JP2002362456A - 電動アシスト自転車、電動自転車及びバッテリーブラケット - Google Patents

電動アシスト自転車、電動自転車及びバッテリーブラケット

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JP2002362456A
JP2002362456A JP2001167749A JP2001167749A JP2002362456A JP 2002362456 A JP2002362456 A JP 2002362456A JP 2001167749 A JP2001167749 A JP 2001167749A JP 2001167749 A JP2001167749 A JP 2001167749A JP 2002362456 A JP2002362456 A JP 2002362456A
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Japan
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bracket
battery
electric
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vehicle body
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JP2001167749A
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English (en)
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Kyosuke Kokatsu
京介 小勝
Akihito Yoshiie
彰人 吉家
Chikashi Nito
史 二唐
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Uni Sunstar BV
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Sunstar Engineering Inc
Uni Sunstar BV
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 バッテリーの盗難防止を図ると共に、バッテ
リーの着脱動作を迅速にする。 【解決手段】 バッテリーブラケット165は、電動力
により踏力を補助して走行可能な電動アシスト自転車1
のシートポスト3aに固定される。バッテリーブラケッ
ト165は、バッテリー162を着脱自在に収容し、収
容されたバッテリーを鍵で係止可能なブラケット部17
0と、シートポスト3aを挟持するようにブラケット部
170と連結される、ブラケット止め183と、を有す
る。バッテリーブラケット165は、バッテリー162
を水平に着脱可能に配置される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、バッテリーを自転
車の車体フレームに装着するためのバッテリーブラケッ
ト、及び、該バッテリーブラケットを備えた、電動力に
より踏力を補助して走行可能な電動アシスト自転車、並
びに、踏力及び電動力によるいずれの走行も可能な電動
自転車に関する。
【0002】
【従来技術】電動モータを備えたパワーユニットを設
け、パワーユニットから出力された電動力を踏力に応じ
て並列に付加することによって、踏力を補助して走行可
能な電動アシスト自転車が、提案され、既に実用化され
ている。この種の電動アシスト自転車においては、電動
モータの電源として機能するバッテリーを搭載すること
が不可欠である。
【0003】従来では、車体へのバッテリーの取り付け
方法として、バッテリーを収容したバッテリーボックス
とパワーユニットを備える電動アシスト自転車のシート
ポスト又はシートチューブに、バッテリー固定用アタッ
チメントを取り付け、該アタッチメントにバッテリーボ
ックスを着脱自在に取り付け、バッテリーボックスをシ
ートポスト等の車体後方に配置するものがある。この方
法では、アタッチメントを湾曲部と背割部を含んでU字
状に成形し、湾曲部をシートポスト等に外嵌せしめ、背
割部にバッテリーボックスのフックを挟み込み、背割部
に貫設された孔に挿通する締結具を締め付けることによ
ってバッテリーボックスをアタッチメントに固定する。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来技術では、以下の問題点がある。 (1)バッテリー着脱に応じて締め具を緩めたり締めた
りしなければならず、着脱動作に時間がかかる。 (2)第三者が締め具を緩めることによって、容易にバ
ッテリーを盗難することができる。 (3)U字状アタッチメントのため、バッテリーが縦に
置かれることが多く、この場合、着脱動作においてバッ
テリーを垂直方向に動かすので、サドルとの間隔を大き
くとらなければならず、着脱スペースを取っている。
【0005】本発明は、上記事実に鑑みなされたもの
で、上記問題点を解決した、簡素な機構のバッテリーブ
ラケット、並びに、該バッテリーブラケットを備える電
動アシスト自転車及び電動自転車を提供することを目的
とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、本発明は、電動力により踏力を補助して走行可能な
電動アシスト自転車であって、電動力を出力する電動モ
ータと、電動モータのためのバッテリーと、車体フレー
ムに固定されたバッテリーブラケットと、を含み、バッ
テリーブラケットは、バッテリーを着脱自在に収容し、
収容されたバッテリーを鍵で係止可能なブラケット部
と、車体フレームを挟持するようにブラケット部と連結
される、ブラケット止めと、を有する。
【0007】本発明では、ブラケット部にバッテリーを
着脱自在に収容し、収容されたバッテリーを鍵で係止可
能である。これにより着脱の容易さと盗難の防止とを両
立することができる。好ましくは、バッテリーブラケッ
トが固定される車体フレームは、シートポストである。
勿論、車体フレームの他の箇所、例えばシートチューブ
に固定してもよい。
【0008】シートポストにバッテリーブラケットを固
定する場合、シートポストは、車体に固定された接続手
段、例えばワイヤ又はロープと連結されているのが好ま
しい。これによって、シートポストごとバッテリーを盗
難されることを防止できる。更に好ましくは、接続手段
は、その全体に亘って車体フレームの内部に延在する。
これによって、外観を損なうことなく、接続手段へのア
クセスを不可能にできる。
【0009】本発明では、ブラケット部とブラケット止
めとで車体フレームを挟持するので、バッテリーブラケ
ットは、バッテリーが、その長さ方向に略水平な状態で
ブラケット部に着脱可能なように車体フレームに固定可
能となる。これによって、水平方向に着脱スペースを取
ることができる。これにより、バッテリーブラケットを
サドルに可能な限り近づけることができ、サドルの高さ
調整の自由度を拡大できる。
【0010】例えば、バッテリーは、1つ又は複数の電
池をハウジングで覆ってなる。ブラケット部は、一端面
が開放されたボックス部であり、該端面からハウジング
を収容したとき、該ボックス部内部には該ハウジングの
一部分のみが入るようにすることができる。このように
開放端面からバッテリーを単に挿入し、ハウジング全て
をブラケット部内部に入れることなく取り付けることが
できるので、バッテリーの着脱の容易さが図れる。
【0011】好ましくは、ブラケット部は、ボックス部
から延長された延長プレート部を更に有し、ハウジング
はスロットを有し、バッテリーがブラケット部に収容さ
