等でも、袋体の内面に押し付けて固めることがなく、内容物を袋体内に付着させて残存させにくく、内容物の全てを排出させやすい。
また、一対の軸部材の垂直方向の外周を囲んだ周囲の長さが、前記軸部材の先方から基端に向けて長くされ、一対の軸部材が袋体に挿入されると、軸部材が袋体の開放端部に挿し込まれるにつれて、開放端部の内径が徐々に大きく広がるようにされる。第2の発明によれば、内容物を袋体内に残しにくく、大きく広げた開放端部から内容物の全部を排出させやすいという従来にない効果を奏する。
本発明の第3の発明は、第1又は第2の発明の内容物排出手段であって、前記袋体支持手段が、前記袋体を水平に載置させる載置台を備え、前記内容物排出誘導手段が、前記載置台の天面に配された筋状突部を備え、前記筋状突部が、前記開放端部から前記袋体の奥部に向けた下部の位置に形成されていることを特徴としている。
第3の発明によれば、袋体を水平に載置させる載置台と、内容物排出誘導手段としての筋状突部が載置台の天面に備えられている。袋体が載置台に載置される際に、袋体の下部に位置する筋状突部が、袋体の下面から袋体を押し上げることにより、袋体の内容物がほぐされて排出誘導されるという効果を奏する。
本発明の第4の発明は、第1から第3の発明の内容物排出手段であって、前記袋体つぶれ防止手段が、袋体の内面を支える湾曲された軸部材とされ、前記軸部材が、前記袋体内部に沿って挿し込まれて、前記開放端部から前記奥部に向かっていることを特徴としている。
袋体つぶれ防止手段としての軸部材は先方が突とされるようにゆるやかに湾曲され、その本数は限定されない。前記軸部材は上下方向に湾曲された軸部材に限定されず、水平方向に湾曲されて袋体を支える軸部材であってもよい。第5の発明によれば、袋体つぶれ防止手段が、先方が突とされるようにゆるやかに湾曲された軸部材であるため、内容物が腐葉土等の塊状の物でも、軸部材に付着したままとなりにくい。
本発明の第5の発明は、第1から第4の発明の内容物排出手段であって、前記袋体支持手段が、載置手段と、内容物飛散防止手段と、袋体保持手段とを備え、前記載置手段が、前記袋体を載置させる載置台と共に前記袋体傾斜手段を有し、前記内容物飛散防止手段が、前記載置台に載置された袋体の開放端部よりも前方上部を囲むフード部とされ、前記袋体保持手段が、前記載置台に載置された袋体の周囲を帯状に囲む帯状体とされ、前記フード部と前記帯状体の間がスリット状に開放され、前記載置台に載置された前記袋体の前方端部を切断させる際の切断誘導部とされていることを特徴としている。
第5の発明は、本発明の構成要素を全て含む小型の内容物排出手段とされ、袋体の端部を切断しやすいだけでなく、袋体の切断や内容物の排出のときに内容物の飛散が防止されると共に、帯状体により傾けられた袋体が抱持され、袋体が折れ曲がらないだけでなく載置台から脱落しにくいという有利な効果を奏する。
本発明の第6の発明は、第1から第5の発明の内容物排出手段であって、前記袋体傾斜手段が、傾斜補助手段としての弾発手段を有していることを特徴としている。弾発手段は、板バネ、コイルバネ、エアバネ等であればよく、限定されない。これにより、高齢者作業員、女性作業員であっても、袋体を傾斜させるときの負担が軽く、内容物を排出させやすい。
本発明の第7の発明は、生産ラインに適用される内容物排出システムであって、第1から第6の発明の内容物排出手段と、袋体搬送手段と、袋体除去手段とを備え、前記袋体搬送手段が、未開封の袋体を前記袋体支持手段まで搬送させ、前記袋体支持手段に支持された前記袋体の前方端部が切除されて開放端部とされ、前記袋体つぶれ防止手段が前記袋体内部を支え、前記内容物排出誘導手段が前記内容物をほぐして中央部に寄せてから、前記袋体傾斜手段が、袋体を傾斜させて前記内容物を排出させ、前記袋体除去手段が、空になった袋体を除去させることを特徴としている。
袋体搬送手段は、コンベア装置、傾斜路、吊り下げ搬送装置、吸引搬送装置等のいずれであってもよく、搬送の形態は限定されない。袋体搬送手段に袋体支持手段の位置まで搬送された袋体は、その端部が作業員により切断されてもよく、自動切断機により切断されてもよい。
作業員が袋体支持手段の天面に沿って袋体を滑らせ、袋体の奥部に向けて袋体つぶれ防止手段を挿入させ袋体を支えさせ、内容物排出誘導手段に内容物をほぐさせるようにすればよい。また、袋体を摺動させる搬送機を使って、袋体支持手段の天面に沿って袋体を押し出すようにして、袋体の奥部に向けて袋体つぶれ防止手段を挿入させてもよい。
袋体除去手段の態様は限定されず、袋体の後方端部をつまむ挟持手段により挟持して除去させ、袋体を釣り針状体等により引っ掛けて除去させ、生産ラインから除去させるようにすればよい。第7の発明によれば、袋体を運ぶ、袋体を持ち上げるという身体に負担の大きい作業をなくして、作業員の負担を軽減させることができる。また、手間と時間のかかっていた袋体内容物の排出作業が簡略化されるため、生産効率が向上される。
