JP2002361951A - プリンタ、その制御方法及びその制御プログラム - Google Patents

プリンタ、その制御方法及びその制御プログラム

Info

Publication number
JP2002361951A
JP2002361951A JP2001167303A JP2001167303A JP2002361951A JP 2002361951 A JP2002361951 A JP 2002361951A JP 2001167303 A JP2001167303 A JP 2001167303A JP 2001167303 A JP2001167303 A JP 2001167303A JP 2002361951 A JP2002361951 A JP 2002361951A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
printing
recording medium
paper
continuous paper
slip
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP2001167303A
Other languages
English (en)
Inventor
Yutaka Akahori
豊 赤堀
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Seiko Epson Corp
Original Assignee
Seiko Epson Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Seiko Epson Corp filed Critical Seiko Epson Corp
Priority to JP2001167303A priority Critical patent/JP2002361951A/ja
Publication of JP2002361951A publication Critical patent/JP2002361951A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Abstract

(57)【要約】 【課題】 連続紙とスリップ紙の双方へ印刷を行うプリ
ンタにおいて、小型化を図りつつ両印字媒体の干渉によ
る紙詰まりや誤印字を確実に防止すること。 【解決手段】 記録媒体である連続紙とスリップ紙との
双方へ印刷を行うプリンタ10においては、連続紙へ印
刷を行う連続紙印刷部24と、スリップ紙へ印刷を行う
スリップ紙印刷部60と、スリップ紙印字部への記録媒
体の進入を検出する記録媒体検出器63aと、記録媒体
検出器による記録媒体の進入検出に応じて、連続紙印字
部による印字処理を禁止する印刷制御手段とを備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、連続紙とスリップ
紙の双方へ印刷を行うことが可能なプリンタ、その制御
方法及びその制御プログラムに関する。
【0002】
【従来の技術】レシートや入場券その他の発行券等に用
いられる連続紙へ印字を行うプリンタや、パーソナルチ
ェック用紙等に用いられるスリップ紙へ印字を行うプリ
ンタが広く利用されている。特に、最近では、連続紙の
印字機能とスリップ紙の印字機能を備え、1台で連続紙
とスリップ紙の双方へ印字を行うことが可能なプリンタ
も用いられるようになっている。
【0003】図18は、連続紙とスリップ紙の双方へ印
字を行うことが可能な従来のプリンタの外観斜視図であ
る。同図に示すプリンタ100は、前方側に、スリップ
紙Sが挿入されるスリップ紙挿入面101と、このスリ
ップ紙挿入面101に挿入されるスリップ紙Sへ印字を
行うスリップ紙印字部102が備えられている。また、
プリンタ100の後方側には、ロール紙Pを収納する図
示しないロール紙収納部と、このロール紙へ印字を行う
ロール紙印字部103と、印字されたロール紙の紙端を
排出する紙排口104が備えられている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来のプリンタのように、前方側にスリップ紙の印字機構
を備え、後方側にロール紙の印字機構を備えた場合に
は、設置する位置によってはプリンタ後方側の排紙口か
ら排出されるロール紙が取りづらいことがあった。ま
た、スリップ紙の挿入を容易にするためには、スリップ
紙挿入面の奥行きを広く取ることが好ましいが、これに
よってプリンタの全長が大きくなり、小型化の要求に反
することとなる。さらに、紙排口から排出されたロール
紙がスリップ紙挿入面から挿入されることによりスリッ
プ紙印字部がロール紙に誤印字されることを回避するよ
うに、紙排口とスリップ紙挿入面との位置関係を、印字
部及び紙の搬送経路のレイアウトを考慮しつつ、プリン
タ全体の小型化の要請を加味しながら設計するのが困難
であった。
【0005】本発明の目的は、連続紙とスリップ紙の双
方へ印刷を行うプリンタにおいて、小型化を図りつつ両
印字媒体の干渉による紙詰まりや誤印字を確実に防止す
ることができるプリンタ、その制御方法及びその制御プ
ログラムを提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するた
め、本発明のプリンタは、記録媒体である連続紙とスリ
ップ紙との双方へ印刷を行うプリンタにおいて、前記連
続紙へ印刷を行う連続紙印刷手段と、前記スリップ紙へ
印刷を行うスリップ紙印刷手段と、前記スリップ紙印字
手段への前記記録媒体の進入を検出する記録媒体検出器
と、前記記録媒体検出器による前記記録媒体の進入検出
に応じて、前記連続紙印字手段による印字処理を禁止す
る印刷制御手段とを備えることを特徴とする。
【0007】この場合において、前記印刷制御手段は、
前記連続紙印字手段による印字処理の開始時に、前記記
録媒体検出器の検出結果に応じて、前記記録媒体の進入
が検出された場合には、前記印字処理をキャンセルし、
前記記録媒体の進入が検出されなかった場合には、前記
印字処理を開始することが望ましい。これにより、記録
媒体検出器が記録媒体(スリップ紙または連続紙等)の
存在を検出しているときは、連続紙が印刷されることが
ないので、記録媒体検出器が検出する紙が連続紙の紙排
口を塞ぐように設置されている場合であっても連続紙に
紙詰まりが生じるといった不具合を防止することができ
る。
【0008】この場合において、前記印刷制御手段は、
前記印字処理をキャンセルした場合に、更に、前記記録
媒体検出器の検出結果に応じて、前記記録媒体の進入が
検出されなくなった場合には、前記印字処理を開始する
ことが望ましい。これにより、スリップ紙等の障害物が
除去された場合には、直ちに連続紙への印字を開始する
ことが可能となり、印字処理の効率化を図ることが可能
となる。
【0009】また、上記の場合において、前記印刷制御
手段は、前記連続紙印字手段による印字処理の進行中に
おいて、前記記録媒体検出器の検出結果に応じて、前記
記録媒体の進入が検出された場合には、前記印字処理を
停止し、前記記録媒体の進入が検出されなかった場合に
は、前記印字処理を継続することが望ましい。これによ
り、連続紙の印刷中に記録媒体検出器が記録媒体を検出
した場合にも連続紙の印刷が禁止されるので、紙排口か
ら排出された連続紙がスリップ紙印字手段内に進入した
としても、連続紙への印刷が停止されて以後の連続紙の
進入を防止するので、これに引き続いてスリップ紙印字
手段が印字処理を行なう場合でも、スリップ紙に印字す
べき内容を誤って連続紙に印字するといった不具合を未
然に防止することができる。
【0010】この場合、前記印刷制御手段は、前記印字
処理を停止した場合において、更に、前記記録媒体検出
器の検出結果に応じて、前記記録媒体の進入が検出され
なくなった場合には、前記印字処理を再開することが望
ましい。これにより、その後スリップ紙等の障害物が除
去された場合には、直ちに連続紙への印字を再開するこ
とが可能となり、印字処理の効率化を図ることが可能と
なる。
【0011】また、本発明のプリンタの他の態様におい
ては、記録媒体である連続紙とスリップ紙との双方へ印
刷を行うプリンタにおいて、前記連続紙へ印刷を行う連
続紙印刷手段と、前記スリップ紙へ印刷を行うスリップ
紙印刷手段と、前記スリップ紙印字手段への前記記録媒
体の進入を検出する記録媒体検出器と、前記記録媒体検
出器による前記記録媒体の進入検出に応じて、前記連続
紙印字手段による印字処理を禁止する第1の動作モード
と、前記記録媒体検出器の検出結果にかかわらずに印字
処理を行う第2の動作モードとを有する印刷制御手段
と、前記印刷制御手段の前記第1及び第2の動作モード
の何れか一方を選択する選択手段とを備えることを特徴
とする。上記の連続紙への印字を禁止する機能を有する
第1の動作モードと、これを有しない第2の動作モード
を切り換えることにより、実質的に当該機能を禁止及び
許可することが可能となる。
【0012】この場合、前記印刷制御手段は、前記第1
の動作モードにおいて、前記連続紙印字手段による印字
処理の開始時に、前記記録媒体検出器の検出結果に応じ
て、前記記録媒体の進入が検出された場合には、前記印
字処理をキャンセルし、前記記録媒体の進入が検出され
なかった場合には、前記印字処理を開始することが望ま
しい。連続紙への印字量が少ないアプリケーションにお
