JP2002362469A - 電動アシスト自転車、電動自転車及びバッテリー残量検出プログラム - Google Patents

電動アシスト自転車、電動自転車及びバッテリー残量検出プログラム

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JP2002362469A
JP2002362469A JP2001170851A JP2001170851A JP2002362469A JP 2002362469 A JP2002362469 A JP 2002362469A JP 2001170851 A JP2001170851 A JP 2001170851A JP 2001170851 A JP2001170851 A JP 2001170851A JP 2002362469 A JP2002362469 A JP 2002362469A
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Japan
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battery
discharging
voltage
remaining amount
electric
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JP2001170851A
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English (en)
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Kyosuke Kokatsu
京介 小勝
Akihito Yoshiie
彰人 吉家
Chikashi Nito
史 二唐
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Sunstar Engineering Inc
Uni Sunstar BV
Original Assignee
Sunstar Engineering Inc
Uni Sunstar BV
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Publication date
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    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E60/00Enabling technologies; Technologies with a potential or indirect contribution to GHG emissions mitigation
    • Y02E60/10Energy storage using batteries

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  • Tests Of Electric Status Of Batteries (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 バッテリー残量を高精度で安定して検出でき
る電動アシスト自転車を提供する。 【解決手段】 補助動力を踏力に応じて並列に付加する
電動アシスト自転車は、補助動力を出力する電動モータ
37と、電動モータに電源供給するためのバッテリー1
7と、電動アシスト自転車を制御する1チップマイコン
14と、を備える。マイコン14は、バッテリーを一定
電流で所定時間だけ放電させる放電機能と、放電手段に
よる放電後のバッテリーの電圧が放電前の電圧に戻るま
での復帰時間を計測する時間計測機能と、時間計測手段
により計測された復帰時間に基づいてバッテリーの残量
を推定する残量推定機能と、を実行する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、補助動力を踏力に
応じて並列に付加する電動アシスト自転車、並びに、踏
力及び電動力によるいずれの走行も可能な電動自転車に
係り、より詳しくは、バッテリー残量検出機能を備え
た、そのような自転車、及び、当該自転車で利用可能な
バッテリー残量検出プログラムに関する。
【0002】
【従来技術】電動モータの補助動力を踏力に応じて並列
に付加する電動アシスト自転車において、バッテリーの
残量を検出し、表示する機能を備えることが好ましい。
従来、かかるバッテリー検出機能として、例えば、バッ
テリーの出力電圧と、無負荷時におけるバッテリー出力
電圧とからバッテリーの残存容量を求める技術が提案さ
れている。この技術では、一時的な大電流によるバッテ
リー電圧の低下が生じてもバッテリー残量を正確に検出
することを図っている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、バッテ
リー電圧のみに着目する上記従来技術では、電源が一旦
オフとされると、バッテリー電圧が一時的に回復してし
まうため、この回復したバッテリー電圧に基づくと、バ
ッテリー残量を誤判定してしまう、という問題がある。
【0004】更に、従来一般のバッテリー残量検出機能
付き電動アシスト自転車では、バッテリー検出専用IC
を新たに付加するため、部品点数が多く、チップ自体で
は安価であるが全体として高価となり、更に基板サイズ
が大きくなる等のデメリットが生じる。これは、通常の
自転車からの改変を可能な限り少なくして電動アシスト
自転車を低コストで製造することを困難にさせる。
【0005】本発明は、上記事実に鑑みなされたもの
で、バッテリー残量をより正確に安定して推定すること
ができ、通常の自転車からの改変を少なくして低コスト
で製造することを可能とする、電動アシスト自転車、並
びに、電動自転車を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、本発明に係る電動アシスト自転車は、補助動力を出
力する電動モータと、電動モータに電源供給するための
バッテリーと、バッテリーの電圧を検出する電圧検出手
段と、バッテリーを所定容量だけ放電させる放電手段
と、放電手段による放電後のバッテリーの電圧が放電前
の電圧に戻るまでの復帰時間を計測する時間計測手段
と、時間計測手段により計測された復帰時間に基づいて
バッテリーの残量を推定する残量推定手段と、を含んで
構成したものである。
【0007】本発明では、電圧検出手段が、放電前のバ
ッテリーの電圧を検出する。次に、放電手段がバッテリ
ーを所定容量だけ放電させる。例えば、バッテリーを、
所定時間の間、略一定電流で放電させることによって、
所定容量のバッテリーの放電を実行する。その後、電圧
検出手段が放電後のバッテリーの電圧を検出する。時間
計測手段は、順次検出された放電後のバッテリーの電圧
が放電前の電圧に戻るまでの復帰時間を計測する。この
復帰時間は、バッテリー残量が多ければ短く、少なけれ
ば長い。かくして、残量推定手段は、計測された復帰時
間に基づいてバッテリーの残量を推定することができ
る。可能ならば、残量推定手段は、バッテリーの種類及
び特性の少なくともいずれかに応じた判断基準で該バッ
テリーの残量を推定することが好ましい。
【0008】このように本発明では、所定容量放電後の
バッテリーの電圧の復帰時間からバッテリー残量を推定
するので、単にバッテリー電圧だけから推定する方法よ
りも、安定して高精度に残量を推定できる。なお、推定
されたバッテリーの残量を表示する表示手段と、を更に
含むのが好ましい。
【0009】本発明の好ましい態様は、電圧検出手段、
