JP2002362114A - 車両用タイヤ - Google Patents
車両用タイヤInfo
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- JP2002362114A JP2002362114A JP2001176823A JP2001176823A JP2002362114A JP 2002362114 A JP2002362114 A JP 2002362114A JP 2001176823 A JP2001176823 A JP 2001176823A JP 2001176823 A JP2001176823 A JP 2001176823A JP 2002362114 A JP2002362114 A JP 2002362114A
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Abstract
イヤを提供すること。 【解決手段】 空車時は空気入りタイヤ10に加わる荷
重が少ないため、タイヤセンターのみが接地する。この
ような状態で氷上の発進や登坂走行を行う場合、トラク
ションを高めるのはセンター側のみでよく、センターブ
ロック32に両側開口サイプ34を形成し、セカンドブ
ロック36に両側開口サイプ38を形成する。一方、シ
ョルダー部側のサードブロック40、ショルダーブロッ
ク46は、空車時の氷上の発進や登坂にあまり寄与しな
いため、タイヤ全体の偏摩耗を低減するべく、片側開口
サイプ44及び片側開口サイプ48を形成した。
Description
り、特に、重荷重用の車両に好適なスタッドレス仕様の
車両用タイヤに関する。
スタッドレス仕様のタイヤ、特に重荷重用空気入りタイ
ヤでは、トレッド部に周方向に沿った溝(周方向溝)が
形成されると共に、この周方向溝と直交するように横溝
が設けられ、この周方向溝と横溝とにより分割された複
数のブロックにサイプが形成されている。
原因となる溶けた水を、吸水して水膜をなくすこと、並
びにエッジ部によって路面水膜を切り裂き路面に確実に
接触することでトラクション性をさらに向上し、雪上で
の走行安定性を向上する役目を有している。
雪上でのトラクションコンロールに多大な影響を及ぼす
ことがわかっており、さらに、雪上よりも過酷な氷上
(圧雪路を含む)でのトラクション性を向上するために
は、ブロックの細分化(単位ブロック面の小面積化)及
びサイプの増加が必要となる。
大きく異なる。すなわち、サイプには、各ブロックの左
右を突き抜ける(両端が周方向溝に開口する)両側開口
サイプ(所謂オープンサイプ)と、各ブロックにおいて
片側のみ周方向溝に開口する片側開口サイプとがあり、
両側開口サイプでは、トラクション効果は大(片側開口
サイプタイプ比)であるが、サイプ間ヒール&トウ摩耗
による偏摩耗性能が悪い。
果は小(両側開口サイプ比)であるが、サイプ間ヒール
&トウ摩耗による偏摩耗性能が良い。
タイヤ種によって何れか一方のタイプで形成されたサイ
プで統一したタイヤを製造し、従来では、ユーザの用途
に合わせてタイヤを選択するようにしていた。
偏摩耗性を両立可能な車両用タイヤを提供することが目
的である。
は、周方向に沿って延びる少なくとも3本の周方向主溝
と、周方向に沿って延び前記周方向主溝の溝幅の50%
以下の溝幅を有する少なくとも2本の周方向副溝と、前
記周方向主溝及び前記周方向副溝と交差する方向に沿っ
て延びる複数本の横溝とによって区分された複数のブロ
ックが形成されたトレッドを備え、前記ブロックにサイ
プが形成された車両用タイヤであって、タイヤ幅方向最
外側の前記周方向主溝よりもタイヤ赤道面側に配置され
る前記ブロックには、前記ブロックのタイヤ幅方向両端
に開口する2つの両側開口サイプが形成され、タイヤ幅
方向最外側の前記周方向主溝よりもタイヤ幅方向外側に
配置されタイヤ周方向に沿って延びる少なくとも1つの
ブロック列の前記ブロックには、長手方向一端が前記ブ
ロックのタイヤ幅方向端に開口し長手方向他端がブロッ
ク内で終端する2本の片側開口サイプが形成されてい
る、ことを特徴としている。
用を説明する。
ッジ成分が大きく(片側開口サイプ対比)、サイプによ
り分断された小ブロックが独立に変形する事によりエッ
ジ効果が大きい反面、偏摩耗性には弱点を有する。
設けると、区画された細幅の小陸部同士が互いに補強し
合う事から、ブロック全体の剛性が向上し(両側開口サ
イプ対比)、耐偏摩耗性に有利な特徴を持つ。
車時の踏面接地領域であるタイヤ幅方向最外側の周方向
主溝よりもタイヤ赤道面側に配置されるブロック、即ち
タイヤセンター側のブロックには、ブロックのタイヤ幅
方向両端に開口する2つの両側開口サイプ(所謂オープ