れたとき、延長プレート部はスロット内に収容される。
これによって、収容したときのバッテリーハウジングの
安定性及び取り付け強度を増加させることができる。例
えばスロットは、ハウジングの外壁から突出した略平行
な一対の垂直壁と、各々の垂直壁の頂上部から互いに向
かって接近するように延在する一対の水平壁とにより画
成される。
【0012】また、ブラケット部及びブラケット止め
は、一例として、バッテリーブラケットが車体フレーム
に固定された状態で互いに対面する取り付け面を各々有
し、該取り付け面には、締め金具が通過する取り付け孔
が各々形成される。このとき、ブラケット部及びブラケ
ット止めには、車体フレームの輪郭に従った湾曲部が各
々形成され、該湾曲部により画成されたスペースに該車
体フレームが挟持されるのが好ましい。例えば、ブラケ
ット止めは、湾曲部及び取り付け面を有する剛性バンド
として形成される。
【0013】好ましくは、ブラケット止めは、その取り
付け孔から突出した締め金具の一端部の少なくとも一部
分を、間隔を隔てて覆うガードが形成されている。これ
によって、ブラケット止めの取り付け孔から突出した締
め金具の一端部を緩めてブラケット止めを取り外すこと
はできなくなる。その上更に、締め金具の他方の端部
は、ブラケット部の内部に位置し、収容されたバッテリ
ーにより覆われるのが好ましい。これによって、鍵を持
たない第三者が締め金具の他方の端部を緩めることは不
可能となる。
【0014】例えば、ガードは、ブラケット止めの幅方
向の両エッジから、少なくとも取り付け孔の長さに亘っ
て該取り付け面とは反対側に該取り付け面に対し垂直に
延在するプレートとして形成できる。持ち胡乱、ブラケ
ット止めの長さ方向に亘ってガードが延在するようにし
てもよい。
【0015】ブラケット部に収容されたバッテリーを、
その長さ方向に略水平に配置させるため、取り付け面
は、車体フレームの長さ方向の角度に応じた傾斜角度を
有するようにしてもよい。
【0016】鍵の構成に関しては、鍵をかけるとき、鍵
等から出た係止部分がバッテリーに掛かり止めされるよ
うに鍵を構成することができる。また、他の態様では、
バッテリー及びブラケット部が、互いに掛かり止めする
部分を各々有し、鍵は、該掛かり止め部分を固定可能に
構成されるようにしてもよい。
【0017】以上述べたバッテリーブラケットは、踏力
及び電動力によるいずれの走行も可能な電動自転車にも
適用できる。本発明の他の目的及び利点は、以下で説明
される本発明の好ましい実施形態を参酌することによっ
て、より明瞭に理解されよう。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、添付図面を参照して本発明
の好ましい実施形態を説明する。図1には、本発明の第
1実施形態に係る電動アシスト自転車1の概略が示され
ている。同図に示すように、この電動アシスト自転車1
の主要な骨格部分は、通常の自転車と同様に、金属管製
の車体フレーム3から構成され、該車体フレーム3に
は、前輪20、後輪22、ハンドル16、及びサドル1
8などが周知の態様で取り付けられている。
【0019】詳細には、サドル18は、シートポスト3
aの一端部に固定され、該シートポスト3aの他方の端
部は、シートチューブ3bに収容された状態で図示しな
い固定手段により固定されている。この固定手段を緩め
ることにより、サドル18の高さを調整できる。また、
シートポスト3aのサドル18に近い位置に、シートポ
スト3aに固定されたバッテリーブラケット165を用
いてバッテリー162が車体に取り付けられている。な
お、バッテリー162は、後述する1つ又は複数の電池
17(図2)を矩形状のハウジング内部に収容したもの
である。バッテリーブラケット165の更に詳細な構成
については後述する。
【0020】また、車体フレーム3の中央下部には、ド
ライブシャフト4が回転自在に軸支され、その左右両端
部には、クランク棒6L、6Rを介してペダル8L、8
Rが各々取り付けられている。このドライブシャフト4
には、車体の前進方向に相当するR方向の回転のみを伝
達するための一方向クラッチ(後述する図4(b)の9
9)を介して、主スプロケット2が同軸に取り付けられ
ている。この主スプロケット2と、後輪22の中央部に
設けられた後輪動力機構10との間には無端回動のチェ
ーン12が張設されている。
【0021】本実施形態の電動アシスト自転車1は、少
なくとも車体走行速度及び踏力から決定されたアシスト
比率(補助動力/踏力)で踏力をアシストする制御を行
う。この制御を実行する電動アシスト自転車1の制御系
の概略が図2に示されている。本実施形態に係る電動ア
シスト自転車1の制御系は、該自転車全体の電子的処理
を一括して制御する1個の16ビット1チップマイコン
14と、PWM制御可能な電動モータ37と、1チップ
マイコン14に直接接続され、その制御信号の電力を増
幅する増幅回路15と、該増幅回路15に接続され電動
モータ37に電源供給する電池17と、を含む。
【0022】1チップマイコン14には、少なくとも走
行速度を演算するための回転速度信号、及び、踏力を演
算するための歪みゲージ信号1、2が入力される。これ
らの入力信号を発生する手段については後述する。1チ
ップマイコン14は、これらの入力信号から走行速度及
び踏力を演算し、所定のアルゴリズムに基づいてアシス
ト比率を決定する電子的処理を行う。次に、1チップマ
イコン14は、決定されたアシスト比率に対応する補助
動力を発生させるよう電動モータ37を指令するため、
該補助動力に応じたパルス幅に変調されたパルス信号を
順次出力する。なお、増幅回路15は、パルス信号に対
する電力増幅機能だけではなく、パルス信号のバッファ
としての機能を兼ね備えている。
【0023】1チップマイコン14は、1単位のデータ
及びコマンドが16ビットで構成されているため、従来
の電動アシスト自転車で用いられている8ビットのマイ
コンよりも高度な処理機能を有するプログラムをより大
きなデータ量に基づいてより高速に実行することが可能
となる。そこで、本実施形態では、専用のPWM制御I
Cを省略し、1チップマイコン14によって、上記電子
的処理を一括して行うと共に、直接、電動モータ37に
対して上記のようなPWM制御を行う。このPWM制御
は、1チップマイコン14の図示しないメモリに記憶さ
れたソフトウェア(ファームウェアを含む)によって実
現できる。
【0024】このように本実施形態では、処理能力の高
い16ビットマイコンを使用することにより、基本設計
を大きく変更することなく、例えばPWM制御など従来
では専用ICを用いていた制御を1個のマイコンで全て
こなすようにした。従って、全体として部品点数、基板
面積を減らすことができ、小型化と共にトータルのコス
ト削減に資することができる。例えば、16ビットマイ
コンは、8ビットマイコンより高価であるが、従来の8
ビットマイコンの付加機能手段として、PWM制御専用
IC、電池残量監視等の他の電子的処理を行うIC及び
それらの周辺部品を合わせると、逆に8ビットマイコン
がコストアップとなる。
【0025】また、16ビットマイコンはソフトウェア
で様々な処理を無理無く実現できるため、回路が簡単に
でき、将来も同様に柔軟に機能アップが図れるので、こ
の点からもコストダウンが図れる。更に、ソフトで常に
電動アシスト状態を監視できるので、如何なる状態でも
即座に電動モータ37の停止を図ることができる。 (バッテリーブラケット)図1に示すように、バッテリ
ーブラケット165は、バッテリー162を着脱自在に
収容し、収容されたバッテリーを鍵で係止可能なブラケ
ット部170と、シートポスト3aを挟持するようにブ
ラケット部170と連結されるブラケット止め183
と、を有する。
【0026】ここで、バッテリーブラケット165の詳