放電手段、時間計測手段及び残量推定手段は、電動アシ
スト自転車の電子的処理を一括制御する単一チップマイ
クロコンピュータに実装された機能である。
【0010】この単一チップマイクロコンピュータは、
少なくとも踏力に応じて補助動力を決定し該補助動力を
出力するよう電動モータを制御する。このように電動ア
シスト自転車の電子的処理を一括制御する単一チップが
バッテリー残量検出も行うので、部品点数及び基板面積
を減少させ、トータルコストを削減することができる。
特に、単一チップマイクロコンピュータは、16ビット
マイコンであるのが処理能力の点で好ましい。これによ
り、単一チップに従来の専用ICの機能を大きな負荷を
かけることなく付加することができる。
【0011】放電手段は、実質的にバッテリーに負荷が
かけられていない条件下で放電を行う。このバッテリー
に負荷がかけられていない条件は、例えば、電動モータ
が停止している条件である。
【0012】好ましくは、放電手段が一定時間間隔毎に
バッテリーを放電させ、その放電後に残量推定手段がバ
ッテリーの残量を推定する。本発明のより具体的な態様
は、一定電流で放電するため必要な抵抗値を持つ保護抵
抗と、入力信号に応じて導通及び断続を切り替えるスイ
ッチ手段と、をバッテリーに各々直列接続してなる放電
回路を更に含み、放電手段は、所定時間だけ継続するパ
ルス入力信号をスイッチ手段に出力可能であるよう、構
成される。
【0013】本発明の別の具体的な態様は、放電手段と
並列に接続され、且つ、該放電手段の抵抗値より大きい
抵抗値を有する検出用抵抗を有し、電圧検出手段は、該
検出用抵抗の所定位置における電圧を検出するよう、構
成される。
【0014】以上のバッテリー残量検出機能は、踏力及
び電動力によるいずれの走行も可能な電動自転車にも適
用できる。この電動自転車は、電動力を出力する電動モ
ータと、電動モータに電源供給するためのバッテリー
と、バッテリーの電圧を検出する電圧検出手段と、バッ
テリーを所定容量だけ放電させる放電手段と、放電手段
による放電後のバッテリーの電圧が放電前の電圧に戻る
までの復帰時間を計測する時間計測手段と、時間計測手
段により計測された復帰時間に基づいてバッテリーの残
量を推定する残量推定手段と、を含んで構成される。
【0015】本発明の好ましい態様の電動自転車は、電
圧検出手段、放電手段、時間計測手段及び残量推定手段
は、電動自転車の電子的処理を一括制御する単一チップ
マイクロコンピュータに実装された機能である。
【0016】以上述べたバッテリー残量検出機能は、バ
ッテリーにより付勢される電動モータから出力された補
助動力を踏力に応じて並列に付加する電動アシスト自転
車を制御する単一チップマイクロコンピュータにインス
トール可能である、バッテリー残量検出プログラムで実
現可能である。このプログラムは、放電前のバッテリー
の電圧を検知する機能と、バッテリーに実質的に負荷が
かけられていない場合、バッテリーを所定時間の間、略
一定電流で放電させる機能と、放電後のバッテリーの電
圧を検知する機能と、放電後のバッテリー電圧が放電前
のバッテリー電圧に戻るまでの復帰時間を計測する機能
と、復帰時間に基づいてバッテリーの残量を推定する機
能と、を単一チップマイクロコンピュータにより順次実
行させる。
【0017】また、バッテリーにより付勢される電動モ
ータの電動力及び踏力のいずれの走行も可能な電動自転
車を制御する単一チップマイクロコンピュータにインス
トール可能である、バッテリー残量検出プログラムは、
放電前のバッテリーの電圧を検知する機能と、バッテリ
ーに実質的に負荷がかけられていない場合、バッテリー
を所定時間の間、略一定電流で放電させる機能と、放電
後のバッテリーの電圧を検知する機能と、放電後のバッ
テリー電圧が放電前のバッテリー電圧に戻るまでの復帰
時間を計測する機能と、復帰時間に基づいてバッテリー
の残量を推定する機能と、を単一チップマイクロコンピ
ュータにより順次実行させる。
【0018】本発明の他の目的及び利点は、以下で説明
される本発明の好ましい実施形態を参酌することによっ
て、より明瞭に理解されよう。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、添付図面を参照して本発明
の好ましい実施形態を説明する。図1には、本発明の第
1実施形態に係る電動アシスト自転車1の概略が示され
ている。同図に示すように、この電動アシスト自転車1
の主要な骨格部分は、通常の自転車と同様に、金属管製
の車体フレーム3から構成され、該車体フレーム3に
は、前輪20、後輪22、ハンドル16、及びサドル1
8などが周知の態様で取り付けられている。
【0020】また、車体フレーム3の中央下部には、ド
ライブ軸4が回転自在に軸支され、その左右両端部に
は、クランク棒6L、6Rを介してペダル8L、8Rが
各々取り付けられている。このドライブ軸4には、車体
の前進方向に相当するR方向の回転のみを伝達するため
の一方向クラッチ(図7(b)の99)を介して、主ス
プロケット2が同軸に取り付けられている。この主スプ
ロケット2と、後輪22の中央部に設けられた後輪動力
機構10との間には無端回動のチェーン12が張設され
ている。
【0021】本実施形態の電動アシスト自転車1の制御
系の概略が図2に示されている。本実施形態に係る電動
アシスト自転車1の制御系は、該自転車全体の電子的処
理を一括して制御する1個の16ビット1チップマイコ
ン14と、電動モータ37と、1チップマイコン14に
直接接続され、その制御信号の電力を増幅する増幅回路
15と、該増幅回路15に接続され電動モータ37に電
源供給するバッテリー17(例えば24V電池)と、を
含む。なお、増幅回路15は、パルス信号に対する電力
増幅機能だけではなく、パルス信号のバッファとしての
機能を兼ね備えている。図2の制御系は、駆動ユニット
13(図1)に収容される。
【0022】1チップマイコン14には、少なくとも走
行速度を演算するための回転速度信号、踏力を演算する
ための歪みゲージ信号1、2、及び、駆動ユニット13
内に配置された図示しない温度検出回路からの温度検出
信号が入力される。なお、歪みゲージ信号1、2は、予
め演算器等で加算平均した信号でもよい。これらの入力
信号を発生する手段(温度検出回路以外)の詳細につい
ては後述する。
【0023】図3に、図2に示す1チップマイコン14
のメイン処理の流れを一例として概略的に示す。このメ
インルーチンは、所定周期毎に繰り返される。図3に示
すように、まず、アシスト条件がハイであるか否(ロ
ー)であるかを判定する(ステップ300)。このアシ
スト条件は、電動アシストの実行が適切であるか否かを
示すフラグ(メモリ上のデータでも電気信号のいずれで
もよい)であり、「ハイ」のときが、電動アシスト可で
あり、「ロー」のときが電動アシスト不可を意味する。
例えば、後述するように、バッテリー残量が十分で、電
動モータの温度が許容範囲である場合、電動アシスト可
となってアシスト条件がハイとなる。
【0024】アシスト条件がハイの場合、1チップマイ
コン14は、入力された回転速度信号に基づいて車速又
はこれに関連する物理量を演算する(ステップ30
2)。次に、1チップマイコン14は、歪みゲージ信号
1、2に基づいてペダル踏力又はこれに関連する物理量
を演算する(ステップ304)。そして、演算された車
速及び踏力に基づいて、アシスト比(電動力/踏力)又
はこれに関連する制御量を決定する(ステップ30
6)。アシスト比の決定は、例えば、車速及び踏力の各
段階区分とアシスト制御量とを関係付けるルックアップ
テーブルを参照することによって行うことができる。次
に、1チップマイコン14は、決定されたアシスト比に