ンサイプ)を採用し、氷雪上性能(主にトラクション性
能)優先とした。即ち、タイヤセンター側は、空車、定
量積載時に拘わらず、常に路面と接するため、特に空車
時(荷重が少ないとき)の氷上の発進時及び登坂時を考
慮したためである。
外側の周方向主溝よりもタイヤ幅方向外側のブロックに
は、片側開口サイプを採用し、偏摩耗特性優先とした。
即ち、タイヤショルダー部は、空車時はあまり寄与せ
ず、偏摩耗が発生し易いことを考慮したためである。
ヤによれば、氷雪上性能とタイヤ偏摩耗性を高度に両立
することが可能となる。
発明において、タイヤ赤道面に最も近いタイヤ周方向に
沿って延びる2つのブロック列において、一方のブロッ
ク列のブロックと他方のブロック列のブロックとが周方
向にほぼ同位相に配置されていることを特徴としてい
る。
用を説明する。
ック列のブロックとが周方向にほぼ同位相に配置するこ
とにより、エッジ効果をほぼ同時に作用させることがで
き、氷雪上性能が更に向上する。
のブロック列のブロックとが周方向に1ピッチずれたと
きの位相を360°とすると、ほぼ同位相とは、±30
°以内のことである。
りタイヤ10を図1にしたがって説明する。
0のトレッド12には、タイヤ赤道面CL上に周方向主
溝14が形成されており、周方向主溝14のタイヤ軸方
向(矢印A方向)両側にはタイヤ周方向に沿って延びる
周方向副溝16が形成されており、周方向副溝16のタ
イヤ軸方向外側にはタイヤ周方向に沿って延びる周方向
主溝18が形成されており、周方向主溝18のタイヤ軸
方向外側にはタイヤ周方向に沿って延びる周方向副溝2
0が形成されている。
はタイヤ周方向に間隔をあけて複数の横溝22が形成さ
れており、周方向副溝16と周方向主溝18との間には
タイヤ周方向に間隔をあけて複数の横溝24が形成され
ており、周方向主溝18と周方向副溝20との間にはタ
イヤ周方向に間隔をあけて複数の横溝26が形成されて
いる。また、周方向副溝20のタイヤ軸方向外側には、
幅広の横溝28と幅狭の横溝30とがタイヤ周方向に間
隔をあけて交互に形成されている。
22で区画されたセンターブロック32には、タイヤ幅
方向に沿って延びる一対の両側開口サイプ34がタイヤ
周方向中央部分に形成されている。両側開口サイプ34
は、一端が周方向主溝14に開口し、他端が周方向副溝
16に開口している。
ンターブロック32と右側のセンターブロック32と
は、タイヤ周方向に対して同位相で配置されている。
24で区画されたセカンドブロック36には、タイヤ幅
方向に沿って延びる一対の両側開口サイプ38がタイヤ
周方向中央部分に形成されている。両側開口サイプ38
は、一端が周方向副溝16に開口し、他端が周方向主溝
18に開口している。
26で区画されるサードブロック40には、タイヤ幅方
向に沿って延びる片側開口サイプ42及び片側開口サイ
プ44がタイヤ周方向に間隔をあけて形成されている。
18に開口し、タイヤ軸方向外側へ延びて他端がブロッ
ク内で終端している。
向副溝20に開口し、タイヤ軸方向内側へ延びて他端が
ブロック内で終端している。
区画されるショルダーブロック46には、タイヤ周方向
に沿って延びる片側開口サイプ48が形成されている。
この片側開口サイプ48は、一端が幅広の横溝28に開
口しており、他端がブロック内で終端している。 (作用)一般に、空気入りタイヤは、空車時と定量積載
時とで路面への接地面積が異なる。空車時は、荷重が余
りかからないため、路面への接地領域がタイヤ赤道面C
L側(タイヤセンター側)に集中し、定量積載時には、
荷重がかかるため、路面への設置領域がショルダー部ま
で至る。
トラクションを高めるのはトレッド12のセンター側の
みでよい。本実施形態では、特に空車時の氷上発進時、
又は氷上登坂時等荷重が少ないときにトラクションを高
くするべく、周方向主溝18よりもタイヤ赤道面CL側
のセンターブロック32にタイヤ軸方向エッジ成分の長
い両側開口サイプ34を形成し、セカンドブロック36
にタイヤ軸方向エッジ成分の長い両側開口サイプ38を
形成した。これにより、両側開口サイプ34及び両側開
口サイプ38の効果を充分発揮させることが可能とな
る。
空車時の氷上の発進や登坂にあまり寄与しない。本実施
形態では、偏摩耗を生じやすいトレッド12のショルダ
ー部側の領域、即ち、周方向主溝18よりもタイヤ軸方
向外側の(ショルダー部側)のサードブロック40にタ
イヤ軸方向に沿って延びる片側開口サイプ44を形成
し、ショルダーブロック46にはタイヤ周方向に沿って
延びる片側開口サイプ48を形成し、偏摩耗の抑制を優
先した。
登坂時には大きなトラクションを得ることができるた
め、スリップすることなく走行安定性を維持することが