細な構成を図6乃至図9を用いて説明する。図6には、
ブラケット部170の下面図、正面図及び側面図が示さ
れている。ブラケット部170は、バッテリー162の
一部分を収容するため構成されたボックス部171と、
ボックス部の天板173Uから延長された延長プレート
部175と、を備える。
【0027】ボックス部171は、天板173U、底板
173B、左右一対の側板172R、172L、シート
ポスト3aを挟持するためそのフレーム形状に湾曲され
た湾曲部178、湾曲部178の左右に隣接し、バッテ
リーブラケット165の車体フレームへの取り付け時に
ブラケット止め183と係合する取り付け面174R、
174L、及び、底板173Bと取り付け面とを接続す
る接続面179によって画成される。ボックス部171
の取り付け面と反対側の端面は開口されており、この開
口からバッテリー162が挿入される。
【0028】取り付け面174R、174Lには、ボル
ト等の留め金具を通過させるための取り付け孔176
R、176Lが各々形成される。また、取り付け面17
4R、174Lは、鉛直方向から傾斜しているシートポ
スト3a(図1)に取り付けたとき、ボックス部171
がバッテリー162を略水平に収容することができるよ
う、図示のように天板173Uに対して傾斜されてい
る。
【0029】また、湾曲部178も開放されている。そ
して、ボックス部171の内部には、天板173Uから
可撓性アーム181が吊るされており、このアームの下
端には、筒状のフレーム係合部177が形成されてい
る。バッテリー162をボックス部171に挿入したと
き、このフレーム係合部177は、バッテリーにより押
され、開放された湾曲部178から突出してシートポス
ト3aと係合し、バッテリーブラケット165のシート
ポスト3aへの固着を確実にする。
【0030】側板172Lには、鍵(後述する図9の1
88参照)を装着するための鍵孔177が開けられてい
る。この鍵の機構として、例えば、バッテリー162の
ハウジングに掛かり止め部(図示しない)を形成し、鍵
をかけることによって鍵から出た係止部分(図示せず)
がハウジングの掛かり止め部に係合して、バッテリーを
動かないようロックする方式が考えられる。また、バッ
テリー162をブラケット部170に挿入したとき、バ
ッテリーのハウジングとブラケット部とがスナップ式に
掛かり止めし、鍵をかけないときは、図示しない押しボ
タン等を押すことにより自在にバッテリーを抜き取るこ
とができるようにしてもよい。この場合、鍵は、このス
ナップ式に掛かり止めした部分を固定することにより、
バッテリーの抜き取りを防止する機構に構成される。
【0031】延長プレート部175は、ボックス部17
1より幅が狭く形成され、湾曲部178と中心軸が整列
されている。軽量化を図るため、天板173Uから延長
プレート部175にかけて、3つの孔182a、182
b、182cが形成されている。
【0032】図7には、ブラケット止め183の上面
図、正面図及び側面図が示されている。ブラケット止め
183は、シートポスト3aを挟持するためそのフレー
ム形状に湾曲された湾曲部185と、湾曲部185の左
右に隣接し、バッテリーブラケット165の車体フレー
ムへの取り付け時にブラケット部170と係合する取り
付け面184R、184Lと、を備えた剛性バンドとし
て構成される。この取り付け面184R、184Lに
は、ボルト等の留め金具を通過させるための取り付け孔
186R、186Lが各々形成される。
【0033】また、ブラケット止め183には、その幅
方向の両エッジから取り付け面とは反対方向に、該取り
付け面に対し略垂直に突出し、且つ、その長さ方向に亘
って延在する上下ガード187U、187Bが設けられ
ている。
【0034】バッテリーブラケット165のシートポス
ト3aへの固定時には、湾曲部178及び185により
画成された空間内にシートポスト3aが受け入れられ
る。そして、ブラケット部170の取り付け面174
R、174Lとブラケット止め183の取り付け面18
4R、184Lとが対面し、各々の対応する取り付け孔
(176Rと186R、176Lと186L)が整列さ
れる。これらの取り付け孔にボルト等の留め金具を通し
て締め上げることによって、湾曲部178及び185に
より画成された空間内にシートポスト3aが挟持され
る。
【0035】バッテリーブラケット165をシートポス
ト3aに固定した状態を、図8(a)(側面から見た
図)及び(c)(下側から見た図)に示す。この状態で
バッテリー162をブラケット部170に挿入する。
【0036】図8(b)に示すように、バッテリー16
2は、その頂壁から突出した略平行な一対の垂直壁16
4R、164Lと、各々の垂直壁の頂上部から互いに向
かって接近するように延在する一対の水平壁166R、
166Lとを有し、これらの壁によってスロット167
が画成される。バッテリー162をブラケット部170
に挿入するとき、延長プレート部175がスロット16
7内に収容される。これによって、バッテリー162の
装着を強固にする。
【0037】次に、バッテリー162をブラケット部1
70に収容するときの状態を図9(a)、(b)に示
す。図9(a)では、バッテリー162をブラケット部
170に挿入開始した状態が示されている。図9(b)
に示すように、図9(a)の状態から更にバッテリー1
62をブラケット部170に押し込め、鍵188をかけ
ることによってバッテリー162が完全に装着される。
【0038】以上説明したように本実施形態のバッテリ
ーブラケット165によれば、バッテリー162を鍵1
88でシートポスト3aに固定することにより、盗難を
防止できる。このとき、従来技術のようにねじを緩めた
り締めたりする手間を省き、容易且つすばやい着脱動作
が可能となる。更に、ブラケット止め183の上下ガー
ド187U、187Dにより囲まれた範囲にボルト等の
留め金具の頭或いはナット等が収まるので、ここから留
め金具を緩めてブラケット止め183を取り外すことは
不可能となる。留め金具の他方の端部は、ボックス部1
71内部にあって、鍵止めされたバッテリー162によ
り覆われているので、該他方の端部をアクセスすること
は不可能である。従って、第三者がバッテリーブラケッ
トを分解することによりバッテリーを盗難することは不
可能となる。
【0039】シートポスト3aをシートチューブ3bか
ら抜き取られて盗難されることを防止するため、シート
ポスト3aと車体の固定箇所とをワイヤ又はロープ等の
接続手段で連結しておくことが好ましい。この場合、接
続手段は、その全体に亘ってシートポスト3aの内壁か
ら他の車体フレーム(例えばシートチューブ3b等)の
内部に延在し、外部から見えず且つアクセスできないよ
うにするのが最も好ましい。
【0040】また、図8(a)及び図9(a)、(b)
から理解されるように、バッテリー162の着脱動作
は、地面に対してほぼ水平に行われる。これによって、
取り付けたバッテリー162とサドル18との間隔を可
能な限り近づけることが可能となる。換言すれば、バッ
テリーを取り付けた状態でも可能な限りサドルの高さを
低くでき、高さ調整の自由度を確保できる。
【0041】更に、本実施形態のバッテリーブラケット
165によれば、車体にバッテリー配置スペースが無い
場合であっても、容易に且つ手軽にバッテリーをフレー
ムに取り付けることが可能となることが理解できよう。 (合力及び補助動力機構)電動アシスト自転車1におけ
る補助動力と踏力との合力機構、並びに、該補助動力の
供給機構を図3乃至図5を用いて説明する。
【0042】図3には、主スプロケット2を裏側(図1
の反対側)から見たときの合力機構の一例が示されてい
る。この合力機構は、主スプロケット2と同軸に軸支さ
れた副スプロケット30と、所定条件下で出力される補
助動力により回転可能な動力スプロケット33と、動力