・本発明の第1の発明によれば、袋体のつぶれが防止され、塊状の内容物が袋体の内面にこびり付きにくく、粒径や摩擦抵抗が大きい内容物でも、袋体が中間部から折れ曲がらず、全ての内容物が円滑に排出されるという従来にない有利な効果を奏する。また、内容物が、寄せられてほぐされることにより、腐葉土のように塊状となっている内容物であっても、内容物の全てを円滑に排出させることができる。
・本発明の第2の発明によれば、内容物を袋体内に残しにくく、大きく広げた開放端部から内容物の全部を排出させやすいという従来にない効果を奏する。
・本発明の第3の発明によれば、袋体が載置台に載置される際に、袋体の下部に位置する筋状突部が、袋体の下面から袋体を押し上げることにより、袋体の内容物がほぐされて排出誘導されるという効果を奏する。
・本発明の第4の発明によれば、内容物が腐葉土等の塊状の物でも、軸部材に付着したままとなりにくい。
・本発明の第5の発明によれば、小型の内容物排出手段とさせやすく、袋体の端部を切断しやすいだけでなく、袋体の切断や内容物の排出のときに内容物の飛散が防止されると共に、帯状体により傾けられた袋体が抱持され、袋体が折れ曲がらないだけでなく載置台から脱落しにくいという有利な効果を奏する。
・本発明の第6の発明によれば、高齢者作業員、女性作業員であっても、袋体を傾斜させるときの負担が軽く、内容物を排出させやすい。
・本発明の第7の発明によれば、作業員の負担を軽減させることができると共に、手間と時間のかかっていた袋体内容物の排出作業が簡略化されるため、生産効率が向上される。
内容物排出手段の斜視図(実施例1)。 内容物排出手段の平面図と側面図(実施例1)。 袋体つぶれ防止手段と内容物排出誘導手段の作用の説明図(実施例1)。 袋体つぶれ防止手段と内容物排出誘導手段の作用の説明図(実施例2)。 筋状突部の説明図(実施例3)。 内容物排出手段の説明図(実施例4)。 内容物排出手段の移動の説明図(実施例1)。 内容物排出システムの説明図(実施例5)。 内容物排出システムの他の例の説明図(実施例6)。
内容物排出手段に、袋体のつぶれを防止させる袋体つぶれ防止手段と、塊状の内容物をほぐして袋体の中央部に寄せる内容物排出誘導手段と、袋体支持手段と袋体傾斜手段とを備えさせ、袋体を傾斜させて袋体内容物を排出させるようにした。袋体内面が支えられ、内容物がほぐされているため、袋体を傾けても、中間部で折れ曲がらせることがなく、腐葉土等の塊状となって滑り落ちにくい内容物であっても、内容物を全て排出させることができる。
実施例1では、内容物排出手段を、図1から図3を参照して説明する。図1は内容物排出手段の斜視図を示し、図2は平面図と側面図を示している。図3は、袋体つぶれ防止手段と内容物排出誘導手段の作用の説明図を示している。各図では、理解を容易にするため袋体900を破線で示している。以下の実施例では、図中左側を内容物排出手段の前方とし、右側を後方として説明する。
内容物排出手段1は、袋体支持手段100をなす載置手段11(図1参照)と、袋体内面を支える袋体つぶれ防止手段200(図2(A)図参照)と、袋体内容物をほぐして袋体の中央部に寄せる内容物排出誘導手段300(図2(A)図参照)とを備えている。載置手段11は、その下方に、袋体を傾ける袋体傾斜手段400(図2(B)図参照)を備えている。袋体つぶれ防止手段200は袋体内面を支える湾曲された一本の軸部材とされる。内容物排出誘導手段300は袋体に挿入される内容物誘導部材とされる一対の軸部材からなる。袋体つぶれ防止手段200と内容物排出誘導手段300の一部を破線により示している。
載置手段11をなす載置台は、支持枠12と、支持枠12に傾斜可能に支持される天板13とを備えている(図1参照)。支持枠12は、矩形形状の天板13の四隅を支える脚部材と、隣り合う脚部材を繋ぐ複数の繋ぎ部材とからなっている。支持枠12は、前方に配された一対の脚部材がなす前方脚部14の間から、内容物の貯留槽15の一部を受け入れ可能とさせている(図1破線参照)。前方脚部14をなす脚部材の下端には、内容物排出手段1を移動させるキャスター16が、前方に向けて突設されている。
袋体傾斜手段400は、前方脚部14の上部を横断する軸体17を軸として、天板13を傾斜させる(図2(B)図参照)。天板13は、その後方部が支持枠の後方に配された脚部材の上部に支えられる。天板13の平面形状は、前方部が軸体17の先方に突出された台形とされ、後方部が矩形とされる(図3参照)。載置台の大きさは限定されないが、例えば、天板の幅を約50cmとさせ、天板の長さを約80cmとさせ、天面の高さを約60cmとさせると、袋体900を持ち上げて載置させやすく好適である。
