JP2002080063A

JP2002080063A - 支持器

Info

Publication number: JP2002080063A
Application number: JP2000272054A
Authority: JP
Inventors: ▲英▼文 ▲高▼島; Hidefumi Takashima
Original assignee: NICHIEE POLYMER KK
Current assignee: NICHIEE POLYMER KK
Priority date: 2000-09-07
Filing date: 2000-09-07
Publication date: 2002-03-19

Abstract

(57)【要約】【課題】缶ビール等の物品の持ち運びに好適に使用で
き、しかも用が済んだ後の再利用性をも考慮した支持器
を提供する。【解決手段】支持器１の一方面にテーブル面４を形成
し、他方面に物品を保持可能なリブを有する盆面５を形
成した。この支持器１は、盆面５を上に向ければ物品の
持ち運びに好適に使用でき、物品の持ち運び後には、テ
ーブル面４を上に向けた状態として物品置き（収納台）
として再利用できる。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、缶ビール等の比較
的小物品の持ち運びや収納等に使用できる支持器に関す
るものである。

【０００２】

【従来の技術】例えば、酒屋等で複数本の缶ビール等を
バラで購入した場合、提げ手付のビニール袋に一まとめ
に入れて持ち帰るのが一般的である。また、半ダースの
缶ビール等を予め収納した提げ手付の紙箱をそのままの
状態で購入し、持ち帰る場合もある。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】複数本の缶ビールをビ
ニール袋へ一まとめにして入れる場合、袋の中では缶ビ
ールが横に寝かされたり縦にされたり統一のない状態と
なることがある。このようになると、ビニール袋を床に
降ろしたり上げたりを繰り返したとき、或いは持ち運び
途中等に、袋内の缶ビールが荷崩れを起こし、そのたび
に各缶ビールに不適切な振動が加わったり、缶に凹み等
を生じるといった不都合があり、また、手で持つ部分が
次第に細紐状となって手が痛くなってしまうという問題
があった。

【０００４】また、提げ手付の紙箱を用いた場合、缶ビ
ールの姿勢は一定に保持されることから荷崩れ等は生じ
ないものの、通常、規定の単位本数でしか購入すること
ができず、持ち帰った後に再利用されることはほとんど
ないためにゴミを増やしてしまう原因となるものであっ
た。本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであっ
て、物品の持ち運びに好適に使用でき、しかも用が済ん
だ後の再利用性をも考慮した支持器を提供することを目
的とする。

【０００５】

【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
に、本発明は次の手段を講じた。即ち、本発明に係る支
持器は、一方面にテーブル面が形成され、他方面に盆面
が形成されたものである。また、盆面は、所定の物品を
保持可能な保持手段を有したものとなっている。そのた
め、必要に応じてテーブル面を上に向けて使用したり、
反対に、盆面を上に向けて使用できるものとなる。

【０００６】すなわち、缶ビールの購入後等には、盆面
を利用して荷崩れ等を起こすことなく好適に物品を持ち
運ぶことができ、持ち運びが済んだ後などでは、テーブ
ル面を上に向けて物品置き（収納台）として再利用する
ことができるのである。なお、盆面上に載せる物品とし
ては、ビール、ジュース等の缶や瓶、ペットボトル等が
適用できる。前記盆面側には、テーブル面を上に向けて
使用するときにこのテーブル面を所定高さに保持する脚
部材を設けておくことができる。この場合、この脚部材
は、盆面を上に向けて使用するときには、提げ手として
使用可能なものとするのが好適である。

【０００７】このようにすることで、この支持器を盆と
して使用するときに、持ち運びが容易になり、且つ、持
つ手も痛くならないという利点がある。前記保持手段
は、盆面に突出形成されたリブによって構成するのが好
適である。これによって、テーブル面、盆面のいずれを
使用する場合であってもリブによって支持強度が向上さ
れ、また、リブを利用して保持手段を構成することで、
リブとは別に保持手段を設けた場合に比べて構造の簡素
化が図れるものとなる。

【０００８】この支持器は、複数を使用することによっ
てラックを組み上げられるような構造とすれば、一層の
再利用価値が高められ、好適である。この場合、各支持
器は、テーブル面を上に向けて使用する状態とし、且
つ、上位となる支持器の脚部材を、下位となる支持器の
テーブル面上へ載置するかたちで段積みさせる構造とす
ればよい。そして、上位となる支持器の脚部材を、下位
となる支持器のテーブル面に対して係合関係を有した連
結状態にさせるようにするのが好適となる。