スプロケット33から副スプロケット30へ補助動力を
伝達させるため、これらのスプロケット(30、33)
の間に張設された無端回動のアシストチェーン32と、
を含む。動力スプロケット33及び副スプロケット30
は、同一ピッチの歯を備えており、好ましくは、動力ス
プロケット33の歯数は、副スプロケット30の歯数よ
り小さい。
【0043】図3の合力機構は、主スプロケット2より
車体の内側に配置されているので、副スプロケット30
及び動力スプロケット33の車体外側への出っ張りが無
くなり、車体の小型化を図ることができる。更に、図示
のように、主スプロケット2と動力スプロケット33と
の間隔を主スプロケット2の半径より小さくできるの
で、合力機構全体を小さくまとめることができる。この
ため、図4(a)に示すように、自転車外部(表側)か
ら見ると、合力機構は、主スプロケット2の軸方向内側
にそのほとんどが隠され、外観を損なうおそれがない。
チェーン12を隠すように主スプロケット2にチェーン
カバー35を取り付けることにより、チェーン保護と共
に更に外観を改善することができる。
【0044】図4(a)の側断面図を図4(b)に示
す。同図に示すように、主スプロケット及び副スプロケ
ット32は、互いに対し動かないように(即ち一体回転
するように)ピン123で固定されており、それらは共
に一方向クラッチ99を介してドライブシャフト4に連
結されている。動力スプロケット33は、ドライブシャ
フト4に平行に延びる動力シャフト35aを介して駆動
ユニット13に作動的に連結される。動力スプロケット
33の中心孔34にセレーション(図3参照)を形成す
ることにより、動力シャフト35aと中心孔34との間
の滑り回転が防止される。
【0045】駆動ユニット13は、一般の自転車と同様
のフレームに取り付けられており、そのハウジング内
に、電池17(図2)によって電源供給される電動モー
タ37と、該モータの出力軸37aに連結され、その回
転速度を減速して動力スプロケット33の動力シャフト
35aに伝達する減速機構35と、を含む。減速機構3
5における補助動力の伝達経路の途中には、一方向にだ
け動力を伝達する、いわゆる一方向クラッチ(図示せ
ず)が設けられている。この一方向クラッチは、電動モ
ータ37からの補助動力を動力スプロケット33に伝達
するが、その逆方向、即ち動力スプロケットから減速機
構35へはトルクを伝達しないように構成・接続され
る。
【0046】次に、本実施形態に係る合力機構の作用を
説明する。所定条件下で電動モータ37が回転制御さ
れ、その補助動力が減速機構35を介して動力スプロケ
ット33に提供されたとき、動力スプロケットのトルク
は、アシストチェーン12を介して副スプロケット30
に伝達され、該副スプロケット30に対し固定された、
踏力により回転される主スプロケット2に直ちに伝達さ
れる。かくして、補助動力及び踏力の合力が達成され
る。
【0047】電動モータ37が回転していないときは、
減速機構35内に設けられた図示しない上記一方向クラ
ッチにより、モータの回転負荷は動力スプロケット33
に伝達されることがなく、軽快な運転が可能となる。
【0048】このように本実施形態では、従来技術のよ
うに踏力伝達用のチェーン12に直接、補助動力を伝達
させるのではなく、動力スプロケット33の補助トルク
を、別体のチェーン32を介して主スプロケット2と共
に回転する副スプロケット30に伝達させる、いわゆる
二重チェーン方式を採用した。これによって、従来技術
と比較して、駆動ユニット13の配置の自由度が大幅に
広がることになる。例えば、図3及び図4(a)に示す
ように、自転車の進行方向へ駆動ユニットを配置するこ
とができるので、電動アシスト自転車用に特別に用意し
た専用フレームでなくても、通常の自転車フレームでも
駆動ユニット13を取り付けることができる。
【0049】勿論、周方向の任意の位置に動力スプロケ
ット33を配置することができる。図5には、動力スプ
ロケット33の位置を周方向に時計回りで90度ほど変
更した例が示されている。この場合、サドル18(図
1)の支持フレームに駆動ユニット13を取り付けるこ
とが可能となる。更には、アシストチェーン32の長さ
を選択することによって、動力スプロケット33の径方
向位置(主スプロケット2の中心から動力スプロケット
33の中心までの距離)も、より外側及びより内側へと
自在に調整可能となる。かくして、駆動ユニット13の
最低地上高も高くすることや低くすることもできる。
【0050】このように二重チェーン方式には、設置自
由度があるため、自転車の種類を選ばず、その電動化を
実現することができる。逆に云えば、フレームデザイン
の自由度がきわめて高くなる。
【0051】その上、図示のように動力スプロケット3
3の歯数を副スプロケット30の歯数に対して小さくす
れば、合力機構だけで減速が可能となる。これによっ
て、減速機構35の減速比を小さく取れ、その結果、減
速機構を簡素化及び小型化することができる。このよう
に本実施形態では、減速比に関しても設計の自由度を拡
大することができる。 (回転速度センサー)1チップマイコン14に入力され
る回転速度信号を出力する回転速度センサーを説明す
る。
【0052】図10には、回転速度センサーの一構成要
素としてNS分極リングマグネット200が示されてい
る。このリングマグネット200は、その中央に開口2
05を有する略平坦なリングに形成されている。リング
マグネット200は、そのリングを等角度毎に区分する
複数の磁石区分からなり、これらの磁石区分では、その
正面から見てN極側を向けたN極区分202と、S極側
を向けたS極区分204とが交互に配置されている。こ
の場合、側面図に示すように、N極区分202の反対側
がS極となり、S極区分204の反対側がN極となるべ
く磁力線の向きがリング面に略垂直となるように磁石区
分のN−S極を配向するのが好ましい。図の例では、1
2個の磁石区分が形成されているが、これよりも多くて
も少なくてもよく、被検出部の回転速度及び要求される
検出精度に応じて任意好適に変更可能である。
【0053】なお、リング面に対し磁場の垂直成分が存
在すれば、各磁石区分のN−S極の配向の仕方は任意好
適に変更できる。例えば隣接するN極区分及びS極区分
を一つの磁石の両極として周方向に配置してもよい。こ
の場合、N極区分202の反対側もN極となり、S極区
分204の反対側もS極となるが、磁場の強度の点で
は、図10の例が好ましいと考えられる。
【0054】図11には、回転速度の被検出部としての
ギア210が示されている。ギア210は、シャフト2
14により伝達されたトルクにより回転し、その一方の
表面には、リングマグネット200を収容できる寸法及
び形状のリング溝208が形成されている。このリング
溝208にリングマグネット200が収容され、接着剤
等で貼り付けられる。このとき、図示のように、リング
マグネット200とギア210の表面とが面一になるこ
とが好ましい。これにより、ギア表面からリングマグネ
ットが突出せず、回転速度センサーの設置によるスペー
スの減少を最小限に抑えることができる。
【0055】ギア210に設置されたリングマグネット
200に隣接して、磁場を検出するためのホールIC2
12が配置されている。このホールICは、半導体内の
電流の流れる方向と直角に磁場がある場合、ホール効果
により電流及び磁場と直角方向に電流と磁場に比例する
抵抗値を生じさせる素子を内蔵し、該抵抗値をデジタル
信号として出力する既存の磁場検出ICである。ホール
IC212の出力端は、1チップマイコン14に接続さ
れる。図11の回転速度センサー220を斜視図で表す
と、図12に示す通りとなる。
【0056】1チップマイコン14は、ホールIC21
2からの磁場検出信号(回転速度信号)を任意好適な方