いては連続紙の排出口がスリップ紙等で覆われていても
連続紙の印刷は正常に行うことができることから、かか
る場合には当該機能を禁止することによって、印刷処理
の効率化を図ることが可能となる。
【0013】この場合において、前記印刷制御手段は、
前記第1のモードにおいて、前記印字処理をキャンセル
した場合において、更に、前記記録媒体検出器の検出結
果に応じて、前記記録媒体の進入が検出されなくなった
場合には、前記印字処理を開始することが望ましい。こ
れにより、スリップ紙等の障害物が除去された場合に
は、直ちに連続紙への印字を開始することが可能とな
り、印字処理の効率化を図ることが可能となる。
【0014】上記の場合において、前記印刷制御手段
は、前記第1のモードにおいて、前記連続紙印字手段に
よる印字処理の進行中において、前記記録媒体検出器の
検出結果に応じて、前記記録媒体の進入が検出された場
合には、前記印字処理を停止し、前記記録媒体の進入が
検出されなかった場合には、前記印字処理を継続するこ
とが望ましい。連続紙への印字に引き続いてスリップ紙
への印字を行わないようなアプリケーションにおいて
は、連続紙がスリップ印字手段内に進入しても特に問題
とはならない。従って、かかるアプリケーションにおい
ては、当該機能を禁止することによって却って印刷処理
の効率化を図ることが可能となる。
【0015】この場合、前記印刷制御手段は、前記第1
のモードにおいて、前記印字処理を停止した場合におい
て、更に、前記記録媒体検出器の検出結果に応じて、前
記記録媒体の進入が検出されなくなった場合には、前記
印字処理を再開することが望ましい。これにより、その
後スリップ紙等の障害物が除去された場合には、直ちに
連続紙への印字を再開することが可能となり、印字処理
の効率化を図ることが可能となる。
【0016】更に、これらの場合において、当該プリン
タが接続されるホスト装置と通信を行うインタフェース
と、前記インタフェースによって受信したデータから所
定の制御コマンドを検出するデータ解釈手段とを有し、
前記選択手段は、前記データ解釈手段によって検出され
た前記所定の制御コマンドに応じて、前記印刷制御手段
の前記第1及び第2の動作モードの何れか一方を選択す
ることが望ましい。これにより、当該プリンタのアプリ
ケーションを決定するホスト装置において上記の機能の
必要性を判断し、その判断に基づいて当該機能の禁止・
許可を的確かつ容易に設定することが可能となる。
【0017】また、上記の場合において、前記印刷制御
手段により前記印字処理が禁止(キャンセル又は停止)
された場合において、これを警告する警告手段を備える
ことが望ましい。これにより、、スリップ紙または連続
紙等の紙の除去をオペレータに促すことができ、印字停
止期間の短縮化によりスループットの向上を図ることが
可能となる。
【0018】また、本発明のプリンタの制御方法は、記
録媒体である連続紙とスリップ紙との双方へ印刷を行う
プリンタの制御方法において、(a)連続紙印刷手段に
よって前記連続紙へ印刷を行う工程と、(b)スリップ
紙印刷手段によって前記スリップ紙へ印刷を行う工程
と、(c)前記スリップ紙印字手段への前記記録媒体の
進入を検出する工程と、(d)前記記録媒体検出工程
(c)における前記記録媒体の進入検出に応じて、前記
連続紙印字手段による印字処理を禁止する工程と、を備
えることを特徴とする。この場合において、工程(d)
は、(d1)連続紙印字工程(a)の開始時に、工程
(c)において前記記録媒体の進入が検出された場合に
は、当該連続紙印字工程(a)をキャンセルする工程
と、(d2)連続紙印字工程(a)の開始時に、工程
(c)において前記記録媒体の進入が検出されなかった
場合には、当該連続紙印字工程(a)を開始する工程
と、を有することが望ましい。これにより、記録媒体検
出器が記録媒体(スリップ紙または連続紙等)の存在を
検出しているときは、連続紙が印刷されることがないの
で、記録媒体検出器が検出する紙が連続紙の紙排口を塞
ぐように設置されている場合であっても連続紙に紙詰ま
りが生じるといった不具合を防止することができる。
【0019】この場合において、工程(d)は、(d
3)キャンセル工程(d1)の後に、更に、工程(c)
において前記記録媒体の進入が検出されなくなった場合
には、当該連続紙印字工程(a)を開始する工程を有す
ることが望ましい。これにより、スリップ紙等の障害物
が除去された場合には、直ちに連続紙への印字を開始す
ることが可能となり、印字処理の効率化を図ることが可
能となる。
【0020】また、上記の場合において、工程(d)
は、(d4)連続紙印字工程(a)の進行中において、
工程(c)において前記記録媒体の進入が検出された場
合には、当該連続紙印字工程(a)を停止する工程と、
(d5)連続紙印字工程(a)の進行中において、工程
(c)において前記記録媒体の進入が検出されなかった
場合には、当該連続紙印字工程(a)を継続する工程
と、を有することが望ましい。これにより、連続紙の印
刷中に記録媒体検出器が記録媒体を検出した場合にも連
続紙の印刷が禁止されるので、紙排口から排出された連
続紙がスリップ紙印字手段内に進入したとしても、連続
紙への印刷が停止されて以後の連続紙の進入を防止する
ので、これに引き続いてスリップ紙印字手段が印字処理
を行なう場合でも、スリップ紙に印字すべき内容を誤っ
て連続紙に印字するといった不具合を未然に防止するこ
とができる。
【0021】この場合において、工程(d)は、(d
6)停止工程(d4)の後に、更に、工程(c)におい
て前記記録媒体の進入が検出されなくなった場合には、
当該連続紙印字工程(a)を再開する工程を有すること
が望ましい。これにより、その後スリップ紙等の障害物
が除去された場合には、直ちに連続紙への印字を再開す
ることが可能となり、印字処理の効率化を図ることが可
能となる。
【0022】上記の場合において、(e)工程(d)を
行うか否かを選択する工程を更に備えることが望まし
い。かかる選択工程によって、工程(d)によって実現
される機能を実質的に禁止及び許可することが可能とな
る。例えば、連続紙への印字量が少ないアプリケーショ
ンにおいては連続紙の排出口がスリップ紙等で覆われて
いても連続紙の印刷は正常に行うことができることか
ら、かかる場合には当該機能を禁止することによって、
印刷処理の効率化を図ることが可能となる。また、連続
紙への印字に引き続いてスリップ紙への印字を行わない
ようなアプリケーションにおいては、連続紙がスリップ
印字手段内に進入しても特に問題とはならない。従っ
て、かかるアプリケーションにおいては、当該機能を禁
止することによって却って印刷処理の効率化を図ること
が可能となる。
【0023】この場合において、(f)当該プリンタが
接続されるホスト装置と通信を行う工程と、(g)前記
通信工程(f)において受信したデータから所定の制御
コマンドを検出する工程とを更に有し、前記選択工程
(e)は、(e1)前記制御コマンド検出工程(g)に
おいて検出された前記所定の制御コマンドに応じて、工
程(d)を行うか否かを選択する工程を有することが望
ましい。これにより、当該プリンタのアプリケーション
を決定するホスト装置において上記の機能の必要性を判
断し、その判断に基づいて当該機能の禁止・許可を的確
かつ容易に設定することが可能となる。
【0024】また、これらの場合において(h)工程
(d)において前記連続紙印字工程(a)が禁止された
場合において、これを警告する工程を更に備えることが
望ましい。これにより、スリップ紙または連続紙等の紙
の除去をオペレータに促すことができ、印字停止期間の
短縮化によりスループットの向上を図ることが可能とな
る。
【0025】なお、上記のプリンタの制御方法は、マイ
クロプロセッサなどのコンピュータによって実現するこ
とができる。かかる場合には上記のプリンタの制御方法
を実現するコンピュータプログラムコードを有するコン
ピュータプログラムプロダクトによってその制御方法を
より有効に実施することが可能になる。また、この場
合、コンピュータプログラムコードは、例えばインター
ネット等のネットワークを通じて流通可能であり、かか
る態様もコンピュータプログラムプロダクトに含まれる
ものである。
【0026】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施形態を図面
に沿って説明する。図1及び図2は蓋体閉成時の一実施
形態に係るプリンタを示す図であり、図1は外観斜視
図、図2は側断面図である。
【0027】図1及び図2に示すプリンタ10は、ロー
ル紙とスリップ紙の双方へ印刷を行うことが可能なプリ
ンタである。このプリンタ10は、概略的に、ロール紙
を収納するとともに、このロール紙へ印字を行う印字機
構等を備えた筐体20と、筐体20の上面側を覆う蓋体
30と、ロール紙を切断する切断刃の一方を備えたアー
ム部材40と、挿入されるスリップ紙へ印字を行うスリ
ップ紙印字部60を含んで構成されている。
【0028】図1及び図2に示すように、プリンタ10
の筐体20は、上面側にロール紙Pの投入開口21を形
成し、その内部にロール紙Pの収納部22を備える。ロ
ール紙Pは、収納部22内で回転自在に保持されてお
り、その一端は筐体20内で前方側に引き出され、蓋体
30の閉成時に形成される搬送路23を通過する。ま
た、搬送路23上には、サーマル式の印字ヘッド24が
設置されており、該印字ヘッド24によって、ホストコ