対応する補助動力を発生させるよう電動モータ37をP
WM(Pulse width Modulation)制御する(ステップ3
08)。即ち、補助動力に応じたパルス幅に変調された
パルス信号を順次出力する。
【0025】PWM制御を実行後、1チップマイコン1
4は、バッテリー17の残量を検出する処理を行う(ス
テップ310)。検出結果は、図示しない表示部(例え
ばLED)等で残量を表示し、オペレータに警告を与え
る。また、バッテリー残量が十分である場合のみ、電動
アシストを行うモードの場合には、バッテリー残量が所
定値以下の場合、アシスト条件をローとし、それより大
きい場合、ハイとする。
【0026】次に、1チップマイコン14は、駆動ユニ
ット13内に取り付けられた温度センサーからの温度検
出信号に基づいて温度監視する(ステップ312)。温
度監視の結果、駆動ユニット13内の温度が閾値以下で
ある場合、アシスト条件をハイとする。当該温度が閾値
を超えている場合には、アシスト条件をローとし、好ま
しくは、モータ駆動中には電動モータ37の急速停止を
行い、高温に起因した、基板やこれに搭載された1チッ
プマイコン14の損傷を直ちに防止する。そして、ステ
ップ300に戻って同様の処理を繰り返す。ステップ3
00でアシスト条件が「ロー」の場合(否定判定)、ス
テップ310に移行し、電動アシストを実行しない。
【0027】なお、図3の処理の流れは、任意好適に変
更可能である。例えば、ステップ310のバッテリー残
量検出工程や、ステップ312の温度監視工程は、他の
工程と並列に実行し、強制的に割り込み処理を行っても
よい。
【0028】1チップマイコン14は、1単位のデータ
及びコマンドが16ビットで構成されているため、従来
の電動アシスト自転車で用いられている8ビットのマイ
コンよりも高度な処理機能を有するプログラムをより大
きなデータ量に基づいてより高速に実行することが可能
となる。そこで、本実施形態では、専用のPWM制御I
Cを省略し、1チップマイコン14によって、ステップ
300〜306、310、312の電子的処理を一括し
て行うと共に、直接、電動モータ37に対してステップ
308のようなPWM制御を行う。このPWM制御は、
1チップマイコン14の図示しないメモリに記憶された
ソフトウェア(ファームウェアを含む)によって実現で
きる。
【0029】このように本実施形態では、処理能力の高
い16ビットマイコンを使用することにより、基本設計
を大きく変更することなく、例えばPWM制御など従来
では専用ICを用いていた制御を1個のマイコンで全て
こなすようにした。従って、全体として部品点数、基板
面積を減らすことができ、小型化と共にトータルのコス
ト削減に資することができる。例えば、16ビットマイ
コンは、8ビットマイコンより高価であるが、従来の8
ビットマイコンの付加機能手段として、PWM制御専用
IC、電池残量監視等の他の電子的処理を行うIC及び
それらの周辺部品を合わせると、逆に8ビットマイコン
はコストアップとなる。
【0030】また、16ビットマイコンは、ソフトウェ
アで様々な処理を無理無く実現できるため、回路が簡単
にできる。また、将来も同様に柔軟に機能アップが図れ
るので、この点からもコストダウンが図れる。更に、ソ
フトで常に電動アシスト状態を監視できるので、如何な
る状態でも即座に電動モータ37の停止を図ることがで
きる。
【0031】次に、ステップ310のバッテリー残量検
出機能を実現するための一例としての、バッテリー17
の周辺回路19を図4(a)に示す。図4(a)に示す
バッテリー残量検出回路19は、バッテリー17に各々
直列接続された、保護用の小抵抗23aと、入力信号の
オンオフに応じて接続・断続を切り替えるFET(電界
効果トランジスタ;Field Effect Transistor)24と
を備える。更に、バッテリー残量検出回路19では、抵
抗23a及びFET24に対して並列に、2つの抵抗2
3b、23cが接続されている。これらの抵抗23b、
23cは、抵抗23aに対して非常に抵抗値が大きく、
これらの抵抗を介した場合には、消費電力はきわめて小
さい。
【0032】抵抗23b及び23cの中間ポイント28
から1チップマイコン14の入力端子31までライン2
6によって接続される。入力端子31には、バッテリー
残量検出回路19を通したバッテリー電圧信号が入力さ
れ、チップ内でAD変換される(AD入力信号)。
【0033】また、抵抗23cの始端29からライン2
6までの間にツェナーダイオード25が介設されてい
る。このツェナーダイオード25は、規格値5.1Vで
あれば、それ以上の電圧は逃がし、それ以下では抵抗と
して働く。これにより、抵抗23cが壊れたとき、マイ
コン14に過大な電圧がかかるのを防止することができ
る。
【0034】マイコン14の汎用ポートの一つを、パル
ス信号を出力するためのパルス出力ポート21として利
用する。パルス出力ポート21は、抵抗23dが介設さ
れたライン27を通して、FET24の入力端子に接続
される。
【0035】次に、図4(a)及び(b)を参照しつつ
図5のフローチャートに沿ってバッテリー残量検出回路
19の作用(ステップ310の処理)を説明する。図5
に示すように、先ず、電動モータ37が停止しているか
否かを判定する(ステップ330)。モータが駆動して
いる場合(ステップ330否定判定)、バッテリー残量
検出を行わず、ステップ352に移行して、処理後に本
ルーチンをリターンする。
【0036】モータが停止している場合(ステップ33
0肯定判定)、前回のバッテリー残量検出処理から時間
1(例えば約5秒)以上が経過しているか否かを判定
する(ステップ332)。時間T1以上経過している場
合のみ(ステップ332肯定判定)、次のステップ33
4に移行し、経過していない場合には、バッテリー残量
検出を行わず、ステップ352に移行する。即ち、本ル
ーチンは、原則として周期T1(例えば約5秒)でバッ
テリー残量の検出を行う。
【0037】ステップ334では、マイコン14のパル
ス出力ポート21から入力信号が出されていない状態で
入力端子31にかかっているAD入力電圧、即ちロード前
電圧(図4(b)の50参照)を、マイコン14が測定
する。この状態では、FET24は導通しておらず、抵
抗23aと比較して非常に大きな抵抗値を有する抵抗2
3b及び23cがバッテリー17に接続されるので、消
費電力がきわめて少なく、バッテリー17にほとんどロ
ードがかけられていない。測定されたロード前電圧は、
マイコン14のメモリに記憶される。
【0038】次に、マイコン14が、パルス出力信号ポ
ート21の電圧を立ち上げる。即ちパルス信号オンにす
る(ステップ336)。所定時間T2(例えば1ms)
が経過するまで(ステップ338否定判定)、電圧一定
状態を継続する。所定時間T 2経過後に(ステップ33
8肯定判定)、電圧を元に落としてパルスオフにする
(ステップ340)。この間、FET24には、所定時
間(1ms)T2のパルス信号が入力され、パルス入力
の間だけ、導通する。保護抵抗23a及びFET24の
抵抗値は抵抗23b、23cと比較して小さいので、大
きな一定電流(例えば、約10A)が流れてバッテリー
の消費電力が増加し、マイコン14へのAD入力電圧は降
下する(図4(b)の52参照)。パルスオフになる
と、バッテリーへのロードが実質的に無くなるので、バ
ッテリー電圧が次第に元の電圧に戻っていく(図4
(b)の電圧戻り区間54参照)。
【0039】この電圧戻り区間で、ロード後電圧を測定
する(ステップ342)。次に、ロード後電圧が、記憶
されているロード前電圧まで復帰したか否かを判定する
(ステップ346)。電圧復帰していない場合(ステッ
プ346否定判定)、マイコン14の内蔵タイマー(図