法により解析してギア210の回転速度を検出する。こ
こで、ホールIC212の検出位置におけるリングマグ
ネット200による磁場波形の一例を図13(a)に示
す。ホールIC212は、図13(a)に示すような磁
場を検出して図13(b)に示すパルス信号を出力す
る。図13(b)のパルス信号は、図13(a)の磁場
波形のN極側極大部分に時間的に対応している。この場
合、正の値(N極側)のみを取り出し、負の値(S極
側)を消去しているが、負の値のみや、正負の両値を採
用することもできる。このパルス信号列の周期(パルス
間時間)は、リングマグネット200の回転速度に比例
している。そこで、1チップマイコン14は、ホールI
C212からのパルス信号の時間間隔を検出し、直ちに
リングマグネット200及びかくしてギア210の回転
速度を求めることができる。
【0057】勿論、磁場を検出できれば、ホールIC以
外の磁場検出センサー、例えばコイル等を用いてもよ
い。この場合、磁場検出センサーの出力は、図13
(a)のようなアナログ波形となり、16ビット1チッ
プマイコン14には、例えば、磁場信号のゼロ交差点
(磁場強度ゼロの点の時刻)、N極側ピーク、或いは、
S極側ピークを検出して、それらの時刻を求める機能が
更に付加される。図13(a)に示すN極側ピーク22
2及びS極側ピーク224は、N極区分及びS極区分の
最大磁極が磁場検出センサーの検出領域を通過した時点
を各々示しているので、各ピークの出現数及びその時刻
によりギア210が一回転するのに要する時間Tを検出
することができる。かくして、ギア210の回転速度
(2π/T)を直ちに求めることができる。勿論、ギア
210の一回転を待たなくとも、所定角度回転したとき
にギアの回転速度を求めてもよい。
【0058】本実施形態の回転速度センサーは、NS分
極リングマグネット200が平坦なリング形状であるの
で、嵩張らず省スペース化及び軽量化を達成することが
できる。また、非常に簡易な構造なので製作が容易とな
り、従ってコスト削減を図ることもできる。
【0059】また、複数の磁石区分が一つの平坦なリン
グにまとめられたので、機器への組み付けも非常に容易
となる。例えば、図11に示すように、ギア210の表
面にリング状の溝を掘り、そこにリングマグネットを埋
め込んで接着剤等で固定するだけである。分極に相当す
る個々の磁石をギアに埋め込んでいく作業と比べて、各
段に作業効率の向上を図ることができる。その上、溝の
深さとリングマグネットの高さとを揃えれば、全く外部
に突出せず、省スペース化に寄与する。
【0060】また、各磁石区分が占める角度範囲を小さ
くすることによって、回転速度の時間分解能を向上させ
ることができる。回転速度センサー220は、電動アシ
スト自転車1の走行速度を反映するように回転する任意
の被検出部に取り付けることができる。この被検出部と
して、動力スプロケット33に直接的若しくは他のギア
を介して間接的に作動連結された減速機構35内のギア
(図示せず)が、駆動ユニット13のハウジング内に回
転速度センサー220を収容できるため好ましい。これ
以外の箇所として、例えば後輪動力伝達機構10内に配
置された図示しないギア、スプロケット2、副スプロケ
ット30、動力スプロケット33、及び、前輪車軸の回
転部分等が挙げられる。1チップマイコン14は、上述
したように求めた被検査部の回転速度を、電動アシスト
自転車1の走行速度に変換する参照テーブルを有しても
よい。 (踏力検出機構)1チップマイコン14に入力される歪
みゲージ信号1、2を出力する踏力検出機構を図14乃
至図17を用いて説明する。本実施形態に係る踏力検出
機構は、踏力に応じた一方向クラッチ99の変形によっ
て変化する歪みを検出する。
【0061】図14に示すように、主スプロケット2
は、一方向クラッチ99を介してドライブシャフト4に
軸支される。この一方向クラッチ99は、図15に示す
ように、駒部100及び歯部112を備える。
【0062】駒部100では、3つのラチェット駒10
2が周方向に沿って等角度毎にその第2の係合面110
に配置されている。このラチェット駒102は剛体でで
きており、第2の係合面110の略径方向に沿った軸の
回りに回動可能とされている。ラチェット駒102は、
ラチェット駒102に力が作用していないとき、その長
さ方向が第2の係合面110に対して所定の角度をなす
(図16の平衡方向160)ように駒立ち上げスプリン
グ104によって付勢されている。図16に示すよう
に、ラチェット駒102が平衡方向160から上昇方向
a又は下降方向bに偏倚するとき、駒立ち上げスプリン
グ104は、その偏倚を平衡方向160に戻すようにラ
チェット駒102に僅かな弾性力を及ぼす。
【0063】また、駒部100の中央部には、ドライブ
シャフト4を受け入れるための駒部ボア106が形成さ
れ、この駒部ボア106は、駒部100の裏面101か
ら突出した円筒部103も貫通している。裏面101に
は、円筒部103の外周囲に円状溝155(図14)が
形成され、該円状溝155の中には、多数の鋼球152
が回転自在に嵌め込まれている。これによって、裏面1
01には、軸方向の荷重受け兼滑り軸受け用のベアリン
グが形成される。
【0064】皿バネ124が、その中心孔127に円筒
部103を通して駒部100の裏面101に当接され
る。このとき、皿バネ124は、駒部100からの圧力
に弾力で対抗する方向に鋼球152即ち荷重受けベアリ
ングを介して裏面101に滑動可能に接する。皿バネ1
24の表面には、180度の位置関係で対向する2個所
に、歪みゲージ126が設置される。これらの歪みゲー
ジ126は、リード線128を介して1チップマイコン
14に電気的に接続される。更に好ましくは、3個以上
の歪みゲージを皿バネ124に設置してもよい。このと
き、複数の歪みゲージを、皿バネ124の表面上で夫々
が回転対称の位置となるように設置するのが好ましい。
【0065】皿バネ124は、椀状の支持器130の内
底部132に収められる。支持器130には、ドライブ
シャフト4を貫通させるための支持ボア133及び後面
から突出する支持円筒部134が形成される。支持円筒
部134の外周表面には、ねじが切ってあり、これを車
体取り付け部145のねじ切り内壁に螺合することによ
って、支持器130が車体に固定される。この支持円筒
部134の内壁には、軸方向及び径方向の両荷重対応の
ベアリング138が係合され(図14参照)、ベアリン
グ138は、ドライブシャフト4に形成されたストッパ
ー斜面144によって係止される。同様に、ドライブシ
ャフト4の反対側にもベアリング139(図4(b)参
照)が取り付けられるので、ドライブシャフト4は車体
に対して回転自在となる。
【0066】駒部ボア106の内壁には、軸方向5に延
びる第1の回転防止用溝108が4個所に形成されてい
る。駒部ボア106の内壁と摺接するドライブシャフト
4の外壁部分にも、第1の回転防止用溝108と対面す
るように軸方向5に延びる第2の回転防止用溝140が
4個所に形成されている。図17(a)に示すように、
第1の回転防止用溝108及びこれに対面する第2の回
転防止用溝140は、軸方向に沿って延びる円柱溝を形
成し、各々の円柱溝の中には、これを埋めるように多数
の鋼球150が収容される。これによって、駒部100
は、軸方向5に沿って摩擦抵抗最小で移動できると共
に、ドライブシャフト4に対する相対回転が防止され
る。これは、一種のボールスプラインであるが、他の形
式のボールスプライン、例えば無端回動のボールスプラ
インなどを、このような摺動可能な回転防止手段として
適用することができる。
【0067】また、駒部100のドライブシャフト4へ
の取り付け方法として、図17(a)のボールスプライ
ン以外の手段を用いることも可能である。例えば、図1
7(b)に示すように、軸方向に延びる突起部140a