ンピュータから受信した印字命令に従って、ロール紙P
上に印字が行われる。
【0029】排紙口25は、蓋体30の閉成時に筐体2
0と蓋体30の先端との突合せ部分の間隙によって形成
されるものである。この排紙口25は、後述のスリップ
紙挿入面31の面高さ位置よりも下方に位置しており、
スリップ紙挿入面31の延長線上に突出しないようにな
っている。印字ヘッド24によって印字されたロール紙
Pの紙端は、搬送路23を通って、この排紙口25から
外部に引き出される。
【0030】また、プリンタ10は、ロール紙Pからそ
の印字された紙端を切断し、内装したロール紙Pの部分
と分離するために、印字ヘッド24の下流側、すなわち
排紙口25の内側に、カッター機構50を備える。基本
的に、カッター機構50は、一対の固定刃51及び可動
刃52と、ロール紙Pの切断時に可動刃52を駆動する
図示しない駆動部によって構成される。ここで固定刃5
1は、後述のアーム部材40側に固定され、可動刃52
は、筐体20側に固定されている。収納部22から引き
出されて印字ヘッド24によって印字されたロール紙P
の紙端は、この固定刃51と可動刃52の間隙を抜け
て、排紙口25から外へ出る。固定刃51と可動刃52
とは、互いの刃面が、はさみの如く摺接しながら交叉す
るように配置されており、可動刃52を閉じた状態で、
両刃面によってその間にあるロール紙Pが切断される。
【0031】また、プリンタ10は、筐体20の上面側
に形成された投入開口21を開閉するための蓋体30を
備える。この蓋体30の上面前方側は、スリップ紙Sへ
印刷する際に、該スリップ紙Sを挿入するためのスリッ
プ紙挿入面31になっている。スリップ紙挿入面31
は、平坦な面であり、かつ、蓋体30の閉成時にほぼ水
平な面となる。さらに、スリップ紙挿入面31の一方の
側縁には、スリップ紙Sの挿入方向に沿ってスリップ紙
ガイド32が形成されている。スリップ紙挿入面31上
に置かれるスリップ紙Sの一方の側縁を、スリップ紙ガ
イド32に当接させることによって、スリップ紙Sの幅
方向の位置が決められる。また、蓋体30は、後端側に
備えられた接続フレーム33によって、筐体20に対し
て回動可能に接続されている。
【0032】また、プリンタ10は、蓋体30の裏面側
に一対のアーム部材40を備える。このアーム部材40
の先端側には、その刃面が前方に突出するように固定さ
れた固定刃51と、蓋体30の閉成時に印字ヘッド24
に対向するプラテン41が備えられている。また、アー
ム部材40は、後端側において筐体20に対して回動可
能に接続されている。アーム部材40の詳細については
後述する。図2に示すように、蓋体30の閉成時には、
アーム部材40は筐体20の内部に位置し、先端の固定
刃51が蓋体30の先端から僅かに露出した状態とな
る。
【0033】前記スリップ紙印字部60は、蓋体30の
上面後方側に備えられる。このスリップ紙印字部60
は、そのカバー60a内に、スリップ紙挿入面31上に
挿入されたスリップ紙Sへ印字を行うために、印字ヘッ
ド61と搬送ローラ62を備えている。印字ヘッド61
は、シリンダ式のものであり、スリップ紙Sの幅方向に
平行をなして所定間隔で並んだドットピンを内蔵してい
る。印刷時にはホストコンピュータから受信した印字命
令に従って、印字ヘッド61は、スリップ紙Sの幅方向
に上記ドットピン間隔のストロークで移動し、また、ス
リップ紙Sが搬送ローラ62で送り方向に送られ、これ
により、スリップ紙S上に2次元的な印字を実現する。
印刷終了後、スリップ紙Sは、搬送ローラ62が逆送り
されることによって、スリップ紙挿入面31に戻され
る。
【0034】スリップ紙印字部60のカバー61aの上
部には、オペレータが操作するスイッチ類を配置したス
イッチパネル11が設けられている。このスイッチ類に
は、例えば、プリンタのオンライン/オフラインの状態
を切り換えるスイッチや、スリップ紙、ロール紙それぞ
れのためのペーパフィードスイッチなどが含まれる。ま
た、スイッチを所定の組合せで操作することによって、
各種テスト印字モードの設定などを行うことができる。
【0035】また、スリップ紙印字ヘッド61の手前に
はスリップ紙検出器63が設けられている。スリップ紙
検出器63は、スリップ紙Sの存在を確認することによ
り、スリップ紙印字部60がスリップ紙がない状態で印
字動作することを防止するためのものである。本例で
は、スリップ紙検出器63は発光部63b及び受光部6
3aを有する透過型フォトセンサを用いている。なお、
当該検出器としては反射型フォトセンサやリミットスイ
ッチ等のあらゆるセンサを用いることが可能である。
【0036】図3及び図4は蓋体開放時の一実施形態に
係るプリンタを示す図であり、図3は外観斜視図、図4
は側断面図である。これらの図に示すように、蓋体30
は、筐体20に対して、接続フレーム33上に形成され
た支点30aを軸にして図3における上方に開放可能で
ある。蓋体30を開放することによって、ロール紙Pの
交換やプリンタ内部の保守、点検等の作業が可能とな
る。
【0037】また、蓋体30は、筐体20内の印字ヘッ
ド24近傍に備えられた図示しないバネ等の付勢手段に
よって、蓋体30が僅かに開放するように付勢されてい
る。ユーザが図示しない蓋体30の開放スイッチを押下
することによって、筐体20に対する蓋体30のロック
を解除すると、その付勢によって蓋体30が僅かに持ち
上がる。
【0038】蓋体30の開閉状態は蓋体開閉検出器25
によって検出される。本例においては当該開閉検出は透
過型フォトセンサ26によってアーム部材40に設けら
れた被検出突起40cを検出することによって行う。即
ち、蓋体30の閉成状態においては被検出突起40cが
透過型フォトセンサの光路を遮蔽し、開放状態において
は被検出突起40cが当該光路を遮らない。なお、透過
型フォトセンサは他のセンサ、例えば反射型フォトセン
サやリミットスイッチ、リードスイッチ等のあらゆるセ
ンサと置き換えることができる。
【0039】上記アーム部材40は、筐体20に対し、
後端側の支点40aを軸にして、図3における上方に回
転可能である。ここで、アーム部材40の支点40a
は、蓋体30の支点30aに対し、筐体20の前後の向
きに関し前方側に位置している。このアーム部材40の
長手方向の中間近傍には、支軸40bが形成されてい
る。また、蓋体30の裏面側には、該裏面に対して平行
をなす形状の長孔30bが形成されている。アーム部材
40に形成された支軸40bは、蓋体30に形成された
長孔30b内を摺動することができ、蓋体30が閉成さ
れている時には蓋体30の先端側に位置し、蓋体30が
最大限に開放されている時には蓋体30の後端側に位置
する。
【0040】これら長孔30bと支軸40bによって、
蓋体30とアーム部材40は、相互にスライド可能に連
結されており、アーム部材40の回転動作を蓋体30の
開閉動作に協調させることができる。このため、蓋体3
0を開放させることによって、同時にアーム部材40を
回転させる、すなわち固定刃51及びプラテン41を上
方に持ち上げることができる。
【0041】このように、支点30aを軸に開閉可能な
蓋体30と、これとは異なる支点40aを軸に回転可能
なアーム部材40とを、長孔30bと支軸40bによっ
て相互にスライド可能に連結して、アーム部材40の回
転動作を蓋体30の開閉動作に協調させることによっ
て、蓋体30の先端に対する固定刃51の相対位置を変
えることができるようになっている。
【0042】すなわち、図2に示すように、蓋体30の
閉成時には、アーム部材40の先端側に固定された固定
刃51は、蓋体30の先端から僅かに露出している。こ
れに対し、図4に示すように、蓋体30の開放時には、
その開放動作に協調してアーム部材40が上方に引き上
げられ、アーム部材40の先端側に固定された固定刃5
1は、アーム部材40と蓋体30の回動支点のずれか
ら、蓋体30の後端側に接近する方向に移動するととも
に、蓋体30の裏面側に接近する方向に移動し、固定刃
51が蓋体30の裏面側に後退するようになっている。
【0043】以上の如く、プリンタ10においては、ア
ーム部材40の先端側に固定刃51を固定し、蓋体30
とアーム部材40とを異なる支点で回動させており、蓋
体30の閉成時には、固定刃51を蓋体30の先端から
露出させ、蓋体30の開放時には、固定刃51を蓋体3
0の裏面側に後退させている。このため、蓋体の先端に
切断刃が固定された従来のプリンタのように、蓋体の開
放時において切断刃が露出することがないため、切断刃
に特段の注意を払う必要がなく、ロール紙の交換やプリ
ンタ内部の保守、点検等の作業を容易に行うことが可能
となる。
【0044】また、プリンタ10は、新たにアーム部材
40を備えているが、アーム部材40の回転動作を蓋体
30の開閉動作に協調させているため、ロール紙交換や
プリンタ内部の保守、点検等の作業を行う際は、従来ど
おりに蓋体30の開閉を行うだけでよく、アーム部材4
0の回転動作を独立して行わせる必要がないため、作業
が煩雑になることはない。
【0045】以上の如く、プリンタ10においては、蓋
体30の閉成時に筐体20と蓋体30の先端との突合せ
部分の間隙によって、ロール紙Pの排紙口25が形成さ
れる。また、蓋体30の上面前方側がスリップ紙挿入面
31になっており、上面後方側にスリップ紙印字部60
が備えられている。
【0046】したがって、排紙口25がプリンタ10の