示せず)にて復帰時間をカウントし(ステップ34
4)、ステップ342に戻って同様の処理を繰り返す。
この間、復帰時間がカウントされていく。なお、図示し
ていないが、元の電圧までなかなか戻らず、カウントさ
れた復帰時間が閾値を超えた場合には、このループから
抜け出す。
【0040】ロード後電圧がロード前電圧まで復帰した
場合(ステップ346肯定判定)、このときまでにカウ
ントされた復帰時間をメモリに記憶する。この復帰時間
は、バッテリー残量と所定の関係があり、復帰時間が短
ければバッテリーはFULLに近く、長ければEMPTYに近
い。なお、復帰時間が上記閾値を超えてループから抜け
出した場合は、云うまでも無く、限りなくEMPTYに近い
ことになる。そこで、マイコン14は、実際にカウント
された復帰時間に基づいてバッテリー残量を推定する
(ステップ348)。例えば、予め実験的に定められ
た、バッテリー残量と復帰時間との関係を示すルックア
ップテーブルを参照し、或いは、もっと単純に復帰時間
がどの範囲に属するかにより残量を推定する。
【0041】バッテリー残量と復帰時間との関係は、バ
ッテリーの種類及び特性によって異なるため、好ましく
は、予めマイコン14にバッテリーの種類及び特性の情
報を与え(或いは、自動的に判別)、これに応じてその
判断基準、例えば参照するルックアップテーブル等を切
り替えることもできる。
【0042】推定されたバッテリー残量は、電動アシス
ト自転車1の運転者が良く見ることのできる位置、例え
ばハンドル等に取り付けられた図示しない表示器に表示
される(ステップ350)。運転者は、この残量表示に
よって、バッテリー17の充電の要否や、電動アシスト
の使用可否を判定することができる。
【0043】最後に、消費電源チェックを行い(ステッ
プ352)、本ルーチンをリターンする。このチェック
の結果、電流オーバー時は、PWMの制御を現在より大き
くしないよう調整する。
【0044】このように本実施形態では、図4(a)に
示す簡単な回路を用い、1チップマイコンのプログラム
によりバッテリー残量を検出するようにしたので、回路
(ハード)が簡単にでき、コストを削減できる。例え
ば、専用の電圧検出用ICを使用する必要は無くなり、
また、バッテリーセルに専用の配線をしなくても済むよ
うになる。更に、部品点数が少なくなるので基板本体が
小型化できる。また、ソフトのパラメータを改良すれ
ば、どの型式のバッテリー(Ni−CD,Ni−MH
等)にも柔軟に対応することができる。 (合力及び補助動力機構)電動アシスト自転車1におけ
る補助動力と踏力との合力機構、並びに、該補助動力の
供給機構を図6乃至図8を用いて説明する。
【0045】図6には、主スプロケット2を裏側(図1
の反対側)から見たときの合力機構の一例が示されてい
る。この合力機構は、主スプロケット2と同軸に軸支さ
れた副スプロケット30と、所定条件下で出力される補
助動力により回転可能な動力スプロケット33と、動力
スプロケット33から副スプロケット30へ補助動力を
伝達させるため、これらのスプロケット(30、33)
の間に張設された無端回動のアシストチェーン32と、
を含む。動力スプロケット33及び副スプロケット30
は、同一ピッチの歯を備えており、好ましくは、動力ス
プロケット33の歯数は、副スプロケット30の歯数よ
り小さい。
【0046】図6の合力機構は、主スプロケット2より
車体の内側に配置されているので、副スプロケット30
及び動力スプロケット33の車体外側への出っ張りが無
くなり、車体の小型化を図ることができる。更に、図示
のように、主スプロケット2と動力スプロケット33と
の間隔を主スプロケット2の半径より小さくできるの
で、合力機構全体を小さくまとめることができる。この
ため、図7(a)に示すように、自転車外部(表側)か
ら見ると、合力機構は、主スプロケット2の軸方向内側
にそのほとんどが隠され、外観を損なうおそれがない。
チェーン12を隠すように主スプロケット2にチェーン
カバー35を取り付けることにより、チェーン保護と共
に更に外観を改善することができる。
【0047】図7(a)の側断面図を図7(b)に示
す。同図に示すように、主スプロケット及び副スプロケ
ット32は、互いに対し動かないように(即ち一体回転
するように)ピン123で固定されており、それらは共
に一方向クラッチ99を介してドライブシャフト4に連
結されている。動力スプロケット33は、ドライブシャ
フト4に平行に延びる動力シャフト35aを介して駆動
ユニット13に作動的に連結される。動力スプロケット
33の中心孔34にセレーション(図6参照)を形成す
ることにより、動力シャフト35aと中心孔34との間
の滑り回転が防止される。
【0048】駆動ユニット13は、一般の自転車と同様
のフレームに取り付けられており、そのハウジング内
に、バッテリー17(図2)によって電源供給される電
動モータ37と、該モータの出力軸37aに連結され、
その回転速度を減速して動力スプロケット33の動力シ
ャフト35aに伝達する減速機構35と、を含む。減速
機構35における補助動力の伝達経路の途中には、一方
向にだけ動力を伝達する、いわゆる一方向クラッチ(図
示せず)が設けられている。この一方向クラッチは、電
動モータ37からの補助動力を動力スプロケット33に
伝達するが、その逆方向、即ち動力スプロケットから減
速機構35へはトルクを伝達しないように構成・接続さ
れる。
【0049】次に、本実施形態に係る合力機構の作用を
説明する。所定条件下で電動モータ37が回転制御さ
れ、その補助動力が減速機構35を介して動力スプロケ
ット33に提供されたとき、動力スプロケットのトルク
は、アシストチェーン12を介して副スプロケット30
に伝達され、該副スプロケット30に対し固定された、
踏力により回転される主スプロケット2に直ちに伝達さ
れる。かくして、補助動力及び踏力の合力が達成され
る。
【0050】電動モータ37が回転していないときは、
減速機構35内に設けられた図示しない上記一方向クラ
ッチにより、モータの回転負荷は動力スプロケット33
に伝達されることがなく、軽快な運転が可能となる。
【0051】このように本実施形態では、従来技術のよ
うに踏力伝達用のチェーン12に直接、補助動力を伝達
させるのではなく、動力スプロケット33の補助トルク
を、別体のチェーン32を介して主スプロケット2と共
に回転する副スプロケット30に伝達させる、いわゆる
二重チェーン方式を採用した。これによって、従来技術
と比較して、駆動ユニット13の配置の自由度が大幅に
広がることになる。例えば、図6及び図7(a)に示す
ように、自転車の進行方向へ駆動ユニットを配置するこ
とができるので、電動アシスト自転車用に特別に用意し
た専用フレームでなくても、通常の自転車フレームでも
駆動ユニット13を取り付けることができる。
【0052】勿論、周方向の任意の位置に動力スプロケ
ット33を配置することができる。図8には、動力スプ
ロケット33の位置を周方向に時計回りで90度ほど変
更した例が示されている。この場合、サドル18(図
1)の支持フレームに駆動ユニット13を取り付けるこ
とが可能となる。更には、アシストチェーン32の長さ
を選択することによって、動力スプロケット33の径方
向位置(主スプロケット2の中心から動力スプロケット
33の中心までの距離)も、より外側及びより内側へと
自在に調整可能となる。かくして、駆動ユニット13の
最低地上高も高くすることや低くすることもできる。
【0053】このように二重チェーン方式には、設置自
由度があるため、自転車の種類を選ばず、その電動化を
実現することができる。逆に云えば、フレームデザイン
の自由度がきわめて高くなる。
【0054】その上、図示のように動力スプロケット3