をドライブシャフト4に設け、該突起部140aを収容
する第3の回転防止用溝108aを駒部100に形成す
る、いわゆるキースプライン形式も回転防止手段として
適用可能である。なお、図17(b)において、突起部
140aを駒部100側に、第3の回転防止用溝108
aをドライブシャフト4側に設けてもよい。更に、図1
7(c)に示すように、軸方向に延びる第4の回転防止
用溝108b及びこれに対面する第5の回転防止用溝1
40bを駒部100及びドライブシャフト4に夫々設
け、これらの溝が形成する直方体状の溝の中にキープレ
ートを収容する、いわゆるキー溝形式も回転防止手段と
して適用可能である。
【0068】歯部112の第1の係合面121には、ラ
チェット駒102と係合するための複数のラチェット歯
114が形成されている。ラチェット歯114は、歯部
の周方向に沿って互い違いに周期的に形成された、第1
の係合面121に対してより急な斜面118と、より緩
やかな斜面116と、から構成される。
【0069】歯部112は、その第1の係合面121を
駒部100の第2の係合面110に対面させるようにド
ライブシャフト4にカラー111を介して摺接可能に軸
支される。このとき、ラチェット駒102とラチェット
歯112とが係合される(図16)。即ち、ドライブシ
ャフト4は、ラチェット駒102とラチェット歯112
との係合部分を介してのみ歯部112と作動的に連結さ
れる。カラー111を介して歯部ボア120を通過した
ドライブシャフト4の端部142には、歯部112が軸
方向外側にずれないようワッシャー122が嵌合される
(図14)。歯部112には、主スプロケット2がピン
123(図14)を介して動かないように取り付けら
れ、更に、ドライブシャフト4の先端にはペダル軸14
6が取り付けられる。かくして、車体前進方向のペダル
踏力による回転のみを主スプロケット2に伝達するよう
にドライブシャフト4と主スプロケット2とを連結する
ラチェットギヤが完成する。
【0070】好ましくは、オフセット用バネ136が、
ドライブシャフト4のストッパー斜面144と、駒部1
00の裏面101との間に介在されるのがよい。このオ
フセット用バネ136は、ペダル踏力が所定値以下の場
合(例えば事実上ゼロに近い場合)、裏面101に収容
された鋼球152と皿バネ124との間にクリアランス
を生じさせるように駒部100を軸方向に偏倚させる。
【0071】次に、本踏力検出機構の作用を説明する。
搭乗者がペダル8R、8L(図1)にペダル踏力を与
え、ドライブシャフト4を車体前進方向に回転させる
と、この回転力は、ドライブシャフト4に対し回転不可
能且つ摺動可能に軸支された駒部100に伝達される。
このとき、図16に示すように、ラチェット駒102
は、駒部100からペダル踏力に対応する力Fdを与え
られので、その先端部は歯部112のラチェット歯のよ
り急な斜面118に当接し、この力をラチェット歯に伝
達しようとする。ラチェット歯部112は、主スプロケ
ット2に連結されているので、ラチェット駒102の先
端部は、駆動のための負荷による力Fpをより急な斜面
118から受ける。その両端部から互いに反対向きの力
Fp及びFdを与えられたラチェット駒102は、a方
向に回転して立ち上がる。このとき駒部100は、ラチ
ェット駒102の立ち上がりによって軸方向内側に移動
し、駒部100と支持器130との間に介在する皿バネ
124を押し込む。皿バネ124は、これに対抗して弾
性力Frを駒部100に作用する。この力Frと、駒部
100を軸方向に移動させるペダル踏力を反映した力と
は短時間で釣り合う。かくして、皿バネ124の応力歪
み、駒部100と歯部112との間のクリアランス、ラ
チェット駒102の第2の係合面110に対する角度、
駒部100の車体フレームに対する位置及び皿バネ12
4が押し込まれる圧力などはペダル踏力を反映する物理
量となる。従って、これらのうち少なくとも1つを検出
することによって踏力Tを推定することが可能となる。
【0072】本実施形態では、一例として皿バネ124
の応力歪みを検出する。1チップマイコン14は、皿バ
ネ124に設けられた2つの歪みゲージ126からの信
号を少なくとも加算演算する(平均演算を含む)。この
ように複数箇所の応力歪み量を平均化して計測すること
によって、同じ踏力でも出力変化を大きくとれ且つノイ
ズ成分を平滑化することができるので、SN比を改善
し、踏力推定精度を更に向上させることができる。この
効果は、歪みゲージの個数が増えるほど大きくなる。
【0073】また、ペダル踏力が所定値以下の場合など
では、オフセット用バネ136は、駒部100の裏面1
01と皿バネ124との間にクリアランスを生じさせて
いるため、鋼球152が皿バネ124に頻繁に衝突する
ことが少なくなる。これによって、歪みゲージ信号のノ
イズ成分が軽減して、踏力検出及び電動アシスト制御の
安定性を向上させることができる。
【0074】次に、1チップマイコン14は、少なくと
も演算された踏力Tに基づいて印加すべきアシスト用の
補助動力Teを演算し、該補助動力で回転駆動するよう
に電動モータ37を指令する制御信号を演算出力する。
好ましくは、1チップマイコン14は、回転速度センサ
ー220により検出された回転速度信号を車速に変換
し、踏力T及び車速の両方に基づいて適切な補助動力Te
を決定し、該補助動力Teを発生させるよう電動モータ
37を制御する。
【0075】本実施形態の踏力検出機構には以下のよう
な更に優れた効果がある。 ラチェットギヤと踏力検出機構とを一つの機構で実
現したので、部品点数の削減化が図られ、小型、軽量化
及び低コストを達成できる。 踏力を検出する部分に、受け荷重ユニットと荷重検
出センサーとを一体化した皿バネを用い、2つの機能を
1ユニットで実現したので、上記効果に加えて更に小
型、軽量化及び低コストを達成できる。 上記項目及びに示したように踏力検出機構の小
型、軽量化及び簡素化をより高いレベルで達成したの
で、通常の自転車であっても踏力検出機構を取り付ける
可能性が更に広がった。 上記項目及びで示した理由により、従来機構に
比べて荷重の伝達ロスが少なくなり、制御の応答性のよ
いアシストフィーリングを実現できる。 上記項目及びで示した理由により、従来機構
(コイルバネ使用)に比べ、ペダルに無駄な動き(セン
サーが感知するまで)が無くなり、ペダルを踏み込んだ
ときのフィーリングは、従来機構は踏み込み時に弾力感
があったのに対し、本実施形態では、通常の自転車のフ
ィーリングと同様になった。
【0076】以上が本発明の実施形態であるが、本発明
は、上記例にのみ限定されるものではなく、本発明の要
旨の範囲内において任意好適に変更可能である。例え
ば、本発明の実施形態に係るバッテリーブラケット16
5は、電動アシスト自転車のみならず、踏力及び電動力
によるいずれの走行も可能な電動自転車にも適用するこ
とができる。この電動自転車では、通常の自転車と同様
に、踏力のみによる走行が可能であると共に、例えばス
イッチ等のオン操作により踏力に依らない電動力のみに
よる走行が可能である。勿論、このような電動自転車
に、踏力に応じた電動アシストモードを追加してもよ
い。
【0077】また、バッテリーブラケット165は、シ
ートポスト3a以外の他のフレーム、例えばシートチュ
ーブ3b等に固定してもよい。更に、バッテリーブラケ
ット165は、予備バッテリーを収容するために使用す
ることもできる。
【0078】また、上記例では、電動モータ37から主
スプロケット2の方向にはトルクを伝達するが、その逆
方向へはトルクを伝達しないよう配置された図示しない
一方向クラッチ手段を減速機構35内に配置したが、電
動モータ37から主スプロケット2への電動力の伝達経
路上の他の適当な箇所にも設けることができる。例え
ば、副スプロケットを主スプロケットと一体回転するよ