前方側に位置する構造となる。このため、従来のプリン
タのように排紙口が後方側に位置する構造と比較する
と、例えば、プリンタが高い所に設置されており、手を
伸ばして排紙口から排出されるロール紙の紙端を取るよ
うな場合には、そのロール紙の紙端が取り易くなる。ま
た、蓋体30の上面後方側にスリップ紙印字部60を配
置することによって、従来のプリンタのように後方側に
ロール紙の印字機構が配置されているために挿入方向の
奥行きを広く取ることができないということがない。
【0047】さらに、プリンタ10においては、排紙口
25がスリップ紙挿入面31の面高さ位置よりも下方に
位置しており、スリップ紙挿入面31の延長線上に突出
しないようになっている。このため、スリップ紙Sの挿
入・排出が排紙口25に妨げられることがない。また、
スリップ紙Sがスリップ紙挿入面31をはみ出して排紙
口25に達する大きさであっても、その平坦を保つこと
ができるため、印刷に支障が生じることがない。
【0048】ところで、蓋体30を開放しても、その自
重によって自然に閉成方向に回転してしまうことがあ
る。特に上述のプリンタ10においては、蓋体30の上
面側にスリップ紙印字部60が設置されているため、こ
れら蓋体30とスリップ紙印字部60の自重によって蓋
体30が閉成方向に回転し易くなっている。このような
場合には、蓋体開放時の作業が煩雑になるため、蓋体3
0の閉成方向の回転に対して緩衝を与えることが好まし
い。
【0049】図5〜図7は、蓋体30の閉成方向の回転
に対して緩衝を与える構造の動きを説明する図であり、
図5は蓋体を最大限開放した状態、図6は蓋体の閉成方
向の回転に対して緩衝を与えた状態、図7は蓋体を完全
に閉成した状態を示す。
【0050】図5に示すように、蓋体30の後端側に接
続された接続フレーム33にはピン501が設置されて
いる。また、筐体20には、板状バネ502が設置され
ている。板状バネ502は、曲折点502a、502b
で曲折しており、その末端側が筐体20に固定されてい
る。
【0051】図5に示すように、蓋体30を最大限開放
した場合には、ピン501と板状バネ502は離れてい
る。しかし、該蓋体30とスリップ紙印字部60の自重
によって、蓋体30が支点30aを軸に徐々に閉成方向
に回転していくにしたがって、ピン501は、徐々に板
状バネ502に近付く。そして、蓋体30の開放角度が
所定角度になったときに、ピン501は、板状バネ50
2に当接する。
【0052】ピン501が板状バネ502に当接した後
も、蓋体30とスリップ紙印字部60の自重によって、
蓋体30はさらに閉成方向に回転していく。このため、
ピン501は、板状バネ502を前方側に押圧しつつ、
板状バネ502の末端側に摺動する。一方、板状バネ5
02は、前方側に撓んでいき、この撓みが大きくなるに
連れて、ピン501を後方に押しやる力、すなわち、蓋
体30の閉成方向の回転を緩衝する力が徐々に大きくな
る。そして、蓋体30とスリップ紙印字部60の自重に
よって、蓋体30を閉成方向に回転させようとする力
と、板状バネ502の撓みによって、蓋体30の閉成方
向の回転を緩衝させようとする力とが均衡した時点で、
図6に示すように、蓋体30が静止する。
【0053】その後、ユーザが蓋体30の上面側を押圧
すると、この押圧力によって蓋体30はさらに閉成方向
に回転していく。このため、ピン501は、さらに板状
バネ502を前方側に押圧しつつ、板状バネ502の末
端側に摺動し、曲折点502aを超える。ピン501が
この曲折点502aを超えると、板状バネ502の撓み
が解放される。そして、図7に示すように、蓋体30が
完全に閉成されると、ピン501は板状バネ502の曲
折点502aと502bの間に当接して静止する。
【0054】このように、蓋体30側にピン501を設
置し、筐体20側に板状バネ502を設置し、蓋体30
が閉成方向に回転するにしたがって、ピン501により
板状バネ502を前方側に撓ませることによって、蓋体
30の閉成方向の回転を緩衝する力が生成される。この
ため、蓋体30とスリップ紙印字部60の自重によっ
て、蓋体30を閉成方向に回転させようとする力と、板
状バネ502の撓みによって、蓋体30の閉成方向の回
転を緩衝する力とが均衡した時点で、蓋体30の閉成方
向の回転が停止し、蓋体30が閉成してしまうことを防
止することができる。
【0055】また、上述のプリンタ10においては、ス
リップ紙Sへの印字を支障なく行うためには、スリップ
紙挿入面31を水平に保つ、すなわち、蓋体30を完全
に閉成させる必要がある。したがって、蓋体30が完全
に閉成していない場合には、スリップ紙Sへ印字を行わ
ないことが好ましい。
【0056】図8は、スリップ紙への印字の制御に関す
るブロック図である。同図において、制御部800は、
インターフェース部801を介してホストコンピュータ
との通信制御を行う。また、制御部800は、ホストコ
ンピュータから送信される各種命令を解析し、プリンタ
10の全体の制御を司る。具体的には、ホストコンピュ
ータからスリップ紙への印字命令を受信した場合には、
制御部800は、後述の状態検出部802に対して、上
記蓋体30の開閉状態の検出を指示したり、上記スリッ
プ紙印字部60内の印字ヘッド61や搬送モータ62の
動作を制御する。
【0057】なお、制御部はCPU及びこれの動作に必
要なROM、RAM、ゲートアレイ等のロジック回路か
ら主として構成されている。制御部における処理は後述
するが、当該処理はROMに格納された制御プログラム
に基づいて行われる。また、ROMにはEEPROMや
フラッシュRAM等を用いることができ、RAM上に制
御プログラムをロードしてこれを実行することもでき
る。後者の場合には、制御プログラムのソースとしてあ
らゆる情報記録媒体を用いることができるほか、インタ
ーネット等のWANやLANを経由して当該制御プログ
ラムをロードすることができる。
【0058】状態検出部802はプリンタ各部の状態を
検出する機能ブロックであり、例えば蓋体30の開閉状
態や、スリップ紙の有無を検出する。従って、上述の蓋
体開閉検出器25やスリップ紙検出器63等が含まれ
る。上記の蓋体開閉検出器25は、蓋体30が筐体20
にロックされて完全に閉成状態になった場合にのみ、発
光部からの光が蓋体30側の部材に遮られて受光部に達
しなくなるような位置に設置されている。このため、状
態検出部802によって、受光部が発光部からの光を検
出しているときは蓋体30の開放状態を、検出していな
いときは蓋体30の閉成状態をそれぞれ検出することが
できる。
【0059】図9は、ホストコンピュータからスリップ
紙への印字命令が送信される場合の処理のフローチャー
トである。制御部800は、ホストコンピュータからデ
ータを受信すると(ステップ900)、そのデータの内
容を解析して、スリップ紙への印字命令であるか否かを
判定する(ステップ901)。スリップ紙への印字命令
でなかった場合には、所定のデータ処理を行い(ステッ
プ904)、当該ルーチンを終了する。
【0060】スリップ紙への印字命令であった場合に
は、制御部800は、蓋体30が閉成しているか否かを
判定する(ステップ902)。具体的には、制御部80
0は、状態検出部802に対して、蓋体30の開閉状態
を検出する指示を送る。例えば、透過型フォトセンサの
LEDに電流を供給する。状態検出部802は、内蔵す
るフォトセンサの受光部の受光状態を確認する。そし
て、受光部が発光部からの光を受けていれば、蓋体30
が開放状態であることを検出し、発光部からの光を受け
ていなければ、蓋体30が閉成状態であることを検出し
て、検出結果を制御部800に送る。制御部800は、
状態検出部802から送られる検出結果に基づいて、蓋
体30が閉成しているか否かを判定する。
【0061】蓋体30が閉成していると判断した場合に
は、制御部800は、ホストコンピュータから送られた
印字命令に基づいて、印字ヘッド61や搬送モータ62
の動作を制御して、スリップ紙Sへ印字を行う(ステッ
プ903)。
【0062】一方、蓋体30が開放状態であった場合に
は、蓋体30の閉成状態が検出されるまで、例えばスイ
ッチパネル11内に設けられたエラー表示用LEDを点
滅させる等の所定のエラー処理を行う(ステップ90
5)。
【0063】このように、蓋体30が完全に閉成してい
ない場合には、スリップ紙Sへ印字を行わないことによ
り、蓋体30の上面側のスリップ紙挿入面31が水平で
ないことによって生じる印字不良を防止することができ
る。
【0064】図10にロール紙印字部を用いてレシート
の印刷を開始する場合の制御フローチャートを示す。ホ
ストコンピュータやPOS端末等のホスト装置からデー
タを受信すると(ステップ910)、当該データを解析
してレシートへの印字命令か否かを判断する(ステップ
911)。なお、ホストから受信したデータは一旦FI
FO形式の受信バッファに格納してもよい。また、レシ
ートへの印字命令は「レシート選択コマンド」及びこれ
に続く「印字データ」の形式で構成されてもよい。
【0065】当該データがレシートへの印字命令でなか
った場合には、ステップ912において当該データの解
析及び処理が行われる。その詳細については説明を割愛
する。
【0066】一方、レシートへの印字命令が検出される
と、後述する「スリップ紙エラー機能」が選択されてい
るか否かが判断される(ステップ913)。
【0067】ここで、スリップ紙エラー機能について説
