JP3357331B2

JP3357331B2 - トレー

Info

Publication number: JP3357331B2
Application number: JP36070199A
Authority: JP
Inventors: 信雄徳野
Original assignee: 日本クレセント株式会社
Priority date: 1999-12-20
Filing date: 1999-12-20
Publication date: 2002-12-16
Anticipated expiration: 2019-12-20
Also published as: JP2001169891A

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、ファーストフード
店等の飲食店におけるトレーに関するものである。

【０００２】

【従来の技術】従来、好みの商品を注文あるいは選択し
てトレー上に載置し、商品と引換えに精算を済ませ、ト
レーにて商品を持運び、店内で商品を食することができ
るファーストフード店等の飲食店において、トレーは、
トレー本体の周縁に側板が形成されたものが主流であっ
た。

【０００３】また、ファーストフード店における商品を
載置、収納させる商品容器は、使用後の洗浄作業負担を
皆無とし、取扱性を向上させるため、紙素材により成形
した使い捨て可能な紙皿、紙コップが主流であった。

【０００４】

【発明が解決しようとする課題】従来、ファーストフー
ド店等の飲食店において、商品はトレー本体上面のみに
しか載置できなかったため、載置できる商品個数が極め
て少なく、注文あるいは選択した商品が多い場合には、
トレーを複数使用し、各トレーに載置して持運ぶ必要が
あり、例えば２個のトレーを使用する場合、客は両手に
それぞれトレーを持って運ばなければならず、店内にお
いては他の客、装備品等の障害物に接触する危険性があ
り、運搬中にトレー上の商品が落下し易く、運搬し難い
ことが問題となっていた。

【０００５】また、ファーストフード店におけるトレー
は、トレー本体に商品容器（紙皿、紙コップ）を安定支
持させるための支持手段が装備されてなかったため、ト
レー上に商品容器を安定支持させることが不可能であ
り、運搬中にトレーから商品容器が落下し易く、商品が
損傷し易いことが問題となっていた。

【０００６】また、一度により多くの商品を運搬できる
ように、トレーを大型化することもなされてきている
が、大型化したトレー本体にも何ら商品容器の支持手段
が装備されてなかったため、取扱い難いことが問題とな
っていた。

【０００７】本発明は、一度により多くの商品を安定、
支持させて運搬することができるトレーを提供すること
を目的とするものである。

【０００８】

【課題を解決するための手段】本発明は、飲食店内で商
品を運搬するためのトレーにおいて、トレー本体上面に
形成した収納スペースに、上段トレー部を長さ方向に複
分割して展開収納させてなり、上段トレー部をトレー本
体上に組立て、この上段トレー部およびトレー本体上に
商品を載置することを特徴とするもの、または上段トレ
ー部を幅方向に複分割させ、分割させた各上段トレー部
をそれぞれ展開、組立自在としたことを特徴とするも
の、または上段トレー部に、商品を載置させる商品皿の
糸底に対応する支持孔を穿孔させ、この支持孔内に商品
皿の糸底を嵌入、支持させることを特徴とするものであ
る。

【０００９】

【発明の実施の形態】本発明に係るトレー１６は、図１
〜図６に示すように、以下の構成からなるものである。

【００１０】本発明における飲食店は、好みの商品１４
を注文あるいは選択してトレー上に載置し、商品１４と
引換えに精算を済ませ、トレーにて商品１４を持運び、
店内で商品１４を食することができるファーストフード
店等の飲食店を言う。

【００１１】また、本例において、商品容器である商品
皿１２は寿司等の商品１４を載置させるためのものであ
り、使い捨て可能な紙製素材により成形されている。

【００１２】トレー１６は、トレー本体１８上面に形成
した収納スペース２８に、上段トレー部２０を長さ方向
に複分割して展開収納させてなるものである。

【００１３】本例において、上段トレー部２０は長さ方
向に三分割して中央部を天板とし、両側部を側板として
あり、天板と両側板とを蝶番等の展開手段２２を介して
展開、組立（折り畳み）自在としてある。

【００１４】また、上段トレー部２０は幅方向に二分割
し、図１〜図３、図６において手前側と奥側とをそれぞ
れ独立させて展開、組立自在としてある。

【００１５】また、上段トレー部２０の展開使用時に上
段トレー部２０をトレー本体１８に支持するための支持
突起２４が、上段トレー部２０の先端（図２において右
端）に形成され、この支持突起２４に対応する凹部２６
がトレー本体１８に形成されている。

【００１６】また、収納スペース２８は上段トレー部２
０のトレー本体１８への展開収納部であり、この収納ス
ペース２８に長さ方向に三分割した上段トレー部２０
を、展開して収納させる。

【００１７】上段トレー部２０に商品皿１２の糸底３０
に対応する支持孔３２を穿孔させてある（図２、図３お
よび図５参照）。

【００１８】本例において、支持孔３２は商品皿１２の
糸底に対応する円形孔である。

【００１９】また、支持孔３２を穿孔させることによ
り、上段トレー部２０を軽量化できると共に、材料費を
節減することができる。

【００２０】また、トレー本体１８および上段トレー部
２０からなるトレー１６は、軽量、強固な樹脂素材によ
り成形されている。

【００２１】なお、図中３４はトレー本体１８の周縁に
形成された側板、３６は把手、３８は飲料を収納させた
紙コップを示す。

【００２２】本発明に係るトレー１６の使用方法を以下
に詳述する。

【００２３】まず、上段トレー部２０に、商品１４が載
置された商品皿１２を載置させるために、上段トレー部
２０をトレー本体１８上に組立てる。

【００２４】この際、組立てた上段トレー部２０の先端
（図２において右端）の支持突起２４を、トレー本体１
８に形成した凹部２６に、止着し、組立てた上段トレー
部２０をトレー本体１８に確実に支持させる（図４参
照）。