天板13の矩形部分の側方と後方には天板が曲げられてなる垂下部18が備えられ、垂下部18の内側に沿って天板13の下方枠をなす枠部材(図示を省略している)が添接されている(図1参照)。垂下部18は、後方には把持部19が備えられる。天板の天面には、滑り止め凸部20が列設され、天板を傾けたときに袋体を滑りにくくし、天板の剛性を高くし変形を抑制させている(図2(A)図参照)。
袋体つぶれ防止手段200は、湾曲された軸部材21からなり、突形状にゆるやかに湾曲された先端部が天板13の後方に向けられ、天板13の前方の位置で、幅方向の中央部に立設される(図2参照)。湾曲された軸部材21は、上下の基端部だけが固着され、基端部から先端部にかけて袋体に挿入できるようにされている。天板13と湾曲された軸部材21との間には、袋体が挿し込まれる隙間があけられていればよい。基端部の高さは、袋体の開放端部よりも高くされ、開放端部を大きく開放できる高さとされている。
袋体つぶれ防止手段200が袋体900に挿入されると、袋体上面が湾曲された軸部材21の上部に沿って誘導され縦方向に案内され、袋体下面が前記隙間に沿って案内されて袋体と天板との隙間があかないようにされ、開放端部が大きく開口される(図3各図参照)。湾曲された軸部材21の基端部から先端部までの長さは、袋体の先端部を切断させる切断誘導部22が確保できる長さであればよい。軸部材の直径は、袋体内容物に挿し込みやすいように約1cmとしたが、これに限定されない。
内容物排出誘導手段300がなす内容物誘導部材は、先方が突とされるようにゆるやかに湾曲された一対の軸部材23からなる(図2(A)図参照)。一対の軸部材23は、袋体つぶれ防止手段200を挟んで線対称位置に立設され、夫々の先方部の離間距離が、袋体の奥部に向けて拡開されている(図2(A)図参照)。前記離間距離は、開放端部901を広げる前の袋体の幅よりも僅かに狭い幅とされる(図3(C)図参照)。
一対の軸部材23の垂直方向の外周を囲んだ周囲の長さが、軸部材の先方部から基端部にかけて長くされる(図3(A)図、(B)図の一点鎖線参照)。一対の軸部材23も、袋体つぶれ防止手段200をなす軸部材21と同様に、上下の基端部だけが固着され、下方に隙間があけられている(図3(A)図参照)。一対の軸部材23は、袋体つぶれ防止手段200をなす軸部材21よりも短くされている。
また内容物排出手段1は、内容物飛散防止手段500をなすフード部24と、袋体保持手段600をなす帯状体25と、袋体傾斜手段400の傾斜作業を補助する傾斜補助手段700をなす弾発手段26を備えている(図2(B)図参照)。フード部24は、載置された袋体の開放端部901よりも前方上部を囲んでいる(図2(B)図破線図参照)。フード部24は断面が矩形形状の漏斗形状をなし、先方に向けてその有効断面が縮小されている。フード部の中間位置の内面に、袋体つぶれ防止手段200をなす軸部材21と内容物排出誘導手段300をなす一対の軸部材23の夫々の基端部が固着されている(図3(A)図参照)。
帯状体25は、断面がコ字形状をなし、直立部と水平部とからなり、載置された袋体の周囲三方を囲み、袋体900が傾けられたときに天板13から離間されて前方に倒れ込まないようにさせる。水平部の高さは限定されないが、ここではフード部24の後方端部と同じ高さに揃えている。帯状体25は、フード部24との間にスリット状の切断誘導部22があけられるように、フード部24の後端部に平行に間隔をあけて天板13に固着される。
フード部24の後端と帯状体25の先端とがなす切断誘導部22の幅は、手を挿し込んで袋体の前方端部を切断させて開放端部901とできる幅であればよい。弾発手段26は、板バネ、コイルバネ、エアバネ等であればよく、限定されない(図2(B)図参照)。ここでは、エアバネの一種であるガススプリングを前方脚部14から天板13の底部後方との間に架け渡し、傾斜作業を軽減させる。袋体が載せられていないときに、載置台が浮き上がらないように、弾発手段26は脚部にロックさせておけばよい
次に、袋体つぶれ防止手段200と内容物排出誘導手段300の作用を、図3を参照して説明する。図3(A)図は、図2(A)図のA-A位置の断面を示し、理解を容易にするため、図3(A)図は天板13よりも上部だけを示し、図3(B)図から図3(E)図はフード部24の天部を省略した平面図を示している。
まず、載置手段11をなす載置台に、未開封の袋体900を横倒しに載置させる(図3(A)図、図3(B)図)。袋体900を帯状体25の下方をくぐらせるように押し出し、袋体900の前方端部を切断用具で切除させ開放端部901とする(図3(C)図)。袋体を押し出すと、袋体つぶれ防止手段をなす湾曲された軸部材21が、開放端部901から袋体奥部に向けて挿入される(図3(D)図)。