【０００９】

【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を、図
面に基づき説明する。本発明に係る支持器１は、図１及
び図２に示すように全体として長方形の平盤状を成す本
体部分２の両側の短辺側に、コ字状に曲げられた一対の
枠体３が設けられたものとなっている。本体部分２及び
枠体３は、適宜プラスチック、金属、木材等により形成
することができる。

【００１０】そして、このうち図１のように、本体部分
２の一方面にはテーブル面４が形成され、このテーブル
面４を上に向けることで物品置（収納台）として物品の
収納等に使用できるものであり、また一方で、図２のよ
うに、上記テーブル面４の裏面側にあたる本体部分２の
他方面に対しては、盆面５が形成され、この盆面５を上
に向けることで盆として物品の持ち運びに使用できるも
のである。テーブル面４は略フラットに形成されてお
り、上に載せる物品の形状を何ら制限しないものとなっ
ている。

【００１１】なお、このテーブル面４の外周部には、物
品の滑り落ちを防止するリブ６（短辺側リブ６Ａ及び長
辺側リブ６Ｂ）が設けられている。短辺側リブ６Ａは長
辺側リブ６Ｂよりも背高に形成されており、この短辺側
リブ６Ａには、テーブル面４から立ち上がる根本部分に
沿った２カ所に、横長のスリット状開口部８が設けられ
ている。これら開口部８の作用については後述する。こ
れに対し、盆面５には、複数のリブ１０が縦横に整然と
並んだ状態で突出形成されている。

【００１２】また、この盆面５の外周部にも、その全周
を取り囲むようにして側面リブ２ａが形成されており、
この側面リブ２ａによって本体部分２が補強されてい
る。この側面リブ２ａは、テーブル面４に設けられたリ
ブ６に比べて突出高さが大きく形成されており、本体部
分２としてある程度の重厚さを表現すると共に、テーブ
ル面４が上に向けられているときには、盆面５内の上記
リブ１０が外から見え難いようにしており、従って、総
合的に外観性を向上させる作用をも奏していることにな
る。

【００１３】本実施形態では、図４等に示すように、盆
面５に載せる物品Ｗとして、缶ビールを想定している。
そして、図３及び図６に示すように、前記リブ１０は、
缶ビールを外嵌可能なハカマ状のもの（短円筒形）とし
てあり、このリブ１０内に缶ビールの底部を嵌合するこ
とによって、位置決め及び保持ができるようになってい
る。すなわち、前記リブ１０は、缶ビール等の物品Ｗを
保持可能な保持手段を構成するものとなっており、個々
のリブ１０にそれぞれ物品Ｗを嵌め入れることによっ
て、持ち運び中に物品Ｗが移動したり落下するようなこ
とが防止できるのである。

【００１４】また、リブ１０の形成数（位置決め物品
数）は、缶６本分ずつを一グループ化して振り分けた全
１ダース分（１２本分）としてある。なお、本発明にお
いて物品Ｗは何ら限定されるものではなく、缶ジュース
等の他の缶製品や瓶製品、ペットボトル等が適用でき、
その位置決め数（リブ数）も何ら限定されるものではな
いので、リブ１０の形状や形成数及びその配置状態とし
ても、対象とする物品Ｗに応じて適宜変更可能である。
なお、リブ１０は、その本来の機能として盆面５及びテ
ーブル面４に対して補強作用をなすため、本体部分２と
しての軽量化及び低コスト化（低廉材料の使用可能性及
び薄肉化）に寄与するものであることは言うまでもな
い。

【００１５】また、保持手段としてリブ１０を利用して
いることから、構造の簡素化が図れるものとなってい
る。上記した枠体３は、本体部分２のテーブル面４を上
に向けて使用するときに、このテーブル面４を所定高さ
に保持するための脚部材１２を形成している。なお、図
示は省略するが、脚部材１２としては、盆面５の四隅部
に各独立して設ける棒状のものとして形成してもよい
し、また盆面５の両短辺側に設ける板状のものとして形
成してもよいし、或いは上記枠体３のようにコ字状の形
体に形成するとしても盆面５の短辺側でなく長辺側に沿
って設けるようにしてもよい等、種々様々な変形例が考
えられるものであり、上記枠体３に限定されるものでは
ない。

【００１６】このような脚部材１２は、本体部分２を裏
返し、盆面５を上に向けて使用するときには、図４に示
すように、提げ手として使用可能になる。この場合、上
記したように脚部材１２が枠体３のかたちで形成されて
いれば、盆面５の短辺側に沿って脚部材１２を連結する
ことになる横桟部分１３が、手で掴むのに適することに
なり、持ちやすくて便利となる。また、持つ手も痛くな
らないという利点がある。ただ、このように脚部材１２
を提げ手として使用するうえでも、脚部材１２が枠体３
の形体を有しているか否かは限定されるものではない。