【００２５】図１および図３において、幅方向に二分割
させた上段トレー部２０は、手前側および奥側ともに組
立ててある。

【００２６】その後、注文あるいは選択した商品１４が
載置、収納された商品皿１２および紙コップ３８を、ト
レー本体１８および上段トレー部２０上に載置する。

【００２７】この際、トレー１６は、従来のトレー本体
のみを有するトレーに比べ、上段トレー部２０にも商品
皿１２を複数載置することができるため、一度により多
くの商品１４の運搬が可能となる。

【００２８】また、上段トレー部２０に商品１４を載置
する際、上段トレー部２０の支持孔３２に、商品１４が
載置された商品皿１２の糸底３０を、嵌入、支持させる
ことにより、商品皿１２を上段トレー部２０に安定、支
持させることができる。

【００２９】次に、商品皿１２および紙コップ３８を複
数載置したトレー１６をレジ（図示略）まで持運び、精
算する。

【００３０】その後、客は商品皿１２および紙コップ３
８を載置したトレー１６を持運び、店内の各テーブル等
の上で自由に飲食する。

【００３１】また、商品皿１２および紙コップ３８は使
い捨て可能な紙製素材により成形されているため、客は
飲食後商品皿１２および紙コップ３８をゴミ箱に廃棄す
ればよい。

【００３２】また、上段トレー部２０を幅方向の一側
（手前側あるいは奥側の一方）のみ使用する場合には、
図６に示すように、幅方向に二分割された上段トレー部
２０の使用側のみをトレー本体１８上に組立てて使用す
る。

【００３３】また、上段トレー部２０を組立てて使用し
ない場合には、図２に示すように、上段トレー部２０を
トレー本体１８上面の収納スペース２８に展開収納さ
せ、通常のトレーと同様、そのまま商品皿１２および紙
コップ３８等の食器（商品容器）を載置する。

【００３４】この際、上段トレー部２０の組立て使用時
と同様、収納状態の上段トレー部２０の支持孔３２に、
商品皿１２の糸底３０を、嵌入、支持させることによ
り、商品皿１２を上段トレー部２０に安定、支持させる
ことができる。

【００３５】なお、本例において、上段トレー部２０は
幅方向に二分割させてあるが、分割数は二個に限定され
ることはなく、三分割以上とすることも可能であり、ま
た分割させなくてもよい。

【００３６】また、展開させた上段トレー部２０のトレ
ー本体１８への止着手段は、上段トレー部２０の支持突
起２４を、トレー本体１８の凹部２６に、嵌入、支持さ
せるものであるが、他の止着手段を採用することは自由
である。

【００３７】また、上段トレー部２０の支持孔３２は円
形孔であるが、商品皿１２の糸底３０の形状に対応させ
て形状を種々変更できることは自明である。

【００３８】また、商品皿１２に載置する商品１４が大
重量である場合、つまり商品皿１２の支持力に何ら問題
がない場合には、上段トレー部２０の支持孔３２を省略
できることは自明である。

【００３９】また、本発明における飲食店は、ファース
トフード店であるが、客の注文に応じてその都度商品を
提供する通常の飲食店においても、本発明に係るトレー
は、商品を運搬するために使用できることは自明であ
る。

【００４０】

【発明の効果】本発明に係るトレーによれば、トレー本
体上面に形成した収納スペースに、上段トレー部を長さ
方向に複分割して展開収納させてなり、上段トレー部を
トレー本体上に組立て、この上段トレー部およびトレー
本体上に商品を載置することにより、一度により多くの
商品の運搬が可能となる。

【００４１】また、上段トレー部を幅方向に複分割させ
ることにより、必要に応じて分割させた各上段トレー部
をそれぞれ組立てて使用することができ、使用性を向上
させることができる。

【００４２】また、上段トレー部に商品皿の糸底に対応
する支持孔を穿孔させ、この支持孔に商品容器である商
品皿の糸底を嵌入、支持させることにより、商品皿を安
定、支持させることができ、商品運搬時に商品が落下す
る恐れがなく、商品落下による商品損傷を防止すること
ができると共に、軽量化、材料費節減に役立つ。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明に係るトレーの使用状態を示す斜視図。

【図２】同、上段トレー部の収納状態を示す斜視図。

【図３】同、上段トレー部の組立て使用状態を示す斜視
図。

【図４】上段トレー部のトレー本体への止着状態を示す
要部拡大断面図。

【図５】上段トレー部およびトレー本体へ商品皿を載置
した状態を示す要部拡大断面図。

【図６】同、一方の上段トレー部の組立て状態を示す斜
視図。

【符号の説明】

１２商品皿１４商品１６トレー１８トレー本体２０上段トレー部２８収納スペース３０糸底（商品皿１２の）３２支持孔（上段トレー部２０の）

Claims

(57)【特許請求の範囲】

【請求項１】飲食店内で商品(14)を運搬するためのト
レーにおいて、トレー本体(18)上面に形成した収納スペース(28)に、上
段トレー部(20)を長さ方向に複分割して展開収納させて
なり、上段トレー部(20)をトレー本体(18)上に組立て、この上
段トレー部(20)およびトレー本体(18)上に商品(14)を載
置することを特徴とするトレー。
【請求項２】上段トレー部(20)を幅方向に複分割さ
せ、分割させた各上段トレー部(20)をそれぞれ展開、組
立自在としたことを特徴とする請求項１記載のトレー。
【請求項３】上段トレー部(20)に、商品(14)を載置さ
せる商品皿(12)の糸底(30)に対応する支持孔(32)を穿孔
させ、この支持孔(32)内に商品皿(12)の糸底(30)を嵌
入、支持させることを特徴とする請求項１または請求項
２記載のトレー。