袋体つぶれ防止手段により、開放端部901が湾曲された軸部材21に沿って徐々に上下に拡開され、袋体内面がつぶれないように支えられる。軸部材21の先端部が袋体内容物に挿し込まれるときに、中央部位置の内容物がほぐされる(図3(C)図参照)。更に、袋体900が押し出されて、内容物排出誘導手段をなす一対の軸部材23の先方部の位置に至ると、開放端部901が既に上下に拡開されているため、突形状に湾曲された先方部が、円滑に袋体に挿し込まれる(図3(D)図矢印参照)。
袋体に挿入された一対の軸部材23は、袋体900の左右の内面に沿って挿入される。一対の軸部材23が内容物の奥部に向けて挿入されるにつれて、一対の軸部材23に挟まれた範囲の内容物が、中央部に向けて移動すると共に内容物の高さが高くされ、ほぐされた状態とされる(図3(D)図から(E)図参照)。
開放端部901が、一対の軸部材23の基端部まで押し込まれると、開放端部の周縁部が、周囲の長さが長くされた一対の軸部材23の周囲を囲むように広く開口されると共に内容物が袋体の中央部に寄せられて(図3(E)図矢印参照)、内容物が排出されやすい状態になる。この状態で、把持部19を把持して、弾発手段26のロックを外して、天板13を持ち上げるようにし(図2(B)図矢印参照)、袋体の開放端部901を下方に傾けさせて内容物を排出させる(図2(B)図白抜き矢印参照)。
このとき、袋体つぶれ防止手段をなす軸部材21と内容物排出誘導手段をなす一対の軸部材23とが、袋体内面を支持しているため袋体の中間部が折れ曲がることがなく、袋体が膨らんだ状態が維持され、各軸部材により内容物がほぐされて中央部に誘導される。湿気があり塊状となりやすい腐葉土等であっても、軸部材には付着されにくいことから、ほぐされた袋体内容物が全て円滑に排出される。
なお、開放端部901を切除させたときに、内容物の一部が天板の上にこぼれても、袋体を傾けたときに前方のフード部24により捕集されて、フード部24の先方から貯留槽15に排出される。そのため、こぼれた内容物が、袋体900を傾けたときに周囲に飛散することが抑制される。
実施例2では、内容物排出誘導手段300が袋体900の外側面を内方に向けて押圧させる内容物排出手段2を、図4を参照して説明する。内容物排出手段2は、袋体つぶれ防止手段200と内容物排出誘導手段300以外は、実施例1と共通しているため図面に同一の符号を付して説明を省略している。図4の各図は、図3の各図に対応した図を示している。
袋体つぶれ防止手段200は、載置台に立設された一対の軸部材31からなる(図4(A)図、図4(B)図参照)。内容物排出誘導手段300は、先端部の離間距離が袋体の後方に向けて拡開された一対の板材32とされる。袋体が前方に押し出されるにつれて、その外側面が押圧されて袋体の断面形状が変えられて、内容物がほぐされる(図4(D)図から(E)図参照)。
袋体つぶれ防止手段200は、一対の軸部材31とされ、形状は実施例1の軸部材21と同様とされている。つぶれ防止手段をなす軸部材が間隔をあけて平行に立設されて、袋体内面を支えるため、袋体が左右から押されても(図4(E)図矢印参照)、開放端部901がつぶれることがなく、袋体900が傾けられたときに、袋体が折れ曲がることがなく、内容物が排出される。
内容物を排出させるときには、実施例1と同様に袋体900を載置台に載置し(図4(B)図参照)、袋体の前方端部を切除し、開放端部901をあける(図4(C)図参照)。袋体が前方に押し出されると、湾曲された一対の軸部材31が袋体の内部を支え、開放端部901を上下に拡開させる(図4(D)図矢印参照)。
更に袋体900を前方に押し出すと、内容物誘導部材300をなす一対の板材32が袋体900の外面に接し、向かい合った一対の板材32の内面で袋体を左右から押圧させる(図4(E)図矢印参照)。一対の軸部材31の挿入と、一対の板材32に押圧されることによる袋体の変形とにより袋体内容物がほぐされ、袋体の中央部に寄せられる。この状態で袋体が傾斜されると、実施例1と同様に、袋体内容物の全てが円滑に排出される。
実施例3では、内容物排出誘導手段300をなす筋状突部40を備えた内容物排出手段3を、図5を参照して説明する。図5(A)図は、平面図を示し、図5(B)図は、図5(A)図のA-A位置の断面図を示している。図5(B)図では理解を容易にするため、袋体に詰められた内容物を省略している。
内容物排出手段3は、内容物排出誘導手段300をなす筋状突部40を、更に備える点が実施例1と異なっている。一対の筋状突部40は、載置台の幅方向の中心線を挟んで線対照位置に、所望の径の鉄筋が平行に固着されて形成される。各々の筋状突部40は、載置台の後端部から切断誘導部まで備えられる。袋体の前方端部は、切断誘導部22のうち、筋状突部40と袋体つぶれ防止手段をなす軸部材21との間で切断される(図5(A)図一点鎖線参照)。