明する。当該機能には以下の2種類がある。即ち、スリ
ップ紙が検出された場合に、そのスリップ紙がレシート
(ロール紙)の排出口を覆い、これを塞いでいるおそれ
があることから、これによるレシートの紙詰まりを回避
するために、レシートへの印刷を行わないという機能
(第1のスリップ紙エラー機能)と、排紙口25から排
紙された印字済みのレシートがスリップ紙挿入面31に
挿入され、引き続き行われるスリップ印字の際にこれに
誤印字するおそれがあることから、当該レシートへの誤
印字を回避するために、レシートへの印字中にスリップ
印字部において紙が検出された場合には、当該印字処理
を中止するという機能(第2のスリップ紙エラー機能)
とである。
【0068】図10に示すフローチャートにおけるスリ
ップ紙エラー機能は上記の第1のスリップ紙エラーであ
る。かかる機能は、例えば印刷するレシートの長さが十
分短い場合などにはスリップ紙があっても紙ジャムにま
では至らないため、用途によっては必要がなく、印字を
行わないことが却って処理効率の低下を招くこともあ
る。従って、本例ではホスト装置からの所定のコマンド
に応じて、当該機能を選択(許可)又は非選択(禁止)
に設定することができる。当該設定状態はRAM等に格
納され、判断時(ステップ913)に参照される。当該
機能が非選択状態の場合には、スリップ紙の有無にかか
わらず、ステップ916においてレシートの印刷が行わ
れる。
【0069】一方、当該機能が選択されている場合に
は、スリップ紙印字部にスリップ紙がセットされている
か否かが判断される(ステップ914)。この判断は上
述のスリップ紙検出器63からの情報に基づいて行われ
る。スリップ紙が検出された場合には、レシートへの印
刷は行われず、スリップ紙の除去をオペレータに促すた
めに、例えばスイッチパネルに設けられた警告手段とし
てのエラー表示LEDの点滅等のエラー処理を行う(ス
テップ915)。なお、当該エラー状態は、例えば自動
ステータス送信機能を用いる等して、ホスト装置に通知
することが望ましい。スリップ紙が検出されなかった場
合には、レシートの印刷が行われる(ステップ91
6)。
【0070】ところで、上述のプリンタ10において
は、図10に示す制御フローチャートに従ってレシート
の印刷が開始された後、紙排口25から排出されたレシ
ートが長い場合、その反り等に起因してこれがスリップ
紙挿入面31から進入することにより、スリップ紙印字
部60がその進入したレシートに誤印字する惧れがあ
る。
【0071】特に、上述のプリンタ10においては、ス
リップ紙Sへ印刷する際に該スリップ紙Sを挿入するた
めのスリップ紙挿入面31が蓋体30の上面前方側に形
成され、レシートの紙端が外部に引き出される排紙口2
5が、蓋体30の閉成時に筐体20と蓋体30の先端と
の突合せ部分の間隙によって形成されている。このよう
に、紙排口25とスリップ紙挿入面31とが、図18に
示された従来のものと比較して近接しているので、紙排
口25から排出されたレシートがスリップ紙挿入部31
に挿入されやすい。しかし、上述のプリンタ10におい
ては、排紙口25をスリップ紙挿入面31の面高さ位置
よりも下方に配置することによって、紙排口25から排
出されたレシートがスリップ紙挿入面31から挿入しに
くくなるように工夫されている。
【0072】上述のプリンタ10においては、レシート
がスリップ紙挿入部31に進入した場合に、当該レシー
トへの誤印字を防止すべく、図10に示す制御フローチ
ャートに従ってレシートの印刷が開始された後、レシー
トへの印字処理(図10のステップ916)において、
図11に示す制御フローチャートに従ってレシートの印
字が制御される。
【0073】制御部800は前述の第2のスリップ紙エ
ラー機能が選択されているか否かを判断する(ステップ
919)。かかる選択を可能にした理由は以下のとおり
である。
【0074】即ち、前述したように、レシートの印刷が
行われているとき、排紙口25から排紙された印字済み
のレシートがスリップ紙挿入面31に挿入され、これに
誤印字するおそれがあることから、これによるレシート
の紙詰まり、又はレシートへの誤印字を回避するため
に、レシートへの印刷は、原則として、中止されること
が望ましい。しかし、例えば、レシートへの印字に続け
てスリップ紙への印字を行なうといった処理を行わない
場合には、印字済みのレシートがスリップ紙挿入面31
から進入しても特に問題となることはないと考えられ
る。従って、かかる機能は、用途によっては必要がな
く、不必要に印字を中止すると却って処理効率の低下を
招くこともある。従って、本例ではホスト装置からの所
定のコマンドに応じて、当該機能を選択(許可)又は非
選択(禁止)に設定することができるのである。なお、
本例においては、当該設定状態はRAM等に格納され、
判断時(ステップ919)に参照される。
【0075】当該機能が非選択状態の場合には、スリッ
プ紙検出器63による紙(スリップ紙Sまたはレシート
等の連続紙その他の紙。以下同じ。)の検出の有無にか
かわらず、ステップ921においてレシートへの所定量
の印刷が行われる。
【0076】一方、ステップ919においてスリップ紙
エラー機能が選択されている場合には、スリップ紙検出
器63が紙の有無を判定する(ステップ920)。
【0077】そしてスリップ紙検出器63が紙の存在を
検出していない場合は、ホスト装置から受信した印字デ
ータ等に基づいて、例えば1行分等の所定量の印字処理
を実行する(ステップ921)。
【0078】また、スリップ紙検出器63が紙の存在を
検出した場合は、紙排口25から排出されたレシートの
長さが長く、かつ反り等が発生すること等により、レシ
ートの紙端がスリップ紙挿入面31からスリップ紙印字
部60内に挿入されたと判断し、当該レシートの除去を
オペレータに促すために、例えばスイッチパネルに設け
られた警告手段としてのエラー表示LEDの点滅等のエ
ラー処理を行うとともに(ステップ923)、制御部8
00はレシートの印字処理を停止する(ステップ92
4)。
【0079】ここで、ステップ920における紙の有無
の判断について詳細に説明する。まず、スリップ紙検出
器63によるスリップ紙の検出はリアルタイムに行われ
る。具体的には、スリップ紙検出器63の状態が変化し
た場合には制御部800に割り込みが入り、制御部80
0はこの割り込み処理の中で、「スリップ紙の状態」フ
ラグを「なし」から「あり」に変更する(ここまでの処
理はリアルタイムで行われる)。このフラグは制御部8
00に用いられるCPUなどの処理装置の記憶領域(例え
ばRAM)に格納される。ステップ920においては、こ
のフラグを読み出してチェックすることにより紙の有無
を判断している。
【0080】ステップ920は、正常時には図11に示
すフローチャートの右側のループ(ステップ919、9
20、921、及び922。以下、第1のループ。)中
で、異常時には左側のループ(ステップ919、92
0、923、及び924。以下、第2のループ。)中
で、それぞれ1回実行される。即ち、正常時ではレシー
トへの所定量の印字処理(例えば、行モードであれば1
行、ページモードであれば1頁。ステップ921)毎に
上記フラグがチェックされる。また、異常時において
は、速やかな印字の再開を可能とするために、正常時に
比べて短い周期で当該フラグのチェックを行っている。
【0081】このように、紙の有無の判断(ステップ9
20)がリアルタイムに行われない理由は以下のとおり
である。即ち、レシートへの印字処理は、ホストコンピ
ュータから送られた印字命令に基づいて、制御部800
がスリップ紙印字部60の印字ヘッド61及び搬送モー
タ62の動作をリアルタイムで制御することにより行わ
れる。この印字処理は、搬送モータ62の加減速制御を
含んでいるので、印字を中断すると、通常は、印字乱れ
の原因となる。スリップ紙挿入部へのレシートの進入
は、後の処理においては問題となるものの、現在進行中
のレシート印字処理を緊急に停止するほどの重大な障害
とはならない。従って印字品質の劣化防止を優先させて
いるのである。
【0082】これとは対照的に、印字処理中に蓋体30
が開放された場合には、印字処理を緊急停止させる必要
があるので、印字処理中の当該開放の検出及び印刷の停
止処理はリアルタイムに行われている。印字処理中に蓋
体30が開放されると、筐体20側に設けられた印字ヘ
ッド24と蓋体30側に設けられたプラテン41とが離
れてしまい、印字ヘッド24に何も接触していない状態
となるが、この状態で印字ヘッド24に通電すると印字
ヘッド24から熱を奪ってくれるはずのレシートが印字
ヘッド24に接触していないので、印字ヘッド24が熱
破壊するおそれがあり、これを確実に防止するためであ
る。
【0083】蓋体30の開放の検出はスリップ紙の検出
と同様にリアルタイムで行われ、所定のフラグとして所
定の記憶領域に格納される。しかし、当該フラグのチェ
ックは、スリップ紙の有無の判断と異なり、印字処理中
(ステップ921)においてもほぼリアルタイムに行わ
れる。例えば、本例のようなラインサーマルプリンタに
おいては、1ドットラインの駆動(発熱のための通電。
以下同じ。)毎に当該フラグをチェックし、蓋体30が
開放されたと判断した場合には、サーマルヘッドの駆動
を停止するとともに、蓋体30の閉成状態が検出される
まで、例えばスイッチパネル11内に設けられたエラー
表示用LEDを点滅させる等の所定のエラー処理を行う