でき、かつ、一般路面の走行時における偏摩耗を軽減す
ることができるお。
では、タイヤ赤道面CLを挟んで左側のセンターブロッ
ク32と右側のセンターブロック32とをタイヤ周方向
に対して同位相で配置したので、タイヤ赤道面CLを挟
んで左側のセンターブロック32のエッジ効果と右側の
センターブロック32のエッジ効果を同時に作用させる
ことができ、氷雪上性能が更に向上する。
では、ショルダーブロック46にタイヤ周方向に沿って
延びる片側開口サイプ48を1本形成していたが、タイ
ヤ軸方向に沿って延びる片側開口サイプを2本形成して
も良い。
周方向主溝が3本設けられていたが4本以上であっても
良い。
周方向主溝が3本設けられていたが4本以上であっても
良い。 (試験例)本発明の効果を確かめるために、本発明の適
用された実施例のタイヤ1種と、従来例のタイヤ2種と
を用意し、室内氷上μ(摩擦係数)試験と、実地試験を
行った。
する上記実施形態の空気入りタイヤである。
有するタイヤである。センターブロック100にはタイ
ヤ軸方向に沿って延びる両側開口サイプ102及びタイ
ヤ周方向に沿って延びる片側開口サイプ104が各々2
本、セカンドブロック106にはタイヤ軸方向に沿って
延びる両側開口サイプ108及びタイヤ周方向に沿って
延びる片側開口サイプ110が各々2本、サードブロッ
ク112にはタイヤ軸方向に沿って延びる両側開口サイ
プ114及びタイヤ周方向に沿って延びる片側開口サイ
プ116が各々2本、ショルダーブロック118にはタ
イヤ軸方向に沿って延びる両側開口サイプ119が1本
形成されている。
有するタイヤである。センターブロック120にはタイ
ヤ軸方向に沿って延びる片側開口サイプ122が2本、
セカ0+ンドブロック124にはタイヤ軸方向に沿って片
側開口サイプ126が2本、サードブロック128には
タイヤ軸方向に沿って片側開口サイプ130が2本、シ
ョルダーブロック132にはタイヤ周方向に沿って延び
る片側開口サイプ134が2本とタイヤ軸方向に沿って
延びる両側開口サイプ136が1本形成されている。
盤上でタイヤの摩擦係数を測定した。
は、従来例1のタイヤの摩擦係数を100とする指数表
示とした。指数が大きいほど摩擦係数が大きく、氷上性
能に優れていることを表している。
(2DD車)の前輪に装着し、一般道(舗装路)を10
000km走行させ、ブロックに発生したヒール・アン
ド・トゥ摩耗の段差量を測定した。測定した結果は、以
下の表1に記載した通りである。
例のタイヤは、氷上性能を重視した従来例1のタイヤよ
りも高い摩擦係数を有し、耐偏摩耗性能を重視した従来
例2のタイヤと同等の耐偏摩耗性を有しており、氷雪上
性能と耐偏摩耗性を両立できていることが分かる。
両用タイヤは上記の構成としたので、氷雪上性能と偏摩
耗性を両立することができる、という優れた効果を有す
る。
成としたので、氷雪上性能を更に向上できる、という優
れた効果を有する。
レッドの展開平面図(一部)である。
る。
る。
Claims (2)
- 【請求項1】 周方向に沿って延びる少なくとも3本の
周方向主溝と、周方向に沿って延び前記周方向主溝の溝
幅の50%以下の溝幅を有する少なくとも2本の周方向
副溝と、前記周方向主溝及び前記周方向副溝と交差する
方向に沿って延びる複数本の横溝とによって区分された
複数のブロックが形成されたトレッドを備え、前記ブロ
ックにサイプが形成された車両用タイヤであって、 タイヤ幅方向最外側の前記周方向主溝よりもタイヤ赤道
面側に配置される前記ブロックには、前記ブロックのタ
イヤ幅方向両端に開口する2つの両側開口サイプが形成
され、 タイヤ幅方向最外側の前記周方向主溝よりもタイヤ幅方
向外側に配置されタイヤ周方向に沿って延びる少なくと
も1つのブロック列の前記ブロックには、長手方向一端
が前記ブロックのタイヤ幅方向端に開口し長手方向他端
がブロック内で終端する2本の片側開口サイプが形成さ
れている、ことを特徴とする車両用タイヤ。 - 【請求項2】 タイヤ赤道面に最も近いタイヤ周方向に
沿って延びる2つのブロック列において、一方のブロッ
ク列のブロックと他方のブロック列のブロックとが周方
向にほぼ同位相に配置されていることを特徴とする請求
項1記載の車両用タイヤ。
Priority Applications (1)
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- 2001-06-12 JP JP2001176823A patent/JP4629918B2/ja not_active Expired - Fee Related
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