3の歯数を副スプロケット30の歯数に対して小さくす
れば、合力機構だけで減速が可能となる。これによっ
て、減速機構35の減速比を小さく取れ、その結果、減
速機構を簡素化及び小型化することができる。このよう
に本実施形態では、減速比に関しても設計の自由度を拡
大することができる。 (回転速度センサー)1チップマイコン14に入力され
る回転速度信号を出力する回転速度センサーを説明す
る。
【0055】図9には、回転速度センサーの一構成要素
としてNS分極リングマグネット200が示されてい
る。このリングマグネット200は、その中央に開口2
05を有する略平坦なリングに形成されている。リング
マグネット200は、そのリングを等角度毎に区分する
複数の磁石区分からなり、これらの磁石区分では、その
正面から見てN極側を向けたN極区分202と、S極側
を向けたS極区分204とが交互に配置されている。こ
の場合、側面図に示すように、N極区分202の反対側
がS極となり、S極区分204の反対側がN極となるべ
く磁力線の向きがリング面に略垂直となるように磁石区
分のN−S極を配向するのが好ましい。図の例では、1
2個の磁石区分が形成されているが、これよりも多くて
も少なくてもよく、被検出部の回転速度及び要求される
検出精度に応じて任意好適に変更可能である。
【0056】なお、リング面に対し磁場の垂直成分が存
在すれば、各磁石区分のN−S極の配向の仕方は任意好
適に変更できる。例えば隣接するN極区分及びS極区分
を一つの磁石の両極として周方向に配置してもよい。こ
の場合、N極区分202の反対側もN極となり、S極区
分204の反対側もS極となるが、磁場の強度の点で
は、図9の例が好ましいと考えられる。
【0057】図10には、回転速度の被検出部としての
ギア210が示されている。ギア210は、シャフト2
14により伝達されたトルクにより回転し、その一方の
表面には、リングマグネット200を収容できる寸法及
び形状のリング溝208が形成されている。このリング
溝208にリングマグネット200が収容され、接着剤
等で貼り付けられる。このとき、図示のように、リング
マグネット200とギア210の表面とが面一になるこ
とが好ましい。これにより、ギア表面からリングマグネ
ットが突出せず、回転速度センサーの設置によるスペー
スの減少を最小限に抑えることができる。
【0058】ギア210に設置されたリングマグネット
200に隣接して、磁場を検出するためのホールIC2
12が配置されている。このホールICは、半導体内の
電流の流れる方向と直角に磁場がある場合、ホール効果
により電流及び磁場と直角方向に電流と磁場に比例する
抵抗値を生じさせる素子を内蔵し、該抵抗値をデジタル
信号として出力する既存の磁場検出ICである。ホール
IC212の出力端は、1チップマイコン14に接続さ
れる。図10の回転速度センサー220を斜視図で表す
と、図11に示す通りとなる。
【0059】1チップマイコン14は、ホールIC21
2からの磁場検出信号(回転速度信号)を任意好適な方
法により解析してギア210の回転速度を検出する。こ
こで、ホールIC212の検出位置におけるリングマグ
ネット200による磁場波形の一例を図12(a)に示
す。ホールIC212は、図12(a)に示すような磁
場を検出して図12(b)に示すパルス信号を出力す
る。図12(b)のパルス信号は、図12(a)の磁場
波形のN極側極大部分に時間的に対応している。この場
合、正の値(N極側)のみを取り出し、負の値(S極
側)を消去しているが、負の値のみや、正負の両値を採
用することもできる。このパルス信号列の周期(パルス
間時間)は、リングマグネット200の回転速度に比例
している。そこで、1チップマイコン14は、ホールI
C212からのパルス信号の時間間隔を検出し、直ちに
リングマグネット200及びかくしてギア210の回転
速度を求めることができる。
【0060】勿論、磁場を検出できれば、ホールIC以
外の磁場検出センサー、例えばコイル等を用いてもよ
い。この場合、磁場検出センサーの出力は、図12
(a)のようなアナログ波形となり、16ビット1チッ
プマイコン14には、例えば、磁場信号のゼロ交差点
(磁場強度ゼロの点の時刻)、N極側ピーク、或いは、
S極側ピークを検出して、それらの時刻を求める機能が
更に付加される。図12(a)に示すN極側ピーク22
2及びS極側ピーク224は、N極区分及びS極区分の
最大磁極が磁場検出センサーの検出領域を通過した時点
を各々示しているので、各ピークの出現数及びその時刻
によりギア210が一回転するのに要する時間Tを検出
することができる。かくして、ギア210の回転速度
(2π/T)を直ちに求めることができる。勿論、ギア
210の一回転を待たなくとも、所定角度回転したとき
にギアの回転速度を求めてもよい。
【0061】本実施形態の回転速度センサーは、NS分
極リングマグネット200が平坦なリング形状であるの
で、嵩張らず省スペース化及び軽量化を達成することが
できる。また、非常に簡易な構造なので製作が容易とな
り、従ってコスト削減を図ることもできる。
【0062】また、複数の磁石区分が一つの平坦なリン
グにまとめられたので、機器への組み付けも非常に容易
となる。例えば、図10に示すように、ギア210の表
面にリング状の溝を掘り、そこにリングマグネットを埋
め込んで接着剤等で固定するだけである。分極に相当す
る個々の磁石をギアに埋め込んでいく作業と比べて、各
段に作業効率の向上を図ることができる。その上、溝の
深さとリングマグネットの高さとを揃えれば、全く外部
に突出せず、省スペース化に寄与する。
【0063】また、各磁石区分が占める角度範囲を小さ
くすることによって、回転速度の時間分解能を向上させ
ることができる。回転速度センサー220は、電動アシ
スト自転車1の走行速度を反映するように回転する任意
の被検出部に取り付けることができる。この被検出部と
して、動力スプロケット33に直接的若しくは他のギア
を介して間接的に作動連結された減速機構35内のギア
(図示せず)が、駆動ユニット13のハウジング内に回
転速度センサー220を収容できるため好ましい。これ
以外の箇所として、例えば後輪動力伝達機構10内に配
置された図示しないギア、スプロケット2、副スプロケ
ット30、動力スプロケット33、及び、前輪車軸の回
転部分等が挙げられる。1チップマイコン14は、上述
したように求めた被検査部の回転速度を、電動アシスト
自転車1の走行速度に変換する参照テーブルを有しても
よい。 (踏力検出機構)1チップマイコン14に入力される歪
みゲージ信号1、2を出力する踏力検出機構を図13乃
至図16を用いて説明する。本実施形態に係る踏力検出
機構は、踏力に応じた一方向クラッチ99の変形によっ
て変化する歪みを検出する。
【0064】図13に示すように、主スプロケット2
は、一方向クラッチ99を介してドライブシャフト4に
軸支される。この一方向クラッチ99は、図14に示す
ように、駒部100及び歯部112を備える。
【0065】駒部100では、3つのラチェット駒10
2が周方向に沿って等角度毎にその第2の係合面110
に配置されている。このラチェット駒102は剛体でで
きており、第2の係合面110の略径方向に沿った軸の
回りに回動可能とされている。ラチェット駒102は、
ラチェット駒102に力が作用していないとき、その長
さ方向が第2の係合面110に対して所定の角度をなす
(図15の平衡方向160)ように駒立ち上げスプリン
グ104によって付勢されている。図15に示すよう
に、ラチェット駒102が平衡方向160から上昇方向
a又は下降方向bに偏倚するとき、駒立ち上げスプリン
グ104は、その偏倚を平衡方向160に戻すようにラ
チェット駒102に僅かな弾性力を及ぼす。