袋体900が載置台に支持されたときには、筋状突部40が袋体の下面に、開放端部901から袋体の後方まで接し、接した位置の袋体下面を上方に突に湾曲させる(図5(B)図参照)。そうすると、一対の筋状突部40の近くの内容物がほぐされる。この状態で、内容物排出誘導手段をなす一対の軸部材23が袋体に挿入されるため、袋体内容物をほぐす効果が高まり、腐葉土等であっても、確実に内容物を全て排出させることができる。
実施例4では、載置台に切断用具を誘導させる切断誘導溝50を備えさせた内容物排出手段4を、図6と図7を参照して説明する。図6(A)図は、貫通溝を横断する位置の垂直断面図を示し、図6(B)図は、袋体内容物を排出している状態を示している。図7は内容物排出手段1を移動させる状態を示している。移動の態様は他の実施例でも同様であるため、実施例1を例として図を示している。
内容物排出手段4は、切断誘導溝50と、こぼれた内容物を受ける受け皿51を備える以外は、実施例1と共通している。天板13を貫通する切断誘導溝50は、湾曲された軸部材21の先端部と、帯状体25との間で、袋体の幅よりも広く開口されている(図6(A)図参照)。切断誘導溝50の下方には、天板13に吊下げられた状態で一体に回動される受け皿51が配設される。受け皿51は切断誘導溝50よりも後方側から天板の前端部と同じ位置まで伸びる平板とされるため、内容物の排出後に清掃が容易であり好適である。
切断誘導溝50を有するため、袋体の下面を確実に切断させることができ、切断作業の効率がよい。切断時に袋体からこぼれた内容物は、切断誘導溝50から落下し、受け皿51に受け止められる。袋体傾斜手段をなす軸体17を軸心として天板13が傾けられると、受け皿51も一体に傾けられ、切断誘導溝50からこぼれた内容物は、受け皿51の前端部から貯留槽15に落下して回収される(図6(B)図参照)。内容物排出手段4は、生産ラインの工程の一つして内容物が排出される場合に、好適に利用することができる。
ここで、内容物排出手段1の移動方法について説明する。内容物排出手段1を移動させるときは、内容物排出手段1の後方を持ち上げ、一対の前方脚部に突設されたキャスター16だけを接地させて移動させる(図7参照)。内容物排出手段1の重量の大部分がキャスターに支えられるため、一人の作業員であっても容易に移動させることができる。
実施例5では、物品の生産ラインに適用される内容物排出システム5を、図8を参照して説明する。図8は内容物排出システム5の側面図を示している。図8(A)図は袋体が搬送される状態を示し、図8(B)図は袋体の前方端部を切除させる直前の状態を示し、図8(C)図は袋体の前方端部を切除し、袋体の内面を支持させ、袋体内容物を排出誘導させる状態を示している。図8(D)図は袋体内容物を排出させている状態を示し、図8(E)図は袋体除去手段が袋体を除去させる状態を示している。
内容物排出システム5は、内容物排出手段60と、袋体搬送手段61と、袋体除去手段62とを備えている。内容物排出手段5をなす袋体の支持面の高さは、袋体搬送手段61の支持面と同じ高さとされる(図8(A)図参照)。袋体つぶれ防止手段200と内容物排出誘導手段300とは、実施例1と同じ形態としているが、実施例2以下のいずれの形態であってもよい。袋体傾斜手段は、図示しない駆動手段により袋体を傾斜させる。
袋体搬送手段は61、搬送路を横断する回転ローラを並列させ、回転ローラをチェーンにより同期して回転させ、載置された物品を滑動させて搬送させるローラコンベアとした。ローラコンベアは、袋体の貯蔵部から生産ラインをなす袋体内容物排出部まで延設され、所望の間隔をあけて袋体900を搬送させる(図8(A)図参照)。袋体除去手段62は、空になった袋体に向けて挟持手段を移動させ、挟持手段を開閉して袋体の後端部をつまみ、袋体900を吊り上げて生産ラインの外に排出させる(図8(E)図参照)。
内容物排出システム5では、まず未開封の袋体900を袋体搬送手段61に載置させ、開放端部とさせる前方端部を側方に向けて搬送させる(図8(A)図)。未開封の袋体900は、内容物排出手段60まで搬送される(図8(B)図)。搬送された袋体900は、作業員がその端部を切断して開放端部とさせてから前方に押し出し、袋体つぶれ防止手段をなす軸部材21と内容物排出誘導手段300をなす一対の軸部材23とが、袋体に挿し込まれる(図8(C)図)。