(ステップ918)。
【0084】なお、その後蓋体30が閉成された場合に
は、例えば当該プリンタが接続されているホスト装置か
らのコマンドに応じて、プリンタ内に残留している印字
データの消去後にエラー状態から復帰する処理や、その
まま印字を続行する処理等の所定の回復処理を行う。
【0085】さて、ステップ924におけるレシートへ
の印字停止処理の後は、上記のスリップ紙エラー機能選
択処理(ステップ919)へループする。そして、その
後、紙排口25から排出されたレシートの紙端をスリッ
プ紙印字部60から除去されると、スリップ紙検出器6
3がレシートの不存在を検出し(ステップ920、「N
o」)、上記のステップ921の処理へ進み、停止した
印字処理が再開される。
【0086】ステップ921におけるレシートへの所定
量の印字が終了すると、ステップ922において一連の
印字処理(図10におけるステップ916)が終了した
かが判断される。例えばホスト装置からレシートの切断
を要求する制御コマンドを受信し、印字データを格納し
ている印字バッファに印字データが残っていなければ一
連の印字処理が終了したと判断される。一連の印字処理
が終了した場合にはステップ916の印字処理を終了し
(RETURN)、終了していなければステップ919
のスリップ紙エラー機能選択処理へループする。
【0087】なお、本例においてはスリップ紙エラー機
能選択処理(ステップ919)は上記第1及び第2のル
ープの中で行っているが、以下の実施形態とすることも
可能である。即ち、当該ステップ919は印字処理(ス
テップ916)の開始時点で1回のみ行い、その結果に
応じてスリップ紙の有無の判断処理(ステップ920)
を含む印字処理ループとこれを含まない印字処理ループ
とに分岐するようにしてもよい。スリップ紙エラー機能
の選択は上記の趣旨でなされるものであって、個々の印
字処理毎に選択を変更する必要は少ないと考えられるか
らであり、これにより、1ループ内で行うべき処理量の
削減による処理の高速化を図ることができる。
【0088】また、本例においては上記第1のスリップ
紙エラー機能と第2のスリップ紙エラー機能とを両方と
も備えているが、これら2種類の機能は互いに独立であ
り、どちらか一方のみを備えるように構成することも可
能である。更に、本例においてはこれら2種類の機能を
両方とも備えた場合において、その両方の機能をまとめ
て選択/非選択としたが、例えば当該選択を行うための
コマンドにそれぞれの機能を指定するためのパラメタを
設けることなどによって、それぞれの機能を独立に選択
/非選択とすることも可能である。これにより、本発明
のプリンタの用途に応じてより詳細な設定が可能とな
る。
【0089】なお、この例では、紙排口25から排出さ
れたレシートの紙端がスリップ紙挿入面31からスリッ
プ紙印字部60内に挿入された場合について説明した
が、レシートの印字処理中に、スリップ紙その他の紙が
スリップ紙印字部60内に誤って挿入された場合もスリ
ップ紙検出器63がこの紙の存在を検出し、同様に作用
する。
【0090】図12から図15に本発明の他の実施形態
であるプリンタを示す。図中、上記の実施例に対応する
要素、構成には、それぞれ上記の実施例と同一の番号を
付して説明を省略する。本実施形態は上記の実施形態
を、量産性等を考慮して、更に改良したものである。主
な改良点は、次のとおり。
【0091】先ず、オペレータが操作するプリンタのス
イッチ類の位置を変更した。即ち、上記の実施形態にお
いては当該スイッチ類を配置したスイッチパネルはスリ
ップ紙印字部60の上面に設けられているが、本実施形
態においては、操作性の改善を図るべく、図12及び図
14に示すように、ロール紙Pを収容する筐体20の側
であって、蓋体30の右横に配置した。これにより、蓋
体30を開放した状態でもスイッチ類の操作を行うこと
が容易となり、例えば、ロール紙交換中におけるスリッ
プ紙印字部60のテスト印字等を容易に行うことができ
る。
【0092】次に、ロール紙用印字ヘッド24の位置を
変更した。即ち、上記の実施形態においては、図2及び
図4に示すように、印字ヘッド24は印字素子の配置さ
れた面(以下、印字面)を上面にして、プラテン41が
上方から当接するように配置されているが、印字位置と
カッターによる切断位置とを極力接近させるために、本
実施形態においては、図13及び図15に示すように、
印字ヘッドの側面に印字面を配置した。これにより、印
字位置と切断位置の距離、即ち上端マージンをちいさく
することが可能となり、ロール紙の利用効率が向上す
る。
【0093】図16及び図17は本実施形態の構成部分
を示すための斜視図である。図16は、接続フレーム3
3に固定された蓋体30のユニットである。上述のよう
に、当該蓋体ユニットにはスリップ印字部60が設けら
れており、支点30aを中心に回動することによって、
筐体20に対して開閉するようになっている。図17
は、アーム部材40サブアセンブリであり、アーム部材
40にプラテン41、固定刃51が取り付けられてい
る。
【0094】以上、本発明の実施形態を図面に沿って説
明したが、本発明は上記実施形態において示された事項
に限定されず、特許請求の範囲及び発明の詳細な説明の
記載、並びに周知の技術に基づいて、当業者がその変更
・応用を行うことができる範囲が含まれる。
【0095】例えば上述した実施形態では、蓋体30に
長孔30bを形成し、アーム部材40に支軸40bを形
成したが、蓋体に支軸を形成し、アーム部材に長孔を形
成してもよい。また、例えばバネ等で蓋体とアーム部材
とを連結して、アーム部材の回転動作を蓋体の開閉動作
に協調させるようにしてもよい。
【0096】また、上述した実施形態では、固定刃51
をアーム部材40側に備え、可動刃52を筐体20側に
備えたが、アーム部材側に可動刃を備え、筐体側に固定
刃を備えるようにしてもよい。また、蓋体30のスリッ
プ紙挿入面31の一方の側縁にスリップ紙ガイド32を
形成したが、筐体20の投入開口21の一方の側縁に形
成するようにしてもよい。
【0097】また、プリンタ10はロール紙Pとスリッ
プ紙Sの双方へ印刷を行うことが可能なプリンタであっ
たが、ロール紙以外の連続紙へ印刷を行うプリンタにつ
いても、同様に本発明を適用することができる。
【0098】
【発明の効果】本発明によれば、連続紙の印刷中にスリ
ップ紙検出器が連続紙等を検出した場合に連続紙の印刷
が行われることがないので、紙排口から排出された連続
紙がスリップ紙印字手段内に進入したとしても、連続紙
への印刷が停止され、その後に行われるスリップ紙印字
処理においてスリップ紙に印字すべき内容が印字・排出
された連続紙に誤印字されることを未然に防止すること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】蓋体を閉成した状態における本発明の一実施形
態に係るプリンタの外観斜視図である。
【図2】蓋体を閉成した状態における本発明の一実施形
態に係るプリンタの側断面図である。
【図3】蓋体を開放した状態における本発明の一実施形
態に係るプリンタの外観斜視図である。
【図4】蓋体を開放した状態における本発明の一実施形
態に係るプリンタの側断面図である。
【図5】蓋体の閉成方向の回転に対して緩衝を与える構
造の動きを説明する図であって、蓋体を最大限開放した
状態を示す図である。
【図6】蓋体の閉成方向の回転に対して緩衝を与える構
造の動きを説明する図であって、蓋体の閉成方向の回転
に対して緩衝を与えた状態を示す図である。
【図7】蓋体の閉成方向の回転に対して緩衝を与える構
造の動きを説明する図であって、蓋体を完全に閉成した
状態を示す図である。
【図8】スリップ紙への印字の制御に関するブロック図
である。
【図9】ホストコンピュータからスリップ紙への印字命
令が送信される場合の処理のフローチャートである。
【図10】ホストコンピュータからレシート紙への印字
命令が送信される場合の処理のフローチャートである。
【図11】本発明の一実施形態におけるレシート紙への
印字処理を示すフローチャートである。
【図12】蓋体を閉成した状態における本発明の他の実
施形態に係るプリンタの外観斜視図である。
【図13】蓋体を閉成した状態における本発明の他の実
施形態に係るプリンタの側断面図である。
【図14】蓋体を開放した状態における本発明の他の実
施形態に係るプリンタの外観斜視図である。
【図15】蓋体を開放した状態における本発明の他の実
施形態に係るプリンタの側断面図である。
【図16】本発明の他の実施形態に係わるプリンタの部
分斜視図である。
【図17】本発明の他の実施形態に係わるプリンタの部
分斜視図である。
【図18】連続紙とスリップ紙の双方へ印字を行うこと
が可能な従来のプリンタの外観斜視図である。
【符号の説明】
10 プリンタ 20 筐体 21 投入開口 22 収納部 23 搬送路 24 印字ヘッド 25 排紙口 26 フォトセンサ 30 蓋体 30a 支点 30b 長孔 31 スリップ紙挿入面 32 スリップ紙ガイド 33 接続フレーム 40 アーム部材 40a 支点 40b 支軸 41 プラテン 50 カッター機構 51 固定刃 52 可動刃 60 スリップ紙印字部 60a カバー 61 印字ヘッド 62 搬送モータ 62 搬送ローラ 501 ピン 502 板状バネ 502a、502b 曲折点 800 制御部 801 インターフェース部 802 状態検出部 P ロール紙 S スリップ紙