【0066】また、駒部100の中央部には、ドライブ
シャフト4を受け入れるための駒部ボア106が形成さ
れ、この駒部ボア106は、駒部100の裏面101か
ら突出した円筒部103も貫通している。裏面101に
は、円筒部103の外周囲に円状溝155(図13)が
形成され、該円状溝155の中には、多数の鋼球152
が回転自在に嵌め込まれている。これによって、裏面1
01には、軸方向の荷重受け兼滑り軸受け用のベアリン
グが形成される。
【0067】皿バネ124が、その中心孔127に円筒
部103を通して駒部100の裏面101に当接され
る。このとき、皿バネ124は、駒部100からの圧力
に弾力で対抗する方向に鋼球152即ち荷重受けベアリ
ングを介して裏面101に滑動可能に接する。皿バネ1
24の表面には、180度の位置関係で対向する2個所
に、歪みゲージ126が設置される。これらの歪みゲー
ジ126は、リード線128を介して1チップマイコン
14に電気的に接続される。更に好ましくは、3個以上
の歪みゲージを皿バネ124に設置してもよい。このと
き、複数の歪みゲージを、皿バネ124の表面上で夫々
が回転対称の位置となるように設置するのが好ましい。
【0068】皿バネ124は、椀状の支持器130の内
底部132に収められる。支持器130には、ドライブ
シャフト4を貫通させるための支持ボア133及び後面
から突出する支持円筒部134が形成される。支持円筒
部134の外周表面には、ねじが切ってあり、これを車
体取り付け部145のねじ切り内壁に螺合することによ
って、支持器130が車体に固定される。この支持円筒
部134の内壁には、軸方向及び径方向の両荷重対応の
ベアリング138が係合され(図13参照)、ベアリン
グ138は、ドライブシャフト4に形成されたストッパ
ー斜面144によって係止される。同様に、ドライブシ
ャフト4の反対側にもベアリング139(図7(b)参
照)が取り付けられるので、ドライブシャフト4は車体
に対して回転自在となる。
【0069】駒部ボア106の内壁には、軸方向5に延
びる第1の回転防止用溝108が4個所に形成されてい
る。駒部ボア106の内壁と摺接するドライブシャフト
4の外壁部分にも、第1の回転防止用溝108と対面す
るように軸方向5に延びる第2の回転防止用溝140が
4個所に形成されている。図16(a)に示すように、
第1の回転防止用溝108及びこれに対面する第2の回
転防止用溝140は、軸方向に沿って延びる円柱溝を形
成し、各々の円柱溝の中には、これを埋めるように多数
の鋼球150が収容される。これによって、駒部100
は、軸方向5に沿って摩擦抵抗最小で移動できると共
に、ドライブシャフト4に対する相対回転が防止され
る。これは、一種のボールスプラインであるが、他の形
式のボールスプライン、例えば無端回動のボールスプラ
インなどを、このような摺動可能な回転防止手段として
適用することができる。
【0070】また、駒部100のドライブシャフト4へ
の取り付け方法として、図16(a)のボールスプライ
ン以外の手段を用いることも可能である。例えば、図1
6(b)に示すように、軸方向に延びる突起部140a
をドライブシャフト4に設け、該突起部140aを収容
する第3の回転防止用溝108aを駒部100に形成す
る、いわゆるキースプライン形式も回転防止手段として
適用可能である。なお、図16(b)において、突起部
140aを駒部100側に、第3の回転防止用溝108
aをドライブシャフト4側に設けてもよい。更に、図1
6(c)に示すように、軸方向に延びる第4の回転防止
用溝108b及びこれに対面する第5の回転防止用溝1
40bを駒部100及びドライブシャフト4に夫々設
け、これらの溝が形成する直方体状の溝の中にキープレ
ートを収容する、いわゆるキー溝形式も回転防止手段と
して適用可能である。
【0071】歯部112の第1の係合面121には、ラ
チェット駒102と係合するための複数のラチェット歯
114が形成されている。ラチェット歯114は、歯部
の周方向に沿って互い違いに周期的に形成された、第1
の係合面121に対してより急な斜面118と、より緩
やかな斜面116と、から構成される。
【0072】歯部112は、その第1の係合面121を
駒部100の第2の係合面110に対面させるようにド
ライブシャフト4にカラー111を介して摺接可能に軸
支される。このとき、ラチェット駒102とラチェット
歯112とが係合される(図15)。即ち、ドライブシ
ャフト4は、ラチェット駒102とラチェット歯112
との係合部分を介してのみ歯部112と作動的に連結さ
れる。カラー111を介して歯部ボア120を通過した
ドライブシャフト4の端部142には、歯部112が軸
方向外側にずれないようワッシャー122が嵌合される
(図13)。歯部112には、主スプロケット2がピン
123(図13)を介して動かないように取り付けら
れ、更に、ドライブシャフト4の先端にはペダル軸14
6が取り付けられる。かくして、車体前進方向のペダル
踏力による回転のみを主スプロケット2に伝達するよう
にドライブシャフト4と主スプロケット2とを連結する
ラチェットギヤが完成する。
【0073】好ましくは、オフセット用バネ136が、
ドライブシャフト4のストッパー斜面144と、駒部1
00の裏面101との間に介在されるのがよい。このオ
フセット用バネ136は、ペダル踏力が所定値以下の場
合(例えば事実上ゼロに近い場合)、裏面101に収容
された鋼球152と皿バネ124との間にクリアランス
を生じさせるように駒部100を軸方向に偏倚させる。
【0074】次に、本踏力検出機構の作用を説明する。
搭乗者がペダル8R、8L(図1)にペダル踏力を与
え、ドライブシャフト4を車体前進方向に回転させる
と、この回転力は、ドライブシャフト4に対し回転不可
能且つ摺動可能に軸支された駒部100に伝達される。
このとき、図15に示すように、ラチェット駒102
は、駒部100からペダル踏力に対応する力Fdを与え
られので、その先端部は歯部112のラチェット歯のよ
り急な斜面118に当接し、この力をラチェット歯に伝
達しようとする。ラチェット歯部112は、主スプロケ
ット2に連結されているので、ラチェット駒102の先
端部は、駆動のための負荷による力Fpをより急な斜面
118から受ける。その両端部から互いに反対向きの力
Fp及びFdを与えられたラチェット駒102は、a方
向に回転して立ち上がる。このとき駒部100は、ラチ
ェット駒102の立ち上がりによって軸方向内側に移動
し、駒部100と支持器130との間に介在する皿バネ
124を押し込む。皿バネ124は、これに対抗して弾
性力Frを駒部100に作用する。この力Frと、駒部
100を軸方向に移動させるペダル踏力を反映した力と
は短時間で釣り合う。かくして、皿バネ124の応力歪
み、駒部100と歯部112との間のクリアランス、ラ
チェット駒102の第2の係合面110に対する角度、
駒部100の車体フレームに対する位置及び皿バネ12
4が押し込まれる圧力などはペダル踏力を反映する物理
量となる。従って、これらのうち少なくとも1つを検出
することによって踏力Tを推定することが可能となる。
【0075】本実施形態では、一例として皿バネ124
の応力歪みを検出する。1チップマイコン14は、皿バ
ネ124に設けられた2つの歪みゲージ126からの信
号を少なくとも加算演算する(平均演算を含む)。この
ように複数箇所の応力歪み量を平均化して計測すること
によって、同じ踏力でも出力変化を大きくとれ且つノイ
ズ成分を平滑化することができるので、SN比を改善
し、踏力推定精度を更に向上させることができる。この
効果は、歪みゲージの個数が増えるほど大きくなる。
【0076】また、ペダル踏力が所定値以下の場合など