袋体内面が支えられ、内容物がほぐされた状態で、袋体傾斜手段により袋体が傾斜され、内容物が排出される(図8(D)図)。内容物の排出が終わると、袋体除去手段62が空となった袋体の後端部に向けて降下し、先端の挟持手段が閉じられて袋体の後端部が挟持され、袋体が吊り上げられて生産ラインの外まで運ばれ除去される(図8(E)図)。作業員は、袋体の切断作業と、袋体つぶれ防止手段等を袋体に挿し込む作業に専念することができ、袋体を運ぶ、持ち上げて傾けるという体力を要する作業の負担軽減をさせることができる。
実施例6では、袋体断面を縦長に垂直に支持させる内容物排出システム6を、図9を参照して説明する。図9(A)図から図9(D)図は、袋体の搬送から内容物の排出までを側面図により示している。図9(E)図は、袋体900に内容物排出誘導手段300を挿し込んだ状態を平面図で示している。図9(E)図では、袋体搬送手段をなす回転ローラの図示を省略し、搬送されている別の袋体を破線で示している。以下、実施例5と構成が異なる点のみを説明する。
内容物排出システム6は、袋体搬送手段70に一対のガイド壁71を備えること、内容物排出誘導手段300をなす一対の軸部材72の先方部が垂直方向に拡開されていること、前記一対の軸部材72が袋体つぶれ防止手段を兼ねている点が、実施例5の内容物排出システム5と異なっている。このほか、縦長の状態で搬送される袋体に対応するように、フード部と帯状体の形状が変更されている点が異なっている。袋体除去手段73は挟持手段の開閉方向が横方向とされている。
袋体搬送手段70は、前記ローラコンベアに加えて、縦長に載置させた袋体900が倒れないように両側を挟んでガイドする一対のガイド壁71を備えている(図9(A)図,図9(E)図参照)。ガイド壁71は、内容物がほぐされて膨らんだ状態となる袋体の幅を収容できるように、末端部74が左右に拡幅されている。
一対の軸部材72は、夫々の軸部材が水平方向にゆるやかな突とされるように湾曲され、先方部の垂直方向の離間距離が、先方にかけて拡開され、先方部が帯状体に向かっている。各々の軸部材の基端部の横幅は、縦長に載置された袋体900の幅よりも広くされる(図9(E)図参照)。各々の軸部材の先方部が袋体の上下の内面を支え、基端部が袋体を左右に拡開させることにより、一対の軸部材72が袋体つぶれ防止手段としても機能される。
袋体が縦長に載置されて搬送されると、搬送中に内容物がほぐされ、更に、一対の軸部材72が袋体に挿入されると、一対の軸部材に挟まれた領域の内容物がよりほぐされた状態とされる。袋体は、横方向に膨らんだ状態とされ、内容物はほぐされた状態とされる。縦長に載置された袋体は、帯状体75にも外面が両側から支えられるため、横倒されることがない。
内容物排出システム6では、まず未開封の袋体900を、袋体断面が縦長となるように、一対のガイド壁71で挟んで載置させ、ローラコンベアにより袋体を搬送させる(図9(A)図)。未開封の袋体900は、移動に伴う振動によりほぐされながら、袋体支持手段まで搬送されて受け渡される(図9(B)図)。このときに、袋体の後方部がガイド壁71に両側から支えられ、袋体の中間部が帯状体75に両側から支えられる。
作業員が、受け渡された袋体900の端部を切断し開放端部901とさせ、排出させる位置まで押し出させ、一対の軸部材72を開放端部901に挿し込む(図9(C)図)。袋体傾斜手段が袋体を傾けさせ、内容物を排出させる(図9(D)図参照)。空となった袋体は、袋体除去手段により生産ラインから排出される。袋体を傾斜させるときには、袋体の後方部が、ガイド壁の末端部よりも前にあるため、袋体の後方部まで左右に膨らませることができる(図9(E)図参照)。
(その他)
・今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって、制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の技術的範囲は、上記した説明に限られず特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
1,2,3,4…内容物排出手段、5,6…内容物排出システム、
100…袋体支持手段、200…袋体つぶれ防止手段、300…内容物排出誘導手段、
400…袋体傾斜手段、500…内容物飛散防止手段、600…袋体保持手段、
700…傾斜補助手段、
11…載置手段、12…支持枠、13…天板、14…前方脚部、15…貯留槽、
16…キャスター、17…軸体、18…垂下部、19…把持部、
20…滑り止め凸部、21…軸部材、22…切断誘導部、
23…一対の軸部材、24…フード部、25…帯状体、26…弾発手段、
31…一対の軸部材、32…一対の板材、
40…筋状突部、50…切断誘導溝、51…受け皿、
60…内容物排出手段、61…袋体搬送手段、62…袋体除去手段、
70…袋体搬送手段、71…ガイド壁、72…一対の軸部材、73…袋体除去手段、
74…末端部、75…帯状体、
900…袋体、901…開放端部