うに、互いにピン止めしたが、上記一方向クラッチ手段
を副スプロケットと主スプロケットとの間のトルク伝達
経路上に設けてもよい。
【0079】更に、一方向クラッチ99の駒及び歯のい
ずれか一方をスプロケットに取り付け、他方をドライブ
シャフトに取り付けるかは、任意好適に変更可能であ
る。例えば駒部100をスプロケット側に取り付け、歯
部112をドライブシャフト4に摺動可能且つ回転不可
能に取り付け、歯部112によって皿バネ124を押し
込めるようにしてもよい。
【0080】また、上記例では、皿バネの応力歪みを踏
力に関連する物理量として検出したが、本発明は、これ
に限定されず、一方向クラッチ99の踏力に応じた変形
によって変化する任意の物理量を検出することができ
る。例えば、ラチェット駒の傾き、ラチェット駒部及び
ラチェット歯部の相対間隔、ラチェット駒部及びラチェ
ット歯部のいずれかの車体に対する位置、並びに、皿バ
ネを押す圧力などを、踏力を反映する物理量として選択
することができる。
【0081】更に、一方向クラッチ99の変形に対抗し
て配置される弾性体も任意好適に種類及びその形状を変
更可能である。皿バネやコイルバネ以外に例えばゴム弾
性体などを用いることもできる。また、応力歪みを検出
する手段として、歪みゲージを例にしたが、応力歪みに
関連した物理量を検出できれば、これに限定されるもの
ではない。
【0082】
【発明の効果】以上詳細に説明したように、本発明のバ
ッテリーブラケットによれば、バッテリーを着脱自在に
収容し、収容されたバッテリーを鍵で係止可能なブラケ
ット部と、車体フレームを挟持するようにブラケット部
と連結されるブラケット止めと、を備えたので、バッテ
リー着脱が迅速且つ確実にできると共に、バッテリーの
盗難を確実に防止することができる、という優れた効果
が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本発明に係る動力アシスト自転車の概
略図である。
【図2】図2は、本発明の電動アシスト自転車の制御系
を示す概略図である。
【図3】図3は、本発明の一実施形態に係る電動アシス
ト自転車の二重チェーン方式の合力機構を示すため、主
スプロケットの裏側から見た拡大正面図である。
【図4】図4は、本発明の電動アシスト自転車の合力機
構を示す図であって、(a)は主スプロケットの表側か
ら見た拡大正面図、(b)はその側断面図である。
【図5】図5は、本発明の別の実施形態に係る電動アシ
スト自転車の二重チェーン方式の合力機構を示すため、
主スプロケットの裏側から見た拡大正面図である。
【図6】図6は、バッテリーブラケットを構成するブラ
ケット部の下面図、正面図及び側面図である。
【図7】図7は、バッテリーブラケットを構成するブラ
ケット止めの上面図、正面図及び側面図である。
【図8】図8は、バッテリーブラケット及びバッテリー
の固定に関する図であって、(a)は、バッテリーブラ
ケットをシートポストに固定し、バッテリーを挿入する
準備状態の側面図、(b)は、バッテリーのスロットを
示す概略正面図、(c)は、(a)に示すバッテリーを
挿入する準備状態の下面図である。
【図9】図9は、バッテリーをバッテリーブラケットに
収容させる状態を順次示す側面図であって、(a)はバ
ッテリーを挿入開始した状態、(b)は、バッテリーを
完全装着した状態を示す。
【図10】図10は、本発明の電動アシスト自転車に組
み付けられる回転速度センサーの一構成要素としてのN
S分極リングマグネットの上面図及び側面図である。
【図11】図11は、図10のNS分極リングマグネッ
トをギア表面に組み付けて回転速度センサーを構成した
状態を示す正面図及び該回転速度センサーの垂直線に沿
って取られた側断面図である。
【図12】図12は、図11の回転速度センサーの斜視
図である。
【図13】図13は、NS分極リングマグネットに隣接
して配置されたホールICにより検出された磁場信号の
時間的変化を示す波形である。
【図14】図14は、本発明の電動アシスト自転車の踏
力検出機構を具現する一方向クラッチを含むドライブシ
ャフト回りの側断面図である。
【図15】図15は、図14に示された一方向クラッチ
の分解斜視図である。
【図16】図16は、本発明の電動アシスト自転車の踏
力検出の原理を説明するため一方向クラッチ(ラチェッ
トギヤ)の歯及び駒の嵌合状態を示す図である。
【図17】図17は、ドライブシャフトに対する駒部の
相対回転を防止する回転防止手段の例を示す図であり、
(a)はボールスプライン、(b)はスプラインキー、
(c)はキー溝の概略構成を示す上面図である。
【符号の説明】
1 電動アシスト自転車 2 主スプロケット 3a シートポスト 3b シートチューブ 4 ドライブシャフト 12 チェーン 13 駆動ユニット 14 1チップマイコン(16ビット) 15 増幅回路 17 バッテリー 18 サドル 22 駆動輪(後輪) 30 副スプロケット 32 アシストチェーン 33 動力スプロケット 35 減速機構 35a 出力軸 37 電動モータ 99 一方向クラッチ 100 駒部 102 ラチェット駒 112 歯部 114 ラチェット歯 124 皿バネ 126 歪みゲージ 162 バッテリー 164R、164L 一対の垂直壁 165 バッテリーブラケット 166R、166L 一対の水平壁 167 スロット 170 ブラケット部 171 ボックス部 174R、174L 取り付け面 175 延長プレート部 176R、176L 取り付け孔 178 湾曲部 180 鍵孔 183 ブラケット止め 184R、184L 取り付け面 185 湾曲部 186R、186L 取り付け孔 187U、187B 上下ガード 188 鍵 200 リングマグネット 212 ホールIC 220 回転速度センサー
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 吉家 彰人 大阪府高槻市明田町7番1号 サンスター 技研株式会社内 (72)発明者 二唐 史 大阪府高槻市明田町7番1号 サンスター 技研株式会社内

Claims (33)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電動力により踏力を補助して走行可能な
    電動アシスト自転車であって、 前記電動力を出力する電動モータと、 前記電動モータのためのバッテリーと、 車体フレームに固定されたバッテリーブラケットと、を
    含み、 前記バッテリーブラケットは、 前記バッテリーを着脱自在に収容し、収容されたバッテ
    リーを鍵で係止可能なブラケット部と、 車体フレームを挟持するように前記ブラケット部と連結
    される、ブラケット止めと、 を有する、電動アシスト自転車。
  2. 【請求項2】 前記バッテリーブラケットが固定される
    車体フレームは、シートポストである、請求項1に記載
    の電動アシスト自転車。
  3. 【請求項3】 前記シートポストは、車体に固定された
    接続手段と連結されている、請求項2に記載の電動アシ
    スト自転車。
  4. 【請求項4】 前記接続手段は、ワイヤ又はロープであ
    る、請求項3に記載の電動アシスト自転車。
  5. 【請求項5】 前記接続手段は、その全体に亘って車体
    フレームの内部に延在する、請求項3又は4に記載の電
    動アシスト自転車。
  6. 【請求項6】 前記バッテリーブラケットが固定される
    車体フレームは、シートチューブである、請求項1に記
    載の電動アシスト自転車。
  7. 【請求項7】 前記バッテリーブラケットは、前記バッ
    テリーが、その長さ方向に略水平な状態で前記ブラケッ
    ト部に着脱可能なように車体フレームに固定される、請