では、オフセット用バネ136は、駒部100の裏面1
01と皿バネ124との間にクリアランスを生じさせて
いるため、鋼球152が皿バネ124に頻繁に衝突する
ことが少なくなる。これによって、歪みゲージ信号のノ
イズ成分が軽減して、踏力検出及び電動アシスト制御の
安定性を向上させることができる。
【0077】次に、1チップマイコン14は、少なくと
も演算された踏力Tに基づいて印加すべきアシスト用の
補助動力Teを演算し、該補助動力で回転駆動するよう
に電動モータ37を指令する制御信号を演算出力する。
好ましくは、1チップマイコン14は、回転速度センサ
ー220により検出された回転速度信号を車速に変換
し、踏力T及び車速の両方に基づいて適切な補助動力Te
を決定し、該補助動力Teを発生させるよう電動モータ
37を制御する。
【0078】本実施形態の踏力検出機構には以下のよう
な更に優れた効果がある。 ラチェットギヤと踏力検出機構とを一つの機構で実
現したので、部品点数の削減化が図られ、小型、軽量化
及び低コストを達成できる。 踏力を検出する部分に、受け荷重ユニットと荷重検
出センサーとを一体化した皿バネを用い、2つの機能を
1ユニットで実現したので、上記効果に加えて更に小
型、軽量化及び低コストを達成できる。 上記項目及びに示したように踏力検出機構の小
型、軽量化及び簡素化をより高いレベルで達成したの
で、通常の自転車であっても踏力検出機構を取り付ける
可能性が更に広がった。 上記項目及びで示した理由により、従来機構に
比べて荷重の伝達ロスが少なくなり、制御の応答性のよ
いアシストフィーリングを実現できる。 上記項目及びで示した理由により、従来機構
(コイルバネ使用)に比べ、ペダルに無駄な動き(セン
サーが感知するまで)が無くなり、ペダルを踏み込んだ
ときのフィーリングは、従来機構は踏み込み時に弾力感
があったのに対し、本実施形態では、通常の自転車のフ
ィーリングと同様になった。
【0079】以上が本発明の実施形態であるが、本発明
は、上記例にのみ限定されるものではなく、本発明の要
旨の範囲内において任意好適に変更可能である。例え
ば、本発明の実施形態に係るバッテリー残量検出機能
は、電動アシスト自転車のみならず、踏力及び電動力に
よるいずれの走行も可能な電動自転車にも適用すること
ができる。この電動自転車では、通常の自転車と同様
に、踏力のみによる走行が可能であると共に、例えばス
イッチ等のオン操作により踏力に依らない電動力のみに
よる走行が可能である。勿論、このような電動自転車
に、踏力に応じた電動アシストモードを追加してもよ
い。
【0080】また、上記例では、電動モータ37から主
スプロケット2の方向にはトルクを伝達するが、その逆
方向へはトルクを伝達しないよう配置された図示しない
一方向クラッチ手段を減速機構35内に配置したが、電
動モータ37から主スプロケット2への電動力の伝達経
路上の他の適当な箇所にも設けることができる。例え
ば、副スプロケットを主スプロケットと一体回転するよ
うに、互いにピン止めしたが、上記一方向クラッチ手段
を副スプロケットと主スプロケットとの間のトルク伝達
経路上に設けてもよい。
【0081】更に、一方向クラッチ99の駒及び歯のい
ずれか一方をスプロケットに取り付け、他方をドライブ
シャフトに取り付けるかは、任意好適に変更可能であ
る。例えば駒部100をスプロケット側に取り付け、歯
部112をドライブシャフト4に摺動可能且つ回転不可
能に取り付け、歯部112によって皿バネ124を押し
込めるようにしてもよい。
【0082】また、上記例では、皿バネの応力歪みを踏
力に関連する物理量として検出したが、本発明は、これ
に限定されず、一方向クラッチ99の踏力に応じた変形
によって変化する任意の物理量を検出することができ
る。例えば、ラチェット駒の傾き、ラチェット駒部及び
ラチェット歯部の相対間隔、ラチェット駒部及びラチェ
ット歯部のいずれかの車体に対する位置、並びに、皿バ
ネを押す圧力などを、踏力を反映する物理量として選択
することができる。
【0083】更に、一方向クラッチ99の変形に対抗し
て配置される弾性体も任意好適に種類及びその形状を変
更可能である。皿バネやコイルバネ以外に例えばゴム弾
性体などを用いることもできる。また、応力歪みを検出
する手段として、歪みゲージを例にしたが、応力歪みに
関連した物理量を検出できれば、これに限定されるもの
ではない。
【0084】
【発明の効果】以上詳細に説明したように、本発明によ
れば、所定容量放電後のバッテリーの電圧の復帰時間か
らバッテリー残量を推定するので、単にバッテリー電圧
だけから推定する方法よりも、バッテリー残量を高精度
で安定して検出できる。という優れた効果が得られる。
【0085】また、本発明によれば、上記バッテリー残
量検出機能を実現する電圧検出手段、放電手段、時間計
測手段及び残量推定手段が、電動アシスト自転車の電子
的処理を一括制御する単一チップマイクロコンピュータ
に実装された機能としたので、回路(ハード)が簡単に
組めるようになり、また、部品点数が少なくなるので基
板本体が小型化し、コストを削減できる、という優れた
効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本発明に係る動力アシスト自転車の概
略図である。
【図2】図2は、本発明の電動アシスト自転車の制御系
を示す概略図である。
【図3】図3は、図2に示す1チップマイコン14のメ
イン処理の流れを一例として示すフローチャートであ
る。
【図4】バッテリー残量検出に係る概略図であって、
(a)はバッテリー残量検出の概略回路図、(b)はバ
ッテリー残量検出回路の出力電圧の変化を示すグラフで
ある。
【図5】バッテリー残量検出のサブルーチンを示すフロ
ーチャートである。
【図6】図6は、本発明の一実施形態に係る電動アシス
ト自転車の二重チェーン方式の合力機構を示すため、主
スプロケットの裏側から見た拡大正面図である。
【図7】図7は、本発明の電動アシスト自転車の合力機
構を示す図であって、(a)は主スプロケットの表側か
ら見た拡大正面図、(b)はその側断面図である。
【図8】図8は、本発明の別の実施形態に係る電動アシ
スト自転車の二重チェーン方式の合力機構を示すため、
主スプロケットの裏側から見た拡大正面図である。
【図9】図9は、本発明の電動アシスト自転車に組み付
けられる回転速度センサーの一構成要素としてのNS分
極リングマグネットの上面図及び側面図である。
【図10】図10は、図9のNS分極リングマグネット
をギア表面に組み付けて回転速度センサーを構成した状
態を示す正面図及び該回転速度センサーの垂直線に沿っ
て取られた側断面図である。
【図11】図11は、図10の回転速度センサーの斜視
図である。
【図12】図12は、磁場の時間的変化を示す波形であ
って、(a)は、NS分極リングマグネットの検出位置
における磁場、(b)はリングマグネットに隣接して配
置されたホールICにより実際に検出された磁場信号で
ある。
【図13】図13は、本発明の電動アシスト自転車の踏
力検出機構を具現する一方向クラッチを含むドライブシ
ャフト回りの側断面図である。
【図14】図14は、図13に示された一方向クラッチ
の分解斜視図である。
【図15】図15は、本発明の電動アシスト自転車の踏
力検出の原理を説明するため一方向クラッチ(ラチェッ
トギヤ)の歯及び駒の嵌合状態を示す図である。
【図16】図16は、ドライブシャフトに対する駒部の
相対回転を防止する回転防止手段の例を示す図であり、
(a)はボールスプライン、(b)はスプラインキー、
(c)はキー溝の概略構成を示す上面図である。
【符号の説明】