Claims (7)

  1. 袋体に詰められた内容物を排出させる内容物排出手段において、
    袋体支持手段と、袋体傾斜手段と、袋体つぶれ防止手段と、内容物排出誘導手段とを含み、
    前記袋体支持手段が、前記袋体の開放端部を側方に向けて支持させ、
    前記袋体傾斜手段が、前記袋体を傾斜させて前記開放端部から前記内容物を排出させ、
    前記袋体つぶれ防止手段が、前記開放端部から前記袋体の奥部まで袋体がつぶれないように袋体内部を支え、
    前記内容物排出誘導手段が、前記袋体内部に挿し込まれる一対の内容物誘導部材を備え、
    前記一対の内容物誘導部材の先方部の離間距離が、前記奥部に向けて拡開された形状とされ、
    前記一対の内容物誘導部材が前記開放端部から前記袋体に挿し込まれるときに、向い合った前記内容物誘導部材が前記袋体の内面に沿って前記内容物を寄せてほぐして中央部に寄せて、排出誘導させる、
    ことを特徴とする内容物排出手段。
  2. 前記一対の内容物誘導部材が、先方が突とされるようにゆるやかに湾曲された一対の軸部材とされ、
    前記一対の軸部材の垂直方向の外周を囲んだ周囲の長さが、前記軸部材の先方から基端に向けて長くされている、
    ことを特徴とする請求項1に記載の内容物排出手段。
  3. 前記袋体支持手段が、前記袋体を水平に載置させる載置台を備え、
    前記内容物排出誘導手段が、前記載置台の天面に配された筋状突部を備え、
    前記筋状突部が、前記開放端部から前記袋体の奥部に向けた下部の位置に形成されている、
    ことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の内容物排出手段。
  4. 前記袋体つぶれ防止手段が、袋体の内面を支える湾曲された軸部材とされ、
    前記軸部材が、前記袋体内部に沿って挿し込まれて、前記開放端部から前記奥部に向かっている、ことを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれか一項に記載の内容物排出手段。
  5. 前記袋体支持手段が、載置手段と、内容物飛散防止手段と、袋体保持手段とを備え、
    前記載置手段が、前記袋体を載置させる載置台と共に前記袋体傾斜手段を有し、
    前記内容物飛散防止手段が、前記載置台に載置された袋体の開放端部よりも前方上部を囲むフード部とされ、
    前記袋体保持手段が、前記載置台に載置された袋体の周囲を帯状に囲む帯状体とされ、
    前記フード部と前記帯状体の間がスリット状に開放され、前記載置台に載置された前記袋体の前方端部を切断させる際の切断誘導部とされている、
    ことを特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれか一項に記載の内容物排出手段。
  6. 前記袋体傾斜手段が、傾斜補助手段としての弾発手段を有している、
    ことを特徴とする請求項1乃至請求項5のいずれか一項に記載の内容物排出手段。
  7. 生産ラインに適用される内容物排出システムであって、
    請求項1乃至請求項6のいずれか一項に記載の内容物排出手段と、袋体搬送手段と、袋体除去手段とを備え、
    前記袋体搬送手段が、未開封の袋体を前記袋体支持手段まで搬送させ、
    前記袋体支持手段に支持された前記袋体の前方端部が切除されて開放端部とされ、
    前記袋体つぶれ防止手段が前記袋体内部を支え、
    前記内容物排出誘導手段が前記内容物をほぐして中央部に寄せてから、前記袋体傾斜手段が、袋体を傾斜させて前記内容物を排出させ、
    前記袋体除去手段が、空になった袋体を除去させる、
    ことを特徴とする内容物排出システム。
JP2021195087A 2021-12-01 2021-12-01 内容物排出手段および内容物排出システム Active JP7041862B1 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2021195087A JP7041862B1 (ja) 2021-12-01 2021-12-01 内容物排出手段および内容物排出システム