【００１７】本実施形態において、脚部材１２は、各枠
体３ごとに本体部分２から着脱できるようになっている
と共に、盆面５に対して起立させた状態と倒した状態と
に揺動させて姿勢の切り替えができるようになってい
る。すなわち、図３及び図７に示すように、盆面５の四
隅部には、脚受け１５が設けられており、これら脚受け
１５には、軸心を盆面５の短辺に平行させた貫通孔１６
が形成されている。なお、各脚受け１５は、盆面５の短
辺方向において、側面リブ２ａとの間に脚部材１２を収
納できる隙間を形成させている。

【００１８】これに対して脚部材１２は、上記のように
枠体３として形成されていることから、コ字状を開いた
り閉じたりする方向で、両側の脚部材１２の端部１２ａ
同士を弾性変形により相互近接・離反自在であると共
に、相互離反された状態からは相互近接方向へ向けて弾
性付勢力が生起するようになっている。しかも、これら
端部１２ａの相互接近状態（弾性付勢力の作用しなくな
る時点）が、盆面５の短辺側において対を成す両側の脚
受け１５の相互間隔（外方寸法）と略同じかやや小さく
なるように設定されている。

【００１９】そして、各脚部材１２には、上記の端部１
２ａから互いに対向する向きに枢軸１７が突設されてい
る。これら枢軸１７は、脚受け１５の貫通孔１６にガタ
ツキなく挿通可能で、且つ回動自在になっている。ま
た、側面リブ２ａには、上記脚受け１５に対応する部分
に、脚部材１２の端部１２ａを通過させることのできる
切欠２１が形成されている。このようなことから、両脚
部材１２を、枠体３としてのコ字状を開く状態に相互離
反させることで、盆面５の短辺側で対を成している両側
の脚受け１５の両外側へ各脚部材１２の端部１２ａを位
置付け、ここで枠体３の相互離反を解除させることで、
両端部１２ａを切欠２１内へと通過させて脚受け１５へ
組み付けることができるし、その反対の操作で、外すこ
ともできるものである。

【００２０】また、脚部材１２を脚受け１５へ組み付け
た状態は、枠体３が有する両端部１２ａの相互近接方向
への弾性付勢力により保持されるものである。このよう
に脚部材１２を図４に示すような組み付け状態にすれ
ば、上記したように、盆面５の短辺側に沿って脚部材１
２を連結している横桟部分１３をそれぞれ両手で掴ん
で、この支持器１を持つことができるものである。な
お、図３に示すように、脚受け１５には、脚部材１２が
盆面５に対して直立したときに脚部材１２を係合可能と
なる小さな凸部２２が形成されている。

【００２１】そのため、脚部材１２を起立させたままテ
ーブル面４を上にしてこの支持器１を設置し、物品置き
（収納台）として使用するときに、仮に、支持器１に対
して横揺れ方向（テーブル面４の長辺方向）に力が加わ
るようなことがあったとしても、脚部材１２が簡単に倒
れ込んでしまうといったことはない。また、脚部材１２
の各端部１２ａの間隔を若干拡げることによって凸部２
２との係合を解除すれば、脚部材１２を盆面５側へ倒し
込んで盆面５内（側面リブ２ａの内側）に収納すること
ができる。

【００２２】このとき、枠体３の横桟部分１３は、盆面
５の長手方向中央部に確保されたリブ１０の非配置部
（６本グループ相互の間）に収納され、リブ１０と干渉
しないようになっている。これによって支持器１は、全
体が本体部分２と同じ平盤状になるので、この支持器１
としての流通時（出荷時、運搬時）や収納時に嵩張るこ
とがないという利点がある。本実施形態において、盆面
５には、その長手方向において上記した各脚受け１５よ
りも内側の四点配置となるようにして、これら各脚受け
１５とは別の脚受け２５が設けられている。

【００２３】これら脚受け２５にも、軸心を盆面５の短
辺に平行させた貫通孔２６が形成されている。また、側
面リブ２ａには、これら各脚受け２５にも各対応するよ
うにして、脚部材１２の端部１２ａを通過させることの
できる切欠２７が形成されている。このようなことか
ら、図５に示すように、両脚部材１２を、枠体３として
のコ字状を開く状態に相互離反させることで、盆面５の
短辺側で対を成している両側の脚受け２５の両外側へ各
脚部材１２の端部１２ａを位置付け、ここで枠体３の相
互離反を解除させることで、両端部１２ａを切欠２７内
へと通過させて脚受け２５へ組み付けることができる
し、その反対の操作で、外すこともできるものである。