1 電動アシスト自転車 2 主スプロケット 4 ドライブシャフト 11 駆動スプロケット 12 チェーン 13 駆動ユニット 14 1チップマイコン(16ビット) 15 増幅回路 17 バッテリー 22 駆動輪(後輪) 23a、23b、23c、23d 抵抗 24 FET 25 ツェナーダイオード 27 パルス信号ライン 30 副スプロケット 32 アシストチェーン 33 動力スプロケット 35 減速機構 35a 出力軸 37 電動モータ 99 一方向クラッチ 100 駒部 102 ラチェット駒 112 歯部 114 ラチェット歯 124 皿バネ 126 歪みゲージ 200 リングマグネット 212 ホールIC 220 回転速度センサー
フロントページの続き (72)発明者 吉家 彰人 大阪府高槻市明田町7番1号 サンスター 技研株式会社内 (72)発明者 二唐 史 大阪府高槻市明田町7番1号 サンスター 技研株式会社内 Fターム(参考) 2G016 CA00 CB11 CB12 CC02 CC04 CC09 CC10 CC13 CC16 CC27 CD06 CD09 CD14 5H030 AA09 AS00 BB21 FF41 FF44 FF52

Claims (15)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 補助動力を踏力に応じて並列に付加する
    電動アシスト自転車であって、 前記補助動力を出力する電動モータと、 前記電動モータに電源供給するためのバッテリーと、 前記バッテリーの電圧を検出する電圧検出手段と、 前記バッテリーを所定容量だけ放電させる放電手段と、 前記放電手段による放電後のバッテリーの電圧が放電前
    の電圧に戻るまでの復帰時間を計測する時間計測手段
    と、 前記時間計測手段により計測された復帰時間に基づいて
    前記バッテリーの残量を推定する残量推定手段と、 を含む、電動アシスト自転車。
  2. 【請求項2】 前記電圧検出手段、前記放電手段、前記
    時間計測手段及び前記残量推定手段は、前記電動アシス
    ト自転車の電子的処理を一括制御する単一チップマイク
    ロコンピュータに実装された機能である、請求項1に記
    載の電動アシスト自転車。
  3. 【請求項3】 前記単一チップマイクロコンピュータ
    は、16ビットマイコンである、請求項2に記載の電動
    アシスト自転車。
  4. 【請求項4】 前記放電手段は、前記バッテリーを、所
    定時間の間、略一定電流で放電させることによって、前
    記所定容量の前記バッテリーの放電を実行する、請求項
    1乃至3のいずれか1項に記載の電動アシスト自転車。
  5. 【請求項5】 前記放電手段は、実質的に前記バッテリ
    ーに負荷がかけられていない条件下で放電を行う、請求
    項1乃至4のいずれか1項に記載の電動アシスト自転
    車。
  6. 【請求項6】 前記バッテリーに負荷がかけられていな
    い条件は、前記電動モータが停止している条件である、
    請求項5に記載の電動アシスト自転車。
  7. 【請求項7】 前記放電手段が一定時間間隔毎に前記バ
    ッテリーを放電させ、その放電後に前記残量推定手段が
    前記バッテリーの残量を推定する、請求項1乃至6のい
    ずれか1項に記載の電動アシスト自転車。
  8. 【請求項8】 一定電流で放電するため必要な抵抗値を
    持つ保護抵抗と、入力信号に応じて導通及び断続を切り
    替えるスイッチ手段と、を前記バッテリーに各々直列接
    続してなる放電回路を更に含み、 前記放電手段は、所定時間だけ継続するパルス入力信号
    を前記スイッチ手段に出力可能である、請求項1乃至7
    のいずれか1項に記載の電動アシスト自転車。
  9. 【請求項9】 前記放電手段と並列に接続され、且つ、
    該放電手段の抵抗値より大きい抵抗値を有する検出用抵
    抗を有し、 前記電圧検出手段は、前記検出用抵抗の所定位置におけ
    る電圧を検出する、請求項1乃至8のいずれか1項に記
    載の電動アシスト自転車。
  10. 【請求項10】 前記残量推定手段は、前記バッテリー
    の種類及び特性の少なくともいずれかに応じた判断基準
    で該バッテリーの残量を推定することを特徴とする、請
    求項1乃至9のうちいずれか1項に記載の電動アシスト
    自転車。
  11. 【請求項11】 前記残量推定手段により推定された前
    記バッテリーの残量を表示する表示手段と、を更に含
    む、請求項1乃至請求項10のいずれか1項に記載の電
    動アシスト自転車。
  12. 【請求項12】 踏力及び電動力によるいずれの走行も
    可能な電動自転車であって、 前記電動力を出力する電動モータと、 前記電動モータに電源供給するためのバッテリーと、 前記バッテリーの電圧を検出する電圧検出手段と、 前記バッテリーを所定容量だけ放電させる放電手段と、 前記放電手段による放電後のバッテリーの電圧が放電前
    の電圧に戻るまでの復帰時間を計測する時間計測手段
    と、 前記時間計測手段により計測された復帰時間に基づいて
    前記バッテリーの残量を推定する残量推定手段と、 を含む、電動自転車。
  13. 【請求項13】 前記電圧検出手段、前記放電手段、前
    記時間計測手段及び前記残量推定手段は、前記電動自転
    車の電子的処理を一括制御する単一チップマイクロコン
    ピュータに実装された機能である、請求項12に記載の
    電動自転車。
  14. 【請求項14】 バッテリーにより付勢される電動モー
    タから出力された補助動力を踏力に応じて並列に付加す
    る電動アシスト自転車を制御する単一チップマイクロコ
    ンピュータにインストール可能である、バッテリー残量
    検出プログラムであって、 放電前の前記バッテリーの電圧を検知する機能と、 前記バッテリーに実質的に負荷がかけられていない場
    合、前記バッテリーを所定時間の間、略一定電流で放電
    させる機能と、 放電後の前記バッテリーの電圧を検知する機能と、 放電後のバッテリー電圧が放電前のバッテリー電圧に戻
    るまでの復帰時間を計測する機能と、 前記復帰時間に基づいて前記バッテリーの残量を推定す
    る機能と、 を前記単一チップマイクロコンピュータにより順次実行
    可能な、バッテリー残量検出プログラム。
  15. 【請求項15】 バッテリーにより付勢される電動モー
    タの電動力及び踏力のいずれの走行も可能な電動自転車
    を制御する単一チップマイクロコンピュータにインスト
    ール可能である、バッテリー残量検出プログラムであっ
    て、 放電前の前記バッテリーの電圧を検知する機能と、 前記バッテリーに実質的に負荷がかけられていない場
    合、前記バッテリーを所定時間の間、略一定電流で放電
    させる機能と、 放電後の前記バッテリーの電圧を検知する機能と、 放電後のバッテリー電圧が放電前のバッテリー電圧に戻
    るまでの復帰時間を計測する機能と、 前記復帰時間に基づいて前記バッテリーの残量を推定す
    る機能と、 を前記単一チップマイクロコンピュータにより順次実行
    可能な、バッテリー残量検出プログラム。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011006062A (ja) * 2009-06-25 2011-01-13 Te-Yu Perng 伝動装置の構造
CN110596609A (zh) * 2019-10-16 2019-12-20 上海钧正网络科技有限公司 一种电池测试系统

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