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2021195087A JP7041862B1 (ja) 2021-12-01 2021-12-01 内容物排出手段および内容物排出システム

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP7041862B1 true JP7041862B1 (ja) 2022-03-25
JP2023081421A JP2023081421A (ja) 2023-06-13

Family

ID=81214395

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2021195087A Active JP7041862B1 (ja) 2021-12-01 2021-12-01 内容物排出手段および内容物排出システム

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP7041862B1 (ja)

Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6253241U (ja) * 1985-09-21 1987-04-02
JPS6432310U (ja) * 1987-08-18 1989-02-28
JPH0639800U (ja) * 1992-10-29 1994-05-27 日清製粉株式会社 袋の切り込み装置
JP2002362522A (ja) * 2001-06-11 2002-12-18 Takasho:Kk 袋収容物移し替え用スタンド

Patent Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6253241U (ja) * 1985-09-21 1987-04-02
JPS6432310U (ja) * 1987-08-18 1989-02-28
JPH0639800U (ja) * 1992-10-29 1994-05-27 日清製粉株式会社 袋の切り込み装置
JP2002362522A (ja) * 2001-06-11 2002-12-18 Takasho:Kk 袋収容物移し替え用スタンド

Also Published As

Publication number Publication date
JP2023081421A (ja) 2023-06-13

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP0360310A1 (en) Method and apparatus for arranging articles
JP7041862B1 (ja) 内容物排出手段および内容物排出システム
US7882959B1 (en) Method and apparatus for scalping food pieces
MXPA01012684A (es) Metodo y aparato para apilar hojuelas de tortilla.
US11352160B2 (en) Apparatus for emptying bags
JP2011217629A (ja) 農作物拾い上げ機
US7694502B2 (en) Small scale tomato harvester
JPH0790908B2 (ja) スライスされた肉の搬送および収納装置
US1800622A (en) Potato-digging machine
JPS63272601A (ja) 袋への品物供給方法
JP4098032B2 (ja) 農作物掘取機
JPH0736686U (ja) 粉粒状食品振りかけ装置
JP3675568B2 (ja) 養土供給装置
NL2019298B1 (en) Plant potting machine having a spacer insert provided at a swing arm.
EP3132669B1 (en) Device and method for separating plant products of admixtures
JP2002284117A (ja) シュート装置
KR102473500B1 (ko) 모래 이물질 제거장치
JP3499760B2 (ja) 農産物収穫機
JPH0847318A (ja) 地下作物収穫機
JPH032517Y2 (ja)
JPH0123230Y2 (ja)
US4234077A (en) Equipment for removing bulk material from a dump
JPS6343882Y2 (ja)
JP3112781B2 (ja) 固形物の搬送方法及び装置
JPH0576236A (ja) 収穫物積込み装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20211201

A871 Explanation of circumstances concerning accelerated examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A871

Effective date: 20211201

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20220112

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20220114

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20220222

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20220225

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 7041862

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150