Claims (21)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 記録媒体である連続紙とスリップ紙との
    双方へ印刷を行うプリンタにおいて、 前記連続紙へ印刷を行う連続紙印刷手段と、 前記スリップ紙へ印刷を行うスリップ紙印刷手段と、 前記スリップ紙印字手段への前記記録媒体の進入を検出
    する記録媒体検出器と、 前記記録媒体検出器による前記記録媒体の進入検出に応
    じて、前記連続紙印字手段による印字処理を禁止する印
    刷制御手段と、を備えることを特徴とするプリンタ。
  2. 【請求項2】 前記印刷制御手段は、前記連続紙印字手
    段による印字処理の開始時に、前記記録媒体検出器の検
    出結果に応じて、 前記記録媒体の進入が検出された場合には、前記印字処
    理をキャンセルし、 前記記録媒体の進入が検出されなかった場合には、前記
    印字処理を開始することを特徴とする請求項1に記載の
    プリンタ。
  3. 【請求項3】 前記印刷制御手段は、前記印字処理をキ
    ャンセルした場合において、更に、前記記録媒体検出器
    の検出結果に応じて、前記記録媒体の進入が検出されな
    くなった場合には、前記印字処理を開始することを特徴
    とする請求項2に記載のプリンタ。
  4. 【請求項4】 前記印刷制御手段は、前記連続紙印字手
    段による印字処理の進行中において、前記記録媒体検出
    器の検出結果に応じて、 前記記録媒体の進入が検出された場合には、前記印字処
    理を停止し、 前記記録媒体の進入が検出されなかった場合には、前記
    印字処理を継続することを特徴とする請求項1乃至3の
    何れか一項に記載のプリンタ。
  5. 【請求項5】 前記印刷制御手段は、前記印字処理を停
    止した場合において、更に、前記記録媒体検出器の検出
    結果に応じて、前記記録媒体の進入が検出されなくなっ
    た場合には、前記印字処理を再開することを特徴とする
    請求項4に記載のプリンタ。
  6. 【請求項6】 記録媒体である連続紙とスリップ紙との
    双方へ印刷を行うプリンタにおいて、 前記連続紙へ印刷を行う連続紙印刷手段と、 前記スリップ紙へ印刷を行うスリップ紙印刷手段と、 前記スリップ紙印字手段への前記記録媒体の進入を検出
    する記録媒体検出器と、 前記記録媒体検出器による前記記録媒体の進入検出に応
    じて、前記連続紙印字手段による印字処理を禁止する第
    1の動作モードと、前記記録媒体検出器の検出結果にか
    かわらずに印字処理を行う第2の動作モードとを有する
    印刷制御手段と、 前記印刷制御手段の前記第1及び第2の動作モードの何
    れか一方を選択する選択手段と、を備えることを特徴と
    するプリンタ。
  7. 【請求項7】 前記印刷制御手段は、前記第1の動作モ
    ードにおいて、前記連続紙印字手段による印字処理の開
    始時に、前記記録媒体検出器の検出結果に応じて、 前記記録媒体の進入が検出された場合には、前記印字処
    理をキャンセルし、 前記記録媒体の進入が検出されなかった場合には、前記
    印字処理を開始することを特徴とする請求項6に記載の
    プリンタ。
  8. 【請求項8】 前記印刷制御手段は、前記第1のモード
    において、前記印字処理をキャンセルした場合におい
    て、更に、前記記録媒体検出器の検出結果に応じて、前
    記記録媒体の進入が検出されなくなった場合には、前記
    印字処理を開始することを特徴とする請求項7に記載の
    プリンタ。
  9. 【請求項9】 前記印刷制御手段は、前記第1のモード
    において、前記連続紙印字手段による印字処理の進行中
    において、前記記録媒体検出器の検出結果に応じて、 前記記録媒体の進入が検出された場合には、前記印字処
    理を停止し、 前記記録媒体の進入が検出されなかった場合には、前記
    印字処理を継続することを特徴とする請求項6乃至8の
    何れか一項に記載のプリンタ。
  10. 【請求項10】 前記印刷制御手段は、前記第1のモー
    ドにおいて、前記印字処理を停止した場合において、更
    に、前記記録媒体検出器の検出結果に応じて、前記記録
    媒体の進入が検出されなくなった場合には、前記印字処
    理を再開することを特徴とする請求項9に記載のプリン
    タ。
  11. 【請求項11】 当該プリンタが接続されるホスト装置
    と通信を行うインタフェースと、 前記インタフェースによって受信したデータから所定の
    制御コマンドを検出するデータ解釈手段とを有し、 前記選択手段は、前記データ解釈手段によって検出され
    た前記所定の制御コマンドに応じて、前記印刷制御手段
    の前記第1及び第2の動作モードの何れか一方を選択す
    ることを特徴とする請求項6乃至10の何れか一項に記
    載のプリンタ。
  12. 【請求項12】 前記印刷制御手段により前記印字処理
    がキャンセルされ、又は停止された場合において、これ
    を警告する警告手段を備えることを特徴とする請求項1
    乃至11の何れか一項に記載のプリンタ。
  13. 【請求項13】 記録媒体である連続紙とスリップ紙と
    の双方へ印刷を行うプリンタの制御方法において、 (a)連続紙印刷手段によって前記連続紙へ印刷を行う
    工程と、 (b)スリップ紙印刷手段によって前記スリップ紙へ印
    刷を行う工程と、 (c)前記スリップ紙印字手段への前記記録媒体の進入
    を検出する工程と、 (d)前記記録媒体検出工程(c)における前記記録媒
    体の進入検出に応じて、前記連続紙印字手段による印字
    処理を禁止する工程と、を備えることを特徴とする制御
    方法。
  14. 【請求項14】 工程(d)は、 (d1)連続紙印字工程(a)の開始時に、工程(c)
    において前記記録媒体の進入が検出された場合には、当
    該連続紙印字工程(a)をキャンセルする工程と、 (d2)連続紙印字工程(a)の開始時に、工程(c)
    において前記記録媒体の進入が検出されなかった場合に
    は、当該連続紙印字工程(a)を開始する工程と、を有
    することを特徴とする請求項13に記載の制御方法。
  15. 【請求項15】 工程(d)は、 (d3)キャンセル工程(d1)の後に、更に、工程
    (c)において前記記録媒体の進入が検出されなくなっ
    た場合には、当該連続紙印字工程(a)を開始する工程
    を有することを特徴とする請求項14に記載の制御方
    法。
  16. 【請求項16】 工程(d)は、 (d4)連続紙印字工程(a)の進行中において、工程
    (c)において前記記録媒体の進入が検出された場合に
    は、当該連続紙印字工程(a)を停止する工程と、(d
    5)連続紙印字工程(a)の進行中において、工程
    (c)において前記記録媒体の進入が検出されなかった
    場合には、当該連続紙印字工程(a)を継続する工程
    と、を有することを特徴とする請求項13乃至15の何
    れか一項に記載の制御方法。
  17. 【請求項17】 工程(d)は、 (d6)停止工程(d4)の後に、更に、工程(c)に
    おいて前記記録媒体の進入が検出されなくなった場合に
    は、当該連続紙印字工程(a)を再開する工程を有する
    ことを特徴とする請求項16に記載の制御方法。
  18. 【請求項18】 (e)工程(d)を行うか否かを選択
    する工程を更に備えることを特徴とする請求項13乃至
    17の何れか一項に記載の制御方法。
  19. 【請求項19】 (f)当該プリンタが接続されるホス
    ト装置と通信を行う工程と、 (g)前記通信工程(f)において受信したデータから
    所定の制御コマンドを検出する工程とを更に有し、前記
    選択工程(e)は、 (e1)前記制御コマンド検出工程(g)において検出
    された前記所定の制御コマンドに応じて、工程(d)を
    行うか否かを選択する工程を有することを特徴とする請
    求項18に記載の制御方法。
  20. 【請求項20】 (h)工程(d)において前記連続紙
    印字工程(a)が禁止された場合において、これを警告
    する工程を更に備えることを特徴とする請求項1乃至1
    9の何れか一項に記載の制御方法。
  21. 【請求項21】 請求項1乃至20の何れか一項に記載
    のプリンタの制御方法を実現するコンピュータプログラ
    ムコードを有するコンピュータプログラムプロダクト。
JP2001167303A 2001-06-01 2001-06-01 プリンタ、その制御方法及びその制御プログラム Withdrawn JP2002361951A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001167303A JP2002361951A (ja) 2001-06-01 2001-06-01 プリンタ、その制御方法及びその制御プログラム