    求項1乃至6のいずれか1項に記載の電動アシスト自転
    車。
  8. 【請求項8】 前記バッテリーは、1つ又は複数の電池
    をハウジングで覆ってなる、請求項1乃至7のいずれか
    1項に記載の電動アシスト自転車。
  9. 【請求項9】 前記ブラケット部は、一端面が開放され
    たボックス部であり、該端面から前記ハウジングを収容
    したとき、該ボックス部内部には該ハウジングの一部分
    のみが入る、請求項8に記載の電動アシスト自転車。
  10. 【請求項10】 前記ブラケット部は、前記ボックス部
    から延長された延長プレート部を更に有し、 前記ハウジングはスロットを有し、 前記バッテリーが前記ブラケット部に収容されたとき、
    前記延長プレート部は前記スロット内に収容される、請
    求項9に記載の電動アシスト自転車。
  11. 【請求項11】 前記スロットは、前記ハウジングの外
    壁から突出した略平行な一対の垂直壁と、各々の垂直壁
    の頂上部から互いに向かって接近するように延在する一
    対の水平壁とにより画成される、請求項10に記載の電
    動アシスト自転車。
  12. 【請求項12】 前記ブラケット部及び前記ブラケット
    止めは、前記バッテリーブラケットが前記車体フレーム
    に固定された状態で互いに対面する取り付け面を各々有
    し、該取り付け面には、締め金具が通過する取り付け孔
    が各々形成される、請求項1乃至11のいずれか1項に
    記載の電動アシスト自転車。
  13. 【請求項13】 前記ブラケット部及び前記ブラケット
    止めには、前記車体フレームの輪郭に従った湾曲部が各
    々形成され、該湾曲部により画成されたスペースに該車
    体フレームが挟持される、請求項12に記載の電動アシ
    スト自転車。
  14. 【請求項14】 前記ブラケット止めは、前記湾曲部及
    び前記取り付け面を有する剛性バンドとして形成され
    る、請求項13に記載の電動アシスト自転車。
  15. 【請求項15】 前記ブラケット止めは、その取り付け
    孔から突出した前記締め金具の一端部の少なくとも一部
    分を、間隔を隔てて覆うガードが形成されている、請求
    項12乃至14のいずれか1項に記載の電動アシスト自
    転車。
  16. 【請求項16】 前記締め金具の他方の端部は、前記ブ
    ラケット部の内部に位置し、収容された前記バッテリー
    により覆われる、請求項15に記載の電動アシスト自転
    車。
  17. 【請求項17】 前記ガードは、前記ブラケット止めの
    幅方向の両エッジから、少なくとも前記取り付け孔の長
    さに亘って該取り付け面とは反対側に該取り付け面に対
    し垂直に延在するプレートである、請求項15又は16
    に記載の電動アシスト自転車。
  18. 【請求項18】 前記取り付け面は、前記ブラケット部
    に収容されたバッテリーが、その長さ方向に略水平に配
    置されるように、前記車体フレームの長さ方向の角度に
    応じた傾斜角度を有する、請求項12に記載の電動アシ
    スト自転車。
  19. 【請求項19】 前記鍵は、鍵をかけるとき、係止部分
    が前記バッテリーに掛かり止めされるように構成され
    る、請求項1乃至18のいずれか1項に記載の電動アシ
    スト自転車。
  20. 【請求項20】 前記バッテリー及び前記ブラケット部
    は、互いに掛かり止めする部分を各々有し、前記鍵は、
    該掛かり止め部分を固定可能に構成される、請求項1乃
    至18のいずれか1項に記載の電動アシスト自転車。
  21. 【請求項21】 バッテリーにより電源供給される電動
    モータを利用する自転車の車体フレームに固定可能であ
    る、バッテリーブラケットであって、 前記バッテリーを着脱自在に収容可能であり、収容され
    たバッテリーを鍵で係止可能なブラケット部と、 車体フレームを挟持するように前記ブラケット部と連結
    可能である、ブラケット止めと、 を有する、バッテリーブラケット。
  22. 【請求項22】 前記バッテリーは、1つ又は複数の電
    池をハウジングで覆ってなり、前記ブラケット部は、該
    ハウジングの外形に適合される、請求項21に記載のバ
    ッテリーブラケット。
  23. 【請求項23】 前記ブラケット部は、前記ボックス部
    から延長された延長プレート部を更に有し、 前記ハウジングはスロットを有し、 前記バッテリーが前記ブラケット部に収容されたとき、
    前記延長プレート部は前記スロット内に収容される、請
    求項22に記載のバッテリーブラケット。
  24. 【請求項24】 前記ブラケット部及び前記ブラケット
    止めは、前記バッテリーブラケットが前記車体フレーム
    に固定された状態で互いに対面する取り付け面を各々有
    し、該取り付け面には、締め金具が通過する取り付け孔
    が各々形成される、請求項21乃至23のいずれか1項
    に記載のバッテリーブラケット。
  25. 【請求項25】 前記ブラケット部及び前記ブラケット
    止めには、前記車体フレームの輪郭に従った湾曲部が各
    々形成され、該湾曲部により画成されたスペースに該車
    体フレームが挟持可能である、請求項24に記載のバッ
    テリーブラケット。
  26. 【請求項26】 前記ブラケット止めは、前記湾曲部及
    び前記取り付け面を有する剛性バンドとして形成され
    る、請求項25に記載のバッテリーブラケット。
  27. 【請求項27】 前記ブラケット止めは、その取り付け
    孔から突出した前記締め金具の一端部の少なくとも一部
    分を、間隔を隔てて覆うガードが形成されている、請求
    項24乃至26のいずれか1項に記載のバッテリーブラ
    ケット。
  28. 【請求項28】 前記締め金具の他方の端部は、前記ブ
    ラケット部の内部に位置し、収容された前記バッテリー
    により覆われる、請求項27に記載のバッテリーブラケ
    ット。
  29. 【請求項29】 前記ガードは、前記ブラケット止めの
    幅方向の両エッジから、少なくとも前記取り付け孔の長
    さに亘って該取り付け面とは反対側に該取り付け面に対
    し垂直に延在するプレートである、請求項27又は28
    に記載のバッテリーブラケット。
  30. 【請求項30】 前記取り付け面は、前記ブラケット部
    に収容されたバッテリーが、その長さ方向に略水平に配
    置されるように、前記車体フレームの長さ方向の角度に
    応じた傾斜角度を有する、請求項24に記載のバッテリ
    ーブラケット。
  31. 【請求項31】 前記鍵は、鍵をかけるとき、係止部分
    が前記バッテリーに掛かり止めされるように構成され
    る、請求項21乃至30のいずれか1項に記載のバッテ
    リーブラケット。
  32. 【請求項32】 前記バッテリー及び前記ブラケット部
    は、互いに掛かり止めする部分を各々有し、前記鍵は、
    該掛かり止め部分を固定可能に構成される、請求項21
    乃至30のいずれか1項に記載のバッテリーブラケッ
    ト。
  33. 【請求項33】 踏力及び電動力によるいずれの走行も
    可能な電動自転車であって、 前記電動力を出力する電動モータと、 前記電動モータのためのバッテリーと、を含み、 請求項21乃至32のいずれか1項に記載のバッテリー
    ブラケットを用いて、前記バッテリーを車体フレームに
    装着した、電動自転車。
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