【００２４】このように脚部材１２を組み付ければ、図
５に示すように各脚部材１２を揺動して略八の字状に配
置し、盆面５の短辺側に沿って脚部材１２を連結してい
る横桟部分１３を片手で掴んで支持器１を持つことがで
きるようになる。ところで、図１及び図２に示すよう
に、上記枠体３の横桟部分１３には、その長手方向（即
ち、テーブル面４の短辺方向に対応）の２カ所に、差込
用突条３０が設けられている。図８に示すように、これ
ら差込用突条３０は、テーブル面４の短辺側リブ６Ａに
設けられた開口部８に対して適正に差込可能となる大き
さ及び配置となっている。

【００２５】また、盆面５に設けられた上記脚受け１５
は、脚部材１２の組み付け位置を、各差込用突条３０
が、丁度、開口部８に差し込みできるようになることを
目安として、その位置付けが決められている。従って、
図９に示すように、この支持器１は、複数を使用するこ
とによってラック３４を組み上げることができるものと
なっており、これによって、物品Ｗの持ち運びが済んだ
後の再利用価値が一層、高められることになる。このよ
うな構成の支持器１では、例えば、ビール等を販売する
ときの販売促進用の景品等として採用することができ
る。

【００２６】すなわち、この支持器１を、脚部材１２の
倒し込んだ平盤状態にして複数本の缶ビールに添付して
販売したり、或いは販売した缶ビールの持ち運び用とし
て支持器１を添付し、盆面５上に載せた状態で受け渡す
ようにしてもよい。支持器１を景品として活用する場
合、商品購入に伴って複数の支持器１が手元にたまるこ
とになるが、図９に示したようなラック３４として利用
できることから、この支持器１が、その後、邪魔となる
ことはない。また、この支持器１は、バーベキュー等を
催す際には、缶ビールに限らず各種食材や道具類の盆と
して活用でき、またミニテーブルとしても活用できるも
のであり、非常に重宝するものとなる。

【００２７】ところで、本発明は、上記実施形態に限定
されるものではなく、実施の形態に応じて適宜変更可能
である。

【００２８】

【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
に係る支持器は、一方面にテーブル面が形成され、他方
面に物品の保持手段を有する盆面が形成されたものであ
るので、盆面を上に向ければ物品の持ち運びに好適に利
用でき、更に保持手段によって荷崩れ等を防止すること
ができ、テーブル面を上に向ければ物品置き（収納台）
として好適に利用できる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明に係る支持器の一実施形態を物品置きと
して使用する状態を示した斜視図である。

【図２】図１の支持器を上下反対向きにして盆として使
用する状態を示した斜視図である。

【図３】図２の状態にしたときの支持器を示した平面図
である。

【図４】図２の使用状態を示す正面図である。

【図５】図４とは異なる使用状態を示す正面図である。

【図６】図４のＡ−Ａ線拡大断面図である。

【図７】図４のＢ−Ｂ線に対応して示した拡大断面図
（分解図）である。

【図８】図９のＣ−Ｃ線に対応して示した拡大断面図
（分解図）である。

【図９】支持器を複数段積みして構成させたラックを示
す正面図である。

【符号の説明】

１支持器２本体部分３枠体４テーブル面５盆面１０リブ１２脚部材３４ラックＷ物品

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】一方面にテーブル面（４）が形成され、
他方面に所定の物品を保持可能な保持手段（１０）を有
した盆面（５）が形成されていることを特徴とする支持
器。
【請求項２】前記盆面（５）側には、前記テーブル面
（４）を上に向けて使用するときに該テーブル面（４）
を所定高さに保持する脚部材（１２）が設けられてお
り、該脚部材（１２）は、盆面（５）を上に向けて使用
するときに提げ手として使用可能になっていることを特
徴とする請求項１記載の支持器。
【請求項３】前記保持手段（１０）は、盆面（５）に
突出形成されたリブによって構成されていることを特徴
とする請求項１又は２に記載の支持器。
【請求項４】前記脚部材（１２）を前記テーブル面
（４）上へ載置しつつ係合連結するかたちで複数を段積
みしてラック（３４）を組み上げ可能になっていること
を特徴とする請求項２又は請求項３記載の支持器。