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001167303A JP2002361951A (ja) 2001-06-01 2001-06-01 プリンタ、その制御方法及びその制御プログラム

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2002361951A true JP2002361951A (ja) 2002-12-18

Family

ID=19009708

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2001167303A Withdrawn JP2002361951A (ja) 2001-06-01 2001-06-01 プリンタ、その制御方法及びその制御プログラム

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2002361951A (ja)

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US6443645B1 (en) Printer with cutter blades for printing on rolled paper and slipsheet
EP1674274B1 (en) Tape printer with tape jam eliminating control in relation to tape cutting operation
JP5811515B2 (ja) 記録装置
US6508600B1 (en) Printer
US8721207B2 (en) Paper discharge apparatus, paper discharge method, image forming apparatus and image forming method
CA2344131C (en) Print-medium transport unit
US20110293347A1 (en) Paper discharge apparatus, paper discharge method, image forming apparatus and image forming method
JPH03227674A (ja) プリンタ
JP2001341369A (ja) プリンタ
USRE35319E (en) Printer accommodating two types of printing sheets
JP2001121480A (ja) プリンタの用紙カッタ機構
JP4370730B2 (ja) 印刷用紙の搬送装置、その制御方法及びプログラム
US11691842B2 (en) Image forming apparatus
JP2002361951A (ja) プリンタ、その制御方法及びその制御プログラム
JP2006198859A (ja) 記録装置及び記録装置の制御方法
EP1616707B1 (en) Printer and control method thereof
JP2003326783A (ja) カッタ付きプリンタ
CN115362067A (zh) 打印装置
JP2017087658A (ja) 記録装置および記録装置の制御方法
JP5691335B2 (ja) 媒体処理装置、媒体処理装置の制御方法、及び、プログラム
JP2003326493A (ja) カッタ付きプリンタ
JP2003170391A (ja) オートカッター機構を備えたプリンタおよびこのようなプリンタにおけるカッターの移動制御方法
JP3744405B2 (ja) プリンタ
JPH09238225A (ja) 画像形成装置およびこれに用いるカッタ駆動機構
JP5949969B2 (ja) 媒体処理装置、媒体処理装置の制御方法、及び、プログラム

Legal Events

Date Code Title Description
A300 Withdrawal of application because of no request for examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300

Effective date: 20080805